JP5124585B2 - 遊星歯車式変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ダンプトラック等に搭載される遊星歯車式変速機に関する。
近年、ダンプトラック等の建設車両には、複数の遊星歯車列を含む変速機が搭載されている。この変速機では、エンジンのトルクが入力軸に入力され、走行目的に応じて複数の速度段の間で変速される。
例えば、特許文献1には、クラッチやブレーキとともにトルクコンバータと2つの遊星歯車列とを組み合わせた変速機が開示されている。この変速機では、各変速段の変速比の割合(段間比)をほぼ同じにして、広範囲な減速を行うことが可能である。
US特許第4,205,563号(1980年6月3日登録)
上記従来の変速機では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された変速機では、スピードユニットの減速比が必ず「1」を超えてしまうという欠点がある。例えば、上記公報の図2に示すように、減速比は、クラッチ28(Lクラッチ)締結時に1.00、ブレーキ24(Mクラッチ)締結時に1.35、ブレーキ26(Hクラッチ)締結時に1.84となっている。
このため、変速機の後段に伝達されるトルクが大きくなってしまう。この結果、後段に配置されるギアの前段に増速ギアを設けてトルクを抑えたり、あるいは後段に配置されるギアの耐久性を考慮して大型化したりする等の対策が必要となる。
本発明の課題は、出力側のトルクを抑制することで、後段に配置されるギアを大きくしたり、増速ギア等の余分な部品を追加したりすることなく、簡易な構成のままで多段化されたギアトレインを構成することが可能な遊星歯車式変速機を提供することにある。
第1の発明に係る遊星歯車式変速機は、動力が入力される入力軸を含む前段側変速部と、後段変速部と、を備えている。後段変速部は、前段側変速部に連結された中間軸と、動力を出力する出力軸と、を含んでいる。また、前段側変速機は、第1遊星歯車列と、第2遊星歯車列と、第1クラッチと、第2クラッチと、第3クラッチと、を有している。第1遊星歯車列は、第1サンギアと、第1サンギアに噛み合う複数の第1遊星ギアと、入力軸接続されるとともに複数の第1遊星ギアを回転可能に支持する第1キャリアと、中間軸に接続されるとともに複数の第1遊星ギアが噛み合う第1リングギアと、を有する。第2遊星歯車列は、第1サンギアに連結され一体回転可能な第2サンギアと、第2サンギアに噛み合う複数の内周側第2遊星ギアと、複数の内周側第2遊星ギアに噛み合う複数の外周側第2遊星ギアと、入力軸に接続されるとともに内周側及び外周側第2遊星ギアを回転可能に支持する第2キャリアと、複数の外周側第2遊星ギアが噛み合う第2リングギアと、を有する。第1クラッチは入力軸と中間軸との間を接断する。第2クラッチは第2サンギアを回転可能あるいは回転禁止にする。第3クラッチは第2リングギアを回転可能あるいは回転禁止にする。
この遊星歯車式変速機は、例えば、ダンプトラック等の建設車両等に搭載され、第1及び第2の遊星歯車列と3段階の変速段を切り換える第1〜第3クラッチとを含み、第2遊星歯車列はいわゆるダブルプラネタリタイプの遊星歯車列である。そして、この遊星歯車式変速機では、減速比が小さくなっていく変速段においては、第1遊星歯車列と第2遊星歯車列とにおける動力の伝達経路が、第1キャリアから入力されて第1リングギアから出力されるように構成されている。
このような構成では、第1遊星歯車列においてキャリア入力、リングギア出力とすることにより、3段の減速比の全てが1.000以下とすることができる。
この結果、3つの変速段の全ての減速比が1.000以上である従来の変速機のように後段側のギア等を大型化する必要がなく、コンパクトな構成とすることができる。さらに、以上のような構成を採用することにより、3つの変速段それぞれの減速比がほぼ等段間比になるように減速比を設定することができる。この結果、例えば、本発明に係る遊星歯車式変速機を入力段に、従来の3列の変速機を出力段にそれぞれ配置することで、前進9段、後進3段の多段変速機をコンパクトに構成することができる。
第2の発明に係る遊星歯車式変速機は、第1の発明において、第2遊星歯車列の出力は第1遊星歯車列を介して中間軸に接続されている。
この場合は変速機をより小型化することができる。
第3の発明に係る遊星歯車式変速機は、第1の発明において、後段側変速部は、低速、中速、高速、後進の前進3段、後進1段の変速段を構成する変速機であって、第3遊星歯車列と、第4遊星歯車列と、第5遊星歯車列と、低速クラッチと、中速クラッチと、高速クラッチと、後進クラッチと、を有している。第3遊星歯車列は、第3サンギアと、第3サンギアに噛み合う複数の第3遊星ギアと、出力軸に接続されるとともに複数の第3遊星ギアを回転可能に支持する第3キャリアと、複数の第3遊星ギアが噛み合う第3リングギアと、を有する。第4遊星歯車列は、第4サンギアと、第4サンギアに噛み合う複数の第4遊星ギアと、複数の第4遊星ギアを回転可能に支持する第4キャリアと、複数の第4遊星ギアが噛み合う第4リングギアと、を有する。第5遊星歯車列は、第5サンギアと、第5サンギアに噛み合う複数の第5遊星ギアと、複数の第5遊星ギアを回転可能に支持する第5キャリアと、複数の第5遊星ギアが噛み合う第5リングギアと、を有する。低速クラッチは第3リングギアを回転可能あるいは回転禁止にする。中速クラッチは第4リングギアを回転可能あるいは回転禁止にする。高速クラッチは中間軸と第4キャリアおよび第5キャリアとを接断する。後進クラッチは第5リングギアを回転可能あるいは回転禁止にする。
ここでは、出力側の変速機の構成として、後進の変速段に相当する後進クラッチおよび第5遊星歯車列よりも、低速クラッチおよび第3遊星歯車列を、最も出力側寄りとなる最終段の位置に配置している。
通常、後進の変速段が最後段側に配置された場合には、複数の遊星歯車列を経由して動力が入力されることから、減速比が大きくなって牽引力が必要以上に大きくなりやすい。
これにより、例えば、後進の1速が前進1速の減速比よりも大きくなってしまうような構成を回避することができる。この結果、後進1速が低速度で牽引力が非常に大きい変速段となってしまい、使い勝手の悪い変速機となることを防止しつつ、前進9段後進3段の変速機を構成することができる。
第4の発明に係る遊星歯車式変速機は、第3の発明において、第3サンギア、第4サンギアおよび第5サンギアはともに中間軸に連結されている。
第5の発明に係る遊星歯車式変速機は、第3の発明において、第5遊星ギアは、第5サンギアに噛み合う複数の内周側第5遊星ギアと、第5リングギアに噛み合う外周側第5遊星ギアと、を有している。
第6の発明に係る遊星歯車式変速機は、第3の発明において、第3リングギア、第4キャリアおよび第5キャリアは一体回転するように互いに連結されている。
第7の発明に係る遊星歯車式変速機は、第1の発明において、後段側変速部は、低速、中速、高速、後進の前進3段、後進1段の変速段を構成する変速機であって、第3遊星歯車列と、第4遊星歯車列と、第5遊星歯車列と、低速クラッチと、中速クラッチと、高速クラッチと、後進クラッチと、を有している。第3遊星歯車列は、第3サンギアと、第3サンギアに噛み合う複数の第3遊星ギアと、出力軸に接続されるとともに複数の第3遊星ギアを回転可能に支持する第3キャリアと、複数の第3遊星ギアが噛み合う第3リングギアと、を有する。第4遊星歯車列は、第4サンギアと、第4サンギアに噛み合う複数の第4遊星ギアと、複数の第4遊星ギアを回転可能に支持する第4キャリアと、複数の第4遊星ギアが噛み合う第4リングギアと、を有する。第5遊星歯車列は、第5サンギアと、第5サンギアに噛み合う複数の第5遊星ギアと、出力軸に接続されるとともに複数の第5遊星ギアを回転可能に支持する第5キャリアと、複数の第5遊星ギアが噛み合う第5リングギアと、を有する。低速クラッチは第3リングギアを回転可能あるいは回転禁止にする。中速クラッチは第4リングギアを回転可能あるいは回転禁止にする。高速クラッチは中間軸と第4キャリアとを接断する。後進クラッチは第5リングギアを回転可能あるいは回転禁止にする。
ここでは、出力側の変速機の構成として、後進の変速段に相当する後進クラッチ、第5遊星歯車列を、最も後段側の位置に配置している。
これにより、後進の1速の減速比を大きくして、後進1速での牽引力を非常に大きくしつつ、前進9段後進3段の変速機を構成することができる。
第8の発明に係る遊星歯車式変速機は、第7の発明において、第3サンギアおよび第4サンギアは中間軸に連結されている。
第9の発明に係る遊星歯車式変速機は、第7の発明において、第3リングギア、第4キャリアおよび第5サンギアは一体回転するように互いに連結されている。
本発明の一実施形態に係るトランスミッションの構成を示す断面図。 図1のトランスミッションの構成を示すスケルトン図。 (a)〜(c)は、図1の前段側変速部における各変速段ごとの動力の伝達経路を示すスケルトン図。 図1のトランスミッションにおける変速段ごとの減速比と段間比との関係を示す図。 本発明の他の実施形態に係るトランスミッションの構成を示す図。
符号の説明
1 トランスミッション(遊星歯車式変速機)
2 トルクコンバータ
10 前段側変速部
11 入力軸
12a Lクラッチ(第1クラッチ)
12b Mクラッチ(第2クラッチ)
12c Hクラッチ(第3クラッチ)
13 M遊星歯車列(第1遊星歯車列)
13a サンギア
13b キャリア
13c リングギア
13e 遊星ギア
14 H遊星歯車列(第2遊星歯車列)
14a サンギア
14b キャリア
14c リングギア
14e1 遊星ギア
14e2 遊星ギア
20 後段側変速部
21 中間軸
22a 1速クラッチ(低速クラッチ)
22b 2速クラッチ(中速クラッチ)
22c 3速クラッチ(高速クラッチ)
22d 後進クラッチ
23 1速遊星歯車列(第3遊星歯車列)
23a サンギア
23b キャリア
23c リングギア
23e 遊星ギア
24 2速遊星歯車列(第4遊星歯車列)
24a サンギア
24b キャリア
24c リングギア
24e 遊星ギア
25 後進遊星歯車列(第5遊星歯車列)
25a サンギア
25b キャリア
25c リングギア
25e1,25e2 遊星ギア
26 出力軸
30 後段側変速部
31 中間軸
32a 1速クラッチ(低速クラッチ)
32b 2速クラッチ(中速クラッチ)
32c 3速クラッチ(高速クラッチ)
32d 後進クラッチ
33 1速遊星歯車列(第3遊星歯車列)
33a サンギア
33b キャリア
33c リングギア
33e 遊星ギア
34 2速遊星歯車列(第4遊星歯車列)
34a サンギア
34b キャリア
34c リングギア
34e 遊星ギア
35 後進遊星歯車列(第5遊星歯車列)
35a サンギア
35b キャリア
35c リングギア
35e 遊星ギア
36 出力軸
本発明の一実施形態に係る前段側変速部10および後段側変速部20を含むトランスミッション(遊星歯車式変速機)1の構成について、図1〜図4を用いて説明する。
[トランスミッション1全体の構成]
本実施形態に係るトランスミッション1は、図1および図2に示すように、トルクコンバータ2と、トルクコンバータ2の後段側に配置された前段側変速部10と、後段側変速部20と、を備えている。このトランスミッション1では、トルクコンバータ2の回転は入力軸11に伝達される。そして、入力時11の回転は前段側変速部10によって変速され中間軸21に伝達され、さらに中間軸21の回転は後段側変速部20により変速されて出力軸26に伝達される。
具体的には、トランスミッション1は、入力軸11と中間軸21との間に配置された前段側変速部10と、中間軸21と出力軸26との間に配置された後段側変速部20と、を備えている。そして、トランスミッション1は、これらの前段側変速部10(3段)と後段側変速部20(前進3段、後進1段)とを組み合わせて、前進9段(F1〜F9)、後進3段(R1〜R3)の変速段を構成する(図4参照)。
[前段側変速部10]
前段側変速部10は、入力軸11と、Lクラッチ(第1クラッチ)12aと、Mクラッチ(第2クラッチ)12bと、Hクラッチ(第3クラッチ)12cと、互いに同軸で配置されたM遊星歯車列(第1遊星歯車列)13およびH遊星歯車列(第2遊星歯車列)14と、を有している。入力軸11は、トランスミッション1内の動力伝達経路における最も上流側に配置されており、トルクコンバータ2から動力が伝達される。Lクラッチ12aは前段側変速部10内における最も出力側に配置されている。また、Mクラッチ12bは前段側変速部10内における最も入力側に配置されており、Hクラッチ12cはLクラッチ12aとMクラッチ12bの間に配置されている。
(M遊星歯車列13)
M遊星歯車列13は、シングルプラネタリタイプの遊星歯車列であって、前段側変速部10における出力側に配置されている。M遊星歯車列13は、サンギア13aと、キャリア13bと、リングギア13cと、複数の遊星ギア13eと、を含むように構成されている。
サンギア13aは、入力軸11の外周側であってM遊星歯車列13における最も内周側に配置されている。
キャリア13bは、周方向にほぼ等間隔で配置された複数の遊星ギア13eを回転可能に支持している。複数の遊星ギア13eはそれぞれサンギア13aに噛み合っている。そして、本実施形態では、キャリア13bは入力軸11に対して固定されており、このM遊星歯車列13では、入力軸11の回転がキャリアに入力されるようになっている。
リングギア13cは、キャリア13bに軸支された複数の遊星ギア13eに噛み合うように配置されている。本実施形態では、このリングギア13cが中間軸21に対して固定され、M遊星歯車列13の回転はリングギア13cから出力される。
(H遊星歯車列14)
H遊星歯車列14は、ダブルプラネタリタイプの遊星歯車列であって、前段側変速部10においてM遊星歯車列13よりも入力側に配置されている。H遊星歯車列14は、サンギア14aと、キャリア14bと、リングギア14cと、内周側の複数の遊星ギア14e1と、外周側の複数の遊星ギア14e2と、を含むように構成されている。すなわち、このH遊星歯車列14は2組の遊星ギアを有している。
サンギア14aは、入力軸11の外周側であってH遊星歯車列14における最も内周側に配置されている。また、このH遊星歯車列14のサンギア14aはM遊星歯車列13のサンギア13aと一体で回転するように構成されている。
キャリア14bは、周方向にほぼ等間隔で配置された内外周側のそれぞれ複数の遊星ギア14e1,14e2を回転可能に支持している。内外周の遊星ギア14e1,14e2のうち、内周側の複数の遊星ギア14e1がサンギア14aに噛み合っている。そして、本実施形態では、キャリア14bは、入力軸11の軸方向に隣接するM遊星歯車列13に含まれるキャリア13bと一体化されている。したがって、このH遊星歯車列14においても、入力軸11の回転をキャリア14bに入力することが可能である。
リングギア14cは、キャリア14bに軸支された遊星ギア14e1,14e2のうち、外周側の複数の遊星ギア14e2に噛み合うように配置されている。
なお、内外周の遊星ギア14e1,14e2は、前述のように、それぞれサンギア14a、リングギア14cに噛み合うとともに、互いに噛み合っている。すなわち、複数の内周側の遊星ギア14e1のそれぞれは、サンギア14aと外周側の遊星ギア14e2とに噛み合い、複数の外周側の遊星ギア14e2のそれぞれは、内周側の遊星ギア14e1とリングギア14cとに噛み合っている。
H遊星歯車列14では、以上のように、2組の遊星ギア14e1,14e2を含むダブルプラネタリタイプの遊星歯車列となっている。このため、出力の回転方向を逆にすることが可能である。
(クラッチ及び動力伝達経路)
Lクラッチ12aは入力軸11と中間軸21とを直結するためのクラッチである。したがって、Lクラッチ12aの作動時(クラッチ接続時)には、図3(a)に示すように、入力軸11からLクラッチ12aを介して中間軸21に動力が直接的に伝達される。なお、この場合の減速比は1.000である。
Mクラッチ12bは、M遊星歯車列13のサンギア13aと前段側変速部10のケース(固定部)とを選択的に接合する。Mクラッチ12bの作動時(クラッチ接続時)には、図3(b)に示すように、入力軸11に接続されたM遊星歯車列13のキャリア13bへ入力された動力は、キャリア13bに軸支された遊星ギア13eを経由してリングギア13cから中間軸21に伝達される。すなわち、動力はキャリア13bに入力されてリングギア13cから出力される。このため、Mクラッチ12bを作動させた場合の減速比は、Lクラッチ12aの作動時よりも小さい0.742となる(L−M間の段間比は1.348)。
Hクラッチ12cは、H遊星歯車列14のリングギア14cと前段側変速部10のケース(固定部)とを選択的に接合する。Hクラッチ12cの作動時(クラッチ接続時)には、図3(c)に示すように、入力軸11に接続されたM遊星歯車列13のキャリア13bへ入力された動力の一部は、そのままM遊星歯車列13のリングギア13cから中間軸21に対して伝達される。一方、キャリア13bに入力された残りの動力は、M遊星歯車列13のキャリア13bと一体化されたH遊星歯車列14のキャリア14bを経て、H遊星歯車列14のサンギア14a、M遊星歯車列13のサンギア13aの順に伝達され、M遊星歯車列13のリングギア13cから中間軸21に対して伝達される。
このようなHクラッチ12cの作動時には、M遊星歯車列13のキャリア13bから入力された後、H遊星歯車列14のキャリア14b、サンギア14aおよびM遊星歯車列13のサンギア13aを経由して、リングギア13cから出力されるため、減速比はMクラッチ作動時よりも小さい0.556である(M−H間の段間比は1.335)。
[後段側変速部20]
後段側変速部20は、中間軸21と、1速クラッチ(低速クラッチ)22aと、2速クラッチ(中速クラッチ)22bと、3速クラッチ(高速クラッチ)22cと、後進クラッチ22dと、1速遊星歯車列(第3遊星歯車列)23と、2速遊星歯車列(第4遊星歯車列)24と、後進遊星歯車列(第5遊星歯車列)25と、出力軸26と、を有している。
中間軸21は、入力軸11と出力軸26との間に配置されており、前段側変速部10から出力された動力を後段側変速部20へと伝達する。1速クラッチ22aは後段側変速部20内における最も出力側に配置されており、2速クラッチ22bは3速クラッチ22cと後進クラッチ22dとの間に配置されており、3速クラッチ22cは後段側変速部20内における最も入力側に配置されている。また、後進クラッチ22dは1速クラッチ22aと2速クラッチ22bとの間に配置されている。出力軸26は、トランスミッション1における動力伝達経路上の最も下流側に配置されており、入力軸11から中間軸21を経て伝達された動力を下流側へと出力する。
(1速遊星歯車列23)
1速遊星歯車列(第3遊星歯車列)23は、シングルプラネタリタイプの遊星歯車列であって、後段側変速部20において最も出力側に配置されている。1速遊星歯車列23は、サンギア23aと、キャリア23bと、リングギア23cと、複数の遊星ギア23eと、を含むように構成されている。
サンギア23aは、中間軸21の外周側であって、1速遊星歯車列23における最も内周側に配置されている。
キャリア23bは、周方向にほぼ等間隔で配置された複数の遊星ギア23eを回転可能に支持している。複数の遊星ギア23eはそれぞれサンギア23aに噛み合っている。また、この本実施形態では、このキャリア23bは出力軸26に固定されている。このため、後段側変速部20の動力はキャリア23bから出力軸26へ出力される。
リングギア23cは、キャリア23bに軸支された複数の遊星ギア23eに噛み合っている。
(2速遊星歯車列24)
2速遊星歯車列(第4遊星歯車列)24は、シングルプラネタリタイプの遊星歯車列であって、後段側変速部20において最も入力側に配置されている。2速遊星歯車列24は、サンギア24aと、キャリア24bと、リングギア24cと、複数の遊星ギア24eと、を含むように構成されている。
サンギア24aは、中間軸21の外周側であって、2速遊星歯車列24における最も内周側に配置されている。
キャリア24bは、周方向にほぼ等間隔で配置された複数の遊星ギア24eを回転可能に支持している。複数の遊星ギア24eのぞれぞれはサンギア24aに噛み合っている。本実施形態では、このキャリア24bは、軸方向において隣接する後進遊星歯車列25のキャリア25bと一体化されている。
リングギア24cは、キャリア24bに軸支された複数の遊星ギア24eに噛み合っている。
(後進遊星歯車列25)
後進遊星歯車列(第5遊星歯車列)25は、ダブルプラネタリタイプの遊星歯車列であって、後段側変速部20における1速遊星歯車列23と2速遊星歯車列24との間に配置されている。後進歯車列25は、サンギア25aと、キャリア25bと、リングギア25cと、内周側の複数の遊星ギア25e1と、外周側の複数の遊星ギア25e2と、を含むように構成されている。
サンギア25aは、中間軸21の外周面側であって、後進遊星歯車列25における最も内周側に配置されている。
キャリア25bは、周方向にほぼ等間隔で配置された内外周側のそれぞれの遊星ギア25e1,25e2を回転可能に支持している。内周側の複数の遊星ギア25e1はサンギア25aと噛み合っている。そして、本実施形態では、キャリア25bは、上述したように、軸方向に隣接する2速遊星歯車列24のキャリア24bと一体化されるとともに、1速遊星歯車列23のリングギア23cとも一体回転可能に連結されている。
リングギア25cは、キャリア25bに軸支された外周側の複数の遊星ギア25e2に噛み合っている。
なお、内外周の遊星ギア25e1,25e2は、前述のように、それぞれサンギア25a、リングギア25cに噛み合うとともに、互いに噛み合っている。すなわち、複数の内周側の遊星ギア25e1のそれぞれは、サンギア25aと外周側の遊星ギア25e2とに噛み合い、複数の外周側の遊星ギア25e2のそれぞれは、内周側の遊星ギア25e1とリングギア25cとに噛み合っている。
後進遊星歯車列25では、以上のように、2組の遊星ギア25e1,25e2を含むダブルプラネタリタイプの遊星歯車列となっている。このため、出力の回転方向を逆にすることで、後進させるための動力を伝達することができる。
(クラッチ及び動力伝達経路)
1速クラッチ22aは1速遊星歯車列23のリングギア23cと後段側変速部20のケース(固定部)とを選択的に接合する。そして、1速クラッチ22aの作動時(クラッチ接続時)には、中間軸21に接続された1速遊星歯車列23のサンギア23aから遊星ギア23eを経て、キャリア23bから出力軸26に動力が伝達される。なお、1速クラッチ22aの作動時に、上述したL,M,Hのクラッチ12a〜12cの作動と組み合わせることにより、前進1速(F1)から3速(F3)の変速段を得ることができる。この場合の変速比の一例を図4に示している。具体的には、F1の変速比として5.091、F2の変速比として3.780、F3の変速比として2.830を設定することができる。このとき、図4に示すように、F1−F2間の段間比は1.348、F2−F3間の段間比は1.335である。
2速クラッチ22bは2速遊星歯車列24のリングギア24cと後段側変速部20のケース(固定部)とを選択的に接合する。そして、2速クラッチ22bの作動時(クラッチ接続時)には、中間軸21に入力された動力の一部が、2速遊星歯車列24のサンギア24aから遊星ギア24eを経て、キャリア24bと一体化されたキャリア25b、1速遊星歯車列23のリングギア23c、遊星ギア23e、キャリア23bから出力軸26に対して動力が伝達されるとともに、残りの動力が1速遊星歯車列23のサンギア23aを介して、遊星ギア23eおよびキャリア23bから出力軸26に対して動力が伝達される。
なお、2速クラッチ22bの作動時に、上述したL,M,Hのクラッチ12a〜12cの作動と組み合わせることにより、前進4速(F4)から6速(F6)の変速段を得ることができる。この場合の変速比の一例を図4に示している。具体的には、F4の変速比として2.163、F5の変速比として1.606、F6の変速比として1.203を設定することができる。このとき、図4に示すように、F3−F4間の段間比は1.308、F4−F5間の段間比は1.348、F5−F6間の段間比は1.335である。
3速クラッチ22cは中間軸21と2速遊星歯車列24のキャリア24bとを選択的に接合する。そして、3速クラッチ22cの作動時(クラッチ接続時)には、中間軸21に入力された動力の一部が、2速遊星歯車列24のキャリア24bと一体化されたキャリア25b、1速遊星歯車列23のリングギア23c、遊星ギア23e、キャリア23bから出力軸26に対して伝達されるとともに、残りの動力が1速遊星歯車列23のサンギア23aを介して、遊星ギア23e、キャリア23bから出力軸26に対して動力が伝達される。
なお、3速クラッチ22cの作動時に、上述したL,M,Hのクラッチ12a〜12cの作動と組み合わせることにより、前進7速(F7)から9速(F9)の変速段を得ることができる。この場合の変速比の一例を図4に示している。具体的には、F7の変速比として1.000、F8の変速比として0.742、F9の変速比として0.556を設定することができる。このとき、図4に示すように、F6−F7間の段間比は1.203、F7−F8間の段間比は1.348、F8−F9間の段間比は1.335である。
後進クラッチ22dは後進遊星歯車列25のリングギア25cと後段側変速部20のケース(固定部)とを選択的に接合する。そして、後進クラッチ22dの作動時(クラッチ接続時)には、中間軸21に入力された動力は、後進遊星歯車列25のサンギア25aから遊星ギア25eを経て、キャリア25b、1速遊星歯車列23のリングギア23c、遊星ギア23e、キャリア23bを介して出力軸26に伝達される。なお、後進クラッチ22dの作動時に、上述したL,M,Hのクラッチ12a〜12cの作動と組み合わせることにより、後進1速(R1)から3速(R3)の変速段を得ることができる。この場合の変速比の一例を図4に示している。具体的には、R1の変速比として−4.571、R2の変速比として−3.394、R3の変速比として−2.541を設定することができる。このとき、図4に示すように、R1−R2間の段間比は1.348、R2−R3間の段間比は1.335である。
[本トランスミッション1および前段側変速部10の特徴]
(1)
本実施形態の前段側変速部10は、M遊星歯車列13のキャリア13bとH遊星歯車列14のキャリア14bとは、ともに入力軸11に接続されている。そして、M遊星歯車列13のリングギア13cは中間軸21に接続されている。
これにより、M,Hクラッチ12b,12cの作動時においては、入力軸11からキャリア13bに対して動力が入力され、リングギア13cから出力されるように構成することができる。よって、上述した2つの遊星歯車列の組み合わせによって、L,M,Hの各クラッチ12a〜12cの作動時における減速比を、すべて1.000以下に設定することができる。この結果、出力側の中間軸21に伝達されるトルクが大きくなるはなく、トランスミッション1の構成を簡素化することができる。
さらに、上述したように、M,H遊星歯車列13,14の構成および動力の入出力の関係により、H,M,Lの段間比をほぼ同等にすることができる。このため、後段側に配置された前進3段、後進1段の後段側変速部20との組み合わせによって、前進9段、後進3段の変速段を容易に構成することができる。
(2)
本実施形態のトランスミッション1では、図1および図2に示すように、上述した前段側変速部10の出力側に、後段側変速部20が配置されている。後段側変速部20は、1速、2速、3速、後進の各クラッチ22a〜22dを含むクラッチ機構と、1速,2速,後進の各遊星歯車列23〜25と、を備えている。
これにより、前段側変速部10において、3段の変速段(L,M,H)間においてほぼ等段間比にすることができる。したがって、この前段側変速部10に前進3段、後進1段の後段側変速部20を組み合わせるだけで、容易に前進9段、後進3段の等段間比の多段化されたトランスミッション1をコンパクトに構成することができる。
(3)
本実施形態のトランスミッション1では、後進クラッチ22dおよび後進遊星歯車列25が、1速クラッチ22aおよび1速遊星歯車列23よりも入力側に配置されている。よって、後進クラッチ等が最も出力側に配置された構成と比較して、後進時における変速段の減速比が必要以上に大きくなってしまうことを回避することができる。この結果、後進時における走行速度や走行トルクを適度な大きさに設定することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、前段側変速部10の後段に配置された後段側変速部20の構成として、前段側から、3速クラッチ22c、2速クラッチ22bと2速遊星歯車列24、後進クラッチ22dと後進遊星歯車列25、1速クラッチ22aと1速遊星歯車列23、の順に配置した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
つまり、後段側変速部の構成としては、他の構成を有する変速部を組み合わせて用いてもよい。
例えば、図5に示すように、後段側変速部30の構成として、前段側から順に、3速クラッチ32c、2速クラッチ32bと2速遊星歯車列34、1速クラッチ32aと1速遊星歯車列33、後進クラッチ32dと後進遊星歯車列35、が配置され、中間軸31側から出力軸36へと動力を伝達するトランスミッション100であってもよい。
この図5に示すトランスミッション100では、1速遊星歯車列33は、1速クラッチ32aと選択的に接合され、サンギア33aと、キャリア33bと、キャリア33bに回転可能に支持された遊星ギア33eと、リングギア33cと、を含んでいる。
また、2速遊星歯車列34は、2速クラッチ32bと選択的に接合され、サンギア34aと、キャリア34bと、キャリア34bに回転可能に支持された遊星ギア34eと、リングギア34cと、を含んでいる。
後進遊星歯車列35は、後進クラッチ32dと選択的に接合され、サンギア35aと、キャリア35bと、キャリア35bに回転可能に支持された遊星ギア35eと、リングギア35cと、を含んでいる。
そして、リングギア33cと、キャリア34bと、サンギア35aとが、3速クラッチ32cを介して中間軸31に連結されている。また、サンギア33a,34aは一体回転するように互いに連結されている。また、キャリア33b,35bが出力軸36に連結されている。
また、1速クラッチ32aはリングギア33cとケース(固定部)との間を接断し、2速クラッチ32bはリングギア34cとケース(固定部)との間を接断し、3速クラッチ32cは中間軸31とキャリア34bとの間を連結する。また、後進クラッチ32dはリングギア35cとケース(固定部)との間を連結する。
この場合には、後進遊星歯車列35等が最後段側に配置されているため、後進1速の減速比を相当大きくして十分な牽引力を確保することができる。このため、後進時において牽引力が必要な車両に対して適用可能となる。
(B)
上記実施形態では、前段側変速部10のH,M,Lの減速比として、0.556、0.742、1.000に設定した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、H−M間およびM−L間においてほぼ等段間比となる減速比が設定されていれば、上記減速比の値よりも大きくなるように設定してもよいし、小さくなるように設定してもよい。
(C)
上記実施形態では、後段側変速部20の構成として、前進3段、後進1段の変速機を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、前進4段、後進1段のように、さらに多段化が可能な変速機を後段側変速部として組み合わせてもよい。この場合には、変速機全体として、前進12段、後進3段というさらに多段化された変速機を得ることができる。
(D)
上記実施形態では、本発明に係るトランスミッション1を、ダンプトラックに搭載した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ホイルローダ等の他の建設車両に搭載されていてもよいし、他の作業車両に搭載されてもよい。
本発明の遊星歯車式変速機は、後段側の変速部に伝達されるトルクを抑制することで、後段に配置されるギアを大きくしたり、増速ギア等の余分な部品を追加したりすることなく、簡易な構成のままで多段化されたギアトレインを構成することができる。このため、複数の変速段を切り換えて走行速度や牽引力を変更しながら走行する車両全般に対して広く適用可能である。

Claims (10)

  1. 動力が入力される入力軸を含む前段側変速部と、
    前記前段側変速部に連結された中間軸と、動力を出力する出力軸と、を含む後段側変速部と、
    を備え、
    前記前段側変速機は、
    第1サンギアと、前記第1サンギアに噛み合う複数の第1遊星ギアと、前記入力軸接続されるとともに複数の前記第1遊星ギアを回転可能に支持する第1キャリアと、前記中間軸に接続されるとともに複数の前記第1遊星ギアが噛み合う第1リングギアと、を有する第1遊星歯車列と、
    前記第1サンギアに連結され一体回転可能な第2サンギアと、前記第2サンギアに噛み合う複数の内周側第2遊星ギアと、複数の前記内周側第2遊星ギアに噛み合う複数の外周側第2遊星ギアと、前記入力軸に接続されるとともに前記内周側及び外周側第2遊星ギアを回転可能に支持する第2キャリアと、複数の前記外周側第2遊星ギアが噛み合う第2リングギアと、を有する第2遊星歯車列と、
    前記入力軸と前記中間軸との間を接断する第1クラッチと、
    前記第2サンギアを回転可能あるいは回転禁止にする第2クラッチと、
    前記第2リングギアを回転可能あるいは回転禁止にする第3クラッチと、
    を有している、
    遊星歯車式変速機。
  2. 前記第2遊星歯車列の出力は前記第1遊星歯車列を介して前記中間軸に接続されている、請求項1に記載の遊星歯車式変速機。
  3. 前記第2遊星歯車列の増速比は前記第1遊星歯車列の増速比よりも大きい、請求項1に記載の遊星歯車式変速機。
  4. 前記後段側変速部は、低速、中速、高速、後進の前進3段、後進1段の変速段を構成する変速機であって、
    第3サンギアと、前記第3サンギアに噛み合う複数の第3遊星ギアと、前記出力軸に接続されるとともに複数の前記第3遊星ギアを回転可能に支持する第3キャリアと、複数の前記第3遊星ギアが噛み合う第3リングギアと、を有する第3遊星歯車列と、
    第4サンギアと、前記第4サンギアに噛み合う複数の第4遊星ギアと、複数の前記第4遊星ギアを回転可能に支持する第4キャリアと、複数の前記第4遊星ギアが噛み合う第4リングギアと、を有する第4遊星歯車列と、
    第5サンギアと、前記第5サンギアに噛み合う複数の第5遊星ギアと、複数の前記第5遊星ギアを回転可能に支持する第5キャリアと、複数の前記第5遊星ギアが噛み合う第5リングギアと、を有する第5遊星歯車列と、
    前記第3リングギアを回転可能あるいは回転禁止にする低速クラッチと、
    前記第4リングギアを回転可能あるいは回転禁止にする中速クラッチと、
    前記中間軸と前記第4キャリアおよび前記第5キャリアとを接断する高速クラッチと、
    前記第5リングギアを回転可能あるいは回転禁止にする後進クラッチと、
    を有している、
    請求項1に記載の遊星歯車式変速機。
  5. 前記第3サンギア、前記第4サンギアおよび前記第5サンギアはともに前記中間軸に連結されている、請求項4に記載の遊星歯車式変速機。
  6. 前記第5遊星ギアは、前記第5サンギアに噛み合う複数の内周側第5遊星ギアと、前記第5リングギアに噛み合う外周側第5遊星ギアと、を有している、請求項4に記載の遊星歯車式変速機。
  7. 前記第3リングギア、前記第4キャリアおよび前記第5キャリアは一体回転するように互いに連結されている、請求項4に記載の遊星歯車式変速機。
  8. 前記後段側変速部は、低速、中速、高速、後進の前進3段、後進1段の変速段を構成する変速機であって、
    第3サンギアと、前記第3サンギアに噛み合う複数の第3遊星ギアと、前記出力軸に接続されるとともに複数の前記第3遊星ギアを回転可能に支持する第3キャリアと、複数の前記第3遊星ギアが噛み合う第3リングギアと、を有する第3遊星歯車列と、
    第4サンギアと、前記第4サンギアに噛み合う複数の第4遊星ギアと、複数の前記第4遊星ギアを回転可能に支持する第4キャリアと、複数の前記第4遊星ギアが噛み合う第4リングギアと、を有する第4遊星歯車列と、
    第5サンギアと、前記第5サンギアに噛み合う複数の第5遊星ギアと、前記出力軸に接続されるとともに複数の前記第5遊星ギアを回転可能に支持する第5キャリアと、複数の前記第5遊星ギアが噛み合う第5リングギアと、を有する第5遊星歯車列と、
    前記第3リングギアを回転可能あるいは回転禁止にする低速クラッチと、
    前記第4リングギアを回転可能あるいは回転禁止にする中速クラッチと、
    前記中間軸と前記第4キャリアとを接断する高速クラッチと、
    前記第5リングギアを回転可能あるいは回転禁止にする後進クラッチと、
    を有している、
    請求項1に記載の遊星歯車式変速機。
  9. 前記第3サンギアおよび前記第4サンギアは前記中間軸に連結されている、請求項8に記載の遊星歯車式変速機。
  10. 前記第3リングギア、前記第4キャリアおよび前記第5サンギアは一体回転するように互いに連結されている、請求項8に記載の遊星歯車式変速機。
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