JP5123834B2 - シェルアンドチューブ型熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、シェルアンドチューブ型熱交換器に関し、特に、プレートフィンコイル内蔵のシェルアンドチューブ型熱交換器における熱交換効率の改善に関するものである。
近年、薄い四角形状の銅、アルミニウムまたはステンレス鋼の平板に多数の孔を開け、これらの孔に管群を通したプレートフィンコイル(管束)を円筒状のシェル内に収納して、シェルアンドチューブ型熱交換器を形成することが実用化されて来ている。
そのシェルアンドチューブ型熱交換器に係る従来例につき、添付図8,9を参照しながら以下説明する。図8は従来例の実施形態に係るシェルアンドチューブ型熱交換器の主要な内部構造を示す一部切欠断面図、図9は図8の矢視X−Xを示す断面図である。
この従来例に係るシェルアンドチューブ型熱交換器は、筒形胴体33の外周部に接続され、前記筒形胴体33の内方へ向かって第1流体を導入する導入管34と、前記筒形胴体33の内部における前記導入管34と伝熱管30との間に設けられ、前記筒形胴体33の軸方向に延びる多孔板37と、前記多孔板37上における前記導入管34の導入口に対向する位置に設けられ、前記導入管34から導入される第1流体を受け止めて当該第1流体の流れ方向を変化させる当て板31とを備えている。また、前記多孔板37の両端側には、筒形胴体33内を導入空間35と伝熱空間36とに仕切る仕切部材38が設けられている(特許文献1参照)。
ところが、前記多孔板37が一律の開孔率を有して形成されている場合、前記導入管34の導入口に対向する位置に設けられた当て板31が、前記導入口近傍の第1流体の流れを抑制するものの、前記当て板31周囲では依然として多く流れ、他の部分では余り流れないという偏流現象を生じて、熱交換効率の低下要因となる余地がある。
特開2004−53201号公報
従って、本発明の目的は、プレートフィンコイル(管束)内蔵のシェルアンドチューブ型熱交換器において、管束側面の流入出部に均等に熱交換流体を流し、偏流を抑制して熱交換効率の改善を図り得るシェルアンドチューブ型熱交換器を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るシェルアンドチューブ型熱交換器が採用した手段は、筒状のシェル内にプレートフィンコイルからなる管束が収納され、この管束が第1流体の導入出されるチューブにて構成される一方、前記シェル内に形成された内部空間の軸方向一端側にて前記シェルの上部または下部に位置し、第2流体を供給するための第2流体入口部が形成されると共に、前記内部空間の軸方向他端側にて前記シェルの上部または下部であって、前記第2流体入口側と同一側に位置し、第2流体を排出するための第2流体出口部が形成され、前記管束内部で前記第1流体と第2流体とが熱交換されるシェルアンドチューブ型熱交換器に関する。
そして、前記内部空間に配設された仕切板によって、該内部空間が、前記第2流体入口部が存在する側の第2流体入口側空間と、前記第2流体出口部が存在する側の第2流体出口側空間とに仕切られ、前記第2流体入口側空間に沿って形成された管束側面から第2流体が導入される一方、前記第2流体入口側空間の管束側面に第1の邪魔板が取り付けられると共に、この第1の邪魔板が、前記管束側面の半面に沿って軸方向に配置された第1部分邪魔板と、この第1部分邪魔板に比して前記第2流体入口部からより遠い位置にて、前記管束側面の他の半面に沿って軸方向に配置され、第1部分邪魔板より圧損の大きい第2部分邪魔板とから構成されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係るシェルアンドチューブ型熱交換器が採用した手段は、請求項1に記載のシェルアンドチューブ型熱交換器において、前記第1の邪魔板が多孔板から構成されると共に、前記第1の邪魔板を構成する第1部分邪魔板が、前記第2部分邪魔板の開孔率よりも大きい開孔率を有してなることを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係るシェルアンドチューブ型熱交換器が採用した手段は、筒状のシェル内にプレートフィンコイルからなる管束が収納され、この管束が第1流体の導入出されるチューブにて構成される一方、前記シェル内に形成された内部空間の軸方向一端側にて前記シェルの上部または下部に位置し、第2流体を供給するための第2流体入口部が形成されると共に、前記内部空間の軸方向他端側にて前記シェルの上部または下部であって、前記第2流体入口側と同一側に位置し、第2流体を排出するための第2流体出口部が形成され、前記管束内部で前記第1流体と第2流体とが熱交換されるシェルアンドチューブ型熱交換器に関する。
そして、このシェルアンドチューブ型熱交換器は、前記内部空間に配設された仕切板によって、該内部空間が、前記第2流体入口部が存在する側の第2流体入口側空間と、前記第2流体出口部が存在する側の第2流体出口側空間とに仕切られ、前記第2流体入口側空間に沿って形成された管束側面から第2流体が導入される一方、前記第2流体入口側空間の管束側面に第1の邪魔板が取り付けられると共に、この第1の邪魔板が、前記管束側面の半面に沿って軸方向に配置された第1部分邪魔板と、この第1部分邪魔板に比して前記第2流体入口部からより遠い位置にて、前記管束側面の他の半面に沿って軸方向に配置され、前記第1部分邪魔板と略同一圧損を有する第2部分邪魔板とで構成されると共に、前記第1部分邪魔板の軸方向中央部近傍に開口部が形成されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係るシェルアンドチューブ型熱交換器が採用した手段は、請求項1乃至3の何れか一つの項に記載のシェルアンドチューブ型熱交換器において、前記第2流体出口側空間の管束側面の半面に沿って軸方向に、第2の邪魔板が取り付けられてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係るシェルアンドチューブ型熱交換器によれば、前記内部空間に配設された仕切板によって、該内部空間が、前記第2流体入口部が存在する側の第2流体入口側空間と、前記第2流体出口部が存在する側の第2流体出口側空間とに仕切られ、前記第2流体入口側空間に沿って形成された管束側面から第2流体が導入される一方、前記第2流体入口側空間の管束側面に第1の邪魔板が取り付けられると共に、この第1の邪魔板が、前記管束側面の半面に沿って軸方向に配置された第1部分邪魔板と、この第1部分邪魔板に比して前記第2流体入口部からより遠い位置にて、前記管束側面の他の半面に沿って軸方向に配置され、第1部分邪魔板より圧損の大きい第2部分邪魔板とから構成されてなるので、前記第2流体が、前記仕切板の存在によってショートパスすることなく、前記第1部分邪魔板と第2部分邪魔板とを介して前記管束内に流れ込むため、前記第2流体の流れは前記管束内全体にほぼ均一に通過して、偏流の抑制と熱交換効率の向上が図られる。
本発明の請求項2に係るシェルアンドチューブ型熱交換器によれば、前記第1の邪魔板が多孔板から構成されると共に、前記第1の邪魔板を構成する第1部分邪魔板が、前記第2部分邪魔板の開孔率よりも大きい開孔率を有してなるので、前記第2流体の流れを管束下方に偏らすことなく、管束内への均一な導入を図り得る。
本発明の請求項3に係るシェルアンドチューブ型熱交換器によれば、前記内部空間に配設された仕切板によって、該内部空間が、前記第2流体入口部が存在する側の第2流体入口側空間と、前記第2流体出口部が存在する側の第2流体出口側空間とに仕切られ、前記第2流体入口側空間に沿って形成された管束側面から第2流体が導入される一方、前記第2流体入口側空間の管束側面に第1の邪魔板が取り付けられると共に、この第1の邪魔板が、前記管束側面の半面に沿って軸方向に配置された第1部分邪魔板と、この第1部分邪魔板に比して前記第2流体入口部からより遠い位置にて、前記管束側面の他の半面に沿って軸方向に配置され、前記第1部分邪魔板と略同一圧損を有する第2部分邪魔板とで構成されると共に、前記第1部分邪魔板の軸方向中央部近傍に開口部が形成されてなるので、従来第2流体が流通し難かった管束の上方や軸方向中央部近傍にも前記第2流体の流れが形成され易くなり、管束内部を満遍なく流通することができ、熱交換効率の向上を果たし得る。
本発明の請求項4に係るシェルアンドチューブ型熱交換器によれば、前記第2流体出口側空間の管束側面の半面に沿って軸方向に、第2の邪魔板が取り付けられてなるので、前記第2流体が、この第2の邪魔板を介してほぼ均一に前記管束から流出するため、前記第2流体の流れは管束内全体に更に均一化され、偏流の抑制と熱交換効率の向上が更に図られる。
先ず、本発明の実施の形態1に係るシェルアンドチューブ型熱交換器を、添付図1〜4を参照しながら以下説明する。図1は本発明に係るシェルアンドチューブ型熱交換器の圧縮機への適用例を説明するため概略冷却系統図、図2は本発明の実施の形態1に係るシェルアンドチューブ型熱交換器を第2流体入口部側から見た立断面図、図3は図2の矢視A−A側から見た断面図、図4は図3の矢視B−B側から見た断面図である。
本発明に係るシェルアンドチューブ型熱交換器(以下、単に熱交換器とも称す)1は、図1に示す如く、例えばターボ圧縮機25の吐出流路25bに介設され、吸込流路25aから吸込んだ気体をターボ圧縮機25により圧縮する際、高温化された圧縮気体(以下、単に気体とも称す)を冷却水と熱交換して冷却するのに好適である。本発明の実施の形態は、高温化されたこの様な圧縮気体(第2流体)を冷却水(第1流体)と熱交換して冷却するシェルアンドチューブ型熱交換器の態様例を以下説明する。
図2〜4において、この様なシェルアンドチューブ型熱交換器1は、略円筒形状をなしたシェル本体2を有する。そして、板状部材からなる多数のフィン3が、シェル本体2の軸方向に沿って微小間隔を隔てて配置されると共に、これらのフィン3に設けられた開孔部に、多数のチューブ4が貫通して管束5が形成されている。そして、この管束5が、シェル本体2の軸方向に沿ってシェル本体2の内部に収容されると共に、前記シェル本体2の一方の端部のフランジにはヘッダ部9、他方の端部のフランジにはヘッダ部10が付設されている。
また、前記シェル本体2に形成された内部空間、より詳しくは、前記シェル本体2の内面と前記管束5の外面との間に形成された内部空間に、仕切板6と、その仕切板6とは別の仕切板6aが配設されている。前記仕切板6は、前記内部空間において、前記管束5の上面とシェル本体2の頂部近傍内面とを軸方向に沿って接続している。また、前記仕切板6aは、前記内部空間において、前記管束5の下方側面(管束5の下端の側面)とシェル本体2の内側側面とを軸方向に沿って接続している。これらの仕切板6及び6aによって、シェル本体2の内部空間が、気体(第2流体)入口部7が存在する側の気体(第2流体)入口側空間7aと、気体(第2流体)出口部8が存在する側の気体(第2流体)出口側空間8aとに仕切られている。
そして、前記気体入口側空間7aの管束5上部にあって、シェル本体2の軸方向一端側には気体入口部7が設けられる一方、前記気体出口側空間8bの管束5上部にあって、シェル本体2の軸方向他端側には気体出口部8が設けられている。
更に、前記気体入口側空間7aにおける管束5の側面、即ち気体入口管束側面5aに沿って、第1の邪魔板11が取り付けられている。そして、この第1の邪魔板11が、前記気体入口管束側面5aの上半面(半面)に沿って軸方向に配置された上部邪魔板(第1部分邪魔板)12と、前記気体入口管束側面5aの下半面(他の半面)に沿って軸方向に配置され、前記上部邪魔板12より圧損の大きい下部邪魔板(第2部分邪魔板)13とから構成されている。尚、下部邪魔板13は、上部邪魔板12に比して気体(第2流体)入口部7に遠い位置に設けられているとも言える。また、前記上部邪魔板12及び下部邪魔板13は、製作上の簡便さから何れも多孔板から構成されるのが好ましい。
また、上部邪魔板の開孔12aの径の方が下部邪魔板の開孔13aの径より大きく、更に、開孔率についても、上部邪魔板12の方が下部邪魔板13の開孔率より大きいのが、管束5から流出する気体の流れが下方に偏るのを防止する点から好ましい。そして、前記上部邪魔板12と下部邪魔板13の側面を長手方向に溶接等により接合して、第1の邪魔板11として一体化したものが、前記上部邪魔板12と下部邪魔板13間に隙間を生じさせない点から好ましい。
更に、前記第1の邪魔板11は、その上端面を管束5の上端とほぼ同一高さから、またその下端面を管束5の下端とほぼ同一高さまで、前記気体入口管束側面5aのほぼ全面を覆う様に取り付けられている。即ち、前記上部邪魔板12と下部邪魔板13の垂直方向の板幅はほぼ同等で、両者12,13の板幅の和は、前記気体入口管束側面5aの幅とほぼ同等に構成されている。
一方、前記気体出口側空間8aにおける管束5の側面、即ち気体出口管束側面5bの上半面に沿って軸方向に、第2の邪魔板14が取り付けられている。この第2の邪魔板14も、前記上部邪魔板12と同様、その上端面を管束5の上端とほぼ同一高さから垂れ下がる様に取り付けられている。そして、高さ方向の板幅は前記気体出口管束側面5bの高さのほぼ半分とし、前記第2の邪魔板14の開孔率は、前記第1の邪魔板11を構成する上部邪魔板12とほぼ同等とするのが、管束5から流出する気体の流れが上方に偏るのを防止する点から好ましい。
そして、前記シェル本体2の一方のヘッダ部9を介して冷却水(第1流体)が供給され、多数のチューブ4を通過して他方のヘッダ部10に到達後、再度前記チューブ4を経て前記ヘッダ部9に戻り、熱交換器1の系外に排出される。
その一方、冷却対象となる圧縮気体は、気体入口部7を介して気体入口側空間7aに導入され、管束5の気体入口管束側面5aに至る。そして、この気体入口管束側面5aの上方においては、前記第1の邪魔板11を構成する上部邪魔板12を介して、あるいは前記気体入口側面5aの下方においては、同邪魔板11を構成する下部邪魔板13を介して、管束5の内部に流入する。
そして、管束5の内部に流入した圧縮気体は、多数の前記チューブ4内を通過する冷却水と熱交換しながら(冷却されながら)管束5の内部を流通して行き、管束5の気体出口管束側面5bに達する。気体出口管束側面5bに達した圧縮気体は、前記気体出口管束側面5bの上方においては第2の邪魔板14を介して、前記気体出口管束側面5bの下方においては直接に、気体出口側空間8aに流入して行く。その後、前記圧縮気体は、気体出口部8を介して、熱交換器1の系外に導出される。
その際、前記第1の邪魔板11を構成し、開孔率の大きい上部邪魔板12と開孔率がこの上部邪魔板12より小さい下部邪魔板13とによって、管束5の上方に気体の流れを偏らすことなく、被冷却対象となる圧縮気体を管束5内にほぼ均一に導入することができる。また、管束5内部から前記圧縮気体が流出する際にも、前記第2の邪魔板14の存在により、管束5の上方に気体の流れを偏らすことなく、前記圧縮気体を管束5外にほぼ均一に導出することができる。その結果、前記圧縮気体は、管束5の内部を満遍なく流通することができ、熱交換効率の向上が果たされるのである。
以上の様に、本発明の実施の形態1に係るシェルアンドチューブ型熱交換器によれば、シェル本体に形成された内部空間が、管束の上方及び下方(管束の下端とほぼ同じ高さ)に配設された仕切板によって、第2流体入口部が存在する側の第2流体入口側空間と、第2流体出口部が存在する側の第2流体出口側空間とに仕切られる一方、前記第2流体入口側空間の管束側面に第1の邪魔板が取り付けられると共に、この第1の邪魔板が、前記管束側面の上半面に沿って軸方向に配置された上部邪魔板と、前記管束側面の下半面に沿って軸方向に配置され、上部邪魔板より圧損の大きい下部邪魔板とから構成されてなるので、前記第2流体が、前記仕切板の存在によってショートパスすることなく、また、前記上部邪魔板と下部邪魔板とを介して前記管束内に流れ込むため、前記第2流体の流れは前記管束内全体にほぼ均一に通過して、偏流の抑制と熱交換効率の向上が図られる。
次に、本発明の実施の形態2に係るシェルアンドチューブ型熱交換器を、添付図5〜7を参照しながら以下に説明する。図5は本発明の実施の形態2に係るシェルアンドチューブ型熱交換器を第2流体入口部側から見た立断面図、図6は図5の矢視C−C側から見た断面図、図7は図6の矢視D−D側から見た断面図である。
尚、本発明の実施の形態2が上記実施の形態1と相違するところは、前記第1の邪魔板の構成に相違があり、その他は全く同構成であるから、この第1の邪魔板についての説明に止めるものとする。
即ち、本発明の実施の形態1に係る第1の邪魔板11においては、前記気体入口管束側面5aの上半面(半面)に沿って軸方向に配置された上部邪魔板(第1部分邪魔板)12と、前記気体入口管束側面5aの下半面(他の半面)に沿って軸方向に配置され、前記上部邪魔板12より圧損の大きい下部邪魔板(第2部分邪魔板)13とから構成されており、また、前記第1の邪魔板11は多孔板から構成されると共に、前記第1の邪魔板11を構成する上部邪魔板12が、下部邪魔板13の開孔率よりも大きい開孔率を有していた。
それに対し、本発明の実施の形態2に係る第1の邪魔板21においては、この第1の邪魔板21を構成する上部邪魔板(第1部分邪魔板)22及び下部邪魔板(第2部分邪魔板)23が、同一圧損を有する一体的な邪魔板で構成されると共に、前記上部邪魔板22に該当する上半面の軸方向中央部近傍に開口部22aが形成されている。尚、下部邪魔板23は、上部邪魔板22に比して気体(第2流体)入口部7に遠い位置に設けられているとも言える。また、前記第1の邪魔板21は、上部邪魔板22及び下部邪魔板23共に、同一の孔径と開孔率を有する多孔板から形成されるのが、製作上の簡便さから好ましい。
この様に、本発明の実施の形態2に係るシェルアンドチューブ型熱交換器は、全面が同一圧損を有する第1の邪魔板に、前記開口部22aを設けることによって、従来圧縮気体が流入し難かった管束5の気体入口管束側面5aの上方や軸方向中央部近傍にも、気体の流れが形成され易くなった。この結果、前記本発明の実施の形態1と同様、圧縮気体は管束5内部を満遍なく流通することができ、熱交換効率の向上を果たし得る。
尚、以上の実施の形態1,2に係るシェルアンドチューブ型熱交換器は何れも具体例に過ぎないから、上記実施の形態1,2に係るシェルアンドチューブ型熱交換器の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内における設計変更等は自由自在である。例えば、実施の形態1に係る第1の邪魔板11を構成する上部邪魔板12、下部邪魔板13及び第2の邪魔板14、あるいは実施の形態2に係る第1の邪魔板21の高さ方向の板幅等は状況に応じて適宜変更されても良い。従って、上述した「管束側面の上半面」や「管束側面の下半面」とは、管束側面(例えば、実施の形態1で言うところの気体入口管束側面5a)の高さに対し、厳密に「半分」の高さの面である必要はない。
また、本発明の実施の形態1,2では、管束5の上方及び下方(管束5の下端とほぼ同じ高さ)に配設された仕切板6及び6aによって、シェル本体2内に形成された内部空間を仕切る様に構成されていたが、本発明はそれに限らない。例えば、管束5の下端がシェル本体2の内側下面に接していたり、管束5の下端とシェル2本体の内側下面との間隙が微小であれば、管束5の上方に配設された仕切板6のみでも足りる。また、本発明の実施の形態1,2のシェル本体2には円筒状のものを示したが、軸方向に垂直な断面が多角形(矩形など)状のものや、楕円形状のものなどであっても良い。
尚、本発明の実施の形態1,2では、管束5上部に第2流体入口部7、第2流体出口部8を設けたものを示したが、これらは管束5の下部に設けられても良い。例えば、上述の本発明の実施の形態1,2における第2流体入口部7、第2流体出口部8に相当する構成が、共に管束5の下部に設けられた場合には、仕切板6や、上部邪魔板(第1部分邪魔板)12,22、下部邪魔板(第2部分邪魔板)13,23、第2の邪魔板14に相当する構成は全て、本発明の実施の形態1,2における各構成の上下の配置を逆にした形態とするのが好ましい。
即ち、本発明の実施の形態1,2における第2流体入口部7、第2流体出口部8に相当する構成が、管束5の下部に設けられた場合には、仕切板6に相当するものは、管束5の下面とシェル本体2の底部近傍内面とを軸方向に沿って接続すると共に、仕切板6aに相当するものは、管束5の上方側面(管束5の上端の側面)とシェル本体2の内側側面とを軸方向に沿って接続し、第1部分邪魔板は気体入口管束側面5aの下半面に、第2部分邪魔板は気体入口管束側面5aの上半面に、第2の邪魔板は気体出口管束側面5bの下半面に配設されるのが好ましい。
本発明に係るシェルアンドチューブ型熱交換器の圧縮機への適用例を説明するため概略冷却系統図である。 本発明の実施の形態1に係るシェルアンドチューブ型熱交換器を第2流体入口部側から見た立断面図である。 図2の矢視A−A側から見た断面図である。 図3の矢視B−B側から見た断面図である。 本発明の実施の形態2に係るシェルアンドチューブ型熱交換器を第2流体入口部側から見た立断面図である。 図5の矢視C−C側から見た断面図である。 図6の矢視D−D側から見た断面図である。 従来例の実施形態に係るシェルアンドチューブ型熱交換器の主要な内部構造を示す一部切欠断面図である。 図8の矢視X−Xを示す断面図である。
符号の説明
1:シェルアンドチューブ型熱交換器,
2:シェル本体, 3:フィン, 4:チューブ,
5:管束, 5a:気体入口管束側面, 5b:気体出口管束側面,
6,6a:仕切板,
7:気体(第2流体)入口部, 7a:気体(第2流体)入口側空間,
8:気体(第2流体)出口部, 8a:気体(第2流体)出口側空間,
9,10:ヘッダ部,
11,21:第1の邪魔板,
12,22:上部邪魔板(第1部分邪魔板),
12a:上部邪魔板(第1部分邪魔板)の開孔,
13,23:下部邪魔板(第2部分邪魔板),
13a:下部邪魔板(第2部分邪魔板)の開孔,
14:第2の邪魔板,
22a:開口部,
25:ターボ圧縮機, 25a:吸込流路, 25b:吐出流路

Claims (4)

  1. 筒状のシェル内にプレートフィンコイルからなる管束が収納され、この管束が第1流体の導入出されるチューブにて構成される一方、
    前記シェル内に形成された内部空間の軸方向一端側にて前記シェルの上部または下部に位置し、第2流体を供給するための第2流体入口部が形成されると共に、
    前記内部空間の軸方向他端側にて前記シェルの上部または下部であって、前記第2流体入口側と同一側に位置し、第2流体を排出するための第2流体出口部が形成され、
    前記管束内部で前記第1流体と第2流体とが熱交換されるシェルアンドチューブ型熱交換器において、
    前記内部空間に配設された仕切板によって、該内部空間が、前記第2流体入口部が存在する側の第2流体入口側空間と、前記第2流体出口部が存在する側の第2流体出口側空間とに仕切られ、前記第2流体入口側空間に沿って形成された管束側面から第2流体が導入される一方、
    前記第2流体入口側空間の管束側面に第1の邪魔板が取り付けられると共に、
    この第1の邪魔板が、前記管束側面の半面に沿って軸方向に配置された第1部分邪魔板と、この第1部分邪魔板に比して前記第2流体入口部からより遠い位置にて、前記管束側面の他の半面に沿って軸方向に配置され、第1部分邪魔板より圧損の大きい第2部分邪魔板とから構成されてなることを特徴とするシェルアンドチューブ型熱交換器。
  2. 前記第1の邪魔板が多孔板から構成されると共に、前記第1の邪魔板を構成する第1部分邪魔板が、前記第2部分邪魔板の開孔率よりも大きい開孔率を有してなることを特徴とする請求項1に記載のシェルアンドチューブ型熱交換器。
  3. 筒状のシェル内にプレートフィンコイルからなる管束が収納され、この管束が第1流体の導入出されるチューブにて構成される一方、
    前記シェル内に形成された内部空間の軸方向一端側にて前記シェルの上部または下部に位置し、第2流体を供給するための第2流体入口部が形成されると共に、
    前記内部空間の軸方向他端側にて前記シェルの上部または下部であって、前記第2流体入口側と同一側に位置し、第2流体を排出するための第2流体出口部が形成され、
    前記管束内部で前記第1流体と第2流体とが熱交換されるシェルアンドチューブ型熱交換器において、
    前記内部空間に配設された仕切板によって、該内部空間が、前記第2流体入口部が存在する側の第2流体入口側空間と、前記第2流体出口部が存在する側の第2流体出口側空間とに仕切られ、前記第2流体入口側空間に沿って形成された管束側面から第2流体が導入される一方、
    前記第2流体入口側空間の管束側面に第1の邪魔板が取り付けられると共に、
    この第1の邪魔板が、前記管束側面の半面に沿って軸方向に配置された第1部分邪魔板と、この第1部分邪魔板に比して前記第2流体入口部からより遠い位置にて、前記管束側面の他の半面に沿って軸方向に配置され、前記第1部分邪魔板と略同一圧損を有する第2部分邪魔板とで構成されると共に、前記第1部分邪魔板の軸方向中央部近傍に開口部が形成されてなることを特徴とするシェルアンドチューブ型熱交換器。
  4. 前記第2流体出口側空間の管束側面の半面に沿って軸方向に、第2の邪魔板が取り付けられてなることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つの項に記載のシェルアンドチューブ型熱交換器。
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