JP5123701B2 - 光電変換装置、撮像システム、及び光電変換装置の製造方法 - Google Patents

光電変換装置、撮像システム、及び光電変換装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光電変換装置、撮像システム、及び光電変換装置の製造方法に関する。
CMOSセンサなどの光電変換装置では、半導体基板において、複数のフォトダイオードを電気的に分離するために素子分離部が形成される。
ここで、半導体基板において、STI(Shallow Trench Isolation)型の素子分離部を形成すると、複数のフォトダイオードの間隔を小さくできる。このため、フォトダイオードの面積の削減を少なくしつつ光電変換装置の単位画素が占める面積を小さくできる。STI型の素子分離部を形成する場合には、半導体基板の表面に溝を形成し、その溝に酸化膜を埋める。その溝に埋められた酸化膜によって半導体基板に応力がかかる場合がある。
それに対して、特許文献1に示された技術では、半導体基板の表面に溝を形成した後に、その溝の底面及び側面から半導体基板上の窒化膜の表面まで延びるように、窒化膜ライナーを設けている。その後、その溝に酸化膜を埋める。この窒化膜ライナーは、素子分離部の底面と溝の底面との間に働く応力を半導体基板上の窒化膜の表面側へ逃がすことができるので、素子分離部の底面と溝の底面との間に働く応力を緩和することができる。
また、半導体基板においてSTI型の素子分離部を形成する際に、フォトダイオードの間隔を小さくするためには、十分な素子分離能力を確保するために半導体基板の深い領域まで素子分離部を形成する必要がある。この場合、半導体基板にアスペクト比(深さ/幅)の大きな溝を形成して、その溝に酸化膜を埋め込むので、その溝に酸化膜が十分に充填されないことがある。すなわち、その底面の近くにボイドを含む素子分離部が形成されることがある。
それに対して、特許文献2に示された技術では、半導体基板の表面に溝を形成した後に、その溝の底面及び側面にシリコン窒化膜を設けている。その後、底面のシリコン窒化膜のみを除去している。そして、その溝に酸化膜を埋め込んだ後に熱処理を行うことにより、その溝の底面が熱酸化する。すなわち、溝の底面が熱酸化することにより、素子分離部の底面の近くに存在するボイドを埋めるように熱酸化膜が成長するので、アスペクト比の大きな溝であっても酸化膜を十分に充填することができる。すなわち、ボイドを含まない素子分離部を形成することができる。
また、特許文献3に示された技術では、半導体基板の表面に溝を形成した後に、フォトダイオードにおいて電荷(電子)を蓄積する領域の不純物と反対の導電型であるP型不純物をその溝の底面及び側面にイオン注入する。その後、その溝に酸化膜を埋める。これにより、微細なチャネルストップ領域を形成することができるので、アスペクト比(深さ/幅)の大きな溝に酸化膜を埋め込んで微細な素子分離部を形成した場合でも、十分な素子分離能力を確保することができる。
特開2006−173491号公報 特開平9−321131号公報 特開2002−57318号公報
近年、光電変換装置では、所定のチップ面積において多画素化することが要求されているので、単位画素が占める面積を小さくすることが求められている。
上述のように、半導体基板において、STI型の素子分離部を形成すると、単位画素が占める面積を小さくすることができるので、所定のチップ面積において多画素化することが容易になる。
ここで、本発明者は、検討を行った結果、次のような新規な課題を見出した。
単位画素が占める面積を小さくすることに伴い、隣接するフォトダイオード(光電変換部)の間隔も小さくすることがある。この場合、フォトダイオードとカラーフィルタとの間に配される配線の間隔も小さくなる可能性がある。この配線の間隔が小さくなると、配線の間(フォトダイオードに入射する光を規定する開口)を通過する光が回折するため、フォトダイオードへ入射せずに素子分離部へ入射する光の割合が増加してしまう。素子分離部へ入射した光は、素子分離部の側面や底面で反射することが多い。すなわち、フォトダイオードの面積が小さくなることに加えて、カラーフィルタを通過した光のうちフォトダイオードへ入射する光の割合が減少するので、フォトダイオードの感度が低下する可能性がある。
本発明の目的は、光電変換部の間隔を小さくした場合でも光電変換部の感度の低下を抑制できる光電変換装置、撮像システム、及び光電変換装置の製造方法を提供することにある。
本発明の第1側面に係る光電変換装置は、光電変換領域と周辺領域とを含む半導体基板を有する光電変換装置であって、前記光電変換領域には、光に応じた電荷を発生させる複数の光電変換部と、前記複数の光電変換部を電気的に分離する素子分離部と、前記素子分離部の上方から前記素子分離部へ入射した光の反射を、前記素子分離部の底面のみにおいて、あるいは、前記素子分離部の底面及び側面下部のみにおいて防止するように形成された反射防止部とが配されたことを特徴とする。
本発明の第2側面に係る撮像システムは、上記の光電変換装置と、前記光電変換装置の前記光電変換領域へ像を形成する光学系と、前記光電変換装置から出力された信号を処理して画像データを生成する信号処理部とを備えたことを特徴とする。
本発明の第3側面に係る光電変換装置の製造方法は、光電変換領域と周辺領域とを有し、光に応じた電荷を発生させる複数の光電変換部と、前記複数の光電変換部を電気的に分離する素子分離部とが前記光電変換領域に配された光電変換装置の製造方法であって、半導体基板の表面のうち前記光電変換領域とすべき領域の一部に溝を形成する第1のステップと、前記素子分離部の上方から前記素子分離部へ入射した光の反射を、前記素子分離部の底面のみにおいて、あるいは、前記素子分離部の底面及び側面下部のみにおいて防止するように、前記溝の底面のみに、あるいは、前記溝の底面及び側面下部のみに、反射防止部を形成する第2のステップと、前記第2のステップの後に、前記素子分離部を形成する第3のステップとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、光電変換部の間隔を小さくした場合でも光電変換部の感度の低下を抑制できる。
本発明は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどに使用される光電変換装置及びその製造方法に関する。
本発明の第1実施形態に係る光電変換装置200の概略構成を、図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る光電変換装置200の回路構成を示す図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る光電変換装置200の断面構成を示す図である。
光電変換装置200は、半導体基板SBを有する。半導体基板SBは、光電変換領域220と周辺領域210とを含む。
周辺領域210は、光電変換領域220の周辺に位置する。周辺領域210には、制御回路などが配される。制御回路は、複数の画素Pを制御するための回路や画素Pからの信号を出力するための回路を含む。制御回路は、例えば、複数の画素Pの行を走査するための垂直走査回路VSR、各列の画素Pから信号を読み出すための読み出し回路RC、読み出し回路の列を走査するための水平走査回路HSRを含む。読み出し回路には、例えば、画素Pからの信号を増幅するための回路、出力する出力線やスイッチが含まれる。
光電変換領域220には、複数の画素Pが行方向及び列方向に配列されている。画素Pは、リセットトランジスタ25、光電変換部27、転送ゲート9、フローティングディフュージョン(以下、FDとする)7、及び、増幅トランジスタ29を含む。リセットトランジスタ25は、FD7をリセットする。光電変換部27は、光電変換により、入射した光(例えば、入射光IR1)に応じた電荷(信号)を発生させるとともに蓄積する。光電変換部27は、例えば、フォトダイオードである。転送ゲート9は、光電変換部27により蓄積された電荷(信号)をFD7へ転送する。増幅トランジスタ29はソースフォロア回路の一部を構成し、FD7はその入力部となる。FD7から入力された信号を増幅して列信号線RLへ出力する。このようにして、画素Pから信号が読み出される。
このような画素Pを有する光電変換装置200の断面図を、図2を用いて説明する。半導体基板SBは例えばN型半導体とする。ウエル領域4はN型でもP型でも構わない。本実施形態ではN型として説明する。更に、光電変換部27を構成する電荷蓄積層6、素子分離部11、第1の半導体領域5−3、第2の半導体領域5−2、配線14、層間膜13b、17、カラーフィルタ20、反射防止部3、平坦化層21、及びマイクロレンズ22が画素には配されている。素子分離部11は、STI型の素子分離部であり、STI法により複数の画素Pのそれぞれに含まれる複数の素子(25,27,7,9,29等)同士や、画素と画素とを電気的に分離する。例えば、素子分離部11は、複数の光電変換部27を電気的に分離する。素子分離部11は、例えば、シリコン酸化物で形成されている。
第1の半導体領域5−3は、素子分離部11の下に配されている。第1の半導体領域5−3は、電荷蓄積層6と逆の導電型(P型)の不純物を、ウエル領域4より高い濃度で含む。第1の半導体領域5−3は、電荷蓄積層6に蓄積された電荷が隣接する画素Pの電荷蓄積層6へ漏れこむことを防止したり、素子分離部の欠陥からのリーク電流を抑制する機能を有する。
第2の半導体領域5−2は、素子分離部11の側方に隣接して配されている。第2の半導体領域5−2は、電荷蓄積層6と逆の導電型(P型)の不純物を、ウエル領域4より高い濃度で含む。第2の半導体領域5−2は、素子分離部の欠陥からのリーク電流を抑制などの機能を有する。
配線14は、垂直走査回路VSRから各画素Pへ信号を供給するための配線や、各画素Pから出力された信号を伝達するための配線(例えば、列信号線RL)として機能する。配線14は、金属で形成されている。なお、図2では、説明を簡略化するため、2層目以降の配線の図示が省略されている。
層間膜13b,17は、配線14と他の層とを絶縁するように設けられている。層間膜13b,17は、絶縁物で形成されている。
カラーフィルタ20は、複数の光電変換部27のそれぞれの上方に配されている。カラーフィルタ20は、3原色(R,G,B)に対応した原色フィルターである。
平坦化層21は、カラーフィルタ20の上に形成され、その上面がCMP法などにより平坦化される。平坦化層21は、例えば、レジストと同様の樹脂で形成される。
マイクロレンズ22は、入射した光(例えば、入射光IR1,IR2)を配線14の間へ導く。配線14の間へ導かれた光は、その一部(例えば、入射光IR1)が光電変換部27へ導かれ、他の一部(例えば、入射光IR2)が回折されて素子分離部11へ導かれる。
そして、反射防止部3は、素子分離部11の底面のみに設けられる。反射防止部3は、素子分離部11と第1の半導体領域5−3との界面11a(すなわち素子分離部11の底面11a)の反射率を低減する。この構成によって、素子分離部11の上方から素子分離部11へ入射した光(例えば、入射光IR2)の反射を、素子分離部11の底面11aのみから第1の半導体領域5−3に取り込むことが可能となる。ここで、「底面11aのみに」とは、製造ばらつきなどで側面11bにかかってしまう場合も含む。反射防止部3の屈折率は、素子分離部11の屈折率と第1の半導体領域5−3の屈折率との間の値であり、反射防止部3の厚さは、カラーフィルタ20を透過する光の反射を防止する値である。反射防止部3は、例えば、シリコン窒化物で形成される。
ここで、単位画素Pが占める面積を小さくすることに伴い、光電変換部27の面積が小さくなるとともに隣接する光電変換部27の間隔DPを小さくすることがある。この場合、光電変換部27とカラーフィルタ20との間に配される配線14の間隔DLも小さくなる可能性がある。本発明者がシミュレーションを行った結果(図4参照)によれば、配線14の間隔DLが小さくなるほど、配線14の間を通過する光のうち、回折されることにより光電変換部27へ入射せずに素子分離部11へ入射する光の割合が増加する。素子分離部11へ入射した光は、素子分離部11の側面11bや底面11aで反射することが多い。すなわち、光電変換部27の面積が小さくなることに加えて、カラーフィルタ20を通過した光のうち光電変換部27へ入射する光の割合が減少するので、光電変換部27の感度が低下する可能性がある。そして、素子分離部11に入射した光も取り込むことが出来ず、素子分離部11にて反射した光は上部にある配線にて反射するなど、2、3画素離れた画素に入射するなど迷光となる可能性がある。
ここで、図4のシミュレーションの結果を説明する。図4では、配線14の間隔DLを約1μmとし、配線14から光電変換部27の表面までの距離を約0.8μmとし、入射光の波長を550nmとして、図2に示す領域A,Bについて光の強度分布を求めたものである。領域Aは、素子分離部11により規定されるアクティブ領域である。領域Bは、素子分離部11が形成された素子分離領域である。図4によれば、配線14の間に入射した光のうち約10%は、領域Bすなわち素子分離部11に到達することが分かる。
それに対して、本実施形態では、反射防止部3が、素子分離部11の上方から素子分離部11へ入射した光(例えば、入射光IR2)を素子分離部11の底面11aから取り込むことが可能となる。すなわち、配線14の間へ導かれた光のうち回折されて素子分離部11へ導かれた光は、反射防止部3を透過して、少なくとも一部が光電変換部27へ導かれる。これにより、光電変換部27は、自身に入射した光(例えば、入射光IR1)に応じた電荷だけでなく、素子分離部11に入射した光(例えば、入射光IR2)に応じた電荷も発生させることができる。これにより、光電変換部27の間隔を小さくすることにより、光電変換部27へ入射せずに素子分離部11へ入射する光の割合が増加した場合でも、光電変換部27の感度の低下を抑制できる。
ここで、反射防止部3によって取り込まれた光は、隣接画素Pへ入射してしまう場合もあるが、隣接画素間で混色は2、3画素離れた画素への光の入射による混色に比べて補正が行いやすい。従って、補正が容易でかつ感度を向上させることが可能となる。
次に、反射防止部3について、詳細に説明する。以下では、反射防止部3がシリコン窒化物で形成される場合を例に説明する。
STI型の素子分離部11を形成する場合には、半導体基板SB(ウエル領域4)の表面に溝を形成し、その溝に酸化膜を埋める。その溝に埋められた酸化膜によって半導体基板SB(ウエル領域4)に応力がかかる場合がある。
ここで、仮に、そのような応力を緩和するために、半導体基板SBの表面に溝を形成した後に、その溝の底面及び側面から半導体基板SBの表面まで延びるように、窒化膜ライナーを形成する場合を考える。この場合、窒化膜ライナーが形成された溝に酸化膜を埋める。この窒化膜ライナーは、素子分離部の底面と溝の底面との間に働く応力を半導体基板の表面側へ逃がすことができるので、素子分離部の底面と溝の底面との間に働く応力を緩和することができる。このような応力緩和の目的で使用される窒化膜ライナー(シリコン窒化物)の屈折率は、素子分離部11(シリコン酸化物)の屈折率1.46と溝の底面(シリコン)の屈折率4.0の間の値2.0である。しかし、応力緩和の目的で使用される窒化膜ライナーは、その膜厚が5nm〜15nm程度であることが多く、反射防止膜としての機能を果たさないことが多い。
それに対して、本実施形態の反射防止部3(シリコン窒化物)は、素子分離部11(シリコン酸化物)の屈折率1.46と溝の底面(シリコン)の屈折率4.0の間の屈折率2.0を有することに加えて、数式1を満たす膜厚を有する。
2nd・cosβ=(m−1/2)λ・・・数式1
数式1において、mは整数であり、dは反射防止部3の膜厚であり、nは反射防止部3の屈折率であり、βは反射防止部3に入射した光の屈折角であり、λは反射防止部3へ入射する光の波長である。数式1は、素子分離部11と反射防止部3との界面で位相が反転しながら反射する光と、反射防止部3と溝の底面との界面で位相が反転しながら反射する光とが打ち消し合うための条件を示している。すなわち、素子分離部11及び反射防止部3の界面で反射した光と、反射防止部3及び溝の底面の界面で反射した光との光路差が『波長λの整数倍+波長/2』という関係が成り立たてば、反射防止部3は反射防止膜としての機能を果たすことができる。数式1を満たす膜厚は、カラーフィルタ20を透過する光の反射を防止する値になる。
例えば、620nm(レッド光)に分光透過率のピークを有するカラーフィルタ20の下方に配された反射防止部3の膜厚は、数式1により、40nm〜105nmであることが好ましいことが分かる。
例えば、560nm(グリーン光)に分光透過率のピークを有するカラーフィルタ20の下方に配された反射防止部3の膜厚は、数式1により、35nm〜95nmであることが好ましいことが分かる。
例えば、460nm(ブルー光)に分光透過率のピークを有するカラーフィルタ20の下方に配された反射防止部3の膜厚は、数式1により、30nm〜78nmであることが好ましいことが分かる。
従って、上述のようなカラーフィルタ20を有する光電変換装置200において、反射防止部3は30nm以上105nm以下の膜厚となる。各色に対応した膜厚の反射防止部3を設ければよい。また、全ての画素において同一の膜厚の反射防止部を形成する場合には、40nm以上78nm以下の膜厚範囲が好ましい。
次に、本発明の光電変換装置の光電変換領域における素子分離部の製造方法を、図5を用いて説明する。図5は、光電変換装置の光電変換領域における素子分離部の製造方法を示す工程断面図である。
図5のaに示す工程(第1のステップ)では、半導体基板SBに不純物イオンを注入してウエル領域4を形成しておく。CVD法等により、シリコン基板SBの表面にシリコン窒化膜12を形成する。光電変換領域220の一部の領域において、半導体基板SBの表面をエッチングすることにより、半導体基板SBの表面に溝(トレンチ)216を形成する。
具体的には、光電変換領域220において、フォトリソグラフィー技術を用いてシリコン窒化膜パターン12を形成し、そのシリコン窒化膜パターン12をマスクとしてシリコン基板SBを異方性エッチングする。これにより、シリコン基板SBに溝216を形成する。この溝216は、STI法において形成される溝であり、大きなアスペクト比(深さ/幅)で形成される。
図5のbに示す工程では、CVD法等により、溝216の底面216a及び側面216b(図5参照)に第1の絶縁膜31を形成する。第1の絶縁膜31は、例えば、シリコン窒化物で形成される。
例えば、LP−CVD(Low Pressure CVD)法を行う場合、炉内の圧力を150〜250Pa程度とし、炉内の温度を600℃〜800℃程度とし、原料ガスをSiHCL+NHとする。
あるいは、例えば、PE−CVD(Plasma Enhanced CVD)法を行う場合、チャンバー内の温度を350℃程度とし、原料ガスをSiHCL+NHとする。
図5のcに示す工程では、フォトリソグラフィー技術を用いて、第1の絶縁膜31において溝216の底面216a(図5参照)に形成された部分のみの上にレジスト24を形成する。
図5のdに示す工程(第2のステップ)では、レジスト24をマスクとして、等方性エッチングを行う。すなわち、第1の絶縁膜31(図7参照)において溝216の側面216b(図5参照)に形成された部分のみをエッチングする。これにより、反射防止部3を形成する。
図5のeに示す工程では、硫酸などの薬液を用いて、レジスト24を除去する。
図5のfに示す工程では、HDP(高密度プラズマ)法等により、溝216に第2の絶縁膜111を埋め込む。第2の絶縁膜111は、例えば、シリコン酸化物で形成される。
図5のgに示す工程(第3のステップ)では、CMP法等により、第2の絶縁膜111の表面を平坦化することにより、素子分離部11を形成する。ここで、シリコン窒化膜12は、CMP法などによる表面の平坦化を行う際のストッパーとしての役割を担っている。そして、シリコン窒化膜12を除去した後、一般的な製造工程を行うことで図2の光電変換装置が製造される。
ここで、図3を用いて、図2の光電変換装置の別の形態について説明する。図3では、図2の構成に新たに埋め込み不純物層2−2、分離用不純物層(図3の素子分離部11の下部の長方形の部分)5−1、保護領域層8、層内レンズ18などが設けられている。
なお、半導体基板SBには、図3に示すように、シリコン基板SBの深い位置に、半導体基板SBの少なくとも光電変換領域220に渡って埋め込み不純物層2−2が形成されてもよい。埋め込み不純物層2−2は、電荷蓄積層6とは反対導電型の不純物層であり、半導体基板SBとウエル領域4とを電気的に分離する。
更に素子分離部11の下部に分離用不純物層5−1を有する。分離用不純物層5−1は埋め込み不純物層2−2と同導電型の不純物層である。電荷蓄積層6の下部、半導体基板深部で生じた電荷が隣接する画素Pの光電変換部27へ漏れこむことを防止する電位障壁領域として機能する。また、反射防止部3によって取り込まれた光によって生じた電荷を電荷蓄積層6へ導く機能も有する。分離用不純物層の中心軸を入射光の光軸に対応させて配置させてもよい。
また、光電変換部27は、図3に示すように、埋め込み型のフォトダイオードであってもよい。この場合、光電変換部27は、電荷蓄積層6と保護領域層8とを含む。保護領域層8は、電荷蓄積層6と反対の導電型の不純物を含む領域であり、電荷蓄積層6が表面に露出することを防止するように形成されている。保護領域層8の上には、ゲート酸化膜51が形成されてもよく、更にその上に反射防止用のシリコン窒化膜52が形成されても良い。このシリコン窒化膜52は、例えば、保護領域層8と転送ゲート9の電極表面の略半分とを覆っている。一方、転送ゲート9のフローティングディフュージョン側の電極側面には、側壁膜13aが形成されている。側壁膜13aは、例えば、転送ゲート9を覆うようにシリコン酸化膜を形成した後にそのシリコン酸化膜をエッチバック処理することにより形成される。これに伴い、FD7は、保持領域7aとLDD(Lightly Doped Drain)領域7bとを含む。保持領域7aは、電荷蓄積層6と同導電型の不純物領域であり、転送ゲート9から転送された電荷を保持する。LDD領域7bは、保持領域7aと同導電型で、且つ保持領域7aよりも低い不純物濃度の不純物領域であり、転送ゲート9と保持領域7aとの間に設けられている。
また、配線14の上には、さらに2層目以降の層間膜15及び配線16が形成されていても良い。配線14,16は、3層以上で形成されていても良い。また、配線14,16は、電気信号を伝達する機能の他、光電変換部27以外の領域へ光が入射することを防ぐための遮光層としての機能を有していても良い。
さらに、層間膜17上には、窒酸化シリコン膜23を介して、プラズマ窒化膜からなる層内レンズ18が設けられていてもよい。この層内レンズ18は、光電変換部27の上方に配置されている。層間膜13b,15,17は、入射光に対して透明な膜である。層内レンズ18は、図3に示すように、光が入射するマイクロレンズ22側に向かって凸状をなす、いわゆる上凸状に形成されている。また、窒酸化シリコン膜23は、層内レンズ18と層間膜17との間に形成され、層内レンズ18と層間膜17との界面での反射を低減するために設けられているものであり、やはり入射光に対して透明である。窒酸化シリコン膜23の屈折率(1.68程度)は、層内レンズ18を形成するシリコン窒化物の屈折率(2.04程度)と、層間膜17を形成するシリコン酸化物の屈折率(1.46程度)との間の値である。窒酸化シリコン膜23の膜厚は、数式1を満たすような値が選択される。これにより、層内レンズ18と層間膜17との界面での反射による損失が小さく抑えられるので、マイクロレンズ22側から入射された光の大部分は、層内レンズ18と窒酸化シリコン膜23とを通過して効率よくフォトダイオードに集光される。
次に、本発明の光電変換装置を適用した撮像システムの一例を図6に示す。
撮像システム90は、図6に示すように、主として、光学系、撮像装置86及び信号処理部を備える。光学系は、主として、シャッター91、撮影レンズ92及び絞り93を備える。撮像装置86は、光電変換装置200を含む。信号処理部は、主として、撮像信号処理回路95、A/D変換器96、画像信号処理部97、メモリ部87、外部I/F部89、タイミング発生部98、全体制御・演算部99、記録媒体88及び記録媒体制御I/F部94を備える。なお、信号処理部は、記録媒体88を備えなくても良い。
シャッター91は、光路上において撮影レンズ92の手前に設けられ、露出を制御する。
撮影レンズ92は、入射した光を屈折させて、撮像装置86の光電変換装置200の光電変換領域に被写体の像を形成する。
絞り93は、光路上において撮影レンズ92と光電変換装置200との間に設けられ、撮影レンズ92を通過後に光電変換装置200へ導かれる光の量を調節する。
撮像装置86の光電変換装置200は、光電変換領域220に形成された被写体の像を画像信号に変換する。撮像装置86の光電変換装置200は、その画像信号を光電変換領域220から読み出して出力する。
撮像信号処理回路95は、撮像装置86に接続されており、撮像装置86から出力された画像信号を処理する。
A/D変換器96は、撮像信号処理回路95に接続されており、撮像信号処理回路95から出力された処理後の画像信号(アナログ信号)をデジタル信号へ変換する。
画像信号処理部97は、A/D変換器96に接続されており、A/D変換器96から出力された画像信号(デジタル信号)に各種の補正等の演算処理を行い、画像データを生成する。この画像データは、メモリ部87、外部I/F部89、全体制御・演算部99及び記録媒体制御I/F部94などへ供給される。
メモリ部87は、画像信号処理部97に接続されており、画像信号処理部97から出力された画像データを記憶する。
外部I/F部89は、画像信号処理部97に接続されている。これにより、画像信号処理部97から出力された画像データを、外部I/F部89を介して外部の機器(パソコン等)へ転送する。
タイミング発生部98は、撮像装置86、撮像信号処理回路95、A/D変換器96及び画像信号処理部97に接続されている。これにより、撮像装置86、撮像信号処理回路95、A/D変換器96及び画像信号処理部97へタイミング信号を供給する。そして、撮像装置86、撮像信号処理回路95、A/D変換器96及び画像信号処理部97がタイミング信号に同期して動作する。
全体制御・演算部99は、タイミング発生部98、画像信号処理部97及び記録媒体制御I/F部94に接続されており、タイミング発生部98、画像信号処理部97及び記録媒体制御I/F部94を全体的に制御する。
記録媒体88は、記録媒体制御I/F部94に取り外し可能に接続されている。これにより、画像信号処理部97から出力された画像データを、記録媒体制御I/F部94を介して記録媒体88へ記録する。
以上の構成により、光電変換装置200において良好な画像信号が得られれば、良好な画像(画像データ)を得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る光電変換装置300を、図7を用いて説明する。以下では、第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分の説明を省略する。
光電変換装置300の光電変換領域320には、反射防止部3に代えて、反射防止部303が配される。反射防止部303は、素子分離部11の上方から素子分離部11へ入射した光の反射を、素子分離部11の底面11a及び側面下部11b1のみにおいて防止するように、形成されている。すなわち、反射防止部303は、素子分離部11の底面11aから側面下部11b1に沿って延びているが、側面上部11b2までは延びていない。上部に反射防止部11が形成されると隣接画素へ光が入射してしまうため、素子分離部11の下部に配されているとよい。この構成によって、入射光をより効率よく取り込むことが可能となる。
ここで、「側面下部11b1」とは、素子分離部11の側面11bにおいて、素子分離部11の底面11aから素子分離部11の高さの1/2の高さまでの領域とする。「側面上部11b2」とは、素子分離部11の側面11bにおいて、素子分離部11の上面11cから素子分離部11の深さの1/2の深さまでの領域とする。配線14の間へ導かれた光のうち回折されて、素子分離部11へ斜めに導かれる光(例えば、入射光IR2)の大部分を側面上部11b2で反射させることが可能となる。そして、底面11a及び側面下部11b1のみに反射防止部303を設けた場合にも、素子分離部11へ導かれた光を、隣接する画素の光電変換部11へ入射させないようにすることができるとともに、所望の画素の光電変換部11へ導くことができる。
また、光電変換装置の光電変換領域における素子分離部の製造方法が、次の点で第1実施形態と異なる。
図5のc及びdに示す工程において、レジスト24を第1の実施形態に比べて厚く形成し、第1の絶縁膜31の溝216の側面上部(図5のaにおける216b2)部分のみをエッチングする。これにより、反射防止部303を形成する。
次に、本発明の第3実施形態に係る光電変換装置400を、図8を用いて説明する。以下では、第1実施形態(図2参照)及びその変形例(図3参照)と異なる部分を中心に説明し、同様の部分の説明を省略する。
光電変換装置400の光電変換領域420には、反射部10が配される。反射部10は、素子分離部11の上方から素子分離部11へ入射した光を素子分離部11の側面11bのみで反射させるように形成されている。つまり、反射部10は、素子分離部11と第2の半導体領域5−2との界面(すなわち素子分離部11の側面11b)での反射率を向上させる。反射部10の屈折率と第2の半導体領域5−2の屈折率との差は、素子分離部11の屈折率と第2の半導体領域5−2の屈折率との差より大きく、反射部10の厚さは、カラーフィルタ20を透過する光の反射する値である。反射部10は、例えば、シリコン酸化物より屈折率の低い物質で形成される。
このように反射部10を設けることにより、素子分離部11に入射した光が効率的に反射防止膜3を透過するようになるとともに、隣接画素へ混入する光を減らすことができる。
次に、反射部10について、詳細に説明する。以下では、反射部10がMgFで形成される場合を例に説明する。
MgFの屈折率は、約1.4である。すなわち、反射部10(MgF)の屈折率1.4と第2の半導体領域5−2(シリコン)の屈折率4.0との差は、素子分離部11(シリコン酸化物)の屈折率1.46と第2の半導体領域5−2(シリコン)の屈折率4.0との差より大きい。反射部10(MgF)は、このような屈折率1.4を有することに加えて、数式2を満たす膜厚を有する。
2nd・cosβ=mλ・・・数式2
数式2において、mは整数であり、dは反射部10の膜厚であり、nは反射部10の屈折率、βは反射部10に入射した光の屈折角、λは反射部10に入射した光の波長である。数式2は、素子分離部11(シリコン酸化物)と反射部10(MgF)との界面で位相が反転せずに反射する光と、反射部10(MgF)と溝の側面(シリコン)との界面で位相が反転しながら反射する光とが強め合うための条件を示している。すなわち、素子分離部11及び反射部10の界面で反射した光と、反射部10及び溝の底面の界面で反射した光との光路差が『波長λの整数倍』という関係が成り立たてば、反射部10は反射膜としての機能を果たすことができる。数式2を満たす膜厚は、カラーフィルタ20を透過する光の反射する値である。
例えば、620nm(レッド光)に分光透過率のピークを有するカラーフィルタ20の下方に配された反射部10の膜厚は、数式2により、210nm以上が好ましいことが分かる。
例えば、560nm(グリーン光)に分光透過率のピークを有するカラーフィルタ20の下方に配された反射部10の膜厚は、数式2により、190nm以上が好ましいことが分かる。
例えば、460nm(ブルー光)に分光透過率のピークを有するカラーフィルタ20の下方に配された反射部10の膜厚は、数式2により、150nm以上が好ましいことが分かる。
反射部10の膜厚は、各色に応じて膜厚を変化させてもよく、全ての条件を満たすように210nm以上としてもよい。この膜厚の上限は、素子分離部11が電気的に素子同士を分離する機能を有する範囲の膜厚であればよく、例えば、素子分離部11の平均幅の1/3である。
また、光電変換装置の光電変換領域における素子分離部の製造方法では、図5のe〜gに示す工程に代えて図9のa〜dに示す工程が行われる点で第1実施形態と異なる。
図9のaに示す工程では、EB蒸着(電子線蒸着)法等により、溝216の底面216a及び側面216b(図5のa参照)に第3の絶縁膜101を形成する。第3の絶縁膜101は、例えば、MgFで形成される。
図9のbに示す工程では、異方性エッチングを行う。すなわち、第3の絶縁膜101(図9のa参照)において溝216の底面216a(図5のa参照)に形成された部分、半導体基板表面の部分をエッチングする。これにより、反射部10を形成する。
図9のcに示す工程では、HDP(高密度プラズマ)法等により、溝216に第2の絶縁膜111を埋め込む。
図9のdに示す工程では、CMP法等により、第2の絶縁膜111の表面を平坦化することにより、素子分離部11を形成する。ここで、シリコン窒化膜12は、CMP法などによる表面の平坦化を行う際のストッパーとしての役割を担っている。
なお、反射部10は、LiFで形成されていても良い。LiFの屈折率は、約1.4である。反射部10は、1.45以下の屈折率を有する他の透明な絶縁膜で形成されていても良い。反射部10の屈折率が小さくなるほど、下記の数式3で示される全反射の臨界角θが小さくなるので、素子分離部11と第2の半導体領域5−2との界面の反射率を向上させることが容易になる。
sinθ=nA/nB・・・数式3
数式3において、θは臨界角であり、nAは素子分離部11の屈折率であり、nBは反射部10の屈折率である。
また、反射部10は、図7の構成に設けてもよい。この場合、光電変換装置の光電変換領域における素子分離部の製造方法は、図7の構成を製造する工程の後に、図9a〜dに示す工程を行うことで製造することが可能である。
また、反射部10は、シリコン酸化物より屈折率の低い物質で形成される代わりに、金属で形成されても良い。なお、金属の反射率は、その膜厚d、複素屈折率「n−i・κ」、表面粗さ(RMS粗さ)σで決まる。好ましい反射部10の材料は、複素屈折率の実部n、虚部κ(光吸収係数に相当)ともに小さい材料が好ましく、後の製造過程で高温熱処理が行われるため耐熱性を有する材料が好ましい。反射部10として適用可能な金属膜としては、例えば、W(タングステン)膜、Mo(モリブデン)膜等がある。反射部10の膜厚dが薄い場合、光が反射部10を透過してしまい反射率が小さくなる可能性がある。そこで、反射部10の膜厚dは、反射部10に使用する金属の複素屈折率虚部κの値にもよるが、10nm以上であることが好ましい。
反射部10として金属膜を形成する場合には、図9のaに示す工程において、CVD法等により、溝216の底面216a及び側面216b(図5参照)に金属膜を形成すればよい。例えば、PE−CVD(Plasma Enhanced CVD)法でWの金属膜を形成する場合、チャンバー内の温度を300℃程度とし、原料ガスをWF+Hとする。
次に、本発明の第4実施形態に係る光電変換装置500を、図10を用いて説明する。以下では、第1実施形態(図2参照)、その変形例(図3参照)、及び第3実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分の説明を省略する。
光電変換装置500の光電変換領域520には、応力緩和層511が素子分離部11の底面及び側面(図2における11aや11bの部分)に配されている。応力緩和層511は、反射防止部3と第1の半導体領域5−3との間の応力を緩和する。これにより、反射防止部3にクラックが発生することを防ぐことができる。また、応力緩和層511は、反射部10と第2の半導体領域との間の応力を緩和する。これにより、反射部10にクラックが発生することを防ぐことができる。応力緩和層511は、例えば、シリコン酸化物で形成される。
また、光電変換装置の光電変換領域における素子分離部の製造方法が、次の点で第1実施形態と異なる。
図5のaに示す工程において、半導体基板SBの表面に溝(トレンチ)216を形成した後、半導体基板SBを高温スチームに晒す。溝216の底面216a及び側面216bを熱酸化することにより、応力緩和層511を形成する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、この形態に限定されず、適宜応用可能である。
本発明の第1実施形態に係る光電変換装置の回路構成を示す図。 本発明の第1実施形態に係る光電変換装置の断面構成を示す図。 本発明の別の形態に係る光電変換装置の断面構成を示す図。 本発明者がシミュレーションを行った結果を示す図。 光電変換装置の光電変換領域における素子分離部の製造方法を示す工程断面図。 第1実施形態に係る光電変換装置を適用した撮像システムの構成図。 本発明の第2実施形態に係る光電変換装置の断面構成を示す図。 本発明の第3実施形態に係る光電変換装置の断面構成を示す図。 光電変換装置の光電変換領域における素子分離部の製造方法を示す工程断面図。 本発明の第4実施形態に係る光電変換装置の断面構成を示す図。
符号の説明
3,303 反射防止部
11 素子分離部
200,300,400,500 光電変換装置
220,320,420,520 光電変換領域

Claims (11)

  1. 光電変換領域と周辺領域とを含む半導体基板を有する光電変換装置であって、
    前記光電変換領域には、
    光に応じた電荷を発生させる複数の光電変換部と、
    前記複数の光電変換部を電気的に分離する素子分離部と、
    前記素子分離部の上方から前記素子分離部へ入射した光の反射を、前記素子分離部の底面のみにおいて、あるいは、前記素子分離部の底面及び側面下部のみにおいて防止するように形成された反射防止部と、
    が配された
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記光電変換領域には、前記素子分離部の下に第1の半導体領域が配され、
    前記反射防止部の屈折率は、前記素子分離部の屈折率と前記第1の半導体領域の屈折率との間の値であり、
    前記反射防止部は、前記素子分離部と前記第1の半導体領域との界面の反射率を低減する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記第1の半導体領域は、シリコンで形成されており、
    前記素子分離部は、シリコン酸化物で形成されており、
    前記反射防止部は、シリコン窒化物で形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の光電変換装置。
  4. 前記光電変換領域には、前記複数の光電変換部のそれぞれの上方にカラーフィルタが配され、
    前記反射防止部の厚さは、前記カラーフィルタを透過する光の反射を防止する値である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  5. 前記カラーフィルタは、原色フィルターであり、
    前記反射防止部の厚さは、30nm以上105nm以下の値である
    ことを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置。
  6. 前記光電変換領域には、前記素子分離部の上方から前記素子分離部へ入射した光を前記素子分離部の側面で反射させるように形成された反射部が配された
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  7. 前記光電変換領域には、前記素子分離部の側方に隣接して第2の半導体領域が配され、
    前記反射部の屈折率と前記第2の半導体領域の屈折率との差は、前記素子分離部の屈折率と前記第2の半導体領域の屈折率との差より大きく、
    前記反射部は、前記素子分離部と前記第2の半導体領域との界面の反射率を向上させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の光電変換装置。
  8. 前記第2の半導体領域は、シリコンで形成されており、
    前記素子分離部は、シリコン酸化物で形成されており、
    前記反射部は、シリコン酸化物より屈折率の低い物質で形成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の光電変換装置。
  9. 前記光電変換領域には、前記素子分離部の側方に隣接して第2の半導体領域が配され、
    前記第2の半導体領域は、シリコンで形成されており、
    前記素子分離部は、シリコン酸化物で形成されており、
    前記反射部は、金属で形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の光電変換装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置の前記光電変換領域へ像を形成する光学系と、
    前記光電変換装置から出力された信号を処理して画像データを生成する信号処理部と、
    を備えたことを特徴とする撮像システム。
  11. 光電変換領域と周辺領域とを有し、光に応じた電荷を発生させる複数の光電変換部と、前記複数の光電変換部を電気的に分離する素子分離部とが前記光電変換領域に配された光電変換装置の製造方法であって、
    半導体基板の表面のうち前記光電変換領域とすべき領域の一部に溝を形成する第1のステップと、
    前記素子分離部の上方から前記素子分離部へ入射した光の反射を、前記素子分離部の底面のみにおいて、あるいは、前記素子分離部の底面及び側面下部のみにおいて防止するように、前記溝の底面のみに、あるいは、前記溝の底面及び側面下部のみに、反射防止部を形成する第2のステップと、
    前記第2のステップの後に、前記素子分離部を形成する第3のステップと、
    を備えたことを特徴とする光電変換装置の製造方法。
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