JP5119955B2 - 浴室ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭等の浴室として用いられる浴室ユニットに関し、特に、浴槽、洗い場用防水パン、及びバスエプロンをそれぞれ別体として現場に搬入し、それらのコンポーネントを現場にて一体に組み付けるタイプの浴室ユニットに関する。
システムバス或いはユニットバスとも呼ばれる浴室ユニットの構造には数種類あるが、最も基本的でシンプルなものとしてハーフ構造がある。このハーフ構造は、洗い場付浴槽或いは洗い場一体型浴槽ともいわれ、架台の上に洗い場の床と浴槽とを一体で形成し、浴槽のリム上に壁パネルを載置するものである。
このハーフ構造の浴室ユニットには、(I):浴槽と洗い場とを最初から一体に成形し、その一体のまま現場に搬入して施工するタイプのもの、(II):浴槽とバスエプロン付きの洗い場用防水パンとを別体として成形し、施工時に双方を一体に組み付けるタイプのもの、更には、(III):浴槽、洗い場用防水パン、バスエプロン、及びバスエプロン用の枠体などの主要なコンポーネントをそれぞれ別体として成形して現場に搬入し、現場にて一体に組み付ける分割タイプのものなどがある。
各タイプの浴室ユニットそれぞれに長所はあるが、現場への搬入性、現場での施工や保守の容易性、更にはユーザの高級感に対する満足度の点から、上述した(III)の分割タイプの浴室ユニットに対する要請は高い。
この(III)の分割タイプの浴室ユニットの一例として、上端縁にリム部が形成された浴槽と、この浴槽の一側面に隣接して配置され且つ土手部が形成された洗い場用防水パンと、前記浴槽のリム部と前記防水パンの土手部とを前記一側面の長手方向における両端部それぞれにて水密に結合するための所定長さの一対の結合部材と、前記浴槽の前記一側面の側に前記一対の結合部材、前記浴槽のリム部、及び前記防水パンの土手部から成る枠部により画成される矩形状の開口部を水密に閉塞する着脱自在な板状のバスエプロンとを備えたユニットバスがある(例えば、特許文献1参照。)。
斯かるユニットバスによれば、浴槽と洗い場用防水パンとを現場にて一体化するのに必要な部材は、ピラー状の一対の結合部材で足り、結合部材に関して水密手段が必要になる部分は、各結合部材の上下の端部とバスエプロンが開口部に当接する周回部分のみで足りる。
したがって、より簡素な構造でありながら、浴槽と洗い場用防水パンとを高い止水性を保持して互いに結合できる。また、主要なコンポーネントの数が少なくなるとともに、従来のように予めバスエプロンと洗い場用防水パンが一体化されたような大形のコンポーネントを搬入しなくても済むので、搬入性も良くなる。さらに、従来のような連結フレームなど、大形の結合部材を使用しなくても済むので、製造コストを抑制できる。
特開2005−296359号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載のユニットバスでは、浴槽のレベル出しに難点があった。すなわち、ユニットバス据付現場では、まず洗い場防水パンを据え付けた後、浴槽下の架台を据え付けて、この架台のレベルを出す。そして、浴槽を設置する前に結合部材を所定の位置に取り付ける。浴槽は、そのリムをこの結合部材上端に引っかけるようにしつつ、架台の上に据え付ける。この時点では、浴槽のレベルは未だ出ていない。
浴槽のレベルを出すには、浴槽下の高さ調整可能な脚4本全てではなくて、手前側(結合部材側)の2本を短く(フリーに)しておいて、奥の2本を調整する。手前側は、結合部材上端にもたせかけているので、自ずと結合部材に力がかかりながら高さが決まる。すなわち、この段階では、結合部材は、本来の浴槽と洗い場防水パンの土手部とを繋ぐ部材であり且つ水密性を保つ部材である外、浴槽のレベルを出す部材であると同時に浴槽の荷重を受ける部材でもある。この状態は、奥側の脚のレベル調整後、手前側の脚を架台に着地させて、結合部材に浴槽の荷重がかからなくなるまで続く。
このように、特許文献1記載のユニットバスによれば、浴槽下の架台のレベル出しに加え、浴槽を据え付けた後、もう一度奥側の脚で浴槽自体のレベル調整を行う必要があり、レベル調整が二度手間になっていた。また、浴槽の脚も、浴槽高さ調整機構として必要であった。
さらに、結合部材は、浴槽の荷重を受けるので、ある程度強い部材でなければならず、そのため高価なGRP(ガラス強化プラスティック)で製作せざるを得なかった。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、浴槽自体のレベル調整が要らない浴室ユニットを提供することを目的とするものである。
本発明の他の目的は、浴槽高さ調整用機構が不要な浴室ユニットを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、結合部材の強度が小さくてもすむ浴室ユニットを提供することにある。
本発明に係る浴室ユニットは、上述した課題を解決するために、上端縁にリム部が形成された浴槽と、該浴槽の一側面に隣接させて設置され且つ土手部が形成された洗い場防水床と、前記浴槽の前記洗い場防水床に隣接する側面を掩蔽するバスエプロンとが、それぞれ分割されて構成される浴室ユニットであって、前記浴槽のリム部と前記洗い場防水床の土手部とを前記一側面の両端部それぞれにて水密的に結合する一対の結合部材を備え、該結合部材の上端及び下端の少なくとも一方は、前記浴槽のリム部または前記洗い場防水床の土手部に設けられた貫通孔にビス止めされるための鉛直方向に長く形成された長孔を有し、前記結合部材の上下方向の長さを変えることなく、前記浴槽の据付高さの誤差に追従可能に結合されたものである。
より具体的には、上端縁にリム部が形成された浴槽と、該浴槽の一側面に隣接させて設置され且つ土手部が形成された洗い場防水床と、前記浴槽の前記洗い場防水床に隣接する側面を掩蔽するバスエプロンとが、それぞれ分割されて構成される浴室ユニットであって、前記浴槽のリム部と前記洗い場防水床の土手部とを前記一側面の両端部それぞれにて水密的に結合する一対の結合部材と、該結合部材の上端部と前記浴槽リムとを固定するための浴槽側固定手段と、前記結合部材の下端部と前記洗い場防水床とを固定するための防水床側固定手段と、前記結合部材の上端及び下端にそれぞれ設けられ、所定の誤差を吸収可能な水密パッキンとを備え、前記防水床側固定手段は、前記洗い場防水床の土手部に取り付け固定され、上方に立ち上がった立ち上がり部に貫通孔が形成された固定部材と、前記結合部材における前記固定部材の貫通孔と対応する位置に鉛直方向に長く形成された長孔とを有することにより、前記長孔及び前記貫通孔を貫通するようにビスが水平方向に螺挿され、前記洗い場防水床に前記固定部材を介して前記結合部材を固定されるものである。
或いは、上端縁にリム部が形成された浴槽と、前記浴槽の一側面に隣接させて設置され且つ土手部が形成された洗い場防水床と、前記浴槽の前記洗い場防水床に隣接する側面を掩蔽するバスエプロンとが、それぞれ分割されて構成される浴室ユニットであって、前記浴槽のリム部と前記洗い場防水床の土手部とを前記一側面の両端部それぞれに水密的に結合するための一対の結合部材と、該結合部材の上端部と前記浴槽リムとを固定するための浴槽側固定手段と、前記結合部材の下端部と前記洗い場防水床とを固定するための防水床側固定手段と、前記結合部材の上端及び下端にそれぞれ設けられ、所定の誤差を吸収可能な水密パッキンとを備え、前記浴槽側固定手段は、前記浴槽のリム部裏面から下方に延在した部分に貫通孔が形成された固定部材と、前記結合部材における前記固定部材の貫通孔と対応する位置に鉛直方向に長く形成された長孔とを有することで、前記長孔及び前記貫通孔を貫通するようにビスが水平方向に螺挿され、前記浴槽に前記固定部材を介して前記結合部材を固定するものとしてもよい。
他方、上述した課題を解決するために、浴室ユニットの施工方法は、上端縁にリム部が形成された浴槽と、前記浴槽の一側面に隣接させて設置され且つ土手部が形成された洗い場防水床と、前記浴槽の前記洗い場防水床に隣接する側面を掩蔽するバスエプロンとが、それぞれ分割されて構成される浴室ユニットの施工方法であって、レベル調整された架台上に、上端縁にリム部が形成された浴槽を載置するステップと、前記浴槽のリム部と前記洗い場防水床の土手部とを前記一側面の両端部それぞれに水密的に結合するための一対の結合部材の上端部と、前記浴槽リムとを固定するステップと、前記結合部材の下端部に設けられた鉛直方向に長く形成された長孔と、前記洗い場防水床の土手部に取り付け固定された固定部材に形成された貫通孔とにビスを螺挿して、前記浴槽に前記固定部材を介して前記結合部材を固定するステップとを備えるものである。
或いは、上端縁にリム部が形成された浴槽と、前記浴槽の一側面に隣接させて設置され且つ土手部が形成された洗い場防水床と、前記浴槽の前記洗い場防水床に隣接する側面を掩蔽するバスエプロンとが、それぞれ分割されて構成される浴室ユニットの施工方法であって、レベル調整された架台上に、上端縁にリム部が形成された浴槽を載置するステップと、前記浴槽のリム部と前記洗い場防水床の土手部とを前記一側面の両端部それぞれに水密的に結合するための一対の結合部材の下端部と、前記洗い場防水床の土手部に取り付け固定された固定部材とを固定するステップと、前記結合部材の上端部に設けられた鉛直方向に長く形成された長孔と、前記浴槽リム部から下方に延在した部分に形成された貫通孔とにビスを螺挿して、前記浴槽に前記固定部材を介して前記結合部材を固定するステップとを備える物とすることができる。
本発明に係る浴室ユニットによれば、浴槽自体のレベル調整が不要となる。
また、本発明は、浴槽高さ調整用機構が不要となる効果が得られる。
さらに、本発明は、結合部材の強度が小さくてもすむという効果が得られる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る浴室ユニットの第1の実施形態を説明する。図1に、この実施形態に係る浴室ユニットの全体の外観(組付け後の外観)を示し、図2に、この浴室ユニットの主要コンポーネントを分解した状態(組付け前)の外観を示す。
最初に、この浴室ユニットの主要コンポーネントを中心とする概要を説明する。
図1及び図2に示すように、浴室ユニット1は、その主要コンポーネントの一部として、浴槽2と、この浴槽2に隣接して設置される洗い場用防水パン3(以下、防水パン3と呼ぶ)、この防水パン3と浴槽2とを着脱自在に結合する一対の結合部材4A,4Bと、この結合部材4A,4B、浴槽2の防水パン側(一側面側)のリム部2b1、及び防水パン3の浴槽側(一側面側)の土手部5により画成される矩形状の開口部OP(図2参照)を着脱自在に且つ止水性を保持して閉塞するバスエプロン6及び小型バスエプロン7とを備える。浴槽2及び防水パン3は、建築構造物(例えばコンクリート床)上に置かれた高さ調節可能な架台8,9により支持されている。
これらの浴槽2、防水パン3、結合部材4A,4B、バスエプロン6及び小型バスエプロン7により、この浴室ユニット1は、浴槽の部分、洗い場の部分、及びバスエプロンの部分が予め分離されて提供される「分割構造」を特徴とする。すなわち、これらの主要コンポーネント(浴槽2、防水パン3、結合部材4A,4B、バスエプロン6及び小型バスエプロン7)は、それぞれ、別体として製造されて現場に搬入され、現場にて一体に組み付けられる。
このため、現場への搬入性がアップして省施工が可能になる他、サイズの大きい点検口(すなわち開口部OP)を確保できるため、保守性も高い。また、一体に組付け後の浴槽の外観は浴槽2、洗い場床及びバスエプロン面の色・素材に変化をつけることが可能で、浴室ユニット1の高級感を醸し出すことができる。
浴槽2は、利用者が身体を伸ばして入浴できるように細長い内容積の浴槽本体2aを有し、その浴槽本体2aの周囲にリム部2bを形成している。リム部2bは、その長手方向に沿って位置し且つ防水パン3に隣接する第1のリム部2b1と、この第1のリム部2b1に連なって浴槽本体2aの縁を一周する第2〜第4のリム部2b2〜2b4とから成る。
このうち、第1のリム部2b1は、浴槽本体2aを形成する壁体が所定高さの位置で所定幅の湾曲部を残すように折れ曲がって一体成形されている。
第2〜第4のリム部2b2〜2b4には、立ち上がり部がそれぞれ形成され、この立ち上がり部の内側に沿って浴室の壁体を嵌め込んで止水処理することで止水性を確保している。
一方、防水パン3は、床面部3aと、床面部3aの浴槽2側の縁部に立ち上がりを一体に形成する土手部5と、他の三方の縁部の壁パネル載置部3bとから成る。床面部3aは浴槽寄りの中央部に向かって緩やかに傾斜しており、その中央部に形成された排水ピット3cに導水できるようになっている。
この防水パン3の土手部5は、その長手方向に沿って位置し且つ浴槽2に隣接し、残余の周縁は、防水パン3の縁を一周する壁パネル載置部3bとから成る。
さらに、防水パン3の壁パネル載置部3bにも、立ち上がり部がそれぞれ形成され、この立ち上がり部の内側に沿って浴室の壁体を嵌め込んで止水処理することで止水性が確保される。壁パネル載置部3bの所定範囲に及ぶ位置には、浴室出入り用のドアが設置される。
バスエプロンは、所定厚さを有する略矩形状の板体である。本実施形態に係る浴室ユニット1では、結合部材4B周りの小型バスエプロン7と、残余の部分のバスエプロン6の二つに分割されている。
一対の結合部材4A,4Bのうち、第1の結合部材4Aの斜視図を図3に示す。この第1の結合部材4Aは、図3に示すように、浴室の壁体の一部を支持するためのポスト部10と、浴槽2の第1のリム部2b1と防水パン3の土手部5との間に挿入されるピラー部11とを備える。
ピラー部11の下端近傍には、図3に示すように、その面が一部凹んだ凹部11aが形成されている。この凹部11aには、図4に示すように、鉛直方向に長く形成された長孔11bが設けられる。
これに対して、防水パン3の土手部5の端部には、図5に示すように、第1の結合部材4Aのピラー部11の底部の形状に合わせた切込み部5aが形成されている。そして、この切込み部5aには、第1の結合部材4Aのピラー部11の凹部11aと対向する位置に、防水床側固定具12が取設される。
この防水床側固定具12は、鋼板を折曲形成してなるもので、その固定部12aは、土手部5に跨るように取り付けられ、また、立上り部12bには、ネジが貫通する貫通孔12cが穿設される。
そして、凹部11aの長孔11bと防水床固定具12の貫通孔12cとをねじにより螺合することで、図6に示すように、第1の結合部材4Aが防水パン3に結合される。
このように、第1の結合部材4Aのピラー部11の凹部11aに設けられたねじ止め用の孔は、鉛直方向に長い長孔11bに形成されるので、結合部材4Aの高さを調節することが可能となっている。
この第1の結合部材4Aのピラー部11の底面には、結合部材4Aの高さ調節によって生じる誤差を吸収可能な水密パッキンが貼り付けられている。 他方、この第1の結合部材4Aの上端部には、図7に示すように、浴槽2への取付部11cが突設されている。この取付部11cは、ピラー部11の上端からその裏面側(浴槽2側)に、水平に突設され、その略中央には、ボルトが挿通可能な切込み11dが設けられる。
これに対して、浴槽2の第1のリム部2b1には、図8に示すように、第1の結合部材4Aのピラー部11の取付部11cと対向する位置に、浴槽側固定具13が取設される。本実施形態では、斯かる浴槽側固定具13は、鉛直方向を指向するインサートナットにより形成されている。
そして、取付部11cの切込み11dと浴槽側固定具13のインサートナットとをボルトにより螺合することで、図9に示すように、第1の結合部材4Aが浴槽に結合される。この結合部材4A上端における浴槽2への取付では、下端における土手部への取付と異なり、高さ調整機能は備えていない。この第1の結合部材4Aのピラー部11の上面には、水密パッキンが貼り付けられている。
もう一方の第2の結合部材4Bは、その表裏を貫通する貫通孔4Baが所定高さの位置に形成されている点で第1の結合部材4Aと相違し、他の構成は第1の結合部材4Aと実質的に同じであり、説明を省略する。この貫通孔4BAaは、配管を通過させるためのものである。
ここで、上述した浴室ユニット1を現場で組み付けるための作業者による作業工程を説明する。図10は、斯かる作業工程を示すフローチャートである。なお、全てのコンポーネントは別体として一般家庭の戸建住宅や集合住宅などの現場に搬入されるものとする。また、説明の便宜のため、壁パネルや各種配管の取付等については説明を省略する。
最初に、建築構造物上に設置された高さ調整可能な洗い場用架台8に防水パン3が置かれ、洗い場用架台8の高さ調整がなされる(ステップS1)。次いで、図11に示すように、防水パン3の隣に浴槽用架台9が設置され、高さ調整に付される(ステップS2)。
高さが調整されると、図12に示すように、その上に浴槽2が配置される(ステップS3)。浴槽2は、従来のように脚を有せず、浴槽用架台9上に直接載置される。この段階では、浴槽2は位置調整の必要性から、未だ固定されていない。また、この際、土手部5の切込み部5aに防水床側固定具12が取設される。
次いで、図13に示すように、浴槽2と防水パン3の両者の一辺側の両端部を第1及び第2の結合部材4A,4Bで相互に結合する(ステップS4)。この際、結合部材4A上端の取付部11cと浴槽側固定具13とは移動不能に固定される一方、結合部材4A下端近傍の鉛直方向に長い長孔11bと防水床側固定具12との間は、浴槽2のリム2b1と洗い場の土手部5との間の高さに合わせて、結合部材4Aの高さ調整が行われる。
このようにして結合された結合部材4Aの垂直を出した後、浴槽2を浴槽用架台9に固定する(ステップS5)。そして、最後に、小型バスエプロン7及びバスエプロン6を取り付ける(ステップS6)。
本実施形態に係るユニットバス1は以上のように構成されて機能することから、以下の利点を享受することができる。
まず、浴槽自体のレベル調整が要らないことが挙げられる。従来の分割タイプの浴室ユニットでは、浴槽下の架台のレベル出しに加え、浴槽を据え付けた後、もう一度奥側の脚でレベル調整を行う必要があり、レベル調整が二度手間になっていた。レベル調整が一回で済むことにより、施工性が向上し、ひいては据付コストを低減することができる。
また、浴槽高さ調整用機構としての脚が不要となる。浴槽用架台のレベルが出ていれば、その上に載置される浴槽も自ずとレベルが出るので、改めて脚を用いてレベル調整を行う必要はない。これにより、部品数が減少するので、製造コストを低減することができる。
さらに、結合部材の強度が小さくてもすむ。結合部材に浴槽の荷重がかからないので、大きな強度を必要とせず、したがって、従来のように高価なGRPで製作する必要がなくなり、製造コストを低減することができる。
次に、本発明に係る浴室ユニットの第2の実施形態について、図14,15を参照して説明する。
本実施の形態の浴室ユニット1Aは、同図に示すように、結合部材4Aの高さ調整用の鉛直方向に長い長孔11gを、防水床側固定具12側ではなく、浴槽側固定具13側に有する点で、第1の実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は第1の実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
結合部材4Aの下端近傍の凹部11aには、長孔ではなく丸孔11eが設けられ、ねじにより防水床側固定具12の貫通孔12cと移動不能に連結される。
他方、結合部材4Aの上端近傍には、側方に取付部11fが鉛直方向に突設され、この取付部11fには、鉛直方向に長い長孔11gが設けられる。そして、図15に示すように、本実施形態に係る浴槽側固定具13は、浴槽2のリム部2b1裏面のリブ2cから下方に垂設され、その略中央には丸孔13aが設けられる。これにより、結合部材4A上端近傍の鉛直方向に長い長孔11gと浴槽側固定具13との間は、浴槽2のリム2b1と洗い場の土手部5との間の高さに合わせて、結合部材4Aの高さ調整可能に連結される。
以上に説明した実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
例えば、第1及び第2の実施形態においては、結合部材の高さ調整用の鉛直方向に長い長孔は、結合部材の下端又は上端の一方にのみ設けられていたが、上端及び下端の両方に長孔を設ける構成としてもよい。
また、第1及び第2の実施形態においては、防水床側固定具12は土手部5とは別体で形成されるが、土手部5と一体化されて形成されてもよい。
本発明の一実施形態に係る浴室ユニットの外観斜視図。 浴室ユニットの主要コンポーネントを分解して示す分解斜視図。 結合部材の外観斜視図。 結合部材下端部の外観図。 防水床側固定具の斜視図。 結合部材下端部の固定状態を示す透視図。 結合部材上端部を示す斜視図。 浴槽側固定具の斜視図。 結合部材上端部の固定状態を示す透視図。 浴室ユニットの施工手順を示すフロー図。 浴槽側架台を組み付けた状態を示す図。 浴槽を据え付けた状態を示す図。 結合部材を取り付けた状態を示す図。 第2の実施形態に係る浴室ユニットの結合部材を示す斜視図。 第2の実施形態に係る結合部材上端部を示す図。
符号の説明
1,1A 浴室ユニット
2 浴槽
2a 浴槽本体
2b リム部
2c リブ
3 洗い場用防水パン
3a 床面部
3b 壁パネル載置部
3c 排水ピット
4A,4B 第1及び第2の結合部材
4Ba 貫通孔
5 土手部
5a 切込み部
6 バスエプロン
7 小型バスエプロン
8 洗い場用架台
9 浴槽用架台
10 ポスト部
11 ピラー部
11a 凹部
11b,11g 長孔
11c,11f 取付部
11d 切込み
11e 丸孔
12 防水床側固定具
12a 立上り部
12b 貫通孔
13,13A 浴槽側固定具
13a 丸孔
OP 開口部

Claims (5)

  1. 上端縁にリム部が形成された浴槽と、該浴槽の一側面に隣接させて設置され且つ土手部が形成された洗い場防水床と、前記浴槽の前記洗い場防水床に隣接する側面を掩蔽するバスエプロンとが、それぞれ分割されて構成される浴室ユニットであって、
    前記浴槽のリム部と前記洗い場防水床の土手部とを前記一側面の両端部それぞれにて水密的に結合する一対の結合部材を備え、
    該結合部材の上端及び下端の少なくとも一方は、前記浴槽のリム部または前記洗い場防水床の土手部に設けられた貫通孔にビス止めされるための鉛直方向に長く形成された長孔を有し、前記結合部材の上下方向の長さを変えることなく、前記浴槽の据付高さの誤差に追従可能に結合された
    ことを特徴とする浴室ユニット。
  2. 上端縁にリム部が形成された浴槽と、該浴槽の一側面に隣接させて設置され且つ土手部が形成された洗い場防水床と、前記浴槽の前記洗い場防水床に隣接する側面を掩蔽するバスエプロンとが、それぞれ分割されて構成される浴室ユニットであって、
    前記浴槽のリム部と前記洗い場防水床の土手部とを前記一側面の両端部それぞれにて水密的に結合する一対の結合部材と、
    該結合部材の上端部と前記浴槽リムとを固定するための浴槽側固定手段と、
    前記結合部材の下端部と前記洗い場防水床とを固定するための防水床側固定手段と、
    前記結合部材の上端及び下端にそれぞれ設けられ、所定の誤差を吸収可能な水密パッキンと、を備え、
    前記防水床側固定手段は、前記洗い場防水床の土手部に取り付け固定され、上方に立ち上がった立ち上がり部に貫通孔が形成された固定部材と、
    前記結合部材における前記固定部材の貫通孔と対応する位置に鉛直方向に長く形成された長孔と、を有することにより、
    前記長孔及び前記貫通孔を貫通するようにビスが水平方向に螺挿され、前記洗い場防水床に前記固定部材を介して前記結合部材を固定される
    ことを特徴とする浴室ユニット。
  3. 上端縁にリム部が形成された浴槽と、前記浴槽の一側面に隣接させて設置され且つ土手部が形成された洗い場防水床と、前記浴槽の前記洗い場防水床に隣接する側面を掩蔽するバスエプロンとが、それぞれ分割されて構成される浴室ユニットであって、
    前記浴槽のリム部と前記洗い場防水床の土手部とを前記一側面の両端部それぞれに水密的に結合するための一対の結合部材と、
    該結合部材の上端部と前記浴槽リムとを固定するための浴槽側固定手段と、
    前記結合部材の下端部と前記洗い場防水床とを固定するための防水床側固定手段と、
    前記結合部材の上端及び下端にそれぞれ設けられ、所定の誤差を吸収可能な水密パッキンと、を備え、
    前記浴槽側固定手段は、前記浴槽のリム部裏面から下方に延在した部分に貫通孔が形成された固定部材と、
    前記結合部材における前記固定部材の貫通孔と対応する位置に鉛直方向に長く形成された長孔と、を有することで、
    前記長孔及び前記貫通孔を貫通するようにビスが水平方向に螺挿され、前記浴槽に前記固定部材を介して前記結合部材を固定する
    ことを特徴とする浴室ユニット。
  4. 上端縁にリム部が形成された浴槽と、前記浴槽の一側面に隣接させて設置され且つ土手部が形成された洗い場防水床と、前記浴槽の前記洗い場防水床に隣接する側面を掩蔽するバスエプロンとが、それぞれ分割されて構成される浴室ユニットの施工方法であって、
    レベル調整された架台上に、上端縁にリム部が形成された浴槽を載置するステップと、 前記浴槽のリム部と前記洗い場防水床の土手部とを前記一側面の両端部それぞれに水密的に結合するための一対の結合部材の上端部と、前記浴槽リムとを固定するステップと、
    前記結合部材の下端部に設けられた鉛直方向に長く形成された長孔と、前記洗い場防水床の土手部に取り付け固定された固定部材に形成された貫通孔とにビスを螺挿して、前記浴槽に前記固定部材を介して前記結合部材を固定するステップと、
    を備えることを特徴とする浴室ユニットの施工方法。
  5. 上端縁にリム部が形成された浴槽と、前記浴槽の一側面に隣接させて設置され且つ土手部が形成された洗い場防水床と、前記浴槽の前記洗い場防水床に隣接する側面を掩蔽するバスエプロンとが、それぞれ分割されて構成される浴室ユニットの施工方法であって、
    レベル調整された架台上に、上端縁にリム部が形成された浴槽を載置するステップと、
    前記浴槽のリム部と前記洗い場防水床の土手部とを前記一側面の両端部それぞれに水密的に結合するための一対の結合部材の下端部と、前記洗い場防水床の土手部に取り付け固定された固定部材とを固定するステップと、
    前記結合部材の上端部に設けられた鉛直方向に長く形成された長孔と、前記浴槽リム部から下方側に延在した部分に形成された貫通孔とにビスを螺挿して、前記浴槽に前記固定部材を介して前記結合部材を固定するステップと、
    を備えることを特徴とする浴室ユニットの施工方法。
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