JP4849239B2 - 浴室ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、浴槽と洗い場とが分割された構造の浴室ユニットに関する。
浴槽と洗い場床とが分割された構造の浴室ユニットは、浴槽と洗い場床とが一体成型されているものに比べて、搬入性、施工性、保守性に優れ、特に増改築に適している。例えば、特許文献1には、浴槽と、洗い場用防水パンと、浴槽のリム部と防水パンの土手部とを水密に結合するための結合部材と、浴槽における一側面の側(防水パン側)を覆うバスエプロンと、を別体で構成し、これらを現場にて組み付けるようにしたバスユニットが開示されている。
特許文献1では、先ず、防水パンが建築構造物上に設置され、その高さ調整がなされ、この後、防水パンの隣に浴槽が配置され、その高さ調整がなされる。次いで、浴槽と防水パンの両者の一辺側の両端部を一対の結合部材で相互に結合する。次いで、浴槽及び防水パンの周囲に浴室を画成する壁パネルを建て付ける。
特許文献1においては、浴槽のリム部周縁及び防水パンの周縁の上に壁パネルを建て付けた後に、浴槽や防水パンの高さ調整を行うために浴室側から壁パネルの裏側に通じて設けられた開口部の存在は認められず、また、バスエプロンが取り付けられる前に形成される、壁パネルの裏側に通じる開口部は非常に狭く、その開口部を通じて浴槽の奥側の支持脚の高さ調整を行うことは困難である。したがって、浴槽のリム部周縁及び防水パンの周縁の上に壁パネルが建て付けられた状態で、各壁パネル間の組み付け部分、壁パネルと浴槽との組み付け部分、壁パネルと防水パンとの組み付け部分に不具合(部材間の隙間や傾きなど)が出ても、浴槽や防水パンの高さ調整によってそれら不具合を解消することはできなかった。
特開2005−296360号公報
本発明は、施工性に優れた浴室ユニットを提供する。
本発明の一態様によれば、浴槽と、前記浴槽とは別体として構成され、前記浴槽に隣接して設置される洗い場床と、前記浴槽及び前記洗い場床を設置後に、前記浴槽と前記洗い場との境界に設けられ、前記浴槽における前記洗い場床側の側面を覆い隠す板状のバスエプロンと、前記浴槽と前記洗い場床との境界から前記洗い場床側に離間して、前記洗い場床の縁部の上に立設されるジョイナーと、前記洗い場床に対する奥側から前記洗い場床側に向かう方向に延在する前記浴槽の上端縁部の上に立設されると共に、前記洗い場床側の側端部が、前記浴槽の上端縁部よりも前記洗い場床側に延出して前記ジョイナーに嵌合する第1の壁パネルと、前記ジョイナーの立設位置から前記浴槽に対して遠ざかる方向に延在する前記洗い場床の縁部の上に立設されると共に、前記浴槽側の側端部が前記ジョイナーに嵌合する第2の壁パネルと、前記第1の壁パネル及び前記第2の壁パネルが設置された後に、前記第1の壁パネルの下方における前記浴槽と前記ジョイナーとの間に形成された開口部に取り付けられ、前記開口部を閉塞する第3の壁パネルと、を備えたことを特徴とする浴室ユニットが提供される。
本発明によれば、施工性に優れた浴室ユニットが提供される。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る浴室ユニットを模式的に表す斜視図である。
本実施形態に係る浴室ユニットは、主として、浴槽1と、洗い場床2と、バスエプロン9と、ジョイナー16、17と、第1〜第5の壁パネル21a、21b、22、23、24、25と、ドアDRと、を備えている。これらは、別体として、浴室ユニットの設置現場に搬入され、その現場にて組み付けられる。浴槽と洗い場床とが分割された構造の浴室ユニットは、浴槽と洗い場床とが一体成型されているものに比べて、搬入性、施工性、保守性に優れ、特に増改築に適している。
浴槽1の底部裏面における四隅近傍には、支持脚6が設けられ、その支持脚6を介して、浴槽1は浴室設置面上に設置される。支持脚6は、回転させることで高さ調節可能なボルト構造を有する。
洗い場床2は、周縁部が上側に折り曲げられた浅底の器状(パン状)に形成され、浴室外部に湯水を漏出させない防水性を有する。洗い場床2の裏面における四隅近傍には、支持脚7が設けられ、その支持脚7を介して、洗い場床2は、浴槽1に隣接して浴室設置面上に設置される。支持脚7は、回転させることで高さ調節可能なボルト構造を有する。
洗い場床2において、浴槽1との境界部近傍に、排水ピット(図1では、着脱自在の蓋3で塞がれている)が形成されている。排水ピットが設けられた部分はくぼんでおり、洗い場床2表面には、排水ピットに向けて下向き傾斜した排水勾配が付けられている。洗い場床2の裏側において、浴槽1との境界部近傍には排水管5が設けられ、排水ピットは図示しない排水トラップを介して排水管5に接続されている。また、浴槽1の底部に設けられた排水口も、排水管5に接続されている。
洗い場床2の4縁部のうち、浴槽1と洗い場床2との境界から、浴槽1に対して遠ざかる方向に延在する2つの縁部14a、14bのそれぞれには、ジョイナー16、17が立設されている。ジョイナー16、17は、浴槽1と洗い場床2との境界から、洗い場床2側に離間した位置に立設されている。
一方のジョイナー16は、浴槽1の短辺側の上端縁部11a及び第3の壁パネル23の上端縁部の上に立設される第1の壁パネル21aと、この第1の壁パネル21aに隣接して洗い場床2の縁部14aの上に立設される第2の壁パネル22とを接続する接続柱として機能する。
他方のジョイナー17は、浴槽1の短辺側の上端縁部11b及び第3の壁パネル23の上端縁部の上に立設される第1の壁パネル21bと、この第1の壁パネル21bに隣接して洗い場床2の縁部14bの上に立設されるドアDRとの間に立設されている。
第1の壁パネル21aは、洗い場床2に対する奥側から、洗い場床2側に向かう方向に延在する浴槽1の上端縁部11aの上に立設される。第1の壁パネル21aにおいて洗い場床2側の側端部は、浴槽1の上端縁部11aよりも洗い場床2側に延出してジョイナー16に嵌合している。
第1の壁パネル21aに対向配置される第1の壁パネル21bは、洗い場床2に対する奥側から、洗い場床2側に向かう方向に延在する浴槽1の上端縁部11bの上に立設される。第1の壁パネル21bにおいて洗い場床2側の側端部は、浴槽1の上端縁部11bよりも洗い場床2側に延出してジョイナー17に嵌合している。
第2の壁パネル22は、ジョイナー16の立設位置から、浴槽1に対して遠ざかる方向に延在する洗い場床2の縁部14aの上に立設される。第2の壁パネル22において浴槽1側の側端部は、ジョイナー16に嵌合している。
ドアDRは、ジョイナー17の立設位置から、浴槽1に対して遠ざかる方向に延在する洗い場床の縁部14bの上に立設される。ドアDRは、浴室と、この浴室に隣接する例えば脱衣室との間を開閉する。
洗い場床2側から見て浴槽1の奥側の上端縁部12の上には第4の壁パネル24が立設される。浴槽1から遠い側の洗い場床2の縁部15の上には第5の壁パネル25が立設される。第1、第2、第4、第5の壁パネル21a、21b、22、24、25、ドアDR及びジョイナー16、17の上には、図示しない天井パネルが取り付けられる。
第1、第2、第4、第5の壁パネル21a、21b、22、24、25及びドアDRが設置された後に、第1の壁パネル21a、21bの下方における浴槽1とジョイナー16、17との間に開口部が形成され、その開口部を閉塞するように第3の壁パネル23が取り付けられる。
図2は、第3の壁パネル23を浴室内側から見た斜視図である。
第3の壁パネル23は、矩形板状の主パネル部31と、主パネル部31における浴槽1側の側端上部に設けられた浴槽固定部32と、主パネル部31における浴槽1側の側端下部に設けられた床固定部33と、同じく側端下部に設けられたボス孔部34と、主パネル部31における浴槽1側の側端部から浴室内側に突出して設けられたバスエプロン取付部35とを有し、これらは一体に構成されている。
再び図1を参照して説明すると、浴槽1と洗い場との境界には、板状のバスエプロン9が設けられ、このバスエプロン9によって、浴槽1における洗い場床2側の側面は覆い隠される。
第1の壁パネル21aにおいて、第2の壁パネル22との境界付近には、浴槽・洗い場兼用水栓4が取り付けられている。浴槽・洗い場兼用水栓4は、ジョイナー16をまたいで第2の壁パネル22におよぶことなく、第1の壁パネル21aに取り付けられている。浴槽・洗い場兼用水栓4は、浴槽1と洗い場との境界付近に設けられ、そのカラン8を回動させることで、浴槽1内と洗い場との両方に湯水を供給可能であり、浴槽1側の水栓と洗い場側の水栓とを兼用している。
本実施形態に係る浴室ユニットは、以下の手順で、設置及び組み付けられる。
まず、洗い場床2を設置面上に設置し、排水管5等の接続を行った後、洗い場床2に隣接させて、浴槽1を設置面上に設置する。浴槽1と洗い場床2とは、図10に表す連結部材86によって連結される。
連結部材86は、その一端部87がねじ82によって予め浴槽1の底面に固定されている。連結部材86は、例えば浴槽1の長手方向の両端部近傍に取り付けられる。そして、浴槽1を洗い場床2に隣接設置するときに、連結部材86のフック状の他端部88を、洗い場床2における浴槽側の縁部に設けられた立ち上がり壁85に形成された凹部85aにはめ込む。これにより、浴槽1と洗い場床2とが位置決めされる。
その状態で、浴槽1の支持脚6及び洗い場床2の支持脚7をそれぞれ回転させて、浴槽1及び洗い場床2それぞれの高さ調節を行う。この後、連結部材86の他端部88は、洗い場床2の凹部85aにはめ込まれた状態で、ねじ81により立ち上がり壁85に固定され、これにより、浴槽1と洗い場床2とが連結固定される。この後、浴槽1の排水エルボや排水トラップを浴槽排水接続管で連結する。
次に、ジョイナー16、17を、それぞれ、洗い場床の縁部14a、14bの上に立設する。
図3は、洗い場床2の縁部14aに対するジョイナー16の取付構造を表す模式図である。
ジョイナー16は、一対のジョイナー取付具41、42を介して、洗い場床2の縁部14aに取り付けられる。一対のジョイナー取付具41、42は、洗い場床2の縁部14aを、浴室内側と外側の両側から挟み込み、その状態で、洗い場床2の縁部14aから斜め上方に傾斜しつつ建物の壁50側に出っ張った互いの傾斜部41a、42aどうしがねじ45によって締め付けられることで、洗い場床2の縁部14aに対して固定される。
ねじ45がねじ込まれる傾斜部41a、42aは、水平ではなく、浴室内側を向くように傾斜しているため、ねじ45は、鉛直方向に対して浴室側に傾いた方向からねじ込まれる。これにより、図3において2点鎖線で表す電動ドリル60を、建物の壁50側に出っ張らせることなくねじ45をねじ込め、浴室ユニットと、建物の壁50との間のスペースが狭くても、電動ドリル60を用いたねじ止めを作業性よく行うことができる。
一対のジョイナー取付具41、42のうち、一方のジョイナー取付具41の上端部41bに、ジョイナー16の下端部が、ねじ46により固定される。なお、他方のジョイナー取付具42の上端部を、前記一方のジョイナー取付具41よりも上方に延出させて、そのジョイナー取付具42に、ジョイナー16の下端部をねじ止めしてもよい。
本実施形態によれば、ジョイナー取付具41、42は、洗い場床2の縁部14aを挟み込むことで洗い場床2に対して固定され、さらに、そのジョイナー取付具41に対して、ジョイナー16がねじ止めされて固定される構造となっている。したがって、洗い場床2に対して、ジョイナー16やジョイナー取付具41、42がねじ止めされないので、洗い場床2に孔が空かず、洗い場床2の防水性を低下させない。
なお、ジョイナー17についても、ジョイナー16と同様な取付構造で洗い場床2の縁部14bに取り付けられる。ジョイナー16、17の設置後、各壁パネル21a、21b、22、24、25及びドアDRを設置する。
図4は、ジョイナー16に対する、第1の壁パネル21a及び第2の壁パネル22の嵌合構造を表す横断面図である。
第1の壁パネル21aにおいて、洗い場床側の側端部には、薄板を裏側(建物の壁側)に折り曲げて折り返した形状に加工された嵌合突起51が設けられている。同様に、第2の壁パネル22において、浴槽側の側端部には、薄板を裏側(建物の壁側)に折り曲げて折り返した形状に加工された嵌合突起52が設けられている。
ジョイナー16は、薄板を四角柱状に折り曲げてなり、浴室内側に向き合わされる部分には、弾性作用により拡縮自在なスリット53が形成されている。そのスリット53を押し広げるようにして、シール材(または2次ジョイナー)54を介して、第1の壁パネル21a及び第2の壁パネル22それぞれの嵌合突起51、52が、スリット53に嵌合する。
なお、ドアDRと第1の壁パネル21bとの間に立設されたジョイナー17も、上記ジョイナー16と同様に構成され、このジョイナー17に対する第1の壁パネル21bの嵌合構造も、図4と同様な嵌合構造となっている。
第1の壁パネル21a、21b及び第2の壁パネル22が設置されると、第1の壁パネル21a、21bが浴槽1の上端縁部11a、11bより洗い場床2側に延出する部分の下方における浴槽1とジョイナー16、17との間に開口部が形成される。この開口部を閉塞するように、第3の壁パネル23が取り付けられる。
図7〜9は、第3の壁パネル23の取付方法を表す模式図である。
第3の壁パネル23の取付方向を図7において白抜きの矢印で表すように、第3の壁パネル23は、浴室の内側から取付位置に向けて配置される。
図8に表すように、第3の壁パネル23における床固定部33が、ねじ61によって、洗い場床2における浴槽1側の角部65に固定される。また、図9に表すように、第3の壁パネル23における浴槽固定部32が、ねじ62によって、浴槽1における洗い場床2側の上端部67に固定され、さらに、洗い場床2における浴槽1側の角部65を浴室内側から貫通したねじ63が、第3の壁パネル23のボス孔部34(図2)に対して締結される。
第3の壁パネル23が取り付けられた後、浴槽1における洗い場床2側の側面1a(図7〜9)を覆い隠すようにして、バスエプロン9が取り付けられる。バスエプロン9の長手方向の両端部は、第3の壁パネル23におけるバスエプロン取付部35(図2)に対してねじ止めされる。
第3の壁パネル23とバスエプロン9との合わせ部分には、シール部材やコーキング剤が介在される。第3の壁パネル23と第1の壁パネル21a、21bとの合わせ部分にも、シール部材やコーキング剤が介在される。すなわち、第3の壁パネル23は、第1の壁パネル21a、21bの下方における浴槽1とジョイナー16、17との間の開口部を液密に閉塞する。
本実施形態によれば、浴室のまわりを囲む第1の壁パネル21a、21b、第2の壁パネル22、第4の壁パネル24、第5の壁パネル25及びドアDRが設置された後に、第3の壁パネル23が設置される。したがって、第1の壁パネル21a、21b、第2の壁パネル22、第4の壁パネル24、第5の壁パネル25及びドアDRが設置された後、第3の壁パネル23を設置する前の状態では、第3の壁パネル23が取り付けられるべき箇所に開口部が露見している。この開口部は、第1の壁パネル21a、21bの下方における浴槽1とジョイナー16、17との間に形成され、この開口部を通じて、浴槽1の支持脚6や、洗い場床2の支持脚7の高さ調節を行える。
ジョイナー16、17は、浴槽1と洗い場床2との境界にではなく、その境界から洗い場床2側に離れた位置に設けられているため、その分、浴槽1とジョイナー16、17との間に形成される開口部を広く確保できる。この結果、作業者が、洗い場床2上から、上記開口部を通じて、浴槽1の奥側の支持脚6に容易に手を届かせることができ、または、その開口部から頭を入れて、作業箇所を視認でき、作業効率が向上する。
浴槽1の上端縁部11a、11bに第1の壁パネル21a、21bが載り、浴槽1の上端縁部12の上に第4の壁パネル24が載り、洗い場床の縁部14a、14b、15に第2の壁パネル22、ドアDR及び第5の壁パネル25が載った状態で、上記開口部を通じて支持脚6、7の高さ調整を行えるので、各壁パネル間の組み付け具合、壁パネルと浴槽1との組み付け具合、壁パネルと洗い場床2との組み付け具合、ドアDRと洗い場床2との組み付け具合等を確認しながら、それら組み付け具合を適切にするべく(例えば隙間や傾きがないようにするべく)、支持脚6、7の高さ調整を行える。この結果、施工品質の向上と施工作業の効率化が図れる。
また、第3の壁パネル23を取り付けた後であっても、例えば、他部材との間に介在されたコーキング剤をカッターで切断するなどして、第1の壁パネル21a、21b、第2の壁パネル22、第4の壁パネル24、第5の壁パネル25及びドアDRを取り外すことなく、第3の壁パネル23だけを取り外し可能である。
そして、第3の壁パネル23が取り外されて露見する開口部を通じて、浴槽・洗い場兼用水栓4の配管や、浴槽側排水管、洗い場側排水管などの点検や修理を行うことが可能になる。また、例えば、第2の壁パネル22に、後から手すり80を取り付ける必要が生じた場合には、その手すり80の取付補強用の補強部材を、第3の壁パネル23が取り外されて露見する開口部を通じて、第2の壁パネル22の裏側に取り付ける作業を行うことができる。
ここで、比較例として、ドア設置側に設けられるジョイナー17を、浴槽1と洗い場床2との境界付近に設けると、浴槽1の上端縁部の上に立設される壁パネルと、ドアDRとの間に、それら両者間の空間を塞ぐための別の壁パネルが必要になり、部品点数増、施工手間増、コストアップを招く。
本実施形態では、ジョイナー17は、浴槽1と洗い場床2との境界から洗い場床2側に離れた位置、すなわちドアDR側に設けられているため、そのジョイナー17を介して、浴槽1上端縁部11bの上に立設され洗い場床2側に延出する第1の壁パネル21bと、ドアDRとを隣接させることができ、前述した比較例に比べて、壁パネルの数を1つ少なくすることができる。
また、第2の壁パネル22とドアDRとを入れ替えて設置することもでき、ドア位置の設計自由度が高い。すなわち、図1において、ジョイナー17が立設された側の洗い場床縁部14bの上に第2の壁パネル22を設け、ジョイナー16が立設された側の洗い場床縁部14aの上にドアDRを設けてもよい。両ジョイナー16、17の浴槽1からの離間距離は同じであり、よって、ジョイナー16立設位置よりも浴槽1から遠ざかる側の洗い場床縁部14aの長さと、ジョイナー17立設位置よりも浴槽1から遠ざかる側の洗い場床縁部14bの長さとは等しい。したがって、どちらの縁部14a、14bに、第2の壁パネル22を設置する場合でも、第2の壁パネル22は同じ寸法のものを用いることができ、ドア位置の違いに対応するために別型で作られた第2の壁パネル22を用意しなくてよく、コストアップをまねかない。
浴槽・洗い場兼用水栓4は、第2の壁パネル22に隣接する側の第1の壁パネル(図1の例では第1の壁パネル21a)に取り付けられる。そして、ジョイナー16、17を、浴槽1と洗い場床2との境界にではなく、その境界から洗い場床2側に離れた位置に設けることで、浴槽・洗い場兼用水栓4の取り付けにあたっても有利な点がある。
図5は、浴槽・洗い場兼用水栓4の取付用部材の分解斜視図である。
図6は、浴槽・洗い場兼用水栓4の取付部の断面構造を表す模式図である。
第1の壁パネル21aの裏側には、給水管76と給湯管77が配管されている。給水管76及び給湯管77のそれぞれの上端部には、水栓エルボ75が設けられ、水栓エルボ75の先端開口のまわりには四角形状のプレート74が設けられている。
浴槽・洗い場兼用水栓4の本体部4aの背面に形成された給水口及び給湯口のそれぞれは、クランク部材71の一端部と結合している。クランク部材71の他端部は、取付部材72を介して、第1の壁パネル21aに形成された取付孔を貫通して、第1の壁パネル21aの裏側の水栓エルボ75に結合される。クランク部材71の他端部の外周面には雄ねじが形成され、水栓エルボ75の内周面には雌ねじが形成されており、これらの螺合により、クランク部材71と水栓エルボ75とが結合される。
クランク部材71の外周面及び水栓エルボ75の内周面には、シールテープが巻回されており、クランク部材71と水栓エルボ75との結合部の液密性を確保している。したがって、クランク部材71を取り付けたり、取り外したりするときに、クランク部材71を回転させると、上記シールテープの摩擦により、クランク部材71の回転力が水栓エルボ75に伝わって水栓エルボ75に過大な力が作用し、水栓エルボ75が、変形、破損、給水管76や給湯管77に対して曲がるなどするおそれがある。
そこで、第1の壁パネル21aの裏側に、回り止め部材73を設けている。回り止め部材73は、第1の壁パネル21aの裏面に接して取り付けられる矩形板状の取付部73aと、取付部73aに対して略直角に屈曲しつつ建物壁側に突出して取付部73aの上端部に設けられた上壁部73bと、取付部73aに対して略直角に屈曲しつつ建物壁側に突出して取付部73aの下端部に設けられた下壁部73cと、を有する。取付部73aには、クランク部材71の他端部が貫通する貫通孔78が形成されている。
取付部73a、上壁部73bおよび下壁部73cによって囲まれる回り止め部材73背面側の空間に、水栓エルボ75に一体に設けられた四角形状のプレート74が嵌り込んでおり、プレート74に回転力が作用しても回り止め部材73の上壁部73bおよび下壁部73cにぶつかってプレート74は回転しない。したがって、プレート74に一体な水栓エルボ75の回転を防止できる。
比較的小さめの浴室ユニットでは、洗い場を広く確保したいため、浴槽側と洗い場側とで兼用される兼用水栓が好まれ、カランが浴槽と洗い場との両方に位置させることができるように、通常、浴槽と洗い場との境界付近の壁に取り付けられる。したがって、ジョイナー16が、浴槽と洗い場との境界付近に立設されてしまうと、回り止め部材73がジョイナー16をまたいで取り付けられることになり、ジョイナー16をよけるための何らかの加工を、回り止め部材73に施す必要があり、既存の回り止め部材及び取付構造を採用できず、作業効率の低下やコストアップをまねく。また、ジョイナー16をまたがないように、回り止め部材を2つに分割することも考えられるが、部材取付の工数が増え、作業効率の低下をまねく。
本実施形態では、ジョイナー16は、浴槽1と洗い場との境界から洗い場側に離れた位置に設けられているため、ジョイナー16をまたがずに、浴槽・洗い場兼用水栓4を、第1の壁パネル21aにおける第2の壁パネル22との境界付近に取り付けることができる。この結果、前述した回り止め部材73などの取付構造が複雑にならずに、作業性の低下やコストアップをまねかない。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
第3の壁パネル23の取付前に、先にバスエプロン9を取り付け、この後、第3の壁パネル23を取り付けてもよい。
本発明の実施形態に係る浴室ユニットを模式的に表す斜視図である。 本発明の実施形態に係る浴室ユニットにおける第3の壁パネルを浴室内側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る浴室ユニットにおけるジョイナーの取付構造を表す模式図である。 本発明の実施形態に係る浴室ユニットにおけるジョイナーと壁パネルとの嵌合構造を表す横断面図である。 本発明の実施形態に係る浴室ユニットにおける浴槽・洗い場兼用水栓の取付用部材の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る浴室ユニットにおける浴槽・洗い場兼用水栓の取付部の断面構造を表す模式図である。 本発明の実施形態に係る浴室ユニットにおける第3の壁パネルの取付方法を表す模式図である。 本発明の実施形態に係る浴室ユニットにおける第3の壁パネルの取付方法を表す模式図である。 本発明の実施形態に係る浴室ユニットにおける第3の壁パネルの取付方法を表す模式図である。 本発明の実施形態に係る浴室ユニットにおける浴槽と洗い場床とを連結する連結部材の斜視図である。
符号の説明
1…浴槽、2…洗い場床、4…浴槽・洗い場兼用水栓、9…バスエプロン、16,17…ジョイナー、21a,21b…第1の壁パネル、22…第2の壁パネル、23…第3の壁パネル、24…第4の壁パネル、25…第5の壁パネル、41,42…ジョイナー取付具

Claims (5)

  1. 浴槽と、
    前記浴槽とは別体として構成され、前記浴槽に隣接して設置される洗い場床と、
    前記浴槽及び前記洗い場床を設置後に、前記浴槽と前記洗い場との境界に設けられ、前記浴槽における前記洗い場床側の側面を覆い隠す板状のバスエプロンと、
    前記浴槽と前記洗い場床との境界から前記洗い場床側に離間して、前記洗い場床の縁部の上に立設されるジョイナーと、
    前記洗い場床に対する奥側から前記洗い場床側に向かう方向に延在する前記浴槽の上端縁部の上に立設されると共に、前記洗い場床側の側端部が、前記浴槽の上端縁部よりも前記洗い場床側に延出して前記ジョイナーに嵌合する第1の壁パネルと、
    前記ジョイナーの立設位置から前記浴槽に対して遠ざかる方向に延在する前記洗い場床の縁部の上に立設されると共に、前記浴槽側の側端部が前記ジョイナーに嵌合する第2の壁パネルと、
    前記第1の壁パネル及び前記第2の壁パネルが設置された後に、前記第1の壁パネルの下方における前記浴槽と前記ジョイナーとの間に形成された開口部に取り付けられ、前記開口部を閉塞する第3の壁パネルと、
    を備えたことを特徴とする浴室ユニット。
  2. 前記浴槽の底部裏面に、高さ調節可能な支持脚が設けられ、
    前記第1の壁パネル及び前記第2の壁パネルが設置された状態で、前記開口部を通じて、前記支持脚の高さ調節が可能であることを特徴とする請求項1記載の浴室ユニット。
  3. 前記第3の壁パネルは、前記第1の壁パネル及び前記第2の壁パネルが設置された状態を維持したまま、取り外し可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の浴室ユニット。
  4. 浴槽・洗い場兼用水栓が、前記ジョイナーをまたがらずに、前記第1の壁パネルにおける前記第2の壁パネルとの境界付近に取り付けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の浴室ユニット。
  5. 前記洗い場床の縁部を挟み込むことで前記縁部にジョイナー取付具が固定され、
    前記ジョイナー取付具に対して、前記ジョイナーの下端部が固定されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の浴室ユニット。
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