JP5119189B2 - 内燃機関の吸入空気量推定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、吸気管圧力及び吸気管温度に基づいて内燃機関の各気筒に吸入される空気の質量である筒内吸入空気量を推定する内燃機関の吸入空気量推定装置に関する。
内燃機関の吸入空気量推定装置として、スロットル弁モデルや、吸気管モデル、吸気弁モデル等の物理モデルに基づいて作成された演算式を利用して吸気行程において吸気弁が閉弁されるまでの間に気筒内に充填される空気の質量Mcを予め推定する内燃機関の吸入空気量推定装置が知られている(例えば特許文献1)。
こうした吸入空気量推定装置によれば、燃焼に供される空気の質量である上記質量Mcを吸気弁が閉弁する前に推定することができるようになる。したがって、推定された質量Mcに基づいて燃料噴射量を設定することにより、燃焼に供される空気の質量Mcに合わせた量の燃料を気筒内に供給することができるようになり、スロットル開度が変更された直後のような過渡状態にも的確な機関制御を行うことができるようになる。
特許文献1には、吸気弁モデルの演算式として、経験則に基づいて作成された下記の数式を利用し、吸気通路におけるスロットル弁よりも下流側の部位の圧力である吸気管圧力Pmと、スロットル弁よりも下流側の部位における空気の温度である吸気管温度Tmとに基づいて各気筒に吸入される空気の質量である筒内吸入空気量mcを算出する方法が記載されている。
尚、上記の数式における「Ta」は、吸気通路内のスロットル弁よりも上流側の部位における空気の温度であり、ここでは大気温度としている。
上記の数式を利用して筒内吸入空気量mcを算出する構成を採用すれば、スロットル弁モデルや吸気管モデルを通じて予測された吸気管圧力Pm及び吸気管温度Tmに基づいて筒内吸入空気量mcを推定することができるようになる。そして、こうして推定された筒内吸入空気量mcに基づいて吸気弁が閉弁されるまでに気筒内に充填される空気の質量Mcを算出してこれに基づいて燃料噴射量を設定することにより、上述したように的確な機関制御を実現することができるようになる。
国際公開WO2003/033897号公報
ところで、上記の数式は実験等の結果に基づいて作成された式であり、この数式における係数c,dの値は、この数式を利用して算出される筒内吸入空気量mcの値が吸気管圧力Pm及び吸気管温度Tmの変化に対する実際の筒内吸入空気量の変化に即したものとなるように、実験等の結果に基づいて経験的に設定される。そして、こうした実験等は一般に暖機完了後の機関運転を想定して行われている。
そのため、上記の数式を用いて筒内吸入空気量mcを算出する内燃機関の吸入空気量推定装置にあっては、機関冷間時のように、係数c,dを設定する際に想定していた状態と異なる条件下では、算出される筒内吸入空気量mcの値が実際の筒内吸入空気量からずれたものとなり、ひいては的確な機関制御を実現することができなくなるおそれがある。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものでありその目的は機関冷間時から機関暖機完了後まで幅広い温度領域に亘って筒内吸入空気量のずれを抑制し、的確な機関運転を実現することのできる内燃機関の吸入空気量推定装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項に記載の発明は、「Pm」を吸気通路におけるスロットル弁よりも下流側の部位の圧力である吸気管負圧、「Ta」を前記スロットル弁よりも上流側の部位の空気の温度、「Tm」を前記スロットル弁よりも下流側の部位の空気の温度である吸気管温度、「NE」を機関回転速度、「mc」を気筒内に吸入される空気の質量である筒内吸入空気量、「C」を補正係数とするとき、下記の数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量を算出する内燃機関の吸入空気量推定装置であって、
当該数式における「A」に相当する圧力係数は、吸気管温度が低いときほど大きくなるように吸気管温度に基づいて可変設定される正の値であり、「B」に相当する回転係数は、吸気管温度が大気温度よりも低いときには負の値となる一方、吸気管温度が大気温度よりも高いときには正の値となるとともに、吸気管温度が高いときほど大きくなるように吸気管温度に基づいて可変設定される値であることをその要旨とする。
吸気通路を流れる空気は、気筒に吸入されるまでの間に吸気通路の壁面との間で熱交換を行う。そのため、気筒に吸入される空気の密度はこの熱交換による温度変化によっても変化する。ここで、機関回転速度が低いときには、吸気通路内を流れる空気の流速が遅いため、熱交換による温度変化が生じやすく、吸気通路内を流れる空気の密度は吸気通路の壁面の温度の影響を受けて変化しやすくなる。一方で、機関回転速度が高いときには、吸気通路内を流れる空気の流速が速いため、熱交換による温度変化が生じにくく、吸気通路を流れる空気の密度は吸気通路の壁面の温度の影響を受けにくい。
また、気筒内に吸入される空気の温度である吸気管温度が吸気通路に吸入される空気の温度である大気温度よりも低いときには、吸気通路を通じて気筒内に吸入される空気が吸気通路内における熱交換によって冷却されてその密度が小さくなり、気筒への空気の充填効率が向上する。一方で、吸気管温度が大気温度よりも高いときには、吸気通路を通じて気筒内に吸入される空気が吸気通路における熱交換によって暖められてその密度が大きくなり、気筒への空気の充填効率が低下する。
すなわち、吸気管温度が大気温度よりも低いときには、機関回転速度が低いときほど吸気通路内の空気が熱交換によって冷却されて収縮するため、充填効率が向上し、筒内吸入空気量が増大する。一方で、吸気管温度が大気温度よりも高いときには機関回転速度が高いときほど熱交換による吸気通路内の空気の膨張が抑制されるため、充填効率の低下が抑制され、筒内吸入空気量が増大する。
この点、上記請求項に記載の発明にあっては、吸気管温度が低いときほど圧力係数が大きくなるように吸気管温度に基づいて圧力係数を可変設定するとともに、更に吸気管温度に基づいて機関回転速度にかかる係数である回転係数を可変設定するようにしている。そして、回転係数を、吸気管温度が大気温度よりも低いときに負の値にする一方、吸気管温度が大気温度よりも高いときに正の値にするとともに、吸気管温度が高いときほどその値が大きくなるようにしている。こうした構成によれば、吸気管温度が大気温度よりも低いときには機関回転速度が低いときほど算出される筒内吸入空気量の値が大きくなる一方、吸気管温度が大気温度よりも高いときには機関回転速度が高いときほど算出される筒内吸入空気量の値が大きくなるようになる。すなわち上記請求項に記載の発明によれば、吸気管温度が筒内吸入空気量に与える影響を加味するとともに、更に機関回転速度が筒内吸入空気量に与える影響を加味した上で筒内吸入空気量を算出することができるようになり、機関冷間時から機関暖機完了後まで幅広い温度領域に亘って筒内吸入空気量をより的確に推定することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、「Pm」を吸気通路におけるスロットル弁よりも下流側の部位の圧力である吸気管圧力、「Ta」を前記スロットル弁よりも上流側の部位の空気の温度、「Tm」を前記スロットル弁よりも下流側の部位の空気の温度である吸気管温度、「mc」を気筒内に吸入される空気の質量である筒内吸入空気量、「C」を補正係数とするとき、下記の数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量を算出する内燃機関の吸入空気量推定装置であって、
当該数式における「A」に相当する圧力係数は、吸気管温度が低いときほど大きくなるように吸気管温度に基づいて可変設定される正の値であり、前記圧力係数は、「A」を同圧力係数、「Tm」を吸気管温度とするとき、
からなる数式に基づいて算出され、当該数式における「α」は負の値であり、且つ「β」は「Tm」の可変領域内において「A」の値が常に正の値になるようにその大きさが設定されてなることをその要旨としている。
吸気管圧力が高いときほど、吸気通路内の空気の圧力と、気筒に生じる負圧との圧力差が大きくなり、気筒内に吸入される空気の量が増大する。このとき、吸気管温度が低いときには、吸気通路内の空気の密度が高くなっているため、吸気管温度が高いときよりも気筒内に吸入される空気の質量、すなわち筒内吸入空気量が増大する。一方で、吸気管温度が高いときには、吸気通路内の空気の密度が低くなるため、吸気管温度が低いときよりも筒内吸入空気量が減少する。すなわち、吸気管圧力の変化に対する筒内吸入空気量の増減度合は、吸気管温度に応じて変動し、吸気管温度が低いときほど、吸気管圧力の増減に伴う筒内吸入空気量の増減度合は大きくなる。
これに対して、従来のように暖機完了後の機関運転を想定して予め実験等を行い、その結果に基づいて筒内吸入空気量を算出する数式の各係数を設定するようにした場合には、上記のように吸気管温度に応じて吸気管圧力に対する筒内吸入空気量の増減度合が変化することが加味されていないため、吸気管温度が特に低くなる機関冷間時に、筒内吸入空気量を的確に算出することができなくなるおそれがある。
この点、上記請求項2に記載の内燃機関の吸入空気量推定装置にあっては、吸気管温度が低いときほど圧力係数が大きくなるように吸気管温度に基づいて圧力係数を可変設定するようにしている。そのため、吸気管温度に応じて吸気管圧力に対する筒内吸入空気量の増減度合が変化することを考慮し、それに即した態様で筒内吸入空気量を適切に算出することができるようになる。すなわち、機関温度が低く、吸気管温度が特に低くなる機関冷間時にあっても、適切に筒内吸入空気量を推定することができるようになる。したがって、上記請求項2に記載の構成によれば、機関冷間時から機関暖機完了後まで幅広い温度領域に亘って筒内吸入空気量のずれを抑制し、的確な機関運転を実現することができるようになる。
また、吸気管温度に比例して同吸気管温度が高いときほど小さくなるように圧力係数を算出するため、比較的簡単な演算によって吸気管温度の影響を加味して筒内吸入空気量を算出することができるようになり、演算負荷を過剰に増大させずに、機関冷間時から機関暖機完了後まで幅広い温度領域に亘って筒内吸入空気量を推定することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項に記載の内燃機関の吸入空気量推定装置において、前記圧力係数は、「A」を同圧力係数、「Tm」を吸気管温度とするとき、
からなる数式に基づいて算出され、当該数式における「α」は負の値であり、且つ「β」は「Tm」の可変領域内において「A」の値が常に正の値になるようにその大きさが設定されてなることをその要旨とする。
上記請求項に記載の発明のように吸気管温度の影響を加味した上で筒内吸入空気量を算出することのできる内燃機関の吸入空気量推定装置を具現化するためには、上記請求項3に記載の発明によるように、吸気管温度に比例して同吸気管温度が高いときほど小さくなるように圧力係数を算出する構成を採用することが望ましい。こうした構成によれば、比較的簡単な演算によって吸気管温度の影響を加味して筒内吸入空気量を算出することができるようになり、演算負荷を過剰に増大させずに、機関冷間時から機関暖機完了後まで幅広い温度領域に亘って筒内吸入空気量を推定することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項に記載の内燃機関の吸入空気量推定装置において、前記回転係数は、「B」を同回転係数、「Tm」を吸気管温度とするとき、
からなる数式に基づいて算出され、当該数式における「ε」は正の値であり、且つ「γ」は吸気管温度が大気温度と等しいときに「B」の値が「0」になるようにその大きさが設定されてなることをその要旨とする。
また、請求項に記載の発明のように、吸気管温度の影響に加え、機関回転速度の影響を加味した上で筒内吸入空気量を算出することのできる内燃機関の吸入空気量推定装置を具現化するためには、具体的には上記請求項4に記載の発明のように、吸気管温度が大気温度と等しいときに「0」となり、吸気管温度に比例して同吸気管温度が高いときほど大きくなるように回転係数を算出する構成を採用することが望ましい。こうした構成によれば、比較的簡単な演算によって機関回転速度及び吸気管温度の影響を加味して筒内吸入空気量を算出することができるようになり、演算負荷を過剰に増大させずに、機関冷間時から機関暖機完了後まで幅広い温度領域に亘って筒内吸入空気量を推定することができるようになるとともに、その算出精度を向上させることができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の吸入空気量推定装置において、内燃機関の暖機が完了したか否かを判定する暖機完了判定手段を備え、前記暖機完了判定手段によって前記内燃機関の暖機が完了していない旨の判定がなされた場合には、吸気管温度及び吸気管圧力と、筒内吸入空気量との関係を示す前記数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量を算出する一方、前記暖機完了判定手段によって暖機が完了している旨の判定がなされた場合には、下記の数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量を算出する内燃機関の吸入空気量推定装置であって、
当該数式における「c」及び「d」に相当する各係数は、当該数式を利用して算出される筒内吸入空気量の値が、暖機完了後の機関運転を想定して行われる実験において測定される実際の筒内吸入空気量に即した値となるように、予め行う前記実験の結果に基づいて設定されてなることをその要旨とする。
上記構成によれば、暖機完了後には、暖機完了後の機関運転を想定して行われた実験の結果に基づいて各係数が設定された数式に表される関係を利用して筒内吸入空気量が算出される。一方で、機関冷間時にあっては、吸気管温度に基づいて各係数が可変設定される上記請求項1又は上記請求項2に示される数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量が算出されるようになる。そのため、機関冷間時から機関暖機完了後まで幅広い温度領域において筒内吸入空気量を推定することができるようになる。
更に、こうした構成によれば、暖機完了後に参照される数式にあっては、暖機完了後の機関運転に特化させて各係数を設定することができる。また、機関冷間時に参照される数式にあっても、吸気管温度に基づいて可変設定される各係数の設定態様を機関冷間時に特化したものとすることができる。そのため、こうした構成によれば、機関冷間時から暖機完了後に亘って常に各係数が可変設定される数式を利用して筒内吸入空気量を算出するようにした場合と比較して、筒内吸入空気量の算出精度を向上させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の内燃機関の吸入空気量推定装置において、前記補正係数は、「C」を同補正係数、「Tm」を吸気管温度とするとき、
からなる数式に基づいて算出され、当該数式における「η」は負の値であり、且つ「ξ」は機関温度が前記実験の際に想定した機関温度から乖離しているときほど前記補正係数の絶対値が大きくなるようにその大きさが設定されてなることをその要旨とする。
上記請求項6に記載の発明のように、機関温度が前記実験の際に想定した機関温度から乖離しているときほど補正係数の値の絶対値が大きくなるように、補正係数を算出する構成を採用することもできる。こうした構成によれば、機関温度が前記実験の際に想定した機関温度から乖離しているときほど、筒内吸入空気量の補正量が大きくなり、機関温度の違いによる筒内吸入空気量のずれが抑制されるようになる。
請求項7に記載の発明は、「Pm」を吸気通路におけるスロットル弁よりも下流側の部位の圧力である吸気管圧力、「Ta」を前記スロットル弁よりも上流側の部位の空気の温度、「Tm」を前記スロットル弁よりも下流側の部位の空気の温度である吸気管温度、「mc」を気筒内に吸入される空気の質量である筒内吸入空気量、「C」を補正係数とするとき、下記の数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量を算出する内燃機関の吸入空気量推定装置であって、
当該数式における「A」に相当する圧力係数は、吸気管温度が低いときほど大きくなるように吸気管温度に基づいて可変設定される正の値であり、内燃機関の暖機が完了したか否かを判定する暖機完了判定手段を備え、前記暖機完了判定手段によって前記内燃機関の暖機が完了していない旨の判定がなされた場合には、吸気管温度及び吸気管圧力と、筒内吸入空気量との関係を示す前記数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量を算出する一方、前記暖機完了判定手段によって暖機が完了している旨の判定がなされた場合には、下記の数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量を算出し、
当該数式における「c」及び「d」に相当する各係数は、当該数式を利用して算出される筒内吸入空気量の値が、暖機完了後の機関運転を想定して行われる実験において測定される実際の筒内吸入空気量に即した値となるように、予め行う前記実験の結果に基づいて設定されてなり、前記補正係数は、「C」を同補正係数、「Tm」を吸気管温度とするとき、
からなる数式に基づいて算出され、当該数式における「η」は負の値であり、且つ「ξ」は機関温度が前記実験の際に想定した機関温度から乖離しているときほど前記補正係数の絶対値が大きくなるようにその大きさが設定されてなることを要旨とする。
上記構成では、吸気管温度が低いときほど圧力係数が大きくなるように吸気管温度に基づいて圧力係数を可変設定するようにしている。そのため、吸気管温度に応じて吸気管圧力に対する筒内吸入空気量の増減度合が変化することを考慮し、それに即した態様で筒内吸入空気量を適切に算出することができるようになる。すなわち、機関温度が低く、吸気管温度が特に低くなる機関冷間時にあっても、適切に筒内吸入空気量を推定することができるようになる。したがって、機関冷間時から機関暖機完了後まで幅広い温度領域に亘って筒内吸入空気量のずれを抑制し、的確な機関運転を実現することができるようになる。
更に、上記構成によれば、暖機完了後に参照される数式にあっては、暖機完了後の機関運転に特化させて各係数を設定することができる。また、機関冷間時に参照される数式にあっても、吸気管温度に基づいて可変設定される各係数の設定態様を機関冷間時に特化したものとすることができる。そのため、こうした構成によれば、機関冷間時から暖機完了後に亘って常に各係数が可変設定される数式を利用して筒内吸入空気量を算出するようにした場合と比較して、筒内吸入空気量の算出精度を向上させることができる。
また、機関温度が前記実験の際に想定した機関温度から乖離しているときほど補正係数の値の絶対値が大きくなるように、補正係数を算出しているため、機関温度が前記実験の際に想定した機関温度から乖離しているときほど、筒内吸入空気量の補正量が大きくなり、機関温度の違いによる筒内吸入空気量のずれが抑制されるようになる。
この発明の一実施形態にかかる内燃機関の概略構成、並びに同内燃機関を統括的に制御する電子制御装置と同内燃機関との関係を示す模式図。 同実施形態にかかる内燃機関における筒内吸入空気量の算出過程を示すブロック図。 筒内吸入空気量の算出に用いる吸気弁モデルを選択する処理の流れを示すフローチャート。 暖機後吸気弁モデルによる筒内吸入空気量の算出処理の流れを示すフローチャート。 冷間時吸気弁モデルによる筒内吸入空気量の算出処理の流れを示すフローチャート。 吸気管温度と圧力係数との関係を示すグラフ。 吸気管温度と回転係数との関係を示すグラフ。 吸気管温度と補正係数との関係を示すグラフ。 変更例にかかる圧力係数と吸気管温度との関係を示すグラフ。 変更例にかかる回転係数と吸気管温度との関係を示すグラフ。
以下、この発明にかかる内燃機関の吸入空気量推定装置を、車両に搭載される内燃機関を統括的に制御する電子制御装置に具体化した一実施形態について、図1〜8を参照して説明する。尚、図1は本実施形態にかかる内燃機関の概略構成、並びに同内燃機関と電子制御装置との関係を示す模式図である。
図1に示されるように内燃機関10の気筒11には、ピストン12が摺動可能に収容されている。これにより、気筒11の内周面とピストン12の頂面及びシリンダヘッド13によって燃焼室14が区画形成されている。尚、内燃機関10は複数の気筒11を有する多気筒内燃機関であるが、図1にあっては複数の気筒11のうちの1つのみを図示している。
シリンダヘッド13には、各気筒11に収容されたピストン12と対向するように点火プラグ18が設けられている。そして、各燃焼室14には吸気通路20及び排気通路30がそれぞれ接続されており、吸気通路20には各燃焼室14に向かって燃料を噴射する燃料噴射弁17が気筒11毎に設けられている。
図1に示されるようにシリンダヘッド13には吸気通路20と燃焼室14とを連通・遮断する吸気弁15と、排気通路30と燃焼室14とを連通・遮断する排気弁16とが設けられている。尚、吸気弁15は図示しないクランクシャフトにタイミングチェーンを介して連結された吸気カムシャフトよって開閉駆動され、排気弁16はクランクシャフトにタイミングチェーンを介して連結された排気カムシャフトによって開閉駆動される。
図1の左側に示されるように吸気通路20の最上流部には、エアクリーナ21が設けられている。このエアクリーナ21には、吸入される空気に含まれる塵埃を捕集するフィルタ22が設けられており、エアクリーナ21を通じて塵埃を取り除いた空気が吸気通路20を通じて燃焼室14に吸入されるようになっている。
吸気通路20のエアクリーナ21よりも下流側の部分には、サージタンク23が設けられている。サージタンク23は、その流路断面積が吸気通路20の他の部位よりも大きく設定されており、吸気通路20を通過する空気の脈動を平滑化させる機能を有している。
また、図1の中央に示されるように吸気通路20におけるエアクリーナ21よりも下流側であり且つサージタンク23よりも上流側の部位には、モータ24によってその開度が制御されるスロットル弁25が設けられている。
スロットル弁25の開度制御や燃料噴射弁17による燃料噴射量制御、点火プラグ18による点火時期制御等は、内燃機関10を統括的に制御する電子制御装置100によって実行される。
電子制御装置100は、機関制御にかかる各種演算処理を実行する中央演算処理装置(CPU)、機関制御用の演算プログラムや演算マップ、各種データが記憶された読み出し専用メモリ(ROM)、演算の結果等を一時的に記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。
図1に示されるように電子制御装置100には、下記のような各種のセンサが接続されている。アクセル開度センサ50は運転者によるアクセルペダルの操作量であるアクセル操作量Accpを検出する。エアフロメータ51はエアクリーナ21を通じて吸気通路20に導入された空気の温度Ta及びその量である吸入空気量GAを検出する。サージタンク23に設けられる吸気圧センサ52は吸気通路20内の空気の圧力を検出する。燃焼室14近傍の吸気通路20に設けられる吸気管温度センサ53は燃焼室14に吸入される空気の温度を検出する。クランク角度センサ54は内燃機関10のクランクシャフトの回転速度である機関回転速度NEを検出する。スロットル開度センサ55はスロットル弁25の開度であるスロットル開度θを検出する。水温センサ56は機関冷却水温THWを検出する。また、カム角度センサ57は吸気カムシャフトの回転角を検出する。
電子制御装置100は、これらの各種センサ50〜57からの出力信号に基づいて内燃機関10を統括的に制御する。
本実施形態の内燃機関10にあっては、スロットル開度θを変更した直後のような過渡状態にあっても適切な燃料噴射量制御を実現することができるように、吸気弁15が閉弁されたときに気筒11内に充填されているであろう空気の質量Mcを、吸気弁15が閉弁する前に予め推定するようにしている。そして、この推定された質量Mcに基づいて燃料噴射量fcを設定し、吸気行程における吸気弁15が閉弁するまでの間に、燃料噴射量fcに対応する量の燃料を気筒11内に供給するようにしている。
こうした燃料噴射量制御を実現するために、電子制御装置100は、図2に示されるようにアクセル開度センサ50によって検出されたアクセル操作量Accpに基づいて目標スロットル開度θrを算出し、この目標スロットル開度θrを所定の遅延時間、例えば64ミリ秒だけ遅延させてスロットル弁25の開度制御に反映させるようにしている。すなわち、電子制御装置100は、64ミリ秒前のアクセル操作量Accpに基づいて算出された目標スロットル開度θrを参照してモータ24をフィードバック制御し、スロットル開度θを制御する。
また、電子制御装置100は、図2に示されるようにアクセル操作量Accpに基づいて電子制御スロットルモデルM1を通じて予測スロットル開度θtを算出する。上述したように実際のスロットル開度θは、アクセル操作量Accpの変化に対して64ミリ秒だけ遅延した状態で制御される。そのため、電子制御スロットルモデルM1は、アクセル操作量Accpに基づいてこの遅延時間の分だけスロットル開度θの変化を先読みすることができる。そこで、この電子制御スロットルモデルM1にあっては、モータ24の動作遅れ等を考慮した上で、64ミリ秒後のスロットル開度θを予測スロットル開度θtとして算出する。
そして、電子制御装置100は、こうして電子制御スロットルモデルM1を通じて算出された予測スロットル開度θtに基づいてスロットルモデルM2を通じてスロットル通過空気量mtを算出する。
尚、このスロットルモデルM2は、特許文献1に記載されているように下記の数式(1)又は数式(2)によって表される関係を利用してスロットル通過空気量mtを算出するものである。
尚、上記の数式(1)及び数式(2)における「Pa」はスロットル弁25よりも上流側の部位の圧力であり、「Ta」はスロットル弁25よりも上流側の部位の空気の温度である。このスロットルモデルM2にあっては、「Pa」の値として大気圧を使用するとともに、「Ta」としてエアフロメータ51によって検出される吸入空気の温度Taを使用する。
また、上記の数式(1)及び数式(2)における「Ct(θt)」は予測スロットル開度θtに応じて変化する流量係数、「At(θt)」は予測スロットル開度θtに応じて変化するスロットル開口面積、「R」は気体定数、「κ」は比熱比である。
そして、上記の数式(1)及び数式(2)における「Pm」はスロットル弁25よりも下流側の部位の圧力である吸気管圧力Pmであり、「Tm」はスロットル弁25よりも下流側の部位の空気の温度である吸気管温度Tmである。スロットルモデルM2にあっては、これら「Pm」及び「Tm」として、後述する吸気管モデルM3を通じて直前に算出された吸気管圧力Pm及び吸気管温度Tmを使用する。
尚、スロットルモデルM2にあっては、大気圧Paが吸気管圧力Pmよりも大きい順流の場合に数式(1)を使用し、大気圧Paが吸気管圧力Pmよりも小さい逆流の場合に数式(2)を使用する。
次に、電子制御装置100は、算出されたスロットル通過空気量mtに基づいて吸気管モデルM3を通じてスロットル弁25よりも下流側の部位の圧力である吸気管圧力Pmと、スロットル弁25よりも下流側の部位における空気の温度である吸気管温度Tmとを算出する。
尚、この吸気管モデルM3は、特許文献1に記載されているように下記の数式(3)及び数式(4)によって表される関係を利用して吸気管圧力Pmと吸気管温度Tmとを算出するものである。
尚、上記の数式(3)及び数式(4)における「Vm」は吸気通路20におけるスロットル弁25から吸気弁15までの部分の容積である。
吸気管モデルM3にあっては、スロットルモデルM2を通じて算出されたスロットル通過空気量mtと、後述する吸気弁モデルM4を通じて直前に算出された筒内吸入空気量mcとに基づき、上記の数式(3)及び数式(4)に表される関係を利用して吸気管圧力Pm及び吸気管温度Tmを算出する。
こうして吸気管圧力Pmと吸気管温度Tmを算出すると、電子制御装置100は、図2に示されるように吸気弁モデルM4を通じて吸気管圧力Pm及び吸気管温度Tmに基づいて気筒11に吸入される空気の質量である筒内吸入空気量mcを算出する。
尚、本実施形態の電子制御装置100は、吸気弁モデルM4として冷間時吸気弁モデルと、暖機後吸気弁モデルとを有しており、内燃機関10の暖機が完了しているか否かに基づいてこれらのうちのいずれか一方を選択し、筒内吸入空気量mcを算出する。この筒内吸入空気量の算出処理については図3〜8を参照して後述する。
こうして吸気弁モデルM4を通じて筒内吸入空気量mcを算出すると、電子制御装置100は、算出された筒内吸入空気量mcに基づき、吸気行程において吸気弁15が閉弁するまでの間に気筒11内に充填される空気の質量Mcを推定する。すなわち、これまでに算出された筒内吸入空気量mcを積算することにより、吸気弁15が閉弁するまでの間に気筒11内に充填される空気の質量Mcを算出する。
そして、電子制御装置100は、この算出された質量Mcに基づいて燃料噴射量fcを設定し、設定された燃料噴射量fcに基づいて燃料噴射弁17を駆動して吸気弁15が閉弁するまでの間に設定された燃料噴射量fcに対応する量の燃料を燃焼室14内に供給する。
こうして吸気弁15が閉弁する前に燃焼に供される空気の質量である質量Mcを推定し、これに基づいて燃料噴射量fcを設定することにより、スロットル開度θが変化した直後のような過渡状態にあっても燃焼に供される空気の量に対応した燃料噴射量制御を行うことができるようになり、的確な機関運転を実現することができる。
上述したように本実施形態の電子制御装置100にあっては、吸気弁モデルM4を通じて筒内吸入空気量mcを算出する際に、冷間時吸気弁モデル及び暖機後吸気弁モデルのうち、いずれか一方を選択して筒内吸入空気量mcを算出するようにしている。
以下、こうした本実施形態の電子制御装置100にかかる筒内吸入空気量mcの演算処理について図3〜8を参照して詳しく説明する。
尚、図3は筒内吸入空気量mcの算出に用いる吸気弁モデルを選択する処理の流れを示すフローチャートである。この処理は機関運転中に電子制御装置100によって所定の制御周期で繰り返し実行される。
この処理が開始されると、電子制御装置100は図3に示されるようにまずステップS100において、機関冷却水温THWが閾値Tth未満であるか否かを判定する。尚、閾値Tthは、機関冷却水温THWがこの閾値Tth以上であることに基づいて内燃機関10の暖機が完了したことを判定できるように、その値の大きさが設定されている。
ステップS100において、機関冷却水温THWが閾値Tth未満である旨の判定がなされた場合(ステップS100:YES)には、内燃機関10の暖機が未完了であると判定してステップS200へと進み、電子制御装置100は冷間時吸気弁モデルによる筒内吸入空気量mcの演算処理を実行する。
一方、ステップS100において、機関冷却水温THWが閾値Tth以上である旨の判定がなされた場合(ステップS100:NO)には、内燃機関の暖機が完了していると判定してステップS300へと進み、電子制御装置100は暖機後吸気弁モデルによる筒内吸入空気量mcの演算処理を実行する。
そして、ステップS200又はステップS300の演算処理を通じて筒内吸入空気量mcを算出すると電子制御装置100はこの処理を一旦終了する。
以下、図4を参照して上記ステップS300における暖機後吸気弁モデルによる筒内吸入空気量mcの算出処理について説明する。尚、図4は暖機後吸気弁モデルによる筒内吸入空気量mcの演算処理の流れを示すフローチャートである。
この演算処理を開始すると、図4に示されるように電子制御装置100はまずステップS310において、吸気管モデルM3を通じて算出された吸気管圧力Pmと吸気管温度Tmを読み込む。
そして、ステップS320へと進み、吸気管圧力Pm及び吸気管温度Tmに基づいて下記の数式(5)に示される関係を利用して筒内吸入空気量mcを算出する。
尚、この数式(5)における「Ta」はエアフロメータ51によって検出される温度Taである。この数式(5)は、特許文献1に記載されているように従来から筒内吸入空気量mcの算出に利用されている数式と同様のものである。
この数式(5)における係数c,dは、暖機完了後の機関運転を想定した条件(例えば機関温度80℃)で行う実験の結果に基づいて、暖機完了後の機関運転においてこの数式(5)を利用して算出される筒内吸入空気量mcの値が実際の筒内吸入空気量に即したものとなるように、経験的に設定されている。
ステップS320において、吸気管圧力Pm及び吸気管温度Tmに基づいて筒内吸入空気量mcを算出すると電子制御装置100はこの演算処理を終了する。
次に、図5〜8を参照して上記ステップS200における冷間時吸気弁モデルによる筒内吸入空気量mcの演算処理についてその内容を詳しく説明する。尚、図5は冷間時吸気弁モデルによる筒内吸入空気量mcの演算処理の流れを示すフローチャートである。
この演算処理を開始すると、図5に示されるように電子制御装置100はまずステップS210において、吸気管モデルM3を通じて算出された吸気管圧力Pmと吸気管温度Tmとを読み込むとともに、機関回転速度NEを読み込む。
そして、ステップS220へと進み、吸気管温度Tmに基づいて圧力係数A、回転係数B、補正係数Cをそれぞれ算出する。
具体的には、圧力係数Aは下記の数式(6)に基づいて算出される。
尚、この数式(6)における傾きαは負の値である。また数式(6)における切片βは、正の値であり、且つ図6に示されるように吸気管温度Tmが取り得る温度領域において圧力係数Aの値が常に正の値になるようにその大きさが設定されている。
これにより、ここで算出される圧力係数Aは、図6に示されるように吸気管温度Tmに比例して吸気管温度Tmが高いときほど小さな値となり、且つ常に正の値となる。
回転係数Bは、下記の数式(7)に基づいて算出される。
尚、この数式(7)における傾きεは正の値である。また数式(7)における切片γは負の値であり、且つ吸気管温度Tmが大気温度と略等しいときに回転係数Bが「0」になるようにその大きさが設定されている。ここでは、大気温度を25℃と想定し、図7に示されるように吸気管温度Tmが25℃のときに回転係数Bが「0」になるように切片γの大きさを設定している。
これにより、ここで算出される回転係数Bは、図7に示されるように吸気管温度Tmに比例して吸気管温度Tmが高いときほど大きな値となり、且つ吸気管温度Tmが25℃より高いときに正の値となる一方、吸気管温度Tmが25℃未満のときに負の値となる。
補正係数Cは、下記の数式(8)に基づいて算出される。
尚、この数式(8)における傾きηは負の値である。また数式(8)における切片ξは正の値であり、且つ図8に示されるように吸気管温度Tmが60℃のときに補正係数Cが「0」になるようにその大きさが設定されている。
このように吸気管温度Tmが60℃のときに補正係数Cが「0」になるように切片ξの大きさを設定するのは、機関温度が、上述した暖機完了後の機関運転を想定して行われる実験において想定される機関温度(例えば80℃)であるときに吸気管温度Tmが約60℃になるためである。すなわち、ここでは、機関温度が上記の実験において想定される機関温度であることが推定されるときに補正係数Cが「0」になるように切片ξの大きさを設定するようにしている。
これにより、ここで算出される補正係数Cは、図8に示されるように吸気管温度Tmが60℃よりも高くなるほどその値が小さくなる一方、吸気管温度Tmが60℃よりも低くなるほどその値が大きくなるとともに、機関温度が上記の実験において想定される機関温度(80℃)から乖離し、吸気管温度Tmが60℃から乖離するほどその絶対値が大きくなる。
こうしてステップS220において、吸気管温度Tmに基づいて各係数A,B,Cを算出すると、ステップS230へと進む。
そして、下記の冷間時吸気弁モデルの数式(9)に算出された圧力係数A、回転係数B、補正係数Cを代入するとともに、この数式(9)に示される関係を利用して吸気管圧力Pmと、吸気管温度Tmと、機関回転速度NEとに基づいて筒内吸入空気量mcを算出する。
尚、この数式(9)における「Ta」はエアフロメータ51によって検出される空気の温度Taである。
こうしてステップS230において、筒内吸入空気量mcを算出すると電子制御装置100はこの演算処理を終了する。
このように本実施形態の電子制御装置100にあっては、機関冷却水温THWに基づいて内燃機関10の暖機が完了したか否かを判定し、その結果に応じて筒内吸入空気量mcを算出する際に利用する吸気弁モデルの数式を切り替える。
そして、機関冷間時には吸気管温度Tmに基づいて冷間時吸気弁モデルの数式(9)における各係数A,B,Cの値を可変設定するとともに、この冷間時吸気弁モデルの数式(9)に表される関係を利用して筒内吸入空気量mcを算出する。
以上説明した実施形態によれば、以下の作用効果が得られるようになる。
(1)吸気管圧力Pmが高いときほど、吸気通路20内の空気の圧力と、気筒11内に生じる負圧との圧力差が大きくなり、気筒11に吸入される空気の量(体積)が増大する。このとき、吸気管温度Tmが低いときには、吸気通路20内の空気の密度が高くなっているため、吸気管温度Tmが高いときよりも気筒11内に吸入される空気の質量、すなわち筒内吸入空気量mcが増大する。一方で、吸気管温度Tmが高いときには、吸気通路20内の空気の密度が低くなるため、吸気管温度Tmが低いときよりも筒内吸入空気量mcが減少する。すなわち、吸気管圧力Pmの変化に対する筒内吸入空気量mcの増減度合は、吸気管温度Tmに応じて変動し、吸気管温度Tmが低いときほど、吸気管圧力Pmの増減に伴う筒内吸入空気量mcの増減度合は大きくなる。
上記実施形態の電子制御装置100にあっては、機関冷間時には吸気管温度Tmが低いときほど圧力係数Aが大きくなるように吸気管温度Tmに基づいて圧力係数Aを可変設定するようにしている。そのため、吸気管温度Tmに応じて吸気管圧力Pmに対する筒内吸入空気量mcの増減度合が変化することを考慮し、それに即した態様で筒内吸入空気量mcを適切に算出することができる。
すなわち、機関温度が低く、吸気管温度Tmが特に低くなる機関冷間時にあっても適切に筒内吸入空気量mcを推定することができるようになり、機関冷間時から機関暖機完了後まで幅広い温度領域に亘って筒内吸入空気量mcのずれを抑制し、筒内吸入空気量mcに基づいて的確な機関運転を実現することができるようになる。
(2)吸気通路20を流れる空気は気筒11に吸入されるまでの間に吸気通路20の壁面との間で熱交換を行う。そのため、気筒11に吸入される空気の密度はこの熱交換による温度変化によっても変化する。ここで、機関回転速度NEが低いときには、吸気通路20内を流れる空気の流速が遅いため、熱交換による温度変化が生じやすく、吸気通路20内を流れる空気の密度は吸気通路20の壁面の温度の影響を受けて変化しやすくなる。一方で、機関回転速度NEが高いときには、吸気通路20内を流れる空気の流速が速いため、熱交換による温度変化が生じにくく、吸気通路20を流れる空気の密度は吸気通路20の壁面の温度の影響を受けにくい。
また、気筒11内に吸入される空気の温度である吸気管温度Tmが吸気通路20内に吸入される空気の温度である大気温度Taよりも低いときには、吸気通路20を通じて気筒11内に吸入される空気が吸気通路20内における熱交換によって冷却されてその密度が小さくなり、気筒11への空気の充填効率が向上する。一方で、吸気管温度Tmが大気温度Taよりも高いときには、吸気通路20を通じて気筒11内に吸入される空気が吸気通路20における熱交換によって暖められてその密度が大きくなり、気筒11への空気の充填効率が低下する。
すなわち、吸気管温度Tmが大気温度Taよりも低いときには、機関回転速度NEが低いときほど吸気通路20内の空気が熱交換によって冷却されて収縮するため、充填効率が向上し、筒内吸入空気量mcが増大する。一方で、吸気管温度Tmが大気温度Taよりも高いときには機関回転速度NEが高いときほど熱交換による吸気通路20内の空気の膨張が抑制されるため、充填効率の低下が抑制され、筒内吸入空気量mcが増大する。
この点、上記実施形態の電子制御装置100にあっては、機関冷間時には吸気管温度Tmに応じて機関回転速度NEにかかる係数である回転係数Bを可変設定するようにしている。そして、回転係数Bを、吸気管温度Tmが大気温度として想定した25℃よりも低いときに負の値にする一方、吸気管温度Tmが25℃よりも高いときに正の値にするとともに、吸気管温度Tmが高いときほどその値が大きくなるようにしている。そのため、吸気管温度Tmが25℃未満であるときには機関回転速度NEが低いときほど算出される筒内吸入空気量mcの値が大きくなる一方、吸気管温度Tmが25℃よりも高いときには機関回転速度NEが高いときほど算出される筒内吸入空気量mcの値が大きくなるようになる。すなわち上記実施形態の電子制御装置100にあっては、吸気管温度Tmが筒内吸入空気量mcに与える影響を加味するとともに、更に機関回転速度NEが筒内吸入空気量mcに与える影響を加味した上で筒内吸入空気量mcを算出することができる。
(3)圧力係数Aを数式(6)に基づいて算出することにより、同圧力係数Aが吸気管温度Tmに比例して同吸気管温度Tmが高いときほど小さくなるようにしている。そのため、比較的簡単な演算によって上述したように吸気管温度Tmの影響を加味して筒内吸入空気量mcを算出することができ、電子制御装置100の演算負荷を過剰に増大させずに、機関冷間時から機関暖機完了後まで幅広い温度領域に亘って筒内吸入空気量mcを的確に推定することができる。
(4)回転係数Bを数式(7)に基づいて算出することにより、同回転係数Bが、吸気管温度Tmが25℃のときに「0」となり、吸気管温度Tmに比例して同吸気管温度Tmが高いときほど大きくなるようにしている。そのため、比較的簡単な演算によって上述したように機関回転速度NE及び吸気管温度Tmの影響を加味して筒内吸入空気量mcを算出することができ、電子制御装置100の演算負荷を過剰に増大させずに、機関冷間時から機関暖機完了後まで幅広い温度領域に亘って筒内吸入空気量mcを高い精度で推定することができる。
(5)暖機完了後には、数式(5)に表される関係を利用して筒内吸入空気量mcを算出する一方、機関冷間時には吸気管温度Tmに基づいて各係数A,B,Cが可変設定される数式(9)によって表される関係を利用して筒内吸入空気量mcを算出するようにしている。そのため、暖機完了後に参照される数式(5)にあっては暖機完了後の機関運転に特化させて各係数c,dを設定し、機関冷間時に参照される数式(9)にあってはその各係数A,B,Cの設定態様を機関冷間時に特化したものとすることができる。これにより、機関冷間時から暖機完了後に亘って常に数式(9)を利用して筒内吸入空気量mcを算出する場合と比較して、筒内吸入空気量mcの算出精度を向上させることができる。
(6)数式(8)を参照して補正係数Cを算出することにより、同補正係数Cの値が、吸気管温度Tmが60℃よりも高くなるほど小さくなる一方、吸気管温度Tmが60℃よりも低くなるほど大きくなるとともに、吸気管温度Tmが60℃から乖離するほど絶対値が大きくなるようしている。そのため、機関温度が暖機完了後の機関運転を想定して行われる実験の際に想定された機関温度(80℃)から乖離し、吸気管温度Tmが60℃から乖離しているときほど、筒内吸入空気量mcの補正量が大きくなる。すなわち、実験の際に想定した機関温度からの乖離が大きいときほど、補正量が大きくなり、想定した機関温度からの乖離による筒内吸入空気量mcのずれが好適に抑制されるようになる。
尚、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、暖機完了判定手段として、機関冷却水温THWが閾値Tth未満であるか否かを判定する構成を採用し、機関冷却水温THWが閾値Tth未満ではない、すなわち機関冷却水温THWが閾値Tth以上である旨の判定がなされたときに暖機が完了していることを判定するようにした。これに対して、暖機完了判定手段の構成は適宜変更することができる。例えば、機関温度を直接検出する温度センサを設け、この温度センサによって検出される温度が閾値以上であることに基づいて暖機が完了している旨を判定する構成を採用することもできる。
・上記実施形態にあっては、大気温度を25℃と想定し、数式(7)における切片γの大きさを吸気管温度Tmが25℃のときに回転係数Bが「0」になる大きさに設定する構成を例示した。これに対して、切片γの大きさは、このように吸気管温度Tmが25℃のときに回転係数Bが「0」になる大きさに限らず、適宜変更することができる。しかし、切片γの大きさは、吸気管温度Tmが大気温度と略等しいときに回転係数Bが「0」になるように設定されている必要があるため、切片γの大きさは、吸気管温度Tmが25±5℃程度の範囲にあるときに回転係数Bが「0」になるように設定することが望ましい。
・また、上記実施形態では、吸気管温度Tmが60℃のときに補正係数Cが「0」になるように数式(8)における切片ξの大きさを設定する構成を示した。これに対して、切片ξの大きさは、機関温度が暖機完了後の機関運転を想定して行われる実験において想定される機関温度と等しくなっているときに補正係数Cが「0」になるように設定されていればよく、適宜変更することができる。
・上記実施形態にあっては、図3を参照して説明したように暖機が完了していないと判定されたときに吸気管温度Tmに基づいて各係数A,B,Cが可変設定される冷間時吸気弁モデルの数式(9)を利用して筒内吸入空気量mcを算出する構成を示した。
これに対して、暖機が完了しているか否かを判定する処理を省略し、機関冷間時から暖機完了後に亘って常に吸気管温度Tmに基づいて各係数A,B,Cが可変設定される数式(9)を利用して筒内吸入空気量mcを算出する構成を採用することもできる。
・数式(9)に機関回転速度NEにかかる項を設け、吸気管温度Tmの影響と機関回転速度NEの影響の双方を加味して筒内吸入空気量mcを算出する構成を示したが、機関回転速度NEにかかる項を省略し、下記の数式(10)に表される関係を利用して吸気管温度Tmの影響のみを考慮して筒内吸入空気量mcを算出する構成を採用することもできる。
・各係数A,B,Cは吸気管温度Tmに比例して直線状に変化するものでなくてもよい。
例えば、圧力係数Aは吸気管温度Tmが低いときほど大きくなるように吸気管温度Tmに応じて可変設定され、常に正の値をとるものであればよいため、例えば図9に示されるような演算マップを参照して吸気管温度Tmに基づいて圧力係数Aを設定するようにしてもよい。
また、回転係数Bは吸気管温度Tmが大気温度よりも低いときには負の値となる一方、吸気管温度Tmが大気温度よりも高いときには正の値となるとともに、吸気管温度Tmが高いときほど大きくなるように吸気管温度Tmに基づいて可変設定されるものであればよい。そのため、例えば、図10に示されるように吸気管温度Tmが大気温度(ここでは25℃)よりも高いときと、吸気管温度Tmが大気温度よりも低いときとで回転係数Bを算出する数式における傾きの大きさを異ならせるようにすることもできる。
すなわち、少なくとも機関温度の変化に応じて変化する筒内吸入空気量mcの変化態様に即した態様で筒内吸入空気量mcを算出することができるように、機関温度と相関を有する吸気管温度Tmに応じて各係数A,B,Cを可変設定することができるようになっていればよい。
10…内燃機関、11…気筒、12…ピストン、13…シリンダヘッド、14…燃焼室、15…吸気弁、16…排気弁、17…燃料噴射弁、18…点火プラグ、20…吸気通路、21…エアクリーナ、22…フィルタ、23…サージタンク、24…モータ、25…スロットル弁、30…排気通路、50…アクセル開度センサ、51…エアフロメータ、52…吸気圧センサ、53…吸気管温度センサ、54…クランク角度センサ、55…スロットル開度センサ、56…水温センサ、57…カム角度センサ、100…電子制御装置。

Claims (7)

  1. 「Pm」を吸気通路におけるスロットル弁よりも下流側の部位の圧力である吸気管負圧、「Ta」を前記スロットル弁よりも上流側の部位の空気の温度、「Tm」を前記スロットル弁よりも下流側の部位の空気の温度である吸気管温度、「NE」を機関回転速度、「mc」を気筒内に吸入される空気の質量である筒内吸入空気量、「C」を補正係数とするとき、下記の数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量を算出する内燃機関の吸入空気量推定装置であって、
    当該数式における「A」に相当する圧力係数は、吸気管温度が低いときほど大きくなるように吸気管温度に基づいて可変設定される正の値であり、「B」に相当する回転係数は、吸気管温度が大気温度よりも低いときには負の値となる一方、吸気管温度が大気温度よりも高いときには正の値となるとともに、吸気管温度が高いときほど大きくなるように吸気管温度に基づいて可変設定される値である
    ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量推定装置。
  2. 「Pm」を吸気通路におけるスロットル弁よりも下流側の部位の圧力である吸気管圧力、「Ta」を前記スロットル弁よりも上流側の部位の空気の温度、「Tm」を前記スロットル弁よりも下流側の部位の空気の温度である吸気管温度、「mc」を気筒内に吸入される空気の質量である筒内吸入空気量、「C」を補正係数とするとき、下記の数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量を算出する内燃機関の吸入空気量推定装置であって、
    当該数式における「A」に相当する圧力係数は、吸気管温度が低いときほど大きくなるように吸気管温度に基づいて可変設定される正の値であり、
    前記圧力係数は、「A」を同圧力係数、「Tm」を吸気管温度とするとき、
    からなる数式に基づいて算出され、
    当該数式における「α」は負の値であり、且つ「β」は「Tm」の可変領域内において「A」の値が常に正の値になるようにその大きさが設定されてなる
    ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量推定装置。
  3. 請求項に記載の内燃機関の吸入空気量推定装置において、
    前記圧力係数は、「A」を同圧力係数、「Tm」を吸気管温度とするとき、
    からなる数式に基づいて算出され、
    当該数式における「α」は負の値であり、且つ「β」は「Tm」の可変領域内において「A」の値が常に正の値になるようにその大きさが設定されてなる
    ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量推定装置。
  4. 請求項に記載の内燃機関の吸入空気量推定装置において、
    前記回転係数は、「B」を同回転係数、「Tm」を吸気管温度とするとき、
    からなる数式に基づいて算出され、
    当該数式における「ε」は正の値であり、且つ「γ」は吸気管温度が大気温度と等しいときに「B」の値が「0」になるようにその大きさが設定されてなる
    ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量推定装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の吸入空気量推定装置において、
    内燃機関の暖機が完了したか否かを判定する暖機完了判定手段を備え、
    前記暖機完了判定手段によって前記内燃機関の暖機が完了していない旨の判定がなされた場合には、吸気管温度及び吸気管圧力と、筒内吸入空気量との関係を示す前記数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量を算出する一方、
    前記暖機完了判定手段によって暖機が完了している旨の判定がなされた場合には、下記の数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量を算出する内燃機関の吸入空気量推定装置であって、
    当該数式における「c」及び「d」に相当する各係数は、当該数式を利用して算出される筒内吸入空気量の値が、暖機完了後の機関運転を想定して行われる実験において測定される実際の筒内吸入空気量に即した値となるように、予め行う前記実験の結果に基づいて設定されてなる
    ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量推定装置。
  6. 請求項5に記載の内燃機関の吸入空気量推定装置において、
    前記補正係数は、「C」を同補正係数、「Tm」を吸気管温度とするとき、
    からなる数式に基づいて算出され、
    当該数式における「η」は負の値であり、且つ「ξ」は機関温度が前記実験の際に想定した機関温度から乖離しているときほど前記補正係数の絶対値が大きくなるようにその大きさが設定されてなる
    ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量推定装置。
  7. 「Pm」を吸気通路におけるスロットル弁よりも下流側の部位の圧力である吸気管圧力、「Ta」を前記スロットル弁よりも上流側の部位の空気の温度、「Tm」を前記スロットル弁よりも下流側の部位の空気の温度である吸気管温度、「mc」を気筒内に吸入される空気の質量である筒内吸入空気量、「C」を補正係数とするとき、下記の数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量を算出する内燃機関の吸入空気量推定装置であって、
    当該数式における「A」に相当する圧力係数は、吸気管温度が低いときほど大きくなるように吸気管温度に基づいて可変設定される正の値であり、
    内燃機関の暖機が完了したか否かを判定する暖機完了判定手段を備え、
    前記暖機完了判定手段によって前記内燃機関の暖機が完了していない旨の判定がなされた場合には、吸気管温度及び吸気管圧力と、筒内吸入空気量との関係を示す前記数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量を算出する一方、
    前記暖機完了判定手段によって暖機が完了している旨の判定がなされた場合には、下記の数式によって表される関係を利用して筒内吸入空気量を算出し、
    当該数式における「c」及び「d」に相当する各係数は、当該数式を利用して算出される筒内吸入空気量の値が、暖機完了後の機関運転を想定して行われる実験において測定される実際の筒内吸入空気量に即した値となるように、予め行う前記実験の結果に基づいて設定されてなり、
    前記補正係数は、「C」を同補正係数、「Tm」を吸気管温度とするとき、
    からなる数式に基づいて算出され、
    当該数式における「η」は負の値であり、且つ「ξ」は機関温度が前記実験の際に想定した機関温度から乖離しているときほど前記補正係数の絶対値が大きくなるようにその大きさが設定されてなる
    ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量推定装置。
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