JP5115067B2 - 通信処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

通信処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。例えばカメラの撮影データをネットワークを介して他の受信装置に転送して記録する処理を行う通信処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
デジタルスチルカメラやビデオカメラによって撮影されたデータは、カメラに装着された記録媒体、例えばフラッシュメモリ、HD(Hard Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)などのメディアに記録される。しかし、カメラに装着されるメディアは記録容量に限度があり、メディアに記録されたデータをPCなど他装置のメディアにコピーして保存するといったことがよく行われる。
カメラの撮影データをネットワークを利用して、例えば自宅のPCなど大容量メディアを持つ装置に送信して記録する構成とすれば、カメラのメディアの容量不足を気にすることなく、また、後日メディア間でデータをコピーするといった煩わしい処理も不要となる。
外出先で撮影したデータをネットワークを介して自宅に送信し、自宅のTVなどに表示して自宅にいる家族に見せるといったストリーミング再生処理構成について、本出願人は先の特許出願(特願2006−217727)において開示した。しかし、ストリーミング再生処理を行う場合、受信機器側で再生されたデータは破棄され、保存されないのが一般的である。
ストリーミングデータのメディア保存を実行する構成を開示した従来技術として、特許文献1(特開2006−521761号公報)がある。特許文献1は、ストリーミング再生データの記録を確実に行うため、受信側の記録手段に記録されていないデータを検出して、未記録データの再配信を行う構成を開示している。
しかし、このような処理構成では、受信側装置は、受信データと記憶部格納データとの差分確認処理や、再配信要求処理などを行うことが必要となる。また、送信側でもデータの再配信を行う必要があり、送受信装置双方の負荷が大きくなるという問題がある。
ストリーミング配信ではなく、カメラAで撮影済みのデータファイルを遠方の装置Bに転送する場合、カメラAがインターネット上に設置されたサービスサーバに撮影データファイルをアップロードし、その後、遠方の装置Bからサービスサーバにアクセスしてファイルをダウンロードするといった処理も可能である。しかし、このような処理では、何らかの仲介的なサービスサーバを利用することが必須となる。
すなわち、デジタルカメラから自宅の装置、例えばデータ記憶部および通信機能を備えたTVなどの装置に対して直接撮影データファイルを転送して記録する処理を可能とした構成は実現されておらず、ファイル転送を行う場合には、何らかの仲介的なサービスサーバを介した処理を行うことになる。
また、このようにデジタルカメラからTVなどの受信機器にファイル転送を行う場合、データ送信側のデジタルカメラ側では、転送先の機器の記憶部にどのようなファイルが格納されているかの情報や、転送先の機器がファイルを格納するための十分な空き容量を持つ記憶手段があるか否かの情報を取得できないため重複データの転送を行う可能性もあり、また送信データが記録できないといった事態が発生する可能性がある。
特許文献2には、データ転送元の機器において転送を行ったか否かを示す情報をカメラ側に記録し、この記録情報に基づいて転送すべきか否かを判定することで、無駄な転送を防止する構成を開示している。しかし、他機器に対するデータ格納はデータ転送に限らず、フラッシュメモリなどのメディアを直接セットして行う場合もあり、このような場合には、カメラ側には転送済みデータとして記録されないため、正しい情報が得られないという問題がある。
特開2006−521761号公報 特開2006−115024号公報
本発明は、デジタルスチルカメラやビデオカメラなどのデジタルカメラの撮影データを遠隔のデータ受信機器にネットワークを介してファイル転送を行う構成を実現するとともに、さらに、データ受信機器からデータ記憶手段の空き容量や格納済みのファイル情報を取得して、重複転送や記憶エラーの発生を防止して確実なファイル転送および記憶処理を可能とする通信処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
画像データの撮影を実行する画像取得部と、
前記画像取得部の取得画像を記録する記憶部と、
前記記憶部に記録した記録データ、または前記画像取得部によって取得された画像データを、ネットワークを介してデータ受信装置に送信する通信制御部と、
前記データ受信装置から取得するコンテンツリストを利用して、前記データ受信装置の保持コンテンツと、前記記憶部の格納コンテンツとの重複コンテンツを検証する重複リスト作成部と、
前記データ受信装置に対して送信するコンテンツの選択画面に、前記重複コンテンツを識別可能としたコンテンツ識別マークを設定した表示情報を表示する表示部と、
を有することを特徴とする通信処理装置にある。
さらに、本発明の通信処理装置の一実施態様において、前記重複リスト作成部は、前記記憶部に格納されたコンテンツのコンテンツリストを生成して前記データ受信装置に送信し、前記コンテンツリストに、データ受信装置の保持コンテンツを識別可能とした情報を付加したコンテンツリストの受信により、重複コンテンツの検証を行う構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の通信処理装置の一実施態様において、前記重複リスト作成部は、コンテンツリスト作成要求を前記データ受信装置に送信し、データ受信装置の保持コンテンツに対応するコンテンツリストを受信し、受信リストと前記記憶部に格納されたコンテンツとの照合により、重複コンテンツの検証を行う構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の通信処理装置の一実施態様において、前記通信処理装置は、さらに、前記データ受信装置に対するデータ受信装置側記憶手段の空き容量の問い合わせによりデータ受信装置側記憶手段の空き容量情報を取得する空きデータ容量取得部を有し、前記表示部は、データ受信装置に対して送信するコンテンツの選択画面に、前記空きデータ容量を含む表示情報を表示する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の通信処理装置の一実施態様において、前記通信処理装置は、さらに、前記データ受信装置に対するデータ転送における転送時間算出処理を実行する転送時間算出部を有し、前記表示部は、データ受信装置に対して送信するコンテンツの選択画面に、前記転送時間算出部の算出した転送時間情報を表示する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の通信処理装置の一実施態様において、前記通信処理装置は、さらに、前記データ受信装置からの要求コンテンツ情報を取得する要求コンテンツ情報取得部を有し、前記表示部は、データ受信装置に対して送信するコンテンツの選択画面に、前記要求コンテンツ情報取得部の取得した要求コンテンツを識別する識別マークを表示する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の通信処理装置の一実施態様において、前記通信処理装置は、さらに、前記記憶部に記録された記録データを前記データ受信装置に対してファイル転送を行うファイル転送制御部を有する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の通信処理装置の一実施態様において、前記通信処理装置は、さらに、前記記憶部に記録した記録データ、または前記画像取得部によって取得された画像データを前記表示部に表示するとともに、ネットワークを介してデータ受信装置に対するコンテンツ送信の制御処理を実行する制御部を有し、前記重複コンテンツリスト作成部において重複コンテンツであると判定したコンテンツについては、コンテンツ送信を行うことなく、コンテンツの再生開始コマンドを前記データ受信装置に送信する処理を実行する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の通信処理装置の一実施態様において、前記制御部は、前記データ受信装置に対する再生開始コマンドの送信時間から遅延させて、自装置におけるコンテンツ再生を開始する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の第2の側面は、
データ送信装置からデータ受信を行う通信処理装置であり、
前記データ送信装置からのコンテンツリスト要求に応じて、自装置の記憶部の格納コンテンツのコンテンツリストを生成して出力するコンテンツリスト作成部と、
前記コンテンツリスト作成部の作成したコンテンツリストの送信、および前記データ送信装置からのデータ受信を行う通信制御部と、
を有することを特徴とする通信処理装置にある。
さらに、本発明の通信処理装置の一実施態様において、前記コンテンツリスト作成部は、前記データ送信装置から受信するコンテンツリストに、自装置の保持コンテンツを識別可能とした情報を付加したコンテンツリストを作成する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の通信処理装置の一実施態様において、前記コンテンツリスト作成部は、前記データ送信装置から受信するコンテンツリスト作成要求に応じて、自装置の保持コンテンツに対応するコンテンツリストを作成する構成であることを特徴とする。
さらに、本発明の通信処理装置の一実施態様において、前記通信処理装置は、さらに、前記データ送信装置から受信した再生モード情報が重複再生モードである場合は、自装置の保持コンテンツの再生処理を実行し、受信した再生モード情報が重複再生モードでない場合は、前記データ送信装置からの受信コンテンツの再生処理を実行する再生制御部を有することを特徴とする。
さらに、本発明の第3の側面は、
撮像装置において実行する情報処理方法であり、
通信制御部が、記憶部に記録した記録データ、または画像取得部によって取得された画像データを、ネットワークを介してデータ受信装置に送信する通信制御ステップと、
重複リスト作成部が、前記データ受信装置から取得するコンテンツリストを利用して、前記データ受信装置の保持コンテンツと、前記記憶部の格納コンテンツとの重複コンテンツを検証する重複リスト作成ステップと、
表示部が、前記データ受信装置に対して送信するコンテンツの選択画面に、前記重複コンテンツを識別可能としたコンテンツ識別マークを設定した表示情報を表示する表示ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法にある。
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記重複リスト作成ステップは、前記記憶部に格納されたコンテンツのコンテンツリストを生成して前記データ受信装置に送信し、前記コンテンツリストに、データ受信装置の保持コンテンツを識別可能とした情報を付加したコンテンツリストの受信により、重複コンテンツの検証を行うステップであることを特徴とする。
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記重複リスト作成ステップは、コンテンツリスト作成要求を前記データ受信装置に送信し、データ受信装置の保持コンテンツに対応するコンテンツリストを受信し、受信リストと前記記憶部に格納されたコンテンツとの照合により、重複コンテンツの検証を行うステップであることを特徴とする。
さらに、本発明の第4の側面は、
データ送信装置からデータ受信を行う通信処理装置において実行する情報処理方法であり、
コンテンツリスト作成部が、前記データ送信装置からのコンテンツリスト要求に応じて、自装置の記憶部の格納コンテンツのコンテンツリストを生成して出力するコンテンツリスト作成ステップと、
通信制御部が、前記コンテンツリスト作成部の作成したコンテンツリストの送信、および前記データ送信装置からのデータ受信を行う通信制御ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法にある。
さらに、本発明の情報処理方法の一実施態様において、前記コンテンツリスト作成ステップは、前記データ送信装置から受信するコンテンツリストに、自装置の保持コンテンツを識別可能とした情報を付加したコンテンツリストを作成するステップであることを特徴とする。
さらに、本発明の第5の側面は、
撮像装置において情報処理を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
通信制御部に、記憶部に記録した記録データ、または画像取得部によって取得された画像データを、ネットワークを介してデータ受信装置に送信させる通信制御ステップと、
重複リスト作成部に、前記データ受信装置から取得するコンテンツリストを利用して、前記データ受信装置の保持コンテンツと、前記記憶部の格納コンテンツとの重複コンテンツを検証させる重複リスト作成ステップと、
表示部に、前記データ受信装置に対して送信するコンテンツの選択画面に、前記重複コンテンツを識別可能としたコンテンツ識別マークを設定した表示情報を表示させる表示ステップと、
を有することを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
さらに、本発明の第6の側面は、
データ送信装置からデータ受信を行う通信処理装置において情報処理を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
コンテンツリスト作成部に、前記データ送信装置からのコンテンツリスト要求に応じて、自装置の記憶部の格納コンテンツのコンテンツリストを生成して出力させるコンテンツリスト作成ステップと、
通信制御部が、前記コンテンツリスト作成部の作成したコンテンツリストの送信、および前記データ送信装置からのデータ受信を行わせる通信制御ステップと、
を有することを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本発明の一実施例の構成によれば、例えば、ビデオカメラやスチルカメラなどの撮像装置でありかつデータ通信可能なデータ送信装置が、ネットワークを介して遠方のデータ受信装置にデータを送信して記憶手段に記録させる処理や、ストリーミング再生を行わせる構成において、データ送信装置とデータ受信装置とが重複保持するコンテンツの検証処理を実行して、重複コンテンツについては、データ送信装置側の表示部に重複コンテンツであることを示す識別マークを表示する構成とした。本構成により重複コンテンツの送信を防止できる。また、ストリーミング再生においては、重複コンテンツである場合、コンテンツ送信を行わず、受信装置側の記録コンテンツの再生を開始させるための再生コマンドを送信する。本構成によりデータ送信装置および受信装置でコンテンツ再生タイミングを同期させた並列再生が実現される。
以下、図面を参照しながら、本発明の通信処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムの詳細について説明する。本発明は、デジタルスチルカメラあるいはデジタルビデオカメラなどのデジタルカメラの撮影データによって構成されるデータファイルを、ネットワークを介して遠隔地にあるデータ受信機器にファイル転送して記録する処理を実現するものである。説明は、以下の項目に従って行なう。
1.システム構成例
2.データ送信側(カメラ)の処理
3.データ受信側(データ受信装置)の処理
4.ルータの処理およびパケット送受信処理
5.データ受信装置からデータ送信装置への情報提供に基づくデータ転送
6.データ受信装置の保持コンテンツの確認に基づくストリーミング再生制御
[1.システム構成例]
まず、図1を参照して、本発明の一実施例に係るデータ通信システムのシステム構成例を示す。なお、このシステムは、本出願人の先の特許出願である特願2006−217727に示す構成をベースとしている。図1に示すようにあるホームA120において、ユーザAがビデオカメラA122において撮影を行い、その撮影データをホームAと離れた遠隔地にあるホームB140に転送して、ホームB140の受信機器(例えば記憶手段と通信機能を備えたTV)144が転送データを受信して記憶手段に記録するデータ通信システムである。なお、実施例では、データ送信機器をビデオカメラとして説明するが、静止画のみを撮影するデジタルスチルカメラであってもよい。
図に示す例は、ホームA120、ホームB140にそれぞれホームネットワークとしてのIPネットワークA121、IPネットワークB141が構成され、個々のホームネットワークがインターネット130によって接続された構成例を示しているが、IPネットワークA121、IPネットワークB141は、例えば公衆無線LAN(hotspot)などインターネット130に接続可能なネットワークシステムであればよい。
[2.データ送信側(ビデオカメラ)の処理]
ホームA120のIPネットワークA121において、ユーザAは、デジタルビデオカメラA122を用いて撮影を行なう。ビデオカメラA122は、撮影処理に並行して、撮影データに含まれる映像・音声からなるデータファイルをビデオカメラA122内の記録手段に記録し、記録したファイルを含むパケットを生成して通信インタフェースを介してネットワークに出力する。
ビデオカメラA122は、例えば、IEEE802.11gなどの無線(wireless)LANや、イーサネット(登録商標)(ethernet)などの有線LANといったIP(インターネットプロトコル)ネットワークに接続する通信インタフェース(I/F)を持つ。なお、この通信インタフェースは、ビデオカメラA122自体に一体化されていることは必須ではなく、外付けのモジュールでもよい。
ビデオカメラA122は、通信I/Fによって、ホームネットワークなどのIPネットワークA121に接続される。ビデオカメラA122は、このIPネットワークA121を介して、ファイル転送を実行する。ビデオカメラA122は、撮影された映像・音声のエンコード(圧縮符号化)処理を行うエンコーダを有し、エンコードされたデータはビデオカメラA122内の記録手段に記録する。さらに、記録データを含むパケットを生成して通信インタフェースを介してIPネットワークA121に送出する。
なお、IPネットワークA121上のプロトコルは、例えば、コネクション型のTCP(Transport Control Protocol)を用いてもよいし、コネクションレス型のUDP(User Datagram Protocol)を用いてもよく、特に通信プロトコルについては限定しない。
なお、実際にDVテープやHDD/DVDなどに記録される映像・音声と同じ品質をそのままネットワークに送出するのはネットワークの帯域的に困難である場合がある。例えば、撮影データがハイビジョンデータなどのようにデータ量の大きいデータである場合である。このような場合、ビデオカメラA122は、品質(フレームレート・解像度・画質・音質など)を落としてエンコード処理を実行し、データ量を削減して、ビットレートを低くしてIPネットワークA121に送信してもよい。
IPネットワークA121には、ネットワーク中継機器としてのルータA123が接続され、ビデオカメラA122からの送信データは、ルータA123を介してインターネット130に出力される。なお、インターネットA130に送信されるデータパケットには送信先アドレスとしての「宛先IPアドレス」が設定されていることが必要である。この「宛先IPアドレス」は、ホームB140のネットワーク中継機器としてのルータB142のアドレスとされる。このアドレス設定処理の詳細については後段で説明する。
なお、図1に示す例では、ホームA120、ホームB140にそれぞれホームネットワークとしてのIPネットワークA121、IPネットワークB141が構成され、個々のホームネットワークがインターネット130によって接続された構成例としてあるが、前述したように、IPネットワークA121、IPネットワークB141は、例えば公衆無線LAN(hotspot)などインターネット130に接続可能なネットワークシステムであればよい。図2は、図1に示すホームA120を、公衆無線LAN(hotspot)126に置きかえた例を示している。ビテオカメラ122に空の送信データは公衆無線LAN(hotspot)126に設置されたAP(アクセスポイント)127を介してインターネット130に出力される。
[3.データ受信側(データ受信装置)の処理]
次に、ホームA120からインターネット130を介してデータを受信して、記憶手段144に受信データを記録するホームB140側のデータ受信装置B143の処理について説明する。データ受信装置B143は、ネットワークを介したデータ受信処理と、受信データの解析などを実行して、データ送信元との通信による通信制御や、記憶手段144に対するデータ記録処理などの制御を行なう。
データ受信装置B143は、ビデオカメラA122からファイル転送により送られてくる映像・音声を含むファイルを受信する機器である。例えば、IEEE802.11gなどの無線(wireless LAN)やイーサネット(登録商標)(ethernet)などの有線LANといったIPネットワークB141に接続する通信インタフェース(I/F)を持ち、この通信I/Fによって、ホームネットワークなどのIPネットワークB141に接続され、ルータ142を介してデータを受信する。
データ受信装置B143は、IPネットワークB141を介して、外部機器(本例では、ビデオカメラA122)からデータを受信し、受信データを記憶手段144に記録する。
なおデータ受信装置B143は、例えばTVなどの出力手段やハードディスクなどの記憶手段144と一体化された構成など、データ受信装置B143自体に記憶手段144が含まれる構成であってもよい。
[4.ルータの処理およびパケット送受信処理]
次に、図1に示すネットワーク中継機器としてのルータA123、ルータB142の処理および、ネットワークを介する通信パケットの送受信処理について説明する。ビデオカメラA122の接続されたIPネットワークA121と、データ受信装置B143の接続されたIPネットワークB141とは、インターネットなどのグローバルIPネットワーク(以下インターネットとする)130によって接続されている。
IPネットワークA121とインターネット130、およびIPネットワークB141とインターネット130の間には、ブロードバンドルータなどのルータA123およびルータB142がそれぞれ設置されている。
これらのルータでは一般に、インターネットからのIPパケットをフィルタリングするファイアウォール機能や、インターネットのグローバルIPアドレスとホームネットワーク内のプライベートIPアドレスとのアドレスを変換するNAT(Network Address Translator)機能を提供している。
以下、ビデオカメラA122からデータ受信装置B143までのIPパケットの送受信シーケンスについて、図3を参照して説明する。図3(B)には、通信パケットのアドレス遷移を示している。
(B1)が、ビデオカメラA122からデータ受信装置B143への送信パケット、
(B2)が、データ受信装置B143からビデオカメラA122への送信パケット、
これらのパケットにおけるアドレス遷移をそれぞれ示している。なお、図中、PIPは、IPネットワークAまたはIPネットワークBにおけるプライベートIPアドレスであり、GIPはグローバルIPアドレスを示す。
まず、(B1)に示すビデオカメラA122からデータ受信装置B143への送信パケットについて説明する。まず、データ送信側機器としてのビデオカメラA122は、
「宛先IPアドレス」をルータB142のグローバルIPアドレス
「送信元IPアドレス」をビデオカメラA122のプライベートIPアドレス
に設定したパケット221を生成してIPネットワークA121に送出する。
ビデオカメラA122からIPネットワークA121に送出されたIPパケットは、IPネットワークA121がプライベートIPアドレスのネットワークである場合には、ルータA123によって「送信元IPアドレス」をルータA123のグローバルIPアドレスに変換(NAT)して、
「宛先IPアドレス」をルータB142のグローバルIPアドレス
「送信元IPアドレス」をルータA123のグローバルIPアドレス
に設定したパケット222を生成してインターネット130へと転送する。
なお、IPネットワークA121がグローバルIPアドレスのネットワークである場合にはアドレス変換を行う必要はない。
インターネット130に転送されたIPパケットは、「宛先IPアドレス」に示されたルータB142に到着する。
次に、ルータB142において、送信元IPアドレス等に基づくパケット転送制御を行なう。例えば、IPパケットを転送する設定をしていなければファイアウォール機能にてIPパケットは廃棄される。IPネットワークB141内に転送する設定がされている場合は、その設定に従って転送を行う。その際、IPネットワークBがプライベートIPアドレスのネットワークである場合には、ルータB142において、受信パケットの「宛先IPアドレス」をデータ受信装置B143のプライベートIPアドレスに変換して、IPネットワークB141に転送する、すなわち、
「宛先IPアドレス」をデータ受信装置B143のプライベートIPアドレス
「送信元IPアドレス」をルータA123のグローバルIPアドレス
に設定したパケット223を生成してIPネットワークB141へ出力する。
このIPネットワークB141へ出力されたパケットが、データ受信装置B143に届けられる。なお、IPネットワークB141がグローバルIPアドレスのネットワークである場合にはアドレス変換を行う必要はない。
なお、例えばビットレートの変更要求などの場合には、データ受信装置B143からビデオカメラ232に対して通信を行なう必要がある。この場合の通信パケットのアドレス遷移について、図3(B2)を参照して説明する。
まず、データ送信側機器としてのデータ受信装置B143は、
「宛先IPアドレス」をルータA123のグローバルIPアドレス
「送信元IPアドレス」をデータ受信装置B143のプライベートIPアドレス
に設定したパケット231を生成してIPネットワークB141に送出する。
データ受信装置B143からIPネットワークB141に送出されたIPパケットは、IPネットワークB141がプライベートIPアドレスのネットワークである場合には、ルータB142によって「送信元IPアドレス」をルータB142のグローバルIPアドレスに変換(NAT)して、
「宛先IPアドレス」をルータA123のグローバルIPアドレス
「送信元IPアドレス」をルータB142のグローバルIPアドレス
に設定したパケット232を生成してインターネット130へと転送する。
なお、IPネットワークB141がグローバルIPアドレスのネットワークである場合にはアドレス変換を行う必要はない。
インターネット130に転送されたIPパケットは、「宛先IPアドレス」に示されたルータA123に到着する。
次に、ルータA123において、送信元IPアドレス等に基づくパケット転送制御を行なう。例えば、IPパケットを転送する設定をしていなければファイアウォール機能にてIPパケットは廃棄される。IPネットワークA121内に転送する設定がされている場合は、その設定に従って転送を行う。その際、IPネットワークA121がプライベートIPアドレスのネットワークである場合には、ルータA123において、受信パケットの「宛先IPアドレス」をビデオカメラ122のプライベートIPアドレスに変換して、IPネットワークA121に転送する、すなわち、
「宛先IPアドレス」をビデオカメラ122のプライベートIPアドレス
「送信元IPアドレス」をルータB142のグローバルIPアドレス
に設定したパケット233を生成してIPネットワークA121へ出力する。
このIPネットワークA121へ出力されたパケットが、ビデオカメラ122に届けられる。なお、IPネットワークA121がグローバルIPアドレスのネットワークである場合にはアドレス変換を行う必要はない。
このようにして、ビデオカメラA122の送信したIPパケットは、データ受信装置B143まで届けられ、データ受信装置B143の送信したIPパケットは、ビデオカメラA122まで届けられる。なお、上記の処理において、
ビデオカメラA122からデータ受信装置B143へのパケット送信に際しては、
(a)ビデオカメラA122がルータB142のIPアドレスを知ること、
(b)ルータB142がデータ受信装置B143にIPパケットを転送するための設定、
これらの処理が必要である。
また、データ受信装置B143からビデオカメラA122に対してデータ送信を行なう場合は、
(c)データ受信装置B143がルータA123のIPアドレスを知ること、
(d)ルータA123がビデオカメラ122にIPパケットを転送するための設定、
これらの処理が必要である。
これら(a)〜(d)の処理について説明する。なお、(a)と(c)の処理と、(b)と(d)の処理は、処理の実行主体が異なるのみであり、処理自体は同様であるので、ビデオカメラA122からデータ受信装置B143へのパケット送信に際して必要となる処理、すなわち、
(a)ビデオカメラA122がルータB142のIPアドレスを知ること、
(b)ルータB142がデータ受信装置B143にIPパケットを転送するための設定、
これらの処理について説明する。
まず処理(a)ビデオカメラA122がルータB142のIPアドレスを知ること、
この処理について、図4を参照して説明する。ビデオカメラA122がルータBのグローバルIPアドレスを知るためには、DNS(Domain Name Service)を利用する。
図4を参照してDNSの利用処理について説明する。図4に示すDNSサーバ251は、ホスト名とIPアドレスの対応表であるホスト名IPアドレス対応テーブル252をデータベースとして保持する。DNSサーバ251が、ネットワーク接続機器から、ホスト名を指定したアドレス問い合わせを受信すると、テーブル252を検索し、ホスト命に対応付けられて登録されたIPアドレスを取得して、問い合わせ機器に対して通知する。これによりIPアドレスを覚えていなくても、より人間に分かりやすいホスト名(www.sony.co.jpなど)を利用して目的の機器のIPアドレスを取得することが可能となり、そのIPアドレスを利用した目的のホストに対するアクセスや、パケット送信が可能となる。送信パケットに対する宛先アドレスとして取得したIPアドレスを設定することで目的のホストに対するデータ送信が可能となる。
一般的には、例えば、ホームネットワークの入口にあるルータB143のグローバルIPアドレス252は、固定で割り振られないことが多い。例えば、DHCPサーバによって動的にIPアドレスが設定される。このように固定IPアドレスが設定されず、動的にIPアドレスが設定される構成の場合は、Dynamic DNSを用いて、動的に設定されるIPアドレスを取得する。Dynamic DNSは、DNSサーバに対して現在設定されているIPアドレスをその都度通知することにより、動的にDNSサーバが管理するデータベースを更新するサービスである。
図4に示すデータ受信装置B143は、Dynamic DNSのグローバルIPアドレス通知機能を有し、データ受信装置B143の起動時にDHCPサーバによって動的にIPアドレスが設定された場合、DNSサーバ251にデータ受信装置B143のホスト名とルータB142のグローバルIPアドレスを通知する。
ビデオカメラA122は、データ受信装置B143のホスト名さえ分かっていれば、ルータB142のグローバルIPアドレスが固定でなくても、DNSの仕組みを使ってルータB142のグローバルIPアドレスをDNSサーバ251から取得することができる。
すなわち、ビデオカメラA122は、データ受信装置B143のホスト名に基づくアドレス問い合わせをDNSサーバ251に送信し、DNSサーバ251から、データ受信装置B143のホスト名に対応付けられてテーブル252に登録されたアドレスとして、ルータB142のグローバルIPアドレスを取得することができる。この取得したルータB142のグローバルIPアドレスを宛先アドレスとして設定したIPパケットを生成してネットワークに出力する。
この処理が、
(a)ビデオカメラA122がルータB142のIPアドレスを知ること、
の解決処理である。
次に、
(b)ルータB142がデータ受信装置B143にIPパケットを転送するための設定、
この処理について、図9を参照して説明する。ビデオカメラA122が上述したDNSサーバからルータB142のグローバルIPアドレスを知り、ルータBのグローバルIPアドレスを設定してシグナリングのためのメッセージパケットや実際のストリーミングデータのパケットを生成して出力したとしても、一般にはルータB142にはファイアウォール機能があり、IPパケットを廃棄してしまう。
つまり、ルータB142に適切なポートフォワーディングの設定を行っていないと、データ受信装置B143にパケットが転送されない。もちろん、ユーザが手動でルータにポートフォワーディングの設定を行ってもよいが、設定が複雑であったり、間違った設定を行うとセキュリティーホールになったりするので好ましくない場合がある。
そこで、本実施例では、UPnP(Universal Plug and Play)の仕組みを使って、ルータB142に動的にポートフォワーディングの設定を行うことにする。UPnPでは、ルータのポートフォワーディングの設定が出来るような仕組みが提供されている。例えば、
「インターネットからルータのTCPポート番号80番宛てに届いたパケットを、内部ネットワークにあるPCのTCPポート番号10080番宛てに転送する」
というような設定をすることが、そのPCからルータにUPnPメッセージを送ることにより可能である。なお、近年のブロードバンドルータ製品のほとんどは、UPnPに対応している。
データ受信装置B143は、上記のUPnPのポートフォワーディング設定を行うための機能を有する。データ受信装置B143は、例えば電源投入時などの予め定められたタイミングにおいて、シグナリングメッセージ用のポートを自動的に設定する。すなわち、ルータB142に対して、「インターネットからルータB142のTCPポート番号xx番宛てに届いたパケットを、内部ネットワーク(IPネットワークB141)にあるデータ受信装置143のTCPポート番号aaa番宛てに転送する」という設定のためのUPnPメッセージを送る。
また、シグナリング用のポートとストリーミングデータ用のポートを別とする場合には、シグナリングが確立した後にストリーミングデータ用のポートを設定するUPnPメッセージをデータ受信装置B143からルータB142に対して送信して、シグナリング用のポートとストリーミングデータ用のポートを個別に設定する構成としてもよい。ポートフォワーディング設定は、セキュリティーを考慮した方法で動的に適宜変更しながら設定する構成としてもよい。
ビデオカメラA122では、事前にデータ受信装置B143側の名前(URL)とそのシグナリング用ポート番号さえ分かっていれば、シグナリングメッセージを確実にルータBを介して、データ受信装置B143に送信することができる。ビデオカメラ122から、ルータB142に送信されたIPパケットには、ポートフォワーディングの設定されたポート番号宛てに設定されており、ルータB142は、このポート番号宛てに届いたパケットをポートフォワーディング設定に従ってデータ受信装置B143に送信する。
上述したように、ビデオカメラA122が、データ受信装置B143に対して、確実にデータ送信を行なうためには、事前に
(1)データ受信装置B143側のホスト名(URL)
(2)ルータBに設定すべきシグナリング用ポート番号
これらの情報を取得することが必要となる。この情報取得方法としては、例えば、ビデオカメラA122とデータ受信装置B143間の認証処理を適用することができる。
例えば、ビデオカメラA122と、データ受信装置B143の両方の機器間で認証処理を実行して、データ受信装置B143がビデオカメラA122が正当な機器であることを確認したことを条件として、データ受信装置B143からビデオカメラA122に対して、
(1)データ受信装置B143側のホスト名(URL)
(2)ルータBに設定すべきシグナリング用ポート番号
を送信し、ビデオカメラA122が、これらの情報をメモリに記録して保持する構成とする。
認証処理の方法としては、相互の近距離通信によって実行する。具体的には、例えば、ビデオカメラA122と、データ受信装置B143の両方の機器に「簡単認証」ボタンが設定され、これらの2つの機器を近づけて同時に「簡単認証」ボタンを押すことで近隣無線通信を行う。この近隣無線通信により、認証処理を実行して、認証の成立を条件として、上記情報(1),(2)をデータ受信装置B143からビデオカメラA122に提供する。
あるいは、商品として販売されるデータ受信装置B143に自身のURL(ホスト名)とポート番号、すなわち、
(1)データ受信装置のホスト名(URL)
(2)ルータに設定すべきシグナリング用ポート番号
これらの情報を記載した書面を同封し、ユーザが機器を購入した際に、これらの情報をユーザの利用するビデオカメラのメモリに記録する処理を行なう構成としてもよい。
あるいは、
(1)データ受信装置のホスト名(URL)
(2)ルータに設定すべきシグナリング用ポート番号
これらの情報を、データ受信装置側のユーザがビデオカメラA122のユーザに電話やメールなどで教え、ビデオカメラA122のユーザが手動でビデオカメラA122にそれらを設定するという構成としてもよい。
このように、データ送信側機器(本実施例ではビデオカメラ)に、データ受信側機器(本実施例ではデータ受信装置)側から、
(1)データ受信装置のホスト名(URL)
(2)ルータに設定すべきシグナリング用ポート番号
これらの情報を提供して、データ送信側機器(本実施例ではビデオカメラ)がこれらの情報を保持し、これらの情報を利用した処理を行なうことで、データ送信側機器(本実施例ではビデオカメラ)は、データ受信側機器(本実施例ではデータ受信装置)に対するデータ送信を確実に実行することが可能となる。
具体的には、図4を参照して説明したように、データ送信側機器(本実施例ではビデオカメラ)は、
(1)データ受信装置B143のホスト名(URL)
この情報を利用してDNSサーバから、ルータB142のグローバルIPアドレスを取得し、このグローバルIPアドレスに加えて、データ受信装置143側から提供された上記(2)の情報、すなわち、
(2)ルータに設定すべきシグナリング用ポート番号
これらの情報、すなわち、ルータB142のグローバルIPアドレスとポート番号を宛先として指定したIPパケットを生成してネットワークに出力することで、パケットが、ルータB142に届けられ、さらに、ポートフォワーディングによって、ルータ142からデータ受信装置B143にパケットが転送され、データ受信装置B143がビデオカメラA122からの送信パケットを受信することが可能となる。
以上、説明したように、データ送信側機器(本実施例ではビデオカメラ)が、データ受信側機器(本実施例ではデータ受信装置)側から、
(1)データ受信装置のホスト名(URL)
(2)ルータに設定すべきシグナリング用ポート番号、
これらの情報を受領する構成とし、これらの情報を適用したパケット生成、送信を行なうことで、特定の受信機器に対するデータ送信が可能となる。
なお、上述の説明は、例えば、図1に示す構成において、ビデオカメラA122から、データ受信装置143に対するデータ送信を実現させる設定についての説明であるが、逆方向のデータ受信装置B143からビデオカメラA122に対するデータ送信についても、逆向きのルートについて、上記と同様の処理を行なうことで対応可能である。ただし、データ受信装置B143側が、ビデオカメラ122からの送信パケットを受信した場合は、その送信パケットに記録されている送信元アドレスが取得可能であり、DNSサーバからのアドレス取得処理は不要である。ルータA123側のポートフォワーディングの設定さえ行なっておけばよい。これらの処理によって、双方項の通信が可能となる。
[5.データ受信装置からデータ送信装置への情報提供に基づくデータ転送]
次に、データ受信装置からデータ送信装置に対して、記憶済みファイルの情報や、記憶手段の秋容量などの情報提供に基づくデータ転送処理について説明する。例えば、デジタルカメラからTVなどの受信機器にファイル転送を行う場合、データ送信側のデジタルカメラが、転送先の機器の記憶部にどのようなファイルが格納されているかの情報や、転送先の機器がファイルを格納するための十分な空き容量を持つ記憶手段があるか否かの情報を取得し、これらの情報をデータ送信装置(カメラ)側のディスプレイに表示してユーザの確認に基づいてデータ転送を行う構成である。
図5にデータ送信を実行するデータ送信装置(カメラ)の表示部に表示されるユーザインタフェース(UI)情報の表示例を示す。UI情報300には、データ転送処理情報301として、
(a)転送データファイルの合計ファイル数
(b)転送データの合計データ容量とデータ受信装置側の記憶手段の空き容量、
(c)転送データの転送処理予想時間
これらの各情報が表示される。なお、データ受信装置側の記憶手段の空き容量は、コンテンツファイルの送信処理前に、データ送信装置とデータ受信装置間の通信においてデータ受信装置から取得する情報である。
さらに、UI情報300には、データ送信装置(カメラ)の記憶部に格納されたファイルに対応する代表画像から生成されるコンテンツサムネイル302と、コンテンツ識別マーク311〜313が表示される。
コンテンツ識別マークには、以下の種類がある。
(a)コンテンツ識別マーク311:転送先の機器に保存されている(重複している)コンテンツを示すマーク
(b)コンテンツ識別マーク312:転送先の機器に転送したい(ユーザが選択した)コンテンツ
(c)コンテンツ識別マーク313:転送先のユーザが、再生ストリーミングによる同時視聴をしているときに、「このコンテンツが欲しい」と通知してきたことを示すマーク
なお、これらのコンテンツ識別マーク中、(a)コンテンツ識別マーク311と、(c)コンテンツ識別マーク313は、コンテンツファイルの送信処理前に、データ送信装置とデータ受信装置間の通信においてデータ受信装置から取得する情報に基づいて表示される。この情報取得処理については後述する。
さらに、UI情報300には、データ送信装置からのデータ転送を開始する際にユーザによって操作される転送開始ボタン321と、データ送信装置からのデータ転送を中止する際にユーザによって操作される切断ボタン322、さらに、表示されているサムネイルをページ送りするためのページ送りボタンが表示される。
前述したように、コンテンツ識別マーク311は、転送先の機器に保存されている(重複している)コンテンツを示すマークである。この重複コンテンツの識別マークを表示するためには、コンテンツファイルの送信処理前に、データ送信装置とデータ受信装置間で通信を行い、データ受信装置が保持するコンテンツについての情報を取得することが必要となる。この情報取得処理の2つの処理例について、図6、図7を参照して説明する。
(処理例1)
まず、転送先の機器に保存されている(重複している)コンテンツを確認し、コンテンツ識別マーク311を表示するための処理例1について、図6を参照して説明する。この処理は、コンテンツファイルの送信処理前に、データ送信装置とデータ受信装置間での通信によって行われる。
図6に示すように、データ送信装置であるデジタルカメラAは、
コンテンツ[A−2]、
コンテンツ[A−3]、
コンテンツ[A−4]、
をカメラ内の記憶部に保持しており、
データ受信装置Bは、
コンテンツ[A−1]、
コンテンツ[A−2]、
コンテンツ[C−1]、
コンテンツ[C−2]、
をデータ受信装置B側の記憶手段に保持している。なお、[A−1],[A−2]は、デジタルカメラAから取得したデータであることを意味し、「C−1」,[C−2]は、デジタルカメラAとは異なる機器Cから受領したデータであることを示している。
図6の下段に示すように、処理例1では、まず、ステップS11において、デジタルカメラAは、デジタルカメラAの記憶部に格納されたコンテンツファイルに対応するコンテンツリストをデータ受信装置Bに対して送信する。本例では、
コンテンツ[A−2]、
コンテンツ[A−3]、
コンテンツ[A−4]、
これらのコンテンツ識別子リストを受信装置に送信する。
データ受信装置Bは、デジタルカメラAからのコンテンツリストと、データ受信装置B側の記憶手段に記憶されたコンテンツを比較し、自身の記憶部に保持しているコンテンツと重複するものを選択し、ステップS13において、重複コンテンツを示す情報を設定したコンテンツリストをデジタルカメラAに返信する。本処理例では、
コンテンツ[A−2]:○(重複)、
コンテンツ[A−3]:、
コンテンツ[A−4]:、
上記のようにコンテンツ[A−2]がすでにデータ受信装置B側の記憶手段に記録済みであることを示す情報をデジタルカメラAに送信する。
デジタルカメラAは、重複情報を記録したコンテンツリストをデータ受信装置Bから受領すると、重複コンテンツのみからなる重複コンテンツリストを生成して記憶部に記録する。この例では、
コンテンツ[A−2]が、重複コンテンツリストに設定される。
デジタルカメラAは、この重複コンテンツリストに記録された情報を参照して、図5に示すコンテンツ識別マーク311、すなわち、転送先の機器に保存されている(重複している)コンテンツを示すマークを表示する。
(処理例2)
次に、図7を参照して、転送先の機器に保存されている(重複している)コンテンツを確認し、コンテンツ識別マーク311を表示するための処理例2について説明する。データ送信装置であるデジタルカメラAの保持するデータと、データ主審装置Bk保持するデータは、先に処理例1と同様のデータである。
図7の下段に示すように、処理例2では、まず、ステップS21において、デジタルカメラAは、データ受信装置Bに対してコンテンツリスト要求を送信する。データ受信装置Bは、デジタルカメラAからのコンテンツリスト要求を受信すると、ステップS22において、データ受信装置B側の記憶手段に記憶されたコンテンツ中、デジタルカメラAから受領したコンテンツのみを選択し、その選択コンテンツからなるコンテンツリストを生成して、ステップS23においてデジタルカメラAに返信する。本処理例では、
コンテンツ[A−1]、
コンテンツ[A−2]、
上記のようなコンテンツリストをデジタルカメラAに送信する。
デジタルカメラAは、コンテンツリストをデータ受信装置Bから受領すると、ステップS24において、自己の記憶部に格納したコンテンツと比較して、ステップS25において、重複コンテンツのみからなる重複コンテンツリストを生成して記憶部に記録する。この例では、
コンテンツ[A−2]が、重複コンテンツリストに設定される。
デジタルカメラAは、この重複コンテンツリストに記録された情報を参照して、図5に示すコンテンツ識別マーク311、すなわち、転送先の機器に保存されている(重複している)コンテンツを示すマークを表示する。
次に、図8に示すフローチャートを参照して、データ受信装置からデータ送信装置への情報提供を事前に行ってコンテンツの転送処理を行う全体シーケンスについて説明する。
まず、ステップS101,S201においてデータ送信装置(デジタルカメラA)とデータ受信装置(データ受信装置B)間が接続を行う。すなわち、先に図3を参照して説明した処理によりデータ送信装置とデータ受信装置の通信路を設定する。次に、ステップS102において、データ送信装置はデータ受信装置に対してデータ受信装置側の記憶手段の空き容量情報を取得するためのリクエストを送信する。
データ受信装置は、ステップS202において空き容量リクエストを受信すると、ステップS203においてデータ受信装置側の記憶手段の空き容量を確認して、ステップS204において空き容量情報をデータ送信装置側に返信(レスポンス)する。ステップS103においてデータ送信装置は、データ受信装置側から空き容量情報を受信する。この空き容量情報は、先に図5を参照して説明したUI情報300中のデータ転送処理情報301中に表示される情報として利用される。
図5に示すUI情報300は、ユーザが転送したいコンテンツを選択する画面であり、図5を参照して説明たように選択されたコンテンツには、コンテンツ識別マーク312が設定される。上記処理によって取得した相手装置の記憶手段の空き容量情報と、自身が選択したコンテンツのファイル数およびデータ容量の合計をデータ転送処理情報301として表示することができる。例えば、(ファイル数/合計データ容量/空きデータ容量)の組で、「08files 2.2/24.0GB」などの情報である。
これにより、データ転送先の機器での空きデータ容量がユーザに伝えることができるとともに、空きデータ容量を超えて選択する場合には、エラーを表示して、ユーザがそれ以上選択できないようにすることも可能となる。
次に、データ送信装置は、ステップS104においてデータ受信装置に対してデータ受信装置側の記憶手段に格納されたコンテンツ情報を取得するためのコンテンツリストリクエストを送信する。データ受信装置は、ステップS205においてコンテンツリストリクエストを受信すると、ステップS206においてデータ受信装置側の記憶手段に格納されたコンテンツ中、データ送信装置(ビデオカメラA)から提供され格納されているコンテンツを選択して、コンテンツリストを作成し、ステップS207において生成リストをデータ送信装置に送信する。データ送信装置は、ステップS105においてコンテンツリストを受信すると、重複コンテンツリストを生成して記憶部に格納する。
この処理は、先に図7を参照して説明した処理に相当し、この処理によって得られたコンテンツ重複リストに基づいて、先に図5を参照して説明したコンテンツ識別マーク311の表示処理がなされることになる。なお、図8に示すフローにおいて、は図7を参照して説明した重複コンテンツ情報の取得処理を適用しているが、図6を参照して説明した処理を適用してコンテンツ重複リストを生成する構成としてもよい。
このコンテンツ識別マーク311の表示により、データ転送先の機器に保存されているコンテンツを再度送信するといった無駄な処理を行うことがなくなる。また、過去に送ったが、データ転送先の機器側で消去したものに対して、その状況を示す識別マークを表示する構成としてもよい。つまり重複リストに「重複していてまだ保存もされている/過去に送ったが、もう保存されていない」といった区別をつけておき、図5に示すUI情報表示画面に異なるマークを表示することで、例えばユーザが何度も同じコンテンツを送信するなどの無駄が発生しなくなる。
次にデータ送信装置は、ステップS106において、データ受信装置に対して、転送時間算出用データを送信する。これは、データ送信装置側からデータ受信装置に、きわめて小さい容量のデータを転送して、ネットワークの平均転送速度を計算する処理である。例えば、ステップS106において、データ送信装置(デジタルカメラA)側から10MBのデータを転送し、ステップS208において、データ受信装置がすべてを受信したらすぐにステップS209において、転送完了のメッセージをデータ送信装置(デジタルカメラA)に送信する。
データ送信装置(デジタルカメラA)はステップS107において、メッセージを受け取るまでにかかった時間に基づいて、平均転送時間を算出する。例えば、メッセージを受け取るまでにかかった時間が、5.0秒である場合、
10MB/5.0sec=16.0Mbps、
として平均転送速度を計算する。
この平均転送速度に基づいて、ファイル転送を行った場合の転送時間が算出され、先に図5を参照して説明したUI情報300中のデータ転送処理情報301中に表示される情報として利用される。ユーザが、転送したいコンテンツを選択(追加・削除)する画面において、合計データ容量が表示されるのに併せて、すべてを転送し終える予想時間をも都度更新して表示する。例えば、ネットワークの平均帯域が16.0Mbpsと算出されていた場合に、合計データ容量が1.0GBだったとすると、転送し終える予想時間は、8,000Mb/16.0Mbps=500secとなり、この情報を表示する。
なお、本フローでは、ステップS106において、転送時間算出用データを送信する構成としているが、このような特別のデータを送信することなく、それ以前の他の通信シーケンスにおいて送受信しているデータを転送時間算出用データとして利用する構成としてもよい。
ステップS108において、データ送信装置は、データ受信装置から得られた情報を利用して先に図5を参照して説明したUI情報300を生成してデータ送信装置の表示部に表示する。すなわち、UI情報300には、データ転送処理情報301として、
(a)転送データファイルの合計ファイル数
(b)転送データの合計データ容量とデータ受信装置側の記憶手段の空き容量、
(c)転送データの転送処理予想時間
これらの各情報が表示される。また、転送先の機器に保存されている(重複している)コンテンツを示すコンテンツ識別マーク311が表示される。またユーザ選択により、転送先の機器に転送したい(ユーザが選択した)コンテンツに対してコンテンツ識別マーク312が表示される
なお、フローにおいては、図5を参照して説明した以下のコンテンツ識別マーク、すなわち、
(c)コンテンツ識別マーク313:転送先のユーザが、再生ストリーミングによる同時視聴をしているときに、「このコンテンツが欲しい」と通知してきたことを示す識別マークを表示するための情報を取得する構成となっていないが、データ送信装置は、必要に応じてこの識別マークを表示するための情報をデータ受信装置から受領し、受領した情報に基づいて書く識別マークの表示を実行する。
ステップS109において、ユーザによる転送開始の要求が入力されたか否かを判定し、入力された場合は、ステップS110においてファイル転送を開始する。データ受信装置は、ステップS210でファイルを受信する。
データ送信装置は、ステプS111においてファイル転送を完了すると例えば音やメッセージ表示などにより完了通知を行い、ステップS112においてユーザにより接続が切断される。図5に示す切断ボタン322が操作され、データ受信装置との接続が完了する。
データ受信装置は、ステップS211でファイル転送が完了すると、例えば音やメッセージ表示などにより完了通知を行い、ステップS212においてデータ送信装置との接続が切断される。
ファイル転送には、転送するデータ容量や転送速度によっては転送終了までに長い時間がかかってしまう場合もある。そこで、ファイル転送が終了すると、デジタルカメラ側では音を出すなどして転送終了をユーザに通知し、また、データ転送先の機器では、音を出す・ランプを点滅させるなどの方法でユーザに通知する構成としている。なお、データ転送やユーザの操作がある一定時間なかった場合には、電源が自動的にOFFになる設定とすることが望ましい。
また、上記の実施例では、データ受信装置にファイル転送してHDDなどにデータを保存する構成例として説明したが、例えばデータ受信装置にDVDやBDの作成機能がある、もしくはDVDやBD作成機能を持つ機器が接続されている場合には、データ送信装置(デジタルカメラ)側からの操作(コマンド送信)により、データ受信装置にセットされたDVDやBDに対して送信コンテンツを記録する構成としてもよい。
次に、本実施例における装置構成について、図9、図10を参照して説明する。図9はデータ送信機器の一例としてのビデオカメラ、図10はデータ受信装置の構成例を示す図である。まず、図9を参照して、ビデオカメラ400の構成について説明する。ビデオカメラ400は、撮影処理に際して、音声入力部(マイク)431から音声を入力し、映像入力部(カメラ)433から映像を入力し、それぞれの入力データを制御部410のオーディオエンコーダ414、ビデオエンコーダ419においてエンコード処理を実行して、記録再生部423を介して、DVテープ、ハードディスク、DVDなどの記録媒体436に記録する。
また、記録媒体436に記録されたデータの再生処理に際しては、記録再生部423が記録媒体436から音声およびビデオのエンコードデータを取得して、それぞれオーディオデコーダ415、ビデオデコーダ420においてデコード処理を実行し、音声データは、音声出力処理部412を介してスピーカなどの音声出力部412を介して出力し、ビデオデータは、映像出力処理部417を介してLCDなどの映像出力部434を介して出力される。
これらの処理は、入力ボタン435を介するユーザ入力を、制御部410のユーザ入力部422が検出して、ユーザ入力としての影開始、再生開始の要求種別に応じて制御部410の制御の下で実行される。以上の処理は、既存のビデオカメラと同様の処理である。
本発明の特徴の1つであるデータ送信処理について説明する。例えば撮影データを送信する場合、制御部410の制御の下、記録媒体436に格納済みの撮影データファイルを記録再生部423が取得し、ファイル転送制御部445の制御の下、通信制御部(パケット処理部)421が、選択されたファイルを含むパケットを生成してファイル転送によりネットワークI/F437を介して選択ファイルの送信処理を行う。
なお、この送信処理の前に、図8を参照して説明した処理が実行され、送信先の機器から受領した情報などに基づいて、情報表示部425により映像出力部434に先に図5を参照して説明したUI情報300が表示される。すなわち、データ転送処理情報301として、
(a)転送データファイルの合計ファイル数
(b)転送データの合計データ容量とデータ受信装置側の記憶手段の空き容量、
(c)転送データの転送処理予想時間
さらに、
(a)コンテンツ識別マーク311:転送先の機器に保存されている(重複している)コンテンツを示すマーク
(b)コンテンツ識別マーク312:転送先の機器に転送したい(ユーザが選択した)コンテンツ
(c)コンテンツ識別マーク313:転送先のユーザが、再生ストリーミングによる同時視聴をしているときに、「このコンテンツが欲しい」と通知してきたことを示すマーク
これらの識別マークの表示がなされる。
なお、図9に示す空きデータ容量取得部441は、図8に示すフローにおけるステップS102,S103の処理においてデータ送信装置(カメラ)がデータ受信装置から受信したデータ受信装置側の記憶手段の空き容量情報を取得し記録する処理を行う。すなわち、データ受信装置に対するデータ受信装置側記憶手段の空き容量の問い合わせによりデータ受信装置側記憶手段の空き容量情報を取得する。
重複リスト作成・保持部442は、図8に示すフローにおけるステップS104,S105の処理においてデータ送信装置(カメラ)がデータ受信装置から受信したコンテンツリスト、すなわちデータ受信装置側の記憶手段に格納されたコンテンツのリストと、自装置(カメラ)の記憶部に格納されたコンテンツとの照合に基づく重複コンテンツリストの作成、保持を行う。この処理は、先に、図6、図7を参照して説明した処理である。
すなわち、重複リスト作成・保持部442は、先に図6を参照して説明したように、記録媒体436に格納されたコンテンツのコンテンツリストを生成してデータ受信装置に送信し、コンテンツリストに、データ受信装置の保持コンテンツを識別可能とした情報を付加したコンテンツリストの受信により、重複コンテンツの検証を行う。あるいは、図7を参照して説明したように、コンテンツリスト作成要求をデータ受信装置に送信し、データ受信装置の保持コンテンツに対応するコンテンツリストを受信し、受信リストと記録媒体436に格納されたコンテンツとの照合により、重複コンテンツの検証を行う。
平均転送速度保持部443、予想転送時間算出部444は、図8に示すフローにおけるステップS106,S107の処理を実行して、ファイル転送に要する時間を算出して記録する。要求コンテンツ情報取得部447は、データ受信装置からの要求コンテンツ情報を取得する。情報表示部425は、これらの空きデータ容量取得部441、重複リスト作成・保持部442、平均転送速度保持部443、要求コンテンツ情報取得部447の取得または保持情報を利用して、図5を参照して説明したUI情報300の表示処理を行う。
その後、ユーザが図5に示すUI情報300に表示された転送開始ボタン321を操作することで、選択された撮影データファイルを記録再生部423が記録媒体436から取得し、ファイル転送制御部445の制御の下、通信制御部(パケット処理部)421が、選択されたファイルデータを含むパケットを生成してネットワークI/F437を介して出力する。
この送信パケットに対して設定される宛先情報としては、前述した実施例において説明したように、受信機器のローカルネットワークの中継機器として設定されたルータのIPアドレス、および受信機器に対するポートフォワーディング設定がなされているポート番号を指定した情報が適用される。これらの情報は、ファイル転送制御部445に格納されており、通信制御部(パケット処理部)421は、これらの情報を取得して送信パケットを生成してネットワークI/F437を介して出力する。
次に、図10を参照して、データ受信装置の構成例について説明する。図10に示すデータ受信装置450は、通信手段と受信データの記録手段としての機能を持つ。データ受信装置450は、ネットワークI/F485を介してファイル転送処理によりデータを受信し通信制御部461におけるパケット解析後、ファイル転送制御部474、記録再生部475を介して記録媒体481に格納する。
図10に示すデータ受信装置の、空きデータ容量算出部471は、図8に示すフローにおけるステップS202〜204の処理において利用され、記録媒体481の空き容量データを算出する。コンテンツリスト作成部472は、図8に示すフローにおけるステップS205〜S207の処理においてデータ送信装置(カメラ)からのコンテンツリストリクエストに基づいて記録媒体481に格納されたコンテンツのリストの作成を行う。この処理は、先に、図6、図7を参照して説明した処理である。
コンテンツリスト作成部472は、図6を参照して説明したように、データ送信装置から受信するコンテンツリストに、自装置の保持コンテンツを識別可能とした情報を付加したコンテンツリストを作成するか、あるいは、図7を参照して説明したように、データ送信装置から受信するコンテンツリスト作成要求に応じて、自装置の保持コンテンツに対応するコンテンツリストを作成する。
転送速度用データ処理部474は、図8に示すフローにおけるステップS208〜S209の処理を実行する。すなわち、ファイル転送に要する時間の算出に必要なデータ受信および受信完了通知の実行を管理する。
なお、データの受信や、記録指示などは、例えばユーザが操作するリモコンによって入力可能であり、リモコン受信部482において、ユーザのリモコン操作情報を受信し、リモコン受信部の受信信号がユーザ入力部483において解析されて様々な処理の開始、停止などの制御がなされる。
[6.データ受信装置の保持コンテンツの確認に基づくストリーミング再生制御]
次に、ストリーミング再生処理において、データ送信装置がデータ受信装置の保持コンテンツを確認しでストリーミング処理の制御を行う実施例について説明する。
具体的には、データ受信装置側の記憶手段にストリーミング再生しようとするコンテンツが格納済みである場合は、そのコンテンツの送信処理を行うことなく、データ受信装置側の記憶手段からの再生を実行させ、データ受信装置側の記憶手段に、ストリーミング再生しようとするコンテンツが格納されていない場合は、そのコンテンツの送信を行い、ストリーミング再生を実行する。
以下、説明する実施例では、ビデオカメラから撮影データを送信する相手先であるデータ受信装置からビデオカメラへのデータ送信も行う双方向通信を行う処理例として説明する。双方向通信構成について、図11を参照して説明する。
ビデオカメラA122からデータ受信装置B143までIPパケットを連続的に転送し、リアルタイムストリーミングを行うことで、ビデオカメラA122から送信するデータを遠隔地のホームB140のTVなどの出力手段147にライブ中継のように直接表示することが可能となる。また、図3(B2)において説明したパケットの通信ルートを適用することで、データ受信装置B143からビデオカメラA122に対してデータ送信を行なうことも可能となる。
実際にビデオカメラA122を使って撮影中または再生中のユーザAは、データ受信装置B143の制御により出力手段147において映像・音声を視聴しているユーザBの反応を見たり、それに対するコメント聞いたりしたい場合がある。また逆に映像・音声を視聴しているユーザBは、ユーザAに映して欲しい映像のリクエストを出したり、まわりの詳しい状況について会話したりしたい場合がある。
このようなコミュニケーションが可能となるように、本発明では、逆向きのリアルタイムストリーミングをも併せて可能としている。すなわち双方向のストリーミング通信を可能とした構成である。通信パケットのアドレス設定は、図3(B1)(B2)を参照して説明した処理によって行なわれる。
図11に示す構成において、ホームB140側のデータ受信装置B143は、ホームA120のビデオカメラA122から受信する映像・音声をストリーミング受信すると同時に、データ受信装置B143に付設されたカメラ145、マイク146を介して入力するホームB140側の映像または音声の少なくともいずれかの入力データを、データ受信ルートと逆のルート、すなわち、図3(B2)を参照して説明したパケット通信によって、ビデオカメラA122に対して、リアルタイムストリーミング出力を行なう。
このとき、データ受信装置B143に接続された出力手段147には、ビデオカメラA122からの映像・音声だけでなく、データ受信装置B143の入力映像をも同時に表示する。例えば図12に示すように、ビデオカメラA122からの受信画像の表示に併せて、データ受信装置143に付設されたカメラ145において撮影されている自機撮影データ501を同時に表示する。
また、ホームB側のユーザBが、一時的にこれらの自機撮影データ501に含まれる映像または音声をホームA側(ビデオカメラA122)へ送りたくない場合などのために、データ受信装置B143からビデオカメラA122への音声・映像をON/OFFできるようなGUIを設けることが望ましい。例えば図12に示す自機撮影データ送信制御GUI502のようなGUIを設定する。
一方、ビデオカメラA122は、データ受信装置B143へと映像・音声をストリーミング送信すると同時に、データ受信装置B143から、データ受信装置B143に付設されたカメラ145、マイク146によって取り込まれた映像および音声をリアルタイムストリーミングとして受信することができ、この受信データを表示・再生することが可能となる。
ビデオカメラA122における受信データの再生処理構成例について図13を参照して説明する。データ受信装置B143から受信する映像の表示方法としては、図13に示すように、例えばビデオカメラA122の液晶画面の右下隅に小さい画面を出して表示することが可能である。図13に示すように、ビデオカメラA122の液晶画面には、撮影中の映像である撮影データ511が表示されるとともに、データ受信装置B143から受信する映像を表示する画面領域が設定され、ストリーミング受信画像データ512が表示される。なお、ストリーミング受信画像データ512の表示用には、撮影データの表示画面と異なる別の液晶画面を用いてもよい。
またデータ受信装置B143からの音声の再生方法としては、例えばビデオカメラA122の音声出力端子から出力し、ユーザAがヘッドフォンなどでその音声、すなわち、ストリーミング受信音声データ513を聞くなどすればよい。なお、ビデオカメラA122が「撮影モード」の場合はまわりの音も聞こえるので相手の音声だけをヘッドフォンから出力すればよいが、「再生モード」の場合には再生中の音声も相手の音声も同時に再生しなくてはならないので、音声をMIXするか、片方はビデオカメラA122のスピーカからでもう片方はヘッドフォンからと分けるなどの制御を行う構成とする。これらにより、双方向のコミュニケーションが可能となる。
本実施例では、例えばこのような双方向通信を行う構成において、データ送信装置が、データ受信装置の保持コンテンツを確認し、データ受信装置側の記憶手段に、ストリーミング再生しようとするコンテンツが格納済みである場合は、そのコンテンツの送信処理を行うことなく、データ受信装置側の記憶手段からの再生を実行させ、データ受信装置側の記憶手段に、ストリーミング再生しようとするコンテンツが格納されていない場合は、そのコンテンツの送信を行い、ストリーミング再生を実行する。なお、保持コンテンツの確認処理は、先に図6、図7を参照して説明した処理のいずれかによって実行される。
先に図6、図7を参照して説明した処理のいずれかによって保持コンテンツの確認がなされると、データ送信側であるビデオカメラの表示部には、保持コンテンツの識別マークを設定したコンテンツのサムネイルリストが表示される。図14にユーザインタフェース(UI)情報の表示例を示す。UI情報550には、データ送信装置(カメラ)の記憶部に格納されたファイルに対応する代表画像から生成されるコンテンツサムネイル551と、双方向通信により、通信相手先から受信する映像である受信画像データ552、データ送信装置からのデータ転送を開始する際にユーザによって操作される転送開始ボタン553と、データ送信装置からのデータ転送を中止する際にユーザによって操作される切断ボタン554、さらに、表示されているサムネイルをページ送りするためのページ送りボタンが表示される。
さらに、転送先の機器に保存されている(重複している)コンテンツを示すマークであるコンテンツ識別マーク(重複マーク)555が表示される。コンテンツ識別マーク(重複マーク)555は、転送先の機器に保存されている(重複している)コンテンツを示すマークである。データ送信装置とデータ受信装置間で図6、図7を参照して説明した処理のいずれかを行い、データ受信装置が保持するコンテンツについての情報を取得し、取得情報に基づいて、コンテンツ識別マーク(重複マーク)555を表示する。
次に、図15、図16に示すフローチャートを参照して、本実施例におけるデータ送信装置(カメラ)の処理シーケンス、および、データ受信装置の処理シーケンスについて説明する。
まず、図15に示すフローチャートを参照して、データ送信装置(カメラ)の処理シーケンスについて説明する。まず、ステップS301において、データ受信装置と接続する。すなわち、データ送信装置(デジタルカメラA)とデータ受信装置(データ受信装置B)が、先に図3を参照して説明した処理により通信路を設定する。次に、ステップS302において、データ送信装置はデータ受信装置に対して、データ受信装置側の記憶手段に格納されたコンテンツ情報を取得するためのコンテンツリストリクエストを送信し、ステップS303において、データ受信装置からコンテンツリストを受信する。
この処理は、先に図6、図7を参照して説明した処理に相当し、この処理によって得られたコンテンツ重複リストに基づいて、ステップS304において、図14を参照して説明したUI情報にコンテンツ識別マーク(重複マーク)555の表示処理がなされる。
次に、ステップS305においてユーザが、図14を参照して説明したUI情報を利用して、再生および送信処理を行うコンテンツを選択する。ステップS306において選択コンテンツがコンテンツ識別マーク(重複マーク)555の設定されたコンテンツであるか否かが判断される。この判断は、再生制御および送信制御を行う制御部が実行する。
重複マークの設定されたコンテンツである場合は、ステップS307に進み、データ受信装置に対して、再生モード設定情報として「重複再生モード」を送信する。この「重複再生モード」は、コンテンツをストリーミング送信することなく、受信装置内の記憶部から再生を実行させるモードである。重複マークの設定されたコンテンツは、受信装置側の記憶手段にコンテンツが格納されているので、データ送信装置(カメラ)からコンテンツ送信を行うことなく受信装置内の記憶部から再生を実行させる。
ステップS308で、データ受信装置に対して再生開始コマンドを出力する。これに併せて、自装置(カメラ)においてもその選択コンテンツの再生を開始する。この処理によって、データ送信装置と、データ受信装置で、同一コンテンツが並列に再生されることになる。
ステップS309においてコンテンツ再生が停止または終端に至ったと判定されると、ステップS310に進み、再生停止コマンドをデータ受信装置に送信し、ステップS315において終了判定がなされ、終了しない場合、例えば次のコンテンツ再生を行う場合などには、ステップS304に進み、さらにコンテンツ選択を行う。通信を終了する場合は、ステップS316に進み、接続を切断して通信を終了する。
一方、ステップS306において、選択コンテンツが、重複マークの設定されていないコンテンツである場合は、ステップS311に進み、データ受信装置に対して、再生モード設定情報として「コンテンツ送信再生モード」を送信する。この「コンテンツ送信再生モード」は、コンテンツをストリーミング送信して、受信装置においてストリーミング再生を実行させるモードである。重複マークの設定されていないコンテンツは、受信装置側の記憶手段にコンテンツが格納されていないので、データ送信装置(カメラ)からコンテンツ送信を行って受信装置においてストリーミング再生を実行させる。
ステップS312で、データ受信装置に対してコンテンツデータのストリーミングを開始する。これに併せて、自装置(カメラ)においてもその選択コンテンツの再生を開始する。この処理によって、データ送信装置と、データ受信装置で、同一コンテンツが並列に再生されることになる。
ステップS313においてコンテンツ再生が停止または終端に至ったと判定されると、ステップS314に進み、コンテンツデータのストリーミングを停止し、ステップS315において終了判定がなされ、終了しない場合、例えば次のコンテンツ再生を行う場合などには、ステップS304に進み、さらにコンテンツ選択を行う。通信を終了する場合は、ステップS316に進み、接続を切断して通信を終了する。
次に、データ受信装置側の処理について、図16に示すフローチャートを参照して説明する。まず、ステップS401において、データ送信装置と接続する。すなわち、データ送信装置(デジタルカメラA)とデータ受信装置(データ受信装置B)が、先に図3を参照して説明した処理により通信路を設定する。次に、ステップS402において、データ送信装置からコンテンツリストリクエストを受信する。
すなわち、データ受信装置側の記憶手段に格納されたコンテンツ情報としてのコンテンツリストリクエストを受信し、ステップS403において、コンテンツリストを作成してデータ送信装置に対して送信する。この処理は、先に図6、図7を参照して説明した処理に相当し、データ送信装置は、この処理によって得られたコンテンツ重複リストに基づいて、図14を参照して説明したUI情報にコンテンツ識別マーク(重複マーク)555の表示処理を行う。
次に、ステップS405において、データ送信装置から、再生モード設定情報をデータ送信装置から受信する。
再生モードは、前述したように、
重複再生モード:コンテンツをストリーミング送信することなく、受信装置内の記憶部から再生を実行するモード
コンテンツ送信再生モード:コンテンツをストリーミング送信して、受信装置においてストリーミング再生を実行させるモード、
これらの2つのモードがある。
図14を参照して説明したUI情報にコンテンツ識別マーク(重複マーク)555が表示されたコンテンツを再生、送信する場合は、重複再生モードとし、重複マークの設定されていないコンテンツを再生、送信する場合はコンテンツ送信再生モードに設定される。
ステップS406において、データ送信装置から受信した再生モード情報が[重複再生モード]である場合は、ステップS407に進み、データ送信装置から再生コマンドを受信して、ステップS408において、受信装置側の記憶手段からコンテンツを取得して再生を実行する。この処理に併せて、データ送信装置(カメラ)においてもその選択コンテンツの再生が開始され、データ送信装置と、データ受信装置で、同一コンテンツが並列に再生されることになる。
ステップS409においてコンテンツ再生停止コマンドの受信を判定し、受信した場合は、ステップS410に進み、コンテンツ再生を終了し、ステップS415において通信の終了判定がなされ、終了しない場合、例えば次のコンテンツ再生を行う場合などには、ステップS405に進み、さらに次のコンテンツに対応する再生モード情報の受信を行う。通信を終了する場合は、ステップS416に進み、接続を切断して通信を終了する。
一方、ステップS406において、データ送信装置から受信した再生モード情報が[重複再生モード]でない場合、すなわち、「コンテンツ送信再生モード」である場合は、ステップS411に進み、データ送信装置からのコンテンツデータのストリーミング受信を開始し、ステップS412においてストリーミング再生処理を実行する。
ステップS413においてストリーミングの停止が確認されると、コンテンツのストリーミング再生を終了し、ステップS415において通信の終了判定がなされ、終了しない場合、例えば次のコンテンツ再生を行う場合などには、ステップS405に進み、さらに次のコンテンツに対応する再生モード情報の受信を行う。通信を終了する場合は、ステップS416に進み、接続を切断して通信を終了する。
次に、本実施例における装置構成について、図17、図18を参照して説明する。図17はデータ送信機器の一例としてのビデオカメラ、図18はデータ受信装置の構成例を示す図である。
まず、図17を参照して、ビデオカメラ600の構成について説明する。ビデオカメラ600は、撮影処理に際して、音声入力部(マイク)631から音声を入力し、映像入力部(カメラ)633から映像を入力し、それぞれの入力データを制御部610のオーディオエンコーダ614、ビデオエンコーダ619においてエンコード処理を実行して、記録再生部623を介して、DVテープ、ハードディスク、DVDなどの記録媒体636に記録する。
また、記録媒体636に記録されたデータの再生処理に際しては、記録再生部623が記録媒体636から音声およびビデオのエンコードデータを取得して、それぞれオーディオデコーダ615、ビデオデコーダ620においてデコード処理を実行し、音声データは、音声出力処理部612を介してスピーカなどの音声出力部632を介して出力し、ビデオデータは、映像出力処理部617を介してLCDなどの映像出力部634を介して出力される。
これらの処理は、入力ボタン635を介するユーザ入力を、制御部610のユーザ入力部622が検出して、ユーザ入力としての影開始、再生開始の要求種別に応じて制御部610の制御の下で実行される。以上の処理は、既存のビデオカメラと同様の処理である。
本発明の特徴の1つであるデータ送信処理について説明する。例えば撮影データを送信する場合、先に図15のフローチャートを参照して説明したように、データ送信先からデータ送信先機器の記憶手段に格納されたコンテンツのコンテンツリストを取得して、重複コンテンツリストを作成する。重複リスト作成・保持部641は、この処理を実行する処理部であり、図15に示すフローにおけるステップS302〜S303の処理によってデータ受信装置から得られたコンテンツリストに基づいて双方の装置に重複格納されたコンテンツのリストを生成する。この処理は、先に、図6、図7を参照して説明した処理である。火の情報を適用して、図14を参照して説明したUI情報550の表示処理を行う。
再生・停止コマンド作成部542は、図15に示すフローにおけるステップS306〜S310、およびステップS311〜314の処理において適用する情報や、コマンドを生成する。すなわち、再生モードのモード設定情報として、
重複再生モード:コンテンツをストリーミング送信することなく、受信装置内の記憶部から再生を実行するモード
コンテンツ送信再生モード:コンテンツをストリーミング送信して、受信装置においてストリーミング再生を実行させるモード、
これらいずれかのモード情報をデータ受信装置に送信する再生モード情報として生成し、それぞれのモードに応じたコマンドを生成する。
制御部610は、記録媒体636に記録した記録データ、または映像入力部などの画像取得部によって取得された画像データを表示部としての映像出力部634に表示するとともに、ネットワークを介してデータ受信装置に対するコンテンツ送信の制御処理を実行する。重複コンテンツリスト作成・保持部641において重複コンテンツであると判定したコンテンツについては、コンテンツ送信を行うことなく、コンテンツの再生開始コマンドをデータ受信装置に送信する処理を実行する。
また、制御部610は、重複コンテンツを再生ライブストリーミングする際、データ送信装置(カメラ)とデータ受信装置間でより精度の高い「同時再生」を行うために、例えば、デジタルカメラA側で再生の開始を「RTT/2」時間遅らせて行う、といった方法を採用してもよい。すなわち、データ送信装置(カメラ)とデータ受信装置との通信にかかる往復時間であるRTT(Round−Trip Time)を半分にした時間だけ、データ送信装置(カメラ)側でコマンド送信後、再生開始まで遅延させることにより、「互いに同時にコマンドを受け取る」ことを擬似的に行うことが可能である。
通信制御部(パケット処理部)621は、オーディオエンコーダ614の生成した音声エンコードデータと、ビデオエンコーダ619の生成したビデオエンコードデータを入力して、これらのエンコードデータを格納したパケットを生成してネットワークI/F637を介して出力する。さらに、再生・停止コマンド作成部542の生成する再生モード情報や各コマンドの送信も行う。
なお、送信パケットに対して設定される宛先情報としては、前述した実施例において説明したように、受信機器のローカルネットワークの中継機器として設定されたルータのIPアドレス、および受信機器に対するポートフォワーディング設定がなされているポート番号を指定した情報が適用される。これらの情報は、メモリ624に格納されており、通信制御部(パケット処理部)621は、メモリ624からこれらの情報を取得して送信パケットを生成してネットワークI/F637を介して出力する。
なお、例えば記録媒体636に記録されたデータの再生処理に併せて、再生データを送信することも可能である。この場合は、記録再生部523が記録媒体536から音声およびビデオのエンコードデータを取得して、それぞれオーディオデコーダ615、ビデオデコーダ620においてデコード処理を実行するとともに、記録再生部623が記録媒体636から取得した音声およびビデオのエンコードデータを通信制御部(パケット処理部)621に入力し、通信制御部(パケット処理部)621において、これらの入力データを格納したパケットを生成してネットワークI/F637を介して出力する。宛先設定は、上述の処理と同様、メモリ524から取得したアドレスおよびポート番号に基づいて設定される。
また、ネットワークI/F637を介して受信するデータについての再生処理を実行する場合、通信制御部(パケット処理部)621は、ネットワークI/F637を介して受信するパケットの解析を実行して音声データ、ビデオデータの判別を実行して、それぞれのデータをオーディオデコーダ615、ビデオデコーダ620に入力してデコード処理を実行し、音声データは、音声出力処理部612を介してスピーカなどの音声出力部632を介して出力し、ビデオデータは、映像出力処理部617を介してLCDなどの映像出力部634を介して出力する。
なお、この再生処理に際して、撮影データの再生が併せて実行される場合は、受信データの再生と撮影データの再生を並列に実行することが必要となる。
このように、通信制御部(パケット処理部)621は、ビデオカメラにおいて撮影したデータを格納した送信パケットを生成してネットワークに出力する処理を実行し、この際に、メモリ624から、データ送信先機器のホスト名と、データ送信先機器の接続ネットワークの中継機器におけるポートフォワーディング処理の設定ポート番号を取得して、データ送信先機器のホスト名に対応するアドレス情報をDNSサーバから受信して、受信したアドレスと、ポート番号を宛先情報として含む送信パケットを生成してネットワークに出力する処理を実行する。
また、図に示す認証処理部625は、通信I/F638を介してデータ送信先機器との認証処理を実行する。認証処理部625における認証の成立を条件として、データ送信先機器から、データ送信先機器のホスト名と、該データ送信先機器の接続ネットワークの中継機器におけるポートフォワーディング処理の設定ポート番号と受信して、メモリ624に格納する。
次に、図18を参照して、データ受信装置の構成例について説明する。図18に示すデータ受信装置700は、通信手段と受信データの出力手段としての機能を持つ。さらに、ネットワークを介して受信するデータの出力のみならず、カメラ、マイクを備え、取り込んだ映像および音声をネットワーク出力する処理を実行可能な構成を持つ。
データ受信装置700は、ネットワークI/F736を介して受信するデータについての再生処理を実行する場合、通信制御部(パケット処理部)721は、ネットワークI/F736を介して受信するパケットの解析を実行して音声データ、ビデオデータの判別を実行して、それぞれのデータをオーディオデコーダ714、ビデオデコーダ720に入力してデコード処理を実行し、音声データは、音声出力処理部712を介してスピーカなどの音声出力部732を介して出力し、ビデオデータは、映像出力処理部717を介してLCDなどの映像出力部734を介して出力する。
なお、コンテンツリスト作成部741は、データ送信装置からのコンテンツリストリクエストの受信に応じて、データ受信装置側の記憶手段である記録媒体743に格納されたコンテンツを記録再生部744を介して検査し、データ送信装置に対して送信するコンテンツリストを作成する。この処理は、先に図6、図7を参照して説明した処理に相当し、データ送信装置は、この処理によって得られたコンテンツ重複リストに基づいて、図14を参照して説明したUI情報にコンテンツ識別マーク(重複マーク)555の表示処理を行う。
再生・停止コマンド解析部742は、データ送信装置から樹脂名する再生モード設定情報、すなわち、
重複再生モード:コンテンツをストリーミング送信することなく、受信装置内の記憶部から再生を実行するモード
コンテンツ送信再生モード:コンテンツをストリーミング送信して、受信装置においてストリーミング再生を実行させるモード、
これらの2つのモードの再生モード情報の解析、再生モードに応じたコマンド解析を実行する。
[重複再生モード]である場合は、データ送信装置から受信する再生コマンドに応じて、記録再生部744は、受信装置側の記憶手段である記録媒体743からコンテンツを取得して再生を実行する。なお、「コンテンツ送信再生モード」である場合は、ステップ、データ送信装置からのコンテンツデータのストリーミング受信を開始しストリーミング再生処理を実行する。
さらに、図18に示すデータ受信装置は、カメラ等の映像入力部733、マイク等の音声入力部731を備え、取り込んだ映像および音声をネットワーク出力する処理を実行する。この処理を行なう場合は、ネットワーク出力されるデータを自装置の映像出力部734にも出力する。例えば、受信データの再生に併せて、自装置で取得したデータの出力も実行する。
データ受信装置700は、音声入力部(マイク)731から音声を入力し、映像入力部(カメラ)733から映像を入力し、それぞれの入力データを制御部710のオーディオエンコーダ714、ビデオエンコーダ719においてエンコード処理を実行して、エンコードデータを通信制御部(パケット処理部)721に入力する。通信制御部(パケット処理部)721は、オーディオエンコーダ714の生成した音声エンコードデータと、ビデオエンコーダ719の生成したビデオエンコードデータを入力して、これらのエンコードデータを格納したパケットを生成してネットワークI/F736を介して出力する。
この送信パケットに対して設定される宛先情報としては、ビデオカメラの接続されたローカルネットワークの中継機器として設定されたルータのIPアドレス、および受信機器に対するポートフォワーディング設定がなされているポート番号を指定した情報が適用可能である。これらの情報は、メモリ724に格納されており、通信制御部(パケット処理部)721は、メモリ724からこれらの情報を取得して送信パケットを生成してネットワークI/F736を介して出力する。
なお、受信データの再生処理に際して、自装置の映像入力部733で撮りこんだ画像の出力を行なう場合は、各データが区別可能となるような出力処理として実行される。例えば、受信する映像データをメインに出力し、自装置の映像入力部733で撮りこんだ画像は、サブ画面として画面の一部に出力する。これらの出力制御処理は図12に示すビデオ合成部718の処理として実行される。
なお、データの受信や、再生指示などは、例えばリモコンによって入力可能であり、リモコン受信部735において、ユーザのリモコン操作情報を受信し、リモコン受信部の受信信号がユーザ入力部722において解析されて例えばユーザ入力が表示態様の変更処理の場合には、コントローラ表示部723にユーザ要求が入力されて、ビデオ合成部718を制御して表示態様の変更が行なわれる。
さらに、ユーザは受信データのビットレートの設定や、自装置の撮影データの送信の実行、停止などの設定が可能である。これらの設定も、リモコンによって処理可能であり、リモコン受信部735が受信したユーザ要求をユーザ入力部が解析し、データ送受信処理に関する要求である場合は、要求情報を通信制御部(パケット処理部)721に出力する。
例えば、データ送信の停止、開始等のユーザ要求である場合は、その要求従って自装置の撮り込みデータの送信の停止または開始処理を行なう。また、ユーザ要求が受信データに対するビットレート変更要求などである場合は、要求ビットレートを格納したメッセージパケットを生成して送信する処理などを実行する。
また、通信制御部721は、ユーザ入力部722を介して入力される入力情報に基づいて、映像入力部(カメラ)733において撮影したデータを格納したパケットの送信の実行および停止を行なう。また、データ合成部718は、通信制御部において受信するデータのビットレート情報を表示出力し、通信制御部721は、ユーザ入力部722を介して入力されるビットレート設定情報に基づいて、ネットワークを介して受信するデータの送信元に対して、ビットレート設定要求を出力する処理を実行する。
また、図に示す認証処理部725は、通信I/F737を介してデータ送信元機器との認証処理を実行する。例えば、認証処理部725における認証の成立を条件として、データ送信元機器からの、ストリーミングデータの受信を開始する。
なお、データ送信装置(カメラ)側で、早送り・巻戻し・時間指定再生等を行う際にも、重複コンテンツの場合には、同様に早送り・巻戻し・時間指定再生等を示すコマンドだけを送信する構成により重複コンテンツの送信を防止することが可能である。ただし、重複コンテンツでない場合には、早送り等を行った後のデータを再エンコードする必要がある。さらに、図17、図18のブロック図では示していないが、データ送信装置(カメラ)とデータ受信装置ともに、双方向コミュニケーション用ストリーミングデータを記憶媒体に「通話記録」として保存する構成としてもよい。
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本発明の一実施例の構成によれば、例えば、ビデオカメラやスチルカメラなどの撮像装置でありかつデータ通信可能なデータ送信装置が、ネットワークを介して遠方のデータ受信装置にデータを送信して記憶手段に記録させる処理や、ストリーミング再生を行わせる構成において、データ送信装置とデータ受信装置とが重複保持するコンテンツの検証処理を実行して、重複コンテンツについては、データ送信装置側の表示部に重複コンテンツであることを示す識別マークを表示する構成とした。本構成により重複コンテンツの送信を防止できる。また、ストリーミング再生においては、重複コンテンツである場合、コンテンツ送信を行わず、受信装置側の記録コンテンツの再生を開始させるための再生コマンドを送信する。本構成によりデータ送信装置および受信装置でコンテンツ再生タイミングを同期させた並列再生が実現される。
本発明の一実施例に係るシステム構成例を示す図である。 図1に示すホームA120を、公衆無線LAN(hotspot)126に置きかえたシステム構成例を示す図である。 ビデオカメラから受信装置までのIPパケットの送受信シーケンスについて説明する図である。 ビデオカメラがルータのIPアドレスを知る処理の詳細について説明する図である。 ビデオカメラの表示部に表示される情報の例を示す図である。 重複コンテンツの調査および重複コンテンツリストの生成処理例について説明する図である。 重複コンテンツの調査および重複コンテンツリストの生成処理例について説明する図である。 本発明に係る通信処理の一実施例の処理の流れを説明するフローチャートを示す図である。 データ送信機器の一例としてのビデオカメラの構成例について説明する図である。 データ受信機器の一例としてのデータ受信装置の構成例について説明する図である。 双方向通信構成について説明する図である。 ビデオカメラからの映像・音声だけでなく、データ受信装置の入力映像をも同時に表示する例について説明する図である。 ビデオカメラにおける受信データの再生処理構成例について説明する図である。 ビデオカメラの表示部に表示される情報の例を示す図である。 本発明に係る通信処理の一実施例の処理の流れを説明するフローチャートを示す図である。 本発明に係る通信処理の一実施例の処理の流れを説明するフローチャートを示す図である。 データ送信機器の一例としてのビデオカメラの構成例について説明する図である。 データ受信機器の一例としてのデータ受信装置の構成例について説明する図である。
符号の説明
120 ホームA
121 IPネットワークA
122 ビデオカメラA
123 ルータA
127 AP(アクセスポイント)
130 インターネット
140 ホームB
141 IPネットワークB
142 ルータB
143 データ受信装置B
144 記憶手段
145 カメラ
146 マイク
147 出力手段
221〜223 パケット
231〜233 パケット
251 DNSサーバ
252 ホスト名IPアドレス対応テーブル
300 UI情報
301 データ転送処理情報
302 コンテンツサムネイル
311〜313 コンテンツ識別マーク
321 転送開始ボタン
322 切断ボタン
400 ビデオカメラ
410 制御部
411 音声入力処理部
412 音声出力処理部
414 オーディオエンコーダ
415 オーディオデコーダ
416 映像入力処理部
417 映像出力処理部
419 ビデオエンコーダ
420 ビデオデコーダ
421 通信制御部(パケット処理部)
422 ユーザ入力部
423 記録再生部
431 音声入力部
432 音声出力部
433 映像入力部
434 映像出力部
435 入力ボタン
436 記録媒体
437 ネットワークI/F
441 空きデータ容量取得部
442 重複リスト作成・保持部
443 平均転送速度取得部
444 予想時間算出部
445 ファイル転送制御部
447 要求コンテンツ情報取得部
450 データ受信装置
461 通信制御部
471 空きデータ容量算出部
472 コンテンツリスト作成部
473 転送速度用データ処理部
474 ファイル転送制御部
475 記録再生部
481 記録媒体
482 リモコン受信部
483 ユーザ入力部
550 UI情報
551 コンテンツサムネイル
552 受信画像データ
553 転送開始ボタン
554 切断ボタン
555 コンテンツ識別マーク(重複マーク)
600 ビデオカメラ
610 制御部
611 音声入力処理部
612 音声出力処理部
613 オーディオ合成部
614 オーディオエンコーダ
615 オーディオデコーダ
616 映像入力処理部
617 映像出力処理部
618 ビデオ合成部
619 ビデオエンコーダ
620 ビデオデコーダ
621 通信制御部(パケット処理部)
622 ユーザ入力部
623 記録再生部
624 メモリ
625 認証処理部
631 音声入力部
632 音声出力部
633 映像入力部
634 映像出力部
635 入力ボタン
636 記録媒体
637 ネットワークI/F
638 通信I/F
641 重複リスト作成・保持部
642 再生・停止コマンド作成部
700 データ受信装置
710 制御部
711 音声入力処理部
712 音声出力処理部
713 オーディオエンコーダ
714 オーディオデコーダ
716 映像入力処理部
717 映像出力処理部
718 ビデオ合成部
719 ビデオエンコーダ
720 ビデオデコーダ
721 通信制御部(パケット処理部)
722 ユーザ入力部
723 コントローラ表示部
724 メモリ
725 認証処理部
731 音声入力部
732 音声出力部
733 映像入力部
734 映像出力部
735 リモコン受信部
736 ネットワークI/F
737 通信I/F
741 コンテンツリスト作成部
742 再生・停止コマンド解析部
743 記録媒体
744 記録再生部

Claims (19)

  1. 画像データの撮影を実行する画像取得部と、
    前記画像取得部の取得画像を記録する記憶部と、
    前記記憶部に記録した記録データ、または前記画像取得部によって取得された画像データを、ネットワークを介してデータ受信装置に送信する通信制御部と、
    前記データ受信装置から取得するコンテンツリストを利用して、前記データ受信装置の保持コンテンツと、前記記憶部の格納コンテンツとの重複コンテンツを検証する重複リスト作成部と、
    前記データ受信装置に対して送信するコンテンツの選択画面に、前記重複コンテンツを識別可能としたコンテンツ識別マークを設定した表示情報を表示する表示部と、
    前記データ受信装置からの要求コンテンツ情報を取得する要求コンテンツ情報取得部を有し、
    前記表示部は、データ受信装置に対して送信するコンテンツの選択画面に、前記要求コンテンツ情報取得部の取得した要求コンテンツを識別する識別マークを表示する構成であることを特徴とする通信処理装置。
  2. 前記重複リスト作成部は、
    前記記憶部に格納されたコンテンツのコンテンツリストを生成して前記データ受信装置に送信し、前記コンテンツリストに、データ受信装置の保持コンテンツを識別可能とした情報を付加したコンテンツリストの受信により、重複コンテンツの検証を行う構成であることを特徴とする請求項1に記載の通信処理装置。
  3. 前記重複リスト作成部は、
    コンテンツリスト作成要求を前記データ受信装置に送信し、データ受信装置の保持コンテンツに対応するコンテンツリストを受信し、受信リストと前記記憶部に格納されたコンテンツとの照合により、重複コンテンツの検証を行う構成であることを特徴とする請求項1に記載の通信処理装置。
  4. 前記通信処理装置は、さらに、
    前記データ受信装置に対するデータ受信装置側記憶手段の空き容量の問い合わせによりデータ受信装置側記憶手段の空き容量情報を取得する空きデータ容量取得部を有し、
    前記表示部は、データ受信装置に対して送信するコンテンツの選択画面に、前記空きデータ容量を含む表示情報を表示する構成であることを特徴とする請求項1に記載の通信処理装置。
  5. 前記通信処理装置は、さらに、
    前記データ受信装置に対するデータ転送における転送時間算出処理を実行する転送時間算出部を有し、
    前記表示部は、データ受信装置に対して送信するコンテンツの選択画面に、前記転送時間算出部の算出した転送時間情報を表示する構成であることを特徴とする請求項1に記載の通信処理装置。
  6. 前記通信処理装置は、さらに、
    前記記憶部に記録された記録データを前記データ受信装置に対してファイル転送を行うファイル転送制御部を有する構成であることを特徴とする請求項1に記載の通信処理装置。
  7. 前記通信処理装置は、さらに、
    前記記憶部に記録した記録データ、または前記画像取得部によって取得された画像データを前記表示部に表示するとともに、ネットワークを介してデータ受信装置に対するコンテンツ送信の制御処理を実行する制御部を有し、
    前記重複コンテンツリスト作成部において重複コンテンツであると判定したコンテンツについては、コンテンツ送信を行うことなく、コンテンツの再生開始コマンドを前記データ受信装置に送信する処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載の通信処理装置。
  8. 前記制御部は、
    前記データ受信装置に対する再生開始コマンドの送信時間から遅延させて、自装置におけるコンテンツ再生を開始する構成であることを特徴とする請求項7に記載の通信処理装置。
  9. データ送信装置からデータ受信を行う通信処理装置であり、
    前記データ送信装置からのコンテンツリスト要求に応じて、自装置の記憶部の格納コンテンツのコンテンツリストを生成して出力するコンテンツリスト作成部と、
    前記コンテンツリスト作成部の作成したコンテンツリストの送信、および前記データ送信装置からのデータ受信を行う通信制御部と、
    を有し、
    前記通信制御部は、前記データ送信装置からの送信コンテンツのストリーミング再生時に、再生中のコンテンツを要求することを示すコンテンツ要求通知を前記データ送信装置に送信することを特徴とする通信処理装置。
  10. 前記コンテンツリスト作成部は、
    前記データ送信装置から受信するコンテンツリストに、自装置の保持コンテンツを識別可能とした情報を付加したコンテンツリストを作成する構成であることを特徴とする請求項9に記載の通信処理装置。
  11. 前記コンテンツリスト作成部は、
    前記データ送信装置から受信するコンテンツリスト作成要求に応じて、自装置の保持コンテンツに対応するコンテンツリストを作成する構成であることを特徴とする請求項9に記載の通信処理装置。
  12. 前記通信処理装置は、さらに、
    前記データ送信装置から受信した再生モード情報が重複再生モードである場合は、自装置の保持コンテンツの再生処理を実行し、
    受信した再生モード情報が重複再生モードでない場合は、前記データ送信装置からの受信コンテンツの再生処理を実行する再生制御部を有することを特徴とする請求項9に記載の通信処理装置。
  13. 撮像装置において実行する情報処理方法であり、
    通信制御部が、記憶部に記録した記録データ、または画像取得部によって取得された画像データを、ネットワークを介してデータ受信装置に送信する通信制御ステップと、
    重複リスト作成部が、前記データ受信装置から取得するコンテンツリストを利用して、前記データ受信装置の保持コンテンツと、前記記憶部の格納コンテンツとの重複コンテンツを検証する重複リスト作成ステップと、
    表示部が、前記データ受信装置に対して送信するコンテンツの選択画面に、前記重複コンテンツを識別可能としたコンテンツ識別マークを設定した表示情報を表示する表示ステップと、
    要求コンテンツ情報取得部が、前記データ受信装置からの要求コンテンツ情報を取得する要求コンテンツ情報取得ステップを有し、
    前記表示ステップは、データ受信装置に対して送信するコンテンツの選択画面に、前記要求コンテンツ情報取得部の取得した要求コンテンツを識別する識別マークを表示するステップを含むことを特徴とする情報処理方法。
  14. 前記重複リスト作成ステップは、
    前記記憶部に格納されたコンテンツのコンテンツリストを生成して前記データ受信装置に送信し、前記コンテンツリストに、データ受信装置の保持コンテンツを識別可能とした情報を付加したコンテンツリストの受信により、重複コンテンツの検証を行うステップであることを特徴とする請求項13に記載の情報処理方法。
  15. 前記重複リスト作成ステップは、
    コンテンツリスト作成要求を前記データ受信装置に送信し、データ受信装置の保持コンテンツに対応するコンテンツリストを受信し、受信リストと前記記憶部に格納されたコンテンツとの照合により、重複コンテンツの検証を行うステップであることを特徴とする請求項13に記載の情報処理方法。
  16. データ送信装置からデータ受信を行う通信処理装置において実行する情報処理方法であり、
    コンテンツリスト作成部が、前記データ送信装置からのコンテンツリスト要求に応じて、自装置の記憶部の格納コンテンツのコンテンツリストを生成して出力するコンテンツリスト作成ステップと、
    通信制御部が、前記コンテンツリスト作成部の作成したコンテンツリストの送信、および前記データ送信装置からのデータ受信を行う通信制御ステップと、
    前記通信制御部が、前記データ送信装置からの送信コンテンツのストリーミング再生時に、再生中のコンテンツを要求することを示すコンテンツ要求通知を前記データ送信装置に送信するステップと、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  17. 前記コンテンツリスト作成ステップは、
    前記データ送信装置から受信するコンテンツリストに、自装置の保持コンテンツを識別可能とした情報を付加したコンテンツリストを作成するステップであることを特徴とする請求項16に記載の情報処理方法。
  18. 撮像装置において情報処理を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
    通信制御部に、記憶部に記録した記録データ、または画像取得部によって取得された画像データを、ネットワークを介してデータ受信装置に送信させる通信制御ステップと、
    重複リスト作成部に、前記データ受信装置から取得するコンテンツリストを利用して、前記データ受信装置の保持コンテンツと、前記記憶部の格納コンテンツとの重複コンテンツを検証させる重複リスト作成ステップと、
    表示部に、前記データ受信装置に対して送信するコンテンツの選択画面に、前記重複コンテンツを識別可能としたコンテンツ識別マークを設定した表示情報を表示させる表示ステップと、
    要求コンテンツ情報取得部が、前記データ受信装置からの要求コンテンツ情報を取得する要求コンテンツ情報取得ステップを有し、
    前記表示ステップは、データ受信装置に対して送信するコンテンツの選択画面に、前記要求コンテンツ情報取得部の取得した要求コンテンツを識別する識別マークを表示するステップを含むことを特徴とするコンピュータ・プログラム。
  19. データ送信装置からデータ受信を行う通信処理装置において情報処理を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
    コンテンツリスト作成部に、前記データ送信装置からのコンテンツリスト要求に応じて、自装置の記憶部の格納コンテンツのコンテンツリストを生成して出力させるコンテンツリスト作成ステップと、
    通信制御部が、前記コンテンツリスト作成部の作成したコンテンツリストの送信、および前記データ送信装置からのデータ受信を行わせる通信制御ステップと、
    前記通信制御部が、前記データ送信装置からの送信コンテンツのストリーミング再生時に、再生中のコンテンツを要求することを示すコンテンツ要求通知を前記データ送信装置に送信するステップと、
    を有することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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