JP5112750B2 - 電動折戸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動で開放される折戸装置に関するものである。
折戸は構造上開き戸に比べ、扉の軌跡面積が小さく、広い有効開口を得ることが可能である。また、引戸のような戸袋スペースを必要とせず、扉の開閉が軽いなどの長所がある。そのため、折り戸は車椅子利用者などが使用するのに適している。また、折戸や引戸において、扉体の開放を自動で行えればさらに便利である。実際、扉体を電動駆動させる自動引戸装置は既に実施されている。
しかしながら、折戸の扉体は、引戸に比べて複雑な動きをしており、折戸の扉体を電動駆動させることは引戸に比べて困難である。一つの方法としては、折戸を構成する扉体の吊元ヒンジをモータで自動回転させて扉体を開閉動作させることが考えられるが、吊元ヒンジの自動回転機構はコストが高いという不具合がある。また、折戸の全閉状態で、自動引戸に用いられるモータを用いて折戸の扉体に開口幅方向の力を作用させて扉体を移動させようとしても、折り戸の全閉状態では、第1扉体の戸尻側端面と第2扉体の戸先側端とが近接対向した直線状の姿勢にあり、直線状に延出する2枚の扉体が突っ張ってしまって、全閉状態にある扉体が開放動作しない。また、特許文献1,2には折り戸の電動駆動機構が開示されているが、いずれも構成が複雑なものとなっている。
特開2000−356071号 特開2003−239613号
本発明は、簡単な構成で折戸装置の扉体を電動開放することを目的とするものである。本発明は、また、自動引戸の開放駆動装置を用いて折戸装置の扉体を電動開放することを目的とする。
かかる課題を達成するために本発明が採用した技術手段は、開口幅方向に移動する移動体に吊持された第1扉体(戸先側扉体)の戸尻側端部と、戸尻側が回動可能に支持された第2扉体(戸尻側扉体)の戸先側端部と、を屈折可能に連結し、前記移動体が戸尻側に向かって開口幅方向に移動することで前記第1扉体と前記第2扉体とが屈折して開口部が開放される折戸装置であって、扉体の移動経路から退避した収納姿勢から開口部(すなわち、扉体の移動経路)に突出した作動姿勢となる押圧体と、前記押圧体を収納姿勢から作動姿勢へと駆動させる手段と、前記押圧体を作動姿勢から収納姿勢へと復帰させる手段と、前記移動体を戸尻側に向かって開口幅方向に移動させる開放駆動手段と、を備えており、前記開放駆動手段による扉体開放時に、前記押圧体は作動姿勢となって、開口部全閉状態の前記第1扉体及び第2扉体の少なくとも一方の扉体の屈折部に近い部位に開口幅方向に直交する方向の力を作用させて扉体の屈折を促す、電動折戸装置、である。一つの好ましい態様では、前記押圧体は、開口部上方に退避した収納姿勢から開口部に突出した作動姿勢へ回動する回動押圧体であり、前記押圧体駆動手段は、前記回動押圧体を回動駆動させる回動駆動手段である。また、他の態様では、前記押圧体は収納姿勢から作動姿勢へと突出する直動押圧体であり、前記駆動手段は前記回動押圧体を直動駆動させる直動駆動手段である。また、一つの好ましい態様では、押圧体は、前記開放駆動手段が起動する前に、少なくとも一方の扉体の屈折部に近い部位に開口幅方向に直交する方向の力を作用させて、開口部全閉状態の前記第1扉体及び第2扉体を促す。他の態様では、押圧体は、前記開放駆動手段の起動と略同時に、あるいは、前記開放駆動手段の起動の直後に、少なくとも一方の扉体の屈折部に近い部位に開口幅方向に直交する方向の力を作用させて、開口部全閉状態の前記第1扉体及び第2扉体を促す。また、「扉体の屈折部に近い部位」には屈折部自体も含まれる。以下の記載において、主として、好ましい態様である「回動押圧体」、「開放駆動手段の起動前に作動する押圧体」に基づいて説明する。
回動押圧体を収納姿勢から作動姿勢へと回動駆動させる手段は、一つの好ましい態様では、ロータリーソレノイドである。開口部全閉状態において、開放信号が制御部に送信されると、ロータリーソレノイドに通電が行われ、ロータリーソレノイドの回動駆動軸が所定量回転して、回動駆動軸に直接・間接に連結されている回動押圧体が回動して扉体を押圧する。回動押圧体の回動駆動手段はロータリーソレノイドに限定されるものではなく、回動駆動手段としてモータを用いても良い。また、直動押圧体の駆動手段として、同様に、ソレノイドやモータが採用し得ることは当業者に理解される。
押圧体の駆動手段、移動体を移動させる開放駆動手段は、制御手段によって制御される。具体的には、前記制御手段は、開口部全閉状態において入力された開放信号に基づいて、前記開放駆動手段、前記押圧体駆動手段への起動信号の送信を制御する。より具体的な態様例では、開放駆動手段が起動する前に、押圧体駆動手段を駆動させて第1扉体及び第2扉体を平面視く字状に屈折させ、その後に、開放駆動手段が起動するように制御される。開放駆動手段への起動信号を、押圧体駆動手段への起動信号よりも遅延させる手法としては、タイマを用いて起動信号を送信する、あるいは、押圧体駆動手段の駆動を検出し、検出に基づいて起動信号を送信する等の手段が採用され得ることは当業者に理解される。押圧体を、前記開放駆動手段の起動と略同時に、あるいは、前記開放駆動手段の起動の直後に作動させる場合においても、同様に、制御手段で制御し得ることは当業者に理解される。
一つの好ましい態様では、前記復帰手段は、作動姿勢にある押圧体を、当該押圧体が開口幅方向へ移動する戸先側扉体の移動体に吊持された部位(例えば、戸先側が開口幅方向に移動する移動体に吊持されている場合には、戸先側部位)と接触する前に、すなわち、当該部位が、押圧体が設けられた部位を通過する前に、収納姿勢へと復帰させる。回動押圧体の復帰手段は、一つの態様では、復帰スプリングを構成要素としており、ロータリーソレノイドからなる回動駆動手段においては、「通電の遮断+復帰スプリング」が復帰手段である。また、復帰手段として、回動駆動手段による回動と逆方向に回動押圧体を回転させる駆動手段を用いても良い。また、直動押圧体の復帰手段にも回動押圧体の復帰手段と類似の手段を採用し得ることは当業者に理解される。
より具体的な態様では、第1扉体の戸先側は吊持軸を介して移動体に吊持されており、移動体が開口幅方向に移動する際に、第1扉体は吊持軸を介して回動する。一つの態様では、移動体は吊持ローラを備えており、開口部上方において、開口幅方向に延出するガイドレールに沿って移動する。より具体的な態様では、開放駆動手段は、モータと、モータにより駆動される巻き掛け伝動機構と、を備えており、開口幅方向に延出する巻き掛け体の部分に移動体が連結されており、モータにより巻き掛け体を開口幅方向に移動させることで移動体を開口幅方向に移動させる。一つの態様では、モータの正逆回転により開放駆動手段は電動開閉機構を兼用している。他の態様では、全開状態の扉体は開放駆動手段とは別の自動閉鎖機構によって閉鎖方向に移動する。
また、典型的な態様では、第1扉体の戸尻側端部と第2扉体の戸先側端部とはヒンジ軸を介して屈折可能に連結されており、ヒンジ軸が屈折部を形成している。したがって、扉体の屈折部に近い部位(屈折部も含む)は、すなわち、ヒンジ軸に近い部位(丁番も含む)を意味する。また、扉体の屈折部に近い部位は、少なくとも、扉体の幅方向中央よりも屈折部側の部位であり、第1扉体(戸先側扉体)においては、扉体面部の戸尻側部位、第2扉体(戸尻側扉体)においては、扉体面部の戸先側部位、である。押圧体が当接して押圧する部位は、屈折部(ヒンジ軸)に近ければ近いほど有利(要求される力がより小さくて済む)である。押圧体は、扉体面部の一側に位置しており、扉体面部の他側に向かう方向(屈折部が屈折して突出する方向)に回動ないし突出して、扉体面部の一側を他側に押圧する。典型的な態様では、屈折支点(例えば、ヒンジ軸)は扉体の厚さ方向の一側に偏倚しており、押圧体は、扉体の屈折支点側の面部(一側の面部)を、開口幅方向に直交する方向(すなわち、面部に対して垂直方向)から他側に向かって押圧する。後述する実施形態では、押圧体は、第1扉体(戸先側扉体)の戸尻側面部を押圧するが、押圧体は、第1扉体の戸尻側面部、第2扉体の戸先側面部のいずれか一方あるいは両方の面部、あるいは屈折部(丁番)、を押圧するものでもよい。典型的には、開口部全閉状態には、第1扉体と第2扉体とは一直線上に延出しており、前記第1扉体の戸尻側端面と前記第2扉体の戸先側端とが近接対向(接触・非接触のいずれも含む)あるいは当接対向している。開口部を開放する時には、押圧体を作動させることで、扉体に開口幅方向に直交する方向の力を作用させて、一直線上の第1扉体及び第2扉体が平面視く字状に屈折するように促す。
本発明では、押圧体が、開口部全閉状態の第1扉体及び第2扉体の屈折を促すので、開放駆動手段が第1扉体に戸尻側に向かう開口幅方向の力を作用させる時に全閉状態の2枚の扉体が突っ張ることがなく、第1扉体が戸尻側に移動しながら2枚の扉体が円滑に屈折されて開口部を開放する。したがって、本発明の折戸装置では、扉体に開口幅方向の力を作用させる開放駆動手段を採用することができ、例えば、自動引戸の開放駆動手段ないし開閉駆動手段を用いて折戸装置の扉体を開放作動ないし開閉作動させることができる。
また、開口部上方に退避した収納姿勢から開口部に突出した作動姿勢へ回動する回動押圧体を採用したものでは、回動押圧体をより省スペースに納めることができ、また、通常の開閉時には回動押圧体を開口部上方に収納することができ、押圧体を取り付けるための部品が外部に露出して美観を損ねるようなことがない。また、前記復帰手段が、作動姿勢にある押圧体を、当該押圧体が開口幅方向へ移動する前記第1扉体の戸先側部位と接触する前に、収納姿勢へと復帰させることで、押圧体が扉体の開閉動作の妨げになることがない。
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。先ず、折戸装置の基本構成について説明する。折戸装置は、屈折可能に連結された2枚の扉体1,2を備えており、扉体1,2によって建物開口部を開閉する。建物開口部は、戸先側縦枠3、戸尻側縦枠4、上枠5からなる戸枠及び下面6によって囲まれた空間として形成されている。上枠5内の空間には、後述するように折戸装置の電動開閉機構及び押出起動機構が内装されている。
扉体1,2は共に正面視方形状を有しており、扉体1が戸先側、扉体2が戸尻側に位置している。すなわち、扉体1の戸先側端部が折戸全体としての戸先側、扉体2の戸尻側端部が折戸全体としての戸尻側となっている。扉体1の戸尻側端部と扉体2の戸先側端部とは丁番7を介して互いに屈折可能(回動可能)に連結されている。丁番7の軸部(ヒンジ軸)70は、扉体1,2の厚さ方向に偏倚して配置してあり、扉体1,2が軸部70を回動支点(屈折支点)として回動して折れ曲がる時に、扉体1の戸尻側端部と扉体2の戸先側端部が干渉しないようになっている。
扉体1,2において、丁番7の軸部70側の面部を第1面部1A,2A、丁番7の軸部70と反対側の面部を第2面部1B、2Bとする。一つの態様では、第1面部1A,2Aの側が室外側、第2面部1B、2Bの側が室内側である。扉体1の第1面1Aと扉体1の戸尻側端面1Cとで形成される角部と、扉体2の第1面2Aと扉体2の戸先側端面2Cとで形成される角部と、の間に丁番7の軸部70が位置している。また、図示の例では、丁番7のリーフ71は、扉体1の戸尻側端面1C、扉体2の戸先側端面2Cに装着されており、開口部全閉状態ではリーフ71が外部から見えないようになっている。
扉体2の戸尻側の部分にはピボットヒンジで構成される回動軸8A,8Bが設けてあり、扉体2は回動軸8A,8Bを回動支点として回動可能となっている。回動軸8A,8Bは、扉体2の厚さ方向の中央部位に位置している。図示の例では、扉体2の上側の回動軸8Aの基端(上端)は、上枠5に設けたブラケット80Aに支持され、回動軸8Aの先端(下端)が、扉体2の戸尻側部分の上端内に突出しており、扉体2の下側の回動軸8Bの基端(下端)は、下面内に埋設したブラケット80Bに支持され、回動軸8Bの先端(上端)が、扉体2の戸尻側部分の下端内に突出している。
開口部上方、すなわち上枠5の内部には、開口幅方向に延出するガイドレール9が設けてあり、扉体1の上端の戸先側に設けた移動体10がガイドレール9に沿って移動するようになっている。より具体的には、移動体10は、扉体1の上端に吊持軸11(回動軸でもある)を介して連結されたブラケット12と、ブラケット12に対して回転可能に装着された吊持ローラ13と、を備えており、吊持ローラ13がガイドレール9に沿って移動するようになっている。尚、図示の例では、扉体1,2の幅寸法は同じであり、第1扉体1は、戸先側が開口幅方向に移動する移動体10に吊持されているが、扉体1,2の幅寸法が異なる場合には、第1扉体1が移動体10に吊持される部位が戸先側部位に限定されるものではないことは当業者に理解される。
移動体10は、電動開閉機構によってガイドレール9に沿って移動するように構成されている。電動開閉機構は、上枠5の内部において、開口部の戸先側上方に位置して配置された従動側プーリ14と、開口部の戸尻側上方に位置して配置された駆動側プーリ15と、両プーリ14,15間に巻回されて開口幅方向に延出するベルト体16と、駆動側プーリ15を回転駆動させるモータ17、とを備えている。移動体10の上方部位、すなわち、ブラケット12の上端部位は、開口幅方向に延出するベルト体16の下側部位16Aと連結されており、ベルト体16の下側部位16Aの開口幅方向の移動に伴って、移動体10、すなわち、扉体1が、開口幅方向に移動するようになっている。このように電動開閉機構は、扉体1に開口幅方向の力を作用させる。
図示の例では、プーリ14,15とプーリ14,15に巻き掛けされたベルト体16とからなる巻き掛け伝動機構を示したが、プーリ、ベルト体に代えて、スプロケット、チェーンからなる巻き掛け伝動機構を利用してもよい。また、移動体10を移動させる機構は、扉体1に開口幅方向の力を作用させるものであれば、巻き掛け伝動機構を利用するものに限定されないことは当業者に容易に理解される。
開口部上方の上枠5には、開口部全閉状態での扉体1の戸尻側(屈折部側)の上方に位置して、押出起動機構が設けてある。押出起動機構は、回動押圧体18と、回動押圧体18を回動駆動させる駆動機構と、を備えている。回動押圧体18は、通常時には、上枠5内に退避した収納姿勢にあり、開口部へは突出していない。作動時には、上枠5から下方に向かって開口部へ突出するように回動し、全閉状態にある扉体1の第1面部1Aの戸尻側の上方部位に当接して押圧し、扉体1の戸尻側を扉体1,2が屈折する方向に押し出す作動姿勢となる。
回動押圧体の駆動機構は円筒状のケーシング19に内蔵されており、回転駆動軸20が外部に突出している。図示の例では、回動押圧体18は、逆L形状部180と、逆L形状部180の先端に形成された押圧部181とからなる板片であり、逆L形状部180の基端側が駆動機構の回転駆動軸20に固定された回転部20Aに連結されており、押圧部181は逆L形状片に対して直交状に延出している。図5(A)、図2、図3に示すように、収納姿勢では、回動押圧体18の逆L形状部180は水平姿勢であり、押圧部181も水平姿勢であって上枠5の下面から突出していない。作動時には、図5(A)の姿勢から回動押圧体8が下方に回動し、90度回動した時に扉体1の第1面部1Aに当接し(図1参照)、さらに第1面部1Aを押し出すように押圧する。図5(B)に示すように、作動姿勢では、回動押圧体18の逆L形状部180は収納姿勢から90度以上回転している。回動押圧体18の回動量は、回動押圧体18の形状、収納姿勢等によって当業者において適宜選択され得るものである。
回動押圧体18の押圧部181の当接面には緩衝部材181Aが貼り付けてある。一方、扉体1の第1面部1Aにおいて、押圧部181が当接する被当接部には緩衝部材1A´が貼り付けてある。緩衝部材181A、1A´同士が当接することで、回動押圧体18が作動時に扉体1の第1面部1Aに当接した時の衝撃や音を緩和するようになっている。また、上枠5の構成要素において、回動押圧体18の回動経路に位置する部位は、回動押圧体18の回動を妨げないように切り欠かれて開口5A(図1参照)、5B(図5参照)が形成されている。
回動押圧体18の駆動機構は、一つの実施形態では、ロータリーソレノイドである。ロータリーソレノイドは、起動信号を受信すると、回転駆動軸20が所定方向に所定量回転し、回転駆動軸20に連結されている回動押圧体18が下方に向かって所定量回転する。起動信号がロータリーソレノイドに送信されるタイミングは、モータ17により扉体1に開口幅方向の力が作用される前、すなわち、移動体10を戸先側へ移動させるモータ17が起動する前に、回動押圧体18を収納姿勢から作動姿勢へ回動させて扉体1の戸尻側の第1面1Aを扉体1,2が屈折する方向に押し出す。回動押圧体18は、開口部全閉状態で、扉体1の戸尻側端面1Cと扉体2の戸先側端面2Cとが近接対向している状態から両扉体1,2を僅かに屈折させる程度、すなわち、丁番7の軸部70を回動支点(屈折支点)として扉体1の戸尻側端面1Cと扉体2の戸先側端面2Cが僅かに拡開した程度、で十分である(図6参照)。
押出起動機構は、さらに、回動押圧体を作動姿勢から収納姿勢へと復帰させる手段を備えている。ロータリーソレノイドのケーシング19内には、図示しない戻りスプリングが内蔵されており、ロータリーソレノイドへの通電が遮断されると、所定量回動した回転駆動軸20は、戻りスプリングの力によって、元の位置(図5(A)に示す回動押圧体18が収納姿勢にある位置)まで回動復帰する。通電の遮断は、一つの態様では、タイマによって通電後所定時間後に行う。あるいは、他の態様では、回転駆動軸20の所定量の回転を検出し、回動駆動軸20が所定量回転した後に通電を遮断する。具体的には、通電を遮断するタイミングは、作動姿勢にある回動押圧体18を、遅くとも、回動押圧体18が開口幅方向へ移動する扉体1の戸先側部位(吊持軸11よりも戸先側の部位)と接触する前に、収納姿勢へと復帰させるように通電を遮断する。また、戻りスプリングを用いる代わりに、回転駆動軸20を逆方向に回転可能なロータリーソレノイドを採用してもよい。
回動押圧体18の駆動機構は、ロータリーソレノイドに限定されるものではなく、例えば、モータであってもよい。回転駆動軸としてのモータ軸に回動押圧体が連結される。モータへの通電により、回転駆動軸を所定量回転させて回動押圧体を回動させる。一つの態様例では、モータ軸は逆転可能であって、所定量回動した回動押圧体は、モータ軸を逆転させることで、元の収納姿勢へ回動復帰する。また、モータを用いる場合であっても、モータ軸逆転以外の復帰手段を用いて回動押圧体を収納姿勢へ復帰させてもよい。
このように構成された折戸装置の開閉動作について説明する。図1は、折戸の全閉状態を示しており、折戸の全閉状態では、扉体1と扉体2が開口幅方向に直線状に延出する姿勢となる。折戸の全閉閉鎖状態において、扉体1の戸尻側端面1Cと扉体2の戸先側端面2Cは近接対向している。図2は、折戸を構成する扉体1,2が少し屈折した状態を示し、扉体1,2は、図4に示す移動軌跡を辿って図3に示す開放状態となる。折戸の開放状態では、扉体1と扉体2とが戸尻側縦枠4側に位置して、開口幅方向に直交して、互いに平行状に折り畳まれた姿勢となる。
折戸を全閉状態から開放させる時には、図示しない開放スイッチをONすると、押出起動機構のロータリーソレノイドに起動信号が送信され、起動信号を受信したロータリーソレノイドは回動駆動軸20を所定量回転させ、回動駆動軸20の回転に伴って下方に回動する回動押圧体18が扉体1の第1面1Aの上端部の戸尻側部位に当接して(図1)、さらに押し出すことで、扉体1,2は図6(B)に示すような平面視く字状となる。
引き続いてモータ17に起動信号が送信され、モータ17により駆動側プーリ15が回転駆動され、ベルト体16の下側部位16Aが戸尻側に移動し、これに連動して移動体10がガイドレール9に沿って戸尻側に移動し、扉体1が戸尻側に移動する。モータ17により駆動側プーリ15が回転駆動される時(扉体1に開口幅方向の力が作用する時)には、既に、扉体1,2は全閉状態から図6(B)に示すような平面視く字状となっているので、扉体1を開口幅方向に移動させる力が作用した場合であっても、扉体1,2が突っ張ることなく、扉体1が戸尻側へ移動することで扉体1,2は良好に屈折する。モータ17への起動信号は、一つの態様では、開放スイッチがONとなった後にタイマで所定時間遅延させてから起動信号がモータ17に送信されるように制御される。あるいは、回転駆動軸20の所定量の回転を検出し、検出後にモータ17に起動信号が送信されるように制御される。
図4に示すように、扉体1が戸尻側に移動する時には、吊持軸11を挟んで、扉体1の戸尻側が室内側へ、戸先側が室外側へと回動し、扉体1の回動に連動して扉体2も戸尻側端部を回動駆動軸8A,8Bを回動支点として室内側へ回動し、扉体1と扉体2の連結部(丁番7)が屈折して室内側に突出し、扉体1と扉体2との屈折角を狭めるように扉体1が戸尻側へ移動し、扉体1および扉体2が開口幅方向に対して直交する姿勢にまで回動しながら折り畳まれて、開放姿勢となって開口部を開放する。
回動押圧体18が扉体1の第1面1Aの上端部の戸先側部位を押し出た後に、ソレノイドへの通電が遮断され、回動して作動姿勢にある回動押圧体18は、作動姿勢から戻りスプリングによって収納姿勢へと回動復帰する。作動姿勢にある回動押圧体18は、扉体1の戸先側部位の移動経路上に位置しており、遅くとも、全閉状態から戸尻側へ移動する扉体1の戸先側部位が回動押圧体18に接触する前に、回動押圧体18を収納姿勢へ復帰させるように制御される。通電の遮断は、一つの態様では、タイマによって通電後所定時間後に行う。あるいは、他の態様では、回転駆動軸20の所定量の回転を検出し、検出後に通電を遮断する。
折戸が開放姿勢から閉鎖する際には、扉体1及び扉体2は逆の動きを辿って、折戸の全閉姿勢となる。一つの態様では、モータ17を逆転させることでベルト体16の下側部位16Aを戸先側へ移動させて、移動体10、すなわち、扉体1を戸先側へ移動させる。
本発明は、自動折り戸に用いることができる。
開口部全閉状態にある折戸装置の平面図及び正面図である。 図1の全閉状態から、戸先側扉体、戸尻側扉体が少し屈折した状態を示す平面図及び正面図である。 開口部全開状態にある折戸装置の平面図及び正面図である。 折戸装置の戸先側扉体、戸尻側扉体の移動軌跡を示す平面図である。 折戸装置の上方部位の部分縦断面図であり、(A)は回動押圧体が収納姿勢にある状態、(B)は回動押圧体が作動姿勢にある状態を示している。 (A)は開口部全閉状態の戸先側扉体、戸尻側扉体を示す平面図、(B)は(A)の開口部全閉状態から押出起動機構を作動させた状態の戸先側扉体、戸尻側扉体を示す平面図である。
符号の説明
1 扉体
2 扉体
7 丁番
10 移動体
17 モータ
18 回動押圧体
20 回動駆動軸

Claims (2)

  1. 開口幅方向に移動する移動体に吊持された第1扉体の戸尻側端部と、戸尻側が回動可能に支持された第2扉体の戸先側端部と、を屈折部を介して屈折可能に連結し、前記移動体が戸尻側に向かって開口幅方向に移動することで前記第1扉体と前記第2扉体とが屈折して当該第1扉体及び第2扉体により閉鎖されている開口部が開放される折戸装置であって、
    扉体の移動経路から開口部上方の上枠内に退避した収納姿勢と、前記上枠の下面から開口部に突出した作動姿勢と、の間で回動可能な押圧体と、
    前記押圧体を前記収納姿勢から前記作動姿勢へと回動させる回動駆動手段と、
    前記押圧体を前記作動姿勢から前記収納姿勢へと回動させる復帰手段と、
    前記移動体を戸尻側に向かって開口幅方向に移動させる開放駆動手段と、
    を備えており、
    開口部全閉状態では、前記押圧体は前記上枠内に退避した収納姿勢にあり、前記開放駆動手段による扉体開放時に、前記回動駆動手段により前記押圧体は、前記上枠の下面から下方に向かって開口部へ突出するように回動して作動姿勢となって、開口部全閉状態にある少なくとも一方の扉体の前記屈折部に近い扉体面部に当接して押圧し、当該扉体面部に開口幅方向に直交する方向の力を作用させて扉体の屈折を促す、
    電動折戸装置。
  2. 前記復帰手段は、前記作動姿勢にある押圧体を、当該押圧体が開口幅方向へ移動する前記第1扉体の移動体に吊持された部位と接触する前に、前記収納姿勢へと復帰させる、請求項に記載の電動折戸装置。
JP2007147702A 2007-06-04 2007-06-04 電動折戸装置 Expired - Fee Related JP5112750B2 (ja)

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