JP5111809B2 - 光学素子、光学走査デバイス、及び画像形成装置 - Google Patents

光学素子、光学走査デバイス、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5111809B2
JP5111809B2 JP2006221259A JP2006221259A JP5111809B2 JP 5111809 B2 JP5111809 B2 JP 5111809B2 JP 2006221259 A JP2006221259 A JP 2006221259A JP 2006221259 A JP2006221259 A JP 2006221259A JP 5111809 B2 JP5111809 B2 JP 5111809B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
optical
convex portions
center
centers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006221259A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008046317A (ja
Inventor
友紀 木村
英一 林
康生 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2006221259A priority Critical patent/JP5111809B2/ja
Priority to US11/837,890 priority patent/US7872813B2/en
Priority to CN2007101423380A priority patent/CN101126819B/zh
Publication of JP2008046317A publication Critical patent/JP2008046317A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5111809B2 publication Critical patent/JP5111809B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/125Details of the optical system between the polygonal mirror and the image plane
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/022Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses lens and mount having complementary engagement means, e.g. screw/thread
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/0005Optical objectives specially designed for the purposes specified below having F-Theta characteristic
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/123Multibeam scanners, e.g. using multiple light sources or beam splitters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明の少なくとも一つの態様は、光学素子、光学走査デバイス、及び画像形成装置の少なくとも一つに関する。
多色画像形成装置用の光学走査デバイスにおいては、複数のレーザ光源から射出された複数の光ビームを、それぞれ、光ビームの進行方向を偏向させる光偏向素子及び光ビームを結像させる複数の結像光学素子を介して、複数の感光体に照射すると共に、各感光体を各色の画像情報に応じて各光ビームで走査し、各感光体上に各色に対応する画像を形成する。
近年、多色画像形成装置の高速化及び高画質化に対応するために、タンデム光学系を含むデジタル複写機及びレーザプリンターのような画像出力装置が、実用化されている。四個の感光体ドラムを、出力紙の搬送方向に沿って配列させる、タンデム光学系においては、四個の感光体ドラムを、四個の光ビームで同時に露光及び走査し、それぞれの色(イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラック)用の現像器を用いて現像された四色の画像を順次重ね合わせて、カラー画像を形成する。
光学走査デバイス用の結像光学素子については、特開2003−177214号公報(特許文献1に、複数のプラスチック光学素子を層状に重ねて、接合により一体的に構成するプラスチック光学素子において、プラスチック光学素子の一方または両方の接合面を含む面内に、その面を形成する金型壁面に対して未転写による凹部と、少なくとも1つ以上の段差面(凸面)とを設けたことを特徴とするプラスチック光学素子が開示されている。特許文献1に開示される先行技術は、プラスチック製の光学素子を接合して一体化してプラスチック光学素子を構成するについて、接合される光学素子の配置精度が高く、かつ低コストに層状に重ねて一体化されるように、光学素子の接合面を工夫するものである。
また、特開2004−318024号公報(特許文献2に、所定の曲率半径の被転写面を有し、光源から出射されて偏向されたビームを主走査方向に光走査する光学素子において、光学素子の主走査方向の両端部に形成されて、光学素子の主走査方向を位置決めするための位置決め面と、位置決め面に対して直交する上下一対の基準面とを備えていることを特徴とする光学素子が開示されている。特許文献2に開示される先行技術は、光学素子の精度を極端に上げることなく、走査方向に関する位置合せが高精度化でき、共通の光学素子を用いて複数段配置の位置決めが簡易にできる光学素子を提供するものである。
ここで、特許文献1に開示されるプラスチック光学素子及び特許文献2に開示される光学素子においては、段差又は基準突起が、(プラスチック光学素子)の光学表面と異なる面における光学表面側の中央部及び(プラスチック光学素子)の光学表面と異なる面の両端部に設けられる。このような(プラスチック光学素子)の光学表面と異なる面における段差又は基準突起の位置は、理想的な形状からの変形が無い(プラスチック)光学素子の配置の精度を十分に確保することができると考えられる。しかしながら、(プラスチック)光学素子が、(プラスチック)光学素子を成形する過程で生じる、理想的な形状からの変形を有する(プラスチック)光学素子については、(プラスチック)光学素子の配置の精度を十分に確保することができないことがある。
例えば、(プラスチック)光学素子に設けられた段差又は基準突起の位置が、(プラスチック)光学素子の副走査方向における(プラスチック)光学素子の外形の変形によって、副走査方向においてシフトすることがあり、その結果、(プラスチック)光学素子の光軸が、偏心してしまうことがある。それに応じて、(プラスチック)光学素子を介して結像された光ビームのビームスポットについて、所望のビームスポット径が得られない、及び/又は、所望のビームスポット位置が得られない(走査線曲がりを引き起こす)ことがある。このようにして、(プラスチック)光学素子の光学的な品質が悪化する恐れがある。
また、多色画像を形成するための光学走査デバイスにおいては、(プラスチック)光学素子の外形の変形によって、それぞれの色用の光ビームのビームスポット位置が、互いにずれてしまい(それぞれの色用の光ビームに対して互いに異なる走査線曲がりを引き起こし)、画像形成装置において形成された画像に、顕著な色ずれを引き起こすことがある。
このような(プラスチック)光学素子の外形の変形は、(プラスチック)光学素子を成形するサイクルタイムを、(プラスチック)光学素子の成形のコストダウンのために短縮する場合に、生じる傾向がある。すなわち、(プラスチック)光学素子の外形の変形は、(プラスチック)光学素子を成形するサイクルタイムを短縮するときに発生する、(プラスチック)光学素子を成形する金型の温度分布の不均一性及び(プラスチック)光学素子を金型から取り出した後の冷却過程における不均一性に起因すると考えられる。このため、(プラスチック)光学素子の成形のショット間で、及び/又は、金型に形成された(プラスチック)光学素子の成形用の複数のキャビティの間で、(プラスチック)光学素子の外形の差異が、生じてしまうことがある。
特開2003−177214号公報(請求項1及び段落番号0007) 特開2004−318024号公報(請求項1及び段落番号0010)
本発明の第一の目的は、光学素子を提供することである。
本発明の第二の目的は、光学走査デバイスを提供することである。
本発明の第三の目的は、画像形成装置を提供することである。
本発明の第一の態様は、光学表面及び該光学表面と異なる面に少なくとも三個の凸部を有する光学素子において、該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部の中心、並びに、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部の中心は、該少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/2の半径を有する第一の円内又は該第一の円上に位置させられ、Lは、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の方向における当該光学素子の長さであると共に、該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部、並びに、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部は、tan −1 (h/p)≦第一の規格値の関係を満たし、hは、該垂線の足の位置における当該光学素子の接平面を基準とした該二個の凸部の中心における当該光学素子の高さのうち大きい方であり、且つ、pは、該垂線の長さであると共に、前記第一の規格値は、100’’であることを特徴とする、光学素子である。
本発明の第二の態様は、光学表面及び該光学表面と異なる面に少なくとも三個の凸部を有する光学素子において、該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部の中心、並びに、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部の中心は、該少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/2の半径を有する第一の円内又は該第一の円上に位置させられ、Lは、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の方向における当該光学素子の長さであると共に、前記二個の凸部及び前記一個の凸部は、tan −1 (q/x)≦第二の規格値の関係を満たし、qは、前記二個の凸部のうち一方の凸部の上面を基準とした他方の凸部の上面の高さであり、xは、前記二個の凸部の中心の間における間隔であると共に、前記第二の規格値は、100’’であることを特徴とする、光学素子である。
本発明の第の態様は、少なくとも一つの光学素子を含むと共に光源から発生する光を用いて対象を走査する光学走査デバイスにおいて、該少なくとも一つの光学素子は、本発明の第一の態様又は本発明の第二の態様である光学素子を含むことを特徴とする、光学走査デバイスである。
本発明の第の態様は、光源から発生する光を用いて感光体を走査する光学走査デバイスを含むと共に該感光体に画像を形成する画像形成装置において、該光学走査デバイスは、本発明の第の態様である光学走査デバイスを含むことを特徴とする、画像形成装置である。
本発明の第一の態様又は本発明の第二の態様によれば、光学素子を提供することが可能になる。
本発明の第の態様によれば、光学走査デバイスを提供することが可能になる。
本発明の第の態様によれば、画像形成装置を提供することが可能になる。
(光学素子、光学走査デバイス、及び画像形成装置)
本発明の実施形態は、光学素子、光学走査デバイス、及び画像形成装置に関する。
本発明の実施形態の第一の目的は、光学素子の配置の精度を向上させることが可能な光学素子を提供することである。
本発明の実施形態の第二の目的は、光学素子の配置の精度を向上させることが可能な光学素子を含む光学走査デバイスを提供することである。
本発明の実施形態の第三の目的は、光学素子の配置の精度を向上させることが可能な光学素子を含む光学走査デバイスを含む画像形成装置を提供することである。
本発明の実施形態の第一の態様は、光学表面及び該光学表面と異なる面に少なくとも三個の凸部を有する光学素子において、該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部、並びに、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部は、tan−1(h/p)≦第一の規格値の関係を満たし、hは、該垂線の足の位置における当該光学素子の接平面を基準とした該二個の凸部の中心における当該光学素子の高さのうち大きい方であり、且つ、pは、該垂線の長さであることを特徴とする光学素子である。
本発明の実施形態の第二の態様は、光学表面及び該光学表面と異なる面に少なくとも三個の凸部を有する光学素子において、該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部の中心、並びに、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部の中心は、該少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/2の半径を有する第一の円内又は該第一の円上に位置させられ、Lは、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の方向における当該光学素子の長さである
ことを特徴とする光学素子である。
本発明の実施形態の第三の態様は、少なくとも一つの光学素子を含むと共に光源から発生する光を用いて対象を走査する光学走査デバイスにおいて、該少なくとも一つの光学素子は、本発明の実施形態の第一の態様である光学素子又は本発明の実施形態の第二の態様である光学素子を含むことを特徴とする光学走査デバイスである。
本発明の実施形態の第四の態様は、光源から発生する光を用いて感光体を走査する光学走査デバイスを含むと共に該感光体に画像を形成する画像形成装置において、該光学走査デバイスは、本発明の実施形態の第二の態様である光学走査デバイスを含むことを特徴とする画像形成装置である。
本発明の実施形態の第一の態様及び本発明の実施形態の第二の態様によれば、光学素子の配置の精度を向上させることが可能な光学素子を提供することができる。
本発明の実施形態の第三の態様によれば、光学素子の配置の精度を向上させることが可能な光学素子を含む光学走査デバイスを提供することができる。
本発明の実施形態の第四の態様によれば、光学素子の配置の精度を向上させることが可能な光学素子を含む光学走査デバイスを含む画像形成装置を提供することができる。
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
本発明の第一の実施形態は、光学表面及び該光学表面と異なる面に少なくとも三個の凸部を有する光学素子において、該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部、並びに、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部は、
tan−1(h/p)≦第一の規格値
の関係を満たし、hは、該垂線の足の位置における当該光学素子の接平面を基準とした該二個の凸部の中心における当該光学素子の高さのうち大きい方であり、且つ、pは、該垂線の長さであることを特徴とする光学素子である。
本発明の第一の実施形態である光学素子は、光学表面及び該光学表面と異なる面に少なくとも三個の凸部を有する。光学素子は、特に限定されず、光を屈折させるレンズ、光を透過させる平行平面板、又は、光を反射させるミラーであってもよい。また、光学素子は、少なくとも一つの光学表面及び光学表面と異なる少なくとも一つの面を有する。光学表面は、その光学素子としての機能を有する表面であり、光を屈折させるレンズの表面、光を透過させる平行平面、又は、光を反射させるミラーの表面であってもよい。光学表面と異なる面は、その光学素子としての機能を有しない面である。光学素子は、光学表面と異なる面の少なくとも一つに少なくとも三個の凸部を有する。少なくとも三個の凸部の全部又は一部は、互いに同一の凸部であってもよく、又は、互いに異なる凸部であってもよい。しかしながら、光学素子の配置の精度を向上させるためには、少なくとも三個の凸部の全部が同一の凸部であることが好ましい。特に、少なくとも三個の凸部の高さが、全て同一であるとみなせることが好ましい。ここで、同一とは、完全に同一であること及び光学素子の配置の精度の点で実質的に同一であるとみなせることの両方を含む。凸部の数及び形態は、特に限定されない。凸部の形態は、突起であってもよい。
本発明の第一の実施形態である光学素子において、少なくとも三個の凸部(A、B及びCを含む)は、特定の二個の凸部(A及びB)及び特定の一個の凸部(C)を含む。ただし、特定の二個の凸部(A及びB)の中心及び特定の一個の凸部(C)の中心は、同一直線上には存在しない。なお、凸部の中心は、光学表面と異なる面と反対側における凸部の表面の幾何学的な重心を意味する。
ここで、特定の二個の凸部(A及びB)の中心の間の間隔は、最大であり、少なくとも三個の凸部(A、B及びCを含む)における他の二個の凸部の組み合わせ(A及びC、B及びCなど)についての二個の凸部(A及びC、B及びCなど)の中心の間隔以上である。また、特定の二個の凸部(A及びB)の中心を結ぶ直線に対する特定の一個の凸部(C)の中心からの垂線の長さは、最大であり、特定の二個の凸部(A及びB)の中心を結ぶ直線に対する、少なくとも三個の凸部(A、B及びCを含み、例えばDを含む)における特定の二個の凸部(A及びB)及び特定の一個の凸部(C)以外の他の凸部(D)の中心からの垂線の長さ以上である。なお、特定の二個の凸部に該当する複数の組み合わせが存在する場合には、特定の二個の凸部に該当するいずれの二個の凸部を選択してもよい。また、特定の一個の凸部について複数の候補が存在する場合には、特定の一個の凸部に該当するいずれの凸部を選択してもよい。
そして、特定の二個の凸部(A及びB)及び特定の一個の凸部(C)は、
tan−1(h/p)≦第一の規格値
の関係を満たす。言い換えれば、h/p≦tan(第一の規格値)である。ここで、hは、垂線の足の位置における光学素子の接平面を基準とした特定の二個の凸部(A及びB)の中心における光学素子の高さのうち大きい方であり、且つ、pは、垂線の長さである。なお、垂線の足の位置における光学素子の接平面は、垂線の足の位置における、特定の二個の凸部(A及びB)側の切平面であり、凸部(A又はB)の中心における光学素子の高さは、垂線の足の位置における光学素子の接平面から、接平面側における凸部(A又はB)の表面の中心までの距離である。また、垂線の足の位置における光学素子の接平面を基準とした特定の二個の凸部(A及びB)の中心における光学素子の高さが、同一である場合には、hは、垂線の足の位置における光学素子の接平面を基準とした特定の二個の凸部(A及びB)の中心における光学素子の高さのいずれであってもよい。
また、第一の規格値は、tan−1(h/p)の値に関する規格値である。より詳しくは、第一の規格値は、pの底辺及びhの高さを備えた直角三角形における高さhの辺に対する角度についての規格値である。第一の規格値は、光学素子の形状及び光学素子の要求される光学性能などによって決定される。第一の規格値は、例えば、いわゆる光学素子のβ偏心規格の値であってもよく、光学素子のβ偏心規格の値としては、例えば、100’’が挙げられる。
そして、本発明の第一の実施形態である光学素子において、h/pの値(pの底辺及びhの高さを備えた直角三角形における高さhの辺に対する角度の値)が、tan(第一の規格値)以下であるように、特定の二個の凸部(A及びB)及び特定の一個の凸部(C)を、光学表面と異なる面に設けることによって、おおむね、光学表面と異なる面と反対側における特定の一個の凸部(C)の表面に対する、特定の二個の凸部(A及びB)の中心及び特定の一個の凸部(C)の中心を含む面の角度を低減することができ、特定の二個の凸部(A及びB)の中心を結ぶ直線の方向における光学素子の理想的な形状からのずれ(光学素子の変形)に起因する、(例えば、光学素子の光軸のずれのような)光学素子の配置のずれを低減することができる。
よって、本発明の第一の実施形態によれば、光学素子の配置の精度を向上させることが可能な光学素子を提供することができる。また、本発明の第一の実施形態によれば、光学素子の配置の精度を向上させることが可能な光学素子を提供することができるので、光学素子の製造に関して極度に高い精度を要求する必要がないこともある。また、例えば、光学素子の外形の曲がりのような、光学素子の理想的な形状からのずれ(光学素子の変形)に起因する、光学素子の配置のずれを低減することが可能となるので、光学素子の生産性を向上させることが可能となる。また、光学素子の配置のずれを低減することが可能となるので、光学素子の光学特性の劣化を低減することも可能となる。
本発明の第一の実施形態である光学素子において、好ましくは、
h=(x/L)×h
であり、xは、前記二個の凸部の中心の間における間隔であり、Lは、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の方向における当該光学素子の長さであり、hは、前記垂線の足の位置における当該光学素子の接平面を基準とした、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の方向における当該光学素子の末端の高さのうち大きい方であることを特徴とする。
ここで、h=(x/L)×hの式は、特定の二個の凸部(A及びB)の中心を結ぶ直線の方向における光学素子の理想的な形状からのずれ(光学素子の変形)が、二個の凸部の中心の間における間隔に対する二次関数であるか又は実質的に二次関数とみなすことができることを意味する。ここで、xは、特定の二個の凸部(A及びB)の中心の間における間隔であり、Lは、特定の二個の凸部(A及びB)の中心を結ぶ直線の方向における光学素子の長さであり、hは、垂線の足の位置における光学素子の接平面を基準とした、特定の二個の凸部(A及びB)の中心を結ぶ直線の方向における光学素子の末端の高さのうち大きい方である。
なお、光学素子の末端の高さは、垂線の足の位置における光学素子の接平面から、接平面側における光学素子の末端までの距離である。また、垂線の足の位置における光学素子の接平面を基準とした、特定の二個の凸部(A及びB)の中心を結ぶ直線の方向における光学素子の末端の高さが、同一である場合には、hは、垂線の足の位置における光学素子の接平面を基準とした、特定の二個の凸部(A及びB)の中心を結ぶ直線の方向における光学素子の末端の高さのいずれであってもよい。
そして、光学素子が、h=(x/L)×hを満たす場合には、特定の二個の凸部(A及びB)の中心を結ぶ直線の方向における光学素子の理想的な形状からのずれ(光学素子の変形)が、二個の凸部の中心の間における間隔に対する二次関数であるか又は実質的に二次関数とみなすことができるような光学素子が得られる(製造される)とき、光学素子の配置の精度を特に向上させることが可能な光学素子を提供することができる。
本発明の第一の実施形態である光学素子において、好ましくは、前記二個の凸部及び前記一個の凸部は、
tan−1(q/x)≦第二の規格値
の関係を満たし、qは、前記二個の凸部のうち一方の凸部の上面を基準とした他方の凸部の上面の高さであり、xは、前記二個の凸部の中心の間における間隔であることを特徴とする。
すなわち、特定の二個の凸部(A及びB)及び特定の一個の凸部(C)は、
tan−1(q/x)≦第二の規格値
の関係を満たす。言い換えれば、q/x≦tan(第二の規格値)である。ここで、qは、特定の二個の凸部(A及びB)のうち一方の凸部(A又はB)の上面を基準とした他方の凸部(B又はA)の上面の高さであり、xは、特定の二個の凸部(A及びB)の中心の間における間隔である。なお、特定の二個の凸部(A及びB)のうち一方の凸部(A又はB)の上面を基準とした他方の凸部(B又はA)の上面の高さは、一方の凸部(A又はB)の上面から他方の凸部(B又はA)の上面までの距離であり、凸部の上面は、光学表面と異なる面と反対側における凸部の表面を意味する。
また、第二の規格値は、tan−1(q/x)の値に関する規格値である。より詳しくは、第二の規格値は、xの底辺及びqの高さを備えた直角三角形における高さqの辺に対する角度についての規格値である。第二の規格値は、光学素子の形状及び光学素子の要求される光学性能などによって決定される。第二の規格値は、例えば、いわゆる光学素子のγ偏心規格の値であってもよく、光学素子のγ偏心規格の値としては、例えば、100’’が挙げられる。
そして、本発明の第一の実施形態である光学素子において、q/xの値(xの底辺及びqの高さを備えた直角三角形における高さqの辺に対する角度の値)が、tan(第二の規格値)以下であるように、特定の二個の凸部(A及びB)及び特定の一個の凸部(C)を、光学表面と異なる面に設けることによって、特定の二個の凸部(A及びB)のうち一方の凸部(A又はB)の上面に対する、特定の二個の凸部(A及びB)の中心を結ぶ直線の角度を低減することができ、特定の二個の凸部(A及びB)の中心を結ぶ直線の方向における光学素子の理想的な形状からのずれ(光学素子の変形)に起因する、(例えば、光学素子の光軸のずれのような)光学素子の配置のずれを低減することができる。
よって、光学素子の配置の精度をさらに向上させることが可能な光学素子を提供することができる。
本発明の第一の実施形態である光学素子において、好ましくは、前記少なくとも三個の凸部は、前記二個の凸部及び前記一個の凸部のみからなることを特徴とする。少なくとも三個の凸部が、特定の二個の凸部(A及びB)及び特定の一個の凸部(C)のみからなる場合、すなわち、少なくとも三個の凸部が、三個の凸部(A、B及びC)のみからなる場合には、光学素子の配向を、三個の凸部(A、B及びC)のみによって決定することができる。よって、光学素子を、より良好な精度で配置することができる。
本発明の第一の実施形態である光学素子において、好ましくは、前記垂線の足は、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の中心であることを特徴とする。垂線の足が、特定の二個の凸部(A及びB)の中心を結ぶ直線の中心である場合には、特定の二個の凸部(A及びB)の中心及び特定の一個の凸部(C)の中心が、二等辺三角形を形成する。言い換えれば、特定の二個の凸部(A及びB)の中心の位置は、垂線に対して対称である。この場合には、特定の二個の凸部(A及びB)及び特定の一個の凸部(C)が、tan−1(h/p)≦第一の規格値の関係及び/又はtan−1(q/x)≦第二の規格値の関係を満たすように、特定の二個の凸部(A及びB)及び特定の一個の凸部(C)を、より容易に配置することができる。よって、光学素子の配置の精度をさらに向上させることが可能な光学素子を、より容易に提供することができる。
図1は、本発明の第一の実施形態に従った光学素子の例の概略的な構成を説明する図である。図1(a)は、本発明の第一の実施形態に従った光学素子の例の正面図であり、図1(b)は、本発明の第一の実施形態に従った光学素子の例の底面図である。図1(a)及び(b)に示すように、本発明の第一の実施形態に従った光学素子10は、光学表面11及び光学表面11と異なる面12を有する。光学表面11と異なる面12には、三個の凸部13が、それぞれ、A、B及びCの位置に設けられている。三個の凸部13は、互いに同一の形状を有する。また、光学素子10は、光学表面11と異なる面12の反対側に、ヒケ面14を有してもよい。なお、ヒケ面14は、ヒケ面14に光学素子10の理想的な形状からのずれ(変形)を発生させることによって、光学表面12に発生する変形を低減させるために設けられる凹面である。
図2は、本発明の第一の実施形態に従った光学素子の例の詳細な構成を説明する第一の図である。図2(a)は、本発明の第一の実施形態に従った光学素子の例の正面図であり、図2(b)は、本発明の第一の実施形態に従った光学素子の例の底面図であり、図2(c)は、本発明の第一の実施形態に従った光学素子の例の側面図である。また、図2(d)は、図2に示す光学素子の凸部の配置を詳細に説明する図であり、図2(e)は、図2に示す光学素子のβ偏心を説明する図である。
図2(a)及び(b)に示すように、光学素子20は、図1に示す光学素子10と同様に、光学表面21及び光学表面21と異なる面22に三個の凸部23を有する。三個の凸部23は、それぞれ、光学表面21と異なる面22における三点A、B及びCに設けられている。また、三個の凸部23は、互いに同一の形状を有する。図2(a)及び(b)において、xは、Aの位置における凸部23の中心とBの位置における凸部23の中心との間の間隔であり、pは、Cの位置における凸部23の中心からの、Aの位置における凸部23の中心及びBの位置における凸部23の中心を結ぶ直線に対する垂線の長さである。なお、Cの位置における凸部23の中心からの、Aの位置における凸部23の中心及びBの位置における凸部23の中心を結ぶ直線に対する垂線の足は、Aの位置における凸部23の中心及びBの位置における凸部23の中心間の線分の中心にある。すなわち、Aの位置における凸部23の中心、Bの位置における凸部23の中心、及びCの位置における凸部23の中心は、二等辺三角形を形成する。また、Lは、Aの位置における凸部23の中心及びBの位置における凸部23の中心を結ぶ直線の方向における光学素子20の長さであり、hは、Aの位置における凸部23の中心及びBの位置における凸部23の中心を結ぶ直線の方向における光学素子20の末端の高さであり、hは、Aの位置における凸部23の中心又はBの位置における凸部23の中心における光学素子20の末端の高さである。なお、光学素子20には、ヒケ面24が設けられている。
また、図2(a)及び(d)に示すように、光学素子20の母線25は、凸部23の位置A及びBを結ぶ直線に対して、おおよそ二次関数の曲線であり、光学素子20は、図1に示すような理想的な形状からずれた形状を有する(変形している)。従って、図2に示す光学素子20においては、おおよそ、h=(x/L)×hの関係がある。その結果、図2(c)に示すように、Cの位置における凸部23及びA又はBの位置における凸部23の相対的な配置が、理想的な配置からずれて、光学素子20が、Cの位置の凸部23を中心に傾斜する(β偏心)。
ここで、図2(e)に示すように、光学素子20のβ偏心については、β偏心の角度θが、tan−1(h/p)の関係になる。光学素子20においては、β偏心の角度が、β偏心の角度の規格値以下になるように、すなわち、「tan−1(h/p)≦β偏心の角度の規格値」の関係を満たすように、三個の凸部23が、光学表面20と異なる面22に配置される。すなわち、三個の凸部についてx及びpの値が、「tan−1(h/p)≦β偏心の角度の規格値」及びh=(x/L)×hの関係を満たすように、選択される。なお、β偏心の角度の規格値は、光学素子の形状及び光学素子の要求される光学性能によって決定される値である。
図3は、本発明の第一の実施形態に従った光学素子の例の詳細な構成を説明する第二の図である。図3(a)は、本発明の第一の実施形態に従った光学素子の例の正面図であり、図3(b)は、図3に示す光学素子のγ偏心を説明する図である。
図3(a)に示すように、光学素子30は、図1に示す光学素子10と同様に、光学表面31及び光学表面31と異なる面32に三個の凸部33を有する。三個の凸部33は、それぞれ、光学表面31と異なる面32における三点A、B及びCに設けられている。また、三個の凸部33は、互いに同一の形状を有する。図3(a)において、xは、Aの位置における凸部33の中心とBの位置における凸部33の中心との間の間隔であり、qは、A(又はB)の位置における凸部の上面を基準としたB(又はA)の位置における凸部の上面の高さである。なお、光学素子30には、ヒケ面34が設けられている。また、図3(a)に示すように、光学素子30の母線25は、凸部33の位置A及びBを結ぶ直線に対して、おおよそ二次関数の曲線であり、光学素子30は、図1に示すような理想的な形状からずれた形状を有する(変形している)。従って、図3に示す光学素子30においては、おおよそ、h=(x/L)×hの関係がある。その結果、図3(a)に示すように、Aの位置における凸部33の上面とBの位置における凸部33の上面は、同一平面にはなく、B(又はA)の位置における凸部33の上面は、A(又はB)の位置における凸部33の上面に対して傾斜する(γ偏心)。
ここで、図3(b)に示すように、光学素子30のγ偏心については、γ偏心の角度φが、tan−1(q/x)の関係になる。光学素子30においては、(図2において上述したようにβ偏心の角度が、β偏心の角度の規格値以下になることに加えて、)γ偏心の角度が、γ偏心の角度の規格値以下になるように、すなわち、「tan−1(q/x)≦γ偏心の角度の規格値」の関係を満たすように、三個の凸部33が、光学表面30と異なる面32に配置される。すなわち、三個の凸部についてx及びqの値が、「tan−1(q/x)≦γ偏心の角度の規格値」の関係を満たすように、選択される。なお、γ偏心の角度の規格値は、光学素子の形状及び光学素子の要求される光学性能によって決定される値である。
本発明の第二の実施形態は、光学表面及び該光学表面と異なる面に少なくとも三個の凸部を有する光学素子において、該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部の中心、並びに、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部の中心は、該少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/2の半径を有する第一の円内又は該第一の円上に位置させられ、Lは、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の方向における当該光学素子の長さであることを特徴とする光学素子である。
本発明の第二の実施形態においても、光学表面及び該光学表面と異なる面に少なくとも三個の凸部を有する光学素子、該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部(特定の二個の凸部)、及び、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部(特定の一個の凸部)については、本発明の第一の実施形態である光学素子と同様である。
特定の二個の凸部(A及びB)の中心及び特定の一個の凸部(C)の中心が、少なくとも三個の凸部(A、B及びC)を有する面の重心を中心とすると共にL/2の半径を有する第一の円内又はその第一の円上に位置させられる場合には、tan−1(h/p)≦第一の規格値の関係を満たすような、特定の二個の凸部(A及びB)及び特定の一個の凸部(C)の配置を、より容易に得ることができる。なお、Lは、特定の二個の凸部(A及びB)の中心を結ぶ直線の方向における光学素子の長さ(光学素子の両端の距離)である。また、少なくとも三個の凸部(A、B及びC)を有する面の重心は、公知の物体の重心の算出方法を用いて得られる。
この場合には、光学素子の配置の精度を向上させることが可能な光学素子を(より容易に)提供することができる。
本発明の第二の実施形態である光学素子において、好ましくは、前記二個の凸部の中心及び前記一個の凸部の中心は、該少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/4の半径を有する第一の円内又は該第一の円上に位置させられることを特徴とする。
特定の二個の凸部(A及びB)の中心及び特定の一個の凸部(C)の中心が、少なくとも三個の凸部(A、B及びC)を有する面の重心を中心とすると共にL/4の半径を有する第一の円内又はその第一の円上に位置させられる場合には、tan−1(h/p)≦第一の規格値の関係を満たすような、特定の二個の凸部(A及びB)及び特定の一個の凸部(C)の配置を、より正確に得ることができる。
この場合には、光学素子の配置の精度を向上させることが可能な光学素子を(より正確に)提供することができる。
本発明の第二の実施形態である光学素子において、好ましくは、前記二個の凸部の中心及び前記一個の凸部の中心は、前記少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/10の半径を有する第二の円外又は該第二の円上に位置させられることを特徴とする。
特定の二個の凸部(A及びB)の中心及び特定の一個の凸部(C)の中心が、少なくとも三個の凸部(A、B及びC)を有する面の重心を中心とすると共にL/10の半径を有する第二の円外又はその第二の円上に位置させられる場合には、tan−1(q/x)≦第二の規格値の関係を満たすような、特定の二個の凸部(A及びB)及び特定の一個の凸部(C)の配置を、より容易に得ることができる。
この場合には、光学素子の配置の精度をさらに向上させることが可能な光学素子を(より容易に)提供することができる。
図4は、本発明の第二の実施形態に従った光学素子の例を説明する図である。図4は、本発明の第二の実施形態に従った光学素子の例の正面図でもある。図4に示すように、本発明の第二の実施形態に従った光学素子40は、光学表面41及び光学表面41と異なる面42を有する。光学表面41と異なる面42には、三個の凸部43が、それぞれ、A、B及びCの位置に設けられている。また、三個の凸部43は、互いに同一の形状を有する。図4において、xは、Aの位置における凸部43の中心とBの位置における凸部43の中心との間の間隔であり、pは、Cの位置における凸部43の中心からの、Aの位置における凸部43の中心及びBの位置における凸部43の中心を結ぶ直線に対する垂線の長さである。なお、Cの位置における凸部43の中心からの、Aの位置における凸部43の中心及びBの位置における凸部43の中心を結ぶ直線に対する垂線の足は、Aの位置における凸部43の中心及びBの位置における凸部43の中心間の線分の中心にある。すなわち、Aの位置における凸部43の中心、Bの位置における凸部43の中心、及びCの位置における凸部43の中心は、二等辺三角形を形成する。また、Lは、Aの位置における凸部43の中心及びBの位置における凸部43の中心を結ぶ直線の方向における光学素子40の長さである。また、Gは、光学素子40の(光学表面41と異なる面42)の重心である。
そして、A、B及びCの位置における三個の凸部43は、A、B及びCの位置における三個の凸部43の中心が、光学素子40の重心Gを中心とすると共にL/2の半径を有する第一の円内に位置するように、光学表面41と異なる面42に配置される。例えば、x及びpの値を、A、B及びCの位置における三個の凸部43の中心が、光学素子40の重心Gを中心とすると共にL/2の半径を有する第一の円内に位置するように、選択する。
また、A、B及びCの位置における三個の凸部43は、A、B及びCの位置における三個の凸部43の中心が、光学素子40の重心Gを中心とすると共にL/10の半径を有する第二の円外に位置するように、光学表面41と異なる面42に配置される。例えば、x及びpの値を、A、B及びCの位置における三個の凸部43の中心が、光学素子40の重心Gを中心とすると共にL/10の半径を有する第二の円外に位置するように、選択する。
本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子において、好ましくは、前記少なくとも三個の凸部の少なくとも一つ(より好ましくは、全部)の、前記光学表面と異なる面に平行な断面の面積は、前記光学表面と異なる面側から前記光学表面と異なる面と反対側へ向かって、同一であるか又は減少する。言い換えれば、前記少なくとも三個の凸部の少なくとも一つ(より好ましくは、全部)は、前記光学表面と異なる面側から前記光学表面と異なる面と反対側へ向かって、同じ断面積を有するか又は細くなる。
この場合には、光学素子が、プラスチックの光学素子であり、且つ、光学素子を成形によって製造するとき、光学表面と異なる面側から光学表面と異なる面と反対側へ向かって同一であるか又は減少する、凸部の断面積は、光学素子を金型からより容易に離型するための抜き勾配を提供する。なお、光学素子の凸部は、金型からの樹脂の離型方向に対して平行な方向に延在する。
このように、少なくとも三個の凸部の少なくとも一つ(より好ましくは、全部)の、光学表面と異なる面に平行な断面の面積が、光学表面と異なる面側から光学表面と異なる面と反対側へ向かって、同一であるか又は減少すると共に光学素子がプラスチックの光学素子である場合には、光学素子の凸部が、抜き勾配を有するので、光学素子の成形品を、より容易に金型から離型する(取り出す)ことが可能となる。その結果、光学素子の生産性を向上させることが可能となる。
図5は、光学素子の光学表面と異なる面に設けられた抜き勾配を有する凸部の例を説明する図である。図5に示す光学素子50は、図1に示すような光学素子10と同様に、光学表面51及び光学表面51と異なる面52を有する。光学表面51と異なる面52には、三個の凸部53が、それぞれ、A、B及びCの位置に設けられている。また、三個の凸部53は、互いに同一の形状を有する。そして、三個の凸部53は、光学表面51と異なる面52に平行な断面の面積が、光学表面51と異なる面52側から光学表面51と異なる面52と反対側へ向かって、同一であるか又は減少するような、抜き勾配を有する。
本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子において、好ましくは、前記光学表面を介して光源から発生する光を該光で走査される対象に結像させる結像光学素子であることを特徴とする。
この場合には、結像光学素子の配置の精度をさらに向上させることが可能な結像光学素子を提供することができる。また、結像光学素子の配置の精度をさらに向上させることが可能となるので、結像光学素子の光学特性の劣化(例えば、走査線の曲がりなど)を低減することも可能となる。
光源は、特に限定されないが、例えば、光ビームを発生させることが可能なレーザー光源などが挙げられる。光源から発生する光も特に限定されないが、例えば、結像光学素子によってほとんど又は全く吸収されない可視光又は赤外光などが挙げられる。光で走査される対象もまた特に限定されないが、例えば、感光体などが挙げられる。結像光学素子としては、例えば、光学走査系において使用される、高精度な光学表面を備えたプラスチックレンズ及び高精度な光学表面を備えたプラスチックミラーのようなプラスチック光学素子が挙げられる。なお、結像光学素子の少なくとも三個の凸部は、副走査方向における光学素子の配置を決定するためのものであってもよい。
本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子が、プラスチック光学素子である場合には、例えば、特開平11−028745号公報に開示されるようなプラスチック成型品の成形方法又は特開2000−141413号公報に開示されるようなプラスチック成型品の製造方法を用いて、本発明の第一又は第二の実施形態であるプラスチック光学素子を製造することができる。例えば、特開平11−028745号公報に開示されるプラスチック成形品の成形方法は、なくとも1つ以上の転写面を有するとともに転写面以外の面に少なくとも1つ以上のキャビティ駒が摺動自在に設けられ、転写面およびキャビティ駒によって少なくとも1つ以上のキャビティが画成された一対の金型を準備し、金型を樹脂の軟化温度未満に加熱保持し、キャビティ内に軟化温度以上に加熱された溶融樹脂を射出充填し、次いで、前記転写面に樹脂圧力を発生させて樹脂を転写面に密着させた後、樹脂を軟化温度以下に冷却し、次いで、型開きして取り出すようにしたプラスチック成形品の成形方法であって、溶融樹脂を軟化温度未満まで冷却するときに、キャビティ駒の少なくとも1つ以上を樹脂から離隔するように摺動させることにより、樹脂とキャビティ駒の間に強制的に空隙を画成したことを特徴とするものである。
特開平11−028745号公報に開示されるようなプラスチック成型品の成形方法又は特開2000−141413号公報に開示されるようなプラスチック成型品の製造方法を用いる場合には、溶融樹脂を軟化温度未満まで冷却するときの金型内の温度差による樹脂の収縮及び樹脂を型開きして取り出した後の冷却による樹脂の収縮が、発生し得る。この場合には、プラスチック光学素子の外形が曲がり、プラスチック光学素子の母線もまた曲がってしまうことがある。なお、プラスチック光学素子は、しばしば、プラスチック光学素子の中央から二次関数に近い外形曲がりを有する。このようなプラスチック光学素子の外形曲がりが、発生すると、光学素子を配置する際に、光学素子が、光学素子の凸部が延在する方向において、所定の配置からずれる(すなわち、β偏心が増加する)ことが懸念される。その結果、(色ずれなどのような)光学素子の光学特性が劣化し、光学素子の品質を安定して確保することが困難になることが懸念される。しかしながら、本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子によれば、上述したような方法で、プラスチック光学素子を製造したとしても、光学素子の配置の精度を向上させることが可能となる。
図1、2、3及び4に示すような光学素子10、20、30及び40は、光学表面を介して光源から発生する光を、光で走査される対象に結像させる結像光学素子であってもよい。
なお、本発明の第一の実施形態である光学素子と本発明の第二の実施形態である光学素子とを別個に説明してきたが、本発明の実施形態の全てにおいて、本発明の第一の実施形態に従った光学素子の構成と本発明の第二の実施形態に従った光学素子の構成とを組み合わせることができる。
具体的には、例えば、光学表面及び該光学表面と異なる面に少なくとも三個の凸部を有する光学素子において、該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部、並びに、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部は、tan−1(h/p)≦第一の規格値の関係を満たし、hは、該垂線の足の位置における当該光学素子の接平面を基準とした該二個の凸部の中心における当該光学素子の高さのうち大きい方であり、且つ、pは、該垂線の長さであると共に、該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部の中心、並びに、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部の中心は、該少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/2の半径を有する第一の円内又は該第一の円上に位置させられ、Lは、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の方向における当該光学素子の長さであることを特徴とする光学素子を提供することができる。
また、上記の構成に加えて、前記二個の凸部及び前記一個の凸部は、tan−1(q/x)≦第二の規格値の関係を満たし、qは、前記二個の凸部のうち一方の凸部の上面を基準とした他方の凸部の上面の高さであり、xは、前記二個の凸部の中心の間における間隔であると共に、前記二個の凸部の中心及び前記一個の凸部の中心は、前記少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/10の半径を有する第二の円外又は該第二の円上に位置させられることを特徴とする光学素子をも提供することができる。
本発明の第三の実施形態は、少なくとも一つの光学素子を含むと共に光源から発生する光を用いて対象を走査する光学走査デバイスにおいて、該少なくとも一つの光学素子は、本発明の第一の実施形態である光学素子又は本発明の第二の実施形態である光学素子を含むことを特徴とする光学走査デバイスである。
本発明の第三の実施形態によれば、光学素子の配置の精度を向上させることが可能な光学素子を含む光学走査デバイスを提供することができる。
なお、光源、光源から発生する光、及び対象は、上述したようなものである。また、光学走査デバイスは、レーザ光源のような光源から発生する光を偏向させる回転多面鏡を含んでもよい。
さらに、光学走査デバイスは、本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子を支持する筐体を含んでもよい。また、本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子は、筐体に接着されてもよい。筐体は、本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子を支持する少なくとも三個(好ましくは、三個)の(突起のような)凸部を有してもよい。この場合には、本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子における光学表面と異なる面(光学素子の少なくとも三個の凸部が設けられてなくてもよい)が、筐体の少なくとも三個の凸部で支持されてもよい。好ましくは、筐体の少なくとも三個の凸部は、上述した光学素子の少なくとも三個の凸部の配置と同様に、筐体に配置される。また、筐体が、少なくとも三個の凸部を有するとき、筐体の少なくとも三個の凸部によって、凸部が設けられてない、本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子における光学表面と異なる面を支持し、本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子の少なくとも三個の凸部によって、別の光学素子を支持することができる。すなわち、本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子における、凸部が設けられてない、光学表面と異なる面、及び、少なくとも三個の凸部が設けられた、光学表面と異なる面の両方を用いることができる。その結果、光学素子及び筐体を含む光学走査デバイスの生産性を向上させることが可能となる。
光学走査デバイスに含まれる第一又は第二の実施形態である光学素子の数は、複数個であってもよい。複数個の光学素子は、積層されてもよく、複数個の積層された光学素子は、その光学素子を支持する下側の光学素子の少なくとも三個の凸部によって支持される。また、複数個の積層された光学素子の光学表面と異なる面が、その光学素子を支持する下側の光学素子の少なくとも三個の凸部の上面と接合される。すなわち、一つの光学素子の(光学素子の少なくとも三個の凸部が設けられてなくてもよい)光学表面の異なる面を、接合受け面とすると共にその光学素子を支持する、別の光学素子の少なくとも三個の凸部の上面を接合面とすることによって、それらの光学素子を互いに接合する。
このように、複数個の光学素子を一体に接合して積層する場合、本発明の第一又は第二の実施形態である複数個の光学素子に設けられた少なくとも三個の凸部を用いて、複数個の光学素子を接合するので、複数個の光学素子の配置の精度を向上させることが可能となる。
また、一つの第一又は第二の実施形態である光学素子は、好ましくは、光硬化型接着剤を用いて、別の第一又は第二の実施形態である光学素子に又は筐体に接着される。より詳しくは、一つの光学素子の(光学素子の少なくとも三個の凸部が設けられてなくてもよい)光学表面の異なる面(接合受け面)を、光硬化型接着剤を用いて、その光学素子を支持する、別の光学素子又は筐体の少なくとも三個の凸部の上面(接合面)に接合する。光学素子が、透明な材料で形成されている場合には、一つの光学素子の接合受け面及び/又は別の光学素子又は筐体の接合面に、光硬化型接着剤を塗布し、一つの光学素子の接合受け面及び/又は別の光学素子又は筐体の接合面を互いに接触させた後、光硬化型接着剤に光を照射する。このように、光硬化型接着剤を硬化させることによって、一つの光学素子及び別の光学素子又は筐体を互いに接合させる。
一つの第一又は第二の実施形態である光学素子を、光硬化型接着剤を用いて、別の第一又は第二の実施形態である光学素子に又は筐体に接着することによって、一つの光学素子及び別の光学素子又は筐体を、より容易に接合させることができる。その結果、光学素子及び/又は筐体を含む光学走査デバイスの生産性を向上させることが可能となる。
また、複数個の第一又は第二の実施形態である光学素子は、好ましくは、同一の形状を有する。ここで、同一とは、完全に同一であること、及び、実質的に同一であるとみなせることの両方を含む。
複数個の第一又は第二の実施形態である光学素子が、同一の形状を有する場合には、周囲温度の変動に起因する複数の光学素子の熱膨張又は収縮が、同様であり、周囲温度の変動に起因する、複数個の第一又は第二の実施形態である光学素子の光学特性の変動を、低減することができる。また、複数個の第一又は第二の実施形態である光学素子が、プラスチックの光学素子である場合、光学素子を成形するために、同一の金型及び同一の成形機を使用することができる。その結果、複数個の光学素子の生産コストを低減することができ、複数個の光学素子を含む光学走査デバイスの生産性を向上させることが可能となる。
また、複数個の第一又は第二の実施形態である光学素子は、好ましくは、同一の線膨張係数を備えた材料で形成される。ここで、同一とは、完全に同一であること、及び、実質的に同一であるとみなせることの両方を含む。
複数個の第一又は第二の実施形態である光学素子が、同一の線膨張係数を備えた材料で形成される場合には、周囲温度の変動に起因する複数の光学素子の熱膨張又は収縮が、同様であり、周囲温度の変動に起因する、複数個の第一又は第二の実施形態である光学素子の光学特性の変動を、低減することができる。
本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子は、好ましくは、その光学素子の光軸を調整すると共に、別の光学素子又は筐体に接合さられる。より具体的には、本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子の光学特性を測定する一方で、本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子の光軸の位置を、適当な治具又は設備を用いて調整する。そして、本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子の所望の光学特性が得られたとき、その光学素子を別の光学素子又は筐体に接合する。その結果、本発明の第一又は第二の実施形態である光学素子の配置の精度を向上させることができる。また、複数の光学素子についての部品の精度のばらつきに起因する光学素子の光学特性の変動(例えば、主走査方向における書き込みの位置ずれなど)を低減することができるので、安定した性能を備えた、光学素子を含む光学走査デバイスを提供することができる。
図6は、筐体及び複数の光学素子の配置の例を説明する図である。図6に示す筐体及び複数の光学素子の配置においては、筐体61に第一の光学素子62が接合されており、第一の光学素子62に第二の光学素子63が接合されている。筐体61は、三個の凸部を有する。第一の光学素子及び第二の光学素子は、本発明の第一又は第二の実施形態に従った同一の光学素子(同一の形状を有すると共に同一の材料で形成された光学素子)であり、それぞれ、三個の凸部を有する。そして、筐体61の三個の凸部は、第一の光学素子62の凸部が設けられてない面に接合されており、第一の光学素子62の三個の凸部は、第二の光学素子63の凸部が設けられてない面に接合されている。筐体61にと第一の光学素子62との接合及び第一の光学素子62と第二の光学素子63との間の接合には、光硬化型接着剤が用いられる。なお、第一の光学素子62及び第二の光学素子63は、それぞれ、第一の光学素子62の光軸及び第二の光学素子63の光軸を調整すると共に、筐体61及び第一の光学素子62に接合される。
光学走査デバイスとしては、例えば、レーザーを使用するデジタル複写機、レーザープリンター、及びファクシミリ装置などに使用される光学走査系が挙げられる。
図7は、光学走査デバイスとしての光学走査系の第一の例を説明する図である。図7(a)は、光学走査系の第一の例の平面図であり、図7(b)は、光学走査系の第一の例の側面図である。図7に示す光学走査系70は、樹脂で形成された筐体71、半導体レーザーのような二本の光ビームを発生させるレーザー光源72、シリンドリカルレンズ73、回転多面境74を含むポリゴンスキャナーユニット75、並びに、積層された二個の(本発明の第一又は第二の実施形態による)結像光学素子76a、76bを含む。レーザー光源72から発生する二本の光ビームは、二本の光ビームのビーム径を調整するシリンドリカルレンズ73を透過し、二本の光ビームの進行方向を偏向させる偏向器としての回転多面境74の一つの鏡面に入射する。ポリゴンスキャナーユニット75に組み付けられた回転多面鏡74は、等角速度で回転すると共に等角速度で二本のレーザー光を偏向させる。回転多面鏡74によって偏向させられた二本のレーザー光は、それぞれ、積層された二個の結像光学素子76a、76bに入射し、二個の結像光学素子76a、76b及び光ビームを反射させる複数の反射ミラーによって、筐体71の外部に設けられた二個の感光体77a、77bに結像される。また、二個の結像光学素子76a、76bによって結像された二本の光ビームは、それぞれ、二個の感光体77a、77bを等速度で走査する。なお、レーザー光源72は、二本のビームを発生させる二個のレーザー光源からなるものであってもよい。
図8は、多色画像形成用の光学走査デバイスとしての光学走査系の第二の例を説明する図である。図8(a)は、光学走査系の第二の例の平面図であり、図8(b)は、光学走査系の第二の例の側面図である。
図8に示す光学走査系80は、樹脂で形成された筐体81、半導体レーザーのようなそれぞれ一本の光ビームを発生させる四個のレーザー光源82a、82b、82c、82d、四個のシリンドリカルレンズ83a、83b、83c、83d、回転多面境84を含むポリゴンスキャナーユニット85、並びに、四個の(本発明の第一又は第二の実施形態による)結像光学素子86a、86b、86c、86dを含む。二個の結像光学素子86a、86bは、積層されており、二個の結像光学素子86c、86dは、積層されている。四個のレーザー光源82a、82b、82c、82dから発生する四本の光ビームは、それぞれ、光ビームのビーム径を調整する四個のシリンドリカルレンズ83a、83b、83c、83dを透過し、四本の光ビームの進行方向を偏向させる偏向器としての回転多面境84の鏡面に入射する。二個のレーザー光源82a、82bから発生する二本の光ビームは、回転多面境84の一つの鏡面に入射し、二個のレーザー光源82c、82dから発生する二本の光ビームは、回転多面境84の別の鏡面に入射する。ポリゴンスキャナーユニット75に組み付けられた回転多面鏡74は、等角速度で回転すると共に等角速度で四本のレーザー光を偏向させる。回転多面鏡84によって偏向させられた四本のレーザー光は、それぞれ、四個の結像光学素子86a、86b、86c、86dに入射し、四個の結像光学素子86a、86b、86c、86d及び光ビームを反射させる複数の反射ミラーによって、筐体81の外部に設けられた四個の感光体87a、87b、87c、87dに結像される。また、四個の結像光学素子86a、86b、86c、86dによって結像された四本の光ビームは、それぞれ、四個の感光体87a、87b、87c、87dを等速度で走査する。なお、多色画像形成用の光学走査デバイスとしての四個の図7に示すような走査光学系の組を用いることもできる。
本発明の第四の実施形態は、光源から発生する光を用いて感光体を走査する光学走査デバイスを含むと共に該感光体に画像を形成する画像形成装置において、該光学走査デバイスは、本発明の第三の実施形態である光学走査デバイスを含むことを特徴とする画像形成装置である。
本発明の第四の実施形態によれば、光学素子の配置の精度を向上させることが可能な光学素子を含む光学走査デバイスを含む画像形成装置を提供することができる。
画像形成装置としては、例えば、レーザーを使用するデジタル複写機、レーザープリンター、及びファクシミリ装置などが挙げられる。
図9は、カラー画像を形成可能な多色画像形成装置である画像形成装置の例を説明する図である。
画像形成装置1100は、カラーレーザプリンタであるが、他のタイプのプリンタ、ファクシミリ、複写機、複写機とプリンタとの複合機等、他の画像形成装置であっても良い。画像形成装置1100は、外部から受信した画像情報に対応する画像信号に基づき画像形成処理を行なう。これは画像形成装置1100がファクシミリとして用いられる場合も同様である。画像形成装置1100は、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙や、封筒等の何れをもシート状の記録媒体としてこれに画像形成を行なうことが可能である。
画像形成装置1100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な複数の像担持体としての感光体ドラム1020Y、1020M、1020C、1020BKを並設したタンデム構造を採用したタンデム型の画像形成装置である。感光体ドラム1020Y、1020M、1020C、1020BKは、同一径であり、画像形成装置1100の本体内部のほぼ中央部に配設された無端ベルトである中間転写ベルトとしての転写ベルト1011の外周面側すなわち作像面側に、等間隔で並んでいる。
転写ベルト1011は、各感光体ドラム1020Y、1020M、1020C、1020BKに対峙しながら矢印A1方向に移動可能となっている。各感光体ドラム1020Y、1020M、1020C、1020BKに形成された可視像すなわちトナー像は、矢印A1方向に移動する転写ベルト1011に対しそれぞれ重畳転写され、その後、記録媒体である転写材たる転写紙Sに一括転写されるようになっている。
転写ベルト1011に対する重畳転写は、転写ベルト1011がA1方向に移動する過程において、各感光体ドラム1020Y、1020M、1020C、1020BKに形成されたトナー像が、転写ベルト1011の同じ位置に重ねて転写されるよう、転写ベルト1011を挟んで各感光体ドラム1020Y、1020M、1020C、1020BKのそれぞれに対向する位置に配設された転写チャージャとしての1次転写ローラ1012Y、1012M、1012C、1012BKによる電圧印加によって、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして、各感光体ドラム1020Y、1020M、1020C、1020BKの真下の位置すなわち転写位置にて行われる。
転写ベルト1011は、その全層をゴム剤等の弾性部材を用いて構成した弾性ベルトである。転写ベルト1011は、単層の弾性ベルトであっても良いし、その一部を弾性部材とした弾性ベルトであっても良いし、従来から用いられている、フッ素系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂等を用いても良く、非弾性ベルトであっても良い。
各感光体ドラム感光体ドラム1020Y、1020M、1020C、1020BKは、A1方向の上流側からこの順で並設されている。各感光体ドラム1020Y、1020M、1020C、1020BKはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成するための、画像形成部としての作像部たる画像ステーション1060Y、1060M、1060C、1060BKに備えられている。
画像形成装置1100は、4つの画像ステーション1060Y、1060M、1060C、1060BKと、各感光体ドラム1020Y、1020M、1020C、1020BKの下方に対向して配設され、転写ベルト1011を備えたベルトユニットとしての転写ベルトユニット1010と、転写ベルト1011に対向して配設され転写ベルト1011に当接し、転写ベルト1011への当接位置において転写ベルト1011と同方向に回転する転写部材としての紙転写ベルトである2次転写ローラ1005と、転写ベルト1011に対向して配設され転写ベルト1011上をクリーニングする中間転写クリーニングブレードである中間転写ベルトクリーニング装置としての図示しないクリーニング装置と、画像ステーション1060Y、1060M、1060C、1060BKの上方に対向して配設された書き込み手段である光書き込み装置としての光走査装置1008とを有している。
画像形成装置1100はまた、感光体ドラム1020Y、1020M、1020C、1020BKと転写ベルト1011との間に向けて搬送される転写紙Sを積載したシート給送装置1061と、シート給送装置1061から搬送されてきた記録紙Sを、画像ステーション1060Y、1060M、1060C、1060BKによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、転写ベルト1011と2次転写ローラ1005の間の転写部に向けて繰り出すレジストローラ対1013と、転写紙Sの先端がレジストローラ対1013に到達したことを検知する図示しないセンサとを有している。
画像形成装置1100はまた、トナー像を転写され矢印C1方向に搬送されることで進入してきた転写紙Sに同トナー像を定着させるためのローラ定着方式の定着ユニットとしての定着装置1006と、定着済みの転写紙Sを搬送する搬送ローラ1014と、搬送ローラ1014によって搬送されてきた転写紙Sを画像形成装置1100の本体外部に排出する排紙ローラ1007と、画像形成装置1100の本体上部に配設され排紙ローラ1007により画像形成装置1100の本体外部に排出された転写紙Sを積載する排紙トレイ1017と、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを充填された図示しないトナーボトルとを有している。
転写ベルトユニット1010は、転写ベルト1011の他に、1次転写ローラ1012Y、1012M、1012C、1012BKと、転写ベルト1011を巻き掛けられた、複数の巻き掛け部材としての、駆動部材である駆動ローラ1072、転写入口ローラ1073、テンションローラ1074と、テンションローラ1074を転写ベルト1011の張力を増加する方向に付勢する付勢手段としての図示しないばねとを有している。駆動ローラ1072は、図示しない駆動源としてのモータの駆動により回転駆動され、これによって、転写ベルト1011がA1方向に回転駆動される。
シート給送装置1061は、シートSを積載した給紙トレイ1015と、給紙トレイ1015上に積載されたシートSを送り出す給紙コロ1016とを有している。定着装置1006は、熱源を内部に有する定着ローラ1062と、定着ローラ1062に圧接された加圧ローラ1063とを有しており、トナー像を担持した転写紙Sを定着ローラ1062と加圧ローラ1063との圧接部である定着部に通すことで、熱と圧力との作用により、担持したトナー像を転写紙Sの表面に定着するようになっている。
光走査装置1008は、感光体ドラム1020Y、1020M、1020C、1020BKの表面によって構成された被走査面をそれぞれ走査して露光し、静電潜像を形成するための、画像信号に基づくレーザービームとしてのレーザー光であるビームLY、LM、LC、LBKを発するものである。
画像ステーション1060Y、1060M、1060C、1060BKについて、そのうちの一つの、感光体ドラム1020Yを備えた画像ステーション1060Yの構成を代表して構成を説明する。なお、他の画像ステーションの構成に関しても実質的に同一であるので、以下の説明においては、便宜上、画像ステーション1060Yの構成に付した符号に対応する符号を、他の画像ステーションの構成に付し、また詳細な説明については適宜省略することとし、符号の末尾にY、M、C、Kが付されたものはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成を行うための構成であることを示すこととする。
感光体ドラム1020Yを備えた画像ステーション1060Yは、感光体ドラム1020Yの周囲に、図中時計方向であるその回転方向B1に沿って、1次転写ローラ1012Yと、感光体ドラム1020Yをクリーニングするためのクリーニング手段としてのクリーニング装置1070Yと、感光体ドラム1020Yを高圧に帯電するための帯電手段である帯電装置としての帯電チャージャたる帯電装置1030Yと、感光体ドラム1020Yを現像するための現像手段としての現像器である現像装置1050Yとを有している。現像装置1050Yは、感光体ドラム1020Yに対向する位置に配設された現像ローラ1051Yと、現像ローラ1051Yにトナーを補給するトナーカートリッジ1052Yとを有している。
以上のような構成により、感光体ドラム1020Yは、B1方向への回転に伴い、帯電装置1030Yにより表面を一様に帯電され、光走査装置1008からのビームLYの露光走査によりイエロー色に対応した静電潜像を形成される。この静電潜像の形成は、ビームLYが、紙面垂直方向である主走査方向に走査するとともに、感光体ドラム1020YのB1方向への回転により、感光体ドラム1020Yの円周方向である副走査方向へも走査することによって行われる。
このようにして形成された静電潜像には、現像装置1050Yにより供給される帯電したイエロー色のトナーが付着し、イエロー色に現像されて顕像化され、現像により得られたイエロー色の可視画像たるトナー像は、1次転写ローラ1012YによりA1方向に移動する転写ベルト1011に1次転写され、転写後に残留したトナー等の異物はクリーニング装置1070Yにより掻き取り除去され備蓄されて、感光体ドラム1020Yは、帯電装置1030Yによる次の除電、帯電に供される。
他の感光体ドラム1020C、1020M、1020BKにおいても同様に各色のトナー像が形成等され、形成された各色のトナー像は、1次転写ローラ1012C、1012M、1012BKにより、A1方向に移動する転写ベルト1011上の同じ位置に順次1次転写される。転写ベルト1011上に重ね合わされたトナー像は、転写ベルト1011のA1方向の回転に伴い、2次転写ローラ1005との対向位置である2次転写部である転写部まで移動し、この転写部において転写紙Sに2次転写される。
転写ベルト1011と2次転写ローラ1005との間に搬送されてきた転写紙Sは、シート給送装置1061から繰り出され、レジストローラ対1013によって、センサによる検出信号に基づいて、転写ベルト1011上のトナー像の先端部が2次転写ローラ1005に対向するタイミングで送り出されたものである。
転写紙Sは、すべての色のトナー像を一括転写され、担持すると、C1方向に搬送されて定着装置1006に進入し、定着ローラ1062と加圧ローラ1063との間の定着部を通過する際、熱と圧力との作用により、担持したトナー像を定着され、この定着処理により、転写紙S上に合成カラー画像たるカラー画像が形成され、永久画像が得られる。定着装置1006を通過した定着済みの転写紙Sは、搬送ローラ1014および排紙ローラ1007を経て、画像形成装置1100の本体上部の排紙トレイ1017上にスタックされる。一方、2次転写を終えた転写ベルト1011は、クリーニング装置によってクリーニングされ、次の1次転写に備える。
図10は、本発明の第一及び第二の実施形態に従った光学素子の第一の実施例を示す図である。図10(a)は、第一の実施例の光学素子の構成を説明する図であり、図10(b)は、第一の実施例の光学素子のβ偏心及びγ偏心の特性を示す図である。
図10(a)に示すように、第一の実施例の光学素子100は、光学走査デバイス用の平凸の結像光学素子であり、光学表面101及び光学表面101と異なる面102におけるA、B及びCの位置に三個の同一の高さを備えた凸部103を有する。三個の凸部103のうち、位置A及びBにおける二個の凸部103は、凸部の中心の間の間隔が最大である。また、位置Cにおける一個の凸部103は、位置A及びBにおける二個の凸部103の中心を結ぶ直線に対して、その中心からの垂線の長さが最大である。なお、三角形ABCは、辺CAの長さが辺CBの長さに等しい二等辺三角形である。
図10(a)において、xは、位置A及びBにおける二個の凸部103の中心の間における間隔(凸部間隔)である。Pは、位置A及びBにおける二個の凸部103の中心を結ぶ直線に対する、位置Cにおける凸部103の中心からの垂線の長さであり、具体的には、21mmである。また、Lは、位置A及びBにおける二個の凸部103の中心を結ぶ直線の方向における光学素子100の長さであり、具体的には、150mmである。さらに、図示していないが、qは、位置A(又はB)における凸部の上面を基準とした位置B(又はA)における凸部の上面の高さであり、具体的には、通常の金型加工精度及び成形過程については、0.01mmである。また、hは、垂線の足の位置における光学素子100の接平面を基準とした、位置A及びBにおける二個の凸部103の中心を結ぶ直線の方向における光学素子100の末端の高さであり、具体的には、通常の金型加工精度及び成形過程については、0.05mmである。加えて、光学素子100は、置A及びBにおける二個の凸部103の中心を結ぶ直線の方向において、概略、xの二次関数に変形している。
図10(a)に示す光学素子100において、位置A、B及びCにおける三個の凸部103は、tan−1((x/L)×h/p)≦β偏心規格値及びtan−1(q/x)≦γ偏心規格値の関係を満たすように、配置される。ここで、tan−1((x/L)×h/p)は、β偏心であり、tan−1(q/x)は、γ偏心である。また、β偏心規格値及びγ偏心規格値は、100’’であるとする。このとき、β偏心≦100’’及びγ偏心≦100’’を満たすxは、q/tan(100’’)≦x≦(tan(100’’)×p/h×L1/2の範囲に規定されるxである。すなわち、xは、おおよそ、21mm≦x≦68mmの範囲にある。
図10(b)は、凸部間隔xに対するβ偏心及びγ偏心の関係を示す図である。図10(b)において、横軸は、凸部間隔x(mm)の値を表し、縦軸は、β偏心(’’)又はγ偏心)(’’)の値を表す。図10(b)に示すように、凸部間隔xが小さいほど、β偏心は、小さくなる。また、凸部間隔xが大きいほど、γ偏心は、小さくなる。そして、おおよそ21mm≦x≦68mmの範囲において、β偏心及びγ偏心が、100’’以下になる。
さらに、P=21mm及び21mm≦x≦68mmの場合には、位置A、B及びCにおける凸部103の中心が、光学素子100の光学表面101と異なる面102の幾何学的な重心Gを中心とすると共にL/4(37.5mm)の半径を有する第一の円内に位置する。また、位置A、B及びCにおける凸部103の中心が、光学素子100の光学表面101と異なる面102の幾何学的な重心Gを中心とすると共にL/10(15mm)の半径を有する第二の円外に位置する。
図11は、本発明の第一及び第二の実施形態に従った光学素子の第二の実施例を示す図である。図11(a)は、第二の実施例の光学素子の構成を説明する図であり、図11(b)は、第二の実施例の光学素子のβ偏心及びγ偏心の特性を示す図である。
図11(a)に示すように、第二の実施例の光学素子110は、光学走査デバイス用の両凸の結像光学素子であり、光学表面111及び光学表面111と異なる面112におけるA、B及びCの位置に三個の同一の高さを備えた凸部113を有する。三個の凸部113のうち、位置A及びBにおける二個の凸部113は、凸部の中心の間の間隔が最大である。また、位置Cにおける一個の凸部113は、位置A及びBにおける二個の凸部113の中心を結ぶ直線に対して、その中心からの垂線の長さが最大である。なお、三角形ABCは、辺CAの長さが辺CBの長さに等しい二等辺三角形である。
図11(a)において、xは、位置A及びBにおける二個の凸部113の中心の間における間隔(凸部間隔)である。Pは、位置A及びBにおける二個の凸部113の中心を結ぶ直線に対する、位置Cにおける凸部113の中心からの垂線の長さであり、具体的には、25mmである。また、Lは、位置A及びBにおける二個の凸部113の中心を結ぶ直線の方向における光学素子110の長さであり、具体的には、100mmである。さらに、図示していないが、qは、位置A(又はB)における凸部の上面を基準とした位置B(又はA)における凸部の上面の高さであり、具体的には、通常の金型加工精度及び成形過程については、0.01mmである。また、hは、垂線の足の位置における光学素子110の接平面を基準とした、位置A及びBにおける二個の凸部113の中心を結ぶ直線の方向における光学素子110の末端の高さであり、具体的には、通常の金型加工精度及び成形過程については、0.05mmである。加えて、光学素子110は、置A及びBにおける二個の凸部113の中心を結ぶ直線の方向において、概略、xの二次関数に変形している。
図11(a)に示す光学素子110において、位置A、B及びCにおける三個の凸部113は、tan−1((x/L)×h/p)≦β偏心規格値及びtan−1(q/x)≦γ偏心規格値の関係を満たすように、配置される。ここで、tan−1((x/L)×h/p)は、β偏心であり、tan−1(q/x)は、γ偏心である。また、β偏心規格値及びγ偏心規格値は、100’’であるとする。このとき、β偏心≦100’’及びγ偏心≦100’’を満たすxは、q/tan(100’’)≦x≦(tan(100’’)×p/h×L1/2の範囲に規定されるxである。すなわち、xは、おおよそ、21mm≦x≦49mmの範囲にある。
図11(b)は、凸部間隔xに対するβ偏心及びγ偏心の関係を示す図である。図11(b)において、横軸は、凸部間隔x(mm)の値を表し、縦軸は、β偏心(’’)又はγ偏心)(’’)の値を表す。図11(b)に示すように、凸部間隔xが小さいほど、β偏心は、小さくなる。また、凸部間隔xが大きいほど、γ偏心は、小さくなる。そして、おおよそ21mm≦x≦49mmの範囲において、β偏心及びγ偏心が、100’’以下になる。
さらに、P=25mm及び21mm≦x≦49mmの場合には、位置A、B及びCにおける凸部113の中心が、光学素子100の光学表面111と異なる面112の幾何学的な重心Gを中心とすると共にL/4(25mm)の半径を有する第一の円内に位置する。また、位置A、B及びCにおける凸部113の中心が、光学素子110の光学表面111と異なる面112の幾何学的な重心Gを中心とすると共にL/10(10mm)の半径を有する第二の円外に位置する。
図12は、本発明の第一及び第二の実施形態に従った光学素子の第三の実施例を示す図である。図12(a)は、第三の実施例の光学素子の構成を説明する図であり、図12(b)は、第三の実施例の光学素子のβ偏心及びγ偏心の特性を示す図である。
図12(a)に示すように、第三の実施例の光学素子120は、光学走査デバイス用のメニスカスの結像光学素子であり、光学表面121及び光学表面121と異なる面122におけるA、B及びCの位置に三個の同一の高さを備えた凸部123を有する。三個の凸部123のうち、位置A及びBにおける二個の凸部123は、凸部の中心の間の間隔が最大である。また、位置Cにおける一個の凸部123は、位置A及びBにおける二個の凸部123の中心を結ぶ直線に対して、その中心からの垂線の長さが最大である。なお、三角形ABCは、辺CAの長さが辺CBの長さに等しい二等辺三角形である。
図12(a)において、xは、位置A及びBにおける二個の凸部123の中心の間における間隔(凸部間隔)である。Pは、位置A及びBにおける二個の凸部123の中心を結ぶ直線に対する、位置Cにおける凸部123の中心からの垂線の長さであり、具体的には、30mmである。また、Lは、位置A及びBにおける二個の凸部123の中心を結ぶ直線の方向における光学素子120の長さであり、具体的には、200mmである。さらに、図示していないが、qは、位置A(又はB)における凸部の上面を基準とした位置B(又はA)における凸部の上面の高さであり、具体的には、通常の金型加工精度及び成形過程については、0.01mmである。また、hは、垂線の足の位置における光学素子120の接平面を基準とした、位置A及びBにおける二個の凸部113の中心を結ぶ直線の方向における光学素子120の末端の高さであり、具体的には、通常の金型加工精度及び成形過程については、0.05mmである。加えて、光学素子120は、置A及びBにおける二個の凸部123の中心を結ぶ直線の方向において、概略、xの二次関数に変形している。
図12(a)に示す光学素子120において、位置A、B及びCにおける三個の凸部123は、tan−1((x/L)×h/p)≦β偏心規格値及びtan−1(q/x)≦γ偏心規格値の関係を満たすように、配置される。ここで、tan−1((x/L)×h/p)は、β偏心であり、tan−1(q/x)は、γ偏心である。また、β偏心規格値及びγ偏心規格値は、100’’であるとする。このとき、β偏心≦100’’及びγ偏心≦100’’を満たすxは、q/tan(100’’)≦x≦(tan(100’’)×p/h×L1/2の範囲に規定されるxである。すなわち、xは、おおよそ、21mm≦x≦108mmの範囲にある。
図12(b)は、凸部間隔xに対するβ偏心及びγ偏心の関係を示す図である。図12(b)において、横軸は、凸部間隔x(mm)の値を表し、縦軸は、β偏心(’’)又はγ偏心)(’’)の値を表す。図12(b)に示すように、凸部間隔xが小さいほど、β偏心は、小さくなる。また、凸部間隔xが大きいほど、γ偏心は、小さくなる。そして、おおよそ21mm≦x≦108mmの範囲において、β偏心及びγ偏心が、100’’以下になる。
さらに、P=30mm及び21mm≦x≦108mmの場合には、位置A、B及びCにおける凸部123の中心が、光学素子120の光学表面121と異なる面122の幾何学的な重心Gを中心とすると共にL/4(50mm)の半径を有する第一の円内に位置する。また、位置A、B及びCにおける凸部123の中心が、光学素子120の光学表面121と異なる面122の幾何学的な重心Gを中心とすると共にL/10(20mm)の半径を有する第二の円外に位置する。
以上、本発明の実施の形態及び実施例を具体的に説明してきたが、本発明は、これらの実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、これら本発明の実施の形態及び実施例を、本発明の主旨及び範囲を逸脱することなく、変更又は変形することができる。
[付記]
付記(1):
光学表面及び該光学表面と異なる面に少なくとも三個の凸部を有する光学素子において、
該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部、並びに、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部は、
tan −1 (h/p)≦第一の規格値
の関係を満たし、
hは、該垂線の足の位置における当該光学素子の接平面を基準とした該二個の凸部の中心における当該光学素子の高さのうち大きい方であり、且つ、
pは、該垂線の長さである
ことを特徴とする光学素子。
付記(2):
h=(x /L )×h
であり、
xは、前記二個の凸部の中心の間における間隔であり、
Lは、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の方向における当該光学素子の長さであり、
は、前記垂線の足の位置における当該光学素子の接平面を基準とした、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の方向における当該光学素子の末端の高さのうち大きい方である
ことを特徴とする付記(1)に記載の光学素子。
付記(3):
前記二個の凸部及び前記一個の凸部は、
tan −1 (q/x)≦第二の規格値
の関係を満たし、
qは、前記二個の凸部のうち一方の凸部の上面を基準とした他方の凸部の上面の高さであり、
xは、前記二個の凸部の中心の間における間隔である
ことを特徴とする付記(1)又は(2)に記載の光学素子。
付記(4):
前記少なくとも三個の凸部は、前記二個の凸部及び前記一個の凸部のみからなることを特徴とする付記(1)乃至(3)のいずれか一つに記載の光学素子。
付記(5):
前記垂線の足は、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の中心であることを特徴とする付記(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の光学素子。
付記(6):
光学表面及び該光学表面と異なる面に少なくとも三個の凸部を有する光学素子において、
該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部の中心、並びに、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部の中心は、該少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/2の半径を有する第一の円内又は該第一の円上に位置させられ、
Lは、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の方向における当該光学素子の長さである
ことを特徴とする光学素子。
付記(7):
前記二個の凸部の中心及び前記一個の凸部の中心は、該少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/4の半径を有する第一の円内又は該第一の円上に位置させられることを特徴とする付記(6)に記載の光学素子。
付記(8):
前記二個の凸部の中心及び前記一個の凸部の中心は、前記少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/10の半径を有する第二の円外又は該第二の円上に位置させられることを特徴とする付記(6)又は(7)に記載の光学素子。
付記(9):
前記光学表面を介して光源から発生する光を該光で走査される対象に結像させる結像光学素子であることを特徴とする付記(1)乃至(8)のいずれか一つに記載の光学素子。
付記(10):
少なくとも一つの光学素子を含むと共に光源から発生する光を用いて対象を走査する光学走査デバイスにおいて、
該少なくとも一つの光学素子は、付記(1)乃至(9)のいずれか一つに記載の光学素子を含むことを特徴とする光学走査デバイス。
付記(11):
光源から発生する光を用いて感光体を走査する光学走査デバイスを含むと共に該感光体に画像を形成する画像形成装置において、
該光学走査デバイスは、付記(10)に記載の光学走査デバイスを含むことを特徴とする画像形成装置。
図1は、本発明の第一の実施形態に従った光学素子の例の概略的な構成を説明する図である。 図2は、本発明の第一の実施形態に従った光学素子の例の詳細な構成を説明する第一の図である。 図3は、本発明の第一の実施形態に従った光学素子の例の詳細な構成を説明する第二の図である。 図4は、本発明の第二の実施形態に従った光学素子の例を説明する図である。 図5は、光学素子の光学表面と異なる面に設けられた抜き勾配を有する凸部の例を説明する図である。 図6は、筐体及び複数の光学素子の配置の例を説明する図である。 図7は、光学走査デバイスとしての光学走査系の第一の例を説明する図である。 図8は、多色画像形成用の光学走査デバイスとしての光学走査系の第二の例を説明する図である。 図9は、カラー画像を形成可能な多色画像形成装置である画像形成装置の例を説明する図である。 図10は、本発明の第一及び第二の実施形態に従った光学素子の第一の実施例を示す図である。 図11は、本発明の第一及び第二の実施形態に従った光学素子の第二の実施例を示す図である。 図12は、本発明の第一及び第二の実施形態に従った光学素子の第三の実施例を示す図である。
10,20,30,40,50,100,110,120 光学素子
11,21,31,41,51,101,111,121 光学表面
12,22,32,42,52,102,112,122 光学表面と異なる面
13,23,33,43,53,103,113,123 凸部
14,24,34 ヒケ面
25,35 光学素子の母線
61,71,81 筐体
62 第一の光学素子
63 第二の光学素子63
70,80 光学走査系
72,82a,82b,82c,82d レーザー光源
73,83a,83b,83c,83d シリンドリカルレンズ
74,84 回転多面境
75,85 ポリゴンスキャナーユニット
76a、76b,86a,86b,86c,86d 結像光学素子
77a、77b,87a、87b、87c、87d 感光体
1005 2次転写ローラ
1006 定着装置
1007 排紙ローラ
1008 光走査装置
1010 転写ベルトユニット
1011 転写ベルト
1012Y、1012M、1012C、1012BK 1次転写ローラ
1013 レジストローラ対
1014 搬送ローラ
1015 給紙トレイ
1016 給紙コロ
1017 排紙トレイ
1020Y、1020M、1020C、1020BK 感光体ドラム
1030Y 帯電装置
1050Y 現像装置
1051Y 現像ローラ
1052Y トナーカートリッジ
1060Y、1060M、1060C、1060BK 画像ステーション
1061 シート給送装置
1062 定着ローラ
1063 加圧ローラ
1070Y クリーニング装置
1072 駆動ローラ
1073 転写入口ローラ
1074 テンションローラ
1100 画像形成装置
LY、LM、LC、LBK ビーム
S 転写紙/シート

Claims (10)

  1. 光学表面及び該光学表面と異なる面に少なくとも三個の凸部を有する光学素子において、
    該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部の中心、並びに、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部の中心は、該少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/2の半径を有する第一の円内又は該第一の円上に位置させられ、
    Lは、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の方向における当該光学素子の長さであると共に、
    該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部、並びに、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部は、
    tan−1(h/p)≦第一の規格値
    の関係を満たし、
    hは、該垂線の足の位置における当該光学素子の接平面を基準とした該二個の凸部の中心における当該光学素子の高さのうち大きい方であり、且つ、
    pは、該垂線の長さであると共に、
    前記第一の規格値は、100’’である
    ことを特徴とする、光学素子。
  2. 請求項1に記載の光学素子において、
    h=(x/L)×h
    であり、
    xは、前記二個の凸部の中心の間における間隔であり、
    Lは、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の方向における当該光学素子の長さであり、
    は、前記垂線の足の位置における当該光学素子の接平面を基準とした、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の方向における当該光学素子の末端の高さのうち大きい方である
    ことを特徴とする、光学素子。
  3. 光学表面及び該光学表面と異なる面に少なくとも三個の凸部を有する光学素子において、
    該少なくとも三個の凸部のうち、中心の間の間隔が最大である二個の凸部の中心、並びに、該二個の凸部の中心を結ぶ直線に対して、中心からの垂線の長さが最大である一個の凸部の中心は、該少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/2の半径を有する第一の円内又は該第一の円上に位置させられ、
    Lは、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の方向における当該光学素子の長さであると共に、
    前記二個の凸部及び前記一個の凸部は、
    tan−1(q/x)≦第二の規格値
    の関係を満たし、
    qは、前記二個の凸部のうち一方の凸部の上面を基準とした他方の凸部の上面の高さであり、
    xは、前記二個の凸部の中心の間における間隔であると共に、
    前記第二の規格値は、100’’である
    ことを特徴とする、光学素子。
  4. 請求項1から3までのいずれかに記載の光学素子において、
    前記二個の凸部の中心及び前記一個の凸部の中心は、該少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/4の半径を有する第一の円内又は該第一の円上に位置させられることを特徴とする、光学素子。
  5. 請求項1から4までのいずれかに記載の光学素子において、
    前記二個の凸部の中心及び前記一個の凸部の中心は、前記少なくとも三個の凸部を有する面の重心を中心とすると共にL/10の半径を有する第二の円外又は該第二の円上に位置させられることを特徴とする、光学素子。
  6. 請求項1からまでのいずれかに記載の光学素子において、
    前記少なくとも三個の凸部は、前記二個の凸部及び前記一個の凸部のみからなることを特徴とする、光学素子。
  7. 請求項1からまでのいずれかに記載の光学素子において、
    前記垂線の足は、前記二個の凸部の中心を結ぶ直線の中心であることを特徴とする、光学素子。
  8. 請求項1からまでのいずれかに記載の光学素子において、
    前記光学表面を介して光源から発生する光を該光で走査される対象に結像させる結像光学素子であることを特徴とする、光学素子。
  9. 少なくとも一つの光学素子を含むと共に光源から発生する光を用いて対象を走査する光学走査デバイスにおいて、
    該少なくとも一つの光学素子は、請求項1からまでのいずれかに記載の光学素子を含むことを特徴とする、光学走査デバイス。
  10. 光源から発生する光を用いて感光体を走査する光学走査デバイスを含むと共に該感光体に画像を形成する画像形成装置において、
    該光学走査デバイスは、請求項に記載の光学走査デバイスを含むことを特徴とする、画像形成装置。
JP2006221259A 2006-08-14 2006-08-14 光学素子、光学走査デバイス、及び画像形成装置 Active JP5111809B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006221259A JP5111809B2 (ja) 2006-08-14 2006-08-14 光学素子、光学走査デバイス、及び画像形成装置
US11/837,890 US7872813B2 (en) 2006-08-14 2007-08-13 Optical element, optical scanning device, and image forming apparatus
CN2007101423380A CN101126819B (zh) 2006-08-14 2007-08-14 光学元件,光学扫描装置,以及成像设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006221259A JP5111809B2 (ja) 2006-08-14 2006-08-14 光学素子、光学走査デバイス、及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008046317A JP2008046317A (ja) 2008-02-28
JP5111809B2 true JP5111809B2 (ja) 2013-01-09

Family

ID=39094892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006221259A Active JP5111809B2 (ja) 2006-08-14 2006-08-14 光学素子、光学走査デバイス、及び画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7872813B2 (ja)
JP (1) JP5111809B2 (ja)
CN (1) CN101126819B (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1961709B1 (en) * 2005-11-18 2016-12-21 Hoya Corporation Process for production of molded articles, glass material, and method for determing the surface shapes of glass material and mold
JP2009069672A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Ricoh Co Ltd プラスチック光学素子、入れ子、金型、光走査装置および画像形成装置
JP5326276B2 (ja) * 2007-12-28 2013-10-30 株式会社リコー プラスチックレンズの成型用金型、プラスチックレンズ、及びこれを具備する光走査装置、画像形成装置
JP2009222934A (ja) 2008-03-14 2009-10-01 Ricoh Co Ltd 光走査装置・プラスチック光学素子・画像形成装置
US8004554B2 (en) * 2008-09-01 2011-08-23 Ricoh Company, Ltd. Plastic optical element, optical scanning device, and image forming apparatus using the optical scanning device
EP2402133A4 (en) 2009-02-27 2014-10-15 Hoya Corp DEVICE FOR PRODUCING A FORM FOR A LENS AND METHOD FOR PRODUCING A GLASS GLASS
EP2402132A4 (en) * 2009-02-27 2014-10-15 Hoya Corp DEVICE FOR PRODUCING A FORM FOR A LENS AND METHOD FOR PRODUCING A GLASS GLASS
JP5761655B2 (ja) 2011-03-16 2015-08-12 株式会社リコー 光走査装置、画像形成装置、走査レンズ及び走査レンズの成形方法
JP5845757B2 (ja) 2011-09-15 2016-01-20 株式会社リコー プラスチック光学素子、光走査装置及び画像形成装置
JP6261331B2 (ja) * 2013-12-25 2018-01-17 キヤノン株式会社 結像光学素子、光走査装置、及び画像形成装置
JP2016014564A (ja) 2014-07-01 2016-01-28 株式会社リコー 撮像ユニット
WO2016060268A1 (ja) 2014-10-17 2016-04-21 株式会社リコー 車両用画像表示システム

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3512595B2 (ja) 1996-11-07 2004-03-29 株式会社リコー プラスチック成形品の成形方法およびプラスチック成形品の成形用金型
FR2760853B1 (fr) * 1997-03-17 1999-05-28 Essilor Int Lentille de contact a bossages palpebraux
JP3696420B2 (ja) 1998-11-11 2005-09-21 株式会社リコー プラスチック成形品の製造方法
JP2001047524A (ja) 1999-06-03 2001-02-20 Ricoh Co Ltd プラスチック光学素子の製造方法、その製造装置、及びその製造方法により製造したプラスチック光学素子
JP2003177214A (ja) 2001-12-13 2003-06-27 Ricoh Co Ltd プラスチック光学素子
JP4302415B2 (ja) * 2003-03-14 2009-07-29 株式会社リコー 画像形成装置
JP4291032B2 (ja) 2003-04-21 2009-07-08 株式会社リコー 光学素子、光走査装置、鏡面駒、位置決め治具及び位置決め方法
JP4139359B2 (ja) 2004-06-18 2008-08-27 株式会社リコー 走査結像光学系・光走査装置および画像形成装置
JP2006126333A (ja) 2004-10-27 2006-05-18 Ricoh Co Ltd プラスチック光学素子、該素子を備えた光走査装置及び画像形成装置
JP4593254B2 (ja) * 2004-12-07 2010-12-08 株式会社リコー 光走査装置における走査レンズ、光走査装置及び画像形成装置
JP4999277B2 (ja) * 2005-02-10 2012-08-15 株式会社リコー 光学素子の固定接合方法、固定接合装置、光走査装置及び画像形成装置
JP2006292944A (ja) 2005-04-08 2006-10-26 Ricoh Co Ltd プラスチック光学素子、プラスチック光学素子成形型、光走査装置、及び、その光走査装置を具備する画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101126819A (zh) 2008-02-20
JP2008046317A (ja) 2008-02-28
US20080049287A1 (en) 2008-02-28
CN101126819B (zh) 2010-10-13
US7872813B2 (en) 2011-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5111809B2 (ja) 光学素子、光学走査デバイス、及び画像形成装置
JP5899964B2 (ja) 光書込装置及び画像形成装置
WO2007077979A1 (ja) 光学走査装置
JP2009069672A (ja) プラスチック光学素子、入れ子、金型、光走査装置および画像形成装置
JP2009265614A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4460865B2 (ja) 光走査装置及びカラー画像形成装置
US9547152B2 (en) Plastic optical element and optical scanner and imaging forming device including the same
JP2009265403A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
US8873124B2 (en) Plastic optical element, optical scanner including the plastic optical element, and image forming apparatus including same
JP2005182077A (ja) ビーム走査装置およびその製造方法
JP4717189B2 (ja) 画像形成装置
US8457530B2 (en) Plastic optical element, optical scanning device, and image forming apparatus
US8339434B2 (en) Light scanning unit and electrophotographic image forming apparatus employing the same
JP5168864B2 (ja) 光走査装置・画像形成装置
JP2004109333A (ja) 光走査用レンズ・光走査装置・画像形成装置
JP2009020195A (ja) 光操作装置、及びそれを搭載した画像形成装置
JP2004226497A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2001311896A (ja) 走査結像レンズ・走査結像光学系・光走査装置・光走査方法および画像形成装置
JP7230672B2 (ja) 露光装置および画像形成装置
JP5050272B2 (ja) 光源装置、光源装置の製造方法、光走査装置及び画像形成装置
JP6520198B2 (ja) 走査光学装置
US7697023B2 (en) Image forming apparatus
JP5488802B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP5112263B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2010049060A (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121010

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5111809

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150