JP6261331B2 - 結像光学素子、光走査装置、及び画像形成装置 - Google Patents

結像光学素子、光走査装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は結像光学素子に関し、例えば、レーザービームプリンタ(LBP)やデジタル複写機、マルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)等が備える画像形成装置の光走査装置に好適なものである。
従来、画像形成装置が備える光走査装置においては、感光体の幅(A4やA3)に対応して一方向(主走査方向)に伸びた、長尺の結像光学素子が用いられている。この結像光学素子は、偏向器により主走査方向に偏向された光束を感光体上に集光するためのパワーを有しているため、光走査装置内での厳しい位置決め精度が求められている。特許文献1には、結像光学素子の主走査方向における位置決めをするための基準部が、結像光学素子の上下端の長手方向における中央部近傍に1つずつ設けられた構成が開示されている。
特開2010−49059号公報
近年、低コスト化のために、光走査装置における各部材の組付けの自動化が進められており、複数の結像光学素子をストッカー(シューター)内に積載しておき、各結像光学素子が自重で自動的に光走査装置に投入されるようにする方法が提案されている。しかし、このような組付け方法を用いる場合、特許文献1に記載の結像光学素子をストッカー内に積載させると、図11に示すように、各結像光学素子10が光軸回りに回転してしまう。これにより、結像光学素子10がストッカー20内で詰まってしまい、光走査装置の生産効率が低下してしまうという問題が生じる。
そこで、本発明の目的は、複数の結像光学素子を積載する際の安定性を高め、光走査装置の生産効率を向上させることが可能な結像光学素子を提供することである。
上記目的を達成するための、本発明の一側面としての結像光学素子は、偏向器により光束を第1の方向に偏向して被走査面上を走査する光走査装置に用いられる結像光学素子であって、前記結像光学素子の前記第1の方向における長さは、前記結像光学素子の光軸方向と前記第1の方向とに垂直な第2の方向における長さよりも長く、前記第2の方向における両方の端部の夫々に設けられた複数の突起部を有し、前記第2の方向における片方の端部に設けられた複数の突起部の夫々と、前記第2の方向における他方の端部に設けられた複数の突起部の夫々と、は前記第1の方向において互いに異なる位置に設けられていることを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付の図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされる。
本発明によれば、複数の結像光学素子を積載する際の安定性を高め、光走査装置の生産効率を向上させることが可能な結像光学素子を提供することができる。
本発明の実施形態に係る光走査装置の要部概略図。 本発明の実施例1に係る結像光学素子の要部概略図。 本発明の実施例1に係る結像光学素子をストッカー内に積載した際の図。 光走査装置内の昇温による結像光学素子への影響を説明するための図。 本発明の実施例2に係る結像光学素子の要部概略図。 本発明の実施例2に係る結像光学素子をストッカー内に積載した際の図。 本発明の実施例3に係る結像光学素子の要部概略図。 本発明の実施例3に係る結像光学素子をストッカー内に積載した際の図。 本発明の実施例4に係る結像光学素子の要部概略図。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の要部概略図。 従来の結像光学素子をストッカー内に積載した際の図。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明を省略する。なお、以下の説明において、主走査方向とは、偏向器の回転軸と結像光学系の光軸とに垂直な方向(偏向器により光束が偏向される方向)であり、副走査方向とは、偏向器の回転軸に平行な方向である。また、主走査断面とは、副走査方向に垂直な断面であり、副走査断面とは、主走査方向に垂直な断面である。
図1は、本発明の実施形態に係る光走査装置の要部概略図であり、図1(a)はXY断面図(主走査断面図)を、図1(b)はZX断面図(副走査断面図)を、夫々示している。本実施形態に係る光走査装置は、結像光学素子を複数備え、4つの異なる色相に対応する画像情報を、4つの異なる感光ドラムの感光面上に同時に記録するタンデム型の光走査装置である。本実施形態に係る光走査装置は、入射光学系Ly,Lm,Lc,Lkと、偏向器5と、結像光学系6ym,6ckと、反射光学素子8y,8m,8c,8kと、防塵ガラス9y,9m,9c,9kと、を備えている。
入射光学系Ly,Lm,Lc,Lkは、光源1y,1m,1c,1kと、光束の形状を成形する開口絞り2y,2m,2c,2kと、光束の集光状態を変換する集光光学素子3y,3m,3c,3kと、を有する。本実施例において、各光源は半導体レーザであり、各集光光学素子は、主走査断面内と副走査断面内とで異なる屈折力(パワー)を有するアナモフィックレンズである。各集光光学素子は、各光源から出射して開口絞を通過した発散光束の夫々を、主走査断面内では平行光束又は収束光束に変換し、副走査断面内では収束光束に変換している。なお、各集光光学素子をコリメータレンズ及びシリンダーレンズの2つの光学素子により構成してもよく、また、各集光光学素子を一体化して構成してもよい。
各光源から出射した光束の夫々は、対応する各入射光学系により偏向器5の偏向面5ym,5ckに導光される。本実施形態に係る偏向器5は、回転多面鏡(ポリゴンミラー)であり、不図示の駆動部(モータ)により図中矢印A方向に一定速度(等角速度)で回転させられている。偏向器5は、各入射光学系からの光束を各偏向面により主走査方向に偏向している。そして、偏向器5により偏向された各光束は、結像光学系6ym,6ckにより互いに異なる被走査面(感光面)7y,7m,7c,7kの夫々の上に集光されている。なお、防塵ガラス9y,9m,9c,9kの夫々は、結像光学系6ym,6ckと被走査面7y,7m,7c,7kとの間に配置されており、光走査装置内へ塵埃などが侵入することを防いでいる。
結像光学系6ym,6ckの夫々は、集光機能及びfθ特性を備えており、主走査断面内と副走査断面内とで異なるパワーを有する結像光学素子(結像レンズ)を2つ有している。具体的には、結像光学系6ymは、第1の結像レンズ61ym及び第2の結像レンズ62ymを有し、結像光学系6ckは、第1の結像レンズ61ck及び第2の結像レンズ62kを有している。第1の結像レンズ61ym及び61ckは、夫々の光軸上において、主走査断面内では正のパワーを有し、副走査断面内では負のパワーを有するアナモフィックレンズである。本実施形態に係る各結像レンズは、プラスチックなどの樹脂材料より成る。
また、第1の結像レンズ61ymと第1の結像レンズ61ckとは同一形状を成しており、かつ、第2の結像レンズ62ymと第2の結像レンズ62kとは同一形状を成している。これにより、第1の結像レンズ同士及び第2の結像レンズ同士を、共通の金型でモールド成形することができるため、低コスト化を実現することができる。ここで、各結像レンズは主走査断面内において非対称な形状を成しており、結像光学系6ymと結像光学系6ckとは、偏向器5の回転軸を含み主走査方向に平行な面内の対称軸回りに180°回転させると互いに一致するように配置されている。なお、副走査断面内において、結像光学系6ymは、偏向面5ymと被走査面7y,7mとを共役関係にし、結像光学系6ckは、偏向面5ckと被走査面7c,7kとを共役関係にしており、夫々が偏向面5ym及び5ckの面倒れ補償を行っている。
図1(b)に示したように、第1の結像レンズ61ck及び第2の結像レンズ62ckは、2つの光路(偏向面5ckから被走査面7c,7kに至る各光路)において共用されている。同様に、第1の結像レンズ61ym及び第2の結像レンズ62ymは、2つの光路(偏向面5ymから被走査面7y,7mに至る各光路)においてにおいて共用されている。なお、結像光学系6ym,6ckの構成はこれに限定されるものではない。各結像光学系により各被走査面上に集光された光束の夫々は、偏向器5の回転により、各被走査面上を図中矢印B方向(主走査方向)に等角速度で走査する。
ここで、本実施形態に係る各結像光学素子(結像レンズ)は、光軸方向に垂直な第1の方向(主走査方向)に伸びており、光軸方向と第1の方向とに垂直な第2の方向(副走査方向)における両方の端部の夫々に設けられた複数の突起部を含んでいる。そして、第2の方向における片方の端部に設けられた複数の突起部の夫々と、第2の方向における他方の端部に設けられた複数の突起部の夫々と、は第1の方向において互いに異なる位置に設けられている。この構成によれば、複数の結像光学素子を積載する際の安定性を高め、光走査装置の生産効率を向上させることができる(詳細は後述)。
次に、本実施形態に係る結像光学素子について、各実施例で詳細に説明する。
[実施例1]
以下、本発明の実施例1に係る結像光学素子について詳細に説明する。図2は、本実施例に係る結像光学素子(結像レンズ)61の要部概略図であり、図2(a)はXY断面図(主走査断面図)を、図2(b)はYZ断面図(副走査断面図)を、夫々示している。結像光学素子61は、光軸方向(X方向)に垂直な第1の方向(Y方向)に伸びた長尺の結像光学素子であり、光走査装置においてはその長手方向と主走査方向とが一致するように配置される。
結像光学素子61は、光束が通過する光学面R1,R2と、結像光学素子61の位置決めを行う側面部1t,1b及び突起部(基準部)2t,2bと、結像光学素子61の回転を抑制する突起部(ボス部)3tu,3bu,3tl,3blと、を含んでいる。結像光学素子61が光走査装置内に組み込まれた際に、側面部1t,1bは、その筐体(光学箱)に当接して副走査方向(Z方向)の位置決めを行い、基準部2t,2bは、その筐体に当接して主走査方向(Y方向)の位置決めを行う。なお、ボス部3tu,3bu,3tl,3blの夫々は、光走査装置の筐体には当接しない。本実施例に係る結像光学素子61は、モールド成形により形成されるプラスチックレンズであるため、その光学面を、主走査断面内と副走査断面内とで曲率が異なる形状などの複雑な形状とすることが可能になる。
側面部1t,1bは、結像光学素子61の副走査方向(第2の方向)における両端部であり、複数の突起部2t,3tu,3tlは側面部1t(片方の端部)に、複数の突起部2b,3bu,3blは側面部1b(他方の端部)に、夫々設けられている。また、基準部2t,2bは、主走査方向における中央近傍に設けられており、ボス部3tu,3bu,3tl,3blは、主走査方向における端部近傍に設けられている。なお、図2に示したように、基準部2t,2b及びボス部3tu,3bu,3tl,3blの夫々は円筒形状であり、夫々の高さ(副走査方向における長さ)は全て同一である。
本実施例に係る結像光学素子61おいては、複数の突起部2t,3tu,3tlの夫々と、複数の突起部2b,3bu,3blの夫々と、は主走査方向(第1の方向)において互いに異なる位置に設けられている。これにより、複数の結像光学素子61を第2の方向に積み重ねて、ストッカー等の容器の中に収納することができる。
図3は、本実施例に係る結像光学素子61が、ストッカー100内に積載された様子を示す図である。隣接する結像光学素子61同士(結像光学素子61a及び61b)において、片方(上側)の結像光学素子61aに設けられた基準部2b及びボス部3bu,3blが、他方(下側)の結像光学素子61bの側面部1tに当接している。また、下側の結像光学素子61bに設けられた基準部2t及びボス部3tu,3tlが、上側の結像光学素子61aの側面部1bに当接している。このように、各結像光学素子61に設けられた複数の突起部が、隣接する他の結像光学素子61に当接することで、各結像光学素子61が光軸回りに回転してストッカー100内で詰まることを抑制することができる。
本実施例に対して、例えば、結像光学素子の長手方向における端部を基準部として、その端部を光走査装置の筐体内部の側壁に突き当てて位置決めを行うような構成や、基準部を結像光学素子の光軸方向における両端部に設ける構成も考えられる。しかし、光走査装置内においては、偏向器5を高速で回転させるためのモータやICチップの発熱等により、温度が20℃〜30℃近く上昇する。よって、前者の構成を採用した場合、光走査装置の筐体の材料と結像光学素子の材料との線膨張係数が異なることや、結像光学素子が主走査方向に伸びた長尺形状であることに起因して、筐体と結像光学素子の端部とを接着するための接着剤が剥がれる恐れがある。
また、後者の構成を採用した場合、結像光学素子に光軸方向に伸びる突起物を設ける必要があるため、結像光学素子をモールド成形して鏡面駒(金型)を開く際の離型抵抗が大きくなり、結像光学素子の光軸に歪みが発生する恐れがある。さらに、副走査断面内において、基準部が光学面に重ならないようにするために、基準部を光学面よりも外側に設ける必要がある。そのため、結像光学素子の副走査方向における高さが高くなり、1つの金型で成形可能な結像光学素子の個数(取り個数)の減少や、光走査装置の大型化を招いてしまう。
しかしながら、本実施例においては、結像光学素子61の主走査方向(長手方向)における位置決めを行う基準部2t,2bを、結像光学素子61の副走査方向における両端部(側面部1t,1b)に設けている。この構成により、上述したような課題を解決することができる。
ここで、光走査装置内の昇温による、本実施例に係る結像光学素子に対する影響について、図4を用いて詳細に説明する。図4(a)は、図1(a)における偏向器5の周辺をZ方向における反対側から見た時の拡大図であり、図4(b)は、図4(a)に示した本実施例に係る結像光学素子の代わりに、比較例に係る結像光学素子を配置した時の構成を示している。なお、以下では第1の結像レンズを用いて説明を行うが、第2の結像レンズについても同様である。
前述したように、第1の結像レンズ61ymと第1の結像レンズ61ckとは同一形状を成しており、偏向器5の回転軸を含み主走査方向に平行な面内の対称軸回りに180°回転した時に、互いに一致するように配置されている。すなわち、図2を見ても分かるように、各結像レンズは、夫々の光軸回りに回転対称な形状である。これにより、偏向器5の回転軸を挟んで両側に配置される結像レンズを、同一の金型によりモールド成形することが可能になる。そして、第1の結像レンズ61ymの基準部2b及び第1の結像レンズ61ckの基準部2tの夫々は、光走査装置の筐体の底面に設けられた溝に嵌合されており、これにより、夫々が主走査方向において位置決めされている。
この時、第1の結像レンズ61ym及び61ckの他の基準部及び各ボス部は、光走査装置の筐体に当接していない。これは、各結像レンズの位置決めを複数の突起部により行おうとすると、突起部同士が影響し合って正確な位置決めを行いづらくなるためである。よって、本実施例のように、各結像レンズを1つの基準部により位置決めすることが望ましい。なお、各基準部と光走査装置筐体とを嵌合させる構成に限らず、筐体の面に基準部を当接させることにより、各結像レンズの位置決めをしてもよい。
図4(a)に示したように、本実施例に係る各結像レンズにおいては、基準部が主走査方向における中央近傍に設けられている。よって、光走査装置に組み込まれた際の、第1の結像レンズ61ymの基準部2bの位置と第1の結像レンズ61ckの基準部2tの位置とは、主走査方向において大きく離間していない。一方で、図4(b)に示したように、比較例に係る各結像レンズにおいては、基準部が主走査方向における中央近傍から離れた位置に設けられている。よって、光走査装置に組み込まれた際の、第1の結像レンズ61ymの基準部2bの位置と第1の結像レンズ61ckの基準部2tの位置とは、主走査方向において大きく離間している。
前述したように、光走査装置内の上昇により、偏向器5の付近に配置された第1の結像レンズ61ym及び61ckの夫々は、基準部2b,2tを中心に主走査方向へ膨張してしまう。図4(b)に示した構成の場合、光走査装置の筐体に嵌合する基準部(結像レンズ61ymの基準部2t及び第1の結像レンズ61ckの基準部2b)同士の主走査方向における相対位置が大きく異なる。よって、結像レンズ61ymの+Y方向及び−Y方向における膨張量と、第1の結像レンズ61ck+Y方向及び−Y方向における膨張量と、の相対差も大きくなる。その結果、図4(b)に示した構成を画像形成装置に適用した場合、各結像レンズに対応する被走査面上での主走査方向における印字位置の大きなズレが発生し、形成画像に色ずれが生じてしまう。
対して、本実施例においては、図4(a)に示したように、第1の結像レンズ61ymと第1の結像レンズ61ckとにおいて、光走査装置の筐体に嵌合する基準部同士の主走査方向における相対位置は大きく異ならない。よって、比較例に係る構成と比較して、各結像レンズの+Y方向及び−Y方向における膨張量の相対差を小さく抑えることができる。
なお、本実施例おいて、結像光学素子の主走査方向における長さをYL、結像光学素子の上下の側面部に設けられた基準部2tと基準部2bとの主走査方向における離間量をYP、とする時、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
0<YP<0.2×YL ・・・(1)
条件式(1)の下限を下回ると、ストッカー内に複数の結像光学素子を積載した場合、隣接する結像光学素子の基準部同士が干渉してしまい、ストッカー内で各結像光学素子が光軸回りに回転してがたついてしまう。また、条件式(1)の上限を上回ると、光走査装置内が昇温した場合に、形成画像の色ずれが視認できるレベルまで大きく発生してしまう。また、結像光学素子のモールド成形時において、基準部側の側面駒をスライドさせて金型を開く際に、光軸回りのモーメント(振られ)が生じ、基準部に圧力がかかって変形(とられ)が発生してしまう。本実施例においては、YP=3(mm)、YL=95(mm)、であり、条件式(1)を満足している。
また、主走査方向において、結像光学素子の主走査方向における端部から、その端部に最も近接して配置された突起部(ボス部)の中心までの距離をYMとする時、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
0<YM<0.3×YL ・・・(2)
条件式(2)の上限を上回ると、ボス部が結像光学素子の中央近傍に配置されることになり、ストッカー内に複数の結像光学素子を積載した場合にがたつきが発生してしまう恐れがある。また、ボス部が主走査方向における光学有効域内に入り込むことになり、モールド成形時にボス部の付け根付近の光学面(光学有効面)にクセが発生する可能性がある。本実施例においては、YM=9.5(mm)、YL=95(mm)、であり、条件式(2)を満足している。
さらに、本実施例おいて、結像光学素子の側面部1t(上端部)と側面部1b(下端部)との距離をh、結像光学素子の外形の中心部の肉厚をd、とする時、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
0.8<d/h<1.2 ・・・(3)
条件式(3)の下限を下回ると、結像光学素子が組み込まれる光走査装置の筐体の高さ(副走査方向の大きさ)が大きくなってしまう。また、条件式(3)の上限を上回ると、結像光学素子のモールド成形時に生じる複屈折が、光学有効域内において顕著に現れてしまう。本実施例においては、d=10.5(mm)、h=12(mm)、であり、条件式(3)を満足している。
なお、結像光学素子の主走査方向(長手方向)における端部と各基準部の中心と主走査方向における距離をYN、とする時、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
0.8×YL/2<YN<1.2×YL/2 ・・・(4)
条件式(4)は、各結像光学素子において、基準部2t,2bが主走査方向における中央近傍に設けられているということを示している。すなわち、条件式(4)において、YL=YL/2となる時、各基準部の中心の位置が結像光学素子の主走査方向における中央に一致することになる。条件式(4)を満たさないと、結像光学素子のモールド成形時にとられが発生しやすくなってしまう。また、各結像光学素子が昇温した際に、光走査装置の筐体に嵌合した基準部に対する膨張量が、+Y方向と−Y方向とで大きく異なってしまい、主走査方向において良好な光学性能が得られなくなってしまう。
以上、本実施例に係る結像光学素子によれば、ストッカー等の中に複数の結像光学素子を積載する際の安定性を高め、光走査装置の生産効率を向上させることができる。
[実施例2]
以下、本発明の実施例2に係る結像光学素子について詳細に説明する。図5は、本実施例に係る結像光学素子61の要部概略図であり、図5(a)はXY断面図を、図5(b)はYZ断面図を、夫々示している。本実施例が実施例1に対して異なる点は、結像光学素子に設けられる全てのボス部を、主走査方向において光学有効域外に配置したという点である。
図5に示したように、本実施例に係る結像光学素子61の側面部1t,1bにおいて、全てのボス部3tu,3bu,3tl,3blは、主走査方向の端部(光学有効域外)に配置されている。これにより、モールド成形時にボス部の近傍に発生するクセが、光学有効域に与える影響を低減することができる。
図6は、本実施例に係る結像光学素子61が、ストッカー100内に積載された様子を示す図である。本実施例においては、各結像光学素子61における全てのボス部を、実施例1よりも更に主走査方向における端部側に配置したことにより、各結像光学素子の安定性をより高めることができる。
なお、本実施例においては、YM=2.5(mm)、YL=95(mm)、であり、条件式(2)を満足している。
以上、本実施例に係る結像光学素子によれば、ストッカー等の中に複数の結像光学素子を積載する際の安定性を高め、光走査装置の生産効率を向上させることができる。
[実施例3]
以下、本発明の実施例3に係る結像光学素子について詳細に説明する。図7は、本実施例に係る結像光学素子61の要部概略図であり、図7(a)はXY断面図を、図7(b)はYZ断面図を、夫々示している。本実施例が実施例1に対して異なる点は、結像光学素子に設けられる基準部の高さとボス部の高さとを異ならせたという点である。
図7(b)に示したように、本実施例においては、結像光学素子61の基準部2t,2bの高さを、実施例1に係る基準部の高さの1/2としている。すなわち、本実施例においては、各基準部の高さが各ボス部の高さの1/2となっている。この構成により、基準部をモールド成形する際に生じるとられを低減することができるため、高い精度で基準部を成形することができる。
図8は、本実施例に係る結像光学素子61が、ストッカー100内に積載された様子を示す図である。本実施例においても、複数のボス部により、各結像光学素子61がストッカー100内で光軸回りに回転することを抑制することができる。
以上、本実施例に係る結像光学素子によれば、ストッカー等の中に複数の結像光学素子を積載する際の安定性を高め、光走査装置の生産効率を向上させることができる。
[実施例4]
以下、本発明の実施例4に係る結像光学素子について詳細に説明する。図9は、本実施例に係る結像光学素子61の要部概略図であり、図9(a)はXY断面図を、図9(b)はYZ断面図を、夫々示している。本実施例が実施例1に対して異なる点は、結像光学素子に設けられる基準部及びボス部を光軸方向に伸びた形状としたという点である。
図9(a)に示したように、本実施例においては、結像光学素子61の基準部2t,2b及びボス部3tu,3bu,3tl,3blの夫々を、結像光学素子61の長手方向(Y方向)における長さよりも光軸方向(X方向)の長さの方が長い形状としている。この構成により、複数の結像光学素子61をストッカー内に積載した際に、各結像光学素子61の光軸回りの回転だけでなく、長手方向(第1の方向)に平行な軸回りの回転も抑制することができ、各結像光学素子61の安定性をより高めることができる。また、結像光学素子61をモールド成形する際に、側面駒及びそれをスライドさせるための機構を設ける必要がなくなり、1つの金型での取り個数の増加、及び金型の低コスト化を実現することができる。
[画像形成装置]
図10は、本発明の実施形態に係る画像形成装置60の要部概略図(ZX断面図)である。画像形成装置60は、上述した各実施例のいずれかに係る結像光学素子を有する光走査装置11を備え、4つの感光ドラムの感光面上に並行して画像情報を記録する、タンデムタイプのカラー画像形成装置である。
図10に示すように、画像形成装置60には、パーソナルコンピュータ等の外部機器52からR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の各色信号が入力される。これらの色信号は、装置内のプリンタコントローラ53によって、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各画像データ(ドットデータ)に変換され、光走査装置11に入力される。そして、光走査装置11からは各画像データに応じて変調された光束41,42,43,44が出射し、これらの光束によって像担自体としての感光ドラム(感光体)21,22,23,24の感光面(被走査面)が主走査方向(Y方向)に走査される。なお、プリンタコントローラ53は、前述したデータの変換だけでなく、後述するモータなどの画像形成装置60内の各部の制御を行う。
感光ドラム21,22,23,24の夫々は、不図示のモータによって時計廻りに回転させられ、この回転に伴って、各感光ドラムの感光面が光束41,42,43,44に対して副走査方向(Z方向)に移動する。光束41,42,43,44の夫々により、不図示の帯電ローラにより帯電させられた各感光ドラムの各感光面が露光されることで、各感光面上に静電潜像が形成される。その後、感光ドラム21,22,23,24の感光面上に形成された各色の静電潜像は、現像器31,32,33,34の夫々によって各色のトナー像として現像される。そして、各色のトナー像は、不図示の転写器によって、搬送ベルト51により搬送されてきた被転写材に多重転写された後、定着器70によって定着させられる。以上の工程により、1枚のフルカラー画像が形成される。
なお、例えばCCDセンサやCMOSセンサ等のラインセンサを備えたカラー画像読取装置を、外部機器52として画像形成装置60に接続することにより、カラーデジタル複写機を構成してもよい。
[変形例]
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上述した各実施例においては、各結像光学素子の2つの側面部の夫々に、1つの基準部と2つのボス部とを設けているが、基準部及びボス部の数はこれに限られるものではない。ただし、上述したように、結像光学素子の位置決めを複数の突起部により行おうとすると、突起部同士が影響し合って正確な位置決めを行いづらくなるため、各側面部における基準部は1つとすることが好ましい。なお、片方の側面部に基準部を2つ設ける場合は、結像光学素子の長手方向における端部と、その端部に最も近接して配置された基準部の中心と、の主走査方向における距離YNが、上述した条件式(4)を満たすように配置すればよい。
また、各結像光学素子の2つの側面部の夫々に、ボス部を1つのみ設けた構成としてもよい。具体的には、各実施例に係る結像光学素子61において、側面部1tには基準部2t及びボス部3tuのみを設け、側面部1bには基準部2b及びボス部3blのみを設けた構成としてもよい。同様に、側面部1tには基準部2t及びボス部3tlのみを設け、側面部1bには基準部2b及びボス部3buのみを設けた構成としてもよい。
61 結像光学素子
1t,1b 側面部
2t,2b 基準部
3tu,3bu,3tl,3bl ボス部

Claims (17)

  1. 偏向器により光束を第1の方向に偏向して被走査面上を走査する光走査装置に用いられる結像光学素子であって、
    前記結像光学素子の前記第1の方向における長さは、前記結像光学素子の光軸方向と前記第1の方向とに垂直な第2の方向における長さよりも長く、
    前記第2の方向における両方の端部の夫々に設けられた複数の突起部を有し、
    前記第2の方向における片方の端部に設けられた複数の突起部の夫々と、前記第2の方向における他方の端部に設けられた複数の突起部の夫々と、は前記第1の方向において互いに異なる位置に設けられていることを特徴とする結像光学素子。
  2. 前記第2の方向における片方の端部に設けられた前記複数の突起部と、前記第2の方向における他方の端部に設けられた前記複数の突起部と、の夫々は、前記結像光学素子の前記光走査装置における前記第1の方向の位置決めを行うための基準部を含むことを特徴とする請求項1に記載の結像光学素子。
  3. 前記結像光学素子の前記第1の方向における長さをYL、前記第2の方向における片方の端部に設けられた前記基準部と前記第2の方向における他方の端部に設けられた前記基準部との前記第1の方向における離間量をYP、とする時、
    0<YP<0.2×YL
    なる条件を満足することを特徴とする請求項2に記載の結像光学素子。
  4. 前記結像光学素子の前記第1の方向における長さをYL、前記結像光学素子の前記第1の方向における端部と、該第1の方向における端部に最も近接して配置された前記基準部の中心と、の距離をYN、とする時、
    0.8×YL/2<YN<1.2×YL/2
    なる条件を満足することを特徴とする請求項2又は3に記載の結像光学素子。
  5. 前記複数の突起部のうち、前記基準部の前記第2の方向における長さが最も短いことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の結像光学素子。
  6. 前記結像光学素子の前記第1の方向における長さをYL、前記結像光学素子の前記第1の方向における端部と、前記複数の突起部のうち前記第1の方向における端部に最も近接して配置された突起部の中心と、の距離をYM、とする時、
    0<YM<0.3×YL
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の結像光学素子。
  7. 前記第2の方向における片方の端部と前記第2の方向における他方の端部との距離をh、前記結像光学素子の中心部の肉厚をd、とする時、
    0.8<d/h<1.2
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の結像光学素子。
  8. 前記複数の突起部の夫々において、前記光軸方向における長さは前記第1の方向における長さよりも長いことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の結像光学素子。
  9. 前記結像光学素子は、前記第2の方向に垂直な断面内において非対称な形状を成していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の結像光学素子。
  10. 光束を前記第1の方向に偏向する偏向器と、該偏向器により偏向された光束を被走査面上に集光する請求項1乃至9のいずれか1項に記載の結像光学素子とを備えることを特徴とする光走査装置。
  11. 前記結像光学素子を複数備えることを特徴とする請求項10に記載の光走査装置。
  12. 前記複数の結像光学素子は、前記偏向器の異なる偏向面にて偏向された複数の光束の夫々を、対応する複数の被走査面の夫々の上に集光することを特徴とする請求項11に記載の光走査装置。
  13. 前記複数の結像光学素子の夫々は、前記偏向器の回転軸を挟んで両側に配置される2つの結像光学素子を含むことを特徴とする請求項12に記載の光走査装置。
  14. 前記2つの結像光学素子は、互いに同一形状を成していることを特徴とする請求項13に記載の光走査装置。
  15. 前記2つの結像光学素子は、前記偏向器の回転軸を含み前記第1の方向に平行な面内の軸回りに180°回転した場合に互いに一致するように配置されていることを特徴とする請求項14に記載の光走査装置。
  16. 請求項10乃至15のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置により前記被走査面上に配置された感光面上に形成される静電潜像を、トナー像として現像する現像器と、
    現像された前記トナー像を被転写材に転写する転写器と、
    転写された前記トナー像を前記被転写材に定着させる定着器と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  17. 外部機器から入力された色信号を画像データに変換して前記光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラを備えることを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
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