JP5107256B2 - シールド導電体 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド導電体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ノンシールド電線を使用したシールド導電体としては、複数本のノンシールド電線を、金属細線をメッシュ状に編んだ筒状の編組線からなるシールド部材で包囲することにより一括してシールドする構造のものが考えられている。この種のシールド導電体においてシールド部材と電線を保護する方法としては、一般に、シールド部材を合成樹脂製のプロテクタで包囲する手段がとられる。しかし、プロテクタを用いると部品点数が増えるという問題がある。
【0003】
そこで、本願出願人は、特許文献1に記載されているように、ノンシールド電線を金属製のパイプ内に挿通する構造を提案した。この構造によれば、パイプが、電線をシールドする機能と電線を保護する機能を発揮するので、シールド部材とプロテクタを用いたシールド導電体に比べて部品点数が少なくて済むという利点がある。
【特許文献1】
特開2004−171952公報
【発明の開示】
【0004】
(発明が解決しようとする課題)
パイプを用いたシールド導電体では、電線とパイプとの間に空気層が存在しているため、通電時に電線で発生した熱が、熱伝導率の低い空気によって遮断されてパイプに伝わり難い。しかも、パイプには、編組線における編み目の隙間のような外部との通気経路が存在しないため、電線で発生した熱がパイプの内部に籠もり易い。このため、パイプを用いたシールド導電体では、放熱性が低くなる傾向がある。
【0005】
ここで、導体に所定の電流を流したときの発熱量は、導体の断面積が大きい程小さくなり、発熱に起因する導体の温度上昇値は、導電路の放熱性が高いほど小さく抑えられる。したがって、導体の温度上昇値に上限が定められている環境下では、上記のように放熱効率の低いシールド導電体の場合、導体の断面積を大きくして発熱量を抑える必要がある。
【0006】
ところが、導体の断面積を増大することは、シールド導電体が大径化し重量化することを意味するため、その対策が望まれる。
【0007】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シールド導電体における放熱性を向上させることを目的とする。
【0008】
(課題を解決するための手段)
上記の目的を達成するための手段として、本発明は、シールド導電体であって、金属製のパイプと、前記パイプに挿通される電線と、を備え、前記パイプが、前記電線の軸線方向に沿って延びると共に前記電線の外周に密着する溝状嵌合部を備えており、前記電線は車両の動力用電力を供給するために用いられるものであり、前記パイプは前記車両の車体の床下に配索されており、前記パイプは、前記溝状嵌合部を有する複数の板状構成部材を合体させて形成されており、各前記板状構成部材には複数の前記溝状嵌合部が形成されており、前記板状構成部材のうち、隣り合う前記溝状嵌合部の間に連結部を形成し、2枚の前記板状構成部材によって前記電線を挟む際に、前記電線を挟む方向の両側から対面する前記連結部同士を非接触とすることで、磁気的に絶縁状態としている。
なお、磁気的に絶縁された状態とは、板状構成部材のうち隣り合う溝状嵌合部の間に位置する部分と、他の板状構成部材のうち隣り合う溝状嵌合部の間に位置する部分との間に、例えば空間が設けられている場合や、非磁性体が挟まれた状態をいう。
パイプの溝状嵌合部の内面が電線の外周に密着するので、電線で発生した熱は、直接、パイプに伝達され、パイプの外周から大気中へ放出される。本発明によれば、電線で発生した熱の大部分が空気層を介してパイプに伝達されるようになっているものと比較すると、放熱性能に優れている。
また、パイプには、電線の外周に密着する溝状嵌合部が形成されているので、パイプに対して電線を位置決めすることができる。これにより、パイプと電線とを組み付けるときの作業性が向上する。
さらに、上記の構成によれば、パイプは、電線の保護機能と、シールド機能とを兼ね備える。
また、上記の構成によれば、パイプ内に電線を挿通させる工程を省略できる。
ところで、例えば3本の電線の外周を個別に包囲するようにして磁性体金属を配した状態で電線に3相電流を流すと、電線を包囲する各金属内に磁気回路が形成され、電線の周方向にループ状の磁束が発生する。すると、ヒステリシス損と、渦電流損とが大きくなって、金属が発熱する。電線に比較的大きな電流が流れる電力回路用の電線の場合、発熱量が大きくなり、その分、電線の発熱量低減を図るために電線の断面積を増大させる必要が生じてしまう。このため、金属として非磁性体を用いなければならず、コスト高を招くという問題点がある。
上記の構成によれば、前記板状構成部材のうち、隣り合う前記溝状嵌合部の間に連結部を形成し、2枚の前記板状構成部材によって前記電線を挟む際に、前記電線を挟む方向の両側から対面する前記連結部同士を非接触とすることで、磁気的に絶縁状態としているから、全体としてみると、例えば3相分を一括して包囲する磁気回路が形成される。この磁気回路においては、平衡3相電流の合成値は0になるので、この平衡3相電流によって生じる磁束も0となる。この結果、ヒステリシス損や渦電流損を小さくするために高価な非磁性体を使用する必要がなく、安価な強磁性体を用いることが可能となるので、コスト低減を図ることができる。
【0009】
上記の目的を達成するための手段として、本発明は、シールド導電体であって、金属製のパイプと、前記パイプに挿通される電線と、を備え、前記パイプが、前記電線の軸線方向に沿って延びると共に前記電線の外周に密着する溝状嵌合部を備えており、前記電線は車両の動力用電力を供給するために用いられるものであり、前記パイプは前記車両の車体の床下に配索されており、前記パイプは、2枚の板状構成部材を互いに対向するように合体して形成されており、一方の前記板状構成部材は平板であり、他方の前記板状構成部材には前記溝状嵌合部が形成されている。
【0010】
パイプの溝状嵌合部の内面が電線の外周に密着するので、電線で発生した熱は、直接、パイプに伝達され、パイプの外周から大気中へ放出される。本発明によれば、電線で発生した熱の大部分が空気層を介してパイプに伝達されるようになっているものと比較すると、放熱性能に優れている。
【0011】
また、パイプには、電線の外周に密着する溝状嵌合部が形成されているので、パイプに対して電線を位置決めすることができる。これにより、パイプと電線とを組み付けるときの作業性が向上する。
さらに、上記の構成によれば、パイプは、電線の保護機能と、シールド機能とを兼ね備える。
また、上記の構成によれば、パイプ内に電線を挿通させる工程を省略できる。
さらに、上記の構成によれば、一方の板状構成部材のみに溝状嵌合部を構成すればよいから、製造コストの低減を図ることができる。
【0012】
本発明の実施態様としては、以下の構成が好ましい。
【0013】
【0014】
【0015】
前記パイプには、複数の前記電線の外周に密着する複数の前記溝状嵌合部が設けられていてもよい。
【0016】
上記の構成によれば、パイプは、複数の電線を包囲することができる。
【0017】
前記溝状嵌合部によって、前記電線の外周を全周に亘って包囲する筒部が形成されていてもよい。
【0018】
上記の構成によれば、筒部の内周は全周に亘って電線の外周に密着するので、放熱効率がよい。
【0019】
【0020】
【0021】
前記複数の板状構成部材には、前記板状構成部材の側縁に沿った当接部が形成され、前記電線に対して前記溝状嵌合部を個別に外嵌した状態において、対応する前記当接部同士を導通可能に固着することで、前記複数の板状構成部材が結合されて前記パイプが構成されていてもよい。
【0022】
上記の構成によれば、溝状嵌合部に電線を嵌合した状態で離間している当接部同士を接近させて固着しているので、板状構成部材の溝状嵌合部、即ちパイプの内周面が電線の外周面に対して確実に密着する。これにより、電線の外周からパイプの内周への伝熱効率が向上する。
【0023】
前記板状構成部材は屈曲した形状をなしており、前記電線は単芯線からなる導体を備え、前記電線は、曲げ加工されることで前記板状構成部材に倣う形状をなしていてもよい。
【0024】
単芯線を導体とする電線は、撚り線を導体とする電線に比べて曲げにくい。このため、屈曲した形状の板状構成部材の形状に倣うように電線を曲げながら、溝状嵌合部を電線に外嵌することは難しい。
【0025】
上記の構成によれば、単芯線は曲げ加工されることで板状構成部材に倣う形状をなしている。これにより、板状構成部材が屈曲した形状をなす場合でも、単芯線からなる導体を備えた電線に溝状嵌合部を容易に外嵌できる。
【0026】
対応する前記当接部同士がシーム溶接によって固着されていてもよい。
【0027】
上記の構成によれば、当接部同士を結合する手段としてスポット溶接を用いた場合は、磁気閉回路の形成領域が溶接された部分に限定されるが、本発明では、シーム溶接によって当接部同士を結合しているので、パイプの全長に亘って磁気閉回路が形成され、高いシールド性能が発揮される。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
前記電線の断面形状は円形状であって、前記パイプは2枚の前記板状構成部材を互いに対向するように合体して形成されており、各前記板状構成部材における前記溝状嵌合部の断面形状は半円形状をなすようにしてもよい。
【0032】
上記の構成によれば、同一の形状をなす板状構成部材によりパイプを形成できるから、異なる形状の金属板材を用いる場合に比べてコスト低減を図ることができる。
【0033】
前記電線の断面形状は四角形状であり、各前記板状構成部材における前記溝状嵌合部の断面形状は四角形状をなしていてもよい。なお、断面形状が四角形状とは、概ね断面形状の四隅に角がある形をいい、この角部が、微視的に見た場合に、弧状に形成されていたり、また、面取りをされて多角形状をなしている場合も含む。
【0034】
電線の断面形状は四角形状をなしているから、円形断面の電線に比べて表面積が大きくなる。これにより電線の放熱性が向上する。そして、溝状嵌合部の断面形状も電線にならって四角形状をなしているから、溝状嵌合部の断面形状が円形をなしている場合に比べて、放熱性が向上する。これにより、全体としてシールド導電体の放熱性を向上させることができる。
【0035】
さらに、溝状嵌合部の断面形状は四角形状をなしているから、電線の外周は、溝状嵌合部の内側壁からも押圧力を受ける。すると、電線の外周と溝状嵌合部の内側壁とが確実に密着する。これにより、電線の外周からパイプの内周への伝熱効率が向上する。
【0036】
また、例えば板状構成部材をプレス成形により形成する場合には、溝状嵌合部の断面形状が円形状の場合に比べて、絞り率を低くすることができるから、プレスしやすくなる。
【0037】
前記パイプは2枚の前記板状構成部材を互いに対向するように合体して形成されていてもよい。
【0038】
2枚の板状構成部材を互いに対向するように合体させることでパイプが形成されるので、筒状に成形されたパイプに電線を挿通させる場合に比べて、電線に対するパイプの取付けが容易である。
【0039】
前記電線は、断面形状が扁平な長方形状をなしており、前記電線は、前記電線の厚さ方向と前記板状構成部材における前記溝状嵌合部の深さ方向とが同じ向きになる姿勢で前記板状構成部材に対して配されていてもよい。
【0040】
断面形状が扁平な電線の厚さ方向と、前記板状構成部材における前記溝状嵌合部の深さ方向とを同じ向きにして配することにより、シールド導電体を、全体として、電線の厚さ方向及び板状構成部材の板厚方向について低背化できる。
【0041】
【0042】
【0043】
上記の目的を達成するための手段として、本発明は、シールド導電体であって、金属製のパイプと、前記パイプに挿通される電線と、を備え、前記パイプが、前記電線の軸線方向に沿って延びると共に前記電線の外周に密着する溝状嵌合部を備えており、前記電線は車両の動力用電力を供給するために用いられるものであり、前記パイプは前記車両の車体の床下に配索されており、前記パイプは、1枚の板状構成部材を中央から折り返して形成されており、前記板状構成部材が複数の溝状嵌合部を有すると共に、折り返した箇所にヒンジ部を有し、端部に耳部を有し、前記溝状嵌合部と折り返された別の前記溝状嵌合部で前記電線を挟むと共に、前記耳部を導通可能に固着している。
パイプの溝状嵌合部の内面が電線の外周に密着するので、電線で発生した熱は、直接、パイプに伝達され、パイプの外周から大気中へ放出される。本発明によれば、電線で発生した熱の大部分が空気層を介してパイプに伝達されるようになっているものと比較すると、放熱性能に優れている。
また、パイプには、電線の外周に密着する溝状嵌合部が形成されているので、パイプに対して電線を位置決めすることができる。これにより、パイプと電線とを組み付けるときの作業性が向上する。
【0044】
また、上記の構成によれば、1枚の金属板材によりパイプを形成できるから、コスト低減を図ることができる。
本発明の実施態様としては、以下の構成が好ましい。
前記パイプには、複数の前記電線の外周に密着する複数の前記溝状嵌合部が設けられていてもよい。
上記の構成によれば、パイプは、複数の電線を包囲することができる。
前記溝状嵌合部によって、前記電線の外周を全周に亘って包囲する筒部が形成されていてもよい。
上記の構成によれば、筒部の内周は全周に亘って電線の外周に密着するので、放熱効率がよい。
【0045】
(発明の効果)
本発明によれば、シールド導電体における放熱性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は、参考例1に係るシールド導電体を電気自動車に搭載した状態を示す模式図である。
【図2】図2は、参考例1に係るシールド導電体の斜視図である。
【図3】図3は、シールド導電体の断面図である。
【図4】図4は、電線と板状構成部材を分離した状態をあらわす断面図である。
【図5】図5は、板状構成部材の分離状態をあらわす斜視図である。
【図6】図6は、参考例2に係るシールド導電体の断面図である。
【図7】図7は、板状構成部材と電線とを分離した状態をあらわす断面図である。
【図8】図8は、実施形態に係るシールド導電体の断面図である。
【図9】図9は、実施形態に係るシールド導電体の断面図である。
【図10】図10は、パイプの成形前の状態をあらわす断面図である。
【図11】図11は、実施形態に係るシールド導電体の断面図である。
【図12】図12は、板状構成部材を合体させる前の状態をあらわす断面図である。
【図13】図13は、実施形態に係るシールド導電体の斜視図である。
【図14】図14は、シールド導電体の分解斜視図である。
【図15】図15は、電線と板状構成部材を分離した状態をあらわす断面図である。
【図16】図16は、耳部をシーム溶接する前の状態をあらわす断面図である。
【図17】図17は、シールド導電体の断面図である。
【図18】図18は、実施形態に係るシールド導電体の断面図である。
【図19】図19は、実施形態に係るシールド導電体の断面図である。
【図20】図20は、実施形態に係るシールド導電体の斜視図である。
【図21】図21は、板状構成部材を組み付ける前の状態を示す電線の斜視図である。
【図22】図22は、シールド導電体の側面図である。
【図23】図23は、板状構成部材を組み付ける前の状態を示す電線の側面図である。
【図24】図24は、図22におけるA−A線断面図である。
【図25】図25は、図22におけるB−B線断面図である。
【図26】図26は、シールド導電体の要部拡大斜視図である。
【図27】図27は、図26におけるC−C線断面図である。
【図28】図28は、シールド導電体の要部拡大平面図である。
【図29】図29は、図28におけるD−D線断面図である。
【図30】図30は、実施形態に係るシールド導電体の要部拡大平面図である。
【符号の説明】
【0047】
Wa,Wb,Wc,Wd,We,Wf,Wg,Wh,Wi,Wj...シールド導電体
10,90、110...電線
20,40,50,60,70,80、120...パイプ
21,41,51,71,81...板状構成部材
22,42,53,65,66,74,82...溝状嵌合部
23,54,63,75,83,103...連結部
24,43,84...耳部(当接部)
25,76,87...筒部
122...上側板状構成部材(板状構成部材)
123...下側板状構成部材(板状構成部材)
Ev...電気自動車(車両)
Bd...車体
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
参考例1>
以下、参考例1を図1乃至図5を参照して説明する。本参考例のシールド導電体Waは、例えば電気自動車(車両に相当)Evにおいて走行用の動力源を構成するバッテリBt、インバータIv、モータMなどの装置の間に配索されて、動力用電力を供給するために用いられる。シール導電体WAは、複数(本参考例では3本)のノンシールドタイプの電線10を、一括シールド機能と電線保護機能を兼ね備えるパイプ20内に挿通して構成される。このシールド導電体Waは、電気自動車Evの車体Bdの床板Fpの下方(床下)に配設される。シール導電体Waと、バッテリBt、インバータIvとは、車内用導電路Wrによって接続されている。また、インバータIvと、モータMとの間も、車内用導電路Wrによって接続されている。本参考例においては、電気自動車Evは、エンジンEgを備えているが、エンジンEgを備えない構成としてもよい。
【0049】
電線10は、金属製(例えば、アルミニウム合金や銅合金など)の導体11の外周を合成樹脂製の絶縁被覆12で包囲した形態であり、導体11は、複数本の細線(図示せず)を螺旋状に撚り合わせた撚り線からなる。電線10の断面形状は導体11と絶縁被覆12の双方が真円形とされている。
【0050】
パイプ20は、金属製であって、空気よりも熱伝導率が高い。3本の電線10は、左右に並列した配置でパイプ20内に挿通され、電線10の両端部はパイプ20の外部へ導出されている。パイプ20は、プレス成形された上下一対の板状構成部材21を合体させて構成されている。つまり、一対の板状構成部材21は3本の電線10の並び方向と直角な方向に合体される。一対の板状構成部材21は、同一形状のものであって、互いに上下反転した向きとなっている。
【0051】
各板状構成部材21は、電線10の軸線と直角な横断面形状が半円弧形をなしていて下方又は上方へ開放された形態であって左右に並ぶように配置された3つの板状をなす溝状嵌合部22と、この3つの溝状嵌合部22の対応する(隣り合う)側縁同士を連結する形態の水平な板状の連結部23と、板状構成部材21の左右両端側に位置する溝状湾曲部の外側の側縁から水平に外方へ突出する板状の耳部24(当接部に相当)とからなる。3つの溝状嵌合部22と2つの連結部23と2つの耳部24は、いずれも、板状構成部材21の全長に亘って一定幅で且つ連続して形成されている。また、溝状嵌合部22の内周面の半径は、電線10の絶縁被覆12の外周面の半径よりも僅かに小さい寸法とされている。
【0052】
シールド導電体Waを製造する際には、下側に位置する板状構成部材21の3つの溝状嵌合部22に、夫々、電線10の下半分を嵌め込む。これにより、3本の電線10が板状構成部材21に対して位置決めされる。この状態で、上側の板状構成部材21を下側の板状構成部材21に重ね合わせると、上側の板状構成部材21の3つの溝状嵌合部22が、夫々、対応する電線10の上半分に外嵌されるとともに、連結部23同士と耳部24同士が、夫々、上下に平行をなして対応する。このとき、上側の連結部23と下側の連結部23との間には僅かな隙間が空き、上側の耳部24と下側の耳部24との間にも僅かな隙間が空く。
【0053】
この状態で、この離間している上下二対の連結部23と上下二対の耳部24を、上下四対のローラ30の間で挟むことにより密着させるとともに、上側のローラ30と下側のローラ30との間に電圧を付与してシーム溶接を行う。これにより、離間状態の連結部23同士が面接触状に密着した状態に固着されるとともに、離間状態の耳部24同士が面接触状に密着した状態に固着される。このように各電線10の左右両側において連結部23同士又は耳部24同士のシーム溶接を行うことにより、一対の板状構成部材21が連結部23及び耳部24において結合した状態で合体し、パイプ20が構成される。
【0054】
また、連結部23同士と耳部24同士を固着したことにより、上下で対応する溝状嵌合部22によって円形断面の筒部25が構成され、各筒部25は、夫々、個別に電線10を全周に亘って包囲するとともに、筒部25の内周面(溝状嵌合部22の内面)が電線10の絶縁被覆12の外周面に対して全周に亘って密着する。尚、隣り合う筒部25の間に連結部23が介在しているので、パイプ20の内部において隣り合う電線10同士は接触しない。以上により、3本の電線10とパイプ20とが一体化されて、シールド導電体Waが完成する。
【0055】
従来のシールド導電体では、電線とパイプとの間に空気層が存在しているため、通電時に電線で発生した熱が、熱伝導率の低い空気層によって遮断されてパイプに伝わり難く、しかも、パイプには、編組線における編み目の隙間のような外部との通気経路が存在しないため、電線で発生した熱がパイプの内部に籠もり易く、放熱性が低くなる傾向がある。
【0056】
これに対し、本参考例のシールド導電体Waは、3本の電線10の外周に対して全周に亘って密着するように金属製のパイプ20を取り付けた構造となっているので、電線10で発生した熱は、絶縁被覆12の外周から直接パイプ20の内周に伝達され、パイプ20の外周から大気中へ放出される。また、耳部24は放熱フィンとしても機能するので、この耳部24からも効率良く放熱される。このように本参考例によれば、電線10とパイプ20との間に空気層が存在している従来のものに比べると、電線10で発生した熱を放出する性能に優れている。
【0057】
尚、本参考例では、各電線10が個別に筒部25によって包囲されているので、パイプ20の材料を鉄板や鋼板のような強磁性体とした場合には、電線10に通電したときに筒部25に電磁誘導により電流が流れる。そのため、パイプ20の材料としては、ステンレス等の非磁性の金属が好ましい。例えば、一対の板状構成部材21の双方は、非磁性体(Cu、Bs、Al、若しくはこれらの金属の合金、又はSUS等)で形成することができる。また、一対の板状構成部材21のうち、一方を上記の非磁性体とし、他方を磁性体(鋼材等)とすることができる。一般に磁性体は、非磁性体に比べて安価なので、磁性体を用いることでコスト低減を図ることができる。
【0058】
上記のように放熱性能が向上したことによる効果としては、シールド導電体Waの軽量化を図ることが期待できる。即ち、電線10(導体11)に所定の電流を流したとき、導体11の断面積が小さい程、電線10の発熱量が大きくなるのであるが、本参考例のように放熱性に優れていれば、電線10の発熱量が大きくても電線10の温度上昇を低く抑えることができる。したがって、電気自動車のように電線10の温度上昇値に上限が定められている環境下では、従来のシールド導電体を放熱性に優れた本参考例のシールド導電体Waに変更することで、電線10における発熱許容量が相対的に大きくなる。そして、電線10における発熱許容量が相対的に大きくなる、ということは、電線10の温度上昇値に上限が定められた環境下において使用可能な導体11の最小断面積を小さくできることを意味し、導体11の断面積を小さくすることで、シールド導電体Waの軽量化及び小径化が可能となる。
【0059】
また、本参考例では、板状構成部材21には、電線10の外周に密着する溝状嵌合部22が形成されているので、板状構成部材21に対して電線10を位置決めすることができ、これにより、板状構成部材21を合体させるときの作業性が向上している。
また、パイプ20は、一対の板状構成部材21を上下に合体させることによって構成されているので、筒状に成形されているパイプに電線を挿通させる構造のものに比べると、本参考例では、電線10に対するパイプ20の取付けが容易となっている。
【0060】
また、一対の板状構成部材21を電線10に外嵌した状態では、対応する連結部23同士と耳部24同士が上下に離間する構造とした上で、この離間している連結部23同士と耳部24同士を接近させて導通可能に固着することで、パイプ20を構成している。離間している連結部23同士と耳部24同士を固着するのに伴い、一対の板状構成部材21が接近し、これにともなって一対の板状構成部材21の溝状嵌合部22の内周面が電線10の絶縁被覆12の外周面に対して強く押し付けられるので、板状構成部材21、即ちパイプ20の内周面が電線10の外周面に対して確実に密着する。これにより、電線10の外周からパイプ20の内周への伝熱効率が向上する。
【0061】
また、筒部25の内周(パイプ20)は、電線10の外周に対して全周に亘って密着するので、このことによっても、放熱効率が向上している。
また、離間している連結部23同士及び耳部24同士を結合する手段としてスポット溶接を用いた場合は、磁気閉回路の形成領域が溶接された部分に限定されるのであるが、本参考例では、シーム溶接によって連結部23同士及び耳部24同士を導通可能に固着しているので、パイプ20の全長に亘って磁気閉回路が形成され、高いシールド性能が発揮される。
【0062】
参考例2>
次に、参考例2を図6及び図7を参照して説明する。本参考例2のシールド導電体Wbは、パイプ40の形態とパイプ40内における電線10の配置を上記参考例1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記参考例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0063】
3本の電線10は、その軸線が正三角形をなす位置で、且つ互いに密着して配置される。パイプ40は、プレス成形された3つの板状構成部材41を筒状に合体させて構成されている。3つの板状構成部材41は、非磁性体(Cu、Bs、Al、若しくはこれらの金属の合金、又はSUS等)で形成してもよく、また、磁性体(鉄板、又は鋼板等)で形成してもよい。
【0064】
3つの板状構成部材41は、同一形状のものであって、互いに異なる向きにして合体される。各板状構成部材41は、電線10の軸線と直角な横断面形状が円弧形をなしていて隣接して並ぶように配置された2つの板状をなす溝状嵌合部42と、板状構成部材41の両側縁に沿って外方へ突出する板状の2つの耳部43(当接部に相当)とからなる。2つの溝状嵌合部42と2つの耳部43は、いずれも、板状構成部材41の全長に亘って一定幅で且つ連続して形成されている。溝状嵌合部42は、電線10の絶縁被覆の外周のうちほぼ1/3周(120°の角度)に外嵌される形態であり、溝状嵌合部42の内周面の半径は、電線10の絶縁被覆の外周面の半径よりも僅かに小さい寸法とされている。
【0065】
シールド導電体Wbを製造する際には、溝状嵌合部42が上方へ開放される向きにした板状構成部材41の2つの溝状嵌合部42に、夫々、2本の電線10を嵌め込んで位置決めし、さらに、この溝状嵌合部42に嵌合した2本の電線10の上に、残りの1本の電線10を積み重ねる。これにより、3本の電線10は、その軸線が正三角形をなす位置に配置されるとともに、板状構成部材41に対して位置決めされる。この状態で、軸線が正三角形をなす位置に配置されている3本の電線10に対し、残りの2つの板状構成部材41を斜め上から被せ、これらの電線10に溝状嵌合部42を外嵌させる。この状態では、対応する耳部43同士の間に僅かな隙間が空く。
【0066】
この状態で、この離間している耳部43同士を、夫々、図示しない一対のローラの間で挟むことにより密着させるとともに、この両ローラの間に電圧を付与して、参考例1と同様にシーム溶接を行う。これにより、離間状態の耳部43同士が面接触状に密着した状態に固着され、3つの板状構成部材41が耳部43において結合した状態で合体し、パイプ40が構成される。パイプ40の内部では、3本の電線10がその絶縁被覆12同士を接触させているとともに、各電線10の外周のうちほぼ2/3周の領域が、パイプ40(溝状嵌合部42)の内周面に密着する。以上により、3本の電線10とパイプ40とが一体化されて、シールド導電体Wbが完成する。
【0067】
<実施形態
次に、本発明を具体化した実施形態を図8を参照して説明する。本実施形態のシールド導電体Wcは、パイプ50の形態を上記参考例1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記参考例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
パイプ50は、上下対称な一対の板状構成部材51を合体させたものであり、各板状構成部材51には、夫々、2つの耳部(当接部に相当)52と3つの溝状嵌合部53が形成されている。板状構成部材51を合体して3本の電線10を挟んだ状態では、耳部52同士が密着してこの密着部分が溶接により導通可能に固着されるのであるが、上下に対応する連結部54同士は非接触である。
【0068】
例えば、3本の電線10の外周を個別に包囲するようにして磁性体金属を配した状態で電線10に3相電流を流すと、電線10を包囲する各金属内に磁気回路が形成され、電線10の周方向にループ状の磁束が発生する。すると、ヒステリシス損と、過電流とが大きくなって、金属が発熱する。電線10に比較的大きな電流が流れる電力回路用の電線10の場合、発熱量が大きくなり、その分、電線の発熱量低減を図るために電線の断面積を増大させる必要が生じてしまう。このため、金属として非磁性体を用いなければならず、コスト高を招くという問題点がある。
【0069】
上記の点を鑑み、本実施形態においては、3つの溝状嵌合部53の間に位置して電線10を挟む方向の両側から対面する連結部54同士は、互いに離間することにより、磁気的及び電気的に絶縁状態にされる構成とした。これにより、3相電流が流れる電線10を一括して包囲する磁気回路が形成される。この磁気回路においては、平衡3相電流の合成値は0になるので、この平衡3相電流によって生じる磁束も0となる。この結果、ヒステリシス損や渦電流損を小さくするために板状構成部材51として、SUS等の高価な非磁性体を使用する必要がなく、鋼材等の安価な磁性体を用いることが可能となるため、コスト低減を図ることができる。
【0070】
<実施形態
次に、本発明を具体化した実施形態を図9及び図10を参照して説明する。本実施形態のシールド導電体Wdは、パイプ60の形態を上記参考例1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記参考例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0071】
パイプ60は、単一部品であり、3本の電線10のうち、左右両端に位置する電線10を個別に包囲する左右対称な一対の略C字形をなす弧状部61と、中央に位置する電線10の上面側と下面側とに対応する上下対称な一対の溝状保持部62と、弧状部61と溝状保持部62とを連結する左右二対の連結部63とから構成される。弧状部61は、電線10の外周のうち全周に近い領域に亘って密着し、各溝状保持部62は、電線10の外周のうち半周よりも少し短い領域に密着している。一方、連結部63は、上下で対をなして互いに平行に対応しているが、この対をなす連結部63同士は互いに非接触である。
【0072】
また、パイプ60は、図10に示すような筒状体64を塑性変形させたものとなっている。筒状体64の下面部分には、弧状部61の一部を構成する左右一対の溝状嵌合部65と、下側の溝状保持部62となる溝状嵌合部66と、これらの溝状嵌合部65,66同士を連結する左右一対の連結部63とが形成されている。また、これらの溝状嵌合部65,66と下側の連結部63以外の略上半分領域67(即ち、左右両側の溝状嵌合部65と協動して弧状部61を構成する部分と、上側の溝状保持部62となる部分と、上側の連結部63となる部分)は、電線10に対して上方へ大きく離間している。
パイプ60を成形する際には、各溝状嵌合部65,66に電線10を嵌め込んで位置決めしておき、この状態で筒状体64の略上半分領域67をプレスにより電線10に密着させるように変形させる。これにより、弧状部61が形成されるとともに、上側の溝状保持部62と上側の連結部63とが形成され、パイプ60が所定の形状に成形されるとともに、3本の電線10がパイプ60により一括包囲された状態で保持される。
【0073】
<実施形態
次に、本発明を具体化した実施形態5を図11及び図12を参照して説明する。本実施形態のシールド導電体Weは、パイプ70の形態を上記参考例1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記参考例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0074】
パイプ70は、図12に示すように、単一部品であって、上下対称な一対の板状構成部材71をその一方の端部に形成した略V字形のヒンジ部72によって連結した形態である。各板状構成部材71には、夫々、ヒンジ部72と反対側の端部に位置する耳部(当接部に相当)73と、3つの溝状嵌合部74と、溝状嵌合部74同士を連結する一対の連結部75とが形成されている。この一対の板状構成部材71をヒンジ部72を支点として(ヒンジ部72を変形させつつ)合体させ、上下に対応する耳部73同士及び上下に対応する連結部75同士を、夫々、溶接によって導通可能に固着すると、パイプ70が完成するとともに、3本の電線10を、夫々、全周に亘って個別に密着して包囲する筒部76が形成される。
【0075】
本実施形態によれば、単一部品である板状構成部材71によりパイプ70を形成できるから、コスト低減を図ることができる。
【0076】
<実施形態
次に、本発明を具体化した実施形態を図13ないし図17を参照して説明する。本実施形態のシールド導電体Wfは、パイプ80及び電線90の形態を上記参考例1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記参考例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0077】
電線90は、金属製の導体91の外周を合成樹脂製の絶縁被覆92で包囲してなる(図15参照)。導体91の断面形状は扁平な四角形状(略矩形状)をなしている。なお、断面形状が四角形状とは、概ね断面形状の四隅に角がある形をいい、また、断面形状が略矩形状とは、概ね断面形状が矩形状をなしていることをいう。そして、四角形の角部が、微視的に見た場合に、弧状に形成されていたり、また、面取りをされて多角形状をなしている場合も含む。
【0078】
絶縁被覆92は所定の肉厚で導体91の外周を包囲している。これにより電線90の断面形状は導体91の断面形状にならって、扁平な四角形状(略矩形状)をなしている。
【0079】
図17に示すように、パイプ80は、一対の板状構成部材81を合体させてなる。図17における下側には平板状の第1板状構成部材(一方の板状構成部材に相当)81Aが配されており、上側には、第2板状構成部材(他方の板状構成部材に相当)81Bが配されている。
【0080】
一対の板状構成部材81の双方は、非磁性体(Cu、Bs、Al、若しくはこれらの金属の合金、又はSUS等)で形成することができる。また、一対の板状構成部材81のうち、一方を上記の非磁性体とし、他方を磁性体(鋼材等)とすることができる。一般に非磁性体は磁性体に比べて高価なので、磁性体を用いることでコスト低減を図ることができる。
【0081】
第2板状構成部材81Bは、プレス成形により形成される。第2板状構成部材81Bには、電線90の軸線と直角な横断面形状が四角形状(略矩形状)をなしていて図17における下方に開放された形態であって左右に並ぶように配置された3つの溝状嵌合部82と、この3つの溝状嵌合部82の対応する(隣り合う)側縁同士を連結する形態の水平な板状の連結部83と、左右両端側に位置する溝状嵌合部82の外側の側縁から水平に外方へ突出する板状の耳部84(当接部に相当)とからなる。3つの溝状嵌合部82と2つの連結部83と2つの耳部84は、いずれも、第2板状構成部材81Bの全長に亘って一定幅で且つ連続して形成されている。
【0082】
溝状嵌合部82の対向する一対の内側壁85,85同士の間隔L1(図15における左右方向の間隔)は、電線90の図15における左右方向の幅寸法L2よりも僅かに小さい寸法とされている。
【0083】
また、溝状嵌合部82の深さ寸法D(図15における耳部84の下面から、溝状嵌合部82の上壁86の内側面までの上下方向の寸法)は、図15における電線90の上下方向の厚さ寸法Tよりも小さい寸法とされている。
【0084】
シールド導電体Wfは、以下のように製造される。まず、第2板状構成部材81Bの3つの溝状嵌合部82に、夫々、電線90の厚さ方向(図15における上下方向)が、第2板状構成部材81Bの板厚方向(図15における上下方向)を向く姿勢で嵌め込む。これにより、3本の電線90が第2板状構成部材81Bに対して位置決めされる。この状態で、第2板状構成部材81Bと第1板状構成部材81Aとを、両板状構成部材81A,81B同士の板厚方向(図16における上下方向)に重ね合わせる。すると、第2板状構成部材81Bの連結部83と、第1板状構成部材81Aとの間には僅かな隙間が空き、第2板状構成部材81Bの耳部84と、第1板状構成部材81Aとの間にも僅かな隙間が空く。
【0085】
この状態で、図17に示すように、離間している耳部84と第1板状構成部材81Aとを、上下二対のローラ30の間で挟むことにより密着させるとともに、上側のローラ30と下側のローラ30との間に電圧を付与してシーム溶接を行う。これにより、離間状態の耳部84と第1板状構成部材81Aとが面接触状に密着した状態に固着される。このように耳部84と第1板状構成部材81Aとをシーム溶接することにより、一対の板状構成部材81A,81Bが耳部84において結合した状態で合体し、パイプ80が構成される。このとき、連結部83と第1板状構成部材81Aとは接触している。
【0086】
また、耳部84と第1板状構成部材81Aとを固着したことにより、溝状嵌合部82と第1板状構成部材81Aとによって略四角形(略矩形)断面の筒部87が構成される。各筒部87は、夫々、個別に電線90を全周に亘って包囲するとともに、筒部87の内周面(溝状嵌合部82の内面)が電線90の絶縁被覆92の外周面に対して全周に亘って密着する。以上により、3本の電線90とパイプ80とが一体化されて、シールド導電体Wfが完成する。
【0087】
以下に、本実施形態の作用、効果を説明する。本実施形態においては、電線90の断面形状は四角形状(略矩形状)をなしているから、円形断面の電線に比べて表面積が大きくなる。これにより電線90の放熱性が向上する。そして、溝状嵌合部82の断面形状も電線にならって略四角形状(略矩形状)をなしているから、溝状嵌合部82の断面形状が円形をなしている場合に比べて、放熱性が向上する。これにより、全体としてシールド導電体Wfの放熱性を向上させることができる。
【0088】
さらに、溝状嵌合部82の断面形状は略四角形状(略矩形状)をなしているから、電線90の外周は、溝状嵌合部82の内側壁85からも押圧力を受ける。すると、電線90の外周と溝状嵌合部82の内側壁85とが確実に密着する。これにより、電線90の外周からパイプ80の内周への伝熱効率が向上する。
【0089】
また、本実施形態のように第2板状構成部材81Bをプレス成形により形成する場合には、溝状嵌合部82の断面形状が円形の場合に比べて、絞り率を低くすることができるから、プレスしやすくなる。
【0090】
また、本実施形態では、第1板状構成部材81Aと第2板状構成部材81Bとを重ね合わせて合体させることでパイプ80が形成されるので、筒状に成形されたパイプ80に電線90を挿通させる場合に比べて、電線90に対するパイプ80の取付けが容易である。
【0091】
その上、一対の板状構成部材81A,81Bを電線90に外嵌した状態では、対応する連結部83と第1板状構成部材81Aとの間が上下に離間する構造とし、この離間している連結部83と第1板状構成部材81Aとを接近させて導通可能に固着することで、パイプ80を構成している。離間している連結部83と第1板状構成部材81Aとを固着するのに伴い、一対の板状構成部材81A,81Bが接近し、これにともなって一対の板状構成部材81A,81Bの溝状嵌合部82の内周面と第1板状構成部材81Aとが電線90の絶縁被覆92の外周面に対して上下方向(一対の板状構成部材81A,81Bの板厚方向)から強く押し付けられるので、板状構成部材81A,81B、即ちパイプ80の内周面が電線90の外周面に対して確実に密着する。これにより、電線90の外周からパイプ80の内周への伝熱効率が向上する。
【0092】
また、電線90の厚さ方向と、両板状構成部材81A,81Bの板厚方向とを同じ向きにして配することにより、シールド導電体Wfを、全体として、電線90の厚さ方向及び両板状構成部材81A,81Bの板厚方向について低背化できる。
【0093】
また、第1板状構成部材81Aは平板なので、電線90との密着性に優れる。これにより、シールド導電体Wfの放熱性を向上させることができる。
【0094】
<実施形態
次に、本発明を具体化した実施形態を図18を参照して説明する。本実施形態のシールド導電体Wgにおいては、第2板状構成部材81Bの連結部103と第1板状構成部材81Aとは、非接触となっている。その他の構成については上記実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0095】
本実施形態では、第2板状構成部材81Bの連結部103と第1板状構成部材81Aとは、非接触となっている。これにより、3相電流が流れる電線90を一括して包囲する磁気回路が形成される。この磁気回路においては、平衡3相電流の合成値は0になるので、この平衡3相電流によって生じる磁束も0となる。この結果、ヒステリシス損や渦電流損を小さくするために板状構成部材81A,81Bとして、SUS等の高価な非磁性体を使用する必要がなく、鋼材等の安価な磁性体を用いることが可能となるため、コスト低減を図ることができる。
【0096】
<実施形態
次に、本発明を具体化した実施形態を図19を参照して説明する。本実施形態のシールド導電体Whにおいては、3つの溝状嵌合部53の間に位置して電線10を挟む方向の両側から対面する連結部54同士は、互いに離間しており、連結部54同士の間には、非磁性体55が配設されている。非磁性体55は、図19における上下方向から、連結部54に挟み付けられている。これにより、連結部54同士は、磁気的及び電気的に絶縁状態にされる構成とした。その他の構成については上記実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0097】
空気は、比較的、熱伝導率が低いので、対向する連結部54同士の間に空気層が形成されると、この空気層に熱がこもり、電線10の温度が上昇することが懸念される。
【0098】
上記の点に鑑み、本実施形態では、対向する連結部54同士の間に非磁性体55を挟持する構成とした。これにより、連結部54同士の間に熱がこもることを防止できる。
【0099】
非磁性体55としては、例えば、SUS、合成樹脂、又は、Cu、Bs、Al、若しくはこれらの金属の合金等、任意の非磁性体を用いることができる。これらのうち、熱を伝導させやすいことから、銅、SUS等の金属が好ましい。
【0100】
<実施形態
次に、本発明を具体化した実施形態を図20ないし図29を参照して説明する。本実施形態のシールド導電体Wiは、パイプ120及び電線110の構成を実施形態とは異なる構成としたものである。上記以外の構成については上記実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0101】
図20及び図22に示すように、パイプ120は屈曲した形状をなしている。パイプ120は、車体Bdの床下に沿うような形状に形成されている。図20に示すように、パイプ120は、その延びる方向に対して蛇行するように屈曲すると共に、図22における上下方向にも屈曲している。パイプ120内には、図24に示すように、複数(本実施形態では3本)の電線110が挿通されている。
【0102】
また、図20に示すように、パイプ120の両端部には、図示しない編組線と接続するための、筒状の接続部121が設けられている。図25に示すように、接続部121内には3本の電線110が挿通されている。図20に示すように、接続部121の端部からは外方に電線110が延出されている。
【0103】
パイプ120は、図22において上側に位置する上側板状構成部材(板状構成部材に相当)122と、下側に位置する下側板状構成部材(板状構成部材に相当)123とを合体させてなる。各板状構成部材122,123には、夫々、2つの耳部52(当接部に相当)と、3つの溝状嵌合部53が形成されている。両板状構成部材122,123を合体して3本の電線110を挟んだ状態では、耳部52同士がいわゆるトックス(登録商標)かしめにより接続されている。トックスかしめされたかしめ部124においては、両板状構成部材122,123同士は導通可能になっている。かしめ部124は、耳部52において、間隔を空けて、両板状構成部材122,123の延長方向に並んで形成されている。一方、上下に対応する連結部54同士は非接触とされて、磁気的に絶縁されている(図24参照)。
【0104】
なお、トックスかしめとは、2枚の金属板材を重ね合わせ、略円筒形の凸型(図示せず)と、この凸型を嵌合可能な凹型(図示せず)との間に重ね合わせた金属板材を載置し、凸型と凹型とを嵌合させることで金属板材をかしめ、凹型の底面の円周に設けられた溝により凸型側の金属板材が円周の外側に張り出すことで、2枚の金属板材を固着するものである。
【0105】
両板状構成部材122,123は、それぞれ、電線110の延長方向に連結された複数の板状ユニット125と、この板状ユニット125の端部に電線110の延長方向に延びるように連結された端部板状ユニット126とを備えてなる。
【0106】
板状ユニット125は、金属板材をプレス加工することにより形成される。板状ユニット125には、3つの溝部127が並んで設けられている。溝部127の断面形状は半円形状に形成されている。板状ユニット125は、各板状構成部材122,123の形状に対応した形状をなしている。すなわち、各板状構成部材122,123の直線部分に対応する板状ユニット125は直線形状をなしており、各板状構成部材122,123の屈曲部分に対応する板状ユニット125は屈曲した形状をなしている。
【0107】
端部板状ユニット126は、金属板材をプレス加工することにより形成される。端部板状ユニット126には、板状ユニット125に接続される本体128と、この本体128から電線110の延長方向外方(板状ユニット125と反対方向)に延びて、断面形状が弧状をなす弧状部129とからなる。本体128には、3つの溝部127が並んで設けられている。溝部127の断面形状は半円形状に形成されている。弧状部129は、溝部127を跨ぐように形成されている。この弧状部129は、両板状構成部材122,123が組み合わされた状態で、上述したパイプ120の接続部121を構成するようになっている。
【0108】
板状ユニット125及び端部板状ユニット126に形成された溝部127は、各ユニット125,126を電線110の延長方向に沿って連結したときに、各ユニット125,126に形成された各溝部127と連続するようになっている。この結果、板状ユニット125及び端部板状ユニット126を連結して上側板状構成部材122及び下側板状構成部材123を形成すると、上側板状構成部材122及び下側板状構成部材123に夫々、各溝部127が連続することにより溝状嵌合部53が形成されるようになっている。
【0109】
電線110は、金属製(例えば、アルミニウム合金や銅合金など)の単芯線からなる導体111の外周を合成樹脂製の絶縁被覆112で包囲した形態である。電線110の断面形状は導体111と絶縁被覆112の双方が真円形とされる。図21及び図23に示すように、電線110は、パイプ120の屈曲形状に倣うように曲げ加工されている。
【0110】
図26ないし図29に、各ユニット125,126同士の接続構造を示す。図26に示すように、板状ユニット125の両端部、及び端部板状ユニット126のうち弧状部129と反対側の端部には、隣り合う各ユニット125,126と連結するためのユニット連結部130が形成されている。ユニット連結部130は、3つの溝部127を跨ぐように形成されて、複数の電線110を一括して包囲する包囲部131と、包囲部131の両側部に形成されて耳部52と連続する連結縁部132とを備える。
【0111】
隣り合う各ユニット125,126同士のユニット連結部130においては、一方のユニットに形成された包囲部131の上に、他方のユニットに形成された包囲部131が積層可能に形成されている。
【0112】
図26及び図28に示すように、連結縁部132の端部寄りの位置には、上述したトックスかしめによりかしめ部124が形成されている。このかしめ部124により、上側板状構成部材122を構成する各ユニット125,126同士、または、下側板状構成部材123を構成する各ユニット125,126同士が連結されている。
【0113】
また、ユニット連結部130のうち、上述のかしめ部124と、耳部52との間には、連結縁部132の側縁部から半円形状に切り欠かれて切欠部133が形成されている。図27及び図29に示すように、上側板状構成部材122側に形成された切欠部133に対応する位置には、下側板状構成部材123側に形成されたかしめ部124が位置している。一方、下側板状構成部材123側に形成された切欠部133に対応する位置には、上側板状構成部材122側に形成されたかしめ部124が位置している。これにより、かしめ部124と、各板状構成部材122,123とが干渉することを防止できる。
【0114】
続いて、本実施形態に係るシールド導電体の製造工程を説明する。まず、複数の板状ユニット125を、各板状ユニット125のユニット連結部130が重なるようにして、電線110の延長方向に延びるように並べる。続いて、板状ユニット125の端部に、端部板状ユニット126を、電線110の延長方向に延びるように並べる。
【0115】
重ね合わされた連結縁部132に対してトックスかしめを行うことにより、板状ユニット125及び端部板状ユニット126を連結する。これにより、上側板状構成部材122及び下側板状構成部材123が製造される。
【0116】
次に、電線110を、各板状構成部材122,123の形状に倣うように曲げ加工する。なお、電線110の曲げ加工は、各板状構成部材122,123を製造する前に行ってもよい。
【0117】
次に、下側板状構成部材123の3つの溝状嵌合部53のそれぞれに、電線110の下半分を嵌め込む。この状態で、電線110の嵌め込まれた下側板状構成部材123の上方から、上側板状構成部材122を重ね合わせる。すると、上側板状構成部材122の3つの溝状嵌合部53が、それぞれ対応する電線110の上半分に外嵌される。この状態では、両板状構成部材122,123の耳部52同士の間には、僅かな隙間が形成されている。
【0118】
次に、耳部52同士を挟みつけながら、間隔を空けて間欠的にトックスかしめを行う。これにより、離間状態にあった両板状構成部材122,123の耳部52同士が、かしめ部124において固着され、電気的に接続される。これにより、シールド導電体Wiが完成する。
【0119】
本実施形態のように、単芯線を導体111とする電線110は、撚り線を導体とする電線に比べて曲げにくい。このため、屈曲した形状の両板状構成部材122,123の形状に倣うように電線110を曲げながら、溝状嵌合部53を電線110に外嵌することは難しい。
【0120】
本実施形態によれば、電線110は曲げ加工されることで両板状構成部材122,123に倣う形状をなしている。これにより、両板状構成部材122,123が屈曲した形状をなす場合でも、単芯線からなる導体111を備えた電線110に溝状嵌合部53を容易に外嵌することができる。
【0121】
また、本実施形態によれば、屈曲した形状をなす各板状構成部材122,123は、複数の板状ユニット125及び端部板状ユニット126を連結することにより形成される。これにより、例えば1枚の金属板材をプレス加工することにより屈曲した形状をなす各板状構成部材122,123を形成する場合に比べて、プレス加工用の金型を小型化することができる。
【0122】
<実施形態
次に、本発明を具体化した実施形態を図30を参照して説明する。本実施形態のシールド導電体Wjにおいては、パイプ120の側縁に、外方に突出して一対のフランジ140が形成されている。上記以外の構成については上記実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0123】
本実施形態によれば、図示しないクランプでフランジ140を車体Bdに固定することにより、シールド導電体Wjを電気自動車Evに容易に取り付けることができる。
【0124】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態においては、パイプには3本の電線が挿通される構成としたが、これに限られず、電線は1本、2本、又は4本以上であってもよい。
(2)本発明は、複数の板状構成部材を合体した状態で、電線の外周の一部が板状構成部材の内面と非接触である場合も含む。
(3)複数の板状構成部材を電線に対して個別に外嵌した状態で、対応する当接部同士が当接又は密着するようにしてもよい。
(4)当接部同士を結合する手段としては、スポット溶接による方法や、溝状嵌合部の側縁同士を半田付けにより結合する方法が適用できる。
(5)隣り合う筒部の間に連結部が存在しない形態であってもよい。
(6)上記参考例1ではパイプの内部において隣り合う電線同士が接触しないようにしたが、パイプの内部において隣り合う電線同士が接触する配置であってもよい。
(7)上記参考例1では一対の板状構成部材が電線の並び方向と直角な方向に合体される形態であったが、これに限らず、一対の板状構成部材が電線の並び方向と平行な方向に合体される形態であってもよい。
(8)参考例1において、一対の板状構成部材が互いに異なる形状であってもよい。
(9)参考例1において、パイプを構成する板状構成部材の数は、3つ以上であってもよい。
(10)参考例2において、パイプを構成する板状構成部材の数は、2つ又は4つ以上であってもよい。
(11)実施形態においては、両板状構成部材122,123は、複数の板状ユニット125及び複数の端部板状ユニット126を電線110の延長方向に連結して形成する構成としたが、これに限られず、両板状構成部材122,123は、1枚の金属板材を所定形状にプレス加工することにより形成してもよい。

Claims (14)

  1. 金属製のパイプと、
    前記パイプに挿通される電線と、を備え、
    前記パイプが、前記電線の軸線方向に沿って延びると共に前記電線の外周に密着する溝状嵌合部を備えており、
    前記電線は車両の動力用電力を供給するために用いられるものであり、前記パイプは前記車両の車体の床下に配索されており、
    前記パイプは、前記溝状嵌合部を有する複数の板状構成部材を合体させて形成されており、
    各前記板状構成部材には複数の前記溝状嵌合部が形成されており、前記板状構成部材のうち、隣り合う前記溝状嵌合部の間に連結部を形成し、2枚の前記板状構成部材によって前記電線を挟む際に、前記電線を挟む方向の両側から対面する前記連結部同士を非接触とすることで、磁気的に絶縁状態としているシールド導電体。
  2. 金属製のパイプと、
    前記パイプに挿通される電線と、を備え、
    前記パイプが、前記電線の軸線方向に沿って延びると共に前記電線の外周に密着する溝状嵌合部を備えており、
    前記電線は車両の動力用電力を供給するために用いられるものであり、前記パイプは前記車両の車体の床下に配索されており、
    前記パイプは、2枚の板状構成部材を互いに対向するように合体して形成されており、一方の前記板状構成部材は平板であり、他方の前記板状構成部材には前記溝状嵌合部が形成されているシールド導電体。
  3. 前記パイプには、複数の前記電線の外周に密着する複数の前記溝状嵌合部が設けられている請求項1又は請求項2に記載のシールド導電体。
  4. 前記溝状嵌合部によって、前記電線の外周を全周に亘って包囲する筒部が形成されている請求項に記載のシールド導電体。
  5. 前記複数の板状構成部材には、前記板状構成部材の側縁に沿った当接部が形成され、前記電線に対して前記溝状嵌合部を個別に外嵌した状態において、対応する前記当接部同士を導通可能に固着することで、前記複数の板状構成部材が結合されて前記パイプが構成されている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のシールド導電体。
  6. 前記板状構成部材は屈曲した形状をなしており、前記電線は単芯線からなる導体を備え、前記電線は、曲げ加工されることで前記板状構成部材に倣う形状をなしている請求項5に記載のシールド導電体。
  7. 対応する前記当接部同士はシーム溶接によって固着されている請求項5又は請求項6に記載のシールド導電体。
  8. 前記電線の断面形状は円形状であって、前記パイプは2枚の前記板状構成部材を互いに対向するように合体して形成されており、各前記板状構成部材における前記溝状嵌合部の断面形状は半円形状をなしている請求項1に記載のシールド導電体。
  9. 前記電線の断面形状は四角形状であり、各前記板状構成部材における前記溝状嵌合部の断面形状は四角形状をなしている請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のシールド導電体。
  10. 前記パイプは2枚の前記板状構成部材を互いに対向するように合体して形成されている請求項9に記載のシールド導電体。
  11. 前記電線は、断面形状が扁平な長方形状をなしており、前記電線は、前記電線の厚さ方向と前記板状構成部材における前記溝状嵌合部の深さ方向とが同じ向きになる姿勢で前記板状構成部材に対して配されている請求項10に記載のシールド導電体。
  12. 金属製のパイプと、
    前記パイプに挿通される電線と、を備え、
    前記パイプが、前記電線の軸線方向に沿って延びると共に前記電線の外周に密着する溝状嵌合部を備えており、
    前記電線は車両の動力用電力を供給するために用いられるものであり、前記パイプは前記車両の車体の床下に配索されており、
    前記パイプは、1枚の板状構成部材を中央から折り返して形成されており、
    前記板状構成部材が複数の溝状嵌合部を有すると共に、折り返した箇所にヒンジ部を有し、端部に耳部を有し、前記溝状嵌合部と折り返された別の前記溝状嵌合部で前記電線を挟むと共に、前記耳部を導通可能に固着しているシールド導電体。
  13. 前記パイプには、複数の前記電線の外周に密着する複数の前記溝状嵌合部が設けられている請求項12に記載のシールド導電体。
  14. 前記溝状嵌合部によって、前記電線の外周を全周に亘って包囲する筒部が形成されている請求項12又は請求項13に記載のシールド導電体。
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