JP2016219489A - コアアセンブリ、このコアアセンブリを用いたリアクトル、及びコアアセンブリの製造方法 - Google Patents

コアアセンブリ、このコアアセンブリを用いたリアクトル、及びコアアセンブリの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コアと導電部材との絶縁を確保するとともに、コスト削減及び寸法精度の向上を図ることのできるコアアセンブリ、このコアアセンブリを用いたリアクトル、及びコアアセンブリの製造方法を提供する。【解決手段】U字型コアとバスバー61、62と樹脂部材21、22とを備えるコアアセンブリ1、2の製造方法であって、金型内にU字型コア及びバスバー61、62を挿入する挿入工程と、金型内の所定の位置で、U字型コア及びバスバー61、62を固定する固定工程と、金型内に樹脂を充填し固化させて樹脂部材を一体成形し、樹脂部材によりU字型コアとバスバー61、62とを一体にする樹脂モールド工程と、を備える。バスバー61、62は、平板状の平板部と、平板部から屈曲して直線状に延びる第1の端子部611aと、を有し、固定工程において、平板部をU字型コアと平行に配置し第1の端子部611aの周囲を把持してバスバー61、62を固定する。【選択図】図2

Description

本発明は、コアと導電部材の少なくとも一部が樹脂部材に埋め込まれて一体成形されたコアアセンブリ、このコアアセンブリを用いたリアクトル、及びコアアセンブリの製造方法に関する。
リアクトルは、ハイブリッド自動車や電気自動車、燃料電池車の駆動システム等をはじめ、種々の用途で使用されている。例えば、車載用の昇圧回路に用いられるリアクトルとして、環状コアの周囲に配置した樹脂製のボビンにコイルを巻回した後、これらを金属製のケースに収容し、ケース内に充填材を流し込んで固めたものが多く用いられる(例えば、特許文献1参照。)。
コイルには、外部電源などの外部機器と接続するための導電部材として、バスバーが溶接等により電気的に接続されている。バスバーは、配線作業を容易にするためや、リアクトルのケースその他の部材との絶縁を確保する目的から、その少なくとも一部が端子台に埋め込まれて設置される。従来、この端子台は、リアクトルと別体として作製され、リアクトルに組み付ける方法が採られていた。
特開2011−124267号公報
従来のように、端子台を別途設ける場合、端子台を作成するための金型についても別途用意する必要がある。そのため、コストアップの原因となっていた。また、端子台をリアクトルに組み付けるため、導電部材の位置の寸法公差が大きくなる問題があった。
コアと導電部材を金型に挿入し、樹脂を充填し固化させることでコアと導電部材を一体する方法も考えられる。しかし、導電部材は通電されるものであり、コアとの絶縁距離を確保することが厳しく要求される。樹脂を充填した際の導電部材の位置ずれが要因となり、一体成形の場合、コアとの絶縁確保の要求に応えるだけのコアと導電部材との距離を確保することが困難であった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、コアと導電部材との絶縁を確保するとともに、コスト削減及び寸法精度の向上を図ることのできるコアアセンブリ、このコアアセンブリを用いたリアクトル、及びコアアセンブリの製造方法を提供することにある。
本発明のコアアセンブリは、コアと、前記コアの周囲の少なくとも一部を被覆してなる樹脂部材と、前記樹脂部材に少なくとも一部が埋め込まれた導電部材と、を備え、次の構成を有することを特徴とする。
(1)前記導電部材は、前記コアと並行に配置されて前記樹脂部材に埋め込まれた埋込部と、前記埋込部から屈曲して前記樹脂部材から露出して直線状に延び、外部部材と電気的に接続される第1の端子部と、を有すること。
本発明のコアアセンブリは、次の構成の少なくとも何れかを有していても良い。
(2)前記導電部材は、前記埋込部から前記第1の端子部の延び方向と同方向に立ち上がる立ち上がり部と、前記立ち上がり部の先端に設けられ、外部機器と電気的に接続される第2の端子部と、を更に有すること。
(3)前記樹脂部材には、前記第2の端子部に前記外部機器の配線を締結するためのナットが埋め込まれていること。
(4)前記ナットは、前記第2の端子部と並べて設けられ、前記ナットと前記第2の端子部により成す列の方向が前記第1の端子部の延び方向と同方向であること。
また、本発明のコアアセンブリは、導電部材が次の構成を有していても良い。
(5)前記導電部材は、前記コアと並行に配置されて前記樹脂部材に埋め込まれた埋込部と、前記埋込部から同一平面上に前記樹脂部材から露出して直線状に延び、外部部材と電気的に接続される第1の端子部と、を有すること。
(6)前記導電部材は、前記埋込部から前記第1の端子部の延び方向と直交する方向に立ち上がる立ち上がり部と、前記立ち上がり部の先端に設けられ、外部機器と電気的に接続される第2の端子部と、を更に有すること。
(7)前記樹脂部材には、前記第2の端子部に前記外部機器の配線を締結するためのナットが埋め込まれていること。
(8)前記ナットは、前記第2の端子部と並べて設けられ、前記ナットと前記第2の端子部により成す列の方向が前記第1の端子部の延び方向と直交し、前記立ち上がり部の立ち上がり方向と同方向であること。
(9)樹脂部材には、外部の放熱部材に固定するためのカラーが埋め込まれても良い。
本発明のリアクトルは、上記(1)又は(5)の構成を有するコアアセンブリを備えたことを特徴とする。また、次の構成を有していても良い。
(10)コアの脚部の周囲に装着されたコイルを更に備え、前記外部部材は、前記コイルであり、前記第1の端子部は、前記コイルの端部に向けて直線状に延びていること。
本発明のコアアセンブリの製造方法は、コアと導電部材と樹脂部材とを備えるコアアセンブリの製造方法であって、次の構成を有することを特徴とする。
(1)金型内に前記コア及び前記導電部材を挿入する挿入工程。
(2)前記金型内の所定の位置で、前記コア及び前記導電部材を固定する固定工程。
(3)前記金型内に樹脂を充填し固化させて前記樹脂部材を一体成形し、前記樹脂部材により前記コアと前記導電部材とを一体にする樹脂モールド工程。
(4)前記導電部材は、前記樹脂部材に埋め込まれる埋込部と、前記埋込部から屈曲して直線状に延びる第1の端子部と、を有すること。
(5)前記固定工程において、前記埋込部を前記コアと並行に配置し前記第1の端子部の周囲を把持して前記導電部材を固定すること。
また、本発明のコアアセンブリの製造方法は、次の構成を有していても良い。
(6)前記固定工程において、前記金型内の穴に前記第1の端子部を嵌め込んで前記導電部材を固定すること。
また、本発明のコアアセンブリの製造方法は、上記(1)〜(3)の工程を備え、次の構成を有することを特徴とする。
(7)前記導電部材は、前記樹脂部材に埋め込まれる埋込部と、前記埋込部から同一平面上に直線状に延びる第1の端子部と、を有すること。
(8)前記金型は、二分割されていること。
(9)前記挿入工程において、前記導電部材を、前記埋込部を前記コアと並行に、かつ、前記第1の端子部を前記コアの縁からはみ出るように配置し、前記固定工程において、前記コアの縁からはみ出た前記第1の端子部を、前記二分割した前記金型で挟み込んで把持して前記導電部材を固定すること。
本発明によれば、第1の端子部が、樹脂部材から露出するように直線状に延びているので、当該第1の端子部を把持して一体成形でき、コアと導電部材との絶縁を確保することが可能になる。さらに、端子台を作製する金型や、別途作製した端子台をリアクトルに組み付けることがないので、コスト削減及び寸法精度の向上を図ることのできるコアアセンブリ及びそのコアアセンブリを用いたリアクトルを得ることができる。
第1の実施形態に係るリアクトルの斜視図である。 第1の実施形態に係るリアクトルのコイルを除いた斜視図である。 第1の実施形態に係るリアクトルの分解斜視図である。 第1の実施形態に係るコアアセンブリを上面方向から見た斜視図である。 第1の実施形態に係るコアアセンブリを底面方向から見た斜視図である。 図2のA−A断面図である。 第1の実施形態に係るコアアセンブリの製造方法を説明するための図である。 第1の実施形態に係るコアアセンブリの製造方法を説明するための図である。 第2の実施形態に係るコアアセンブリの製造方法を説明するための図である。 図9を平面視した場合の平面図である。 第3の実施形態に係るリアクトルの斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態のコアアセンブリ、このコアアセンブリを用いたリアクトル、及びコアアセンブリの製造方法について説明する。まず、コアアセンブリ及びリアクトルについて説明する。
[1.第1の実施形態]
[1−1.構成]
図1は、本実施形態に係るリアクトルの斜視図であり、図2は、コイルを除いた本実施形態に係るリアクトルの斜視図である。図3は、本実施形態に係るリアクトルの分解斜視図である。図4は、本実施形態に係るコアアセンブリを上面方向から見た斜視図であり、図5は、本実施形態に係るコアアセンブリを底面方向から見た斜視図である。各部材の構成を説明する便宜上、高さ方向を規定する。すなわち、環状コア10に対してバスバー61,62が設けられている側を「上」側、設けられていない側を「下」側或いは「底」側とする。但し、コアアセンブリの製造方法についてはこの限りでない。
本実施形態のリアクトルは、例えばハイブリッド自動車や電気自動車、燃料電池車の駆動システム等で使用される大容量のリアクトルである。リアクトルは、これら自動車に搭載される電気回路の主要部品である。この電気回路は、リアクトルの他、IGBT等の半導体スイッチング素子を有する。リアクトルは、半導体スイッチング素子のオンオフが高速に行われることにより、外部電源から供給される電気エネルギーを磁気エネルギーに変換し、当該エネルギーの蓄積及び放出を繰り返し、電流や電圧を抑制する。
リアクトルは、例えば、放熱シート(不図示)を介在させて放熱部材(不図示)の冷却面に固定される。なお、リアクトルは、例えばアルミニウム合金等、熱伝導性が高く軽量な金属で形成された略直方体の収容スペースを有する放熱ケース(不図示)内に収容され、ネジを締結することにより放熱ケースに固定されていても良い。この場合にはリアクトルと放熱ケースとの隙間には充填材が充填・固化され、充填樹脂部(不図示)が形成される。充填材には、リアクトルの放熱性能の確保及びリアクトルから放熱ケースへの振動伝搬の軽減のため、比較的柔らかく熱伝導性の高い樹脂が適している。
図1〜図3に示すように、リアクトルは、環状コア10と、環状コア10の一部の外周に装着されたコイル5a、5bと、環状コア10の外周を覆い、環状コア10とコイル5a、5bとを絶縁する樹脂体20とを有している。本実施形態では、環状コア10及び樹脂体20が二分割されている。換言すると、リアクトルは、概略U字形状の2つのコアアセンブリ1、2から構成され、U字の両端部を互いに突き合わせることで、全体として環状に形成される。コアアセンブリ1,2は、環状コア10及び樹脂体20の各分割された部材を有する。
図2、図4及び図5に示すように、コアアセンブリ1は、U字型コア11、バスバー61を含みインサート成型法により樹脂に埋め込んで一体的に成形された複合体であり、U字型コア11と、樹脂部材21と、バスバー61とを有している。同様に、コアアセンブリ2は、U字型コア12、バスバー62を含みインサート成型法により樹脂に埋め込んで一体的に成形された複合体であり、U字型コア12と、樹脂部材22と、バスバー62とを有している。
U字型コア11、12は、U字形状を有し、左右の脚部と当該脚部を連結する連結部とからなる。U字型コア11、12は、圧粉磁心、フェライト磁心、又は積層鋼板などの環状の磁性体であり、U字型コア11、12の互いの両端部を突き合わせることで環状コア10が形成される。環状コア10の形成には、接着剤により互いの両端部を直接的に接続しても良いし、互いの両端部を、スペーサを介して間接的に接着剤で接続しても良い。なお、「コア」には、環状コア10を指す場合も、コア部材であるU字型コア11、12を指す場合もある。
樹脂部材21、22は、U字型コア11、12、バスバー61、62、コイル5a、5bを互いに絶縁するとともに、U字型コア11、12及びバスバー61、62を覆って一体的に構成する樹脂からなる部材である。樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、BMC(Bulk Molding Compound)、PPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)等を用いることができる。
樹脂部材21、22には、それぞれU字型コア11、12、バスバー61、62の少なくとも一部、及びカラー81、82が埋め込まれている。また、樹脂部材21には、ナット71a、71bが埋め込まれている。
具体的には、樹脂部材21、22は、U字型コア11、12を被覆するコア被覆部211、221、バスバー61、62の一部を被覆する端子被覆部212、222、及び、リアクトルを放熱部材に固定するための固定部213、223から構成され、これらの各部が樹脂により継ぎ目なく一続きに構成されている。
コア被覆部211、221は、その内部にU字型コア11、12が埋め込まれており、U字型コア11、12に倣った形状を有する。樹脂部材21、22は、U字型コア11、12を被覆する脚部の端部を互いに突き合わせることで環状形状を成す樹脂体20を構成する。
なお、コア被覆部211、221には、U字型コア11、12の表面が露出する開口91a〜91e及び凹部92a、92bが設けられている。開口91a、91bはU字形状の脚部分の上側に、凹部92a、92bはその脚部分を挟むように外側の側面に設けられている。開口91cは、U字形状の連結部分の上面に設けられ、開口91d、91eは、U字形状の連結部分の背面に設けられている。なお、開口91a〜91cから臨むU字型コア11,12の表面にリアクトル又はU字型コア11,12の製造番号を付しても良い。
端子被覆部212、222は、バスバー61、62の端部を除く箇所を被覆している。端子被覆部222は、バスバー62のU字型コア12の平面と平行する部分を被覆している。端子被覆部212には、バスバー61の端部を除く箇所と、ナット71a、71bが並列に埋め込まれている。ナット71a、71bは、本実施形態では、長尺の円筒状であり、その筒の長さは筒の径より長いが、その径より短尺であっても良い。本実施形態ではナット71a、71bが長尺の円筒状であるため、端子被覆部212もナット71a、71bが平行して並んだ形状を有している。
固定部213、223は、樹脂体20を構成したときの対角の位置に突出して設けられている。固定部213、223は、U字型コア11、12の側面部分であってU字型コア11、12の底面側に設けられている。固定部213、223にはリング状又は円筒状のカラー81、82が埋め込まれており、リアクトルを放熱ケースに固定するために用いられる。
バスバー61、62は、外部電源などの外部機器とコイル5a、5bとを電気的に接続するための、例えば銅やアルミニウムからなる導体であり、それぞれ2つの導体(以下、バスバー61a、61b、62a、62bという。)からなる。バスバー61a、61b及びバスバー62a、62bは、それぞれ左右対称な形状を有しているため、構造についてはバスバー61a、62aのみ説明する。
バスバー61a、62aは、長板を屈曲させて構成され、全体として概略U字形状を有している。バスバー61aは、コイル5aの端部51aと電気的に接続される端子部611aと、外部機器の配線と接続される端子部612aと、これら端子部611a、612aを繋ぐ導電本体613とからなる。
端子部611aは、直線状に延びた平板形状を有し、樹脂部材21の外部に露出している。端子部611aの延び方向は、電気的に接続されるコイル5aの端部51aに向けられている。本実施形態では、端子部611aは、U字型コア11のU字形状を形成する平面に対して直交するように、コイル5aの端部51aに向けて真っ直ぐ延びている。なお、端子部611aの外形は、本実施形態では概略矩形状であるが、くさび形や波型であっても良い。
導電本体613は、平板状の平板部614と、平板部614から90度屈曲して端子部611aの延び方向と同方向に立ち上がる立ち上がり部615とからなる。
図6は、図2のA−A断面図である。図6に示すように、平板部614は、U字型コア11の上面と平行に配置されるように端子被覆部212内に埋め込まれた埋込部である。平板部614は、U字型コア11の上面から例えば1.5mm程度離れている。平板部614とU字型コア11の上面の間隔は適宜変更可能である。図3に示すように、立ち上がり部615は、全体として、端子部611aと平行に延びるように設けられている。本実施形態の立ち上がり部615は、ナット71aの周囲を蔓が巻くように1/4周程度ひねられて形成され、端子被覆部212に埋め込まれている。換言すると、立ち上がり部615は、途中でひねられることにより、その下側の面と上側の面が90度ずれている。立ち上がり部615により、ナット71aが動かないように、ナット71aの周囲を直交する二面で二方向から支持するようにしても良い。
端子部612aは、導電本体613の端子部611aとは反対側の端部に設けられている。具体的には、端子部612aは、立ち上がり部615の先端から水平になるように屈曲し、樹脂部材21から露出するように、端子被覆部212の上部に位置している。換言すれば、端子部612aは、端子被覆部212内のナット71aの上部に積層されるように並べて設けられ、端子部612aとナット71aにより成す列の方向が端子部611aの延び方向と同方向になっている。端子部612aにはネジ穴が設けられており、上方から見ると端子部612aのネジ穴を介してナット71aの穴が臨む。端子部612aのネジ穴には、ネジが差し込まれて端子部612aと外部機器の配線とネジ締結され、電気的に接続される。
バスバー62aは、コイル5aの端部52aと電気的に接続される端子部621aと、外部機器の配線と接続される端子部622aと、これら端子部621a、622aを繋ぐ導電本体623とからなる。端子部621a及び端子部622aはU字型コア12のU字形状を形成する上面に対して直交し、樹脂部材22から上方に向かって突出して設けられている。
導電本体623は、長板状で全体としてL字形状に形成された平板部であり、L字の短辺の端が端子部621aに、長辺の端が端子部622aに接続される。導電本体623は、端子部621a、622aと直交し、一部がU字型コア12の上面と平行に配置されるように端子被覆部222内に埋め込まれ、他の部分がコアアセンブリ1側とは反対方向に突出している。導電本体623とU字型コア12とは例えば1.5mm程度離れている。
コイル5a、5bは、絶縁被覆を有する導線である。本実施形態では、コイル5a、5bは、平角線のエッジワイズコイルである。但し、コイル5a、5bの線材や巻き方は平角線のエッジワイズコイルに限定されず、他の形態であっても良い。
コイル5a、5bは、概略U字形状を成すコアアセンブリ1,2の脚部に装着されており、U字型コア11,12の脚部の周囲に位置する。コイル5a、5bの装着は、リアクトルの組立時において、コイル5a、5bの空芯部にコアアセンブリ1,2の脚部を挿入してなされる。
コイル5a、5Bは、コアアセンブリ1,2の外部部材である。コイル5a、5bの端部51a、51bはバスバー61a、61b側に引き出され、その端子部611a、611bにそれぞれ溶接等により電気的に接続される。コイル5a、5bの端部52a、52bは、バスバー62a、62b側に引き出され、その端子部621a、621bにそれぞれ溶接等により電気的に接続されている。コイル5a、5bにバスバー61、62を介して通電されると、コイル5a、5bの空芯部を貫く磁束が発生するようになっている。
[1−2.コアアセンブリの製造方法]
上記のような構成を有するコアアセンブリ1,2の製造方法について、図7及び図8を用いて説明する。コアアセンブリ1,2は、金型を用いて作製する。図7及び図8は、金型内の各部材の配置を示す図である。但し、金型は図示していない。コアアセンブリ1,2の基本的な構成は同様であり、その製造方法も同様であるので、ここでは、コアアセンブリ1の製造方法について説明し、コアアセンブリ2については説明を省略する。
コアアセンブリ1は、次の各工程を経て、上型及び下型に二分割された金型を用いた樹脂モールド成形により作製される。
(1) 挿入工程
(2) 固定工程
(3) 樹脂モールド工程
挿入工程は、U字型コア11、バスバー61a、61b、ナット71a、71b、及びカラー81をインサート品として下型内に挿入する。固定工程は、各インサート品を金型内で固定する工程である。挿入工程及び固定工程は、並行して行われる。樹脂モールド工程は、金型内に樹脂を注入して固化させることでコアアセンブリ1を形成する工程である。
具体的には、まず、U字型コア11、バスバー61a、61b、ナット71a、71b、及びカラー81をインサート品として下型内に配置する。図7及び図8に示すように、これらのインサート品は、図5に示す配置と上下逆さまになるように下型(不図示)配置する。
すなわち、下型は、コアアセンブリ1の上側である端子被覆部212を含み成型するための型である。バスバー61a、61bは、端子部611a、611bの先端及び端子部612a、612bを下にして下型内に配置される。このため、端子部611a、611bの突出方向と重力方向が一致する。バスバー61a、61bは、端子部612a、612bが下型壁面に接触して支持されるとともに、下型には、端子部611a、611bと同形状の穴がそれぞれ設けられており、端子部611a、611bが各穴に嵌め込まれることで、その周囲から把持され、下型内で固定される。なお、この穴の寸法は、端子部611a、611bの寸法と同じか、若干小さく設定する。バスバー61a、61bを固定しやすくするためである。但し、「若干小さい」寸法とは、バスバー61a、61bの固定と引き抜きが可能な程度とする。
バスバー61a、61bが固定された状態で、端子部612a、612b上にナット71a、71bをそれぞれ載置する。さらに、U字型コア11を、そのU字形状を形成する面がバスバー61a、61bの平板部614と平行になるように、下型内の所定位置に配置する。また、カラー81を下型内の所定位置に配置する。なお、インサート品の金型内への配置順は、上記の順に限定されるものではない。適宜順序を入れ替えても良い。
次に、上型をセットするとともに、図7及び図8の矢印で示すように、U字型コア11のバスバー61a、61b側のU字形状の平面の3箇所、U字型コア11の両脚部の端面の2箇所、その両脚部の両側面の2箇所、及びU字型コア11の両脚部の反対側の背面の2箇所から治具でU字型コア11を押さえ、かつ、ナット71a、71bの端部を治具で押さえる。この状態で、金型内樹脂を充填し、固化させることで、U字型コア11、バスバー61a、61b、ナット71a、71b、及びカラー81が一体的に成形されたコアアセンブリ1を作製する。
このとき、金型内に充填する樹脂の注入方向や速度の調整や、U字型コア11の自重を利用することで金型内でのU字型コア11の位置変動を抑制することができる。例えば、金型内に樹脂を、図7及び図8の上側すなわちバスバー61a、61bの設置側とは反対側から充填することで、治具による押さえ込みと合わせて、U字型コア11を上下左右前後から押さえることができる。
充填した樹脂を固化させた後、作製されたコアアセンブリ1を金型内から取り出す。なお、樹脂部材21,22に形成された開口91a〜91e、92a、92bは、U字型コア11,12を治具で押さえたことにより樹脂が被覆されずに形成されたものである。
[1−3.作用]
本実施形態では、コアアセンブリ1,2の製造過程において、コイル5aと電気的に接続するための部材である端子部611a、611bを把持される部材として機能させる。すなわち、一方向に延びる端子部611a、611bを金型内の穴に嵌め込んで把持することで、バスバー61が金型内で固定される。このため、金型内に注入される樹脂圧で発生するバスバー61の位置変動が抑制されるので、U字型コア11との絶縁距離を確保することができる。しかも、端子部611a、611bの延び方向がコイル5aとの接続箇所に向けられているので、端子部611a、611bは、リアクトル組立時において、バスバー61の位置固定と電気的接続の容易性とを両立させている。また、樹脂部材21によりバスバー61とU字型コア11との相対位置関係が固定されるので、別途の端子台を設ける必要がなくなる。
また、本実施形態では、端子部611a、611bが延びる方向と、端子部612a、612b及びナット71a、71bが成す列の方向とを同じにしているため、金型からコアアセンブリ1を引き抜く際に邪魔になるものがなく、容易に引き抜くことができる。言い換えると、作製したコアアセンブリ1の引き抜き方向に対して、バスバーの端子部や端子被覆部212が屈曲していれば、金型からの引き抜きができなくなる虞があるが、端子部611a、611bを真っ直ぐ延びるようにし、作製したコアアセンブリ1の金型からの抜き方向と、樹脂部材21から露出させる端子部611a、611bの延び方向及び端子部612a、612及びナット71a、71bの積層方向を一致させたことで、バスバー61自身が引き抜きの障害になることがない。
[1−4.効果]
(1)本実施形態のコアアセンブリ1,2は、U字型コア11、12と、U字型コア11、12の周囲の少なくとも一部を被覆してなる樹脂部材21,22と、樹脂部材21,22に少なくとも一部が埋め込まれたバスバー61、62と、を備え、バスバー61、62は、U字型コア11、12と平行に配置されて樹脂部材21,22に埋め込まれた平板部614、623と、平板部614、623から屈曲して前記樹脂部材から露出して直線状に延び、外部部材と電気的に接続される第1の端子部と、を有するようにした。
本実施形態のコアアセンブリの製造方法は、U字型コア11、12とバスバー61、62と樹脂部材21,22とを備えるコアアセンブリの製造方法であって、金型内にU字型コア11、12及びバスバー61、62を挿入する挿入工程と、金型内の所定の位置で、U字型コア11、12及びバスバー61、62を固定する固定工程と、金型内に樹脂を充填し固化させて樹脂部材21,22を一体成形し、樹脂部材21,22によりU字型コア11、12とバスバー61、62とを一体にする樹脂モールド工程と、を備える。バスバー61、62は、平板状の平板部614、623と、平板部614、623から屈曲して直線状に延びる第1の端子部611a、611b、621a、621bと、を有し、固定工程において、平板部614、623をU字型コア11、12と平行に配置し第1の端子部611a、611b、621a、621bの周囲を把持してバスバー61、62を固定するようにした。
これにより、コアアセンブリを金型で作製する際、第1の端子部を把持して金型内で固定できるため、U字型コア11,12とバスバー61、62との距離を保つことができ、絶縁距離を確保することができる。また、バスバー61、62とU字型コア11,12とが、一体成形された樹脂部材21,22で覆われて一体の部品として構成されるため、別途作製した端子台を設ける必要がない。そのため、従来のような端子台をU字型コア11,12に対して組み付ける際に生じる積み上げ公差がなくすことができ、寸法精度を向上させることができる。また、別途の端子台を作製するための金型に必要なコストを削減することができる。
(2)バスバー61a、61bは、平板部614から第1の端子部611a、611bの延び方向と同方向に立ち上がる立ち上がり部615と、立ち上がり部615の先端に設けられ、外部機器と電気的に接続される第2の端子部612a、612bと、を更に有するようにした。
これにより、U字型コア11,12と第2の端子部612a、612bとの絶縁距離を長く確保することができるとともに、立ち上がり部615の延び方向が第1の端子部611a、611bと同方向であるので、作製したコアアセンブリ1を金型から引き抜きやすくすることができる。
(3)樹脂部材21,22には、第2の端子部612a、612b、622a、622bに外部機器と締結するためのナット71a,71b、又は外部の放熱部材に固定するためのカラー81,82の少なくとも何れかを埋め込むようにした。これにより、組立工数の削減及び公差の積算の防止を図ることができる。
(4)樹脂部材21には、第2の端子部612a、612bに外部機器と締結するためのナット71a,71bが埋め込まれ、ナット71a,71bは、第2の端子部612a、612bと並べて設けられ、ナット71a,71bと第2の端子部612a、612bにより成す列の方向が第1の端子部611a、611bの延び方向と同方向であるようにした。これにより、作製したコアアセンブリ1を金型から引き抜きやすくすることができる。
(5)コアアセンブリ1,2によりリアクトルを構成することで、コスト低減及び寸法精度向上、小型化したリアクトルを得ることができる。更に、U字型コア11,12の脚部の周囲に装着されたコイル5a、5bの端部51a、51b、52a、52bに向けて、端子部611a、611b、621a、621bが直線状に延びているので、把持される部材としての機能と、コイル5a、5bとの電気的接続の容易性とを両立することができる。
[2.第2の実施形態]
第2の実施形態について、図9及び図10を用いて説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と基本構成は同じである。よって、第1の実施形態と異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
第2の実施形態では、製造過程におけるバスバーの形状が異なり、コアアセンブリ1,2の製造方法、特に挿入工程と固定工程とが異なる。図9は、第2の実施形態に係るコアアセンブリ1の製造方法を説明するための図であり、図10は、図9を平面視した場合の平面図である。なお、その製造方法はコアアセンブリ2についても同様であるので、その図示は省略する。
コアアセンブリ1,2の作製前において第2の実施形態に係るバスバー61,62は、コイル5a、5bの端部51a、51b、52a、52bと電気的に接続される端子部611a、611b、621a、621bが、U字型コア11,12のU字形状を形成する平面と直交せず平行になっている。換言すると、端子部611a、611b、621a、621bは、平板状の平板部614、623から直線状に延び、平板部614、623と同一平面上に設けられている。
図10に示すように、挿入工程において、バスバー61、62を、平板部614、623がU字型コア11,12の面と平行に、かつ、第1の端子部611a、611b、621a、621bがU字型コア11,12の縁からはみ出るように金型内に配置する。そして、U字型コア11,12の縁からはみ出た端子部611a、611b、621a、621bを二分割した上型及び下型の金型で挟み込んで把持することにより、バスバー61,62を金型内で固定する。
その後、金型内に樹脂を充填し固化させてコアアセンブリ1,2を作製する。すなわち、このコアアセンブリ1,2を金型内から取り出した時には、端子部611a、611b、621a、621bは、U字型コア11,12のU字形状を成す平面と平行なままである。樹脂モールド工程後、コアアセンブリ1,2を金型から取り出して、端子被覆部212,222から突出した水平な端子部611a、611b、621a、621bを90度屈曲させ、U字型コア11,12の上面に対して直交するように形成する。
上記のように、挿入工程では、バスバー61、62を、平板部614、623がU字型コア11,12の面と平行に、かつ、第1の端子部611a、611b、621a、621bがU字型コア11,12の縁からはみ出るように金型内に配置し、固定工程では、U字型コア11,12の縁からはみ出た端子部611a、611b、621a、621bを二分割した金型で挟み込んで把持するようにした。これにより、バスバー61,62の端子部611a、611b、621a、621bが既に金型外部にあるので、金型からコアアセンブリ1,2を取り出す際に、バスバー61,62が邪魔になることがない。
[3.第3の実施形態]
第3の実施形態について図11を用いて説明する。第3の実施形態は、第2の実施形態と基本構成は同じである。よって、第2の実施形態と異なる点のみを説明し、第2の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図11は、第3の実施形態に係るリアクトルの斜視図である。第3の実施形態は、第1の実施形態及び第2の実施形態の変形例である。第3の実施形態のリアクトルは、コアアセンブリ2は第1の実施形態の製造方法で作製し、コアアセンブリ1は第2の実施形態の製造方法で作製したものである。コアアセンブリ1の端子部611a、611bは、第2の実施形態の屈曲工程を経ずに、U字型コア11のU字形状を成す平面と平行なままとする。すなわち、作製されたコアアセンブリ1において、端子部611a、611bは、U字型コア11の縁からはみ出るように側方に突出し、樹脂部材21から露出している。
端子部611a、611bが屈曲工程を経ていないことに伴い、立ち上がり部615の平板部614からの立ち上がり方向は、端子部611a、611bの延び方向と直交する。換言すれば、立ち上がり部615の立ち上がり方向はU字型コア11の上面に対して直交している。立ち上がり部615の先端には、第2の実施形態と同様に、端子部612a、612bが設けられており、U字型コア11と端子部612a、612bとの絶縁距離を長く確保できる。また、ナット71a、71bと端子部612a、612bの成す列の方向は、立ち上がり部615の立ち上がり方向と同方向であり、作製したコアアセンブリ1を金型から引き抜きやすくしている。
平板部614と端子部611a、611bが同一平面上にあるので、端子部611a、611bが平板部614に対して垂直に突出していない分、コアアセンブリ1及びこれを用いて構成されるリアクトルの高さを低くすることで小型化できる。
また、コアアセンブリ2についても、平板部623と端子部621a、621bが同一平面上にしても良い。なお、コアアセンブリ1,2間で平板部614と平板部623の高さは同じでも良いし、一致していなくても良い。コイル5a、5bの端部51a、51b、52a、52bは、端子部611a、611b、621a、621bと同じ高さに引き出しておく。
本実施形態とは逆に、コアアセンブリ2の端子部621a、621bを平板部623と同一平面上になるように水平にして、コアアセンブリ1の端子部611a、611bを平板部614に垂直に屈曲させても良い。
リアクトルは他の機器と併せて設置される場合が多く、リアクトルが設置できるスペースに制限がある場合も多い。本実施形態の端子部611a、611b及び端子部621a、621bの少なくとも何れかを水平にする構成は、リアクトルを設置する箇所において、特に高さ方向に制約がある場合に有用である。
[4.他の実施形態]
本発明は、第1乃至第3の実施形態に限定されるものではなく、下記に示す他の実施形態も包含する。また、本発明は、第1乃至第3の実施形態及び下記の他の実施形態の少なくともいずれか2つを組み合わせた形態も包含する。
(1)第1及び第2の実施形態では、樹脂部材21,22に埋め込まれるコアとしてU字型コア11,12を用いたが、これに限定されず、I字型、E字型コア、T字型コア、C字型コア、J字型コアとしても良い。また、環状コアを樹脂部材21,22に埋め込んでも良い。
(2)第1及び第2の実施形態では、環状コア10を2つのU字型コア11,12から構成したが、U字型コア11,12の間にI字型コアを介在させても良い。また、各コア間にスペーサを介在させても良い。
(3)第1及び第2の実施形態では、U字型コア11,12、バスバー61,62、ナット71a,71b、カラー81,82を、インサート品として一体にしてコアアセンブリ1,2を作製したが、コイル5a、5bもインサート品として一体成形しても良い。
(4)第1及び第2の実施形態では、バスバー61の第2の端子部612a,612bは、第1の端子部611a,611bよりも高く位置しているが、その高さは特に限定されない。例えば、U字型コア11と同程度の高さとしても良い。
(5)第1の実施形態では、端子部611a、611b、621a、621bを下型内の穴に嵌め込むことでバスバー61、62を固定していたが、クランプ機構で端子部611a、611b、621a、621bの両面から挟み込んで把持し、金型内で固定するようにしても良い。
(6)第1乃至第3の実施形態では、平板部614、623は平板状としたが、角柱状や円柱状であっても良い。また、平板部614、623はU字型コア11の上面と平行に配置していたが、当該上面に対して斜めになるようにしても良く、当該上面と並行していれば良い。
1、2 コアアセンブリ
5a、5b コイル
10 環状コア
11、12 U字型コア
20 樹脂体
21、22 樹脂部材
211、221 コア被覆部
212、222 端子被覆部
213、223 固定部
51a、51b コイルの端部
52a、52b コイルの端部
61、62 バスバー(導電部材)
61a、61b バスバー(導電部材)
611a、611b 端子部(第1の端子部)
612a、612b 端子部(第2の端子部)
613 導電本体
614 平板部
615 立ち上がり部
62a、62b バスバー(導電部材)
621a、621b 端子部(第1の端子部)
622a、622b 端子部(第2の端子部)
71a、71b ナット
81、82 カラー
91a〜91e 開口
92a、92b 凹部

Claims (15)

  1. コアと、
    前記コアの周囲の少なくとも一部を被覆してなる樹脂部材と、
    前記樹脂部材に少なくとも一部が埋め込まれた導電部材と、
    を備え、
    前記導電部材は、
    前記コアと並行に配置されて前記樹脂部材に埋め込まれた埋込部と、
    前記埋込部から屈曲して前記樹脂部材から露出して直線状に延び、外部部材と電気的に接続される第1の端子部と、
    を有すること、
    を特徴するコアアセンブリ。
  2. 前記導電部材は、
    前記埋込部から前記第1の端子部の延び方向と同方向に立ち上がる立ち上がり部と、
    前記立ち上がり部の先端に設けられ、外部機器と電気的に接続される第2の端子部と、
    を更に有すること、
    を特徴とする請求項1に記載のコアアセンブリ。
  3. 前記樹脂部材には、前記第2の端子部に前記外部機器の配線を締結するためのナットが埋め込まれていること、
    を特徴とする請求項2に記載のコアアセンブリ。
  4. 前記ナットは、前記第2の端子部と並べて設けられ、前記ナットと前記第2の端子部により成す列の方向が前記第1の端子部の延び方向と同方向であること、
    を特徴とする請求項3に記載のコアアセンブリ。
  5. コアと、
    前記コアの周囲の少なくとも一部を被覆してなる樹脂部材と、
    前記樹脂部材に少なくとも一部が埋め込まれた導電部材と、
    を備え、
    前記導電部材は、
    前記コアと並行に配置されて前記樹脂部材に埋め込まれた埋込部と、
    前記埋込部から同一平面上に前記樹脂部材から露出して直線状に延び、外部部材と電気的に接続される第1の端子部と、
    を有すること、
    を特徴とするコアアセンブリ。
  6. 前記導電部材は、
    前記埋込部から前記第1の端子部の延び方向と直交する方向に立ち上がる立ち上がり部と、
    前記立ち上がり部の先端に設けられ、外部機器と電気的に接続される第2の端子部と、
    を更に有すること、
    を特徴とする請求項5に記載のコアアセンブリ。
  7. 前記樹脂部材には、前記第2の端子部に前記外部機器の配線を締結するためのナットが埋め込まれていること、
    を特徴とする請求項6に記載のコアアセンブリ。
  8. 前記ナットは、前記第2の端子部と並べて設けられ、前記ナットと前記第2の端子部により成す列の方向が前記第1の端子部の延び方向と直交し、前記立ち上がり部の立ち上がり方向と同方向であること、
    を特徴とする請求項7に記載のコアアセンブリ。
  9. 前記樹脂部材には、外部の放熱部材に固定するためのカラーが埋め込まれていること、
    を特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のコアアセンブリ。
  10. 前記請求項1〜請求項9の何れか1項に記載のコアアセンブリを有すること、
    を特徴とするリアクトル。
  11. 前記コアの脚部の周囲に装着されたコイルを更に備え、
    前記外部部材は、前記コイルであり、
    前記第1の端子部は、前記コイルの端部に向けて直線状に延びていること、
    を特徴とする請求項10に記載のリアクトル。
  12. コアと導電部材と樹脂部材とを備えるコアアセンブリの製造方法であって、
    金型内に前記コア及び前記導電部材を挿入する挿入工程と、
    前記金型内の所定の位置で、前記コア及び前記導電部材を固定する固定工程と、
    前記金型内に樹脂を充填し固化させて前記樹脂部材を一体成形し、前記樹脂部材により前記コアと前記導電部材とを一体にする樹脂モールド工程と、
    を備え、
    前記導電部材は、
    前記樹脂部材に埋め込まれる埋込部と、前記埋込部から屈曲して直線状に延びる第1の端子部と、
    を有し、
    前記固定工程において、前記埋込部を前記コアと並行に配置し前記第1の端子部の周囲を把持して前記導電部材を固定すること、
    を特徴とするコアアセンブリの製造方法。
  13. 前記固定工程において、前記金型内の穴に前記第1の端子部を嵌め込んで前記導電部材を固定すること、
    を特徴とする請求項12に記載のコアアセンブリの製造方法。
  14. コアと導電部材と樹脂部材とを備えるコアアセンブリの製造方法であって、
    金型内に前記コア及び前記導電部材を挿入する挿入工程と、
    前記金型内の所定の位置で、前記コア及び前記導電部材を固定する固定工程と、
    前記金型内に樹脂を充填し固化させて前記樹脂部材を一体成形し、前記樹脂部材により前記コアと前記導電部材とを一体にする樹脂モールド工程と、
    を備え、
    前記導電部材は、
    前記樹脂部材に埋め込まれる埋込部と、前記埋込部から同一平面上に直線状に延びる第1の端子部と、
    を有し、
    前記金型は、二分割されており、
    前記挿入工程において、前記導電部材を、前記埋込部を前記コアと並行に、かつ、前記第1の端子部を前記コアの縁からはみ出るように配置し、
    前記固定工程において、前記コアの縁からはみ出た前記第1の端子部を、前記二分割した前記金型で挟み込んで把持して前記導電部材を固定すること、
    を特徴するコアアセンブリの製造方法。
  15. 前記樹脂モールド工程後に、前記コアの縁からはみ出た前記第1の端子部を屈曲させる屈曲工程を備えることを特徴とする請求項14に記載のコアアセンブリの製造方法。
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