JP5103093B2 - 移動間仕切装置における間仕切パネル - Google Patents
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Description
(1) 天井に設けたレールに沿って移動するランナから垂下する吊りボルトにより吊支され、かつ左右1対の縦杆の各端部同士を、横杆をもって互いに連結してなる方形枠状のフレームの前後両面にパネルを装着してなる移動間仕切装置における間仕切パネルにおいて、前記フレームの少なくとも上部または下部の前後両面に、透視可能な材料製のパネルを装着するとともに、前記フレームにおける上部の横杆およびそれに装着された部材の前後面および下面、または前記フレームにおける下部の横杆およびそれに装着された部材の前後面および上面を、遮蔽板をもって覆い、かつ前後の前記パネルを、透視可能なパネル基材の外周縁を、左右の縦サッシ、および上下部サッシをもって囲繞したものとし、前記左右の縦サッシと、上下部サッシのうち、内側に前記遮蔽板が介在しないものとの裏面に、前記フレーム内において、互いに前後に対向して、先端同士が突き合わされるか、又は近接するようにした突片をそれぞれ設け、さらに、前記フレームの左右の縦杆に、ねじ挿通孔と長手方向を向く長孔とを設け、前後の側縁に、透視可能パネルにおける縦サッシに設けた係止孔に係合しうるフックを有するとともに、前記フレームの縦杆における長孔を挿通する移動操作用のボルトが螺合しうるねじ孔と、前記フレームの縦杆におけるねじ挿通孔を挿通する固定用ねじが螺合するねじ孔とが設けられた係止部材を、前記フレームの両縦杆の内側面に沿って配設し、前記係止部材の各フックを、対応する透視可能パネルにおける縦サッシの係止孔の縁に係合させるとともに、前記係止部材を、固定用ねじをもって縦杆にねじ止めし、さらに、透視可能パネルの縦サッシに設けた突片が、前記係止部材より内側に位置して、係止部材の内側を覆うようにする。
上記(1)項の発明によると、フレームにおける上部の横杆や下部の横杆、およびそれらに装着された部材等は、遮蔽板により覆われるとともに、フレームにおけるそれ以外の部分とそれに装着された部材は、互いに前後に対向する突片をもって、内側が覆われ、フレーム内に装着された内部の構成部材が、透視可能パネルを通して、外部から見えることがなく、体裁よく透視可能パネルを装着するすることができ、しかも、突片を透視可能パネルと一体的に形成することができるので、部品点数を少なくすることができ、また構造を簡素化することができる。
なお、間仕切パネルの完成後、移動操作用のボルトは、外して、次の間仕切パネルの組立てに再利用することができる。
また、フレームと、複数のパネルと、係止部材とのわずかの部品点数だけで、間仕切パネルを簡単に形成することができ、構造を簡素化することができる。
さらに、係止部材は、その内側を、互いに前後に対向する突片により覆われるので、透視可能パネルを通して、外部から見えることがなく、体裁がよい。
図1に示すように、この実施形態の間仕切パネル1は、室内の天井高さに応じた上下寸法としてあり、その上半部を、透明もしくは半透明の板ガラスもしくはアクリル板、またはそれらに模様を付したもの、網板、格子状板等よりなる前後1対の透視可能パネル2により構成し、下半部を、前後1対の鋼板製化粧パネル3により構成してあり、その上端部を、天井4の下面に固着したレール5に沿って移動する1対のランナ6、6に、吊りボルト7、7をもって吊支し、下端が床8の床面FLに近接した状態で移動するようになっている。この間仕切パネル1の上半部の透視可能パネル2により、間仕切パネル1によって仕切られた両室内の視認性を確保するようにしてある。
上段のローラ10は、下端が開口する下向きコ字状としたレール5の内面における中位部の一側より内向き突設したローラ受片5a上に、また、下段のローラ11は、レール5の内面における下端部の他側より内向き突設したローラ受片5b上に、それぞれ回転可能に支持されて、互いに逆方向に回転しつつ、レール5に沿って移動しうるようになっている。
なお、この隙間閉塞部材12、12を移動させる手段については、本発明に直接関係しないため、図示および詳細な説明は省略する。
すなわち、パネル基材2aの外周を、左右の縦サッシ15、15、および上下部サッシ14、16をもって囲繞している。
なお、前後のスペーサ部16b、16bは、後述する左右の縦サッシ15における突片15a、15aのような、板状の突片とし、その先端同士が互いに近接するように配置することもある。
これらの対は、縦杆19に設けられた挿通孔23と長孔24の対に対応しており、長孔24に移動操作用のボルト29を挿通し、その先端部を係止部材22のねじ孔28に螺合して、移動操作用ボルト29とともに係止部材22を上下方向に移動させ、縦杆19のねじ挿通孔23と係止部材22のねじ孔27とが一致したことを目視により確認した上で、固定用ねじBを、ねじ挿通孔23を通して、ねじ孔27に螺合することにより、係止部材22の固定がなされる。
このとき、上下の横杆20、20のフランジ20a、20aにより、透視可能パネル2と化粧パネル3とが両側から挟まれ、かつ各係止部材22のフック25aが、対応する透視可能パネル2および化粧パネル3の係止孔30に嵌合するようにして、透視可能パネル2および化粧パネル3の上にフレーム21と各係止部材22とを重ね、さらにその上に、別の透視可能パネル2および化粧パネル3を、上記と同様にして重ねておく。
また組立手順としては、透視可能パネル2の上端および化粧パネル3の下端を先に、上下のフランジ20aにねじ止めしておき、その後、透視可能パネル2および化粧パネル3の両側部を、係止部材22をもって、フレーム21に固定してもよい。
左方の縦杆19は、右方の縦杆19の凹状と補形をなす凸状をなし、これによって隣合う間仕切パネル1、1同士を接合した際に、その凹状部分と凸状部分とが互いに嵌合し合い、両間仕切パネル1、1が、隙間なく配置されるようになっている。
また、左右の縦杆19、19の外側面中央部には、固定用ねじBの頭部を覆うように、ゴム等の弾性体からなる閉塞部材32が、着脱自在に装着されている。
(a)は、上側に位置する透視可能パネル2の高さを、全高の2/3程度とし、下部の残部を化粧パネル3とした場合を示し、(b)は、前後両面に、1枚の透視可能パネル2を装着した場合を示し、(c)は、間仕切パネル1の全高を3分割し、その全てを透視可能パネル2とした場合を示している。
上記(b)および(c)の場合は、フレーム21における下方の横杆20にも、遮蔽板13と同様のものを、上下逆向きとして被嵌し、下方の横杆20に、遮蔽板13と同様にして、接着または固着する。
2 透視可能パネル
2aパネル基材
3 化粧パネル
3aパネル基材
3b折曲片
3c係止片
4 天井
5 レール
5a、5b レール受け片
6 ランナ
7 吊りボルト
8 床
9 スペーサ
10、11 水平ローラ
12 隙間閉塞部材
13 遮蔽板
14 上部サッシ
15 縦サッシ
15a突片
16 下部サッシ
16aサッシ部
16bスペーサ部(突片)
16c係合溝
16d当接面
17 シール材
18 断熱材
19 縦杆
20 横杆
20aフランジ
21 フレーム
22 係止部材
23 ねじ挿通孔
24 長孔
25 板材
25aフック
26 補強材
27、28 ねじ孔
29 移動操作用ボルト
30 係止孔
31 シール部材
32 閉塞部材
B 固定用ねじ
Claims (2)
- 天井に設けたレールに沿って移動するランナから垂下する吊りボルトにより吊支され、かつ左右1対の縦杆の各端部同士を、横杆をもって互いに連結してなる方形枠状のフレームの前後両面にパネルを装着してなる移動間仕切装置における間仕切パネルであって、
前記フレームの少なくとも上部または下部の前後両面に、透視可能な材料製のパネルを装着するとともに、前記フレームにおける上部の横杆およびそれに装着された部材の前後面および下面、または前記フレームにおける下部の横杆およびそれに装着された部材の前後面および上面を、遮蔽板をもって覆い、かつ前後の前記パネルを、透視可能なパネル基材の外周縁を、左右の縦サッシ、および上下部サッシをもって囲繞したものとし、前記左右の縦サッシと、上下部サッシのうち、内側に前記遮蔽板が介在しないものとの裏面に、前記フレーム内において、互いに前後に対向して、先端同士が突き合わされるか、又は近接するようにした突片をそれぞれ設け、さらに、前記フレームの左右の縦杆に、ねじ挿通孔と長手方向を向く長孔とを設け、前後の側縁に、透視可能パネルにおける縦サッシに設けた係止孔に係合しうるフックを有するとともに、前記フレームの縦杆における長孔を挿通する移動操作用のボルトが螺合しうるねじ孔と、前記フレームの縦杆におけるねじ挿通孔を挿通する固定用ねじが螺合するねじ孔とが設けられた係止部材を、前記フレームの両縦杆の内側面に沿って配設し、前記係止部材の各フックを、対応する透視可能パネルにおける縦サッシの係止孔の縁に係合させるとともに、前記係止部材を、固定用ねじをもって縦杆にねじ止めし、さらに、透視可能パネルの縦サッシに設けた突片が、前記係止部材より内側に位置して、係止部材の内側を覆うようにしたことを特徴とする移動間仕切装置における間仕切パネル。 - フレームの上下いずれかの端部に、フックに係合している係止孔の縁がフックから外れる方向への透視可能パネルの移動を阻止する外向き突片を設けたことを特徴とする請求項1記載の移動間仕切装置における間仕切パネル。
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