JP6709842B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
従来、尿などの***物を吸収する吸収性物品として使い捨ておむつ等が知られている。例えば、文献1に示すように、パンツ型使い捨ておむつ1は外装体3と吸収性本体2を有しており、外装体3には、厚さ方向に貫通する複数の孔5が設けられている。この複数の孔5を設けることで、吸収性物品の通気性を向上させることができる。
特開2015−92957号
しかしながら、文献1に示す使い捨ておむつ1においては、複数の孔5は、縦方向に列をなすように配されているため、着用者が着用しようとする際等にパンツ型使い捨ておむつ1に上下方向への力を加えると、孔5の周囲が裂けてしまう恐れがあり、着用時において、パンツ型使い捨ておむつ1が適切に着用者の胴回りにフィットしない場合や、その周囲が裂けてしまった孔5から***物が漏れてしまうのではないかと着用者に感じさせる恐れがあった。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、使い捨て吸収性物品の通気性を向上させつつ、吸収性物品のフィット性を向上させることにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
互いに直交する縦方向と横方向とを有し、
着用者の腹側に設けられる腹側部と、
前記着用者の背側に設けられる背側部と、
前記腹側部及び前記背側部の少なくともいずれか一方に設けられた、上側弾性部材と下側弾性部材とを有する複数の弾性部材とを備える吸収性物品であって、
前記縦方向において、前記上側弾性部材は前記複数の弾性部材のうち最も上側に位置し、前記下側弾性部材は前記上側弾性部材より下側に位置しており、
前記縦方向において、肌側から非肌側に貫通する貫通孔が、前記上側弾性部材と重なっておらず、
前記縦方向において、肌側から非肌側に貫通する貫通孔が、前記下側弾性部材に隣接する弾性部材と重なることなく、前記下側弾性部材と重なっており、
前記横方向において、前記下側弾性部材は、前記貫通孔内において非連続であり、
***物を吸収する吸収体を備えた吸収性本体を有し、
前記吸収性本体の一方側の端部は、前記腹側部に重ねて接合され、他方側の端部は、前記背側部に重ねて接合されており、
前記貫通孔は、
前記吸収性本体の前記横方向の外側において、
前記吸収性本体の前記一方側の端より下側、又は前記他方側の端より下側に設けられており、
前記吸収性本体の前記一方側の端より上側、及び前記他方側の端より上側には設けられていないことを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、縦方向において、貫通孔と上側弾性部材とが重なっていないことで、最も上側に位置する上側弾性部材が貫通孔によって非連続とされず、上側弾性部材によって着用者の胴回りを適切にフィットさせることができる。また、縦方向において、下側弾性部材に隣接する弾性部材と重なることなく、貫通孔と下側弾性部材が重なることによって、着用する際の上下方向への引き上げによって貫通孔の周囲が裂けてしまう恐れを軽減しつつ、貫通孔が下側弾性部材の収縮に応じて開孔されやすくなり、吸収性物品の通気性をより向上させることができる。
図1は、本実施形態の吸収性物品の一例としてのおむつ1の概略斜視図である。 図2は、展開した伸長状態のおむつ1を肌側から見た平面図である。 図3は、図2のA−A断面について表す図である。 図4Aは、スリットS(貫通孔50)を形成する前の伸長状態の帯状腹側外装部材300の一部を示した図である。図4Bは、スリットS(貫通孔50)を形成したときの伸長状態の帯状腹側外装部材300の一部を示した図である。図4Cは、着用状態における腹側外装部材30の一部を示した図である。 図5は、図2の部分Bについて拡大して示した図である。 図6は、他の実施形態のおむつ100を肌側から見た平面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに直交する縦方向と横方向とを有し、着用者の腹側に設けられる腹側部と、前記着用者の背側に設けられる背側部と、前記腹側部及び前記背側部の少なくともいずれか一方に設けられた、上側弾性部材と下側弾性部材とを有する複数の弾性部材とを備える吸収性物品であって、前記縦方向において、前記上側弾性部材は前記複数の弾性部材のうち最も上側に位置し、前記下側弾性部材は前記上側弾性部材より下側に位置しており、前記縦方向において、肌側から非肌側に貫通する貫通孔が、前記上側弾性部材と重なっておらず、前記縦方向において、肌側から非肌側に貫通する貫通孔が、前記下側弾性部材に隣接する弾性部材と重なることなく、前記下側弾性部材と重なっており、前記横方向において、前記下側弾性部材は、前記貫通孔内において非連続であることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、縦方向において、貫通孔と上側弾性部材とが重なっていないことで、最も上側に位置する上側弾性部材が貫通孔によって非連続とされず、上側弾性部材によって着用者の胴回りを適切にフィットさせることができる。また、縦方向において、下側弾性部材に隣接する弾性部材と重なることなく、貫通孔と下側弾性部材が重なることによって、着用する際の上下方向への引き上げによって貫通孔の周囲が裂けてしまう恐れを軽減しつつ、貫通孔が下側弾性部材の収縮に応じて開孔させやすくなり、吸収性物品の通気性をより向上させることができる。
かかる吸収性物品において、吸収性本体を備えており、前記吸収性本体の一方側の端部は、前記腹側部に重ねて接合され、他方側の端部は、前記背側部に重ねて接合されており、前記貫通孔が前記吸収性本体の前記一方側の端より下側、又は前記他方側の端より下側に設けられていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性物品を着用者の胴回りに適切にフィットさせつつ、貫通孔による吸収性物品の通気性を向上させることができる。
かかる吸収性物品において、前記腹側部の上部又は前記背側部に、前記吸収性本体よりも肌側に位置するシート部材を備え、前記縦方向において、前記シート部材の上端と下端の間に前記吸収性本体の端が設けられており、前記貫通孔が、前記シート部材の前記下端より下側に設けられていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性物品を着用者の胴回りに適切にフィットさせつつ、貫通孔による吸収性物品の通気性を向上させることができる。
かかる吸収性物品において、前記下側弾性部材より下側に配置され、かつ、前記下側弾性部材から最も離れている最下側弾性部材が設けられており、前記縦方向において、肌側から非肌側に貫通する貫通孔が、前記最下側弾性部材と重なっていないことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性物品の下側のフィット性を確保することができ、***物等が漏れて脚周りから漏れてしまう恐れを軽減することができる。
かかる吸収性物品において、***物を吸収する吸収体を備える吸収性本体を有しており、前記貫通孔は、前記吸収体の前記横方向の外側に設けられており、前記横方向において、前記吸収体と前記下側弾性部材とが重なった領域においても、前記下側弾性部材が非連続であることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収体と下側弾性部材とが重なった領域の下側弾性部材を非連続にすると、下側弾性部材がより狭い範囲で伸縮するため、収縮力が過度に強くなってしまう恐れがあるが、吸収体の横方向の外側に貫通孔を設けることで、貫通孔による通気性を確保しつつ、吸収性物品のフィット性を調整することができる。
かかる吸収性物品において、前記腹側部及び前記背側部は、それぞれ肌側シート及び非肌側シートを有しており、前記肌側シートと前記非肌側シートとの間に前記下側弾性部材が配置され、少なくとも前記貫通孔に外接し、前記横方向に沿った辺と前記縦方向に沿った辺からなる矩形領域には、接着剤が設けられておらず、前記下側弾性部材に設けられた接着剤を介して前記肌側シートと前記非肌側シートが接合されていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、下側弾性部材に設けられた接着剤を介して肌側シートと非肌側シートとを接合して、貫通孔に外接し、横方向に沿った辺と縦方向に沿った辺から成る矩形領域には接着剤が設けないことで、接着剤の固化によって貫通孔の周囲が固くなってしまったり、開孔が不十分になってしまったりする恐れを軽減することができる。
かかる吸収性物品において、前記貫通孔を第1貫通孔としたとき、前記第1貫通孔と異なる第2貫通孔が設けられており、前記縦方向において、前記第2貫通孔は前記第1貫通孔に隣接しており、前記縦方向において、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔との間に、他の弾性部材を有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第1貫通孔と第2貫通孔の間に設けられた他の弾性部材の伸縮によって、吸収性物品のフィット性を確保することができる。
かかる吸収性物品において、前記貫通孔を第1貫通孔としたとき、前記第1貫通孔と異なる第3貫通孔が設けられており、前記第1貫通孔と前記第3貫通孔は、前記横方向において少なくとも一部が重なっており、前記縦方向における前記第1貫通孔と前記第3貫通孔との間の距離は、前記第1貫通孔及び前記第3貫通孔のそれぞれの長さより長いことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、着用時等において、吸収性物品に上下方向への力を加えたときであっても、貫通孔の周囲が裂けてしまう恐れをより軽減することができる。
===本実施形態に係る使い捨ておむつについて===
<<<使い捨ておむつ1の構成について>>>
図1は、本実施形態の吸収性物品の一例としてのおむつ1の概略斜視図である。図2は、展開した伸長状態のおむつ1を肌側から見た平面図である。図3は、図2のA−A断面について表す図である。
以下の説明では、図1の状態(着用状態)のおむつ1は、「縦方向」と、縦方向と交差する「横方向」と、縦方向及び横方向と交差する「厚さ方向」とを有する。また、図2の状態(展開状態)でのおむつ1の長手方向を「長手方向」、おむつ1の長手方向における一端と他端をそれぞれ「上端」といい、長手方向におけるおむつ1の略中央部C10を「下端」ともいう。さらに、厚さ方向のうち、着用者に接触する側を「肌側」、その反対側を「非肌側」という。図2等におけるA−Aは、横方向中心を示している。なお、「伸長状態」とは、おむつ1を皺がなくなるまで伸長させた状態をいい、具体的には、おむつ1を構成する部材(例えば、腹側外装部材30や背側外装部材40)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまで伸長された状態をいう。
本実施形態にかかる使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」と呼ぶ。)は、主に乳幼児を着用対象とした所謂3ピースタイプのパンツ型おむつであり、着用者の股間に配置される吸収性本体10と、着用者の腹側部を覆う腹側外装部材(腹側部)30と、背側外装部材(背側部)40を有している。
図2の展開状態では、吸収性本体10は、長手方向における各端部が、腹側外装部材30と背側外装部材40と重なるように、腹側外装部材30から背側外装部材40に亘って設けられ、接着剤等により腹側外装部材30及び背側外装部材40にそれぞれ肌側から接合固定されている。その外観形状は平面視略H形状をなしている。そして、長手方向の略中央部C10を折り返し位置として二つ折りして、互いに対向する腹側外装部材30と背側外装部材40の横方向の各端部である腹側外装部材側縁部30se、背側外装部材縁部40seにて接合・連結すると、胴回り開口部1HB及び一対の脚回り開口部1HLが形成されたおむつ1(図1)となる。
腹側外装部材30のうち、縦方向の上側の端部30eの領域には、吸収性本体10が重ねられておらず、端部30eよりも縦方向の中央側の部分30cに吸収性本体10が重ねられている。また、腹側外装部材30のうち、横方向の中央部には、吸収性本体10が重ねられており、吸収性本体10の横端10eより横方向外側の領域30sには、吸収性本体10が重ねられていない。
同様に、背側外装部材40のうち、縦方向の上側の端部40eの領域には、吸収性本体10が重ねられておらず、端部40eよりも縦方向の中央側の部分40cに吸収性本体が重ねられている。また、背側外装部材40のうち、横方向の中央部には、吸収性本体19が重ねられており、吸収性本体10の横端10eより横方向外側の領域40sには、吸収性本体10が重ねられていない。
図2及び図3に示すように、吸収性本体10は、吸収体11と、吸収体11を肌側から覆う表面シート部材13と、吸収体11を非肌側から覆う裏面シート部材15を備えている。表面シート部材13は、不織布等の液透過性のシート部材である。裏面シート部材15は、ポリエチレン等の液不透過性の防漏シート15aと不織布等の液透過性の外装シート15bとの2層から構成されるシート部材である。また、外装シート15b等によって立体ギャザーや脚周りギャザーが形成されていてもよい(不図示)。
吸収体11は、液体吸収性素材を積層してなる吸収性コアであり、尿等の***物を吸収することができる。吸収体11は、パルプ繊維等の液体吸収性繊維や、吸収性ポリマー(SAP)等を用いることができ、本実施形態においては、平面視略砂時計形状を有している(図2)。また、吸収体11は、ティッシュペーパー等の液透過性シート(不図示)で被覆されていても良い。
腹側外装部材30及び背側外装部材40は、いずれも不織布等の柔軟な素材からなる平面視略矩形のシート部材である。図3に示すように、腹側外装部材30は、厚さ方向の肌側から順に肌側シート31及び非肌側シート32が重ねて接合されており、背側外装部材40は、厚さ方向の肌側から順に肌側シート41及び非肌側シート42が重ねて接合されている。
図3に示すように、腹側外装部材30の上部は、肌触りの向上と耐久性向上のために、非肌側シート32が、腹側外装部材30の上端である腹側上端30etを起点として、肌側の下方へ折り返されて、折り返し部分32fが形成されている。同様に、背側外装部材40の上部も、非肌側シート42が、背側外装部材40の上端である背側上端40etを起点として、肌側の下方へ折り返されて、折り返し部分42fが形成されている。
また、腹側外装部材30は、折り返し部分32fの下端部と吸収性本体10の腹側の上端部を肌側から覆うように配置したシート部材34を備えている。同様に、背側外装部材40は、折り返し部分42fより下側から、吸収性本体10の背側の上端部を肌側から覆うように配置したシート44を備えている。シート部材34、44は、腹側外装部材30、背側外装部材40とは異なる、不織布等からなる矩形状のシート部材である。このシート部材34、44を設けることによって、吸収性本体10の縦方向における腹側上端縁部や背側上端縁部が着用者の肌と直接接触することを抑制することができ、着用時における胴回りの肌触りを良好なものにすることができる。また、シート部材34、44は、腹側外装部材30及び背側外装部材40の縦方向の上側端部における強度を高めることができる。
さらに、腹側外装部材30及び背側外装部材40には、縦方向に所定の長さを有し、各外装部材30、40を、肌側から非肌側に貫通する貫通孔50が、縦方向及び横方向に所定の間隔で複数設けられている。貫通孔50の詳細については、後述する。
腹側外装部材30の肌側シート31と非肌側シート32の間には、横方向に沿った糸ゴム等の複数の弾性部材35、35・・・が配置されている。弾性部材35は、横方向に伸長された状態で、肌側シート31及び非肌側シート32に、接着剤により接合固定されている。複数の弾性部材35、35・・・は、縦方向に間隔をあけながら、並んで設けられている。
同様に、背側外装部材40の肌側シート41と非肌側シート42の間には、横方向に沿った糸ゴム等の複数の弾性部材45、45・・・が配置されている。弾性部材45は、横方向に伸長された状態で、肌側シート41及び非肌側シート42に、接着剤により接合固定されている。複数の弾性部材45、45・・・は、縦方向に間隔をあけながら、並んで設けられている。
弾性部材35、45は、腹側外装部材30及び背側外装部材40に対して横方向の伸縮性を付与し、腹側外装部材30及び背側外装部材40に複数の皺を形成させている。
なお、弾性部材35、45のうち、横方向の中央部付近の吸収体11と重複する領域を非連続として、伸縮力が作用しないようにしている。これにより、吸収体11に作用する横方向の収縮が抑制されて、吸収体11が略平坦に維持されやすくなるため、***物の漏れ等を抑制することができる。吸収体11より横方向の外側の領域には、側方部弾性部材35s、45sが設けられている。
複数の弾性部材35は、最も上側に位置する上側弾性部材35tと、上側弾性部材35tより下側に設けられ、横方向の一方側の腹側外装部材側縁部30seから他方側の腹側外装部材側縁部30seまで連続した連続弾性部材(下側弾性部材)35mと、側方部弾性部材(下側弾性部材)35sと、最も下側に位置し、連続弾性部材35mや側方部弾性部材35sより下側で最も離れた位置に設けられている最下側弾性部材35uとを有している。
同様に、複数の弾性部材45は、最も上側に位置する上側弾性部材45tと、上側弾性部材45tより下側に設けられ、横方向の一方側の背側外装部材側縁部40seから他方側の背側外装部材側縁部40seまで連続した連続弾性部材(下側弾性部材)45mと、側方部弾性部材(下側弾性部材)45fと、最も下側に位置し、連続弾性部材45mや側方部弾性部材45sより下側で最も離れた位置に設けられている最下側弾性部材45uとを有している。
<<<貫通孔50について>>>
まず、貫通孔50の形成について説明する。腹側外装部材30の貫通孔50は、おむつ1の製造において、腹側外装部材30の製造過程で形成される。腹側外装部材30は、肌側から順に帯状肌側シート310、弾性部材350、帯状非肌側シート(不図示)が配置された帯状腹側外装部材300を、個々の腹側外装部材30に分離して形成される。
図4Aは、スリットS(貫通孔50)を形成する前の伸長状態の帯状腹側外装部材300の一部を示した図である。図4Bは、スリットS(貫通孔50)を形成したときの伸長状態の帯状腹側外装部材300の一部を示した図である。図4Cは、着用状態における腹側外装部材30の一部を示した図である。図4A、図4B、及び図4Cは、それぞれ肌側から見た図である。
図4Aは、スリットSを形成する前の帯状腹側外装部材300について、帯状肌側シート310及び帯状非肌側シートの皺がほぼなくなるまで伸長させた状態を示している。
続いて、図4Bに示すように、伸長状態の帯状腹側外装部材300に、一部の弾性部材350を横断するように、縦方向に沿った線状のスリットSを形成する。スリットSは、所定の刃物を用いて、帯状肌側シート310と弾性部材350と帯状非肌側シートをカットすることで形成される。図4Bは、カットしてスリットSを形成した瞬間を示している。スリットSは、その後弾性部材350によって図4Cのような貫通孔となる。なお、本実施形態のスリットSは、線状のスリットであり、所定の面積を有する形状を切り抜いた場合と異なり、切り屑が生じにくい。
図4Cは、着用者がおむつ1を着用している状態における腹側外装部材30の一部を示している。着用状態の腹側外装部材30の貫通孔50は、その輪郭が横方向の両側に開いて、貫通孔50の形状は略ひし形となる。これは、図4Cに示すように、弾性部材35が収縮することによって、貫通孔50の周囲が横方向に引っ張られるからである。これによって、着用状態において、貫通孔50がより大きく開孔するため、おむつ1の通気性をより向上させることができる。1つの貫通孔50が、より大きく開孔されることによって、より少ない数の貫通孔50で、おむつ1の通気性を確保することができる。さらに、着用前の状態においても、収縮状態の弾性部材35によって、貫通孔50を横方向により開孔させることができるため、乳幼児等の着用者におむつ1を履かせる保護者等に、外観的に貫通孔50を視認させることができ、通気性の向上を認識させることができる。また、収縮した弾性部材35が、貫通孔50の周囲の不織布を引っ張ることによって、貫通孔50の周囲には、貫通孔50の輪郭に沿った皺が複数形成される。この複数の皺によって、おむつ1の肌触りをより柔らかくすることができる。特に、貫通孔を所定範囲の切り抜きで形成した場合には貫通孔の周囲がほぼ平坦な状態で開孔するのに対し、本実施形態においては、貫通孔50を線状のスリットSで形成しているため、貫通孔50の周囲には、開孔によって引っ張られた不織布が盛り上がり複数の皺を形成する。そのため、おむつ1の肌触りをより向上させることができる。
背側外装部材40の貫通孔50も、腹側外装部材30の貫通孔50と同様に形成される。なお、本実施形態においては、腹側外装部材30と背側外装部材40の各貫通孔50を、それぞれ別途形成する場合を考慮して説明したが、これに限られない。腹側外装部材30及び背側外装部材40を一体として形成し、貫通孔50を形成した後、腹側外装部材30と背側外装部材40に分離するものであってもよい。なお、スリットSの形成は、腹側外装部材30に吸収性本体10及びシート部材34を重ねてから行ってもよいし、腹側外装部材30にスリットSを形成してから吸収性本体10及びシート部材34を重ねてもよい。同様に、背側外装部材40に吸収性本体10及びシート部材44を重ねてからスリットSを形成してもよいし、背側外装部材40にスリットSを形成してから吸収性本体10及びシート部材44を重ねてもよい。
続いて、貫通孔50の構成について説明する。図2に示すように、腹側外装部材30の貫通孔50は、腹側外装部材30のうち、折り返し部32f、シート部材34、及び吸収性本体10が設けられていない領域に複数個設けられている。具体的には、縦方向は、端部30eより下側で、かつ、シート部材34の下端より下側の領域であり、横方向は、吸収性本体10より外側に設けられている。また、腹側外装部材30の横方向における一方側と他方側とで、横方向中心A−Aに対して左右対称に配置されている。
また、貫通孔50は、縦方向において、腹側外装部材30の最も上側に位置する上側弾性部材35tより下側で、腹側弾性部材30の最も下側に位置する最下側弾性35uより上側に設けられている。貫通孔50によって、連続弾性部材35m及び側方部弾性部材35sの一部が非連続とされている。上述のように、貫通孔50の形成時に、連続弾性部材350を、連続肌側シート及び連続肌側シート320と共にカットするからである。上側弾性部材35t及び最下側弾性部材35uは、貫通孔50によって非連続とはされていない。
貫通孔50によって非連続とされた弾性部材35の数は、吸収体11の上端11taより上側の領域と、吸収体11の上端11taより下側の領域とで異なっている。つまり、貫通孔50の形成によって、上端11taより下側の領域の弾性部材35が非連続とされている。横方向おける一方側、例えば図2における左側、上端11taより上側の領域では、1つの弾性部材35が非連続とされているのに対し、上端11taより下側では、3つの弾性部材35が貫通孔50によって非連続とされている。
本実施形態において、複数の貫通孔50は、千鳥状に配置されている。図5は、図2の部分Bについて拡大して示した図である。図5において、貫通孔(第1貫通孔)50aと、貫通孔50aの左斜め上に位置し、縦方向において隣接している貫通孔(第2貫通孔)50bと、貫通孔50aの上側に位置し、横方向において貫通孔50aと重なっている貫通孔(第3貫通孔)50cと、貫通孔50aの横方向の左側に位置し、縦方向において貫通孔50aと重なっている貫通孔50dを示している。また、弾性部材35aが貫通孔50a及び貫通孔50dと縦方向で重なっており、同様に、弾性部材35bが貫通孔50bと縦方向で重なり、弾性部材35cが貫通孔50cと縦方向で重なっている。縦方向において、弾性部材35dは、貫通孔50aより下側に設けられており、弾性部材35eは、貫通孔50aと貫通孔50bとの間に設けられており、弾性部材fは、貫通孔50bと貫通孔cとの間に設けられている。弾性部材35d、e、fは、いずれの貫通孔50とも縦方向において重なっていない。なお、弾性部材35cは、連続弾性部材35mであり、弾性部材35a、35b、35e、35fは、側方部弾性部材35sであり、弾性部材35dは、最下側弾性部材35uである。
図5に示すように、各貫通孔50は、略ひし形の形状を有しており、貫通孔50の内側は、非肌側まで貫通している。このとき、横方向において、略ひし形の横方向の頂点と、弾性部材35の切断端がほぼ同じ位置である。そして、各貫通孔50の内側には、切断された弾性部材35が設けられておらず、切断された弾性部材35は横方向において貫通孔50内で非連続となっている。これは、貫通孔50の形成時に、貫通孔50の形成位置に設けられた弾性部材35が一緒に切断されているからである。そのため、例えば、弾性部材35aは、貫通孔50aより横方向の外側から貫通孔50dの横方向外側まで連続しており、貫通孔50a及び貫通孔50dの内側には設けられていない。同様に、弾性部材35bは貫通孔50b内に設けられておらず、弾性部材35cは貫通孔50c内に設けられていない。
また、各貫通孔50に外接する横方向に沿った辺gと縦方向に沿った辺hで囲まれた矩形領域(図5の左下斜線部)には、接着剤等が設けられていない。本実施形態においては、肌側シート31及び非肌側シート32の接合は、弾性部材35に塗布した接着剤によってなされている。
また、本実施形態において、各貫通孔50は、ほぼ同じ大きさであり、縦方向において、貫通孔50aと貫通孔50cとは、横方向において重なっている。この貫通孔50aの下端と貫通孔50cの下端との縦方向における距離をL1とし、貫通孔50の縦方向の長さL2としたとき、L1はL2より大きい(L1>L2)。
貫通孔50によって非連続にされた弾性部材と、非連続にされた弾性部材と縦方向に隣接し、貫通孔50によって非連続とされていない弾性部材との、縦方向における長さL3は、貫通孔50の長さL2より短い(L3<L2)。例えば、弾性部材35aと弾性部材35eとの距離L3が貫通孔50aの縦方向の長さL2より小さい。
また、弾性部材35と横方向において重なっている貫通孔50の数は任意に変更することができる。例えば、本実施形態においては、弾性部材35aと横方向において重なっている貫通孔50の数は、3つであるのに対し、弾性部材35bと横方向において重なっている貫通孔50の数は、2つである。
腹側外装部材30の貫通孔50の構成について説明したが、背側外装部材40における貫通孔50の構成も腹側外装部材30とほぼ同様である。背側外装部材40の複数の貫通孔50も、腹側外装部材30と同様に、横方向における一方側と他方側とで、横方向中心A−Aに対して左右対称に配置されている。なお、スリットSの形成は、腹側外装部材30に吸収性本体10及びシート部材34を重ねてから行ってもよいし、腹側外装部材30にスリットSを形成してから吸収性本体10及びシート部材34を重ねてもよい。同様に、背側外装部材40に吸収性本体10及びシート部材44を重ねてからスリットSを形成してもよいし、背側外装部材40にスリットSを形成してから吸収性本体10及びシート部材44を重ねてもよい。
<<<本実施形態に係るおむつ1の有効性について>>>
本実施形態のおむつ1の貫通孔50は、肌側から非肌側に貫通することによる通気性の向上とともに、弾性部材35を切断することによって、弾性部材35の張力の調整を行うことができる。
例えば、図5における、弾性部材35aと縦方向で重なっている貫通孔50a及び貫通孔50dの場合について説明する。弾性部材35aと弾性部材35eは、同じ材質の弾性部材で、スリットS(貫通孔50a及び貫通孔50d)が形成される前は、同様の伸長状態で肌側シート31及び非肌側シート32へ接合固定されたものである。弾性部材35aは、スリットS(貫通孔50a及び貫通孔50d)によって切断され、弾性部材35eは、いずれのスリットSによっても切断されない。そのため、弾性部材35aと縦方向で隣接する弾性部材35eの横方向への張力の大きさをTeとし、貫通孔50dの左側(中央側)から吸収体11と厚さ方向で重なる位置まで設けられた弾性部材35aの横方向への張力の大きさをTa1としたとき、張力Ta1は、張力Teより小さい(Ta1<Te)。同様に、貫通孔50dと貫通孔50aとの間に位置する弾性部材35aの横方向への張力の大きさをTa2としたとき、張力Ta2は、張力Teよりも小さく(Ta2<Te)、また、張力Ta1よりも小さい(Ta2<Ta1)。
さらに、弾性部材35aは、貫通孔50a、50d等によって非連続とされているため、縦方向及び横方向への力が加えられた場合に、弾性部材35aは、連続している場合に比べてより自由に伸縮することができる。つまり、貫通孔50dより左側の弾性部材35aと、貫通孔50aと貫通孔50dの間に位置する弾性部材35aは、連続している場合に比べて動きに対してより自由に伸縮することができるため、横方向への動きだけでなく縦方向への動きに対しても追従しやすくなる。これによって、おむつ1の腹部や臀部のフィット性を向上させることができる。
このように、スリットS(貫通孔50)によって切断された弾性部材35と、スリットS(貫通孔50)によって切断されていない弾性部材35を設けることによって、弾性部材35の張力を調整することができるため、胴回りの締め付けを確保しつつ、過度に締め付けてしまう恐れを軽減し、おむつ1のフィット性を向上させることができる。
また、本実施形態のおむつ1は、縦方向において、貫通孔50が、おむつ1の最も上側に位置する弾性部材35tと重なっていない。つまり、貫通孔50によって、弾性部材35tが非連続とされていない。そのため、最も上側に位置する弾性部材35tは切断されておらず、胴回り開口部1HBにおいて連続した弾性部材を維持することができるため、通気性を向上させるために貫通孔50形成した場合でも、着用時において、着用者の胴回りの弾性部材35tによる締め付け力を確保することができるため、胴回り開口1HBの締め付けが足りずに***物等が漏れてしまう恐れを軽減することができる。
また、横方向において、貫通孔30aは、弾性部材35aと重なっており、弾性部材35aに縦方向において隣接する弾性部材35d、35eと重なっていない。また、弾性部材35aは、貫通孔50a内において非連続である。このため、非連続である弾性部材35aの収縮によって、貫通孔50aをより開孔させやすくなる。また、着用者がおむつ1を着用しようとする際等におむつ1に上下方向の力を加えた場合でも、貫通孔50によって非連続とされていない弾性部材35d、35eが設けられているため、貫通孔50aの周囲が外部から加えられた力によって、弾性部材35dより下側又は弾性部材35eより上側に裂けてしまう恐れを軽減することができる。また、貫通孔50によって非連続とされていない弾性部材35d、35eが設けられていることによって、着用者の腹部及び臀部への締め付けを確保することができ、おむつ1が落ちてしまったり、着用位置がずれてしまったりする等の恐れを軽減することができる。
さらに、本実施形態においては、吸収性本体10の腹側の端部は、腹側外装部材30に重ねて接合され、背側の端部は、背側外装部材40に重ねて接合されており、貫通孔50が吸収性本体10の腹側の端より下側、又は背側の端より下側に設けられている。また、腹側外装部材30の上部には、吸収性本体10よりも肌側に位置するシート部材34を備え、縦方向において、シート部材34の上端と下端の間に吸収性本体10の上端が設けられており、貫通孔50が、シート部材34の下端より下側に設けられている。これによって、おむつ1の下側に貫通孔50が形成されるため、より汗をかきやすい着用者のそけい部に近い領域に貫通孔50を形成することができ、通気性を向上させることができる。また、おむつ1の上側に貫通孔50を形成しないことで、着用者の胴回り部の締め付け力を確保することができ、胴回り開口1HBから***物等が漏れてしまう恐れを軽減することができる。
さらに、本実施形態においては、連続弾性部材35m及び側方部弾性部材35sより下側に配置され、かつ、連続弾性部材35m及び側方部弾性部材35sから最も離れている最下側弾性部材35uが、縦方向において貫通孔50と重なっていない。これによって、上側弾性部材35tだけでなく、最下側弾性部材35uも貫通孔50によって非連続とされないため、脚周り開口1HLのフィット性を確保することができ、***物等が脚周り開口1HLから漏れてしまう恐れを軽減することができる。
さらに、本実施形態においては、貫通孔50は、吸収体11の横方向の外側に設けられており、横方向において、吸収体11と側方部弾性部材35sとが重なった領域においても、側方部弾性部材35sが非連続である。つまり、横方向中央付近の吸収体11と重複する領域において側方部弾性部材35sを非連続として、吸収体11に作用する横方向への伸縮を抑制している。これにより、側方部弾性部材35sは、連続弾性部材35mより狭い範囲内でおむつ1を締め付ける必要があるため、その狭い範囲における収縮力が過度に強くなってしまう恐れがある。そのため、貫通孔50によって非連続となった側方部弾性部材35sを設けることで、弾性部材35が過度に着用者の肌を圧迫することを軽減しつつ、適度に胴回り及び腹部や臀部を締め付けることができるおむつ1を提供することができる。
さらに、本実施形態においては、腹側外装部材30は、肌側シート31及び非肌側シート32を有しており、肌側シート31と非肌側シート32との間に弾性部材35が配置され、少なくとも貫通孔50に外接し、横方向に沿った辺gと縦方向に沿った辺hからなる矩形領域には、接着剤が設けられていない。これによって、矩形領域内は、接着剤の固化によって貫通孔50の周囲が固くなってしまったり、開孔が不十分になってしまったりする恐れを軽減することができる。また、接着剤によって固化されていないため、貫通孔50の周囲が不織布等の素材本来の柔らかさによって、適度な皺を形成し、より柔らかい肌触りにすることができる。
さらに、本実施形態においては、縦方向において、貫通孔50bは貫通孔50aに隣接しており、縦方向において、貫通孔50aと貫通孔50bとの間に、他の弾性部材である弾性部材35eが設けられている。これによって、貫通孔50a、50bによって非連続とされた弾性部材35a、35bを設けて、締め付け力を低下させた場合であっても、弾性部材35a、35bのそれぞれに縦方向に隣接した、貫通孔50によって非連続とされていない弾性部材35eを設けることによって、おむつ1の引き締め力を確保することができ、着用時におむつ1が落ちてしまう等の恐れを軽減することができる。
さらに、本実施形態においては、貫通孔50aと貫通孔50cは、横方向において少なくとも一部が重なっており、縦方向における貫通孔50aと貫通孔50cとの間の距離L1は、貫通孔50aと貫通孔50cのそれぞれの長さ(L2)より長い。これによって、おむつ1に、着用しようとする際など、上下方向への力が加えられた場合であっても、貫通孔50a及び貫通孔50cの周囲が裂けてしまう恐れを軽減することができる。
なお、おむつ1の有効性について、腹側外装部材30を用いて説明したが、背側外装部材40についても同様である。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態においては、腹側外装部材30及び背側外装部材40に、それぞれ貫通孔50を形成したが、これに限られない。腹側外装部材30又は背側外装部材40のいずれかに貫通孔50を形成したものでもよい。ただし、腹側外装部材30と背側外装部材40の両方に貫通孔50形成することによって、おむつ1の通気性をより向上させることができる。
また、図6は、他の実施形態のおむつ100を肌側から見た平面図である。図6に示すように、より汗をかきやすい下側のみに貫通孔50を設けてもよく、着用者のそけい部に沿って貫通孔50を配置してもよい。また、図6に示すように、腹側外装部材30及び背側外装部材40における貫通孔50の配置はほぼ同じとしてもよい。
上述の実施形態においては、腹側外装部材30及び背側外装部材40のそれぞれ肌側にシート部材34、44を設けているが、これに限られない。腹側外装部材30又は背側外装部材40のいずれかにシート部材34、44を設けてもよいし、両方ともに設けなくてもよい。
また、上述の実施形態においては、貫通孔50を吸収性本体10の上端より下側、より好ましくはシート部材34の下端より下側に設けることにしたがこれに限られない。シート部材34より上側や、吸収性本体10より上側に貫通孔50を形成してもよい。腹部や臀部等、より汗をかきやすいところ等に、適宜貫通孔50を配置することができる。但し、吸収性本体10より下側や、シート部材34の下端より下側に設けることで、おむつ1の上下方向への力に対する強度が低下してしまう恐れを軽減することができる。
上述の実施形態においては、貫通孔50によって最下側弾性部材50uが非連続とされないことにしたがこれに限られない。最下側弾性部材50uが非連続とされてもよい。ただし、脚周り開口1HLのフィット性を向上させるために、貫通孔50によって最下側弾性部材50uが非連続とされないことがより好ましい。
また、上述の実施形態においては、貫通孔50を縦方向に沿った線状スリットを形成して、開孔させることにしたが、これに限られない。一定の面積の範囲を切り抜いて貫通孔を形成してもよいし、湾曲形状のスリット等を形成してもよい。
また、上述の実施形態においては、各貫通孔50は、横方向において1つの弾性部材35を非連続とする構成としたが、これに限られない。全ての貫通孔50が必ずしも弾性部材35を非連続とする必要はなく、貫通孔50内において連続した弾性部材35である構成を含んでいてもよいし、弾性部材35が設けられていない領域に形成した貫通孔50を含んでいてもよい。
上述の実施の形態に係るおむつ1は、乳幼児を着用対象としたが、これに限定されるものではなく、大人を着用対象としてもよい。また、上述の実施形態においては、吸収性物品の一例として所謂3ピースタイプの使い捨ておむつ1を例示したが、何らこれに限られない。例えば、腹側部と股下部と背側部とを有した外装シートを第1部品、外装シートの肌側面に固定される吸収性本体を第2部品として有する2ピースタイプの使い捨ておむつや、テープ式の使い捨ておむつでもよい。
1、100 おむつ(吸収性物品)、1HB 胴回り開口、1HL 脚回り開口、
10 吸収性本体、10e 横端、
11 吸収体、11ta、11tb 上端、
13 表面シート部材、15 裏面シート部材、
30 腹側外装部材(腹側部)、
30c 部分、30e 端部、30s 領域、
30et 腹側上端、30se 腹側外装部材側縁部、
31 肌側シート、32 非肌側シート、32f 折り返し部分、
34 シート部材、
35 弾性部材、
35t 上側弾性部材、35m 連続弾性部材(下側弾性部材)、
35s 側方部弾性部材(下側弾性部材)、35u 最下側弾性部材、
40 背側外装部材(背側部)、
40c 部分、40e 端部、40s 領域、
40et 背側上端、40se 背側外装部材側縁部、
41 肌側シート、42 非肌側シート、42f 折り返し部分、
44 シート部材、
45 弾性部材、
45t 上側弾性部材、45m 連続弾性部材(下側弾性部材)、
45f 側方部弾性部材(下側弾性部材)、45u 最下側弾性部材、
50 貫通孔、
50a 貫通孔(第1貫通孔)、50b 貫通孔(第2貫通孔)、
50c 貫通孔(第3貫通孔)、50d 貫通孔、
300 帯状腹側外装部材、310 帯状肌側シート、350 弾性部材、
C10 中央部、
S スリット

Claims (7)

  1. 互いに直交する縦方向と横方向とを有し、
    着用者の腹側に設けられる腹側部と、
    前記着用者の背側に設けられる背側部と、
    前記腹側部及び前記背側部の少なくともいずれか一方に設けられた、上側弾性部材と下側弾性部材とを有する複数の弾性部材とを備える吸収性物品であって、
    前記縦方向において、前記上側弾性部材は前記複数の弾性部材のうち最も上側に位置し、前記下側弾性部材は前記上側弾性部材より下側に位置しており、
    前記縦方向において、肌側から非肌側に貫通する貫通孔が、前記上側弾性部材と重なっておらず、
    前記縦方向において、肌側から非肌側に貫通する貫通孔が、前記下側弾性部材に隣接する弾性部材と重なることなく、前記下側弾性部材と重なっており、
    前記横方向において、前記下側弾性部材は、前記貫通孔内において非連続であり、
    ***物を吸収する吸収体を備えた吸収性本体を有し、
    前記吸収性本体の一方側の端部は、前記腹側部に重ねて接合され、他方側の端部は、前記背側部に重ねて接合されており、
    前記貫通孔は、
    前記吸収性本体の前記横方向の外側において、
    前記吸収性本体の前記一方側の端より下側、又は前記他方側の端より下側に設けられており、
    前記吸収性本体の前記一方側の端より上側、及び前記他方側の端より上側には設けられていないことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記腹側部の上部又は前記背側部に、前記吸収性本体よりも肌側に位置するシート部材を備え、
    前記縦方向において、
    前記シート部材の上端と下端の間に前記吸収性本体の端が設けられており、
    前記貫通孔が、前記シート部材の前記下端より下側に設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
    前記下側弾性部材より下側に配置され、かつ、前記下側弾性部材から最も離れている最下側弾性部材が設けられており、
    前記縦方向において、肌側から非肌側に貫通する貫通孔が、前記最下側弾性部材と重なっていないことを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記横方向において、前記吸収体と前記下側弾性部材とが重なった領域においても、前記下側弾性部材が非連続であることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記腹側部及び前記背側部は、それぞれ肌側シート及び非肌側シートを有しており、
    前記肌側シートと前記非肌側シートとの間に前記下側弾性部材が配置され、
    少なくとも前記貫通孔に外接し、前記横方向に沿った辺と前記縦方向に沿った辺からなる矩形領域には、接着剤が設けられておらず、
    前記下側弾性部材に設けられた接着剤を介して前記肌側シートと前記非肌側シートが接合されていることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記貫通孔を第1貫通孔としたとき、
    前記第1貫通孔と異なる第2貫通孔が設けられており、
    前記縦方向において、前記第2貫通孔は前記第1貫通孔に隣接しており、
    前記縦方向において、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔との間に、他の弾性部材を有することを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記貫通孔を第1貫通孔としたとき、
    前記第1貫通孔と異なる第3貫通孔が設けられており、
    前記第1貫通孔と前記第3貫通孔は、前記横方向において少なくとも一部が重なっており、
    前記縦方向における前記第1貫通孔と前記第3貫通孔との間の距離は、前記第1貫通孔及び前記第3貫通孔のそれぞれの長さより長いことを特徴とする吸収性物品。
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