JP5100367B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学部材等の表面に付着した塵埃等の異物を除去する撮像装置に関する。
被写体像を電気信号に変換して撮像するデジタル一眼レフカメラ等の撮像装置は、撮影光束をミラーボックス内に配置されたミラーによって分岐し、ピント板に結像させる。撮影者は、ピント板に結像した像をファインダ光学系で観察しながら撮影操作を行う。撮像装置は、撮影操作の結果、撮像素子に撮影光束を受光し、その撮像素子から出力される光電変換信号を画像データに変換し、メモリカード等の記録媒体に記録する。
このような撮像装置では、撮像素子の被写体側に、光学ローパスフィルタや赤外吸収フィルタが配置される。これらフィルタの表面に塵埃等の異物が付着すると、その付着部分が黒い点となって撮影画像に写り込み、画像の見栄えが低下してしまう。
また、ピント板に塵埃等の異物が付着した場合、その付着部分が被写体像と重なり、観察像の見栄えが低下してしまう。特に、レンズ交換可能なデジタル一眼レフカメラでは、シャッタやクイックリターンミラーといった機械的な作動部が撮像素子やピント板の近傍に配置されている。これらの作動部から発生した塵埃等の異物が撮像素子やフィルタ、ピント板の表面に付着することがある。また、レンズ交換の際、レンズマウントの開口から塵埃等の異物がカメラ本体内に入り込み、これが付着することもある。
このような現象を回避するために、特許文献1では、光学ローパスフィルタに圧電素子を貼り付け、これを振動させることにより表面に付着した塵埃等の異物を自動的に除去する技術が提案されている。一方、ピント板に塵埃等の異物が付着した場合、従来からブロアーによって吹き飛ばす作業が行われている。
特開2007−129642号公報
しかしながら、前述したように、従来から撮像素子側に付着した塵埃等の除去技術は提案されているが、ピント板側に付いた塵埃等を自動的に除去する技術は提案されていなかった。このため、撮影者はブロアー等による除去作業を余儀なくされ、もしブロアーが無ければ塵埃等を除去することが困難で、見苦しい思いをしていた。
また、仮にブロアーがあったとしても、ピント板に塵埃等が付いていることに気づくのは、撮影レンズが装着されている場合が大半であるので、いちいち撮影レンズを取り外さなければ除去作業を行うことができず、煩わしい思いをしていた。
そこで、本発明は、材質や表面状態が異なるピント板と光学部材のそれぞれに対し、付着した塵埃等の異物を自動で効果的に落とす振動を与えることができる撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像素子と、前記撮像素子の前面であって撮影光軸に配置された光学部材と、前記被写体を観察するためのファインダ光学系に設けられたピント板と、前記ピント板の外周を覆う枠体と、前記撮影光軸に配置され、前記被写体の光を反射させて前記ファインダ光学系に導く反射手段とを備えた撮像装置であって、前記光学部材の振動振幅が光軸方向となるように前記光学部材を振動させる第1の加振手段と、前記ピント板がファインダ光軸と直交する方向に振動するように、前記ピント板と前記枠体とを一体的に振動させる第2の加振手段と、前記第1の加振手段および第2の加振手段を駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記駆動手段は、同一の駆動回路で生成した周期電圧を前記第1の加振手段および前記第2の加振手段に印加して駆動することを特徴とする。
本発明に係る撮像装置によれば、ピント板と光学部材の振動形態が異なるので、材質や表面状態が異なるピント板と光学部材のそれぞれに対し、付着した塵埃等の異物を自動で効果的に落とす振動を与えることができる。
本発明の撮像装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態におけるデジタル一眼レフカメラの構造を示す中央断面図である。図1において、カメラ本体101に対して着脱可能な交換レンズ201は、カメラ側のマウント部102と交換レンズ側のマウント部202によって固定される。交換レンズ201が装着されると、カメラ本体101の接点部103と交換レンズ201の接点部203とが接触する。これにより電気的な接続がなされ、カメラ本体101は交換レンズ201が装着されたことを検知する。さらに、この接点部103および接点部203を介して、カメラ本体101から交換レンズ201へ電力の供給や交換レンズ201を制御するための通信が行われる。
交換レンズ201の撮影レンズ204を透過した光束は、カメラ本体101のメインミラー104に入射する。このメインミラー104(反射手段に相当)はハーフミラーとなっており、メインミラー104により反射された光束はファインダ側へと導かれ、透過した光束は、サブミラー105により下方へ反射され、焦点検出ユニット106へと導かれる。
この焦点検出ユニット106は、撮影レンズ204のデフォーカス量を検出し、撮影レンズ204を合焦状態にするための撮影レンズ204の駆動量を演算する。そして、その駆動量が接点部103および接点部203を介して交換レンズ201に伝えられると、交換レンズ201は、不図示のモータを制御し、撮影レンズ204の一部であるフォーカスレンズを移動させて焦点調節を行う。
メインミラー104は、メインミラー保持枠107に固着され、ヒンジ軸108によって回動可能に軸支されている。また、サブミラー105は、サブミラー保持枠109に固着され、サブミラー保持枠109は、不図示のヒンジ軸によってメインミラー保持枠107に対して回動可能に軸支されている。
メインミラー104によってファインダ側へと導かれた光束は、ピント板10に被写体像として結像する。ピント板10は、ゴム部材14(被写体側)と圧電素子15(撮像素子側)に挟まれて保持された金属枠13内に設けられた支持枠17に固定される(図3参照)。そして、撮影者がペンタプリズム11および接眼レンズ12を介してピント板10上の被写体像を観察できるように、ファインダ光学系は構成されている。
また、サブミラー105の後方にはシャッタ113が配置されており、シャッタ113を構成するシャッタ幕114は通常閉じた状態になっている。このシャッタ113の後方には、光学ローパスフィルタ110が配置されている。さらに、光学ローパスフィルタ110の後方には、撮像素子ホルダ115によって保持された撮像素子116と、撮像素子116を保護するカバー部材(保護部材)117が配置されている。
ゴム部材(弾性部材)111は、光学ローパスフィルタ110を保持すると共に、光学ローパスフィルタ110と撮像素子116の間を密閉するためのゴム部材である。これにより、光学ローパスフィルタ110の振動を阻害することなく、周囲へ伝達される振動を減衰させ、かつ撮像素子116へ異物が侵入することを防止している。そして、撮影時には、この光学ローパスフィルタ110を透過した光束が、撮像素子116へと入射する。また、ゴム部材111は、ゴム製に限らず、スポンジやゲル状物質、所定の厚みを有する両面テープなど、弾性を有するものであれよい。
操作部32は、ピント板10と光学ローパスフィルタ110に付着した異物を除去するために、カメラ本体101をクリーニングモードに設定可能である。
図2はデジタル一眼レフカメラの電気的構成を示すブロック図である。図2において、交換レンズ201は被写体像(被写体の光学像)を結像させるためのものである。絞り122は交換レンズ201中に備えられ、撮像素子116に入射する光量を調節するためのものである。撮像素子116は被写体像を光電変換するためのものである。
交換レンズ201の撮影レンズ204を透過した光束は、カメラ本体101のメインミラー104に入射する。このメインミラー104は、前述したようにハーフミラーとなっている。メインミラー104により反射された光束は、ゴム部材14(被写体側)と圧電素子15(撮像素子側)に挟まれて保持されたピント板10に被写体像を結像する。撮影者は、ファインダ光学系で被写体像を観察することができる。ここで、圧電素子15は第2の加振手段に相当する。
撮像素子116の前面には、光学ローパスフィルタ110が近接して配置されており、光学ローパスフィルタ110の表面に異物が付着すると、影となって撮像素子116上の被写体像に写りこむ。光学ローパスフィルタ110の表面には、この光学ローパスフィルタ110を振動させ、付着した異物を除去する圧電素子110aが配置されている。ピント板10側の圧電素子15と光学ローパスフィルタ110側の圧電素子110aには、この圧電素子110aを駆動するための圧電素子駆動部301が接続されている。ここで、圧電素子110aは第1の加振手段に相当する。
A/Dコンバータ302は、撮像素子116から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。画像処理装置303は、A/Dコンバータ302から出力されるデジタル画像信号を処理する。また、レンズ系制御部304は、交換レンズ201のレンズ位置や絞りの開度を制御する。各種センサ305はAF(オートフォーカス)センサ、AE(自動露出)センサなどである。姿勢検出センサ310はカメラ本体101の姿勢を検知する。
さらに、カメラ制御部306はデジタル一眼レフカメラ全体の動作を制御する。I/O307はシャッタボタン、撮影モード選択ダイヤル、操作部32などとの入出力インタフェースである。外部表示器308は、カメラ本体101の設定、情報、撮影した画像等の表示を行う。メモリ309は撮影画像や種々の情報を記憶する。
ユーザの操作はI/O307を介して取得され、ユーザの動作によって電源ON/OFF、撮影動作などが行われる。撮影動作が指示された場合、各種センサ305や撮像素子116から得られる情報に基づき、カメラ制御部306は適切な撮影条件を決定し、レンズ系制御部304を介して適切なレンズ位置などを設定する。露光後に撮像素子116の出力信号をA/Dコンバータ302を介してデジタル化した後、カメラ制御部306は、画像処理装置303で適切な画像処理を施してメモリ309に保存する。また必要な場合、カメラ制御部306は、撮像素子116の出力信号を外部表示器308に表示する。画像処理装置303は、ホワイトバランス調整、RGB現像、圧縮符号化等の処理を行う。
つぎに、ピント板10の異物除去部の構成について詳細に説明する。図3はピント板ユニットの構成を示す図である。同図(b)はピント板ユニットの平面図である。同図(a)は同図(b)における矢印A−A線断面図である。
ピント板10は光学ローパスフィルタ110と異なり、その材質が一般的にプラスチックモールド製のもので、その表面にフレネル形状等の凹凸を有している。このため、光学ローパスフィルタ110のように、圧電素子をピント板に直接貼り付けて光学ローパスフィルタと同一駆動回路で振動させても、効果的に振動させることができない。
そこで、本実施形態では、ピント板10を、その外周に設けられ、支持枠17を介して銅や鉄といった比較的比重の大きな材料で作られた金属枠13(枠体に相当)に組み付け、ピント板ユニットを形成する。そして、金属枠13を挟み込むように、その両側でゴム部材14(被写体側)と圧電素子15(撮像素子側)を固着し、ピント板ユニットをミラーボックス内に固定する。このようにすることで、ピント板を剛体のように扱うことができ、光学ローパスフィルタ110と同一の駆動回路で振動を与えることができる。
ここで、ピント板10を加振する場合、圧電素子15に電圧を印加すると、圧電素子15は撮影光軸1と同方向に伸縮振動し、金属枠13をミラーボックスに対して相対的に変位させる。このとき、金属枠13に一体的に組み付けられたピント板10は、ファインダ光軸1a(図1参照)と直交する方向に、金属枠13と一体的に振動する。これにより、ピント板10の表面に付着した異物をふるい落とすことができる。
つぎに、光学ローパスフィルタ110の異物除去部の構成について詳細に説明する。図4は撮像ユニットの構成を示す分解斜視図である。
圧電素子110aは単板の矩形(短冊形状)を有する。光学ローパスフィルタ110の周縁部110bにおいて、圧電素子110aは、その長辺が光学ローパスフィルタ110の短辺(側辺)と平行になるように配置され、光学ローパスフィルタ110に固着される。この圧電素子110aは光学部材を振動させる振動源となる。すなわち、圧電素子110aは、光学ローパスフィルタ110の四辺のうち一辺に近接して平行に固着され、その一辺に平行な複数の節部を有するように、光学ローパスフィルタ110を波状に振動させる。
光学ローパスフィルタ保持部材117は、樹脂製または金属製のものであり、光学ローパスフィルタ110を保持し、撮像素子ホルダ115にビスで固定される。圧電素子用フレキシブルプリント基板121は圧電素子110aに電圧を印加するためのものであり、圧電素子110aに接着で固定される。圧電素子110aは、電圧の印加により光軸に直交する方向に伸縮振動し、光学ローパスフィルタ110を共振させる。これにより、光学ローパスフィルタ110の表面に付着した異物をふるい落とすことができる。
付勢部材118は、光学ローパスフィルタ110の撮影有効領域110cの4ヶ所において当接し、光学ローパスフィルタ110を光軸方向に付勢し、光学ローパスフィルタ保持部材117に係止される。また、光学ローパスフィルタ110の表面(光学的なコーティングが施された面)は、付勢部材118を介してグランドに接続されているため、静電気の発生を抑え、光学ローパスフィルタ110への塵埃等の付着を抑制することができる。
弾性部材111は、その断面が略円形の枠状のものであり、光学ローパスフィルタ110と光学ローパスフィルタ保持部材117とで挟まれ、密着して保持される。なお、弾性部材111の材質は、本実施形態のようにゴムでもよいし、弾性体であれば、ポロンやプラスチック等の高分子重合体を用いたものでもよい。
赤外カットフィルタ123は、有害な赤外光をカットするためのフィルタであり、光学ローパスフィルタ保持部材117に接着で固定される。
撮像素子ホルダ115は、矩形の開口部を有する板状のものであり、その開口部から撮像素子116が露出するように、撮像素子116を固着させる。撮像素子ホルダ115の周縁部には、撮像素子ホルダ115をミラーボックスに3ヵ所ビスで固定するための腕部115aが設けられている。
マスク119は、撮像素子116に撮影光路外からの余計な光が入射することを防ぐためのものであり、光学ローパスフィルタ保持部材117と撮像素子116とで挟まれ、密着して保持される。撮像素子付勢部材120は、左右一対の板バネ状のものであり、撮像素子ホルダ115にビスで固定され、撮像素子116を撮像素子ホルダ115に押し付ける。このような構成をとることにより、光学ローパスフィルタ110は、付勢部材118と弾性部材111とで挟み込まれて振動自在に支持される。
上記構成を有するデジタル一眼レフカメラにおいて、ピント板10と光学ローパスフィルタ110の異物除去の動作を示す。図5はピント板10と光学ローパスフィルタ110の異物除去の動作手順を示すフローチャートである。この処理プログラムはカメラ制御部306内のROMに格納されており、カメラ制御部306内のCPUによって所定の周期で実行される。
カメラ本体101内のカメラ制御部306は、使用者により操作部32が操作されたか否かを判別する(ステップS1)。使用者により操作部32が操作されなかったと判別された場合、カメラ制御部306は本動作を終了する。
一方、ステップS1で操作部32が操作されると、カメラ制御部306は、I/O307を介して操作部32からクリーニングモードの指令信号を受け取り、クリーニングモードに移行する(ステップS2)。クリーニングモードにおいて、カメラ制御部306は、圧電素子駆動部301を制御し、圧電素子15と圧電素子110aを駆動するための周期電圧を生成する。
カメラ制御部306は、姿勢検出センサ310の信号を検出し(ステップS3)、この信号からカメラ本体101の姿勢を判別する(ステップS4)。姿勢検出センサ310が、カメラ本体101が正位置であることを示す信号を出力した場合、カメラ制御部306は、ピント板10の圧電素子15を優先的に駆動させるように圧電素子駆動部301を制御する(ステップS5)。すなわち、光学ローパスフィルタ110の圧電素子110aより先にピント板10の圧電素子15に電圧が印加されるように、カメラ制御部306は圧電素子駆動部301を制御する。ここで、カメラ本体101の正位置はピント板10に付着した異物が落下し易い姿勢であり、ピント板の異物除去に際して効果的である。この後、カメラ制御部306は本動作を終了する。
また、姿勢検出センサ310が、カメラ本体101が下向きであることを示す信号を出力した場合、カメラ制御部306は、光学ローパスフィルタ110の圧電素子110aを優先的に駆動させるように圧電素子駆動部301を制御する(ステップS6)。すなわち、ピント板10の圧電素子15より先に光学ローパスフィルタ110の圧電素子110aに電圧が印加されるように、カメラ制御部306は圧電素子駆動部301を制御する。ここで、カメラ本体101の下向きは、光学ローパスフィルタ110に付着した異物が落下し易い姿勢であり、光学ローパスフィルタの異物除去に際して効果的である。この後、カメラ制御部306は本動作を終了する。このように、互いに面が直交するピント板と光学ローパスフィルタの異物除去に際し、カメラ本体の姿勢に応じて効果的に制御することが可能である。なお、本実施形態では、カメラ本体101の姿勢に応じて、ピント板10の圧電素子15と光学ローパスフィルタ110の圧電素子110aを駆動するタイミングを変更したが、その他、印加される周期電圧を変更して振動の強弱を変化させるようにしてもよい。
また、姿勢検出センサ310が、カメラ本体101が正位置もしくは下向き以外の状態にあることを示す信号を出力した場合、カメラ制御部306は、クリーニングモードを脱し、圧電素子駆動部301への制御信号を停止する(ステップS7)。これにより、圧電素子駆動部301による圧電素子15、110aへの電圧の印加は中止される。さらに、このとき、カメラ制御部306は、外部表示器308に、姿勢状態に関する警告表示と、カメラ本体101の姿勢を正位置もしくは下向きに変更するように指示する表示を行う。これは、カメラ本体101の正位置もしくは下向き以外の姿勢は、異物除去に際して効果的でないためである。こうして、ピント板と光学ローパスフィルタの異物除去に際して効果的な姿勢を撮影者に知らせることができる。
カメラ制御部306は、この指示に従い、使用者がカメラ本体101を正位置もしくは下向きに変更するのを待つ(ステップS8)。姿勢検出センサ310によって、正位置もしくは下向きに変更されたことが検出されると、カメラ制御部306は、外部表示器308に、クリーニングモード復帰のために操作部32を操作するように指示する表示を行う(ステップS9)。この後、カメラ制御部306は本動作を終了する。
そして、使用者がこの指示に従って操作部32を操作すると、カメラ制御部306は、前述したステップS1、S2の処理を行い、再びクリーニングモードに移り、姿勢に応じた制御を行う。
ここで、ピント板10と光学ローパスフィルタ110の異物除去のための振動形態は、前述したように、それぞれの構造により異なる。すなわち、ピント板10は、金属枠13と一体的にミラーボックスに対して相対的に撮影光軸1と同方向に振動する定常振動を行う。なお、定常振動の代わりに、ピント板10の外形が変化するような屈曲振動を行わせるようにしてもよい。一方、光学ローパスフィルタ110は、撮影光軸1と同方向に振動振幅を有する高次の屈曲定在波振動を行う。なお、定在波振動の代わりに、一定方向に波が進む進行波振動を行わせるようにしてもよい。
また、ピント板10と光学ローパスフィルタ110を加振する際、不快な音の発生を抑えるべく、可聴域外となるような共振周波数を選ぶことが好ましい。
第1の実施形態のデジタル一眼レフカメラによれば、ピント板と光学ローパスフィルタの振動形態が異なるので、材質や表面状態が異なるピント板と光学ローパスフィルタのそれぞれに対し、付着した塵埃等の異物を自動で効果的に落とす振動を与えることができる。
また、ピント板を加振するための専用回路を必要とせず、コストの増加を防ぐことができる。また、柔らかいプラスチックモールド製で表面にフレネル形状等の凹凸を有しているピント板を、硬いガラス製で平面の光学ローパスフィルタと同一の駆動回路で振動させた際、それぞれに対し、付着した異物を効果的に落とす振動を与えることができる。また、姿勢検出センサによって、異物除去のための効果的な姿勢を検出することができる。また、互いに面が直交するピント板と光学ローパスフィルタの異物除去に際し、効果的な姿勢で制御することが可能である。また、ピント板と光学ローパスフィルタの異物除去に際し、効果的な姿勢を撮影者に知らせることができる。
[第2の実施形態]
図6は第2の実施形態におけるデジタル一眼レフカメラの電気的構成を示すブロック図である。図7はピント板ユニットの構成を示す図である。同図(b)はピント板ユニットの平面図である。同図(a)は同図(b)における矢印B−B線断面図である。前記第1の実施形態と同一の構成要素についは、同一の符号を用いることによりその説明を省略する。
第2の実施形態では、前記第1の実施形態と比べ、ピント板ユニットの構成が異なり、金属枠は両側の圧電素子で挟み込まれている。前記第1の実施形態と同様、ピント板20を、固定枠24を介して銅や鉄といった比較的比重の大きな材料で作られた金属枠23に組み付け、ピント板ユニットを形成する。そして、2つの圧電素子22(被写体側)と圧電素子21(撮像素子側)を、金属枠23を挟み込むように固着し、ピント板ユニットをミラーボックス内に固定する。
ここで、ピント板20の異物除去の動作について説明する。前記第1の実施形態と同様、カメラ本体101のカメラ制御部306は、使用者により操作部32が操作されると、クリーニングモードに移行する。カメラ制御部306は、I/O307を介して操作部32からクリーニングモードの指令信号を受け取ると、圧電素子駆動部301を制御し、圧電素子21、22と圧電素子110aを駆動するための周期電圧を生成する。
図8はピント板20の振動形態を示す図である。同図(a)は、圧電素子21、22に周期電圧が印加されていない状態を示す。ピント板20の圧電素子21、22に周期電圧が印加されると、圧電素子22は縮み、圧電素子21は伸び、ピント板20は全体的に被写体側へ移動する(同図(b)参照)。
その後、電圧が反転すると、圧電素子22は伸び、圧電素子21は縮み、ピント板20は全体的に撮影素子側へ移動する(同図(c)、(d)参照)。さらに、この状態から電圧が反転すると、再び圧電素子22は縮み、圧電素子21は伸び、ピント板20は全体的に被写体側へ移動する(同図(a)、(b)参照)。こうして振動が繰り返される。
上記振動形態により、ピント板20を全体的に振動させ、その表面に付着した異物をふるい落とすことができる。
なお、姿勢に応じた振動制御および光学ローパスフィルタの振動制御については、前記第1の実施形態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
第2の実施形態のデジタル一眼レフカメラによれば、2つの圧電素子22(被写体側)と圧電素子21(撮像素子側)を用いることで、ピント板20の振動をより確実なものにすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
例えば、上記実施形態では、撮像素子の前に配置される光学部材として、光学ローパスフィルタである場合を示したが、赤外吸収フィルタなど、その他の光学部材であってもよい。
第1の実施形態におけるデジタル一眼レフカメラの構造を示す中央断面図である。 デジタル一眼レフカメラの電気的構成を示すブロック図である。 ピント板ユニットの構成を示す図である。 撮像ユニットの構成を示す分解斜視図である。 ピント板10と光学ローパスフィルタ110の異物除去の動作手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるデジタル一眼レフカメラの電気的構成を示すブロック図である。 ピント板ユニットの構成を示す図である。 ピント板20の振動形態を示す図である。
符号の説明
1 撮影光軸
1a ファインダ光軸
10、20 ピント板
15、21、22、110a 圧電素子
32 操作部
110 光学ローパスフィルタ
301 圧電素子駆動部
306 カメラ制御部
308 外部表示器
310 姿勢検出センサ

Claims (3)

  1. 被写体の光学像を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記撮像素子の前面であって撮影光軸に配置された光学部材と、
    前記被写体を観察するためのファインダ光学系に設けられたピント板と、
    前記ピント板の外周を覆う枠体と、
    前記撮影光軸に配置され、前記被写体の光を反射させて前記ファインダ光学系に導く反射手段とを備えた撮像装置であって、
    前記光学部材の振動振幅が光軸方向となるように前記光学部材を振動させる第1の加振手段と、
    前記ピント板がファインダ光軸と直交する方向に振動するように、前記ピント板と前記枠体とを一体的に振動させる第2の加振手段と、
    前記第1の加振手段および第2の加振手段を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、
    前記駆動手段は、同一の駆動回路で生成した周期電圧を前記第1の加振手段および前記第2の加振手段に印加して駆動することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記姿勢検出手段により検出された前記撮像装置の姿勢に応じて、前記駆動手段を制御し、前記第1の加振手段または前記第2の加振手段のいずれかを優先的に駆動することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記姿勢検出手段により検出された前記撮像装置の姿勢が下向きである場合には、前記第1の加振手段を優先的に駆動し、前記姿勢検出手段により検出された前記撮像装置の姿勢が正位置である場合には、前記第2の加振手段を優先的に駆動することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
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