以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯端末1の外観の構成を表している。なお、図1(A)は、携帯端末1を約180度に見開いたときの正面から見た外観の構成を表しており、図1(B)は、携帯端末1を閉じたときの外観の構成を表している。
図1に示されるように、携帯端末1は、中央のヒンジ部11を境に第1の筐体12と第2の筐体13とがヒンジ結合されており、ヒンジ部11を介して矢印X方向に折り畳み可能に形成される。携帯端末1の内部の所定の位置には、送受信用のアンテナ(後述する図3のアンテナ31)が設けられており、内蔵されたアンテナを介して基地局(図示せず)との間で電波を送受信する。
第1の筐体12には、その表面に「0」乃至「9」の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話・電源キー、クリアキー、および電子メールキーなどのメイン操作キー14が設けられており、メイン操作キー14を用いて各種指示を入力することができる。
また、第1の筐体12には、図示せぬマイクロフォンが設けられており、マイクロフォンによって通話時のユーザの音声を集音する。なお、第1の筐体12は、背面側に図示しないバッテリパックが挿着されており、終話・電源キーがオン状態になると、バッテリパックから各回路部に対して電力が供給されて動作可能な状態に起動する。
一方、第2の筐体13には、その正面にメインディスプレイ17が設けられており、電波の受信状態、電池残量、電話帳として登録されている相手先名や電話番号及び送信履歴等の他、電子メールの内容、簡易ホームページ、CCD(Charge Coupled Device)カメラ(図3のCCDカメラ)で撮像した画像、外部のコンテンツサーバ(図示せず)より受信したコンテンツ、メモリカード(後述する図3のメモリカード46)に記憶されているコンテンツを表示することができる。なお、メインディスプレイ17は、例えば有機ELにより構成されるディスプレイでもよいし、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)でもよい。
メインディスプレイ17には、タッチパネル22が重ねて貼り合わされている。このタッチパネル22は、メインディスプレイ17の表示領域を超えた左右の部分にも設けられており、タッチパネル専用領域AおよびBがメインディスプレイ17に近接して形成されている。
図2は、メインディスプレイ17およびタッチパネル専用領域AおよびBの拡大図を示している。タッチパネル専用領域AおよびBには、ポインティングデバイスであるスタイラスペン23がペンダウンしたときの座標に応じて複数の区画(区画A乃至H)が予め設けられている。複数の区画のうち、一部または全部の区画には、それぞれ異なるアプリケーション(メールに関するアプリケーションや、ブラウザに関するアプリケーションなど)が予め割り当てられており、アプリケーションが割り当てられた区画がスタイラスペン23によって操作されることで、区画に割り当てられたアプリケーションが起動される。
なお、メインディスプレイ17の最も右側には、通常のスクロールバーが設けられている。ユーザは、ポインティングデバイスであるスタイラスペン23を用いてスクロールバーを操作することで、メインディスプレイ17に表示される表示画面をスクロールすることができる。但し、スクロールバーを用いて表示画面をスクロールする場合、スクロールする際に用いられるスクロール量は所定の値に定められている。
また、第1の筐体12と第2の筐体13の内部の所定の位置には、携帯端末1の状態を検知するための磁気センサ19aおよび19bが設けられる。
さらに、第2の筐体13の所定の位置にはレシーバ(受話器)18が設けられており、これにより、ユーザは音声通話することが可能である。なお、携帯端末1の所定の位置には、レシーバ18以外の音声出力部としてのスピーカ(図3のスピーカ50)も設けられている。また、レシーバ18の上部には、サブディスプレイ21が設けられており、現在のアンテナの感度のレベルを示すアンテナピクト、携帯端末1の現在の電池残量を示す電池ピクト、現在の時刻などが表示される。サブディスプレイ21の上部には、サブ操作キー16も設けられている。
図3は、本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯端末1の内部の構成を表している。図示せぬ基地局から送信されてきた無線信号は、アンテナ31で受信された後、アンテナ共用器(DUP)32を介して受信回路(RX)33に入力される。受信回路33は、受信された無線信号を周波数シンセサイザ(SYN)34から出力された局部発振信号とミキシングして中間周波数信号に周波数変換(ダウンコンバート)する。そして、受信回路33は、このダウンコンバートされた中間周波数信号を直交復調して受信ベースバンド信号を出力する。なお、周波数シンセサイザ34から発生される局部発振信号の周波数は、制御部41から出力される制御信号SYCによって指示される。
受信回路33からの受信ベースバンド信号は、CDMA信号処理部36に入力される。CDMA信号処理部36は、図示せぬRAKE受信機を備える。このRAKE受信機では、受信ベースバンド信号に含まれる複数のパスがそれぞれの拡散符号(すなわち、拡散された受信信号の拡散符号と同一の拡散符号)で逆拡散処理される。そして、この逆拡散処理された各パスの信号は、位相が調停された後、コヒーレントRake合成される。Rake合成後のデータ系列は、デインタリーブおよびチャネル復号(誤り訂正復号)が行われた後、2値のデータ判定が行われる。これにより、所定の伝送フォーマットの受信パケットデータが得られる。この受信パケットデータは、圧縮伸張処理部37に入力される。
圧縮伸張処理部37は、DSP(Digital Signal Processor)などにより構成され、CDMA信号処理部36から出力された受信パケットデータを図示せぬ多重分離部によりメディアごとに分離し、分離されたメディアごとのデータに対してそれぞれ復号処理を行う。例えば通話モードにおいては、受信パケットデータに含まれる通話音声などに対応するオーディオデータをスピーチコーデックにより復号する。また、例えばテレビ電話モードなどのように、受信パケットデータに動画像データが含まれていれば、この動画像データをビデオコーデックにより復号する。さらに、受信パケットデータがダウンロードコンテンツであれば、このダウンロードコンテンツを伸張した後、伸張されたダウンロードコンテンツを制御部41に出力する。
復号処理により得られたディジタルオーディオ信号はPCMコーデック38に供給される。PCMコーデック38は、圧縮伸張処理部37から出力されたディジタルオーディオ信号をPCM復号し、PCM復号後のアナログオーディオデータ信号を受話増幅器39に出力する。このアナログオーディオ信号は、受話増幅器39にて増幅された後、レシーバ18により出力される。
圧縮伸張処理部37によりビデオコーデックにて復号されたディジタル動画像信号は、制御部41に入力される。制御部41は、圧縮伸張処理部37から出力されたディジタル動画像信号に基づく動画像を、図示せぬビデオRAM(例えばVRAMなど)を介してメインディスプレイ17に表示させる。なお、制御部41は、受信された動画像データだけでなく、CCDカメラ20により撮像された動画像データに関しても、図示せぬビデオRAMを介してメインディスプレイ17に表示させることも可能である。
また、圧縮伸張処理部37は、受信パケットデータが電子メールである場合、この電子メールを制御部41に供給する。制御部41は、圧縮伸張処理部37から供給された電子メールを記憶部42に記憶させる。そして、制御部41は、ユーザによる入力部としてのメイン操作キー14の操作に応じて、記憶部42に記憶されているこの電子メールを読み出し、読み出された電子メールをメインディスプレイ17に表示させる。
一方、通話モードにおいて、マイクロフォン15に入力された話者(ユーザ)の音声信号(アナログオーディオ信号)は、送話増幅器40により適正レベルまで増幅された後、PCMコーデック38によりPCM符号化される。このPCM符号化後のディジタルオーディオ信号は、圧縮伸張処理部37に入力される。また、CCDカメラ20から出力される動画像信号は、制御部41によりディジタル化されて圧縮伸張処理部37に入力される。さらに、制御部41にて作成されたテキストデータである電子メールも、圧縮伸張処理部37に入力される。
圧縮伸張処理部37は、PCMコーデック38から出力されたディジタルオーディオ信号を所定の送信データレートに応じたフォーマットで圧縮符号化する。これにより、オーディオデータが生成される。また、圧縮伸張処理部37は、制御部41から出力されたディジタル動画像信号を圧縮符号化して動画像データを生成する。そして、圧縮伸張処理部37は、これらのオーディオデータや動画像データを図示せぬ多重分離部で所定の伝送フォーマットに従って多重化した後にパケット化し、パケット化後の送信パケットデータをCDMA信号処理部36に出力する。なお、圧縮伸張処理部37は、制御部41から電子メールが出力された場合にも、この電子メールを送信パケットデータに多重化する。
CDMA信号処理部36は、圧縮伸張処理部37から出力された送信パケットデータに対し、送信チャネルに割り当てられた拡散符号を用いてスペクトラム拡散処理を施し、スペクトラム拡散処理後の出力信号を送信回路(TX)35に出力する。送信回路35は、スペクトラム拡散処理後の信号をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式などのディジタル変調方式を使用して変調する。送信回路35は、ディジタル変調後の送信信号を、周波数シンセサイザ34から発生される局部発振信号と合成して無線信号に周波数変換(アップコンバート)する。そして、送信回路35は、制御部41により指示される送信電力レベルとなるように、このアップコンバートにより生成された無線信号を高周波増幅する。この高周波増幅された無線信号は、アンテナ共用器32を介してアンテナ31に供給され、このアンテナ31から図示せぬ基地局に向けて送信される。
また、携帯端末1は、外部メモリインタフェース45を備えている。この外部メモリインタフェース45は、メモリカード46を着脱することが可能なスロットを備えている。メモリカード46は、NAND型フラッシュメモリカードやNOR型フラッシュメモリカードなどに代表されるフラッシュメモリカードの一種であり、10ピン端子を介して画像や音声、音楽等の各種データの書き込み及び読み出しが可能となっている。さらに、携帯端末1には、現在の正確な現在の時刻を測定する時計回路(タイマ)47が設けられている。
制御部41は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などからなり、CPUは、ROMに記憶されているプログラムまたは記憶部42からRAMにロードされた、オペレーティングシステム(OS)を含む各種のアプリケーションプログラムに従って各種の処理を実行するとともに、種々の制御信号を生成し、各部に供給することにより携帯端末1を統括的に制御する。RAMは、CPUが各種の処理を実行する上において必要なデータなどを適宜記憶する。なお、制御部41には、必要に応じて1または複数のCPUが備えられる。
記憶部42は、例えば、電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子やHDD(Hard Disc Drive)などからなり、制御部41のCPUにより実行される種々のアプリケーションプログラムや種々のデータ群を格納している。
電源回路44は、バッテリ43の出力を基に所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路部に供給する。また、地上波ディジタルワンセグ受信部48は、図示せぬ放送局からの地上波ディジタルワンセグ放送波や地上波ディジタルラジオ放送波を受信し、受信された地上波ディジタルワンセグ放送波や地上波ディジタルラジオ放送波に基づくTS(Transport Stream)信号を地デジ処理部49に供給する。地デジ処理部49は、地上波ディジタルワンセグ受信部48にて地上波ディジタルワンセグ放送波が受信された場合、地上波ディジタルワンセグ受信部48からの地上波ディジタルワンセグ放送波に基づくTS信号から、音声データと映像データに関するES(Elementary Stream)にそれぞれ分離し、分離された音声データを地デジ処理部49内の音声デコーダ(図示せず)にて所定の復号化方式でデコードするとともに、分離された映像データを地デジ処理部49内の映像デコーダ(図示せず)にて所定の復号化方式でデコードし、デコード後のディジタル音声信号とディジタル動画像信号を制御部41に供給する。
また、携帯端末1においては、タッチパネル22による入力を行うことができる。タッチ入力制御部51は、ユーザによりスタイラスペン23を用いたタッチ入力がタッチパネル22上で行われると、タッチ入力が行われた座標(X軸とY軸の2軸により表される座標)を検出し、座標検出信号を制御部41に出力する。この座標検出信号には、X軸とY軸の2軸により表される座標値が含まれている。
従来、メインディスプレイ17に表示されるスクロールバーは一般的に細く、ユーザにとって操作し難く、操作に応じてスクロール量を加減することができなかった。そこで、本発明においては、タッチパネル専用領域AやBに対するタッチ入力も、スクロールバーにおける操作と同様にみなし、タッチパネル22のうち、表示部としてのメインディスプレイ17と重なっていないタッチパネル専用領域AまたはBにおけるタッチ入力の仕方に応じて、メインディスプレイ17に表示される表示画面をスクロールするようにする。これにより、タッチパネル22の操作時における操作性を好適に向上させることが可能となる。以下、この方法を用いたスクロール制御処理について説明する。
図4のフローチャートを参照して、図3の携帯端末1におけるスクロール制御処理について説明する。なお、このスクロール制御処理においては、ユーザがスタイラスペン23を操作することで、例えばタッチパネル専用領域Bのいずれかの区画にペンダウンして表示画面をスクロールする場合を想定する。勿論、タッチパネル専用領域Aの区画にペンダウンして表示画面をスクロールする場合に本発明を適用するようにしてもよい。
ステップS1において、制御部41は、まず、メインディスプレイ17に表示される表示画面をスクロールする際に用いられるスクロール量に関するモードをモード1に設定(初期設定)する。「モード1」とは、スクロールする際に用いられるスクロール量がメインディスプレイ17に表示されるスクロールバーを用いた表示画面のスクロール量となるモードである。これにより、スクロール量に関するモードが「モード1」に設定されている場合にスクロールが実行されると、スクロールバーを用いた表示画面のスクロール量でメインディスプレイ17に表示される表示画面がスクロールされる。なお、スクロール量モードに関する設定データは、制御部41のRAMまたは記憶部42に記憶される。
次に、ステップS2において、制御部41は、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画(例えば区画Aなど)を越境したか否かを示す越境履歴を「無し」に設定する。この越境履歴に関する設定データ(越境履歴「無し」に関する設定データ)は、制御部41のRAMまたは記憶部42に記憶される。
ステップS3において、制御部41は、タッチ入力制御部51からの座標検出信号に基づいて、ユーザによりポインティングデバイスとしてのスタイラスペン23が操作されることで、スタイラスペン23がタッチパネル専用領域Bのいずれかの区画にペンダウンされ、スタイラスペン23によるタッチ入力があるか否かを判定する。例えばユーザによりポインティングデバイスとしてのスタイラスペン23が操作されずに、スタイラスペン23がタッチパネル専用領域Bのいずれの区画にもペンダウンされていない場合、スタイラスペン23によるタッチ入力はないと判定される。一方、図5に示されるように、表示画面のスクロール時にまず、例えばタッチパネル専用領域Bの区画A内の位置α(x1、y1)にスタイラスペン23がペンダウンされると、スタイラスペン23によるタッチ入力があると判定される。なお、制御部41は、スタイラスペン23がタッチパネル専用領域Bのいずれかの区画にペンダウンされた場合、タッチ入力制御部51からの座標検出信号に基づいて、ペンダウンした区画が認識される。例えば図5の場合、例えばタッチパネル専用領域Bの区画A内の位置α(x1、y1)にスタイラスペン23がペンダウンされると、ペンダウンした区画が区画Aであると認識される。
なお、タッチパネル22への入力はスタイラスペン23によって行うようにしてもよいし、ユーザの指などを用いて行うようにしてもよい。
ステップS3において制御部41が、スタイラスペン23によるタッチ入力はないと判定した場合、処理はステップS1に戻り、ステップS1以降の処理が繰り返し実行される。一方、ステップS3において制御部41が、スタイラスペン23によるタッチ入力があると判定した場合、制御部41はステップS4で、越境履歴が「有り」に設定されているか否かを判定する。ここで、表示画面のスクロール時には、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画(例えば区画Aなど)も越境していないために越境履歴は「無し」に設定されていることから、越境履歴が「有り」に設定されていないと判定される。一方、表示画面のスクロールが開始された後、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画を越境した場合には、後述するステップS9の処理にて越境履歴が「有り」に設定されることから、越境履歴が「有り」に設定されていると判定される。
ステップS4において制御部41が、越境履歴が「有り」に設定されていないと判定された場合、制御部41はステップS5で、ペンダウンした区画と同一の区画であるか否かを判定する。
例えば図5に示されるように、タッチパネル専用領域Bの区画A内の位置α(x1、y1)にスタイラスペン23がペンダウンされた後、ユーザによりスタイラスペン23が下方に移動されることで、スタイラスペン23の位置が位置α(x1、y1)から位置β(x2、y2)に移動したとする。この場合、スタイラスペン23の位置は依然としてペンダウンした区画(区画A)と同一の区画であることから、ペンダウンした区画と同一の区画であると判定される。一方、ユーザによりスタイラスペン23が下方に移動されることで、スタイラスペン23の位置が位置α(x1、y1)から位置β(x2、y2)を経由して位置δ(x4、y4)に移動したとする。この場合には、スタイラスペン23の位置は現在区画A内には存在せず、ペンダウンした区画(区画A)と同一の区画ではないことから、ペンダウンした区画と同一の区画ではないと判定される。
ステップS5において制御部41が、ペンダウンした区画と同一の区画であると判定した場合、制御部41はステップS6で、時計回路47を用いて、所定の時間(例えば2、3秒間など)のタイマを設定し、カウントアップを開始する。勿論、時計回路47のようなハードタイマではなく、ソフトタイマを用いるようにしてもよい。
ステップS7において、制御部41は、予め設定された所定の時間(例えば2、3秒間など)が経過したか否かを判定する。ステップS7において制御部41が、予め設定された所定の時間が経過していないと判定した場合、処理はステップS3に戻り、ステップS3以降の処理が実行される。
その後、ステップS5においてペンダウンした区画と同一の区画ではないと判定されない限り、予め設定された所定の時間が経過するまで、ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS3…の一連の処理が繰り返し実行される。そして、例えば図5に示されるように、スタイラスペン23の位置が同一区画A内の位置α(x1、y1)から位置γ(x3、y3)まで移動する間に予め設定された所定の時間が経過した場合、制御部41はステップS7で、予め設定された所定の時間が経過したと判定する。次に、ステップS8において、制御部41は、メインディスプレイ17に表示される表示画面をスクロールする際に用いられるスクロール量に関するモードをモード2に設定する。「モード2」とは、スクロールする際に用いられるスクロール量が、タッチパネル専用領域Bにおけるスタイラスペン23の移動量(例えばスタイラスペン23の移動量に対応する位置α(x1、y1)から位置γ(x3、y3)までの距離)と同一となるモードである。これにより、スクロール量に関するモードが「モード2」に設定されている場合にスクロールが実行されると、タッチパネル専用領域Bにおけるスタイラスペン23の位置の移動量に応じて、メインディスプレイ17に表示される表示画面がスクロールされる。その後、処理はステップS3に戻り、ステップS3以降の処理が実行される。
従って、予め設定された所定の時間が経過するまでにステップS5にてペンダウンした区画と同一の区画ではないと判定された場合、メインディスプレイ17に表示される表示画面をスクロールする際に用いられるスクロール量に関するモードはモード2には設定されず、モード1に設定されたまま維持される。
次に、ユーザがスタイラスペン23をタッチパネル専用領域B上にて操作することで、スタイラスペン23の位置が、始めにペンダウンした区画(例えば区画A)を超えた場合(すなわち、スタイラスペン23の位置が例えば区画A内の位置α(x1、y1)から区画A外の位置δ(x4、y4)に移動した場合)、制御部41はステップS5で、ペンダウンした区画と同一の区画ではないと判定し、始めにペンダウンした区画(例えば区画A)を超えたと認識する。ステップS9において、制御部41は、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画(例えば区画Aなど)を越境したか否かを示す越境履歴を「有り」に設定する。この越境履歴に関する設定データ(越境履歴「有り」に関する設定データ)は、制御部41のRAMまたは記憶部42に記憶される。
ステップS10において、制御部41は、メインディスプレイ17を制御し、現在設定されているスクロール量に関するモードに応じた表示画面のスクロールを実行する。
具体的には、例えば図5に示されるようにスタイラスペン23の位置が同一区画A内の位置α(x1、y1)から位置γ(x3、y3)まで移動する間に予め設定された所定の時間が経過した場合には、メインディスプレイ17に表示される表示画面をスクロールする際に用いられるスクロール量に関するモードがモード2に設定されることから、タッチパネル専用領域Bにおけるスタイラスペン23の位置の移動量に応じて、メインディスプレイ17に表示される表示画面のスクロールが実行される。現在のスタイラスペン23の位置が位置δ(x4、y4)である場合、位置α(x1、y1)から位置δ(x4、y4)までの距離(すなわち、(y4−y1)に応じた表示画面のスクロールが実行される。なお、2点間におけるY軸の距離に応じて表示画面のスクロールを実行するようにしてもよい。
一方、メインディスプレイ17に表示される表示画面をスクロールする際に用いられるスクロール量に関するモードがモード1に設定されたまま維持されている場合、スクロールバーを用いた表示画面のスクロール量でメインディスプレイ17に表示される表示画面のスクロールが実行される。なお、図5の場合、スクロール量に関するモードがいずれのモードであっても、ユーザによりスタイラスペン23が下方に移動されていることから、メインディスプレイ17に表示される表示画面も下方にスクロールされる。従って、例えばユーザによりスタイラスペン23が上方に移動された場合、メインディスプレイ17に表示される表示画面は所定のスクロール量に応じて上方にスクロールされる。
その後、処理はステップS3に戻り、ステップS3においてスタイラスペン23によるタッチ入力があるか否か、換言すれば、スタイラスペン23がタッチパネル専用領域Bから離れたか否かが判定される。そして、スタイラスペン23によるタッチ入力がある場合、ステップS4において越境履歴が「有り」に設定されているか否かが判定されるが、このとき、ステップS9において越境履歴が「有り」に設定されていることから、越境履歴が「有り」に設定されていると判定される。そして、ステップS11において、制御部41は、メインディスプレイ17を制御し、現在設定されているスクロール量に関するモード(モード1またはモード2)に応じた表示画面のスクロールを実行する。その後、処理はステップS3に進み、スタイラスペン23がタッチパネル専用領域Bから離れるまで、ステップS3→ステップS4→ステップS11→ステップS3…の一連の処理が繰り返し実行され、現在設定されているスクロール量に関するモード(モード1またはモード2)に応じた表示画面のスクロールが実行される。
なお、ステップS3において制御部41が、スタイラスペン23によるタッチ入力はないと判定した場合、処理はステップS1に戻り、表示画面のスクロールは終了する。
本発明の実施形態においては、メインディスプレイ17は画像情報に基づく画像を表示し、画像を表示する表示領域に重ねられて設けられるとともに、表示領域以外の専用領域に設けられたタッチパネル22と、専用領域に設けられたタッチパネル22には、専用領域に設けられたタッチパネルに接触する物体(例えばスタイラスペン23やユーザの指など)の位置を示す座標に基づいて複数の区画が予め割り当てられており、物体の位置を示す座標に基づいて、タッチパネル22のいずれかの区画に物体が接触した後、予め設定された所定の時間が経過するまでの間、物体の位置が接触開始時における区画と同一の区画にあるか否かを判定し、表示される表示画面をスクロールする際に用いられるスクロール量に関するモードを第1のモード(モード1)に設定する一方、予め設定された所定の時間が経過するまでの間、物体の位置が接触開始時における区画と同一の区画にあると判定された場合、スクロール量に関するモードを第1のモードと異なる第2のモード(モード2)に設定し、設定された第1のモードまたは第2のモードに応じて、表示される表示画面のスクロールを実行することができる。
これにより、一般的に細いスクロールバー以外のタッチパネル専用領域AまたはBを用いて、操作に応じてスクロール量を加減することができ、タッチパネル22の操作時における操作性を好適に向上させることができる。
なお、本発明の実施形態においては、予め設定された所定の時間が経過するまでの間、スタイラスペン23などの物体の位置が接触開始時における区画と同一の区画にあるか否かを判定するようにしたが、タッチパネル22のいずれかに物体が接触した後、予め設定された所定の時間が経過するまでの間、物体の位置が接触開始時の位置から所定の範囲内にあるか否かを判定するようにしてもよい。ここで、「所定の範囲内」とは、ユーザにとってはスタイラスペン23などをほとんど動かしていないと認識する範囲であり、ユーザとしてはスタイラスペン23のペン先をほとんど動かしていないにも拘らず、タッチパネル22の特性上、生じてしまう座標値の変動の範囲の中をいう。また、「所定の範囲内」とは、スタイラスペン23のペン先が接触した位置から例えば半径1cmの範囲内でもよく、ユーザがその範囲を任意に指定するようにしてもよい。
なお、図4のフローチャートを用いて説明したスクロール制御処理においては、初期設定としてスクロール量モードを「モード1」に設定しておき、その後、予め設定された所定の時間が経過するまでの間、スタイラスペンなどの物体の位置が接触開始時における区画と同一の区画にあると判定された場合、スクロール量モードを「モード2」に設定するようにした、このような場合に限られず、初期設定としてスクロール量モードを「モード2」に設定しておき、その後、スクロール量モードを「モード1」に変更するようにしてもよい。勿論、ユーザの好みに応じて初期設定のスクロール量モードを適宜変更するようにしてもよい。また、「モード1」と「モード2」との間で、スクロール量を異なる量に設定するようにしたが、このような場合に限られず、例えば両者の間で、スクロールする際のスクロール速度を異なる速度に設定するようにしてもよい。すなわち、例えば「モード1」の場合、「モード2」に比べて、スクロール速度が速くまたは遅くなるようにしてもよい。
ところで、従来においては、タッチパネル22を備えた携帯端末1において、ポインティングデバイスであるスタイラスペン23によってタッチパネル専用領域AまたはBの区画を操作することで、区画に割り当てられたアプリケーションを起動することができるが、アプリケーションの起動の仕方は一様であり、起動時に変化をつけることができなかった。そこで、本発明においては、タッチパネル22のうち、表示部としてのメインディスプレイ17と重なっていないタッチパネル専用領域AまたはBにおけるタッチ入力の仕方に応じて、アプリケーションの起動の仕方を変えるようにする。これにより、タッチパネル22の操作時における操作性を好適に向上させることが可能となる。以下、この方法を用いたアプリケーション起動処理について説明する。
図6のフローチャートを参照して、図3の携帯端末1におけるアプリケーション起動処理について説明する。なお、このアプリケーション起動処理においては、ユーザがスタイラスペン23を操作することで、例えばタッチパネル専用領域AまたはBの所望の区画(例えば区画A)にペンダウンしてその区画(例えば区画A)に割り当てられたアプリケーション(例えばメールに関するアプリケーションなど)を起動する場合を想定する。
ステップS21において、制御部41は、まず、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画(例えば区画Aなど)を越境したか否かを示す越境履歴を「無し」に設定(初期設定)する。この越境履歴に関する設定データ(越境履歴「無し」に関する設定データ)は、制御部41のRAMまたは記憶部42に記憶される。次に、ステップS22において、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画に対して行われる前回のスタイラスペン23によるタッチを「無し」に設定(初期設定)する。このタッチに関する設定データ(スタイラスペン23によるタッチ「無し」に関する設定データ)は、制御部41のRAMまたは記憶部42に記憶される。ステップS23において、制御部41は、スタイラスペン23による操作を無視(有効)するか否かを示すスタイラスペン操作無視フラグを「OFF」に設定する。スタイラスペン操作無視フラグが「OFF」に設定されている場合、スタイラスペン操作が無視されずに有効なものとして認識される。
ステップS24において、制御部41は、タッチ入力制御部51からの座標検出信号に基づいて、ユーザによりポインティングデバイスとしてのスタイラスペン23が操作されることで、スタイラスペン23がタッチパネル専用領域Bのいずれかの区画にペンダウンされ、スタイラスペン23によるタッチ入力があるか否かを判定する。例えばユーザによりポインティングデバイスとしてのスタイラスペン23が操作されずに、スタイラスペン23がタッチパネル専用領域Bのいずれの区画にもペンダウンされていない場合、スタイラスペン23によるタッチ入力はないと判定される。一方、図7に示されるように、例えば区画Aに割り当てられたアプリケーションの起動時にまず、例えばタッチパネル専用領域Bの区画A内の位置α(x1、y1)にスタイラスペン23がペンダウンされると、スタイラスペン23によるタッチ入力があると判定される。
ステップS24において制御部41が、スタイラスペン23によるタッチ入力があると判定した場合、制御部41はステップS25で、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画に対して行われる前回のスタイラスペン23によるタッチを「有り」に設定する。ステップS26において、制御部41は、ペンダウンした区画と同一の区画であるか否かを判定する。なお、この判定処理における具体的な判定方法は、図4のステップS5における判定方法と同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
ステップS26において制御部41が、ペンダウンした区画と同一の区画ではないと判定した場合、制御部41はステップS27で、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画(例えば区画Aなど)を越境したか否かを示す越境履歴を「有り」に設定する。
例えば図7に示されるように、ユーザによりスタイラスペン23が下方に移動されることで、スタイラスペン23の位置が位置α(x1、y1)から位置β(x2、y2)を経由して位置δ(x4、y4)に移動したとする。この場合には、スタイラスペン23の位置は現在区画A内には存在せず、ペンダウンした区画(区画A)と同一の区画ではないことから、ペンダウンした区画と同一の区画ではないと判定され、越境履歴が「有り」に設定される。その後、処理はステップS24に戻る。
一方、ステップS26において制御部41が、ペンダウンした区画と同一の区画であると判定した場合、制御部41はステップS28で、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画を越境したか否かを示す越境履歴が「有り」に設定されているか否かを判定する。これにより、例えば図7に示されるように、ユーザによりスタイラスペン23が下方に移動されることで、スタイラスペン23の位置が位置α(x1、y1)から位置β(x2、y2)を経由して位置δ(x4、y4)に移動した後、スタイラスペン23がタッチパネル専用領域Bから離れることなく、区画A内の位置δ(x4、y4)に移動したか否かを判定することができる。
ステップS28において制御部41が、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画を越境したか否かを示す越境履歴が「有り」に設定されていると判定した場合、制御部41はステップS29で、ユーザが区画Aに割り当てられたアプリケーションの起動をキャンセルしようとしていると認識し、スタイラスペン23による操作を無視(有効)するか否かを示すスタイラスペン操作無視フラグを「ON」に設定する。スタイラスペン操作無視フラグが「ON」に設定されている場合、スタイラスペン操作が無視される。その後、処理はステップS24に戻る。
一方、ステップS28において制御部41が、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画を越境したか否かを示す越境履歴が「有り」に設定されていないと判定した場合(すなわち、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画を越境したか否かを示す越境履歴が「無し」に設定されていると判定した場合)、処理はステップS24に戻る。
次に、ステップS24において制御部41が、スタイラスペン23によるタッチ入力がないと判定した場合(すなわち、スタイラスペン23がタッチパネル22から離れたと判定された場合)、制御部41はステップS30で、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画に対して行われる前回のスタイラスペン23によるタッチが「有り」に設定されるか否かを判定することで、すでにスタイラスペン23によるタッチパネル専用領域Bへの前回のタッチ入力があるか否かを判定する。ステップS30において制御部41が、スタイラスペン23によるタッチパネル専用領域Bへの前回のタッチ入力がないと判定した場合、制御部41はユーザによるスタイラスペン23を用いたタッチが行われていないと認識し、処理はステップS21に戻り、ステップS21以降の初期設定処理が実行される。
一方、ステップS30において制御部41が、スタイラスペン23によるタッチ入力があると判定した場合、制御部41はステップS31で、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画を越境したか否かを示す越境履歴が「有り」に設定されているか否かを判定する。これにより、例えば図7に示されるように、ユーザによりスタイラスペン23が下方に移動されることで、スタイラスペン23の位置が位置α(x1、y1)から位置β(x2、y2)を経由して位置δ(x4、y4)に移動した後、スタイラスペン23がタッチパネル専用領域Bから離されたのか、あるいは、スタイラスペン23の位置が位置α(x1、y1)から位置β(x2、y2)を移動し、区画A内にてスタイラスペン23がタッチパネル専用領域Bから離されたのかを判定することができる。
ステップS31において制御部41が、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画を越境したか否かを示す越境履歴が「有り」に設定されていないと判定した場合(すなわち、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画を越境したか否かを示す越境履歴が「無し」に設定されていると判定した場合)、制御部41はステップS32で、記憶部42に記憶されている区画Aに割り当てられたアプリケーションを読み出し、区画Aに割り当てられたアプリケーション(例えばメールに関するアプリケーション)をアプリ通常モードにて起動する。そして、アプリケーションの起動方法は、通常モードで起動され、例えばアプリケーションがメールに関するアプリケーションである場合、メールの受信ボックスや送信済みボックス、新規作成などのコマンドアイコンが表示される最上位の階層の表示画面がメインディスプレイ17に表示される。
一方、ステップS31において制御部41が、タッチパネル専用領域Bに設けられたいずれかの区画を越境したか否かを示す越境履歴が「有り」に設定されていると判定した場合、制御部41はステップS33で、スタイラスペン操作無視フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する。ステップS33において制御部41が、スタイラスペン操作無視フラグが「OFF」に設定されていると判定した場合、制御部41はスタイラスペン操作が無視されずに有効なものとして認識し、ステップS34で区画Aに割り当てられたアプリケーション(例えばメールに関するアプリケーション)をアプリ特殊モードにて起動する。
具体的には、例えばアプリケーションがメールに関するアプリケーションである場合、メールのダウンロードが開始され、メールサーバ(図示せず)から新たなメールの受信が開始される。また、例えばアプリケーションがカメラに関するアプリケーションである場合、CCDカメラ20が制御され、動画像撮影モードで起動される。さらに、例えばアプリケーションが電話に関するアプリケーションである場合、例えばテレビ電話モードにて起動される。また、例えばアプリケーションがテレビに関するアプリケーションである場合、地上波ディジタルワンセグ受信部48や地デジ処理部49が制御され、全チャネルの映像サムネイルやEPG画面がメインディスプレイ17に表示される。勿論、このような場合に限られない。
一方、ステップS33において制御部41が、スタイラスペン操作無視フラグが「ON」に設定されていると判定した場合、ステップS34の処理はスキップされる。これにより、スタイラスペン操作が無視され、区画Aに割り当てられたアプリケーションは起動されない。その後、処理はステップS21に戻り、ステップS21以降の処理が繰り返し実行される。
本発明の実施形態においては、メインディスプレイ17は、画像情報に基づく画像を表示し、画像を表示する表示領域に重ねられて設けられるとともに、表示領域以外の専用領域に設けられたタッチパネル22と、専用領域に設けられたタッチパネル22には、専用領域に設けられたタッチパネル22に接触する物体(例えばスタイラスペン23やユーザの指など)の位置を示す座標に基づいて複数の区画が予め割り当てられており、物体の位置を示す座標に基づいて、タッチパネル22のいずれかの区画に物体が接触した後、物体の位置が接触開始時における区画と同一の区画にある間に物体がタッチパネル22から離れたか、あるいは、物体の位置が接触開始時における区画と同一の区画外に移動した後に物体が前記タッチパネルから離れたか否かを判定し、判定結果に応じて、物体が接触開始時に接触した区画に予め割り当てられるアプリケーションを起動することができる。
これにより、タッチパネル22を備えた携帯端末1において、ポインティングデバイスによってタッチパネル専用領域の区画を操作することで、アプリケーションの起動の仕方を異ならしめることができ、ユーザの好みに応じて起動時に変化をつけることができる。従って、タッチパネルの操作時における操作性を好適に向上させることができる。
なお、図6のフローチャートを参照して説明したアプリケーション起動処理においては、スタイラスペン23のタッチパネル22からの離れ方に応じて、アプリ通常モードかアプリ特殊モードかの2種類のモードでアプリケーションを起動するようにしたが、例えばスタイラスペン23のタッチパネル23から離れるまでの時間を考慮して、3種類以上の異なるモードでアプリケーションを起動するようにしてもよい。この方法を用いたアプリケーション起動処理は、図8のフローチャートに示される。なお、図8の処理については図6の処理と基本的には同様であり、その説明は繰り返しになるので適宜省略する。
ステップS45において、制御部41は、時計回路47を用いて、スタイラスペン23によるタッチパネル専用領域Bへのタッチ(接触)開始からの経過時間の計時を開始する。ステップS55において、制御部41は、スタイラスペン操作が無視されずに有効なものとして認識し、タッチ開始から離れるまでの時間に応じて、区画Aに割り当てられたアプリケーション(例えばメールに関するアプリケーション)をアプリ特殊モードにて起動する。例えばアプリケーションがメールに関するアプリケーションである場合、タッチ開始から話されるまでの時間が所定の時間よりも長いときには、メールのダウンロードが開始され、メールサーバ(図示せず)から新たなメールの受信が開始される一方、タッチ開始から話されるまでの時間が所定の時間よりも短いときには、新規のメールの作成画面が表示される。これにより、タッチパネル22を備えた携帯端末1において、ポインティングデバイスによってタッチパネル専用領域の区画を操作することで、アプリケーションの起動の仕方をより多くの種類で異ならしめることができ、ユーザの好みに応じて起動時により多く変化をつけることができる。従って、タッチパネルの操作時における操作性をより好適に向上させることができる。
なお、本発明は、携帯端末1以外にも、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、携帯型ゲーム機、携帯型音楽再生機、携帯型動画再生機、その他の情報処理装置にも適用することができる。
また、本発明の実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
さらに、本発明の実施形態では、フローチャートのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
1…携帯端末、11…ヒンジ部、12…第1の筐体、13…第2の筐体、14…操作キー、15…マイクロフォン、16…サイドキー、17…メインディスプレイ、18…レシーバ、19a乃至19b…磁気センサ、20…CCDカメラ、21…サブディスプレイ、22…タッチパネル、23…スタイラスペン、31…アンテナ、32…アンテナ共用器(DUP)、33…受信回路(RX)、34…周波数シンセサイザ(SYN)、35…送信回路(TX)、36…CDMA信号処理部、37…圧縮伸張処理部、38…PCMコーデック、39…受話増幅器、40…送話増幅器、41…制御部、42…記憶部、43…バッテリ、44…電源回路、45…外部メモリインタフェース、46…メモリカード、47…時計回路、48…地上波ディジタルワンセグ受信部、49…地デジ処理部、50…スピーカ、51…タッチ入力制御部。