JP5092538B2 - モータ制御装置及びこれを用いた電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

モータ制御装置及びこれを用いた電動パワーステアリング制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、相電流に異常が生じた場合であっても、可能な範囲で、電動モータの制御を継続するようにしたモータ制御装置及び電動パワーステアリング制御装置に関する。
この種の電動パワーステアリング制御装置では、システムが過電流等の電流検出値の異常を検出した場合には、電流検出回路に冗長性が無いか、若しくは故障を判定することが可能であるレベルの冗長性しかないため、たとえ、検出回路の故障等により実際には過電流が流れていない場合であっても、ドライバの意図しない車両挙動となることを回避するため、走行中であっても操舵アシストを停止する必要がある。
このように、操舵アシストを停止することが、ドライバへの影響を最小限に留める手法であったが、システムが高出力化するにしたがって、操舵アシストを停止することはすなわち、ドライバがステアリングホイールの操作を行うために多大な力を必要とすることを意味しているため、例えばインバータのショート等、システムに対して致命的な故障でない限りは、操舵アシストを継続することが望ましい。
そのため、システムに故障が発生した場合、その故障レベルを診断し、故障が軽微である場合には制御を再開するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この場合、各センサから得られた情報が正しいものとして制御状態の判断を行っているため、例えば、制御回路は正常であってもセンサに故障が発生した場合には制御を継続することはできないという問題がある。
これを回避するために、例えば、電動モータの各相に電流検出回路を設け、電動モータを駆動していないときに電流検出回路の異常検出を行い、何れかの電流検出回路の異常を検出した場合には、他の正常な電流検出回路の検出値を用いて、異常が検出された電流検出回路で検出すべき相電流を検出し、これを用いて制御を継続するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−205118号公報 特開2005−184966号公報
しかしながら、上述のように、電動モータを駆動していないときに電流検出回路の異常検出を行うようにした方法においては、電流検出回路の出力が、例えば正常出力範囲内において一定値に固着した場合には、電流検出回路の異常を検出することができない。このため、実際には異常が生じている電流検出回路を用いて制御を継続すると、モータのトルク制御を行う場合、必ず固着した相の電流を増加もしくは減少させる(その方向は制御状態により異なる)ように電流フィードバック制御を行うことになる。このため、固着していない相にも正常値とは異なる電流値が実際に流れてしまうため、固着していない相の電流検出値にも影響を及ぼすことになる。モータに出力させようとするトルクが大きくなればなるほどその影響は大きく、場合によっては、電流検出回路の電流検出値が固着していない正常な相に過電流を発生させることになる。その結果、異常が検出されるのは本来正常な相の電流検出回路となり、この電流検出回路を除いた電流検出回路の電流検出値を用いて制御を行うと、意図しない挙動となる可能性がある。
また、電流検出回路の出力が異常である場合、その異常の要因として、電動モータを駆動するモータ駆動回路を構成する電界効果トランジスタにショート故障が発生した場合等、電流検出回路そのものの異常ではない場合と、電流検出回路そのものに異常が発生した場合とが考えられる。このため、電流検出回路の出力に基づいて異常判定を行った場合、実際には、電流検出回路自身の異常であって、制御装置自体の異常ではないにも関わらず制御が停止される可能性があり、ドライバに対し不要な負担をかけてしまうという問題がある。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、電流異常を検出した場合に、この異常が電流検出回路自身の異常によるものかそれ以外の部分の異常によるものかを判断し、電流検出回路自身の異常によるときにはモータの駆動制御を継続することの可能なモータ制御装置及びこれを用いた電動パワーステアリング制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項に係るモータ制御装置は、多相の電動モータと、当該電動モータの各相の相電流を個別に検出する相電流検出手段と、当該相電流検出手段で検出された複数の相電流検出値を用いて前記電動モータの駆動制御を行うモータ制御手段と、を備えたモータ制御装置において、前記相電流検出手段で検出された複数の相電流検出値を用いて電流値異常を検出する電流値異常検出手段と、当該電流値異常検出手段で前記電流値異常を検出したとき、当該電流値異常が、前記相電流検出手段自身の異常であるか否かを判定する異常部位判定手段と、当該異常部位判定手段で、前記相電流検出手段自身の異常であると判定されたときに、各相に対し予め設定した順に順位付けを行う順位付け手段と、前記順位付けの順位が一位の相の相電流を他の相の相電流検出値を用いて推定し、以後、前記相電流検出手段の異常が検出される毎に、前記順位付けの順位の高い順に推定対象の相を1相ずつ切換えて、この推定対象の相の相電流を推定する相電流推定手段と、を有し、前記モータ制御手段は、前記相電流検出手段自身の異常であると判定されたときには、前記相電流推定手段で推定対象とする相に対応する前記相電流検出値に替えて、前記相電流推定値を用いて前記駆動制御を行うことを特徴としている。
また、請求項に係るモータ制御装置は、前記相電流推定手段での推定対象の相として全ての相に切り換えた後、前記相電流検出手段の異常を検出したときには、前記モータ制御手段は、前記駆動制御を停止することを特徴としている。
また、請求項に係るモータ制御装置は、前記モータ制御手段は、前記相電流推定値を用いて前記駆動制御を継続中、当該相電流推定値に対応する相電流検出値又は相電流指令値を監視し、前記相電流検出値又は相電流指令値が正常値と判断されるときには、前記相電流推定値を、前記相電流検出値に切り換えて前記駆動制御を継続することを特徴としている。
また、請求項に係るモータ制御装置は、前記モータ制御手段は、前記複数の相電流検出値のうち一の相電流検出値を除く相電流検出値を用いて前記駆動制御を継続するときには、前記電動モータの制御量を低減することを特徴としている。
また、請求項に係るモータ制御装置は、前記モータ制御手段は、前記相電流推定値を用いて前記駆動制御を継続するときには、前記電動モータの制御量を低減すると共に、前記相電流推定値に対応する相電流検出値又は相電流指令値を監視し、前記相電流検出値又は相電流指令値が正常値と判断されるときには、前記相電流推定値を、前記相電流検出値に切り換えると共に、前記電動モータの制御量の低減を解除して前記駆動制御を継続することを特徴としている。
また、請求項6に係るモータ制御装置は、前記モータ制御手段は、前記異常部位判定手段で、前記相電流検出手段の異常でないと判定されたときには、前記電動モータの駆動制御を停止することを特徴としている。
また、請求項7に係るモータ制御装置は、前記異常部位判定手段は、前記電流値異常検出手段で前記相電流の異常を検出したとき、前記モータ制御手段による前記駆動制御を一時的に停止させ、前記電動モータへの駆動電流の供給を遮断した状態での前記電動モータの各相の端子電圧に基づき、前記判定を行うことを特徴としている。
また、本願の請求項8に係るモータ制御装置は、多相の電動モータの各相の相電流を用いて前記電動モータの駆動制御を行うモータ制御装置において、前記各相の相電流を個別に検出する相電流検出手段で検出された複数の相電流検出値を用いて電流値異常を検出する電流値異常検出手段と、当該電流値異常検出手段で前記電流値異常を検出したとき、当該電流値異常が、前記相電流検出手段自身の異常であるか否かを判定する異常部位判定手段と、当該異常部位判定手段で、前記相電流検出手段自身の異常であると判定されたときに、各相に対し予め設定した順に順位付けを行う順位付け手段と、前記順位付けの順位が一位の相の相電流を他の相の相電流検出値を用いて推定し、以後、前記相電流検出手段の異常が検出される毎に、前記順位付けの順位の高い順に推定対象の相を1相ずつ切換えて、この推定対象の相の相電流を推定する相電流推定手段と、を有し、前記モータ制御手段は、前記相電流検出手段自身の異常であると判定されたときには、前記相電流推定手段で推定対象とする相に対応する前記相電流検出値に替えて、前記相電流推定値を用いて前記駆動制御を行うことを特徴としている。
さらに、本願の請求項9に係る電動パワーステアリング制御装置は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のモータ制御装置を、操舵補助力発生用のモータ制御装置に適用したことを特徴としている。
本発明に係るモータ制御装置によれば、電流値異常が、相電流検出手段自身の異常であるときには、各相に対し予め設定した順に順位付けを行い、順位付けの順位の高い相の相電流を他相の相電流検出値を用いて推定し、推定した相電流推定値と、他相の相電流検出値とを用いて電動モータの駆動制御を継続し、再度異常を検出したときには異常を検出する毎に、順位付けの順に相電流の推定対象の相を切り換えて電動モータの駆動制御を継続するから、推定対象の相を順次切り換えることにより異常が生じている相電流検出回路を検索することになって、最終的に、異常が発生している相電流検出回路の相電流検出値を用いずに推定した相電流推定値を用いて電動モータの駆動制御を継続することができ、電動モータの駆動制御をより長い期間継続することができる。
また、請求項に係るモータ制御装置によれば、全ての相を推定対象の相に切り換えた後、再度、相電流検出手段の異常を検出したときには、電動モータの駆動制御を停止するから、何れの相電流検出値を用いても制御継続が不可とみなすことのできる時点で速やかに駆動制御を停止することができ、不安定な状態で駆動制御が継続されることを回避することができる。
また、請求項に係るモータ制御装置によれば、相電流推定値を用いて前記駆動制御を継続中、相電流推定値に対応する相電流検出値又は相電流指令値が正常値と判断され、すなわち相電流検出回路が正常と予測されるときには、相電流推定値から相電流検出値に切り換えて駆動制御を行うから、相電流検出値が正常であるにも関わらず相電流推定値を用いて駆動制御を継続することを回避することができ、通常の駆動制御を速やかに再開することができる。
また、請求項に係るモータ制御装置によれば、複数の相電流検出値のうち一の相電流検出値を除く相電流検出値を用いて駆動制御を行う場合、全て相電流検出値を用いて駆動制御を行う場合に比較して制御精度が低下する可能性があるが、電動モータの制御量を低減しているから、制御精度の低下に伴い制御が不安定となることによる影響を低減することができる。
また、請求項に係るモータ制御装置によれば、相電流推定値を用いて駆動制御を継続するときには、全て相電流検出値を用いて駆動制御を行う場合に比較して制御精度が低下する可能性があるが、電動モータの制御量を低減しているから、制御精度の低下に伴い制御が不安定となることによる影響を低減することができる。また、相電流推定値に対応する相電流検出値又は相電流指令値が正常値と判断されるときには、相電流推定値に替えて相電流検出値を用い、さらに電動モータの制御量の低減を解除するから、相電流検出手段の異常が発生する前と同等の状態に復帰させることができる。
また、請求項に係るモータ制御装置によれば、電流値異常が、相電流検出手段の異常によるものではなく、それ以外の要因によるものであると判定されるときには電動モータの駆動制御を停止するから、制御が不安定となる可能性がある状況で駆動制御が継続されることを回避することができる。
また、請求項に係るモータ制御装置によれば、電動モータへの駆動電流の供給を遮断した状態での電動モータの各相の端子電圧に基づき判断を行うから、相電流検出手段自身の異常であるか否かを容易確実に検出することができる。
さらに、本願の請求項に係る電動パワーステアリング制御装置によれば、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のモータ制御装置を、操舵補助力発生用のモータ制御装置に適用したから、より長い期間操舵アシストを継続することができ、ドライバにかかる負荷軽減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した電動パワーステアリング装置の一実施形態を示す全体構成図であって、図中、1は、ステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が、入力軸2aと出力軸2bとを有するステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端は操舵トルク検出手段としてのトルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
そして、出力軸2bに伝達された操舵力は、ユニバーサルジョイント4を介してロアシャフト5に伝達され、さらに、ユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。このピニオンシャフト7に伝達された操舵力はステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ここで、ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aとこのピニオン8aに噛合するラック8bとを有するラックアンドピニオン形式に構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、操舵補助力を出力軸2bに伝達する操舵補助機構10が連結されている。この操舵補助機構10は、出力軸2bに連結した減速ギヤ11と、この減速ギヤ11に連結された操舵補助力を発生する、例えば3相ブラシレスモータからなる電動モータ12とを備えている。
トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介挿した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を抵抗変化や磁気変化に変換して検出するように構成されている。
また、図2に示すように、前記電動モータ12は、例えば、U相コイル、V相コイル及びW相コイルの一端が互いに接続されてスター結線とされ、各コイルの他端が操舵補助制御装置20に接続されて個別に相電流が供給されると共に、ロータの回転位置を検出するホール素子、レゾルバ等で構成されるロータ位置検出回路13と、電動モータ12の各相に供給する相電流を検出するための相電流検出回路22u、22v、22wと、電動モータ12の各相のモータ端子電圧を検出するモータ端子電圧検出回路28u、28v、28wと、を備えている。
そして、これら、トルクセンサ3から出力されるトルク検出値Tや、ロータ位置検出回路13で検出されたロータ回転角θ、車速センサ21で検出した車速検出値Vは、操舵補助制御装置20に入力され、相電流検出回路22u〜22wで検出した電動モータ12の相電流Iu、Iv及びIwと、モータ端子電圧検出回路28u、28v、28wで検出したモータ端子電圧Vv、Vu、Vwとも、操舵補助制御装置20に入力される。
この操舵補助制御装置20は、トルク検出値T及び車速検出値Vと相電流検出値Iu〜Iwとロータ回転角θとに基づいて操舵補助電流目標値を演算してこれを電流指令値とし、この電流指令値に基づいて決定したデューティ比のPWM(パルス幅変調)信号を出力する制御演算装置23と、電動モータ12を駆動する電界効果トランジスタ(FET)で構成されるモータ駆動回路24と、制御演算装置23からのPWM信号に基づいてモータ駆動回路24の電界効果トランジスタのゲート電流を制御するFETゲート駆動回路26と、モータ駆動回路24及び電動モータ12との間に接続された遮断回路27とを備えている。
前記モータ駆動回路24は、図2に示すように、2つの電界効果トランジスタQua及びQubが直列に接続された直列回路と、この直列回路と並列に接続された同様に2つの電界効果トランジスタQva及びQvbの直列回路、電界効果トランジスタQwa及びQwbの直列回路とで構成されるインバータ回路で構成される。このインバータ回路の電界効果トランジスタQua及びQubの接続点、電界効果トランジスタQva及びQvbの接続点並びに電界効果トランジスタQwa及びQwbの接続点が電動モータ12のスター結線された各励磁コイルに接続される。そして、電界効果トランジスタQub、Qvb、Qwbのそれぞれと接地との間に、それぞれ相電流検出回路22u〜22wが介挿されている。
また、FETゲート駆動回路26は、モータ駆動回路24の各電界効果トランジスタを、後述する制御演算装置23から出力されるPWM(パルス幅変調)信号によってON/OFFさせ、これによって、実際に電動モータ12に流れる電流の大きさが制御される。
また、前記遮断回路27は、電動モータ12の各相コイルと、モータ駆動回路24の電界効果トランジスタQuaとQub、QvaとQvb、QwaとQwbの接続点との間に個別に介挿された、常時開型のリレー回路RLY1、RLY2及びRLY3で構成されている。このリレー回路RLY1〜RLY3は、電動モータ12と、モータ駆動回路24との間の接続を電気的に遮断するためのものであって、電動パワーステアリング制御装置による操舵補助制御処理が非作動時には電動モータ12とモータ駆動回路24との間を遮断することで、電動モータ12とモータ駆動回路24とが導通した状態でステアリングホイール1を回転させたときに、電動モータ12とモータ駆動回路24との間を循環する電流が流れることにより、ステアリングホイールがロックする現象を回避する。また、電動パワーステアリング制御装置が作動時には電動モータ12とモータ駆動回路24とを導通状態に制御し、電動モータ12への電力供給を可能とする。そして、電動パワーステアリング制御装置が作動中に、モータ駆動回路24を構成する各電界効果トランジスタの異常や、相電流検出回路22u〜22wの検出結果に基づき電動モータ12に供給される電流値の異常等を検出し、正常な相電流検出回路からの相電流検出値を用いての制御を継続不可と判断されるとき、電動モータ12とモータ駆動回路24との間を遮断し、電動モータ12が誤動作することを回避する。
また、前記制御演算装置23は、トルクセンサ3で検出したトルク検出値T及び車速検出値Vと相電流検出値Iu〜Iwとロータ回転角θとに基づいて、公知の操舵補助制御処理を実行し、トルク検出値T及び車速検出値Vに応じた操舵補助力を電動モータ12で発生させるためのパルス幅変量(PWM)信号を形成し、これらをFETゲート駆動回路26に出力する。例えば、トルク検出値T及び車速検出値Vに応じた操舵補助力を電動モータ12で発生するための操舵補助指令値I を公知の手順で算出し、操舵補助指令値I とロータ回転角θとに基づいて電動モータ12のU相、V相及びW相の目標相電流値Iud、Ivd及びIwdに変換する三相分相処理を行い、相電流検出回路22u〜22wで検出した相電流検出値Iu〜Iw、目標相電流Iud、Ivd及びIwdに基づいて両者の偏差にPID処理を行って電流指令値Iut、Ivt及びIwtを算出する電流フィードバック処理を行い、算出した各相の電流指令値Iut、Ivt及びIwtに対応するパルス幅変量(PWM)信号を形成する。
また、制御演算装置23は、前記操舵補助制御処理に伴って電動モータ12を作動させる時には、前記遮断回路27の各リレー回路RLY1〜RLY3に対して、これらを導通状態に制御するためのリレー制御信号を出力すると共に、この各リレー回路RLY1〜RLY3が実際に導通状態となったかどうかを確認し、導通異常が検出されたときには、例えば運転席近傍に設けられた警報装置30を作動させ音声或いはランプを点灯すること等により導通異常を通知する。
また、前記操舵補助制御処理終了後、前記遮断回路27の各リレー回路RLY1〜RLY3に対してこれらを開放状態に制御するためのリレー制御信号を出力する。
また、制御演算装置23は、操舵補助制御処理中、電流値異常検出処理を実行し、相電流検出回路22u〜22wの相電流検出値Iu〜Iwに基づいて、相電流検出値の監視を行う。この電流値異常検出処理は、例えば、各相電流検出値Iu〜Iwの総和が零となるかどうかを判断すること、或いはそれぞれの相電流検出値Iu〜Iwが本来取り得る値許容範囲内であるかどうかを判断すること、等により過電流等の電流値異常が生じているかどうかを判断し、これらの状態が規定時間以上継続したとき、電流値異常と判断する。電流値異常を検出した時には、相電流検出回路22u〜22w自身に異常が発生した状態であるか、例えばインバータからなるモータ駆動回路24での地絡、天絡等といった相電流検出回路22u〜22wを除く部分での異常による電流値異常かどうかを判断し、相電流検出回路22u〜22wを除く部分での異常による電流値異常と判断されるときには、モータ駆動回路24で地絡や天絡等の異常が発生している可能性が高いとし、これ以後、操舵アシストを禁止する。一方、電流値異常が相電流検出回路22u〜22wでの異常によるものと判断されるときには、異常である可能性の高い相電流検出回路からの相電流検出値に替えて、他の相電流検出値に基づき推定した相電流推定値を用いて操舵補助制御を引き続き行う。
次に、上記実施の形態を、電流値異常が検出されたときに、制御演算装置23で実行される電流値異常検出時の処理の処理手順の一例を示す、図3のフローチャートを伴って説明する。
制御演算装置23では、操舵補助制御処理を実行すると共に、相電流検出回路22u〜22wで検出される相電流検出値Iu〜Iwについて電流値異常検出処理を行い、電流値異常検出処理によって異常を検出しないときには、操舵補助制御処理を所定周期で実行して必要に応じて操舵補助力を発生させて操舵アシストを行うが、電流値異常検出処理において、何れかの相電流検出値Iu〜Iwの異常を検出し、且つこの状態が所定時間以上継続したときには、電流値異常と判断し、図3のフローチャートにしたがって、電流値異常検出時の処理を実行する。
今、例えば、u相の相電流検出回路22uに過電流が通電されているように見える状況になったものとすると、この過電流の発生が電流値異常検出処理によって検出され、この状態が所定時間継続したとき電流値異常と判定される。
制御演算装置23では、図3の電流値異常検出時の処理を開始し、まず、トライ回数が、規定値を下回るか否かを判断する(ステップS1)。このトライ回数の規定値は、電動モータ12の相数に設定され、この場合、3相の電動モータ12であることから、“3”に設定される。また、トライ回数は起動時には零に設定される。
そして、トライ回数が初期値の零に設定されていることから、ステップS1からステップS2に移行し、続いて、電流値異常検出処理で検出した異常が生じた相が、後述の、システムから論理的に切り離されたことのある相電流検出回路22に対応する相であるかを判断する。この時点では、まだ何れの相電流検出回路22も、切り離されていないことから、ステップS2からステップS3に移行し、このときの各相電流検出値Iu〜Iwを読み込み、これを初期相電流検出値I(Iu0、Iv0、Iw0)として所定の記憶領域に記憶する。例えば、初期相電流検出値(Iu0、Iv0、Iw0)=(100、5、−12)として検出する。
続いて、モータ駆動回路24の各電界効果トランジスタ(FET)へのゲート信号をOFFにして、電界効果トランジスタを遮断状態に切換えて電動モータ12に電流が流れないようにし、操舵補助制御処理を停止する(ステップS4)。これによって、電動モータ12の回転が低下しやがて停止状態に移行する。
そして、例えばロータ位置検出回路13で検出されたロータ回転角θから電動モータ12のモータ回転数Rを演算し(ステップS5)、このモータ回転数Rの絶対値が予め設定した規定値以上であるときにはステップS6からステップS5に戻って、電動モータ12の回転数が低下するのを待ち、モータ回転数Rの絶対値が規定値を下回ったとき、ステップS6からステップS7に移行する。このモータ回転数Rの判断に用いる規定値は、モータ回転数Rから、その時点のあるべきモータ端子電圧と各相の理想電流値とを、系に対して十分な精度で検出することの可能な速度相当に設定される。
そして、モータ回転数Rの絶対値が規定値を下回ったときの、モータ端子電圧検出回路28u〜28wで検出されるモータ端子電圧Vu、Vv、Vwと、相電流検出回路22u〜22wで検出される相電流検出値Iu、Iv、Iwとを読み込み、モータ端子電圧Vu、Vv、Vwを所定の記憶領域に格納すると共に、相電流検出値Iu、Iv、Iwを相電流検出値I1(Iu1、Iv1、Iw1)として所定の記憶領域に格納する。例えば、相電流検出値(Iu1、Iv1、Iw1)=(100、0、0)として検出する。
続いて、このモータ端子電圧Vu、Vv、Vwの何れかが、モータ駆動回路24に供給されるバッテリ電圧Vbat又はGND電圧と同等であるかどうかを判断し(ステップS8)、モータ端子電圧Vu、Vv、Vwの何れかがバッテリ電圧Vbat又はGND電圧と同等であるときには、何れかの部位において天絡又は地絡が発生しているか、モータ駆動回路24において電界効果トランジスタ(FET)のショートが発生しているとみなすことができるため、ステップS8からステップS9に移行し、操舵アシストの継続は困難として、操舵補助制御処理を停止し、以後操舵アシストを禁止する。
一方、モータ端子電圧Vu、Vv、Vwの何れもがバッテリ電圧Vbat及びGND電圧と同等でない場合、つまり、モータ端子電圧が正常範囲にある場合には、相電流検出回路22(22u,22v、22w)の故障であるとしてステップS11に移行する。
ここで、仮に、モータ駆動回路24を構成するインバータの上段FETがショート故障している場合、モータ端子電圧は全相バッテリ電圧Vbat近傍の値となり、逆に下段FETがショート故障している場合には、GND電圧近傍の値となるが、電動モータ12が回転している場合には、ショート故障が生じていない相については、モータ端子電圧がバッテリ電圧Vbat又はGND電圧近傍の値を基準として変動する可能性がある。この場合には、モータ端子電圧の平均値を用いて判定すればよい。電動モータ12が回転していない状態で判定を行うようにすれば、天絡、地絡、FETのショート等が生じているかどうかの判断をより高精度に行うことができる。
続いてステップS11では、トライ回数が零であるか否かを判断し、この場合、トライ回数は零であることから、ステップS11からステップS12に移行し、ステップS7で読み込んだ相電流検出値Iu1、Iv1、Iw1が、全て略零であるかどうか、つまり、電動モータ12への電流供給を遮断している現状に対し、各相電流検出回路22u〜22wが応答しているかどうかを判断する。
この場合、相電流検出値は(Iu1、Iv1、Iw1)=(100、0、0)であって、相電流検出値Iuが異常であり、他の相電流検出値Iv、Iwは正常であることから、ステップS12からステップS21に移行する。そして、本来零であるはずにも関わらず相電流検出値Iu1が零でないことから、相電流検出回路22uが異常である可能性が高いと判断し、ステップS22に移行し、次に、相電流検出値Iv1、Iw1が共に略零であるかどうかを判断する。
この場合、相電流検出値Iv1、Iw1は共に略零であり、この時点で電動モータ12は停止状態と同等程度となっており、本来相電流検出値Iv1及びIw1は共に略零となるはずであることから、相電流検出回路22v及び22wが異常である可能性は低いと判断し、ステップS23に移行し、異常である可能性の高いと予測されるものから順に相電流検出回路22u〜22wに対して順位付けを行う。この場合、相電流検出回路22uはステップS21で判断したように異常である可能性が高いことからこれを一位とし、相電流検出回路22v及び22wについては、相電流検出値I0とI1との差電流|Iv1−Iv0|及び|Iw1−Iw0|のうち、差電流の大きい方の順位を上にする。
この場合、相電流検出値I0とI1との差電流は、(|Iv1−Iv0|、|Iw1−Iw0|)=(|−5|、|12|)であることから、差電流の大きい、w相の順位がより高くなり、結果的に、u相、w相、v相の順に順位付けを行う。
そして、ステップS14に移行し、ステップS23で順位付けした結果を所定の記憶領域に記憶する。次いで、ステップS15に移行し、トライ回数を“1”だけカウントアップした後、ステップS16に移行し、操舵補助制御処理を再開させる。このとき、操舵補助制御処理では、順位付けした順位が一位の相についてはその相電流検出回路をシステムから論理的に切り離し、この相電流については相電流推定値を用い、他の相については、相電流検出回路22で検出した相電流検出値を用いて処理を行う。また、操舵補助制御処理における電動モータ12への最大通電可能電流を例えば80%程度に制限したり、最大デューティ比を制限する等、操舵アシスト機能の性能を縮退し相電流推定値を用いて操舵補助制御処理を継続することに起因して制御が不安定となることを抑制する。
この場合には、順位が一位の相、つまり、u相に対応する相電流検出回路22uに異常が発生している可能性が高いとして、この一位のu相に対応する相電流検出回路22uの相電流検出値Iuは用いずに、他の相電流検出値Iv,Iwを用いて、u相の相電流を推測する。例えば、3相の相電流の総和は零となることから、相電流検出値Iv,Iwの総和から残りのu相の相電流を推定し、順位が一位のu相については推定した相電流推定値、他の相については相電流検出回路22v,22wで検出される相電流検出値Iv,Iwを、操舵補助制御処理で用いる相電流検出値として設定する処理を開始する。
そして、このようにして、操舵補助制御処理に用いる相電流検出値として設定された相電流推定値及び相電流検出値を用いて操舵補助制御処理を再開し、このとき、その操舵アシスト機能の性能を縮退して制御を行う。
これによって、u相については、他相の相電流検出値に基づいて推定した相電流推定値を用いて操舵補助制御処理を実行するため、多少、電動モータ12の制御性能は低下するものの、引き続き電動モータ12を駆動制御することができ、すなわち操舵アシストを継続することができる。
この状態から、再度、電流値異常検出処理において電流値異常を検出すると、再度図3の電流値異常検出時の処理を実行し、この場合、トライ回数が“1”であって規定数よりも小さいことからステップS1からステップS2に移行する。そして、電流値異常が生じた相電流検出値が、既に論理的にシステムから切り離した相電流検出回路に対応するu相の相電流検出値であるときには、これに対する対策を既に行っていることからそのまま処理を終了するが、u相以外の相電流検出値Iv又はIwでその電流値異常を検出したときには、ステップS2からステップ3に移行し、以後上記と同様に、初期相電流検出値I0を獲得し、電動モータ12を一旦停止させた状態で、モータ端子電圧V及び停止時相電流検出値I1を獲得し(ステップS4〜ステップS7)、短絡、地絡等が生じていれば(ステップS8)、操舵アシストの継続は不可として、操舵補助制御処理を停止し、以後操舵補助制御処理の実行を禁止する(ステップS9)。
一方、短絡、地絡等が生じていなければステップS8からステップS11に移行し、この場合、トライ回数は“1”であることから、ステップS11からステップS31に移行し、トライ回数を“1”だけカウントアップした後、ステップS32に移行する。このス
テップS32では、所定の記憶領域に格納している順位付けにしたがって、順位がトライ回数番目の相については相電流推定値を用い、他の相については、相電流検出回路22で検出した相電流検出値を用いて処理を行う。つまり、操舵補助制御処理で用いる相電流検出値として、トライ回数番目の相については相電流推定値を演算してこれを設定し、他の相については相電流検出回路22で検出される相電流検出値Iを設定する処理を開始する。そして、これによって設定された相電流検出値を用いて操舵補助制御処理を再開する。このとき、論理的にシステムから切り離す相は何れか1相のみとする。
この場合、トライ回数は“2”であるから、順位付けの結果、順位が二位であるw相の相電流検出回路22wをシステムから論理的に切り離し、一方、相電流検出回路22uはシステムに論理的に接続し、相電流検出値Iu及びIvとからw相の相電流を推定し、推定したw相の相電流推定値と、相電流検出値Iu及びIvとを用いて操舵補助制御処理を再開する。なお、この場合も、操舵補助制御処理における最大通電可能電流を制限する等、操舵アシスト機能の性能を縮退して制御を行う。
なお、この論理的にシステムから切り離す相電流検出回路22を切り換える場合には、モータ駆動回路24の電界効果トランジスタFETを一時的にOFF状態に切換え、過電流が流れている状態を停止させた後、切換えを行うようにしてもよい。このようにすることによって、切り替え前の過電流が生じている状態が、切換え後に異常として検出されることを回避することができる。
そして、この順位が二位の相電流検出回路22wをシステムから論理的に切り離した状態で再度電流値異常を検出し、既に論理的にシステムから切り離した相電流検出回路に対応する、u相及びw相を除く相電流検出回路22vで、その電流値異常を検出したときには、短絡、地絡等が生じていれば、ステップS8からステップS9に移行してこれ以後操舵アシストを禁止し、短絡、地絡等が生じていなければステップS11からステップS31を経てステップS32に移行し、この時点でトライ回数は“3”であることから、今度は、順位が三位であるv相の相電流検出回路22vをシステムから論理的に切り離すと共にu相の相電流検出回路22uをシステムに論理的に接続し、相電流検出値Iu及びIwとからv相の相電流を推定し、推定したv相の相電流推定値と、相電流検出値Iu及びIwとを、操舵補助制御処理で用いる相電流検出値とし、これらを用いて操舵補助制御処理を再開する。
さらに、この順位付けが三位の相電流検出回路22vをシステムから論理的に切り離した状態で、再度何れかの相電流検出値において異常を検出したときには、トライ回数が“3”であって、規定値を下回らないことから、ステップS1からステップS9に移行し、この時点で操舵補助制御処理を停止し、以後操舵アシストを禁止する。
これによって、電流値異常が生じた場合でも、u相、v相、w相の相電流検出回路22u〜22wが、順位付けにしたがって、順次切り換えられてシステムから論理的に切り離された状態で操舵補助制御処理が継続され、全ての相電流検出回路を切り離した状態でも、まだ電流値異常が検出されるときには、この時点でこれ以上の操舵アシストの継続は不可と判断されて操舵補助制御処理が停止されることになる。
一方、電流値異常検出処理で何れかの相電流検出回路22u〜22wに異常が検出され、天絡、地絡等が生じておらず(ステップS8)、相電流検出値Iu1、Iv1、Iwが全て略零であるときには(ステップS12)、何れかの相電流検出回路22u〜22wにおいて、その内部に含まれるオペアンプにゲイン異常が発生していると判断し、ステップS13に移行する。
このステップS13では、相電流検出回路22u〜22wの何れかにゲイン異常が発生していると推測されるが、各相電流検出値Iu1、Iv1、Iw1は全て略零であって、相電流検出値Iu1、Iv1、Iw1からは、何れの相電流検出回路22u〜22wに異常が発生しているかを予測することは困難である。このため、ステップS3で検出した、電流値異常を検出したときの初期相電流検出値Iu0、Iv0、Iw0と、電動モータ12を略停止状態にさせたときの相電流検出値Iu1、Iv1、Iw1とをそれぞれ比較し、これらの差の絶対値|Iu1−Iu0|、|Iv1−Iv0|、|Iw1−Iw0|の大きい順に順位を付ける。そして、この順位を所定の記憶領域に記憶する(ステップS14)。つまり、ここでは、ゲインが過大となる故障モードを想定し、差電流の絶対値が大きいものほど、ゲインが過大となる故障が生じている可能性が高いとして順位付けを行う。
そして、ステップS15に移行してトライ回数を“1”だけインクリメントした後、ステップS16で操舵補助制御処理を再開させ、順位が一位の相については相電流推定値を用い、他の相については、相電流検出回路22で検出した相電流検出値を用いて処理を行う。
また、電流値異常検出処理で何れかの相電流検出回路22u〜22wに異常が検出されたが、相電流検出値Iu1、Iv1、Iw1の全てが略零ではなく(ステップS12)、また、u相の相電流検出値Iu1がIu1≠0でないとき、つまり、Iu1=0であるときには(ステップS21)、相電流検出回路22uは異常である可能性は低いとしてステップS25に移行し、次に、相電流検出値Iv1がIv1≠0であるかを判断する。Iv1≠0のときには、相電流検出回路22vが異常である可能性が高いとして、ステップS26に移行して相電流検出値Iw1が略零であるかを判断し、略零のときには、相電流検出回路22wが異常である可能性は低いとしてステップS27に移行し、異常である可能性の高いものから順に順位付けを行う。この場合、相電流検出回路22vはステップS25で判断したように異常である可能性が高いことから、これを一位とし、異常である可能性が低いと判断された相電流検出回路22u及び相電流検出回路22wについては、相電流検出値I0とI1との差電流|Iu1−Iu0|及び|Iw1−Iw0|のうち、差電流の大きい方の順位を上にする。そして、ステップS14に移行する。
また、電流値異常検出処理で何れかの相電流検出回路22u〜22wに異常が検出されたが、相電流検出値Iu1、Iv1、Iw1の全てが略零ではなく(ステップS12)、また、u相の相電流検出値Iu1がIu1≠0でなく、つまり、Iu1=0であり(ステップS21)、さらに、相電流検出値Iv1がIv1≠0でないときには(ステップS25)、Iv1=0であることから相電流検出回路22vは異常である可能性が低いとしてステップS28に移行する。そして、この場合、相電流検出値Iu1、Iv1、Iw1の全てが略零ではないが(ステップS12)、相電流検出値Iu1がIu1=0であり(ステップS21)、相電流検出値Iv1がIv1=0であることから、相電流検出値Iw1がIw1≠0と予測される。よって、相電流検出回路22wが異常である可能性が高いとして、異常である可能性の高いものから順に順位付けを行う。この場合、相電流検出回路22u及び22vは、ステップS21、ステップS25で、異常である可能性は低いと判断されていることから、相電流検出値Iw1がIw1≠0となり異常である可能性の高い相電流検出回路22wを一位とし、異常である可能性が低いと判断された相電流検出回路22u及び相電流検出回路22vについては、相電流検出値I0とI1との差電流|Iv1−Iv0|及び|Iw1−Iw0|のうち、差電流の大きい方の順位を上にする。ステップS14に移行する。
また、電流値異常検出処理で何れかの相電流検出回路22u〜22wに異常が検出されたが、相電流検出値Iu1、Iv1、Iw1が全て略零ではなく(ステップS12)、また、u相の相電流検出値Iu1がIu1≠0であるが(ステップS21)、相電流検出値Iv1及びIw1が共に略零ではなく(ステップS22)、何れも異常である可能性が高いとき、或いは、相電流検出値Iu1、Iv1、Iw1が全て略零ではなく(ステップS12)、u相の相電流検出値Iu1がIu1≠0でなくIu1=0であり(ステップS21)、相電流検出値Iv1がIv1≠0であるが(ステップS25)、相電流検出値Iw1も略零でなく(ステップS26)、u相が異常である可能性は低いが、v相及びw相が異常である可能性が高い場合には、ステップS30に移行し、異常である可能性の高低の判断は不可として、相電流検出値I0とI1との差電流|Iu1−Iu0|、|Iv1−Iv0|、|Iw1−Iw0|のうち、差電流の大きいものから順に順位付けを行う。
そして、順位付けの一位のものから順に、相電流検出回路22をシステムから論理的に切り離し、電流値異常が検出されない間、操舵補助制御処理を継続する。
このように、何れかの相電流検出値Iの過電流を検出した場合、この電流値異常が発生した原因として、ゲート駆動回路24や電動モータ12において、短絡、地絡、FETショート等が発生したことによる電流値異常と、相電流検出回路自身が故障したことによる電流値異常との両方が考えられるが、相電流検出回路自身の故障と予測されるときには、異常である可能性が高いと予測される1相の相電流検出回路を論理的にシステムから切り離し、切り離した相電流検出回路に対応する相電流を、残りの相電流検出回路の相電流検出値を用いて推定するようにしているから、これらを用いることで操舵補助制御処理を継続することができる。また、何れか1相をシステムから切り離した状態で、再度異常を検出した場合には、システムから切り離す相電流検出回路を切り換えている。したがって、異常である可能性が高いと予測してシステムから何れかの相電流検出回路を切り離した状態で制御を継続している状態から再度異常を検出したとき、或いは、システムから相電流検出回路を切り離したにも関わらず電流値異常が検出された場合には、システムから切り離す相電流検出回路を切換えて、操舵アシストの継続を試み、全ての相電流検出回路を切り離した場合でも異常が生じるときに操舵アシストの継続は不可と判断して、操舵補助制御処理を停止することになる。したがって、操舵補助制御処理の可能な範囲で最大限継続することができ、より長い期間、操舵アシストを継続することができドライバの負荷軽減を図ることができる。特に、車両重量が重い等、電動パワーステアリング装置の出力が大きければ大きいときほど、ドライバに負荷がかかることから、その効果を発揮することができる。
また、異常である可能性を予測し、異常である可能性の高い順に相電流検出回路をシステムから切り離すようにしているから、効果的に切り離すことができ、操舵補助制御処理を安定した状態に速やかに回復させることができる。また、異常である可能性の予測が実際とは異なっている場合や、異常である可能性の高低を予測することができない場合であっても、システムから切り離す相電流検出回路を順次切り換えることで、最終的には正常な相電流検出値を用いての操舵補助制御処理に落ち着くことになり、確実に操舵補助制御処理を再開することができる。
また、相電流推定値を用いて操舵補助制御処理を継続する場合には、最大通電可能電流、或いは最大デューティ比を抑制するなど、その操舵アシスト機能を縮退した状態で制御を行っているから、相電流推定値を用いて制御を行うことにより、制御が不安定となることを回避することができる。また、システムから正常な相電流検出回路を切り離し、異常な相電流検出回路の相電流検出値及びこれを用いて推定した相電流推定値を用いて操舵補助制御処理を継続する状況となった場合であっても、誤った相電流検出値及び相電流推定値に基づいて操舵補助制御処理を継続することに起因して制御不安定となることによる影響を低減することができる。
また、電流値異常検出処理において異常を検出した時点から、何れかの相電流検出回路をシステムから論理的に切り離して操舵補助制御処理を再開するまでの処理は、何れも簡便であるため、切り離す相電流検出回路を短時間で決定して再開することができ、再開するための所要時間は短時間であって、操舵アシストを停止する期間は短い。したがって、相電流検出回路の異常による車両挙動への影響を極めて小さくすることができる。
なお、上記実施の形態においては、ステップS12の処理で、相電流検出値Iu〜Iwの全てが略零であり、ゲイン異常が生じていると予測されるときには、ゲインが過大となる故障モードを想定して、差電流の絶対値が大きいものから順に、異常が生じている可能性が高いと判断した場合について説明したが、ゲイン異常が生じた場合、ゲインが過少となる故障モードを想定することもできる。この場合には、差電流の絶対値が小さいものから順に、異常が生じている可能性が高いと判断して順位付けを行えばよい。ゲインが過大となる故障モード及びゲインが過少となる故障モードの発生状況から、頻度の高い方を優先し、差電流の絶対値の大きいものから順、又は小さいものから順に順位付けを行うようにしてもよい。
同様に、ステップS30での3相について順位付けを行う場合、或いは、ステップS23やステップS27、ステップS28で2相について順位付けを行う場合も、ゲインが過少となる故障モードを想定して差電流の絶対値の小さいものから順に順位付けを行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、異常である可能性の高低に応じて順位付けを行い、この順位にしたがって、相電流検出回路を順次切り換えてシステムから切り離す場合について説明したが、これに限るものではない。異常が生じている相電流検出回路が切り離されるまでに多少時間を要するものの、例えば、予め設定した順に順次切り離すようにしてもよく、要は、全ての相について順次切換えを行うようにすればよい。
また、上記実施の形態において、何れかの相電流検出回路をシステムから切り離した状態で操舵補助制御処理を継続している間、所定のタイミング等断続的に或いは継続的に、切り離した相電流検出回路の相電流検出値を読み込み、この実際の相電流検出値と、他の相の相電流検出値から推定した相電流推定値とを比較し、これら相電流検出値及び相電流推定値が共に所定の電流値以上であり、且つ、これらの偏差が予め設定した許容範囲内であり、さらにこの状態が所定時間以上継続したときに正常に復帰したと判断し、このシステムから切り離した相電流検出回路を再度システムに接続し、相電流推定値は用いずに、相電流検出値のみを用いての操舵補助制御処理を再開するようにしてもよい。また、このとき、相電流検出値と相電流推定値とを比較して正常に復帰したか否かを判断する場合について説明したが、相電流推定値に替えて相電流指令値を用い、相電流検出値と相電流指令値とを比較することで、正常に復帰したかどうかを判断するようにしてもよい。
このとき、さらに、電流の向きが逆の場合でも同様に成り立つことを確認することで、相電流検出回路の正負の何れか片側のみに故障が発生した場合等に、正常及び異常を繰り返すモードに入ることを回避することができる。
また、正常に復帰したと判断し、相電流推定値に替えて、切り離していた相電流検出回路の相電流検出値を用いた操舵補助制御処理を再開する場合には、縮退していた操舵補助制御処理の操舵アシスト機能を通常に復帰させるようにしてもよい。
また、上記実施の形態において、さらに、インバータに流れ込む電流を検出するための電流検出回路を設け、インバータに流れ込む電流が過大かどうかを監視するようにしてもよい。何れかの相電流検出回路をシステムから論理的に切り離し2相の相電流検出値を用いて制御を行っているときに、切り離した相に過大電流が流れた場合、必ずしもこれを検出することができない可能性がある。しかしながら、インバータを流れる電流を監視することにより、切り離した相に過大電流が流れたかどうかを確実に検出することができる。
また、上記実施の形態においては、相電流検出回路の相電流検出値に異常が発生した場合を想定した場合について説明したがこれに限るものではなく、N相の電動モータである場合にはN相の相電流検出値の和、つまりこの場合には3相の相電流検出値の和が異常であるかどうかにより異常検出を行うようにしてもよく、モータ駆動回路24を構成するインバータ回路に流れ込む電流を検出可能な位置に電流検出回路を設け、この電流検出回路で検出したインバータ回路に流れ込む電流値と相電流検出値との相関がとれない場合等、相電流検出値回路の異常と予測されるものであっても適用することができる。
また、上記実施の形態においては、3相の電動モータ12を用いた場合について説明したが、これに限るものではなく、多相の電動モータであり、何れかの相の相電流検出回路を論理的にシステムから切り離した場合であっても、他の相電流検出回路の相電流検出値を用いて制御を継続することの可能なシステムであれば適用することができる。
また、上記実施の形態においては、電動パワーステアリング制御装置に適用した場合について説明したが、これに限るものではなく、多相の電動モータを用いて制御を行う装置であれば適用することができる。
なお、上記実施の形態において、相電流検出回路22u〜22wが相電流検出手段に対応し、操舵補助制御装置20がモータ制御手段に対応し、操舵補助制御装置20で実行される電流値異常検出処理が電流値異常検出手段に対応し、図3のステップS4からステップS8の処理が異常部位判定手段に対応している。
また、図3のステップS12、ステップS13、ステップS21からステップS30の処理が順位付け手段に対応し、ステップS16及びステップS32において、推定対象の相を1相ずつ切換えてこの相の相電流を推定する処理が相電流推定手段に対応している。
本発明を適用した電動パワーステアリング制御装置の一例を示す概略構成図である。 図1の操舵補助制御装置の具体的構成を示すブロック図である。 制御演算装置で実行される電流値異常検出時の処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 トルクセンサ
8 ステアリングギヤ
10 操舵補助機構
11 減速ギヤ
12 3相ブラシレスモータ
13 ロータ位置検出回路
20 操舵補助制御装置
21 車速センサ
22u〜22w 相電流検出回路
23 制御演算装置
24 モータ駆動回路
26 FETゲート駆動回路
28u〜28w モータ端子電圧検出回路

Claims (9)

  1. 多相の電動モータと、
    当該電動モータの各相の相電流を個別に検出する相電流検出手段と、
    当該相電流検出手段で検出された複数の相電流検出値を用いて前記電動モータの駆動制御を行うモータ制御手段と、を備えたモータ制御装置において、
    前記相電流検出手段で検出された複数の相電流検出値を用いて電流値異常を検出する電流値異常検出手段と、
    当該電流値異常検出手段で前記電流値異常を検出したとき、当該電流値異常が、前記相電流検出手段自身の異常であるか否かを判定する異常部位判定手段と、
    当該異常部位判定手段で、前記相電流検出手段自身の異常であると判定されたときに、各相に対し予め設定した順に順位付けを行う順位付け手段と、
    前記順位付けの順位が一位の相の相電流を他の相の相電流検出値を用いて推定し、以後、前記相電流検出手段の異常が検出される毎に、前記順位付けの順位の高い順に推定対象の相を1相ずつ切換えて、この推定対象の相の相電流を推定する相電流推定手段と、を有し、
    前記モータ制御手段は、前記相電流検出手段自身の異常であると判定されたときには、前記相電流推定手段で推定対象とする相に対応する前記相電流検出値に替えて、前記相電流推定値を用いて前記駆動制御を行うことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記相電流推定手段での推定対象の相として全ての相に切り換えた後、前記相電流検出手段の異常を検出したときには、前記モータ制御手段は、前記駆動制御を停止することを特徴とする請求項記載のモータ制御装置。
  3. 前記モータ制御手段は、
    前記相電流推定値を用いて前記駆動制御を継続中、当該相電流推定値に対応する相電流検出値又は相電流指令値を監視し、
    前記相電流検出値又は相電流指令値が正常値と判断されるときには、
    前記相電流推定値を、前記相電流検出値に切り換えて前記駆動制御を継続することを特徴とする請求項1または請求項2記載のモータ制御装置。
  4. 前記モータ制御手段は、前記複数の相電流検出値のうち一の相電流検出値を除く相電流検出値を用いて前記駆動制御を継続するときには、前記電動モータの制御量を低減することを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記モータ制御手段は、前記相電流推定値を用いて前記駆動制御を継続するときには、前記電動モータの制御量を低減すると共に、前記相電流推定値に対応する相電流検出値又は相電流指令値を監視し、
    前記相電流検出値又は相電流指令値が正常値と判断されるときには、
    前記相電流推定値を、前記相電流検出値に切り換えると共に、前記電動モータの制御量の低減を解除して前記駆動制御を継続することを特徴とする請求項1または請求項2記載のモータ制御装置。
  6. 前記モータ制御手段は、前記異常部位判定手段で、前記相電流検出手段の異常でないと判定されたときには、前記電動モータの駆動制御を停止することを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載のモータ制御装置。
  7. 前記異常部位判定手段は、前記電流値異常検出手段で前記相電流の異常を検出したとき、前記モータ制御手段による前記駆動制御を一時的に停止させ、
    前記電動モータへの駆動電流の供給を遮断した状態での前記電動モータの各相の端子電圧に基づき、前記判定を行うことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載のモータ制御装置。
  8. の電動モータの各相の相電流を用いて前記電動モータの駆動制御を行うモータ制御装置において、
    前記各相の相電流を個別に検出する相電流検出手段で検出された複数の相電流検出値を用いて電流値異常を検出する電流値異常検出手段と、
    当該電流値異常検出手段で前記電流値異常を検出したとき、当該電流値異常が、前記相電流検出手段自身の異常であるか否かを判定する異常部位判定手段と、
    当該異常部位判定手段で、前記相電流検出手段自身の異常であると判定されたときに、各相に対し予め設定した順に順位付けを行う順位付け手段と、
    前記順位付けの順位が一位の相の相電流を他の相の相電流検出値を用いて推定し、以後、前記相電流検出手段の異常が検出される毎に、前記順位付けの順位の高い順に推定対象の相を1相ずつ切換えて、この推定対象の相の相電流を推定する相電流推定手段と、を有し、
    前記モータ制御手段は、前記相電流検出手段自身の異常であると判定されたときには、前記相電流推定手段で推定対象とする相に対応する前記相電流検出値に替えて、前記相電流推定値を用いて前記駆動制御を行うことを特徴とするモータ制御装置。
  9. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のモータ制御装置を、操舵補助力発生用のモータ制御装置に適用したことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
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