JP5091607B2 - 建物ユニット - Google Patents
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Description
この特許文献に記載がある通り、バルコニーの床をモルタルで構築する場合もあるが、この場合には、勾配のある床面の形成作業が熟練した作業員による施工となる。このため、インナーバルコニーの床部の構築は、次のようにして行われる。
また、工場のユニット組立ラインにてインナーバルコニーを生産するが、上述の目地埋め及びその乾燥作業、接着剤塗布及び乾燥作業などは、養生などに所要の時間が要求される。これらの作業は、ユニット組立ラインでの作業とならずに、ライン外の作業となる。このことは、インナーバルコニー構築における工数増加の一因になる。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、バルコニーの組立現場における、バルコニーの床部構築の手間を削減すると共に、インナーバルコニー構築作業における工数低減を図ることを課題としている。
ユニット建物の梁間に横架した根太に支持されて、バルコニーの床部分を構成するパネルであって、少なくとも、バルコニーの床部を構成する床下地パネルと、その床下地パネルの水下側端部に固定された側溝部材と、上記床下地パネルの水上側端部から立ち上がる水上側立上り部材と、上記側溝部材に固定される水下側立上り部材と、上記床下地パネルの上面、側溝部材の表面及び各立上り部材の内側面に被着した防水層と、水下側立上り部材の側面で上記防水層に連続する水切りシートと、上記床下地パネルに固定されると共に上記根太に載置可能な取付けブラケットと、が一体化して構成されるバルコニー用防水パネルを備え、
上記取付けブラケットは、根太の上面と対向配置する水平部と、その水平部から上方に立ち上がる鉛直部と、上記水平部よりも上側の位置で上記鉛直部に固定されて上記床下地パネルの下面が載置される水平板部とを備え、
バルコニーの躯体梁に固定した根太に対し、予め構築した上記バルコニー用防水パネルの上記取付けブラケットを載置することで、バルコニーの床面部を構成し、
上記鉛直部に対する上記水平板部の上下方向の取付け位置を調整することによって、根太と床下地パネルとの上下の間隔が調整されることを特徴とする建物ユニットを提供するものである。
すなわち、バルコニー用防水パネルとして、防止加工を施された床下地パネル、下地立上り部を予め一体化しておくことで、床下地パネル間の目地処理や防水シートの敷設作業などが組立現場で不要となる。
またこれによって、ユニット組立ライン外の作業が減少して、バルコニー構築作業の工数が低減する。
また、取付けブラケットで、根太に対する上下の間隔が調整、つまり高さ調整が行われることで、側溝への下り勾配を床面に容易に形成することが可能となる。
図1は、水切りシートを除いたバルコニー用防水パネルPを示す斜視図である。図2は、バルコニー用防水パネルPの断面図である。図3は、バルコニー用防水パネルPを構成する床下地パネルを示す上面図である。
本実施形態では、バルコニーの床面の寸法が、図3のように、床下地パネル1の2枚分の大きさの寸法の場合を例にして説明する。ただしバルコニーの床面の寸法が、床下地パネル1で1枚分や3枚分以上であっても、本件発明は適用可能である。
まず、バルコニー用防水パネルPの構成について説明する。
図3に示すように、2枚の床下地パネル1を、バルコニーの床面の長手方向(桁方向)に沿って配列し、その2枚の床下地パネル1を連結してパネル部材2を構成する。上記各床下地パネル1は、ALCパネルなどから構成される。
そのパネル部材2の水下側端面(手摺側端面)に、図2に示すように、断面L字状の第1受け金具3が固定されている。この第1受け金具3は、バルコニーの床面の長手方向に延びて、上記2枚の床下地パネル1の水下側を剛に連結する役割を有する。他の金具も同様な役割も持つ。
その受け板部に支持されるようにして、上記パネル部材2の水下側端面(手摺側端部)に側溝部材5が固定されている。側溝部材5は、上方に開口した断面コ字状の部材であって、バルコニーの床面の長手方向に延びている。側溝部材5は、手摺側の側溝壁部5aが、パネル部材2の上面よりも高くなるように設定してある。側溝壁部5aは、水下側立上り部を構成する。
そして、その端部金具6を介して、パネル部材2の水上側端部(居室側端部)に、チャネル材7が固定されている。そのチャネル材7は、凹部を外側に向けて配置されると共に、上下に延びるウエブ部からパネル部材2側に張り出す受け板部8を有する。
また、上記ウエブ部における上記端部金具6の垂直板部と対向する面に不陸調整用の合板9が貼り付けてある。そして、上記受け板部8の上面を、パネル部材2の水上側端部の下面に対し下側から当接して固定する。また、上記合板9が端部金具6の垂直板部に当接すると共に、チャネル材7の上側フランジが上記端部金具6のフランジ部に固定されている。
また、上記防水シート14の各立上り部側面に連続する水切りシート15を備える。
また、上記パネル部材2の下部には、取付けブラケット16が固定されている。
上記一対の垂下部18及び水平部17から構成される下向きのコ字状部分が、根太30に上側から跨架するように嵌め込み可能となっている。
上記鉛直部19は、本実施形態では、隣り合う床下地パネル1間に差し込まれるように設定される。
すなわち、鉛直部18に対するL字金具20の取り付け位置を調整することで、床面に所要の水勾配を設定する。なお、このL字金具20は、水上側から水下側に向けて一つの部材で構成しても良いし、水上側から水下側に向けて所定間隔毎に複数個設けても良い。
図7は、上記バルコニー用防水パネルPを組み付ける前のバルコニーユニットの床面の躯体部分を示す平面を示す概略構成図である。
すなわち、躯体梁31間に根太30が架け渡してあるが、手摺側ブロック32はまだ取り付けられていない。
この状態のバルコニーユニットに対して、上記構成のバルコニー用防水パネルPを釣り込んで、床下地パネルが図3の位置となるように、バルコニー用防水パネルPを落とし込んで設置する。
このとき、図6に示すように、取付けブラケット16の一対の垂下部18内に根太30の上部が嵌り込むように設置する。このように取付けブラケット16を根太30に支持させることで、自動的に、バルコニー用防水パネルPの位置決めが行われると共に、上面の床面に所定の傾きの水勾配が設定される。
次に、図9に示すように、サイディングボードなどの外壁パネル34が固定されている手摺側ブロック32を取り付ける。このとき、手摺側ブロック32の内側面に対して、不陸調整用の合板33を固定しておく。そして、その調整用合板33を介して、手摺側ブロック32の内側面を、バルコニー用防水パネルPの側溝部材5の側溝立上り壁部5aに当接させる。
このように、手摺側ブロック32を固定したら、水切りシート15を合板33の上部及び手摺側ブロック32の内壁面に沿って配置して、接着したり溶着したりして、当該水切りシートを被着する。
また、居室側の別ユニット(バルコニーユニットとは別のユニット)のサッシュ側壁部との接合部の防水処理を施す。この防止処理は、バルコニー用防水パネルPに水切りシートを設けておいて、上述のように、壁部に沿って配置して、接着したり溶着したりして固定しても良いし、別途、シーリング用の目地部材を配置して防水処理を施しても良い。
また、ドレンの取付け施工を施す。
(1)バルコニー用防水パネルPを根太30に向けて落とし込んで設置するだけでよいので、ユニット組立作業が容易となると共に、床面の精度も向上する。すなわち、複数の床下地パネル1を根太に支持させながら一枚づつ敷き込む場合には、隣り合う床下地パネル1間の調整が必要となるが、予めパネルとして一体となっているので、所定の品質精度の床面が現場で簡易に形成出来ると共に、落とし込んで設置するだけでよいので、工数も削減出来る。
(3)この防水シート14の敷設作業は、資格を有した者が対応する必要があったが、ユニット組立ラインにインナーバルコニーだけのために当該資格者を配置する必要が無くなる。
なお、水下ではない、水上側及び側端面については、水切りシートを必ずしもバルコニー用防水パネルPと一体になっていなくても良く、その部分については、別のシーリング材で防止処理を施しても良い。
また、この取付けブラケット16によって、根太30と床下地パネル1との高さを調整することで、バルコニー用防水パネルPを取付けブラケット16を介して支持させるだけで、床下地パネル1表面に所定の勾配を設定することが可能となる。
上記実施形態では、バルコニーの床部を、一枚のバルコニー用防水パネルPで構成する場合を例示しているが、複数枚のバルコニー用防水パネルPで構成しても良い。ただし、この場合には、隣り合うバルコニー用防水パネルP間の防水処理が必要となる。
2 パネル部材
5 側溝部材
5a 側溝壁部
6 端部金具
7 チャネル材
10 チャネル材
14 防水シート(防水層)
15 水切りシート
16 取付けブラケット
20 L字金具
30 根太
32 手摺側ブロック
P バルコニー用防水パネル
Claims (2)
- バルコニーを形成する建物ユニットにおいて、
ユニット建物の梁間に横架した根太に支持されて、バルコニーの床部分を構成するパネルであって、少なくとも、バルコニーの床部を構成する床下地パネルと、その床下地パネルの水下側端部に固定された側溝部材と、上記床下地パネルの水上側端部から立ち上がる水上側立上り部材と、上記側溝部材に固定される水下側立上り部材と、上記床下地パネルの上面、側溝部材の表面及び各立上り部材の内側面に被着した防水層と、水下側立上り部材の側面で上記防水層に連続する水切りシートと、上記床下地パネルに固定されると共に上記根太に載置可能な取付けブラケットと、が一体化して構成されるバルコニー用防水パネルを備え、
上記取付けブラケットは、根太の上面と対向配置する水平部と、その水平部から上方に立ち上がる鉛直部と、上記水平部よりも上側の位置で上記鉛直部に固定されて上記床下地パネルの下面が載置される水平板部とを備え、
バルコニーの躯体梁に固定した根太に対し、予め構築した上記バルコニー用防水パネルの上記取付けブラケットを載置することで、バルコニーの床面部を構成し、
上記鉛直部に対する上記水平板部の上下方向の取付け位置を調整することによって、根太と床下地パネルとの上下の間隔が調整されることを特徴とする建物ユニット。 - 上記水切りシートを手摺壁に被着することを特徴する請求項1に記載した建物ユニット。
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Family Applications (1)
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JPH0913600A (ja) * | 1995-06-30 | 1997-01-14 | Misawa Homes Co Ltd | ユニット式建物の排水溝の設置構造および設置方法 |
JPH1181501A (ja) * | 1997-09-05 | 1999-03-26 | Misawa Homes Co Ltd | バルコニーの排水構造 |
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