JP6388169B2 - 屋外床の防水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、バルコニーや外部廊下のように屋外に設けられる屋外床の防水構造に関する。
バルコニーや外部廊下のように屋外空間に設けられる屋外床においては、雨水が建物内部に侵入する可能性が高いため、従来より様々な防水対策が講じられてきた。
例えば、特許文献1に記載の発明では、バルコニーなどの屋外床において、屋外床の躯体部材に取り付けられる外装材の継目から侵入する水や、床面上に流れる水の排水方法が提案されている。この発明では、外装材の継目や水切材に設けられるバルコニー壁の支柱貫通部から侵入した水を、外装材内部に設けた水切りによって屋外へ排出する方法が提案されている。また、床を支える床根太を、屋外方向に向かって下方に傾斜するように設置し、屋外方向に向かって流れる床面上の水を、水下に配置する床材の上面に設けた開口部から、床下の排水管に導引して排水する方法が提案されている。さらに、この発明では、床根太に敷設される防水パン内部に樋を設け、防水パン内に水が侵入しても排水できるように工夫されている。
しかしながら、この発明では、水が外装材の裏側に浸入することを前提としているため、外装材の裏側に講じられた各部の防水機能に破損や欠陥が生じた場合、たとえば、水切り材に設けられるバルコニー壁の支柱貫通部から、水が容易に建物内部に侵入する恐れがある。また、根太によって床面には水勾配が設けられているが、床面上の水を集水する床材の開口部の下部には、水を排水管に導引するための勾配が設けられておらず、水が床下で溜まる可能性がある。さらに、防水パンの形状が複雑であるため、製作コストが増加するという問題点がある。
特開2009−264031号公報
そこで、本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであって、バルコニーや外部廊下のような屋外空間に設けられる屋外床において、屋外床の外周部に設けられる化粧カバーからの漏水を防ぐとともに、床面に流れる水を確実に排水して屋外床の排水機能を向上させ、経済的にも優れた屋外床の防水構造を提供することを目的とする。
本発明の屋外床の防水構造は、建物の屋外方向に突出する複数の腕木と、該腕木の先端よりも屋外側に該腕木と直交して配置され、該腕木の先端部と接合される梁材と、を有する床構造体と、前記梁材の屋外側の側面に固定され屋外方向へ突出する基部と、前記床構造体の外周側面の外側に配置され、前記基部に支持される手摺と、前記床構造体に支持される化粧カバーと、を備え、前記手摺は、前記基部の上方で前記基部に接合される水平なフランジ部を下端に設けた柱部を有しており、前記化粧カバーは、前記基部と前記フランジ部との間に挟まる固定部と、前記固定部から垂下がり、前記基部の外側面を覆う垂部と、を有し、前記フランジ部と前記固定部と前記基部の上面は、互いに重ね合わせて整合する挿通孔をそれぞれ形成され、重ね合わされた前記挿通孔にボルトを挿入して前記フランジ部と前記基部とを接合することを特徴としている。
本発明の屋外床の防水構造は、前記フランジ部と前記固定部との間に水密材を介在させることを特徴としている。
本発明の屋外床の防水構造は、前記床構造体前記腕木に敷設される平板状の床版を更に有し、前記腕木は、屋外方向に向かって下方に傾斜して設置され、前記床版は、厚さが均一であることを特徴としている。
本発明の屋外床の防水構造は、前記床構造体は、隣接する前記床版の間に設置され、勾配手段と箱樋とを有する排水箱樋を、さらに備えることを特徴としている。
本発明の屋外床の防水構造によると、手摺は、床構造部に支持される基部と接合し、化粧カバーの固定部は、基部と手摺の柱部との間に挟まれるので、化粧カバーに柱部との干渉を避けるための大きな切欠きを設けずに、手摺を床構造体の外側に設置することができる。したがって、水が、化粧カバーと柱部との間から侵入することを防止することができ、防水性を向上させることができる。また、柱部のフランジ部と化粧カバーの固定部と基部の上面には、重ね合わせて整合する挿通孔がそれぞれ設けられており、ボルトによって連通される。したがって、化粧カバーの固定部には、ボルトを挿通する挿通孔のみを設ければよく、柱部との干渉を避けるための大きな切欠きを固定部に設ける必要がないので、防水性を向上させることができる。
本発明の屋外床の防水構造によると、フランジ部と固定部の間に水密材を挟むので、水が、フランジ部と固定部との間から浸入することを防止することができ、防水性を向上させることができる。
本発明の屋外床の防水構造によると、腕木が、屋外方向に向かって下方に傾斜しているので、腕木に載置される床版で水勾配を設ける必要がなく、均一な厚さの床版を腕木の上面に敷設することができる。したがって、押出成型セメント版や軽量気泡コンクリート版、プレキャストコンクリート版のように成型された長尺な床版を使用する場合においても、勾配を設けた特殊な床版を製造する必要がなく、経済性にすぐれた防水構造を構築することができる。
本発明の屋外床の防水構造によると、隣接する床版の間に、排水箱樋を設置するので、傾斜に従って流れる床版上面の水を、排水箱樋に集水することができ、床版上に水が溜まることを防止することができる。また、排水箱樋は勾配手段を有しているので、排水箱樋へ流入した水を確実に排水することができる。
屋外床の防水構造を示す断面図。 屋外床の防水構造を示す平面図。 図2のX−X断面図。 手摺廻りの屋外床の防水構造を示す分解斜視図。 図1のAの部分拡大図。 床版廻りの屋外床の防水構造を示す分解斜視図。 支持プレートと腕木の取付け部分を示す部分断面図。 図1のBの部分拡大図。
以下、屋外床の防水構造の最良実施形態について各図を参照しつつ説明する。本実施形態の屋外床の防水構造1は、図1に示すように、建物の屋外方向に突出して設けられる床構造体2と、床構造体2に支持され、手摺4と接合される基部3と、床構造体2の外周側面の外側に配置される手摺4と、床構造体2に支持される化粧カバー5と、を備えている。
床構造体2は、図1及び図2に示すように、建物の屋外方向に突出する複数の腕木6の先端部と腕木6と直交して配置される梁材7と、を接合し、梁材7と腕木6との上面に平板状の床版8を敷設している。隣接する床版8の間には、床版8の上面に流れ落ちる水を集水する排水箱樋9を設けている。また、排水箱樋9の上方には、複数の開口を設けたグレーチング蓋10が敷設される。図示しているように、腕木6の下部には、天井下地材22と軒裏天井材23を設置してもよい。
なお、本発明において屋外方向とは、建物外壁21の屋外に面する外壁面から屋外に突出する方向を指し、屋内方向とは、建物外壁21の屋外に面する外壁面から屋内に向く方向を指す。
まず、手摺4廻りの防水構造について説明する。基部3は、梁材7に支持され、手摺4と接合される部材である。具体的には、図3〜5に示すように、梁材7と接合される平板状の板部3aと、板部3aの幅方向中央部から屋外方向に突出する突出部3bと、突出部3bの上面に位置し、手摺4と接合される接合部3cによって形成されている。板部3aは、梁材7と接合するボルトVを挿入するための第一ボルト孔3dを、突出部3bを挟んで両側に形成している。突出部3bは、板部3aと接合部3cを繋ぐ断面視略台形の部分で、接合部3cと手摺4を接合した際に、手摺4の荷重を板部3aに伝達することができる。また、突出部3bの屋外方向に突出する長さは、梁材7と手摺4の水平方向の距離によって調整されている。接合部3cは、手摺4と接合する平板状の部分で、手摺4と接合するボルトVを挿通するための第一挿通孔3eを形成している。また、第一挿通孔3eは、内周部に雌ねじを形成しており、挿通されるボルトVと螺着することができる。
手摺4は、床構造体2の外周側面の外側に設置される。図1及び図3に示すように、手摺4は、手摺4を支え、基部3と接合する複数の柱部4aと、柱部4aの外周を覆う化粧材4bと、柱部4a及び化粧材4bの上端を覆う笠木4cと、化粧材4bに固定される面材4dとで構成されている。柱部4aは、床構造体2の外周側面の外側に立設する柱材41と、柱材41の下端部に形成され、基部3と接合する平板状のフランジ部42とを有している。フランジ部42は、接合部3cに平行に形成され、基部3と接合するボルトを挿通するための第二挿通孔4eを形成している。
化粧カバー5は、図2に示すように、床構造体2の外周に配置される長尺な部材で、図5に示すように、基部3と柱部4aの間に挟まる固定部5aと、固定部5aの屋外方向側の端部から下方へ垂下がり、基部3の外側面を覆う垂部5bと、垂部5bの下端から下方に延びる凹凸上の水切り5cと、水切り5cの下端から屋内方向に折曲し、軒天井材の屋外側の端部までを塞ぐ下板部5dとによって構成されている。固定部5aは、接合部3cとフランジ部42と重ね合わせた場合に、第一挿通孔3eと第二挿通孔4eと合致する位置に第三挿通孔5eを形成している。水切り5cは、化粧カバー5の屋外側の表面についた水が、階下の軒裏天井まで伝わないようにすることができる。また、化粧カバー5は、図4に示すように、長手方向の一端部に化粧カバー5の厚さ分だけ内側に折曲されたハゼ部5fを設けており、隣接する化粧カバー5をハゼ部5fに嵌め込んで継ぎ合わせることができる。また、ハゼ部5fは、隣接する化粧カバー5を重ね合わせた際に、隣接する化粧カバー5の固定部5aに設けられる第三挿通孔5eと合致する位置に第四挿通孔5gを形成している。化粧カバー5は、手摺4を設置する位置で継ぎ合わすことができる。なお、下板部5dは、軒天井材を垂部5bの下端まで張り延ばした場合には省略することができる。また、水切り5cは、垂部5bの下端ではなく下板部5dに設けてもよい。
図4及び図5に示すように、フランジ部42と固定部5aとの間には、水密材11を挟み込むことができる。水密材11は、フランジ部42と固定部5aとの間から水が浸入することを防止しながら、柱部4aの建ちや通りを調整することができる。水密材11は、フランジ部42と固定部5aの間に挟まれた際に、第二挿通孔4eと第三挿通孔5eと合致する第五挿通孔11aを形成している。図4では、水密材11の形状は平面視矩形となっているが、特に限定されることはない。また、水密材11の材質についても特に限定されないが、水密性、耐久性に優れた硬質樹脂を想定している。
次に、上述した基部3と手摺4及び化粧カバー5を用いた屋外床の防水構造1の施工手順について説明する。まず、図4に示すように、基部3の板部3aを建物外壁21と平行に配置された梁材7に当接させ、事前に梁材7に設けられた第二ボルト孔7aと板部3aの第二ボルト孔3dの位置を合致させた状態で、梁材7の屋外方向側からボルトVを挿入し、梁材7の屋内方向側に突き出たボルトVをナットNと螺合して、基部3を梁材7に固定する。
続いて、図4に示すように、化粧カバー5の固定部5aを、接合部3cの上面に載置し、ハゼ部5fに隣接する化粧カバー5の固定部5aを嵌め込こむ。このとき、第一挿通孔3e及び第三挿通孔5e及び第四挿通孔5gが合致するように、固定部5aとハゼ部5f及び接合部3cを重ね合わせる。次に、水密材11を固定部5aの屋外側の表面に設置し、水密材11の上方に柱部4aのフランジ部42を配置する。そして、各挿通孔を整合させた状態で、ボルトVをフランジ部42の上方から各挿通孔に連通させるとともに、第一挿通孔3eの雌ねじと螺合させ、手摺4を基部3と接合させて手摺4廻りの防水構造を構築する。
このように、手摺4は化粧カバー5を貫通しないため、化粧カバー5にはボルトVを挿入する孔だけを形成すればよく、化粧カバー5に大きな切欠きや開口を設ける必要がないため、防水性を向上させることができる。
また、各挿通孔に挿通されたボルトVは、第一挿通孔3eの雌ねじによって高さを微調整することができる。そして、水密材11をフランジ部42と固定部5aの間に挟み込むので、手摺4と基部3をボルトで接合する際には、柱部4aの立ちや通りを調整することができ、各所の施工誤差を吸収しながら施工を行うことができる。
次に、床版8廻りの防水構造について説明を行う。前述した床構造体2の腕木6は、図1及び図6に示すように、床版8を支持する長尺な鋼製の部材で、建物内部の梁である屋内梁12に固定される支持プレート6aと、支持プレート6aとボルト接合され、床版8を載置される腕部6bと、腕部6bの屋外方向の端部に形成され、腕木6と梁材7を連結する連結部6cによって構成されている。
支持プレート6aは、屋内梁12と腕部6bと接合する部材である。図1に示すように、屋内梁12に溶接によって固定され、腕部6bとボルト接合して腕部6bを支持する板状のプレート部材で、図1及び図6に示すように、屋内梁12に固定され、2枚1組の支持プレート6aが屋外方向へ突出している。支持プレート6aの屋内梁12に固定される端部は、建物外壁21から屋内方向に向かって漸次幅広となっている。また、腕部6bと当接する部分には、支持プレート6aを腕部6bに接合するボルトVを挿入するための第一貫通孔61が、屋外方向に向かって2つ以上形成されている。この複数の第一貫通孔61は、図7に示すように、屋外方向側に形成された第一貫通孔61の中心点が、屋内方向側に形成された第一貫通孔61の中心点よりも下方に位置するように形成されている。
腕部6bは、図1及び図6に示すように、2つのC形鋼の断面C形の背面同士を溶接してH形鋼を形成し、支持プレート6a及び連結部6cと接合するウェブ62と、ウェブ62の幅方向の両端から、ウェブ62に対して垂直に突出するフランジ63とを有している。ウェブ62の支持プレート6aと接合する長手方向の端部には、図7に示すように、支持プレート6aと接合するボルトVを挿入するための第二貫通孔64が2つ以上設けられている。複数の第二貫通孔64は、中心点同士の上下方向のずれがなく、また、ウェブ62と支持プレート6aを当接させた際、第一貫通孔61と水平方向の距離が整合する位置に形成されている。なお、図6では2つのC形鋼を使用して腕部6bを形成しているが、上述の機能を果たせるのであれば、単独のC形鋼やH形鋼を腕部6bとして使用してもよい。
連結部6cは、図1及び図6に示すように腕部6bと梁材7を連結する部材で、腕部6bのウェブ62に溶接される腕接合部65と、腕接合部65の屋外方向の側端から、腕接合部65に対し垂直に突出して梁材7と接合する梁接合部66とを有している。梁接合部66には、図5に示すように、梁材7と接合するボルトVを挿入するための第四貫通孔67が形成されている。また、図示していないが、第四貫通孔67は、腕接合部65を挟んで両側に設けられている。第四貫通孔67は、梁接合部66と梁材7を当接させた際に、梁材7に形成される第二ボルト孔7aと基部3の板部3aに形成される第一ボルト孔3dと整合する位置に形成されている。
床版8は、図1及び図6に示すように、腕木6と梁材7に支持される平板状の床材で、全て均一な厚さを有している。また、排水箱樋9を固定する床版8には、図1に示すように、幅方向の側端に断面L型の切り欠き8aが形成される。床版8の材質は、特に限定されないが、押出成型セメント版や軽量気泡コンクリート版、プレキャストコンクリート版のように成型された長尺な床版を想定している。
排水箱樋9は、図1及び図6に示すように、隣接する床版8同士の間に設置され、床版8の上面の水を集水して排水ドレイン13に導引する箱状の長尺な樋である。排水箱樋9は、水を受ける上方が開放された箱樋9aと、箱樋9aの床版8に当接する側板の上端を箱樋9aの外側に折曲し、床版8に固定される係止部9bと、箱樋9aに設けられ、排水ドレイン13に接続される排水孔9cとで構成されている。図8で示すように、箱樋9aは、底面を形成する底板91と、底板91の各側端から上方に突出し、側面を形成する側板92とから構成されている。底板91は、排水孔9cに向かって傾斜をつけており、集水した水を確実に排水ドレイン13に導引することができる。係止部9bは、側板92の長手方向の上端から外側に延出する延出部93と、延出部93の長手方向の側端から下方に垂れる垂下部94と、垂下部94の下端から外側に延びて床版8に載置される載置部95とから構成されている。側板部92の両側に位置する2つの延出部93の上面は、面一となるように形成され、床版8間に設置される際に、上部にグレーチング蓋10が敷設される。また、垂下部94の高さは、延出部93にグレーチング蓋10を敷設した際に、グレーチング蓋10の上面と床版8の上面が略同じ高さとなるように形成されている。載置部95の表面には、図6に示すように、床版8に固定する固定具14を挿入するための孔96が、長手方向に一定の間隔で複数形成されている。
グレーチング蓋10は、排水箱樋9の上方を覆う鋼製の部材で、排水箱樋9内にゴミが集積するのを防ぎ、排水箱樋内9に歩行者が足を嵌める事故を防止することができる。図6に示すように、グレーチング蓋10の上面には多数の開口部が設けられ、床版8上の水が、開口部から排水箱樋9内に流れ落ちるようにしている。グレーチング蓋10の開口部形状に関しては、上述の機能を有していれば特に限定されない。
続いて、上述した床構造体2を使用した床版8廻りの防水構造の施工手順を説明する。まず、事前に屋内梁12に溶接された2枚の支持プレート6aの間に腕部6bのウェブ62挿入し、第一貫通孔61と第二貫通孔64の位置を整合させる。このとき、上述したように複数の第一貫通孔61の中心点が上下方向にずれているとともに、複数の第二貫通孔64の中心点が上下方向にずれていないため、図7に示すように、腕部6bは必然的に屋外方向に向かって下方に傾斜することになる。この状態でボルトVを第一貫通孔61と第二貫通孔64に連通させ、ナットNで締付け固定する。次に、予め腕接合部65をウェブ62に溶接した連結部6cの梁接合部66と、腕木6に対して直交に配置される梁材7を当接させ、ボルトVで接合する。このとき、ボルトVを第四貫通孔67と第二ボルト孔7a及び基部3に形成される第一ボルト孔3dに連通させてナットNで締付け固定することで、基部3と腕木6とを接合することができる。
次に、図6に示すように、腕木6及び梁材7の上面に床版8を敷設する。このとき、腕木6と腕木6に接合される梁材7は、屋外方向に向かって下方に傾斜しているので、床版8の上面に水勾配が形成される。続いて、排水箱樋9を、隣接する床版8間に設置する。排水箱樋9を設ける位置は特に限定されないが、水勾配の水下に近い位置に設けることが好ましい。まず、図6及び図8に示すように、排水箱樋9の箱樋9aを床版8の間に嵌め込み、載置部95の底面を、床版8の切欠き8aの底面に当接させ、載置部95の孔96にビスやネジ等の固定具14を挿入して締付固定具で床版8に固定し、載置部95の上方をコーキング材15で埋めて孔96からの水の浸入を防止する。そして、排水孔9cの下部に排水ドレイン13を接続し、延出部93の上部にグレーチング蓋10を敷設して床版8廻りの防水構造を構築する。
このように、腕木6を屋外方向に向かって下方に傾斜させて設置しているので、床版8で水勾配を形成する必要がなく、均一な厚さの床版8を敷設することができる。したがって、押出成型セメント版や軽量気泡コンクリート版、プレキャストコンクリート版のように成型された長尺な床版8を使用する際、床版8に特別な加工をする必要がなく、経済的にすぐれた防水構造を構築することができる。また、床版8間に勾配を有する排水箱樋9を設けているので、床版8の上面に流れ落ちる水を確実に排水させることができる。また、排水箱樋9は、グレーチング蓋10を外せば樋内部を目視確認することができ、施工後のメンテナンスを容易に行うことができる。
なお、ここでは、床構造体2の下部に柱が立設されていない場合を想定して説明を行ったが、本願の屋外床の防水構造1は、これに限定されることは無く、階下に柱を立設している場合や、屋上階の陸屋根においても使用する事ができる。
また、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
この発明は、バルコニーや外部廊下のように屋外に設けられる屋外床に好適に使用することができる。
1 屋外床の防水構造
2 床構造部材
3 基部
3e 第一挿通孔
4 手摺
4a 柱部
42 フランジ部
4e 第二挿通孔
5 化粧カバー
5a 固定部
5b 垂部
5e 第三挿通孔
6 腕木
8 床版
9 排水箱樋
9a 箱樋
11 水密材
V ボルト

Claims (4)

  1. 建物の屋外方向に突出する複数の腕木と、該腕木の先端よりも屋外側に該腕木と直交して配置され、該腕木の先端部と接合される梁材と、を有する床構造体と、
    前記梁材の屋外側の側面に固定され屋外方向へ突出する基部と、
    前記床構造体の外周側面の外側に配置され前記基部に支持される手摺と、
    前記床構造体に支持される化粧カバーと、を備え、
    前記手摺は、前記基部の上方で前記基部に接合される水平なフランジ部を下端に設けた柱部を有しており、
    前記化粧カバーは、前記基部と前記フランジ部との間に挟まる固定部と、前記固定部から垂下がり前記基部の外側面を覆う垂部と、を有し
    前記フランジ部と前記固定部と前記基部の上面は、互いに重ね合わせて整合する挿通孔をそれぞれ形成され、
    重ね合わされた前記挿通孔にボルトを挿入して前記フランジ部と前記基部とを接合することを特徴とする屋外床の防水構造。
  2. 前記フランジ部と前記固定部との間に水密材を介在させることを特徴とする請求項1に記載の屋外床の防水構造。
  3. 前記床構造体は、
    前記腕木に敷設される平板状の床版を更に有し、
    前記腕木は、屋外方向に向かって下方に傾斜して設置され、
    前記床版は、厚さが均一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋外床の防水構造。
  4. 前記床構造体は、
    隣接する前記床版の間に設置され勾配手段と箱樋とを有する排水箱樋を、さらに備えることを特徴とする請求項に記載の屋外床の防水構造。
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