JP5087745B2 - 複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システム - Google Patents

複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システム Download PDF

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Description

本発明は、複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システムに関し、特に、全反射蛍光(Total Internal Reflection Fluorescence:TIRF)顕微鏡と落射蛍光顕微鏡、共焦点蛍光顕微鏡等の他の光学観察手法の顕微鏡とを組み合わせて同一スライドガラス上で数百以上の多数の細胞反応を高感度で高速に検出でき、創薬スクリーニング装置等への組み込みが可能な顕微鏡細胞観察・検査システムに関するものである。
TIRF顕微鏡法は、ナノスケールの局所励起を可能とする高SN比の観察手法である。細胞生物分野において細胞膜活性や単分子事象の観察(非特許文献1)に広く用いられる一方、電気化学分野でもコロイド粒子の電気的特性(非特許文献2)やブラウン運動(Kihm, K. D. et al., Exp. in Fluids, 37, pp.811-824, (2004))の実験的解明に大きく貢献してきた。この手法の最大の特徴は、蛍光観察の際に、励起光源として、屈折率の異なる2物質界面での光の全反射に伴い発生するエバネッセント波を用いる点にある。図13にそのエバネッセント波の発生の様子を示すが、屈折率n1 の物質1と屈折率n2 の物質2の界面に、屈折率の大きい物質2側から臨界角以上で光が入射するとその界面で光は全反射されるが、界面から屈折率の小さい物質1側に指数関数的に減衰するエバネッセント波が発生する。エバネッセント波は全反射界面から数十〜数百nm程度の領域に僅かに染み出す光であるため、TIRF顕微鏡法においては、蛍光染色した試料とスライドガラスあるいはカバーガラス(以下、スライドガラスと称する。)の界面でエバネッセント波を発生させることで、試料の極一部に限定した高SN比の蛍光観察が可能となる。
現在、市販化されて一般に多く用いられているのは、主に図14(a)に示すような対物レンズ式TIRF顕微鏡である。すなわち、倒立型にして対物レンズをスライドガラスの下方に油浸オイルを介して位置させ、その対物レンズを経てエバネッセント波発生用のレーザ光をスライドガラス下方から斜めに入射させ、スライドガラス上の試料が載置された界面近傍にエバネッセント波を発生させるものである。この配置では、対物レンズ上方の空間が自由に扱えるため操作性と利便性に優れており、また、非常に明るい蛍光画像を得ることができる。しかし、高開口数油浸対物レンズを用いるという原理上の制約により、倍率が60倍以上の高倍率観察に制限されてしまう。
一方、プリズムを介してレーザを入射する図14(b)に示すようなプリズム式TIRF顕微鏡も広く用いられている。この場合は、試料を2枚のスライドガラス間に挟み、上方のスライドガラス上にプリズムを載せて、そのプリズムを経てエバネッセント波発生用のレーザ光を上方のスライドガラスの上方に斜めに入射させ、そのスライドガラスの試料と接する界面近傍にエバネッセント波を発生させるものである。この配置では、レーザ光を効率的に入射できることから高SN比の観察が可能であり、倍率の制約がないため低倍率観察も容易である。しかしながら、対物レンズ上方の空間が塞がれてしまい、試料の操作性や標本の自由度が著しく乏しい。
上述したように、現状では、例えば実験の過程で様々な試薬を混入して細胞が示す反応を複数の個体で同時に比較するといったニーズをTIRF顕微鏡が満たしているとは言い難い。試料の操作性と標本の自由度に優れ、他の光学観察手法との併用が容易でかつ低倍率観察を可能とするTIRF顕微鏡システムの開発が期待されている。
過去の研究では、図15(a)に示すように、入射プリズムと放射プリズムをスライドガラス下面に接着して、入射プリズムからスライドガラス内にレーザ光を導入してスライドガラス内で多重全反射させ、その多重全反射の際にスライドガラス上面近傍にエバネッセント波を発生させて試料を励起し、多重全反射で導波されたレーザ光を放射プリズムを経て外へ出す方式が非特許文献3で提案され、また、図15(b)に示すように、スライドガラスの端を加工して傾斜端面としてこの傾斜端面からスライドガラス内にレーザ光を導入してスライドガラス内で多重全反射させ、その多重全反射の際にスライドガラス上面近傍にエバネッセント波を発生させて試料を励起し、多重全反射で導波されたレーザ光を傾斜端面に対向する端面から外へ出す方式が非特許文献4で提案されている。これらの方式は、標本上方の空間が自由であり低倍率観察も容易であるが、スライドガラス厚が制限されていて薄いため(前者は0.17mm、後者は0.2mm)、多重全反射回数が多くなり、全反射による散乱光の発生、導波光の減衰、試料の蛍光退色が起きやすく、SN比が低下するという問題がある。さらに、レーザ光の入射位置と放射位置が固定されており、レーザ光の光路調整が難しく、また、試料観察位置の変更には、対物レンズの移動が必要であり、標本操作が容易でない。さらに、標本毎にプリズムをスライドガラスに接着したり、スライドガラスに加工を施す必要があることから、手間がかかり、汎用性も低い。
Axelrod, D., Traffic, Vol.2, pp.764-774, (2001) Prieve, D. C. and Frej, N. A., Langmuir, 6, pp.396-403, (1990) Conibear, P. B. and Bagshaw, C. R., Journal of Microscopy, Vol. 200, Pt 3, pp.218-229, (2000) Teruel, M. N. and Meyer, T., Science, Vol. 295, pp.1910-1912, (2002)
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、特別なスライドガラスを用いることになく任意のスライドガラス上の観察位置を任意に自由に変更可能で、散乱光の発生が少なく高SN比の観察が可能で、試料の操作が容易な全反射試料照明装置を用いて、同一スライドガラス上で数百以上の多数の細胞反応を高感度で高速に検出可能な、複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システムを提供することである。
上記目的を達成する本発明の1つの複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システムは、エバネッセント波発生用の光源を備え、その光源からのレーザ光をスライドガラスに導入してスライドガラス内で多重全反射により導波させて前記スライドガラスの上面にエバネッセント波を発生させ、前記スライドガラスの上面に位置する細胞試料をそのエバネッセント波で照明する全反射試料照明装置を備えており、
前記スライドガラスをその面に沿った2次元方向に位置調節するスライドガラス位置調節機構を備えており、
前記全反射試料照明装置の前記スライドガラスを見込む位置に、前記スライドガラスに対して垂直方向に顕微鏡対物レンズが配置され、
前記顕微鏡対物レンズの結像側には、光路分割素子を介して一方の光路中には結像光学系と撮像素子が、他方の光路中には落射蛍光顕微鏡用の励起光源が配置されており、
前記エバネッセント波発生用の光源から前記スライドガラスのレーザ光導入部に至る光路中と、前記落射蛍光顕微鏡用の励起光源と前記光路分割素子との間にそれぞれ照明光を遮断・透過するシャッター装置が配置されており、
各々の前記シャッター装置の開閉による照明光源の切り換えと、前記スライドガラス位置調節機構によるスライドガラス位置調節とを制御する制御装置を備えており、
前記制御装置からの指令により前記スライドガラス位置調節機構を制御して前記スライドガラス上の細胞試料観察・検出位置が選択され、かつ、前記制御装置からの指令により前記シャッター装置各々の開閉が制御され、前記エバネッセント波発生用の光源の照明光路と前記落射蛍光顕微鏡用の励起光源の照明光路とが選択的に開かれ、前記スライドガラス上の選択された細胞試料観察・検出位置の全反射蛍光顕微鏡像と落射蛍光顕微鏡像とが前記撮像素子を介して前記制御装置に取り込まれ、その全反射蛍光顕微鏡像と落射蛍光顕微鏡像とから細胞反応を検出することを特徴とするものである。
本発明の別の複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システムは、エバネッセント波発生用の光源を備え、その光源からのレーザ光をスライドガラスに導入してスライドガラス内で多重全反射により導波させて前記スライドガラスの上面にエバネッセント波を発生させ、前記スライドガラスの上面に位置する細胞試料をそのエバネッセント波で照明する全反射試料照明装置を備えており、
前記全反射試料照明装置は、前記スライドガラスを滴下した屈折率整合液を介してその面内で移動可能に支持する入射プリズムと放射プリズムとを備え、
前記入射プリズムは前記光源に対して固定され、前記放射プリズムは前記入射プリズムに対して前記レーザ光進行方向に位置調節可能に配置されており、
前記入射プリズムの前記スライドガラスの支持面と、前記放射プリズムの前記スライドガラスの支持面とは、前記放射プリズムの調節位置に係わらずに同一高さで同一面になるように配置され、
前記入射プリズムと前記放射プリズムとの上に支持される前記スライドガラスを把持して、前記スライドガラスをその面に沿った2次元方向に位置調節するスライドガラス位置調節機構を備えており、
前記レーザ光は、前記入射プリズムを経て前記支持面から出てその上に滴下されている前記屈折率整合液を介してその上に支持されている前記スライドガラス内に入って多重全反射により導波され、前記放射プリズムの前記支持面の上に滴下されている前記屈折率整合液を介して前記放射プリズムの前記支持面から前記放射プリズム内に入り、前記放射プリズムから外部へ放射されるように前記全反射試料照明装置が構成され、
前記全反射試料照明装置の前記入射プリズムと前記放射プリズムの間の前記スライドガラスを見込む位置に、前記スライドガラスに対して垂直方向に顕微鏡対物レンズが配置され、
前記顕微鏡対物レンズの結像側には、光路分割素子を介して一方の光路中には結像光学系と撮像素子が、他方の光路中には落射蛍光顕微鏡用の励起光源が配置されており、
前記エバネッセント波発生用の光源から前記入射プリズムに至る光路中と、前記落射蛍光顕微鏡用の励起光源と前記光路分割素子との間にそれぞれ照明光を遮断・透過するシャッター装置が配置されており、
各々の前記シャッター装置の開閉による照明光源の切り換えと、前記スライドガラス位置調節機構によるスライドガラス位置調節とを制御する制御装置を備えており、
前記制御装置からの指令により前記スライドガラス位置調節機構を制御して前記スライドガラス上の細胞試料観察・検出位置が選択され、かつ、前記制御装置からの指令により前記シャッター装置各々の開閉が制御され、前記エバネッセント波発生用の光源の照明光路と前記落射蛍光顕微鏡用の励起光源の照明光路とが選択的に開かれ、前記スライドガラス上の選択された細胞試料観察・検出位置の全反射蛍光顕微鏡像と落射蛍光顕微鏡像とが前記撮像素子を介して前記制御装置に取り込まれ、その全反射蛍光顕微鏡像と落射蛍光顕微鏡像とから細胞反応を検出することを特徴とするものである。
これらの場合、前記光路分割素子がダイクロイックミラーからなり、前記エバネッセント波発生用の光源から照明光の波長の光と、前記落射蛍光顕微鏡用の励起光源とから照明光の波長の光とを、前記撮像素子側光路へ至ることを阻止し、細胞試料から生じた蛍光のみが前記撮像素子側光路へ至るようにすることが望ましい。
また、前記落射蛍光顕微鏡用の励起光源と前記光路分割素子との間に励起波長を選択するフィルター装置が配置されており、前記制御装置からの指令により前記フィルター装置を透過する励起波長が選択されることが望ましい。
本発明のもう1つの複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システムは、エバネッセント波発生用の光源を備え、その光源からのレーザ光をスライドガラスに導入してスライドガラス内で多重全反射により導波させて前記スライドガラスの上面にエバネッセント波を発生させ、前記スライドガラスの上面に位置する細胞試料をそのエバネッセント波で照明する全反射試料照明装置を備えており、
前記スライドガラスをその面に沿った2次元方向に位置調節するスライドガラス位置調節機構を備えており、
前記全反射試料照明装置の前記スライドガラスを見込む位置に、前記スライドガラスに対して垂直方向に顕微鏡対物レンズが配置され、
前記顕微鏡対物レンズの結像側には、光路分割素子を介して一方の光路中には、前記エバネッセント波発生用の光源からの照明光の波長の光を阻止するフィルターと第1の結像光学系と第1の撮像素子とが、他方の光路中には、共焦点蛍光顕微鏡用の共焦点スキャナが配置されており、
前記共焦点スキャナの照明側には共焦点蛍光顕微鏡用の励起光源が、また、前記共焦点スキャナの出力側には第2の結像光学系と第2の撮像素子がそれぞれ配置されており、
前記エバネッセント波発生用の光源から前記スライドガラスのレーザ光導入部に至る光路中と、前記共焦点スキャナと前記光路分割素子の間の光路中と、前記光路分割素子と前記第1の撮像素子の間の光路中とに、それぞれ照明光あるいは蛍光光を遮断・透過するシャッター装置が配置されており、
各々の前記シャッター装置の開閉による照明光路と撮像光路の切り換えと、前記スライドガラス位置調節機構によるスライドガラス位置調節と、前記顕微鏡対物レンズの光軸方向の位置調節をする焦点調節機構とを制御する制御装置を備えており、
前記制御装置からの指令により前記スライドガラス位置調節機構を制御して前記スライドガラス上の細胞試料観察・検出位置が選択され、かつ、前記制御装置からの指令により前記シャッター装置各々の開閉が制御され、前記エバネッセント波発生用の光源の照明光路と前記共焦点蛍光顕微鏡用の共焦点スキャナの照明光路とが選択的に開かれ、前記共焦点蛍光顕微鏡用の共焦点スキャナの照明光路が開かれたときには、前記焦点調節機構を制御して前記顕微鏡対物レンズの光軸方向の位置を所定の複数位置に調節することにより、前記スライドガラス上の選択された細胞試料観察・検出位置の全反射蛍光顕微鏡像と共焦点蛍光顕微鏡像とがそれぞれ前記第1撮像素子、前記第2撮像素子を介して前記制御装置に取り込まれ、その全反射蛍光顕微鏡像と共焦点蛍光顕微鏡像とから細胞反応を検出することを特徴とするものである。
本発明のさらにもう1つの複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システムは、エバネッセント波発生用の光源を備え、その光源からのレーザ光をスライドガラスに導入してスライドガラス内で多重全反射により導波させて前記スライドガラスの上面にエバネッセント波を発生させ、前記スライドガラスの上面に位置する細胞試料をそのエバネッセント波で照明する全反射試料照明装置を備えており、
前記全反射試料照明装置は、前記スライドガラスを滴下した屈折率整合液を介してその面内で移動可能に支持する入射プリズムと放射プリズムとを備え、
前記入射プリズムは前記光源に対して固定され、前記放射プリズムは前記入射プリズムに対して前記レーザ光進行方向に位置調節可能に配置されており、
前記入射プリズムの前記スライドガラスの支持面と、前記放射プリズムの前記スライドガラスの支持面とは、前記放射プリズムの調節位置に係わらずに同一高さで同一面になるように配置され、
前記入射プリズムと前記放射プリズムとの上に支持される前記スライドガラスを把持して、前記スライドガラスをその面に沿った2次元方向に位置調節するスライドガラス位置調節機構を備えており、
前記レーザ光は、前記入射プリズムを経て前記支持面から出てその上に滴下されている前記屈折率整合液を介してその上に支持されている前記スライドガラス内に入って多重全反射により導波され、前記放射プリズムの前記支持面の上に滴下されている前記屈折率整合液を介して前記放射プリズムの前記支持面から前記放射プリズム内に入り、前記放射プリズムから外部へ放射されるように前記全反射試料照明装置が構成され、
前記全反射試料照明装置の前記入射プリズムと前記放射プリズムの間の前記スライドガラスを見込む位置に、前記スライドガラスに対して垂直方向に顕微鏡対物レンズが配置され、
前記顕微鏡対物レンズの結像側には、光路分割素子を介して一方の光路中には、前記エバネッセント波発生用の光源からの照明光の波長の光を阻止するフィルターと第1の結像光学系と第1の撮像素子とが、他方の光路中には、共焦点蛍光顕微鏡用の共焦点スキャナが配置されており、
前記共焦点スキャナの照明側には共焦点蛍光顕微鏡用の励起光源が、また、前記共焦点スキャナの出力側には第2の結像光学系と第2の撮像素子がそれぞれ配置されており、
前記エバネッセント波発生用の光源から前記入射プリズムに至る光路中と、前記共焦点スキャナと前記光路分割素子の間の光路中と、前記光路分割素子と前記第1の撮像素子の間の光路中とに、それぞれ照明光あるいは蛍光光を遮断・透過するシャッター装置が配置されており、
各々の前記シャッター装置の開閉による照明光路と撮像光路の切り換えと、前記スライドガラス位置調節機構によるスライドガラス位置調節と、前記顕微鏡対物レンズの光軸方向の位置調節をする焦点調節機構とを制御する制御装置を備えており、
前記制御装置からの指令により前記スライドガラス位置調節機構を制御して前記スライドガラス上の細胞試料観察・検出位置が選択され、かつ、前記制御装置からの指令により前記シャッター装置各々の開閉が制御され、前記エバネッセント波発生用の光源の照明光路と前記共焦点蛍光顕微鏡用の共焦点スキャナの照明光路とが選択的に開かれ、前記共焦点蛍光顕微鏡用の共焦点スキャナの照明光路が開かれたときには、前記焦点調節機構を制御して前記顕微鏡対物レンズの光軸方向の位置を所定の複数位置に調節することにより、前記スライドガラス上の選択された細胞試料観察・検出位置の全反射蛍光顕微鏡像と共焦点蛍光顕微鏡像とがそれぞれ前記第1撮像素子、前記第2撮像素子を介して前記制御装置に取り込まれ、その全反射蛍光顕微鏡像と共焦点蛍光顕微鏡像とから細胞反応を検出することを特徴とするものである。
本発明においては、全反射試料照明装置が、特別なスライドガラスを用いることになく任意のスライドガラス上の観察位置を任意に自由に変更可能で、散乱光の発生が少なく高SN比の観察が可能で、試料の操作が容易な構成となっているので、同一スライドガラス上で数百以上の多数の細胞反応を高感度で高速に落射蛍光顕微鏡法、共焦点蛍光顕微鏡法等の複数の観察手法を用いて観察・検査することができ、創薬スクリ−ニング等に資することができる。
以下に、本発明の複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システムを実施例に基づいて説明する。その説明の前に、本発明の顕微鏡細胞観察・検査システムの最も重要な部分である全反射試料照明装置を実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の顕微鏡細胞観察・検査システムで用いる全反射試料照明装置の1実施例の垂直断面図であり、図2はその平面図である。この全反射試料照明装置は、試料載置台1を備えており、その中心に開口2が設けらており、開口2に面して試料載置台1には入射プリズム3が固定されている。また、開口2を挟んで入射プリズム3に面して放射プリズム4が入射プリズム3との間隔を調節可能に移動台5に取り付けられている。この移動台5は位置調節ネジ6により試料載置台1に対して入射プリズム3方向に移動調節可能に構成されている。そして、入射プリズム3の透過面33と放射プリズム4の透過面41とは、移動台5の位置に係わらずに同一高さで同一面になるように、入射プリズム3と放射プリズム4の形状と移動台5の移動機構が構成されている。
そして、入射プリズム3の透過面33と放射プリズム4の透過面41との上に、細胞試料Sを支持するスライドガラス、この例ではスライドガラスチェンバー20が透過面33と透過面41上に滴下した油浸オイル25を介して自由に載せられる。
ここで、入射プリズム3は、反射鏡12を介してレーザ11からのエバネッセント波発生用のレーザ光10を入射させるための透過面31と、入射したレーザ光10を反射する反射面32と、反射面32で反射されたレーザ光10を射出する透過面33とを有する反射プリズム形状のものであり、放射プリズム4は、スライドガラスチェンバー20の底面のスライドガラス21中を多重全反射により導波されたレーザ光10をスライドガラス21の外へ導く透過面41と、透過面41から入射したレーザ光10を外へ放射する透過面42とを有する透過プリズム形状のものである。
また、試料載置台1の上面には、X−Yステージ50を介してスライドガラス把持機構55が設けられており、この例では、パッド56を介してスライドガラス把持機構55がその挟む方向に働く弾性によりスライドガラスチェンバー20を支持しており、X−Yステージ50のX方向位置調節ネジ51によりスライドガラスチェンバー20をレーザ光10の入射方向に平行なX方向に移動調節可能としており、また、X−Yステージ50のY方向位置調節ネジ52によりスライドガラスチェンバー20をレーザ光10の入射方向と直角なY方向に移動調節可能としている。そして、X方向位置調節ネジ51、Y方向位置調節ネジ52の回転はそれぞれステップモータ53、54によって所定量だけ制御されるようになっている。
このような構成であるので、入射プリズム3の透過面33と放射プリズム4の透過面41の上に油浸オイル25を介して載せるスライドガラスチェンバー20あるいはスライドガラス21を別の種類又は規格のものに交換しても、エバネッセント波発生用のレーザ光10の入射位置は何ら調節する必要がない。したがって、その光源であるレーザ11の位置も調節する必要がない。ただし、スライドガラス21の厚みが異なることにより、スライドガラス21の下面での反射位置が変化するので、位置調節ネジ6を調節して移動台5をX方向に移動させることで、放射プリズム4の位置を最適にして散乱光が発生しないようにすることができる。
そして、ステップモータ53、54を所定量回転させてそれぞれX−Yステージ50のX方向位置調節ネジ51とY方向位置調節ネジ52を調節して、スライドガラス把持機構55を入射プリズム3の透過面33と放射プリズム4の透過面41とが形成するX−Y平面内で任意に移動させてスライドガラスチェンバー20の面内位置を任意に移動調節することにより、試料載置台1中心の開口2に面している顕微鏡対物レンズ61の光軸に対して直交方向のスライドガラス21上の細胞試料Sの観察位置を移動調節することができる。
以上の実施例に基づいて説明した本発明の顕微鏡細胞観察・検査システムで用いる全反射試料照明装置は、スライドガラス21内でレーザ光10を多重全反射させる点では、図15(a)、(b)で示した従来の多重全反射の方式のものと共通しているが、スライドガラス21として通常の厚さ0.17〜0.2mmより厚いスライドガラスを用いることで、多重全反射の回数を最小限に抑えることができ、蛍光観察の際のSN比の低下を防ぐことができる。上記実施例では、スライドガラス21の試料Sが載っている上面での全反射回数は4回で、そのためエバネッセント波Evで照明される領域は、図2に示す飛び飛びの4か所となっている。
また、放射プリズム4の位置を最適に調節して多重全反射後にスライドガラス21から出ていくレーザ光10に基づく散乱光を発生しないようにすることができる。
そして、上からの試料の操作が容易で、他の光学観察手法との併用及び高SN比の低倍率観察が可能となる。標本容器には、上記実施例のような細胞培養用スライドガラスチェンバー20も使用可能であり、スライドガラスに加工も一切不要であることから、汎用性も高い。
また、X−Yステージ50の位置調節機構を介してスライドガラス21上の観察位置を任意に自由に高速で変更可能であるので、スライドガラス21の面内に位置する多くの細胞試料Sを高速で切り換えて観察することが可能となる。
なお、スライドガラス21の厚みが変化する場合には、スライドガラス21の上面での反射位置も変化する。結果として、顕微鏡対物レンズ61の光軸からエバネッセント波Evで照明される領域が外れてしまことがある。そのため、スライドガラス21の厚みを変化させた場合に観察を行うためには、エバネッセント波Evの照射位置のずれに合わせて、試料載置台試料載置台1、顕微鏡対物レンズ61、反射鏡12の何れかをX方向に移動調節させる必要がある。
さて、本発明は以上のような構成の全反射試料照明装置を用いて、スライドガラス21上の同じ細胞試料Sに対して、TIRF顕微鏡観察と落射蛍光顕微鏡観察あるいは共焦点蛍光顕微鏡観察を高速で切り換えて行うようにするものである。
図3は、その1実施例としてTIRF顕微鏡観察と落射蛍光顕微鏡観察を併用できるようにした顕微鏡細胞観察・検査システムの構成を示す図である。その構成を以下に説明する。
図1、図2の試料載置台1の中央に開口2が設けられており、その下に倒立型の顕微鏡対物レンズ61が配置され、その顕微鏡対物レンズ61の観察側光路中にはダイクロイックミラー62が斜めに配置されている。そして、ダイクロイックミラー62を透過した光路中に結像レンズ63が配置され、その結像面にCCD等の撮像素子64が配置されている。
一方、斜めに配置されたダイクロイックミラー62の入射側にはキセノンランプ等の落射蛍光照明光源65が配置されている。そして、落射蛍光照明光源65とダイクロイックミラー62の間には、励起波長を選択するフィルター装置66が配置されている。
さらに、図1、図2の全反射試料照明装置のエバネッセント波発生用のレーザ光10を発生するレーザ11と入射プリズム3の間の光路中にレーザ光10を遮断・透過するシャッター装置71が配置され、また、落射蛍光照明光源65とダイクロイックミラー62の間には、落射蛍光励起光を遮断・透過するシャッター装置72が配置されている。
また、ダイクロイックミラー62と結像レンズ63の間には、不要な波長の蛍光等をブロックするバリアフィルター67が配置されている。
そして、以上のシャッター装置71、72、フィルター装置66、スライドガラス21上の細胞試料Sの観察位置を移動調節するステップモータ53、54(図2)はパソコン80に接続されており、それらの切り換えあるいは位置制御がパソコン80からの指令によって行われるようになっており、それらの動作に基づいて撮像素子64で撮像された細胞試料Sの蛍光像がパソコン80に取り込まれ、所要の画像処理が行われるように構成されている。
図3の顕微鏡細胞観察・検査システムはこのような構成であるので、パソコン80からの指令によって、ステップモータ53、54を駆動してスライドガラス21上の細胞試料Sの観察位置を順に走査しながら、シャッター装置71とシャッター装置72の一方を高速で閉じ他方を開くことにより、TIRF顕微鏡の照明光路と落射蛍光顕微鏡の照明光路の何れかを選んでその観察位置の細胞試料Sを照明し、落射蛍光顕微鏡が選択されたときには、フィルター装置66を駆動して落射蛍光照明光源65からの励起光の波長を選択するようにすることで、細胞試料SのTIRF顕微鏡観察・検査と落射蛍光顕微鏡観察・検査とを交互に高速に切り換えて行うことができる。
しかも、本発明の顕微鏡細胞観察・検査システムで用いている全反射試料照明装置は、特別なスライドガラスチェンバー20あるはスライドガラス21を用いなくても任意の汎用のものを用いることができ、かつ、光源のレーザ11や顕微鏡の対物レンズ61を移動させないで、スライドガラスチェンバー20あるはスライドガラス21上の観察・検査対象細胞試料Sを高速に任意の位置に変更できるので、例えばスライドガラス21上の細胞試料Sに加える薬剤の濃度あるいは種類を位置毎に異なるように投与することで、同じ培養細胞に対する薬効等の作用を高速に検出することができる。
以下、図3の顕微鏡細胞観察・検査システムを用いた検出例を説明する。
図4は、多機能酵素の1つであるプロテインキナーゼCα(PKCα)と緑色蛍光タンパク(green fluorescent protein :GFP)との融合タンパクを細胞に遺伝子導入して落射蛍光照明にて観察した所見を模式的に表した図である。PKCαは、図4(a)から(b)に示すように、脱分極刺激により細胞質C内から細胞膜PMへとその局在を移動させ、細胞膜PMにて活性化される。図4(b)の核Nを中心に放射方向へ向かう矢印がPKCαの移動方向であり、また、図4の色の濃い部分はPKCαの濃度が高い部分を示す。なお、図4(a)、(b)において、上の図が平面図、下の図が側面図である。この局在の変化をPKC活性化の指標として、生きた細胞にてGFPの空間的蛍光強度の変化として経時的にPKC活性をモニターすることが可能である。
上記現象は、図4(a)の上の図から(b)の上の図への緑色蛍光の移動として、落射蛍光顕微鏡では2次元的に観察される。蛍光強度の変化としては、細胞質Cの緑色蛍光強度の減少と細胞膜PMの緑色蛍光強度の増加という反対方向の変化として捉えられる。
これに対して、TIRF顕微鏡では、同じ現象を、図4(a)の下の図から(b)の下の図への緑色蛍光の移動として、細胞の下方の細胞膜PM近傍(エバネエッセント場の生ずるガラス面より約100nmの範囲)のGFPの指数関数的蛍光強度の増加として捉えることになり、SN比も格段に良くなる。
図5、図6はそれぞれ図4の上の図と下の図に対応する落射蛍光顕微鏡像とTIRF顕微鏡像の変化を示しており、それぞれの図の(a)〜(c)にわたって実際の細胞を用いて脱分極刺激のためのイオンK+ を入れたときの実験例を示す図である。図5、図6の右のグラフはそれぞれ関心領域(図の(a)の四角領域)における蛍光強度の変化を示しており、同じ現象を見ているが、異なる測定方法(落射蛍光顕微鏡検出、TIRF顕微鏡検出)により約10倍の変化量の違いが生ずることが分かる。
ところで、カルシウム感受性色素Fura2を用いたカルシウム濃度は、Fura2が340nm、380nmの2紫外波長で励起されときの蛍光波長である510nm付近の蛍光強度値の変化の比として測定される。図7にFura2のカルシウム濃度と励起波長に対する蛍光特性を示す。図中、Emは蛍光波長である。すなわち、脱分極刺激による細胞内のカルシウム濃度の上昇により、380nmで励起された細胞内に負荷されたFura2の510nm蛍光波長は減少し、逆に340nmで励起されたFura2の510nm蛍光波長は増加する。したがって、細胞内カルシウム濃度の上昇に伴い、(340nmで励起されたFura2の510nm蛍光強度)/(380nmで励起されたFura2の510nm蛍光強度)の値は上昇する。
図8は、このFura2の2紫外励起波長による蛍光強度の変化を図3の落射蛍光顕微鏡を用いて、また、GFPの蛍光強度変化を図3のTIRF顕微鏡を用いて1秒間隔で交互に測定した値の経時的変化を示してある。図8中、TEAは脱分極刺激のための薬剤(テトラエチルアンモニウム)の投与を示している。
すなわち、まず、図3において、パソコン80からの指令によってステップモータ53、54を駆動してスライドガラス21上の細胞試料Sの特定の観察位置を選び、次いで、シャッター装置71を開き、シャッター装置72は閉じて、TIRF顕微鏡の照明光路を選び、その観察位置の細胞試料Sをスライドガラス21中をレーザ光10が多重全反射する間に発生するエバネッセント波Evで照明し、その蛍光像であるPKCα−GFP蛍光像を顕微鏡対物レンズ61とダイクロイックミラー62を介して結像レンズ63で撮像素子64上に結像して撮像し、パソコン80に取り込む。
次に、シャッター装置71を閉じ、シャッター装置72を開くと同時に、フィルター装置66を駆動して落射蛍光照明光源65からの励起光75の波長を340nmに選択し、顕微鏡対物レンズ61を経てその励起光75でその観察位置の細胞試料Sを落射照明し、その観察位置からの蛍光76を顕微鏡対物レンズ61とダイクロイックミラー62を介して結像レンズ63で撮像素子64上に撮像し、340nmの励起光で励起された510nm蛍光波長の蛍光像をパソコン80に取り込む。
次に、今度はシャッター装置71を閉じま、シャッター装置72を開いたまま、フィルター装置66を駆動して落射蛍光照明光源65からの励起光75の波長を380nmに選択し、顕微鏡対物レンズ61を経てその励起光75でその観察位置の細胞試料Sを落射照明し、その観察位置からの蛍光76を顕微鏡対物レンズ61とダイクロイックミラー62を介して結像レンズ63で撮像素子64上に撮像し、380nmの励起光で励起された510nm蛍光波長の蛍光像をパソコン80に取り込む。
この過程を特定の観察位置に対して繰り返すことにより、図8のような経時変化が得られる。
このように全く異なるパラメーター(多機能酵素とカルシウム濃度)の挙動を測定することにより、細胞の反応に対する感度と特異性を上昇させることが可能となる。なお、図8では、カルシウム濃度が上昇するとPKCαの局在変化が生じているが、カルシウム濃度が上昇するからと言ってPKCαの局在変化が生ずるとは限らず、上記現象は細胞の状態、投与する薬剤の濃度や種類に依存する。
図9は図8に対応するTIRF顕微鏡像(a)と、励起波長340nmでの落射蛍光顕微鏡像(b)と、励起波長380nmでの落射蛍光顕微鏡像(c)の変化を示しており、左が脱分極刺激する前(resting)、右が脱分極刺激したとき(stimulation)の蛍光像を示している。矩形枠内の変化が以上の説明と一致していることが分かる。
次に、図10は、他の実施例としてTIRF顕微鏡観察と共焦点蛍光顕微鏡観察を併用できるようにした顕微鏡細胞観察・検査システムの構成を示す図である。その構成を以下に説明する。
図3の実施例と同様に、図1、図2の試料載置台1の中央に開口2が設けられており、その下に倒立型の顕微鏡対物レンズ61が配置され、その顕微鏡対物レンズ61の観察側光路中にはハーフミラー81が斜めに配置されている。そして、ハーフミラー81を透過した光路中に励起光カットフィルター82とシャッター装置85と結像レンズ63が配置され、その結像面にCCD等の撮像素子64が配置されている。
一方、斜めに配置されたハーフミラー81の反射側にはリレーレンズ84を介してニポウ方式の共焦点スキャナ90とそれを照明するレーザ120とが配置されており、共焦点スキャナ90の出力側には結像レンズ129が配置され、その結像面にCCD等の撮像素子151が配置されている。
また、顕微鏡対物レンズ61はピエゾ素子86により光軸方向位置が調節可能になっている。
さらに、図1、図2の全反射試料照明装置のエバネッセント波発生用のレーザ光10を発生するレーザ11と入射プリズム3の間の光路中にレーザ光10を遮断・透過するシャッター装置71が配置され、また、共焦点スキャナ90とハーフミラー81の間には、共焦点走査光を遮断・透過するシャッター装置83が配置されている。
ここで、シャッター装置83が開いているとき、レーザ120から発生した励起光としてのレーザ光は、ニポウ方式の共焦点スキャナ90を通り、リレーレンズ84を通って平行走査光となり、ハーフミラー81で反射され、顕微鏡対物レンズ61を介してスライドガラス21上の細胞試料S中の所定物体面上に集束される。レーザ光により励起され発光した細胞試料Sからの蛍光は、顕微鏡対物レンズ61とハーフミラー81とリレーレンズ84を経由して共焦点スキャナ90に戻ってきて、共焦点スキャナ90中のダイクロイックミラー124で反射されて、結像レンズ129を経て撮像素子151上に細胞試料Sの所定物体面の蛍光像が得られる。
ニポウ方式の共焦点スキャナ90は、例えば図11に示すような構成である。図11において、レーザ120からの励起光であるレーザ光121は、マイクロレンズディスク122に配置された各マイクロレンズ123により個別の光束に集光され、ダイクロイックミラー124を透過後、ピンホールディスク(ニポウディスクとも言う。)125に設けられた個々のピンホール126を通過し、リレーレンズ84と顕微鏡対物レンズ61を経て細胞試料Sの所定物体面に集光される。
細胞試料Sから発生した蛍光は再び顕微鏡対物レンズ61とハーフミラー81(図10)とリレーレンズ84を通り、ピンホールディスク125の個々のピンホール126上に集光される。個々のピンホール126を通過した蛍光はダイクロイックミラー124で反射され、結像レンズ129により、撮像装置のCCD等の撮像素子151上に蛍光画像を結像する。
ここで使用されるダイクロイックミラー124は、励起光121を透過し、細胞試料Sからの蛍光を反射するように設計されている。
マイクロレンズディスク122とピンホールディスク125は部材127で機械的に連結され、回転軸128の周りを一体で回転する。個々のマイクロレンズ123とピンホール126は、ピンホールディスク125上に形成された個々のピンホール126からの励起光が細胞試料Sの観察平面を走査するように配置されている。また、ピンホール126が並んでいる平面と、細胞試料Sの観察平面と、撮像装置の撮像素子151とが互いに光学的に共役な関係に配置されているため、撮像素子151上には細胞試料Sの光学的断面像、すなわち、共焦点画像が結像される。
そして、以上のシャッター装置71、83、85、ニポウ方式の共焦点スキャナ90、顕微鏡対物レンズ61の細胞試料Sに対する物体面(観察平面)位置を調節するピエゾ素子86、スライドガラス21上の細胞試料Sの観察位置を移動調節するステップモータ53、54(図2)はパソコン80に接続されており、それらの切り換えあるいは位置制御がパソコン80からの指令によって行われるようになっており、それらの動作に基づいて撮像素子64、151で撮像された細胞試料Sの蛍光像がパソコン80に取り込まれ、所要の画像処理が行われるように構成されている。
図10の顕微鏡細胞観察・検査システムはこのような構成であるので、パソコン80からの指令によって、ステップモータ53、54を駆動してスライドガラス21上の細胞試料Sの観察位置を順に走査しながら、シャッター装置71及び82とシャッター装置83の一方を高速で閉じ他方を開くことにより、TIRF顕微鏡の観察光路と共焦点蛍光顕微鏡の観察光路の何れかを選んでその観察位置の細胞試料Sを照明し、共焦点蛍光顕微鏡が選択されたときには、ピエゾ素子86を制御して顕微鏡対物レンズ61の光軸方向の位置をビデオレートで調節して指定枚数だけ共焦点面を変えて各細胞断面内の蛍光像を撮像素子151で撮り、各断面の蛍光像をパソコン80に取り込んで細胞試料Sの蛍光像を3次元構築する。
TIRF顕微鏡の観察光路を選んだ場合は、図3の場合と同様に、その観察位置の細胞試料Sをスライドガラス21中をレーザ光10が多重全反射する間に発生するエバネッセント波Evで照明し、その蛍光像を顕微鏡対物レンズ61、ハーフミラー81、励起光カットフィルター82を介して結像レンズ63で撮像素子64上に結像して撮像し、パソコン80に取り込む。
このようにして、例えば共焦点蛍光顕微鏡で細胞内の各断面を撮像し、TIRF顕微鏡で細胞膜近傍を撮像することで、細胞内小器官や細胞質内と細胞膜間を移動するタンパク質集団の動きを蛍光タンパクを用いて捉えることができる。
なお、以上の実施例では、励起光源のレーザ11、120として単波長のものを用い、蛍光波長も単波長を想定しているが、レーザーコンバインナーを用いて複数の励起波長を経時的にあるいは同時に重ね合わせ、また、各励起波長に対応する異なる波長の蛍光像を撮像するために、CCDカメラ(結像レンズ63+撮像素子64、結像レンズ129+撮像素子151)の前に蛍光分離装置を配置するか、カラーCCDカメラを用いることにより、マルチカラーイメージが撮れるようにしてもよい。
以下に、図10の顕微鏡細胞観察・検査システムを用いた検出例を説明する。ただし、複数の蛍光波長像を同時に撮像可能にしてある場合である。
図12は、グルコーストランスポータの挙動を模式的に表した図である。体内の細胞への糖取り込み装置としてグルコーストランスポータ(glucose transporter)がある。筋肉や脂肪では、glucose transporter4(Glut4)が細胞に組み込まれており、図12に示すように、細胞内小器官のゴルジー体からの顆粒により搬送される。インスリン刺激にて細胞内より細胞膜へと多数のGlut4が局在変化することにより、糖の取り込み速度が上昇する。このとき、図12に示すように、Glut4と緑色蛍光タンパク(GFP)との融合タンパクを遺伝子導入しておき、また、このGlut4を認識する認識抗体を予め赤色色素(alexa568等)でラベルをしておき、glucose transporter認識抗体を細胞外に配置しておく。インスリン刺激にて細胞膜上へGlut4が出現すると、GFPの蛍光強度の上昇と共に、赤色色素でラベルした認識抗体がGlut4に結合し、確かに細胞膜上にGlut4が移動したということが、TIRF顕微鏡で確認できる。それと共に、再び細胞内に戻って行くGlut4の様子も共焦点蛍光顕微鏡で観察可能となる。Glut4の出て行く場所と戻っていく場所を比較することが可能である。その際、エバネッセント波の存在するTIRF面でGlut4とその認識抗体との結合を確認、観察することができる。また、共焦点蛍光顕微鏡で細胞膜へ移動するGlut4と、細胞膜から戻ってくるGlut4の挙動を例えば共焦点面1〜10等で観察する。このような蛍光像を連続的撮像するには、図10の装置が有用となる。
なお、図3の装置と、図10の装置を組み合わせて(例えば、図3の顕微鏡対物レンズ61とダイクロイックミラー62の間にハーフミラー81を配置することにより)、TIRF顕微鏡観察と落射蛍光顕微鏡観察と共焦点蛍光顕微鏡観察を併用できるようすることもできる。
以上の本発明の複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システムを用いると、複数の細胞や生体高分子に関連したナノスケールの現象を低倍率で同時に観察・検査することが可能である。多数の細胞においてその細胞内小器官、細胞内タンパク輸送あるいは細胞内タンパクの局在変化等を同時あるいは略同時に観察・検査することにより、形態比較、タンパク輸送メカニズム解析や酵素活性の検出が容易に行えるため、細胞生物分野の研究や創薬スクリ−ニングに大きく貢献することができる。また、標本容器には市販されている細胞培養用のスライドガラスチェンバーを使用することができることから、汎用性は高い。また、同一スライドガラス上で数百以上の多数の細胞反応を高感度で高速に検出できることにより、創薬スクリーニング装置として用いることができる。
本発明の顕微鏡細胞観察・検査システムで用いる全反射試料照明装置の1実施例の垂直断面図である。 図1の全反射試料照明装置の平面図である。 本発明の1実施例としてTIRF顕微鏡観察と落射蛍光顕微鏡観察を併用できるようにした顕微鏡細胞観察・検査システムの構成を示す図である。 プロテインキナーゼCαと緑色蛍光タンパクとの融合タンパクを細胞に遺伝子導入して落射蛍光照明にて観察した所見を模式的に表した図である。 図4の上の図と下の図に対応する落射蛍光顕微鏡像の変化の1実験例を示す図である。 図4の上の図と下の図に対応するTIRF顕微鏡像の変化の1実験例を示す図である。 Fura2のカルシウム濃度と励起波長に対する蛍光特性を示す図である。 Fura2の2紫外励起波長による蛍光強度の変化を図3の落射蛍光顕微鏡を用いて、また、GFPの蛍光強度変化を図3のTIRF顕微鏡を用いて測定した値の経時的変化を示す図である。 図8に対応するTIRF顕微鏡像(a)と、励起波長340nmでの落射蛍光顕微鏡像(b)と、励起波長380nmでの落射蛍光顕微鏡像(c)の変化を示す図である。 本発明の他の実施例としてTIRF顕微鏡観察と共焦点蛍光顕微鏡観察を併用できるようにした顕微鏡細胞観察・検査システムの構成を示す図である。 ニポウ方式の共焦点スキャナの構成を示す図である。 グルコーストランスポータの挙動を模式的に表した図である。 TIRF顕微鏡法におけるエバネッセント波の発生の様子を示す図である。 市販の対物レンズ式TIRF顕微鏡とプリズム式TIRF顕微鏡におけるエバネッセント波発生原理を示す図である。 従来提案されているスライドガラス内で多重全反射させてエバネッセント波を発生させる方式を示す図である。
符号の説明
1…試料載置台
2…開口
3…入射プリズム
4…放射プリズム
5…移動台
6…位置調節ネジ
10…エバネッセント波発生用のレーザ光
11…レーザ
12…反射鏡
20…スライドガラスチェンバー
21…スライドガラス
25…油浸オイル
31…入射プリズムの透過面
32…入射プリズムの反射面
33…入射プリズムの透過面
41…放射プリズムの透過面
42…放射プリズムの透過面
50…X−Yステージ
51…X方向位置調節ネジ
52…Y方向位置調節ネジ
53、54…ステップモータ
55…スライドガラス把持機構
56…パッド
61…顕微鏡対物レンズ
62…ダイクロイックミラー
63…結像レンズ
64…撮像素子
65…落射蛍光照明光源
66…フィルター装置
67…バリアフィルター
71、72…シャッター装置
75…落射蛍光照明光源からの励起光
76…観察位置からの蛍光
80…パソコン
81…ハーフミラー
82…励起光カットフィルター
84…リレーレンズ
83、85…シャッター装置
86…ピエゾ素子
90…共焦点スキャナ
120…共焦点スキャナを照明するレーザ
121…レーザ光(励起光)
122…マイクロレンズディスク
123…マイクロレンズ
124…ダイクロイックミラー
125…ピンホールディスク(ニポウディスク)
126…ピンホール
127…部材
128…回転軸
129…結像レンズ
151…撮像素子
S…細胞試料
Ev…エバネッセント波
C…細胞質
PM…細胞膜
N…核

Claims (6)

  1. エバネッセント波発生用の光源を備え、その光源からのレーザ光をスライドガラスに導入してスライドガラス内で多重全反射により導波させて前記スライドガラスの上面にエバネッセント波を発生させ、前記スライドガラスの上面に位置する細胞試料をそのエバネッセント波で照明する全反射試料照明装置を備えており、
    前記スライドガラスをその面に沿った2次元方向に位置調節するスライドガラス位置調節機構を備えており、
    前記全反射試料照明装置の前記スライドガラスを見込む位置に、前記スライドガラスに対して垂直方向に顕微鏡対物レンズが配置され、
    前記顕微鏡対物レンズの結像側には、光路分割素子を介して一方の光路中には結像光学系と撮像素子が、他方の光路中には落射蛍光顕微鏡用の励起光源が配置されており、
    前記エバネッセント波発生用の光源から前記スライドガラスのレーザ光導入部に至る光路中と、前記落射蛍光顕微鏡用の励起光源と前記光路分割素子との間にそれぞれ照明光を遮断・透過するシャッター装置が配置されており、
    各々の前記シャッター装置の開閉による照明光源の切り換えと、前記スライドガラス位置調節機構によるスライドガラス位置調節とを制御する制御装置を備えており、
    前記制御装置からの指令により前記スライドガラス位置調節機構を制御して前記スライドガラス上の細胞試料観察・検出位置が選択され、かつ、前記制御装置からの指令により前記シャッター装置各々の開閉が制御され、前記エバネッセント波発生用の光源の照明光路と前記落射蛍光顕微鏡用の励起光源の照明光路とが選択的に開かれ、前記スライドガラス上の選択された細胞試料観察・検出位置の全反射蛍光顕微鏡像と落射蛍光顕微鏡像とが前記撮像素子を介して前記制御装置に取り込まれ、その全反射蛍光顕微鏡像と落射蛍光顕微鏡像とから細胞反応を検出することを特徴とする複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システム。
  2. エバネッセント波発生用の光源を備え、その光源からのレーザ光をスライドガラスに導入してスライドガラス内で多重全反射により導波させて前記スライドガラスの上面にエバネッセント波を発生させ、前記スライドガラスの上面に位置する細胞試料をそのエバネッセ
    ント波で照明する全反射試料照明装置を備えており、
    前記全反射試料照明装置は、前記スライドガラスを滴下した屈折率整合液を介してその面内で移動可能に支持する入射プリズムと放射プリズムとを備え、
    前記入射プリズムは前記光源に対して固定され、前記放射プリズムは前記入射プリズムに対して前記レーザ光進行方向に位置調節可能に配置されており、
    前記入射プリズムの前記スライドガラスの支持面と、前記放射プリズムの前記スライドガラスの支持面とは、前記放射プリズムの調節位置に係わらずに同一高さで同一面になるように配置され、
    前記入射プリズムと前記放射プリズムとの上に支持される前記スライドガラスを把持して、前記スライドガラスをその面に沿った2次元方向に位置調節するスライドガラス位置調節機構を備えており、
    前記レーザ光は、前記入射プリズムを経て前記支持面から出てその上に滴下されている前記屈折率整合液を介してその上に支持されている前記スライドガラス内に入って多重全反射により導波され、前記放射プリズムの前記支持面の上に滴下されている前記屈折率整合液を介して前記放射プリズムの前記支持面から前記放射プリズム内に入り、前記放射プリズムから外部へ放射されるように前記全反射試料照明装置が構成され、
    前記全反射試料照明装置の前記入射プリズムと前記放射プリズムの間の前記スライドガラスを見込む位置に、前記スライドガラスに対して垂直方向に顕微鏡対物レンズが配置され、
    前記顕微鏡対物レンズの結像側には、光路分割素子を介して一方の光路中には結像光学系と撮像素子が、他方の光路中には落射蛍光顕微鏡用の励起光源が配置されており、
    前記エバネッセント波発生用の光源から前記入射プリズムに至る光路中と、前記落射蛍光顕微鏡用の励起光源と前記光路分割素子との間にそれぞれ照明光を遮断・透過するシャッター装置が配置されており、
    各々の前記シャッター装置の開閉による照明光源の切り換えと、前記スライドガラス位置調節機構によるスライドガラス位置調節とを制御する制御装置を備えており、
    前記制御装置からの指令により前記スライドガラス位置調節機構を制御して前記スライドガラス上の細胞試料観察・検出位置が選択され、かつ、前記制御装置からの指令により前記シャッター装置各々の開閉が制御され、前記エバネッセント波発生用の光源の照明光路と前記落射蛍光顕微鏡用の励起光源の照明光路とが選択的に開かれ、前記スライドガラス上の選択された細胞試料観察・検出位置の全反射蛍光顕微鏡像と落射蛍光顕微鏡像とが前記撮像素子を介して前記制御装置に取り込まれ、その全反射蛍光顕微鏡像と落射蛍光顕微鏡像とから細胞反応を検出することを特徴とする複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システム。
  3. 前記光路分割素子がダイクロイックミラーからなり、前記エバネッセント波発生用の光源から照明光の波長の光と、前記落射蛍光顕微鏡用の励起光源とから照明光の波長の光とを、前記撮像素子側光路へ至ることを阻止し、細胞試料から生じた蛍光のみが前記撮像素子側光路へ至るようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システム。
  4. 前記落射蛍光顕微鏡用の励起光源と前記光路分割素子との間に励起波長を選択するフィルター装置が配置されており、前記制御装置からの指令により前記フィルター装置を透過する励起波長が選択されることを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システム。
  5. エバネッセント波発生用の光源を備え、その光源からのレーザ光をスライドガラスに導入してスライドガラス内で多重全反射により導波させて前記スライドガラスの上面にエバネッセント波を発生させ、前記スライドガラスの上面に位置する細胞試料をそのエバネッセント波で照明する全反射試料照明装置を備えており、
    前記スライドガラスをその面に沿った2次元方向に位置調節するスライドガラス位置調節機構を備えており、
    前記全反射試料照明装置の前記スライドガラスを見込む位置に、前記スライドガラスに対して垂直方向に顕微鏡対物レンズが配置され、
    前記顕微鏡対物レンズの結像側には、光路分割素子を介して一方の光路中には、前記エバネッセント波発生用の光源からの照明光の波長の光を阻止するフィルターと第1の結像光学系と第1の撮像素子とが、他方の光路中には、共焦点蛍光顕微鏡用の共焦点スキャナが配置されており、
    前記共焦点スキャナの照明側には共焦点蛍光顕微鏡用の励起光源が、また、前記共焦点スキャナの出力側には第2の結像光学系と第2の撮像素子がそれぞれ配置されており、
    前記エバネッセント波発生用の光源から前記スライドガラスのレーザ光導入部に至る光路中と、前記共焦点スキャナと前記光路分割素子の間の光路中と、前記光路分割素子と前記第1の撮像素子の間の光路中とに、それぞれ照明光あるいは蛍光光を遮断・透過するシャッター装置が配置されており、
    各々の前記シャッター装置の開閉による照明光路と撮像光路の切り換えと、前記スライドガラス位置調節機構によるスライドガラス位置調節と、前記顕微鏡対物レンズの光軸方向の位置調節をする焦点調節機構とを制御する制御装置を備えており、
    前記制御装置からの指令により前記スライドガラス位置調節機構を制御して前記スライドガラス上の細胞試料観察・検出位置が選択され、かつ、前記制御装置からの指令により前記シャッター装置各々の開閉が制御され、前記エバネッセント波発生用の光源の照明光路と前記共焦点蛍光顕微鏡用の共焦点スキャナの照明光路とが選択的に開かれ、前記共焦点蛍光顕微鏡用の共焦点スキャナの照明光路が開かれたときには、前記焦点調節機構を制御して前記顕微鏡対物レンズの光軸方向の位置を所定の複数位置に調節することにより、前記スライドガラス上の選択された細胞試料観察・検出位置の全反射蛍光顕微鏡像と共焦点蛍光顕微鏡像とがそれぞれ前記第1撮像素子、前記第2撮像素子を介して前記制御装置に取り込まれ、その全反射蛍光顕微鏡像と共焦点蛍光顕微鏡像とから細胞反応を検出することを特徴とする複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システム。
  6. エバネッセント波発生用の光源を備え、その光源からのレーザ光をスライドガラスに導入してスライドガラス内で多重全反射により導波させて前記スライドガラスの上面にエバネッセント波を発生させ、前記スライドガラスの上面に位置する細胞試料をそのエバネッセント波で照明する全反射試料照明装置を備えており、
    前記全反射試料照明装置は、前記スライドガラスを滴下した屈折率整合液を介してその面内で移動可能に支持する入射プリズムと放射プリズムとを備え、
    前記入射プリズムは前記光源に対して固定され、前記放射プリズムは前記入射プリズムに対して前記レーザ光進行方向に位置調節可能に配置されており、
    前記入射プリズムの前記スライドガラスの支持面と、前記放射プリズムの前記スライドガラスの支持面とは、前記放射プリズムの調節位置に係わらずに同一高さで同一面になるように配置され、
    前記入射プリズムと前記放射プリズムとの上に支持される前記スライドガラスを把持して、前記スライドガラスをその面に沿った2次元方向に位置調節するスライドガラス位置調節機構を備えており、
    前記レーザ光は、前記入射プリズムを経て前記支持面から出てその上に滴下されている前記屈折率整合液を介してその上に支持されている前記スライドガラス内に入って多重全反射により導波され、前記放射プリズムの前記支持面の上に滴下されている前記屈折率整合液を介して前記放射プリズムの前記支持面から前記放射プリズム内に入り、前記放射プリズムから外部へ放射されるように前記全反射試料照明装置が構成され、
    前記全反射試料照明装置の前記入射プリズムと前記放射プリズムの間の前記スライドガラスを見込む位置に、前記スライドガラスに対して垂直方向に顕微鏡対物レンズが配置され、
    前記顕微鏡対物レンズの結像側には、光路分割素子を介して一方の光路中には、前記エバネッセント波発生用の光源からの照明光の波長の光を阻止するフィルターと第1の結像光学系と第1の撮像素子とが、他方の光路中には、共焦点蛍光顕微鏡用の共焦点スキャナが配置されており、
    前記共焦点スキャナの照明側には共焦点蛍光顕微鏡用の励起光源が、また、前記共焦点スキャナの出力側には第2の結像光学系と第2の撮像素子がそれぞれ配置されており、
    前記エバネッセント波発生用の光源から前記入射プリズムに至る光路中と、前記共焦点スキャナと前記光路分割素子の間の光路中と、前記光路分割素子と前記第1の撮像素子の間の光路中とに、それぞれ照明光あるいは蛍光光を遮断・透過するシャッター装置が配置されており、
    各々の前記シャッター装置の開閉による照明光路と撮像光路の切り換えと、前記スライドガラス位置調節機構によるスライドガラス位置調節と、前記顕微鏡対物レンズの光軸方向の位置調節をする焦点調節機構とを制御する制御装置を備えており、
    前記制御装置からの指令により前記スライドガラス位置調節機構を制御して前記スライドガラス上の細胞試料観察・検出位置が選択され、かつ、前記制御装置からの指令により前記シャッター装置各々の開閉が制御され、前記エバネッセント波発生用の光源の照明光路と前記共焦点蛍光顕微鏡用の共焦点スキャナの照明光路とが選択的に開かれ、前記共焦点蛍光顕微鏡用の共焦点スキャナの照明光路が開かれたときには、前記焦点調節機構を制御して前記顕微鏡対物レンズの光軸方向の位置を所定の複数位置に調節することにより、前記スライドガラス上の選択された細胞試料観察・検出位置の全反射蛍光顕微鏡像と共焦点蛍光顕微鏡像とがそれぞれ前記第1撮像素子、前記第2撮像素子を介して前記制御装置に取り込まれ、その全反射蛍光顕微鏡像と共焦点蛍光顕微鏡像とから細胞反応を検出することを特徴とする複数の観察手法を用いた顕微鏡細胞観察・検査システム。
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