JP2003270538A - 顕微鏡システム - Google Patents

顕微鏡システム

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JP2003270538A
JP2003270538A JP2003003503A JP2003003503A JP2003270538A JP 2003270538 A JP2003270538 A JP 2003270538A JP 2003003503 A JP2003003503 A JP 2003003503A JP 2003003503 A JP2003003503 A JP 2003003503A JP 2003270538 A JP2003270538 A JP 2003270538A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の異なる観察法の切換えまたは同時使用に
簡単に対応できる顕微鏡システムを提供できる。 【解決手段】本発明の顕微鏡システムは、レーザー光源
(1)と、前記レーザー光源からのレーザービームの光
路を少なくとも2つに分割する光路分割部(2)と、前
記光路分割部で分割された光路上の各レーザービームが
それぞれ入射される複数の光ファイバ(3,4)と、前
記複数の光ファイバを通った各レーザービームをそれぞ
れ使用する複数の異なる顕微鏡光学系と、を単一の顕微
鏡内に備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の異なる観察
法に対応可能な顕微鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、生体細胞の機能解析が行われてい
る。これら細胞の機能解析で、特に、細胞膜の機能を観
察するために、細胞膜およびその近傍からのエバネッセ
ント蛍光画像を取得する全反射蛍光顕微鏡が注目されて
いる。
【0003】特開平10−231222号公報では、走
査型レーザー顕微鏡の一例を示している。この走査型レ
ーザー顕微鏡では、複数の蛍光色素に対応するために、
複数のレーザー光源から発振されるレーザービームを一
つのレーザービームに合成し、点光源として対物レンズ
を介して標本に対し走査しながら照射し、標本からの蛍
光または反射光の観察光を再び対物レンズを介して光検
出器で検出し、2次元の情報を得る。このような走査型
レーザー顕微鏡は、共焦点効果を利用することで、焦点
を合わせた面の情報のみが取得され、厚みのある標本の
スライス観察に有効な観察法として用いられている。
【0004】一方、特開2001−272606号公報
では、全反射蛍光顕微鏡の一例を示している。この全反
射蛍光顕微鏡では、レーザー光源から発振されたレーザ
ービームを光ファイバの出射端面から集光光学系を介し
て対物レンズの後側焦点位置に集光するとともに、対物
レンズからのレーザービームを光軸に対し傾かせて射出
させ標本を照明することで、エバネッセント光による蛍
光観察を可能にしている。このような全反射蛍光顕微鏡
は、照明範囲が光源として使用するレーザーの波長程度
の深さに限られるので、バックグラウンドとなる蛍光が
非常に少なく、細胞膜表面の観察やカバーガラス表面付
近に局在する蛍光色素一分子の観察などに有効な観察法
として用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これら走査
型レーザー顕微鏡および全反射蛍光顕微鏡は、光ファイ
バを使用しているが、それぞれの顕微鏡は、一つの観察
法にしか対応していない。このため、例えば、蛍光色素
で標識された一つの標本の蛍光観察を共焦点走査型レー
ザー顕微鏡と全反射蛍光顕微鏡とを用いて観察するよう
な場合は、標本を各顕微鏡間で移動させなければならな
い。このため、特に、標本上の同じ位置の状態を観察す
るようなときは、各装置において、標本上の同じ位置を
探し出すのに極めて難しい作業が強いられるという問題
が生じる。
【0006】本発明の目的は、複数の異なる観察法の切
換えまたは同時使用に簡単に対応できる顕微鏡システム
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】課題を解決し目的を達成
するために、本発明の顕微鏡システムは以下の如く構成
されている。
【0008】本発明の顕微鏡システムは、レーザー光源
と、前記レーザー光源からのレーザービームの光路を少
なくとも2つに分割する光路分割部と、前記光路分割部
で分割された光路上の各レーザービームがそれぞれ入射
される複数の光ファイバと、前記複数の光ファイバを通
った各レーザービームをそれぞれ使用する複数の異なる
顕微鏡光学系と、を単一の顕微鏡内に備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0010】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る顕微鏡システムの概略構成を示す
図である。レーザー光源1から発せられるレーザービー
ムの光路上には、光路分割部材としてのビーム分割用の
ビームスプリッタ2が配置されている。このビームスプ
リッタ2は、レーザー光源1から発せられるレーザービ
ームを、50%を透過、50%を反射するよう分割す
る。
【0011】ビームスプリッタ2の反射光路上には、光
遮蔽部材としてのシャッター25、集光レンズ301、
およびシングルモードの光ファイバ3の入射端3aが配
置されている。ビームスプリッタ2で反射し集光レンズ
301により集光されたレーザービームは、入射端3a
に入射される。シャッター25は制御部100の制御に
より開閉される。
【0012】また、ビームスプリッタ2の透過光路上に
は、光遮蔽部材としてのシャッター26、集光レンズ3
02、およびシングルモードの光ファイバ4の入射端4
aが配置されている。ビームスプリッタ2を透過し集光
レンズ302により集光されたレーザービームは、入射
端4aに入射される。シャッター26は制御部100の
制御により開閉される。
【0013】シャッター25,26は、レーザー光源1
から発せられるレーザービームを遮蔽する。図1の顕微
鏡システムを共焦点走査型レーザー顕微鏡として使用す
るときは、シャッター25は開放され、シャッター26
は閉じられる。全反射蛍光顕微鏡として使用するとき
は、シャッター25は閉じられ、シャッター26は開放
される。いずれの顕微鏡としても使用しないときは、シ
ャッター25、26の両方が閉じられる。
【0014】光ファイバ3の出射端3bの光路上には、
第1の観察法としての共焦点走査型レーザー顕微鏡(L
SM)を構成する光学系(顕微鏡光学系)が配置されて
いる。この光学系では、光ファイバ3の出射端3bから
出射されるレーザービームの光路上に、コリメートレン
ズ5とダイクロイックミラー6が配置されている。ダイ
クロイックミラー6の反射光路上には、XYスキャナ
7、瞳投影レンズ8、およびミラー9が配置されてい
る。さらに、ミラー9の反射光路上には、結像レンズ1
0、観察光学系を構成する対物レンズ11、および標本
12が配置されている。ミラー9は、アクチュエータを
備えた挿脱機構201により光路に対して挿脱可能であ
る。挿脱機構201は、制御部100の制御により駆動
される。
【0015】光ファイバ3の出射端3bから出射された
レーザービームは、コリメートレンズ5で平行光束に変
換されダイクロイックミラー6で反射し、さらにXYス
キャナ7から出射したレーザービームは、瞳投影レンズ
8を通過してミラー9で反射し、結像レンズ10を通過
して対物レンズ11により標本12上に集光され、スキ
ャンされる。この場合、ミラー9は、光路上に挿入され
ている。
【0016】標本12上からの蛍光および反射光は、上
述した光路を逆にたどり、すなわち対物レンズ11、結
像レンズ10、ミラー9、瞳投影レンズ8、およびXY
スキャナ7を介してダイクロイックミラー6に入射され
る。
【0017】ダイクロイックミラー6の透過光路上に
は、ミラー401,402、ダイクロイックミラー13
a、およびミラー13bが配置されている。ダイクロイ
ックミラー6は、レーザービームより長波長である蛍光
を透過し、標本12からの反射光であるレーザービーム
を反射する。ダイクロイックミラー6を通過した標本1
2からの蛍光は、ミラー401,402を介して、波長
ごとにダイクロイックミラー13aで分光される。
【0018】ダイクロイックミラー13aの反射光路上
には、吸収フィルタ14a、コンフォーカルレンズ15
a、標本12と光学的に共役な位置に設けられる共焦点
絞り16a、および検出器17aが配置されている。吸
収フィルタ14aを通過した標本12からの蛍光は、コ
ンフォーカルレンズ15aで集光され、共焦点絞り16
aを通過して検出器17aで検出される。
【0019】同様に、ミラー13bの反射光路上には、
吸収フィルタ14b、コンフォーカルレンズ15b、標
本12と光学的に共役な位置に設けられる共焦点絞り1
6b、および検出器17bが配置されている。ダイクロ
イックミラー13aを通過した標本12からの蛍光は、
吸収フィルタ14bを通過し、コンフォーカルレンズ1
5bで集光され、共焦点絞り16bを通過して検出器1
7bで検出される。
【0020】一方、光ファイバ4の出射端4bの光路上
には、第2の観察法としての全反射蛍光顕微鏡を構成す
る光学系(顕微鏡光学系)が配置されている。この光学
系では、光ファイバ4の出射端4bは、対物レンズ11
の後側焦点位置18と共役になるように配置される。ま
た、光ファイバ4の出射端4bから出射されるレーザー
ビームの光路上に、落射照明投光管21内の光学系21
a、およびダイクロイックミラー22が配置されてい
る。出射端4bから出射されたレーザービームは、落射
照明投光管21内の光学系21aを通過し、ダイクロイ
ックミラー22で対物レンズ11へ向けて反射され、対
物レンズ11の後側焦点位置18に集光される。ダイク
ロイックミラー22は、アクチュエータを備えた挿脱機
構202により光路に対して挿脱可能である。挿脱機構
202は、制御部100の制御により駆動される。
【0021】光ファイバ4の出射端4bは、アクチュエ
ータを備えた移動機構203により光学系21aの光軸
20に対して垂直方向へ移動可能である。移動機構20
3は、制御部100の制御により駆動される。この光フ
ァイバ4の出射端4bの位置を光軸20に対し垂直方向
に移動させ、対物レンズ11から出射される平行光束を
標本12に対して傾かせて入射させるとともに、この時
の入射角を所定角度に調整する。これにより、標本12
もしくはカバーガラスの境界で全反射が生じ、ごく一部
のレーザービームがエバネッセント光(エバネッセント
場)として、標本12側へ染み出る。
【0022】このエバネッセント光による標本12の境
界付近の蛍光は、対物レンズ11、ダイクロイックミラ
ー22、結像レンズ10、および吸収フィルタ23を通
過して、撮像素子24(例えばCCDカメラ)により撮
像される。この場合、ミラー9は、光路上から外されて
いる。
【0023】本第1の実施の形態のダイクロイックミラ
ー22は、標本12が単色の蛍光色素で染色されている
とき、または標本12が多重染色されているが単色の蛍
光色素のみを観察するときに、第2の観察法すなわちエ
バネッセント光による蛍光観察を行なうのに必要な特性
を有している。すなわちダイクロイックミラー22は、
光ファイバ4の出射端4bから出射される励起波長のレ
ーザービームを反射し、標本12からの蛍光(出射端4
bから出射された励起波長のレーザービームにより励起
された蛍光)を透過する波長特性を有する。
【0024】以上のような構成をなす顕微鏡システムを
共焦点走査型レーザー顕微鏡として使用する場合、シャ
ッター25は開放され、シャッター26は閉じられる。
ミラー9は挿脱機構201により光路中に挿入される。
ダイクロイックミラー22は挿脱機構202により光路
から外される。この状態で、レーザー光源1から発せら
れたレーザービームは、ビームスプリッタ2で反射さ
れ、集光レンズ301を介して光ファイバ3の入射端3
aに入射される。また、光ファイバ3の出射端3bから
出射されたレーザービームは、コリメートレンズ5で平
行光束に変換され、ダイクロイックミラー6で反射さ
れ、さらにXYスキャナ7、瞳投影レンズ8を通過して
ミラー9で反射し、結像レンズ10を通過して対物レン
ズ11により標本12上に集光され、スキャンされる。
【0025】標本12上からの蛍光および反射光は、上
述した光路を逆にたどり、レーザービームより長波長で
ある蛍光のみがダイクロイックミラー6を透過し、ミラ
ー401,402を介して、波長ごとにダイクロイック
ミラー13aで分光される。ダイクロイックミラー13
aで反射された波長領域の蛍光は、吸収フィルタ14
a、コンフォーカルレンズ15a、および共焦点絞り1
6aを介して検出器17aで検出され、2次元画像とし
て取得される。同時に、ダイクロイックミラー13aを
透過した波長領域の蛍光は、ミラー13b、吸収フィル
タ14b、コンフォーカルレンズ15b、および共焦点
絞り16bを介して検出器17bで検出され、2次元画
像として取得される。
【0026】一方、顕微鏡システムを全反射蛍光顕微鏡
として使用する場合、シャッター25は閉じられ、シャ
ッター26は開放される。ミラー9は挿脱機構201に
より光路中から外される。ダイクロイックミラー22は
挿脱機構202により光路中に挿入される。この状態
で、レーザー光源1から発せられたレーザービームは、
ビームスプリッタ2を透過し、集光レンズ302を介し
て光ファイバ4の入射端4aに入射される。また、光フ
ァイバ4の出射端4bから出射されたレーザービーム
は、落射照明投光管21内の光学系21aを通過し、ダ
イクロイックミラー22で対物レンズ11へ向けて反射
され、対物レンズ11の後側焦点位置18に集光され
る。
【0027】この状態で、光ファイバ4の出射端4b
を、移動機構203により光学系21aの光軸20に対
し垂直方向に移動させ、対物レンズ11から標本12に
対し傾いて入射されるレーザー光の入射角を調整する。
これにより、標本12もしくはカバーガラスの境界で全
反射を生じさせ、エバネッセント光を標本12側へ染み
出るように発生させる。このエバネッセント光による標
本12の境界付近の蛍光は、対物レンズ11、ダイクロ
イックミラー22、結像レンズ10、及び吸収フィルタ
23を通過し、撮像素子24(例えばCCDカメラ)に
より撮像される。
【0028】また、顕微鏡システムを共焦点走査型レー
ザー顕微鏡と全反射蛍光顕微鏡のいずれとしても使用し
ない場合、シャッター25,26の両方を閉じる。こう
すれば、レーザービームによって標本12が退色するの
を防止することができる。
【0029】本第1の実施の形態によれば、顕微鏡シス
テムを共焦点走査型レーザー顕微鏡および全反射蛍光顕
微鏡のいずれとして使用する場合も、対物レンズ11に
より構成される観察光学系は共通に用いられる。よっ
て、例えば、蛍光色素で標識された一つの標本12から
の蛍光を共焦点走査型レーザー顕微鏡と全反射蛍光顕微
鏡の双方の観察法を用いて観察するような場合も、標本
12を別体の顕微鏡へ移動させる必要が全くなくなる。
これにより、標本12上の同じ位置の状態を異なる観察
法で観察するような場合に、同一の顕微鏡システムにて
観察法を切換えるだけで精度の高い観察を行なうことが
できる。
【0030】従来では、共焦点走査型レーザー顕微鏡と
全反射蛍光顕微鏡とは、それぞれ別体の顕微鏡として用
いられていた。この場合、各顕微鏡で同じ波長のレーザ
ービームを有するレーザー光源が必要となるが、このレ
ーザー光源を各顕微鏡毎に1セットずつ用意しなければ
ならず、経済的に極めて不利になってしまう。そこで、
一つのレーザー光源を各顕微鏡で共有することも考えら
れる。この場合は、レーザー光源からの光ファイバを、
使用する顕微鏡毎に接続し直すことになるが、レーザー
光を照明として標本に導くためには、光軸の再調整が必
要となる。しかし、これら走査型レーザー顕微鏡と全反
射蛍光顕微鏡に用いられる光ファイバは、通常シングル
モードファイバであり、コア径が数ミクロンと極めて小
さいため、ユーザーが光軸調整を行うのは極めて困難で
ある。
【0031】これに対して本第1の実施の形態では、ビ
ームスプリッタ2で分割されたレーザー光源1からのレ
ーザービームを、それぞれ光ファイバ3,4を介して共
焦点走査型レーザー顕微鏡および全反射蛍光顕微鏡を構
成する光学系に導入し、それぞれの観察法の光源として
用いる。これにより、前述したように各顕微鏡毎にレー
ザー光源を1セットずつ用意するのに比べて、レーザー
光源を共有化できるため、顕微鏡システム全体を小型化
できるとともに、経済的にも極めて有利になる。
【0032】さらに本第1の実施の形態では、レーザー
光源1に対するビームスプリッタ2の位置は固定されて
おり、観察法を切換えた時の光ファイバ3,4の入射端
3a,4aに対するレーザービームの位置ズレは全く無
い。このため、前述したように観察法を切換えるたびに
光軸の再調整を必要とするものと比べて、これらの困難
な作業を省略できるとともに、常に安定した光量を各顕
微鏡に供給することができる。
【0033】さらにまた、共焦点走査型レーザー顕微鏡
および全反射蛍光顕微鏡、すなわち観察用途の異なる光
学系を一つのシステムとして備えることができるので、
目的に合った観察法に容易に対応できる。また、レーザ
ー光源および観察光学系を各観察法に共通に使用できる
ため、システムのスペースを削減でき、レイアウトの自
由度が増すとともに、コストの低減化を図ることができ
る。
【0034】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
2の実施の形態に係る顕微鏡システムの概略構成を示す
図である。図2において図1と同一な部分には同符号を
付している。
【0035】レーザー光源1から発せられるレーザービ
ームの光路上には、ミラー27が配置されている。この
ミラー27は、アクチュエータを備えた挿脱機構204
により、レーザー光源1の光軸に対して垂直な方向(図
示矢印方向)へ移動可能、すなわち光路に対し挿脱可能
である。挿脱機構204は、制御部100の制御により
駆動される。ミラー27を光路に挿入した状態では、レ
ーザー光源1からのレーザービームはミラー27で反射
し、集光レンズ301を介して光ファイバ3の入射端3
aに入射される。また、ミラー27を光路から外した状
態では、レーザー光源1からのレーザービームは直接集
光レンズ302を介して光ファイバ4の入射端4aに入
射される。図2におけるその他の構成は図1と同じであ
る。
【0036】本第2の実施の形態のダイクロイックミラ
ー22は、上記第1の実施の形態のものと同じ特性を有
している。
【0037】本第2の実施の形態によれば、ミラー27
を光路に挿入すると、光ファイバ3の入射端3aにレー
ザー光源1からのレーザービームが導入されるため、レ
ーザー光源1を第1の実施の形態で述べた共焦点走査型
レーザー顕微鏡の光源として用いることができる。ま
た、ミラー27を光路から外すと、光ファイバ4の入射
端4aに直接レーザー光源1からのレーザービームが導
入されるため、レーザー光源1を第1の実施の形態で述
べた全反射蛍光顕微鏡の光源として用いることができ
る。
【0038】したがって、このような移動可能なミラー
27を用いることにより、一つのレーザー光源を二つの
異なる観察法の光源として切換えて使用することが可能
になる。また、レーザー光源からのレーザービームを分
割する光路分割部材を用いないため、レーザービームを
その強度を減少させることなく、それぞれの観察法に使
用することができる。
【0039】(第3の実施の形態)図3は、本発明の第
3の実施の形態に係る顕微鏡システムの概略構成を示す
図である。図3において図1,図2と同一な部分には同
符号を付している。
【0040】図3では、レーザー光源として、多波長の
発振線を有するレーザー光源29と単波長の発振線を有
するレーザー光源30とが用いられている。レーザー光
源29は、例えばアルゴンレーザーであり、457.9
nm、488nm、514.5nmの3本の発振線を有
する。レーザー光源30は、例えば、ヘリウムネオンレ
ーザーであり、543nmの発振線を有する。
【0041】レーザー光源29から発せられるレーザー
ビームの光路上には、光路合成部材としてのビーム合成
用のダイクロイックミラー31とビーム分割用のビーム
スプリッタ2とが配置されている。レーザー光源30か
ら発せられるレーザービームの光路上には、ミラー30
4が配置されている。ダイクロイックミラー31は、レ
ーザー光源29,30からのレーザービームを合成し、
1つの光路を介してビームスプリッタ2に入射させる。
【0042】ビームスプリッタ2の反射光路上には、ビ
ームスプリッタ2と集光レンズ301との間にAOTF
(音響光学可変波長フィルタ)32が配置されている。
また、ビームスプリッタ2の透過光路上には、ビームス
プリッタ2と集光レンズ302との間にAOTF33が
配置されている。AOTF32,33は、複数本の発振
線に対する選択フィルターとして働く。AOTF32,
33の動作は、制御部100によって制御される。AO
TF32,33にて、それぞれRF電圧を選択的に印加
することで、その周波数に対応する発振線が各光ファイ
バ3,4へ導入される発振線として選択される。これに
より、共焦点走査型レーザー顕微鏡と全反射蛍光顕微鏡
でのそれぞれ異なる波長のレーザービームによる同時観
察を実現できる。
【0043】本第3の実施の形態のダイクロイックミラ
ー22は、標本12が多重染色されているときに、異な
る励起波長のレーザービームを用いて、第1の観察法す
なわちLSMによる蛍光観察と第2の観察法すなわちエ
バネッセント光による蛍光観察とを同時に行なうのに必
要な特性を有している。すなわちダイクロイックミラー
22は、光ファイバ4の出射端4bから出射される励起
波長のレーザービームを反射し、標本12からの蛍光
(出射端4bから出射された励起波長のレーザービーム
により励起された蛍光)を透過する波長特性を有すると
ともに、光ファイバ3の出射端3bから出射される励起
波長のレーザービームを透過し、標本12からの蛍光
(出射端3bから出射された励起波長のレーザービーム
により励起された蛍光)を透過する波長特性を有する。
図3におけるその他の構成は図1と同じである。
【0044】以上のような構成をなす顕微鏡システムを
共焦点走査型レーザー顕微鏡として使用する場合、ミラ
ー9は挿脱機構201により光路に挿入される。ダイク
ロイックミラー22は挿脱機構202により光路から外
される。この状態で、レーザー光源29,30から発せ
られたレーザービーム(457.9nm、488nm、
514.5nm、及び543nmの発振線)は、AOT
F32により波長488nmの発振線が選択され、光フ
ァイバ3等を介して標本12へ照射される。このとき、
AOTF33では波長488nmの発振線は選択されな
い。そして、FITC(蛍光波長520nm程度)とT
RITC(蛍光波長585nm程度)で多重染色された
標本12では、波長488nmの発振線(励起光)に対
応した蛍光が励起される。
【0045】標本12からの560nm未満の波長であ
るFITCの蛍光を含むビームは、ミラー9にて共焦点
走査型レーザー顕微鏡用の光路側へ反射する。FITC
の蛍光は、検出器17a,17bで検出される。
【0046】上記のような構成をなす顕微鏡システムを
全反射蛍光顕微鏡として使用する場合、ミラー9は挿脱
機構201により光路から外される。ダイクロイックミ
ラー22は挿脱機構202により光路に挿入される。こ
の状態で、レーザー光源29,30から発せられたレー
ザービーム(457.9nm、488nm、514.5
nm、及び543nmの発振線)は、AOTF33によ
り波長543nmの発振線が選択され、光ファイバ4等
を介して標本12へ照射される。このとき、AOTF3
2では波長543nmの発振線は選択されない。そし
て、FITC(蛍光波長520nm程度)とTRITC
(蛍光波長585nm程度)で多重染色された標本12
では、波長643nmの発振線(励起光)に対応した蛍
光が励起される。
【0047】標本12からの560nm以上の波長であ
るTRITCの蛍光を含むビームは、撮像素子24によ
り検出される。
【0048】上記のような構成をなす顕微鏡システムを
共焦点走査型レーザー顕微鏡および全反射蛍光顕微鏡と
して同時に使用する場合、上述したミラー9の代わり
に、ダイクロイックミラー9’を用いる。ダイクロイッ
クミラー9’は、560nm未満の波長のビームを反射
し、それ以上の波長のビームを透過する。ダイクロイッ
クミラー9’は挿脱機構201により光路に挿入され
る。ダイクロイックミラー22は挿脱機構202により
光路に挿入される。
【0049】この状態で、レーザー光源29,30から
発せられたレーザービーム(457.9nm、488n
m、514.5nm、及び543nmの発振線)は、A
OTF32により共焦点走査型レーザー顕微鏡用として
波長488nmの発振線が選択され、この発振線が光フ
ァイバ3等を介してダイクロイックミラー9’で反射
し、ダイクロイックミラー22を透過し、標本12へ照
射されるとともに、AOTF33により全反射蛍光顕微
鏡用として波長543nmの発振線が選択され、この発
振線が光ファイバ4等を介してダイクロイックミラー2
2で反射し、標本12へ照射される。そして、FITC
(蛍光波長520nm程度)とTRITC(蛍光波長5
85nm程度)で多重染色された標本12では、それぞ
れの発振線(励起光)に対応した蛍光が励起される。
【0050】標本12からのこれらの蛍光が、ダイクロ
イックミラー22を透過し、ダイクロイックミラー9’
で分光される。560nm未満の波長であるFITCの
蛍光を含むビームは、ダイクロイックミラー9’にて共
焦点走査型レーザー顕微鏡用の光路側へ反射する。56
0nm以上の波長であるTRITCの蛍光を含むビーム
は、ダイクロイックミラー9’を全反射蛍光顕微鏡用の
光路側へ透過する。これら分光された蛍光は、検出器1
7a,17bおよび撮像素子24により同時に検出され
る。
【0051】本第3の実施の形態によれば、複数のレー
ザー光源を備えて発振線を選択的に使用でき、共焦点走
査型レーザー顕微鏡と全反射蛍光顕微鏡とでそれぞれ異
なる波長のレーザービームを個別に、または同時に使用
できる。これにより、多重染色の標本の同時観察を実現
できる。
【0052】(第4の実施の形態)図4は、本発明の第
4の実施の形態に係る顕微鏡システムの概略構成を示す
図である。図4において図1〜図3と同一な部分には同
符号を付している。
【0053】図4でも図3と同様に、レーザー光源とし
て、多波長の発振線を有するレーザー光源(アルゴンレ
ーザー)29と単波長のレーザー光源(ヘリウムネオン
レーザー)30とが用いられている。
【0054】レーザー光源29から発せられるレーザー
ビームの光路上には、ビーム合成用のダイクロイックミ
ラー34が配置されている。レーザー光源30から発せ
られるレーザービームの光路上には、ミラー304が配
置されている。ダイクロイックミラー34は、レーザー
光源29,30からのレーザービームをビーム合成し、
ビームスプリッタ35に入射させる。
【0055】ダイクロイックミラー34により合成され
たビームの光路上には、ビームスプリッタ35が配置さ
れている。このビームスプリッタ35は、ダイクロイッ
クミラー34からのレーザービームを、30%を透過、
70%を反射するよう分割する。ビームスプリッタ35
の透過光路上には、AOTF32、集光レンズ301、
およびシングルモードの光ファイバ3の入射端3aが配
置されている。ビームスプリッタ35を透過したレーザ
ービームはAOTF32に入射する。AOTF32で選
択された波長のレーザービームは、集光レンズ301を
介して光ファイバ3の入射端3aに入射する。
【0056】ビームスプリッタ35の反射光路上には、
ビームスプリッタ36とミラー361が配置されてい
る。このビームスプリッタ36は、ビームスプリッタ3
5からのレーザービームを、50%を透過、50%を反
射するよう分割する。ビームスプリッタ36の反射光路
上には、AOTF33、集光レンズ302、およびシン
グルモードの光ファイバ4の入射端4aが配置されてい
る。ビームスプリッタ36で反射したレーザービームは
AOTF33に入射する。AOTF33で選択された波
長のレーザービームは、集光レンズ302を介して光フ
ァイバ4の入射端4aに入射する。
【0057】ミラー361の反射光路上には、AOTF
37、集光レンズ303、および光ファイバ38の入射
端38aが配置されている。ビームスプリッタ361で
反射したレーザービームはAOTF37に入射する。A
OTF37で選択された波長のレーザービームは、集光
レンズ303を介して光ファイバ38の入射端38aに
入射する。なお、AOTF32,33,37の動作は、
制御部100によって制御される。
【0058】光ファイバ38の出射端38bの光路上に
は、第3の観察法としての、共焦点スキャナにより共焦
点ディスクスキャン顕微鏡を構成する光学系(顕微鏡光
学系)が配置されている。この共焦点スキャナは、マル
チピンホールによる共焦点効果を利用した光スキャナで
あり、リアルタイムでの標本のスライス画像の観察を可
能とする。
【0059】光ファイバ38の出射端38bから出射さ
れるレーザービームの光路上には、レーザービームの径
を所定径に拡大し平行光束化するビームエクスパンダー
39、マイクロレンズ40aを有するマイクロレンズア
レイディスク40、および標本12と光学的に共役な位
置のピンホール41aを有するピンホールディスク41
が配置されている。なお、マイクロレンズアレイディス
ク40とピンホールディスク41には、それぞれ例えば
特開平9−80315号公報に示される如きマイクロレ
ンズアレイディスクとニポウディスクを用いることがで
きる。また、ピンホールディスク41の代わりに、国際
公開番号WO01/67155号に示される如き縞ディ
スク(スリットディスク)を用いることもできる。
【0060】光ファイバ38の出射端38bから出射さ
れたレーザービームは、ビーム径をビームエクスパンダ
ー39で所定径に拡大され、平行光束化される。この平
行光束に変換されたレーザービームは、マイクロレンズ
アレイディスク40のマイクロレンズ40aを介して、
マイクロレンズ40aに対応して配置されたピンホール
ディスク41上のピンホール41aに集光される。な
お、マイクロレンズアレイディスク40とピンホールデ
ィスク41とは、共通の軸42を中心に一体化して回転
する。
【0061】ピンホールディスク41のピンホール41
aを通過するレーザービームの光路上には、結像レンズ
10、対物レンズ11、および標本12が配置されてい
る。なお、共焦点スキャナを使用する場合、後述するよ
うにミラー9とミラー46は、光路上から外されてい
る。ピンホールディスク41のピンホール41aを通過
したレーザービームは、結像レンズ10、対物レンズ1
1を通過して、標本12上に集光される。
【0062】標本12からの蛍光および反射光は、対物
レンズ11と結像レンズ10を通過してピンホールディ
スク41上のピンホール41aに到達する。このとき、
ピンホール41aは標本12と光学的に共役な位置に配
置されているので、ピンホール41aにより、共焦点効
果が得られる。
【0063】マイクロレンズアレイディスク40とピン
ホールディスク41との間には、ダイクロイックミラー
43が配置されている。ピンホール41aを通過した光
線は、ダイクロイックミラー43により分光される。ダ
イクロイックミラー43では、標本12からの蛍光のみ
が反射される。また、ダイクロイックミラー43の反射
光路上には、集光レンズ44と撮像素子(例えばCCD
カメラ)45が配置されている。ダイクロイックミラー
43を反射した標本12からの蛍光は、集光レンズ44
を介して撮像素子45の撮像面に集光され、共焦点画像
が撮像される。
【0064】さらに、結像レンズ10とミラー9との間
の光路上には、ミラー46が配置されている。ミラー4
6は、アクチュエータを備えた挿脱機構205により光
路に対して挿脱可能である。挿脱機構205は、制御部
100の制御により駆動される。このミラー46は、顕
微鏡システムを全反射蛍光顕微鏡として使用する場合
に、挿脱機構205により光路上に挿入され、エバネッ
セント光による標本12の境界付近の蛍光を反射する。
ミラー46で反射した蛍光は、吸収フィルタ23を介し
て撮像素子24(例えばCCDカメラ)により撮像され
る。
【0065】ミラー46は、顕微鏡システムを共焦点走
査型レーザー顕微鏡として使用する場合、または共焦点
スキャナを使用する場合に、挿脱機構205により光路
上から外される。ミラー9は、顕微鏡システムを共焦点
走査型レーザー顕微鏡として使用する場合に挿脱機構2
01により光路上に挿入され、共焦点スキャナを使用す
る場合に挿脱機構201により光路上から外される。
【0066】このようにミラー9とミラー46は、顕微
鏡システムで用いる観察法に応じて適宜光路上に挿脱さ
れる。これにより顕微鏡システムを、共焦点走査型レー
ザー顕微鏡、全反射蛍光顕微鏡、または共焦点スキャナ
として用いることができる。
【0067】本第4の実施の形態のダイクロイックミラ
ー22は、標本12が多重染色されているときに、異な
る励起波長のレーザービームを用いて、第1の観察法す
なわちLSMによる蛍光観察と第2の観察法すなわちエ
バネッセント光による蛍光観察と第3の観察法すなわち
共焦点スキャナによる蛍光観察とを同時に行なうのに必
要な特性を有している。すなわちダイクロイックミラー
22は、光ファイバ4の出射端4bから出射される励起
波長のレーザービームを反射し、標本12からの蛍光
(出射端4bから出射された励起波長のレーザービーム
により励起された蛍光)を透過する波長特性を有すると
ともに、光ファイバ3の出射端3bから出射される励起
波長のレーザービームを透過し、標本12からの蛍光
(出射端3bから出射された励起波長のレーザービーム
により励起された蛍光)を透過する波長特性を有し、か
つ光ファイバ38の出射端38bから出射される励起波
長のレーザービームを透過し、標本12からの蛍光(出
射端38bから出射された励起波長のレーザービームに
より励起された蛍光)を透過する波長特性を有する。よ
って、ダイクロイックミラー22を光路上に常時挿入し
た状態で、顕微鏡システムを、共焦点走査型レーザー顕
微鏡、全反射蛍光顕微鏡、または共焦点スキャナとして
用いることができる。図4におけるその他の構成は図1
と同じである。
【0068】なお、ミラー9,46をそれぞれ図示しな
い所定のダイクロイックミラーに代えてもよい。ミラー
9に代わるダイクロイックミラーは、共焦点走査型レー
ザー顕微鏡に係るレーザービームと蛍光を反射し、共焦
点スキャナに係るレーザービームと蛍光を透過する。ミ
ラー46に代わるダイクロイックミラーは、全反射蛍光
顕微鏡に係る蛍光を反射し、共焦点走査型レーザー顕微
鏡と共焦点スキャナに係るレーザービームと蛍光を透過
する。これにより、各観察像の同時観察が可能になる。
【0069】本第4の実施の形態によれば、レーザー光
源29,30からのレーザービームを3本のレーザービ
ームに分岐して各観察法の光源として用いる。また、共
焦点走査型レーザー顕微鏡、全反射蛍光顕微鏡に加え、
さらに共焦点スキャナを観察用途の異なる光学系として
備えることができるので、目的に合った観察法に容易に
対応することができる。これにより、レーザー光源を共
通化できるため、システムのスペースを削減でき、レイ
アウトの自由度が増すとともに、コストの低減化を図る
ことができる。さらに、第3の実施の形態と同様に、異
なる波長のレーザービームを同時に各観察法の光源とし
て使用できるので、多重染色された標本の異なる染色毎
の蛍光観察が可能になる。
【0070】本発明によれば、異なる観察法に対する観
察光学系の共通化を図ることができる。これにより、例
えば、蛍光色素で標識された一つの標本の蛍光を、異な
る観察法を用いて観察するような場合に、同一の顕微鏡
システムにて観察法を切換えるだけで精度の高い観察を
行なうことができる。
【0071】また、本発明によれば、共通のレーザー光
源を異なる観察法の光源として用いることができるの
で、システム全体を小型化できるとともに、経済的にも
有利になる。
【0072】さらに、本発明によれば、複数の異なる観
察法の光学系を一つのシステムとして備えることができ
るので、目的に合った観察法に容易に対応できる。
【0073】さらにまた、本発明によれば、ビームスプ
リッタから光ファイバにレーザービームを導入する光路
中に光遮蔽部材を設け、実際に使用する観察法の光学系
へのみレーザービームを導入できるので、不必要なレー
ザービームによる標本の退色を防止することができる。
【0074】以上述べたように本発明によれば、複数の
異なる観察法の切換えまたは同時使用に簡単に対応でき
る顕微鏡システムを提供できる。
【0075】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で
種々変形することが可能である。
【0076】上記第1の実施の形態の図1では、光ファ
イバ3の出射端3bの光路上に、第1の観察法としての
共焦点走査型レーザー顕微鏡を構成する光学系を配置
し、光ファイバ4の出射端4bの光路上に、第2の観察
法としての全反射蛍光顕微鏡を構成する光学系を配置し
た。例えば、光ファイバ3の出射端3bの光路上に、第
1の観察法としての共焦点走査型レーザー顕微鏡を構成
する光学系を配置し、光ファイバ4の出射端4bの光路
上に、第3の観察法としての共焦点ディスクスキャン顕
微鏡を構成する光学系を配置してもよい。また、光ファ
イバ3の出射端3bの光路上に、第3の観察法としての
共焦点ディスクスキャン顕微鏡を構成する光学系を配置
し、光ファイバ4の出射端4bの光路上に、第2の観察
法としての全反射蛍光顕微鏡を構成する光学系を配置し
てもよい。
【0077】なお、本発明は上記各実施の形態のみに限
定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施で
きる。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、複数の異なる観察法の
切換えまたは同時使用に簡単に対応できる顕微鏡システ
ムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る顕微鏡システ
ムの概略構成を示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る顕微鏡システ
ムの概略構成を示す図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る顕微鏡システ
ムの概略構成を示す図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る顕微鏡システ
ムの概略構成を示す図。
【符号の説明】
1…レーザー光源 2…ビームスプリッタ 3,4…光
ファイバ 5…コリメートレンズ 6…ダイクロイックミラー 7
…XYスキャナ 8…瞳投影レンズ 9…ミラー 10…結像レンズ 1
1…対物レンズ 12…標本 21…落射照明投光管 22…ダイクロイ
ックミラー 23…吸収フィルタ 24…撮像素子 25…シャッタ
ー 26…シャッター 27…ミラー 30…レーザー光源 31…ダイクロイックミラー 32,33,37…AO
TF 34…ダイクロイックミラー 35,36…ビームスプ
リッタ 38…光ファイバ 39…ビームエクスパンダー 40…マイクロレンズアレイディスク 41…ピンホー
ルディスク 42…軸 43…ダイクロイックミラー 44…集光レンズ 45
…撮像素子 46…ミラー 100…制御部 201,202,20
4,205…挿脱機構 203…移動機構 301,302,303…集光レン
ズ 304…ミラー 401,402…ミラー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光源と、 前記レーザー光源からのレーザービームの光路を少なく
    とも2つに分割する光路分割部と、 前記光路分割部で分割された光路上の各レーザービーム
    がそれぞれ入射される複数の光ファイバと、 前記複数の光ファイバを通った各レーザービームをそれ
    ぞれ使用する複数の異なる顕微鏡光学系と、 を単一の顕微鏡内に備えたことを特徴とする顕微鏡シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記複数の異なる顕微鏡光学系は、共焦
    点走査型レーザー顕微鏡の光学系および全反射蛍光顕微
    鏡の光学系であることを特徴とする請求項1記載の顕微
    鏡システム。
  3. 【請求項3】 前記複数の異なる顕微鏡光学系は、共焦
    点走査型レーザー顕微鏡の光学系および共焦点ディスク
    スキャン顕微鏡の光学系であることを特徴とする請求項
    1記載の顕微鏡システム。
  4. 【請求項4】 前記複数の異なる顕微鏡光学系は、共焦
    点ディスクスキャン顕微鏡の光学系および全反射蛍光顕
    微鏡の光学系であることを特徴とする請求項1記載の顕
    微鏡システム。
  5. 【請求項5】 前記光路分割部は、ビームスプリッタで
    あることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
    の顕微鏡システム。
  6. 【請求項6】 前記光路分割部で分割された光路上の各
    レーザービームをそれぞれ遮蔽する複数の光遮蔽部材を
    前記顕微鏡内に備えたことを特徴とする請求項5記載の
    顕微鏡システム。
  7. 【請求項7】 前記光路分割部は、 レーザービームを反射する少なくとも一つの反射部材
    と、 前記反射部材を前記レーザー光源からのレーザービーム
    の光路上に挿脱する挿脱部と、 を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の顕微鏡システム。
  8. 【請求項8】 前記レーザー光源と前記複数の光ファイ
    バとの間にそれぞれ設けられ、前記複数の光ファイバの
    各々に入射するレーザービームの波長を選択する複数の
    選択部材を前記顕微鏡内に備えたことを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  9. 【請求項9】 前記レーザー光源は、波長の異なる複数
    のレーザービームを出射し、さらに、 前記レーザー光源からの波長の異なる複数のレーザービ
    ームを合成する光路合成部材を前記顕微鏡内に備え、 前記光路合成部材で合成されたレーザービームの光路上
    に、前記光路分割部を配置したことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  10. 【請求項10】 波長の異なる複数のレーザービームを
    出射するレーザー光源と、 前記レーザー光源からの複数のレーザービームの光路を
    分割する光路分割部と、 前記光路分割部で分割された光路上の各レーザービーム
    がそれぞれ入射される複数の光ファイバと、 前記光路分割部と前記複数の光ファイバとの間にそれぞ
    れ設けられ、前記複数の光ファイバの各々に入射するレ
    ーザービームの波長を選択する複数の選択部材と、 前記複数の光ファイバを通った各レーザービームをそれ
    ぞれ使用する共焦点走査型レーザー顕微鏡の光学系およ
    び全反射蛍光顕微鏡の光学系と、 を単一の顕微鏡内に備えたことを特徴とする顕微鏡シス
    テム。
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