JP5084609B2 - ヘッドユニットおよび印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクを貯溜する貯溜タンクからインクが供給されるとともに、内部のインクが貯溜タンクへと戻されるヘッドユニット、および、当該ヘッドユニットを有する印刷装置に関する。
従来より、インクの微小な液滴を吐出する複数の吐出口が配列されたヘッドを印刷媒体に沿って走査することにより、印刷媒体に印刷を行うインクジェット方式の印刷装置が用いられている。また、インクを貯溜するインクタンクとヘッドとの間にてインクを循環させつつ印刷を行う印刷装置も知られており、例えば特許文献1の装置では、インクを貯溜するインクボトルから複数のインクジェットモジュールが配列された印刷ヘッドにポンプにてインクを送りつつ、別の戻りラインを介して印刷ヘッドからインクボトルにインクを戻してインクの循環が行われる。特許文献2の装置では、プリントヘッドの下方に位置するとともに大気に開放される下方容器から、プリントヘッドの上方に位置するとともに大気に開放される上方容器にポンプにてインクを供給し、上方容器からプリントヘッドを介して下方容器へとインクを戻すことによりインクの循環が行われる。
インクの循環が行われる印刷装置では、仮にヘッド内にてインク中に気泡が発生した場合でも(例えば、ピエゾ駆動方式のヘッドでは、ピエゾの高速駆動による振動によりインク中に気泡が発生する場合がある。)、気泡をインクと共にインクタンクへと戻すことが可能となり、気泡がヘッドの吐出口まで移動して吐出口からインクが一時的に吐出されない状態が生じる(いわゆる、ノズル欠けが生じる)ことが抑制される。また、白色のインクを用いる場合によく見られる顔料の沈降等もインクの循環により改善することが可能となる。
特表2000−507522号公報 特表2002−533247号公報
ところで、インクの循環が行われる印刷装置において複数のヘッドが設けられる場合に、複数のヘッドにおいて吐出口におけるインクの圧力が相違すると、吐出口に対する印刷媒体上のインクの着弾位置(すなわち、インクの微小液滴の吐出時の吐出口の位置に対する印刷媒体上の微小液滴の相対的な着弾位置)等がばらついてしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、吐出口に対するインクの着弾位置等の複数のヘッド間でのばらつき(相違)を抑制することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、インクジェット方式の印刷装置において、インクを貯溜する貯溜タンクからインクが供給されるとともに、内部のインクが前記貯溜タンクへと戻されるヘッドユニットであって、それぞれが所定の配列方向に配列される複数の吐出口を有し、前記複数の吐出口からインクの微小液滴を吐出する複数のヘッドと、前記複数のヘッドの上方にてインクを貯溜する供給タンクと、前記供給タンクから前記複数のヘッドへとインクを導入するインク導入部と、前記複数のヘッドからのインクが流入する内部空間を有する回収部と、前記複数のヘッドと前記回収部とを接続するインク導出部とを備え、前記インク導入部において、前記供給タンクから前記複数のヘッドへと至る複数の流路が同一形状であり、前記複数の流路が、前記供給タンクから同じ長さかつ同じ流路径にて真下に真っ直ぐに伸びて前記複数のヘッドにそれぞれ接続される複数のインク導入管により形成され、前記インク導出部において、前記複数のヘッドから前記回収部へと至る複数の流路が同一形状であり、前記複数の流路が、前記回収部から同じ長さかつ同じ流路径にて真下に真っ直ぐに伸びて前記複数のヘッドにそれぞれ接続される複数のインク導出管により形成され、前記回収部が、前記複数のヘッドと前記供給タンクとの間に位置するとともに前記複数のインク導入管との干渉を避けた形状を有し、または、前記供給タンクが、前記複数のヘッドと前記回収部との間に位置するとともに前記複数のインク導出管との干渉を避けた形状を有する。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のヘッドユニットであって、前記回収部の上方に前記供給タンクが位置する。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載のヘッドユニットであって、前記複数のヘッドが前記配列方向に千鳥状に配列される。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のヘッドユニットであって、前記配列方向に長く、上下方向に平行な薄板部の両主面に前記複数のヘッドが前記配列方向に沿って交互に固定される固定部材をさらに備え、前記固定部材が、前記供給タンクおよび前記回収部のうち下方に設けられる部材に取り付けられる。
請求項に記載の発明は、インクジェット方式の印刷装置であって、請求項1ないしのいずれかに記載のヘッドユニットと、インクを貯溜する貯溜タンクから前記ヘッドユニットの前記供給タンクへとインクを供給するとともに、前記回収部の前記内部空間から前記貯溜タンクへとインクを戻すインク循環機構とを備える。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の印刷装置であって、前記インク循環機構が、前記貯溜タンクから前記ヘッドユニットへのインクの供給ラインに設けられ、前記貯溜タンク内のインクを前記供給タンクに供給するポンプと、前記貯溜タンク内を減圧することにより、前記供給タンクから前記複数のヘッドのそれぞれを経由して前記貯溜タンクに至る流路をインクにて満たした状態で前記流路を介して前記供給タンクから前記貯溜タンクへとインクを戻す減圧機構とを備える。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の印刷装置であって、前記ヘッドユニットの前記供給タンク内を減圧するもう1つの減圧機構をさらに備え、前記もう1つの減圧機構により前記供給タンク内が減圧された状態において前記複数の吐出口内にインクのメニスカスが形成される。
本発明によれば、供給タンクから複数のヘッドへと至る複数の流路の抵抗を等しくするとともに、複数のヘッドから回収部へと至る複数の流路の抵抗も等しくして、複数のヘッドにおいてインクの流量、および、吐出口におけるインクの圧力を等しくすることができ、その結果、吐出口に対するインクの着弾位置等の複数のヘッド間でのばらつき(相違)を抑制することができる。
また、供給タンクと複数のヘッドとの間における流路抵抗を低減することができ、複数のヘッドと回収部との間における流路抵抗も低減することができる。請求項の発明では、配列方向および上下方向に垂直な方向に関してヘッド間の間隔が過度に大きくなることを防止しつつ、千鳥状に配置される複数のヘッドを強固に支持することができる。
また、請求項の発明では、吐出口に対するインクの着弾位置等の複数のヘッド間でのばらつきを抑制して、画像を精度よく印刷することができ、請求項の発明では、貯溜タンクの負圧を利用して、貯溜タンク内のインクを脱気しつつインクを適切に循環させることができ、請求項の発明では、吐出口におけるインクの圧力を負圧にして吐出口からのインクの漏れを防止することができる。
図1は印刷装置1の外観を示す斜視図である。印刷装置1は、例えばフィルム等の撥液性を有するシート状の基材9上にインクジェット方式にてカラー印刷を行うものである。
図1の印刷装置1は本体11および制御部4を備え、本体11はシート状の基材9を図1中のY方向(以下、「走査方向」ともいう。)に移動する搬送部27、および、搬送部27による移動途上の基材9に向けてインクの微小液滴を吐出する吐出部3を備える。搬送部27では、それぞれが図1中のX方向に長い複数のローラ271がY方向に配列されており、複数のローラ271の(+Y)側にはロール状の基材9(供給ロール)を保持する供給部272が設けられ、複数のローラ271の(−Y)側にはロール状の基材9(巻取ロール)を保持する巻取部273が設けられる。以下の説明では、単に基材9という場合は搬送途上の部位(すなわち、複数のローラ271上の基材9の部位)を指すものとする。
搬送部27の1つのローラ271aには基材9の走査方向の移動速度を検出するエンコーダ29が設けられ、制御部4がエンコーダ29の出力に基づいて巻取部273のモータの回転を制御することにより、基材9が(−Y)方向に一定速度にて移動する。実際には、供給部272が有するモータにて基材9に対して移動方向とは逆向き(すなわち、(+Y)方向)の負荷(テンション)を付与することにより、複数のローラ271上の基材9が波打つことなく滑らかに移動する。
複数のローラ271の上方(図1中の(+Z)側)には吐出部3が配置され、吐出部3は複数のローラ271を跨ぐようにして基台20に設けられるフレーム25に固定される。フレーム25上には紫外線を出射する光源39が設けられ、複数の光ファイバ(実際には、複数の光ファイバは束状となっており、図1では符号391を付して1本の太線にて示している。)を介して光源39からの光が吐出部3の内部へと導入される。
図2は吐出部3の底面図である。図2に示すように、吐出部3はそれぞれが互いに異なる色のインクを吐出する複数の(図2では、4個の)ヘッドユニット33を備え、複数のヘッドユニット33はY方向に配列されて吐出部3の本体30に固定される。図2中の最も(+Y)側のヘッドユニット33はK(ブラック)の色のインクを吐出し、Kのヘッドユニット33の(−Y)側のヘッドユニット33はC(シアン)の色のインクを吐出し、Cのヘッドユニット33の(−Y)側のヘッドユニット33はM(マゼンタ)の色のインクを吐出し、最も(−Y)側のヘッドユニット33はY(イエロー)の色のインクを吐出する。各色のインクは紫外線硬化剤を含んでおり、紫外線硬化性を有している。なお、吐出部3に、ライトシアン、ライトマゼンタ、ホワイト等の他の色用のヘッドユニットがさらに設けられてもよい。
各ヘッドユニット33では、例えばピエゾ駆動方式の複数のヘッド32が図2中のX方向(Y方向およびZ方向に垂直な方向であり、以下、「幅方向」という。)に千鳥状に配列されており、各ヘッド32の下面((−Z)側の面)には複数の吐出口(一部のヘッド32においてのみ符号321を付す点にて示す。)が幅方向に配列形成される。これにより、ヘッドユニット33の全体では、配列方向である幅方向に多数の吐出口321が一定のピッチにて配列され、基材9上において走査方向の各位置にて、幅方向に一列に並ぶ複数のドットの形成が可能とされる。実際には、各ヘッドユニット33の複数の吐出口321は幅方向に関して基材9上の印刷領域の全体に亘って(ここでは、基材9の幅方向の幅のほぼ全体に亘って)設けられており、基材9が吐出部3の下方を一回通過するのみで基材9への画像の印刷が完了する(いわゆる、ワンパス印刷)。
また、図2の吐出部3には、光源39に接続される光照射部38が複数のヘッドユニット33の(−Y)側に設けられる。光照射部38では、複数の光ファイバがX方向に沿って配列されており、基材9上においてX方向に伸びる線状の領域に光照射部38により紫外線が照射される。
印刷装置1では、各ヘッドユニット33がインク循環機構5(後述の図3参照)に接続されており、インク循環機構5によりインクがヘッドユニット33に供給されるとともに、ヘッドユニット33からインクが回収される。以下の説明では、複数の色のうちの一の色のヘッドユニット33およびインク循環機構5に着目するが、他の色のものも同様の構成となっている。
図3はヘッドユニット33およびインク循環機構5の構成を示す図である。なお、図3では3個のヘッド32を図示しているが、実際のヘッドユニット33には図2のように多数のヘッド32が設けられる。
図3に示すように、ヘッドユニット33は、複数のヘッド32の上方近傍にてインクを貯溜する供給タンク34、供給タンク34から複数のヘッド32へとインクをそれぞれ導入するインク導入部である複数のインク導入管351、複数のヘッド32の上方にて供給タンク34と2段構造にて設けられ、複数のヘッド32からのインクが流入する内部空間を有する回収部36、並びに、複数のヘッド32と回収部36とをそれぞれ接続するとともに複数のヘッド32内のインクを回収部36へと導くインク導出部である複数のインク導出管352を備える。なお、ヘッドユニット33の詳細な構造については後述する。
インク循環機構5は、インクを貯溜する貯溜タンク51を備え、貯溜タンク51は供給ライン52を介してヘッドユニット33の供給タンク34に接続されるとともに、回収ライン53、並びに、ヘッドユニット33の回収部36および複数のインク導出管352を介して複数のヘッド32に接続される。供給ライン52にはポンプ54およびフィルタ521が設けられ、フィルタ521にてインク内の不要物を除去しつつポンプ54により貯溜タンク51内のインクが供給タンク34に供給され、供給タンク34にてインクが貯溜される。貯溜タンク51の内部空間の水平な面における断面積は鉛直方向にほぼ一定となっており(供給タンク34において同様)、当該断面積は供給タンク34よりも大きくされる。
また、貯溜タンク51にはポンプ、圧力調整バルブ、圧力計等を有する主減圧機構55が接続されており、主減圧機構55により貯溜タンク51内(の気体)が大気圧より数百ミリバール(mbar)(例えば、500mbar(すなわち、5×10パスカル(Pa)))だけ低い圧力とされることにより、供給タンク34から複数のインク導入管351、複数のヘッド32、複数のインク導出管352、回収部36および回収ライン53を経由して貯溜タンク51に至る流路をインクにて満たした状態で、当該流路を介して供給タンク34から貯溜タンク51へとインクが戻される。
回収ライン53には流量制限部である流量調整バルブ531が設けられており、流量調整バルブ531の内部の流路である開口の面積に応じて、供給タンク34から貯溜タンク51へのインクの流量が制限される。本実施の形態における通常動作では、流量調整バルブ531内の流路の開口面積は変更されないため、供給タンク34から貯溜タンク51へのインクの流量は貯溜タンク51内の圧力(正確には、供給タンク34と貯溜タンク51との圧力差)に主に依存することになる。インク循環機構5では、主減圧機構55により貯溜タンク51内の圧力がほぼ一定に制御されるため、ヘッド32におけるインクの流量が時間的にほぼ一定となる。なお、印刷装置1の設計によっては、流量調整バルブ531と同じ圧力損失を生じさせる細い管が、流量調整バルブ531に代えて流量制限部として設けられてもよい。
実際には、インクの流量は、供給タンク34内のインクの液面の位置にも依存するが、本実施の形態にて用いられるインクの比重はほぼ1とされるとともに、印刷装置1ではインクの液面の位置の変動が±数ミリメートル(mm)の範囲内に調整されることにより、インクの液面の位置の変動は±1mbar未満の圧力変動に相当するのみとなる。したがって、供給タンク34内のインクの液面の位置の変動がインクの流量に及ぼす影響は、貯溜タンク51内の圧力変動に比べて極僅かであり、無視できる程度となる。
供給タンク34および貯溜タンク51のそれぞれには、インクの液面の位置(すなわち、インクレベル)を検出するインクレベルセンサ341,511が設けられる。供給タンク34および貯溜タンク51のそれぞれでは、所定の設定液面レベル(図3中にて符号L1,L2を付す破線にて示す。後述の図4および図5において同様。)を中央として上限である補充停止レベル、および、下限である補充開始レベルが設定されている。供給タンク34では、インクの液面の位置が補充開始レベル以下となると、ポンプ54により貯溜タンク51からインクが補充(供給)され、貯溜タンク51では、インクの液面の位置が補充開始レベル以下となると、図示省略のメインインクタンクからインクが補充される。
また、貯溜タンク51にはヒータ512および温度センサ(図示省略)が設けられ、インクを所定の温度(例えば45℃)に加熱してインクの粘度が常温よりも低くされる。実際には、ヘッド32にはドライバ回路が設けられており、温度が調整されたインクがヘッド32を通過することにより、ドライバ回路の冷却も行われる。これにより、印刷装置1では、別途冷却機構を設ける場合に比べて、印刷装置の製造コストが削減される。
供給タンク34にはポンプ、圧力調整バルブ、圧力計等を有する補助減圧機構37が接続されており、補助減圧機構37により供給タンク34内(の気体)が大気圧より数mbarだけ低い圧力とされる(すなわち、供給タンク34内が僅かに負圧にされる)。例えば、ヘッド32の各吐出口におけるインクの圧力を大気圧よりもαmbarだけ低くして、吐出口内にインクのメニスカスを形成する場合に、供給タンク34におけるインクの設定液面レベルL1と吐出口との鉛直方向の高さの差(図3中にて符号D1を付す矢印にて示す。)がβセンチメートル(cm)であるときには、印刷装置1にて用いられるインクの比重がほぼ1であるため、供給タンク34内の圧力が大気圧より(β+α)mbarだけ低くなるように、供給タンク34内が補助減圧機構37により減圧される。
印刷装置1では、このように供給タンク34内が減圧された状態において、各ヘッド32の複数の吐出口におけるインクの圧力が負圧になり、吐出口内にインクのメニスカスが形成されて吐出口からのインクの漏れが防止される。なお、上記のように供給タンク34内の圧力を大気圧より(β+α)mbarだけ低くする場合に、供給タンク34におけるインクの設定液面レベルL1と貯溜タンク51におけるインクの設定液面レベルL2との高さの差(図3中にて符号D2を付す矢印にて示す水頭差)を(β+α)cmとすることにより、仮に、主減圧機構55の異常により貯溜タンク51内が大気圧になったとしても、供給タンク34と貯溜タンク51との間のインクの移動を防止(または抑制)することが可能となる。もちろん、供給ライン52および回収ライン53のそれぞれにおいて異常時に流路を遮断する緊急遮断弁を設ける場合には、上記のような水頭差を設ける設計は必要とはならない。
以上のように、図3のインク循環機構5では、ポンプ54を駆動することにより貯溜タンク51内のインクが供給ライン52を介してヘッドユニット33の供給タンク34に供給されるとともに、貯溜タンク51内を負圧にすることにより回収ライン53を介して供給タンク34から貯溜タンク51へとインクが戻される。これにより、貯溜タンク51内の負圧を利用して、貯溜タンク51内にてインクを効率よく脱気し、ヘッド32内のインクに気泡が存在する場合に発生する吐出不良等、インクの吐出に不具合が生じることが防止される。また、貯溜タンク51内がほぼ一定の圧力に保たれることにより、ヘッドユニット33内を流れるインクの流量を(ほぼ)一定にしてインクの循環が適切に行われる。
図4は一の色のヘッドユニット33の正面図であり、図5は(+X)側から(−X)方向を向いて見た場合のヘッドユニット33の側面図である。また、図6は図4中の矢印A−Aの位置におけるヘッドユニット33の断面図であり、図6では複数のヘッド32を二点鎖線にて図示している。なお、図4および図6では6個のヘッド32を図示しているが、実際のヘッドユニット33には図2のように多数のヘッド32が設けられる。
図4および図5に示すように、ヘッドユニット33は複数のヘッド32を支持する固定部材であるセンターリブ31を有する。センターリブ31は、X方向に沿って見た場合の外形がT字状となっており(図5参照)、X方向およびY方向の幅が回収部36および供給タンク34とほぼ等しくされる上部311、並びに、X方向に長く、上下方向(Z方向)に平行な薄板部312を有する。センターリブ31の上部311は、供給タンク34の下方に位置する回収部36に固定され、薄板部312の両主面313には複数のヘッド32がX方向に沿って交互に固定される。これにより、ヘッドユニット33の走査方向(Y方向)の幅が過度に大きくなることを防止しつつ、千鳥状に配列される複数のヘッド32が強固に固定される。
ヘッドユニット33では、既述のように供給タンク34と回収部36とが2段構造にて設けられ、回収部36が複数のヘッド32と供給タンク34との間に位置する。図6に示すように回収部36は、水平な断面における外形が図6中のX方向に沿って緩やかに蛇行した形状となる内部空間361を有する。内部空間361では、水平な断面における外形が鉛直方向にほぼ一定となっており、鉛直方向の高さは、例えば10mmとされる。また、内部空間361のY方向の幅の最小値は12mmとされ、X方向に垂直な面における最小断面積は120mmとされる。既述のように、図4の回収部36の内部空間361内のインクは、インク循環機構5により回収ライン53を介して貯溜タンク51へと戻される。
図4に示すように、複数のインク導出管352は同じ長さかつ同じ流路径とされ、回収部36の内部空間361の底面(図6参照)からセンターリブ31の上部311を貫通して真下に真っ直ぐに伸びて複数のヘッド32にそれぞれ接続される。インク導出管352は高い耐薬品性を有する材料にて形成され、本実施の形態では、直径が4mmにて一定(流路に垂直な断面積が12.57mmにて一定)とされる。なお、高い耐薬品性を有する柔らかい材料は、通常高価となるが、ヘッドユニット33では、真っ直ぐな管部材をそのままインク導出管352として用いることができるため、高い耐薬品性を有するとともに比較的硬い安価な材料(例えば、Black PTFE(ポリテトラフルオロエチレン))を用いることが可能となる。
図4に示す供給タンク34は、既述のように減圧用の補助減圧機構37に接続されるとともに、供給ライン52を介して貯溜タンク51に接続される。供給ライン52においてヘッドユニット33の近傍には脱泡機522が設けられており、脱泡機522を通過したインクが供給タンク34にて貯溜される。
また、図4および図5に示すように、複数のインク導入管351は同じ長さかつ同じ流路径とされ、供給タンク34の内部空間の底面から回収部36およびセンターリブ31の上部311を貫通して真下に真っ直ぐに伸びて複数のヘッド32にそれぞれ接続される。実際には、図6に示すように、回収部36の水平な断面において、内部空間361の領域と重ならない位置を複数のインク導入管351が通過しており、内部空間361が複数のインク導入管351との干渉を避けた形状となっている。インク導入管351もインク導出管352と同様の材料にて形成され、直径も同じサイズとなっている。
以上のように、ヘッドユニット33では、インク導入部において供給タンク34から複数のヘッド32へと至る複数の流路が、抵抗が極めて低くなるストレート形状にて同一とされ、インク導出部において複数のヘッド32から回収部36へと至る複数の流路も、抵抗が極めて低くなるストレート形状にて同一とされる。また、回収部36の内部空間361ではインクが流れる方向に垂直な断面がインク導出管352の断面に比べて十分に大きくされており、複数のインク導出管352の出口(内部空間361側の開口)から回収ライン53の回収部36側の開口までの流路抵抗の差は無視できる程度となる。したがって、ヘッドユニット33では、供給タンク34から複数のヘッド32までの流路抵抗が等しく、複数のヘッド32から回収ライン53までの流路抵抗もほぼ等しいといえる。
図7は比較例の印刷装置91の一部の構成を示す図である。図7の比較例の印刷装置91では、長いインク導入管94の一端が供給タンク93に接続され、インク導入管94の他端近傍には複数のヘッド92にそれぞれ接続される複数の分岐管941が設けられる。また、貯溜タンク95には、長いインク導出管96の一端が接続されており、インク導出管96の他端近傍には複数のヘッド92にそれぞれ接続される複数の分岐管961が設けられる。このような比較例の印刷装置91では、供給タンク93から図7中の最も左側のヘッド92aへと至る流路の抵抗が最も小さくなり、供給タンク93から図7中の最も右側のヘッド92bへと至る流路の抵抗が最も大きくなる(ただし、これらの流路はインク導入管94の一部を共有している。)。また、ヘッド92aから貯溜タンク95へと至る流路の抵抗が最も大きくなり、ヘッド92bから貯溜タンク95へと至る流路の抵抗が最も小さくなる。その結果、複数のヘッド92において吐出口におけるインクの圧力が相違してしまい、吐出口に対する基材9上のインクの着弾位置等の複数のヘッド92間でのばらつき(相違)が顕著となってしまう。
これに対し、図4に示すヘッドユニット33では、供給タンク34から複数のヘッド32へと至る複数の流路を形成する複数のインク導入管351を同一形状として当該複数の流路の抵抗が等しくされ、複数のヘッド32から回収部36へと至る複数の流路を形成する複数のインク導出管352を同一形状として当該複数の流路の抵抗が等しくされることにより、複数のヘッド32においてインクの流量および吐出口におけるインクの圧力を等しくすることができる。その結果、吐出口に対するインクの着弾位置等の複数のヘッド32間でのばらつき(すなわち、相違)を抑制して、画像を精度よく印刷することができる。
また、ヘッドユニット33では、複数のインク導入管351が供給タンク34から同じ長さかつ同じ流路径にて真下に真っ直ぐに伸びて複数のヘッド32にそれぞれ接続されることにより、供給タンク34と複数のヘッド32との間における流路抵抗(および圧力損失)を極めて低くすることができる。
ところで、本実施の形態にて用いられるヘッド32では吐出口におけるインクの圧力の変動(時間的な変動)が±1mbarの範囲内であれば、吐出口に対する基材9上のインクの着弾位置等の変動はほとんど生じない。したがって、仮に、貯溜タンク51内の圧力が変動し、ヘッド32におけるインクの流量が予め設定された設定流量に対して±10%の範囲にて変動する場合に、各ヘッド32において吐出口に対するインクの着弾位置等の変動を抑制するには、インク導入管351における設定流量での圧力損失が10mbar以下とされる必要がある。上述したように、ヘッドユニット33では、供給タンク34とヘッド32との間のインク導入管351における流路抵抗がヘッド32と貯溜タンク51との間における流路抵抗に比べて十分に小さくされ、インク導入管351における設定流量での圧力損失が極めて小さくなる(10mbar以下とされる)ことにより、吐出口におけるインクの圧力の変動を±1mbarの範囲内として、吐出口に対するインクの着弾位置等の変動を抑制することができる。
ヘッドユニット33では、複数のヘッド32と供給タンク34との間に位置する回収部36の内部空間361が複数のインク導入管351との干渉を避けた形状を有するとともに、複数のインク導出管352が回収部36から同じ長さかつ同じ流路径にて真下に真っ直ぐに伸びて複数のヘッド32にそれぞれ接続されることにより、複数のヘッド32と回収部36との間における流路抵抗(および圧力損失)を極めて低くしつつ、ヘッドユニット33の薄型化を図って、複数の色のヘッドユニット33を走査方向に狭い間隔にて配列することが実現される。
ここで、仮に、搬送部27(図1参照)による基材9の移動速度が僅かに変動する、あるいは、移動途上の基材9が僅かに波打つ場合等に、複数の色のヘッドユニット33が走査方向に広い間隔にて配列されると、複数の色にて互いに対応するドットの描画位置が大きくずれてしまい、印刷画像の質が低下してしまう。これに対し、印刷装置1では、複数の色のヘッドユニット33を走査方向に狭い間隔にて配列することができ、印刷画像の質の低下を抑制することができる。
また、ヘッドユニット33では、複数のヘッド32が、吐出口の配列方向に長く、上下方向に平行な薄板部312の両主面313に配列方向に沿って交互に固定されることにより、配列方向および上下方向に垂直な方向(すなわち、走査方向)に関してヘッド32間の間隔が過度に大きくなることを防止しつつ、千鳥状に配置される複数のヘッド32を強固に支持することができる。これにより、薄板部312の一方の主面に固定されるヘッド32により基材9上に吐出されるインク(ドット)、および、他方の主面に固定されるヘッド32により基材9上に吐出されるインクにおいて、基材9上への着弾後、後続の光照射部38により光が照射されるまでの時間の差を小さくすることができ、印刷画像において当該時間の差に起因するムラが発生することを抑制することができる。
図8は関連技術に係るヘッドユニットを示す図である。図8のヘッドユニット33aでは、複数のヘッド32の上方にて供給タンク34および回収部36が水平方向に隣接して配置される。
供給タンク34には下方に伸びる1つのインク導入管351が接続されており、インク導入管351は供給タンク34とは反対側にて2つの第1分岐管3511に分岐し、各第1分岐管3511がインク導入管351とは反対側にて2つの第2分岐管3512に分岐する。そして、4個の第2分岐管3512が4個のヘッド32にそれぞれ接続されることにより、供給タンク34から複数のヘッド32へとインクを導入するインク導入部が構築される。ここで、2つの第1分岐管3511は、流路の全体の長さ、太さ、屈曲状態等が一致する同一形状とされ、4個の第2分岐管3512も同一形状とされる。なお、図8では、インク導入管351、第1分岐管3511および第2分岐管3512を太線にて示している。
図8のヘッドユニット33aでは、複数のヘッド32から回収部36へとインクを導出するインク導出部もインク導入部と同様の構成となっている。すなわち、回収部36から下方に伸びる1つのインク導出管352が回収部36とは反対側にて2つの第1分岐管3521に分岐し、各第1分岐管3521がインク導出管352とは反対側にて2つの第2分岐管3522に分岐し、複数の第2分岐管3522が複数のヘッド32にそれぞれ接続されることにより、複数のヘッド32から回収部36へとインクが導出される。2つの第1分岐管3521は同一形状とされ、4個の第2分岐管3522も同一形状とされる。
上記構造により、図8のヘッドユニット33aでは、供給タンク34から複数のヘッド32へと至る複数の流路(ただし、インク導入管351は全ての流路で共有され、第1分岐管3511は2つの流路で共有される。インク導出部において同様。)の抵抗を等しくするとともに、複数のヘッド32から回収部36へと至る複数の流路の抵抗も等しくして、複数のヘッド32においてインクの流量、および、吐出口におけるインクの圧力をおよそ等しくすることができ、その結果、吐出口に対するインクの着弾位置等の複数のヘッド32間でのばらつきを抑制することができる。
以上のように、ヘッドユニット33,33aの複数のヘッド32において、吐出口におけるインクの圧力を等しくして吐出口に対するインクの着弾位置等のばらつきを抑制するという観点では、インク導入部において供給タンク34から複数のヘッド32へと至る複数の流路が同一形状(すなわち、インクの流路の各位置における流路に垂直な断面形状が同一)とされて当該複数の流路の抵抗が等しくされ、インク導出部において複数のヘッド32から回収部36へと至る複数の流路も同一形状とされて当該複数の流路の抵抗が等しくされることが重要となる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
図4のヘッドユニット33では、回収部36が複数のヘッド32と供給タンク34との間に配置されるが、供給タンク34が複数のヘッド32と回収部36との間に配置されてもよい。この場合、供給タンク34の内部空間が上方の回収部36から真下に真っ直ぐに伸びる複数のインク導出管352との干渉を避けた形状とされる。この場合も、ヘッドユニット33の薄型化を図って、複数の色のヘッドユニット33を走査方向に狭い間隔にて配列することが可能となる。
また、供給タンク34が複数のヘッド32と回収部36との間に配置されるヘッドユニットでは、複数のヘッド32を支持するセンターリブ31は供給タンク34の下面に取り付けられる。このように、センターリブ31が、2段構造とされる供給タンク34および回収部36のうち下方に設けられる部材の下面に取り付けられることにより、ヘッドユニット33の薄型化を図りつつ、複数のヘッド32を強固に支持することができる。
ヘッドユニット33,33aは、供給タンク34および貯溜タンク51内の圧力を精度よく調整して、ヘッド32内を移動するインクの流量や圧力の変動が抑制される上記インク循環機構5に特に適しているが、貯溜タンク51における主減圧機構55が省略されるとともに回収ライン53に供給タンク34から貯溜タンク51へとインクを戻すポンプが設けられるインク循環機構にてヘッドユニット33,33aが用いられてもよい。このようにポンプを用いてインクを供給タンク34から貯溜タンク51へと戻す場合には、ポンプの脈動等の影響によりヘッド32内を移動するインクの流量や圧力が変動するが、ヘッドユニット33,33aでは、吐出口におけるインクの圧力の複数のヘッド32間でのばらつきを抑えることが可能であるため、印刷画像においてある程度の質が確保される。
図1の印刷装置1(いわゆる、ロールtoロール方式の印刷装置)では、基材9を走査方向に移動する搬送部27により、複数の吐出口の配列方向に交差する走査方向に基材9が吐出部3に対して一定速度にて移動するが、印刷装置1では吐出部3を走査方向に移動する機構が設けられてもよい。また、図9に示す印刷装置1a(枚葉式の印刷装置)のように、矩形の基材9を保持するステージ21、および、ステージ21を走査方向(図9中のY方向)に移動するステージ移動機構22が設けられてもよい。このように、基材9を吐出部3に対して相対的に走査方向に移動する走査機構は様々な構成にて実現可能である。なお、図9の印刷装置1aでは、基台20上に設けられる位置検出モジュール23により、基台20に対するステージ21の位置が検出可能となっている。
印刷装置1,1aにおける印刷媒体は、シート状の基材9以外に、プラスチックにて形成される板状の部材や印刷用紙等であってもよい。
印刷装置の外観を示す斜視図である。 吐出部の底面図である。 インク循環機構の構成を示す図である。 ヘッドユニットの正面図である。 ヘッドユニットの側面図である。 ヘッドユニットの断面図である。 比較例の印刷装置を示す図である。 関連技術に係るヘッドユニットを示す図である。 印刷装置の他の例を示す図である。
符号の説明
1,1a 印刷装置
5 インク循環機構
31 センターリブ
32 ヘッド
33,33a ヘッドユニット
34 供給タンク
36 回収部
37 補助減圧機構
51 貯溜タンク
52 供給ライン
54 ポンプ
55 主減圧機構
312 薄板部
313 主面
321 吐出口
351 インク導入管
352 インク導出管
361 内部空間
3511,3512 (インク導入部の)分岐管
3521,3522 (インク導出部の)分岐管

Claims (7)

  1. インクジェット方式の印刷装置において、インクを貯溜する貯溜タンクからインクが供給されるとともに、内部のインクが前記貯溜タンクへと戻されるヘッドユニットであって、
    それぞれが所定の配列方向に配列される複数の吐出口を有し、前記複数の吐出口からインクの微小液滴を吐出する複数のヘッドと、
    前記複数のヘッドの上方にてインクを貯溜する供給タンクと、
    前記供給タンクから前記複数のヘッドへとインクを導入するインク導入部と、
    前記複数のヘッドからのインクが流入する内部空間を有する回収部と、
    前記複数のヘッドと前記回収部とを接続するインク導出部と、
    を備え、
    前記インク導入部において、前記供給タンクから前記複数のヘッドへと至る複数の流路が同一形状であり、前記複数の流路が、前記供給タンクから同じ長さかつ同じ流路径にて真下に真っ直ぐに伸びて前記複数のヘッドにそれぞれ接続される複数のインク導入管により形成され、
    前記インク導出部において、前記複数のヘッドから前記回収部へと至る複数の流路が同一形状であり、前記複数の流路が、前記回収部から同じ長さかつ同じ流路径にて真下に真っ直ぐに伸びて前記複数のヘッドにそれぞれ接続される複数のインク導出管により形成され、
    前記回収部が、前記複数のヘッドと前記供給タンクとの間に位置するとともに前記複数のインク導入管との干渉を避けた形状を有し、または、前記供給タンクが、前記複数のヘッドと前記回収部との間に位置するとともに前記複数のインク導出管との干渉を避けた形状を有することを特徴とするヘッドユニット。
  2. 請求項に記載のヘッドユニットであって、
    前記回収部の上方に前記供給タンクが位置することを特徴とするヘッドユニット。
  3. 請求項1または2に記載のヘッドユニットであって、
    前記複数のヘッドが前記配列方向に千鳥状に配列されることを特徴とするヘッドユニット。
  4. 請求項に記載のヘッドユニットであって、
    前記配列方向に長く、上下方向に平行な薄板部の両主面に前記複数のヘッドが前記配列方向に沿って交互に固定される固定部材をさらに備え、
    前記固定部材が、前記供給タンクおよび前記回収部のうち下方に設けられる部材に取り付けられることを特徴とするヘッドユニット。
  5. インクジェット方式の印刷装置であって、
    請求項1ないしのいずれかに記載のヘッドユニットと、
    インクを貯溜する貯溜タンクから前記ヘッドユニットの前記供給タンクへとインクを供給するとともに、前記回収部の前記内部空間から前記貯溜タンクへとインクを戻すインク循環機構と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項に記載の印刷装置であって、
    前記インク循環機構が、
    前記貯溜タンクから前記ヘッドユニットへのインクの供給ラインに設けられ、前記貯溜タンク内のインクを前記供給タンクに供給するポンプと、
    前記貯溜タンク内を減圧することにより、前記供給タンクから前記複数のヘッドのそれぞれを経由して前記貯溜タンクに至る流路をインクにて満たした状態で前記流路を介して前記供給タンクから前記貯溜タンクへとインクを戻す減圧機構と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項に記載の印刷装置であって、
    前記ヘッドユニットの前記供給タンク内を減圧するもう1つの減圧機構をさらに備え、
    前記もう1つの減圧機構により前記供給タンク内が減圧された状態において前記複数の吐出口内にインクのメニスカスが形成されることを特徴とする印刷装置。
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