JP5082624B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙の表裏面への両面印刷が可能な孔版印刷装置に関し、詳しくは、1版分の長さ内に第1の画像と第2の画像が並べて製版された孔版原紙としてのマスタを印刷ドラムの外周面に巻装し、単一の印刷ドラム構成下で自動的に再給紙して印刷を行う孔版印刷装置に関する。
感熱デジタル孔版印刷装置が知られており、これは多孔性の支持円筒体に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複層巻装した構成の回転自在な版胴に、穿孔製版したマスタを巻着し、版胴内部に設けられたインキ供給部材よりインキを供給して、版胴開孔部、マスタ穿孔部よりインキを滲み出させて、版胴側へプレスローラ等で用紙を連続的に押圧して、印刷を行っている。
ここで用いる孔版マスタは熱可塑性樹脂フィルムと多孔質支持体の和紙繊維とか合成繊維、あるいは和紙と合成繊維を混抄したものを貼り合わせたラミネート構造をなすものが利用されている。この版胴に巻着されるマスタは、サーマルヘッドの発熱素子に接触することで、原稿画像に応じた穿孔製版が成され、このマスタ穿孔部より版胴開孔部通過のインキを滲み出させて、用紙に印刷を行っている。
なお、特開平6−48014号公報(特許文献1)には、孔版印刷用原紙からインクを押し出してインク受容体上に転写し、さらに被印刷体に転写して印刷することで、用紙に対して適正な量のインクを転移させることができる孔版印刷装置が開示される。
このような従来の孔版印刷装置に使用されている多孔性円筒状版胴の開口部分は印刷される最大用紙に合わせて設定され、例えばA3用紙が最大用紙とすると約420mm前後の開口長さの版胴が用いられ、小さいサイズの用紙の場合は印刷に使用しない余白部分が多くなってしまい、マスタに付着して廃棄されるインキなどと共に、マスタが無駄に消費さされてしまう欠点があった。そこで、特開昭64−24783号(特許2625437号)公報(特許文献2)には、給紙部にセットされたシートのサイズを検知し、サイズに応じて引き出された製版済みの感熱孔版原紙の切断長さを変更調整するようにし、これにより大きさの小さい印刷物を形成する際における原紙の消費の無駄を省くようにした孔版印刷装置が開示される。
ところで、印刷用紙の消費量を低減するために、印刷用紙の表裏両面に印刷を行う両面印刷が行われるようになってきた。このような両面印刷においては、一般的に、給紙部に積載された印刷用紙を1枚ずつ分離して給紙し、片面を印刷した後に排紙トレイに排出積載された印刷済み用紙を再度裏返して給紙し、もう片面を印刷する方式が採られたものが提案されている。この両面印刷方式では、同一工程の印刷を2度行うことになり、印刷時間が長くなるとともに、片面印刷済みの印刷用紙を綺麗に揃え直して再度給紙部にセットしたりする作業が必要であるために非常に面倒であった。
このような状況に対処すべく、2つの印刷ドラムを対向させ、ワンパス(1回の用紙搬送)で両面に同時に印刷できる両面印刷装置が提案されているが、装置が大型化することや、片面印刷時には片側の印刷ドラムからの印刷用紙裏面へのインキ転移を防ぐために未製版マスタを巻装しておく必要がある等の制約があり、マスタが無駄に消費されるとともに操作が面倒である等の問題があった。
そこで二つの版胴を対向させて印刷を行う等の方法で、ワンパスで両面に印刷できる装置の提案が望まれているが、装置が大型化することや、片面印刷時には片側の版胴からのインキ転位を防ぐために、無製版マスタを巻着しておく等の制約が有り、このような条件下ではマスタが余計に無駄に消費されると共に操作が面倒であった。
そこで版胴製版面を2分割し、押圧手段を連続的に版胴に押圧させながら前後の製版面に対して用紙を反転させて両面の印刷を行う方法が試されている。
例えば、特開2003−200645号公報(特許文献3)には、1版分の長さ内に第1の画像と第2の画像が印刷用紙の搬送方向に並べて製版されたマスタを印刷ドラムの外周面に巻装し、プレスローラの印刷ドラムに対する押圧タイミングを制御しながら、表面印刷済みの印刷用紙を排出方向切換え手段により再給紙手段へ案内し、再給紙手段によりプレスローラの周面に沿って反転させて再給紙し、裏面印刷を終えた後排出する方式の両面印刷装置が提案されている。
この方式では片面印刷がなされた印刷用紙がインキの乾燥が十分になされない状態で再給紙のためにプレスローラの表面に接触するため、プレスローラへのインキの転移が起こりやすく、次の印刷用紙を汚しやすい。このプレスローラへのインキ付着を抑制するために、プレスローラの表面をクリーニングするクリーニングローラを設けている。
このような、両面印刷を行う場合、表面印刷済みの印刷用紙を排出方向切換え手段により再給紙手段へ再度搬送する必要がある。この再給紙手段における用紙搬送や、通常の排紙に使用される搬送手段としては、例えば、特開昭60−148864号公報(特許文献4)に開示されるように、ローラ間にベルトを張設してファンなどで吸引しながら搬送する排紙搬送装置が用いられ、これによって、用紙がプレスローラの周面に沿って反転させて再給紙され、あるいは、排紙トレイに送出されている。
特開平6−48014号公報 特開昭64−24783号公報 特開2003−200645号公報 特開昭60−148864号公報
しかしながら、両面印刷を行う場合、版胴より剥がされて搬送手段により吸引搬送されてくる片面印刷後の用紙は、画像の大きさとか片寄り、用紙の腰とか剥離ファンによる送風圧ムラなどの影響により版胴からの剥離が不均一になる。その結果、用紙の搬送方向に対する傾きやずれが生じやすく、僅かに斜行した状態で搬送されてきた場合には、その搬送されてきた用紙が搬送方向に対して斜行した状態でそのまま押圧手段に送り出されてしまうこととなる。このような場合、反転して印刷される第2面の搬送方向の画像位置ズレ(縦レジストと呼ぶ)が大きくなってしまうことがあった。
また1個の版胴で表裏を連続的に反転しながら印刷を行う方式であるため、反転側の画像位置のみを搬送方向と直行する方向に切換え変更することは、操作し難い構成となっているといった問題がある。
本発明は、再給紙手段の用紙搬送装置が用紙の搬送方向と直交する方向への画像移動を行うことにより、第2面の画像位置ズレを防止できる孔版印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、製版手段により1版分の長さ内に表面印刷用の第1の画像と裏面印刷用の第2の画像が並べて製版されたマスタを、自身の中心軸線廻りに回転自在に支持された多孔性円筒状版胴の外周面に巻装し、前記版胴に対して相対的に接離自在な押圧部材により前記版胴の略前後2分割された第1面に用紙を押圧して片面印刷を行うとともに同用紙を版胴下方に配備された再給紙手段により反転し、前記反転した用紙を前記版胴の第2面に前記押圧部材により押圧して他面印刷を行う孔版印刷装置において、前記再給紙手段の用紙搬送装置には前記用紙の搬送方向と直交する方向の位置を規制する一対のガイド部材と前記用紙を搬送方向に送る一対の搬送ローラに掛け渡された搬送ベルトとを配備して、前記用紙に対する上記第2面の印刷画像位置を用紙搬送と直交する方向に移動させるために、前記一対のガイド部材を用紙搬送と直行する方向に互いを接離移動させる機構と、前記一対の搬送ローラの片方を用紙搬送方向と直行する方向に移動させることで搬送ベルトを搬送方向に対して傾斜させる機構とを有し、画像位置設定値に応じて前記ガイド部材移動機構と前記搬送ローラ移動機構とを駆動制御することを特徴とする孔版印刷装置。
請求項記載の発明では、請求項記載の孔版印刷装置において、前記一対の搬送ローラの一方の枢軸部材と前記各ガイド部材とは連動部材を介して連結可能に形成され、前記一方の搬送ローラによる用紙の搬送方向と直交する方向への切換えに連動して、前記一対のガイド部材の少なくとも一方が同方向に切換え保持されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、用紙搬送装置に吸引されて搬送される用紙の側縁部を規制するガイド部材と、画像位置設定値に応じて僅かに傾斜するよう制御された搬送ベルトとによって用紙が搬送時に斜行した状態で載置されても、その用紙をガイド部材の側壁方向に移動させながら接触させて搬送し、用紙の進行方向に対して真っ直ぐに修正することができるようになるので、用紙の縦レジストの悪化が防止され、特に、第2面の用紙の搬送方向と直交する方向への画像移動も簡単に行えるようになる。
請求項記載の発明によれば、一対の搬送ローラの一方の搬送方向と直交する方向への切換えに応じて連動部材が一対のガイド部材の少なくとも一方を同方向に連動して切換えるので、搬送ベルトを傾け、用紙を斜めに移動搬送させて位置あわせする操作を簡素な構造により容易に行うことが出来る。
図1は、本発明の一実施形態を採用した孔版印刷装置を示している。この孔版印刷装置は、印刷部120、製版部130、給紙部140、排版部150、排紙部160、画像読取部170、押圧手段180、再給紙手段190及び切換部材23等を有している。再給紙手段190は後述するように再給紙用ガイド手段200と用紙搬送装置としての搬送装置下部55とガイド部240とを備える。
装置本体100のほぼ中央に配置された印刷部120は、印刷ドラムを成す版胴1と押圧手段180としてのプレスローラ15とを有している。版胴1は装置本体100に回転自在に支持されており、図示しない版胴駆動手段によって回転駆動される。版胴1はその外周面に開閉自在なクランパ7を有しており、両面印刷時において版胴1の外周面には製版部130で製版された分割製版済みマスタ8(図3参照)が巻装される。分割製版済みマスタ8には表面画像に応じた第1製版画像(第1面8A画像)と、裏面画像に応じた第2製版画像(第2面8B画像)が形成されており、第1面8Aと第2面8B間には未製版部分8Cが形成されている。
分割製版済みマスタ8は、版胴1上において、第1製版画像8Aが図1に示す表面領域e1に、第2製版画像8Bが同裏面領域e2に、未製版部分8Cが同中間領域e3にそれぞれ対応するように巻装される。版胴1の外周面近傍には、版胴1の位置を検知する図示しないロータリエンコーダが設けられている。
版胴1の左側上部には、画像情報に基づいてマスタ8を製版する製版部130が配設されている。製版部130において、マスタ8はマスタロール8aとして巻成されており、図示しないホルダ手段によりそのロール芯8bを回転可能に支持している。
マスタ8は図示しない製版側板に回転自在に支持されたプラテンローラ9に、無数の発熱素子を有するサーマルヘッド10により押圧されている。図示しないステッピングモータによりプラテンローラ9が時計回り方向に回転駆動されることにより、マスタ8がマスタロール8aより繰り出されるようになっている。
サーマルヘッド10は、図示しないバネ部等材によりプラテンローラ9に向けて付勢されている。プラテンローラ9のマスタ搬送方向下流側には、図示しない製版側板間に互いに圧接した状態で回転自在に支持された搬送ローラ対12が設けられている。搬送ローラ対12はプラテンローラ9の周速より僅かに早い速度に設定されており、マスタ8との間で滑りながらマスタ8に適度な張力を付加するようになっている。
搬送ローラ対12の上流側には、製版されたマスタ8を適当な長さに切断するカッタ11が設けられている。カッタ11は、上刃11aと、下刃11bから構成されるギロチンタイプである。カッタとしては回転刃移動タイプ等のものでもよい。なお、図示しない製版側板間に固定され、マスタ8の先端を案内するマスタガイド板13を備える。これらが製版部130を構成している。
装置本体の上部には画像読取部170が配設されている。画像読取部170は、図示しないコンタクトガラス、コンタクトガラスに対して接離自在に設けられた図示しない圧板、原稿画像を走査して読み取るそれぞれ図示しない反射ミラー及び蛍光灯、走査された画像を集束する図示しないレンズ、集束された画像を処理する図示しない画像センサ等を有している。
画像読取部170により読み取られた原稿の画像情報は図示しない制御手段(例えば両面印刷装置のメインコントローラ)へ送られる。この画像情報に基づいて制御手段により製版部130のサーマルヘッド10が駆動され、発熱素子に通電されて加熱穿孔製版が行われる。図示しない制御手段には通常の片面印刷か両面を印刷するかの指令がオペレータにより図示しない操作パネルにより適時に入力される。
版胴1は、多孔性支持円筒体の外周面に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装した構成を有しており、インキパイプ5を支軸に回転自在に支持された図示しないフランジに固定されている。版胴1は、図示しない駆動伝達手段(ギア等)により図示しない駆動源から駆動力を伝達されて時計回り方向に回転駆動される。
版胴1の内部には、インキパイプ5に固定された図示しない側板により、インキローラ軸を回転自在に支持されたインキローラ2が設けられており、インキローラ2は図示しない駆動伝達手段(ギア、ベルト等)により版胴1と同期して同方向に回転駆動される。インキローラ2の外周面と僅かに隙間を設けてドクタローラ3が設けられており、該ドクタローラ3によってインキローラ2とドクタローラ3との間の楔状空間に形成されるインキ溜まり4のインキがインキローラ2の外表面に薄膜状に供給される。
インキ溜まり4のインキは、図示しないインキ供給装置により版胴1の外部に設けられたインキパック等より吸引されてインキパイプ5の供給穴5aより滴下供給される。
版胴1はインキが通過可能な開孔部1aと、非開孔部1bを有している。非開孔部1bの表面には、版胴1の回転中心線に対して平行状態で、磁性体で形成されたステージ6が設けられている。ステージ6と平行にクランパ軸7aが回動可能に支持され、クランパ軸7aにはクランパ7が一体に固定されている。クランパ7は図示しない開閉装置により所定位置で開閉される。
版胴1は、装置本体100に対して、自身の軸線方向にインキパック等と一体で、すなわち1つのユニットとして着脱可能に設けられているとともに、図示しない版胴軸方向移動手段により軸線方向に移動調整自在に設けられている。
版胴1の下側には、版胴1に対して接離自在な押圧手段180が配設されている。
図2に示すように、押圧手段180は、図示しない装置本体側板に回転自在に支持されたアーム軸16aと、アーム軸16aの一端側に固定されたプレスローラム16と、プレスローラム16に軸部を回転自在に支持された押圧部材としてのプレスローラ15と、を有している。
図2に示すように、アーム210のアーム軸16aに対して下端側には回転自在なカムフォロア160が設けられている。カムフォロア160は図示しない装置本体側板に回転自在に支持されている複数のカム211に、スプリング212等により当接するように付勢さている。複数のカム211は図示しない駆動手段により版胴1と同期して回転し、プレスローラ15を所定の位置で版胴1に当接したり、離間させるように機能する。
ここでは複数のカム210を切換えて、第1面8A、第2面8B、全体のように押圧範囲を切換えるような方式が採用されている。プレスローラ15は版胴1と略同じ周速度で版胴1と反対方向に回転駆動される。すなわち、上述した特許文献3に記載の方式と同様に、カムによりプレスローラ15による印圧範囲を切換えるようになっている。
図2に示すように、プレスローラ15の下方には再給紙レジストローラ17が配設されている。コロ状の再給紙レジストローラ17は支軸17aに回転自在に支持されており、支軸17aは再給紙レジスト支持部材としての揺動アーム220の一端に取り付けられている。略へ字形状を呈する揺動アーム220はアーム16に固設された支軸220aにその曲折部を揺動自在に支持されている。揺動アーム220の他端には、図示しないブラケットを介してアーム16に取り付けられたソレノイド230のプランジャ231と、一端を一方のアーム16に固着され揺動アーム220に対して支軸220aを中心に図2において反時計回り方向への回動付勢力を付与する引張ばね232の他端とが取り付けられている。この構成より再給紙レジストローラ17は、ソレノイド230が作動されるとその周面を所定の圧接力でプレスローラ15の周面に圧接する図2に実線で示す圧接位置を占め、ソレノイド230の作動が解除されると引張ばね232の付勢力によってその周面がプレスローラ15の周面から離間する図2に2点鎖線で示す離間位置を占める。ソレノイド230と引張ばね232とによって再給紙レジスト接離機構235が構成されている。
図1、2に示すように、プレスローラ15の右側にはプレスローラ15表面に近接して湾曲したローラガイド板18が設けられている。ローラガイド板18の表面には、搬送時(再給紙時)の印刷用紙の抵抗を低減するために摩擦係数の低いテフロン(登録商標)樹脂などがコーティングされている。
プレスローラ15の外表面にはオフセット印刷機などで印刷物の汚れ防止等に用いられているガラスビーズ等が均一に形成されており、版胴1の表面と接触した場合や、後述する印刷された用紙45の画像面のインキなどによる汚れが極力少なくなるようになっている。
図1に示すように、プレスローラ15の右側には、給送手段としての給紙装置35が配設されている。給紙装置35は、記録媒体としての用紙45を積載収容する給紙トレイ36と、積載された印刷用紙45を一枚ずつ分離して給紙する給紙コロ37と、分離給紙された印刷用紙45を所定のタイミングで版胴1とプレスローラ15との間の印刷ニップ部に向けて搬送するレジストローラ対14を有している。
図1に示すように、版胴1の左側には、版胴1に近接して回動自在に支持された剥離爪26と、版胴1の表面に圧搾空気を吹き付けて用紙45を剥離する剥離ファン27が設けられている。剥離爪26の下側には、排出手段160を成す排紙搬送装置38が設けられている。排紙搬送装置38は、図示しない装置本体側板間に回転自在に支持され、図示しない駆動装置により反時計回り方向に回転駆動される排紙ローラ前19、排紙ローラ後20と、これらの排紙ローラ間に掛け回された排紙ベルト21と、用紙45を排紙ベルト21の表面に吸引する吸引ファン22を有している。
排紙搬送装置38とプレスローラ15との間には、図示しない筐体側板に回転可能に枢支された軸に切換部材としての切換えガイド板23が固定されている。この切換えガイド板23は図示しない駆動手段(ソレノイド、ステッピングモータ等)により所定位置で揺動(上下動)するようになっている。通常は図1に示す位置、即ち、排紙搬送装置38へ案内する位置に保持されている。
ここで、排紙搬送装置38の左側には排紙された用紙45を積載する排紙トレイ123が配備される。
図1,2に示すように、排紙搬送装置38の下部には再給紙手段190が配備される。再給紙手段190は再給紙用ガイド手段200と用紙搬送装置としての搬送装置下部55とガイド部240とを備える。
図2に示すように、再給紙用ガイド手段200は、搬送装置下部55の上部に配備され、切換えガイド板23により再給紙手段190へ切換えられた片面(表面)印刷済みの用紙45Aを一時的に保持して(図4参照)、搬送装置下部55にガイドする機能を有し、これによって、搬送装置下部55に対して再給紙可能な状態に用紙45Aをセットしている。
ここで再給紙用ガイド手段200は、図2に示すように、片面印刷済みの印刷用紙45Aの先端部を一時的に保持する移動ガイド81と、該移動ガイド81を往復移動させるベルト送り機構からなる往復駆動機構82(図2中には2点鎖線で概略的に表示した)を有している。
移動ガイド81は往復駆動機構82により駆動(往復移動)される移動ブラケット83と、該移動ブラケット83に印刷用紙45Aの給紙方向と直交する方向に設けられた保持部材84を有している。
保持部材84は、表面印刷済み用紙45Aの先端部を印刷ニップ部近傍の第1の位置としての移動位置P1(図2中に2点鎖線で示す)で挟持し、移動位置P1よりも低い再給紙手段56の上流側近傍の第2の位置としての初期位置P2(図2中に実線で示す)に達し、そこで、例えば図5に示すように、表面印刷済み用紙45Aの先端部を開放するとの用紙挟持手段としての機能を供える。
このような保持部材84は、表面印刷済み用紙45Aの先端部を挟持し、載置するための挟持台84a(移動ブラケット83に重ねて結合される)と、表面印刷済み用紙45Aの先端部を挟持する開閉自在なクランプ爪84cと、クランプ爪84cの自由端を挟持台84aの上面に押し付ける向きに付勢する図示しないねじりコイルバネと、クランプ爪84cと一体のクランプ軸84dの紙面の奥側に固定された上下に延びる解除レバー84fと、解除レバー84fを解除作動させる移動位置P1と初期位置P2の上下ストッパ84s1,84s2と、から構成される。
ここで、挟持台84aの両側端には一対の突起83aが一体的に形成され、これらは、装置本体側板対(図2中には一部を2点差線で矩形状に表示した)の案内溝85に緩く嵌合されている。移動ブラケット83の紙面奥側の下部には、取付部86が一体的に設けられ、往復駆動機構82側の送りベルトBtに連結されている。
移動ガイド81はこれが移動位置P1を占めた時(図2、図3参照)、クランプ爪84cとクランプ軸84dを介して一体の解除レバー84fが上ストッパSt1に当接して一旦開放される。その後、上ストッパSt1より離脱すると表面印刷済み用紙45Aの先端部を挟持するように作動できる。移動ガイド81が初期位置P2に達した時(図2、図4参照)、クランプ爪84cと一体の解除レバー84fが下ストッパSt2に当接して開放され、表面印刷済み用紙45Aを下方の搬送装置下部55上に案内できる。
図2に示すように、再給紙用ガイド手段200の下方には搬送装置下部55とガイド部240とが配備される。
搬送装置下部55は、本体手前側(図1の正面視)から見て右側の搬送ローラ右40と、左側の搬送ローラ左41と、これら一対の左右の搬送ローラに亘って掛け回された無端状のベルトとしての搬送ベルト42と、搬送ベルト42の表面に印刷用紙45を吸引する吸引ファン43を有している。
搬送装置下部55は略矩形のケーシング551を備え、同ケーシング551が搬送ローラ左41の回転軸411を介して不図示の本体側板側に対して搖動可能に支持される。ケーシング551の搖動端側の左右側壁側の突き出しピン553(図6参照)は左右一対のアーム16の長穴161に係合される。これにより、搬送装置下部55は版胴1に対するプレスローラ15の離接動作と連動して、即ち、アーム16に連動して、搬送ローラ左41の回転軸411を支点に搬送ローラ右40を上下方向に揺動(移動)切換えできる。
なお、図5に示すように、搬送ローラ左41の回転軸411の一端には入力ギア56が固着され、これには不図示の駆動源からの回転力がギア列57を介して伝達されている。これによって、搬送ベルト42は所定のタイミングで断続的に駆動される。
図6に示すように、搬送装置下部55のケーシング551には、ガイド部240が付設される。ガイド部240は操作者側から見て搬送装置下部55の手前側と裏側に位置する断面L字形のガイド前後50,51と、そのガイド前後50,51をケーシング551上に摺動可能に支持する前後位置の案内凹部552,553と、各ガイド前後50,51より下方に延びた上で屈曲して延び、互いに対向配備されるラック前後501,511と、ラック前後501,511と互いの中央部で噛合う切換えギヤ52と、切換えギヤ52を駆動する減速ギア及び駆動モータからなる駆動源53(図2参照)とを備える。ここではラック前後501,511とそれらと互いに噛合う切換えギヤ52とから成るラックピニオン機構を用いて用紙45Aの搬送方向Fと直行する方向の位置調整、すなわち、第2面8Bによる用紙45A上の画像位置を調整することとなる。
図6に示すように、連結されたラック前後501,511と中央部で歯合する切換えギヤ52が正逆回転することで、ガイド前後50,51が等量づつ接近、離脱方向への切換え移動が自在になっている。
搬送ベルト42とラック前後501,511との間には図示しない面板が設けられており、吸引状態とかガイド前後50,51の移動範囲や、搬送ローラ前後40、41の回転、移動などに影響しないように必要部分に開口部が設けられた形状になっている。
図6に示すように、搬送ローラ右40はその回転軸401が減速ギヤ701、ステップモータ702からなる駆動手段70により、軸線方向に所定量移動自在に形成される。この搬送ローラ右40の移動量は不図示の操作パネルに第2面8Bへの搬送方向(進行方向)Fに直行する方向Aの画像位置に対応する値が入力されることで、ガイド前後50,51と連動する形で移動するようになっている。
例えば図7では画像を裏側に5mm移動するように入力されたと仮定すると、ガイド前後50,51が互いに左右に5mm開き、搬送ローラ右40も矢印→方向に5mm程度移動して、搬送ベルト42が表側(図7で右側)に傾斜した状態になるように制御される。その逆に、例えば図8では画像を表側(手前側)に5mm移動するように入力されたと仮定すると、ガイド前後50,51及び搬送ローラ右40も矢印→方向に5mm程度移動して、搬送ベルト42が後側(図8で左側)に傾斜した状態になるように制御される。
上記構成に基づく孔版印刷装置の印刷動作を説明する。
両面印刷モードが選択されて、積載されている用紙45のサイズに合わせて、適宜ガイド前後50,51が移動されて設定される。搬送ローラ右40も初期位置(図6の実線位置)で保持される。不図示の給紙トレイセンサにより適合している用紙45が積載されていると判断されている場合に、画像読取部170に原稿がセットされた後にスタート信号(スタートボタン等が押される等)が出されることにより、図示しない駆動モータにより版胴1が回転し、例えば、図1中に破線で示すように、排版部150により使用済みのマスタ8’が版胴1の表面より剥離されて廃棄される。
版胴1はクランパ7が略真上位置になるまで回転して停止する。版胴1が停止すると、図示しない開閉装置によりクランパ軸7aが回転されることでクランパ7が開かれ、給版待機状態となる。
原稿が画像読取部170に送り出され、まず原稿の第1の画像情報が不図示の制御手段に取り込まれ、第1の画像情報に応じてサーマルヘッド10の発熱素子にパルス状に通電がなされる。サーマルヘッド10が主走査方向に作動するとともに図示しないステッピングモータが回転してプラテンローラ9によりマスタ8を副走査方向に搬送し、マスタ8の感熱フィルムの前半分の製版が開始される。
マスタガイド板13によりマスタ8の先端がステージ6とクランパ7との間に案内され、図示しないステッピングモータのステップ数よりマスタ8の先端がクランパ7に届いたと判断されると、図示しない開閉装置によりクランパ7が閉じられ、マスタ8の先端部を挟持するとともに、版胴1がマスタ搬送速度とほぼ同じ速度で回転を再開し、製版されたマスタ8の巻装が行われる。
図示しないステッピングモータのステップ数より、第1面8A(図3参照)の画像の製版が完了したと判断されると、プラテンローラ9、搬送ローラ対12が停止し、次の第2の画像の製版待機状態となる。次に原稿が原稿読取部に自動的にあるいは再セットされ、スタート信号(スタートボタン等が再度押される等)により上記と同様に原稿が原稿読取部に送り出され、残り第2面8Bの製版が同様に行われる。
図示しないステッピングモータのステップ数より、第2面8B(図3参照)の画像の製版が完了したと判断されると、カッタ11が作動してマスタ8が切断されるとともに、プラテンローラ9が停止し、切断されたマスタ8の後端が引き出されて版胴1への巻装が完了する。
版胴1ヘのマスタ8の巻装が完了すると、用紙45が一枚だけ給紙コロ37により送り出され、レジストローラ対14でタイミングを取られて版胴1とプレスローラ15との間の印刷ニップ部に向けて搬送される。
図示しない用紙検出手段により印刷用紙45の進入が検知されると、図示しない係止手段が解除されてカム211の回転に沿って、カムフォロア160がカム211の凹部に移動する。
これにより、プレスローラ15が付勢スプリング212により版胴1に印刷用紙45を連続的に押圧し、マスタ8の第1面8Aの画像にインキを充填する版付けが開始される。 この動作と並行して版胴1のクランパ7が通り過ぎた頃に、切換えガイド板23が図示しない駆動手段により、図4に示すように、反時計回り方向に回転して印刷用紙45Aを再給紙手段56へ案内する位置で停止する。
この際、移動ガイド81も待機位置(初期位置P2)から印刷用紙45の先端部を挟持すべく移動位置P1へ向けて斜め上方に移動する。この際、図2に示すように、解除レバー84fが上ストッパSt1に乗り上げ、クランプ爪84cが時計回り方向に回転して開放された状態で待機して停止する。
移動ガイド81が停止する頃に印刷用紙45Aは切換えガイド板23と剥離ファン27により版胴1より剥離され、挟持台84aの下面に案内されてクランプ爪84cとの隙間部に挿入される。
印刷用紙45Aの先端部が挿入された頃に、移動ガイド81が印刷用紙45の搬送速度とほぼ同じ速度で初期位置P2に移動を開始し、解除レバー84fが上ストッパSt1から外れることで、図示しないねじりコイルバネによりクランプ爪84cが反時計回り方向に回動して印刷用紙45Aの先端部を挟持し、図5に示すように、印刷用紙45Aの先端部を固定した状態で下方(初期位置P2)へ搬送する。
プレスローラ15はカム211の切換え操作に応じて、第1の画像の範囲で押圧した後に版胴1から離間して初期位置に復帰して停止する(図5参照)。用紙45Aは移動ガイド81により搬送され、移動ガイド81が初期位置P2で停止した時に、図2に示すように、解除レバー84fが下ストッパ84s1と当接してクランプ爪84cが時計回り方向に回動することで開放される。
切換えガイド板23は用紙45の後端が通り過ぎた頃に時計回り方向に回転し、図2、図5に示す初期位置に復帰するように制御される。
用紙45Aは、搬送手段55の吸引ファン43により搬送ベルト42に吸引固定され、搬送ベルト42が時計回り方向に回転して印刷用紙45Aの端面をプレスローラ15とコロ17のニップ部に近接した所定位置まで搬送して停止する。
この際、用紙45の側縁部はガイド板表裏50,51により斜行状態が矯正されながら搬送される。
ここでは、版胴1の次の回転で第2面8Bの位置に対応する位置になったと判断されると、搬送ベルト42が再度時計回りに回転して版胴1の速度と略同じ速度で、第1面8Aが印刷された用紙45Aを搬送し始める。
この時プレスローラ15もカム211の働きにより第2面8Bにのみ対応した位置で押圧するよう制御される。
用紙45Aはプレスローラ15とローラコロ17のニップ部に挿入され挟時されながら湾曲したローラガイド板18により案内されて、版胴1とプレスローラ15とのニップ部に向けて搬送される。
用紙45Aはプレスローラ15により版胴1に押圧されて、第2面8Bにインキを充填する版付けが行われる。用紙45Aは版胴1に近接離間する排紙爪26と剥離ファン27により版胴1より剥離されて、排紙ベルト21に吸着搬送されて排紙トレイ123に排出される。
次に、排出された用紙45を参考に印刷画像の位置変更が行われる場合を説明する。
第1面8Aの搬送方向Fと直交する方向の画像移動は、版胴1を支持する不図示の版胴支持ユニットを版胴1の軸線方向に移動させることで行うことが出来る。
第1面8Aの搬送方向F(用紙の進行方向)の移動は用紙45の搬送タイミングを不図示の操作パネルの入力操作によって変更することで行われる。
第2面8Bの搬送方向Fと直交する方向の画像移動は、手前(表)側で有れば図7、図8のように移動する。このとき、第1面8Aで設定された版胴1の移動量を加味して、第2面8Bの移動量が設定される。
第2面8Bの用紙45Aは傾斜した搬送ベルト42により徐々にガイド前後50,51の側面に接触する方向に移動しながら搬送されて、コロ17とプレスローラ15のニップ部に近接するまでに、ガイド前後50、51の側面に接触して矯正される。その後、オペレータにより試し刷り後、設定枚数の印刷が行われたり、そのまま設定された枚数の印刷が行われる。
上述のように、図1の孔版印刷装置では、搬送装置下部55に吸引されて搬送される用紙45Aの側縁部の搬送方向Fと直交する方向の移動を規制するガイド前後50、51(ガイド部材)を設けたので、搬送時に用紙45Aが斜行した状態で載置されても僅かに傾斜した搬送ベルト42によってガイド前後50、51の側壁方向に移動させながら接触させて搬送することによって、その用紙45Aの斜行を搬送方向Fへの移動状態に修正することが出来る。
このように用紙45Aをその搬送方向Fに対して真っ直ぐに修正することができるようになるので、用紙の縦レジストの悪化が防止され、第2面8Bの画像位置がズレを生じてしまう、などの不具合が発生しないようにできる。
更に、従来装置では単一の版胴に対してプレスローラが連続的に押圧している状態で第1面8A及び第2面8Bが順次使用されるため、第1面8Aの印刷中に版胴の第2面8Bを移動させることは困難で有ったが、孔版印刷装置では、画像位置設定値に応じて、搬送ローラ前後40,41の前方が用紙45の搬送方向Fと直行する幅方向に切換え移動することで用紙搬送装置の搬送ベルト42を搬送方向Fに対して傾け、用紙45Aを斜めに移動搬送させて位置あわせするように構成したので、従来困難で有った第2面8Bの用紙の搬送方向Fと直交する方向への画像移動も簡単に行えるようになる。
ここで、図1の孔版印刷装置では、搬送ローラ前後40,41の前方のみが搬送方向と直行する幅方向に切換え移動するとしたが、場合により、搬送ローラ前後の後方のみが搬送方向と直行する幅方向に切換え移動するとしてもよく、搬送ローラ前後40,41を相対的に幅方向に切換え移動するとしても良い。これらの場合も、図1の孔版印刷装置とほぼ同様の作用効果が得られる。
更に、図1の孔版印刷装置では、画像位置設定値に応じて用紙の端部を規制するガイド前後50、51を切換え動作させると共に、搬送ローラ40,41を同様に移動させることで搬送ベルト42を傾け、用紙を斜めに移動搬送させて位置あわせするように構成したので、第2面8Bの用紙45Aの搬送方向Fと直交する方向への画像移動を確実に簡単に行える。
更に、図1の孔版印刷装置では、用紙の側縁部を規制するガイド前後50、51(ガイド部材)を動作させるのに、ラックピニオン機構を用いるので、容易にガイド前後50、51(ガイド部材)の搬送方向Fと直行する方向の位置調整、すなわち、用紙45A上の画像位置を調整することが出来る。
図9に基づいて第2の実施形態を説明する。
図9には本発明の第2実施形態である孔版印刷装置で採用される搬送装置下部55aを示す。
この搬送装置下部55aは第1実施形態における搬送装置下部55以外のその他の構成部分が図1の孔版印刷装置と同様の構成を採ることより、搬送装置下部55a以外の重複説明を略す。
この搬送装置下部55は、用紙45の搬送方向Fにおいて、前方の搬送ローラ右40と、後方の搬送ローラ左41と、これらローラ間に掛け回された無端状のベルトとしての搬送ベルト42と、搬送ベルト42の表面に印刷用紙45を吸引する吸引ファン43を有している。搬送装置下部55は略矩形のケーシング551と、不図示の本体側板側に対して搖動可能に支持される搬送ローラ左41の回転軸411と、ケーシング551の搖動端側を左右一対のアーム16の長穴161に係合する突き出しピン553とを備え、アーム16に連動して、搬送ローラ左41の回転軸411を支点に搬送ローラ右40を上下方向に揺動する構成を採る。更に、搬送ローラ左41の回転軸411には不図示の駆動源からの回転力がギア列57を介して伝達されている。
搬送装置下部55aのケーシング551aには、第1実施形態におけるガイド部240とは異なるガイド部240aが付設される。
このガイド部240は操作者側から見て搬送装置下部55aの手前側と裏側に位置する断面L字形のガイド前後50,51と、そのガイド前後50,51をケーシング551a上で摺動可能に支持する前後位置の案内凹部552,553と、各ガイド前後50,51より下方に延びた上で屈曲して延び、互いの押圧部が対向配備される連動部材前後502,512と、搬送ローラ右40の回転軸401の中央に軸方向に連動し回転自在に保持されたスライダ60と、を備える。
スライダ60は回転軸401に枢支されると共に軸方向に連動する枢支部601と、それより搬送方向Fの後方に延びる延出部602と、延出部の先端で押圧部503,513の対向空間に配備されて押圧部を選択的に押圧する係止部603とを備える。
各連動部材前後502,512は互いに対向する押圧部503,513がそれぞれのストッパ部材61,62に当接可能に形成され、不図示の戻しバネで相互に接近方向に引き寄せ付勢されている。このため、定常時には押圧部503,513がそれぞれストッパ部材61,62に当接し、その際、連動部材前後502,512と一体のガイド前後50,51は基準のホームポジションであるほぼ中央のガイド位置P0に保持される。しかも、搬送ローラ右40のスライダ60の押圧部503,513に押圧されて同方向に連動して搬送方向Fと直行する方向、即ち、対向する他のガイド前後50,51に対して接近、離脱方向への切換え移動が自在になっている。
これによって、この第2実施形態での搬送装置下部55aは付設されたガイド部240aと協働して、第1実施形態と同様に、用紙45が搬送時に斜行した状態で載置されても、僅かに傾斜した搬送ベルトによってガイド前後50,51の側壁方向に移動させながら接触させて搬送し、用紙の搬送方向に対して真っ直ぐに修正することができるようになるので、第2面8Bの搬送方向の画像位置ズレえある縦レジストの悪化が防止され、第2面の画像位置がズレを生じてしまう、などの不具合が発生しないようになっている。
このような図9の孔版印刷装置によれば、搬送ローラ前40の搬送方向Fと直交する方向への切換えに応じて連動部材60が一対のガイド部材であるガイド前後50,51の一方を同方向に連動して切換えるので、搬送ベルト42を傾け、用紙45Aを斜めに移動搬送させて位置あわせする操作を簡素な構造により容易に行うことが出来る。
本発明の第1の実施形態における孔版印刷装置の概要正面図である。 図1の孔版印刷装置の再給紙手段及びその周辺部材の要部拡大概略正面図である。 図1の孔版印刷装置で使用するマスタの概略図である。 図1の孔版印刷装置の移動ガイドが移動位置に位置した状態を示す概要正面図である。 図1の孔版印刷装置の移動ガイドが片面印刷済みの印刷用紙を保持して初期位置に達した状態を示す概要正面図である。 図1の孔版印刷装置の搬送装置下部における機能を説明する概略平面図である。 図1の孔版印刷装置の搬送装置下部における第1の切換え機能を説明する概略図である。 図1の孔版印刷装置の搬送装置下部における第2の切換え機能を説明する概略図である。 本発明の第2の実施形態における孔版印刷装置の概要平面図である。
符号の説明
1 版胴
8 マスタ
15 プレスローラ(押圧手段)
23 切換部材
42 搬送ベルト
50,51 ガイド部材
55 搬送装置下部(用紙搬送装置)
120 印刷部
130 製版手段
150 排版部
190 再給紙手段
200 再給紙用ガイド手段
240 ガイド部
a1 第1面
a2 第2面

Claims (2)

  1. 製版手段により1版分の長さ内に表面印刷用の第1の画像と裏面印刷用の第2の画像が並べて製版されたマスタを、自身の中心軸線廻りに回転自在に支持された多孔性円筒状版胴の外周面に巻装し、前記版胴に対して相対的に接離自在な押圧部材により前記版胴の略前後2分割された第1面に用紙を押圧して片面印刷を行うとともに同用紙を版胴下方に配備された再給紙手段により反転し、前記反転した用紙を前記版胴の第2面に前記押圧部材により押圧して他面印刷を行う孔版印刷装置において、
    前記再給紙手段の用紙搬送装置には前記用紙の搬送方向と直交する方向の位置を規制する一対のガイド部材と前記用紙を搬送方向に送る一対の搬送ローラに掛け渡された搬送ベルトとを配備して、前記用紙に対する上記第2面の印刷画像位置を用紙搬送と直交する方向に移動させるために、前記一対のガイド部材を用紙搬送と直行する方向に互いを接離移動させる機構と、前記一対の搬送ローラの片方を用紙搬送方向と直行する方向に移動させることで搬送ベルトを搬送方向に対して傾斜させる機構とを有し、画像位置設定値に応じて前記ガイド部材移動機構と前記搬送ローラ移動機構とを駆動制御することを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項記載の孔版印刷装置において、
    前記一対の搬送ローラの一方の枢軸部材と前記各ガイド部材とは連動部材を介して連結可能に形成され、前記一方の搬送ローラによる用紙の搬送方向と直交する方向への切換えに連動して、前記一対のガイド部材の少なくとも一方が同方向に切換え保持されることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。
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