JP5082429B2 - スローアウェイ式回転切削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、切れ刃としてスローアウェイチップが工具本体に着脱自在に装着されてなるスローアウェイ式切削工具に関するものである。
従来より、加工物の平面加工に使用される切削工具として、複数の切れ刃を有する正面フライスが使用されている。この正面フライスは、複数の切れ刃が切削に関与することから、各刃先の突き出し量のばらつきが仕上げ面に影響を及ぼし、切れ刃の振れが大きいと加工面の仕上がりが悪くなる。さらに、刃振れにより切削加工時にびびり振動が発生すると、仕上げ面粗さが悪化するだけでなく、刃先の欠け等の工具損傷により工具寿命が減少する。また、各刃先の突き出し量にばらつきがあると、切削に伴って突き出し量の大きい切れ刃が優先的に摩耗してしまうため、切れ刃の交換やチップの取替えを頻繁に行う必要が生じる。したがって、切れ刃としてスローアウェイチップが着脱自在に装着されてなるスローアウェイ式正面フライスにおいては、高い刃先位置精度が要求される。
そこで、スローアウェイチップの刃先位置精度の向上を図るため、例えば、スローアウェイチップの基準面に、工具ホルダーの取り付け面に設けられた位置決め用凸部と嵌合可能な凹部が所定位置に形成され、スローアウェイチップの基準面の凹部を工具ホルダーの位置決め用凸部に嵌合させた状態で、その基準面を前記取り付け面に当接させることにより、スローアウェイチップが工具ホルダーに位置決めされることを特徴とするスローアウェイチップが提案されている(特許文献1参照)。
特開平6−126511号公報(第1図及び第2図)
しかしながら、上記特許文献1の発明では、スローアウェイチップの基準面に形成された位置決め用の凹部と工具ホルダーの取り付け面に形成された凸部が、互いに嵌合した状態で当接するように、ほぼ等しい形状に形成されることとなる。つまり、それら凹部と凸部の幅、高さ、角度等はほぼ等しい値に設定され、それらの断面形状が互いにぴったり嵌め合うように設計される。そのため、これら凹凸部の加工時に製造誤差が生ずると、凹部と凸部をぴったりと嵌め合わすことができず、スローアウェイチップの基準面と工具ホルダーのチップ取り付け面との間に隙間が発生する恐れがあった。そして、このような隙間が生ずると、スローアウェイチップががたつき、クランプが不安定になるという問題があった。また、基準面と取り付け面の密着性が不十分であると、切削加工に伴いスローアウェイチップが浮き上がり、びびり振動を誘発して、刃先の欠け等の工具損傷や仕上げ面粗さの悪化を招くという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、高い刃先位置精度を有するとともに、チップ装着時のスローアウェイチップとチップ着座面との密着性に優れ、切削加工に伴う刃部の損傷等が発生しにくく、工具寿命および加工精度に優れたスローアウェイ式切削工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のスローアウェイ式切削工具は以下の手段を採用する。
本発明は、スローアウェイチップが工具本体に着脱自在に装着されるスローアウェイ式切削工具であって、略平板状をなすスローアウェイチップの上面と側面との交差稜線部に切れ刃が設けられ、この下面に工具軸方向に対し略垂直方向に延びる凹部が形成されるとともに、スローアウェイチップが着座される着座面に工具軸方向に対し略垂直方向に延びる凸部が前記凹部と当接可能に形成され、凸部における前記着座面に直交する断面の形状が凹部における前記下面に直交する断面の形状より小さいことを特徴とする。
本発明によれば、チップ着座面に設けられた凸部が被着座面となるチップ下面に設けられた凹部に突き当てられつつ、スローアウェイチップが工具本体に固定される構成により、この凸部を基準として切れ刃の刃先位置が決められることとなるため、切れ刃を安定して所定位置に短時間かつ簡易に装着することができる。
また、これらスローアウェイチップの取付位置を決めるための凹凸部が、装着時において工具軸方向に対し略垂直方向に延びるように設けられていることから、スローアウェイチップの工具軸方向への移動が規制され、工具本体に取り付けた際に刃先が工具軸方向へずれることがない。そして、スローアウェイチップを拘束するための凸部から切れ刃先端部までの距離が、従来工具におけるチップ拘束面となるチップ取付座の側面から切れ刃先端部までの距離に比べて小さくなることから、各刃先の突き出し量のばらつきが減少し、刃先位置精度が向上する。その結果、各切れ刃間の刃振れによる切削抵抗の差が減少し、切削加工時のびびり振動の発生が抑制され、刃部の欠損、工具寿命の短縮、および加工物の仕上げ面粗さの悪化等を防止することができる。
また、これら凹凸部が切れ刃の位置決め基準となることから、スローアウェイチップにおける外周面の寸法精度のいかんが刃先位置精度に影響を及ぼすこともないので、その外周面は研削を施さず焼成時のままの焼結肌とすることができる。これにより、従来と比べスローアウェイチップ製造時における研削工程が少なくて済み、製造効率の向上および製造コストの縮減を図ることができる。
さらに、この凸部におけるチップ着座面に直交する断面の形状が凹部におけるチップ下面に直交する断面の形状よりやや小さい形状になるように形成されていることから、これら凹凸部の接触部分は片当たり状態となり、チップ着座面と被着座面となるチップ下面とが面接触しつつ、凹部に凸部が突き当てられることとなる。そのため、仮に凹凸部の加工時に製造誤差が生じても、凹部と凸部とを互いに当接させた際にチップ着座面とチップ下面との間に隙間が発生することがなく、スローアウェイチップとチップ着座面との密着性が向上する。その結果、切削加工に伴ってチップが浮き上がることがなくびびり振動を誘発することもないので、刃先の欠け等の刃部の損傷を防止することができ、工具寿命に優れるとともに、寸法公差、仕上げ面粗さ等の加工精度に優れる。
なお、上記のスローアウェイ式切削工具において、スローアウェイチップはチップ取付位置に載置されるシートを介して工具本体に装着するのが好ましい。このようにシートを介してスローアウェイチップを装着すると、仮にチップの刃先欠損等が原因でチップが割れるような自体に至ったとしても、被加工物に工具本体よりも先にシートが当たるため、損傷したシートだけ交換すればよいので経済的だからである。
この場合においては、シート上に形成されたチップ取付座の底面がチップ着座面となるため、このシート上に設けられらチップ取付座の底面に切れ刃の位置決めをするための凸部が形成されることとなる。一方、例えばシートを介さず直接スローアウェイチップを工具本体に設けられたチップ取付座に載置して装着する場合においては、この工具本体に形成されたチップ取付座の底面がチップ着座面となるため、この工具本体におけるチップ取付座の底面に切れ刃の位置決めをするための凸部が形成されることとなる。
本発明のスローアウェイ式切削工具によれば、高い刃先位置精度を有するとともに、チップ装着時のスローアウェイチップとチップ着座面との密着性に優れ、切削加工に伴う刃部の損傷等が発生しにくく、工具寿命および加工精度に優れるという効果を奏する。
以下、本発明に係るスローアウェイ式切削工具の一実施例である正面フライスについて、図面に基いて説明する。
図1は、本発明のスローアウェイ式切削工具に装着されるスローアウェイチップの一実施形態を示す斜視図であり、図2はその底面図、図3(a)はその正面図、図3(b)はその凹部を示す部分拡大図である。一方、図4は、本発明の一実施形態に係るスローアウェイ式切削工具に用いられるシートの一実施形態を示す斜視図であり、図5は、図4に示すシートに図1に示すスローアウェイチップが載置された状態を示す斜視図である。また、図6は、スローアウェイチップをシートに装着した場合の要部構造を示す図であり、(a)は縦断面拡大図、(b)は凹凸部の当接状態を説明する図である。そして、図7は、本発明のスローアウェイ式切削工具の一実施例に係る正面フライスを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。
本実施例に係る正面フライス300の本体は、鋼材等で構成され、図7(a) (b)に示されるように、略円盤状をなし、その中央部には工具本体を工作機械の主軸に取り付けるための取付穴が軸線Oに沿って貫通形成され、その先端側外周部には工具本体の外周面および先端面に開口するように複数のチップポケットが設けられている。各チップポケットの工具回転方向後方側には楔部材挿入溝が設けられ、この楔部材挿入溝の回転方向後方側に隣接してシート取付溝が設けられている。
一方、この正面フライス300に切れ刃10として着脱自在に装着されるスローアウェイチップ100は、図1乃至3に示されるように、超硬合金、サーメット、セラミックス等から構成され、略五角形の平板状をなし、この上面にすくい面が形成され、このすくい面に交差する側面12に逃げ面が形成されるとともに、これらすくい面と逃げ面との交差稜線部に切れ刃10が形成されている。そして、このスローアウェイチップ300の下面11には、凹部13が、チップ取付時において工具軸方向Xに対し略垂直方向に延びるように形成されるとともに、スローアウェイチップ100の切れ刃数に対応して、そのコーナ数と同じ個数の凹部13が設けられている(図2参照)。
なお、この切れ刃の一部には、平滑な仕上げ面を得るためのさらい刃(第一副切れ刃)を仕上げ面と平行に設けることが好ましい。この場合においては、凹部が対応するコーナのさらい刃に平行な方向に延びるように形成されることが好ましい(図2参照)。
さらに、この工具本体のスローアウェイチップ100の取付位置には、工具本体に損傷が及ぶのを防止するという点から位置決め用部材であるシート200を備えることが好ましい(図7(a)参照)。このシート200は、図4に示されるように、鋼材、超硬合金等から構成され、略多角形の平板状をなし、シート200を工具本体に取り付けるための取付穴が貫通形成されるとともに、装着時において工具回転方向前方側を向く上面の先端外周部には、スローアウェイチップ100を着座させるためのチップ取付座20が切欠き形成されている。このチップ取付座20は、平坦面をなす底面21とこれに交差する側面22a,22bとを有し、この底面21にはスローアウェイチップ100の下面11に形成された凹部13と当接可能な凸部23が形成されるとともに、この側面22aにはスローアウェイチップ100の外周面12を拘束する拘束面が形成されている。この凸部23は、シート取付時に工具軸方向Xに対し略垂直方向に延びるように形成され、その延びる方向に直交する断面において、凹部13に突き当てられるよう凹部13とほぼ同様の形状で、かつ、凹部13よりやや小さい形状になるように形成されている。
本実施例に係る正面フライス300においては、図7(a)に示されるように、まずシート200がシート取付溝に載置された後、取付穴を介して取付ねじを工具本体に穿設されたねじ穴に螺合することにより、シート200がシート取付溝に固着される。次に、このシート上のチップ取付座20にスローアウェイチップ100が載置され(図5参照)、チップ取付座20の底面21にチップ下面11が着座した状態で、スローアウェイチップ100の上面側に備えられた楔部材挿入溝に挿入された楔部材400を、ねじを利用して工具軸方向Xに対する略垂直方向から押し込むことにより、スローアウェイチップ100の上面がチップ取付座20の底面側に押圧されつつ側面側に引き込まれるようにして工具本体に固着される。
そして、この複数のスローアウェイチップ100が装着された正面フライス300は、工具本体をその軸線O回りに回転させつつ軸線Oと交差する方向に送りが与えられ、被加工物に接触させながら移動させて使用されることとなる。
上記構成の本実施例に係る正面フライス300によれば、シート200があらかじめ工具本体に固定され、このシート200に設けられたチップ取付座20が所定位置に配置されているので、スローアウェイチップ100の取付位置を位置決めでき、この所定位置に配置されたチップ取付座20の凸部23にチップ下面11の凹部13を挿入し凸部23を凹部13に突き当てるようにして、スローアウェイチップ100がチップ取付座20に着座された状態で工具本体に装着されるので、この凸部23を基準として切れ刃10の刃先位置を位置決めできる。そして、スローアウェイチップ100の外周面12及び凹部13がチップ取付座20の側面22a及び凸部23にそれぞれ拘束された状態で、チップ取付座20に固定されることから、スローアウェイチップ100を安定して所定位置に短時間かつ簡易に装着することができる(図5参照)。
一般に、正面フライス300は旋削と異なり複数の切れ刃10が切削に関与するため、刃先突き出し量のばらつきが仕上げ面に影響を与え、特に切込み方向である工具軸方向Xの切れ刃10の振れが直接影響を及ぼすこととなる。この点、本実施例に係る正面フライス300によれば、これらスローアウェイチップ100の取付位置を決めるための凹凸部13,23が、装着時において工具軸方向Xに対し略垂直方向に延びるように設けられていることから、スローアウェイチップ100の工具軸方向Xへの移動が規制され、工具本体に取り付けた際に刃先が工具軸方向Xへずれることがない(図7(b)参照)。そして、このスローアウェイチップ100はその外周面12がシート300に設けられたチップ取付座20の側面22aに当接され拘束された状態で工具本体に固定されることから、あらかじめ工具本体にシート200が固定され、チップ拘束面となるチップ取付座20の側面22aが所定位置に配置されることにより、この拘束面を基準として送り方向である工具径方向の切れ刃10の刃先位置を位置決めでき、工具径方向の切れ刃10を所定位置に配置することができる。したがって、切れ刃10を所定位置に配置することができ、特に切込み方向である工具軸方向Xの刃先位置精度に優れるため、加工物の仕上面粗さに優れる。
また、上記構成の正面フライス300によれば、図6(a)に示されるように、スローアウェイチップ100を拘束し工具軸方向Xの切れ刃位置を決めるための凸部23から切れ刃先端部までの距離Lが、従来工具におけるチップ拘束面となるチップ取付座20の側面22bから切れ刃先端部までの距離Wに比べて小さくなる。したがって、各刃先の工具軸方向Xの突き出し量のばらつきが減少し、刃先位置精度が向上する。そして、工具軸方向Xの各切れ刃間の刃振れによる切削抵抗の差が減少する結果、切削加工時のびびり振動の発生を抑制することが可能となり、刃部の欠損、工具寿命の短縮、および加工物の仕上げ面粗さの悪化等を防止することができる。さらに、切削に伴い一部の突き出し量の大きい切れ刃10のみが優先的に摩耗してしまうようなことがなく、多数のスローアウェイチップ100を有する場合であってもそれら複数の切れ刃10が均等に摩耗していくこととなり、また、びびり振動による刃先の欠け等の刃部の欠損もないので、切れ刃10の交換やチップ100の取替えの頻度が減少し、切削加工時の作業効率が向上する。コーナチェンジに際しても、スローアウェイチップ100の切れ刃数に対応して、そのコーナ数と同じ個数の凹部13が設けられていることから(図2参照)、切れ刃10を短時間で所定位置に装着することができ、容易に高い刃先位置精度を得ることができ、作業効率に優れる。
この凸部23から切れ刃先端部までの距離Lとしては、本実施例において特に限定されないが、チップ拘束位置を刃先に近づけることで刃先位置のバラツキを抑制できるという点から、従来工具におけるチップ拘束面となるチップ取付座20の側面22bから切れ刃先端部までの距離Wに対して、2分の1以下の距離となるように設定される(図6(a)参照)。
また、上記構成の正面フライス300によれば、チップ取付座20の側面22bおよびこれに接するスローアウェイチップの外周面12が切込み方向である工具軸方向Xの切れ刃10の位置決め基準となるのではなく、凹凸部13,23が工具軸方向Xの切れ刃10の位置決め基準となる(図5参照)。そのため、スローアウェイチップ100の外周面12の寸法精度のいかんによって工具軸方向Xの切れ刃10の刃先位置精度に影響を及ぼすことがないので、スローアウェイチップ100の外周面12は研削を施さず、焼成時のままの焼結肌とすることができる。このようにスローアウェイチップ100の外周面12を焼成肌とした場合、チップ焼結体の製造過程において、材料の粉末状態、粉末の量、プレス条件、焼結変形などによりプレス成形時に外周面12の寸法、表面粗さ等に製造誤差が生じてしまう恐れがあるが、凹凸部13,23が工具軸方向Xの切れ刃10の位置決め基準となることから、スローアウェイチップ100の外周面12となる焼結肌を研削加工して寸法精度を上げなくても、各刃先の工具軸方向Xの突き出し量にばらつきが生じてしまうことがないため、高い切れ刃位置精度を実現することができる。これにより、従来と比べスローアウェイチップ製造時における研削範囲が少なくて済み、加工が容易であることからスローアウェイチップ100の製造工程が簡略化され、製造効率の向上および製造コストの縮減を図ることができる。
さらに、上記構成の本実施例に係る正面フライス300によれば、凸部23のその延びる方向に直交する縦断面形状が、凹部13のその延びる方向に直交する縦断面形状よりやや小さい形状になるように設けられていることから、図6(b)に示されるように、これら凹凸部13,23の接触部分は片当たり状態となり、チップ着座面となるチップ取付座20の底面21と被着座面となるチップ100の下面11とが面接触しつつ、凹部13が凸部23に突き当てられることになるので、スローアウェイチップ100を安定的に工具本体に固定保持できる。このように凹凸部13,23が片当たり状態で当接することから、凹凸部13,23の形状がほぼ等しく凹凸部13,23が互いにぴったり一致し接触部分が全面当たり状態となるように設計される場合と異なり、仮に凹凸部13,23の加工時に製造誤差が生じても、凹部13を凸部23に挿入した際にチップ着座面となるチップ取付座20の底面21と被着座面となるチップ下面11との間に隙間が発生してスローアウェイチップ100ががたつくこともなく、スローアウェイチップ100とチップ取付座20との密着性が向上する。その結果、切削加工に伴うチップの浮き上がりによるびびり振動の抑制が可能であり、切削加工時において刃先の欠け等の刃部の損傷が発生しにくくなることから、寸法公差、仕上げ面粗さ等の加工精度に優れる。
この凹部13におけるチップ下面11に直交する断面の形状は、特に限定されないが、例えば図3(b)に示されるように、略台形の谷形状に設定される。
一方、凸部23におけるチップ着座面となるチップ取付座20の底面21に直交する断面の形状は、凹部13に当接するような山形状で、かつ、凹部13よりやや小さい形状になるように設定されていれば、特に限定されず、例えば、図4に示されるように、凹部13に対応する略台形の山形状であって凹部13と面当たりが可能になるように凹部13に接触する角部が面取りされた形状や、凹部13と線当たりが可能になるように角部を円弧状とした形状等に設定される。
チップ下面11に垂直な線と凹部13の側壁13bにおける接線とがなす角度αとしては、製造技術、加工誤差の点を考慮すると、10°以上30°以下の範囲に設定するのが好ましい(図3(b)参照)。角度αが30°を超えると、チップ下面11の研削代にばらつきが生じた場合、拘束面と刃先のチップ上面と平行方向の距離Lが大きくばらつくという問題が生じ(図6(a)参照)、角度αが10°より小さいと、プレス時に凹部壁面に十分な圧力がかからないため焼成時のチップ変形が大きくなる、プレス後にプレス成形された成形物が型から抜けないという問題が生じるからである。
この凹部13の深さd、すなわち、スローアウェイチップ100の下面11から凹部13の底壁13aまでの距離としては、0.2mm以上1.0mm未満の範囲に設定するのが好ましい(図3(b)参照)。深さdが1.0mm以上になるとスローアウェイチップ100の剛性が低下する恐れがあり、深さdが0.2mmより浅いと凹凸部13,23の当接が不十分でスローアウェイチップ100を所望の位置へ固定することができず切れ刃10の位置決めとしての機能を十分に果たさない可能性があるからである。
一方、凸部23の高さ、すなわち、チップ着座面となるチップ取付座20の底面21から凸部23の山頂部までの距離としては、凹部13よりやや小さい0.2mm以上0.8mm未満の範囲に設定するのが好ましい。凸部23の高さを凹部13の深さdよりやや小さく設定すると、仮に凹凸部13,23の加工時に製造誤差が生じても、図6(b)に示されるように、凹凸部13,23は片当たり状態となって当接されるとともに、チップ着座面となるチップ取付座20の底面21と被着座面となるチップ下面11の接触部分は面当たり状態となり、これら着座面21と被着座面11との間に隙間が発生することもなく密着性が向上するからである。また、凸部23の高さが0.8mm以上になると切削に伴い凸部23の欠けや変形を生じる恐れがあり、凸部23の高さが0.2mmより低いと凹凸部13,23の当接が不十分でスローアウェイチップ100を所望の位置へ固定することができず切れ刃10の位置決めとしての機能を十分に果たさない可能性があるからである。
なお、スローアウェイチップ100と工具本体のチップ取付位置の間にシート200を具備することで、万一スローアウェイチップ100が破損してもシート200により工具本体に損傷が及ぶことを防止することができるため、前記実施例におけるチップ取付状態として、スローアウェイチップ100がシート200を介して工具本体に装着される場合を例に挙げて説明したが、このような構成に限定されるものではなく、シート200を介さず、直接スローアウェイチップ100を工具本体に設けられたチップ取付座20に載置して固着するようにしてもよい。この場合においては、工具本体の先端側外周部にチップ取付座20が形成され、その底面21にスローアウェイチップを拘束するための凸部23が形成されることとなる。
また、本発明に係るスローアウェイ式切削工具として、正面フライス300を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、スローアウェイバイト、スローアウェイエンドミル、スローアウェイドリル、スローアウェイサイドカッタ、スローアウェイボーリングカッタ等の多種の切削工具に適用することができる。
スローアウェイチップのクランプ方式としては、図7(a)において、楔部材400を用いてスローアウェイチップ100を工具本体に固定するクランプ方式を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、取付穴に嵌挿した偏心ピンや傾動ピンによりクランプする方式、押さえ駒でクランプする方法、取付ねじでクランプする方式等を採用してもよい。
シート200の取付方法としては、取付ねじを用いてシート200を工具本体に固定する取付方法を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、楔部材によってシートを押圧して固定する方法等を採用してもよい。
また、前記実施例においては、スローアウェイチップ100として略五角形の平板状をなすものを用いたが、これに限定されるものではなく、三角形、四角形等の略多角形や円形の平板状のスローアウェイチップを用いてもよく、ネガティブチップでもポジティブチップでもよい。なお、ネガティブチップとした場合は、両面使用することを考慮し、スローアウェイチップ100の上下両面に、切れ刃の刃先位置の基準となる凹部13を形成するのが好ましい。
本発明のスローアウェイ式切削工具に装着されるスローアウェイチップの一実施形態を示す斜視図である。 図1に示すスローアウェイチップの底面図である。 (a)は図1に示すスローアウェイチップの正面図であり、(b)は図1(a)の凹部を示す部分拡大図である。 本発明の一実施形態に係るスローアウェイ式切削工具に用いられるシートの一実施形態を示す斜視図である。 図4に示すシートに図1に示すスローアウェイチップが載置された状態を示す斜視図である。 図1に示すスローアウェイチップを図4に示すシートに装着した場合の要部構造を示す図であり、(a)は縦断面拡大図、(b)は凹凸部の当接状態を説明する図である。 本発明のスローアウェイ式切削工具の一実施例に係る正面フライスを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。
符号の説明
10 切れ刃
11 下面
12 外周面(側面)
13 凹部
20 チップ取付座
21 底面(着座面)
23 凸部
100 スローアウェイチップ
300 正面フライス(スローアウェイ式切削工具)

Claims (5)

  1. 複数のスローアウェイチップが工具本体に着脱自在に装着されるスローアウェイ式回転切削工具であって、前記スローアウェイチップは略平板状をなし、この上面と側面との交差稜線部に切れ刃が設けられ、前記スローアウェイチップの下面に直線状の部分を含む凹部が形成され、前記スローアウェイチップが着座されるチップ取付座の着座面に、工具回転軸方向に対し略垂直方向に延びる一つの直線状の凸部が、前記凹部の直線状の部分の内壁面であって前記切れ刃により近い側の壁面と片当たりするにように、該凸部における前記着座面に直交する断面の形状が、前記凹部における前記下面に直交する断面の形状よりも高さおよび幅ともに小さく形成され、
    前記スローアウェイチップの前記チップ取付座上における工具回転軸に平行な方向の位置が、前記凸部と前記凹部との接触部を基準に決まることを特徴とするスローアウェイ式回転切削工具。
  2. 前記スローアウェイチップが角をn個有する多角形であって、且つ(360/n)°の回転対称形状であることを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイ式回転切削工具。
  3. 前記スローアウェイチップが5角形であることを特徴とする請求項2に記載のスローアウェイ式回転切削工具。
  4. 前記スローアウェイチップが、前記チップ取付座の壁面のうち、工具本体の後端側にある壁面に接触しないことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のスローアウェイ式回転切削工具。
  5. 前記スローアウェイチップが前記工具本体に楔部材で固定されることを特徴とする請求項4に記載のスローアウェイ式回転切削工具。
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