JP5078446B2 - 画像処理装置及びその制御方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置において、光学系内に付着した異物が画像に写りこんでしまった際に、その異物を画像から除去するための画像補正技術に関する。
従来より、レンズ交換式の一眼レフデジタルカメラにおいては、撮像光学系内(特に撮像素子の前方に配置されたローパスフィルタなどの光学素子の表面)にゴミ等の異物が付着すると、撮影された画像にその異物の影が写りこんでしまうことがある。その場合、撮影された画像を様々な出力先(例:液晶モニタ、プリンタ等)に出力する場合にも異物が存在するため、画像品質が低下するという問題がある。
このような課題に対して、次のような提案がなされている。まず、白一色の一様な被写体を撮影し、撮像光学系内のゴミが写りこんだ画像を撮影し、その画像から撮像光学系内のゴミの位置情報を得る。そして、本撮影した画像に対して、上記の位置情報をもとに補正処理(除去、色補正、周辺画素による補間など)を行う。これにより、補正された画像からはゴミが消去されるため、例えばプリンタのような出力先に出力する場合にもゴミのない画像をプリントすることができ、画像出力品質を向上させることができる(特許文献1参照)。
特開2002−209147号公報
しかしながら、ゴミを補正する場合には、ゴミの周辺の被写体の状況によっては補正することで、逆に画像の品質を低下させることがある。例えば、ゴミ周辺が一様な色ではない被写体(例:密集した建物等)が写っている場合、そのゴミを補正してしまうと被写体がつぶれてしまい、ゴミ周辺と違和感が生じてしまうといった問題がある。また、補正することによるゴミ周辺との違和感を避けるために、補正する条件(例:ゴミ周辺が一様である等)を一様に厳しくした場合、ゴミがほとんど補正されないといった問題もある。
したがって、被写体がつぶれてしまっている、もしくはほとんどゴミが補正されていない画像を出力することになり、結局は画像出力品質が悪くなってしまうという問題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ゴミを補正する条件を最適化し、出力される画像の品質を向上させることである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる画像処理装置は、被写体像を光電変換する撮像素子の前方に配置された光学素子に付着した異物の影が写り込んだ画像データを、前記異物の影を除去するように補正し、補正された補正画像データを可視画像として出力する出力装置に送信する画像処理装置であって、前記画像データの画像の画素数を取得する画像画素数取得手段と、前記出力装置に出力する画像の解像度に関する情報を取得する出力解像度取得手段と、少なくとも前記画像画素数取得手段によって取得された画素数と、前記出力解像度取得手段によって取得された解像度から求められる前記出力装置により出力される前記画像の出力画素数とを比較し、前記取得された画素数が前記出力画素数よりも大きい場合は異物を補正する度合いを周辺が一様な領域でないところにある異物も補正する程度に強く設定し、前記取得された画素数が前記出力画素数よりも小さい場合は異物を補正する度合いを周辺が一様な領域にある異物のみを補正する程度に弱く設定する異物補正レベル設定手段と、前記異物補正レベル設定手段により設定された異物補正の度合いに基づいて、前記画像データに写りこんだ異物の影を補正する異物補正手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係わる画像処理装置の制御方法は、被写体像を光電変換する撮像素子の前方に配置された光学素子に付着した異物の影が写り込んだ画像データを、前記異物の影を除去するように補正し、補正された補正画像データを可視画像として出力する出力装置に送信する画像処理装置を制御する方法であって、前記画像データの画像の画素数を取得する画像画素数取得工程と、前記出力装置に出力する画像の解像度に関する情報を取得する出力解像度取得工程と、少なくとも前記画像画素数取得工程において取得された画素数と、前記出力解像度取得工程において取得された解像度から求められる前記出力装置により出力される前記画像の出力画素数とを比較し、前記取得された画素数が前記出力画素数よりも大きい場合は異物を補正する度合いを周辺が一様な領域でないところにある異物も補正する程度に強く設定し、前記取得された画素数が前記出力画素数よりも小さい場合は異物を補正する度合いを周辺が一様な領域にある異物のみを補正する程度に弱く設定する異物補正レベル設定工程と、前記異物補正レベル設定工程において設定された異物補正の度合いに基づいて、前記画像データに写りこんだ異物の影を補正する異物補正工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ゴミを補正する条件を最適化でき、出力される画像の品質を向上させることが可能となる。
以下に、本発明を、レンズ交換式一眼レフデジタルカメラと出力先であるプリンタを接続し、PictBridge規格に基づくダイレクトプリント環境下で使用する一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、一眼レフデジタルカメラとプリンタにより本実施形態の画像処理システムを構成する。また、プリンタは一眼レフデジタルカメラから送信された画像データを可視画像として印刷する。
図1は、本発明の一実施形態であるレンズ交換式の一眼レフデジタルカメラとプリンタを接続した状態を示す図である。
図1において、一眼レフデジタルカメラ1120は、LCDモニタ装置417と十字配置スイッチ(SW)116を有する。通信ケーブル1130は、一眼レフデジタルカメラ1120とプリンタ1110とを接続するUSB等の通信ケーブルである。
図2は、本実施形態におけるプリンタ1110の制御系のブロック構成図である。
図2において、1210は装置全体の制御を司るCPU、1211はCPU1210の動作手順(プログラム)やフォントを記憶しているROM、1212はCPU1210のワークエリアとして使用されるRAMである。1213は操作パネルである。1214はPC(パーソナルコンピュータ)との接続を行うためのインターフェースであり、1215は一眼レフデジタルカメラ1120との接続を行うインターフェース(USBのホスト側)である。1216はメモリカード等の記憶メディアを搭載したアダプタ(PCMCIA)1217を接続可能なカードインターフェースである。カードインターフェース1216は、プリンタ1110がDPOF、すなわち、一眼レフデジタルカメラ1120で撮影され、記憶されたメモリーカード内の印刷指示に関する記述ファイルを読み取って、それに従って印刷するためのものである。1218はプリンタエンジンである。
図3は、本実施形態に係る一眼レフデジタルカメラ1120の外観を示す斜視図であり、図4は図3に示した一眼レフデジタルカメラ1120の垂直断面図である。
図3において、カメラ本体100の上部には、ファインダ観察用の接眼窓111、AE(自動露出)ロックボタン112、AF(自動焦点調整)の測距点選択ボタン113が設けられている。また、撮影に関する指示をするためのレリーズボタン114が設けられており、半押し状態(SW1)と全押し状態(SW2)の2段階の入力が可能となっている。さらに、諸々の設定値を選択するための電子ダイヤル411、撮影モード選択ダイヤル117および外部表示装置(OLC)409が設けられている。外部表示装置409は、液晶表示装置から構成され、シャッタースピード、絞り、撮影モードなどの撮影条件や、他の情報を表示する。
カメラ本体100の背面には、撮影された画像や補正処理を行った画像、メニュー画面等の各種設定画面などを表示するLCDモニタ装置417が設けられている。
さらに、カメラ本体100の背面には、LCDモニタ装置417をオン/オフするためのモニタスイッチ121、十字配置スイッチ116、およびメニューボタン124が設けられている。
十字配置スイッチ116は、上下左右に配された4つのボタンと、中央に配されたSETボタンを有し、ユーザがLCDモニタ装置417に表示されるメニュー項目などの選択や実行をカメラに指示するために用いられる。
メニューボタン124は、LCDモニタ装置417にカメラの各種設定を行うためのメニュー画面を表示させるためのボタンである。例えば、撮影モードは、このメニューボタン124を押した後、十字配置スイッチ116の上下左右のボタンを操作し、希望のモードが選択された状態でSETボタンを押すことにより設定する。このメニューボタン124と十字配置スイッチ116は、後述する、画像データのゴミを補正してプリントする際の設定等にも使用される。
本実施形態のLCDモニタ装置417は透過型であるため、LCDモニタ装置の駆動だけでは画像を視認することはできず、必ずその裏面には図4に示すようにバックライト照明装置416が必要である。このようにLCDモニタ装置417とバックライト照明装置416は画像表示装置を構成している。
図4に示すように、撮像光学系である撮影レンズ200はカメラ本体100に対してレンズマウント202を介して着脱可能である。図4において201は撮影光軸、203はクイックリターンミラーである。
クイックリターンミラー203は撮影光路中に配置され、撮影レンズ200からの被写体光をファインダ光学系に導く位置(図4に示す位置、斜設位置と呼ぶ)と撮影光路外に退避する位置(退避位置と呼ぶ)との間で移動可能である。
図4において、ピント板204上にはクイックリターンミラー203からファインダ光学系に導かれる被写体光が結像される。205はファインダの視認性を向上させるためのコンデンサレンズ、206はペンタゴナルダハプリズムであり、ピント板204およびコンデンサレンズ205を通った被写体光をファインダ観察用の接眼レンズ208および測光センサ207に導く。
209、210はそれぞれシャッターを構成する後幕と先幕で、これら後幕209、先幕210の開放によって後方に配置されている、被写体像を光電変換する固体撮像素子である撮像素子418が必要時間だけ露光される。撮像素子418によって画素毎の電気信号に変換された撮影画像は、後述のA/Dコンバータ423や画像処理回路425などによって処理され、画像データとして記録媒体419に記録される。撮像素子418は、その前面に光学ローパスフィルタ418aが配設されており、撮像素子418に結像する被写体像の空間周波数を調整している。撮影画像に影響を及ぼすゴミ(異物)は、この光学ローパスフィルタ418aに付着し、撮像素子418に結像する被写体像に影として現れることにより、撮影画像の品質を劣化させる。
撮像素子418はプリント基板211に保持されている。このプリント基板211の後方には、もう一枚のプリント基板である表示基板215が配置されている。この表示基板215の反対側の面にLCDモニタ装置417およびバックライト照明装置416が配置されている。
419は画像データを記録する記録媒体であり、217は電池(携帯用電源)である。この記録媒体419および電池217は、カメラ本体に対して着脱可能である。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る一眼レフデジタルカメラ1120の回路構成を示すブロック図である。
図5において、マイクロコンピュータ402は、撮像素子418が出力する画像データの処理や、LCDモニタ装置417の表示制御をはじめ、カメラ全体の動作を制御する。
スイッチ(SW1)405は、レリーズボタン114の半押し状態でオンになり、スイッチ(SW1)405がオンすると撮影準備状態になる。スイッチ(SW2)406は、レリーズボタン114が最後まで押された状態(全押し状態)でオンし、スイッチ(SW2)406がオンすると撮影動作を開始する。
レンズ制御回路407は、撮影レンズ200との通信およびAF時の撮影レンズ200の駆動制御や絞り羽根の駆動制御を行う。
また図5において、外部表示制御回路408は、外部表示装置(OLC)409や、ファインダ内の表示装置(不図示)の制御を行う。スイッチセンス回路410は、カメラに設けられた電子ダイヤル411を含む多数のスイッチ類の信号をマイクロコンピュータ402に伝える。
ストロボ発光調光制御回路412は、X接点412aを介して接地されており、外部ストロボの制御を行う。測距回路413は、AFのための被写体に対するデフォーカス量を検出する。測光回路414は、被写体の輝度を測定する。
シャッター制御回路415はシャッターの制御を行い、撮像素子418に対して適正な露光を行う。LCDモニタ装置417とバックライト照明装置416は、画像表示装置を構成している。記録媒体419は、例えばカメラ本体に着脱可能なハードディスクドライブや半導体メモリカード等である。
また、マイクロコンピュータ402には、A/Dコンバータ423、画像バッファメモリ424、DSPなどからなる画像処理回路425、撮像素子内の所定画素そのものに欠陥があることを記憶している画素欠陥位置メモリ426が接続されている。また、ゴミによる画像不良を起こしている撮像素子内の画素位置を記憶しているゴミ位置メモリ427も接続されている。なお、画素欠陥位置メモリ426およびゴミ位置メモリ427は不揮発性メモリを用いることが好ましい。また、画素欠陥位置メモリ426とゴミ位置メモリ427は、同一メモリ空間の異なるアドレスを用いて記憶しても良い。
また、428は、マイクロコンピュータ402が実行するプログラム等を記憶する不揮発性のメモリである。
また、404はPCあるいは本実施形態におけるプリンタ1110と接続するためのUSBインタフェース(USBのスレーブ側)を含む、外部インタフェースである。
なお、一眼レフデジタルカメラとプリンタ間の通信手段としては、SCSIやワイヤレスのTCP/IPなどが考えられるが、ここではUSBインターフェースとする。
次に、撮像光学系内に付着したゴミの位置を検出する処理の例を、図6のフローチャートを用いて説明する。
当該処理は、マイクロコンピュータ402がメモリ428に記憶されたゴミ検出処理プログラムを実行することにより実施される。
ゴミ検出処理は、ゴミ検出用画像を撮像することにより行われる。ゴミ検出処理を行う場合、面光源装置の射出面や白い壁などの均一な色を持つ面にレンズ200の撮影光軸201を向けてカメラを設置し、ゴミ検出の準備を行なう。または、レンズマウント202にゴミ検出用のライトユニット(レンズの代わりに装着する小型の点光源装置)を装着し、ゴミ検出の準備を行う。ライトユニットの光源は例えば白色LEDが考えられ、発光面のサイズを予め定めた絞り値(例えば、F32)相当になるように調整するのが望ましい。
本実施形態では、通常の撮影レンズを用いた場合について説明するが、上記のライトユニットをレンズマウント202に取り付けてゴミ検出を行っても良い。このように、本実施形態においてゴミ検出用画像は、均一な色を有する画像である。
準備が終了した後、十字配置スイッチ116からゴミ検出処理の開始が指示されると、マイクロコンピュータ402は、まず絞りの設定を行う。撮像素子近傍のゴミはレンズの絞り値によって結像状態が変わり、レンズの瞳位置によって位置が変化する。したがって、ゴミ補正データにはゴミの位置や大きさに加え、検出時の絞り値とレンズの瞳位置を保持する必要がある。
ただし、ゴミ補正データを作成する段階で、異なるレンズを用いたとしても常に同じ絞り値を使うことを予め決めておけば、必ずしもゴミ補正データ内に絞り値を保持する必要はない。また、瞳位置に関してもライトユニットを用いたり、特定のレンズのみの使用を許可することで、同様に必ずしもゴミ補正データ内に瞳位置を保持する必要はなくなる。
つまり、ゴミ補正データを作成する段階において、使用するレンズを複数許したり、絞り込む絞り値を適宜変更する場合には、検出時の絞り値とレンズの瞳位置を、ゴミ補正データ内に保持する必要があると言える。なお、ここで瞳位置とは、射出瞳の撮像面(焦点面)からの距離をいう。
ここでは、例えばF16を指定する(ステップS21)。
次にマイクロコンピュータ402はレンズ制御回路407に対し、撮影レンズ200の絞り羽根制御を行わせ、ステップS21で指定された絞り値に絞りを設定する(ステップS22)。さらに、フォーカス位置を無限遠に設定する(ステップS23)。
撮影レンズの絞り値とフォーカス位置が設定されると、ゴミ検出モードでの撮影を実行する(ステップS24)。ステップS24で行う撮像処理ルーチンの詳細に関しては図11を用いて後に説明する。撮影された画像データは、バッファメモリ424に格納される。
撮影が終了すると、撮影時の絞り値とレンズ瞳位置を取得する(ステップS25)。画像処理回路425に画像バッファメモリ424に記憶されている撮影画像の各画素に対応するデータを呼び出す(ステップS26)。画像処理回路425は、図8に示す処理を行い、画像内のゴミが存在する画素の位置と大きさを取得する(ステップS27)。ステップS27で取得したゴミが存在する画素の位置と大きさ、およびステップS25で取得した絞り値とレンズ瞳位置情報を、ゴミ位置メモリ427に登録する(ステップS28)。ここで、前述したライトユニットを用いた場合には、レンズ情報を取得できない。そこで、レンズ情報が取得できない場合は、ライトユニットを使ったと判断し、予め定められたレンズ瞳位置情報と、ライトユニットの光源径から算出される換算絞り値を登録する。
ここで、ステップS28において、予め画素欠陥位置メモリに記録されている製造時からの不良画素(画素欠陥)の位置と、読み出した画素データの位置を比べて画素欠陥であるかどうかを確認する。そして、画素欠陥によるものでは無いと判断された領域のみ、ゴミ位置メモリ427に位置を登録しても良い。
ゴミ位置メモリ427に格納されるゴミ補正データのデータ形式例を図7に示す。図7に示した通り、ゴミ補正データには、検出用画像撮影時の、レンズ情報とゴミの位置、大きさの情報が格納される。このゴミ補正データは、通常撮影時に画像データの撮影時情報と共に画像に付加する。
具体的には、検出画像撮影時のレンズ情報として、検出画像撮影時における実際の絞り値(F値)と、そのときのレンズ瞳位置を格納する。続いて記憶領域に検出したゴミ領域の数(整数値)を格納し、これに続き、個々の具体的なゴミ領域のパラメータを、ゴミ領域の数だけ繰返して格納する。ゴミ領域のパラメータは、ゴミの半径(例えば2バイト)、有効画像領域における中心のx座標(例えば2バイト)、おなじく中心のy座標(例えば2バイト)の3つの数値のセットである。
ゴミ位置メモリ427の大きさ等によりゴミ補正データサイズに制限がある場合、ステップS27で得たゴミ領域の先頭から優先してデータを格納する。これは、ステップS27のゴミ領域取得ルーチン内では、後述するようにゴミ領域を、目立つゴミの順にソートするからである。
次に、図8から図10を用いて、ステップS27で行うゴミ領域取得ルーチンの詳細について説明する。
図9に示すように、呼び出した画像データをメモリ上に展開し、予め定められたブロック単位で処理を行う。これは、レンズやセンサ特性に起因する周辺減光に対応するためである。周辺減光とは、レンズの中央部に比べ周辺部の輝度が落ちてしまう現象であり、レンズの絞りを小さくすることである程度軽減されることが知られている。しかし、絞りを絞った状態でも、撮影画像に対して予め定められたスレッショルド値でゴミ位置の判定を行うと、レンズによっては周辺部のゴミが正確に検出できなくなるという問題がある。そこで、画像をブロック分割して周辺減光の影響を軽減する。
単純にブロック分割すると、ブロックとブロックの間でスレッショルド値が異なる場合、ブロック間をまたぐゴミの検出結果がずれてしまうという問題がある。そこで、ブロック間をオーバーラップさせ、オーバーラップ領域を構成するブロックのいずれかでゴミと判定された画素をゴミ領域として扱う。
ブロック内のゴミ領域判定は、図8に示す処理の流れで行う。まず、ブロック内の最大輝度Lmax、平均輝度Laveを算出し、次式を用いてブロック内のスレッショルド値T1を算出する。
T1=Lave×0.6 + Lmax×0.4
次に、スレッショルド値を超えない画素をゴミ画素とし(ステップS61)、ゴミ画素によって構成される孤立領域を各々一つのゴミ領域di(i=0,1,…,n)とする(ステップS62)。図10に示すように、ゴミ領域毎に、ゴミ領域を構成する画素の水平方向の座標の最大値Xmaxおよび最小値Xmin、垂直方向の座標の最大値Ymaxおよび最小値Yminを求め、ゴミ領域diのサイズを表す半径riを次式によって算出する(ステップS63)。
ri=√[{(Xmax−Xmin)/2}2+{(Ymax−Ymin)/2}2]
Xmax、Xmin、Ymax、Yminとriの関係を、図10に示す。
その後ステップS64で、ゴミ領域毎の平均輝度値を算出する。
ゴミ位置メモリ427のサイズによる制限などにより、ゴミ補正データのデータサイズが制限されている場合がある。このような場合に対応するために、ゴミ位置情報を、大きさやゴミ領域の平均輝度値によってソートする(ステップS65)。本実施形態では、riの大きい順にソートする。riが等しい場合、平均輝度値の低い順にソートする。このようにすることで、目立つゴミを優先してゴミ補正データに登録することが出来る。なお、ソート済みのゴミ領域をDi、ゴミ領域Diの半径をRiとする。
なお、予め定められたサイズより大きいゴミ領域がある場合、ソートの対象から外し、ソート済みゴミ領域リストの末尾に配置しても良い。これは、大きいゴミ領域については、後に補間処理をするとかえって画質を低下させる場合があり、補正対象の優先順位としては最下位として扱うことが望ましいからである。
次に、図11に示すフローチャートを用いて、図6のステップS24で行われる撮像処理ルーチンの詳細について説明する。当該処理はマイクロコンピュータ402がメモリ428に記憶された撮像処理プログラムを実行することにより実施される。
この撮像処理ルーチンが実行されると、ステップS201でマイクロコンピュータ402は、図4に示すクイックリターンミラー203を作動させ、いわゆるミラーアップを行い、撮影光路外にクイックリターンミラー203を退避させる。
次に、ステップS202で撮像素子での電荷蓄積を開始し、次のステップS203では図4に示したシャッターの先幕210、後幕209をそれぞれ走行させて露光を行う。そして、ステップS204で撮像素子の電荷蓄積を終了し、次のステップS205で撮像素子から画像信号を読み出してA/Dコンバータ423および画像処理回路425で処理した画像データをバッファメモリ424に一次記憶する。
次のステップS206で撮像素子から全ての画像信号の読み出しが終了すると、ステップS207でクイックリターンミラー203をミラーダウンし、クイックリターンミラーを斜設位置に戻して一連の撮像動作を終了する。
ステップS208にて、通常撮影かゴミ検出用画像撮影かを判断する。通常撮影時にはステップS209へ進んで撮影時のカメラ設定値等と共に図7に示したゴミ補正データを画像データのヘッダ領域であるExif領域に追記し、画像データと関連付けて記録媒体419に記録する。
以下の本実施形態では、ゴミ補正データと画像データが一体的に保持されている画像ファイルを用いて説明する。なお、ゴミ補正データと画像データが一体的ではなく、例えば関連付けられた別々のファイルとして記録されていたとしても、本実施形態が適用できる。
(実施例1)
図12は、画像データのゴミを補正してプリントする際のフローチャートである。なお、図12では、ユーザがLCDモニタ装置417と十字配置スイッチ116とを使って、プリントのための設定を行った後の、カメラ内部の処理手順を示している。なお、これら設定した情報や、選択された画像の画像データおよびそれに関連付けられたゴミ補正データなど必要なデータは、必要に応じて伸張/展開されて、すべてメモリ428上に記憶されているものとする。
まず、ステップS401で、選択された画像(以下、選択画像)の幅と高さのそれぞれの画素数をメモリ428より読み出す。これらの情報は、伸張された画像から直接的に算出しても良いし、画像のExif(Exchangeable Image File Format)情報にも記述されている内容であるので、ここから取得してもよい。ステップS402では、ステップS401で取得した画像の幅方向と高さ方向の画素数から画像の画素数(以下、画像画素数とする)を算出する。例えば、選択画像が3888画素×2592画素の場合、画像画素数は約1000万画素となる。この場合、マイクロコンピュータ402は、画像画素数取得手段として作用する。
次に、ステップS403で、プリンタの出力解像度情報、用紙サイズ、レイアウト(以下、以上の3つをまとめてプリンタ情報とする)をメモリ428より読み出す。プリンタの出力解像度情報は、PictBridge規格のCapabilityコマンドのパラメータqualitiesに記載されている内容、もしくは独自にプリンタに解像度を問い合わせる通信方法を用意するなどして取得できる。もしくは、予めメモリ428に格納されて用意されている複数の出力プリンタの情報から、ユーザがLCDモニタ装置417と十字配置スイッチ(SW)116を用いて選択するように構成しても良い。例えば、ユーザはこれから出力させるプリンタの機種名をLCDモニタ装置417に表示されたメニューから選択する。そして、マイクロコンピュータ402は、選択されたプリンタについての情報をメモリ428から読み出して、そのプリンタの出力解像度情報を取得するように構成する。
ここで、ユーザが予め設定するプリントに関する設定項目について説明する。
図14は、LCDモニタ装置417に表示されるメニューとしての、印刷設定画面を示す。印刷設定画面601は、図示するように設定の対象となる撮影画像と、プリント枚数、各種設定項目およびアイコンにより構成される。「ゴミ補正」ボタン602は、ゴミ補正処理を実行する/しないを選択するためのボタンである。「用紙設定」ボタン603は、プリントする用紙についての設定ボタンである。具体的には、このボタンを押下することにより、まず用紙サイズ選択画面に遷移する。
図15は、LCDモニタ装置417に表示されるメニューとしての、用紙サイズ選択画面を示す図である。図示するように、プリントする用紙サイズに合わせて、L判、2L判、はがきサイズ、A4サイズなどが選択できるように、メニューが表示される。ユーザは、他のメニュー項目の選択と同様に、十字配置スイッチ(SW)116を用いて所望の項目を選択可能である。
ユーザが用紙サイズを選択すると、次に用紙タイプ選択画面に遷移する。図16は、LCDモニタ装置417に表示されるメニューとしての、用紙タイプ選択画面を示す図である。具体的には、画質重視の「Photo」クオリティーペーパーと、一般的な「FastPhoto」クオリティーペーパーおよび既定値である「Default」が選択できるようになっている。
ユーザが用紙タイプを選択すると、次にレイアウト選択画面に遷移する。図17は、LCDモニタ装置417に表示されるメニューとしての、レイアウト選択画面を示す図である。具体的には、1枚の画像を縁なしで画面一杯にプリントする「1−Up Borderless」や縁ありの「1−Up」、1枚の用紙を2分割して同じ写真を2つレイアウトする「2−Up」などが選択できるようになっている。
図12に戻って、ステップS403では、プリンタの出力解像度情報の他に、上述のようにユーザによって選択された用紙サイズやレイアウト情報を取得し、プリント出力する画像の解像度に関する情報を収集する。このようにプリント出力をしようとする際に、出力する画像の解像度に関連する情報を取得するマイクロコンピュータ402は、出力解像度取得手段として作用する。
上記の出力する画像の解像度に関連する情報をもとに、ステップS404でプリントに必要な画素数(以下、プリント画素数)を算出する。例えば、用紙サイズが図13に示すL判(89mm×127mm)であり、レイアウトが1―Upであり、プリンタの解像度が600dpiである場合、プリント画素数は以下のように算出する。
まず、1インチ=2.54cmから、縦89mm=3.5インチ、横127mm=5インチとなる。プリンタの解像度が600dpiということから、L判の印刷には、縦3.5×600=2100dot、横5×600=3000dotが必要である。よってL判の印刷に必要なdot数は、縦×横=6,300,000dotとなる。レイアウトが1upであることから、L判を印刷する際に必要な画素数は、6,300,000/1=6,300,000画素=630万画素となる。もし、2−Upが設定されていたなら、6,300,000/2=3,150,000画素=315万画素となる。なお、プリント画素数はカメラ内で算出するのではなく、PictBridge規格に基づき、プリンタに指定された用紙サイズやレイアウトの情報を送信し、プリンタ内でプリント画素数を算出してカメラに返信するという手法でもよい。
ステップS405で、ステップS402とステップS404で算出した画像画素数とプリント画素数の大小を比較し、ステップS406、ステップS407でゴミ(異物)の補正のレベル(異物補正の度合い)を決める。この場合、マイクロコンピュータ402は、異物補正レベルを設定する異物補正レベル設定手段として作用する。
例えば、画像画素数がプリント画素数以下の場合、選択画像が等倍、もしくは拡大されてプリントされるため、大きいゴミを補正してしまうと補正したところがつぶれてしまうなどゴミ周辺の被写体と違和感があれば、拡大されることで余計に目立ってしまう。そのため、補正して違和感が出そうなところを補正しないよう、つまり空など一様な被写体上のゴミだけを補正するよう、ゴミ補正条件を「弱」とする。逆にプリント画素数より画像画素数が大きい場合、選択画像が縮小されてプリントされるため、つぶれていて違和感のある補正になったとしても、ゴミ周辺への影響が縮小されることで小さくなるため、ゴミ補正条件を「強」とする。
そして、ステップS408で、ステップS405もしくはステップS407で決定したゴミ補正条件に基づき、選択画像に対して補正を行う。例えば、補正条件が「弱」ならば、空など一様な領域にあるゴミのみを補正したり、大きいゴミは補正しないといった処理になり、「強」ならば、大きなゴミやゴミ周辺が一様な領域でないところにあるゴミも補正するといった処理になる。補正の方法としては、ゴミ周辺の画素を用いて補間する方法など、公知の手法を用いて行う。最後に、ステップS409でPictBridge規格に基づき、プリンタに対してゴミを補正した補正画像データを出力する。
以上の結果、ダイレクトプリントを行う際、ユーザが指定した用紙サイズやレイアウトの条件下で、最大限に品質の良いゴミの補正処理を行うことが可能となる。なお、本実施例では、ユーザが指定した用紙サイズやレイアウトの情報を使ってゴミ補正条件を決定したが、さらに用紙タイプなどの情報を加えてゴミ補正条件を決定しても良い。また、ゴミ補正条件を「弱」、「強」の2段階に設定したが、2段階に限定されるものではない。
(実施例2)
実施例2では、実施例1の処理に加え、ユーザがゴミを補正する処理を「する(入)/しない(切)」や補正量のレベル(例えば、弱/中/強)(以下、ユーザ補正レベル)を決定する手法について説明する。
実施例1と同様に、まずプリントする画像を選択し、図14の印刷設定画面と、この画面から遷移される図15〜図17の画面において、用紙サイズ、用紙タイプ、レイアウトがユーザによって設定される。これら設定された情報は、メモリ428に記憶されている。さらに、実施例2では図14の印刷設定画面601の「ゴミ補正」ボタン602を押すことで、ゴミ補正処理をする/しないを選択する画面に遷移する。。具体的には、図18に示す画面に移り、LCDモニタ装置417に表示されるメニューとして、ゴミ補正の「切」と「入」が選択可能となる。そして、ゴミ補正の「切」「入」を選択すると、次にユーザ補正レベルを選択するメニュー画面に遷移する。具体的には、図19に示す画面に移り、LCDモニタ装置417に表示されるメニューとして、ユーザ補正レベルの「弱」、「中」、「強」が選択可能となる。ただし、ゴミ補正の選択で「切」をユーザが選択した場合には、ユーザ補正レベルのメニュー画面では、自動的に「切」が選択される。これらの設定された情報もメモリ428に記憶される。そして、図14の印刷設定画面601の「印刷」ボタン604が押されると、ゴミ補正処理を実行し、プリンタに補正した画像データを出力する。なお、図19に示す画面は、ユーザ補正レベル設定手段として作用する。
図20は、実施例2におけるゴミを補正して、プリントするまでの動作を示すフローチャートである。なお、ここでは図12との差異についてのみ説明する。
まず、ステップS1201でメモリ428に記憶されたユーザ補正レベルを参照し、「切」の場合はステップS409へ、それ以外の場合はステップS401へ進む。ステップS401に進んだ場合、ステップS401からステップS406、ステップS407までは、実施例1と同様の処理を行う。
ステップS1202で、ゴミ補正データ、ゴミ補正条件、ユーザ補正レベルをメモリ428から参照し、ゴミ補正条件とユーザ補正レベルからゴミを補正する程度を決定し、ゴミ補正データで示された場所からゴミを補正する。
ゴミ補正条件とユーザ補正レベルからゴミを補正する程度を決定する方法の一例として、図21にゴミ補正テーブルを示す。ゴミ補正テーブルで、例えばゴミ補正条件が「弱」で、ユーザ補正レベルが「強」の場合、図示するようにゴミ補正条件が「弱」でもユーザ補正レベルが「強」なので、ユーザの意思を尊重する。即ち、ゴミの補正レベルは「強」、つまり大きなゴミやゴミ周辺が一様でないところのゴミも補正処理をする。また、ゴミ補正条件が「強」で、ユーザ補正レベルが「強」の場合、ゴミの補正レベルは「強強」、つまりゴミと認識した領域はすべて補正処理をするというようにする。そして、決定したゴミの補正レベルにあわせて、ゴミを補正する処理を行い、ステップS409で補正した画像をプリンタに出力し、プリントする。このように、ユーザ補正レベルとゴミ補正条件の組み合わせにより、「切」から「強強」までここでは5段階を割り当てている。
以上の結果、ゴミを補正する際にユーザが「補正をする/しない」や補正のレベル(弱/中/強)を指定することにより、補正処理に対してよりユーザの意思を反映することができるようになり、ユーザが所望のプリント結果を取得することが可能となる。
(実施例3)
実施例3では、実施例1や実施例2の処理に加え、決まったゴミの補正レベルで、画像上のどのゴミが補正されて、どのゴミが補正されないのかをユーザに印刷する前に通知する手法について説明する。
実施例1や実施例2と同様に、ユーザによりまずプリントする画像が選択され、図14の印刷設定画面601から、用紙サイズ、用紙タイプ、レイアウト、ユーザ補正レベルが設定される。これら設定した情報や、選択された画像の画像データおよびそれに関連付けられたゴミ補正データなど必要なデータは、必要に応じて伸張/展開されて、すべてメモリ428上に記憶されているものとする。そして、図14の印刷設定画面601で「印刷」ボタン604が押されると、ゴミ補正処理を実行し、プリンタに補正した画像データを出力する。
図22は、実施例3におけるゴミを補正して、プリントするまでのフローチャートである。なお、ここでは図20との差異についてのみ説明する。
ステップS1202までのステップでは、実施例2で説明した図20の各ステップと同様に、選択された画像に対してゴミ補正処理を行う。例えば、図23のような画像が選択され、600dpiのプリンタに対して出力する場合であって、用紙サイズが「L判」、レイアウトが「1up」、ユーザ補正レベルが「弱」に設定されているとする。この場合、図21のゴミ補正テーブルより、補正レベルは「中」となる。この補正レベルで、図23の画像に対してゴミ補正処理を行う。なお、1501〜1506は、光学ローパスフィルタ418aにゴミが付着することにより写り込んだ影である(本実施形態においては、撮影画像に写り込んだ影そのものを「ゴミ」と称することがある)。ゴミ補正データは、画像中におけるこれらの影の位置情報を持っており、これらの影が補正対象の候補となる。
ステップS1401で、LCDモニタ装置417に、図24のようにゴミ補正処理をした結果の画像に、次のような表示をする。即ち、図23中のゴミ(1501〜1506)のうち補正レベル「中」で補正したゴミの位置(1602〜1604)を○で囲んだ画像(1601)を表示する。
ステップS1402で、ユーザは図24のように表示される画像1601を見て、ゴミ補正処理をした画像を印刷したい場合はOKボタン1605を押して画像をプリンタに出力して、プリントする。また、ゴミ補正処理をした画像を印刷したくない場合はキャンセルボタン1606を押す。
以上の結果、ユーザは、図24のようにどこのゴミが補正されるのかをプリントされる前に確認することで、補正に物足りなかったり、補正しすぎと判断した場合には、プリントせずに再度ユーザ補正レベルを設定し直すことができる。そのため、紙を無駄にすることなく、ユーザが所望するプリント結果を得ることが可能となる。
なお、本実施例では補正するゴミ位置を○で囲んでユーザに通知したが、ユーザが認識しやすい表示方法であれば、例えば点滅などでも良い。
また、本実施形態における実施例1から3においては、プリント出力する画像の解像度に関する情報として、プリンタの出力解像度や、ユーザによって選択された用紙サイズやレイアウト情報を取得するように構成している。そして、これらの情報をもとに、撮影画像の画素数と、プリンタに出力する画素数(dot数)を算出して比較している。しかし、プリント出力する画像の解像度に関する情報については、これらすべての情報を必ずしも必要とするものではない。例えば、ユーザが選択する用紙サイズのみをプリント出力する画像の解像度に関する情報として取得し、撮影画像の画素数と用紙サイズとでマトリックス状に作成された異物補正レベルのテーブルを持つようにしても良い。このとき、撮影画像の画素数としては、撮影時にユーザによって設定される撮影画像のサイズ、たとえばLサイズやSサイズといったような、撮影画素数と対応付けられて設定される項目を撮影画像の画素数として扱っても良い。このとき、画像画素数取得手段は、実質的に撮影画像のサイズを取得することになる。
(他の実施形態)
本発明は前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラム(実施形態では図に示す通信手順に対応したプログラム)を、各装置に直接、或いは遠隔から供給できるようにしても良い。また、その装置の処理部が該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによって、上記の実施形態を実行可能とする場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
本発明の一実施形態であるレンズ交換式の一眼レフデジタルカメラとプリンタを接続した状態を示す図である。 プリンタの制御系のブロック構成図である。 デジタルカメラの外観斜視図である。 デジタルカメラの内部構造を示す垂直断面図である。 一眼レフデジタルカメラの制御系のブロック構成図である。 デジタルカメラにおけるゴミ検出処理を説明するフローチャートである。 ゴミ補正データのデータ形式例を示す図である。 図6のステップS27で行われるゴミ領域取得ルーチンの詳細を説明するフローチャートである。 図8のステップS62で行われるゴミ領域判定処理の処理単位を示す図である。 図8のステップS63で行われるゴミ領域サイズ算出の概要を示す図である。 図6のステップS24で行われる撮像処理ルーチンの詳細を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態における実施例1としての、ゴミを補正してプリンタに出力する際のフローチャートである。 プリンタで出力されるL判用紙を説明する図である。 LCDモニタ装置417に表示される印刷設定画面を示す図である。 LCDモニタ装置417に表示される、プリントに必要な条件である用紙サイズを指定する画面を示す図である。 LCDモニタ装置417に表示される、プリントに必要な条件である用紙タイプを指定する画面を示す図である。 LCDモニタ装置417に表示される、プリントに必要な条件であるレイアウトを指定する画面を示す図である。 LCDモニタ装置417に表示される、ゴミ補正処理を行うか否かを指定する画面を示す図である。 LCDモニタ装置417に表示される、ユーザが補正量を選択する画面を示す図である。 本発明の一実施形態における実施例2としての、ゴミを補正して、プリンタに出力するまでの動作を示すフローチャートである。 補正レベルのテーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態における実施例2としての、ゴミを補正して、プリンタに出力するまでのフローチャートである。 ゴミが写り込んだ撮影画像の一例を示す図である。 LCDモニタ装置417に表示される、プリント出力の選択画面の一例を示す図である。

Claims (7)

  1. 被写体像を光電変換する撮像素子の前方に配置された光学素子に付着した異物の影が写り込んだ画像データを、前記異物の影を除去するように補正し、補正された補正画像データを可視画像として出力する出力装置に送信する画像処理装置であって、
    前記画像データの画像の画素数を取得する画像画素数取得手段と、
    前記出力装置に出力する画像の解像度に関する情報を取得する出力解像度取得手段と、
    少なくとも前記画像画素数取得手段によって取得された画素数と、前記出力解像度取得手段によって取得された解像度から求められる前記出力装置により出力される前記画像の出力画素数とを比較し、前記取得された画素数が前記出力画素数よりも大きい場合は異物を補正する度合いを周辺が一様な領域でないところにある異物も補正する程度に強く設定し、前記取得された画素数が前記出力画素数よりも小さい場合は異物を補正する度合いを周辺が一様な領域にある異物のみを補正する程度に弱く設定する異物補正レベル設定手段と、
    前記異物補正レベル設定手段により設定された異物補正の度合いに基づいて、前記画像データに写りこんだ異物の影を補正する異物補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. ユーザにより指定されるところの、異物を補正する度合いであるユーザ補正レベルを設定するユーザ補正レベル設定手段を更に備え、前記異物補正レベル設定手段は、前記画素数の比較の結果と設定された前記ユーザ補正レベルとに基づいて、異物を補正する度合いを設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記出力装置はプリンタであり、前記解像度に関する情報とは、前記画像処理装置でユーザにより設定される、前記プリンタから出力されるプリントの用紙サイズであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記異物補正手段は、前記画像データに関連付けて記録されている、少なくとも前記画像データの画像内における前記異物の影に関する位置情報に基づいて補正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記異物補正手段により補正された補正画像データと、補正した位置とを表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 被写体像を光電変換する撮像素子の前方に配置された光学素子に付着した異物の影が写り込んだ画像データを、前記異物の影を除去するように補正し、補正された補正画像データを可視画像として出力する出力装置に送信する画像処理装置を制御する方法であって、
    前記画像データの画像の画素数を取得する画像画素数取得工程と、
    前記出力装置に出力する画像の解像度に関する情報を取得する出力解像度取得工程と、
    少なくとも前記画像画素数取得工程において取得された画素数と、前記出力解像度取得工程において取得された解像度から求められる前記出力装置により出力される前記画像の出力画素数とを比較し、前記取得された画素数が前記出力画素数よりも大きい場合は異物を補正する度合いを周辺が一様な領域でないところにある異物も補正する程度に強く設定し、前記取得された画素数が前記出力画素数よりも小さい場合は異物を補正する度合いを周辺が一様な領域にある異物のみを補正する程度に弱く設定する異物補正レベル設定工程と、
    前記異物補正レベル設定工程において設定された異物補正の度合いに基づいて、前記画像データに写りこんだ異物の影を補正する異物補正工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  7. 請求項6に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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