JP4803284B2 - 画像処理装置、及び画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は画像処理技術に関し、特に画像の階調補正処理に関するものである。
従来、例えば特許文献1には、撮像装置における露光制御技術として、輝度レベルの低い領域の輝度レベルと他の領域の輝度レベルとを用いて逆光の程度を示す逆光度を検出し、この逆光度に応じて輝度レベルの低い領域の輝度レベルを持ち上げるように階調補正用の制御パラメータ(ゲイン)を設定する技術が提案されている。
かかる従来技術によれば、逆光の場合でも適切に露光を制御することができ、その結果撮像した画像に良好な階調を確保することが可能となる。
特開2003−116049号公報(図10)
しかしながら、上記従来技術では、画像内で輝度レベルが同じである複数の領域に対し、各領域内での被写体の状況とは無関係に同じ値の制御パラメータ(ゲイン)が無条件に適用される。このため、階調補正処理後の画像においては、明るさが激しく変化する局所領域におけるコントラストが損なわれてしまうという問題があった。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、撮像画像等の画像における階調補正処理に際し、明るさが激しく変化する局所領域のコントラストを維持することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る画像処理装置にあっては、対象画像における高周波成分が除去された状態での各画素の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得手段と、この明るさ情報取得手段により取得された明るさ情報により示される各画素の明るさと前記対象画像における各画素の明るさとを、予め対象画像における各画素の明るさに比例して決定された所定の合成比率で合成することによって、前記明るさ情報取得手段により取得された明るさ情報により示される各画素の明るさを補正する補正手段と、この補正手段による合成後の各画素の明るさに反比例する補正倍率を画素毎に設定する補正倍率設定手段と、前記対象画像の画素が有する複数の色成分情報を、前記補正倍率設定手段により各画素に設定された補正倍率に従いそれぞれ補正することにより、前記対象画像の各画素の明るさを補正する階調補正手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の第2の観点に係る画像処理装置にあっては、対象画像における高周波成分が除去された状態での各画素の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得手段と、前記明るさ情報取得手段により取得された明るさ情報により示される各画素の明るさから、前記対象画像における各画素の明るさを減算する減算手段と、前記対象画像における逆光の度合を取得する逆光度合取得手段と、前記減算手段による減算後の各画素の明るさに、前記逆光度合取得手段により取得された逆光の度合に比例する値をコントラスト調整値として乗算する乗算手段と、前記乗算手段による乗算後の各画素の明るさに、対象画像における各画素の明るさを加算する加算手段と、前記加算手段による加算後の各画素の明るさに反比例することを基本とした補正倍率を対象画像の各画素に個別に設定する補正倍率設定手段と、前記対象画像の画素が有する複数の色成分情報を、前記補正倍率設定手段により各画素に設定された補正倍率に従いそれぞれ補正することにより、前記対象画像の各画素の明るさを補正する階調補正手段とを備えたことを特徴とする
本発明の第の観点に係る画像処理プログラムにあっては、コンピュータに、対象画像における高周波成分が除去された状態での各画素の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得手順、この明るさ情報取得手順にて取得された明るさ情報により示される各画素の明るさと前記対象画像における各画素の明るさとを、予め対象画像における各画素の明るさに比例して決定された所定の合成比率で合成することによって、前記明るさ情報取得手順にて取得された明るさ情報により示される各画素の明るさを補正する補正手順、 この補正手順での合成後の各画素の明るさに反比例する補正倍率を画素毎に設定する補正倍率設定手順、前記対象画像の画素が有する複数の色成分情報を、前記補正倍率設定手順にて各画素に設定された補正倍率に従いそれぞれ補正することにより、前記対象画像の各画素の明るさを補正する階調補正手順を実行させることを特徴とする。
本発明の第4の観点に係る画像処理プログラムにあっては、コンピュータに、対象画像における高周波成分が除去された状態での各画素の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得手順、前記明るさ情報取得手順にて取得された明るさ情報により示される各画素の明るさから、前記対象画像における各画素の明るさを減算する減算手順、前記対象画像における逆光の度合を取得する逆光度合取得手順、前記減算手順における減算後の各画素の明るさに、前記逆光度合取得手順により取得された逆光の度合に比例する値をコントラスト調整値として乗算する乗算手順、前記乗算手順における乗算後の各画素の明るさに、対象画像における各画素の明るさを加算する加算手順、前記加算手順における加算後の各画素の明るさに反比例することを基本とした補正倍率を対象画像の各画素に個別に設定する補正倍率設定手順、前記対象画像の画素が有する複数の色成分情報を、前記補正倍率設定手段により各画素に設定された補正倍率に従いそれぞれ補正することにより、前記対象画像の各画素の明るさを補正する階調補正手段手順を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、元画像において明るさの変化が激しい局所領域のコントラストを維持しながら、元画像の大局的な階調を補正することができる。
本発明を適用したデジタルスチルカメラのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明を適用したデジタルスチルカメラの機能ブロック図である。 画像処理部の要部を示す機能ブロック図である。 コントラスト調整部の構成を示す機能ブロック図である。 εフィルタの機能を示す概念図である。 (a)は明るさ情報画像の例、(b)はεフィルタ処理後の画像の例、(c)はローパスフィルタ処理後の画像の例である。 逆光レベルに対するコントラスト調整レベルの変化を示す特性図である。 第1の明るさ成分値と、第3の明るさ成分値に対する第1の明るさ成分値の合成比率との関係を示す図である 第4の明るさ成分値に対する各画素のゲインの変化を示す特性図である。 画像処理部における処理内容を示すフローチャートである。 対象画像の各画素に設定されるゲインの説明図である。 画像処理部における階調補正処理の効果を示す図である。
以下、本発明を適用した実施形態について、図を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態として例示するデジタルスチルカメラ(以下、単にデジタルカメラという。)1のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
図1に示したようにデジタルカメラ1は、被写体を撮像するためのCCD(Charge Coupled Device)2を有している。CCD2は、図示しない光学系によって被写体の光学像が結像される感光面に、ベイヤー配列等の特定の色配列を有する色フィルタが設けられた構造を備えている。CCD2は、水平/垂直ドライバ3から供給される水平、及び垂直転送用の駆動信号により駆動されることによって、被写体の光学像を電気信号に変換し、変換後の電気信号を撮像信号としてCDS(Correlated Double Sampling)回路、及びA/Dコンバータ(Analog-to-Digital converter)から構成されたCDS/AD回路4へ供給する。
水平/垂直ドライバ3は、TG(Timing Generator)5が生成したタイミング信号に基づき動作することによって前述した水平、及び垂直転送用の駆動信号を生成しCCD2を駆動する。また、TG5が生成したタイミング信号はCDS/AD回路4にも供給される。CDS/AD回路4は、TG5から供給されたタイミング信号に基づき動作することによって、CCD2が出力した撮像信号に含まれるノイズを除去するとともに、ノイズ除去後の撮像信号をデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号をDSP(Digital Signal Processor)6へ供給する。
DSP6は、CDS/AD回路4から供給されたデジタル信号、すなわち単一の色情報のみを有する各画素のデータからなる画像データを処理するためのバッファ用のメモリ6aを備えた構成を有しており、以下の処理を行う。すなわちDSP6は、CDS/AD回路4から供給された画像データに対して、各画素の不足する色情報を各画素の周辺画素から補間することによって、画素毎にR(Red)、G(Green)、B(Blue)の色成分情報を有する画像データ、つまりRGBデータを生成するデモザイク(de-mosaic)処理を行う。
また、DSP6は、デモザイク処理によって生成したRGBデータに対する階調補正処理や、階調補正処理後のRGBデータに対するホワイトバランス調整処理、ガンマ補正処理、各種のフィルタ処理、RGBデータを画素毎の輝度成分(Y)、及び2つの色差成分(Cb、Cr)により表現される画像データ、つまりYUVデータに変換するYUV変換処理等のデジタル信号処理を行う。なお、上記の階調補正処理の詳細については後述する。
また、DSP6は、上記のデジタル信号処理を行った後のYUVデータを順次SDRAM(Synchronous dynamic random-access memory)7に供給する。SDRAM7は、DSP6から供給されたYUVデータを一時的に記憶する。
さらに、DSP6は、デジタルカメラ1に動作モードとして記録モードが設定されている状態においては、SDRAM7に1フレーム分のYUVデータ(画像データ)が蓄積される毎に、SDRAM7に蓄積されている画像データを読み出し、読み出した画像データをLCD(Liquid Crystal Display)8に供給する。
LCD8は、図示しない液晶表示器と、液晶表示器を駆動する駆動回路等から構成され、DSP6から供給された画像データに基づく画像を液晶表示器の画面上にライブビュー画像として表示する。
一方、前述したTG5及びDSP6はバス13を介してCPU(Central Processing Unit)9と接続されており、TG5及びDSP6の動作はCPU9によって制御されている。
CPU9は、記憶内容が書き換え可能なEEPROM(Electric Erasable Programmable Read Only Memory)であるフラッシュメモリ10に記憶されているプログラムに従い動作することによってデジタルカメラ1の全体の動作を制御する。
また、CPU9は、デジタルカメラ1に動作モードとして記録モードが設定されている状態での撮影時には、SDRAM7に一時記憶された画像データをJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式等の所定の圧縮方式により圧縮し、圧縮後の画像データを画像ファイルとして外部メモリ11に記録する。外部メモリ11は、図示しないカードインターフェイスを介してバス13に接続されたカメラ本体に着脱自在なメモリカードである。
また、CPU9は、デジタルカメラ1に動作モードとして再生モードが設定されているときには、必要に応じて外部メモリ11から所定の画像ファイル(圧縮状態の画像データ)を読み出すとともに、読み出したデータを伸張してSDRAM7に展開する。さらにCPU9は、SDRAM7に展開したデータ(YUVデータ)を、DSP6を介してLCD8に供給することによりLCD8に記録画像を表示させる。
バス13にはキー入力部12が接続されている。キー入力部12は、ユーザがデジタルカメラ1の操作に必要とする各種の操作キー、例えば電源キーやシャッターキー、記録モードや再生モードを設定するためのモード設定キー等によって構成されている。そして、CPU9は、キー入力部12における各々の操作キーの操作状態を逐次検出し、検出した操作状態に基づき判断したユーザの要求に従い種々の処理をプログラムに従い実行する。
図2は、デジタルカメラ1の構成を機能別に示した機能ブロック図である。図2に示したようにデジタルカメラ1は、主として撮像部51と、画像処理部52、制御部53、作業用メモリ54、プログラムメモリ55、画像記録部56、表示部57、操作部58によって構成されている。
各々の機能ブロックは、後述するように図1に示した1又は複数のハードウェアによって実現される。すなわち撮像部51はCCD2と、水平/垂直ドライバ3、CDS/AD回路4、TG5によって実現され、被写体を撮像して撮像画像を取得する機能部分である。また、画像処理部52はDSP6によって実現され、撮像画像に前述した種々の画像処理を施す機能部分である。制御部53はCPU9によって実現される。また、作業用メモリ54はSDRAM7によって実現され、プログラムメモリ55はフラッシュメモリ10によって実現される。また、画像記録部56は外部メモリ11によって実現され、表示部57はLCD8によって実現され、操作部58は前述したキー入力部12によって実現される。
図3は、画像処理部52の要部であって、デモザイク処理により生成したRGBデータに対して階調補正処理を行うための機能部分の詳細を示した機能ブロック図である。図3に示したように画像処理部52は、画像バッファ101と、RGBmax演算部102、εフィルタ103、ゲイン設定処理部104、階調補正部105とから構成されている。また、ゲイン設定処理部104は、逆光レベル演算部111とコントラスト調整レベル算出部112とコントラスト調整部113と合成処理部114、補正ゲイン算出部115とから構成されている。さらに、コントラスト調整部113は、図4に示したように、減算器121と乗算器122と加算器123とから構成されている。
以下、図3及び図4に示した画像処理部52の各部について説明する。画像バッファ101は前述したメモリ6a(図1参照)によって実現される機能部分である。画像バッファ101は、階調補正処理の対象となる画像を表すデータであって、デモザイク処理により生成されたRGBデータ(RGB_in)を記憶する。以下の説明においては、RGBデータが表す画像を対象画像と呼ぶことにする。なお、RGBデータにおけるR,G,Bの各色成分の画素値は「0〜255」の範囲の値である。
RGBmax演算部102は明るさ成分抽出手段として機能し、画像バッファ101に記憶されたRGBデータを読み出し、各画素について画素値が最大であるR,G,Bのいずれかの色成分の画素値を対象画像の明るさ成分として取得する。そして、RGBmax演算部102は、取得した各画素の最大の色成分の画素値である第1の明るさ成分値(max)をεフィルタ103、及びコントラスト調整部113と合成処理部114とにそれぞれ供給する。
εフィルタ103は、主として明るさの急峻な変化を伴う画像に重畳された小幅振幅雑音(高周波成分)の除去、つまり画像の明るさの平滑化を目的として使用される画像フィルタであって、より詳しくは元画像におけるエッジの保持性能を有する平滑化フィルタである。εフィルタ103は平滑化手段として機能し、RGBmax演算部102から供給された各画素の第1の明るさ成分値(max)を後述するフィルタ処理により第2の明るさ成分値(max_ε)に変換する。そして、εフィルタ103は、変換後の第2の明るさ成分値(max_ε)をゲイン設定処理部104におけるコントラスト調整部113へ供給する。
なお、RGBmax演算部102とεフィルタ103とが明るさ情報取得手段として機能する。
ここで、εフィルタ103におけるフィルタ処理について説明する。εフィルタ103においては、各画素を注目画素として、縦横3画素分からなる画素領域(各注目画素を中心とする合計9個の画素領域)に着目する。つまり、注目画素とその周辺に位置する8個の周辺画素に着目する。そして、注目画素の画素値(第1の明るさ成分値)と各周辺画素の画素値(第1の明るさ成分値)との各差分値が、閾値T(T=20)以下になるように、各周辺画素の画素値を調整する。さらに、注目画素の元の画素値と調整された各周辺画素の画素値とにそれぞれ所定の係数として1/9を乗じることにより得られる各画素値の総和を算出し、算出した画素値を注目画素の新たな画素値(第2の明るさ成分値)とする。
上記のフィルタ処理では、注目画素の画素値(第1の明るさ成分値)を周辺画素の画素値(第1の明るさ成分値)に応じて増減することによって、画像内で近接する画素同士の画素値が平均化される。しかも、フィルタ処理の過程では、周辺画素の画素値を、注目画素の画素値との差分値が閾値T以下になるように調整し、調整後の周辺画素の画素値を用いて注目画素の画素値を増減(平均化)する。
そのため、上記のフィルタ処理では、画像内での明暗の境界部分(例えば人物や建物等の被写体の境界部分)において暗領域側に位置する注目画素の画素値に対する、明領域側に位置する周辺画素の画素値の影響を小さくすることができる。同様に、上記のフィルタ処理では、画像内での明暗の境界部分において明領域側に位置する注目画素の画素値に対する、暗領域側に位置する周辺画素の画素値の影響を小さくすることができる。
これにより、εフィルタ103におけるフィルタ処理では、元画像におけるエッジを保持したままで、元画像の各部における明るさを平滑化することできる。なお、上記のフィルタ処理に際して、着目する画素領域の範囲、閾値Tの値、各画素の画素値に乗じる係数は、適宜変更することができる。
図5はεフィルタ103の機能を示した概念図である。すなわち図5は、ある画像内で明るさが激しく変化する明暗の境界部分(被写体の境界部分等)における画素位置に対する各画素の明るさの変化を便宜的に示した図である。また、図5においては、横方向が水平方向(又は垂直方向)の画素位置、縦方向が各画素位置の画素の明るさである。そして、図5に実線で示した明るさの変化が、上述したフィルタ処理が施される前の第1の明るさ成分値(max)の変化であり、図5に破線で示した明るさの変化が、上述したフィルタ処理が施された後の第2の明るさ(max_ε)の変化である。
また、図6は、εフィルタ103によるフィルタ処理の効果の具体例を示した図である。図6(a)は、上述したフィルタ処理前の第1の明るさ成分値(max)を画素値とする画素により構成される明るさ成分画像の例である。また、図6(b)は、上述したフィルタ処理後の第2の明るさ成分値(max_ε)を画素値とする画素により構成される大局輝度画像、つまり明るさ成分画像から高周波成分が除去された後の画像の例である。また、図6(c)は、図6(a)の明るさ成分画像に、仮に一般的なLPF(ローパスフィルター)によるフィルタ処理(平滑化処理)を施した場合における処理後の画像の例である。
図6(a)〜図6(c)から明らかなように、εフィルタ103によるフィルタ処理後の大局輝度画像は、一般的なLPFによる平滑化が行われる場合に比べ、処理以前の明るさ成分画像に含まれていた低周波成分がより正確に反映された(エッジが保持された)画像となる。
ゲイン設定処理部104は、εフィルタ103から供給された第2の明るさ成分値(max_ε)に基づいて、対象画像の各画素に対する階調補正用の基づく補正倍率であるゲイン(g_lev)を個別に取得し、階調補正部105に供給(設定)し、補正倍率設定手段として機能する。以下、ゲイン設定処理部104を構成する前述した各機能ブロックの詳細、及び階調補正用のゲイン(g_lev)の具体的な取得方法について説明する。
逆光レベル演算部111は逆光度合取得手段として機能し、画像バッファ101に記憶されたRGBデータを読み出し、読み出したRGBデータに基づき対象画像における逆光の度合を示す逆光レベル(gk_lev)を取得する。逆光レベル演算部111は、取得した逆光レベル(gk_lev)をコントラスト調整レベル算出部112へ供給する。逆光レベル演算部111における逆光レベル(gk_lev)の取得方法は次の通りである。
すなわち逆光レベル演算部111は、対象画像をn×mの複数領域に分割して、複数領域毎にRGBデータに基づき輝度レベル(例えば各領域内の各画素の輝度値の平均、又は総和)を取得する。次に、逆光レベル演算部111は、上記の輝度レベルが最も低い特定の領域の輝度レベルと、特定の領域以外の他の複数領域の輝度レベルの平均値との差を演算し、演算した輝度レベルの差(0〜255の範囲の値)を逆光レベル(gk_lev)として取得する。なお、対象画像における逆光レベルの具体的な取得方法については、上記の方法に限定されるものではなく任意である。
コントラスト調整レベル算出部112は調整値取得手段として機能し、対象画像の逆光の度合に応じたコントラスト調整レベル(adj_lev)を取得し、コントラスト調整レベル算出部112へ供給する。具体的に説明すると、コントラスト調整レベル算出部112は、コントラスト調整レベル(adj_lev)を、逆光レベル演算部111から供給された逆光レベル(gk_lev)をパラメータとする、予め決められている所定のコントラスト調整レベル演算関数を用いて算出する。
コントラスト調整レベル算出部112がコントラスト調整レベル(adj_lev)の算出に使用する上記調整レベル演算関数は、逆光レベル(gk_lev)に比例してコントラスト調整レベル(adj_lev)が増大する特性を有する関数である。コントラスト調整レベル演算関数は、より具体的には、逆光レベル(gk_lev)の変化に対してコントラスト調整レベル(adj_lev)が、例えば図7(a)や、図7(b)に示したように変化する関数である。また、コントラスト調整レベル算出部112が算出するコントラスト調整レベル(adj_lev)は0〜4の範囲の値である。
コントラスト調整部113は、前述した逆光レベル演算部111とコントラスト調整レベル算出部112と合成処理部114と共に補正手段として機能し、εフィルタ103から供給された第2の明るさ成分値(max_ε)を対象画像における逆光の度合に応じて補正する。そして、コントラスト調整部113は補正後の第3の明るさ成分値(adj)を合成処理部114へ供給する。
具体的に説明すると、コントラスト調整部113は、既説した各部、すなわち減算手段として機能する減算器121と、乗算手段として機能する乗算器122と、加算手段として機能する加算器123とから構成されている(図4参照)。コントラスト調整部113においては、減算器121が各画素の第2の明るさ成分値(max_ε)から第1の明るさ成分値(max)を減算し、減算結果に乗算器122がコントラスト調整レベル(adj_lev)を乗算し、乗算結果に加算器123が第1の明るさ成分値(max)を加算することによって、各画素について前述した第3の明るさ成分値(adj)を生成する。
ここで、コントラスト調整部113が生成する第3の明るさ成分値(adj)は、下記の計算式(1)で表される。
adj = adj_lev ×(max_ε − max)+ max ・・・(1)
つまりコントラスト調整部113は、第1の明るさ成分値(max)に、第2の明るさ成分値(max_ε)と第1の明るさ成分値(max)の差分(max_ε−max)をadj_lev倍(0倍〜4倍)した値を加算することによって第3の明るさ成分値(adj)を生成する。
また、合成処理部114は、コントラスト調整部113から供給された各画素の第3の明るさ成分値(adj)と、RGBmax演算部102から供給された各画素の第1の明るさ成分値(max)とを後述する所定の合成比率で合成する。そして、合成処理部114は合成後の第4の明るさ成分値(mix)を補正ゲイン算出部115へ供給する。
具体的に説明すると、合成処理部114は、まず合成比率決定手段として機能し、各画素の第1の明るさ成分値(max)をパラメータとする、予め決められている所定の合成比演算関数に基づき、第3の明るさ成分値(adj)に対する第1の明るさ成分値(max)の合成比率を算出する。上記合成比演算関数は、図8(a)に示したように、第1の明るさ成分値(max)に比例して、第1の明るさ成分値(max)の合成比率(α)が増加する特性を有する関数である。
そして、合成処理部114は合成手段として機能し、上記合成比演算関数に基づき算出した合成比率(α)を用いた下記の計算式(2)
mix = α×max+(1−α)×adj ・・・(2)
に従い、各画素の第3の明るさ成分値(adj)と、第1の明るさ成分値(max)とを合成し、合成後の第4の明るさ成分値(mix)を補正ゲイン算出部115へ供給する。
また、補正ゲイン算出部115は、合成処理部114から供給された各画素の第4の明るさ成分値(mix)をパラメータとする、予め決められている下記式により表される所定のゲイン演算関数
f_gain(mix)
を用いて、対象画像の各画素の明るさの補正に使用するゲイン(g_lev)を画素毎に演算し、演算結果を階調補正部105へ供給する。
補正ゲイン算出部115が各画素のゲイン(g_lev)の演算に使用する上記ゲイン演算関数は、図9(a)に示したように、第4の明るさ成分値(mix)が小さいほどゲイン(g_lev)が大きくなり、かつ第4の明るさ成分値(mix)が大きいほどゲイン(g_lev)が小さくなる補正特性、すなわちゲイン(g_lev)が第4の明るさ成分値(mix)に反比例する補正特性を有する関数である。
階調補正部105は、画像バッファ101に記憶されたRGBデータを画素毎に読み出し、読み出した対象画像の各画素のRGBデータにおける色成分の画素値(R値、G値、B値)に、ゲイン設定処理部104から供給された画素毎のゲイン(g_lev)をそれぞれ乗じる補正を行う。また、階調補正部105は画像バッファ101に記憶された各画素のRGBデータを補正後のRGBデータに書き換える。つまり画像処理部52においては、階調補正部105が階調補正手段として機能し、画像バッファ101に記憶されたRGBデータ(RGB_in)を補正後のRGBデータに書き換えることによって対象画像の階調を補正する。
そして、画像処理部52は、画像バッファ101に記憶した補正後のRGBデータ(RGB_out)を読み出し、読み出した補正後のRGBデータ、つまり階調補正処理後の画像を処理対象としてホワイトバランス調整処理等の他のデジタル信号処理を行う。
図10は、画像処理部52の図3に示した各部による階調補正処理の内容をフローチャートとして示したものである。なお、各ステップの処理の詳細については既に述べた通りであるため説明を省略する。
図10に示したように、画像処理部52における階調補正処理においては、RGBmax演算部102が、対象画像を表すRGBデータから、対象画像の各画素について第1の明るさ成分値(max)を取得する(ステップS1)。次にεフィルタ103が、フィルタ処理によって第1の明るさ成分値(max)を第2の明るさ成分値(max_ε)に変換する(ステップS2)。
また、逆光レベル演算部111が、対象画像を表すRGBデータから逆光レベル(gk_lev)を取得する(ステップS3)。さらにコントラスト調整レベル算出部112が、逆光レベル(gk_lev)に比例するコントラスト調整レベル(adj_lev)を算出する(ステップS4)。次に、コントラスト調整部113が、第1の明るさ成分値(max)と、第2の明るさ成分値(max_ε)と、コントラスト調整レベル(adj_lev)とに基づいて第3の明るさ成分値(adj)を画素毎に生成する(ステップS5)。
引き続き、合成処理部114が、第3の明るさ成分値(adj)を、大きさに比例した合成比率で第1の明るさ成分値に合成することによって第4の明るさ成分値(mix)を生成する(ステップS6)。次に、補正ゲイン算出部115が、第4の明るさ成分値(mix)に応じた画素毎のゲイン(g_lev)を算出する(ステップS7)。しかる後、階調補正部105が、各画素のRGBデータを、各色成分の画素値に各画素のゲイン(g_lev)をそれぞれ乗じることによって補正する(ステップS8)。さらに、階調補正部105が、画像バッファ101に記憶されているRGBデータ(RGB_in)を、補正後の各画素のRGBデータに書き換え画像バッファ101に記憶する(ステップS9)。
(本発明の特徴)
ここで、以上説明した画像処理部52による階調補正処理においては、補正ゲイン算出部115に供給される各画素の第4の明るさ成分値(mix)が、RGBmax演算部102によって取得した第1の明るさ成分値(max)と、εフィルタ103によって取得した第2の明るさ成分値(max_ε)とに基づく明るさ情報である。つまり第4の明るさ成分値(mix)が、対象画像における各画素の明るさ情報ではなく、対象画像における高周波成分が除去された状態での各画素の明るさ情報に基づくものである。また、補正ゲイン算出部115が各画素のゲイン(g_lev)として各画素の第4の明るさ成分値(mix)に反比例するゲインを設定する。
これにより、画像処理部52による階調補正処理においては、対象画像の大局的な階調を補正することができ、しかも階調補正処理後の画像には、対象画像において明るさの変化が激しい局所領域についても対象画像と同様のコントラストを確保することができる。
上記効果が得られる理由を具体的に説明する。まず、画像処理部52による階調補正処理においては、前述したように各画素に設定されるゲイン(g_lev)が各画素の第4の明るさ成分値(mix)に反比例することから、対象画像における暗い部分の画素ほどゲイン(g_lev)が大きくなり、かつ対象画像における明るい部分の画素ほどゲイン(g_lev)が小さくなる。このため、階調補正処理が施された後の画像では、対象画像において暗かった部分ほど明るさが大きく持ち上げられることとなる。
よって、画像処理部52による階調補正処理では、基本的には以下の効果が得られる。すなわち対象画像において明るかった部分における「白とび」現象の発生を抑制しつつ、暗かった部分に良好な階調を確保することができ、対象画像の大局的な階調補正処理を行うことができる。その結果、例えば対象画像が逆光下で人物を撮影した画像であって、人物の顔部分が暗い画像の場合には、画像処理部52による階調補正処理によって、人物の顔部分が明るく豊かに表現された画像を得ることができる。
一方、階調補正処理に際して対象画像における暗い部分の画素の明るさを持ち上げると、それに伴い対象画像において明るさが激しく変化する局所領域においては、暗領域側の画素と明瞭域側の画素とにおける明暗の差が小さくなる。その結果、対象画像において、例えば明るい部分(空等)を背景として比較的小面積の暗い被写体が存在しているような部分においてはコントラストが損なわれることとなる。
これに関し、画像処理部52による階調補正処理では、補正ゲイン算出部115に供給される各画素の第4の明るさ成分値(mix)が、第2の明るさ成分値(max_ε)に基づき生成された明るさ情報である。より具体的には、第4の明るさ成分値(mix)は、第2の明るさ成分値(max_ε)がコントラスト調整部113及び合成処理部114を経て補正された後の明るさ情報である。そして、第2の明るさ成分値(max_ε)は、既説したように第1の明るさ成分値(max)を画素値とする画素により構成される明るさ成分画像から高周波成分を除去した大局輝度画像、換言すれば低周波成分のみからなる大局輝度画像を構成する画素の画素値である。
このため、階調補正処理に際して補正ゲイン算出部115が算出する各画素のゲイン(g_lev)、つまり対象画像の各画素に設定されるゲインは、補正ゲイン算出部115に第1の明るさ成分値(max)をそのまま供給した場合と比較すると、以下に述べるようなゲインとなる。なお、ここでは説明の便宜上、補正ゲイン算出部115に第1の明るさ成分値(max)を供給した場合と、前述した補正を経てない第2の明るさ成分値(max_ε)を供給した場合とを比較することにより、対象画像の各画素に設定されるゲインの詳細を説明する。
図11(a)、及び図11(b)は、補正ゲイン算出部115に第1の明るさ成分値(max)を供給した場合と、前述した補正を経てない第2の明るさ成分値(max_ε)を供給した場合とにおいて対象画像の各画素に設定されるゲインの違いを示した図である。
すなわち図11(a)は、対象画像において周辺画素よりも暗い画素に設定されるゲインの例を示した図である。周辺画素よりも暗い画素の場合、周辺画素よりも暗い画素の第2の明るさ成分値(max_ε)は、元の第1の明るさ成分値(max)が周辺画素の第1の明るさ成分値(max)と平滑化されることによって、元の第1の明るさ成分値(max)よりも大きくなる。そのため、補正ゲイン算出部115に第2の明るさ成分値(max_ε)を供給したときのゲインは、補正ゲイン算出部115に第1の明るさ成分値(max)を供給したときのゲインよりも小さくなる。よって、周辺画素よりも暗い画素については階調補正処理に伴う明るさの増加が抑制される。その結果、対象画像において明るさが激しく変化する局所領域では、暗い部分の明るさが、階調補正処理後には他の暗い部分に比べて階調補正処理前の明るさに近い明るさに抑制される。
また、図11(b)は、対象画像において周辺画素よりも明るい画素に設定されるゲインの例を示した図である。周辺画素よりも明るい画素の場合、周辺画素よりも明るい画素の第2の明るさ成分値(max_ε)は、元の第1の明るさ成分値(max)が周辺画素の第1の明るさ成分値(max)と平滑化されることによって、元の第1の明るさ成分値(max)よりも小さくなる。そのため、補正ゲイン算出部115に第2の明るさ成分値(max_ε)を供給したときのゲインは、補正ゲイン算出部115に第1の明るさ成分値(max)を供給したときのゲインよりも大きくなる。よって、周辺画素よりも明るい画素については階調補正処理に伴う明るさの増加が顕著なものとなる。その結果、対象画像において明るさが激しく変化する局所領域では、明るい部分の明るさが、階調補正処理後には他の明るい部分に比べて強調される。
なお、対象画像における暗い画素、及び明るい画素のいずれについても、各々の画素の明るさが隣接する周辺画素の明るさと同じである場合には、各々の画素における第1の明るさ成分値(max)と第2の明るさ成分値(max_ε)とが同じ大きさとなる。そのため、明るさが激しく変化する局所領域以外の領域についてコントラストが損なわれることがない。
そして、上述した対象画像の各画素に設定されるゲインの詳細については、補正ゲイン算出部115に第4の明るさ成分値(mix)を供給する構成においても、補正ゲイン算出部115に第2の明るさ成分値(max_ε)を供給した場合と基本的には同様である。
よって、画像処理部52による階調補正処理においては、階調補正処理に際して対象画像における暗い部分の画素の明るさを持ち上げたとしても、階調補正処理が施された後の画像に良好なコントラスト状態を得ることができる。すなわち対象画像において明るさが激しく変化する局所領域には、階調補正処理が施される前と同様のコントラストを、階調補正処理が施された後の画像に確保することができる。
図12は、以上に述べた階調補正処理における効果を具体的に示した図である。すなわち、図12(a)は、対象画像が、第1の明るさ成分値(max)によって表される画像が図6(a)に示したものである場合における階調補正処理後の画像の一部を示した図である。より具体的には、階調補正処理後の画像を上下左右に4等分したときの右上部分を示した図である。また、図12(b)は、比較例として示した図であり、対象画像に対して単に輝度レベルの低い領域の輝度レベルを持ち上げる従来の階調補正処理を施した場合における画像の一部を示した、図12(a)に対応する図である。
図12(b)に示したように、従来の階調補正処理においては、単に輝度レベルの低い領域の輝度レベルを持ち上げると、結果的には、図に示したような明るい空の中に細くて暗い枝や葉が入り組んでいる領域、つまり明るさが激しく変化する局所領域のコントラストが低下することとなる。これに対し、図12(a)に示したように、画像処理部52による階調補正処理においては、先に説明した理由によって、明るい空の中に細くて暗い枝や葉が入り組んでいる領域においてもコントラストが低下することなく、対象画像と同様のコントラストを確保することができる。
以上説明したように、画像処理部52による階調補正処理においては、階調補正処理が施される前の対象画像の大局的な階調を補正しつつ、階調補正処理が施された後の画像には、階調補正処理が施される前の対象画像において明るさの変化が激しい局所領域についても、対象画像と同様のコントラストを確保することができる。
しかも、画像処理部52による階調補正処理においては、処理対象の画像データをデモザイク処理により生成したRGBデータとし、各画素の色成分毎の画素値(R値、G値、B値)を、各画素に設定した補正用のゲイン(g_lev)に従い個別に補正することによって各画素の明るさを補正する。そのため、以下の効果を得ることができる。
すなわち、対象画像の各画素に設定したゲイン(g_lev)を各々の色成分の画素値(R値、G値、B値)に乗じて色成分毎の画素値をそれぞれ大きくすると、階調補正処理後の画像の彩度が高くなる。これは、各画素の彩度Sが、色成分毎の画素値(R値、G値、B値)において最大となる色成分の値(MAX)と最小となる色成分の値(MIN)との差に比例するためである(S=(MAX−MIN)/MAX)。
一方、仮に階調補正処理における処理対象の画像データをYUV変換処理後のYUVデータとし、各画素の輝度成分値(Y値)に補正用ゲインを乗じることにより輝度を大きくしたとしても、階調補正処理後の画像の彩度は大きくならない。これは、輝度成分値(Y値)の増減が彩度の増減に影響を与えないためである。
以上のように、画像処理部52による階調補正処理においては、階調補正処理が施された後の画像に高い彩度が確保できるため、階調補正処理が施された後の画像上で複数の色の区別がつきやすくなる。したがって、階調補正処理が施された後の画像を鮮やかなものとすることができる。また、階調補正処理に際して大きなゲイン(g_lev)が設定される暗い画素、つまり明るさの補正強度が大きい画素であっても、階調補正処理後の画像において元の色を精度良く再現することができる。
一方、画像処理部52においては、対象画像の各画素に設定するゲイン(g_lev)を決定する第4の明るさ成分値(mix)の元となる第2の明るさ成分値(max_ε)、つまり対象画像における高周波成分が除去された状態での各画素の明るさ情報(以下、便宜的に低周波成分情報と呼ぶこととする。)を次のようにして取得する。すなわち既説したように画像処理部52においては、対象画像を表すRGBデータからいったん第1の明るさ成分値(max)を取得し、取得した第1の明るさ成分値(max)を画素値とする明るさ成分画像に対してεフィルタ103による平滑化処理を施すことによって第2の明るさ成分値(max_ε)を取得する。
このため、画像処理部52においては、対象画像の低周波成分情報を効率よく取得することができる。すなわち対象画像の低周波成分情報は、例えばRGBデータに対してεフィルタ103による平滑化処理を施し、処理後のRGBデータから各画素の明るさ成分値を抽出することによっても得ることができる。しかしながら、RGBデータに対してεフィルタ103による平滑化処理を施す場合には、平滑化処理におけるデータ処理量が多い。これと比較すると、RGBデータから第1の明るさ成分値(max)を取得し、取得した第1の明るさ成分値(max)を対象としてεフィルタ103による平滑化処理を施す場合には、平滑化処理におけるデータ処理量が遙かに少ない。したがって、画像処理部52においては、対象画像の低周波成分情報を効率よく取得することができる。
しかも、画像処理部52においては、εフィルタ103がエッジの保持性能を有する平滑化フィルタである。このため、階調補正処理後の画像には、対象画像において人物や建物等の画像内で比較的大きな被写体の輪郭に相当する明暗の差が大きな明暗の境界部分についても、対象画像と同様のコントラストを精度良く再現することができる。係る効果が得られる理由を以下に述べる。なお、ここでは画像処理部52にεフィルタ103を用いたことによる効果を、画像処理部52に、エッジの保持性能を有していない一般的なローパスフィルタを用いた場合との比較において説明する。
まず、画像処理部52に一般的なローパスフィルタを用いた場合、フィルタ処理後(平滑化処理後)の大局輝度画像においては、前述した明暗の境界部分に生じるボケの度合が、図6(c)に示したようにεフィルタ103を用いる場合と比べて大きくなる。つまり、大局輝度画像が、フィルタ処理前の明暗の境界部分における明領域側の境界付近の明るさが、明暗の境界から離間する明領域の明るさよりも暗く(画素値が小さく)、かつフィルタ処理前の明暗の境界部分における暗領域側の境界付近の明るさが、明暗の境界から離間する暗領域の明るさよりも明るく(画素値が大きく)変化した画像となる。
一方、前述したように画像処理部52による階調補正処理においては、各画素に設定されるゲイン(g_lev)が、補正ゲイン算出部115に供給される各画素の第4の明るさ成分値(mix)に反比例する。このため、画像処理部52に一般的のローパスフィルタを用いた場合、対象画像において明暗の境界部分を構成する画素には以下のようなゲインが設定される。すなわち、明暗の境界部分の明領域側では、明暗の境界付近を構成する画素に、明暗の境界から離間する領域の画素よりも大きなゲインが設定される。また明暗の境界部分の暗領域側では、明暗の境界付近を構成する画素に、明暗の境界から離間する領域の画素よりも小さなゲインが設定される。
したがって、対象画像において被写体の輪郭に相当する明暗の境界部分を構成する明領域側の領域、または暗領域側の領域における各画素の明るさの変化が少ない場合には、明暗の境界部分の明るさが階調補正処理後には以下のようになる。すなわち、対象画像においては明るさの変化が少なかった、明暗の境界部分における明暗の境界に近接する領域の画素の明るさと、明暗の境界から離間する領域の画素の明るさとの間に大きな差が生じる。また、係る明るさの差は、明暗の境界部分の明領域側と暗領域側との明るさの差が大きいほど顕著となる。
以上の理由により、画像処理部52に一般的なローパスフィルタを用いる場合には、階調補正処理後の画像に、対象画像において人物や建物等の画像内で比較的大きな被写体の輪郭に相当する、明暗の差が大きな明暗の境界部分については、対象画像と同様のコントラストを精度良く確保することができない。
これに対して本実施形態のように画像処理部52にεフィルタ103を用いる構成では、フィルタ処理後(平滑化処理後)の大局輝度画像においては、図6(b)に示したように、明暗の境界部分に生じるボケの度合が一般的なローパスフィルタを用いる場合よりも小さくなる。つまり大局輝度画像として、フィルタ処理が施される前の明暗の境界部分における明領域側の境界付近が明るく(画素値が大きく)、かつ暗領域側の境界付近が暗い(画素値が小さい)状態が維持された画像が得られる。
このため、画像処理部52にεフィルタ103を用いる構成では、画像処理部52による階調補正処理に際しては、対象画像における明暗の境界部分を構成する画素には以下のようなゲインが設定される。すなわち、明暗の境界部分の明領域側における境界付近を構成する画素と、境界から離間する領域の画素とにほぼ同様のゲインが設定される。また明暗の境界部分の暗領域側における境界付近を構成する画素と、境界から離間する領域の画素とにほぼ同様のゲインが設定される。
したがって、対象画像において被写体の輪郭に相当する明暗の境界部分を構成する明領域側の領域、または暗領域側の領域における各画素の明るさの変化が少ない場合であっても、階調補正処理後の画像には、明るさの変化が少なかった明領域側または暗領域側において、明暗の境界に近接する領域の画素と明暗の境界から離間する領域の画素とに、同様の明るさを維持することができる。
以上の理由により、画像処理部52においてはεフィルタ103を用いることによって、階調補正処理後の画像に、対象画像において人物や建物等の画像内で比較的大きな被写体の輪郭に相当する、明暗の差が大きな明暗の境界部分についても、対象画像と同様のコントラストを精度良く再現することができる。
また、画像処理部52における階調補正処理においては、前述した効果に加え以下の効果を得ることができる。すなわち階調補正処理においては、εフィルタ103において生成された第2の明るさ成分値(max_ε)が、コントラスト調整部113において第1の明るさ成分値(max)に応じて画素毎に補正される。そして、補正後における第3の明るさ成分値(adj)に基づいて、対象画素の各画素のゲイン(g_lev)が決定される。これにより、階調補正処理後の画像の大局的な階調に、階調補正処理が施される前の対象画像における各画素間の明暗バランスを反映させることができる。したがって、階調補正処理後の画像により自然な階調状態を確保することができる。
さらに、画像処理部52における階調補正処理においては、前述した効果に加え以下の効果を得ることができる。すなわち階調補正処理においては、補正ゲイン算出部115に供給される各画素の第4の明るさ成分値(mix)が、第2の明るさ成分値(max_ε)の補正後の明るさ情報である第3の明るさ成分値(adj)に、第1の明るさ成分値(max)が所定の合成比率で合成された明るさ情報である。
これによって、階調補正処理においては、対象画像において周辺画素よりも明るかった画素が階調補正処理に伴い「白とび」する確率を低減することができる。係る効果が得られる理由を以下に述べる。なお、ここでは、説明の便宜上、コントラスト調整部113による第2の明るさ成分値(max_ε)の補正に際して前述したコントラスト調整レベル(adj_lev)が「1」であり、第3の明るさ成分値(adj)と第2の明るさ成分値(max_ε)とが同一である場合を想定して説明する。
既説したように対象画像において周辺画素より明るかった画素の第2の明るさ成分値(max_ε)は、第1の明るさ成分値(max)よりも小さくなる。このため、補正ゲイン算出部115に第2の明るさ成分値(max_ε)をそのまま供給すると、対象画像において周辺画素より明るかった画素に設定されるゲイン(g_lev)が大きな値となる。これは、補正ゲイン算出部115が、第2の明るさ成分値(max_ε)に反比例するゲインを設定するためである。
したがって、補正ゲイン算出部115に第2の明るさ成分値(max_ε)をそのまま供給すると、対象画像において周辺画素より明るかった画素に「白とび」現象が発生しやすくなる。つまり対象画像において明るさが激しく変化していた局所領域に階調補正処理前と同様のコントラストを確保する代償として、階調補正処理後の画像に、対象画像において周辺画素より明るかった画素の「白とび」現象が発生する確率が不可避的に高くなる。
これに対し、階調補正処理においては、補正ゲイン算出部115に第4の明るさ成分値(mix)が供給される。ここで、第4の明るさ成分値(mix)は、第2の明るさ成分値(max_ε)に第1の明るさ成分値(max)が所定の合成比率(α)で合成されたものである。つまり第4の明るさ成分値(mix)は、第2の明るさ成分値(max_ε)よりも、第1の明るさ成分値(max)が所定の合成比率(α)で合成された分だけ大きい値となる。このため、補正ゲイン算出部115に第4の明るさ成分値(mix)を供給すると、対象画像において周辺画素より明るかった画素に設定されるゲイン(g_lev)は、補正ゲイン算出部115に第2の明るさ成分値(max_ε)をそのまま供給する場合に比べ小さな値となる。
したがって、階調補正処理においては、対象画像において明るさが激しく変化していた局所領域に階調補正処理前と同様のコントラストを確保しながら、同時に、補正ゲイン算出部115に第4の明るさ成分値(mix)を供給することによって、階調補正処理後の画像に、対象画像において周辺画素より明るかった画素の「白とび」現象が発生する確率を低下させることができる。
しかも、階調補正処理においては、合成処理部114が、第1の明るさ成分値(max)を第3の明るさ成分値(adj)に合成する際の合成比率を第1の明るさ成分値(max)に比例した合成比率(α)とする。したがって、第3の明るさ成分値(adj)に対する第1の明るさ成分値(max)の合成比率を適切な比率に調整することができる。その結果、階調補正処理後の画像に、対象画像において周辺画素より明るかった画素の「白とび」現象が発生する確率を確実に低下させることができる。
また、画像処理部52における階調補正処理においては、前述した効果に加え、以下に述べる効果をさらに得ることができる。すなわち画像処理部52においては、コントラスト調整部113が第2の明るさ成分値(max_ε)を補正して第3の明るさ成分値(adj)を生成する。つまり、既説したようにコントラスト調整部113は、第1の明るさ成分値(max)に、第2の明るさ成分値(max_ε)と第1の明るさ成分値(max)の差分(max_ε−max)をadj_lev倍した値を加算することによって第3の明るさ成分値(adj)を生成する。
ここでコントラスト調整部113が生成する第3の明るさ成分値(adj)とコントラスト調整レベル(adj_lev)との関係は、以下の通りである。まず、対象画像において周辺画素よりも明るい、つまり第1の明るさ成分値(max)が大きな画素について、第3の明るさ成分値(adj)とコントラスト調整レベル(adj_lev)との関係を説明する。すなわち周辺画素よりも明るい画素は、先に説明した図5に実線で示した第1の明るさ成分値(max)が、図5に破線で示した第2の明るさ成分値(max_ε)よりも大きな画素である。したがって、周辺画素よりも明るい画素においては、第2の明るさ成分値(max_ε)と第1の明るさ成分値(max)との差分(max_ε−max)が負(マイナス)の値となる。よって、第3の明るさ成分値(adj)は、コントラスト調整レベル(adj_lev)の値が大きくなるほど、第2の明るさ成分値(max_ε)を基準として減少する。
次に、対象画像において周辺画素よりも暗い、つまり第1の明るさ成分値(max)が小さな画素について、第3の明るさ成分値(adj)とコントラスト調整レベル(adj_lev)との関係を説明する。すなわち周辺画素よりも暗い画素は、図5に実線で示した第1の明るさ成分値(max)が、図5に破線で示した第2の明るさ成分値(max_ε)よりも小さな画素である。したがって、周辺画素よりも暗い画素においては、第2の明るさ成分値(max_ε)と第1の明るさ成分値(max)との差分(max_ε−max)が正(プラス)の値となる。よって、第3の明るさ成分値(adj)は、コントラスト調整レベル(adj_lev)の値が大きくなるほど、第2の明るさ成分値(max_ε)を基準として増大する。
他方、画像処理部52においては、補正ゲイン算出部115が各画素のゲイン(g_lev)として各画素の第4の明るさ成分値(mix)に反比例するゲインを設定する。このため、画像処理部52における階調補正処理においては、コントラスト調整レベル(adj_lev)の値が大きいほど、対象画像において周辺画素よりも明るかった画素が階調補正処理後にはより明るくなり、かつ周辺画素よりも暗かった画素が階調補正処理後にはより暗くなる。
したがって、画像処理部52における階調補正処理においては、コントラスト調整レベル(adj_lev)が大きいほど、階調補正処理が施された後の画像におけるコントラストが増大する。つまり画像処理部52においては、コントラスト調整レベル(adj_lev)を調整することによって、階調補正処理が施された後の画像におけるコントラストを調整することが可能である。
さらに、画像処理部52においては、コントラスト調整レベル算出部112が算出するコントラスト調整レベル(adj_lev)が逆光レベル(gk_lev)に比例して増大する値である。つまり対象画像における逆光の度合が大きいほどコントラスト調整レベル(adj_lev)が大きな値である。よって、画像処理部52による階調補正処理においては、対象画像における逆光の度合が大きいときほど、階調補正処理後の画像におけるコントラストを高くすることができる。その結果、対象画像が逆光下で撮影した画像である場合には、階調補正処理が施された後の画像全体に、より適切なコントラストを確保することができる。
(変形等)
次に、以上説明した本実施形態の変形等について説明する。まず、画像処理部52による階調補正処理においては、処理対象の画像データをデモザイク処理により生成したRGBデータとした。しかし、階調補正処理の処理対象をYUV変換処理後のYUVデータとした場合であっても、階調補正処理を施した後の画像には、階調補正処理を施す前の対象画像において明るさが激しく変化する局所領域について対象画像と同様のコントラストを確保することができる。但し、階調補正処理の処理対象をYUV変換処理後のYUVデータとする場合には、画像処理部52の構成を、前述したεフィルタ103に対象画像の各画素の輝度成分(Y)値を供給する構成に変更する必要がある。
また、εフィルタ103を用いることによって得られる効果は、エッジの保持性能を有する平滑化フィルタであれば、他の平滑化フィルタをεフィルタ103に代えて用いる場合においても得ることができる。他の平滑化フィルタとしては、例えばバイラテラルフィルタ等の他の荷重平均値フィルタを使用することができる。バイラテラルフィルタ等を使用する場合であっても、εフィルタ103を用いる場合と同様の効果を得ることができる。
また、画像処理部52による階調補正処理によって得られる先に説明した効果のうち、対象画像において明るさが激しく変化していた局所領域について、階調補正処理が施された後の画像においても階調補正処理前と同様のコントラストを確保する効果については、画像処理部52が以下の条件を満足する構成であれば得ることができる。すなわち上記効果を得るためには、基本的には、各画素のゲイン(g_lev)を算出する補正ゲイン算出部115に供給する各画素の明るさ情報に、各画素の明るさが平滑化された後の明るさ情報が含まれていればよい。
したがって、画像処理部52を構成するεフィルタ103は、例えば一般的なローパスフィルタに代えることができる。つまり、画像処理部52は、第1の明るさ成分値(max)を各画素の画素値とする明るさ成分画像の平滑化処理を一般的なローパスフィルタによって行い、明るさ成分画像の低周波数成分からなる大局輝度画像の各画素の明るさ情報、すなわち第2の明るさ成分値(max_ε)に対応する明るさ情報を取得する構成としても構わない。上記のように一般的なローパスフィルタに代えた構成であっても、階調補正処理が施された後の画像には、対象画像において明るさが激しく変化していた局所領域について、階調補正処理前と同様のコントラストを確保する効果は得ることができる。
また、画像処理部52においては、εフィルタ103が、RGBmax演算部102によって取得した対象画像における全画素の第1の明るさ成分値(max)にフィルタ処理を施して全画素の第2の明るさ成分値(max_ε)を生成する。しかし、第2の明るさ成分値(max_ε)は対象画像の大局的な明るさの状態を表す明るさ情報できればよく、εフィルタ103には対象画像における全画素の第1の明るさ成分値(max)を供給する必要はない。
したがって、画像処理部52は、例えば以下のような構成としてもよい。例えば画像処理部52は、対象画像をいったん縮小した状態で第1の明るさ成分値(max)を取得し、縮小画像における第2の明るさ成分値(max_ε)を生成した後、生成した第2の明るさ成分値(max_ε)から、元の画像サイズに応じた画素数分の第2の明るさ成分値(max_ε)を新たに生成する構成としてもよい。係る構成を画像処理部52に採用すれば、εフィルタ103のフィルタ処理に要する時間を短縮することができる。
一方、画像処理部52による階調補正処理によって得られる先に説明した効果のうち、対象画像において明るかった部分における「白とび」現象の発生を抑制しつつ、暗かった部分に良好な階調を確保する効果は、各画素のゲイン(g_lev)が完全に第4の明るさ成分値(mix)と反比例しなくとも概略的に反比例するものであれば得ることができる。したがって、上記ゲイン演算関数には、図9(a)に示した特性を有するものに限らず、例えば図9(b)に示した特性、さらには図9(c)に示した特性を有するものを使用することができる。
また、画像処理部52による階調補正処理によって得られる先に説明した効果のうち、対象画像において周辺画素より明るかった画素の「白とび」現象が発生する確率を低下させる効果を得るためには、合成処理部114の構成を以下のように変更することができる。すなわち合成処理部114の構成は、第3の明るさ成分値(adj)に第1の明るさ成分値(max)を合成する処理を、対象画像内のある程度以上明るい側の画素のみを対象として行う構成に変更することができる。
したがって、合成処理部114が第4の明るさ成分値(mix)の算出に使用する合成比演算関数は、例えば図8(b)に示した特性を有するものとすることができる。つまり合成処理部114が使用する合成比演算関数は、第1の明るさ成分値(max)が予め決められた合成閾値(図の例では「127」)を超えると、第3の明るさ成分値(adj)に対する第1の明るさ成分値(max)の合成比率(α)が第1の明るさ成分値(max)に比例して増加する特性を有するものであってもよい。
さらに、対象画像において周辺画素より明るかった画素の「白とび」現象が発生する確率を低下させる効果を得るためには、合成処理部114の構成は以下のように変更することができる。例えば合成処理部114の構成は、第3の明るさ成分値(adj)に、第1の明るさ成分値(max)を予め決められた所定の合成比率で一律に合成する処理によって第4の明るさ成分値(mix)を生成する構成に変更することができる。また、例えば合成処理部114の構成は、第3の明るさ成分値(adj)に、第1の明るさ成分値(max)を、第1の明るさ成分値(max)の大きさに応じて段階的に大きく変化する所定の合成比率で合成する処理によって第4の明るさ成分値(mix)を生成する構成に変更することができる。
また、画像処理部52の逆光レベル演算部111には、対象画像を縮小した画像のRGBデータを用いて逆光レベル(gk_lev)を演算させてもよい。また、逆光レベル演算部111における逆光レベル(gk_lev)の演算方法は任意であり、逆光レベル演算部111には前述した以外の方法により逆光レベル(gk_lev)を演算させても構わない。
また、画像処理部52においては、コントラスト調整部113が前述したように対象画像における逆光の度合に応じて第2の明るさ成分値(max_ε)を第3の明るさ成分値(adj)に補正することにより、階調補正処理後の画像におけるコントラストを自動的に調整するようにした。しかし、階調補正処理後の画像におけるコントラストは、対象画像における逆光の度合に限らず、例えば対象画像における明るさの分布状態に応じて自動的に変化させてもよい。より具体的には、画像処理部52に、逆光レベル演算部111に代えて、対象画像における明るさの分布状態を示すヒストグラムを取得する機能部分を設け、さらにコントラスト調整レベル算出部112に代えて、上記のヒストグラムに基づき予め決められた所定の設定基準に従いコントラスト調整レベル(adj_lev)を決定する機能部分を設けてもよい。
また、画像処理部52においては、コントラスト調整レベル(adj_lev)を調整することによって、階調補正処理が施された後の画像におけるコントラストを調整することが可能である。したがって、画像処理部52は、例えば逆光レベル演算部111と、コントラスト調整レベル算出部112を廃止して、コントラスト調整部113に、CPU9がデジタルカメラ1のユーザからの要求等に応じて決定した所定のコントラスト調整レベル(adj_lev)を供給する構成とすることができる。
また、画像処理部52による階調補正処理においては、コントラスト調整部113が下記の計算式(1)
adj = adj_lev ×(max_ε−max)+ max ・・・(1)
によって全ての画素の第3の明るさ成分値(adj)を算出する。つまりコントラスト調整部113は、同一の計算式を用いて全ての画素における第2の明るさ成分値(max_ε)を補正する。しかし、コントラスト調整部113は、対象画像において周辺画素よりも明るい画素、つまり「(max_ε−max)>0」である画素と、暗い画素、つまり「(max_ε−max)<0」である画素とで異なる計算式を用いて第3の明るさ成分値(adj)を算出する構成としてもよい。
例えばコントラスト調整部113は、明るい画素については下記の計算式(1−a)
adj =
adj_lev ×(max_ε−max)+ max × ks ・・・(1−a)
を用いて第3の明るさ成分値(adj)を算出し、暗い画素については、下記の計算式(1−b)
adj =
adj_lev ×(max_ε−max)+ max × kt ・・・(1−b)
を用いて第3の明るさ成分値(adj)を算出する構成でもよい。
つまりコントラスト調整部113は、周辺画素よりも明るい画素と暗い画素とで、係数ks,ktのみが異なる計算式を使用して第3の明るさ成分値(adj)を算出する構成でもよい。なお、第3の明るさ成分値(adj)を、周辺画素よりも明るい画素と暗い画素とに分けて算出する場合、計算式(1−a)の係数ksには、計算式(1−b)の係数ktよりも大きな値を設定した方が階調補正処理後における画像のコントラストが良好となる場合が多い。
また、本実施形態では、ゲイン設定処理部104が、逆光レベル演算部111とコントラスト調整レベル算出部112とコントラスト調整部113と合成処理部114、補正ゲイン算出部115とからなる構成とした。しかしながら、階調補正処理に際し、対象画像の明るさが激しく変化する局所領域に対象画像と同様のコントラストを確保するには、ゲイン設定処理部104を以下のように構成してもよい。
例えばゲイン設定処理部104は、合成処理部114を廃止し、第3の明るさ成分値(adj)を補正ゲイン算出部115にそのまま供給する構成とすることができる。また、ゲイン設定処理部104は、逆光レベル演算部111とコントラスト調整レベル算出部112とコントラスト調整部113とを廃止し、第2の明るさ成分値(max_ε)を合成処理部114へそのまま供給する構成とすることができる。また、ゲイン設定処理部104は、補正ゲイン算出部115以外の各部を廃止し、第2の明るさ成分値(max_ε)を補正ゲイン算出部115へそのまま供給する構成とすることができる。
また、ここでは本発明の実施形態として本発明の画像処理装置を含むデジタルカメラ1について説明したが、本発明は、デジタルカメラ1以外にも、例えば動画像の記録が可能な構成を備えた他の撮像装置にも適用することができる。本発明が適用可能な撮像装置には、前述したCCD以外にも、例えばMOS(Complementary Meta1 0xide Semiconductor)型の固体撮像素子を備えたデジタルカメラや、静止画像以外にも動画像を撮影することができるデジタルカメラ、さらには動画像の撮影を主たる機能とするデジタルビデオカメラ等の種々の撮像装置が含まれる。
また、本発明は、撮像装置に限らず任意の記憶媒体に画像データとして記憶されている画像を処理対象として画像処理を行う構成を有するものであれば任意の画像処理装置にも適用することができる。任意の画像処理装置には、例えば画像データに基づく画像を印刷するプリンタも含まれる。
そして、本発明を任意の画像処理装置に適用する場合、図2に示した画像処理部52はASIC(Application Specified Integrated Circuit)、又は任意のコンピュータのCPUと、メモリ、メモリにロードされたプログラム等によっても実現することができる。
1 デジタルカメラ
2 CCD
6 DSP
9 CPU
10 フラッシュメモリ
11 外部メモリ
51 撮像部
52 画像処理部
53 制御部
101 画像バッファ
102 RGBmax演算部
103 εフィルタ
104 ゲイン設定処理部
105 階調補正部
111 逆光レベル演算部
112 コントラスト調整レベル算出部
113 コントラスト調整部
114 合成処理部
115 補正ゲイン算出部
121 減算器
122 乗算器
123 加算器

Claims (8)

  1. 対象画像における高周波成分が除去された状態での各画素の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得手段と、
    この明るさ情報取得手段により取得された明るさ情報により示される各画素の明るさと前記対象画像における各画素の明るさとを、予め対象画像における各画素の明るさに比例して決定された所定の合成比率で合成することによって、前記明るさ情報取得手段により取得された明るさ情報により示される各画素の明るさを補正する補正手段と、
    この補正手段による合成後の各画素の明るさに反比例する補正倍率を画素毎に設定する補正倍率設定手段と、
    前記対象画像の画素が有する複数の色成分情報を、前記補正倍率設定手段により各画素に設定された補正倍率に従いそれぞれ補正することにより、前記対象画像の各画素の明るさを補正する階調補正手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記明るさ情報取得手段は、
    対象画像から明るさ成分を抽出する明るさ成分抽出手段と、
    前記明るさ成分抽出手段により抽出された明るさ成分からなる明るさ成分画像を平滑化することにより、対象画像における高周波成分が除去された状態での各画素の明るさを示す明るさ情報を取得する平滑化手段と
    を含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記平滑化手段は、前記明るさ成分画像におけるエッジの保持性能を有する所定の平滑化フィルタであることを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  4. 前記所定の平滑化フィルタは、注目画素の画素値と各周辺画素の画素値との差分値が所定値以下になるように各周辺画素の画素値を調整し、注目画素の画素値と調整された各周辺画素の画素値との平均値を、注目画素の新たな画素値とすることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記補正倍率設定手段は、対象画像の各画素に、前記明るさ情報取得手段により取得された明るさ情報により示される各画素の明るさに反比例する補正倍率を画素毎に設定することを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の画像処理装置。
  6. 対象画像における高周波成分が除去された状態での各画素の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得手段と、
    前記明るさ情報取得手段により取得された明るさ情報により示される各画素の明るさから、前記対象画像における各画素の明るさを減算する減算手段と、
    前記対象画像における逆光の度合を取得する逆光度合取得手段と、
    前記減算手段による減算後の各画素の明るさに、前記逆光度合取得手段により取得された逆光の度合に比例する値をコントラスト調整値として乗算する乗算手段と、
    前記乗算手段による乗算後の各画素の明るさに、対象画像における各画素の明るさを加算する加算手段と、
    前記加算手段による加算後の各画素の明るさに反比例することを基本とした補正倍率を対象画像の各画素に個別に設定する補正倍率設定手段と、
    前記対象画像の画素が有する複数の色成分情報を、前記補正倍率設定手段により各画素に設定された補正倍率に従いそれぞれ補正することにより、前記対象画像の各画素の明るさを補正する階調補正手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  7. コンピュータに、
    対象画像における高周波成分が除去された状態での各画素の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得手順、
    この明るさ情報取得手順にて取得された明るさ情報により示される各画素の明るさと前記対象画像における各画素の明るさとを、予め対象画像における各画素の明るさに比例して決定された所定の合成比率で合成することによって、前記明るさ情報取得手順にて取得された明るさ情報により示される各画素の明るさを補正する補正手順、
    この補正手順での合成後の各画素の明るさに反比例する補正倍率を画素毎に設定する補正倍率設定手順、
    前記対象画像の画素が有する複数の色成分情報を、前記補正倍率設定手順にて各画素に設定された補正倍率に従いそれぞれ補正することにより、前記対象画像の各画素の明るさを補正する階調補正手順
    を実行させるための画像処理プログラム。
  8. コンピュータに、
    対象画像における高周波成分が除去された状態での各画素の明るさを示す明るさ情報を取得する明るさ情報取得手順、
    前記明るさ情報取得手順にて取得された明るさ情報により示される各画素の明るさから、前記対象画像における各画素の明るさを減算する減算手順、
    前記対象画像における逆光の度合を取得する逆光度合取得手順、
    前記減算手順における減算後の各画素の明るさに、前記逆光度合取得手順により取得された逆光の度合に比例する値をコントラスト調整値として乗算する乗算手順、
    前記乗算手順における乗算後の各画素の明るさに、対象画像における各画素の明るさを加算する加算手順、
    前記加算手順における加算後の各画素の明るさに反比例することを基本とした補正倍率を対象画像の各画素に個別に設定する補正倍率設定手順、
    前記対象画像の画素が有する複数の色成分情報を、前記補正倍率設定手段により各画素に設定された補正倍率に従いそれぞれ補正することにより、前記対象画像の各画素の明るさを補正する階調補正手段手順
    を実行させるための画像処理プログラム。
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