JP5075323B2 - タイヤモデルの作成方法、及びタイヤモデルの作成装置 - Google Patents

タイヤモデルの作成方法、及びタイヤモデルの作成装置 Download PDF

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本発明は、トレッド部と、複数のコードをゴムで被覆した複数の補強層とを備えるタイヤを、有限個の要素でモデル化したタイヤモデルの作成方法及びタイヤモデルの作成装置に関する。
従来、空気入りタイヤ等の性能を、この空気入りタイヤを有限個の要素でモデル化し、有限要素法(Finite Element Method(FEM))を用いて解析及び予測する方法が知られている。この場合において、カーカス層やベルト層等は、1枚の平面なシェル要素で簡略化して表されることが一般的である。
しかし、近年において、これらのカーカス層やベルト層等を、要素を用いて忠実に表すタイヤ性能のシミュレーション方法がある(例えば、特許文献1)。具体的には、図9に示すように、タイヤモデル100におけるカーカス層120と、このカーカス層120のタイヤ径方向R外側に配置されているベルト層130とをそれぞれ有限個の要素でモデル化する。なお、同図においては、ベルト層130のタイヤ径方向R外側に、タイヤ周方向に有機繊維コードを配置したキャップベルト140が配置されており、このキャップベルト140も有限個の要素でモデル化されている。
これにより、複数枚積層されているベルト層を構成するコードの向きが、複数枚のベルト層のタイヤ径方向中心を境として非対称となる場合に発生するカップリングによるプライステアの発生も予測することが可能となり、タイヤの予測性能を向上させることができる。
特開平11−153520号公報
しかしながら、上記の方法では、タイヤに複数設けられているベルト層やカーカス層を構成する全ての要素の解析を行うことが必要となるため、解析する作業に多くの時間を有してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑み、タイヤにおけるカップリングの予測性能を維持しつつ、タイヤ性能の解析に費やす時間を短縮することができるタイヤモデルの作成方法及びタイヤモデルの作成装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、トレッド部と、タイヤ赤道線に対して所定の角度傾斜する複数のコードをゴムで被覆した複数の補強層とを備え、コードが該補強層のタイヤ径方向中央に対して非対称であるタイヤを、有限個の要素でモデル化したタイヤモデルの作成方法において、複数の補強層を1層の複合体に置き換えるステップと、コードが補強層のタイヤ径方向中央に対して非対称であることにより生ずるカップリングの度合を示すカップリング剛性を予測するステップと、を備え、複数の補強層を複合体に置き換えるステップは、複数の各補強層の剛性を算出するステップと、各補強層の剛性に基づいて、複合体の膜力及びモーメントを算出するステップと、複合体の膜力及びモーメントに基づいて、複合体の剛性を算出するステップと、複合体の配置位置である複数の補強層のタイヤ径方向中心である中立面位置を算出するステップと、を有することを特徴とするタイヤモデルの作成方法であることを要旨とする。
かかる特徴によれば、タイヤモデルの作成方法が、複数の補強層を、カップリング剛性を有する1層の複合体に置き換えるステップを有するため、1層の複合体に複数の補強層の剛性を与えることができ、解析モデルを簡略化することができる。また、複数の補強層をそれぞれ有限個の要素でモデル化し、解析する場合に比べ、タイヤ性能を解析する時間を短縮することができる。
また、カップリング剛性を予測するステップを有するため、カップリングによって発生するプライステアを予測することができる。
すなわち、上記のステップを有することにより、タイヤにおけるカップリングの予測性能を維持しつつ、タイヤ性能の解析に費やす時間を短縮することができる。
また、複合体は、シェル要素でモデル化されていることが好ましい。複合体が、シェル要素でモデル化されているため、解析モデルの節点数を減らすことができる。
また、複合体は、ソリッド要素でモデル化されていることが好ましい。複合体が、ソリッド要素でモデル化されているため、実際のタイヤの補強層と同じ厚さで解析モデルを作成することができる。
また、タイヤモデルは、トレッド部におけるトレッドパターンを有することが好ましい。タイヤモデルが、トレッド部におけるトレッドパターンを有するため、スリップ角が0度であり、キャンバー角も0度である場合に、トレッドパターンの影響で発生する横力も考慮して解析することができる。
本発明の第2の特徴は、トレッド部と、タイヤ赤道線に対して所定の角度傾斜する複数のコードをゴムで被覆した複数の補強層とを備え、該コードが該補強層のタイヤ径方向中央に対して非対称であるタイヤを、有限個の要素でモデル化したタイヤモデルの作成装置において、複数の補強層を1層の複合体に置き換える複合体置換手段と、コードが補強層のタイヤ径方向中央に対して非対称であることにより生ずるカップリングの度合を示すカップリング剛性を予測するカップリング剛性予測手段と、を備え、複合体置換手段は、複数の各補強層の剛性を算出する手段と、各補強層の剛性に基づいて、複合体の膜力及びモーメントを算出する手段と、複合体の膜力及びモーメントに基づいて、複合体の剛性を算出する手段と、複合体の配置位置である複数の補強層のタイヤ径方向中心である中立面位置を算出する手段と、を有することを特徴とするタイヤモデルの作成装置であることを要旨とする。
かかる特徴によれば、複数の補強層を、カップリング剛性を有する1層の複合体に置き換える複合体置換手段を有するため、複数の補強層をそれぞれ有限個の要素でモデル化し、解析する場合に比べ、タイヤ性能を解析する時間を短縮することができる。
また、タイヤモデルの作成方法が、カップリング剛性を予測するカップリング剛性予測手段を有するため、カップリングによって発生するプライステアを予測することができる。
すなわち、上記のステップを有することにより、タイヤにおけるカップリングの予測性能を維持しつつ、タイヤ性能の解析に費やす時間を短縮することができる。
本発明によると、タイヤにおけるカップリングの予測性能を維持しつつ、タイヤ性能の解析に費やす時間を短縮することができるタイヤモデルの作成方法及びタイヤモデルの作成装置を提供することができる。
(タイヤモデルの作成装置)
以下において、本実施形態におけるタイヤモデルの作成装置200について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態におけるタイヤモデルの作成装置200の構成は、図1に示すように、入力部211と、処理部212と、記憶部213と、表示部214と、プログラム保持部215とを備える。
入力部211は、キーボード及びマウス等の機器であり、タイヤモデル1を作成するための必要な情報を入力する。入力部211に対して入力操作が行われることにより、対応するキー情報や位置情報が処理部212に伝達される。
処理部212は、各種情報設定部212aと、タイヤモデル作成部212bと、複合体置換部212cと、カップリング剛性予測部212dと、性能予測部212eと、結果出力部212fとから構成されている。
具体的に、各種情報設定部212aは、入力部211に入力された各種情報を、記憶部213にデータとして設定する。
ここで、各種情報とは、タイヤ赤道線に対するコードの傾斜角度や、ベルト層やカーカス層等の補強層の数等である。また、各種情報は、タイヤに用いられるゴムやコードの材料やその特性、空気圧や荷重等であってもよい。
タイヤモデル作成部212bは、各種情報設定部212aによって設定された各種情報やタイヤの形状や構造、トレッドパターン等のデータを示す設計データに基づいて、タイヤを有限個の要素でモデル化したタイヤモデル1を作成する。
ここで、要素とは、タイヤモデル1を複数個の領域に区分けした場合における個々の領域のことである。それぞれの要素には、その要素内(領域内)における各種情報等が対応付けられている。
複合体置換部212cは、複数の補強層を、カップリング剛性を有する1層の複合体に置き換える。
ここで、カップリング剛性とは、タイヤ赤道線に対して所定の角度傾斜するコードが、複数の補強層のタイヤ径方向中央に対して非対称であることにより生ずるカップリングの度合を示すものである。カップリングの主な例としては、タイヤにおいて、横滑り角が0度であり、キャンバーが0度であるにも関わらず発生する横力のうち、タイヤの回転方向によって変わるものであるプライステアが挙げられる。
カップリング剛性予測部212dは、複合材料の剛性を算出する数式を用いて、複合体置換部212cによって置き換えられた複合体に応じて、カップリング剛性を予測する。
性能予測部212eは、有限要素法(FEM)を用いて、複合体置換部212cによって置き換えられた複合体を有するタイヤモデルの性能を予測する。
結果出力部212fは、カップリング剛性予測部212d及び性能予測部212eによって予測されたカップリング剛性及びタイヤモデルの性能を表示部214に表示させる。
記憶部213は、前述したように、入力部211に入力され、各種情報設定部212aによって設定されたデータを記憶する。
表示部214は、前述したように、カップリング剛性予測部212d及び性能予測部212eによって予測された結果を表示する。また、この表示部214は、入力部211によって入力された情報を表示してもよい。
プログラム保持部215は、複合体置換処理等を処理部212に実行させるためのタイヤモデルの作成プログラムを保存する記憶媒体である。記憶媒体は、例えば、RAM、ハードディスク、フレキシブルディスク、コンパクトディスク、ICチップ、カセットテープ等が挙げられる。このようなプログラムを保持した記録媒体によれば、プログラムの保存、運搬、販売等を容易に行うことができる。
(タイヤモデルの作成方法)
次に、本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法について、図2を用いて説明する。
図2のステップ10において、各種情報設定部212aは、入力部211に入力された各種情報を、記憶部213にデータとして設定する。
ステップ20において、タイヤモデル作成部212bは、記憶部213に記憶された各種情報及び設計データに基づいて、タイヤを有限個の要素でモデル化したタイヤモデル1を作成する。
なお、ステップ10の後にステップ20を行うとして説明しているが、この順序は逆であってもよい。
次に、ステップ30において、複合体置換部212cは、複数の補強層を、カップリング剛性を有する1層の複合体に置き換える。
図3は、本実施形態における複合体2を有するタイヤモデル1を示す図である。
同図は、3層のベルト層を1層の複合体2に置き換えたタイヤモデル1である。
同図に示すように、タイヤモデル1は、トレッド部3のタイヤ径方向(矢印R方向)の内側に、シェル要素でモデル化された複合体2を有する。
複数のベルト層等の補強層を1層の複合体2に置き換えるには、まず、補強層における各層の剛性を算出する。各層の剛性Gは、下記の式(I)及び(II)を用いて算出する。
ここで、σは垂直応力、Eは弾性率、τはせん断応力、γはせん断歪み、εは後述する中立面の歪みを示している。
また、ゴム材料のような均質材の場合は、Gは、下記の式(III)を用いて算出する。
ここで、νは、ポアソン比を示している。
次に、上記において算出された各層の剛性Gを用いて、T[G]、T/12[G]及びT[G]を算出する。下記の式(IV)、(V)及び(VI)を用いる。
ここで、Tは、断面板厚、Gは面内変形における剛性、Gは面外変形における剛性、Gはカップリング剛性、yiはi層の板厚を示している。
次に、上記において算出されたT[G]、T/12[G]及びT[G]を下記式(VII)に当てはめ、複合体2の膜力F及びモーメントMが算出される。
ここで、χは曲率を示している。
このように、膜力F及びモーメントMが算出されることにより、複合体2の剛性が求められる。
また、複合体2は、複数の補強層のタイヤ径方向中心である中立面位置Cに配置されている。
この中立面位置Cの算出方法について、図4を参照しながら説明する。
同図に示すように、中立面位置Cは、複数積層されている補強層のタイヤ径方向中央の位置である。ここで、t1乃至tnは、図5(a)及び(b)に示すように、複数積層されている補強層を、コード補強層と、ゴムのみの層とに分けたものである。
中立面位置Cは、下記の式(VIII)を用いて算出される。
ここで、gは各層の弾性係数、yはタイヤ径方向最内側に配置されている補強層のタイヤ径方向最内側の位置から中立面位置Cまでの距離を示している。
ステップ40において、カップリング剛性予測部40は、上式を用いて、複合体置換部212cによって置き換えられた複合体2に応じ、カップリングの剛性を予測する。
ステップ50において、性能予測部212eは、有限要素法(FEM)を用いて、複合体置換部212cによって置き換えられた複合体2を有するタイヤモデル1の性能を予測する。
ステップ60において、結果出力部212fは、カップリング剛性予測部212d及び性能予測部212eによって予測されたカップリング剛性及びタイヤモデル1の性能を表示部214に表示させる。
(変更例1)
以下において、本発明の実施形態における変更例1について、図6を用いて説明する。
同図は、3層のベルト層を1層の複合体20に置き換えたタイヤモデル10である。
同図に示すように、タイヤモデル10は、トレッド部30のタイヤ径方向(矢印R方向)の内側に、異方性ソリッド要素でモデル化された複合体20を有する。
なお、変更例1は、本実施形態と異なる点についてのみ説明し、同一の点については説明を省略する。
(変更例2)
以下において、本発明の実施形態における変更例2について、図7を用いて説明する。
同図に示すように、タイヤモデル100は、トレッド部におけるトレッドパターンを有している。
このトレッドパターンは、タイヤ周方向(矢印S方向)に延びる周方向溝101や、タイヤ幅方向(矢印W方向)に延びる幅方向溝102等、予測したい実際のタイヤのトレッドパターンを模したものである。
なお、変更例2は、本実施形態と異なる点についてのみ説明し、同一の点については説明を省略する。
(変更例3)
以下において、本発明の実施形態における変更例3について、図8を用いて説明する。
同図に示すように、本発明のタイヤモデル1を車輌モデル105と複合させることにより、タイヤ車輌複合モデル110を作成する。
このように、本発明のタイヤモデル1と予測したい車輌モデルとを複合させることにより、タイヤを車輌に装着し、走行させた場合における性能についても、精度よく予測することができる。
また、このタイヤモデル1ではなく、トレッドパターンを有するタイヤモデル10を車輌モデルと複合させることにより、より精度よく予測することが可能となる。
なお、変更例3は、本実施形態と異なる点についてのみ説明し、同一の点については説明を省略する。
(本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法及びタイヤモデルの作成装置の作用・効果)
本発明のタイヤモデルの作成方法によれば、このタイヤモデルの作成方法が、複数の補強層を、カップリング剛性を有する1層の複合体に置き換えるステップを有するため、1層の複合体に複数の補強層の剛性を与えることができるため、解析モデルを簡略化することができる。また、複数の補強層をそれぞれ有限個の要素でモデル化し、解析する場合に比べ、タイヤ性能を解析する時間を短縮することができる。
また、カップリング剛性を予測するステップを有するため、カップリングによって発生するプライステアを予測することができる。
すなわち、上記のステップを有することにより、タイヤにおけるカップリングの予測性能を維持しつつ、タイヤ性能の解析に費やす時間を短縮することができる。
また、複合体が、シェル要素でモデル化されているため、解析モデルの節点数を減らすことができる。
また、複合体が、ソリッド要素でモデル化されているため、実際のタイヤの補強層と同じ厚さで解析モデルを作成することができる。
また、タイヤモデルが、トレッド部におけるトレッドパターンを有するため、スリップ角が0度であり、キャンバー角も0度である場合に、トレッドパターンの影響で発生する横力も考慮して解析することができる。
また、本発明のタイヤモデルの作成装置によれば、複数の補強層を、カップリング剛性を有する1層の複合体に置き換える複合体置換手段を有するため、複数の補強層をそれぞれ有限個の要素でモデル化し、解析する場合に比べ、タイヤ性能を解析する時間を短縮することができる。
また、タイヤモデルの作成方法が、カップリング剛性を予測するカップリング剛性予測手段を有するため、カップリングによって発生するプライステアを予測することができる。
すなわち、上記のステップを有することにより、タイヤにおけるカップリングの予測性能を維持しつつ、タイヤ性能の解析に費やす時間を短縮することができる。
以下において、本発明におけるタイヤモデルの作成装置及びタイヤモデルの作成方法における実施例について説明する。
(試験1)
本発明のシェル要素でモデル化された複合体を有するタイヤモデル(実施例1)と、本発明の異方性ソリッド要素でモデル化された複合体を有するタイヤモデル(実施例2)とを作成し、プライステアを解析し、解析における計算時間を調査した。また、比較として、図9に示すような、ベルト層を3層有するタイヤモデル(比較例1)を作成し、同一条件で解析及び調査を行った。
なお、タイヤモデルのサイズは、PSR205/55R16であり、内圧は210kPa、荷重は4.5kN、リムの幅は6.5Jであった。
また、プライステアの解析及び計算時間の調査において、比較例1を100として、指数表示した。
表1の結果より、タイヤモデルが、本発明の複合体を有することにより、プライステアの解析時間を大幅に短縮できることが分かった。
(試験2)
本発明のシェル要素でモデル化された複合体を有するタイヤモデルに、トレッドパターンを作成したタイヤモデル(実施例3)を作成し、スリップ角が0度、キャンバー角が0度である場合における横力の発生を解析し、解析における計算時間を調査した。また、比較として、図9に示すような、ベルト層を3層有するタイヤモデルにトレッドパターンを作成したタイヤモデル(比較例2)を作成し、同一条件で解析及び調査を行った。
タイヤモデルのサイズ、内圧、荷重及びリムの幅は、試験1と同一である。
また、横力の発生の解析及び計算時間の調査において、比較例2を100として、指数表示した。
表2の結果より、タイヤモデルが、本発明の複合体を有することにより、横力の発生の解析時間を大幅に短縮できることが分かった。
(試験3)
本発明のシェル要素でモデル化された複合体を有するタイヤモデルを車輌モデルと複合させたタイヤ車輌複合モデル(実施例4)を作成し、ハンドルを固定させ、時速100km/hで走行させた状態での横移動量を解析し、解析における計算時間を調査した。また、比較として、図9に示すような、ベルト層を3層有するタイヤモデルを車輌モデルと複合させたタイヤ車輌複合モデル(比較例3)を作成し、同一条件で解析及び調査を行った。
タイヤモデルのサイズ、内圧、荷重及びリムの幅は、試験1と同一である。
また、横移動量の解析及び計算時間の調査において、比較例3を100として、指数表示した。
表3の結果より、タイヤモデルが、本発明の複合体を有することにより、横移動量の解析時間を大幅に短縮できることが分かった。
本実施形態に係るタイヤモデルの作成装置の構成を示す図である。 本実施形態に係るタイヤモデルの作成方法を示すフロー図である。 本実施形態に係る複合体を有するタイヤモデルを示す図である。 本実施形態に係る中立面位置を示す図である。 本実施形態に係る複数の補強層を示す図である。 本実施形態に係る複合体を有する変更例1のタイヤモデルを示す図である。 本実施形態に係るトレッドパターンを有する変更例2のタイヤモデルを示す図である。 本実施形態に係る変更例3のタイヤ車輌複合モデルを示す図である。 本実施形態に係る比較例1のタイヤモデルを示す図である。
符号の説明
1、10、100…タイヤモデル
2、20…複合体
3、30…トレッド部
101…周方向溝
102…幅方向溝
105…車輌モデル
110…タイヤ車輌複合モデル
120…カーカス層
130…ベルト層
140…キャップベルト
200…タイヤモデルの作成装置
211…入力部
212…処理部
212a…各種情報設定部
212b…タイヤモデル作成部
212c…複合体作成部
212d…カップリング予測部
212e…性能予測部
212f…結果出力部
213…記憶部
214…表示部
215…プログラム保持部

Claims (5)

  1. トレッド部と、タイヤ赤道線に対して所定の角度傾斜する複数のコードをゴムで被覆した複数の補強層とを備え、該コードが該補強層のタイヤ径方向中央に対して非対称であるタイヤを、有限個の要素でモデル化したタイヤモデルの作成方法において、
    前記複数の補強層を1層の複合体に置き換えるステップと、
    前記コードが前記補強層のタイヤ径方向中央に対して非対称であることにより生ずるカップリングの度合を示すカップリング剛性を予測するステップと、を備え、
    前記複数の補強層を前記複合体に置き換えるステップは、
    前記複数の各補強層の剛性を算出するステップと、
    前記各補強層の剛性に基づいて、前記複合体の膜力及びモーメントを算出するステップと、
    前記複合体の膜力及びモーメントに基づいて、前記複合体の剛性を算出するステップと、
    前記複合体の配置位置である前記複数の補強層のタイヤ径方向中心である中立面位置を算出するステップと、を有することを特徴とするタイヤモデルの作成方法。
  2. 前記複合体は、シェル要素でモデル化されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤモデルの作成方法。
  3. 前記複合体は、ソリッド要素でモデル化されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤモデルの作成方法。
  4. 前記タイヤモデルは、前記トレッド部におけるトレッドパターンを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のタイヤモデルの作成方法。
  5. トレッド部と、タイヤ赤道線に対して所定の角度傾斜する複数のコードをゴムで被覆した複数の補強層とを備え、該コードが該補強層のタイヤ径方向中央に対して非対称であるタイヤを、有限個の要素でモデル化したタイヤモデルの作成装置において、
    前記複数の補強層を1層の複合体に置き換える複合体置換手段と、
    前記コードが前記補強層のタイヤ径方向中央に対して非対称であることにより生ずるカップリングの度合を示すカップリング剛性を予測するカップリング剛性予測手段と、を備え、
    前記複合体置換手段は、
    前記複数の各補強層の剛性を算出する手段と、
    前記各補強層の剛性に基づいて、前記複合体の膜力及びモーメントを算出する手段と、
    前記複合体の膜力及びモーメントに基づいて、前記複合体の剛性を算出する手段と、
    前記複合体の配置位置である前記複数の補強層のタイヤ径方向中心である中立面位置を算出する手段と、を有することを特徴とするタイヤモデルの作成装置。
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