JP5073389B2 - 車両用空調制御装置 - Google Patents

車両用空調制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5073389B2
JP5073389B2 JP2007180023A JP2007180023A JP5073389B2 JP 5073389 B2 JP5073389 B2 JP 5073389B2 JP 2007180023 A JP2007180023 A JP 2007180023A JP 2007180023 A JP2007180023 A JP 2007180023A JP 5073389 B2 JP5073389 B2 JP 5073389B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
regenerator
heat
cold
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007180023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009012721A (ja
Inventor
修也 三輪
直行 神谷
教昭 岩瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007180023A priority Critical patent/JP5073389B2/ja
Priority to DE602008001406T priority patent/DE602008001406D1/de
Priority to EP08159909A priority patent/EP2014491B1/en
Publication of JP2009012721A publication Critical patent/JP2009012721A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5073389B2 publication Critical patent/JP5073389B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00492Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices comprising regenerative heating or cooling means, e.g. heat accumulators
    • B60H1/005Regenerative cooling means, e.g. cold accumulators
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/32Cooling devices
    • B60H1/3204Cooling devices using compression
    • B60H1/3205Control means therefor
    • B60H1/3208Vehicle drive related control of the compressor drive means, e.g. for fuel saving purposes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/32Cooling devices
    • B60H2001/3236Cooling devices information from a variable is obtained
    • B60H2001/3266Cooling devices information from a variable is obtained related to the operation of the vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/32Cooling devices
    • B60H2001/3269Cooling devices output of a control signal
    • B60H2001/327Cooling devices output of a control signal related to a compressing unit

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、コンプレッサの作動中に冷凍サイクルで生成した冷熱の一部を蓄冷器に蓄え、コンプレッサの停止中に蓄冷器から放出される冷熱で車室内を空調する車両用空調制御装置に関する発明である。
車両用空調装置は、エンジンの動力で冷凍サイクルのコンプレッサを駆動するようになっているため、空調運転時にはコンプレッサの駆動に必要な動力分だけエンジンの燃費が悪化する。
そこで、特許文献1(特開2000−355214号公報)に記載されているように、補助的な冷熱源として、コンプレッサの作動中に冷凍サイクルで生成した冷熱の余剰分を蓄える蓄冷器を設け、この蓄冷器に蓄えた冷熱を補助的に使用することで、コンプレッサの作動回数を減らすようにしたものがある。このものは、コンプレッサの作動中に蓄冷器の蓄冷剤温度Tが凝固点B以下となったときに、コンプレッサを停止させて、蓄冷器に蓄えた冷熱を放出して冷房を継続し、この冷熱の放出時間(放冷時間)が設定時間Mを越えた時点で、蓄冷器による冷房を停止し、コンプレッサを作動させて蓄冷器に蓄冷するようにしている。
特開2000−355214号公報(第4頁〜第5頁等)
ところで、エンジンの運転状態(エンジントルク、エンジン回転速度等)に応じてエンジンの燃料消費率が変化すると共に、コンプレッサの作動に要する燃料消費率も変化する。しかし、上記特許文献1の構成では、コンプレッサの停止・作動を燃料消費率とは関係なく、蓄冷器の蓄冷剤温度Tと放冷時間のみで決めるため、燃料消費率が悪いエンジン運転領域でコンプレッサを作動させてしまう可能性があり、必ずしも十分な燃費向上効果が得られるとは限らない。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、蓄冷器を備えた車両用空調システムにおいて、十分な燃費向上効果が得られるようにコンプレッサの作動・停止を制御することができる車両用空調制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、エンジンの動力で冷凍サイクルのコンプレッサを作動させることで、前記冷凍サイクルで生成した冷熱で車室内を空調し且つその冷熱の一部を蓄冷器に蓄え、前記コンプレッサの停止中に前記蓄冷器から放出される冷熱で車室内を空調する車両用空調制御装置において、前記冷凍サイクルの冷熱生成効率として、前記冷凍サイクルで単位冷熱量を生成するのに必要な前記エンジンの燃料消費量(以下これを「吸熱費」と定義する)をエンジントルクとエンジン回転速度から算出される前記コンプレッサの作動に要する燃料消費量に基づき演算する冷熱生成効率判定手段と、前記蓄冷器の蓄冷熱量を判定する蓄冷熱量判定手段と、前記蓄冷熱量判定手段で判定した前記蓄冷器の蓄冷熱量が多くなるほど判定しきい値が小さくなるように設定すると共に前記冷熱生成効率判定手段で演算した吸熱費を前記判定しきい値と比較し、前記冷熱生成効率判定手段で演算した吸熱費が前記判定しきい値以下のときに前記エンジンの動力で前記コンプレッサを作動させ、前記コンプレッサの作動中に前記冷熱生成効率判定手段で演算した吸熱費が前記判定しきい値を越えたときに前記コンプレッサを停止させるように制御する制御手段とを備えた構成としたものである。
この構成では、蓄冷器の蓄冷熱量が減少したときに、冷凍サイクルの冷熱生成効率が良好な領域(つまり冷凍サイクルで単位冷熱量を生成するのに必要なエンジンの燃料消費量である吸熱費が少ないエンジン運転領域)を選択してコンプレッサを作動させて蓄冷器に蓄冷するという制御が可能となり、十分な燃費向上効果を得ることができる。
この場合、冷凍サイクルの冷熱生成効率として、冷凍サイクルで単位冷熱量を生成するのに必要なエンジンの燃料消費量である吸熱費をエンジントルクとエンジン回転速度から算出されるコンプレッサの作動に要する燃料消費量に基づき演算するようにすれば、燃料消費量がより少ないエンジン運転領域を選択して蓄冷器に蓄冷することができる。
具体的には、冷熱生成効率判定手段で演算した吸熱費が判定しきい値以下のときにエンジンの動力でコンプレッサを作動させるようにすれば良い。
この場合、判定しきい値は、予め設定した一定値であっても良いが、蓄冷熱量判定手段で判定した蓄冷器の蓄冷熱量に応じて判定しきい値を設定するようにしても良い。このようにすれば、蓄冷器の蓄冷熱量が少ない領域では、コンプレッサの作動領域を拡大して蓄冷器に速やかに蓄冷するという制御が可能となり、一方、蓄冷器の蓄冷熱量が多い領域では、コンプレッサの作動領域を燃料消費量がより少ないエンジン運転領域に限定して、蓄冷器への過剰な蓄冷を防止するという制御が可能となり、蓄冷器の蓄冷熱量を適正範囲内に効率良く調整することができ、燃費効果に寄与できる。
また、冷熱生成効率判定手段で演算した吸熱費が判定しきい値以下のときにエンジンの動力でコンプレッサを作動させ、コンプレッサの作動中に冷熱生成効率判定手段で演算した吸熱費が判定しきい値を越えたときにコンプレッサを停止させるようにすれば良い。この場合、コンプレッサの作動回数を減らすために、判定しきい値に適度のヒステリシスを持たせるようにすると良い。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいて車両用空調装置(エアコン)の冷凍サイクル11全体の構成を概略的に説明する。
冷凍サイクル11は、コンプレッサ12の吐出口→コンデンサ13→レシーバタンク14→膨張弁15→エバポレータ16→蓄冷器17→コンプレッサ12の吸入口の経路で冷媒が循環するように冷媒配管で接続して構成されている。
コンプレッサ12の作動中は、コンプレッサ12で圧縮されて高温になった冷媒がコンデンサ13に送られて放熱凝縮して液化した後、レシーバタンク14を介して膨張弁15に送られる。そして、この膨張弁15にて冷媒が液化状態から膨張させられて低温・低圧の霧状となった後、エバポレータ16へ送られる。このエバポレータ16内で冷媒が蒸発気化することで、その蒸発潜熱によりエバポレータ16が冷却される。これにより、エバポレータ16に沿って流れる風が冷却されて車室内に吹き出される。このエバポレータ16内で気化した冷媒は、エバポレータ16から蓄冷器17を通過してコンプレッサ12に吸入されて圧縮され、再びコンデンサ13に送られ、以後、上述した作用を繰り返す。蓄冷器17の蓄冷作用は後述する。
コンプレッサ12は、電磁クラッチ21と駆動ベルト22を介して車両の駆動源であるエンジン23のクランク軸24に連結されている。これにより、エンジン23の運転中に電磁クラッチ21を結合・解放させることでコンプレッサ12を作動・停止させるようになっている。
膨張弁15は、エバポレータ16の出口側の冷媒温度を検出する感温部25を備え、この感温部25で検出したエバポレータ16の出口側の冷媒温度に応じて膨張弁15の絞り開度を自動的に調整することで、エバポレータ16の出口側の冷媒温度が所定温度となるように制御するようになっている。また、膨張弁15はバイパス流路18を持っており、膨張弁15閉弁中は冷媒がバイパス流路18を通りエバポレータ16に流れる仕組みとなっている。
コンプレッサ12の停止中は、膨張弁15が閉弁状態に維持され、エバポレータ16の入口とレシーバタンク14との間が遮断された状態になるが、バイパス流路18が確保されているため、コンデンサ13内の残冷媒がエバポレータ16、蓄冷器17と連通した状態に保たれ、コンデンサ13と蓄冷器17内の圧力差がある限り、コンデンサ13の残冷媒がエバポレータ16、蓄冷器17に流れるようになっている。
蓄冷器17内には蓄冷剤26が設けられ、コンプレッサ12の作動中にエバポレータ16から流出した冷媒が蓄冷器17内に流入して蓄冷剤26と熱交換することで、冷媒の冷熱が蓄冷剤26に蓄えられる。そして、蓄冷器17内で蓄冷剤26と熱交換して温度上昇した冷媒が蓄冷器17から流出してコンプレッサ12に吸入される。
エンジン23の運転状態(点火制御、燃料噴射制御等)は、エンジンECU28によって制御される。
一方、コンプレッサ12の作動・停止(電磁クラッチ21の結合・解放)は、エアコンECU29によって制御される。このエアコンECU29は、外気温を検出する外気温センサ31、車室内温度を検出する車室内温度センサ32、蓄冷器17の蓄冷剤温度を検出する蓄冷剤温度センサ33、空調温度(冷房温度)の設定温度を設定する空調温度設定スイッチ34、空調運転をオン・オフするエアコンスイッチ35等の出力信号を読み込み、空調運転中(エアコンスイッチ35のオン中)に車室内温度を設定温度に調節するようにコンプレッサ12の作動・停止(電磁クラッチ21の結合・解放)を制御すると共に、コンプレッサ12の停止中は、膨張弁15が閉弁状態に維持されるが、バイパス流路18を通じ冷媒がエバポレータ16側に流れることでエバポレータ16が冷却される。これにより、エバポレータ16に沿って流れる風が冷却されて車室内に吹き出される。
更に、エアコンECU29は、空調運転中に冷凍サイクル11の冷熱生成効率として、冷凍サイクル11で単位吸熱量(単位冷熱量)を生成するのに必要なエンジン23の燃料消費量(以下これを「吸熱費」と定義する)を次式により算出する。
Figure 0005073389
上式において、要求吸熱量(要求冷熱量)は、車室内温度を運転者の要求する設定温度に調整するのに必要な吸熱量[kW]である。この要求吸熱量は次式により算出される。
要求吸熱量[kW]=要求コンプレッサ動力[kW]×エアコン効率
ここで、要求コンプレッサ動力は、車室内温度を運転者の要求する設定温度に調整するのに必要なコンプレッサトルクT(要求トルク)の時のコンプレッサ動力であり、車室内温度、外気温、湿度、設定温度に基づいてマップ又は数式により算出される。
また、エアコン効率は、コンプレッサ動力を吸熱量(冷熱量)に変換する効率であり、車室内温度、外気温、エバポレータ16の出口側の冷媒温度、コンプレッサ12の吐出圧等に基づいてマップ又は数式により算出される。
また、上記[数1]式において、「コンプレッサ駆動に要する燃料消費量」は、図2に示すエンジントルクとエンジン回転速度をパラメータとする燃料消費率のマップを用いて算出され、コンプレッサトルクがゼロの時(×印)の燃料消費量とコンプレッサトルクが要求トルクTの時(○印)の燃料消費量との差分が「コンプレッサ駆動に要する燃料消費量」となる。
従って、吸熱費は、上記[数1]式を変形して次の[数2]式で算出すれば良い。
Figure 0005073389
エアコンECU29は、上記[数2]式を用いて算出した現在の吸熱費を判定しきい値と比較し、現在の吸熱費が判定しきい値以下のときにはエンジン11の動力でコンプレッサ12を作動させる。その後、コンプレッサ12の作動中に上記[数2]式を用いて算出した現在の吸熱費が判定しきい値を越えたときにコンプレッサ12を停止させる。
この場合、判定しきい値は、予め設定した一定値であっても良いが、本実施例では、図3に示す蓄冷器17の蓄冷熱量をパラメータとする判定しきい値のマップを用いて、蓄冷器17の蓄冷熱量に応じて判定しきい値を設定するようにしている。
図3の判定しきい値のマップの特性は、蓄冷器17の蓄冷熱量が所定値A以下の領域と所定値B以上の領域では、判定しきい値がそれぞれ上限値と下限値となり、蓄冷器17の蓄冷熱量が所定値Aから所定値Bまでの領域では、蓄冷器17の蓄冷熱量が多くなるほど、判定しきい値が小さくなるように設定されている。このようにすれば、蓄冷器17の蓄冷熱量が少ない領域では、コンプレッサ12の作動領域を拡大して蓄冷器17に速やかに蓄冷するという制御が可能となり、一方、蓄冷器17の蓄冷熱量が多い領域では、コンプレッサ12の作動領域を燃料消費量がより少ないエンジン運転領域に限定して、蓄冷器17への過剰な蓄冷を防止するという制御が可能となり、平均燃費を悪化させずに蓄冷器17の蓄冷熱量を適正範囲内に効率良く調整することができる。この場合、蓄冷器17の蓄冷熱量は、蓄冷剤温度センサ33で検出した蓄冷剤温度に基づいてマップ又は数式により算出するようにすれば良い。
以上説明した本実施例の空調運転制御は、エアコンECU29によって図4の空調運転制御プログラムに従って次のように実行される。まず、ステップ101で、エアコンスイッチ35がオン(ON)されているか否かを判定し、エアコンスイッチ35がオフ(OFF)されていれば、ステップ102に進み、コンプレッサ12と送風ファン(図示せず)を共に停止させて空調運転を停止する(又は停止状態を引き続き維持する)。
その後、エアコンスイッチ35がオンされた時点で、ステップ101で「Yes」と判定されて、ステップ103に進み、図2の燃料消費率のマップと前記[数2]式を用いて現在の吸熱費を算出すると共に、蓄冷剤温度センサ33で検出した蓄冷剤温度に基づいてマップ又は数式により蓄冷器17の蓄冷熱量を算出し、図3の判定しきい値のマップを参照して、現在の蓄冷器17の蓄冷熱量に応じた判定しきい値を算出する。上記ステップ103の処理が特許請求の範囲でいう冷熱生成効率判定手段及び蓄冷熱量判定手段としての役割を果たす。
この後、ステップ104に進み、現在の吸熱費を判定しきい値と比較して、現在の吸熱費が判定しきい値以下と判定されたときには、ステップ105に進み、電磁クラッチ21を結合してエンジン11の動力でコンプレッサ12を作動させると共に送風ファンを運転する。このコンプレッサ12の作動中は、コンプレッサ12から吐出した冷媒をコンデンサ13→レシーバタンク14→膨張弁15→エバポレータ16→蓄冷器17→コンプレッサ12の吸入口の経路で循環させて、エバポレータ16内で冷媒を蒸発気化させてエバポレータ16を冷却することで、エバポレータ16に沿って流れる風が冷却されて車室内に吹き出されると共に、エバポレータ16から流出した冷媒が蓄冷器17内に流入して蓄冷剤26と熱交換することで、冷媒の冷熱が蓄冷剤26に蓄えられる。
その後、コンプレッサ12の作動中に、上記ステップ104で、現在の吸熱費が判定しきい値よりも大きいと判定されると、ステップ106に進み、電磁クラッチ21を解放してコンプレッサ12を停止して、送風ファンのみを運転する。このコンプレッサ12の停止中は、膨張弁15が閉弁状態に維持され、コンデンサ13と蓄冷器17内の圧力が均一になるまで冷媒がバイパス流路を通りエバポレータ16側に流れることでエバポレータ16が冷却され、エバポレータ16に沿って流れる風が冷却されて車室内に吹き出される。この場合、コンプレッサ12の作動回数を減らすために、判定しきい値に適度なヒステリシスを持たせるようにすると良い。上記ステップ104〜106の処理が特許請求の範囲でいう制御手段としての役割を果たす。
以上説明した本実施例では、冷凍サイクル11で単位吸熱量(単位冷熱量)を生成するのに必要なエンジン23の燃料消費量を「吸熱費」として算出し、この吸熱費を判定しきい値と比較して、吸熱費が判定しきい値以下の領域では、コンプレッサ12を作動させてコンプレッサ12から吐出した冷媒をエバポレータ16と蓄冷器17に流して、エバポレータ16を冷熱源として車室内を空調すると共に、蓄冷器17に蓄冷し、一方、吸熱費が判定しきい値よりも大きい領域では、コンプレッサ12を停止して、蓄冷器17内の冷気がエバポレータ16側に逆流することでエバポレータ16が冷却され、エバポレータ16に沿って流れる風が冷却されて車室内に吹き出される。この構成では、蓄冷器17の蓄冷熱量が減少したときに、吸熱費が小さいエンジン運転領域(つまり燃料消費量が少ないエンジン運転領域)を選択してコンプレッサ12を作動させて蓄冷器17に蓄冷するという制御が可能となり、十分な燃費向上効果を得ることができる。
尚、本実施例では、冷凍サイクル11中にエバポレータ16と蓄冷器17を直列接続するようにしたが、両者を並列接続するようにしても良い等、冷凍サイクル11の構成は種々変更しても良い。
また、本実施例では、冷凍サイクル11の冷熱生成効率(吸熱費)を[数1]、[数2]式により算出するようにしたが、他の数式で算出するようにしても良い。また、コンプレッサ12の停止中に蓄冷器17に沿って風を流して、蓄冷器17によって風を冷却するように構成しても良い。
その他、本発明は、エンジン23のみを駆動源とする車両に限定されず、エンジンとモータを駆動源として併用するハイブリッド車にも適用して実施できる等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
本発明の一実施例における車両用空調装置の冷凍サイクルとその制御系の構成を概略的に示す図である。 エンジントルクとエンジン回転速度をパラメータとする燃料消費率のマップの一例を概略的に示す図である。 蓄冷器の蓄冷熱量をパラメータとする判定しきい値のマップの一例を概略的に示す図である。 空調運転制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
11…冷凍サイクル、12…コンプレッサ、13…コンデンサ、14…レシーバタンク14、15…膨張弁、16…エバポレータ、17…蓄冷器、21…電磁クラッチ、23…エンジン、25…感温部、26…蓄冷剤、29…エアコンECU(冷熱生成効率判定手段,蓄冷熱量判定手段,制御手段)、31…外気温センサ、32…車室内温度センサ、33…蓄冷剤温度センサ、34…空調温度設定スイッチ、35…エアコンスイッチ

Claims (1)

  1. エンジンの動力で冷凍サイクルのコンプレッサを作動させることで、前記冷凍サイクルで生成した冷熱で車室内を空調し且つその冷熱の一部を蓄冷器に蓄え、前記コンプレッサの停止中に前記蓄冷器から放出される冷熱で車室内を空調する車両用空調制御装置において、
    前記冷凍サイクルの冷熱生成効率として、前記冷凍サイクルで単位冷熱量を生成するのに必要な前記エンジンの燃料消費量(以下これを「吸熱費」と定義する)をエンジントルクとエンジン回転速度から算出される前記コンプレッサの作動に要する燃料消費量に基づき演算する冷熱生成効率判定手段と、
    前記蓄冷器の蓄冷熱量を判定する蓄冷熱量判定手段と、
    前記蓄冷熱量判定手段で判定した前記蓄冷器の蓄冷熱量が多くなるほど判定しきい値が小さくなるように設定すると共に前記冷熱生成効率判定手段で演算した吸熱費を前記判定しきい値と比較し、前記冷熱生成効率判定手段で演算した吸熱費が前記判定しきい値以下のときに前記エンジンの動力で前記コンプレッサを作動させ、前記コンプレッサの作動中に前記冷熱生成効率判定手段で演算した吸熱費が前記判定しきい値を越えたときに前記コンプレッサを停止させるように制御する制御手段と
    を備えていることを特徴とする車両用空調装置。
JP2007180023A 2007-07-09 2007-07-09 車両用空調制御装置 Active JP5073389B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007180023A JP5073389B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 車両用空調制御装置
DE602008001406T DE602008001406D1 (de) 2007-07-09 2008-07-08 Steuervorrichtung für die Klimaanlage eines Fahrzeugs
EP08159909A EP2014491B1 (en) 2007-07-09 2008-07-08 Control apparatus for a vehicle air conditioner

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007180023A JP5073389B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 車両用空調制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009012721A JP2009012721A (ja) 2009-01-22
JP5073389B2 true JP5073389B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=39828983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007180023A Active JP5073389B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 車両用空調制御装置

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP2014491B1 (ja)
JP (1) JP5073389B2 (ja)
DE (1) DE602008001406D1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2948067B1 (fr) * 2009-07-17 2011-08-19 Peugeot Citroen Automobiles Sa Procede de gestion d'un systeme de climatisation pour un vehicule hybride
JP5316321B2 (ja) 2009-09-02 2013-10-16 株式会社デンソー 車両用空調装置
FR2950424A1 (fr) * 2009-09-22 2011-03-25 Peugeot Citroen Automobiles Sa Equipement de climatisation reversible ameliore
JP5510100B2 (ja) * 2009-09-24 2014-06-04 株式会社デンソー 車両用空調制御装置
JP2011068190A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Denso Corp 車両用空調制御装置
JP2011152855A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Denso Corp 車両用空調制御装置
JP5626284B2 (ja) 2011-11-21 2014-11-19 株式会社デンソー 車両制御システム
JP5594335B2 (ja) 2011-12-21 2014-09-24 株式会社デンソー 車両制御システム
JP6025022B2 (ja) * 2012-07-09 2016-11-16 三菱ふそうトラック・バス株式会社 コンプレッサの作動制御装置及び作動制御方法
JP6156776B2 (ja) * 2013-02-19 2017-07-05 スズキ株式会社 車両用空調制御装置
JP6079485B2 (ja) * 2013-07-10 2017-02-15 株式会社デンソー 車両制御装置
JP2015034527A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 日野自動車株式会社 エアコンプレッサ制御装置
CN103629770B (zh) * 2013-12-18 2016-09-07 江苏新誉空调***有限公司 轨道空调储能应急新风处理***及其工作方法
JP6421622B2 (ja) * 2014-10-28 2018-11-14 株式会社デンソー 制御装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5784214A (en) * 1980-11-12 1982-05-26 Hitachi Ltd Motorcar air-conditioner and its driving method
JP3478148B2 (ja) * 1998-12-11 2003-12-15 日産自動車株式会社 車両用空調装置
JP2000355214A (ja) 1999-06-11 2000-12-26 Bosch Automotive Systems Corp 蓄冷器の放冷制御方法と蓄冷量の推定方法
FR2820369B1 (fr) * 2001-02-08 2003-04-18 Renault Vehicule automobile equipe d'un systeme de climatisation et procede de commande d'un tel systeme
JP2003034134A (ja) * 2001-07-19 2003-02-04 Hino Motors Ltd 車両用冷房装置
JP2005207321A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
ATE477949T1 (de) * 2004-08-31 2010-09-15 Groupe Enerstat Inc Klimatisierungsautomatik für fahrzeugkojen- und - fahrerhäuser
DE102005016914B4 (de) * 2005-04-13 2019-10-31 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Steuerung von Nebenaggregaten
JP4624853B2 (ja) * 2005-05-27 2011-02-02 富士重工業株式会社 車両用エアコン制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE602008001406D1 (de) 2010-07-15
EP2014491A1 (en) 2009-01-14
EP2014491B1 (en) 2010-06-02
JP2009012721A (ja) 2009-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5073389B2 (ja) 車両用空調制御装置
JP5494312B2 (ja) 車両用空調装置
US20200317026A1 (en) Vehicle-mounted temperature controller
JP6607638B2 (ja) 車両用空気調和装置
US20160236538A1 (en) Vehicular air conditioner
JP7300264B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP7221639B2 (ja) 車両用空気調和装置
WO2020066719A1 (ja) 車両用空気調和装置
JP2019209938A (ja) 車両用冷凍サイクル装置
JP7263116B2 (ja) 車両搭載機器の温度調整装置及びそれを備えた車両用空気調和装置
JP7372732B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2006015965A (ja) 車両用空調装置
JP7221650B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP5360006B2 (ja) 車両用空調装置
US10933719B2 (en) Vehicle air-conditioning apparatus
WO2012043062A1 (ja) 車両用空調装置
WO2020121737A1 (ja) 車両用空気調和装置
WO2020129493A1 (ja) 車両用空気調和装置
CN110740889B (zh) 车用空调装置
JP7233953B2 (ja) 車両用空気調和装置
WO2020045030A1 (ja) 複合弁及びそれを用いた車両用空気調和装置
JP5195378B2 (ja) 車両用空調制御装置
JP7280689B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2020142620A (ja) 車両用空気調和装置
JP5598451B2 (ja) 車両制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111014

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120719

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120822

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5073389

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250