JP5071561B2 - 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置 - Google Patents
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Description
F=F1−F2 ・・・(1)
F1,F2は、ばね19の形状によって変化するが、これらの値を規定することはいずれの文献にも記載されておらず、F2が大きい場合によっては、しっかりとローラ17が係合できない可能性がある。
F2=Df+Dp ・・・(2)
Dp=1/2×CDρX2S ・・・(3)
ここで、CD:抗力係数、ρ:流体の密度、X:物体と流体の相対速度(ここでは、クラッチ内外輪の相対速度)、S:物体の表面積の大きさを示す基準面積である。
Sは、流れに垂直な平面に投影した物体の面積であり、この値が小さいと圧力抗力を小さくすることができる。
Df=cX ・・・(4)
=8πμL(A2/a2)X ・・・(5)
ここで、c:粘性減衰係数、X:速度、μ:粘性係数、L:流孔の長さ、A:ピストン断面積、a:流孔の断面積である。なお、この式は、ピストンの摩擦抗力を示すものである。
(1) スリーブと、
スリーブの周囲にスリーブと同心に配置されるプーリと、
スリーブとプーリとの間に配置されており、スリーブと一体または別体に設けられるクラッチ内輪と、プーリと一体または別体に設けられるクラッチ外輪と、クラッチ内外輪のいずれか一方に形成されるカム面によってクラッチ内外輪間のくさび空間内に配置される複数の係合子と、係合子を円周方向に所定の間隔で保持するクラッチ保持器と、クラッチ保持器に支持されて係合子をくさび空間の狭い方向に付勢する弾性部材と、を備える一方向クラッチと、
一方向クラッチの側方で、スリーブとプーリとの間に配置されるサポート軸受と、
を備える一方向クラッチ内蔵型プーリ装置であって、
一方向クラッチにはグリースが充填されており、
前記弾性部材は、基部と、該基部の両側で該基部に対して折れ曲がった一対のばね可動部と、を備え、
前記ばね可動部の断面形状が、弾性部材による復元力と、弾性部材に対するグリースによる抗力との差が所定値以上となるように、前記係合子と対向する側の側面が円弧形状となる略半円状、又は前記係合子と対向する側の側面に頂点を有し基部側を底面とした三角形状に形成されることを特徴とする一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
(2) 所定値は、3.6Nであることを特徴とする(1)に記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
(3)スリーブと、
該スリーブの周囲に該スリーブと同心に配置されるプーリと、
前記スリーブと前記プーリとの間に配置されており、前記スリーブと一体または別体に設けられるクラッチ内輪と、前記プーリと一体または別体に設けられるクラッチ外輪と、
前記クラッチ内外輪のいずれか一方に形成されるカム面によって前記クラッチ内外輪間のくさび空間内に配置される複数の係合子と、該係合子を円周方向に所定の間隔で保持するクラッチ保持器と、該クラッチ保持器に支持されて前記係合子を前記くさび空間の狭い方向に付勢する弾性部材と、を備える一方向クラッチと、
前記一方向クラッチの側方で、前記スリーブと前記プーリとの間に配置されるサポート軸受と、
を備える一方向クラッチ内蔵型プーリ装置であって、
前記一方向クラッチにはグリースが充填されており、
前記弾性部材は、基部と、該基部の両側で該基部に対して折れ曲がった一対のばね可動部と、を備え、
前記ばね可動部には、前記弾性部材による復元力と、前記弾性部材に対する前記グリースによる抗力との差が所定値以上となるように、貫通穴、切欠き又はねじれ部が形成されることを特徴とする一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
(4)前記所定値は、3.6Nであることを特徴とする(3)に記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
図1は、本実施形態の自動車補機用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置を、図9と同様に図8のB−B線に沿って切り取った、クラッチ外輪側からみた図である。本実施形態の一方向クラッチ13の弾性部材であるばね30は、折り曲げによって形成される板ばねであり、基部30aの両側で基部30aに対して折れ曲がった一対のばね可動部30bを有する。ばね30は、クラッチ保持器18の柱部18aから径方向外方に延び、中央側ばね保持部18bと一対の端部側ばね保持部18cとで係止されて、一対の円環部18d間に配置される。
図3は、第2実施形態の自動車補機用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置を、図9と同様に図8のB−B線に沿って切り取った、クラッチ外輪側からみた図である。本実施形態の一方向クラッチ13の弾性部材であるばね40は、折り曲げによって形成される板ばねであり、基部40aの両側で基部40aに対して折れ曲がった一対のばね可動部40bを有する。ばね40は、クラッチ保持器18の柱部18aから径方向外方に延びる中央側ばね保持部18bと一対の端部側ばね保持部18cとで係止されて、一対の円環部18d間に配置される。
また、このようなばね形状とすることで、ばね40による復元力と、ばね40に対するグリースによる抗力との差が所定値、例えば、3.6N以上に設定される。
図5(a)は、第3実施形態の自動車補機用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置に適用される一方向クラッチの弾性部材であるばね50を示す。本実施形態のばね50は、クラッチ保持器18によって保持される基部50aと、基部50aの両側で基部50aに対して折れ曲がった一対のばね可動部50bとを有する。そして、ばね可動部50bの断面形状は、図5(b)に示されるように、ローラ17と対向する側の側面が円弧形状となる略半円状に形成されている。
また、このようなばね形状とすることで、ばね50による復元力と、ばね50に対するグリースによる抗力との差が所定値、例えば、3.6N以上に設定される。
図6は、第4実施形態の自動車補機用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置に適用される一方向クラッチの弾性部材であるばね60を示す。本実施形態のばね60は、クラッチ保持器18によって保持される基部60aと、基部60aの両側で基部60aに対して折れ曲がった一対のばね可動部60bとを有する。そして、ばね可動部60bは、表裏に貫通する複数の貫通孔60cが形成されており、ばね可動方向から投影した面積であるばね可動部60bの基準面積を低減させている。
また、このようなばね形状とすることで、ばね60による復元力と、ばね60に対するグリースによる抗力との差が所定値、例えば、3.6N以上に設定される。
11 スリーブ
12 プーリ
13 一方向クラッチ
14 サポート軸受
15 クラッチ外輪
16 クラッチ内輪
17 ローラ(係合子)
18 クラッチ保持器
30,31,40,50,60 ばね(弾性部材)
Claims (4)
- スリーブと、
該スリーブの周囲に該スリーブと同心に配置されるプーリと、
前記スリーブと前記プーリとの間に配置されており、前記スリーブと一体または別体に設けられるクラッチ内輪と、前記プーリと一体または別体に設けられるクラッチ外輪と、
前記クラッチ内外輪のいずれか一方に形成されるカム面によって前記クラッチ内外輪間のくさび空間内に配置される複数の係合子と、該係合子を円周方向に所定の間隔で保持するクラッチ保持器と、該クラッチ保持器に支持されて前記係合子を前記くさび空間の狭い方向に付勢する弾性部材と、を備える一方向クラッチと、
前記一方向クラッチの側方で、前記スリーブと前記プーリとの間に配置されるサポート軸受と、
を備える一方向クラッチ内蔵型プーリ装置であって、
前記一方向クラッチにはグリースが充填されており、
前記弾性部材は、基部と、該基部の両側で該基部に対して折れ曲がった一対のばね可動部と、を備え、
前記ばね可動部の断面形状が、前記弾性部材による復元力と、前記弾性部材に対する前記グリースによる抗力との差が所定値以上となるように、前記係合子と対向する側の側面が円弧形状となる略半円状、又は前記係合子と対向する側の側面に頂点を有し基部側を底面とした三角形状に形成されることを特徴とする一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。 - 前記所定値は、3.6Nであることを特徴とする請求項1に記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
- スリーブと、
該スリーブの周囲に該スリーブと同心に配置されるプーリと、
前記スリーブと前記プーリとの間に配置されており、前記スリーブと一体または別体に設けられるクラッチ内輪と、前記プーリと一体または別体に設けられるクラッチ外輪と、
前記クラッチ内外輪のいずれか一方に形成されるカム面によって前記クラッチ内外輪間のくさび空間内に配置される複数の係合子と、該係合子を円周方向に所定の間隔で保持するクラッチ保持器と、該クラッチ保持器に支持されて前記係合子を前記くさび空間の狭い方向に付勢する弾性部材と、を備える一方向クラッチと、
前記一方向クラッチの側方で、前記スリーブと前記プーリとの間に配置されるサポート軸受と、
を備える一方向クラッチ内蔵型プーリ装置であって、
前記一方向クラッチにはグリースが充填されており、
前記弾性部材は、基部と、該基部の両側で該基部に対して折れ曲がった一対のばね可動部と、を備え、
前記ばね可動部には、前記弾性部材による復元力と、前記弾性部材に対する前記グリースによる抗力との差が所定値以上となるように、貫通穴、切欠き又はねじれ部が形成されることを特徴とする一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。 - 前記所定値は、3.6Nであることを特徴とする請求項3に記載の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置。
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