JP5054928B2 - 電力供給制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータなどのL負荷(誘導負荷)に対する電力供給制御を行う電力供給制御装置に関する。
従来、電源と負荷とを接続する通電路に、例えばパワーMOSFETなどの大電力用半導体スイッチ素子を介設し、この半導体スイッチ素子をオンオフさせることにより負荷への電流供給を制御するようにした電力供給制御装置が提供されている。このような電力供給制御装置では、負荷の短絡などによって過電流が流れると上記半導体スイッチ素子の制御端子の電位を制御して当該半導体スイッチ素子をオフにして通電を一定時間だけ遮断することにより、上記半導体スイッチ素子を保護するようなものが知られている。具体的には、例えば、電流検出抵抗を通電端子(例えばMOSFETであればソースまたはドレイン)に直列に接続し、この抵抗での電圧降下を検出して、この電圧降下が所定レベル以上になると過電流異常であるとして上記保護動作を行うものがある。他方、特許文献1では、このような過電流異常検出を、より低コストで好適に行おうとする技術が開示されている。
ところで、半導体スイッチ素子に流れる負荷電流と閾値とを比較することで過電流異常検出を行おうとした場合、パワーMOSFETに流れる電流は、所定の負荷線に沿って変化しうるものであるため、閾値を一定のレベルに設定してしまうと、場合によっては、異常発生から異常検出まで時間を要してしまうといった問題がある。例えば、図10はパワーMOSFETのドレイン−ソース間電圧Vdsと流れる電流Idとを示すものであるが、負荷が正常状態の場合、パワーMOSFETがオンした際の、ドレイン−ソース間電圧Vds及び電流Idの値は、このパワーMOSFETのオン状態が維持されるのに伴って、点B0から負荷線L0に沿って変化し、安定点A0に到達した時点で安定するのが理想的である。
しかしながら、負荷の短絡などの異常事態が発生している場合、起動時に点B0から出発しても、その負荷での電圧降下が極めて少ないため、パワーMOSFETのソース電圧はほとんど上昇しない。即ち、パワーMOSFETのドレイン−ソース間電圧Vdsがあまり変化しない状態で、パワーMOSFETを流れる電流Idが急激に上昇してしまう。しかしながら、閾値を一定レベルとする場合(同図で線L7)、負荷線全体を網羅するレベルに設定する必要があるため、上記のように、オン直後に短絡が生じている場合には、線L6に示すように、閾値電流に達するのにある程度の時間がかかり、パワーMOSFETでの電力損失も大きく、その間保護を図ることができない。
特開2001−217696公報
そこで、本願出願人は、半導体スイッチ素子の出力側電圧に応じた電圧を発生させ、半導体スイッチ素子に流れる負荷電流が上記発生電圧に応じた閾値電流を超えたかどうかに基づき過電流異常検出を行う発明を既に開発し出願した(特願20005−163967号)。このような構成であれば、半導体スイッチ素子の出力側電圧レベルに応じて増減するように閾値電流を設定できるため、一定レベルの閾値を設定する構成と比較して、例えば短絡が生じた場合に、負荷電流が即座に閾値電流レベルに達することとなり、迅速な保護を図ることができる。
ところが、このように閾値電流を半導体スイッチ素子の出力側電圧に応じて変化させる構成で、例えばモータなどのL負荷(誘導負荷)に対して電力供給制御を行う場合には、次のような問題が生じ得る。即ち、半導体スイッチ素子を通電状態から遮断動作(オフ)させたとき、L負荷に逆起電力によるサージ電圧が発生し、半導体スイッチ素子の出力側電圧が負電圧になってしまう。そうすると、半導体スイッチ素子が遮断されているにもかかわらず、過電流異常であるとの誤検出により上記一定時間の保護動作が実行されるため、例えば、その間に半導体スイッチ素子に通電動作をさせるためのオン指令信号が入力されても半導体スイッチ素子に通電動作をさせることができないといった問題があった。
本発明は、上記実情に基づいてなされたものであって、半導体スイッチ素子の遮断動作時にL負荷のサージ電圧によって誤って保護動作が実行されることを抑制することが可能な電力供給制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る電力供給制御装置は、電源と誘導性負荷である負荷との間に設けられて前記電源から前記負荷への電力供給を制御する電力供給制御装置であって、前記電源から前記負荷への通電路に配される半導体スイッチ素子と、この半導体スイッチ素子に流れる負荷電流を検出する電流検出素子と、前記半導体スイッチ素子の出力側電圧に応じた電圧を発生する電圧発生回路と、前記電流検出素子からの検出信号に応じた電圧が前記電圧発生回路の発生電圧を超える場合に異常信号を出力する異常検出回路と、前記異常検出回路から出力された前記異常信号に基づき所定の保護動作を行う保護回路であって、前記異常信号が出力されたことを条件に前記半導体スイッチ素子に基準オフ時間だけ遮断動作を行わせた後に通電状態に復帰させる保護動作を行う構成である保護回路と、オン指令信号とオフ指令信号とが入力され、前記オン指令信号の入力に基づき前記半導体スイッチ素子に通電動作をさせ、前記オフ指令信号の入力に基づき前記半導体スイッチ素子に遮断動作をさせるスイッチ制御回路と、前記オフ指令信号が入力され前記半導体スイッチ素子が遮断動作された際に、前記検出信号に応じた電圧が前記発生電圧を超える場合、前記保護回路による保護動作の実行を阻止する阻止回路と、を備える。
なお、本発明の「半導体スイッチ素子の出力側電圧」は、例えば半導体スイッチ素子としてのパワーMOSFETがnチャネル型であればソース電圧であり、pチャネル型であればドレイン電圧である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電力供給制御装置において、前記阻止回路は、前記オフ指令信号が入力されることを条件に、前記異常検出回路からの異常信号を無効化して、前記保護回路による保護動作の実行を阻止する構成である。
請求項の発明は、請求項1または請求項2に記載の電力供給制御装置において、前記保護回路は、前記異常信号が出力されたことを条件に異常時間の積算を開始し、当該異常時間が基準異常時間に達したときに前記保護動作として前記半導体スイッチ素子に遮断動作をさせる異常時間積算回路と、前記異常時間積算回路の積算開始後に、前記負荷電流が前記閾値電流より小さい正常レベル以下に継続的になっている正常時間を積算し、当該正常時間が基準正常時間に達したときに前記異常時間積算回路の前記異常時間をクリアする正常時間積算回路と、を備えて構成されている。
<請求項1の発明>
本構成によれば、オフ指令信号の入力によって半導体スイッチ素子に遮断動作をさせたときに保護回路による保護動作の実行を阻止する構成としたから、負荷短絡等による電流異常が実際には発生していないにもかかわらずL負荷(誘導負荷)のサージ電圧によって誤って保護動作が実行されてしまうことを抑制できる。
また、オフ指令信号が入力されたことを条件に半導体スイッチ素子に基準オフ時間だけ遮断させる保護動作の実行が阻止されるから、その後のオン指令信号の入力によって半導体スイッチ素子に通電動作をさせることができる。
<請求項2の発明>
上記阻止回路の一例として、本構成では、オフ指令信号が入力されることを条件に異常検出回路からの異常信号を無効化させるようにした。
<請求項の発明>
本構成によれば、オフ指令信号が入力されたことを条件に異常時間積算回路の積算動作が阻止されるから、正常時間に対応する時間内に半導体スイッチ素子のオンオフ動作及び異常検出が繰り返されて、異常時間が基準異常時間に達して半導体スイッチ素子に遮断動作がされる事態を回避できる。

本発明の一実施形態を図1〜図9を参照しつつ説明する。
<電力供給制御装置の構成>
図1は、本実施形態に係る電力供給制御装置10の全体構成のブロック図である。この電力供給制御装置10は図示しない車両に搭載され、その車両用電源(以下、「電源12」)から負荷11として例えば車両用のクーリングファン用モータ、ワイパー用モータなどのL負荷(誘導負荷)への電力供給制御を行うために使用される。なお、以下では、「負荷」は電力供給制御装置10の制御対象装置であって、電力供給制御装置10とその制御対象装置との間に連なる電線30を含まない意味とし、「外部回路」を負荷11と電線30とを含めた意味として説明する。
具体的には、電力供給制御装置10は、電源12から負荷11への通電路13中に設けられるパワーFETとしてのパワーMOSFET14(「半導体スイッチ素子」に相当)を備えている。そして、電力供給制御装置10は、パワーMOSFET14のゲートに定電圧信号、或いは、PWM(Pulse Width Modulation。パルス幅変調)制御信号などの制御信号S1を与えてオンオフ動作させることで、そのパワーMOSFET14の出力側に連なる負荷11への電力供給を制御するように構成されている。なお、本実施形態では、この電力供給制御装置10は、入力端子P1が外部の操作スイッチ15に接続される構成をなし、この操作スイッチ15がオンとなることで動作するようになっている。具体的には、入力端子P1は、抵抗15aを介して操作スイッチ15に接続され、抵抗15aと操作スイッチ15との接続点が抵抗15bを介して電源12に接続されており、入力端子P1は、操作スイッチ15がオフしているときは、電源電圧Vcc側にプルアップされている。
電力供給制御装置10は、図1に示すように、上記入力端子P1と、電源12に接続される電源(Vcc)端子P2及びタブ端子P3と、負荷11に接続される負荷接続端子P4と、電流電圧変換回路としての外付け抵抗16を介してグランド(GND)に接続される外部端子P5と、グランド(GND)に直接接続されるグランド端子P6と、ダイアグ出力端子P7とが設けられた半導体スイッチ装置17(半導体ディバイス)として構成されている。本実施形態では、パワーMOSFET14、後述するセンスFETとしてのセンスMOSFET18(「電流検出素子」に相当)、及び、温度検出素子としての温度センサ19(本実施形態では例えばダイオード)がパワーチップ20としてワンチップ化され、それ以外の回路が搭載された制御チップ21に組み付けられて構成されている。
パワーチップ20は、ドレインが共通接続されてタブ端子P3に接続される複数のnチャネル型のMOSFETが配列され、図3に示すように、ほとんどのMOSFET群が、ソースを後述するカレントミラー部51のパワーFET用入力51a及び負荷接続端子P4に共通接続することでパワーMOSFET14を構成し、残りのMOSFET群が、ソースをカレントミラー部51のセンスFET用入力51bに共通接続することでセンスMOSFET18を構成している。なお、パワーMOSFET14を構成するMOSFETの数と、センスMOSFET18を構成するMOSFETの数との比が概ねセンス比である。
制御チップ21には、主として、入力インターフェース部22、内部グランド生成部23、電流検出部24、過熱検出部25、ダイアグ出力部26、コントロールロジック部27、ゲート駆動部28が搭載されている。なお、図1に示すように、電源端子P2とグランド端子P6との間には、カソード側が高電位側に配されたダイオード36と抵抗37とが直列接続され、これらの接続点が上記内部グランドGND1とされている。このような構成であれば、誤ってグランド端子P6側が電源電圧Vcc側に接続された場合でも、この電力供給制御装置10の回路内に流れる電流をダイオード36によって一定レベル以下に規制することができる。
(入力インターフェース部)
入力インターフェース部22は、入力側が入力端子P1に接続されており、操作スイッチ15がオフしているときにハイレベルの制御信号S1が、オンしているときにローレベルの制御信号S1が入力され、この制御信号S1が内部グランド生成部23及びコントロールロジック部27に与えられる。電力供給制御装置10は、後述するように、電流異常も温度異常も発生していない正常状態においては、上記ローレベルの制御信号S1を受けるとゲート駆動部28によってパワーMOSFET14をターンオンさせて通電状態とする一方で、ハイレベルの制御信号S1を受けるとゲート駆動部28によってパワーMOSFET14をターンオフさせて遮断状態にする。従って、本実施形態では、ローレベルの制御信号S1が「オン指令信号」に相当し、ハイレベルの制御信号S1が「オフ指令信号」に相当し、ゲート駆動部28が「スイッチ制御回路」として機能する。
(内部グランド生成部)
定電圧電源生成回路としての内部グランド生成部23は、入力インターフェース部22からローレベルの制御信号S1(オン指令信号)、及び、後述するクリアカウンタ72からローレベルの出力信号S2(クリアカウンタ72がオーバーフローしていない状態)のいずれかを受けているときに通電して、電源電圧Vccよりも所定の定電圧分だけ低い内部グランドGND2を生成する。換言すれば、内部グランド生成部23は、入力インターフェース部22からハイレベルの制御信号S1(オフ指令信号)を受けても、クリアカウンタ72からローレベルの出力信号S2を受けている限り、通電状態が継続され内部グランドGND2を生成し続ける。そして、電源電圧Vccから内部グランドGND2を差し引いた定電圧がコントロールロジック部27に供給されることで、このコントロールロジック部27が動作可能な状態となる。
具体的には、内部グランド生成部23は、図2に示すように、ローレベルの制御信号S1(オン指令信号)を受けてオン動作するスイッチ素子としてのFET41と、ローレベルの出力信号S2を受けてオン動作するスイッチ素子としてのFET42とをそれぞれ備えている。これら両FET41,42の出力側はスイッチ素子としてのFET43の制御端子に接続されている。このFET43は入力側(ドレイン側)がツェナーダイオード44を介して電源端子P2に接続され、出力側(ソース側)が上記抵抗37を介してグランド端子P6に接続されている。
そして、内部グランド生成部23は、上記したローレベルの制御信号S1またはローレベルの出力信号S2が入力されたときには、FET43がオンして通電し、電源電圧Vccからツェナーダイオード44のツェナー電圧分だけ低い内部グランドGND2を生成し、これをボルテージフォロワ接続されたオペアンプ45を介してコントロールロジック部27に与える。なお、本実施形態では、ツェナーダイオード44及びFET43が連なる通電路中にソースとゲートとが短絡接続(ダイオード接続)されたFET46を接続することで、FET43のオン時においてツェナーダイオード44に定電流が流れるようにして内部グランドGND2をより安定させるようにしている。
(電流検出部)
電流検出部24は、図1に示すように、カレントミラー部51と、閾値電圧生成部52と、過電流異常検出部53とを備えて構成されている。図3は、カレントミラー部51、閾値電圧生成部52及び過電流異常検出部53を主として示した回路図であり、他の回路構成は一部省略されている。
a.カレントミラー部
カレントミラー部51は、パワーMOSFET14とセンスMOSFET18との出力側電位(ソース電位)を同電位に保持するための電位制御回路54と、1対のカレントミラー回路55,55とを備えている。
電位制御回路54は、パワーFET用入力51a(パワーMOSFET14のソース)とセンスFET用入力51b(センスMOSFET18のソース)とに1対の入力端子がそれぞれ接続されるオペアンプ56、センスFET用入力51bと外部端子P5との間に接続され制御端子にオペアンプ56の出力が与えられるスイッチ素子としてのFET57を備えている。より具体的には、オペアンプ56の逆相入力がパワーFET用入力51aに接続され、オペアンプ56の正相入力がセンスFET用入力51bに接続されている。このオペアンプ56の差動出力は、FET57のゲート−ドレイン間を介して、正相入力にフィードバックされている。
このようにオペアンプ56の差動出力をフィードバックすることによって、オペアンプ56の正相入力の電位と逆相入力の電位とをほとんど同じにするイマジナリーショート状態となる。このため、パワーMOSFET14及びセンスMOSFET18のドレイン同士、ソース同士が互いに同電位となり、パワーMOSFET14に流れる負荷電流電流ILに対して安定した一定比率(上記センス比)のセンス電流Is(「電流検出素子からの電流検出信号」に相当)をセンスMOSFET18に流すことができる。
電位制御回路54からのセンス電流Isは上記1対のカレントミラー回路55,55及び外部端子P5を介して外付け抵抗16に流れ、このセンス電流Isに応じて外部端子P5の端子電圧Voが変化する。
b.過電流異常検出部
過電流異常検出部53(「異常検出回路」に相当)は、1または複数(本実施形態では2つ)の比較回路58,59(本実施形態では、ヒステリシスコンパレータ)を備え、外部端子P5の端子電圧Voが、比較回路58,59のぞれぞれの一方の入力端子に与えられる。
比較回路58は、他方の入力端子に閾値電圧生成部52からの第1異常用閾値電圧Vocを受けて、この第1異常用閾値電圧Vocを端子電圧Voが超えたときにローレベルの第1異常電流信号OC(「異常信号」に相当)をコントロールロジック部27に出力する。なお、以下では、端子電圧Voが第1異常用閾値電圧Vocに達したときにパワーMOSFET14に流れる電流異常時の負荷電流ILを、「第1異常用閾値電流ILoc(「閾値電流」に相当)」とし、このときの電流異常を「オーバーカレント」という。
比較回路59は、他方の入力端子に閾値電圧生成部52からの第2異常用閾値電圧Vfc(<Voc)を受けて、この第2異常用閾値電圧Vfcを端子電圧Voが超えたときにローレベルの第2異常電流信号FC(「異常信号」に相当)をコントロールロジック部27に出力する。なお、以下では、端子電圧Voが第2異常用閾値電圧Vfcに達したときにパワーMOSFET14に流れる電流異常時の負荷電流ILを、「第2異常用閾値電流ILfc(「閾値電流」に相当)」とし、このときの電流異常を「ヒューズカレント」という。
c.閾値電圧生成部
閾値変更回路としての閾値電圧生成部52(「電圧発生回路」に相当)は、パワーMOSFET14のソース電圧を複数の抵抗で分圧する分圧回路を備え、この分圧回路によって生成される複数の分圧電圧から選択する分圧電圧を変更することで過電流異常検出部53に与える異常用閾値電圧を変更できるようになっている。具体的には、閾値電圧生成部52は、図3に示すように、パワーMOSFET14のソースとグランド端子P6との間に接続された分圧回路60を備える。この分圧回路60は、複数の抵抗(本実施形態では8つの抵抗60a〜60h)を直列接続して構成されており、抵抗60aと抵抗60bとの接続点Aの分圧電圧が上記第2異常用閾値電圧Vfc(「発生電圧」に相当)として出力される。
また、閾値電圧生成部52は、上記比較回路58の他方の入力端子を、抵抗60b〜60hの各接続点B〜Gに選択的に接続可能とするスイッチ素子としての複数のFET61a〜61fを備えている。従って、FET61aからFET61fまで選択的に順次オンさせることで、上記第1異常用閾値電圧Voc(「発生電圧」に相当)を段階的にレベルダウンさせることができる。各FET61a〜61fは、後述するようにコントロールロジック部27によってオンオフ制御される。
なお、本実施形態では、分圧回路60はパワーMOSFET14のソース電圧Vsを分圧する構成とした。このような構成であれば、パワーMOSFET14のソース電圧Vsに応じて増減するように各異常用閾値電圧を設定できる。従って、ソース電圧の変動にかかわらず固定レベルの閾値を設定するような構成と比較して、例えば負荷11の短絡等が生じた場合に、電源電圧Vccの大小にかかわらず外付け抵抗16の端子電圧Voが即座に異常用閾値電圧に達することとなり、各電流異常を迅速に検出できる。更に、この実施形態では、パワーMOSFET14がオフしているときでもソース電圧Vsが0[V]にならないようにバイアスするため、コントロールロジック部27からのバイアス信号Biasによってオン動作するスイッチ素子としてのFET62によって電源12からの電流を抵抗63を介して分圧回路60に流すようになっている。なお、このバイアス信号Biasは、ローレベルの制御信号S1またはローレベルの出力信号S2が出力されたときにコントロールロジック部27から出力され、上記FET62がオンする。具体的には、後述する図5において、コントロールロジック部27には、制御信号S1とクリアカウンタ72からの出力信号S2が入力されるAND回路69が設けられ、このAND回路69から上記バイアス信号Biasが出力されるようになっている。
ここで、図4は、上記第1異常用閾値電流ILocと第2異常用閾値電流ILfcとの設定レベルを説明するためのグラフである。このグラフには、電力供給制御装置10に接続され得る電線30(例えば電線被覆材)の発煙特性について、定常電流レベルと通電時間(溶断時間)との関係を示した発煙特性曲線L1が示されている。つまり、任意の一定電流(ワンショット電流)と、それを電線30に流したときに当該電線30の被覆材の焼損が発生するまでの時間との関係を示す発煙特性曲線L1が図示されている。また、同グラフには、任意の一定電流(ワンショット電流)と、それをパワーMOSFET14に流したときに当該パワーMOSFET14が破壊してしまうまでの時間との関係を示す自己破壊特性曲線L2も図示されている。そして、第2異常用閾値電流ILfcは、発煙特性曲線L1及び自己破壊特性曲線L2よりも電流レベルが低い領域内に設定されている。また、第1異常用閾値電流ILocは、後述するヒューズ時間カウンタ73が初期値からのカウントアップの開始後、後述する基準ヒューズ時間よりも短い時間内において、発煙特性曲線L1及び自己破壊特性曲線L2よりも電流レベルが低い領域内に設定されている。
なお、同グラフは、電力供給制御装置10に接続され得る電線30の中から選択された一の電線30の発煙特性を示している。また、電力供給制御装置10に接続される外部回路(電線等の配線部材、負荷)によって発煙特性は異なり、これに対応して上記異常電流信号FC,OCを出力するときの負荷電流IL及びセンス電流Isも異なってくるが、この調整は、前述した外付け抵抗16の抵抗値を変更することにより容易に行うことができる。
同グラフ中、ILmaxは負荷11の定格電流(設計時に保証される機器の使用限度)であり、Ioは電線30における発熱と放熱とのバランスがとれた熱平衡状態で流すことが可能な平衡時限界電流である。この平衡時限界電流Ioよりも高いレベルの電流を流す場合には、過度熱抵抗領域となり、電流レベルと焼損までの時間とが略反比例関係となる。そして、上記第2異常用閾値電流ILfcは、図4に示すように、負荷11の定格電流ILmaxよりもやや高いレベルに設定されており、比較回路59は、負荷電流ILが第2異常用閾値電流ILfcに達したヒューズカレントを検出して第2異常電流信号FCを出力する。このように負荷電流ILが第2異常用閾値電流ILfc程度である場合には、後述するように、パワーMOSFET14を即時的に遮断しなくても、そのヒューズカレント状態がある程度継続したときに遮断すればよい。
これに対して、上記第1異常用閾値電流ILocは、第2異常用閾値電流ILfcよりも高いレベルに設定されている。比較回路58は、負荷電流ILが第1異常用閾値電流ILocに達したオーバーカレントを検出して第1異常電流信号OCを出力する。このように負荷電流ILが第1異常用閾値電流ILocを超える高いレベルである場合には、後述するようにパワーMOSFET14を即時的に遮断する必要がある。閾値電圧生成部52は、図4に示すように、この第1異常用閾値電流ILocを、当初は突入電流に備えてこれよりも高い初期レベルに設定しておき、後述するように、ヒューズカレントが検出されることを条件にその後、経時的にレベルダウンしていく。
(過熱検出部)
過熱検出部25は、パワーチップ20に設けられた温度センサ19から当該パワーチップ20の温度に応じた温度信号S4を受ける。そして、過熱検出部25は、所定の閾値温度を超える温度信号S4を受けたときに温度異常としてローレベルの異常温度信号OTをコントロールロジック部27に与える。
なお、ダイアグ出力部26は、後述するように電流異常或いは温度異常が発生し、コントロールロジック部27によってパワーMOSFET14に後述する第1及び第2の強制遮断動作を行わせている間、ハイレベルのダイアグ信号Diagをコントロールロジック部27から受けることでダイアグ出力端子P7をローレベルにプルダウンさせてダイアグ出力を実行する。これにより、パワーMOSFET14が電流異常や温度異常の発生、ヒューズ機能の実行によって強制遮断状態になっていることを外部に通知することが可能となる。
(コントロールロジック部)
図5は、コントロールロジック部27の回路図である。このコントロールロジック部27は、主として、遮断時間カウンタ71、クリアカウンタ72、ヒューズ時間カウンタ73、発振回路74、リセット信号発生回路75、及び、回数カウンタ88等を備える。また、コントロールロジック部27は、前述したように、入力インターフェース部22からの制御信号S1、電流検出部24からの第1異常電流信号OC及び第2異常電流信号FC、過熱検出部25からの異常温度信号OTを受ける。
a.発振回路及びリセット信号発生回路
発振回路74は、例えば2つ異なる周期のクロック信号CLK1(例えば125μsec),クロック信号CLK2(例えば4msec)を生成して出力する。リセット信号発生回路75は、上記内部グランド生成部23が通電しこのコントロールロジック部27が動作するのに十分な定電圧を生成し、上記発振回路74のクロック発生動作が安定する前まではローレベルの出力信号RST(リセット信号)を出力し、安定後はハイレベルの出力信号RSTを出力する。
b.遮断時間カウンタ
過電流保護回路としての遮断時間カウンタ71(「保護回路」に相当)は、電流検出部24からのローレベルの第1異常電流信号OC、及び、過熱検出部25からのローレベルの異常温度信号OTのうち少なくともいずれか一方を受けたことを条件に、パワーMOSFET14に所定の基準オフ時間(カウント値を「n」から「0」までカウントダウンするまでの時間 具体的には32msec)だけ強制的に遮断動作(「保護動作」に相当)させた後に、その強制遮断状態を解除するものである。なお、本実施形態において、強制遮断とは、電力供給制御装置10がローレベルの制御信号S1(オン指令信号)を受けていてもパワーMOSFET14を遮断状態にすることをいう。
具体的には、遮断時間カウンタ71は、上記クロック信号CLK2のクロックに同期して初期値nから0までカウントダウンするものである。遮断時間カウンタ71は、そのリセット端子にリセット信号発生回路75から出力信号RSTを反転した信号が入力されるようになっており、ローレベルの出力信号RSTが出力されている間は、n個のカウンタが全て「0」(カウント値を初期値「n」)にリセットされた状態となり、ハイレベルの出力信号RSTを受けるようになるとリセット状態が解除される。また、遮断時間カウンタ71は、n個のカウンタが全て「0」(リセット状態或いはカウント値のオーバーフロー状態)のときにローレベルの出力信号S5を出力し、これ以外の場合には、パワーMOSFET14に強制遮断動作をさせるためのハイレベルの出力信号S5を出力する。
また、第1異常電流信号OC、及び、異常温度信号OTが入力されるAND回路76の出力信号がOR回路66にてそのまま有効化され、その反転した信号が遮断時間カウンタ71のセット端子に入力される。これにより、遮断時間カウンタ71は、上記オーバーカレントが発生してローレベルの第1異常電流信号OCを受けたとき、または、温度異常が発生してローレベルの異常温度信号OTを受けたときに、n個のカウンタをすべて「1」にセットする。これにより、遮断時間カウンタ71は、ハイレベルの出力信号S5を出力するようになり、AND回路77において発振回路74からのクロック信号CLK2が有効化され、このクロックに同期したタイミングでカウントダウン動作を開始する。なお、遮断時間カウンタ71は、各クロックの立下りエッジでカウントダウンを行う。
そして、遮断時間カウンタ71がカウントダウンを開始した後、「0」までカウントダウンしてオーバーフローする前までは、ハイレベルの出力信号S5を出力するから、クロック信号CLK2はAND回路77にて有効化されて遮断時間カウンタ71のクロック端子に入力される。このとき、このハイレベルの出力信号S5を受けたNOR回路78からローレベルの出力信号Inhibitがゲート駆動部28に与えられ、パワーMOSFET14の強制遮断動作が実行される。
これに対して、遮断時間カウンタ71が「0」までカウントダウンしてオーバーフローするとローレベルの出力信号S5を出力し、これに伴ってクロック信号CLK2の入力がAND回路77にて禁止される。このとき、ローレベルの出力信号S5を受けたNOR回路78からハイレベルの出力信号Inhibitがゲート駆動部28に与えられ、パワーMOSFET14の強制遮断状態が解除される。従って、電力供給制御装置10がローレベルの制御信号S1(オン指令信号)を受けていれば、パワーMOSFET14は通電状態に復帰する。
以上のように、遮断時間カウンタ71は、図7(OCチョッピング期間参照)に示すように、例えばオーバーカレント状態となってローレベルの第1異常電流信号OCが電流検出部24から出力される毎に、パワーMOSFET14に即時的に強制遮断動作をさせて、nカウント分カウントダウンした後に、その強制遮断動作を解除する役割を果たす。以下、このように、遮断時間カウンタ71によってパワーMOSFET14を所定の基準オフ時間後に通電状態に復帰させる強制遮断を、「第1強制遮断」という。
c.ヒューズ時間カウンタ
ヒューズ時間カウンタ73(「異常時間積算回路」に相当)は、電流検出部24からのローレベルの第2異常電流信号FCを受けているとき、及び、上記遮断時間カウンタ71によってパワーMOSFET14が強制遮断されているときの双方の異常時間(以下、「ヒューズ時間」という)を積算していき、この積算時間が所定の基準ヒューズ時間(>上記基準オフ時間 カウント値を「0」から「m(>n)」までカウントアップするまでの時間 具体的には1024msec 「基準異常時間」に相当)に達したことを条件に、パワーMOSFET14に強制遮断動作(「保護動作」に相当)をさせるものである。
具体的には、ヒューズ時間カウンタ73は、上記クロック信号CLK1のクロックに同期して初期値0からmまでカウントアップするものである。なお、ヒューズ時間カウンタ73は、各クロックの立下りエッジでカウントアップを行う。より具体的には、ヒューズ時間カウンタ73は、カウントアップ動作中は、ローレベルの出力信号S6を出力し、「m」までカウントアップしてオーバーフローすると、ハイレベルの出力信号S6(遮断信号)を出力する。発振回路74からのクロック信号CLK1を有効化させるためのAND回路79には、ヒューズ時間カウンタ73の出力信号S6をレベル反転した信号と、NAND回路80の出力信号とが入力される。このNAND回路80は、ローレベルの第2異常電流信号FCを受けたとき、または、遮断時間カウンタ71がカウントダウン動作中でハイレベルの出力信号S5をレベル反転したローレベルの信号を受けたときに、ハイレベル信号を出力する。また、NAND回路80は、OR回路67を介して第2異常電流信号FCを受けるようになっている。
従って、ヒューズ時間カウンタ73は、オーバーフローする前までは、ローレベルの第2異常電流信号FCが出力されたとき、または、遮断時間カウンタ71がカウントダウン動作中のときにAND回路79にてクロック信号CLK1が有効化されることでカウントアップ動作を進行させる。そして、ヒューズ時間カウンタ73は、カウント値「m」までカウントアップしてオーバーフローした後は、ハイレベルの出力信号S6を出力する。このとき、このハイレベルの出力信号S6を受けたNOR回路78からローレベルの出力信号Inhibitがゲート駆動部28に与えられ、パワーMOSFET14の強制遮断動作が実行される。以下、このように、ヒューズ時間カウンタ73のオーバーフローによる強制遮断を、「第2強制遮断」という。それとともに、ヒューズ時間カウンタ73は、ハイレベルの出力信号S6が出力したことによってクロック信号CLK1の入力が禁止され、このオーバーフロー状態を保持する。従って、このヒューズ時間カウンタ73は、出力保持回路としても機能する。
また、ヒューズ時間カウンタ73は、次のときにカウンタ値が初期値「0」にリセットされる。
(1)リセット信号発生回路75からローレベルの出力信号RSTが出力されている(リセット状態)とき。
(2)クリアカウンタ72からハイレベルの出力信号S2(「クリア信号」に相当)が出力された(クリアカウンタ72がオーバーフローした)とき(但し、ヒューズ時間カウンタ73がオーバーフローしたとき以降は除く)。
(3)後述する回数カウンタ88がオーバーフローする前においてヒューズカレントが解消されハイレベルの第2異常電流信号FCを受けるようになったとき(但し、ヒューズ時間の積算時間が後述するリセット許可時間に達したとき以降は除く)。このリセットパターン(3)については後述する。
具体的には、OR回路81にクリアカウンタ72からの出力信号S2をレベル反転した信号と、ヒューズ時間カウンタ73の出力信号S6とが入力され、このOR回路81の出力信号とリセット信号発生回路75から出力信号RSTとがAND回路82に入力され、この出力信号がレベル反転されてヒューズ時間カウンタ73のリセット端子に入力される。従って、ヒューズ時間カウンタ73は、リセット信号発生回路75からローレベルの出力信号RSTが出力されているときは、常にカウンタ値が初期値「0」にリセットされる。なお、後述するように、AND回路82にはNAND回路102からの出力信号も入力される。
一方、リセット信号発生回路75からハイレベルの出力信号RSTが出力されているときは、ヒューズ時間カウンタ73がオーバーフローするまでは、クリアカウンタ72からハイレベルの出力信号S2が出力されることでカウンタ値が初期値「0」にリセットされる。これに対して、ヒューズ時間カウンタ73がオーバーフローすると、クリアカウンタ72からハイレベルの出力信号S2が出力されてもカウンタ値がリセットされず、上記第2強制遮断状態が保持される。
また、ヒューズ時間カウンタ73は、図6に示すように、カウントアップ動作によって積算される積算時間(カウンタ値)に応じた信号、具体的には「bit0」から「bit5」のローレベルのビット信号を順次出力する。これにより、閾値電圧生成部52は、FET61aからFET61fまで順次選択的にオンされて、第1異常用閾値電圧Voc(第1異常用閾値電流ILoc)を上記積算時間に応じて経時的にレベルダウンさせる。なお、ローレベルのビット信号bit5を出力した時点での積算時間が「リセット許可時間」(<基準ヒューズ時間 本実施形態では例えば16mec)に相当する。このリセット許可時間は、図4に示すように、自己破壊特性曲線L2がある程度緩やかになるまでに時間を基準に設定されている。
d.クリアカウンタ
クリアカウンタ72(「正常時間積算回路」に相当)は、主として、ヒューズ時間カウンタ73がカウントアップ動作を開始した後、オーバーフローするまでの間に、上記電流異常及び温度異常のいずれも発生しなくなった正常状態(負荷電流ILが第2異常用閾値電流ILfc及び第1異常用閾値電流ILocに達していない状態 このときの負荷電流ILレベルが「正常レベル」に相当)が所定の基準正常時間(カウント値を「0」から「q」までカウントダウンするまでの時間 具体的には512msec)継続したことを条件に、ヒューズ時間カウンタ73の積算時間(カウンタ値)を初期値「0」にリセットするものである。具体的には、クリアカウンタ72は、上記クロック信号CLK2のクロックに同期して初期値「0」から「q(<n)」までカウントアップするものである。なお、クリアカウンタ72は、各クロックの立上りエッジでカウントアップを行う。また、基準正常時間は、例えばヒューズカレントやオーバーカレント状態が解消された後に負荷等の過熱状態が解消するまでの時間に基づいて定められている。
また、クリアカウンタ72は、リセット信号発生回路75からローレベルの出力信号RSTが出力されている(リセット状態)ときにカウンタ値が初期値「0」にリセットされる。更に、ヒューズ時間カウンタ73がカウントアップ動作を開始した後、オーバーフローする前までは、電流検出部24からのローレベルの第2異常電流信号FCを受けているとき、または、上記遮断時間カウンタ71によってパワーMOSFET14が強制遮断されているときにリセットされる。一方、ヒューズ時間カウンタ73がオーバーフローした後は、ローレベルの制御信号S1(オン指令信号)を受けているときはリセットされる。
具体的には、クリアカウンタ72には、発振回路74からのクロック信号CLK2が直接入力されており、通常はローレベルの出力信号S2を出力し、「q」までカウントアップしてオーバーフローすると例えば1クロック分のハイレベルの出力信号S2を出力する。AND回路83は、リセット信号発生回路75からの出力信号RSTが入力されるとともに、その出力信号をレベル反転した信号がクリアカウンタ72のリセット端子に与えられる。従って、リセット信号発生回路75からローレベルの出力信号RSTが出力されているときにカウンタ値が初期値「0」にリセットされる。
また、AND回路83には、AND回路84の出力信号が入力され、このAND回路84には、OR回路85の出力信号とNAND回路86の出力信号とが入力される。OR回路85は、AND回路87の出力信号と、ヒューズ時間カウンタ73の出力信号S6とが入力される。AND回路87には、第2異常電流信号FCと遮断時間カウンタ71の出力信号S5をレベル反転した信号とが入力される。このような構成により、クリアカウンタ72は、上述したように、ヒューズ時間カウンタ73がカウントアップ動作を開始した後、オーバーフローする前までは、ヒューズカレントになってローレベルの第2異常電流信号FCを受けているとき、または、遮断時間カウンタ71によってパワーMOSFET14が強制遮断されているときにカウンタ値がリセットされる。
また、NAND回路86は、ヒューズ時間カウンタ73の出力信号S6と、制御信号S1をレベル反転した信号とが入力される。これにより、クリアカウンタ72は、上述したように、ヒューズ時間カウンタ73のオーバーフロー後において、ローレベルの制御信号S1(オン指令信号)を受けているときはリセットされる。
e.回数カウンタ
閾値初期化回路としての回数カウンタ88は、主として、ヒューズカレントによってローレベルの第2異常電流信号FCを受けた後、ヒューズカレントが解消されハイレベルの第2異常電流信号FCを受けるようになったことを条件に、経時的にレベルダウンした第1異常用閾値電圧Voc(第1異常用閾値電流ILoc)を初期レベルに戻す初期化動作を、x回(「所定の回数」に相当 本実施形態では例えば7回)を限度に実行するものである。
具体的には、回数カウンタ88は、コントロールロジック部27にローレベルの第2異常電流信号FCが入力された回数を例えばy(=x+1)回までカウントするものであり、オーバーフローする前はローレベルの出力信号S7を出力し、オーバーフローしたときはハイレベルの出力信号S7を出力する。回数カウンタ88には、AND回路89の出力をレベル反転した信号が入力されるようになっており、このAND回路89には、第2異常電流信号FCと、回数カウンタ88からの出力信号S7をレベル反転した信号とが入力される。また、NAND回路102は、第2異常電流信号FCと、回数カウンタ88からの出力信号S7をレベル反転した信号と、前述したビット信号bit5とが入力されており、このNAND回路102の出力信号が前述したAND回路82に与えられる。
このような構成により、回数カウンタ88は、カウント値がオーバーフローする前で、かつ、ヒューズ時間カウンタ73からハイレベルのビット信号bit5を受けているとき(ヒューズ時間カウンタ73の積算時間が上記リセット許可時間に達していないとき)は、ローレベルの第2異常電流信号FCがAND回路89に入力されるごとに1カウントずつカウント値を増加させる。このときは、NAND回路102には、ローレベルの第2異常電流信号FCと、回数カウンタ88からの出力信号S7をレベル反転したハイレベルの信号と、ハイレベルの「bit5」目のビット信号とが入力されている。
そして、ヒューズカレントが解消されてハイレベルの第2異常電流信号FCが入力されるようになった時点でNAND回路102からローレベルの出力信号がAND回路82に入力され、これにより、ヒューズ時間カウンタ73の積算時間(カウンタ値)が初期値「0」にリセットされる(前述の「c.ヒューズ時間カウンタ」で説明した(3)のリセットパターン)。これにより、第1異常用閾値電圧Voc(第1異常用閾値電流ILoc)を初期レベルに戻す上記初期化動作が実行される。
一方、回数カウンタ88のカウント値がオーバーフローすると、回数カウンタ88からの出力信号S7をレベル反転したローレベルの信号がNAND回路102に入力されるようになり、第2異常電流信号FC及び「bit5」目のビット信号のハイローレベルにかかわらず、NAND回路102からハイレベルの出力信号がAND回路82に入力されるようになり、この回数カウンタ88によってはヒューズ時間カウンタ73の積算時間をリセットすること、つまり初期化動作が実行できなくなる。
更に、回数カウンタ88のカウント値がオーバーフローする前であっても、ヒューズ時間カウンタ73からローレベルのビット信号bit5を受けたとき(ヒューズ時間カウンタ73の積算時間が上記リセット許可時間に達したとき)は、第2異常電流信号FC及び回数カウンタ88からの出力信号S7をレベル反転した信号のハイローレベルにかかわらず、NAND回路102からハイレベルの出力信号がAND回路82に入力されるようになり、この回数カウンタ88によってはヒューズ時間カウンタ73の積算時間をリセットすること、つまり初期化動作が実行できなくなる。従って、回数カウンタ88及びNAND回路102はリセット不可回路として機能する。
また、回数カウンタ88のリセット端子には、AND回路103からの出力信号を反転した信号が入力されるようになっており、このAND回路103には、クリアカウンタ72からの出力信号S2をレベル反転した信号と、リセット信号発生回路75からの出力信号RSTとが入力される。このような構成により、リセット信号発生回路75からローレベルの出力信号RST(リセット信号)が出力されている場合は、回数カウンタ88のカウント値がゼロ回にリセットされている。一方、リセット信号発生回路75からハイレベルの出力信号RSTが出力されている場合は、クリアカウンタ72がオーバーフローしてハイレベルの出力信号S2(クリア信号)を出力したときに回数カウンタ88のカウント値がゼロ回にリセットされている。従って、クリアカウンタ72は、回数リセット回路としても機能する。
f.阻止回路
図5に示すように、コントロールロジック部27には、制御信号S1と出力信号Inhibitを反転した信号とが入力されるOR回路68が設けられ、この出力信号が前述したOR回路66,67に入力される。このような構成により、ハイレベルの制御信号S1(オフ指令信号)が入力されたときには、OR回路68からハイレベルの出力信号が入力されることになるから、たとえローレベルの第1異常電流信号OCが過電流異常検出部53から出力されたり、ローレベルの異常温度信号OTが過熱検出部25から出力されたとしても、OR回路66,67の出力はハイレベルに維持される。つまり、ローレベルの第1異常電流信号OC及びローレベルの異常温度信号OTが無効化(マスク)される。従って、OR回路66〜68が「阻止回路」として機能する。
(ゲート駆動部)
ゲート駆動部28は、コントロールロジック部27から制御信号S1、第2異常電流信号FC及び出力信号Inhibitとが入力される。ゲート駆動部28は、電源端子P2とパワーMOSFET14及びセンスMOSFET18のゲートとの間に接続されたチャージポンプ(図示せず)と、パワーMOSFET14及びセンスMOSFET18のゲートとソースの間に接続された放電用FET(図示せず)とを備える。
そして、ゲート駆動部28は、コントロールロジック部27からローレベルの制御信号S1(オン指令信号)を受けることで、チャージポンプ90のみを駆動させて電源電圧Vccよりも高いレベルに昇圧した電圧をパワーMOSFET14及びセンスMOSFET18の各ゲート−ソース間に与えてオンして通電動作にさせる充電動作を行う。一方、ゲート駆動部28は、コントロールロジック部27からハイレベルの制御信号S1(オフ指令信号)受けたとき、または、ローレベルの出力信号Inhibitを受けたとき(上記第1及び第2の強制遮断時)、チャージポンプ90の昇圧動作をオフするとともに、放電用FETのみをオンしてパワーMOSFET14及びセンスMOSFET18の各ゲート−ソース間の電荷を放電し、遮断動作させる放電動作を行う。
<本実施形態の動作>
(経時的に変化する第1異常用閾値電流ILocを超えない程度の突入電流が発生した場合)
図7は、電力供給制御装置10が、ローレベルの定電圧信号を制御信号S1として受ける場合のタイムチャートである。まず、ローレベルの制御信号S1を受けると、内部グランド生成部23において内部グランドGND2が生成される。そして、この内部グランドGND2が安定するとリセット信号発生回路75からハイレベルの出力信号RSTが出力されて各カウンタ71〜73,88のリセット状態が解除される。
また、ローレベルの制御信号S1がゲート駆動部28に与えられてパワーMOSFET14等がオンして通電状態になる。このとき、パワーMOSFET14には、第2異常用閾値電流ILfcよりも高い突入電流が流れる。しかし、第1異常用閾値電流ILocは、突入電流よりも高い初期レベルにあるため、この突入電流によってパワーMOSFET14等に上記第1強制遮断動作を行わせることを防止できる。
また、突入電流が発生して負荷電流ILが第2異常用閾値電流ILfcを上回ったことにより、ヒューズ時間カウンタ73のカウントアップ動作が開始され、負荷電流ILが第2異常用閾値電流ILfcを下回るまで、そのカウンタ値が積算され、これに伴って第1異常用閾値電流ILocが経時的に低いレベルに変更されていく。なお、本実施形態では、負荷電流ILが第2異常用閾値電流ILfcを上回った時点で回数カウンタ88のカウンタ値が1回分カウントされる。
その後、負荷電流ILが第2異常用閾値電流ILfcを下回った時点で、ヒューズ時間カウンタ73の積算時間がリセットされることで第2異常用閾値電流ILfcが初期レベルに戻される上記初期化動作が実行される。そして、負荷電流ILが第2異常用閾値電流ILfcを下回った正常状態(図7で「正常状態」参照)が上記基準正常時間だけ継続すると、クリアカウンタ72がオーバーフローして回数カウンタ88のカウント値がリセットされる。
ここで、例えば、通電路13中において、パワーMOSFET14の下流側(負荷11側)に別の半導体スイッチ素子が設けられ、パワーMOSFET14がオンした状態で、この半導体スイッチ素子が所定の時間間隔(基準正常時間以上の時間間隔)で複数回オンオフされる構成とした場合、突入電流が複数回発生することがある。この場合であっても、各突入電流の発生時に第1異常用閾値電流ILocを初期レベルに復帰させて、各突入電流によってパワーMOSFET14等に第1強制遮断動作を行わせることを防止できる。
次に、例えば負荷11が短絡などして電流異常が発生した場合、負荷電流ILが第2異常用閾値電流ILfcを上回った時点でヒューズ時間カウンタ73のカウントアップ動作が初期値から開始され、これに伴って第1異常用閾値電流ILocも再び経時的に低いレベルに変更されていく。また、このとき、回数カウンタ88のカウンタ値が1回分カウントされる。そして、この異常時の負荷電流ILが第1異常用閾値電流ILocを上回ったときに、パワーMOSFET14等の第1強制遮断動作が実行される。これにより、負荷電流ILが第2異常用閾値電流ILfcを下回るようになり、この時点で上記初期化動作が実行される。
続いて、上記第1強制遮断動作の実行後、遮断カウンタ73がオーバーフローしたとき(基準オフ時間経過後)にパワーMOSFET14等が通電状態に復帰される。そして、この電流異常状態が継続する限り、第1強制遮断動作と通電状態への復帰とが繰り返される(図7の「OCチョッピング期間」参照)。この期間において、初期化動作が7回繰り返される(回数カウンタ88が8回カウントする)前までは、初期化動作が実行されるごとにヒューズ時間カウンタ73の積算時間がリセットされるとともに第1異常用閾値電流ILocが初期レベルに戻される。
その後、初期化動作が7回繰り返された(回数カウンタ88が8回カウントした)後は、初期化動作が実行不可とされ、第1異常用閾値電流ILocを経時的に低下させた低いレベルでのOCチョッピングに移行する。従って、この低い第1異常用閾値電流ILocによってオーバーカレント状態を検出することができる。そして、このオーバーカレント或いはヒューズカレント状態が継続し、ヒューズ時間カウンタ73がオーバーフローすると、パワーMOSFET14等に第2強制遮断動作を行わせる。
ここで、第2異常用閾値電流ILfcを負荷11の定格電流ILmaxよりもやや高いレベルとしている。そして、基準ヒューズ時間は、この第2異常用閾値電流ILfcを超えるヒューズカレントが基準正常時間よりも短い時間間隔で断続的に検出された場合に電線30が発煙するまでの時間よりも短い時間に設定されている。このため、電線30の一部のより線が短絡してその一部のより線のみに異常電流が上記基準正常時間よりも短い時間間隔で流れるチャタリングショートを、電線30が発煙に至る前に検出し、パワーMOSFET14に第2強制遮断動作をさせることができるのである。
上記第2強制遮断の保持状態において、クリアカウンタ72は、ローレベルの制御信号S1を受けている間はカウンタ値がリセットされ、ローレベルの出力信号S2を出力した状態となる。従って、ローレベルの制御信号S1が入力されている限り、ヒューズ時間カウンタ73のカウンタ値がリセットされない状態となる(同図で「遮断保持(ラッチ)状態」参照)。そして、電力供給制御装置10がハイレベルの制御信号S1(オフ指令信号)を受けると、クリアカウンタ72がカウントアップ動作を開始する。
ここで、内部グランド生成部23は、ハイレベルの制御信号S1を受けることでFET41がオフするが、ローレベルの出力信号S2を受けることでFET42がオンしており、通電状態が継続される。従って、例えば上記第2強制遮断がされた後に、ハイレベルの制御信号S1(オフ指令信号)を入力させ、その直後にローレベルの制御信号S1(オン指令信号)を入力させる操作を運転手が行った場合であっても、その時間間隔が基準正常時間内であれば上記第2強制遮断状態を保持することができる。
一方、入力端子P1にハイレベルの制御信号S1(オフ指令信号)が継続して基準正常時間だけ入力されたときには、クリアカウンタ72がオーバーフローしてハイレベルの出力信号S2が内部グランド生成部23に与えられ、その通電が停止される。従って、その後において、電源12から暗電流が内部グランド生成部23を介してグランドに流れて電源12(車両用バッテリー)の充電量を低下させることを防止できる。なお、このとき、リセット信号発生回路75からローレベルの出力信号RSTが出力され、これにより各カウンタ71〜73,88のカウント値がリセットされる。また、ローレベルの出力信号RSTが出力されると、このローレベルの出力信号RSTを受けてFET101がオフしてハイレベル保持回路100が機能して出力信号S2はハイレベルに固定されるため、クリアカウンタ72のカウント値がリセットされても内部グランド生成部23による内部グランドGND2の生成をオフする。
(経時的に変化する第1異常用閾値電流ILocを超える突入電流が発生した場合)
前述したように、パワーMOSFET14の自己破壊を避けるためには、基準ヒューズ時間内における第1異常用閾値電流ILocの経時的変化レベルを、自己破壊特性曲線L2よりも電流レベルが低い領域に設定する必要がある。また、なるべく高いレベルの突入電流による強制遮断を避けるためには、第1異常用閾値電流ILocの初期レベルをなるべく高い設定する必要がある。従って、これらの条件を満たすために、本実施形態では、図4に示すように、基準ヒューズ時間内における第1異常用閾値電流ILocの経時的変化を、自己破壊特性曲線L2に沿わせつつ、当該自己破壊特性曲線L2になるべく近いレベルに設定している。
ところが、例えば何らかの原因で負荷起動時の負荷抵抗が大きくなったり、部品の製造ばらつきがあったりして、設計段階で想定した図4に示す変化よりも緩やかな勾配で変化する突入電流が発生する場合がある。具体的には、例えば負荷11がクーリングファン用モータやワイパー用モータである場合、これらクーリングファンやワイパーに雪などが積もっていたり、氷付いていたして負荷抵抗が大きくなっている場合には、突入電流の経時的変化が緩やかに(時定数が長く)なる。
このような場合には、例えば図8に示すように、発生した突入電流が経時的にレベルダウンした第1異常用閾値電流ILocを上回ることがある。そうすると、本実施形態の電力供給制御装置10でも、パワーMOSFET14に第1強制遮断動作を行わせることになるが、この時点で第1異常用閾値電流ILocは初期レベルに戻す初期化動作が実行される。そして、上記第1強制遮断動作後にパワーMOSFET14が通電状態に復帰されたときには、再び突入電流が発生した場合には再び初期化動作が実行される。このような初期化動作をある程度繰り返すと、断続的な通電によって負荷11の負荷抵抗が徐々に軽減され、通電後、即時に強制遮断という動作を繰り返し状態から抜け出して、負荷11への正常な電力供給制御を開始することができる。
また、場合によっては、例えば図9に示すように、第1異常用閾値電流ILocを上回らないが第2異常用閾値電流ILfcを上回るレベルが比較的に長い時間継続するような突入電流が発生することもあり得る。この場合、その後に突入電流がおさまって負荷電流ILが第2異常用閾値電流ILfcを下回った正常状態になったとしても、この時点で既にヒューズ時間カウンタ73の積算時間が上記リセット許可時間以上になっているときには、初期化動作を実行させない。つまり、これまで積算されたヒューズ時間カウンタ73の積算時間をリセットせずにヒューズ時間の積算を行いつつレベルダウンされた低い第1異常用閾値電流ILocによるオーバーカレント検出を行う。このようにヒューズ時間カウンタ73のヒューズ時間がある程度積算された場合には、ヒューズ機能(外部回路保護機能)を優先して実行させることが望ましいからである。なお、図9に示すように、突入電流が治まった後、正常状態が基準正常時間だけ継続したときにはクリアカウンタ72がオーバーフローし、これにより、ヒューズ時間カウンタ73の積算時間がリセットされることで第1異常用閾値電流ILocが初期レベルに戻される。
(オフ指令信号入力時のサージ対策)
ハイレベルの制御信号S1(オフ指令信号)が入力されパワーMOSFET14がターンオフすると、L負荷としての負荷11のサージ電圧によってパワーMOSFET14のソース電圧が負側に引っ張られる。そうすると、このソース電圧を基準として生成された第1異常用閾値電圧Voc及び第2異常用閾値電圧Vfcも負電圧となり、オーバカレントやヒューズカレントが生じていないにもかかわらず、過電流異常検出部53から異常信号としてのローレベルの第1異常電流信号OCやローレベルの第2異常電流信号FCが出力されてしまう。
これにより、上記阻止回路を設けない構成では、遮断時間カウンタ71によって基準オフ時間だけパワーMOSFET14に遮断させる第1強制遮断動作が実行されてしまい、その基準オフ時間内にローレベルの制御信号S1(オン指令信号)が入力されてもパワーMOSFET14に通電動作をさせることができないという問題が生じる。しかしながら、本実施形態では、上記OR回路66,68によってローレベルの第1異常電流信号OCの入力が無効化され遮断時間カウンタ71のセット端子にはハイレベルの信号が入力された状態が維持されるため、上記第1強制遮断動作の実行を阻止できる。
また、上記阻止回路を設けない構成では、過電流異常検出部53から異常信号としてのローレベルの第1異常電流信号OCやローレベルの第2異常電流信号FCが出力されると、ヒューズ時間カウンタ73のカウント動作が開始される。そして、基準正常時間内に、ローレベルの制御信号S1が入力されパワーMOSFET14が通電動作して再びローレベルの第1異常電流信号OCやローレベルの第2異常電流信号FCが出力される誤動作が繰り返されることによってヒューズ時間カウンタ73がオーバーフローし、ヒューズカレント状態になっていないにもかかわらず、上記第2強制遮断動作を実行してしまうという問題が生じる。しかしながら、本実施形態では、上記OR回路67,68によってローレベルの第2異常電流信号FCの入力が無効化されヒューズ時間カウンタ73へのクロック信号CLK1の入力が停止されカウントアップ動作がされないようにしているため、上記第2強制遮断動作の実行を阻止できる。
なお、オフ指令信号入力時のサージ対策としては、閾値電圧生成部52における第1異常用閾値電圧Voc及び第2異常用閾値電圧Vfcのバイアスを極端に上げる方法も考えられるが、そうすると、バイアス電圧の影響を受けて第1異常用閾値電圧Voc及び第2異常用閾値電圧VfcがパワーMOSFET14のソース電圧に比例した値を示さなくなるおそれがあり、また、各電流異常の検出が遅くなるという問題が生じる。従って、本実施形態のような構成が望ましい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、半導体スイッチ素子としてパワーMOSFET14としたが、これに限らず、他のユニポーラトランジスタであっても、バイポーラトランジスタであってもよい。
(2)上記実施形態では、電流検出素子としてセンスMOSFET18を利用した、いわゆるセンス方式としたが、これに限らず、例えば通電路にシャント抵抗を設けてこの電圧降下分に基づき負荷電流を検出する、いわゆるシャント方式であってもよい。
(3)閾値変更回路としては、上記実施形態のようにカウンタ回路を利用するものでなくても、例えば第1閾値をRC並列回路の端子電圧に基づき生成し、このコンデンサの電荷を経時的に放電させることで第1閾値を経時的に低下させる構成であってもよい。また、閾値電圧を変更させない構成であってもよい。
(4)ヒューズ時間カウンタ73は異常状態の時間だけをカウントする構成であったが、正常状態の時間を含めて時間積算するものであってもよい。
(5)上記実施形態では、ヒューズ機能に利用されるヒューズ時間カウンタ73の積算時間に応じて第1異常用閾値電流ILocをレベルダウンさせる構成であったが、これに限らず、ヒューズ時間カウンタ73以外の時間カウンタの積算時間に応じてレベルダウンさせる構成であってもよい。
(6)上記実施形態では、電圧発生回路としてパワーMOSFET14のソース電圧を分圧する分圧回路60によって構成した例を説明したが、これに限らず、例えば、半導体スイッチ素子の出力側電圧(ソース電圧)が制御端子に入力され、出力側に抵抗性回路素子を接続したスイッチ素子を設けて、ソース電圧に応じた電流を抵抗性回路素子に流すことで、当該抵抗性回路素子の端子電圧を、半導体スイッチ素子の出力側電圧に応じた電圧して発生させる構成であってもよい。
本発明の一実施形態に係る電力供給制御装置の全体構成を示すブロック図 内部グランド生成部の回路図 カレントミラー部、閾値電圧生成部及び過電流異常検出部の回路図 第1異常用閾値電流と第2異常用閾値電流との設定レベルを説明するためのグラフ コントロールロジック部の回路図 ヒューズ時間カウンタのカウンタ値とビット信号との対応関係を示した表 電力供給制御装置がローレベルの定電圧信号を制御信号として受ける場合のタイムチャート 第1異常用閾値電流を上回る突入電流が発生した場合のタイムチャート 第1異常用閾値電流を上回らないが極めて緩やかに変化する突入電流が発生した場合のタイムチャート 閾値を一定に設定する場合の問題点を説明する説明図
符号の説明
10…電力供給制御装置
11…負荷
12…電源
13…通電路
14…パワーMOSFET(半導体スイッチ素子)
18…センスMOSFET(電流検出素子)
28…ゲート駆動部(スイッチ制御回路)
52…閾値電圧生成部(電圧発生回路)
53…過電流異常検出部(異常検出回路)
71…遮断時間カウンタ(保護回路)
72…クリアカウンタ(正常時間積算回路、保護回路)
73…ヒューズ時間カウンタ(異常時間積算回路、保護回路)
OC…第1異常電流信号(異常信号)
FC…第2異常電流信号(異常信号)
IL…負荷電流
ILoc…第1異常用閾値電流(閾値電流)
ILfc…第2異常用閾値電流(閾値電流)
Is…センス電流(電流検出信号)
S1…制御信号
S2…出力信号
Voc…第1異常用閾値電圧(発生電圧)
Vfc…第2異常用閾値電圧(発生電圧)

Claims (3)

  1. 電源と誘導性負荷である負荷との間に設けられて前記電源から前記負荷への電力供給を制御する電力供給制御装置であって、
    前記電源から前記負荷への通電路に配される半導体スイッチ素子と、
    この半導体スイッチ素子に流れる負荷電流を検出する電流検出素子と、
    前記半導体スイッチ素子の出力側電圧に応じた電圧を発生する電圧発生回路と、
    前記電流検出素子からの検出信号に応じた電圧が前記電圧発生回路の発生電圧を超える場合に異常信号を出力する異常検出回路と、
    前記異常検出回路から出力された前記異常信号に基づき所定の保護動作を行う保護回路であって、前記異常信号が出力されたことを条件に前記半導体スイッチ素子に基準オフ時間だけ遮断動作を行わせた後に通電状態に復帰させる保護動作を行う構成である保護回路と、
    オン指令信号とオフ指令信号とが入力され、前記オン指令信号の入力に基づき前記半導体スイッチ素子に通電動作をさせ、前記オフ指令信号の入力に基づき前記半導体スイッチ素子に遮断動作をさせるスイッチ制御回路と、
    前記オフ指令信号が入力され前記半導体スイッチ素子が遮断動作された際に、前記検出信号に応じた電圧が前記発生電圧を超える場合、前記保護回路による保護動作の実行を阻止する阻止回路と、を備える電力供給制御装置。
  2. 前記阻止回路は、前記オフ指令信号が入力されることを条件に、前記異常検出回路からの異常信号を無効化して、前記保護回路による保護動作の実行を阻止する構成である請求項1に記載の電力供給制御装置。
  3. 前記保護回路は、前記異常信号が出力されたことを条件に異常時間の積算を開始し、当該異常時間が基準異常時間に達したときに前記保護動作として前記半導体スイッチ素子に遮断動作をさせる異常時間積算回路と、
    前記異常時間積算回路の積算開始後に、前記負荷電流が前記閾値電流より小さい正常レベル以下に継続的になっている正常時間を積算し、当該正常時間が基準正常時間に達したときに前記異常時間積算回路の前記異常時間をクリアする正常時間積算回路と、を備えて構成されている請求項1または請求項2に記載の電力供給制御装置。
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