JP5050020B2 - 空調制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、多目的インテリジェントビル、オフィスビル、住居ビル、工場などの各種建物において、制御対象の室内の空調を行う空調制御システムに関する。
従来、空調制御装置は、制御対象の室内から取り込む還気と建物外から取り込む外気とを混合して調整し、これを給気として制御対象の室内に供給して空調制御を行っている。還気は既に温湿度がある程度調整されているので、このように還気と外気とを混同して給気とすることで、外気のみを空調する場合よりも空調制御装置の負荷が低減される。
ところで、空調制御装置で湿度調整を行うときには、調整する空気を一度過冷却して除湿した後再度過熱して所望の温度にするため多大なエネルギーが消費され、温度調整よりも高い負荷がかかる。
そこで、特許文献1に記載の空調制御装置では、還気を調整する還気制御系統と外気とを調整する外気制御系統とを別に設け、それぞれの系統で調整された空気を混合して給気とする空調制御装置が提案されている。
このように2系統の空調制御系統で構成することにより、既に湿度が調整された還気に対しては湿度制御を行わずに温度調整のみを行うように設定することができ、空調制御装置の負荷をさらに低減させることができる。
また特許文献1に記載の空調制御装置では、CO2環境を適切な範囲に保つように必要な外気導入量を求め、この求められた必要外気量が取り込まれるようにファンの回転数を制御するため、確実に必要な外気量を制御対象の室内に供給することができる。
特開2008−236732号公報
この特許文献1に記載されたような2系統の空調制御系統で構成された空調制御装置では、それぞれの系統に対し、冷温水コイルやファン、およびこれらの設備の運転を制御するDDC(Direct Digital. Controller)が設けられている。そして、各系統のDDCでは中央制御装置からの指示および制御対象の室内への給気ダクト内の静圧や給気の温湿度の状況に基づいてそれぞれの冷温水コイルやファンの運転を制御しているため、他方の系統のDDCでの制御状況が考慮されず不具合を生じることがあった。
例えば、2系統の空調制御系統で構成された空調制御装置では電源投入直後のウォーミングアップ運転時は還気制御系統のみを運転させて循環空気に対して空調を行い、制御対象の室内の在室者によりCO2濃度が増加すると外気を混合させるために外気制御系統の運転を開始させるように切り替えるが、この切り替え時に、外気制御系統のファンモータが起動トルク不足になり、還気制御系統により空調された空気が循環している給気ダクトに外気制御系統による空調された空気を押し込むことができない場合があるという問題があった。
逆に、外気制御系統のみを運転させる外気冷房運転の状態から、冷房負荷が増大したことにより還気制御系統の運転を開始させるように切り替えるときには、還気制御系統のファンモータが起動トルク不足になり、外気制御系統により空調された空気が循環している給気ダクトに還気制御系統による空調された空気を押し込むことができない場合あるという問題があった。
また、2系統の空調制御系統で構成された空調制御装置の各系統のDDCでは、外乱に対しそれぞれが偏差制御を行うため、目標湿度になるように還気制御系統で加湿制御を行っているときにオーバーシュートしてしまうと外気制御系統で除湿制御をすることになり、無駄なエネルギーを消費してしまうことがあるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、還気処理系統の制御と外気処理系統の制御とを連携させて行うことで、効率良く空調制御を行う空調制御システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の空調制御システムは、空調制御対象の室内に供給する空気を通す給気ダクト内の目標静圧値を有し、前記空調制御対象の室内から取り込んだ還気を空調処理して前記目標静圧値に基づいた風量で前記給気ダクトに送り込む還気制御を行う第1制御装置と、この第1制御装置に接続され、外気を取り込んで空調処理して前記目標静圧値に基づいた風量で前記給気ダクトに送り込む外気制御を行う第2制御装置とを備えた空調制御システムにおいて、前記第1制御装置および前記第2制御装置は、前記還気制御により空調処理された空気と前記外気制御により空調処理された空気とのいずれか一方のみが前記空調制御対象の室内に供給されている状態から、前記還気制御により空調処理された空気と前記外気制御により空調処理された空気とが混合されて前記空調制御対象の室内に供給される状態に切り替わると、前記目標静圧値を所定時間下げて制御を実行するための制御信号を生成する制御信号生成部を有することを特徴とする。
また、この空調制御システムにおいて前記目標静圧値を下げる所定時間は、前記還気制御により空調処理された空気と前記外気制御により空調処理された空気とが混合されて前記空調制御対象の室内に供給される状態に切り替わるときに、閉状態から開状態にされるダンパが目標開度に達するまでの時間としてもよい。
また、本発明の他の形態の空調制御システムは、空調制御対象の室内から取り込んだ還気を空調処理するための還気制御を行う第1制御装置と、この第1制御装置に接続され、外気を取り込んで空調処理するための外気制御を行う第2制御装置とを備えた空調制御システムにおいて、前記第2制御装置は、前記第1制御装置で湿度に関する制御が実行されていることを検知すると、自装置における湿度に関する制御のための制御信号の生成を停止する制御信号生成部を有することを特徴とする。
本発明の空調制御システムによれば、還気処理系統の制御と外気処理系統の制御とを連携させて行うことで、効率良く空調制御を行うことができる。
本発明の一実施形態による空調制御システムの構成を示す全体図である。 本発明の一実施形態による空調制御システムのDDCの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による空調制御システムの動作を示すシーケンス図である。
〈一実施形態による空調制御システムの構成〉
本発明の一実施形態による空調制御システム1の構成について、図1を参照して説明する。
本実施形態による空調制御システム1は、空調制御対象の部屋AおよびBからの還気を取り込んで空調する還気処理空調機11と、還気処理空調機11で空調された空気を通すダクト12と、ダクト12を通る空気量を調整するダンパ13と、還気処理空調機11で取り込まれた還気のうち建物外に排気する空気を通すダクト14と、ダクト14を通る空気量を調整するダンパ15と、還気処理空調機11、ダンパ13、およびダンパ15の動作を制御する第1制御装置としてのDDC16と、空調制御対象の部屋AおよびBから取り込んだ還気のCO2濃度を計測するCO2濃度センサ17と、外気を取り込んで空調する外気処理空調機18と、外気処理空調機18で空調された空気を通すダクト19と、ダクト19を通る空気量を調整するダンパ20と、ダクト12とダクト19とに接続され、還気処理空調機11で空調された空気と外気処理空調機18で空調された空気とを混合し空調制御対象の部屋AおよびBに供給する給気を通す給気ダクト21と、給気ダクト21内の静圧を計測する圧力センサ22と、給気ダクト21内の給気の温度を計測する給気温度センサ23と、給気ダクト21内の給気の湿度を計測する給気湿度センサ24と、給気ダクト21を通った空気を部屋Aへ給気する給気ユニット25と、給気ダクト21を通った空気を部屋Bへ給気する給気ユニット26と、DDC16に接続され、外気処理空調機18、ダンパ20、給気ユニット25、26の動作を制御する第2制御装置としてのDDC27と、空調制御対象の部屋A内の温度を計測する室内温度センサ28と、部屋A内の湿度を計測する室内湿度センサ29と、部屋B内の温度を計測する室内温度センサ30と、部屋B内の湿度を計測する室内湿度センサ31と、外気の温度を計測する外気温度センサ32と、外気の湿度を計測する外気湿度センサ33と、DDC16およびDDC27の運転を制御する中央制御装置34とを有する。
還気処理空調機11は、空調制御対象の部屋AおよびBから還気を取り込んでダクト12に送り込むためのファン111と、このファン111の回転数を制御するインバータ112と、取り込んだ還気を空調するための冷水コイル113、温水コイル114、および蒸気コイル115とを有する。
また、外気処理空調機18は、外気を取り込んでダクト19に送り込むためのファン181と、このファン181の回転数を制御するインバータ182と、取り込んだ還気を空調するための冷水コイル183、温水コイル184、および蒸気コイル185とを有する。
本実施形態による、還気処理を制御するDDC16、およびDDC16に接続された外気処理を制御するDDC27の詳細な構成を、図2に示す。
DDC16は、運転指示取得部161と、計測値取得部162と、外気処理状態監視部163と、制御信号生成部164とを有する。
運転指示取得部161は、中央制御装置34から送信される指示を取得する。
計測値取得部162は、給気温度センサ23、給気湿度センサ24から計測値を取得する。
外気処理状態監視部163は、外気処理を制御するDDC27において生成された制御信号を取得することにより外気処理状態を監視する。
制御信号生成部164は、予め設定された給気ダクト21内の目標静圧値を有し、運転指示取得部161から取得した指示、計測値取得部162で取得した各種センサの計測値、外気処理状態監視部163で監視している外気処理状態、および当該目標静圧値に基づいて、還気処理空調機11のインバータ112を制御する制御信号、冷水コイル113に供給する冷水量を制御する制御信号、温水コイル114に供給する温水量を制御する制御信号、蒸気コイル115に供給する蒸気量を制御する制御信号、ダンパ13、15の開度を制御する制御信号、およびダンパ15の開度を制御する制御信号を生成してそれぞれの設備装置に送信する。
DDC27は、運転指示取得部271と、計測値取得部272と、還気処理状態監視部273と、制御信号生成部274とを有する。
運転指示取得部271は、中央制御装置34から送信される指示を取得する。
計測値取得部272は、CO2濃度センサ17、圧力センサ22、室内温度センサ28、30、室内湿度センサ29、31、外気温度センサ32、および外気湿度センサ33から計測値を取得する。
還気処理状態監視部273は、還気処理を制御するDDC16において生成された制御信号を取得することにより還気処理状態を監視する。
制御信号生成部274は、予め設定された給気ダクト21内の目標静圧値を有し、運転指示取得部271から取得した指示、計測値取得部272で取得した各種センサの計測値、還気処理状態監視部273で監視している還気処理状態、および当該目標静圧値に基づいて、外気処理空調機18のインバータ182の回転数を制御する制御信号、冷水コイル183に供給する冷水量を制御する制御信号、温水コイル184に供給する温水量を制御する制御信号、蒸気コイル185に供給する蒸気量を制御する制御信号、ダンパ20の開度を制御する制御信号、給気ユニット25から部屋Aに供給する給気量を制御する制御信号、給気ユニット26から部屋Bに供給する給気量を制御する制御信号を生成してそれぞれの設備装置に送信する。
また、上記のDDC16の制御信号生成部164およびDDC27の制御信号生成部274は、還気制御により空調処理された空気と外気制御により空調処理された空気とのいずれか一方のみが空調制御対象の室内A、Bに供給されている状態から、還気制御により空調処理された空気と外気制御により空調処理された空気とが混合されて空調制御対象の室内A、Bに供給される状態に切り替わると、予め設定された目標静圧値を所定時間下げて、各制御を実行するための制御信号を生成する。
また、DDC27の制御信号生成部274は、DDC16で湿度に関する制御が実行されていることを検知すると、自装置における湿度に関する制御を停止して外気制御を実行するための制御信号を生成する。
〈一実施形態による空調制御システムの動作〉
次に、本実施形態による空調制御システム1の動作について、図3のシーケンス図を参照して説明する。
まず、空調制御システム1に電源が投入されると、予冷または予熱を行うため還気処理のみで空調制御を実行させるウォーミングアップ運転が開始され、中央制御装置34からDDC16およびDDC27にウォーミングアップ運転のための還気処理開始指示が送信される(S1)。
DDC16では、中央制御装置34から送信された還気処理開始指示がDDC16の運転指示取得部161で取得されると還気処理が開始され、空調制御対象の部屋AおよびBの空気が還気処理空調機11で取り込まれて空調され再度部屋AおよびBに供給されるように制御される(S2)。
還気処理が開始されたときの具体的な処理としては、まずDDC16の制御信号生成部164において、ダンパ13、15を開状態にするための制御信号が生成されてダンパ13、15に送信され、ダンパ13および15が開状態にされる。
また制御信号生成部164において、計測値取得部162で給気温度センサ23、給気湿度センサ24から取得された計測値に基づいて、冷水コイル113に供給する冷水量を制御する制御信号、温水コイル114に供給する温水量を制御する制御信号、および蒸気コイル115に供給する蒸気量を制御する制御信号が生成されて冷水コイル113、温水コイル114、および蒸気コイル115にそれぞれ送信される。そして、冷水コイル113、温水コイル114、および蒸気コイル115では、制御信号生成部164から送信された制御信号に基づいた量で供給された冷水、温水、蒸気で、取り込んだ還気が空調される。
また制御信号生成部164において、予め設定された給気ダクト21内の目標静圧値に基づいてインバータ112を制御する制御信号が生成されてインバータ112に送信される。そして、制御信号生成部164から送信された制御信号に基づいてインバータ112が稼動されファン111の回転が制御される。
また還気処理が開始されると、還気処理された空気がダクト12からダクト19を通じて外気処理空調機18側に送風されないように、DDC27の制御信号生成部274において、ダンパ20を閉状態にしておくための制御信号が生成されてダンパ20に送信される。そして、制御信号生成部274から送信された制御信号に基づいて、ダンパ20が閉状態にされる。
このウォーミングアップ運転が開始されると、CO2センサで計測されているCO2濃度がDDC27の計測値取得部272で取得され制御信号生成部274で監視される。そして、制御対象の部屋AおよびB内に在室者がいることによりCO2濃度が上昇し、予め設定された上限値を超えたことが制御信号生成部274で検知されると(S3)、外気を取り入れて換気する必要があるため外気処理が開始される(S4)。DDC27において外気処理が開始されたことは、DDC16に送信され外気処理状態監視部163で検知される。
DDC27において外気処理が開始されると、還気処理空調機11で空調された空気と外気処理空調機18で空調された空気とが混合されて給気として部屋AおよびBに供給されるように制御される。
CO2濃度が上限値を超えたことが検知され外気処理が開始されたときの具体的な処理としては、まずDDC27の制御信号生成部274において、ダンパ20を開状態にするための制御信号が生成されてダンパ20に送信され、ダンパ20が開状態にされる。
また制御信号生成部274において、計測値取得部272で室内温度センサ28、30、室内湿度センサ29、31、外気温度センサ32、および外気湿度センサ33から取得された計測値に基づいて、冷水コイル183に供給する冷水量を制御する制御信号、温水コイル184に供給する温水量を制御する制御信号、および蒸気コイル185に供給する蒸気量を制御する制御信号が生成されて冷水コイル183、温水コイル184、および蒸気コイル185にそれぞれ送信される。そして、冷水コイル183、温水コイル184、および蒸気コイル185では、制御信号生成部274から送信された制御信号に基づいた量で供給された冷水、温水、蒸気で、取り込んだ外気が空調される。
また制御信号生成部274において、予め設定された給気ダクト21内の目標静圧値と計測値取得部272で圧力センサ22から取得された計測値とDDC16によるインバータ112の制御状態とに基づいて、インバータ182を制御する制御信号が生成されてインバータ182に送信される。そして、制御信号生成部274から送信された制御信号に基づいて、インバータ182が稼動されファン181の回転が制御される。
ここで、還気処理された空気のみが制御対象の部屋A、Bに給気されていた状態から、外気処理が開始されたことにより、還気処理された空気と外気処理された空気とが混合されて部屋A、Bに給気される状態に切り替わるとき、各ダクトおよび制御対象の部屋A、B内の静圧が一時的に急激に変化する可能性がある。これらの静圧が変化するときの還気処理空調機11および外気処理空調機18の動作ついて説明する。
まず、ダンパ20が開状態にされたことにより一時的に圧力センサ22の計測値が低下すると、給気ダクト21内の静圧を設定された目標静圧値に維持するために、DDC16によりインバータ112の周波数を増大させてファン111の回転数を上げるように制御される。
一方、ダクト19には還気処理空調機11により送り込まれた空気の圧力がかかっているため、外気処理が開始され外気処理空調機18により外気処理された空気を送り込もうとすると、ダクト19内の還気処理された空気に押し込むことが必要でありインバータ182に大きな負荷がかかるが、上記のようにファン111の回転数が上がることにより還気処理空調機11から送り込まれる空気の圧力が上がり、これに押し負けられないようにするためさらにDDC27によりインバータ182の周波数が急激に増大されることになり、ファン181のトルク不足が起こる可能性が高くなる。
また、DDC27によりダンパ20の開度が制御される際には、モータにより数秒から数十秒かけて目標の開度に到達するように制御されているが、インバータ182は制御信号に基づいて即時に目標の周波数で運転されるため、望ましい制御状態にはならない。
そこで本実施形態においては、還気処理された空気のみが制御対象の部屋A、Bに給気されていた状態から、外気処理が開始されたことにより、還気処理された空気と外気処理された空気とが混合されて部屋A、Bに給気される状態に切り替わると、DDC16の制御信号生成部164およびDDC27の制御信号生成部274において保持している給気ダクト21の目標静圧値を一定時間下げ、これに基づいて各制御信号が生成されるようにする(S5、S6)。
このように一定時間目標静圧値を下げて各制御信号が生成されることにより、まずDDC16によりインバータ112の周波数を増大させるように制御されることがなくなる。そのため、外気処理空調機18により外気処理された空気を送り込む際にインバータ182の周波数も増大させる必要もなくなり、ファン181のトルク不足が起こらず、還気処理空調機11で還気処理された空気と外気処理空調機18で外気処理された空気とが、ダンパ20の開度の変化に応じてスムーズに混合されて給気ダクト21から各部屋A、Bに供給されるようになり、制御のバタつきが抑えられ円滑な制御が行われる。
このとき、ダンパ20の開度が数秒から数十秒かけて上がっていき、目標の開度に到達したときには還気処理された空気と外気処理された空気とがスムーズに混合されてほぼ安定して給気されている状態になっているため、この目標静圧値を下げる一定時間は、ダンパ20の開度が目標の開度に達するまでの時間に準じて予め設定される。
そして、設定された一定時間経過後は、DDC16の制御信号生成部164およびDDC27の制御信号生成部274において保持している給気ダクト21の目標静圧値が段階的に元の設定値に戻され、これに応じて各制御信号が生成される。ここで給気ダクト21の目標設定値が段階的ではなく一気に元の設定値に戻されると、急激に給気ダクト21内の静圧が変化して給気量が急激に増加し在室者に不快感を与えることになってしまうため、好ましくない。
次に、空調制御処理中に、DDC27の計測値取得部272で取得された各種計測値に基づいて、制御信号生成部274において外気冷房運転に切り替えることが判断されると(S7)、この判断がDDC16の外気処理状態監視部163で検知される。
外気冷房運転に切り替える判断がDDC16の外気処理状態監視部163で検知されると、制御信号生成部164によりダンパ13を閉状態にしておくための制御信号が生成されダンパ13に送信され、ダンパ13が閉状態にされる。
また制御信号生成部164において還気処理のために行われていた、冷水コイル113、温水コイル114、蒸気コイル115に送信する制御信号の生成が停止され、還気処理空調機11は熱負荷としては無負荷で運転する排出機として運転する(S8)。これらの制御信号の生成が停止されることにより、外気制御された空気のみが制御対象の部屋AおよびBに供給されるようになる。
この外気冷房運転が開始された後、外気温度の上昇等により冷房負荷が増大して外気処理空調機18のみでの空調処理能力を超える状態になると、還気処理を開始させることがDDC27の制御信号生成部274において判断され、DDC16の外気処理状態監視部163に還気処理開始指示が送信される(S9)。
還気処理開始指示がDDC16の外気処理状態監視部163で検知されると、制御信号生成部164によりダンパ13を開状態にするための制御信号が生成されダンパ13に送信され、ダンパ13が開状態にされる。またDDC16の制御信号生成部164において、ステップS2のときと同様に還気処理が開始される(S10)。DDC16において還気処理が開始されたことは、DDC27に通知され還気処理状態監視部273で検知される。
ここで、外気処理された空気のみが制御対象の部屋A、Bに給気されていた状態から、還気処理が開始されたことにより、還気処理された空気と外気処理された空気とが混合されて部屋A、Bに給気される状態に切り替わるときも、還気処理された空気のみが給気されていた状態から還気処理された空気と外気処理された空気とが混合されて給気される状態に切り替わるときと同様に、各ダクトおよび制御対象の部屋A、B内の静圧が一時的に急激に変化する可能性がある。
そこで、ステップS5、S6の処理と同様に、還気処理された空気と外気処理された空気とが混合されて部屋A、Bに給気される状態に切り替わったときにDDCの制御信号生成部164およびDDC27の制御信号生成部274において保持している給気ダクト21の目標静圧値を一定時間下げ、これに基づいて各制御信号が生成されるようにする(S11、S12)。
このように一定時間目標静圧値を下げて各制御信号が生成されることにより、上述した場合と同様にファン111のトルク不足が起こらず、還気処理空調機11で還気処理された空気と外気処理空調機18で外気処理された空気とが、ダンパ20の開度の変化に応じてスムーズに混合されて給気ダクト21から各部屋A、Bに供給されるようになり、制御のバタつきが抑えられ円滑な制御が行われるようになる。また、給気ダクト21の目標静圧値も上述した場合と同様に段階的に元の設定状態に戻され、これに応じて各制御信号が生成される。
また、空調制御処理中に、DDC16の計測値取得部162で取得された各種計測値に基づいて、制御信号生成部164において湿度制御を行うための制御信号が生成されているか否かが、DDC27の還気処理状態監視部273で監視される。
これにより、DDC16の制御信号生成部164で湿度制御を行うための制御信号の生成が開始されたことがDDC27の還気処理状態監視部273で検知されると(S13)、DDC27の制御信号生成部274において湿度制御がOFF状態にされ、湿度制御を行うための制御信号の生成が行われないようにする(S14)。
そして、DDC16の制御信号生成部164において湿度制御を行うための制御信号の生成が停止されたことがDDC27の還気処理状態監視部273で検知されると(S15)、DDC27の制御信号生成部274において湿度制御がON状態に戻され、湿度制御を行うための制御信号の生成が再開される(S15)。
このように処理されることにより、例えば還気処理空調機11において加湿処理中にオーバーシュートしてしまい、外気処理空調機18において除湿処理が行われるというような無駄なエネルギーの消費を防ぐことができる。
以上の本実施形態によれば、還気処理を制御するDDCと外気処理を制御するDDCとを連携させ、各種装置の制御状態を相互に監視することにより、効率の良い円滑な空調制御を行うことができる。
また、本実施形態において、DDC16およびDDC27で目標静圧値を下げる時間を「一定時間」とした場合について説明したが、上述したようにこれはダンパが目標の開度に達する時間に準じて設定されるため、一定ではなく「ダンパが目標の開度に達するまでの時間」としてもよい。
また、本実施形態において、部屋の快適性指数(PMV:Predict Mean Vote)値が快適な範囲内になるように制御対象の部屋の目標温度と目標湿度とを演算する演算処理装置をさらに設け、演算された目標温度および目標湿度に基づいて各DDCに制御信号を生成させるようにしてもよい。
また、本実施形態において、還気処理空調機および外気処理空調機では湿度制御を行うための設備として蒸気コイルが設置された場合について説明したが、水スプレにより加湿を行うように設備を設置してもよい。
1…空調制御システム
11…還気処理空調機
12,14,19…ダクト
13,15,20…ダンパ
16,27…DDC
17…CO2濃度センサ
18…外気処理空調機
21…給気ダクト
22…圧力センサ
23…給気温度センサ
24…給気湿度センサ
25,26…給気ユニット
28,30…室内温度センサ
29,31…室内湿度センサ
32…外気温度センサ
33…外気湿度センサ
34…中央制御装置
111…ファン
112…インバータ
113…冷水コイル
114…温水コイル
115…蒸気コイル
161…運転指示取得部
162…計測値取得部
163…外気処理状態監視部
164…制御信号生成部
181…ファン
182…インバータ
183…冷水コイル
184…温水コイル
185…蒸気コイル
271…運転指示取得部
272…計測値取得部
273…還気処理状態監視部
274…制御信号生成部

Claims (3)

  1. 空調制御対象の室内に供給する空気を通す給気ダクト内の目標静圧値を有し、前記空調制御対象の室内から取り込んだ還気を空調処理して前記目標静圧値に基づいた風量で前記給気ダクトに送り込む還気制御を行う第1制御装置と、この第1制御装置に接続され、外気を取り込んで空調処理して前記目標静圧値に基づいた風量で前記給気ダクトに送り込む外気制御を行う第2制御装置とを備えた空調制御システムにおいて、
    前記第1制御装置および前記第2制御装置は、
    前記還気制御により空調処理された空気と前記外気制御により空調処理された空気とのいずれか一方のみが前記空調制御対象の室内に供給されている状態から、前記還気制御により空調処理された空気と前記外気制御により空調処理された空気とが混合されて前記空調制御対象の室内に供給される状態に切り替わると、前記目標静圧値を所定時間下げて制御を実行するための制御信号を生成する制御信号生成部を有する、
    ことを特徴とする空調制御システム。
  2. 前記目標静圧値を下げる所定時間は、前記還気制御により空調処理された空気と前記外気制御により空調処理された空気とが混合されて前記空調制御対象の室内に供給される状態に切り替わるときに、閉状態から開状態にされるダンパが目標開度に達するまでの時間である
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調制御システム。
  3. 空調制御対象の室内から取り込んだ還気を空調処理するための還気制御を行う第1制御装置と、この第1制御装置に接続され、外気を取り込んで空調処理するための外気制御を行う第2制御装置とを備えた空調制御システムにおいて、
    前記第2制御装置は、
    前記第1制御装置で湿度に関する制御が実行されていることを検知すると、自装置における湿度に関する制御のための制御信号の生成を停止する制御信号生成部を有する、
    ことを特徴とする空調制御システム。
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