JP2012156394A - 室内温度制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】室温の温度分布のバラつきを小さくしながら適正な温度帯に維持するとともに、その際の消費電力を少なくする。
【解決手段】室内2にエレベーションを変えて配設した複数の温度センサ6〜8と、空調設備4と、ファン5と、温度センサ6〜8の測定値の演算処理結果に基づいて空調設備4及びファン5に制御信号を発信する制御部9とを有し、温度センサ6〜8により検出した測定値の中から所望に選択した2つの測定値の差が第1の設定値を超えた場合に,ファン5に対して作動信号を発信し、第1の設定値よりも小さい場合に,ファン5に対して停止信号を発信するとともに、温度センサ6〜8により検出した測定値の平均値が第2の設定値の範囲を外れた場合は,空調設備4に対して作動信号を発信し、平均値が第2の設定値の範囲内である場合は,空調設備4に対して停止信号を発信する室内温度制御システム1A。
【選択図】図1

Description

本発明は、室内温度の制御に要する電力を削減するとともに、室内の温度分布を均一な状態に近づけて所望の温度範囲に維持することができる室内温度制御システムに関する。
従来、火力発電プラントや原子力発電プラントでは、発電設備等の制御機器を建物の室内に収容して一括して管理しており、このような室内においては制御機器のオーバーヒートを防止して円滑に作動させるために室温を一定に範囲内に維持する必要がある。
通常、制御機器は、複雑な電子回路により構成されていて、発熱する場合が多く、このような制御機器を集合させた室内においては放熱による冷却には限度があるため、空調設備を用いて強制的に制御機器を冷却してやる必要があった。
また、室温が過剰に低いことが制御機器が正常に作動しない原因になる場合もあり、この場合は暖房により制御機器を適正な温度に保ってやる必要があった。
通常、空調設備を用いる場合、空調設備から送給される冷気又は暖気による風力のみにより室内空気の撹拌を行っているので、制御機器が林立する室内においては暖気や冷気が室内の隅々にまで行き届かないという不具合があった。他方、このような課題を解決するにあたり、制御機器を設置する室内に、空調設備と別にファン等を設けて、常時、室内空気を撹拌させる方法もあるが、基本的に、空調設備とファンは連動していないため、室内空気を撹拌する必要がない場合にファンを作動させることは電力のロスになってしまい好ましくなかった。
本願発明と同一の技術内容を有する発明は現時点では見つかっていないが、室内に複数の温度センサを設置し、その測定値を利用して室内温度を制御する先行技術としては、下記のようなものが知られている。
特許文献1には「車両用空気調和装置」という名称で、車内の温度を自動的に検知し、その信号によって空気調和器の運転制御を行い、最適な車内温度を維持するようにした車内用空気調和器に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示される発明である車両用空気調和装置は、車内の適所に設置されたサーモスタットにより空気調和器の運転制御を行うようにした車両用空気調和装置において、上記空気調和器の近傍に設置され、二重以上の設定値を有するサーモスタッドと、検出端を車内の天井付近および床付近にそれぞれ配設した温度差検出装置を備え、上記温度差検出装置によって天井付近の温度と床付近の温度の差を検出し、その出力信号により上記サーモスタットの異なる設定値のいずれかを選択するようにしたことを特徴とするものである。
上記特許文献1に開示される発明によれば、車両内の天井付近と床付近の温度差から、車両内の乗客の収容状況を判定して車両用空気調和装置の運転モードを切り替えることができる。よって、車両内が定員状態でも満員状態でも乗客に対して快適な室内温度を提供することができる。
特許文献2には「空気調和機の室内機」という名称で冷房または暖房により室内温度を快適な温度に調節する空気調和機の室内機に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示される発明である空気調和機の室内機は、室内の複数の場所に設けた温度センサで測定した温度と、設定温度とに応じて、本体から吹出す空気の吹出し方向について垂直方向および水平方向を制御するだけでなく、さらに風量も制御できるよう構成されるものである。
上記構成の特許文献2に開示される発明によれば、室内において温度分布にばらつきがある場合に、そのばらつきを是正するように冷気又は暖気の送給方向および送給量を自動で調整することができ、結果として、室内の温度を均質化することができる。
特開昭51−31432号公報 特開2003−74946号公報
しかしながら、特許文献1に開示される発明によれば、車両内の状況に応じて空調設備のモード切り替えが可能であるものの、車両内において空気を撹拌させるものは、ダクトから送給される風力のみであるため、車両内の温度分布のばらつきを積極的に是正するという技術内容ではなかった。
また、特許文献2に開示される発明においても、室内の空気を強制的に撹拌して温度分布のばらつきを是正するという技術内容ではなかった。
特許文献1,2に開示される発明はともに、人が居住する室内空間に対する空調設備に関する発明である。この場合、室内における強い空気の流れは、室内温度を均一にするために好適である半面、室内にいる人に対して不快感を与える恐れもあった。このため、室内において積極的に送風設備を利用することができないという事情があった。
しかしながら、室内に収容するものが制御機器等の「モノ」であり「人」でない場合には、強い空気の流れにより生じる不快感等は考慮する必要はない。その一方で、このような制御機器等を設置するための室内に用いられる空調設備は、居住空間用の空調設備と兼用されるのが通常であり、この結果、制御機器等を設置する室内の温度調整が効率良くできないという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものでありその目的は、人の居住空間用の空調設備を用いながらも、制御機器等を収容する室内の温度調整を効率的かつ省電力で行うことのできる室内温度制御システムを提供することにある。
上記目的を達成するため請求項1記載の発明である室内温度制御システムは、室内にエレベーションを変えて配設される複数の温度センサと、室内に暖気又は冷気を送給する空調設備と、室内に設けられ,室内の空気を撹拌するファンと、複数の温度センサと,空調設備と,ファンに接続されて,複数の温度センサの各々から発信される室温データを受信して,必要に応じて演算処理した後,空調設備及びファンに対して制御信号を発信する制御部とを有し、制御部は、その内部又は外部に演算処理部を備え、複数の温度センサにより検出された測定値の中から所望に選択される2つの測定値の差が予め所望に設定された第1の設定値を超えた場合に,ファンに対して作動信号が発信され、複数の温度センサにより検出された測定値の中から所望に選択される2つの測定値の差が第1の設定値以下の場合に、ファンに対して停止信号が発信されるとともに、演算処理部において,複数の温度センサにより検出された測定値の平均値が算出され、平均値が予め所望に設定された第2の設定値の範囲を外れた場合は,空調設備に対して作動信号が発信され、平均値が第2の設定値の範囲内である場合は,空調設備に対して停止信号が発信されることを特徴とするものである。
上記構成の発明において、温度センサは室内の様々な高さにおける室温を検出するという作用を有する。また、空調設備は、室内に暖気又は冷気を供給する作用を有する。さらに、ファンは、室内の空気を撹拌して室温を均一化させるという作用を有する。そして、制御部は空調設備及びファンに対して制御信号を発信するという作用を有する。加えて、演算処理部は、複数の温度センサにおいて検出された測定値をそれぞれ組み合わせてそれらの測定値の差を求めるという作用、また、検出された測定値群の平均値を求めるという作用を有する。
そして、複数の温度センサにより検出された測定値の中から所望に選択される2つの測定値の差が予め所望に設定された第1の設定値を超えた場合に,ファンに対して作動信号を発信してファンを作動させることで、室内の温度分布を均一化するという作用を有する。
さらに、複数の温度センサにより検出された測定値の中から所望に選択される2つの測定値の差が予め所望に設定された第1の設定値以下の場合に、ファンに対して停止信号を発信することで、ファンの作動が停止され、ファン駆動用の電力を節約するという作用を有する。また、この時、複数の温度センサにより検出された測定値の平均値が求められて、この平均値が所望に設定された第2の設定値を外れた場合には空調設備に対して作動信号が発信される一方で、平均値が所望に設定された第2の設定値の範囲内である場合には空調設備に対して停止信号が発信されることで、空調設備の利用を最小限度にしながら、室内の温度を予め所望に設定された第2の設定値の範囲内に維持するという作用を有する。
請求項2記載の発明である室内温度制御システムは、請求項1記載の室内温度制御システムであって、複数の温度センサは、室内の同一エレベーションにそれぞれ複数個所配設され、複数の温度センサにより検出された測定値の各々に代えて、室内の同一エレベーションに配設された複数のセンサにより検出された測定値の平均値の各々とすることを特徴とするものである。
上記構成の発明は、請求項1記載の発明と同じ作用に加えて、室内の同一エレベーションの複数個所に複数の温度センサを配設することで、室内における温度分布のバラつきの検出精度を高めるという作用を有する。また、室内における温度分布のバラつきの検出精度が高まることにより、ファン及び空調設備の作動と停止がこまめに切り替えられるので、請求項1に記載の発明の場合よりも、室温の均一性を高めるという作用を有する。
本発明の請求項1記載の室内温度制御システムによれば、ファンと空調設備の稼動を最小限度にしながら、室内の温度を予め所望に設定された第2の設定値の範囲内に維持することができる。また、その際の、室内における温度分布における最高温度と最低温度の差を、予め所望に設定された第1の設定値以下にすることができる。
この結果、室内に収容される制御機器を第2の設定値の範囲内に維持することができるので、制御機器を安全に作動させることができる。
また、請求項1記載の発明によればファンと,このファンの作動及び停止の切り替えを行う制御部を備えることで、特に低温時に、室内に収容される制御機器から発せられる熱を利用して室内を加温することもできる。この場合、室内の温度制御に要する電力を節約することができる。
よって、請求項1記載の発明によれば、使用電力量を最少にしながら、制御機器を収容する室内の温度を、均一化するとともに、所望の設定温度の範囲内に維持しておくことができる。
請求項2に記載の発明によれば、制御機器を収容する室内が広くて、各エレベーションに複数個の温度センサを取り付けた場合でも、請求項1記載の発明における演算処理部にかかる負荷を大幅に超えないようにしながら、請求項1記載の発明と同様の効果を発揮させることができる。
本発明の実施例1に係る室内温度制御システムの概念図である。 本発明の実施例1に係る室内温度制御システムの制御工程を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る室内温度制御システムの概念図である。 本発明の実施例2に係る室内温度制御システムの制御工程を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る室内温度制御システムについて実施例1及び実施例2を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例1に係る室内温度制御システムについて図1及び図2を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る室内温度制御システムの概念図である。
まず、図1を参照しながら室内温度制御システム1Aにおける各構成要素の配置について説明する。
図1に示すように、実施例1に係る室内温度制御システム1Aは、建物の室内2に複数の制御機器3が林立するように配設され、この室内2の、例えば、天井近傍に空調設備4が、また、天井にファン5が設けられ、さらに、室内2の壁面2aには、床面2bからの鉛直方向における高さ(エレベーション)を変えながら複数の(少なくとも2つ以上の)温度センサ6〜8が設けられている。そして、空調設備4,ファン5及び温度センサ6〜8は、いずれも、室内2又は室内2の外に配設される制御部9に有線又は無線で接続されており、温度センサ6〜8から制御部9に対して有線又は無線で伝送される室内2温度の検出値に基づいて、制御部9から空調設備4及びファン5に対してそれぞれ制御信号が有線又は無線で発信されるよう構成されている。また、制御部9の内部又は外部は、演算処理部10を備えている。
なお、室内2内に収容される制御機器3は、原子力、火力あるいは水力等による発電プラントにおいて、発電に用いる様々な機器を円滑かつ安全に作動させるためのものであり、制御機器3の作動をスムースにするために、室内2において適切に温度管理を行う必要があった。
また、ここでは、1に示すように、温度センサの配置の一例として、室内2の壁面2aにエレベーションを変えながら3個所に温度センサを配設した場合を例に挙げて説明する。より具体的には実施例1に係る室内温度制御システム1Aにおいては、室内2の天井近傍に温度センサ6を、床面2b近傍に温度センサ7を、さらに、温度センサ6と温度センサ7の中間位置に温度センサ8を設けている。
次に、図1及び図2を参照しながら、実施例1に係る室内温度制御システム1Aにより室内2の温度を制御する手順について説明する。
図2は本発明の実施例1に係る室内温度制御システムの制御工程を示すフローチャートである。なお、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図2に示すように、まず、室内2に配設される温度センサ6〜8によって室温が測定(検出)され(ステップS01)、この検出値が制御部9に送信される。そして、制御部9に接続される演算処理部10において、温度センサ6〜8による測定値の中から所望に選択される2つの測定値の差が演算処理により求められ、この差が予め所望に設定される第1の設定値と比較されて(ステップ02)、第1の設定値を超えている場合には、制御部9からファン5に対して作動信号が発信されて、ファン5が駆動される(ステップS03)。他方、演算処理部10において求められた温度センサ6〜8によるそれぞれの測定値の差が、先の第1の設定値と比較した際にそれ以下の場合には(ステップ02)、制御部9からファン5に対して停止の信号が発信されて、ファン5が停止される(ステップS04)。
ここで、上記ステップS01〜S04について詳細な説明を加える。
室内2に制御機器3が収容される場合、通常、制御機器3は複雑な電子回路から成るので発熱する場合が多く、室内2内において空調設備4が稼動していても可動していなくても、室内2の温度分布はばらついた状態となる。
また、制御機器3の局所において温度の上昇が生じた場合、制御機器3の円滑な作動のためには制御機器3が好適に冷却されることが望ましいが、複数個所において測定された室内2の温度の平均値を基準にして、空調設備4の作動と停止を切り替える場合では、空調設備4を作動させた方が望ましい状況であっても、局所的に温度が高い状態と、局所的に温度が低い場合とが数値上において相殺されて、誤って室内2の温度の平均値が適正な範囲内であると判断されてしまうおそれがある。この場合、空調設備4が作動せず、制御機器3に対する熱負荷が軽減されないという課題があった。
このような事情に鑑み、実施例1に係る室内温度制御システム1Aでは、室内における温度分布のバラつきを是正するために、ファン5により強制的に室内2の空気を撹拌して、室内2の温度が予め所望に設定される第1の設定値の範囲内になるようにしている。
従って、実施例1に係る室内温度制御システム1Aでは、室内2に収容される制御機器3の周囲の温度が概念上ではなく、実質的に理想の温度範囲に近づけられるよう構成されている。
より具体的に説明すると、まず、ステップS01において、図2における温度センサ6〜8によりそれぞれ室内2の各エレベーションにおける温度が検出される。
そして、次の、ステップS02では、演算処理部10において、温度センサ6,7の検出値の差が、温度センサ6,8の検出値の差が、温度センサ7,8の検出値の差(算術差)がそれぞれ求められ、制御部9においてこれら全ての算術差と第1の設定値とが比較され、算術差の少なくとも1つが第1の設定値を超えている場合、室内2の温度分布のバラつきが許容の範囲を超えていると判断され、室内2における室温のバラつきを是正すべく、ステップS03として、制御部9からファン5に対して作動信号が発信されてファン5が作動する。これにより室内2の空気が撹拌されて室内2の温度分布のバラつきが是正される。
他方、先のステップS02において、演算処理部10で求められた算術差が先の第1の設定値以下の場合は、室内2の温度の温度分布のバラつきは許容範囲内と判断されて、制御部9からファン5に対して停止信号が発信される。つまり、ファン5が作動している場合には停止され、ファン5が停止している場合には、そのまま、停止の状態が維持される。
そして、実施例1では、室内2の温度分布のバラつきがある程度小さくなった状態で初めて、室内2の温度が適正か否かを判断する工程に移る。
続いて、図2を参照しながら、ステップS04以降の工程について詳細に説明する。
実施例1に係る室内温度制御システム1Aでは、室内2の温度分布のバラつきが許容の範囲内になってから、温度センサ6〜8における検出値の平均値が演算処理部10において算出されて、その時点の室内2の温度として認定される(ステップS05)。なお、先の工程において、室内2における温度分布のバラつきは十分に是正されているので、室内2の温度は、ステップS05において得られる平均値に近似していると見なせる。
次に、制御部9において、ステップS05において求められた室内2の温度の平均値と、予め所望に設定された第2の設定値(例えば、一定の範囲を有する数値範囲)とが比較され、室温の平均値が第2の設定値の範囲外である場合には、室内2の温度が適正な状態にないと判断されて(ステップS06)、制御部9から空調設備4に対して作動信号が発信されて、空調設備4が作動する(ステップS07)。
他方、室温の平均値が第2の設定値の範囲内である場合には、室内2の温度が適正な状態にあると判断されて(ステップS06)、制御部9から空調設備4に対して停止信号が発信され、空調設備4が稼動している場合には空調設備4が停止し、空調設備4が停止している場合には、その状態が維持される(ステップS08)。
上述のような、実施例1に係る室内温度制御システム1Aによれば、温度センサ6〜8、制御部9及びファン5を備えることで、ファン5の稼動を最小限度にしながら、室内2の温度のバラつきを小さくして均一にすることができる。より具体的には、室内2の温度の温度分布のバラつきを、第1の設定値よりも小さくしておくことができる。
また、室内温度制御システム1Aによれば、温度センサ6〜8、制御部9及び空調設備4を備えることで、室内2の温度を、空調設備4の稼動を最小限度にしながら適切な温度範囲内に維持することができる。
よって、実施例1に記載の発明によれば、室内2の温度を均一化しながら、所望の温度範囲内に維持することができ、その際の空調設備4やファン5の消費電力も最少にすることができる。
さらに、様々な寸法の制御機器3が様々は室内2に配置されているものの、このような室内温度制御システム1Aを設けることで、センサ間の温度差を所望に低くすることができるため、室毎に別個独立に制御機器3の配置を考慮してセンサを配置する必要がなく、画一的にセンサを配置することができる。その一方で、第1の設定値及び第2の設定値を室毎に設定することで、室毎の個別の空調制御も可能である。すなわち、汎用性と専用性の両方発揮させることができるのである。
なお、実施例1に係る室内温度制御システム1Aにおいては、図1に示すように、室内2の壁面2aにエレベーションを変えて3個所に温度センサ6〜8を設けた場合を例に挙げているが、室内2において空調設備4の影響を受けやすい場所と、受けにくい場所とを任意に複数個所選定して、その全てに温度センサを設置してもよい。この場合、より効率的に室内2の温度分布のバラつきを是正することができる。
また、室内2に設けるファン5や空調設備4の吹き出し口の数を1つ以上の複数にしてもよい。この場合も、より効率的に室内2の温度分布のバラつきを是正することができる。
実施例1に係る室内温度制御システム1Aでは、人の居住空間である室内2に対する室内温度制御システムではなく、制御機器3を収容するための室内2のための室内温度制御システムなので、室内2内においてファン5により生じる空気の流れが人に快か不快かを考慮する必要がない。
このため、室内2内に収容される制御機器3の周囲の空気を必要に応じてファン5により効率良く撹拌しつつ、空調設備4によっても適正な温度範囲に保つことができる。
よって、室内2内に収容される制御機器3の過熱によるトラブルや、不具合の発生を防止することができる。
以下に、図3及び図4を参照しながら、実施例2に係る室内温度制御システムについて詳細に説明する。まず、図3を参照しながら実施例2に係る室内温度制御システム1Bの構成について説明する。
図3は本発明の実施例2に係る室内温度制御システムの概念図である。なお、図1又は図2に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例2に係る室内温度制御システム1Bは、先の図1に示す室内温度制御システム1Aとほぼ同じ構成からなるものであるが、室内2の同一エレベーションの複数個所のそれぞれに温度センサが配設され、これらの全ての温度センサが制御部9に有線又は無線により接続されるものである。
より具体的には、室内2の壁面2aにおける天井付近の例えば2個所に温度センサ6a,6bが、また、床面2b近傍の壁面2aの例えば2個所に温度センサ7a,7bが、そして、温度センサ6a,7aの中間位置及び温度センサ6b,7bの中間位置の2個所にそれぞれ温度センサ8a,8bが設けられている。
なお、図3においては、同一のエレベーションに2個所ずつ温度センサを配設する場合を例に挙げて説明しているが、温度センサの数は2つ以上でもよい。
特に、室内2が広い場合には、室内2の広さに応じて多数の温度センサを同一エレベーションに配設してもよい。
なお、実施例2に係る室内温度制御システム1Bにおいては、温度センサの取り付け位置を「同一エレベーション」と記載しているが、これは略同一の概念も含むものであり、厳密に同一である必要はない。
次に、図3,図4を参照しながら実施例2に係る室内温度制御システム1Bにより室内2の温度を制御する手順について説明する。
図4は本発明の実施例2に係る室内温度制御システムの制御工程を示すフローチャートである。なお、図1乃至図3に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例2に係る室内温度制御システム1Bにより室内2の温度を制御する手順は、先に述べた実施例1に係る室内温度制御システム1Aにおける手順とほとんど同じであるので、共通する部分には同じ符号を付した。
より具体的には、実施例2に係る室内温度制御システム1Bは、実施例1に係る室内温度制御システム1Aと比較して、先の図2に示すフローチャートにおけるステップS01とステップS02の間に、ステップS09を備える点が異なっている。
実施例1に係る室内温度制御システム1Aでは、それぞれのエレベーション毎に配設される温度センサは1つのみであったので、ステップS02において、複数の温度センサ6〜8により検出された測定値の中から所望に選択される2つの測定値について,それぞれ算術差を求めて第1の設定値と比較していたが、温度センサの数が増えるにつれ温度センサから得られる検出値の集合から所望の2つの検出値を選ぶ組み合わせの数は等比級数的に増えてしまい、演算処理が煩雑になる。
このような事情に鑑み、実施例2に係る室内温度制御システム1Bでは、先の図2に示すような作業工程のフローチャートの、ステップS01とステップS02の間に、別途ステップS09を設けて(図4を参照)、各エレベーションに設けられる温度センサの平均値を求めて、この平均値をそのエレベーションにおける測定値として見なしている。
なお、室内の同一エレベーションにおける壁面2aでは、通常、空調設備4やファン5からの送風状態は似通っているので、温度センサによる測定値に大きなバラつきが生じることは稀である。従って、異なるエレベーションにおける室温の測定値を平均化する場合に比べて、同一エレベーションにおける室温の測定値を平均化する場合の方が、室温の温度分布のバラつきの検出精度が低下するおそれは低いといえる。
そして、図4に示すように、続くステップS02において、各エレベーション毎の室温の平均値を比較することで、演算処理作業を簡素にしながら室内2の温度分布のバラつきが許容範囲内であるか否かを判定している。
上述のような実施例2に係る室内温度制御システム1Bによれば、先の実施例1に係る室内温度制御システム1Aとあまり変わらない作業量及び負荷により、実施例1に係る室内温度制御システム1Aと同様の効果を発揮させることができる。
また、実施例2に係る室内温度制御システム1Bによれば、温度制御を行う室内が広い場合で、かつ、多数の温度センサを備える場合でも、効率的に室内2の温度制御を行うことができる。
なお、図4に示すような、実施例2に係る室内温度制御システム1Bを用いた作業手順のフローチャートにおいて、ステップS09に替えて以下に示すような工程を組み入れてもよい。
つまり、ステップS09に替えて、室内2の各エレベーションに設けられる複数の温度センサにより検出された測定値の中から所望に選択される2つの測定値の差を求め,その最大値をなす2つの測定値を抽出する工程を設けてもよい。
そして、この工程の後に、図4に示すステップS02において、先の工程において抽出された各エレベーションの2つの測定値の集合の中から、さらに、所望に選択される2つの測定値の差を求めて、この差(算術差)と所望に設定された第1の設定値とを比較して、算術差の値が第1の設定値を超える場合には、ファン5に対して作動信号を発信し、算術差の値が第1の設定値以下の場合にファン5に対して停止信号を発信するよう構成してもよい。
このような変形例に係る室内温度制御システム1Bによれば、室内2内の温度分布のバラつきをより敏感に検知してそれを是正するようにファン5を作動させることができる。
ただし、この場合、実質的にステップS01の後に、ステップS02を2度繰り返すことになるので、演算処理部10への負荷はやや高くなる。しかしながら、室内2に配設される全ての温度センサの測定値の集合の中から、所望の2つの測定値を選択してその差を求める場合に比べると、演算処理部10への負荷を確実に軽減することができる。
以上説明したように、本発明は、火力、水力発電プラント又は原子力プラントの稼働に必要な制御機器を収容する室内の温度を,室温の温度分布のバラつきを小さくしながら適正な温度帯に維持するとともに、その際の消費電力を少なくすることができる室内温度制御システムに関するものであり、他の化学プラント、生物プラント、実験プラント等の施設や建築物に関する分野において利用可能である。
1A,1B…室内温度制御システム 2…室内 2a…壁面 2b…床面 3…制御機器 4…空調設備 5…ファン 6,6a,6b…温度センサ 7,7a,7b…温度センサ 8,8a,8b…温度センサ 9…制御部 10…演算処理部

Claims (2)

  1. 室内にエレベーションを変えて配設される複数の温度センサと、前記室内に暖気又は冷気を送給する空調設備と、前記室内に設けられ,前記室内の空気を撹拌するファンと、前記複数の温度センサと,前記空調設備と,前記ファンに接続されて,前記複数の温度センサの各々から発信される室温データを受信して,必要に応じて演算処理した後,前記空調設備及び前記ファンに対して制御信号を発信する制御部とを有し、
    前記制御部は、その内部又は外部に演算処理部を備え、
    前記複数の温度センサにより検出された測定値の中から所望に選択される2つの測定値の差が予め所望に設定された第1の設定値を超えた場合に,前記ファンに対して作動信号が発信され、
    前記複数の温度センサにより検出された測定値の中から所望に選択される2つの測定値の差が前記第1の設定値以下の場合に,前記ファンに対して停止信号が発信されるとともに,前記演算処理部において,前記複数の温度センサにより検出された測定値の平均値が算出され、
    前記平均値が予め所望に設定された第2の設定値の範囲を外れた場合は,前記空調設備に対して作動信号が発信され、前記平均値が前記第2の設定値の範囲内である場合は,前記空調設備に対して停止信号が発信されることを特徴とする室内温度制御システム。
  2. 前記複数の温度センサは、前記室内の同一エレベーションにそれぞれ複数個所配設され、
    前記複数の温度センサにより検出された測定値の各々に代えて、前記室内の同一エレベーションに配設された複数のセンサにより検出された測定値の平均値の各々とすることを特徴とする請求項1記載の室内温度制御システム。
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