JP5047772B2 - 実装基板製造方法 - Google Patents

実装基板製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5047772B2
JP5047772B2 JP2007330354A JP2007330354A JP5047772B2 JP 5047772 B2 JP5047772 B2 JP 5047772B2 JP 2007330354 A JP2007330354 A JP 2007330354A JP 2007330354 A JP2007330354 A JP 2007330354A JP 5047772 B2 JP5047772 B2 JP 5047772B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
substrate
mark
error
error measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007330354A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009152461A (ja
Inventor
寧典 内藤
功一 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2007330354A priority Critical patent/JP5047772B2/ja
Publication of JP2009152461A publication Critical patent/JP2009152461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5047772B2 publication Critical patent/JP5047772B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Description

本発明は、電子部品をプリント基板等の基板上に実装する作業や、その前段階として基板上に半田等のペーストを塗布する作業等を行うことにより、部品実装基板を製造する実装基板製造方法に関するものである。
部品実装装置では、通常、部品実装用のヘッドと共に移動する基板認識用のカメラが設けられており、このカメラにより基板上のマークを撮像して基板の位置認識を行い、その認識結果に基づき基板に対してヘッドが駆動制御される。その場合、駆動系の機械的要因等により、制御データ上のヘッドの位置と実際のヘッドの位置とには多少の誤差(位置ずれ)が生じるため、ヘッドの駆動制御上、この誤差を補正することが必要となる。ところが、このような誤差はヘッドの可動エリア内で一様でないため、従来は、予め当該エリア内の複数位置で誤差を測定すると共にそのデータ、又は当該誤差を補正するためのデータ(補正用データという)を作成して当該データを記憶させ、実装作業時には、この補正用データに基づき制御データを補正した上でヘッドを駆動することが行われている。
誤差の測定は、マトリクス状にマークを記した測定用の治具プレートを部品搭載エリアに位置決めし、前記カメラにより治具プレート上の各マークを撮像、認識し、制御データに基づくマークの位置(例えば画像中心)と実際のマークの位置との誤差を測定することにより行われる。このような治具プレートには非常に高い精度が要求されるため、部品搭載エリアが広くなると治具プレートが大型化し、コスト高や取扱性の悪化を招くという課題がある。そこで、従来では、部品搭載エリアよりも小型の治具プレートを用い、治具プレートをその一部分が重畳するように移動させながら上記測定が行われている(特許文献1)。
特許第3697948号公報
近年では、複数のヘッドを共通のフレームに搭載したヘッドユニットを構成し、当該ユニットの移動に伴い複数のヘッドを一体に移動させることにより実装効率を高める装置が増えている。この種の装置では、一部のヘッドとカメラとが離間した配置となる。他方、誤差測定では、各ヘッドを各々部品搭載エリア内の任意の位置に移動させることを想定してその範囲内(部品搭載エリアに対応したヘッドユニットの可動エリア内)で誤差測定を行う必要があり、従って、治具プレートの大型化が助長される傾向にある。
そのため、誤差測定に関しては上記特許文献1のような方法が有効となる。ところが、この方法では、上記の通り、治具プレートを移動させて誤差測定を行う必要があるため、この移動が正確に行わなければ補正用データの信頼性が損なわれるというリスクがある。従って、部品の実装精度を高める上では、この点に改善の余地が残されている。
なお、部品実装装置以外にも、半田等の各種ペーストを基板上に塗布する塗布装置や、基板の部品実装状態や前記ペーストの塗布状態を検査する検査装置についても、上記と同様に治具プレートを用いた誤差測定に基づき補正用データを作成することが行われており、同様の課題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであって、治具プレートの小型化を可能とする一方で、測定結果の信頼性を高め、これにより部品の実装等の作業コストの低
廉化及び作業精度の向上を図ることを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の実装基板製造方法は、特定方向に直線状に並ぶ作業用の複数のヘッドを備えた移動可能なヘッドユニットを用い、前記ヘッドにより基板に作業を行うことが可能な所定の作業エリアに載置された基板を前記ヘッドユニットに搭載された基板認識用の撮像手段により認識し、この認識結果に基づきヘッドユニットと当該基板とを相対的に位置決めして当該基板に所定の作業を施す方法であって、前記ヘッドユニットとして前記特定方向における前記複数のヘッドの両外側に第1撮像手段及び第2撮像手段が配置されたものを用い、所定の配列で複数のマークが記された治具プレートを前記作業エリアに配置した上で、制御データに基づき前記ヘッドユニットと治具プレートとを相対的に移動させて前記第1撮像手段により前記マークを撮像して当該マークを認識すると共にその認識位置と制御データに対応する当該マークの位置との誤差を求める第1誤差測定工程、及び前記治具プレートのマークのうち前記第1誤差測定工程において認識したマークの一部又は全部を含む所定のマークを前記第2撮像手段により撮像して当該マークを認識すると共にその認識位置と制御データに対応する当該マークの位置との誤差を求める第2誤差測定工程と、前記第1誤差測定工程及び前記第2誤差測定工程で求めた誤差に基づき前記ヘッドユニットと基板とを相対的に移動させることにより前記ヘッドにより基板に対して所定の作業を施す作業工程と、を含み、前記複数のヘッドのうち前記第1撮像手段に最も近いヘッドを第1ヘッドとする共に前記第2撮像手段に最も近いヘッドを第Nヘッドとしたときに、前記第1誤差測定工程及び前記第2誤差測定工程では、前記第1ヘッドが前記作業エリアの前記特定方向の一方側の端部に位置する状態から前記第Nヘッドが他方側の端部に位置する状態までヘッドユニットを前記特定方向に移動させたときの第1撮像手段の可動エリアと、前記第Nヘッドが前記作業エリアの前記他方側の端部に位置する状態から前記第1ヘッドが前記一方側の端部に位置する状態までヘッドユニットを前記特定方向に移動させたときの第2撮像手段の可動エリアとの重複部分にほぼ等しい大きさの治具プレートを前記作業エリアに配置した上で、当該治具プレート上のマークを各撮像手段により撮像するようにしたものである。
つまり、この方法は、第1撮像手段及び第2撮像手段で共通のマークを撮像、認識すれば、一のマークで制御データ上の異なる位置の誤差測定を行うことができる点に着目したものであり、この方法によれば、治具プレートを作業エリア内に固定的に配置して上記誤差測定を行うようにしながらも、当該誤差測定のために認識すべきマークを集約してその数を削減することができ、治具プレートを小型化することができる。
なお、上記方法において、前記ヘッドは被実装部品を保持して基板上に実装するものであり、前記作業工程では、前記第1誤差測定工程及び第2誤差測定工程で求めた誤差に基づき前記ヘッドユニットと基板とを相対的に移動させることにより前記ヘッドにより基板上に部品を実装するものであってもよいし、又は、前記ヘッドは基板上に半田等のペーストを塗布するものであり、前記作業工程では、前記第1誤差測定工程及び第2誤差測定工程で求めた誤差に基づき前記ヘッドユニットと基板とを相対的に移動させることにより前記ヘッドにより基板上に前記半田等のペーストを塗布するものであってもよい。
本発明によれば、治具プレートを固定的に配置したままで誤差測定を行いながらも治具プレートの小型化を図ることができる。従って、測定結果の信頼性を高めて部品実装等の作業精度の向上を図ると共に、治具プレートの小型低を通じて作業コストの低廉化を図ることができる。また、従来のように治具プレートを移動させる必要がない分、効率的に誤差測定を行うことが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態について図面を用いて説明する。
図1及び図2は、本発明に係る実装基板製造方法が使用される部品実装装置を概略的に示しており、図1は平面図で、図2は正面図で部品実装装置をそれぞれ示している。
これらの図に示すように、部品実装装置の基台10上には、プリント基板搬送用のコンベア12が配置され、プリント基板P(以下、単に基板Pという)が搬送されて所定の作業位置で停止されようになっている。作業位置の下方領域には、実装作業中にバックアップピンにより基板Pを支持する基板支持装置11が配置されている。
コンベア12の両側(図1では上下両側)にはそれぞれフィーダ設置領域13が設けられており、これらフィーダ設置領域13には、例えばテープフィーダ14等の部品供給装置がコンベア12に沿って並列に配置されている。
上記基台10の上方には部品実装用のヘッドユニット15が設けられている。このヘッドユニット15は、前記テープフィーダ14から部品を吸着して作業位置の基板P上に実装し得るように、一定の領域内でコンベア12に沿った方向(X軸方向)およびこれと直交する方向(Y軸方向)にそれぞれ移動可能とされている。すなわち、前記基台には、ヘッドユニット15の支持部材18がY軸方向の固定レール17に沿って移動可能に配置され、この支持部材18上にヘッドユニット15がX軸方向のガイド部材19に沿って移動可能に支持されている。そして、Y軸サーボモータ22により駆動されるボールねじ軸23に支持部材18が螺合装着されることにより、支持部材18のY軸方向の移動が行われる一方、X軸サーボモータ20により駆動されるボールねじ軸21にヘッドユニット15が螺合装着されることにより、ヘッドユニット15のX軸方向の移動が行われるように構成されている。
前記ヘッドユニット15には部品吸着用の複数のヘッド16が搭載されており、当実施形態ではX軸方向(本発明の特定方向に相当する)に並んだ状態で8本のヘッド16が搭載されている。各ヘッド16は、それぞれヘッドユニット15に対して昇降(Z軸方向の移動)およびノズル軸(R軸)回りの回転が可能とされ、Z軸サーボモータを駆動源とする昇降駆動手段およびR軸サーボモータを駆動源とする回転駆動手段によりそれぞれ駆動されるようになっている。また、各ヘッド16には、その先端(下端)に部品吸着用のノズルが装着されており、このノズルの先端に負圧が供給されることにより、この負圧による吸引力で部品を吸着するようになっている。
ヘッドユニット15には、さらに一対の基板撮像ユニット24a,24b(以下、必要に応じて第1撮像ユニット24a、第2撮像ユニット24bという;本発明に係る第1、第2撮像手段に相当する)が搭載され、これら基板撮像ユニット24a,24bが、上記ヘッド16群を挟んでその並び方向(X軸方向)両側に配置されている。これらの基板撮像ユニット24a,24bは、CCDカメラおよび照明装置等からなり、作業位置に搬入される基板Pのフィデューシャルマークや後述する治具プレート30上のマーク32を撮像可能となっている。
一方、前記基台10上には、ヘッドユニット15による吸着部品を画像認識するための部品撮像ユニット25が設けられている。この部品撮像ユニット25も、前記基板撮像ユニット24a,24bと同様にCCDカメラおよび照明装置等からなり、部品吸着後、ヘッドユニット15が部品撮像ユニット25上方に配置されることにより、各ノズルよる吸着部品をその下側から撮像可能となっている。
以上のような構成により、この部品実装装置では、次のようにして部品の実装が行われる。まず、コンベア12の作動により基板Pが作業位置に搬入されると共に、基板支持装置11により基板Pが位置決め、固定される。
こうして基板Pが基板支持装置11により支持されると、ヘッドユニット15がフィーダ設置領域13に移動して各ヘッド16による部品の吸着が行われる。具体的には、テープフィーダ14の上方にヘッド16が配置され、当該ヘッド16の昇降動作に伴いテープ内の部品がノズルにより吸着して取出される。この際、可能な場合には、複数のヘッド16により複数のテープフィーダ14から同時に部品の取り出しが行われる。なお、最初の部品吸着時には、基板撮像ユニット24a,24bによる基板P上のフィデューシャルマークの撮像、認識が併せて行われ、これにより基板Pの位置が認識される。
部品の吸着が完了すると、ヘッドユニット15がフィーダ設置領域13から作業位置に移動する。この移動途中、ヘッドユニット15が部品撮像ユニット25上を通過することにより各ヘッド16に吸着された部品がそれぞれ撮像され、その画像データに基づいて各ヘッド16による部品の吸着状態(吸着ずれ)が調べられ、この吸着ずれ量、基板Pの位置および後述する補正テーブルのデータ(補正値)に基づいてヘッドユニット15が駆動制御される。これにより基板P上の最初の実装ポイントにヘッド16が位置決めされる。そして、当該ヘッド16の昇降に伴い最初の部品が基板P上に実装され、以後、ヘッドユニット15が間欠的に実装ポイントに移動しながら順次残りの吸着部品が基板P上に実装されることとなる。
なお、このような実装動作において、制御データ上のヘッドユニット15の位置と実際のヘッドユニット15の位置とには、駆動系の機械的要因によって誤差(位置ずれ)が生じるため、この誤差を補正した上で、ヘッドユニット15を駆動制御することが必要となる。しかし、このような誤差は、部品搭載エリア内(すなわち、予め設定されている部品搭載が可能なエリア(基板Pの大きさ)内:本発明の作業エリアに相当する)において必ずしも一様ではない。
そこで、この部品実装装置では、基板Pの生産前(装置出荷時やメンテナンス時)に、部品搭載エリアに対応したヘッドユニット15の可動エリア内、つまり各ヘッド16を各々部品搭載エリア内の任意の位置に移動させることを想定した場合のヘッドユニット15の可動範囲内で、所定位置毎に誤差測定を行うと共に、この誤差を補正するための補正値を所定位置毎に求め、そのデータ(補正テーブルという;本発明に係る補正用データに相当する)を記憶させるキャリブレーション処理を予め実行しておき、部品の実装作業時には、この補正テーブルに基づき上記誤差を補正した上で基板Pに対してヘッド16を位置決めするように構成されている。
キャリブレーション処理は、図3に示すように、治具プレート30を部品搭載エリアLE内の中央にセットしたのち、所定の操作入力が行われることにより図外のコントローラの制御に基づき実行される。
図4は、治具プレート30の一例を示している。当該治具プレート30は、硬質で、かつ熱変形を生じ難い材質、例えばガラスやセラミック等からなる矩形基板の表面に、縦横所定の間隔でマトリクス状にマーク32が記されたものであり、この治具プレート30は、位置決め誤差や測定誤差を極力排除し得るように形状寸法や各マーク32の位置が高い精度で製作されている。
治具プレート30は、部品搭載エリアLEに対応したヘッドユニット15の可動エリア内で各位置の誤差を測定し得るようにその大きさが設定されている。具体的には、図5に示すように、各ヘッド16を、第1撮像ユニット24aに近い側から順に第1ヘッド16a、第2ヘッド16b…第8ヘッド16hとしたときに、同図(a)に示すように、第1ヘッド16aが部品搭載エリアLEの左端部に位置する状態から第8ヘッド16hが部品搭載エリアLEの右端部に位置する状態に亘ってヘッドユニット15を移動させたときの第1撮像ユニット24aの可動エリアE1と、同図(b)に示すように、上記同様にヘッドユニット15を移動させるときの第2撮像ユニット24bの可動エリアE2との重複部分と等しい大きさ(図3参照)に設定されている。
つまり、基板撮像ユニット24a,24bを使い分ければ、同じ位置(マーク32)を撮像した場合でもヘッドユニット15の異なる位置の誤差を測定することが可能となる。そして、上記のように、第1撮像ユニット24aの可動エリアE1と第2撮像ユニット24bの可動エリアE2とには重複部分があるため、この部分についてその一部又は全部の位置(マーク32)を異なる基板撮像ユニット24a,24bで撮像することで、部品搭載エリアLEに対応するヘッドユニット15の可動エリア内の各位置の誤差を測定することが可能となる。従って、治具プレート30は、上記の通り第1撮像ユニット24aの可動エリアE1と第2撮像ユニット24bの可動エリアE2との重複部分に対応する大きさに設定されている。
次に、キャリブレーション処理の手順について図6のフローチャートに従って説明する。
この処理では、まず、第1撮像ユニット24aを用いたマーク32の画像認識に基づき誤差測定が行われる。すなわち、コントローラ内のデータ記憶部に記憶されている上記補正データのうち、最初の測定位置に対応する補正値が読み出され、制御データと当該補正値とに基づきヘッドユニット15が駆動される(ステップS1,S3)。これにより最初のマーク32の上方に第1撮像ユニット24aが配置される。なお、補正値(ΔXn,ΔYn)の初期値は(0,0)であり、出荷段階で初めてキャリブレーション処理が実行される場合には、ステップS1では補正値として初期値が読み出される。
そして、第1撮像ユニット24aによる当該マーク32の撮像及びマーク認識が行われ、制御データに基づくマーク32の位置と実際のマーク32の位置との誤差がコントローラにより求められ、その値が記憶される(ステップS5,S7)。具体的には、マーク32の画像データにおける撮像(画像)中心とマーク32の中心位置とのずれ量が求められ、その値が記憶される。
次いで、第1撮像ユニット24aにより認識すべき全てのマーク32の認識(誤差測定)が終了したかが判断され(ステップS9)、ここで、NOと判断された場合には、ステップS1に移行され、予め定められた順序に従って、次のマーク32の認識が同様にして行われる。
こうして例えば図4中に実線矢印で示すように、第1撮像ユニット24aによるマーク32の撮像、認識が順次行われ、ステップS9でYESと判定されると、次に、第2撮像ユニット24bを用いたマーク32の画像認識に基づき誤差測定が行われる。この測定は、第1撮像ユニット24aを用いたマーク32の画像認識と同様に、予め定められた最初のマーク32の上方に第2撮像ユニット24bが配置され、所定の順序に従ってマーク32の認識が行われると共に、制御データに基づくマーク32の位置と実際のマーク32の位置との誤差が求められ、その値が記憶されることにより行われる(ステップS11〜ステップS19)。この場合、例えば図4中に点線矢印で示すように、第1撮像ユニット24aによる測定終着点から逆戻りに進行しながら第2撮像ユニット24bにより順次マーク32の撮像、認識が行われる。
そして、第2撮像ユニット24bにより認識すべき全てのマーク32の認識(誤差測定)が終了すると(ステップS19でYES)、ステップS7,17で記憶された測定結果が読み出され、その測定結果と現在補正テーブルに記憶されている補正値とに基づき、ヘッドユニット15の可動エリア内の各測定位置の補正値が新たに求められることにより前記補正テーブルが更新され、更新後の補正テーブルが前記データ記憶部に記憶される(ステップS21〜S25)。これにより一連のキャリブレーション処理が終了する。なお、この例では、ステップS1〜S9が本発明に係る第1誤差測定工程に相当し、ステップS11〜S19が同第2誤差測定工程に相当する。
以上のように、この部品実装装置のキャリブレーション処理では、治具プレート32を固定的に配置して上記キャリブレーション処理を行うようにする一方で、ヘッドユニット15に搭載した第1、第2の一対の基板撮像ユニット24a,24bを用いて共通のマーク32を撮像、認識することにより、誤差測定のために認識すべきマーク32を集約してその数を削減するようにしているので、治具プレート32を固定的に配置してキャリブレーション処理を行いながらも治具プレート32を小型化することができる。具体的には、一つの撮像手段(例えば第1撮像ユニット24a又は第2撮像ユニット24bの何れか一方)だけを使ってキャリブレーション処理を行うとすれば、図5(a)又は同図(b)に示すエリアE1,E2(>部品搭載エリアLE)に相当する大型の治具プレートが必要となるが、当実施形態のように、第1、第2の一対の基板撮像ユニット24a,24bを用いて共通のマーク32を撮像、認識する場合には、図3に示すように、部品搭載エリアLEよりも小型の治具プレート32を用いてキャリブレーション処理を行うことができる。
従って、治具プレート32を固定的に配置したままでキャリブレーション処理を行うことにより測定結果の信頼性を高めて実装精度の向上を図ることができる一方で、治具プレート32の小型化を通じて実装コストの低廉化を図ることもできる。加えて、キャリブレーション処理において従来のように治具プレートを移動させる必要が無くなる分、効率的にキャリブレーション処理を実施することができるという利点もある。
なお、実施形態中では詳細に説明していないが、治具プレート30におけるX軸方向の長さ寸法がヘッドユニット15の同長さ寸法よりも大きい場合、つまり、治具プレート30上の複数のマーク32を基板撮像ユニット24a,24bにより同時に撮像できるような場合には、第1撮像ユニット24a又は第2撮像ユニット24bの何れか一方によりマーク認識を行って誤差を求めるようにすればよい。
また、上記実施形態の部品実装装置(実装基板製造方法)では、ヘッドユニット15に一対の基板撮像ユニット24a,24bが搭載されている例について説明したが、勿論、ヘッドユニット15に3つ以上の基板撮像ユニットを搭載してキャリブレーション処理を行うようにしてもよい。このような構成(方法)によれば、共通のマーク32を3つ以上の基板撮像ユニットで撮像することにより、認識すべきマークをより集約してその数を削減することができ、より一層、治具プレート30の小型化を図ることが可能となる。
なお、本発明は、上記のような部品実装装置以外にも、例えばディスペンサ(塗布装置)や基板検査装置についても適用可能である。これらの装置は、部品実装装置に類似した構成を有しており、具体的には、上記ディスペンサは、前記ヘッドとしてペースト塗布用のノズルを具備したディスペンスヘッドを備え、このディスペンサヘッドにより基板上の所定位置に各種ペーストをスポット的に塗布する。一方、基板検査装置は、前記ヘッドとして撮像ユニット(検査ユニット)を備え、この撮像ユニットにより基板上を撮像し、その画像データに基づき部品の実装状態やペーストの塗布状態等、所定の検査を実行する。
これらディスペンサや基板検査装置についても、実施形態と同様に、キャリブレーション処理を事前に実行して補正テーブルを作成し、当該補正テーブルに基づいてヘッドユニットが駆動制御される。従って、ディスペンサについては、ヘッドユニットに一対の基板認識ユニットを搭載し、これら基板認識ユニットを用いてキャリブレーション処理を実行し、他方、基板検査装置については、上記撮像ユニットとして一対の撮像ユニットを設け、これら基板認識ユニットを用いてキャリブレーション処理を実行することで、部品実装装置の場合と同様に、誤差測定結果の信頼性を高めてペースト塗布等の作業精度の向上を図ると共に、治具プレートの小型低を通じて作業コストの低廉化を図ることが可能となる。
本発明が適用される部品実装装置の概略を示す平面図である。 部品実装装置の正面図である。 作業位置にセットされた状態の治具プレートおよび撮像ユニットによる当該プレートに記されたマークの認識動作を説明する図である。 部品搭載エリア、治具プレート及びヘッドユニットの関係を示す平面模式図である。 各撮像ユニットの可動(撮像)エリアを示す模式図であり、(a)は、第1撮像ユニットの可動エリアを示す図で、(b)は、第2撮像ユニットの可動エリアを示す図である。 キャリブレーション処理の手順を示すフローチャートである。
15 ヘッドユニット
16 ヘッド
24a 基板撮像ユニット(第1撮像ユニット)
24b 基板撮像ユニット(第2撮像ユニット)
30 治具プレート
32 マーク
P プリント基板

Claims (3)

  1. 特定方向に直線状に並ぶ作業用の複数のヘッドを備えた移動可能なヘッドユニットを用い、前記ヘッドにより基板に作業を行うことが可能な所定の作業エリアに載置された基板を前記ヘッドユニットに搭載された基板認識用の撮像手段により認識し、この認識結果に基づきヘッドユニットと当該基板とを相対的に位置決めして当該基板に所定の作業を施す方法であって、
    前記ヘッドユニットとして前記特定方向における前記複数のヘッドの両外側に第1撮像手段及び第2撮像手段が配置されたものを用い、所定の配列で複数のマークが記された治具プレートを前記作業エリアに配置した上で、制御データに基づき前記ヘッドユニットと治具プレートとを相対的に移動させて前記第1撮像手段により前記マークを撮像して当該マークを認識すると共にその認識位置と制御データに対応する当該マークの位置との誤差を求める第1誤差測定工程、及び前記治具プレートのマークのうち前記第1誤差測定工程において認識したマークの一部又は全部を含む所定のマークを前記第2撮像手段により撮像して当該マークを認識すると共にその認識位置と制御データに対応する当該マークの位置との誤差を求める第2誤差測定工程と、
    前記第1誤差測定工程及び前記第2誤差測定工程で求めた誤差に基づき前記ヘッドユニットと基板とを相対的に移動させることにより前記ヘッドにより基板に対して所定の作業を施す作業工程と、を含み、
    前記複数のヘッドのうち前記第1撮像手段に最も近いヘッドを第1ヘッドとする共に前記第2撮像手段に最も近いヘッドを第Nヘッドとしたときに、前記第1誤差測定工程及び前記第2誤差測定工程では、前記第1ヘッドが前記作業エリアの前記特定方向の一方側の端部に位置する状態から前記第Nヘッドが他方側の端部に位置する状態までヘッドユニットを前記特定方向に移動させたときの第1撮像手段の可動エリアと、前記第Nヘッドが前記作業エリアの前記他方側の端部に位置する状態から前記第1ヘッドが前記一方側の端部に位置する状態までヘッドユニットを前記特定方向に移動させたときの第2撮像手段の可動エリアとの重複部分にほぼ等しい大きさの治具プレートを前記作業エリアに配置した上で、当該治具プレート上のマークを各撮像手段により撮像することを特徴とする実装基板製造方法。
  2. 請求項1に記載の実装基板製造方法において、
    前記ヘッドは被実装部品を保持して基板上に実装するものであり、前記作業工程では、前記第1誤差測定工程及び第2誤差測定工程で求めた誤差に基づき前記ヘッドユニットと基板とを相対的に移動させることにより前記ヘッドにより基板上に部品を実装することを特徴とする実装基板製造方法。
  3. 請求項1に記載の実装基板製造方法において、
    前記ヘッドは基板上に半田等のペーストを塗布するものであり、前記作業工程では、前記第1誤差測定工程及び第2誤差測定工程で求めた誤差に基づき前記ヘッドユニットと基板とを相対的に移動させることにより前記ヘッドにより基板上に前記半田等のペーストを塗布することを特徴とする実装基板製造方法。
JP2007330354A 2007-12-21 2007-12-21 実装基板製造方法 Active JP5047772B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007330354A JP5047772B2 (ja) 2007-12-21 2007-12-21 実装基板製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007330354A JP5047772B2 (ja) 2007-12-21 2007-12-21 実装基板製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009152461A JP2009152461A (ja) 2009-07-09
JP5047772B2 true JP5047772B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=40921242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007330354A Active JP5047772B2 (ja) 2007-12-21 2007-12-21 実装基板製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5047772B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5338767B2 (ja) * 2010-08-05 2013-11-13 パナソニック株式会社 電子部品実装装置のキャリブレーション方法
JP5918622B2 (ja) * 2012-05-11 2016-05-18 ヤマハ発動機株式会社 部品または基板の作業装置および部品実装装置
JP5852505B2 (ja) * 2012-05-14 2016-02-03 ヤマハ発動機株式会社 部品または基板の作業装置および部品実装装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004319662A (ja) * 2003-04-15 2004-11-11 Yamagata Casio Co Ltd 電子部品搭載装置及びその組込機器又は周辺装置
JP2005353750A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Juki Corp 電子部品搭載装置の保守管理装置
JP2006041260A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Juki Corp 電子部品搭載装置のノズル位置補正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009152461A (ja) 2009-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4692268B2 (ja) 電子部品実装システムおよび電子部品実装方法
JP4237158B2 (ja) 実装基板製造装置および製造方法
WO2013187321A1 (ja) 塗布装置
JP4416899B2 (ja) 部品の実装位置補正方法および表面実装機
JP4648964B2 (ja) マーク認識システム、マーク認識方法および表面実装機
JP5047772B2 (ja) 実装基板製造方法
JP4824641B2 (ja) 部品移載装置
JP3273697B2 (ja) 実装機の位置補正方法及び装置
JP2008198730A (ja) 表面実装機、スクリーン印刷装置及び実装ライン
KR100740232B1 (ko) Pcb패널의 불량 단품 교체장치
WO2014155658A1 (ja) 生産設備
JP2009016673A5 (ja)
JP4781945B2 (ja) 基板処理方法および部品実装システム
JP4824739B2 (ja) 部品実装装置および部品実装方法
JP2005197564A (ja) 表面実装機
JP2009212251A (ja) 部品移載装置
JP2017092342A (ja) 導電性ボールを搭載するシステム
KR20010029806A (ko) 볼 장착장치용으로서 사용되는 피가공물과 헤드의위치결정장치 및 위치결정방법, 플럭스 저장장치,장착헤드, 전사헤드 및 플럭스 전사방법
JP4091950B2 (ja) 部品の実装位置補正方法および表面実装機
JP2007042766A (ja) 電子部品の実装装置および実装方法
JP5999544B2 (ja) 実装装置、実装位置の補正方法、プログラム及び基板の製造方法
JP2006310647A (ja) 表面実装機および部品実装方法
JP2008010554A (ja) 基板の処理装置および部品実装システム
US6315185B2 (en) Ball mount apparatus
JP3499316B2 (ja) 実装機の校正データ検出方法及び実装機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120718

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5047772

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250