JP5038860B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents
液体洗浄剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5038860B2 JP5038860B2 JP2007296815A JP2007296815A JP5038860B2 JP 5038860 B2 JP5038860 B2 JP 5038860B2 JP 2007296815 A JP2007296815 A JP 2007296815A JP 2007296815 A JP2007296815 A JP 2007296815A JP 5038860 B2 JP5038860 B2 JP 5038860B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid detergent
- detergent composition
- content
- mass
- skin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Description
したがって、N−アシルアミノ酸塩等のアニオン性界面活性剤を含む液体洗浄剤において、皮膚へのマイルド性を維持しながら、低温安定性、及び泡質のよさを改善することのできる技術は、未だ求められているのが現状である。
<1> (A)N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤と、
(B)両性界面活性剤と、
(C)平均分子量1000〜20000のポリエチレングリコールと
を含有し、前記(C)ポリエチレングリコールの含有量が、0.05〜5.0質量%であり、かつ、前記(A)N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤の含有量に対する、前記(B)両性界面活性剤の含有量が、質量比で、(B)/(A)=2〜15であることを特徴とする液体洗浄剤組成物である。
<2> 前記(A)N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤、及び、前記(B)両性界面活性剤の合計含有量に対する、(C)ポリエチレングリコールの含有量が、質量比で、(C)/[(A)+(B)]=0.01〜1.0である前記<1>に記載の液体洗浄剤組成物である。
<3> pHが、4〜7である前記<1>から<2>のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物である。
<4> フォーマー容器に充填されてなる前記<1>から<3>のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物である。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(A)N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤と、(B)両性界面活性剤と、(C)平均分子量1000〜20000のポリエチレングリコール(本明細書中において、単に「ポリエチレングリコール」と称することがある)とを含有してなり、更に必要に応じて、適宜その他の成分を含有してなる。
前記N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤は、主に、前記液体洗浄剤組成物の、皮膚へのマイルド性(洗浄後の肌のかさつきのなさ等)、及び、泡質のよさ(泡のキメ細かさ、泡のクリーミーさ等)を向上させる目的で配合される。
前記N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、N−ラウロイル−β−アラニン又はその塩、N−ミリスチル−β−アラニン又はその塩、N−ココイル−β−アラニン又はその塩、N−ラウロイルグルタミン酸又はその塩、N−ココイルグリシン又はその塩、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン又はその塩、N−ミリストイル−N−メチル−β−アラニン又はその塩、N−ラウロイル−N−メチルグリシン又はその塩、N−ミリストイルグルタミン酸又はその塩、N−ラウロイルアスパラギン酸又はその塩、N−ココイルアラニン又はその塩、N−ココイルグルタミン酸又はその塩などが挙げられる。また、N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤には、L体、D体、ラセミ体があるが、前記(A)成分としては、これらのいずれをも使用することができる。
前記塩としては、アルカリ金属塩、アルカノールアミン塩などが挙げられる。前記アルカリ金属塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などが挙げられ、前記アルカノールアミン塩としては、例えば、モノエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩などが挙げられる。
これらの中でも、前記(A)成分としては、皮膚へのマイルド性、低温安定性、及び、泡質のよさに優れる点で、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム、N−ココイルグルタミン酸ナトリウムが好ましい。
なお、前記N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤におけるアミノ酸としては、カルボキシル基を有するものに限定され、即ち、タウリンは含まれない。前記N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤に代えて、N−アシルタウリン型アニオン性界面活性剤を用いた場合では、前記液体洗浄剤組成物の泡質のよさに劣るという問題がある(比較例8参照、後述)。
前記N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記液体洗浄剤組成物中、0.1〜2質量%が好ましく、0.3〜1.7質量%がより好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満であると、泡質が劣化することがあり、2質量%を超えると、低温で析出することがある。一方、前記含有量が、より好ましい範囲内であると、泡のきめ細かさ、及び、低温安定性により優れる点で、有利である。
前記両性界面活性剤は、主に、前記液体洗浄剤組成物の、泡質のよさ(泡のキメ細かさ、泡のクリーミーさ等)、及び、低温安定性を向上させる目的で配合される。
前記両性界面活性剤としては、特に制限はなく、通常の洗浄剤に用いられるものの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、イミダゾリン型(アミドアミン型)、アミドアミノ酸塩、カルボベタイン型(アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン)、スルホベタイン型(アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン)等の両性界面活性剤が挙げられる。
前記イミダゾリン型の両性界面活性剤としては、例えば、ステアロイルアミドアミン、ヤシ油アルキル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。前記カルボベタイン型の両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタインとして、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等、アルキルアミドベタインとして、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピル酢酸ベタイン等が挙げられる。前記スルホベタイン型の両性界面活性剤としては、例えば、アルキルスルホベタインとして、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン等、アルキルヒドロキシスルホベタインとして、ラウリルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。これらの中でも、低温安定性に優れる点で、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピル酢酸ベタインが好ましい。
前記両性界面活性剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記液体洗浄剤組成物中、0.4〜18質量%が好ましく、4〜13質量%がより好ましい。前記含有量が、0.4質量%未満であると、低温安定性に劣ることがあり、18質量%を超えると、肌のかさつきのなさに劣ることがある。一方、前記含有量が、より好ましい範囲内であると、泡質のよさ、低温安定性、及び、皮膚へのマイルド性により優れる点で、有利である。
前記液体洗浄剤組成物中、前記(A)N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤の含有量に対する、前記(B)両性界面活性剤の含有量は、質量比で、(B)/(A)=2〜15であり、4〜10が好ましく、5〜9がより好ましい。前記(B)/(A)が、2未満であると、低温安定性に劣るなどの問題があり、15を超えると、泡質のよさに劣るなどの問題がある。一方、前記(B)/(A)がより好ましい範囲内であると、低温安定性、及び、泡質のよさにより優れる点で、有利である。
また、前記液体洗浄剤組成物中、前記(A)N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤、及び、前記(B)両性界面活性剤の合計含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、(A)+(B)=0.5〜20質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい。前記合計含有量が、0.5質量%未満であると、泡質のよさに劣ることがあり、20質量%を超えると、皮膚へのマイルド性に劣ることがある。一方、前記合計含有量がより好ましい範囲内であると、泡質のよさ、及び、皮膚へのマイルド性により優れる点で、有利である。
前記ポリエチレングリコールは、主に、前記液体洗浄剤組成物の、泡質のよさ(泡のキメ細かさ、泡のクリーミーさ等)を向上させる目的で配合される。
ここで、前記ポリエチレングリコールとしては、平均分子量が1000〜20000のものを使用する。中でも、平均分子量が4000〜20000のもの(具体的には、例えば、平均分子量4000、6000、20000のもの)を使用することが好ましく、平均分子量が4000〜6000のもの(具体的には、例えば、平均分子量4000、6000のもの)を使用することがより好ましい。前記平均分子量が、1000未満であると、泡質のよさに劣るなどの問題があり、20000を超えると、水に溶けにくく、製造時のハンドリング性に劣るなどの問題がある。一方、前記平均分子量が、より好ましい範囲内であると、泡質のよさ、及び、製造時のハンドリング性により優れる点で、有利である。
なお、前記平均分子量の測定方法は医薬部外品原料規格2006(株式会社薬事日報社)p.1383収載の試験法に従う。具体的には、以下のようにして平均分子量の測定を行う。ポリエチレングリコール試料約6gを精密に量り、約200mLの耐圧共栓瓶に入れ、ピリジン約25mLを加え、加温して溶かし、放冷する。別に無水フタル酸42gをとり、新たに蒸留したピリジン300mLを正確に量って入れた1Lの遮光した共栓瓶に加え、強く振り混ぜて溶かした後、16時間以上放置する。この液25mLを正確に量り、先の耐圧共栓瓶に加え密栓し、丈夫な布でこれを包み、あらかじめ98±2℃に加熱した水浴中に入れる。この際、瓶の中の液が水浴中に浸るようにする。98±2℃で30分間保った後、水浴から瓶を取り出し、室温になるまで空気中で放冷する。次に0.5mol/L水酸化ナトリウム液50mLを正確に加え、この液につき、0.5mol/L水酸化ナトリウム液で滴定する(指示薬:フェノールフタレインのピリジン溶液(1→100)5滴)。ただし、滴定の終点は、液が15秒間持続する赤色を呈するときとする。同様の方法で空試験を行い、平均分子量を下記式で求める。
平均分子量=S×4000/(a−b)
S:試料の量(g)
a:空試験における0.5mol/L水酸化ナトリウム液の消費量(mL)
b:試料の試験における0.5mol/L水酸化ナトリウム液の消費量(mL)
前記ポリエチレングリコールの含有量としては、前記液体洗浄剤組成物中、0.05〜5.0質量%であり、0.2〜3.0質量%が好ましい。前記含有量が、0.05質量%未満であると、泡質のよさに劣るなどの問題があり、5.0質量%を超えると、低温安定性に劣るなどの問題がある。一方、前記含有量が、好ましい範囲内であると、泡質のよさ、及び、低温安定性により優れる点で、有利である。
前記液体洗浄剤組成物中、前記(A)N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤、及び、前記(B)両性界面活性剤の合計含有量に対する、(C)ポリエチレングリコールの含有量は、質量比で、(C)/[(A)+(B)]=0.01〜1.0が好ましく、0.04〜0.2がより好ましい。前記(C)/[(A)+(B)]が、0.01未満であると、泡質のよさに劣ることがあり、1.0を超えると、低温安定性に劣ることがある。一方、前記(C)/[(A)+(B)]がより好ましい範囲内であると、泡質のよさ、及び、低温安定性により優れる点で、有利である。
前記液体洗浄剤組成物は、前記(A)〜(C)成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲内で、その他の成分を含有することができる。前記その他の成分としては、特に制限はなく、通常の洗浄剤に用いられるものの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、油分、シリコーン類、低級/高級アルコール、多価アルコール等のアルコール類、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、アクリル樹脂分散液、ビタミン等の薬剤、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、動植物抽出物又はその誘導体、色素、香料(香料組成物)、顔料、無機粉体、粘土鉱物、ナイロン、ポリエチレン等の水不溶性ポリマー粉体などが挙げられる。
前記多価アルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プロピレングリコール(PG)、1,3−ブチレングリコール(BG)、グリセリンなどが挙げられる。前記多価アルコールを配合することで、前記液体洗浄剤組成物の、皮膚へのマイルド性、及び、泡質のよさを、より向上させることが可能となる。
前記多価アルコールは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記多価アルコールの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記液体洗浄剤組成物中、10〜30質量%が好ましい。前記含有量が、10質量%未満であると、皮膚へのマイルド性や、泡質のよさに劣ることがあり、30質量%を超えると、すすぎ時やすすぎ後に肌のべたつきを生じてしまうことがある。
前記香料組成物とは、香料成分、香料用溶剤、及び、香料安定化剤からなる混合物である。
前記香料組成物は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記香料組成物の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記液体洗浄剤組成物中、0.005〜40質量%が好ましく、0.01〜10質量%がより好ましい。
前記香料用溶剤の含有量としては、前記香料組成物中、0.1〜99質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましい。
前記香料安定化剤の含有量としては、前記香料組成物中、0.0001〜10質量%が好ましく、0.001〜5質量%がより好ましい。
前記液体洗浄剤組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記(A)〜(C)成分と、前記その他の成分と、水とを混合することにより製造することができる。より具体的には、水に、前記(A)〜(C)成分、前記その他の成分を順次投入し、常温(15〜25℃)で攪拌することにより、前記液体洗浄剤組成物を得ることができる。前記攪拌に用いる装置としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、剪断力と、全体混合できる複数の攪拌羽根(プロペラ、タービン、ディスパー等)を備えた攪拌装置などを利用することができる。
前記液体洗浄剤組成物を製造するにあたり、前記各成分は、単独で使用してもよく、また、2種以上の成分を含む混合物を使用してもよい。
前記液体洗浄剤組成物のpHは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、4〜7が好ましく、5〜7がより好ましい。前記pHが、4未満であると、フォーマー容器からの排出性や、低温安定性に劣ることがあり、7を超えると、皮膚へのマイルド性に劣ることがある。一方、前記pHが、より好ましい範囲内であると、低温安定性、及び、皮膚へのマイルド性により優れる点で、有利である。なお、前記pHは、pHメーター(HM−30G/東亜電波工業(株)製)を用い、25℃で測定した値である。
前記液体洗浄剤組成物のpHは、例えば、所望のpH調整剤を用いて調整することができる。前記pH調整剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、クエン酸などが好適である。
前記液体洗浄剤組成物の性状は、常温(15〜25℃)で液体状であることが好ましい。
前記液体洗浄剤組成物の粘度は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、後述するようなフォーマー容器及び多孔質膜体を使用する際、より具体的には、例えば、ノズル部を押し下げることによって泡を吐出できるポンプフォーマー容器と、200メッシュの多孔質膜体2枚を使用する際において、使用する温度条件下で、1〜30mPa・sが好ましく、1〜20mPa・sがより好ましい。
前記液体洗浄剤組成物は低温下で増粘する傾向にあるが、冬季等で通常に想定される低温下でも問題なく泡として吐出して使用するためには、冬季等の低温下と同じ条件下、例えば5℃においても、その粘度が30mPa・s以下であることが好ましく、20mPa・s以下であることがより好ましい。
なお、前記粘度は、東京計器(株)の粘度計により、25℃、No.3のローターを使用し、30rpmで60秒間測定した値である。
前記液体洗浄剤組成物は、液体洗浄剤組成物を泡状に吐出させるフォーマー容器充填用液体洗浄剤組成物として好適である。
前記フォーマー容器としては、例えば、ノンガス型の泡吐出容器などが挙げられる。前記ノンガス型の泡吐出容器としては、液体洗浄剤組成物を空気と混合して発泡状態で吐出できるものであれば特に限定されず、例えば、ボトル胴部を手で圧搾することによって泡を吐出できるスクイズフォーマー容器、ノズル部を押し下げることによって泡を吐出できるポンプフォーマー容器等が挙げられ、目的に応じて適宜選択することができる。このようなフォーマー容器としては、例えば、大和製罐株式会社製、株式会社吉野工業所製のフォーマー容器等を使用することができる。また、前記フォーマー容器としては、例えば、特開平7−315463号公報、特開平8−230961号公報、及び、特開2005−193972号公報に記載されたフォーマー容器等を使用することもできる。
前記液体洗浄剤組成物の用途としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ボディソープ、ハンドソープ、洗顔料等の皮膚洗浄料に適用することができる。中でも、前記液体洗浄剤組成物は、皮膚へのマイルド性、低温安定性、及び泡質のよさに優れることから、幼児や若い女性、年配の人や、乾燥肌、敏感肌の人用の皮膚洗浄料として、特に好適である。
下記表1〜3に示す組成に従い、実施例1〜16、及び、比較例1〜8の液体洗浄剤組成物を常法に準じて調製した。具体的には、精製水中に、(A)〜(C)成分、及び、共通成分を順次投入し、プロペラで攪拌し、常温(25℃)で調製した。調製した各液体洗浄剤組成物のpHを、pHメーター(HM−30G/東亜電波工業(株)製)を利用し、25℃で測定した。
調製した各液体洗浄剤組成物について、以下のようにして、低温安定性、泡のキメ細かさ(泡質のよさ)、及び、洗浄後の肌のかさつきのなさ(皮膚へのマイルド性)を評価した。結果を表1〜3に併せて示す。
硬質透明ガラス瓶50mlに、上記で調製した液体洗浄剤組成物を充填し、5℃に1週間保存して、下記の基準で評価した。
−低温安定性の評価基準−
◎:外観が透明で析出物なし。
○:ごく微かに濁っているが析出物なし。
△:やや白濁し、析出物が少しある。
×:析出物が多く認められる。
ノンガス型のポンプフォーマー容器(吉野工業製、200メッシュ、2枚)に、上記で調製した液体洗浄剤組成物を400mL充填し(容量500mL容器)、このフォーマー容器から1プッシュ(約1g)を手に採り、腕を洗浄する時の泡のキメ細かさを評価した。評価は、評価精度の高い専門パネラー10名で行い、下記評価基準で評価した点数について、10名の平均値を算出した。算出した平均値に基づき、下記の判定基準により泡のキメ細かさを判定した。なお、参考として、下記の判定基準で「◎」、「○」、「△」、「×」と判定された液体洗浄剤組成物のそれぞれの泡の状態の一例を、図1に示した。
−泡のキメ細かさの評価基準−
5点:非常にキメ細かい。
4点:ややキメ細かい。
3点:普通。
2点:ややキメ細かくない。
1点:キメ細かくない。
−泡のキメ細かさの判定基準−
◎:パネラー10名の平均点が4.0点以上。
○:パネラー10名の平均点が3.0点以上、4.0点未満。
△:パネラー10名の平均点が2.0点以上、3.0点未満。
×:パネラー10名の平均点が2.0点未満。
敏感肌女性10名(専門パネラー)が1日に2回、上記で調製した液体洗浄剤組成物で前腕部を10往復洗浄した後、10秒程度すすぎ、これを10日間継続後、肌のかさつきのなさについて官能評価した。下記評価基準にて評価した点数について、10名の平均値を算出し、下記の判定基準により洗浄後の肌のかさつきのなさを判定した。
−洗浄後の肌のかさつきのなさの評価基準−
5点:非常にしっとりする。
4点:ややしっとりする。
3点:普通。
2点:ややかさつく。
1点:非常にかさつく。
−洗浄後の肌のかさつきのなさの判定基準−
◎:パネラー10名の平均点が4.0点以上。
○:パネラー10名の平均点が3.0点以上、4.0点未満。
△:パネラー10名の平均点が2.0点以上、3.0点未満。
×:パネラー10名の平均点が2.0点未満。
以下に示す配合組成の抗炎症剤配合泡洗顔組成物(泡洗顔剤)を、常法により調製した。
質量(%)
N−ココイルグルタミン酸ナトリウム 1.00
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 9.00
ポリエチレングリコール♯4000 1.00
プロピレングリコール 15.00
グリチルリチン酸ジカリウム 0.10
グリセリン 10.00
安息香酸Na 0.90
クエン酸 適量(pH5に調整)
香料 0.10
精製水 残部
100.00
以下に示す配合組成の殺菌剤配合泡洗浄組成物(泡ハンドソープ)を、常法により調製した。
質量(%)
N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム 2.00
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 13.00
ポリエチレングリコール♯4000 3.00
プロピレングリコール 15.00
イソプロピルメチルフェノール 0.10
グリセリン 10.00
安息香酸Na 0.90
クエン酸 適量(pH5に調整)
香料 0.10
精製水 残部
100.00
Claims (7)
- (A)N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤と、
(B)両性界面活性剤と、
(C)平均分子量1000〜20000のポリエチレングリコールとを含有し、
前記(C)ポリエチレングリコールの含有量が、0.05〜5.0質量%であり、かつ、前記(A)N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤の含有量に対する、前記(B)両性界面活性剤の含有量が、質量比で、(B)/(A)=2〜15であることを特徴とする液体洗浄剤組成物。 - 前記(A)N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤、及び、前記(B)両性界面活性剤の合計含有量に対する、(C)ポリエチレングリコールの含有量が、質量比で、(C)/[(A)+(B)]=0.01〜1.0である請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
- (A)N−アシルアミノ酸型アニオン界面活性剤の含有量が、0.1質量%〜2質量%であり、(B)両性界面活性剤の含有量が、0.4質量%〜18質量%である請求項1から2のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
- (A)N−アシルアミノ酸型アニオン性界面活性剤が、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム、及びN−ココイルグルタミン酸ナトリウムの少なくともいずれかである請求項1から3のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
- pHが、4〜7である請求項1から4のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
- フォーマー容器に充填されてなる請求項1から5のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
- 請求項1から6のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物を用いた乾燥肌乃至敏感肌用皮膚洗浄料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007296815A JP5038860B2 (ja) | 2007-11-15 | 2007-11-15 | 液体洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007296815A JP5038860B2 (ja) | 2007-11-15 | 2007-11-15 | 液体洗浄剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009120546A JP2009120546A (ja) | 2009-06-04 |
JP5038860B2 true JP5038860B2 (ja) | 2012-10-03 |
Family
ID=40813095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007296815A Active JP5038860B2 (ja) | 2007-11-15 | 2007-11-15 | 液体洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5038860B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102858943A (zh) * | 2009-12-08 | 2013-01-02 | 株式会社资生堂 | 清洁剂组合物、生成泡沫的方法、泡沫、及清洗毛发的方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4859973B2 (ja) * | 2009-12-08 | 2012-01-25 | 株式会社 資生堂 | 泡状洗浄剤の製造方法及び洗浄方法 |
JP2015199684A (ja) * | 2014-04-08 | 2015-11-12 | ホーユー株式会社 | 洗浄剤組成物及びそれを用いた皮膚刺激抑制方法 |
MY179962A (en) * | 2014-04-09 | 2020-11-19 | Lion Corp | Liquid cleanser composition packaged in foamer container |
US20190336406A1 (en) * | 2016-12-28 | 2019-11-07 | Kao Corporation | Article for skin cleansing agent |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3294478B2 (ja) * | 1995-07-28 | 2002-06-24 | 花王株式会社 | 洗浄剤組成物 |
JPH1060479A (ja) * | 1996-08-26 | 1998-03-03 | Lion Corp | 洗浄剤組成物 |
DE10151046A1 (de) * | 2001-10-16 | 2003-04-17 | Clariant Gmbh | Kosmetische Mittel enthaltend Polyethylenglykole |
JP2003192581A (ja) * | 2001-12-26 | 2003-07-09 | Lion Corp | 抗菌組成物 |
JP2003277792A (ja) * | 2002-03-27 | 2003-10-02 | Nof Corp | 洗浄剤組成物 |
JP2004123696A (ja) * | 2002-08-05 | 2004-04-22 | Kose Corp | 固形洗浄料 |
JP2004339186A (ja) * | 2003-05-14 | 2004-12-02 | Kokyu Alcohol Kogyo Co Ltd | クリーム状皮膚洗浄剤組成物 |
JP4527655B2 (ja) * | 2004-11-30 | 2010-08-18 | ライオン株式会社 | フォーマー容器入り洗浄剤組成物 |
JP2006183030A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-07-13 | Lion Corp | ペースト状洗浄剤組成物 |
JP2007137781A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Kanebo Home Products Kk | 化粧料及びその使用方法 |
-
2007
- 2007-11-15 JP JP2007296815A patent/JP5038860B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102858943A (zh) * | 2009-12-08 | 2013-01-02 | 株式会社资生堂 | 清洁剂组合物、生成泡沫的方法、泡沫、及清洗毛发的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009120546A (ja) | 2009-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4527655B2 (ja) | フォーマー容器入り洗浄剤組成物 | |
JP5071687B2 (ja) | フォーマー容器用液体洗浄剤組成物 | |
JP5947121B2 (ja) | ノンガスフォーマー容器入り液体洗浄剤 | |
JP5548464B2 (ja) | 洗浄剤 | |
JP4868148B2 (ja) | 液体洗浄剤製品 | |
KR101443951B1 (ko) | 살균 청정제 조성물 | |
JP6287835B2 (ja) | 液体皮膚洗浄剤製品 | |
JP5522828B2 (ja) | 皮膚洗浄剤 | |
JP2007269662A (ja) | クリーム状皮膚洗浄剤組成物 | |
JP5968692B2 (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP5038860B2 (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP2012107147A (ja) | フォーマー容器入り液体洗浄剤組成物 | |
JP6237172B2 (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP2014076975A (ja) | 皮膚洗浄剤組成物 | |
JP2014231481A (ja) | 皮膚洗浄剤組成物 | |
JP2007169248A (ja) | 液体皮膚洗浄剤組成物 | |
JP5791001B2 (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP2008137904A (ja) | 液体皮膚洗浄剤組成物 | |
JP2007161906A (ja) | 泡沫洗浄剤用組成物及び泡沫洗浄剤 | |
JP5536086B2 (ja) | 液体皮膚洗浄剤組成物 | |
JP6237173B2 (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP5495709B2 (ja) | 皮膚洗浄剤組成物 | |
JP6937435B2 (ja) | 皮膚洗浄剤組成物 | |
EP1000606B1 (en) | Weak acid skin cleanser containing an alkali salt of N-acyl-amino acid | |
JP5786180B2 (ja) | 皮膚洗浄料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100913 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120228 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120501 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20120502 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120703 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120706 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5038860 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |