JP5038152B2 - クイックコネクタ及びチェッカー - Google Patents
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Description
配管用としてかかる樹脂製のチューブを用いる場合、このチューブを、一般には、簡単且つ迅速に相手パイプと接続を行うことのできるクイックコネクタと組み合わせて用いる。
この場合、配管用としてゴム製のチューブ(ゴムホース)を用いる場合のように、ゴムチューブ端部に金具をかしめ付けて相手パイプと接続するといったことを不要となすことができる。
同図において200は樹脂製のチューブであり、202はチューブ200を接続すべき相手パイプである。
相手パイプ202には、その外周面に環状突出部204が形成されている。
206はクイックコネクタで、筒状のコネクタ本体(ここでは全体が樹脂製)208と、同じく樹脂製のリテーナ210とを有している。
ニップル部218はチューブ200の内部に軸方向に圧入される部分であって、その外周面に軸方向に沿って複数箇所に断面が鋸歯状の先端が鋭角を成す環状突起が形成されている。
このとき、ニップル部218の外周面に形成された環状突起が圧入により膨出変形したチューブ200の端部内面に食い込んでチューブ200を抜止めする。
尚ニップル部218の外周面にはシールリングとしてのOリング212が保持されており、このOリング212によってニップル部218とチューブ200との間が気密にシールされる。
このリテーナ保持部219には、筒壁を内外に貫通する窓部222と、図25に示しているように、この窓部222の軸方向他端部を形成している、円弧状を成すリテーナ固定用の固定部224とが設けられている。
リテーナ210は全体としてC字環状又は断面C字状をなす部材であって、弾性変形により径方向に弾性的に拡開可能である。
このリテーナ210にはまた、略テーパ形状をなす内周カム面232と外周カム面234、更にリテーナ210全体を径方向内方に弾性的に収縮変形させるための摘み236が設けられている。
そして環状突出部204が嵌入孔230の位置に到ると、ここにおいてリテーナ210が蓄えられた弾性力で径方向内方に収縮して係合爪228を環状突出部204に係合させ、相手パイプ202を挿入位置に抜止状態に保持する。
このようにクイックコネクタ206を用いることで、チューブ200を相手パイプ202に簡単且つ迅速に接続することができる。
これらの図において、238は樹脂にて構成されたチェッカーで、一対の弾性脚240と、それら弾性脚240を付根側で連結する基部242と、基部242に設けられたリング状の取手244とを有している。
一対の弾性脚240の各先端部には、コネクタハウジング220の軸心側に突出する一対の内向きの引掛爪246が一体に形成されている。
このとき、一対の弾性脚240はコネクタハウジング220の大径のリテーナ保持部219の外周面を内向きに抱き抱えた状態となり、各一対の弾性脚240がコネクタハウジング220におけるリテーナ保持部219の外周面上に露出し且つこれから突出した状態となる。
また一方の挟持部254には、リテーナ保持部219の軸端の開口部の内縁部に係止する爪256が備えられている。
これら基部242及び一対の挟持部252,254は、チェッカー238をコネクタハウジング220に対して拘束する働きをなすもので、基部242をコネクタハウジング220の平坦面260に密着させる状態に、挟持部252,254がリテーナ保持部219を軸方向前後に挟持する。これによりチェッカー238のコネクタハウジング220への装着姿勢が安定化する。
この傾斜カム面258は、相手パイプ202の完全挿入状態で環状突出部204との当接作用により引掛爪246、詳しくはその付根のくびれ部248と窓部222の縁部250とを掛止解除して、弾性脚240をコネクタハウジング220から取出可能とする解除作用部として働くもので、図26(B)はこのようにしてくびれ部248と引掛部としての窓部222の縁部250とが掛止解除された状態を表している。
従ってこの状態で取手244を掴んでチェッカー238を軸直角方向に引張ると、弾性脚240の拡開運動を伴って引掛爪246が窓部222から外向きに離脱し、チェッカー238全体がコネクタハウジング220から取り出される。
そしてチェッカー238をコネクタハウジング220から取り出し回収することで、相手パイプ202の挿入確認を行うことができる。
図25、図26に例示したチェッカー付きのクイックコネクタ装置については、下記特許文献2に開示されている。
また弾性脚の全体がコネクタハウジングの外周面から突出状態に露出することによって、コネクタハウジング周りに弾性脚のためのスペースを余分に確保しなければならない問題を解消し、配管レイアウトの設計の自由度を増すことができるとともに、配管作業に際して周辺の機器や物品が弾性脚に当ることによって、相手パイプが完全に挿入されていないにも拘らずチェッカーがコネクタハウジングから外れてしまうおそれを解消することができる。
ここでチェッカーにはコネクタハウジングから取り出すための力を加える取手部を設けておくことができる。
この場合においてその抜出通路は、軸直角方向に延びて弾性脚挿入用の開口部に到る溝形状となしておくことができる。
このようにしておくことで、相手パイプが完全挿入位置に到る直前で解除作用部と相手パイプの環状突出部とを当接させることができ、従ってその後の相手パイプの更なる挿入運動に追従して弾性脚を奥側に大きく弾性変形させ得て、完全挿入状態で引掛爪と引掛部との掛止をより容易に又は確実に解除することができる。
このようにしておけば、配管レイアウトその他配管条件の違いによってクイックコネクタの向き又は回転角度位置が変化した場合においても、作業性の良好な開口部を選択してそこからチェッカーの弾性脚をコネクタハウジング内部に挿入しておくことができ、実際の配管作業時に、詳しくは相手パイプとクイックコネクタとの接続作業時に、作業性良くチェッカーをクイックコネクタから取出作業することができる。
ここで拘束部は薄板状(舌片状)に形成し、また拘束孔は対応する形状のスリット形状に形成しておくことができる。
また上記の取手又は取手部はこの基部に設けておくことができる。
図1〜図5において、10は第1の実施形態のクイックコネクタ装置におけるクイックコネクタで、12は配管用の樹脂等から成るチューブをかかるクイックコネクタ10を介して接続すべき相手パイプである。
相手パイプ12はここでは金属製のパイプで、先端近傍位置の外周面に環状突出部14が設けられている。
15はクイックコネクタ10の本体を成す筒状のコネクタ本体で、ここではコネクタ本体15はその全体が樹脂製且つエルボ状に構成されている。
コネクタハウジング20の内部には、シールリングとしての弾性を有するOリング22が樹脂製の中間リング24及びブッシュ26とともに保持されている。
またその外周面には環状の嵌合突起29が設けられており、この嵌合突起29が、コネクタハウジング20の内周面に形成された環状の嵌合溝30に弾性的に嵌合されている。
ブッシュ26は、これら嵌合突起29と嵌合溝30との嵌合に基づいて軸方向に固定状態に保持されている。
これら環状突起32は、ニップル部16をチューブの内部に圧入したときにチューブの内面に食い込んでチューブの抜止めをなす。
尚このニップル部16の付根には、チューブへのニップル部16の圧入量を規定するフランジ部34が設けられている。
ここでリテーナ36は、リテーナ保持部18の溝38内に軸方向に固定状態に保持されている。
即ちクイックコネクタ装置は、クイックコネクタ10のコネクタ本体15にチェッカー40を付加して成るチェッカー付きのものとして構成してある。
詳しくはこのリテーナ36は、軸直角方向に対向する(図中上下に対向する)一対の爪部42と、それらとは90°異なった位置に設けられて互いに軸直角方向に対向する一対の解除操作部44と、爪部42及び解除操作部44を互いに結ぶ薄板状のばね部46とを有している。
リテーナ36は、これら係合爪48を図1に示しているように相手パイプ12の環状突出部14に軸方向に係合させることによって、相手パイプ12を抜止めする働きをなす。
これらカム面50は、相手パイプ12をコネクハウジング20内部に軸方向に挿入する際に環状突出部14の移動案内をなすとともに、環状突出部14の前進に伴って一対の爪部42をばね部46の弾性変形を伴って互いに離間する方向に、即ち径方向外向きに拡開させる働きをなす。
これら解除操作部44は、環状突出部14に対する各係合爪48の係合を解除するための操作力を加える部分で、これら解除操作部44は、加えられた操作力により互いに接近する方向に移動し、これによりばね部46の弾性変形を伴って一対の係合爪48を径方向外向きに拡開させ、環状突出部14に係合状態にあった各係合爪48を係合解除する。
ここでリテーナ36は、一対の爪部42を図9中P方向に押し縮めた状態で、一対の解除操作部44の一方の側から開口部分52を通じてコネクタハウジング20、詳しくはリテーナ保持部18内部に軸直角方向に挿入され、所定の組付位置にセットされる。
そして相手パイプ12が一定量挿入されたところで、相手パイプ12の環状突出部14がリテーナ36における爪部42の傾斜カム面50に当接する。
そして更に相手パイプ12が挿入されると、環状突出部14の図中右方向の前進移動によって、一対の爪部42が傾斜カム面50の案内作用(カム作用)で径方向に(図4及び図9中上下方向に)拡開運動する。
ここにおいて相手パイプ12が図1中左方向に抜け防止される。
このとき相手パイプ12は、図1に示しているようにその外周面がコネクタハウジング20内部に保持されたシールリング22及びブッシュ26に嵌合した状態となって、相手パイプ12とコネクタハウジング20との間が気密にシールされる。
図10に詳しく示しているように、このチェッカー40は互いに平行を成すように延びる一対の弾性脚58と、それらを付根側で連結するアーチ状の基部60とを有しており、その基部60にリング状をなす取手62が設けられている。
この基部60からは、より具体的には基部60の幅方向中央の内面の軸方向一方側からは、弾性脚58の延出方向に舌片状の拘束部68が突出している。
これら一対の弾性脚58の前面、即ち相手パイプ12の挿入側の面には、環状突出部14との当接作用により弾性脚58を軸方向(コネクタハウジング20の軸方向)に弾性変形させて、コネクタハウジング20側の引掛部80に対する引掛爪64の掛止を解除する解除作用部66が設けられている。
本実施形態では、これら解除作用部66が環状突出部14の側に部分的に突出する形態で設けられている。
コネクタハウジング20には、図3及び図8に示しているようにチェッカー40の弾性脚58を挿入するための、筒壁を内外に貫通する一対の開口部74、及び基部60から図10中垂下した形態の舌片状の拘束部68を挿入するための、筒壁を内外に貫通するスリット形状の拘束孔76が設けられている。
チェッカー40は、一対の弾性脚58のそれぞれを対応する開口部74を通じてコネクタハウジング20内部に挿入し、また拘束部68を拘束孔76を通じてその内部に挿入することで、コネクタハウジング20に装着される。
ここでチェッカー40は、図4に示す装着状態で一対の弾性脚58がリテーナ36の図中右側、即ち相手パイプ12の挿入方向の奥側に位置した状態となる。
そしてこの引掛部80に連続して、開口部74から挿入された弾性脚58、詳しくは外向きの引掛爪64を引掛部80まで案内する挿入ガイド82が軸直角方向に延びる形態で設けられている。
この抜出通路84は、弾性脚58の奥側への弾性変形により引掛部80から掛止解除された引掛爪64を、開口部74を通じて抜き出すためのもので、それぞれ窓部78及び開口部74に連続して形成されている。
ここでは挿入ガイド82の図中左端から抜出通路84の図中右側(後側)のストッパ壁88との間の空間が、コネクタハウジング20内部に挿入されたチェッカー40の弾性脚58先端部の軸方向の弾性変形を可能とする弾性変形空間として確保されている。ストッパ壁88は案内凹部84の一方の側壁を形成する。
すなわち、開口部74はそれぞれ、矩形状(例えばほぼ正方形状)の開口部本体75と、この開口部本体75の径方向外縁の軸方向一方側に、径方向外側に突出するように接続して形成された小さい矩形状(例えばほぼ正方形状)の通過部77と、から構成されていて、コネクタハウジング20には、開口部74の径方向外縁の凹凸形状に対応して軸直角方向(図8(A)で紙面と直交する方向)に互いに平行に延びる一対の内面が形成されている。この内面はそれぞれ、窓部78で終了していて、通過部77に対応して案内凹部(抜出通路)84を形成し、軸方向他方側でこの案内凹部84に連続して挿入ガイド82を構成している。そして、挿入ガイド82の内端面又は先端面が引掛部80を形成しているが、一対の案内凹部84の底面79間の間隔は、チェッカー40の引掛爪64の外端間の間隔に等しく又はほぼ等しく設定されている。
すなわち、引掛爪64が通過部77を通過するように、チェッカー40の弾性脚58を開口部74をコネクタハウジング20内部に差し込み、引掛爪64が案内凹部84に沿って軸直角方向に移動するように、下部72の軸方向一方側の表面部を開口部74の軸方向一方側縁に沿わせて、弾性脚58をコネクタハウジング20内に挿入していく。ここで、弾性脚58の先端側が軸方向一方側にずれるように又は弾性脚51の付根側が軸方向他方側にずれるように若干傾けると、チェッカー40の拘束部68が拘束孔76内に差し込まれる。そして、上部70(上部70の先端側)が開口部74内に入り込むと、上部70は厚肉部71を有して軸方向一方側に厚く形成されているので、弾性脚58の上部70側又は上部70の先端側(中央部)は軸方向他方側に若干ずれる。しかしながら、引掛爪64は、案内凹部84又は挿入ガイド82と係合しているので、軸方向他方側に移動できない(あるいはほとんど移動できない)。また、基部60も、拘束部68が軸方向に隙間なく又はほぼ隙間なく拘束孔76に挿入されているので、やはり軸方向他方側に移動できない(あるいはほとんど移動できない)。したがって、弾性脚58は、引掛爪64を軸方向他方側に付勢するように、軸方向他方側に若干(あるいはほんの僅か)凸となってたわむこととなる。この状態で、弾性脚58がさらにコネクタハウジング20内に挿入されると、引掛爪64が案内凹部84を通過する。そうすると、弾性脚58が弾性復帰し、引掛爪64が引掛部80と掛止するように軸方向他方側にスナップ的に移動する。そして、引掛爪64と引掛部80との掛止とほぼ同時に、チェッカー40の基部60がコネクタハウジング20の外周面と接触する。
尚弾性脚58は、例えば、その装着状態で厚肉の上部70が開口部74あるいは開口部本体75に隙間なく又はほぼ隙間無く嵌り合った状態となり、弾性脚58の上部70が開口部74によって軸方向を含む各方向に拘束された状態となる。
図11はその作用を具体的に表している。
本実施形態では、相手パイプ12をコネクタハウジング20内部に図4中右方向に挿入すると、先ず環状突出部14がリテーナ保持部18内部に保持されているリテーナ36の傾斜カム面50に当接し、そしてこれを拡開させながら内向きの係合爪48を通過して、その直後に係合爪48に係合状態となり、軸方向に抜止めされる。
そしてこれによりコネクタハウジング20の引掛部80に掛止していたチェッカー40の引掛爪64が、図11(II)に示しているように弾性脚58の軸方向の弾性変形に伴って引掛部80から掛止解除される。
即ちチェッカー40が、図12に示しているようにコネクタハウジング20から軸直角方向に取り出される。
このようにすることで、引掛爪64と引掛部80との掛止解除をより容易に実現することができる。
これによりチェッカー40に他の物品等が当ることによってチェッカー40が傾いたり姿勢変化することにより、誤って引掛爪64が引掛部80から外れてしまうといったことをより確実に防止することができる。
この例は、弾性脚58挿入用の開口部74,引掛部80,挿入ガイド82,抜出通路84,スリット形状の拘束孔76をそれぞれコネクタハウジング20の周方向に180°隔たった2箇所に互いに逆向きで全体として各一対設けたもので、この場合、チェッカー40を180°隔たった各位置において逆向きにコネクタハウジング20内部に挿入し保持させることができる。
従って何れかの向きを選択してチェッカー40をコネクタハウジング20に装着しておくことで、配管作業の際にそのチェッカー40を取出作業し易い位置にコネクタハウジング20に保持させておくことができ、それ故相手パイプ12挿入時においてチェッカー40の取出作業をより行い易くすることができる。
この例は、相手パイプ12に上記の環状突出部14に加えて更に別の第2の環状突出部86を設けた例である。
この第2の環状突出部86は、図15(B)に示しているようにコネクタハウジング20の軸端の挿入側の開口部内に嵌り合った状態となって、クイックコネクタ10と相手パイプ12との相互のガタツキを抑制し、より安定した接続状態でクイックコネクタ10と相手パイプ12とを接続できる利点が得られる。
例えば上記実施形態で示したクイックコネクタ10はあくまで一例示であって、本発明はリテーナをコネクタ本体に対して軸方向に挿入して保持させる図23に示したクイックコネクタにも適用可能である。
更に上記実施形態では解除作用部を弾性脚の先端部に突出状態に設けているが、場合によってこの解除作用部を非突出形態で設けることも可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
12 相手パイプ
14 環状突出部
15 コネクタ本体
18 リテーナ保持部
20 コネクタハウジング
36 リテーナ
40 チェッカー
42 爪部
44 解除操作部
48 係合爪
74 開口部
58 弾性脚
60 基部
64 引掛爪
66 解除作用部
68 拘束部
76 拘束孔
80 引掛部
82 挿入ガイド
84 案内凹部(抜出通路)
Claims (13)
- (A)(a)軸方向一方側に配管用チューブの接続部を有するとともに、リテーナ保持部を備えたコネクタハウジングを軸方向他方側に有する筒状のコネクタ本体と、(b)相手パイプの抜止用の、径方向に弾性的に拡開可能な係合爪を有し、前記リテーナ保持部に軸方向に固定状態に保持されて、前記コネクタハウジング内に挿入された該相手パイプの外周面の環状突出部に対し該係合爪を収縮状態で係合させて該相手パイプを挿入位置に抜止状態に保持するリテーナと、を含み、
(B)(イ)一対の弾性脚と、(ロ)それら弾性脚の先端部に設けられ、前記相手パイプの不完全挿入状態で前記コネクタハウジングの引掛部に掛止状態となる引掛爪と、(ハ)該相手パイプの完全挿入状態で、前記環状突出部との当接作用により前記引掛爪と引掛部とを掛止解除して前記弾性脚を前記コネクタハウジングから取出可能とする解除作用部とを有し、前記弾性脚が、中間部又は付根側に軸方向一方側への突出部又は厚肉部を備えている、前記相手パイプの挿入確認を行うためのチェッカーを装着可能なクイックコネクタであって、
前記コネクタハウジングには、前記弾性脚を先端側から該コネクタハウジングの内部に軸直角方向に挿入させる、筒壁を内外に貫通した弾性脚挿入用の開口部を設けて、該弾性脚の挿入部分を該コネクタハウジングにて内側に保持するようになすとともに、該コネクタハウジングの内部には、該弾性脚の挿入状態で前記引掛爪を掛止させる引掛部、及び該弾性脚を該引掛爪が該引掛部に掛止する位置から掛止解除する位置まで軸方向に弾性変形可能とする弾性変形空間が設けてあり、
前記開口部は、前記弾性脚がこの開口部に挿入されるときに前記突出部又は厚肉部が前記開口部の軸方向一方側に押し付けられながらこの開口部に入り込むように形成されている、ことを特徴とするクイックコネクタ。 - 請求項1において、前記コネクタハウジングの内部の前記引掛部は内向きの引掛部とされており、更に前記コネクタハウジングの内部には、前記開口部から挿入された弾性脚の先端部の前記引掛爪を前記引掛部への掛止位置まで軸直角方向に移動案内する挿入ガイドが設けてあるとともに、該挿入ガイド及び前記引掛部の奥側に、掛止解除された前記引掛爪を軸直角方向に抜き出すための抜出通路が前記挿入ガイドに続いて設けてあることを特徴とするクイックコネクタ。
- 請求項1又は2の何れかにおいて、前記コネクタハウジングには、前記チェッカーに突出状態に設けられた拘束部を挿入させ、該拘束部と協働して前記チェッカーの装着姿勢を安定化する拘束孔が設けてあることを特徴とするクイックコネクタ。
- (A)(a)軸方向一方側に配管用チューブの接続部を有するとともに、リテーナ保持部を備えたコネクタハウジングを軸方向他方側に有する筒状のコネクタ本体と、(b)相手パイプの抜止用の、径方向に弾性的に拡開可能な係合爪を有し、前記リテーナ保持部に軸方向に固定状態に保持されて、前記コネクタハウジング内に挿入された該相手パイプの外周面の環状突出部に対し該係合爪を収縮状態で係合させて該相手パイプを挿入位置に抜止状態に保持するリテーナと、を含むクイックコネクタに装着可能で、
(B)(イ)一対の弾性脚と、(ロ)それら弾性脚の先端部に設けられ、前記相手パイプの不完全挿入状態で前記コネクタハウジングの引掛部に掛止状態となる引掛爪と、(ハ)該相手パイプの完全挿入状態で、前記環状突出部との当接作用により前記引掛爪と引掛部とを掛止解除して前記弾性脚を前記コネクタハウジングから取出可能とする解除作用部とを有する、前記相手パイプの挿入確認を行うためのチェッカーであって、
前記弾性脚は、前記コネクタハウジングの筒壁を内外に貫通した弾性脚挿入用の開口部を通じて該コネクタハウジング内部に挿入されるものとなしてあるとともに、前記解除作用部は、前記相手パイプの挿入時に前記環状突出部への当接作用で該弾性脚を軸方向奥側に弾性変形させてそれら引掛爪と引掛部とを掛止解除し、該弾性脚を取出可能とするものとなしてあり、前記弾性脚は、中間部又は付根側に軸方向一方側への突出部又は厚肉部を有し、前記突出部又は厚肉部は、前記弾性脚が前記開口部に挿入されるときに、前記開口部の軸方向一方側に押し付けられながらこの開口部に入り込むように形成されている、ことを特徴とするチェッカー。 - 請求項4において、前記解除作用部は前記弾性脚の先端部で前記相手パイプの環状突出部の側に向けて軸方向に突出する形態で設けてあることを特徴とするチェッカー。
- 請求項4又は5において、前記一対の弾性脚を付根側で互いに連結する基部と、該基部から該弾性脚の延出方向に突出した拘束部とが設けられていることを特徴とするチェッカー。
- 軸方向一方側に配管用チューブの接続部が形成され、リテーナ保持部を含んだコネクタハウジングが軸方向他方側に形成されている筒状のコネクタ本体と、前記リテーナ保持部に保持されたリテーナと、を備え、一対の弾性脚及びこの一対の弾性脚の先端部にそれぞれ設けられた引掛爪を有し、前記弾性脚の中間部又は付根側に軸方向一方側への突出部又は厚肉部を備えているチェッカーが取り付けられるように構成されていて、前記リテーナが、前記コネクタハウジング内に挿入された相手パイプの外周面に形成されている環状突出部に押され、この環状突出部の通過を許容するように径方向外側に弾性的に移動する係合爪を有し、前記係合爪が、この係合爪を前記相手パイプの前記環状突出部が通過したときに、この環状突出部とスナップ係合して、前記相手パイプを抜け止めするように形成されているクイックコネクタであって、このクイックコネクタはさらに、
前記チェッカーの前記弾性脚を先端側から前記コネクタハウジング内に挿入するための、前記コネクタハウジングに設けられた弾性脚挿入用の開口部と、
前記弾性脚が前記開口部から前記コネクタハウジング内に挿入されたときに、前記弾性脚の前記引掛爪が前記弾性脚の取外方向に外れないように掛止される、前記コネクタハウジング内部に形成された引掛部と、を有し、
前記引掛部は、この引掛部に掛止された前記引掛爪が、前記リテーナの前記係合爪と係合する前記環状突出部に押されることにより、軸方向一方側に移動して前記引掛部から外れる、のを許容するように形成され、
前記コネクタハウジングは、前記引掛爪が前記引掛部から軸方向一方側に外れるまで前記弾性脚が変形又は変移したときに、この弾性脚が前記開口部から抜け出ることを許容するように形成されていて、
前記開口部は、前記チェッカーの前記弾性脚がこの開口部に挿入されるときに、前記チェッカーの前記突出部又は厚肉部が前記開口部の軸方向一方側に押し付けられながらこの開口部に入り込むように形成されている、ことを特徴とするクイックコネクタ。 - 請求項7において、前記コネクタハウジングには、前記開口部から挿入された前記弾性脚のスライド部を受け入れてこの弾性脚を前記コネクタハウジング内側に案内する案内凹部が設けられ、
前記引掛部は、前記案内凹部よりも軸方向他方側で前記コネクタハウジング内部に形成され、かつ、前記案内凹部に沿って挿入された前記弾性脚の前記引掛爪が、前記チェッカーと前記コネクタハウジング側との間の取付手段により、軸方向他方側に移動して前記引掛部に掛止される、のを許容するように形成されている、ことを特徴とするクイックコネクタ。 - 軸方向一方側に配管用チューブの接続部が形成され、リテーナ保持部を含んだコネクタハウジングが軸方向他方側に形成されている筒状のコネクタ本体及び前記リテーナ保持部に保持されたリテーナを有し、このリテーナが相手パイプの環状突出部とスナップ係合するように形成されたクイックコネクタに取り付けられるチェッカーであって、
前記コネクタハウジングに設けられた弾性脚挿入用の開口部に、先端側から挿入されるように形成された一対の弾性脚と、
一対の前記弾性脚の先端部にそれぞれ形成され、前記弾性脚が前記開口部から前記コネクタハウジング内に挿入されると、前記コネクタハウジング内部に設けられている引掛部に、前記弾性脚の取外方向に外れないように掛止される引掛爪と、を有し、
前記引掛爪は、前記相手パイプの前記環状突出部が前記リテーナにスナップ係合すると、前記環状突出部に押されることにより前記引掛部から外れるまで軸方向一方側に移動するように形成されていて、
前記弾性脚は、中間部又は付根側に軸方向一方側への突出部又は厚肉部を有し、前記突出部又は厚肉部は、前記弾性脚が前記開口部に挿入されるときに、前記開口部の軸方向一方側に押し付けられながらこの開口部に入り込むように形成されている、ことを特徴とするチェッカー。 - 請求項4、5又は9において、前記突出部又は厚肉部の先端側には、前記弾性脚の先端に向かって軸方向他方側に傾斜する挿入ガイド面が形成されている、ことを特徴とするチェッカー。
- 請求項4、5又は9において、前記弾性脚は、前記開口部から挿入されると、前記引掛爪が前記コネクタハウジングに設けられた案内凹部に受け入れられて、前記コネクタハウジング内に案内されるように構成され、
前記突出部又は厚肉部は、前記案内凹部に、前記引掛爪が嵌り込んでいるうちに前記開口部に入り込み、前記弾性脚を弓形に湾曲させるように形成されていて、
弓形に湾曲した前記弾性脚は、前記引掛爪が前記案内凹部を通過するまで前記コネクタハウジング内に挿入されると、前記引掛爪を軸方向他方側にスナップ的に移動させるように弾性復帰する、ことを特徴とするチェッカー。 - 請求項4,5又は9において、前記引掛爪には、前記弾性脚の取外方向の表面部の軸方向他方側個所に、軸方向他方側に向かって前記弾性脚の先端側に傾斜する取外ガイド面が形成されている、ことを特徴とするチェッカー。
- 請求項4、5又は9において、前記引掛爪は、前記引掛部から軸直角方向に外れない態様で、前記引掛部に掛止状態となるように形成されている、ことを特徴とするチェッカー。
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