JP5036380B2 - スクリーン印刷機 - Google Patents

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Description

本発明は、スキージをマスクに押し付ける際の印刷荷重を検知する荷重センサを備えたスクリーン印刷機に関する。
従来、マスク上面にペーストを供給し、このペーストをスキージで掻くことによりマスクに貫通形成された複数の供給孔を通じて基板上にペーストを印刷するスクリーン印刷機が一般に知られている。この種の印刷機において、複数のスキージを選択的に下降させることで使い分けができるように構成されたスキージヘッドを備えた印刷機として下記特許文献1に記載の印刷機が知られている。この印刷機のスキージヘッドには、スキージのマスクに対する印刷荷重を検知する荷重センサが各スキージ毎に設けられている。
特許第3354446号公報
しかしながら、このような印刷機では、スキージの設置数に応じて荷重センサを設ける必要があるため、その分だけ荷重センサのコストが大きくなる。また、荷重センサの設置台数が多いと、その分だけメンテナンス等の管理面の負担が増加する。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、荷重センサのコストの低減を図ると共に、その管理面の負担を軽減することを目的とする。
本発明のスクリーン印刷機は、マスクに選択的に押し付けられる複数のスキージを備えたスクリーン印刷機において、複数のスキージを共通のスキージ支持ブロックにスキージ昇降機構を介して取付けることにより複数のスキージのうちのいずれかを選択的に昇降可能にすると共に、スキージ支持ブロックをマスクに対して接近及び離間する方向に駆動するスキージブロック駆動機構を設け、スキージブロック駆動機構は、マスクに対して接近及び離間する方向に駆動される駆動ブロックと、この駆動ブロックの上下に位置して設けられそのバネ力によってスキージ支持ブロックを支持する第1及び第2のコイルスプリングと、駆動ブロックとスキージ支持ブロックとが相対移動したときに駆動ブロックとの間の離間距離を増減させる位置に第1のコイルスプリングを受ける第1のバネ受け部と、両ブロックが相対移動したときに駆動ブロックとの間の離間距離を第1のバネ受け部とは逆に増減させる位置に第2のコイルスプリングを受ける第2のバネ受け部とを備え、第2のバネ受け部とスキージ支持ブロックとの間、第1のバネ受け部と第1のコイルスプリングとの間、駆動ブロックと第1のコイルスプリングとの間、第2のバネ受け部と第2のコイルスプリングとの間、及び駆動ブロックと第2のコイルスプリングとの間のうちいずれかに荷重センサを設けた構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、スキージ昇降機構により複数のスキージのうちのいずれかを選択的に昇降させると共に、スキージブロック駆動機構によりスキージ支持ブロックを昇降させることで、いずれかのスキージが選択的にマスクに押し付けられると、スキージがマスクから反力を受けることで荷重が発生する。この荷重は、スキージ支持ブロック及びスキージブロック駆動機構中におけるスキージ支持ブロックへの駆動力伝達経路中に伝達され、荷重センサによって検知される。したがって、いずれのスキージを用いた場合であっても1台の荷重センサで各スキージによる荷重を検知することができるから、荷重センサの台数を少なくすることができ、コストを低減することができる。
また、第1又は第2のコイルスプリングによるバネ力を荷重センサで直接的に検知することができる。
本発明の実施態様として、以下の構成が好ましい。
第1及び第2のコイルスプリングのうち少なくとも一方は複数個が並列に配置された構成としてもよい。このような構成によると、スキージブロック駆動機構の低背化を図りつつ、コイルスプリングによるバネ力を増加させることができる。
荷重センサとこの荷重センサに接するコイルスプリングとの間に、このコイルスプリングを支持する共通の中間プレートを設けた構成としてもよい。このような構成によると、複数個のコイルスプリングを並列に配置した場合でも、これらのコイルスプリングのバネ力の総和を中間プレートを介して荷重センサで直接的に検知することができる。
荷重センサにより検知された検知荷重に基づいてスキージの印刷荷重を算出する印刷荷重算出手段を備えた構成としてもよい。このような構成によると、荷重センサにより検知された検知荷重に基づいてスキージの印刷荷重を算出することができる。
印刷荷重算出手段は、荷重センサにより検知された検知荷重とスキージの印刷荷重とを関連付けて記憶させた記憶装置を備え、この記憶装置を参照することによりスキージの印刷荷重を取得してもよい。このようにすると、検知荷重と印刷荷重とを関連付けて記憶させた記憶装置を参照することによって印刷荷重を取得することができる。
検知荷重に基づく印刷荷重と目標荷重とを比較することにより、印刷荷重が目標荷重に対して所定範囲内となるようにスキージ支持ブロックを駆動してもよい。このようにすると、検知荷重に基づく印刷荷重が目標荷重に対して所定範囲内となるようにスキージ支持ブロックを駆動させることができる。
本発明によると、荷重センサのコストの低減を図ると共に、その検定作業を容易にすることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
<スクリーン印刷機の全体構成>
本実施形態における印刷機10は、図1に示すように、基台11上に図1中紙面を貫通する方向(Y軸方向)に移動可能に設けた基板テーブル30を備える。基板テーブル30上にはメインコンベア40が図面上左右方向(X軸方向)に延びるように一体的に設けられている。図1及び図2はそれぞれ、基板搬送位置にある基板テーブル30をY軸方向及びZ軸方向(X軸方向及びY軸方向の双方に対して直交する方向)から見た状態を示している。基板搬入時には、Y軸方向及びZ軸方向のそれぞれの基板搬送位置にある基板テーブル30が、X軸方向における中央部から右方に移動し(図2における図面右側2点波線部)、基板Wを受け渡し可能な間隔(例えば5mm程度)で上流側の不図示のコンベアと連結し、この不図示のコンベアとメインコンベア40が稼働することで基板Wを受け取り可能である。これとは逆に、基板搬出時には、Y軸方向及びZ軸方向のそれぞれの基板搬送位置にある基板テーブル30がX軸方向における中央部から左方に移動し(図2における図面左側2点波線部)、基板Wを受け渡し可能な間隔(例えば5mm程度)で下流側の不図示のコンベアと連結し、この不図示のコンベアとメインコンベア40が稼働することで基板Wを搬出可能である。また、基板Wをクランプするための基板クランプユニット50(図2参照)と、後述するマスク71の下面を清掃するためのクリーナユニット60(図2及び図3参照)とを備えている。
<マスククランプユニットの構成>
基台11に連結されるフレーム12の左右上方には、それぞれ前後方向に延びるフレーム部材16(図1参照)が設けられ、このフレーム部材16にマスククランプユニット70が設けられている。このマスククランプユニット70は、クリーム半田印刷用のマスク71をマスク支持部72により支持し、そのマスク支持部72とマスククランプ73との間でマスク71を構成する枠部材を挟み付けて保持する構成である。マスク支持部72は、マスク71の四隅と対応する位置に設けられている。マスククランプ73は、各マスク支持部72と対応してその上方に設けられている。マスククランプ73の昇降機構としてはエアシリンダが用いられ、このエアシリンダにエアを供給するエア供給路の途中にはクランプ昇降切替弁が設けられている。クランプ昇降切替弁の開閉操作を行う操作スイッチがONにされてクランプ昇降切替弁が開放状態になると、エアシリンダにエアが供給され、ピストンロッドに連結されたマスククランプ73がマスク71を構成する枠部材をマスク支持部72に押圧保持可能である。これにより、マスク71は、基板テーブル30の上方において水平配置で張り渡した状態に保持される。
また、マスククランプユニット70は、マスク71の有無を検知する位置センサを備えている。マスククランプ73には位置識別部が設けられ、この位置識別部はマスククランプ73がマスク71をクランプした状態では所定高さ範囲内に位置することで、図示しない位置センサによって読み取られ、位置センサからマスククランプ制御部170(図4参照)へ検出信号が送出される。一方、位置識別部が所定高さより上方位置、あるいは下方位置のいずれかにあれば位置センサによる読み取りができず、従ってマスクリリース状態(マスク71が無い状態)と検知される。
<クリーナユニットの構成>
ここで、前記クリーナユニット60の構成について説明する。クリーナユニット60は、基台11上における基板テーブル30の作業者側(Y軸方向前側)に設けられており、基台11上においてY軸方向に沿って延びる4本のY方向ガイドレール34によりY軸方向に沿って移動可能に支持され、移動中にロール状のコットン紙61でマスク71下面の清掃を行う。
クリーナユニット60における基板テーブル30側の側面下部には、連結用ソレノイド66が配設されている。連結用ソレノイド66は上下両方向に突没するロッドを備え、図3に示す基板テーブル30がY軸方向における基板搬送位置にある状態では、ロッドの下端部が基台11上に設けられる位置決め孔(図示せず)に嵌合しており、これによってクリーナユニット60が待機位置に保持される。一方、基板テーブル30には、ロッドが嵌入する連結孔(図示せず)が設けられている。このため、クリーナユニット60は、連結用ソレノイド66のロッドの上端部が基板テーブル30の連結孔に嵌合することで基板テーブル30と連結されると共に、ロッドの下端部が上方に移動することで基台11に対する係合が解除される。これにより、クリーナユニット60は、基板テーブル30の移動に伴ってY方向ガイドレール34上をY軸方向後側へ移動する。そして、所定位置で停止した後、基板テーブル30と連結状態のままクリーナヘッドを上昇させてコットン紙61をマスク71下面に密着させ、基板テーブル30の移動と共にY軸方向後側に移動し、さらには後側から前側に移動することによってマスク71下面を清掃可能である。
<基板搬送装置の構成>
基板搬送装置を構成する前記基板テーブル30は、Y軸テーブル31、X軸テーブル32、R軸テーブル33、昇降テーブル38等を段積みしてなる構成である。Y軸テーブル31は、基台11上でクリーナユニット60と同じY方向ガイドレール34によってY軸方向にスライド自在に取り付けられている。Y軸テーブル31と基台11との間には、Y軸モータの動力によって駆動されるY方向ボールねじ機構(図示せず)が設けられている。これにより、基板テーブル30のY軸テーブル31は、Y方向ボールねじ機構が駆動することにより基台11に対して、前側すなわち作業者側のY軸方向における基板搬送位置(図2及び図3における基板テーブル30の位置)とY軸方向後端の位置との間で往復移動可能である。尚、Y軸方向における基板搬送位置にある基板テーブル30と待機位置にあるクリーナユニット60とは互いに近接した配置とされている(図3参照)。
Y軸テーブル31上には、X軸方向に沿って延びる形態をなす一対のX方向ガイドレール35が設けられ、この両X方向ガイドレール35上にX軸テーブル32がX軸方向にスライド自在に取り付けられている。X軸テーブル32とY軸テーブル31との間には、X軸モータの動力によって駆動されるX方向ボールねじ機構(図示せず)が設けられている。これにより、X軸テーブル31は、X方向ボールねじ機構が駆動することによってY軸テーブル31に対してX軸方向における所望の位置に移動可能である。
X軸テーブル32上には、回転ユニット36を介してR軸テーブル33が設けられている。回転ユニット36はR軸モータを備え、このモータの動力によってZ軸方向(X軸方向及びY軸方向の双方に対して直交する方向)に延びる回動軸を中心として回転自在に設けられている。これにより、R軸テーブル33は、回転ユニット36が駆動することによってX軸テーブル32に対してZ軸回りにおける所望の角度に回動可能である。
R軸テーブル33の四隅には、ガイドシャフト37がZ軸方向に沿ってスライド自在に取り付けられ、このガイドシャフト37の上端部に昇降テーブル38が固定されている。また、R軸テーブル33と昇降テーブル38との間には、Z軸モータの動力によって駆動されるボールねじ機構39が設けられている。これにより、昇降テーブル38は、ボールねじ機構39が駆動することによってR軸テーブル33に対して、Z軸方向における所望の位置に移動可能である。尚、X軸モータ、Y軸モータ、Z軸モータ、及びR軸モータは共に、サーボ形式のモータである。
基板テーブル30の昇降テーブル38上には、X軸方向に沿って一対のメインコンベア40が設けられている。メインコンベア40は、昇降テーブル38の昇降動作に伴って基板Wを搬送可能なZ軸方向における基板搬送位置とこの基板搬送位置より上方の印刷位置との間で移動可能である。
メインコンベア40は、昇降テーブル38に取り付けられる。基板クランプユニット50は、図3に示すように、メインコンベア40の一対の前後のコンベア40c,40cのそれぞれ外側においてX軸方向に沿って配置された一対の帯板状のクランプ片51を備えている。これにより、両クランプ片51は、メインコンベア40上に搬送された基板Wを、基板Wの上面と両クランプ片51の上面とがZ軸方向で同一高さとする状態で、不図示のシリンダ装置によってY軸方向両側から保持可能である。
ボールねじ機構39により昇降テーブル38を上昇させることにより、メインコンベア40、両クランプ片51及び両クランプ片51で保持されている基板Wを上昇させることにより、基板Wをマスク71下面に重装することができる。昇降テーブル38には、印刷動作中マスク71の上方のスキージ81により負荷される荷重に対抗して基板Wを支えるバックアップ装置が設けられている。バックアップ装置は、昇降テーブル38に対してZ軸方向に沿ってスライド自在に取り付けられたスライド支柱43と、このスライド支柱43の上端部に固定された載置テーブル41と、昇降テーブル38と載置テーブル41との間に設けた昇降装置とを備えている。この昇降装置はバックアップ装置昇降モータを備え、このモータの駆動力により載置テーブル41をZ軸方向における所望の位置に昇降可能である。載置テーブル41上には、バックアッププレート上に複数のバックアップピンが上向きにセットされたバックアップユニットが載置され、基板Wが両クランプ片51に保持された状態で、載置テーブル41が上昇し、このバックアップピンの上端部で基板Wが支持される。
本実施形態における基板テーブル30は、図2及び図3に示すように、基板Wの幅寸法に応じて昇降テーブル38に設けられる両コンベア40間のコンベア幅を変更可能なコンベア幅調整機構42を備えている。
尚、本実施形態における印刷機10は、図3に示すように、基板Wのフィデューシャルマークを撮像するための基板撮像カメラ18と、基板Wの印刷後の状態を撮像して検査するための検査カメラ19とを備えている。両カメラ18,19は共に、両フレーム部材16間に梁状に設けた取付部材17に固定されている。また、昇降テーブル38上のY軸方向前側には、マスク71下面のフィデューシャルマーク(図示せず)を撮像してマスク71の位置や種類等を識別するための基板テーブルカメラ49が設けられている。
<スキージヘッド周りの構成>
前記各フレーム部材16には、図1に示すように、Y軸方向に延びる2本のY方向ガイドレール84が並行して設けられ、それらのY方向ガイドレール84,84に支持されてスキージヘッド支持フレーム83がY軸方向に移動可能に設けられている。このスキージヘッド支持フレーム83には、マスク71の上方に位置するようにしてスキージヘッド80が設けられている。2つのフレーム部材16のうち図1の左側に位置するフレーム部材16には、Y方向ガイドレール84に沿うようにしてボールねじ軸85が回転自在に設けられている。ボールねじ軸85の端部には、同ボールねじ軸85を回転駆動するY軸モータ(図示せず)が固定されている。一方、スキージヘッド支持フレーム83には、上記ボールねじ軸85と螺合するボールナット86が固定されている。これにより、スキージヘッド支持フレーム83は、Y軸モータでボールねじ軸85を駆動することによってY方向ガイドレール84上をY軸方向における所望の位置に移動させることができる。尚、Y軸モータはサーボ形式のモータである。
スキージヘッド80はスキージヘッド昇降機構82によって上下に駆動され、第1及び第2のスキージ81と、各スキージ81を昇降可能とする第1及び第2のエアシリンダ(本発明の「スキージ昇降機構」の一例)87とを備えている。各エアシリンダ87を駆動するための空気圧供給装置からのエア供給路の途中には、図示しない第1及び第2の昇降切替弁が設けられており、スキージユニット制御部130(図4参照)からの信号に応じて第1又は第2のスキージ81が選択的に下降する。尚、後に詳述するように、スキージヘッド80には、マスク71を介して基板Wに押し付けられたスキージ81の印刷荷重を検知するロードセル(本発明の「荷重センサ」の一例)20が組み込まれている。ロードセル20によって検知された検知荷重は、スキージユニット制御部130に送出され、検知荷重が目標印刷荷重の範囲内となるようにサーボ形式のモータ89に制御信号を送出する。
<スキージヘッド昇降機構の内部構造>
図5ないし図7はスキージヘッド昇降機構82の内部構造を示した図であって、スキージヘッド支持フレーム83には、Z方向ボールねじ軸88とZ方向ガイドロット97とがZ軸方向に延びる形態で所定間隔を空けて並設されている。Z方向ボールねじ軸88はZ軸方向に延びる回動軸を中心として回転自在に設けられ、図1に示すように、このZ方向ボールねじ軸88の上端部には従動側プーリ93が固定されている。この従動側プーリ93は、モータ89の駆動軸の上端部に固定された駆動側プーリ94とベルト95を介して連結されている。Z方向ボールねじ軸88とZ方向ガイドロット97との間には、スライドプレート(本発明の「駆動ブロック」の一例)92が水平姿勢で配置されている。
スライドプレート92のX軸方向における一端側(図5の右側)には、Z方向ボールねじ軸88と螺合するボールナット91が一体に設けられ、他端側(図5の左側)には、Z方向ガイドロット97と嵌合するガイド筒部96が一体に設けられている。Z方向ガイドロット97の外周面はガイド筒部96の内周面と全周方向に亘って摺接し、スライドプレート92をZ軸方向に案内可能である。したがって、モータ89を駆動することによってZ方向ボールねじ軸88を回転させ、このZ方向ボールねじ軸88に螺合しているボールナット91を駆動することで、スライドプレート92はZ軸方向における所望の位置、すなわちマスク71に対して接近及び離間する方向の所望の位置に昇降駆動される。
スライドプレート92の上方には、中間プレート105が対向配置され、この中間プレート105の下面には、図示2本のガイドシャフト99が下向きに突出して設けられている。各ガイドシャフト99は、スライドプレート92に貫通して設けた各ガイド孔104に嵌合し、このガイド孔104を突き抜けて下方に延びる形態をなしている。ガイドシャフト99の外周面はガイド孔104の内周面と全周方向に亘って摺接している。これにより、中間プレート105は、ガイドシャフト99によってスライドプレート92に対して平行姿勢を保持したままマスク71に対して接近及び離間する方向(Z軸方向)に案内される。
さらに、中間プレート105の上方には、ヘッドプレート(本発明の「スキージ支持ブロック」の一例)98が対向配置され、このヘッドプレート98に図示4つのエアシリンダ87が固定されている。エアシリンダ87は、ヘッドプレート98のX軸方向両側に2本ずつ配され、それぞれボルト止めによって固定されている。そして、左右1本ずつのエアシリンダ87の各ピストンロッド90には、それらの下端部間に渡ってスキージ81が一体に固定され、計2本のスキージ81がそれぞれ2本のエアシリンダ87によって上下に駆動されるようになっている。尚、各ピストンロッド90は、中間プレート105及びスライドプレート92に設けた貫通孔を貫通し、これらの貫通孔の内周面に対してピストンロッド90の外周面が全周方向に亘って摺接している。
2本のガイドシャフト99はX軸方向に所定間隔を空けて配置され、各ガイドシャフト99の下端部には、径方向外側に突出したバネ受け部101が形成されている。このバネ受け部101とスライドプレート92の下面との間には、各ガイドシャフト99に外嵌して押圧バネ102が圧縮状態で介装され、中間プレート105の下面とスライドプレート92の上面との間には、ガイドシャフト99に外嵌して受けバネ103が圧縮状態で介装されている。尚、押圧バネ102は本発明の「第1のコイルスプリング」の一例に相当し、受けバネ103は本発明の「第2のコイルスプリング」の一例に相当する。尚、スライドプレート92、押圧バネ102、受けバネ103、バネ受け部101、及びガイドシャフト99は、本発明でいう「スキージブロック駆動機構」を構成している。
さて、中間プレート105とヘッドプレート98との間には、前記ロードセル20が設けられている。本実施形態におけるロードセル20は引張り荷重検知型のロードセルであって、圧力を電気信号に変換する感圧素子を含んで構成されている。ロードセル20は、下端側が中間プレート105に固定され、上端側がヘッドプレート98に固定されている。このため、スライドプレート92の下降に伴って中間プレート105が下降されると、ロードセル20を介してヘッドプレート98に下向きの力が作用し、エアシリンダ87のピストンロッド90を介してスキージ81がマスク71に押し付けられる。このようにして、この力の伝達経路にあるロードセル20の上下両端部がそれぞれ上下に引っ張られて歪みが生じることにより荷重が検知される。
<印刷機の電気的構成>
続いて、印刷機10の演算処理部100を中心とした電気的構成について図4を参照して説明する。演算処理部100には、表示ユニット110、印刷プログラム記憶手段120、スキージユニット制御部130、クリーナユニット制御部140、基板テーブル制御部150、撮像装置制御部160、マスククランプ制御部170、及び入出力制御部180が接続されている。尚、演算処理部100は、本発明の「印刷荷重検出手段」に相当し、印刷プログラム記憶手段120は本発明の「記憶装置」に相当する。
印刷プログラム記憶手段120には、印刷機10の印刷動作を行うための印刷プログラムが記憶されている。この印刷プログラムには、基板Wの幅寸法、この幅寸法に応じたコンベア幅、スキージ81をマスク71上面に押し当てる際の印刷荷重、スキージ81をマスク71上面に沿って移動させる移動速度、及びロードセル20によって検知された検知荷重とスキージ81の印刷荷重とを関連付けて表にした対照テーブル等のデータが含まれている。
スキージユニット制御部130は、Y軸モータ及びスキージヘッド80のモータ(図4中の荷重負荷モータ)89にそれぞれ設けられたエンコーダから信号を受けて、スキージ81のY軸方向及びZ軸方向における移動量を把握することが可能である。また、スキージユニット制御部130は、ロードセル(図4中の荷重センサ)20から検出信号を受けて印刷荷重が所定範囲内となるようにモータ89に対して制御信号を送出する。
<印刷機の作用説明>
本実施形態は以上の構成であり、続いてその作用を説明する。
基板テーブル30はY軸方向及びZ軸方向における基板搬送位置、且つX軸方向の基台11中央部位置にある状態から、X軸テーブル32がX軸方向右側に移動することでメインコンベア40がX軸方向右側に移動し、上流側の装置から基板Wがメインコンベア40上に搬入され、基板Wがメインコンベア40上のX軸方向所定位置において、基板クランプユニット50により保持される。その後、基板テーブル30はX軸方向の基台11中央部位置に戻る。そして、マスク71下面の清掃が必要であれば、クリーナユニット60による清掃を実施する。クリーナユニット60による清掃を実施するか否かの判定は、例えば予め設定された基板Wの処理枚数と現在の処理枚数とを比較することにより判定してもよいし、作業者がマスク71下面の状態を直接確認して作業者からの入力指示により行ってもよい。
マスク71下面の清掃は、連結用ソレノイド66を駆動することにより基板テーブル30とクリーナユニット60を連結状態とした上で、クリーナユニット60を所定位置まで搬送させ、クリーナヘッドを上昇させてコットン紙61をマスク71下面に密着させた状態でクリーナユニット60を基板テーブル30と共にY軸方向後側に移動させることにより行われる。清掃完了後は、クリーナヘッドを下降させ、クリーナユニット60をY軸方向に移動させて元の位置に至ったところで連結用ソレノイド66を駆動させて連結状態を解除すると共にクリーナユニット60を基台11に対して固定する。
次に、マスク71交換したとき、印刷枚数が所定枚数に達する毎等、マスク71下面のフィデューシャルマークを撮像する必要がある場合には、基板テーブル30をX軸方向及びY軸方向に移動させて、基板テーブルカメラ49によりマスク71下面のフィデューシャルマークを順次撮像する。引き続き、基板テーブル30をX軸方向及びY軸方向に移動させて、基板撮像カメラ18により基板Wのフィデューシャルマークを順次撮像する。
このようにしてマスク71及び基板Wのフィデューシャルマークの位置情報をそれぞれ取得し、これらの位置情報に基づいてマスク71下面のフィデューシャルマークと基板Wのフィデューシャルマークとを一致させるべく基板テーブル30をX軸方向、Y軸方向、及びZ軸回りに移動させる。これと同時に、昇降テーブル38及び載置テーブル41も印刷位置に向けて上昇を開始し、マスク71に対するX軸方向、Y軸方向、及びZ軸回りの位置合わせが完了した状態で、基板Wをマスク71下面に密着させる。次に、スキージヘッド80の現在の位置に応じて一方のスキージ81を選択的に下降させ、マスク71上面にクリーム半田等のペーストを供給する。ここで、スキージ支持フレーム83がY方向ガイドレール84の手前側にあるときには、エアシリンダ87によって手前側のスキージ81のみを下降させる。そして、モータ89を駆動させることでスライドプレート92を下降させると、これに伴ってヘッドプレート98も下降する。尚、スキージ81がマスク71上面と接する前においては、ヘッドプレート98がスライドプレート92によってのみ支持されているから、スライドプレート92が移動した距離と同じ距離だけヘッドプレート92も移動する。
スライドプレート92を下降させスキージ81がマスク71上面に接すると、ヘッドプレート98はもはや下降できなくなるものの、さらにスライドプレート92を下降させると、スライドプレート92がヘッドプレート98から離間すると共にバネ受け部101に接近する方向に移動する。この結果、受けバネ103が伸びると共に押圧バネ102が圧縮変形するから、次に詳述するように、押圧バネ102のバネ力及び受けバネ103のバネ力は共に、マスク71に対する押圧力を増加させる方向に作用する。
ここで、押圧バネ102のバネ力及び受けバネ103のバネ力が共にマスク71に対する押圧力を増加させる方向に作用する理由について説明する。まず、図6に示すように、スキージ81がマスク71上面を介して基板Wに接触した瞬間を初期状態としたときに、初期状態におけるスライドプレート92の高さをH10とし、ヘッドプレート98の高さをH20とする。また、2つの押圧バネ102の合計の初期バネ力をFSP10とし、2つの受けバネ103の合計の初期バネ力をFSP20とし、2つのスキージ81、4つのエアシリンダ87、及びヘッドプレート98にかかる重力の合計をGとする。尚、k1は2つの押圧バネ102の合計のバネ定数で、k2は2つの受けバネ103の合計のバネ定数である。
まず、初期状態におけるヘッドプレート98周りの釣り合いについては、2つの受けバネ103の合計のバネ力FSP20が上向きに作用し、2つの押圧バネ102の合計のバネ力FSP10及び自重Gが下向きに作用し、上向きの力と下向きの力が等しくなるから、式(1)のように表される。
SP20=FSP10+G …(1)
初期状態からスライドプレート92が距離Xだけ下降すると、スキージ81がマスク71を介して基板Wを押圧する印刷荷重Fに対する反力Rが基板Wからマスク71を介してスキージ81に作用する。すなわち、印刷荷重Fと反力Rは、値が同じで符号が逆になる関係(作用・反作用の関係)が成立する。このとき、スライドプレート92の高さHは、H=H10−Xとなるものの、ヘッドプレート98の高さHは変化しないから、H=H20のままである。また、2つの押圧バネ102の合計のバネ力をFSP1とし、2つの受けバネ103の合計のバネ力をFSP2とすると、それぞれのバネ力は、式(2)及び式(3)のように表される。
SP2=FSP20−kX …(2)
SP1=FSP10+X …(3)
このとき、ヘッドプレート98周りの釣り合いについては、受けバネ103のバネ力FSP2及び印刷荷重Fに対する反力Rが上向きに作用し、押圧バネ102のバネ力FSP1及び自重Gが下向きに作用し、上向きの力と下向きの力が等しくなるから、式(4)のように表される。
SP2+R=G+FSP1 …(4)
上記の式(2)及び式(3)を式(4)に代入すると、次のようになる。
SP20−kX+R=G+FSP10+k
R=G+FSP10−FSP20+kX+k
さらに、式(1)を代入すると、次のようになる。
R=G+FSP10−(FSP10+G)+(k+k)X
=(k+k)X …(5)
したがって、式(5)が示すように、スライドプレート92が距離Xだけ下降すると、この距離Xにバネ定数k1及びk2を乗じたバネ力を反力Rとする印刷荷重Fがスキージ81側から基板W側に作用する。スキージユニット制御部130は、スライドプレート92の移動量Xから反力Rと大きさが同じで方向が違う印刷荷重Fを算出することができる。
上記の式(5)によっても算出可能ではあるが、本実施の形態では、印刷荷重Fはロードセル20により検知され、この印刷荷重Fがスキージユニット制御部130に送出される。ここで、印刷荷重Fが目標印刷荷重F1の範囲内(F1±r)になければ、印刷荷重Fが目標印刷荷重F1の範囲内(F1±r)となるようにサーボ形式のモータ89に制御信号が送出される。この制御信号に基づいてモータ89を駆動させスライドプレート92を下降させた後に、ロードセル20により調整後の印刷荷重F’を算出する。そして、印刷荷重F’が目標印刷荷重F1の範囲内(F1±r)になれば、スキージヘッド支持フレーム83を移動させるべく、Y軸モータに制御信号が送出される。
このようにして、印刷荷重、移動速度を制御しつつ、スキージ81をY軸方向片側に移動させることにより、マスク71の供給孔を通じて基板W上面の所定の位置にペーストが印刷される。印刷が完了すると、モータ89を駆動することによりスキージヘッド80を上昇させると共に、エアシリンダ87により手前側のスキージ81を上昇させる。この後、基板テーブル30をZ軸方向に基板搬送位置まで下降させると共に、Z軸回り及びY軸方向の位置合わせのための僅かな移動分を元に戻して、Z軸回り及びY軸方向の基板搬送位置とし、クランプ片51による基板Wの保持を解除する。そして、印刷済の基板Wの枚数が目標印刷枚数に至っていない場合には、基板テーブル30をZ軸方向、Z軸回り及びY軸方向の基板搬送位置に保ったまま、X軸方向左側に移動し、下流側の装置へ印刷済基板Wを搬出する。この搬出後、基板テーブル30をX軸方向右側に移動して印刷前基板Wを上流側の装置から搬入し、基板Wをメインコンベア40上の所定位置に保持した状態で、基板テーブル30をX軸方向の基台11中央部位置に戻す。尚、両方のスキージ81は交互に使用され、スキージヘッド80が手前側から後側に移動して印刷するときは、手前側のスキージ81が使用される。一方、スキージヘッド80が後側から手前側に移動するときには、後側のスキージ81が使用される。
以上のように本実施形態では以下の効果を奏することができる。
1.いずれのスキージ81を用いた場合であっても1台のロードセル20で各スキージ81による荷重を検知することができるから、ロードセル20の台数を少なくすることができ、コストを低減することができる。
2.スキージ81のマスク71に対する荷重がピストンロッド90を通じてヘッドプレート98に伝えられ、このヘッドプレート98にかかる荷重をロードセル20で直接的に検知することができる。
3.スキージヘッド80の低背化を図りつつ、押圧バネ102及び受けバネ103のバネ力を増加させることができる。
4.並列に配置された一対の受けバネ103のバネ力を中間プレート105を介してロードセル20で直接的に検知することができる。
5.印刷荷重Fが目標印刷荷重F1に対して所定範囲内(F1±r)となるようにヘッドプレート98を駆動させることができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2に係る印刷機10は、図8又は図9に示すように、実施形態1におけるスキージヘッド昇降機構82の内部構造を一部変更したものであり、重複する構成及び作用についてはその説明を省略する。すなわち、実施形態2におけるスキージヘッド昇降機構82は、中間プレート105をスライドプレート92の下方に配置すると共に、ガイドシャフト99の上端部をヘッドプレート98の下面に固定したものである。また、本実施形態におけるロードセル21は圧縮荷重検知型のロードセルとされている。以下、その構成、作用、及び効果について詳細に説明する。
スライドプレート92の上方には、ヘッドプレート98が対向配置され、このヘッドプレート98の下面には、図示2本のガイドシャフト99が下向きに突出して設けられている。各ガイドシャフト99は、スライドプレート92及び中間プレート105に貫通して設けた各ガイド孔104に嵌合し、このガイド孔104を突き抜けて下方に延びる形態をなしている。ガイドシャフト99の外周面はガイド孔104の内周面と全周方向に亘って摺接している。これにより、ヘッドプレート98は、ガイドシャフト99によってスライドプレート92及び中間プレート105に対して平行姿勢を保持したままマスク71に対して接近及び離間する方向(Z軸方向)に案内される。
2本のガイドシャフト99はX軸方向に所定間隔を空けて配置され、各ガイドシャフト99の下端部には、径方向外側に突出したバネ受け部101が形成されている。このバネ受け部101とスライドプレート92との間に、前記中間プレート105が配置されている。このバネ受け部101と中間プレート105の下面との間には、各ガイドシャフト99に外嵌して押圧バネ102が圧縮状態で介装され、ヘッドプレート98の下面とスライドプレート92の上面との間には、ガイドシャフト99に外嵌して受けバネ103が圧縮状態で介装されている。中間プレート105は両ガイドシャフト99間に亘る長さに設定されている。尚、各ピストンロッド90は中間プレート105の両側に配され、スライドプレート92に設けた貫通孔を貫通し、これらの貫通孔の内周面に対してピストンロッド90の外周面が全周方向に亘って摺接している。
さて、本実施形態では中間プレート105とスライドプレート92との間に、前記ロードセル21が設けられている。ロードセル21は、中間プレート105もしくはスライドプレート92のいずれか一方に固定され、ロードセル21内部の感圧素子に荷重を伝達する受圧部(図示せず)が他方と接触している。また、ロードセル21は、スライドプレート92とバネ受け部101との間で、ロードセル21及び中間プレート105と共に圧縮状態で介装された押圧バネ102にかかる荷重を直接的に計測するものである。このため、以下に詳述するように、スライドプレート92の駆動距離Xを求めなくても、スキージ81がマスク71を介して基板Wから受ける反力R(すなわちスキージ81がマスク71を介して基板Wに与える印刷荷重F)を求めることができる。尚、反力Rさらには印刷荷重Fの算出方法については、各バネ定数が左右2個のバネの合計であることについて実施形態1と同じであるため、その説明を省略する。
SP1=FSP10+X …(3)
R=(k+k)X …(5)
ここで、式(3)より、
X=(FSP1−FSP10)/k1 となるから、これを式(5)に代入することで、以下の式(6)が得られる。
R=[(k1+k2)/k1]×(FSP1−FSP10) …(6)
すなわち、印刷時の荷重FSP1及び初期荷重FSP10はロードセル21により直接計測できる値であるから、スライドプレート92の駆動距離Xをエンコーダ等によって取得するまでもなく、反力Rから印刷荷重Fを求めることができる。尚、ロードセル21による検知荷重と印刷荷重Fとを関連付けて表にした対照テーブルを予め印刷プログラム記憶手段120に記憶させておき、対照テーブルを参照することによって印刷荷重Fを求めてもよい。
以上のように、本実施形態では押圧バネ102にかかる荷重を直接的に計測することができるから、スライドプレート92の駆動距離Xを求めなくても、印刷荷重Fを求めることができる。
<実施形態2の変形例>
本発明の実施形態2の変形例に係る印刷機10は、図10及び図11に示すように、スキージヘッド昇降機構82における一対のバネ受け部101を一体に設けてプレート状に形成すると共に、このバネ受け部101と中間プレート105との間にロードセル21を配置し、中間プレート105とスライドプレート92との間に押圧バネ102を配置したものである。その他の構成、作用、及び効果については実施形態2の印刷機10と重複するため、その説明を省略する。
<実施形態3>
本発明の実施形態3に係る印刷機10は、図12及び図13に示すように、実施形態2におけるスキージヘッド昇降機構82の内部構造を一部変更したものであり、重複する構成及び作用についてはその説明を省略する。すなわち、実施形態3におけるスキージヘッド昇降機構82は、中間プレート105をヘッドプレート98とスライドプレート92との間に配置したものである。また、本実施形態におけるロードセル21は、実施形態2と同様に圧縮荷重検知型のロードセルとされている。以下、その構成、作用、及び効果について詳細に説明する。
バネ受け部101とスライドプレート92の下面との間には、各ガイドシャフト99に外嵌して押圧バネ102が圧縮状態で介装され、中間プレート105の下面とスライドプレート92の上面との間には、ガイドシャフト99に外嵌して受けバネ103が圧縮状態で介装されている。さらに、中間プレート105とヘッドプレート98との間に、ロードセル21が設けられている。ロードセル21は、中間プレート105もしくはヘッドプレート98のいずれか一方に固定され、ロードセル21内部の感圧素子に荷重を伝達する受圧部(図示せず)が他方と接触している。
このロードセル21は、スライドプレート92とヘッドプレート98との間でロードセル21及び中間プレート105と共に圧縮状態で介装された受けバネ103にかかる荷重を直接的に計測するものであるため、スライドプレート92の駆動距離Xを求めなくても、スキージ81がマスク71を介して基板Wから受ける反力R(すなわちスキージ81がマスク71を介して基板Wに与える印刷荷重F)を求めることができる。尚、反力Rさらには印刷荷重Fの算出方法については、各バネ定数が左右2個のバネの合計であることについて実施形態1と同じであるため、その説明を省略する。
SP2=FSP20−kX …(2)
R=(k+k)X …(5)
ここで、式(2)より、
X=(FSP20−FSP2)/k2 となるから、これを式(5)に代入することで、以下の式(6)’が得られる。
R=[(k1+k2)/k2]×(FSP20−FSP2) …(6)’
すなわち、FSP20及びFSP2はロードセル21により直接計測できる値であるから、スライドプレート92の駆動距離Xをエンコーダ等によって取得するまでもなく、反力Rから印刷荷重Fを求めることができる。尚、ロードセル21による検知荷重と印刷荷重Fとを関連付けて表にした対照テーブルを予め印刷プログラム記憶手段120に記憶させておき、対照テーブルを参照することによって印刷荷重Fを求めてもよい。
以上のように、本実施形態では受けバネ103にかかる荷重を直接的に計測することができるから、スライドプレート92の駆動距離Xを求めなくても、印刷荷重Fを求めることができる。
<実施形態3の変形例>
本発明の実施形態3の変形例に係る印刷機10は、図14及び図15に示すように、スキージヘッド昇降機構82においてスライドプレート92と中間プレート105との間にロードセル21を配置し、中間プレート105とヘッドプレート98との間に受けバネ103を配置したものである。その他の構成、作用、及び効果については実施形態2の印刷機10と重複するため、その説明を省略する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
2)本実施形態ではモータ89の駆動力によってマスク71への印刷荷重Fを生じさせているものの、本発明によると、エアシリンダの駆動力によってマスク71への印刷荷重Fを生じさせてもよい。
(3)本実施形態ではスライドプレート92をボールねじ機構により駆動させているものの、本発明によると、スライドプレート92をラック&ピニオン機構により駆動させてもよい
(5)本実施形態ではガイドシャフト99とこれに嵌合するガイド孔104とからなる案内機構によってヘッドプレート98の移動を案内しているものの、本発明によると、スキージヘッド支持フレーム83に設けたガイドレールによってヘッドプレート98を案内してもよい。
(6)本実施形態では一対のスキージ81を設けているものの、本発明によると、3つ以上のスキージ81を設けてこれらのスキージ81を選択的に下降させてもよい。
(7)本実施形態では一対の押圧バネ102及び一対の受けバネ103を配置しているものの、本発明によると、押圧バネ102及び受けバネ103をそれぞれ単独で設けてもよいし、あるいは3つ以上設けてもよい。
(8)本実施形態では中間プレート105を介してロードセル20(21)に荷重を負荷しているものの、本発明によると、中間プレート105を設けなくてもよい。
スクリーン印刷機の正面図 スクリーン印刷機の平面図 スクリーン印刷機の側面図 スクリーン印刷機のブロック図 実施形態1に係るスキージヘッド昇降機構の内部構造の正面図 そのスキージヘッド昇降機構の内部構造の側面図 そのスキージヘッド昇降機構の内部構造の平面図 実施形態2に係るスキージヘッド昇降機構の内部構造の正面図 そのスキージヘッド昇降機構の内部構造の側面図 実施形態2の変形例に係るスキージヘッド昇降機構の内部構造の正面図 そのスキージヘッド昇降機構の内部構造の側面図 実施形態3に係るスキージヘッド昇降機構の内部構造の正面図 そのスキージヘッド昇降機構の内部構造の側面図 実施形態3の変形例に係るスキージヘッド昇降機構の内部構造の正面図 そのスキージヘッド昇降機構の内部構造の側面図
符号の説明
10…印刷機
20…引張り荷重検知型ロードセル(荷重センサ)
21…圧縮荷重検知型ロードセル(荷重センサ)
71…マスク
80…スキージヘッド
81…スキージ
87…エアシリンダ(スキージ昇降機構)
92…スライドプレート(駆動ブロック)
98…ヘッドプレート(スキージ支持ブロック)
100…演算処理部(印刷荷重検出手段)
101…バネ受け部
102…押圧バネ(第1のコイルスプリング)
103…受けバネ(第2のコイルスプリング)
105…中間プレート
120…印刷プログラム記憶手段(記憶装置)

Claims (6)

  1. マスクに選択的に押し付けられる複数のスキージを備えたスクリーン印刷機において、
    前記複数のスキージを共通のスキージ支持ブロックにスキージ昇降機構を介して取付けることにより前記複数のスキージのうちのいずれかを選択的に昇降可能にすると共に、
    前記スキージ支持ブロックを前記マスクに対して接近及び離間する方向に駆動するスキージブロック駆動機構を設け、
    前記スキージブロック駆動機構は、前記マスクに対して接近及び離間する方向に駆動される駆動ブロックと、この駆動ブロックの上下に位置して設けられそのバネ力によって前記スキージ支持ブロックを支持する第1及び第2のコイルスプリングと、前記駆動ブロックと前記スキージ支持ブロックとが相対移動したときに前記駆動ブロックとの間の離間距離を増減させる位置に前記第1のコイルスプリングを受ける第1のバネ受け部と、前記両ブロックが相対移動したときに前記駆動ブロックとの間の離間距離を前記第1のバネ受け部とは逆に増減させる位置に前記第2のコイルスプリングを受ける第2のバネ受け部とを備え、
    前記第2のバネ受け部と前記スキージ支持ブロックとの間、前記第1のバネ受け部と前記第1のコイルスプリングとの間、前記駆動ブロックと前記第1のコイルスプリングとの間、前記第2のバネ受け部と前記第2のコイルスプリングとの間、及び前記駆動ブロックと前記第2のコイルスプリングとの間のうちいずれかに荷重センサを設けたことを特徴とするスクリーン印刷機。
  2. 前記第1及び第2のコイルスプリングのうち少なくとも一方は複数個が並列に配置された構成とした請求項に記載のスクリーン印刷機。
  3. 前記荷重センサとこの荷重センサに接するコイルスプリングとの間に、このコイルスプリングを支持する共通の中間プレートを設けた請求項又は請求項に記載のスクリーン印刷機。
  4. 前記荷重センサにより検知された検知荷重に基づいて前記スキージの印刷荷重を算出する印刷荷重算出手段を備えた請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のスクリーン印刷機。
  5. 前記印刷荷重算出手段は、前記荷重センサにより検知された検知荷重と前記スキージの印刷荷重とを関連付けて記憶させた記憶装置を備え、この記憶装置を参照することにより前記スキージの印刷荷重を取得する請求項に記載のスクリーン印刷機。
  6. 前記検知荷重に基づく印刷荷重と目標荷重とを比較することにより、前記印刷荷重が前記目標荷重に対して所定範囲内となるように前記スキージ支持ブロックを駆動する請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のスクリーン印刷機。
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