JP5034885B2 - 電子装置とその電子装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子装置とその電子装置の製造方法に関する。
近年、携帯電話のような携帯機器市場における機器の小型化の要求に伴い、半導体素子を高密度で実装する要求が高まっている。この要求を叶えるべく、半導体素子をフェイスダウンで接続電極を介して回路基板に接続し、狭ピッチと多ピン化を可能とするフリップチップ接合が多用されている。
このフリップチップ接合が進展する一方で、有機樹脂を主体とする回路基板と、シリコンを主体とする半導体素子との熱膨張率差に起因する応力により、接続電極或いは半導体素子内部にクラックが発生し、接続信頼性が低下するという問題がある。
このような回路基板と半導体素子との熱膨張率差を緩和するために、様々な応力緩和構造が提案されている。
例えば、特許文献1では、表面に凹凸が形成された加工基板上にレジストパターンを形成し、そのレジストパターンの窓から露出する加工基板上に、上記の凹凸を反映した屈曲部を備えた微小な導電性接続部を形成して、その導電性接続部で半導体素子と回路基板とを接続する応力緩和構造が提案されている。この構造によれば、熱膨張率差に起因した応力が導電性接続部の屈曲部により緩和されることになる。
しかしながら、この導電性接続部を形成するのに必要な加工基板は、製作コストが高いため、導電性接続部の製造コストを抑えるために繰り返し使用する必要がある。そのため、導電性接続部が加工基板から剥離し易くするための離形材の処理等を管理、維持するコストが高くなるという問題がある。
また、加工基板の表面に凹凸が形成されているため、加工基板上に塗布されたフォトレジストに十分な平坦性が得られず、露光工程においてフォーカスずれが発生し易くなり、微細なレジストパターンを形成するのが困難となる。
これに対し、特許文献2では、S字状のリードで回路基板と半導体素子とを接続し、そのリードで応力を緩和する応力緩和構造が提案されている。
しかし、この方法では、S字状のリードとその先端のスポットとを形成するのに露光工程が2回必要となり、工程数が多いという問題がある。更に、そのリードの両端に端子を形成するためにアンダーエッチングを用いているので、エッチング時間等の厳密な制御が必要になると供に、任意形状の端子を形成することができないという不都合もある。
その他に、バネ性が付与されたワイヤバンプにより回路基板と半導体素子とを接続する構造もあるが、この構造ではワイヤバンプを一個ずつ形成していかなければならないため時間がかかる上に、微小なワイヤを狭ピッチで配列させるのが技術的に困難であるという問題がある。
なお、この他にも、本発明に関連する技術が下記の特許文献3〜4にも開示される。
特開2003−188209号公報 特開平10−256314号公報 特許第2986095号明細書 特開平6−268017号公報 特開2005−166739号公報
本発明の目的は、電子部品と基板との応力差を簡単に緩和できる電子装置とその製造方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、第1面に第1電極が形成された回路基板と、第1面に第2電極が形成された電子部品と、互いに応力の異なる第1導電膜と第2導電膜とを積層してなり、前記第1電極と前記第2電極とを電気的に接続する積層体とを有し、前記第1導電膜と前記第2導電膜とは共に同じ材料で構成され、且つ前記第1導電膜と前記第2導電膜とは互いに異なるめっき条件で形成されて、前記第1導電膜の応力は引張応力であり、前記第2導電膜の応力は圧縮応力であり、前記回路基板の前記第1面と前記電子部品の前記第1面とが互いに向き合うように前記回路基板と前記電子部品とを配置させ、前記第2導電膜を外側にして前記積層体を弧状に湾曲させて、該第2導電膜の一方の端部を前記第1電極に接合し、該第2導電膜の他方の端部を前記第2電極に接合した電子装置が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、ベース基板の上に、互いに応力の異なる第1導電膜と第2導電膜をこの順に積層してなる積層体を形成する工程と、基板の第1電極に、前記第2導電膜の一方の端部を接合する工程と、前記接合の後、前記ベース基板から前記積層体を剥離し、前記応力の違いにより前記積層体を湾曲させる工程と、電子部品の第2電極に、前記第2導電膜の他方の端部を接合する工程とを有する電子装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、第1、第2導電膜の内部応力の違いにより自然に湾曲した積層体により、電子部品と回路基板との熱膨張率差に起因した応力が緩和され、電子部品等にクラックが入る危険性を低減でき、電子部品と回路基板との接続信頼性が向上する。
しかも、その積層体は、第1、第2導電膜の内部応力の違いによって自然に湾曲するので、積層体を湾曲させるための特別な装置が不要で、接続構造を低コストで簡単に得ることができる。
更に、半導体装置の製造工程等において微細加工が可能なレジストパターンの窓内に第1、第2導電膜を成膜することで、これらの導電膜から構成される積層体を微細に形成できると供に、積層体を狭ピッチで配列することが可能となる。
以下に、本発明の実施の形態に係る電子装置について、その製造工程を追いながら説明する。
図1〜図5は、本実施形態に係る電子装置の製造途中の断面図である。
最初に、図1(a)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、金属等よりなるベース基板10の上に、加熱によって室温時(20℃)よりも接着性が低下する材料よりなるフィルム、例えば熱発泡テープを離形層11として貼付する。本実施形態では、この熱発泡テープとして日東電工製のリバアルファを用いる。なお、UV硬化により接着性が低下する材料で離形層11を構成してもよい。
また、ベース基板10の材料としては、銅、銅合金、又はステンレスのような金属の他に、シリコン、及びPET(Polyethylene terephthalate)等の有機材料もある。
次いで、スパッタ法により離形層11の上にシード層12としてチタン層を厚さ約0.1μmに形成する。なお、チタン層に代えて銅層をシード層12として形成してもよい。また、シード層12の成膜方法はスパッタ法に限定されず、蒸着法又は無電解めっきによりシード層12を形成してもよいし、シード層12として圧延箔を貼付してもよい。
次に、図1(b)に示すように、シード層12上にフォトレジストを塗布し、それを露光現像することにより、平面形状が長方形の窓14aを備えたレジストパターン14を形成する。
続いて、図1(c)に示すように、シード層12に給電を行いがなら、窓14aから露出するシード層12上に電解めっきにより第1金属膜(第1導電膜)16aとしてニッケル膜を10〜15μmの厚さに形成する。
そのめっき条件は特に限定されない。本実施形態では、次のめっき液組成とめっき条件で第1金属膜16aを形成する。
(めっき液組成)
・硫酸ニッケル:240〜300g/リットル
・塩化ニッケル:45〜50g/リットル
・ホウ酸:30〜40g/リットル
(めっき条件)
・液温:45〜60℃
・電流密度:2〜8A/dm2
第1金属膜16aの構成材料は引張応力となり易い材料であるのが好ましいが、そのような材料としてはNiの他にFe、Pd、Cu、及びCr、或いはこれらの合金等もある。
また、第1金属膜16aの応力の値は、膜厚、めっき液組成、及びめっき条件を変えることにより調節することができる。
次いで、図2(a)に示すように、シード層12から給電を行いながら、第1金属膜16aの上に電解めっきにより第2金属膜(第2導電膜)16bとして金膜を厚さ0.01〜2μmに形成する。
このめっき条件は特に限定されないが、本実施形態では次の条件を採用する。
(めっき液組成)
・亜硫酸金ナトリウム:10g/リットル
・亜硫酸ナトリウム:20g/リットル
・リン酸水素ナトリウム:20g/リットル
・タリウム:0.01g/リットル
(めっき条件)
・液温:40〜70℃
・電流密度:0.1〜3A/dm2
第2金属膜16bの構成材料は圧縮応力となり易い材料であるのが好ましい。そのような材料としては、Auの他に、Zn、Sn、Bi、Co、Ag、及びTiがあり、これらの材料で第2金属膜16bを構成するようにしてもよい。
更に、第1金属膜16aと同様に、膜厚、めっき液組成、及びめっき条件を変えることにより、第2金属膜16bの応力の値を調節するようにしてもよい。
この後に、図2(b)に示すように、レジストパターン14を除去して、第1金属膜16aと第2金属膜16bとをベース基板10の上に積層体16として残す。
次いで、図2(c)に示すように、積層体16が形成されていない部分のシード層12をウエットエッチングにより除去する。シード層12としてチタン層を形成する場合は、そのエッチング液として例えばフッ化水素と硝酸の混合液が使用される。
続いて、図3(a)に示すように、有機樹脂を主体とする回路基板50を用意し、その回路基板を積層体16に対向させる。
回路基板50の主面にはソルダレジスト53が形成されており、ソルダレジスト53の開口部の内部には第1電極51が形成されている。また、その第1電極51の表面には融点が139℃のSn-57Bi合金よりなる導電層52が形成されている。なお、導電層52は、Sn-57Bi合金層に限定されず、Au、Cu、Sn、及びSn基合金のいずれかよりなるめっき層や、導電性ペーストであってもよい。
そして、図示のように、積層体16を構成する第2金属膜16bの一方の端部Aと、回路基板50の第1電極51とを位置合わせする。
次に、図3(b)に示すように、導電層52が溶融する150〜180℃の温度に導電層52を加熱しながら、ベース基板10を回路基板50に向けて押圧し、導電層52により積層体16を第1電極51に接合する。なお、このときベース基板10に加える圧力は特に限定されないが、本実施形態では各第1電極51に0.5〜10gの圧力が加わるようにする。
続いて、図4(a)に示すように、熱発泡テープよりなる離形層11が発泡する温度(約200℃)に該離形層11を加熱しながら、ベース基板10を回路基板50の上方に引き上げ、ベース基板10から積層体16を剥離する。なお、UV硬化により接着性が低下する材料で離形層11を構成する場合は、離形層11にUV照射を行うことでベース基板10から積層体16を剥離すればよい。
このように剥離すると、各金属膜16a、16bの応力の違いに起因して、積層体16が第2金属膜16bを外側にして弧状に湾曲するようになる。
なお、第1金属膜16aとシード層12との密着力が弱い場合には、図2(c)のシード層12のエッチング工程を省き、本工程でシード層12から積層体16を剥離するようにしてもよい。また、シード層12とベース基板10の密着力が弱く、同様に本工程で積層体16が剥離できる場合には、離形層11を省いてもよい。
次いで、図4(b)に示すように、回路形成面に第2電極61が形成されたシリコンを主体とする半導体素子(電子部品)60を用意する。その第2電極61の上には、Sn-3.5Ag合金よりなる接続端子62が予め接合されている。接続端子62の材料は特に限定されず、Au、Cu、Sn、及びSn基合金のいずれかよりなるめっき膜や、導電性ペーストで接続端子62を構成してもよい。
次いで、接続端子62の融点である221℃以上の温度に該接続端子62を加熱しながら、フェイスダウンの状態で半導体素子60を回路基板50に向けて押圧する。本実施形態では、例えば、一つ当たりの第2電極61に0.5〜5gの圧力が加わるように半導体素子60を押圧する。
これにより、積層体16を構成する第2金属膜16bの他方の端部Bが第2電極61に接合され、積層体16によって第1、第2電極51、61同士が電気的且つ機械的に接続されたことになる。
なお、上記のように半導体素子60を押圧するのではなく、半導体素子60の自重によって積層体16を第2電極61に接合するようにしてもよい。その場合は、接続端子62に予めフラックスを転写しておき、そのフラックスにより接続端子62を積層体16に仮付けし、リフロー装置内で接続端子62をリフローすればよい。
この後は、積層体16による接続強度を補強するために、図5に示すように、回路基板50と半導体素子60との間に封止樹脂70を流し込む。封止樹脂70としては、例えば、エポキシ樹脂、或いはシアネートエステル樹脂等を使用できる。なお、封止樹脂70を予め基板側またはチップ側に供給しておき、接続端子の接合と樹脂封止を同時に行うこともできる。
以上により、本実施形態に係る電子装置の基本構造が完成した。
上記した本実施形態によれば、図5に示したように、半導体素子60と回路基板50との熱膨張率差に起因した応力が、湾曲した積層体16によって緩和されるので、半導体素子60等にクラックが入る危険性が低減し、半導体素子60と回路基板50との接続信頼性が向上する。
しかも、図4(a)に示したように、第1、第2金属膜16a、16bの内部応力の違いによって積層体16が自然に湾曲するので、積層体16を湾曲させるために特別な装置を必要とせず、接続構造を低コストで簡単に得ることができる。
更に、図1(b)〜図2(b)に示したように、半導体装置の製造工程等において微細加工が可能なレジストパターン14の窓14a内に各金属膜16a、16bを成膜するので、これらの金属膜から構成される積層体16を微細に形成できると供に、積層体16を狭ピッチで配列することが可能となる。
ところで、上記実施形態では、第1金属膜16aを引張応力にし、第2金属膜16bを圧縮応力にしたが、各膜16a、16bの応力の組み合わせはこれに限定されない。
例えば、第1金属膜16aの応力を上記と同じ引張応力にし、第2金属膜16bの応力を、第1金属膜16aの引張応力よりも弱い引張応力にしてもよい。
或いは、第1金属膜16aの応力は圧縮応力にし、第2金属膜16bの応力を、第1金属膜16aの圧縮応力よりも強い圧縮応力としてもよい。
これらによっても、図4(a)のように第2金属膜16bを外側にして弧状に湾曲した積層体16を得ることができる。
膜の応力の向きはその材料によって略決まる。金属膜16a、16bとして引張応力の膜を形成する場合には、Ni、Cr、Cu、Fe及びPdのいずれか或いはこれらの合金でその膜を形成すればよい。
一方、金属膜16a、16bとして圧縮応力の膜を形成する場合には、Au、Zn、Sn及びBiのいずれか或いはこれらの合金でその膜を形成すればよい。
また、応力の値については、既述のようにめっき液の組成、めっき条件、及び膜厚によって調節することができ、これにより所望の曲率で湾曲した積層体16を得ることができる。
なお、上記では第1、第2金属膜16a、16bの二層で積層体16を構成したが、積層数を3層以上としてもよい。
図6は、3層構造の積層体16の一例を示す拡大断面図である。
この例では、第2金属膜16bの上に更に第3金属膜(第3導電膜)16cを形成している。その第3金属膜16cは、例えば図2(a)の状態で、窓14a内の第2金属膜16bの上にめっきにより形成され得る。
第3金属膜16cの応力の向きと値は特に限定されない。
但し、第1〜第3金属膜16a〜16cのそれぞれの応力の値が、第1金属膜16aから第3金属膜16cに向かって単調に減少若しくは増大するように、第3金属膜16cの材料やめっき条件等を設定するのが好ましい。このように応力を単調に変化させることで、第1、第2金属膜16a、16bのみで積層体16を構成する場合と比較して、各膜16a〜16cの応力の違いによってそれらの界面に加わる応力が緩和され、積層体16の内部にクラックが入る危険性を低減できる。
また、上記では、異種の材料よりなる第1、第2金属膜16a、16bの二層で積層体16を構成するようにしたが、これら第1、第2金属膜16a、16bを供に同じ材料で構成し、且つそれらを異なるめっき条件で形成することにより、各金属膜16a、16bの応力に違いをもたせ、図4(a)のように積層体16を湾曲させてもよい。
また、第1、第2金属膜16a、16bの一方に代えて、ポリイミドやエポキシ樹脂からなる樹脂膜を形成してもよい。そのような樹脂膜としては、例えば、東レ・デュポン株式会社製のカプトンフィルム等、現在市販されている膜を使用することが可能である。
このような樹脂膜を使用する場合、図1(a)の工程において、離形層11の上にその樹脂層を形成した後、当該樹脂膜の上にレジストパターンを形成する。そして、レジストパターンの窓から露出する樹脂膜の上に無電解めっき法により例えば銅膜又はニッケル膜等の金属膜を形成する。その後、レジストパターンを、その上に形成された金属膜と供に除去することで、樹脂膜と金属膜よりなる積層体が離形層11の上に形成される。その積層体は、金属膜と樹脂膜との応力の違いにより、金属膜を外側にした状態で図4(a)で説明したように湾曲する。
以下に、本発明の特徴を付記する。
(付記1) 第1電極が形成された回路基板と、
第2電極が形成された電子部品と、
互いに応力の異なる第1導電膜と第2導電膜とを積層してなり、前記第1電極と前記第2電極とを電気的に接続する積層体とを有し、
前記積層体を湾曲させて、該第2導電膜の一方の端部を前記第1電極に接合し、該第2導電膜の他方の端部を前記第2電極に接合したことを特徴とする電子装置。
(付記2) 前記第1導電膜は金属からなる第1金属膜、前記第2導電膜は金属からなる第2金属膜であることを特徴とする付記1に記載の電子装置。
(付記3) 前記第1導電膜と前記第2導電膜の少なくとも一方は、Ni、Fe、Pd、Cu、Cr、Au、Sn、Bi、Zn、Co、Ag、及びTiのいずれか、若しくはこれらの合金により構成されることを特徴とする付記2に記載の電子装置。
(付記4) 前記積層体は、前記第2導電膜を外側にして弧状に湾曲していることを特徴とする付記1に記載の電子装置。
(付記5) 前記第1導電膜の応力は引張応力であり、前記第2導電膜の応力は圧縮応力であることを特徴とする付記1に記載の電子装置。
(付記6) 前記第1導電膜の応力は引張応力であり、前記第2導電膜の応力は、前記第1導電膜の前記引張応力よりも弱い引張応力であることを特徴とする付記1に記載の電子装置。
(付記7) 前記第1導電膜の応力は圧縮応力であり、前記第2導電膜の応力は、前記第1導電膜の前記圧縮応力よりも強い圧縮応力であることを特徴とする付記1に記載の電子装置。
(付記8) 前記第2導電膜の上に更に第3導電膜が形成され、前記第1〜第3導電膜におけるそれぞれの応力の値が、前記第1導電膜から前記第3導電膜に向かって単調に減少若しくは増大することを特徴とする付記1に記載の電子装置。
(付記9) ベース基板の上に、互いに応力の異なる第1導電膜と第2導電膜をこの順に積層してなる積層体を形成する工程と、
基板の第1電極に、前記第2導電膜の一方の端部を接合する工程と、
前記接合の後、前記ベース基板から前記積層体を剥離し、前記応力の違いにより前記積層体を湾曲させる工程と、
電子部品の第2電極に、前記第2導電膜の他方の端部を接合する工程と、
を有することを特徴とする電子装置の製造方法。
(付記10) 前記ベース基板の上に離形層を形成する工程を更に有し、
前記積層体を形成する工程において、前記離形層の上に前記積層体を形成することを特徴とする付記9に記載の電子装置の製造方法。
(付記11) 前記離形層の材料として、加熱により室温時よりも接着性が低下する材料を用い、
前記ベース基板から前記積層体を剥離する工程において、前記離形層を加熱することを特徴とする付記10に記載の電子装置の製造方法。
(付記12) 前記積層体を形成する工程は、
前記ベース基板の上に、窓を備えたレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンの窓内の前記ベース基板上に、前記第1導電膜と前記第2導電膜とをこの順に形成する工程と、
前記レジストパターンを除去して、前記第1導電膜と前記第2導電膜とを前記ベース基板の上に前記積層体として残す工程とを有することを特徴とする付記9に記載の電子装置の製造方法。
(付記13) 前記第1導電膜と前記第2導電膜とを形成する工程において、該第1導電膜と該第2導電膜とを電解めっきにより形成すると供に、めっき条件、めっき液組成、又は膜厚により前記第1導電膜と前記第2導電膜の応力を調節することを特徴とする付記12に記載の電子装置の製造方法。
図1(a)〜(c)は、本発明の実施の形態に係る電子装置の製造途中の断面図(その1)である。 図2(a)〜(c)は、本発明の実施の形態に係る電子装置の製造途中の断面図(その2)である。 図3(a)、(b)は、本発明の実施の形態に係る電子装置の製造途中の断面図(その3)である。 図4(a)、(b)は、本発明の実施の形態に係る電子装置の製造途中の断面図(その4)である。 図5は、本発明の実施の形態に係る電子装置の製造途中の断面図(その5)である。 図6は、本発明の実施の形態において、三層構造の積層体の一例を示す拡大断面図である。
符号の説明
10…ベース基板、11…離形層、12…シード層、14…レジストパターン、14a…窓、16a〜16c…第1〜第3金属膜、16…積層体、50…回路基板、51…第1電極、52…導電層、53…ソルダレジスト、60…半導体素子、61…第2電極、62…接続端子、70…封止樹脂。

Claims (3)

  1. 第1面に第1電極が形成された回路基板と、
    第1面に第2電極が形成された電子部品と、
    互いに応力の異なる第1導電膜と第2導電膜とを積層してなり、前記第1電極と前記第2電極とを電気的に接続する積層体とを有し、
    前記第1導電膜と前記第2導電膜とは共に同じ材料で構成され、且つ前記第1導電膜と前記第2導電膜とは互いに異なるめっき条件で形成されて、前記第1導電膜の応力は引張応力であり、前記第2導電膜の応力は圧縮応力であり、
    前記回路基板の前記第1面と前記電子部品の前記第1面とが互いに向き合うように前記回路基板と前記電子部品とを配置させ、
    前記第2導電膜を外側にして前記積層体を弧状に湾曲させて、該第2導電膜の一方の端部を前記第1電極に接合し、該第2導電膜の他方の端部を前記第2電極に接合したことを特徴とする電子装置。
  2. ベース基板の上に、互いに応力の異なる第1導電膜と第2導電膜をこの順に積層してなる積層体を形成する工程と、
    基板の第1電極に、前記第2導電膜の一方の端部を接合する工程と、
    前記接合の後、前記ベース基板から前記積層体を剥離し、前記応力の違いにより前記積層体を湾曲させる工程と、
    電子部品の第2電極に、前記第2導電膜の他方の端部を接合する工程と、
    を有することを特徴とする電子装置の製造方法。
  3. 前記積層体を形成する工程は、
    前記ベース基板の上に、窓を備えたレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンの窓内の前記ベース基板上に、前記第1導電膜と前記第2導電膜とをこの順に形成する工程と、
    前記レジストパターンを除去して、前記第1導電膜と前記第2導電膜とを前記ベース基板の上に前記積層体として残す工程とを有することを特徴とする請求項2に記載の電子装置の製造方法。
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