JP5029571B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

この発明は、配光パターンを、たとえば、ロービーム用配光パターン(すれ違い用配光パターン)とハイビーム用配光パターン(走行用配光パターン)とに、切り替えて車両の前方に照射する車両用前照灯に関するものである。
この種の車両用前照灯は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用前照灯について説明する。従来の車両用前照灯は、フレームと、フレームに揺動自在に取り付けられている可動リフレクタと、フレームに取り付けられている光源と、可動リフレクタを傾動させるソレノイドと、を備えるものである。以下、従来の車両用前照灯の作用について説明する。光源を点灯し、かつ、ソレノイドを駆動させて可動リフレクタを傾動させると、すれ違いビームと走行ビームとが切り替わる。
そして、従来の車両用前照灯は、可動リフレクタが板バネの作用により前後にブレないように構成されている。このように、この種の車両用前照灯においては、車両走行時の振動に対する可動リフレクタの耐震性(耐久性)が必要である。
特開2002−260414号公報
この発明が解決しようとする問題点は、可動リフレクタの耐震性が必要であるという点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、ホルダと、ホルダにそれぞれ回転可能に保持されている第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタと、ホルダに固定保持されている光源と、第1可動リフレクタと第2可動リフレクタとを同期させてそれぞれ第1位置と第2位置との間を回転させて配光パターンを切り替える駆動装置と、を備え、駆動装置が、ホルダに保持されている駆動源と、ホルダのうち第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタおよび光源に対して側方の箇所に保持されていて、かつ、駆動源と第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタとの間に設けられていて、駆動源において発生した駆動力を第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタにそれぞれ伝達して、第1可動リフレクタと第2可動リフレクタとをそれぞれ逆方向に回転させる駆動力伝達機構と、から構成されている、ことを特徴とする。
また、この発明(請求項2にかかる発明)は、第1可動リフレクタの質量と第2可動リフレクタの質量とが同等もしくはほぼ同等であり、第1可動リフレクタの重心から回転中心までの距離と第2可動リフレクタの重心から回転中心までの距離とが同等もしくはほぼ同等である、ことを特徴とする。
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)は、駆動装置の駆動源と駆動力伝達機構との連結部と、ホルダとの間には、第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタが第2位置に位置する状態または第1位置から第2位置への回転状態のとき、駆動装置の駆動が停止した場合、第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタを第1位置に復帰させる復帰スプリングが、設けられている、ことを特徴とする。
さらにまた、この発明(請求項4にかかる発明)は、駆動装置の駆動源がホルダを介してヒートシンク部材に直接固定保持されている、ことを特徴とする。
さらにまた、この発明(請求項5にかかる発明)は、第1可動リフレクタまたは第2可動リフレクタのいずれか一方がダミーである、ことを特徴とする。
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、駆動装置を駆動させて、第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタを第1位置と第2位置との間を回転させることにより、配光パターンを切り替えることができる。
しかも、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、車両走行時の振動が第1リフレクタおよび第2リフレクタに作用して、ある方向の加速度が第1リフレクタおよび第2リフレクタに生じると、第1可動リフレクタと第2可動リフレクタとをそれぞれ逆方向に回転させる駆動力伝達機構において、それぞれ逆方向の力が作用して相互に打ち消しあって、第1可動リフレクタと第2可動リフレクタとが静止状態にある。このために、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、第1リフレクタおよび第2リフレクタの耐震性が高く、第1リフレクタおよび第2リフレクタの耐久性が高い。
また、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用前照灯は、第1可動リフレクタの質量と第2可動リフレクタの質量とが同等もしくはほぼ同等であり、第1可動リフレクタの重心から回転中心までの距離と第2可動リフレクタの重心から回転中心までの距離とが同等もしくはほぼ同等であるから、駆動力伝達機構においてそれぞれ逆方向に作用する力が同等もしくはほぼ同等となって、相互に完全もしくはほぼ完全に打ち消しあうことができる。これにより、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用前照灯は、第1リフレクタおよび第2リフレクタの耐震性がさらに高く、第1リフレクタおよび第2リフレクタの耐久性がさらに高い。
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯は、第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタが第2位置に位置する状態または第1位置から第2位置への回転状態のとき、駆動装置の駆動が停止すると、復帰スプリングの作用により、第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタが第1位置に復帰する。このために、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯は、フェールセーフ機能を有することとなる。たとえば、第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタが第1位置に位置するときには、ロービーム用配光パターンが得られ、一方、第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタが第2位置に位置するときには、ハイビーム用配光パターンが得られる場合においては、ハイビーム用配光パターンからロービーム用配光パターンに切り替えることができる。
しかも、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯は、復帰スプリングを、第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタおよび光源に対して側方の箇所に保持されている駆動力伝達機構側に、設け、かつ、ホルダと駆動装置との間に、設けたので、復帰スプリングのスプリング力が第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタに直接作用しない。このために、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯は、第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタには復帰スプリングのスプリング力の偏った荷重がかからないので、第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタにはねじれなどの歪が起き難く、その結果、配光の変化が生じ難く、その分、配光を高精度に制御することができる。
その上、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯は、駆動装置の駆動源と駆動力伝達機構との連結部と、ホルダとの間に、復帰スプリングを設けるので、駆動装置の駆動源と駆動力伝達機構との連結部に復帰スプリングのスプリング力(復帰トルク)を直接与えることができる。これにより、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯は、復帰スプリングの小さなスプリング力(復帰トルク)で、駆動力伝達機構を介して、第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタを第1位置に自動復帰させることができるので、復帰スプリングの小型軽量化を図ることができる。
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯は、復帰スプリングをホルダと駆動装置との間に設けたので、復帰スプリングを第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタの回転保持箇所から離れた箇所に配置することができる。これにより、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯は、第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタの回転保持箇所の構造体を小さくすることができ、その分、見栄えを向上させることができる。
さらにまた、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用前照灯は、駆動装置の駆動源がホルダを介してヒートシンク部材に直接固定保持されているので、駆動源が駆動している間に発生する熱をヒートシンク部材から外部に放射(放熱)することができる。これにより、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用前照灯は、駆動装置の駆動源の耐熱性が高くなり、駆動装置の駆動源の耐久性が高くなる。
さらにまた、この発明(請求項5にかかる発明)の車両用前照灯は、第1可動リフレクタまたは第2可動リフレクタのいずれか一方をダミーとすることにより、第1可動リフレクタまたは第2可動リフレクタのいずれか他方に反射面を設けるだけで済む。このために、この発明(請求項5にかかる発明)の車両用前照灯は、可動リフレクタの反射面の配光設計や配光制御が簡単となる。
以下、この発明にかかる車両用前照灯の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。図面において、符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。図24、図25は、コンピュータのシミュレーションで得られたスクリーン上の発光チップの反射像群を示す説明図である。なお、この明細書および特許請求の範囲において、「上、下、前、後、左、右」とは、この発明にかかる車両用前照灯を車両(自動車)に取り付けた際の車両の「上、下、前、後、左、右」である。また、図15、図16、図17においては、発明の構成を明確にするために、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dおよび駆動装置14の図示を省略してある。さらに、図7、図8、図9、図10において、ヒートシンク部材7のフィン形状の図示を省略してある。
以下、この実施例における車両用前照灯の構成について説明する。図中、符号1は、この実施例における車両用前照灯(自動車用前照灯)ある。前記車両用前照灯1は、図26に示すすれ違い用配光パターン(ロービーム用配光パターン)、すなわち、エルボー点Eを境に、走行車線側(左側)に斜めカットオフラインCL1を有し、かつ、対向車線側(右側)に水平カットフラインCL2を有するロービーム用配光パターンLPと、図27に示す走行用配光パターン(ハイビーム用配光パターン)、すなわち、第1ハイビーム用配光パターンHP1および第2ハイビーム用配光パターンHP2および第3ハイビーム用配光パターンHP3および減光ロービーム用配光パターンLP1と、を切り替えて車両の前方に照射するものである。なお、前記斜めカットオフラインCL1とスクリーンの水平線HL−HRとのなす角度は、約15°である。
前記車両用前照灯1は、パラボラ系の自由曲面(NURBS曲面)からなる上側反射面2Uおよび下側反射面2Dを有する固定リフレクタ3と、同じくパラボラ系の自由曲面(NURBS曲面)からなる上側反射面12Uを有する上側可動リフレクタ(第1可動リフレクタ)13Uおよび下側反射面12Dを有する下側可動リフレクタ(第2可動リフレクタ)13Dと、平面矩形形状(平面長方形状)の発光チップ4を有する上側半導体型光源5Uおよび下側半導体型光源5Dと、ホルダ6(ハウジング)と、ヒートシンク部材7と、駆動装置14と、図示しないランプハウジングおよびランプレンズ(たとえば、素通しのアウターレンズなど)と、から構成されている。
前記ホルダ6は、上固定面と下固定面とを有する板形状をなす。前記ホルダ6は、たとえば、熱伝導率が高い樹脂部材もしくは金属部材から構成されている。前記ヒートシンク部材7は、上部に上固定面を有する台形形状をなし、かつ、中間部から下部にかけてフィン形状をなす。前記ヒートシンク部材7は、たとえば、熱伝導率が高い樹脂部材もしくは金属部材から構成されている。
前記固定リフレクタ3および前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dおよび前記上側半導体型光源5Uおよび前記下側半導体型光源5Dおよび前記ホルダ6および前記ヒートシンク部材7および前記駆動装置14は、ランプユニットを構成する。すなわち、前記固定リフレクタ3は、前記ホルダ6に固定保持されている。前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dは、前記ホルダ6に水平軸X回りに回転可能に取り付けられている。前記上側半導体型光源5Uは、前記ホルダ6の上固定面に固定保持されている。前記下側半導体型光源5Dは、前記ホルダ6の下固定面に固定保持されている。前記ホルダ6は、前記ヒートシンク部材7の上固定面に固定保持されている。前記駆動装置14は、前記ホルダ6および前記ヒートシンク部材7の上固定面に固定保持されている。
前記ランプユニット3、5U、5D、6、7、13U、13D、14は、前記ランプハウジングおよび前記ランプレンズにより区画されている灯室内に、たとえば光軸調整機構を介して配置されている。なお、前記灯室内には、前記ランプユニット3、5U、5D、6、7、13U、13D、14以外に、フォグランプ、コーナリングランプ、クリアランスランプ、ターンシグナルランプなどの他のランプユニットが配置されている場合がある。
前記ホルダ6は、図1に示すように、中ホルダ30と、上ホルダ31と、下ホルダ32と、から構成されている。前記中ホルダ30の中央には、収納孔33が設けられている。前記上ホルダ31の中央から前側までの部分には、収納開口部34が設けられている。前記上ホルダ31の前側の左右両側には、逆U字形状の受部35がそれぞれ設けられている。前記下ホルダ32の中央から前側までの部分には、収納開口部36が設けられている。前記下ホルダ32の前側の左右両側には、U字形状の受部37がそれぞれ設けられている。
前記ホルダ6の前記中ホルダ30と前記上ホルダ31と前記下ホルダ32とは、相互に積層されて前記ヒートシンク部材7の上固定面に固定保持されている。前記中ホルダ30上固定面と下固定面とには、前記上側半導体型光源5Uと前記下側半導体型光源5Dとがそれぞれ固定保持されている。
前記上側可動リフレクタ13Uの左右両側および前記下側可動リフレクタ13Dの左右両側には、回転軸38が前記水平軸X方向に一体にそれぞれ設けられている。前記回転軸38は、軸受39を介して、前記上ホルダ31の前記受部35および前記下ホルダ32の前記受部37にそれぞれ水平軸X回りに回転可能に取り付けられている。この結果、前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dは、前記ホルダ6に水平軸X回りに回転可能に取り付けられていることとなる。図2および図3に示すように、前記上側可動リフレクタ13Uの質量と、前記下側可動リフレクタ14Dの質量とは、同等もしくはほぼ同等である。また、前記上側可動リフレクタ13Uの重心MUから回転中心Xまでの距離RUと、前記下側可動リフレクタ13Dの重心MDから回転中心(水平軸X)までの距離RDとは、同等もしくはほぼ同等である。
前記駆動装置14は、図1〜図6に示すように、駆動源としてのモータ15と、駆動力伝達機構16と、可動リフレクタ復帰用のスプリング19と、から構成されている。前記モータ15は、たとえば、ブラシ付DCモータ、ブラシレスDCモータ、ステッピングモータなどを使用する。前記モータ15は、前記ホルダ6、すなわち、前記中ホルダ30の前記収納孔33および前記上ホルダ31の前記収納開口部34および前記下ホルダ32の前記収納開口部36中に収納保持されていて、かつ、前記ヒートシンク部材7の上固定面に直接固定保持されている。これにより、前記モータ15の通電時に発生する熱を前記ヒートシンク部材7で外部に放射(放熱)することができる。
前記駆動力伝達機構16は、前記ホルダ6のうち、前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dおよび前記上側半導体型光源5Uおよび前記下側半導体型光源5Dに対して側方(この例では、右側)の箇所に保持されている。また、前記駆動力伝達機構16は、前記モータ15と前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dとの間に設けられている。
前記駆動力伝達機構16は、前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dを、前記ホルダ6に対して、前記水平軸X回りに、第1位置(図1、図2、図4、図7、図9、図11、図13に示す状態の位置)と第2位置(図3、図5、図8、図10、図12、図14に示す状態の位置)との間において、回転させるものである。また、前記駆動力伝達機構16は、前記モータ15において発生した回転力(駆動力、トルク)を前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dにそれぞれ伝達して、前記上側可動リフレクタ13Uと前記下側可動リフレクタ13Dとをそれぞれ逆方向に回転させるものである。すなわち、図2に示すように、前記上側可動リフレクタ13Uと前記下側可動リフレクタ13Dとを第2位置から第1位置に回転させる際には、前記上側可動リフレクタ13Uを矢印Aの時計方向に回転させ、一方、前記下側可動リフレクタ13Dを矢印Bの反時計方向に回転させる。また、図3に示すように、前記上側可動リフレクタ13Uと前記下側可動リフレクタ13Dとを第1位置から第2位置に回転させる際には、前記上側可動リフレクタ13Uを矢印Cの反時計方向に回転させ、一方、前記下側可動リフレクタ13Dを矢印Dの時計方向に回転させる。
前記駆動力伝達機構16は、ピニオン40と、ラック41と、上側平歯車(スパーギア)42Uおよび下側平歯車(スパーギア)42Dと、から構成されている。前記ピニオン40には、回転軸43が固定されている。前記ピニオン40の回転軸43は、前記モータ15の駆動軸(回転軸)44に同心上に固定されている。また、前記上側平歯車42U、前記下側平歯車42Dは、前記上側可動リフレクタ13U、前記下側可動リフレクタ13Dの右側の回転軸38にそれぞれ固定されている。
前記ラック41は、後側部分の丸棒部45と、中間部分の丸棒部46と、前記後側部分の丸棒部45と前記中間部分の丸棒部46との間の上面に設けられている第1ラック部47と、前側部分の上下両面に設けられている第2ラック部48と、からなる。前記ラック41は、ラック軸受49を介して前記ホルダ6に保持されている。すなわち、前記ラック41の前記後側部分の丸棒部45および前記中間部分の丸棒部46が、前記ラック軸受49に回転不可能に、かつ、図2および図4中の矢印G方向および図3および図5中の矢印H方向に移動可能に取り付けられている。前記ラック軸受49は、前記ラック41の運動を制限し、かつ、摩擦負荷を軽減するものである。なお、前記ラックの移動方向G、Hは、前記水平軸Xと直交する、前記固定リフレクタ3の前記上側反射面2、前記下側反射面2Dの基準光軸(擬似光軸)Z、および、前記上側可動リフレクタ13Uの前記上側反射面12U、前記下側可動リフレクタ13Dの前記下側反射面12Dの基準光軸(擬似光軸)Z7と平行である。
前記ホルダ6と前記駆動装置14との間には、前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dを前記第1位置および前記第2位置に制動させるストッパ機構50が設けられている。前記ストッパ機構50は、前記ラック41の後端部に一体に設けられているストッパ部51と、前記中ホルダ30に一体に設けられている前記第1位置制動用の第1当部52と、後側の前記ラック軸受49に一体に設けられている前記第2位置制動用の第2当部53と、から構成されている。図4に示すように、前記ストッパ部51が前記第1当部52に当接しているときには、前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dは、前記第1位置に制動している。また、図5に示すように、前記ストッパ部51が前記第2当部53に当接しているときには、前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dは、前記第2位置に制動している。
前記スプリング19は、前記ホルダ6と前記駆動装置14との間に設けられている。すなわち、前記スプリング19の一端は、前記中ホルダ30に固定されている。一方、前記スプリング19の他端は、前記駆動装置14の駆動源の前記モータ15と前記駆動力伝達機構16との連結部、すなわち、前記ピニオン40の前記回転軸43(もしくは前記モータ15の前記駆動軸44)に取り付けられている。前記スプリング19は、前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dが前記第2位置に位置するとき、または、前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dが前記第1位置から前記第2位置への回転するときには、引っ張られて引っ張り力を保持する。このために、前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dが前記第2位置に位置する状態のとき、または、前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dが前記第1位置から前記第2位置への回転している状態ときに、前記モータ15の駆動が停止すると、前記第2位置に位置する前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13D、または、前記第1位置から前記第2位置への回転している前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dを、前記第1位置に復帰させるものである。
前記固定リフレクタ3の前記上側反射面2Uおよび前記上側可動リフレクタ13Uの前記上側反射面12Uおよび前記上側半導体型光源5Uは、前記発光チップ4の発光面が鉛直軸Y方向の上向きの上側のユニットを構成する。また、前記固定リフレクタ3の前記下側反射面2Dおよび前記下側可動リフレクタ13Dの前記下側反射面12Dおよび前記下側半導体型光源5Dは、前記発光チップ4の発光面が鉛直軸Y方向の下向きの下側のユニットを構成する。前記上側のユニット2U、5U、12U、13Uと、前記下側のユニット2D、5D、12D、13Dとは、図16に示すように、点Oを中心とした点対称の状態になるように、配置されている。なお、前記上側反射面2U、12Uの反射面設計と前記下側反射面2D、12Dの反射面設計とは、単なる点対称(反転)ではない。
前記固定リフレクタ3は、たとえば、光不透過性の樹脂部材などから構成されている。前記固定リフレクタ3は、前記点対称の点Oを通る軸を回転軸とするほぼ回転放物面形状をなす。前記固定リフレクタ3の前側は、ほぼ円形に開口されている。前記固定リフレクタ3の前方側の開口部の大きさは、直径約100mm以下、好ましくは、約50mm以下である。一方、前記固定リフレクタ3の後側は、閉塞されている。前記固定リフレクタ3の閉塞部の中間部には、横長のほぼ長方形の窓部8が設けられている。前記固定リフレクタ3の前記窓部8には、前記ホルダ6が挿入されている。前記固定リフレクタ3は、閉塞部の外側(後側)において、前記ホルダ6に固定保持されている。
前記固定リフレクタ3の閉塞部の内側(前側)のうち前記窓部8の上側および下側には、前記上側反射面2Uおよび前記下側反射面2Dがそれぞれ設けられている。パラボラ系の自由曲面(NURBS曲面)からなる前記上側反射面2Uおよび前記下側反射面2Dは、基準焦点(擬似焦点)Fおよび基準光軸(擬似光軸)Zを有する。前記上側反射面2Uと前記下側反射面2Dとの間であって、前記固定リフレクタ3の閉塞部の内側(前側)のうち前記窓部8の左右両側には、無反射面9が設けられている。
前記固定リフレクタ3の前記上側反射面2Uおよび前記下側反射面2Dは、前記ロービーム用配光パターンLPおよび前記減光ロービーム用配光パターンLP1を形成するロービーム用反射面と、前記第1ハイビーム用配光パターンHP1および前記第2ハイビーム用配光パターンHP2を形成する第1ハイビーム用反射面および第2ハイビーム用反射面と、から構成されている。
前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dは、たとえば、光不透過性の樹脂部材などから構成されている。前記第2位置に位置する前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dは、前記点対称の点Oを通る軸を回転軸とするほぼ回転放物面形状をなす。前記第2位置に位置する前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dの前側は、ほぼ円形に開口されている。前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dの前方側の開口部の大きさすなわち開口面積は、前記固定リフレクタ3の前方側の開口部の大きさ(直径約100mm以下、好ましくは、約50mm以下)すなわち開口面積よりも小さい。
前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dの中央部には、半円形の透孔17がそれぞれ設けられている。また、前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dの周辺部の中間部には、長方形の庇部18がそれぞれ一体に設けられている。前記上側可動リフレクタ13Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dの前記上側半導体型光源5Uおよび前記下側半導体型光源5Dに対向する側の面には、前記上側反射面12Uおよび前記下側反射面12Dがそれぞれ設けられている。パラボラ系の自由曲面(NURBS曲面)からなる前記上側反射面12Uおよび前記下側反射面12Dは、基準焦点(擬似焦点)F1および基準光軸(擬似光軸)Z7を有する。
前記上側可動リフレクタ13Uの前記上側反射面2Uおよび前記下側可動リフレクタ13Dの前記下側反射面2Dは、前記第3ハイビーム用配光パターンHP3を形成する第3ハイビーム用反射面から構成されている。
前記半導体型光源5U、5Dは、基板10と、前記基板10に設けられている前記発光チップ4と、前記発光チップ4を封止する薄い直方体形状の封止樹脂部材11と、から構成されている。前記発光チップ4は、図18、図19に示すように、5個の正方形のチップを水平軸X方向に配列してなるものである。なお、1個の長方形のチップを使用しても良い。
前記発光チップ4の中心O1は、前記反射面2U、2D、12U、12Dの基準焦点F、F1もしくはその近傍に位置し、かつ、前記反射面2U、2D、12U、12Dの基準光軸Z、Z7上に位置する。また、前記発光チップ4の発光面(前記基板10と対向する面と反対側の面)は、鉛直軸Y方向に向いている。すなわち、前記上側半導体型光源5Uの前記発光チップ4の発光面は、鉛直軸Y方向の上向きに向いている。一方、前記下側半導体型光源5Dの前記発光チップ4の発光面は、鉛直軸Y方向の下向きに向いている。さらに、前記発光チップ4の長辺は、前記基準光軸Z、Z7および前記鉛直軸Yと直交する前記水平軸Xと平行である。前記水平軸Xは、前記発光チップ4の中心O1もしくはその近傍(前記発光チップ4の中心O1から前記発光チップ4の後方側の長辺までの間であって、この例では、前記発光チップ4の後方側の長辺上)、あるいは、前記反射面2U、2D、12U、12Dの基準焦点F、F1もしくはその近傍を通る。
前記水平軸Xと、前記鉛直軸Yと、前記基準光軸Z、Z7とは、前記発光チップ4の中心O1を原点とする直交座標(X−Y−Z直交座標系)を構成する。前記水平軸Xにおいては、前記上側のユニット2U、5U、12Uの場合、右側が+方向であり、左側が−方向であり、前記下側のユニット2D、5D、12Dの場合、左側が+方向であり、右側が−方向である。前記鉛直軸Yにおいては、前記上側のユニット2U、5U、12U場合、上側が+方向であり、下側が−方向であり、前記下側のユニット2D、5D、12Dの場合、下側が+方向であり、上側が−方向である。前記基準光軸Z、Z7においては、前記上側のユニット2U、5Uおよび前記下側のユニット2D、5D共に、前側が+方向であり、後側が−方向である。
前記固定リフレクタ3の前記反射面2U、2Dおよび前記可動リフレクタ13U、13Dの前記反射面12U、12Dは、パラボラ系の自由曲面(NURBS曲面)から構成されている。前記固定リフレクタ3の前記反射面2U、2Dの基準焦点Fと、前記可動リフレクタ13U、13Dの前記反射面12U、12Dの基準焦点F1とは、一致もしくはほぼ一致し、前記基準光軸Z、Z7上であって、前記発光チップ4の中心O1から前記発光チップ4の後方側の長辺までの間に位置し、この例では、前記発光チップ4の後方側の長辺に位置する。また、前記固定リフレクタ3の前記反射面2U、2Dの基準焦点距離は、約10〜18mmであり、前記可動リフレクタ13U、13Dの前記反射面12U、12Dの基準焦点距離F1よりも大きい。
前記固定リフレクタ9の前記反射面2U、2Dの基準光軸Zと第2位置に位置するときの前記可動リフレクタ13U、13Dの前記反射面12U、12Dの基準光軸Z7とは、一致もしくはほぼ一致し、また、前記水平軸Xと直交し、さらに、前記発光チップ4の中心O1もしくはその近傍を通る。なお、前記可動リフレクタ13U、13Dの前記反射面12U、12Dの基準光軸Z7は、前記発光チップ4の中心O1のもしくはその近傍から前方に向かって、前記固定リフレクタ9の前記反射面2U、2Dの基準光軸Zに対して上向きである。
前記可動リフレクタ13U、13Dが前記第1位置に位置するときには、図11に示すように、前記発光チップ4から前記固定リフレクタ3の前記第1ハイビーム用反射面に放射される光L1、および、前記固定リフレクタ3の前記第2ハイビーム用反射面で反射された反射光L2が前記可動リフレクタ13U、13Dにより遮蔽される。この結果、前記固定リフレクタ3の前記ロービーム用反射面で反射された反射光L3が、図26に示す前記ロービーム用配光パターンLP(すれ違い用配光パターン)として車両の前方に照射される。
前記可動リフレクタ13U、13Dが前記第2位置に位置するときには、図12に示すように、前記可動リフレクタ13U、13Dの前記第3ハイビーム用反射面(前記反射面12U、12D)で反射された反射光L4が図27に示す前記第3ハイビーム用配光パターンHP3として、また、前記固定リフレクタ3の前記第1ハイビーム用反射面および第2ハイビーム用反射面で反射された反射光L5、L2が図27に示す前記第1ハイビーム用配光パターンHP1、前記第2ハイビーム用配光パターンHP2として、さらに、前記固定リフレクタ3の前記ロービーム用反射面で反射される反射光L3が図27に示す前記減光ロービーム用配光パターンLP1として、それぞれ車両の前方に照射される。図27に示すように、前記第1ハイビーム用配光パターンHP1および前記第2ハイビーム用配光パターンHP2および前記第3ハイビーム用配光パターンHP3および前記減光ロービーム用配光パターンLP1により、ハイビーム用配光パターン(走行用配光パターン)が形成されて車両の前方に照射される。
前記可動リフレクタ13U、13Dが前記第2位置に位置するときには、図12に示すように、前記発光チップ4から前記固定リフレクタ3の前記ロービーム用反射面に放射される光の一部が、前記可動リフレクタ13U、13Dにより遮蔽され、かつ、前記可動リフレクタ13U、13Dの前記第3ハイビーム用反射面(前記反射面12U、12D)で反射光L4として反射される。すなわち、前記発光チップ4からの光の一部が前記減光ロービーム用配光パターンLP1から前記前記第3ハイビーム用配光パターンHP3に入れ替わる。このために、図27に示す前記減光ロービーム用配光パターンLP1の光量は、図26に示す前記ロービーム用配光パターンLPの光量よりも小さい。一方、前記可動リフレクタ13U、13Dが前記第1位置に位置するときに、前記可動リフレクタ13U、13Dにより遮蔽されていた前記発光チップ4からの光が前記第1ハイビーム用配光パターンHP1および前記第2ハイビーム用配光パターンHP2として利用される。このとき、図14に示すように、可動リフレクタ13U、13Dの前記反射面12U、12Dは、前記発光チップ4のエネルギー分布Z2中の高エネルギーの範囲Z3に位置する。この結果、総合的に見て、図27に示すハイビーム用配光パターン(走行用配光パターン)HP1、HP2、HP3、LP1の光量が図26に示すロービーム用配光パターン(すれ違い用配光パターン)LPの光量より大きくなる。
前記反射面2U、2Dは、鉛直軸Y方向に8個に分割され、かつ、中央の2個が水平軸X方向にそれぞれ2個に分割されたセグメント21、22、23、24、25、26、27、28、29、20から構成されている。中央部および周辺部の第2セグメント22、第3セグメント23、第4セグメント24、第5セグメント25、第6セグメント26、第7セグメント27は、前記ロービーム用反射面を構成する。また、両端の第1セグメント21、第8セグメント28は、前記第1ハイビーム用反射面を構成する。さらに、中心部の第9セグメント29、第10セグメント20は、前記第2ハイビーム用反射面を構成する。
そして、前記ロービーム用反射面において、中央部の第4セグメント24は、第1反射面を構成する。また、中央部の第5セグメント25は、第2反射面を構成する。さらに、端部の第2セグメント22、第3セグメント23、第6セグメント26、第7セグメント27は、第3反射面を構成する。
中央部の第1反射面の前記第4セグメント24および第2反射面の前記第5セグメント25は、図16中の2本の縦の太い実線の間の範囲Z1であって、図20中の格子斜線が施されている範囲Z1、すなわち、前記発光チップ4の中心O1から経度角±40°(図19中の±θ°)以内の範囲Z1に設けられている。なお、端部の第3反射面の前記第2セグメント22、前記第3セグメント23、前記第6セグメント26、前記第7セグメント27は、前記範囲Z1以外の図20中の白地の範囲、すなわち、前記発光チップ4の中心O1から経度角±40°以上の範囲に設けられている。
以下、前記反射面2U、2Dのうち前記ロービーム用反射面の各セグメント22〜27において得られる平面矩形形状の前記発光チップ4の反射像(スクリーン写像)について、図21、図22、図23を参照して説明する。すなわち、第4セグメント24と第5セグメント25との境界P1おいては、図21に示すように、スクリーンの水平線HL−HRに対して、傾きが約0°の前記発光チップ4の反射像I1が得られる。また、第3セグメント23と第4セグメント24との境界P2おいては、図22に示すように、スクリーンの水平線HL−HRに対して、傾きが約20°の前記発光チップ4の反射像I2が得られる。さらに、第5セグメント25と第6セグメント26との境界P3おいては、図22に示すように、スクリーンの水平線HL−HRに対して、傾きが約20°の前記発光チップ4の反射像I3が得られる。さらにまた、第2セグメント22と第3セグメント23との境界P4おいては、図23に示すように、スクリーンの水平線HL−HRに対して、傾きが約40°の前記発光チップ4の反射像I4が得られる。さらにまた、第6セグメント26と第7セグメント27との境界P5おいては、図23に示すように、スクリーンの水平線HL−HRに対して、傾きが約40°の前記発光チップ4の反射像I5が得られる。
この結果、前記ロービーム用反射面の前記第4セグメント24においては、図21に示す傾きが約0°の反射像I1から図22に示す傾きが約20°の反射像I2までの反射像が得られる。また、前記ロービーム用反射面の前記第5セグメント25においては、図21に示す傾きが約0°の反射像I1から図22に示す傾きが約20°の反射像I3までの反射像が得られる。さらに、前記ロービーム用反射面の前記第3セグメント23においては、図22に示す傾きが約20°の反射像I2から図23に示す傾きが約40°の反射像I4までの反射像が得られる。さらにまた、前記ロービーム用反射面の前記第6セグメント26においては、図22に示す傾きが約20°の反射像I3から図23に示す傾きが約40°の反射像I5までの反射像が得られる。さらにまた、前記ロービーム用反射面の前記第2セグメント22と前記第7セグメント27においては、傾きが約40°以上の反射像が得られる。
ここで、図21に示す傾きが約0°の反射像I1から図22に示す傾きが約20°の反射像I2、I3までの反射像は、前記ロービーム用配光パターンLPの斜めカットオフラインCL1を含む配光を形成するのに最適な反射像である。すなわち、傾きが約0°の反射像I1から傾きが約20°の反射像I2、I3までの反射像を、傾きが約15°の斜めカットオフラインCL1に沿わせることが容易であるからである。一方、図23に示す傾きが約40°の反射像I4、I5を含む傾きが約20°以上の反射像は、前記ロービーム用配光パターンLPの斜めカットオフラインCL1を含む配光を形成するのには不適な反射像である。すなわち、傾きが約20°以上の反射像を、傾きが約15°の斜めカットオフラインCL1に沿わせると、配光が上下方向に厚くなり、過度な近方配光(すなわち、遠方の視認性が低下する配光)を招く結果となるからである。
また、斜めカットオフラインCL1における配光は、遠方視認配光を担っている。このために、斜めカットオフラインCL1における配光には、高光度帯(高エネルギー帯)を形成する必要がある。このために、中央部の第1反射面の前記第4セグメント24および第2反射面の前記第5セグメント25は、図17に示すように、前記発光チップ4のエネルギー分布(ランバーシアン)Z2中の高エネルギーの範囲Z3内に収められている。なお、図13、図14、図17において、下側半導体型光源5Dのエネルギー分布の図示を省略してある。
以上から、斜めカットオフラインCL1における配光を形成するのに最適な反射面は、パラボラ系の自由曲面の反射面のうち傾きが20°以内の反射像I1、I2が得られる範囲と、前記半導体型光源5U、5Dのエネルギー分布(ランバーシアン)との相対関係より決定される。この結果、斜めカットオフラインCL1における配光を形成するのに最適な反射面、すなわち、前記第4セグメント24と前記第5セグメント25は、前記発光チップ4の中心O1から経度角±40°以内の範囲Z1であって、傾きが前記斜めカットオフラインCL1の傾斜角度(約15°)に約5°を足した角度(約20°)以内の前記発光チップ4の反射像I1、I2が得られる範囲に相当し、かつ、前記発光チップ4のエネルギー分布(ランバーシアン)Z2中の高エネルギーの範囲Z3内に、設けられている。
前記第4セグメント24からなる前記第1反射面は、図24、図26に示すように、前記発光チップ4の反射像I1、I2が前記斜めカットオフラインCL1および前記水平カットフラインCL2から飛び出ないように、かつ、前記発光チップ4の反射像I1、I2の一部が前記斜めカットオフラインCL1および前記水平カットフラインCL2にほぼ接するようにして、前記発光チップ4の反射像I1、I2を前記ロービーム用配光パターンLP中の範囲Z4に配光制御する自由曲面からなる反射面である。
また、前記第5セグメント5からなる前記第2反射面は、図25、図26に示すように、前記発光チップ4の反射像I1、I3が前記斜めカットオフラインCL1および前記水平カットフラインCL2から飛び出ないように、かつ、前記発光チップ4の反射像I1、I3の一部が前記斜めカットオフラインCL1および前記水平カットフラインCL2にほぼ接するようにして、また、前記発光チップ4の反射像I1、I3群の密度が前記第4セグメント24からなる前記第1反射面による前記発光チップ4の反射像I1、I2群の密度よりも低くなり、かつ、前記発光チップ4の反射像I1、I3群が前記第4セグメント24からなる前記第1反射面による前記発光チップ4の反射像I1、I2群を含有するようにして、前記発光チップ4の反射像I1、I3を前記ロービーム用配光パターンLP中の範囲Z4を含有する範囲Z5に配光制御する自由曲面からなる反射面である。なお、1個の前記発光チップ4の反射像I1、I2の密度と、1個の前記発光チップ4の反射像I1、I3の密度とは、同等もしくはほぼ同等である。
さらに、前記第2セグメント22、前記第3セグメント23、前記第6セグメント26、前記第7セグメント27からなる前記第3反射面は、図26に示すように、前記発光チップ4の反射像I4、I5が前記ロービーム用配光パターンLP内にほぼ収まるようにして、前記発光チップ4の反射像I4、I5群の密度が前記第4セグメント24からなる前記第1反射面による前記発光チップ4の反射像I1、I2群および前記第5セグメント25からなる前記第2反射面による前記発光チップ4の反射像I1、I3群よりも低くなり、かつ、前記発光チップ4の反射像I4、I5群が前記第4セグメント24からなる前記第1反射面による前記発光チップ4の反射像I1、I2群および前記第5セグメント25からなる前記第2反射面による前記発光チップ4の反射像I1、I3群を含有するようにして、前記発光チップ4の反射像I4、I5を前記ロービーム用配光パターンLP中の範囲Z4、Z5を含有する範囲Z6に配光制御する自由曲面からなる反射面である。
以下、この実施例における車両用前照灯1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dを第1位置(図1、図2、図4、図7、図9、図11、図13に示す状態の位置)に位置させる。すなわち、駆動装置14のモータ15への通電を遮断すると、スプリング19のスプリング力による復帰作用およびストッパ機構50のストッパ作用(ストッパ部51が第1当部52に当接している状態)により、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dが第1位置に位置する。このときに、上側半導体型光源5Uおよび下側半導体型光源5Dの発光チップ4を点灯発光させる。すると、上側半導体型光源5Uおよび下側半導体型光源5Dの発光チップ4から光が放射される。
この光の一部、すなわち、固定リフレクタ3の第1ハイビーム用反射面(第1セグメント21および第8セグメント28)に放射される光L1は、図6に示すように、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dにより遮蔽される。また、この光の一部、すなわち、固定リフレクタ3の第2ハイビーム用反射面(第9セグメント29および第10セグメント20)で反射された反射光L2は、図6に示すように、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dにより遮蔽される。さらに、残りの光L3は、図11に示すように、固定リフレクタ3の上側反射面2Uおよび下側反射面2Dのロービーム用反射面(第2セグメント22、第3セグメント23、第4セグメント24、第5セグメント25、第6セグメント26、第7セグメント27)で反射される。この反射光L3は、図26に示すロービーム用配光パターンLPとして車両の前方に照射される。なお、上側半導体型光源5Uおよび下側半導体型光源5Dの発光チップ4からの直射光(図示せず)は、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13D特に庇部18により遮蔽される。なお、図11においては、固定リフレクタ3の下側反射面2Dおよび下側可動リフレクタ13Dの下側反射面12Dにおける光路の図示を省略してある。
すなわち、反射面2U、2Dの第4セグメント24からなる第1反射面からの反射光は、発光チップ4の反射像I1、I2が斜めカットオフラインCL1および水平カットフラインCL2から飛び出ないように、かつ、発光チップ4の反射像I1、I2の一部が斜めカットオフラインCL1および水平カットフラインCL2にほぼ接するようにして、ロービーム用配光パターンLP中の範囲Z4に配光制御される。
また、反射面2U、2Dの第5セグメント25からなる第2反射面からの反射光は、発光チップ4の反射像I1、I3が斜めカットオフラインCL1および水平カットフラインCL2から飛び出ないように、かつ、発光チップ4の反射像I1、I3の一部が斜めカットオフラインCL1および水平カットフラインCL2にほぼ接するようにして、また、発光チップ4の反射像I1、I3群の密度が第4セグメント24からなる第1反射面による発光チップ4の反射像I1、I2群の密度よりも低くなり、かつ、発光チップ4の反射像I1、I3群が第4セグメント24からなる第1反射面による発光チップ4の反射像I1、I2群を含有するようにして、ロービーム用配光パターンLP中の範囲Z4を含有する範囲Z5に配光制御される。
さらに、反射面2U、2Dの第2セグメント22、第3セグメント23、第6セグメント26、第7セグメント27からなる第3反射面からの反射光は、発光チップ4の反射像I4、I5がロービーム用配光パターンLP内にほぼ収まるようにして、発光チップ4の反射像I4、I5群の密度が第4セグメント24からなる第1反射面による発光チップ4の反射像I1、I2群および第5セグメント25からなる第2反射面による発光チップ4の反射像I1、I3群よりも低くなり、かつ、発光チップ4の反射像I4、I5群が第4セグメント24からなる第1反射面による発光チップ4の反射像I1、I2群および第5セグメント25からなる第2反射面による発光チップ4の反射像I1、I3群を含有するようにして、ロービーム用配光パターンLP中の範囲Z4、Z5を含有する範囲Z6に配光制御される。
以上のようにして、図26に示すロービーム用配光パターンLPが車両の前方に照射される。
つぎに、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dを第2位置(図3、図5、図8、図10、図12、図14に示す状態の位置)に位置させる。すなわち、駆動装置14のモータ15に通電してモータ15を駆動させる。すると、モータ15の駆動軸44およびピニオン40の回転軸43を介してピニオン40が回転する。このとき、ピニオン40の回転軸43の回転に伴って、スプリング19が引っ張られて回転軸43に巻かれて、スプリング力が増す。このピニオン40の回転により、第1ラック部47を介してラック41がピニオン40の回転と同期して図3および図5中の矢印H方向に移動する。このラック41の移動により、第2ラック部48を介して、上側平歯車42Uがラック41の移動と同期して図3中の矢印Cの反時計方向に回転し、かつ、下側平歯車42Dがラック41の移動と同期して図3中の矢印Dの時計方向に回転する。これに伴って、上側可動リフレクタ13Uと下側可動リフレクタ13Dとは、それぞれ逆方向に同期して回転する。このように、ピニオン40の歯数と上側平歯車42Uの歯数および下側平歯車42Dの歯数との比に応じて、モータ15の回転は、減速されて、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dに伝達される。
図5に示すように、ストッパ機構50のストッパ部51が第2当部43に当接したところで、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dは、第1位置から第2位置に切り替わって位置する。なお、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dが第2位置に位置しているときには、モータ15は通電状態にある。このときに、上側半導体型光源5Uおよび下側半導体型光源5Dの発光チップ4を点灯発光させる。すると、上側半導体型光源5Uおよび下側半導体型光源5Dの発光チップ4から光が放射される。
この光の一部であって、固定リフレクタ3の上側反射面2Uおよび下側反射面2Dのロービーム用反射面(第2セグメント22、第3セグメント23、第4セグメント24、第5セグメント25、第6セグメント26、第7セグメント27)に放射される光の一部は、図12に示すように、可動リフレクタ13U、13Dの第3ハイビーム用反射面(反射面12U、12D)で反射されて、その反射光L4が図27に示す第3ハイビーム用配光パターンHP3として車両の前方に照射される。また、固定リフレクタ3の上側反射面2Uおよび下側反射面2Dのロービーム用反射面(第2セグメント22、第3セグメント23、第4セグメント24、第5セグメント25、第6セグメント26、第7セグメント27)に放射される光であって、可動リフレクタ13U、13Dの第3ハイビーム用反射面(反射面12U、12D)に入射しなかった残りの光は、図12に示すように、固定リフレクタ3のロービーム用反射面(第2セグメント22、第3セグメント23、第4セグメント24、第5セグメント25、第6セグメント26、第7セグメント27)で反射されて、その反射光L3が図27に示す減光ロービーム用配光パターンLP1として車両の前方に照射される。さらに、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dが第1位置に位置していたときにその上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dにより遮蔽されていた固定リフレクタ3の第1ハイビーム用反射面(第1セグメント21および第8セグメント28)に放射される光L1は、図12に示すように、固定リフレクタ3の第1ハイビーム用反射面(第1セグメント21および第8セグメント28)で反射されて、その反射光L5が図27に示す第1ハイビーム用配光パターンHP1として車両の前方に照射される。さらにまた、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dが第1位置に位置していたときにその上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dにより遮蔽されていた固定リフレクタ3の第2ハイビーム用反射面(第9セグメント29および第10セグメント20)からの反射光L2は、図12に示すように、第2位置に位置する上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dの透孔17を通って、図27に示す第2ハイビーム用配光パターンHP2として車両の前方に照射される。なお、図12においては、固定リフレクタ3の下側反射面2Dおよび下側可動リフレクタ13Dの下側反射面12Dにおける光路の図示を省略してある。
以上のようにして、図27に示すハイビーム用配光パターンHP1、HP2、HP3、LP1が車両の前方に照射される。
つづいて、第2位置に位置する上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dを第1位置に切り替える場合には、モータ15への通電を遮断する。すると、スプリング19のスプリング力により、ピニオン40の回転軸43が回転する。この回転軸43の回転に伴ってピニオン40が回転する。このピニオン40の回転により、第1ラック部47を介してラック41がピニオン40の回転と同期して図2および図4中の矢印G方向に移動する。このラック41の移動により、第2ラック部48を介して、上側平歯車42Uがラック41の移動と同期して図2中の矢印Aの時計方向に回転し、かつ、下側平歯車42Dがラック41の移動と同期して図2中の矢印Bの反時計方向に回転する。これに伴って、上側可動リフレクタ13Uと下側可動リフレクタ13Dとは、それぞれ逆方向に同期して回転する。図4に示すように、ストッパ機構50のストッパ部51が第1当部42に当接したところで、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dは、第2位置から第1位置に切り替わって位置する。
それから、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dが第2位置に位置する状態、または、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dが第1位置から第2位置への回転状態のときに、モータ15への電源が断たれた場合には、フェールセーフ機能が作用する。すなわち、モータ15への電源が断たれると、モータ15への通電が遮断されるので、前記のように、スプリング19のスプリング力により、ピニオン40の回転軸43が回転する。この回転軸43の回転に伴ってピニオン40が回転する。このピニオン40の回転により、第1ラック部47を介してラック41がピニオン40の回転と同期して図2および図4中の矢印G方向に移動する。このラック41の移動により、第2ラック部48を介して、上側平歯車42Uがラック41の移動と同期して図2中の矢印Aの時計方向に回転し、かつ、下側平歯車42Dがラック41の移動と同期して図2中の矢印Bの反時計方向に回転する。これに伴って、上側可動リフレクタ13Uと下側可動リフレクタ13Dとは、それぞれ逆方向に同期して回転する。図4に示すように、ストッパ機構50のストッパ部51が第1当部42に当接したところで、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dは、第2位置から第1位置に切り替わって位置する。この結果、図27に示すハイビーム用配光パターンHP1、HP2、HP3、LP1、または、図27に示すハイビーム用配光パターンHP1、HP2、HP3、LP1に切り替わる状態にある配光パターンが図26に示すロービーム用配光パターンLPに切り替わる。これにより、フェールセーフ機能が作用する。
この実施例における車両用前照灯1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施例における車両用前照灯1は、車両走行時の振動が上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dに作用して、ある方向の加速度、たとえば、図2および図3中の太い実線矢印の下方向の加速度または点線矢印の上方向の加速度が上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dに生じる。すると、上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dには、図2および図3中の太い実線矢印の回転モーメントまたは点線矢印の回転モーメントが作用する。上側リフレクタ13Uの上側平歯車42Uと下側リフレクタ13Dの下側平歯車42Dとがラック41の第2ラック部48に、相互に逆方向の力、すなわち、図2および図3中の太い実線矢印方向の力と点線矢印方向の力とが作用する。この結果、ラック41にそれぞれ逆方向に作用する力同士が打ち消しあって、上側リフレクタ13Uと下側リフレクタ13Dとが静止状態にある。このために、この実施例における車両用前照灯1は、上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dの耐震性が高く、上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dの耐久性が高い。
また、この実施例における車両用前照灯1は、上側可動リフレクタ13Uの質量と下側可動リフレクタ13Dの質量とが同等もしくはほぼ同等であり、上側可動リフレクタ13Uの重心MUから回転中心Xまでの距離RUと下側可動リフレクタ13Dの重心MDから回転中心Xまでの距離RDとが同等もしくはほぼ同等であるから、駆動力伝達機構16においてそれぞれ逆方向に作用する力が同等もしくはほぼ同等となって、相互に完全もしくはほぼ完全に打ち消しあうことができる。これにより、この実施例における車両用前照灯1は、上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dの耐震性がさらに高く、上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dの耐久性がさらに高い。
さらに、この実施例における車両用前照灯1は、上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dが第2位置に位置する状態または第1位置から第2位置への回転状態のとき、駆動装置14の駆動、すなわち、モータ15への電力供給が断たれると、復帰用のスプリング19の作用により、上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dが第1位置に復帰する。このために、この実施例における車両用前照灯1は、フェールセーフ機能を有することとなる。すなわち、この実施例における車両用前照灯1は、上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dが第1位置に位置するときには、図26に示すロービーム用配光パターンLPが得られ、一方、上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dが第2位置に位置するときには、図27に示すハイビーム用配光パターンHP1、HP2、HP3、LP1が得られるので、図27に示すハイビーム用配光パターンHP1、HP2、HP3、LP1から図26に示すロービーム用配光パターンLPに切り替えることができる。
しかも、この実施例における車両用前照灯1は、復帰用のスプリング19を、上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dおよび上側半導体型光源5Uおよび下側半導体型光源5Dに対して側方(右側)の箇所に保持されている駆動力伝達機構16側に、設け、かつ、ホルダ6と駆動装置14との間に、設けたので、復帰用のスプリング19のスプリング力が上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dに直接作用しない。このために、この実施例における車両用前照灯1は、上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dには復帰用のスプリング19のスプリング力の偏った荷重がかからないので、上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dにはねじれなどの歪が起き難く、その結果、配光の変化が生じ難く、その分、配光を高精度に制御することができる。
その上、この実施例における車両用前照灯1は、駆動装置14のモータ15の駆動軸44と駆動力伝達機構16のピニオン40の回転軸43との連結部と、ホルダ6との間に、復帰用のスプリング19を設けるので、駆動装置14のモータ15の駆動軸44と駆動力伝達機構16のピニオン40の回転軸43との連結部に復帰用のスプリング19のスプリング力(復帰トルク)を直接与えることができる。これにより、この実施例における車両用前照灯1は、復帰用のスプリング19の小さなスプリング力(復帰トルク)で、駆動力伝達機構16を介して、上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dを第1位置に自動復帰させることができるので、復帰用のスプリング19の小型軽量化を図ることができる。
さらに、この実施例における車両用前照灯1は、復帰用のスプリング19をホルダ6と駆動装置14との間に設けたので、復帰用のスプリング19を上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dの回転保持箇所から離れた箇所に配置することができる。これにより、この実施例における車両用前照灯1は、上側リフレクタ13Uおよび下側リフレクタ13Dの回転保持箇所の構造体を小さくすることができ、その分、見栄えを向上させることができる。
さらにまた、この実施例における車両用前照灯1は、駆動装置14のモータ15がホルダ6を介してヒートシンク部材7に直接固定保持されているので、モータ15が駆動している間に発生する熱をヒートシンク部材7から外部に放射(放熱)することができる。これにより、この実施例における車両用前照灯1は、駆動装置14のモータ15の耐熱性が高くなり、駆動装置の駆動源の耐久性が高くなる。
さらにまた、この実施例における車両用前照灯1は、上側リフレクタ13Uまたは下側リフレクタ13Dのいずれか一方をダミーとすることにより、上側リフレクタ13Uまたは下側リフレクタ13Dのいずれか他方に上側反射面12Uまたは下側反射面12Dを設けるだけで済む。このために、この実施例における車両用前照灯1は、可動リフレクタの反射面の配光設計や配光制御が簡単となる。
さらにまた、この実施例における車両用前照灯1は、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dの回転中心Xを発光チップ4の中心O1もしくはその近傍に位置させるので、上側可動リフレクタ13Uおよび下側可動リフレクタ13Dを第2位置に位置させたときにおける上側反射面12Uおよび下側反射面12Dの配光設計や配光制御が簡単となる。
なお、前記の実施例においては、ロービーム用配光パターンLPについて説明するものである。ところが、この発明おいては、ロービーム用配光パターンLP以外の配光パターン、たとえば、高速道路用配光パターン、フォグランプ用配光パターンなど、エルボー点を境に、走行車線側に斜めカットオフラインを有し、かつ、対向車線側に水平カットフラインを有する配光パターンであっても良い。
また、前記の実施例においては、左側走行車線用の車両用前照灯1について説明する。ところが、この発明においては、右側走行車線用の車両用前照灯についても適用することができる。
さらに、前記の実施例においては、上側反射面2U、12Uおよび上側半導体型光源5Uからなる上側のユニットと、下側反射面2D、12Dおよび下側半導体型光源5Dからなる下側のユニットとが点対称の状態に配置されている車両用前照灯1について説明する。ところが、この発明においては、上側反射面2U、12Uおよび上側半導体型光源5Uからなる上側のユニットのみから構成されている車両用前照灯、または、下側反射面2D、12Dおよび下側半導体型光源5Dからなる下側のユニットのみから構成されている車両用前照灯であっても良い。この場合、上側リフレクタ13Uまたは下側リフレクタ13Dのいずれか一方をダミーとすると、前記のように、可動リフレクタの耐震性が向上される。
この発明にかかる車両用前照灯の実施例を示し、上側可動リフレクタおよび下側可動リフレクタが第1位置に位置するときの要部の斜視図である。 同じく、上側可動リフレクタおよび下側可動リフレクタが第1位置に位置するときの要部を示す側面図である。 同じく、上側可動リフレクタおよび下側可動リフレクタが第2位置に位置するときの要部を示す側面図である。 同じく、上側可動リフレクタおよび下側可動リフレクタが第1位置に位置するときの要部を示す平面図である。 同じく、上側可動リフレクタおよび下側可動リフレクタが第2位置に位置するときの要部を示す平面図である。 同じく、固定リフレクタおよびホルダおよびヒートシンク部材および駆動装置を示す斜視図である。 同じく、上側可動リフレクタおよび下側可動リフレクタが第1位置に位置するときの要部を示す斜視図である。 同じく、上側可動リフレクタおよび下側可動リフレクタが第2位置に位置するときの要部を示す斜視図である。 同じく、上側可動リフレクタおよび下側可動リフレクタが第1位置に位置するときの要部を示す正面図である。 同じく、上側可動リフレクタおよび下側可動リフレクタが第2位置に位置するときの要部を示す正面図である。 同じく、光路を示す図9におけるXI−XI線断面図である。 同じく、光路を示す図10におけるXII−XII線断面図である。 同じく、半導体型光源のエネルギー分布を示す図9におけるXI−XI線断面図である。 同じく、半導体型光源のエネルギー分布を示す図10におけるXII−XII線断面図である。 同じく、上側可動リフレクタおよび下側可動リフレクタおよび駆動装置を省略した要部を示す斜視図である。 同じく、上側可動リフレクタおよび下側可動リフレクタおよび駆動装置を省略した要部を示す正面図である。 同じく、図16におけるXVII−XVII線断面図である。 同じく、発光チップの中心と反射面の基準焦点との相対位置関係を示す説明斜視図である。 同じく、発光チップの中心と反射面の基準焦点との相対位置関係を示す説明平面図である。 同じく、第4セグメントからなる第1反射面および第5セグメントからなる第2反射面を設ける範囲を示す説明正面図である。 同じく、反射面のポイントP1で得られる発光チップの反射像を示す説明図である。 同じく、反射面のポイントP2、P3で得られる発光チップの反射像を示す説明図である。 同じく、反射面のポイントP4、P5で得られる発光チップの反射像を示す説明図である。 同じく、第4セグメントからなる第1反射面で得られる発光チップの反射像群を示す説明図である。 同じく、第5セグメントからなる第2反射面で得られる発光チップの反射像群を示す説明図である。 同じく、斜めカットオフラインと水平カットフラインとを有するロービーム用配光パターンを示す説明図である。 同じく、ハイビーム用配光パターンを示す説明図である。
符号の説明
1 車両用前照灯
2U 上側反射面
2D 下側反射面
3 固定リフレクタ
4 発光チップ
5U 上側半導体型光源
5D 下側半導体型光源
6 ホルダ
7 ヒートシンク部材
8 窓部
9 無反射面
10 基板
11 封止樹脂部材
12U 上側反射面(第3ハイビーム用反射面)
12D 下側反射面(第3ハイビーム用反射面)
13U 上側可動リフレクタ(第1可動リフレクタ)
13D 下側可動リフレクタ(第2可動リフレクタ)
14 駆動装置
15 モータ(駆動源)
16 駆動力伝達機構
17 透孔
18 庇部
19 復帰用のスプリング
21 第1セグメント(第1ハイビーム用反射面)
22 第2セグメント(ロービーム用反射面、第3反射面)
23 第3セグメント(ロービーム用反射面、第3反射面)
24 第4セグメント(ロービーム用反射面、第1反射面)
25 第5セグメント(ロービーム用反射面、第2反射面)
26 第6セグメント(ロービーム用反射面、第3反射面)
27 第7セグメント(ロービーム用反射面、第3反射面)
28 第8セグメント(第1ハイビーム用反射面)
29 第9セグメント(第2ハイビーム用反射面)
20 第10セグメント(第2ハイビーム用反射面)
30 中ホルダ
31 上ホルダ
32 下ホルダ
33 収納孔
34 収納開口部
35 受部
36 収納開口部
37 受部
38 回転軸
39 軸受
40 ピニオン
41 ラック
42U 上側平歯車
42D 下側平歯車
43 ピニオンの回転軸
44 駆動軸
45 後側部分の丸棒部
46 中間部分の丸棒部
47 第1ラック部
48 第2ラック部
49 ラック軸受
50 ストッパ機構
51 ストッパ部
52 第1当部
53 第2当部
E エルボー点
CL1 斜めカットオフライン
CL2 水平カットフライン
LP ロービーム用配光パターン
LP1 減光ロービーム用配光パターン
HP1 第1ハイビーム用配光パターン
HP2 第2ハイビーム用配光パターン
HP3 第3ハイビーム用配光パターン
HL−HR スクリーンの左右の水平線
VU−VD スクリーンの上下の垂直線
O 点対称となる点
O1 発光チップの中心
F 固定リフレクタの反射面の基準焦点
F1 可動リフレクタの反射面の基準焦点
X 水平軸
Y 鉛直軸
Z 固定リフレクタの反射面の基準光軸
Z7 可動リフレクタの反射面の基準光軸
P1 第4セグメントと第5セグメントとの境界
P2 第3セグメントと第4セグメントとの境界
P3 第5セグメントと第6セグメントとの境界
P4 第2セグメントと第3セグメントとの境界
P5 第6セグメントと第7セグメントとの境界
I1 境界P1における発光チップの反射像
I2 境界P2における発光チップの反射像
I3 境界P3における発光チップの反射像
I4 境界P4における発光チップの反射像
I5 境界P5における発光チップの反射像
Z1 発光チップの中心から経度角が±40°以内の範囲
Z2 発光チップのエネルギー分布の範囲
Z3 高エネルギーの範囲
Z4 第1反射面による配光範囲
Z5 第2反射面による配光範囲
Z6 第3反射面による配光範囲
L1 第1ハイビーム用反射面に放射される光
L2 第2ハイビーム用反射面で反射された反射光
L3 ロービーム用反射面で反射された反射光
L4 第3ハイビーム用反射面で反射された反射光
L5 第1ハイビーム用反射面で反射された反射光
A 上側可動リフレクタの回転方向
B 下側回動リフレクタの回転方向
C 上側可動リフレクタの回転方向
D 下側回動リフレクタの回転方向
G ラックの移動方向
H ラックの移動方向
MU 上側可動リフレクタの重心
MD 下側可動リフレクタの重心
RU 上側可動リフレクタの重心から回転中心までの距離
RD 下側可動リフレクタの重心から回転中心までの距離

Claims (5)

  1. 配光パターンを切り替えて車両の前方に照射する車両用前照灯において、
    ホルダと、
    前記ホルダにそれぞれ回転可能に保持されている第1可動リフレクタおよび第2可動リフレクタと、
    前記ホルダに固定保持されている光源と、
    前記第1可動リフレクタと前記第2可動リフレクタとを同期させてそれぞれ第1位置と第2位置との間を回転させて配光パターンを切り替える駆動装置と、
    を備え、
    前記駆動装置は、
    前記ホルダに保持されている駆動源と、
    前記ホルダのうち前記第1可動リフレクタおよび前記第2可動リフレクタおよび前記光源に対して側方の箇所に保持されていて、かつ、前記駆動源と前記第1可動リフレクタおよび前記第2可動リフレクタとの間に設けられていて、前記駆動源において発生した駆動力を前記第1可動リフレクタおよび前記第2可動リフレクタにそれぞれ伝達して、前記第1可動リフレクタと前記第2可動リフレクタとをそれぞれ逆方向に回転させる駆動力伝達機構と、
    から構成されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記第1可動リフレクタの質量と、前記第2可動リフレクタの質量とは、同等もしくはほぼ同等であり、
    前記第1可動リフレクタの重心から回転中心までの距離と、前記第2可動リフレクタの重心から回転中心までの距離とは、同等もしくはほぼ同等である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記駆動装置の前記駆動源と前記駆動力伝達機構との連結部と、前記ホルダとの間には、前記第1可動リフレクタおよび前記第2可動リフレクタが前記第2位置に位置する状態または前記第1位置から前記第2位置への回転状態のとき、前記駆動装置の駆動が停止した場合、前記第1可動リフレクタおよび前記第2可動リフレクタを前記第1位置に復帰させる復帰スプリングが、設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用前照灯。
  4. 前記駆動装置の前記駆動源は、前記ホルダを介してヒートシンク部材に直接固定保持されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用前照灯。
  5. 前記第1可動リフレクタまたは前記第2可動リフレクタのいずれか一方は、ダミーである、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用前照灯。
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