JP5022511B1 - 羽根車式水道メータ用インナーケース、羽根車式水道メータ用計量装置、及び、羽根車式水道メータ - Google Patents

羽根車式水道メータ用インナーケース、羽根車式水道メータ用計量装置、及び、羽根車式水道メータ Download PDF

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Abstract

【課題】小流量域および大流量域での高精度化を両立し、器差を小さく抑えることができる羽根車式水道メータ用インナーケース、羽根車式水道メータ用計量装置、及び、羽根車式水道メータを提供する。
【解決手段】インナーケースの基体部10は、有底筒状であって、軸方向hでみた周壁外面の中間部分に段差面16を有し、段差面16より上側の周壁外面130が下側の周壁外面131よりも径方向に突出している。計量室100は、基体部10の有底筒状の内部空間である。流入路11は、周壁外面131に開口し、計量室100に貫通している。流出路12は、周壁外面130に開口し、計量室100に貫通している。貫通孔18は、流出路12の内面から軸方向hに沿って伸び、段差面16に開口している。開閉弁3は、流出路12の内面に取り付けられ、取り付けられた状態で、貫通孔の18開口端縁を開閉可能に覆っている。
【選択図】図1

Description

本発明は、羽根車式水道メータ用インナーケース、羽根車式水道メータ用計量装置、及び、羽根車式水道メータに関する。
この種の水道メーターについて、例えば特許文献1が知られている。特許文献1記載の水道メータは、いわゆる複箱式の接線流羽根車式水道メータであって、本体ケースに流入した水道水は、インナーケース下側の流入路を通じて計量室に流入し、羽根車を回転させながら計量室内を旋回上昇してのち、インナーケース上側の流出路を通じて排出される。羽根車の回転数は、羽根車の主軸上に装着されたマグネットと、これに向かい合うレジスタボックス内のマグネット歯車との磁気カップリングによって表示機構に伝達されることとなる。
ところで、水道メータについては、計量法の特定計量器検定検査規則(JIS:B8570−2)に基づいて器差試験が行われており、器差が所定の流量範囲において検定公差内にあることが合格の基準となっているところ、さらに近年では、単に検定公差内にあるだけでなく、器差を可能な限り小さく抑えた高精度な水道メータが求められている。
従来、この種の水道メータでは、流入路の貫通方向を羽根車の外周先端に略接線方向となるように設計し、羽根車の回転効率を向上させるなど、小流量域における計量精度の高精度化に尽力することが多い。これに対し、所定の流量範囲でみた器差を小さくするには、小流量域における計量精度の高精度化の他に、大流量域における計量精度の高精度化も実現されなければならない。特に、摩擦力や回転エネルギーなど、回転中の羽根車に加わる種々の外的作用の影響は、流量の増加に比例して大きくなる。端的に言えば、羽根車は、大流量域において、前記外的作用の影響を受けて実際の流量以上に回転してしまう傾向にあり、その結果、器差が拡大するという問題が生じる。
上述した問題について、特許文献1に記載された発明では、これを解消することができない。例えば、特許文献1記載の水道メーターは、流入路内に堰を設け、水道水の一部を計量室の下側へ案内することにより、流量の増加に伴って羽根車へ加えられる悪影響を解消しようとするものである。
しかし、特許文献1記載の発明では、結局、計量室内への水道水の流入を許すものであるから、流入した水道水によって発生する羽根車への悪影響を完全に解消することはできず、従って器差を小さく抑えることはできない。
特開2010−243442号公報
本発明の課題は、器差を小さく抑えうる羽根車式水道メータ用インナーケース、羽根車式水道メータ用計量装置、及び、羽根車式水道メータを提供することである。
本発明のもう一つの課題は、小流量域における計量精度の高精度化と、大流量域における計量精度の高精度化とを両立しうる羽根車式水道メータ用インナーケース、羽根車式水道メータ用計量装置、及び、羽根車式水道メータを提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係るインナーケースは、羽根車式水道メータに用いられるものであって、基体部と、計量室と、流入路と、流出路とを含む。基体部は、有底筒状であって、軸方向でみた周壁外面の中間部分に段差面を有し、段差面より上側の周壁外面が下側の周壁外面よりも外径方向に突出している。計量室は、基体部の有底筒状の内部空間である。流入路は、下側の周壁外面に開口し、計量室に貫通しており、流出路は、上側の周壁外面に開口し、計量室に貫通している。
本発明は、上述した羽根車式水道メータ用インナーケースの基本的構成に加え、貫通孔と、開閉弁とを含む点に特徴がある。すなわち、本発明に係るインナーケースを構成する貫通孔は、流出路の内面から軸方向に沿って伸び、段差面に開口している。この構成によると、インナーケースを、水道メータの本体ケースに収納した場合、本体ケース内に流入した水道水の一部を、貫通孔を通じて直接的に流出路に送ることが可能となる。違う言葉で表現すれば、貫通孔がバイパスとして機能することにより、本体ケース内に流入した水道水の一部を、インナーケースの計量室を通さずに、流出路へ送ることが可能となる。
開閉弁は、流出路の内面に取り付けられ、取り付けられた状態で、貫通孔の開口端縁を開閉可能に覆っている。この構成によると、流量の増加に応じて貫通孔を開閉させることが可能となる。具体的に、本体ケース内に大流量の水道水が流入した場合、貫通孔の開口端を塞いでいる開閉弁の端部には、貫通孔を通じて、水道水の勢いや押し圧力(例えば水圧)などが伝えられ、水道水の勢いや押し圧力に応じて前記端部が押し上げられることにより、貫通孔が開放される。その結果、すでに説明した貫通孔のバイパス機能により、本体ケース内に流入した水道水の一部は、インナーケースの計量室を通らずに、流出路へ送られることとなる。
他方、本体ケース内に小流量の水道水が流入した場合、開閉弁は開放されず、貫通孔の開口端が閉塞されたままの状態となるから、本体ケース内に流入した水道水は、インナーケースの計量室を通ってから流出路へ送られることとなる。
本発明に係るインナーケースは、本体ケース、羽根車などと組み合わされて羽根車式水道メータ(水道メータ)を構成する。本発明に係る水道メータを構成する本体ケースは、内部空間と、隔壁と、貫通部とを有している。隔壁は、高さ方向でみて内部空間を上側と下側とに区画している。貫通部は、隔壁を高さ方向に貫通し、内部空間の上側と下側とを通水的に接続している。
羽根車は、前記インナーケースの計測室に収納され、水道メータの計量装置を構成する。インナーケースは、段差面が貫通部の開口端縁に押し当てられることにより、内部空間の上側と下側との間の通水を遮断している。
本発明に係る羽根車式水道メータを構成するインナーケースは、すでに説明したように、この種のインナーケースの基本的構成に加え、貫通孔と、開閉弁とを含む点に特徴の一つがある。この構成によると、本体ケース内に大流量の水道水が流入した場合、開閉弁が開放されることにより、貫通孔のバイパス機能により、本体ケース内に流入した水道水の一部は、インナーケースの計量室を通らずに、流出路へ送られることとなる。すなわち、大流量域における計量室内への流入量が低減され、その結果、流量の増加に伴う羽根車への悪影響が解消されるから、大流量域における計量精度の高精度化を実現することができる。
開閉弁を、大流量域未満の小流量域では開放されない構造とすることにより、例えば、本体ケース内に小流量の水道水が流入した場合、開閉弁は開放されず、貫通孔の一端が閉塞されたままの状態となる。その結果、本体ケース内に流入した水道水は、インナーケースの計量室を通ってから流出路へ送られる本来のルート(通水経路)において、その流量に応じて羽根車を回転させることとなる。
上述したように、本発明によれば、流量の多寡に応じて貫通孔を開閉させることが可能となるから、小流量域における計量精度の高精度化と、大流量域における計量精度の高精度化とを両立し、両流量域で器差が小さく抑えられた羽根車式水道メータ用インナーケース、羽根車式水道メータ用計量装置、及び、羽根車式水道メータを提供することができる。
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)器差を小さく抑えうる羽根車式水道メータ用インナーケース、羽根車式水道メータ用計量装置、及び、羽根車式水道メータを提供することができる。
(2)小流量域における計量精度の高精度化と、大流量域における計量精度の高精度化とを両立しうる羽根車式水道メータ用インナーケース、羽根車式水道メータ用計量装置、及び、羽根車式水道メータを提供することができる。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面は、単に、例示に過ぎない。
本発明の実施形態に係る羽根車式水道メータ用インナーケースの部分断面図である。 図1の2−2線に沿った断面図である。 図3は図1の3−3線に沿った断面図である。 図1のインナーケースについて一部を省略して示す部分拡大図である。 図4の開閉弁を取り出して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る計量装置の斜視図である。 図6の計量装置の分解構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る羽根車式水道メータの部分断面図であるである。 本発明に係る羽根車式水道メータの使用状態について一部を省略して示す拡大正面図である。 本発明に係る羽根車式水道メータの使用状態について一部を省略して示す拡大正面図である。
図1乃至図10において同一符号は、同一又は対応部分を示すものとする。また、図1乃至図10の説明において、インナーケースの軸方向、及び、本体ケース6の高さ方向は、それぞれ一致するから、全て符号hに統一して示す。
図1のインナーケースは、いわゆる複箱式の接線流羽根車式水道メータに用いられるものであって、基体部10と、計量室100と、流入路11と、流出路12と、ピボット軸2とを含む。
基体部10は、合成樹脂材料を用いて成形された下端有底の円筒状体であって、周壁13と、底部14と、開口部15とを有している。開口部15は、軸方向hでみて、底部14とは反対側に開口している。
基体部10は、軸方向hでみた周壁13の外面の中間に、外寸法が増加(又は減少)する変化部分を有し、同変化部分に寸法差g1に応じた段差面16が形成されている。違う言葉で表現すれば、周壁13は、段差面16より上側の周壁外面130が、下側の周壁外面131よりも、径方向dに突出している。
段差面16は、径方向dでみて、周壁外面130の下端縁を一端(外端)とし、周壁外面131の上端縁を他端(内端)とする面であり、開口部15又は底部14の外面と平行している。図1の周壁外面130と、周壁外面131とは同軸となっており、段差面16は、底面14からみて周壁外面131に沿ったリング状にあらわれている。
計量室100は、端的に言えば基体部10の内部空間であり、周壁13および底部14によって区画され、開口部15を通じて外部に開口している。
流入路11は、周壁外面131に開口し、計量室100に貫通している。図2に示すように、インナーケースは、周壁外面131において、周方向cで八等配した複数位置のそれぞれに、流入路11が形成されている。流入路11は、径方向dと斜めに交差する方向(略接線方向)に周壁13を貫通しているから、流入路11を通じて計量室100の外から内に取り込まれた水道水などの流体fは、流入路11の貫通方向に応じ、計量室100の下側で一方向(例えば反時計回り方向)に旋回する。
流出路12は、周壁外面130に開口し、計量室100に貫通している。図3に示すように、インナーケースは、周壁外面130において、周方向cで四等配した複数位置のそれぞれに、流出路12が形成されている。流出路12は、流入路11と同じく略接線方向に周壁13を貫通している。この構成により、流入路11を通じて計量室100内に取り込まれた流体fは、計量室100内を反時計回り方向に旋回しながら軸方向(h)に上昇してのち、流出路12を通って計量室100の外に排出される。
再び図1を参照して説明する。底部14は、内面の中心にエンボス部17が設けられ、そのエンボス部17から放射状に複数のリブ(図示しない)が延びている。エンボス部17の中心には、金属製のピボット軸2が取り付けられている。
図1乃至図3のインナーケースは、上述した羽根車式水道メータ用インナーケースの基本的構成に加え、さらに貫通孔18(図3、図4参照)と、開閉弁3(図4、図5参照)とを有する点に特徴の一つがある。
貫通孔18は、流出路12の内面から軸方向hに沿って伸び、段差面16に開口している。より詳細に説明すると、流出路12は、周方向cに向かい合う2つの内側面191、192と、軸方向hに向かい合う上面193と、下面194とを有している(図4参照)。下面194は、径方向dでみた外側に、面領域sを有している(図3参照)。面領域sは、軸方向hでみて段差面16と重なり合う面領域である。図3の一点鎖線は、周壁外面131の輪郭線を示している。
貫通孔18は、一方の開口端縁が、面領域sに開口し、さらに面領域sから周壁13の上側部分を軸方向hに貫通し、段差面16の面内に開口している。段差面16における貫通孔18の開口端縁と、周壁外面130の下端縁との間には、ギャップg2が形成されている。換言すれば、段差面16において、貫通孔18の開口端縁より径方向dの外側の部分には、ギャップg2に対応する面領域が確保されている。ギャップg2は、インナーケースを水道メータの本体ケースに取り付けるときの載置代(載置スペース)となる。
流出路12は、内側面191に、下面194に連続する溝195を有している。この溝195は、開閉弁3の雌型嵌合部分として機能するものであって、内側面191に開口し、周方向cに沿って伸びている。
図4及び図5の開閉弁3は、流出路12の内面に取り付けられ、取り付けられた状態で、貫通孔18の開口端縁を開閉可能に覆っている。開閉弁3は、弾性を有する板体であり、耐腐食性、弾性、材料コストなどの観点からアルミニウムなどの金属材料を用いて構成されている。開閉弁3は、軸方向hからみて周壁外面130に沿った曲率で湾曲している。
さらに、開閉弁3は、長手方向の一端に折り曲げ部31を有し、折り曲げ部31が溝195に差し込まれることにより、固定されている。図4の折り曲げ部31は、溝195に対して雄型嵌合部分として機能するものであり、軸方向hでみた溝195の内寸法に応じて形成され、溝195に圧入されている。
図6は本発明の実施形態に係る計量装置の斜視図、図7は図6の計量装置の分解構造を示す斜視図である。図6及び図7の計量装置は、羽根車式水道メータにおいて、水道水などの流体(f)の流量を計測する機構となる部分であって、図1乃至図5を参照して説明したインナーケース1と、羽根車4とを含む。
羽根車4は、インナーケース1の計量室100に収納されている。羽根車4は、この種の羽根車式水道メータにおいて周知の構成部品であるから、以下、簡単に説明する。
図6及び図7の羽根車4は、合成樹脂製であり、主軸40と、複数枚の羽根41と、駆動側マグネット42とを有し、開口部(15)を通じて計量室100に配置され、計量室100を流れる流体(f)の流体圧を受けて回転する。
主軸40は、軸方向hに延び、下端部分に開口部を有する筒状であって、主軸40の芯部分には下端開放の空洞43が形成されている。空洞43は、ピボット軸2のピン先が奥部に突き当たった状態で、羽根車4の底面がインナーケース1の底部内面から浮く長さに設定される。羽根車4は、ピボット軸2によって支持された状態で、計量室100の中心部上部に回転自在に収納される。
複数の羽根41は、軸方向hに延びる主軸40の外周面に、張り出し形成されている。複数の羽根41は、平坦な突片状をなし、主軸40を周方向cで七等配した位置から径方向dを向いて真っ直ぐ延びている。
駆動側マグネット42は、主軸40の上端部に取り付けられ、後述するレジスタボックス(8)内の従動側マグネットと、磁気カップリングを構成する。
図8は本発明の実施形態に係る羽根車式水道メータの部分断面図である。また、図9及び図10は本発明に係る羽根車式水道メータの使用状態について一部を拡大して示す正面図である。
図8の水道メータは、いわゆる複箱式の接線流羽根車式水道メータであって、計量装置5と、本体ケース6とを含む。本体ケース6は、この種の羽根車式水道メータにおいて周知の構成部品であるから、以下簡単に説明する。
本体ケース6は、隔壁61と、貫通部62と、流入管部63と、流出管部64と、ストレーナ7とを有している。隔壁61は、本体ケース6の内部空間を高さ方向hでみて上側と下側とに区画している。貫通部62は、隔壁61の面内に開口し、隔壁61を高さ方向hに貫通している。
図8の本体ケース6は、鋳物下ケース65の上端面に鋳物上ケース66を組み付けた構造を有している。鋳物下ケース65は、上端開放の円筒部の外周面において、相反する方向に流入管部63および流出管部64が延設されている。この構造によると、流入管部63および流出管部64のそれぞれに水道本管(一点鎖線表記)を接続した場合、水道水など流体fは、流入管部63から本体ケース6の内部空間を通って、流出管部64へ一貫して流水することとなる。
鋳物下ケース65は、その内部空間が、隔壁61によって、流入管部63から下方に延びる下側部屋601と、下側部屋601の上方に位置する上側部屋602とに分けられている。貫通部62は、隔壁61を高さ方向hに貫通し、上側部屋602と下側部屋601とを通水的に接続している。
流入管部63は、本体ケース6の上流側の外面に形成され、下側部屋601に連続している。ストレーナ7は、流入管部63の内面に設置される。流出管部64は、本体ケース6の下流側の外面において、流入管部63と相反する方向に延び、上側部屋602に連結している。
他方、鋳物上ケース66は、開放口67と、蓋68とを有している。開放口67は、鋳物上ケース66の上端に開口し、上側部屋602に通じている。蓋68は、開放口67を開閉可能に覆っている。
計量装置5は、開放口67から本体ケース6に案内される。計量装置5を構成するインナーケース1は、開放口67から貫通部62に案内され、段差面16が貫通部62の開口端縁に突き当たっていることにより、下側部屋601と上側部屋602との間の通水を遮断している。インナーケース1の内部には羽根車(4)が収容され、流入路11を通じてインナーケース1内を流れる流体fの圧力を受けて羽根車(4)が回転する。
図8の計量装置5は、図7を参照して説明したインナーケース1と、羽根車(4)との組立体に加え、さらにレジスタボックス8とを含む。レジスタボックス8は、この種の羽根車式水道メータにおいて周知の構成部品であるから、以下簡単に説明する。
レジスタボックス8は、羽根車(4)の上方において、インナーケース1に重ねて組み付けられている。レジスタボックス8の内側は防水部屋になっており、ここに、従動側マグネット、歯車機構、積算指示機構などが収容されている(図示しない)。従動側マグネットは、駆動側マグネット(42)と対向する位置に備えられて磁気カップリングを構成することにより、羽根車(4)の回転が検出され、歯車機構を介して積算指示機構にカウンタ表示される。そして、蓋68のガラス窓を通して、積算表示ユニットの表示を見ることができる。
図8に示した羽根車式水道メータを用いた流水量計測工程について、流入管部63に水道本管(一点鎖線表記)が接続され、下流側の流出管部64に水道配管(一点鎖線表記)を介して蛇口等に接続されている場合、蛇口を開放して水道水を蛇口から流出すると、ストレーナ7で異物が取り除かれた水道水が、流入管部63から下側部屋601を介して計量室(100)に流入する。このとき、計量室(100)に流入した流体fは、計量室(100)の内部で渦を巻きながら上昇して流出路12から上側部屋602に流出し、流出管部64を通じて排出される。ここで、流体fの圧力によって羽根車(4)がピボット軸(2)を軸心として回転する。羽根車4の回転は、駆動側マグネット42から従動側マグネットに伝達され、さらに従動側マグネットの回転が歯車機構を介して積算指示機構に伝達される。
ところで、既に説明したところではあるが、水道メータについては、計量法の特定計量器検定検査規則(JIS:B8570−2)に基づいて器差試験が行われており、器差が所定の流量範囲において検定公差内にあることが合格の基準となっているところ、さらに近年では、単に検定公差内にあるだけでなく、器差を可能な限り小さく抑えた高精度な水道メータが求められている。
通常、この種の水道メータでは、流入路11の貫通方向を、羽根車4の外周先端に略接線方向となるように設計するなど、羽根車4の回転効率を考慮し、水の流れの少ない小流量域での高精度化に尽力することが多い。これに対し、所定の流量範囲でみた器差を小さくするには、小流量域における計量精度の高精度化の他に、大流量域における計量精度の高精度化も実現されなければならない。特に、摩擦力や回転エネルギーなど、回転中の羽根車4に加わる種々の外的作用の影響は、流量の増加に比例して大きくなる。端的に言えば、羽根車4は、大流量域において、前記外的作用の影響を受けて実際の流量以上に回転してしまう傾向にあり、その結果、器差が拡大するという問題が生じる。
上述した問題を解決する従来技術として、例えば流入路内に堰を有し、流体fの一部を堰によって計量室100の下側へ案内することにより、羽根車4への悪影響を解消しようとするものがある。しかし、その場合、結局、計量室100内への流体fの流入を許すものであり、流入した流体fによって発生する羽根車4への悪影響を完全に解消することはできず、従って器差を小さく抑えることはできない。
これに対して、図1乃至図5のインナーケース、図6乃至図7の計量装置、及び、これらを用いた図8の水道メータは、羽根車式水道メータ用インナーケース1の基本的構成に加え、貫通孔18と、開閉弁3とを含むことにより、上述した問題を解決することができる。
まず、羽根車式水道メータを構成するインナーケース1において、貫通孔18は、流出路11の内面から軸方向hに沿って伸び、段差面16に開口している。この構成によると、インナーケース1を本体ケース6に収納した場合、本体ケース6内に流入した流体fの一部を、貫通孔18を通じて直接的に流出路11に送ることが可能となる。違う言葉で表現すれば、貫通孔18がバイパスとして機能することにより、本体ケース6内に流入した流体fの一部を、計量室100を通さずに、流出路11へ送ることが可能となる。従って、計量室100内への流入量が低減され、その結果、流量の増加に伴う羽根車4への悪影響が解消されるから、大流量域における計量精度の高精度化を実現することができる。
さらに、インナーケース1は、開閉弁3を有し、開閉弁3は、流出路11の内面に取り付けられ、取り付けられた状態で、貫通孔18の開口端縁を開閉可能に覆っている。この構成によると、流量の増加に応じて貫通孔18を開閉させることが可能となる。具体的に、本体ケース6内に大流量の流体fが流入した場合、図9に示すように、貫通孔18の開口端を塞いでいる開閉弁3の端部には、貫通孔18を通じて、流体fの勢いや押し圧力(例えば水圧)などが伝えられ、流体fの勢いや押し圧力に応じて前記端部が押し上げられることにより、貫通孔18が開放される。その結果、すでに説明した貫通孔18のバイパス機能により、大流量域における計量精度の高精度化が実現される。
他方、本体ケース6内に流入する流体fが、大流量域未満の小流量域である場合、図10に示すように、開閉弁3は開放されず、貫通孔18の開口端が塞がれたままの状態となるから、本体ケース6内に流入した流体fは、計量室100を通って流出路11へ送られることとなる。その結果、本体ケース6内に流入した流体fは、流出路11から計量室100を通って流出路11へ送られる本来のルート(通水経路)において、その流量に応じて羽根車4を回転させることとなる。従って、小流量域における計量精度が確保される。
上述したように、羽根車式水道メータを構成するインナーケース1は、流量の多寡に応じて貫通孔18を開閉させることが可能となるから、小流量域における計量精度の高精度化と、大流量域における計量精度の高精度化とを両立し、両流量域で器差を小さく抑えることができる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種種の変形態様を採り得ることは自明である。例えば、図1乃至図10の説明では、貫通孔18、及び、貫通孔18の開口端縁を開閉可能に覆う開閉弁3は、流出路12の複数に設けることもできる。
また、開閉弁3は、材料選択により弾性を調節したり、溝195への差し込み距離などを調節することにより、大流量域未満の小流量域では作動しないように適宜設定することができる。
1 インナーケース
10 基体部
100 計量室
11 流入路
12 流出路
130 上側の周壁外面
131 下側の周壁外面
16 段差面
18 貫通孔
195 溝
3 開閉弁
31 折り曲げ部
4 羽根車
5 計量装置
6 本体ケース
601 下側部屋
602 上側部屋
61 隔壁
62 貫通部
h インナーケースの軸方向、及び、本体ケースの高さ方向
d 径方向

Claims (4)

  1. 基体部と、計量室と、流入路と、流出路と、貫通孔と、開閉弁とを含む羽根車式水道メータ用インナーケースであって、
    前記基体部は、有底筒状であって、軸方向でみた周壁外面の中間部分に段差面を有し、前記段差面より上側の周壁外面が下側の周壁外面よりも径方向に突出しており、
    前記計量室は、前記基体部の有底筒状の内部空間であり、
    前記流入路は、前記下側の周壁外面に開口し、前記計量室に貫通しており、
    前記流出路は、前記上側の周壁外面に開口し、前記計量室に貫通しており、
    前記貫通孔は、前記流出路の内面から前記軸方向に沿って伸び、前記段差面に開口しており、
    前記開閉弁は、前記流出路の内面に取り付けられ、取り付けられた状態で、前記貫通孔の開口端縁を開閉可能に覆っており、
    さらに前記流出路は、内面に溝を有しており、
    前記開閉弁は、弾性を有する板体であって、長手方向の一端に折り曲げ部を有し、前記折り曲げ部が前記溝に差し込まれることにより、固定されている、
    インナーケース。
  2. 請求項1に記載されたインナーケースであって、
    前記段差面は、基体部の開口部又は底部の少なくとも一方と平行する、
    インナーケース。
  3. インナーケースと、羽根車とを含む羽根車式水道メータ用計量装置であって、
    前記インナーケースは、請求項1又は2に記載されたものでなり、
    前記羽根車は、前記計量室に収納されている、
    計量装置。
  4. 本体ケースと、計量装置とを含む羽根車式水道メータであって、
    前記本体ケースは、内部空間と、隔壁と、貫通部とを有しており、
    前記隔壁は、高さ方向でみて前記内部空間を上側と下側とに区画しており、
    前記貫通部は、前記隔壁を高さ方向に貫通しており、
    前記計量装置は、請求項に記載されたものでなり、
    前記インナーケースは、前記貫通部に案内され、前記段差面が前記貫通部の開口端縁上に突き当たっている、
    水道メータ。
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