JP5020185B2 - 排気浄化装置 - Google Patents
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Description
そこでパティキュレートについては、エンジンの排気通路にパティキュレートフィルタを設け、排気中に含まれるパティキュレートをパティキュレートフィルタで捕集し、大気中にパティキュレートが放出されないようにする技術が従来より知られている。
そして、上流側ケーシングと下流側ケーシングとを連通する連通路には、連通路内の排気中に尿素水を噴射供給する尿素水インジェクタが設けられている。尿素水インジェクタから噴射された尿素水は、排気の熱により加水分解してアンモニアとなり、アンモニア選択還元型NOx触媒に還元剤として供給される。
屈曲部に放熱抑制部材が設けられない場合には、前述したように、排気中で霧化した尿素水が屈曲部において連通路の内側壁面に衝突して熱を奪われることにより固形物となるため、特に最初に衝突した部分に固形物が生成されやすい。そこで、連通路に設けられる複数の屈曲部のうち、最も上流側の屈曲部のみに放熱抑制部材を設けることにより、断熱材の使用量を抑えながら、排気中に含まれる尿素水の連通路への衝突に伴う尿素水からの固形物の生成及び堆積が良好に抑制される。
排気浄化装置をこのように構成した場合、内管と外管との間に断熱材が介装されている領域における内管の内壁面温度が、連通路の二重管構造及び断熱材の介装によって良好に抑制される。ここで、このような断熱材が介装されている領域は、屈曲部に流入した排気が屈曲部において衝突する内管の内壁面の領域の少なくとも一部を覆う領域であるので、排気に含まれる尿素水が内管の内壁面に衝突しても、この領域においては内管の内壁面上における固形の尿素などの固形物の生成を確実に抑制することができる。
屈曲部に流入した排気及び排気中に含まれる尿素水は、その多くが屈曲部の屈曲方向に対して外側となる内管内壁面の領域に衝突する。従って、屈曲部における内管と外管との間の空間のうち、屈曲部が屈曲する方向に対して外側となる領域に断熱材を介装することにより、内管の内壁面上における固形の尿素などの固形物の生成を効果的に抑制することができる。
更に、連通路の複数の屈曲部のうち、排気中で霧化した尿素水から固形物の生成されやすい、最も上流側の屈曲部のみに放熱抑制部材を設けることで、断熱材の使用量を抑えながら、排気中に含まれる尿素水の連通路内側壁面への衝突に伴う尿素水からの固形物の生成及び堆積を良好に抑制することができる。
更に、請求項3の排気浄化装置のように、屈曲部における内管と外管との間の空間のうち、屈曲部が屈曲する方向に対して外側となる領域に断熱材を介装した場合、排気及び排気中の尿素水が衝突しやすい領域における内管の内壁面の温度低下が良好に抑制され、内管の内壁面上における固形の尿素などの固形物の生成を効果的に抑制することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る排気浄化装置が適用された4気筒のディーゼルエンジン(以下、エンジンという)の全体構成図を示しており、図1に基づき本実施形態に係る排気浄化装置の構成を説明する。
エンジン1は、車両駆動用の動力源として車両(図示せず)に搭載されている。エンジン1は、各気筒共通の高圧蓄圧室(以下コモンレールという)2を備えている。エンジン1では、図示しない燃料噴射ポンプから供給されてコモンレール2に蓄えられた高圧の燃料が、各気筒に設けられた燃料噴射弁4に供給され、各燃料噴射弁4からそれぞれの気筒内に燃料が噴射される。
排気管20は、ターボチャージャ8のタービン8b及び排気絞り弁26を経由して排気後処理装置28に接続されている。また、タービン8bの回転軸はコンプレッサ8aの回転軸と機械的に連結されており、タービン8bが排気管20内を流動する排気を受けてコンプレッサ8aを駆動するようになっている。
連通路32の上流側端部は、フィルタ38よりも下流側となる位置の上流側ケーシング30の側壁に設けられた流出部30aを介して上流側ケーシング30の側壁に接続されている。一方、連通路32の下流側端部は、SCR触媒40よりも上流側となる位置の下流側ケーシング34の側壁に設けられた流入部34aを介して下流側ケーシング34の側壁に接続されている。そして、連通部32には、このような接続を可能とするために、第1屈曲部32a及び第1屈曲部32aより下流側の第2屈曲部32bの2つの屈曲部を有している。
連通路32は、内部を排気が流動する内管32cと、この内管32cの外側に設けられて外壁面が外気に触れている外管32dとからなる二重管で構成される。内管32cと外管32dとの間には空気層が形成されており、内管32c内を流動する排気の熱が外気中に逃げにくい構造となっている。
このような領域に断熱材56を設けることにより、第1屈曲部32aに流入した排気が第1屈曲部32aにおいて衝突する内管32cの内壁面の領域の大部分、即ち排気中の尿素水が衝突しやすい内管32cの内壁面の領域が、内管32cと外管32dとの間に介装された断熱材56によって覆われ、その温度低下が確実に抑制されることになる。
従って、ECU50が行う尿素水インジェクタ44からの尿素水の供給制御では、尿素水から生成される固形物の第1屈曲部32aにおける堆積防止を目的として、尿素水の供給を許可する排気温度の下限値を上昇させる必要がなくなり、従来の尿素水供給制御に比して、尿素水の供給を可能とするエンジン1の運転領域を拡大することができる。また、尿素水からの尿素などの固形物の生成に伴うSCR触媒40へのアンモニアの供給量不足を防止することができる。この結果、SCR触媒40に必要なアンモニア供給量を適切に確保することが可能となり、SCR触媒40の排気浄化効率を良好に維持することができる。
20 排気管(排気通路)
30 上流側ケーシング(第1ケーシング)
32 連通路
32a 第1屈曲部
32b 第2屈曲部
34 下流側ケーシング(第2ケーシング)
36 前段酸化触媒(排気浄化手段)
38 パティキュレートフィルタ(排気浄化手段)
40 SCR触媒(アンモニア選択還元型NOx触媒)
44 尿素水インジェクタ(尿素水供給手段)
48 テールパイプ(排気通路)
56 断熱材(放熱抑制部材)
Claims (4)
- エンジンの排気通路に介装され、上記エンジンの排気を浄化する排気浄化手段を収容した第1ケーシングと、
上記第1ケーシングの下流側の上記排気通路に介装された第2ケーシングと、
屈曲部を有して上記第1ケーシングと上記第2ケーシングとを連通し、上記第1ケーシングから排出された排気を上記第2ケーシングに案内する連通路と、
上記第2ケーシング内に収容され、アンモニアを還元剤として上記排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒と、
上記連通路を介し上記第1ケーシングから上記第2ケーシングへと流動する排気中に尿素水を供給する尿素水供給手段と、
上記屈曲部に設けられ、上記連通路の内部から外部への放熱を抑制する放熱抑制部材と
を備え、
上記連通路は、内部を上記エンジンの排気が流動する内管と、上記内管との間に空間を有して上記内管の外側に設けられた外管とからなる二重管構造を有すると共に、複数の屈曲部を有し、
上記放熱抑制部材は、上記複数の屈曲部のうち、最も上流側の屈曲部のみに設けられ、当該屈曲部において上記内管と上記外管との間に介装された断熱材である
ことを特徴とする排気浄化装置。 - 上記断熱材は、上記内管と上記外管との間の空間のうち、上記屈曲部に流入した排気が上記屈曲部において衝突する上記内管の内壁面の領域の少なくとも一部を覆う領域に介装されていることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
- 上記断熱材は、上記屈曲部における上記内管と上記外管との間の空間のうち、上記屈曲部が屈曲する方向に対して外側となる領域に介装されていることを特徴とする請求項2に記載の排気浄化装置。
- 上記第1ケーシングは筒状をなし、
上記第2ケーシングは筒状をなすと共に、上記第1ケーシングの中心軸線に対して側方に配置され、
上記連通路は、一端が上記第1ケーシングの側壁に接続され、他端が上記第2ケーシングの側壁に接続されており、
上記尿素水供給手段は、上記第1ケーシングに接続された上記連通路内に向けて尿素水を噴射することを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
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