JP2009097435A - 排気浄化装置 - Google Patents

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峰啓 村田
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好央 武田
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博昭 藤田
Satoshi Hiranuma
智 平沼
Goro Iijima
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Abstract

【課題】ケーシングへの尿素水の付着を防止しながら排気中に尿素水を供給することが可能な排気浄化装置を提供する。
【解決手段】筒状をなしてパティキュレートフィルタ38を収容する上流側ケーシング30と、上流側ケーシング30のパティキュレートフィルタ38より下流側となる位置の側壁部54に設けられ、パティキュレートフィルタ38を通過した排気を排出する排気流出口56と、排気流出口56に対向する位置の側壁部54に取り付けられ排気流出口56に向けて尿素水を噴射する尿素水インジェクタ44と、アンモニア選択還元型NOx触媒40を収容し、排気流出口56から排出された排気がアンモニア選択還元型NOx触媒40に流入する下流側ケーシング34とを備え、尿素水インジェクタ44は、排気流出口56の内周より径方向内方となる方向に向けて尿素水を噴射する。
【選択図】図2

Description

本発明はエンジンの排気を浄化する排気浄化装置に関し、特に排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタと、アンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒とを備えた排気浄化装置に関する。
ディーゼルエンジン等のエンジンから排出される排気中には、大気汚染物質であるパティキュレートやNOx(窒素酸化物)などが含まれている。そこでパティキュレートについては、エンジンの排気通路にパティキュレートフィルタを設け、排気中に含まれるパティキュレートをパティキュレートフィルタで捕集し、大気中にパティキュレートが放出されないようにする技術が従来より知られている。
またNOxについては、エンジンの排気通路にアンモニア選択還元型NOx触媒を配設し、還元剤としてアンモニアをアンモニア選択還元型NOx触媒に供給することにより、NOxを選択還元して排気を浄化するようにした排気浄化装置が知られている。アンモニア選択還元型NOx触媒では、上流側の排気中に尿素水を供給し、この尿素水が排気の熱により加水分解して生じたアンモニアが供給される。アンモニア選択還元型NOx触媒に供給されたアンモニアは一旦アンモニア選択還元型NOx触媒に吸着し、このアンモニアと排気中のNOxとの間の脱硝反応がアンモニア選択還元型NOx触媒によって促進されることによりNOxの浄化が行われる。
このようなパティキュレートの捕集及びNOxの還元を効率的に行うため、パティキュレートフィルタ及びアンモニア選択還元型NOx触媒を組み合わせ、排気浄化装置として用いるようにしたものが、例えば特許文献1などによって提案されている。
特許文献1の排気浄化装置は、上流側ケーシングと、上流側ケーシングの下流側に配設されて連通路で連通された下流側ケーシングとで構成される。上流側ケーシング内には、前段酸化触媒が収容されると共に、この前段酸化触媒の下流側にパティキュレートフィルタが収容されている。なお、前段酸化触媒は排気中のNOを酸化させてNOを生成し、このNOによってパティキュレートフィルタの連続再生を行うために使用される。
一方、下流側ケーシング内にはアンモニア選択還元型NOx触媒が収容されると共に、このアンモニア選択還元型NOx触媒の下流側にアンモニア選択還元型NOx触媒から流出したアンモニアを酸化してNとするための後段酸化触媒が収容されている。
更に、上流側ケーシングと下流側ケーシングとを連通する連通路には、連通路内の排気中に尿素水を噴射供給する尿素水インジェクタが設けられている。尿素水インジェクタから噴射された尿素水は、排気の熱により加水分解してアンモニアとなり、アンモニア選択還元型NOx触媒に還元剤として供給される。
排気浄化装置をこのように構成した場合、排気の流動経路に沿って前段酸化触媒、パティキュレートフィルタ、アンモニア選択還元型NOx触媒及び後段酸化触媒が直列に配設されるため、これらを一直線上に配列した場合には排気浄化装置が長大なものとなってしまう。特に、このような排気浄化装置を車両に搭載しようとする場合には、他の車両搭載機器との干渉などにより搭載が困難となる場合があるため、これらのレイアウトを考慮する必要がある。
そこで、上流側ケーシングにおいてパティキュレートフィルタを通過した排気を排出するための排気流出口を、筒状の上流側ケーシングの側壁部に設けることにより、上流側ケーシングの側方から排気を排出し、排気流出口に接続された連通路を介して下流側ケーシングに排気を導入するように排気浄化装置を構成することが考えられる。この場合には連通路を複雑な形状とすることなく第1ケーシングの側方に第2ケーシングを配設することができるので、特に排気浄化装置を車両に搭載する場合などにおいてレイアウト上有利である。
排気浄化装置の上流側ケーシングをこのように構成した場合、尿素水インジェクタは、パティキュレートフィルタから排気流出口を経て連通路へと流動する排気中に効果的に尿素水を噴射供給するため、排気流出口に対向する側壁部に取り付けられる。そして、尿素水インジェクタから排気流出口に向けて噴射された尿素水が排気中で良好に霧化することができるようにするため、尿素水インジェクタは、その中心軸線を中心として尿素水の最外側の噴射方向がなす角度である尿素水噴射角が比較的大きな角度となるように拡散して尿素水を噴射するのが一般的である。
特開2007−162487号公報
ところが、このようにして尿素水インジェクタから排気流出口に向けて尿素水を噴射供給した場合、必ずしも噴射された尿素水の全量が排気中で霧化するわけではなく、その一部は排気流出口の周囲にあるケーシングの内壁に達してしまう。ケーシングの内壁に達した尿素水は内壁に付着し、水分が蒸発することによって固形化した尿素が内壁に堆積する可能性がある。この結果、排気の流動抵抗が増大し、排気浄化装置の排気浄化効率が低下するという問題が生じる。また、尿素水がケーシングの内壁に付着することによってアンモニア選択還元型NOx触媒に供給されるべきアンモニアの量が不足し、アンモニア選択還元型NOx触媒の排気浄化効率が低下するという問題も生じる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ケーシングへの尿素水の付着を防止しながら排気中に尿素水を供給することが可能な排気浄化装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の排気浄化装置は、エンジンの排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタと、アンモニアを還元剤として上記排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒とを備えた排気浄化装置において、筒状をなして上記パティキュレートフィルタを収容する上流側ケーシングと、上記上流側ケーシングの上記パティキュレートフィルタより下流側となる位置の側壁部に設けられ、上記パティキュレートフィルタを通過した排気を排出する排気流出口と、上記排気流出口に対向する位置の上記側壁部に取り付けられ、上記排気流出口に向けて尿素水を噴射する尿素水インジェクタと、上記アンモニア選択還元型NOx触媒を収容し、上記排気流出口から排出された排気が上記アンモニア選択還元型NOx触媒に流入する下流側ケーシングとを備え、上記尿素水インジェクタは、上記排気流出口の内周より径方向内方に向けて上記尿素水を噴射することを特徴とする(請求項1)。
このように構成された排気浄化装置によれば、上流側ケーシング内に収容されたパティキュレートフィルタを通過した排気は、筒状をなす上流側ケーシングの側壁部に設けられた排気流出口を介して上流側ケーシングから排出される。このとき、排気流出口に対向する位置に取り付けられている尿素水インジェクタが、パティキュレートフィルタから排気流出口へと流動する排気中に、必要に応じて尿素水を噴射する。このとき尿素水は、排気流出口の内周より径方向内方に向け、尿素水インジェクタから噴射される。
排気中に供給された尿素水は排気の熱により加水分解してアンモニアが生成され、上流側ケーシングの排気流出口から排出された排気は、このアンモニアと共に下流側ケーシング内のアンモニア選択還元型NOx触媒に流入する。アンモニア選択還元型NOx触媒では、排気中のアンモニアを還元剤として排気中のNOxが選択還元されることにより排気が浄化される。
また、上記排気浄化装置において、上記排気流出口と上記下流側ケーシングとは連通路を介して連通されるようにしてもよい(請求項2)。
このように構成された排気浄化装置によれば、上流側ケーシングから排気流出口を介して排出された排気は、尿素水インジェクタから噴射された尿素と共に、連通路を通って下流側ケーシング内に流入する。
本発明の排気浄化装置によれば、排気中に尿素を供給する際には、排気流出口の内周より径方向内方に向けて尿素水インジェクタから尿素水が噴射されるので、尿素水インジェクタから噴射された尿素水は、上流側ケーシングの内壁や排気流出口の内周にほとんど付着することなく、パティキュレートフィルタから排気流出口を介し下流側ケーシング内のアンモニア選択還元型NOx触媒へ向けて流動する排気中に供給される。この結果、上流側ケーシングの内壁に尿素水が付着して固形化した尿素が堆積するといった問題や、アンモニア選択還元型NOx触媒に供給されるアンモニアの量が不足してアンモニア選択還元型NOx触媒の排気浄化効率が低下するという問題の発生を防止することが可能となる。
また、請求項2の排気浄化装置によれば、上流側ケーシングから排気流出口を介して排出された排気は、尿素水インジェクタから噴射された尿素と共に、連通路を通って下流側ケーシング内に流入するようにしたので、排気が連通路内を流動する間に、尿素水を排気中で良好に拡散させて霧化させることができる。従って、尿素水インジェクタからの尿素の噴射角が比較的小さい場合に、尿素水からのアンモニアの生成をより一層良好に行うことが可能となる。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る排気浄化装置が適用される4気筒のディーゼルエンジン(以下、エンジンという)の全体構成図を示しており、図1に基づき本発明に係る排気浄化装置の構成を説明する。
エンジン1は各気筒共通の高圧蓄圧室(以下コモンレールという)2を備えており、図示しない燃料噴射ポンプから供給されてコモンレール2に蓄えられた高圧の燃料を、各気筒に設けられたインジェクタ4に供給し、各インジェクタ4からそれぞれの気筒内に燃料が噴射される。
吸気通路6にはターボチャージャ8が装備されており、図示しないエアクリーナから吸入された吸気は、吸気通路6からターボチャージャ8のコンプレッサ8aへと流入し、コンプレッサ8aで過給された吸気はインタークーラ10及び吸気制御弁12を介して吸気マニホールド14に導入される。また、吸気通路6のコンプレッサ8aより上流側には、エンジン1への吸入空気流量を検出するための吸気量センサ16が設けられている。
一方、エンジン1の各気筒から排気が排出される排気ポート(図示せず)は、排気マニホールド18を介して排気管20に接続されている。なお、排気マニホールド18と吸気マニホールド14との間には、EGR弁22を介して排気マニホールド18と吸気マニホールド14とを連通するEGR通路24が設けられている。
排気管20はターボチャージャ8のタービン8bを経た後、排気絞り弁26を介して排気後処理装置28に接続されている。また、タービン8bの回転軸はコンプレッサ8aの回転軸と連結されており、タービン8bが排気管20内を流動する排気を受けてコンプレッサ8aを駆動するようになっている。
排気後処理装置28は、上流側ケーシング30と、上流側ケーシング30の下流側に連通路32で連通された下流側ケーシング34とで構成される。上流側ケーシング30内には、前段酸化触媒36が収容されると共に、この前段酸化触媒36の下流側にはパティキュレートフィルタ(以下フィルタという)38が収容されている。
フィルタ38は、排気中のパティキュレートを捕集してエンジン1の排気を浄化するために設けられる。フィルタ38はハニカム型のセラミック体からなり、上流側と下流側とを連通する通路が多数並設されると共に、通路の上流側開口と下流側開口とが交互に閉鎖されており、エンジン1の排気が内部を流通することによって排気中のパティキュレートを捕集する。
前段酸化触媒36は排気中のNOを酸化させてNOを生成するので、このように前段酸化触媒36とフィルタ38とを配置することにより、フィルタ38に捕集され堆積しているパティキュレートは、前段酸化触媒36から供給されたNOと反応して酸化し、フィルタ38の連続再生が行われるようになっている。
一方、下流側ケーシング34内には、排気中のアンモニアを吸着し、吸着したアンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元して浄化するアンモニア選択還元型NOx触媒(以下SCR触媒という)40が収容されると共に、このSCR触媒40の下流側にはSCR触媒40から流出したアンモニアを酸化してNとするための後段酸化触媒42が収容されている。この後段酸化触媒42は、フィルタ38の強制再生でパティキュレートが焼却される際に発生するCOを酸化し、COとして大気中に排出する機能も有している。
なお、上流側ケーシング30のフィルタ38下流側には、フィルタ38から流出して連通路32へと流入する排気中に尿素水を噴射供給する尿素水インジェクタ44が設けられており、図示しない尿素水タンクから尿素水インジェクタ44に対して尿素水が供給されるようになっている。
尿素水インジェクタ44から噴射された尿素水は、排気の熱により加水分解してアンモニアとなり、SCR触媒40に供給される。SCR触媒40は供給されたアンモニアを吸着し、吸着したアンモニアと排気中のNOxとの脱硝反応を促進することにより、NOxを浄化して無害なNとする。なお、このときアンモニアがNOxと反応せずにSCR触媒40から流出した場合には、このアンモニアが後段酸化触媒42によって酸化され、無害なNとなって大気中に放出されるようになっている。
次に、排気後処理装置28のうち、上流側ケーシング30側の構成について、図2及び図3に基づき更に詳細に説明する。
図2は排気後処理装置28における上流側ケーシング30の要部断面図、図3は図2中のIII−III線に沿う断面図であって、上流側ケーシング30は筒状をなしており、図2に示すように第1ケーシング46、第2ケーシング48及び第3ケーシング50に分割されている。
第1ケーシング46は前段酸化触媒36を収容しており、排気管20に接続されてエンジン1の排気が流入する排気流入部52を有する。また、第2ケーシング48は両端が開口した筒状をなしてフィルタ38を収容し、上流端が第1ケーシング46の下流端に連結されると共に、下流端が第3ケーシング50の上流端に連結されている。更に、第3ケーシング50の側壁部54には、連通路32を接続するための排気流出管60が装着されることにより排気流出口56が形成され、フィルタ38を通過した後に排気流出口56から流出した排気は、排気流出管60を介して連通路32に向かう。
図2及び図3に示すように、側壁部54の排気流出口56に対向する位置には尿素水インジェクタ44が取り付けられており、尿素インジェクタ44は排気流出口56の方向に向けて尿素水を噴射する。尿素インジェクタ44による尿素水の噴射は、排気流出口56の内周、つまり図2及び図3中に破線で示された側壁部54に対応する位置における排気流出管60の内周より径方向内方に向けて行われる。即ち、尿素インジェクタ44による尿素水の噴射は、図2及び図3中に示される2本の一点鎖線で挟まれた範囲内に向けられており、尿素水インジェクタ44の噴射口44aと、破線で示された排気流出口56の内周とを結ぶ2本の二点鎖線より内側となっている。
第3ケーシング50の外方に位置する排気流出管60の端部は連通路32に接続されており、排気流出管60の連通路32とは反対側にある端部には、円筒状の整流体58が排気流出口60に対向する側壁部54まで第3ケーシング50を横断するように延設されている。整流体58の周面には、整流体58の外側と内側とを連通する多数の孔が形成されており、整流体58の連通路32とは反対側にある端部は尿素水インジェクタ44を包囲するようにして側壁部54に固定されている。フィルタ38を通過した排気は、整流体58に形成された多数の孔を介して整流体58内に流入した後、排気流出口56から排気流出管60を介して連通路32に流入し、更に下流側ケーシング34内に流入する。
上述したように、尿素水インジェクタ44は図2及び図3中に示される2本の一点鎖線で挟まれた範囲内に向けて尿素水を噴射するので、尿素水インジェクタ44から噴射された尿素水のほとんどは、第3ケーシング50の内壁に付着しないばかりか、整流体58及び少なくとも排気流出口56までの排気流出管60の内壁にも付着することなく、整流体58内に流入した排気と共に排気流出口56から排気流出管60を経て連通路32内へと流入する。こうして排気が整流体58内から連通路32内へと流動する間に尿素水インジェクタ44から排気中に尿素水の噴射が行われると、噴射された尿素水は排気の熱によって加水分解し、アンモニアが生成される。生成されたアンモニアは、下流側ケーシング34内のSCR触媒40に供給され、前述したようにSCR触媒40によるNOxの選択還元に還元剤として使用される。
このとき、上述したように第3ケーシング50、整流体58及び少なくとも排気流出口56までの排気流出管60の内壁への尿素水の付着がほとんどないので、内壁に付着した尿素水の水分が蒸発して形成される固形の尿素が内壁に大量に堆積して排気流動抵抗が増大するといった問題が生じることはない。また、エンジン1の運転状態に応じて求めたSCR触媒40におけるNOxの選択還元に必要な量の尿素水を尿素水インジェクタ44から噴射すれば、アンモニア供給量に不足を生じることなくSCR触媒40にアンモニアを供給することが可能となり、SCR触媒40の排気浄化効率を良好に維持することが可能となる。
更に、排気流出口56から排出された排気は、排気流出管60に接続された連通路32を通った後に下流側ケーシング34内に流入するので、尿素水インジェクタ44から排気中に噴射された尿素水は、連通路32内で排気と共に流動する間に十分に拡散されて霧化することができる。この結果、尿素水からのアンモニアの生成をより一層良好に行うことが可能となり、尿素水インジェクタ44からの尿素の噴射角、即ち図2及び図3中の2本の破線がなす角度が比較的小さい場合に、このような連通路32を介して上流側ケーシング30と下流側ケーシング34とを連通することは極めて有効である。
以上で本発明の一実施形態に係る排気浄化装置についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、尿素水インジェクタ44からの尿素水の噴射は、単一の噴射口を用いるものであってもよいし、複数の噴射口を用いるものであってもよい。いずれの場合においても、尿素水インジェクタ44からの尿素水の噴射方向が、図2及び図3における2本の一点鎖線の間にあればよい。
また、上記実施形態では、側壁部54に達する整流体58を排気流出管60に延設するようにしたが、整流体58の形状はこれに限定されるものではない。例えば、側壁部54に達することなく第3ケーシング50内の途中まで整流体58を排気流出管60から延設してもよいし、整流体58を全て省略するようにしてもよい。
更に、上記実施形態では、上流側ケーシング30の側壁部となる第3ケーシング50の側壁部54に排気流出管60を装着することにより排気流出口56を形成し、連通路32を排気流出管60に接続するようにしたが、第3ケーシング50の側壁部54に排気流出口を形成し、連通路32を直接排気流出口に接続するようにしてもよい。この場合、尿素水インジェクタ44からの尿素水の噴射方向は、第3ケーシング50の側壁部54に直接形成された排気流出口の内周縁より径方向内方となるようにすればよい。
また、上記実施形態では、上流側ケーシング30と下流側ケーシング34とを連通路32によって連通するように排気後処理装置28を構成したが、上流側ケーシング30と下流側ケーシング34と隣接させ、上流側ケーシング30の排気流出管60を直接下流側ケーシング34に連通させるようにしてもよい。更に、排気流出管60を省略し、第3ケーシング50の側壁部54に形成した排気流出口を介し、上流側ケーシング30と下流側ケーシング34とを直接連通するようにしてもよい。この場合も、尿素水インジェクタ44からの尿素水の噴射方向は、第3ケーシング50の側壁部54に直接形成された排気流出口の内周縁より径方向内方となるようにすればよい。
また、上記実施形態の排気後処理装置28において、前段酸化触媒36及び後段酸化触媒42は必要に応じて設けられるものであり、同様の機能を有する別の触媒への置き換えや省略も可能である。
更に、上記実施形態では、エンジン1を4気筒のディーゼルエンジンとしたが、エンジン1の気筒数及び形式はこれに限られるものではなく、フィルタ38とその下流にSCR触媒40を備えるエンジンであれば本発明を適用可能である。
本発明の一実施形態に係る排気浄化装置が適用されるエンジンの全体構成図である。 図1の排気浄化装置における上流側ケーシングの要部断面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。
符号の説明
1 エンジン
30 上流側ケーシング
32 連通路
34 下流側ケーシング
38 パティキュレートフィルタ
40 アンモニア選択還元型NOx触媒
44 尿素水インジェクタ
54 側壁部
56 排気流出口

Claims (2)

  1. エンジンの排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタと、アンモニアを還元剤として上記排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒とを備えた排気浄化装置において、
    筒状をなして上記パティキュレートフィルタを収容する上流側ケーシングと、
    上記上流側ケーシングの上記パティキュレートフィルタより下流側となる位置の側壁部に設けられ、上記パティキュレートフィルタを通過した排気を排出する排気流出口と、
    上記排気流出口に対向する位置の上記側壁部に取り付けられ、上記排気流出口に向けて尿素水を噴射する尿素水インジェクタと、
    上記アンモニア選択還元型NOx触媒を収容し、上記排気流出口から排出された排気が上記アンモニア選択還元型NOx触媒に流入する下流側ケーシングとを備え、
    上記尿素水インジェクタは、上記排気流出口の内周より径方向内方に向けて上記尿素水を噴射することを特徴とする排気浄化装置。
  2. 上記排気流出口と上記下流側ケーシングとは連通路を介して連通されていることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
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