JP5019973B2 - 2サイクルエンジンのシリンダとその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、主に、刈払機のような携帯型作業機の駆動源として用いられる空気掃気型の2サイクルエンジンのシリンダおよびその製造方法に関する。
従来、この種の2サイクルエンジンのシリンダでは、燃焼室とクランク室とを連通する掃気通路のシリンダ内径側に掃気通路壁を設けたものがあるが、このシリンダを型成形する場合、掃気通路壁の上方の掃気口はアンダーカットとなる。そこで、この掃気口を、例えば、シリンダの型成形後に回転カッタを使用した切削加工により形成されることが知られている(特許文献1)。この公知の技術では、図18に示すように、掃気通路92の上方位置で、シリンダ90の内面に開口する掃気口91が、掃気口91の傾斜角度に合わせて角度βだけ傾けた回転カッタ80を使用して切削加工される。
特開昭58−155114号公報
このカッタ80は、円柱形状をしているため、シリンダ90内面への斜めの切り込み時に、シリンダ90内面から受ける接触反力によりカッタ80がシリンダ90の軸心C方向へ逃げ、掃気口91の加工がしにくい。また、形成される掃気口91はシリンダ90の内面側から見た形状がカッタ80と略同一な形状に形成されて、図19のように掃気口91の高さHが横方向Pに一定であるから、上縁91aがシリンダ軸心Cに対して直交する直線状となるので、ピストンリングが上縁91aの幅Wの全体に同時に当たり、大きな引っ掛り力を受けて、ピストンの上下動の抵抗を増大させる。また、上縁91aが直線状であるから、掃気開始時点から掃気口91の幅Wの全体が開口していくので、掃気の初期から開口面積が急激に増大する結果、掃気が排気口93から漏洩する吹き抜けが生じ易くなる。
そこで、本発明は、加工しやすく、ピストンの抵抗を増大させにくく、かつ掃気時の吹き抜けが少ない掃気口を有する空気掃気型の2サイクルエンジンおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の2サイクルエンジンのシリンダは、シリンダとクランクケースの内部に、燃焼室とクランク室とを直接連通させる混合気掃気通路と、前記燃焼室と前記クランク室とをクランク軸の軸受を介して連通させる空気掃気通路とが設けられ、これら混合気掃気通路および空気掃気通路の上端に、前記シリンダの内面にシリンダ軸心に対して斜め上方へ向かって開口して前記燃焼室に連通する混合気掃気口および空気掃気口がそれぞれ形成され、前記混合気掃気口および前記空気掃気口を連通させてシリンダの内面に開口する開口縁部、上縁の中央の平坦部と、この平坦部の両側から側縁へ向かって下方に傾斜する傾斜部とを有する。
この構成によれば、前記掃気口がシリンダの内面に開口する開口縁部の掃気口の上縁は、少なくとも一側部が下方に傾斜した形状となるから、ピストンの往復移動時にピストンリングが掃気口の上縁の幅全体に同時に当たることがなくなるので、ピストンリングの引っ掛り力が小さくなって、ピストンの抵抗が小さくなり、さらに、掃気初期の掃気口の開口面積が小さくなることから、掃気の吹き抜けが抑制される。
本発明の好ましい実施形態では、前記傾斜部の前記平坦部に沿った方向の幅が、前記平坦部の0.3倍以上で0.8倍以下である。0.3倍未満では傾斜部の前述した効果が低く、0.8倍を越えると、掃気口の開口面積が過小になって掃気効率が低下する。
本発明の好ましい実施形態では、さらに、前記傾斜部の前記平坦部に対する傾斜角度が5°以上で25°以下である。傾斜角度が5°未満では傾斜部の前述した効果が低く、25°を越えると、掃気口の開口面積が過小になって掃気効率が低下する。
本発明によれば、前記回転切削工具の上面の外周部に傾斜面が形成されているから、回転切削工具の軸心をシリンダ軸心と略平行に保ったままで、傾斜した掃気口の切り込みを開始できる。したがって、切込み開始時の接触反力による回転切削工具の逃げが生じにくくなり、切削作業性が向上する。また、掃気口の上縁は、回転切削工具の上面に合致した形状、つまり、両側部が下方に傾斜した形状となるから、ピストンリングがこの上縁の幅全体に同時に当たることがなくなるので、ピストンリングの引っ掛り力が小さくなって、ピストンの抵抗が小さくなり、さらに、掃気初期の掃気口の開口面積が小さくなることから、掃気の吹き抜けが抑制される。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。第1実施形態を示す図1において、内部に燃焼室1aを形成したシリンダ1がクランクケース2の上部に連結されている。シリンダ1およびクランクケース2はそれぞれ、アルミニウム合金のような金属製であり、成形型により成形された鋳造品(例えばダイキャスト品)である。シリンダ1の一側部(右側)には、吸気系を構成する気化器3とエアクリーナ4とが接続され、他側部(左側)には排気系を構成するマフラー5が接続されており、クランクケース2の下部には燃料タンク6が取り付けられている。前記シリンダ1の内部のシリンダボア1bには、その軸心Cの方向(この例では上下方向)に往復動するピストン7が設けられている。ピストン7の上部外周にはピストンリング73が装着されている。前記クランクケース2には、軸受81を介してクランク軸8が支持されている。このクランク軸8の軸心とは変位した位置に中空状のクランクピン82が設けられ、このクランクピン82と前記ピストン7に設けた中空状のピストンピン71との間が、大端部軸受86および小端部軸受87を介してコンロッド83により連結されている。前記クランク軸8にはクランクウエブ84が設けられ、前記シリンダ1の上部には点火プラグPが設けられている。
前記シリンダ1と気化器3の間には、高温のシリンダ1からの断熱を目的としてインシュレータ9が設けられている。このインシュレータ9内には、上部側に空気通路10が形成され、下部側にこの空気通路10と略平行に混合気通路11が形成されている。これらの空気通路10と混合気通路11とが吸気通路18を構成している。
前記気化器3は、空気通路10と混合気通路11の両方の通路面積を図示しない単一の回転バルブによって調節する。さらに、前記シリンダ1の周壁には、その内周面に開口する排気口12aを有する排気通路12が形成され、この排気通路12からの排気(燃焼ガス)は、前記マフラー5を経て外部に排出される。
前記シリンダ1とクランクケース2の内部には、図2に示すように、ピストン7を挟んだ上下の燃焼室1aとクランク室2aとを直接連通させる混合気掃気通路13が設けられ、さらに、燃焼室1aとクランク室2aとをクランク軸8の軸受81を介して連通させる空気掃気通路14が、前記混合気掃気通路13よりも排気口12a寄りに形成されている。空気通路10および排気通路12の軸心C1,C2は、図2のIII −III 線に沿った断面図である図3に示すように、シリンダ軸心C方向から見て略同一線上にあり、混合気、空気掃気通路13,14は、吸気通路18の軸心、つまり空気通路10の軸心C1、または排気通路12の軸心C2を中心にして対称に各一対設けられている。混合気掃気通路13と空気掃気通路13,14との間は、略上下方向に延びた隔壁29により仕切られている。図2に示す混合気、空気掃気通路13,14の上端の混合気、空気掃気口13a,14aは、空気掃気口14aの上端が混合気掃気口13aの上端よりも高い位置で、かつ、排気口12aの上端よりも低い位置に設定されている。これにより、掃気行程において、混合気Mよりも空気による掃気が優先されるようになっている。また、混合気、空気掃気口13a,14aは、シリンダ1の内面にシリンダ軸心Cに対して斜め上方へ向かって開口して燃焼室1aに連通している。
前記インシュレータ9の空気通路10からの空気Aは、ピストン7が上昇する吸気行程時に、クランク室2aの負圧を受けて、後述する導入通路16(図3)から空気掃気通路14内に一旦導入される。混合気通路11からの混合気Mは、吸気行程においてピストン7が上昇したときに、クランク室2aの負圧を受けて、シリンダ1の内周面に設けた混合気口11aからクランク室2aに直接導入される。
図3に示すように、シリンダ1の内部には、インシュレータ9の空気通路10からの空気Aを空気掃気通路14に連通させる導入通路16が形成されている。この導入通路16はシリンダ軸心Cと略直交する方向に延びている。前記インシュレータ9には、前記シリンダ1内に進出して前記導入通路16の壁面の一部を形成する突起91が一体形成されている。シリンダ1には、図4に示すように、導入通路16を形成するための第1の凹所100が、排気口12a(図3)と対向する方向、つまり、空気通路10と平行な方向に鋳抜きすることにより、シリンダ1の型成形と同時に形成されている。この第1の凹所100内に図3の突起91が進出して導入通路16の上流部16aを形成している。また、前記インシュレータ9に加えて、前記導入通路16の下流部16bの外側壁を形成する側部カバー17が、シリンダ1に取り付けられている。
図3に示すように、前記インシュレータ9における空気通路10の下流側出口には、これに連なる導入通路16の圧力が所定値以上に上昇したときに、空気通路10を閉じるリードバルブ15が取り付けられている。
また、図3に示すように、前記シリンダ1には、リードバルブ15を介して空気通路10に連通する前記第1の凹所100に加えて、混合気および空気掃気通路13,14のシリンダ1の径方向外方に位置する第2の凹所110が形成されており、この第2の凹所110が側部カバー17により閉塞されて導入通路16の下流部16bを形成し、この下流部16bが、導入通路16の上流部16aの下流から混合気掃気通路13の径方向外側を通って空気掃気通路14に達している。側部カバー17は、図4に示すように、ガスケット97を介して、ねじ体19によりシリンダ1の前後両面に固定されている。
図3に示すように、前記空気通路10からの空気Aは、前記リードバルブ15の開放によって、導入通路16および空気導出口10cを経て、空気掃気通路14内に導入される。導入通路16の上流部16aと下流部16bとは、シリンダ1に形成した連通孔10aにより連通している。
図5は、図4の矢印V方向から見た矢視図であって、シリンダ1の前後面から蓋体17を外した状態を示している。同図に示すように、シリンダ1に形成された第2の凹所110内には、前記連通孔10aに加えて、空気掃気通路14に連通する前記空気導出口10cが形成され、これら連通孔10aと空気導出口10cとの間が導入通路16の下流部16bとなっている。したがって、空気Aは連通孔10aから導入通路16の下流部16bおよび空気導出口10cを経て空気掃気通路14に導入される。
図6に示す混合気掃気通路13は、シリンダ1の内周面に開口する混合気掃気口13aと、この混合気掃気口13aからシリンダ1の下端を越えてクランクケース2の上部に達する上下方向の連通路13bと、前記クランクケース2上部の内周面に開口する流入口13cとを有している。連通路13bのシリンダ内径側が第1掃気通路壁130により覆われており、この第1掃気通路壁130の上方に前記混合気掃気口13aが、下方に前記流入口13cが形成されている。混合気掃気通路13の上面13dは、シリンダ軸心Cに近づくにつれて上方に向かうように傾斜しており、シリンダ軸心Cに対する傾斜角度(以下、「水平角」という)θ1は、72°に設定されている。混合気通路11(図2)からクランク室2a内に導入されている混合気Mは、ピストン7が下降する掃気行程において、連通路13bを介して混合気掃気口13aから燃焼室1a内に向かって斜め上方に噴出される。
図7に示すように、空気掃気通路14は、シリンダ1の内周面に開口する空気掃気口14aと、この空気掃気口14aからシリンダ1の下端を越えてクランクケース2の中間高さにある、クランク軸受81の外側面に達する上下方向の連通路14bとを有している。連通路14bのシリンダ内径側が第2掃気通路壁140により覆われており、この第2掃気通路壁140の上方に前記空気掃気口14aが形成されている。連通路14bの下端は、軸受81の内外輪間の隙間、およびクランクウエブ84と軸受81間の隙間を通って、クランク室2aに連通している。空気掃気通路14の上面14dは、シリンダ軸心Cに近づくにつれて上方に向かうように傾斜しており、その水平角θ2は、80°に設定されている。図3に示す空気通路10から導入通路16を経て空気掃気通路14内に導入されている空気Aは、図7に示すように、ピストン7が下降する掃気行程において、連通路14bを介して空気掃気口14aから燃焼室1a内に向かって斜め上方に噴出される。これにより、図3に示す空気Aが混合気Mをブロックする形となって、混合気Mが排気通路12から外部へ漏出する吹き抜けが効果的に抑制される。
図4から明らかなように、シリンダ1の外側部に開口する前記第1の凹所100の下方位置には、混合気通路11の下流部が形成され、その出口が、シリンダ1の内周面に開口する混合気口11aとなっている。この空気通路10および混合気通路11の周縁部は平坦面となっており、図3に示すように、インシュレータ9の一端部がガスケット95を介して圧接されて組付けられるようになっている。この組付にあたっては、図3のインシュレータ9の図示しない取付孔に挿通したねじ体を図4のシリンダ1側のねじ孔10dに螺合して締結する。
つぎに、エンジンの動作について説明する。図2に示すように、吸気行程においてシリンダ1内のピストン7が上死点付近に至り、シリンダ1やクランク室2aの内部が負圧状態のときに、混合気Mがシリンダ1の内周面に開口する混合気口11aからクランク室2a内へ直接導入される。この導入された混合気Mにより、大端部軸受86や小端部軸受87が潤滑される。このとき、軸受81を介してクランク室2aに連通している空気掃気通路14も負圧になるので、この空気掃気通路14に連らなる図3の導入通路16が負圧になって、インシュレータ9の空気通路10の出口に取り付けたリードブルブ15が開放され、前記空気通路10からの空気Aが導入通路16を通って一旦空気掃気通路14に導入される。このように、吸気行程において図2のクランク室2aの負圧を受けてリードブルブ15が開放しているときは、空気掃気通路14内に常に空気Aが導入される。このため、空気掃気通路14内に吹き抜け防止用の十分な空気量が確保される。
つづいて、掃気行程では、図3に示すように、混合気掃気通路13および空気掃気通路14の混合気、空気掃気口13a,14aから混合気Mと空気Aが燃焼室1a内に導入される。このとき、まず、空気掃気口14aから空気Aが導入され、少し遅れて混合気掃気口13aから混合気Mが導入されるようになっており、しかも、空気Aの方が混合気Mよりも排気口12a寄りから燃焼室1aに導入されるので、先に導入された空気Aにより燃焼ガスを排気口12aから排出するので、排気口12aからの前記混合気Mの吹き抜けを防止できる。図7に示す空気掃気通路14からの空気Aが燃焼室1a内に導入される際に、クランク室2a内の混合気Mの一部がクランク軸受81の内外輪間の間隙を通って空気掃気通路14に入るので、この際に、混合気Mに含まれている燃料によって前記クランク軸受81が潤滑される。
ここで、図3に示す空気通路10を空気掃気通路14に導入する導入通路16が、シリンダ1内に混合気掃気通路13の径方向外側を通るように形成されているので、連結パイプやクランクなどの部品が不要となり、部品点数および組付工数の削減を図ることができる。また、導入通路16は、シリンダ1の型成形によって設けられる第1の凹所100と、これに進入するインシュレータ9の突起91とにより形成されるから、シリンダ1の前記凹所100は単純な形状の鋳型を用いて容易に形成できるので、製造コストを低く抑えることができる。さらに、導入通路16を形成するためにシリンダ1に鋳抜きにより形成した広い第1の凹所100は、インシュレータ9に一体形成した突起91によって埋められて狭くなり、前記第1の凹所100と連通するクランク室2a(図2)の容積を実質的に小さくできるので、掃気行程において空気Aの十分な噴出圧力を確保することが可能となる。
つぎに、このようにして構成される2サイクルエンジンに用いられるシリンダの製造方法について説明する。本発明の製造方法において、最も特徴とするところは、切削加工により掃気口を形成するために用いる回転切削工具が、従来のカッタの形状とは異なる点にある。以下、図8〜図16を参照しながら説明する。
図8は、シリンダを鋳造するための成形型の概略を示す縦断面図である。同図に示すように、シリンダ1の型成形時に、シリンダボア1bと2対の掃気通路13,14とは、内型P1をシリンダ軸心Cに沿って下方に型抜きすることにより成形される。内型となる成形型P1は、シリンダボア1bを形成するボア成形部P11と、掃気口13a,14aを除く掃気通路13,14を形成する掃気通路形成部P12とを有しており、各成形部P11,P12は、型抜き勾配を持たせるために、上方に向かうにつれて先細りに形成されている。ボア成形部P11と掃気通路形成部P12とは、シリンダ1の径方向に連通しておらず、その間の空間で掃気通路壁130,140を成形する。また、掃気通路形成部P12の上端面は、掃気通路13,14の上面13d,14dに合わせて、シリンダ軸心Cに近づくにつれて上方に向かうように傾斜している。
シリンダ1の外面は、前後方向Xおよび左右方向Yに移動する分割された外型P2により成形される。これらの成形型P1,P2によるシリンダ1の成形後に、図9に示すように、混合気掃気通路13の掃気口13aおよび空気掃気通路14の掃気口14aを、切削ユニット60により切削加工して形成する。切削ユニット60は、図示しない駆動源に連結される段付き回転軸61の先端部に回転切削工具62を固定したものである。この回転切削工具62は、金属またはセラミックからなる切刃が外周部に形成されるものであってもよく、と粒が結合材で固められた砥石であってもよい。
図10(a)に示すように、回転切削工具62は外周に切削刃6を備えており、図10(b)に示すように、その上面の中央部が軸心Kと直交する平坦面62aにより形成され、外周部が外方へ向かって下方に傾斜する傾斜面62bにより形成されている。平坦面62aに対する傾斜面62bの傾斜角αは、図6および図7に示した混合気掃気通路13および空気掃気通路14の水平角θ1とθ2の中間値が得られるように、例えば14°に設定される。
ここで、前記回転切削工具62の形状は、回転切削工具62を軸心Kまわりに回転させたときに回転切削工具62が移動する領域の外形形状をいう。回転切削工具62の形状は、図10に示した円柱形状(半径方向寸法が軸心Kに沿って一定の部分がある)のほかに、図6および図7の水平角θ1とθ2の中間値である76°の2倍の頂角(152°)を持つ円錐形状でもよい。円柱形状の場合には、切り込み時に回転切削工具62の外周面とシリンダ内面とが面接触するので、線接触または点接触する場合と比較して、回転切削工具62に局部的に大きな反力が作用しないので、回転切削工具62のぶれが少なくなる。
回転切削工具62の傾斜面62bは、直線状に延びても曲線状でもよい。曲線状の場合には、傾斜角αは、傾斜面62bの径方向中央部における傾斜角で代表される。
図11は図9のXI−XI線に沿った断面図であり、カッタによる掃気口形成作業を示す。同図に示すように、回転切削工具62をシリンダ1の底部からシリンダボア1b内へ挿入し、両掃気口13a、14aを形成すべき位置に合わせる。前記回転切削工具62を回転させ、前記回転切削工具62の軸心Kをシリンダ軸心C と略平行に保ちながら、図12に示すように、シリンダ1の径方向および周方向に移動させて切削する。回転切削工具62はシリンダ軸心C方向には移動しない。したがって、回転切削工具62の動作が単純になるので、それだけ掃気口の加工が容易となり、シリンダの生産性が向上する。また、切削の反力が回転切削工具62の軸心Kに垂直な方向にのみ生じる、すなわち、回転軸心Kの方向に反力が生じることがないので、回転切削工具62のずれ、振動を防ぐことができる。
続いて、図13に示すように、前記回転切削工具62の軸心Kをシリンダ軸心C に対して右側に一定角度uだけ傾斜させ、左側に移動させながらシリンダ1の内面を切削加工する。これにより、シリンダ軸心Cから径方向に見た正面図である図14に示すように、両掃気口13a,14aをシリンダ1の内面に開口させる左上がりの開口縁部75が形成される。この開口縁部75は、空気掃気口14aが混合気掃気口13aよりも高い位置にあることに合わせて左上がりとなっており、その上縁の中央の平坦部75aは、図10(b)の回転切削工具62の上面の平坦面62aにより形成され、図14の平坦部75aの両側から側縁に向かって下方へ傾斜する傾斜部75bは、図10(b)の回転切削工具62の上面の傾斜面62bにより形成される。平坦部75aの上下方向寸法は、図10(b)に示す回転切削工具62の中央の平坦面62aを含む部分の上下方向寸法と同一である。
ここで、図10(b)に示す回転切削工具62は、その上面の外周部に傾斜面62bが形成されているから、図9に示したように、回転切削工具62の軸心Kをシリンダ軸心Cと略平行に保ったままで、シリンダ軸心Cに向かって上方へ傾斜した掃気口13a,14aの切り込みを開始できる。したがって、切込み開始時の接触反力による回転切削工具62の逃げが生じにくくなり、切削作業性が向上する。回転切削工具62の外周面62cの高さが低くなるので、切削初期にシリンダ1の内面に接触する面積が小さくなる結果、図9のシリンダ内面から受ける回転切削工具62への接触反力が小さくなる。したがって、回転切削工具62のシリンダ内面からの逃げが少なくなるので、掃気口13a,14aの加工が容易となり、シリンダ1の生産性が向上する。
また、こうして形成された図14の開口縁部75は、その上縁が、回転切削工具62(図13)の上面に合致した形状、つまり、両側部が下方に傾斜した形状となるから、図7のピストンリング73が、図14の開口縁部75の上縁75a,75bの全体に同時に当たることがなくなるので、図7のピストンリング73の引っ掛り力が小さくなって、ピストン7の抵抗が小さくなり、さらに、掃気初期の図14の掃気口13a,14aの開口面積が小さくなることから、排気通路12(図12)への掃気の吹き抜けが抑制される。なお、開口縁部75は空気掃気口14aが混合気掃気口13aよりも高い位置にあることに合わせて、空気掃気口14a側を高くなるように傾けてあるが、混合気掃気口13aと空気掃気口14aが略同一位置にある場合、開口縁部75は傾かずに水平となり、その場合、図13に示した回転切削工具62を傾けて切削する工程は不要になる。
図14に示す開口縁部75において、その上縁中央の平坦部75aはシリンダ軸心Cと直交する横方向Pに対して若干傾斜している。平坦部75aの幅をW1、平坦部75aに沿った方向の傾斜部75bの幅をW2としたとき、W2/W1は、好ましくは0.3以上で0.8以下であり、より好ましくは0.35以上で0.7以下、さらに好ましくは0.4以上で0.63以下である。0.3未満では傾斜部の前述した効果が期待できない一方、0.8を越えると、掃気口13a,14aの開口面積が過小になって掃気効率が低下する。また、傾斜部75bの平坦部75aに対する傾斜角度をjとしたとき、この傾斜角度jは、図10の回転切削工具62の傾斜面62bの傾斜角度αに等しく、好ましくは5°以上で25°以下であり、より好ましくは10°以上で23°以下、さらに好ましくは15°以上で22°以下である。図14の傾斜角度jが5°未満では傾斜部73bの前述した効果が期待できない一方、25°を越えると、掃気口13a,14aの開口面積が過小になって掃気効率が低下する。
開口縁部75の形状は、例えば図15(a)に示すように、上縁における平坦部75aの左側のみに傾斜部75bを有するもの、または図15(b)に示すように、上縁における平坦部75aの右側のみに傾斜部75bを有するものでもよい。このような開口縁部75は、図14に示す形状の開口縁部75を形成したのち、図13に示すように、回転切削工具62を傾斜させて、一方の傾斜部75bをなくするように切削することにより得られる。
つぎに、本発明に係るシリンダ1の製造手順を図16に示すフローチャートを参照しながら説明する。同図に示すように、本発明に係るシリンダ1は、鋳造工程F1と、切削工程F2と、メッキ工程F3とにより製造される。鋳造工程F1では、図8に示すように、成形型P1、P2を所定位置に配置し、アルミニウム合金のような金属で鋳造を行う。これにより、内型P1が、シリンダボア1bと掃気通路13,14とを形成する。シリンダボア1bと掃気通路13,14との間の空間により、シリンダ内壁の一部である掃気通路壁130,140を形成する。
続いて、切削工程F2では、図9に示すように、回転切削工具62を鋳造後の成形物であるシリンダ1の底部からシリンダ1内部に挿入し、この回転切削工具62を、シリンダ軸心Cと直交する方向に沿って移動し、シリンダ軸心C方向には移動しないように操作してシリンダ1の所定部位を切削する。この切削工程F2により、図12に示すように、隣接する掃気口13a,14a同士がシリンダ1の周方向に連通し、さらに、回転切削工具62によって切削された領域が、シリンダ軸線方向Cに近づくにつれて、掃気通路13,14よりも幅方向に広い形状となる。このような形状とすることで、掃気気体である空気Aおよび混合気Mを多く供給することができるようになる。さらに、前述したとおり、図13に示すように、前記回転切削工具62の軸心Kをシリンダ軸心C に対して右側に一定角度uだけ傾斜させ、左側に移動させながらシリンダ1の内面を切削加工する。これにより、図14に示す両掃気口13a,14aをシリンダ1の内面に開口させる左上がりの開口縁部75が形成される。
この切削工程F2において、図9に示す掃気通路13,14の上面13d,14dの鋳造素面と、回転切削工具62により切削加工された掃気口13a,14aの切削上面とが面一、または切削上面の方が上方へ凹んだ位置関係となるように、回転切削工具62の傾斜面62bの角度、シリンダ切込量等を設定しておき、これにより掃気気体の噴出時の通路抵抗を抑制する。例えば、図10に示す回転切削工具62の傾斜面62bの角度設定については、傾斜面62bがシリンダ軸心C(図9)となす角度(90°−α)を、図6に示した混合気掃気通路13の上面13dの水平角θ1と図7に示した空気掃気通路14の上面14dの水平角θ2の中間値と同一程度、またはこの中間値よりも若干小さく(傾斜をきつく)設定する。
こうして、図9の回転切削工具62による掃気口13a,14aの切削加工を行ったのち、シリンダ内径仕上げ、つまりシリンダボア1bの内径をシリンダ軸心方向Cに均一化する仕上げ加工を行う。これにより、掃気口13a,14aの切削加工時に生じたバリが除去される。続いて、図16のメッキ工程F3でシリンダ1をメッキ処理する。
図17は第2実施形態を示すシリンダの横断面図であり、この実施形態では、2種類のカッタ回転切削工具62A,回転切削工具62Bを使用する。第1と第2の回転切削工具62A,62Bは傾斜角度α(図10)がそれぞれ18°と10°である。この第1の回転切削工具62Aを、回転させながら経路T1に沿って前後方向Xに移動させることにより、水平角72°の混合気掃気口13aを切削加工により形成する。つづいて、第2の回転切削工具62Bを、回転させながら経路T2に沿って前後方向Xに移動させることにより、水平角80°の空気掃気口14aを切削加工により形成する。
なお、前記各実施形態の2サイクルエンジンは、図1の混合気掃気通路14に加えて空気掃気通路13も備えているが、空気掃気通路13を省略し、混合気掃気通路13のみとした2サイクルエンジンにも本発明を適用できる。さらには、掃気気体を燃焼室1aに導く力を与えるためにクランクケース2の圧力変動を伝える通路と前記燃焼室1aとが、シリンダ1の内周壁(上記実施形態では掃気通路壁)によって仕切られており、掃気気体が前記前記燃焼室1aに導かれる掃気口がシリンダ1の内周面に形成されるすべての2サイクルエンジンについて、本発明を適用できる。さらに、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成を追加、削除、変更でき、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
本発明の第1実施形態に係る2サイクルエンジンの正面断面図である。 同エンジンのシリンダとクランクケースを拡大して示す正面断面図である。 図2のIII −III 線に沿った断面図である。 同エンジンのシリンダ部分を示す側面図である。 図4の矢印V方向から見た矢視図である。 図3のVI−VI線に沿った断面図であって、混合気掃気通路の部分を示す。 図3のVII−VII線に沿った断面図であって、空気掃気通路の部分を示す。 シリンダを鋳造するための成形型の概略を示す縦断面図である。 回転切削工具による掃気口形成作業を示す側面断面図である。 (a)は回転切削工具の平面図、(b)は同正面図である。 シリンダの正面断面図であって、回転切削工具挿入時の掃気口形成作業を示す。 シリンダの要部を示す横断面図である。 シリンダの正面断面図であって、回転切削工具傾斜時の掃気口形成作業を示す。 掃気口の正面図である。 (a)および(b)はそれぞれ、掃気口の変形例を示す正面図である。 シリンダの製造手順を説明するフローチャートである。 第2実施形態を示すシリンダの横断面図である。 従来のカッタによる掃気口形成作業を説明するシリンダの側面断面図である。 従来のカッタにより形成された掃気口を示す正面図である。
符号の説明
1 シリンダ
1a 燃焼室
2 クランクケース
2a クランク室
10 空気通路
11 混合気通路
12 排気通路
12a 排気口
13 混合気掃気通路
14 空気掃気通路
13a,14a 掃気口
18 吸気通路
62 回転切削工具
62a 平坦面
62b 傾斜面
75 開口縁部
75a 平坦部
75b 傾斜部
C シリンダ軸心
K 工具軸心
α 傾斜角度

Claims (3)

  1. シリンダとクランクケースの内部に、燃焼室とクランク室とを直接連通させる混合気掃気通路と、前記燃焼室と前記クランク室とをクランク軸の軸受を介して連通させる空気掃気通路とが設けられ、これら混合気掃気通路および空気掃気通路の上端に、前記シリンダの内面にシリンダ軸心に対して斜め上方へ向かって開口して前記燃焼室に連通する混合気掃気口および空気掃気口がそれぞれ形成された2サイクルエンジンのシリンダであって、
    前記混合気掃気口および前記空気掃気口を連通させてシリンダの内面に開口する開口縁部、上縁の中央の平坦部と、この平坦部の両側から側縁へ向かって下方に傾斜する傾斜部とを有する2サイクルエンジンのシリンダ。
  2. 請求項1において、前記傾斜部の前記平坦部に沿った方向の幅が、前記平坦部の幅の0.3倍以上で0.8倍以下である2サイクルエンジンのシリンダ。
  3. 請求項1または2において、前記傾斜部の前記平坦部に対する傾斜角度が5°以上で25°以下である2サイクルエンジンのシリンダ。
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