JP5019830B2 - 撮像ユニット及びこれを適用する内視鏡 - Google Patents

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Description

この発明は、撮像ユニット及びこれを適用する内視鏡、詳しくは複数の光学部材からなる対物レンズユニットとこの対物レンズユニットにより結像される光学像を光電変換処理する光電変換素子を備えた撮像ユニット及びこれを適用する内視鏡に関するものである。
従来、複数の光学部材からなる対物レンズユニットと、この対物レンズユニットにより結像される光学像を光電変換処理する撮像素子等の光電変換素子を備えた撮像ユニットが、一般に実用化されている。また、このような撮像ユニットは、例えば電子内視鏡やデジタルカメラ,携帯電話等の電子機器において適用され、広く普及している。
従来の撮像ユニットの対物レンズユニットにおける光学部材としては、一般的なガラスレンズのほかに、例えばプラスチック等の透明樹脂部材によって形成されるプラスチックレンズ等が適用されている。特に、プラスチックレンズを形成するのに際しては、モールド成型等によって所望の形態に形成することができるので、形状の自由度が広いという利点がある。
したがって、例えば複数の光学部材を所定の配置で固設してユニット化した形態の対物レンズユニットを形成するのに際して、部材形状を工夫することによって、部材点数を低減化することができる等の利点がある。
ところが、従来の内視鏡に適用される撮像ユニットの対物レンズユニットでは、主にガラスレンズを適用するのが普通であったこと等の理由により、モールド成型により自在に形成され任意の形態に形成し得るというプラスチックレンズの特性を考慮して構成されているものではなかった。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、例えばプラスチックレンズを用いた対物レンズユニットを有する撮像ユニットであって、部材特性を考慮して構成することにより、組立性の向上に寄与し得ると共に、光学的なばらつきの低減化を容易に実現した撮像ユニット及びこれを適用する内視鏡を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明による撮像ユニットは、光軸が一致するように同光軸に沿う方向に並べて配置される複数の光学部材とこれら複数の光学部材をユニット化する連設部とを有してなる対物レンズユニットと、前記対物レンズユニットにより結像される光学像を受けて光電変換処理を行なう光電変換撮像素子とを具備し、前記連設部は、前記複数の光学部材のうちの一つの光学部材を保持する保持部と、この保持部によって保持される前記光学部材の光軸に平行な方向に当該保持部の一端から延出して設けられ同光軸に対して略直交する方向に弾性変形可能に形成される延出部と、この延出部に設けられ前記複数の光学部材のうち前記保持部に保持される前記光学部材とは別の光学部材に係合する係合部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、例えばプラスチックレンズを用いた対物レンズユニットを有する撮像ユニットであって、部材特性を考慮して構成することにより、組立性の向上に寄与し得ると共に、光学的なばらつきの低減化を容易に実現した撮像ユニット及びこれを適用する内視鏡を提供することができる。
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
本発明の撮像ユニットは、例えば電子内視鏡(以下、単に内視鏡という)等に適用されるものである。そこでまず、本発明の撮像ユニットについての各実施形態を説明する前に、本発明の撮像ユニットが適用される内視鏡の概略構成を、以下に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の撮像ユニットを適用した内視鏡の構成を概略的に示す斜視図である。図2は、図1の内視鏡における先端部の断面の一部を拡大して示す要部拡大断面図である。
本発明が適用される内視鏡1は、挿入部11の先端部11aの内部に撮像ユニット24(詳細は図2参照)を備えた電子内視鏡である。
この内視鏡1は、細長状に形成され体腔内等に挿入される挿入部11と、この挿入部11の基端側に連設され使用者が把持して手元操作を行なう操作部12と、この操作部12の側部から延設されるユニバーサルケーブル13とによって主に構成されている。
挿入部11は、先端側から先端部11a(内部の詳細構成は後述する。図2参照),湾曲部11b,可撓管部11cの順で連設されており、可撓管部11cの基端側と操作部12の先端側とは、折れ止め部材12aを介して連設されている。
操作部12は、先端側から折れ止め部材12a,把持部12c,本体部12dの順に形成されている。
操作部12の把持部12cには、処置具挿入口12bが設けられている。この処置具挿入口12bは、挿入部11の内部を基端側から先端部11aまでの間に挿通される処置具挿通チャンネル(図示せず)に連設されており、必要に応じて処置具(図示せず)等を処置具挿入口12bから挿入し処置具挿通チャンネルを挿通させて先端部11aの前面開口から突出させることで、各種の処置等をおこなうことができるようになっている。
操作部12の本体部12dには、その外装面上に各種の操作部材、例えば送気送水ボタン12e,吸引操作ボタン12f,湾曲操作ノブ12hやその他複数の操作部材12g等が設けられている。これらの操作部材は、それぞれが本体部12dの内部に配設される機構部や電気回路等(特に図示せず)を介して対応する機能を果たすように構成されている。
具体的には、例えば送気送水ボタン12eが操作されると、これに応じて指示信号が発生し、この指示信号を受けて、本体部12dの内部等に設けられる制御回路(図示せず)は、所定の送気操作または送水操作等の制御を実行する。ここで、例えば送水制御が実行された場合には、図示しない送水ポンプが駆動されて送水用タンクの液体が挿入部11の内部を挿通する送水管路29(図2参照)を介して先端部11aまで送られ、当該先端部11aの先端側に設けられる送水ノズル29aの開口29b(図2参照)より外部に吐出されることになる。
また、湾曲操作ノブ12hを操作することにより、本体部12dの内部に設けられる湾曲操作用の牽引ワイヤー等からなる湾曲機構部(図示せず)が作用し、これにより、湾曲部11bの湾曲操作を行なうことができるようになっている。
ユニバーサルケーブル13は、操作部12の側部に配設される折れ止め部13aを介して基端側が操作部12に連設されており、その先端側は、ビデオプロセッサや光源装置(いずれも図示せず)等にコネクタを介して接続されている。
ユニバーサルケーブル13の内部には、後述するように、例えば撮像ユニット24の撮像素子22から延出する撮像用信号線25等を含む各種の信号線やライトガイドファイバ28d等が挿通されている(図2参照)。これら撮像用信号線25やライトガイドファイバ28d等は、ユニバーサルケーブル13を介して上記ビデオプロセッサや光源装置から操作部12内を経て挿入部11内を先端部11aまで挿通している。
次に、上記内視鏡1における挿入部11の先端部11aの内部の概略構成について、以下に説明する。
先端部11aの内部には、図2に示すように撮像ユニット24,照明光学系28,送水ノズル29a及び送水管29等が配設されている。
照明光学系28は、先端部11aの内部において、先端部11aの前面に設けられる照明窓28aに対向する部位に設けられている。この照明光学系28は、複数の照明光学部材28bと、この複数の照明光学部材28bを保持する円筒形状からなる保持枠部材28cと、照明光学部材28bの後方に連設されるライトガイドファイバ28d等によって構成されている。この構成により、光学装置(図示せず)からの照明光束は、ライトガイドファイバ28dを介して照明光学系28まで到達した後、照明窓28aから前面に向けて照射されるようになっている。
送水ノズル29aは、先端部11aの前面に若干突出するように配設されており、その基端側には、挿入部11の内部を挿通する送水管29が連設されている。そして、送水ノズル29aは、送水管路29を介して送られてきた液体を先端部11aの前面に設けられる観察用窓21aの前面に向けて吐出するようになっている。そのために、送水ノズル29aの先端に設けられる開口29bは、観察用窓21aの前面に向けて形成されている。
撮像ユニット24は、先端部11aの内部において、先端部11aの前面に設けられる観察用窓21aに対向する部位に設けられ、対物レンズユニット21と、この対物レンズユニット21により結像される光学像を受光面22aにて受光して光電変換処理を行なう撮像素子22と、この撮像素子22に接続され各種の信号処理を行なう回路を含む回路基板23等によって主に構成されている。そして、回路基板23には、複数の信号ケーブル25aが電気的に接続されていて、この複数の信号ケーブル25aを束ねた信号ケーブル25は、挿入部11内を挿通して操作部12を経てユニバーサルケーブル13に挿通されている。
対物レンズユニット21は、複数の光学部材、即ち第1の光学部材21b,第2の光学部材21c,第3の光学部材21dと、これら複数の光学部材(21b,21c,21d)を各所定の配置で連設しユニット化するための連設部である筒状部材21eと、入射光量を規制し被写界深度を設定する絞り部材21f等によって構成される。
なお、複数の光学部材21b,21c,21dは、それぞれの光軸が略一致するように配置されている。これによって、対物レンズユニット21の光軸Oが規定されている。換言すれば、複数の光学部材21b,21c,21dは、各光軸を略一致させて規定される光軸Oに沿って配設されている。
観察用窓21aは、先端部11aの先端部分に配設され、プラスチック等で形成される先端カバー部材30によって形成されている。この先端カバー部材30に対して撮像ユニット24の先端部分が嵌合している。この先端カバー部材30によって撮像ユニット24の先端側は固定支持されている。
先端カバー部材30の後面側(基端寄りの面)には、先端保持部材26が連設されている。この先端保持部材26の内側空間に撮像ユニット24の主要部が収納されて配置されている。そして、この状態において、先端保持部材26の内部は、接着剤27が充填された状態とされている。この接着剤27によって、撮像ユニット24は、先端保持部材26の内部にて固設されるようになっている。
先端保持部材26の後方(基端側)には、挿入部11を挿通する管状の空間31が形成されており、この空間31内に信号ケーブル25等が挿通されている。
このように構成される内視鏡1において適用される本実施形態の撮像ユニット24の詳細構成を以下に説明する。
図3〜図7は、本発明の第1の実施形態の撮像ユニットを示す図である。このうち、図3は、本実施形態の撮像ユニットを取り出して拡大して示す拡大断面図である。なお、図3は、図4の[III]−[III]線に沿う断面を示している。図4は、図3の[IV]−[IV]線に沿う断面図である。図5は、図3の[V]−[V]線に沿う断面図である。図6は、図3の撮像ユニットにおける筒状連設部材(連設部)のみを取り出して示す斜視図である。図7は、図3の撮像ユニットにおける第1の光学部材のみを取り出して示す斜視図である。
本実施形態の撮像ユニット24は、上述したように複数の光学部材(第1の光学部材21b,第2の光学部材21c,第3の光学部材21d)と、これら複数の光学部材(21b,21c,21d)を各所定の配置で連設しユニット化するための連設部である筒状部材21eと、入射光量を規制する等の機能を有する絞り部材21f等からなる対物レンズユニット21と、この対物レンズユニット21の後方に配設され、当該対物レンズユニット21により結像される光学像を受光する受光面22aを有し、当該受光面22aにて受光した光学像に基いて光電変換処理を行なって画像信号を生成する光電変換撮像素子である撮像素子22等によって主に構成されている。
なお、上述したように撮像素子22には、当該撮像素子22からの出力信号を受けて各種の信号処理を行なう電気回路等が実装される回路基板23が電気的に接続されている(図2参照)。
複数の光学部材、即ち第1の光学部材21b,第2の光学部材21c,第3の光学部材21dは、それぞれが、例えばプラスチックモールド成型部材によって形成されている。そして、上述したように、これら複数の光学部材は、各光軸が略一致するように、光軸Oに沿って並べて配置されている。
筒状部材21eは、図6に示すように複数の光学部材のうちの一つの光学部材、即ち第1の光学部材21bを保持するための保持部21eeと、この保持部21eeによって保持される第1の光学部材21bの光軸Oに平行な方向であって当該保持部21eeの一端(後端側)から延出するように設けられる延出部21ecとによって形成されている。なお、この筒状部材21eも、上述の複数の光学部材と同様に、例えばプラスチックモールド成型部材によって形成されている。
延出部21ecは、当該筒状部材21eの断面(図4参照)において、その円周方向に略三等分したそれぞれの位置に設けられる腕状の部位である。この三つの延出部21ecにおいて、隣接する延出部21ecの間には、切り欠き状の空間である切欠部21edが形成されている(図6,図4参照)。また、これら延出部21ecは、光軸Oに対して略直交する方向に弾性変形可能に形成されている。
延出部21ecの先端部分には、図6,図3に示すように複数の光学部材のうちの第3の光学部材21dの基端寄りの所定の部位(図3に示す被係合部21db)に係合する爪形状からなる係合部21ebが形成されている。
ここで、本実施形態においては、撮像ユニット24における対物レンズユニット21を構成する複数の光学部材のうち保持部21eeによって保持される光学部材としては、第1の光学部材21bが相当する。また、対物レンズユニット21を構成する複数の光学部材のうち保持部21eeに保持される光学部材(第1の光学部材21b)とは別の光学部材としては、第3の光学部材21dが相当する。したがって、延出部21ecの係合部21ebが係合する別の光学部材は、第3の光学部材21dとなっている。
一方、筒状部材21eの保持部21eeは、複数の光学部材うちの第1の光学部材21bの外周縁部を覆うように配設されるようになっている。そのために、筒状部材21eの先端側には、図3(,図6)に示すように段部21eaが形成されている。これにより、同図3に示すように筒状部材21eの前面開口径D2は、当該筒状部材21eの内径寸法D1よりも小(D1>D2)となるように設定されている。
この段部21eaに対応させて、第1の光学部材21bの先端側にも図4に示すように段差部21bgが形成されている。これにより、第1の光学部材21bを筒状部材21eの保持部21eeの内側に挿入し、保持部21eeが第1の光学部材21bの外周縁部を覆うように保持した状態となったとき、第1の光学部材21bの段差部21bgと筒状部材21eの段部21eaとが当接した状態となる。このとき、第1の光学部材21bは、筒状部材21eに対してその内部における所定の位置に位置決めされることになる。
また、第1の光学部材21bは、筒状部材21eと同様にその断面(図4参照)において、円周方向に略三等分した位置に腕部21bc(図7も参照)を有して形成されており、隣接する腕部21bcの間の空間には切欠部21bdが形成されている(図7参照)。そして、筒状部材21eに対して第1の光学部材21bを組み込まれる際には、図4に示すように延出部21ecの内側部分に腕部21bcが配置されることになる。
なお、後述するように本撮像ユニット24を組み立てた状態としたとき、第1の光学部材21bの腕部21bcの先端面は、第3の光学部材21dの前面の所定の部位に当接するようになっている。そこで、腕部21bcの先端面には、第1の光学部材21bに対する第3の光学部材21dの位置決めを行なう突起状の垂直効力発生部21beが形成されている。
また、第1の光学部材21bは、図7に示すように透明樹脂で形成される光学部21baと、黒色樹脂で形成される本体部21bb(図7では点線ハッチングで図示。なお図3,図4においては格子状のハッチングで図示している)とによって構成されている。この本体部21bbは、光学部21baの外周縁部を覆うように形成される部位と、ここから延出する三つの腕部21bcによって形成されている。そして、光学部21baと本体部21bbとは、一体成型で形成されている。
この第1の光学部材21bを成型するのに際しては、例えば黒色樹脂にて本体部21bbを成型した後、この本体部21bbの側部に穿設される孔21bf(図7参照)から内部に向けて透明樹脂を流し込むことによって光学部21baを成型するような手段が用いられる。
このように、第1の光学部材21bの一部を黒色樹脂等によって形成することにより、例えば絞り部材21fによっても防ぎ切れない迷光光線、例えば図3の矢印L3で示すような迷光光線を遮断することができることになるようになる。
なお、この場合において孔21bfから不要光線が入射する可能性も考えられるが、第1の光学部材21bを筒状部材21eに組み込んだときに、孔21bfが筒状部材21eの保持部21ee等によって遮蔽し得るように工夫することで、当該孔21bfからの入射光は確実に遮光することができるものである。
そして、第1の光学部材21bの後面側には、当該第1の光学部材21bの開口口径を規制し入射光量を規制するために設けられる絞り部材21fが配設されている。
この絞り部材21fを挟持するようにして、第1の光学部材21bの後方には、第2の光学部材21cが配設されている。
ここで、第2の光学部材21cは、図4に示すように、その断面において外周を略三等分した位置に外方に向けて突出する三つの凸状部21cbを有して形成されており、隣接する各凸状部21cbの間の空間は切欠部21ccが形成されている。
そして、第1の光学部材21bに対して第2の光学部材21cが組み込まれる際には、図4に示すように第2の光学部材21cの切欠部21ccに第1の光学部材21bの腕部21bcが配設され、第1の光学部材21bの切欠部21bdには、第2の光学部材21bの凸状部21cbが配設されることになる。
第2の光学部材21cの各凸状部21cbの後端面には、後方に突出する突起状の垂直効力発生部21caが設けられている(図3,図4参照)。この垂直効力発生部21caは、第2の光学部材21cに対して第3の光学部材21dを組み込んだときに、当該第3の光学部材21dの前面であって外周寄りの所定の部分に当接するようになっている。
つまり、第2の光学部材21cに対して第3の光学部材21dが組み込まれた際に、第2の光学部材21cの後面と第3の光学部材21dの前面とが当接することになる。このとき、垂直効力発生部21caを設けたことによって、両光学部材21c,21dは点接触で当接するようになっている。これにより、第2の光学部材21cに対する第3の光学部材21dの位置決めがなされるようになっている。
なお、本実施形態では、第2の光学部材21cの側に垂直効力発生部21caを設けて構成しているが、これに限ることはなく、第3の光学部材21dの側に垂直効力発生部を設けて構成してもよく、この場合にも全く同様の作用及び効果を得ることができる。
第3の光学部材21dは、上述の第2の光学部材21cと略同様の形状に形成されている。つまり、第3の光学部材21dは、図5に示すように、その断面において外周を略三等分した位置に外方に向けて突出する三つの凸状部21dcを有して形成されており、隣接する各凸状部21dcの間の空間は切欠部21ddが形成されている。
そして、第2の光学部材21cに対して第3の光学部材21dが組み込まれる際には、図5に示すように第3の光学部材21dの切欠部21ddに筒状部材21eの延出部21ecが配設されるようになっている。そして、第3の光学部材21dの切欠部21bdには、筒状部材21eの延出部21ecが配設されることになる。
第3の光学部材21dの後端面は、当該第3の光学部材21dの後方に設けられる撮像素子22の前面において、その外周縁部近傍に当接し、両者はその位置で、例えば接着剤等を用いて接着固定されている。なお、このとき対物レンズユニット21の光軸Oは、撮像素子22の受光面22aの略中心点と略一致するように、撮像素子22に対する対物レンズユニット21の位置が規定されている。
そして、延出部21ecの係合部21ebは、第3の光学部材21dの被係合部21dbによって係止されるようになっている。そのために、筒状部材21eの係合部21ebの内径寸法は、第3の光学部材21dの最外周部の外径寸法よりも小径に設定されており、かつ筒状部材21eの係合部21ebが設けられる延出部21ecは、その延出方向、即ち光軸Oと略平行となる方向に対して略直交する方向に弾性変形可能に形成されている。
これにより、第3の光学部材21dは、筒状部材21eの係合部21ebを弾性変形させつつ、その内側部分を通過し、所定の位置に配置させることができるようになっている。
そして、筒状部材21eは、第1の光学部材21bを保持しつつ、第2の光学部材21cを挟持した状態で、係合部21ebが第3の光学部材21dの被係合部21dbに係合することで、当該第3の光学部材21dをも保持するように構成される。
このように構成される撮像ユニット24における対物レンズユニット21は、次のようにして組み立てられる。
まず、筒状部材21eの基端側から第1の光学部材21bを挿入する。このとき、第1の光学部材21bの腕部21bcが筒状部材21eの延出部21ecの内側部分に位置するように配置する。また、第1の光学部材21bの段差部21bgが、筒状部材21eの段部21eaに当接した状態とする。これにより、第1の光学部材21bの光学部21baは、筒状部材21eの先端側に嵌合し露呈する状態となり、かつ第1の光学部材21bの本体部21bbは、筒状部材21eの保持部21eeによってその外周縁部を覆うように保持された状態となる。この状態となったとき、第1の光学部材21bは、筒状部材21eに対して所定の位置に位置決めされることになる。なお、このとき第1の光学部材21bの光軸は、筒状部材21eの延出部21ecと略平行となるように設定される。
次に、この状態にある筒状部材21eに対して第2の光学部材21cを基端側から挿入する。このとき、図4に示すように第2の光学部材21cの各凸状部21cbは、第1の光学部材21bの切欠部21bdに配設され、同時に第2の光学部材21cの切欠部21ccには、第1の光学部材21bの腕部21bcが配置されるようにする。また、第2の光学部材21cの前面は、図3に示すように第1の光学部材21bの後面側には配設される絞り部材21fの後面側に当接した状態とする。このとき、第2の光学部材21cの前面と、第1の光学部材21bの後面とが、略平行な当接面を有することで両者の光軸は、略一致するようになっている。
続けて、この状態にある筒状部材21eに対して第3の光学部材21dを基端側から挿入する。このとき、図5に示すように第3の光学部材21dの凸状部21dcが第2の光学部材21cの凸状部21cbに重なるように配置する。同時に第3の光学部材21dの切欠部21ddには筒状部材21eの延出部21ecが配置されるようにする。そして、第3の光学部材21dの切欠部21bdには、筒状部材21eの延出部21ecを配置する。この場合において、筒状部材21eの係合部21ebを第3の光学部材21dの被係合部21dbに係合させる。
ここで、筒状部材21eの延出部21ecは、光軸Oに対して略直交する方向に弾性変形し得るようになっている。そこで、延出部21ecは、まず第3の光学部材21dが光軸Oに沿う方向へと移動するのに際して、同第3の光学部材21dの外周縁部によって光軸Oとは略直交する方向であって光軸Oから離れる方向へと押し広げられる。これにより、第3の光学部材21dは、係合部21ebの内側部分を通過し得ることになる。その後、被係合部21dbと係合部21ebとが係合した状態となったときには、延出部21ecは、自己の弾性復元力により所定の通常状態、即ち光軸Oに略平行となる状態に復元する。
そして、このとき、第3の光学部材21dの前面において、その外周縁部近傍の所定の部位は、第1の光学部材21bの腕部21bcの先端面に形成される垂直効力発生部21beに当接する。これによって、第1の光学部材21bに対する第3の光学部材21dの位置決めがなされる。また、同時に、第3の光学部材21dの前面において、その外周縁部近傍の所定の部位は、第2の光学部材21cの凸状部21cbの後端面に形成される垂直効力発生部21caに当接する。これによって、第2の光学部材21bに対する第3の光学部材21dの位置決めがなされる。
このようにして、筒状部材21eには、その内部に三つの光学部材21b,21c,21dを連設した形態で収容され、これにより筒状部材21eと複数の光学部材(21b,21c,21d)とによってユニット化された形態の対物レンズユニット21が形成される。
このようにユニット化された対物レンズユニット21の光軸Oは、各光学部材21b,21c.21dの各光軸と略一致している。
この対物レンズユニット21は、撮像素子22の前面側に固定配置される。この場合においては、第3の光学部材21dの外周縁部近傍の後端面と撮像素子22の前面22bの外周縁部近傍の所定の部位とが、例えば紫外線硬化性の接着剤等により接着固定される。
このとき、対物レンズユニット21の光軸Oが撮像素子22の受光面22aの中心点に略一致するように、かつ対物レンズユニット21により形成される像の水平垂直方向と受光面22aにより規定される略矩形状の撮像領域の水平垂直方向とが略一致するように、対物レンズユニット21と撮像素子22との相対的な位置決めがなされる。
したがって、これにより、対物レンズユニット21によって形成される光学像は、第3の光学部材21dの後方に配設される撮像素子22の受光面22a上に結像する。このとき、対物レンズユニット21に入射した光は絞り部材21fを通過し、撮像素子22に結像する。図3に示す符合L1,L2は、前記通過した代表的な光線を示している。
これを受けて撮像素子22は、受光面22aにて受光した光学像に基いて所定の光電変換処理を行なって画像信号を生成する。これによって生成された画像信号は、例えば回路基板23へと出力され、この回路基板23上の電気回路にて各種の信号処理が施された後、信号ケーブル25を介して操作部12の側へと出力され、最終的には、当該画像信号は、ユニバーサルケーブル13を介して図示しないビデオプロセッサ等へ伝達される。
なお、撮像素子22の受光面22a上に結像する光線L1,L2のほかに、対物レンズユニット21には、例えば図3において符合L3で示されるような光線が入射する。このような光線L3は、迷光光線と呼ばれるノイズ成分である。このようなノイズ成分の光線が撮像素子22の受光面22a上に到達した場合、画質を劣化させる原因となる。
例えば、図3に示すように、光線L3が第1の光学部材21bの外壁部や腕部21bcにて反射して第2の光学部材21c等へと入射した場合には、これが受光面22aへと到達する可能性がある。
そこで、本実施形態の撮像ユニット24においては、第1の光学部材21bの後面側に絞り部材21fを設けると共に、第1の光学部材21bの腕部21bcの一部(図3で格子状のハッチングを施している部位参照)等を黒色樹脂等によって形成することで、迷光光線L3を遮断している。
また、図1に示すように内視鏡挿入部11の先端部11aにおいて、ライトガイドファイバ28d等からの漏光L4が撮像ユニット24の背面側から対物レンズユニット21へと入射する可能性もある。
このことを考慮して、本実施形態においては、撮像ユニット24を固定支持する先端保持部材26の一部が、対物レンズユニット21における筒状部材21eの切欠部21edを覆うように構成している。これと共に、先端保持部材26の内部に充填される接着剤27を黒色のものを用いるようにしている。これにより、漏光L4が撮像ユニット24の内部に入射するのを抑止している。
したがって、本実施形態における撮像ユニット24は、外部からの不要な光線が入射しないように、確実な遮光対策がなされている。
以上説明したように上記第1の実施形態によれば、モールド成型部材を用いて複数の光学部材21b,21c,21dと筒状部材21eとを形成し、筒状部材21eによって複数の光学部材21b,21c,21dを固定保持するのと同時に、同じ筒状部材21eを用いて複数の光学部材21b,21c,21dの光軸Oに沿う方向における位置決めを行ない得るように形状を工夫したので、一つの部材(筒状部材21e)にて、光学部材の固定保持と位置決めとを担うように構成することができる。したがって、本実施形態によれば、構成の単純化に寄与することができると共に、組立性の向上に寄与することができる。
第3の光学部材21dに対して第1の光学部材21bの位置決めは、垂直効力発生部21beによってなされる一方、これとは別に、第3の光学部材21dに対して第2の光学部材21cの位置決めは、垂直効力発生部21caによってなされるようにしている。即ち、複数の光学部材21b,21c,21dの光軸Oに沿う方向における位置決めは、基準となる第3の光学部材21dに対して、それぞれ独立してなされるようにしているので、複数の光学部材の位置決めを行なうのに際して、誤差が加算されることがなく、より高精度の位置決め精度を確保することができる。したがって、光学的なばらつきの低減化を容易に実現し、光学性能の高精度化に寄与することができる。
次に、本発明の第2の実施形態の撮像ユニットについて、図8,図9,図10を用いて以下に説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態の撮像ユニットを拡大して示す拡大断面図である。なお、図8は、図9の[VIII]−[VIII]線に沿う断面を示している。図9は、図8の[IX]−[IX]線に沿う断面図である。図10は、図8の[X]−[X]線に沿う断面図である。
本実施形態の撮像ユニット24Aの基本的な構成は、上述の第1の実施形態と略同様であって、第3の光学部材21Adと筒状部材21Aeとを連設する部位の構成が異なる。
即ち、上述の第1の実施形態においては、第3の光学部材21dと筒状部材21eとは、筒状部材21eの延出部21ecの係合部21ebを第3の光学部材21dの被係合部21dbに係合することによって両者を連設するように構成している。
一方、本実施形態の撮像ユニット24Aにおいては、第3の光学部材21Adと筒状部材21Aeとは、筒状部材21Aeの先端部分の内周面上に雄ネジ又は雌ネジからなるネジ部21Aebを形成し、第3の光学部材21Adの基端寄りの外周面上に、上記ネジ部21Aebに螺合する雌ネジ又は雄ネジからなるネジ部21Adbを形成し、両ネジ部21Aeb,21Adbを螺合することによって、両者を連設するように構成している。
そのために、本実施形態の撮像ユニット24Aにおける筒状部材21Aeは、全体が筒形状に形成されており、上述の第1の実施形態における筒状部材21eに形成される延出部21ecや切欠部21edは設けられていない。なお、筒状部材21Aeの先端側の形状は、上述の第1の実施形態における筒状部材21eと同様に、第1の光学部材21bの先端側の形状に合わせて、筒状部材21Aeの前面開口径D2が、同筒状部材21Aeの内径寸法D1よりも小(D1>D2)となるように形成されている。
その他の構成は、上述の第1の実施形態と全く同様である。
このように構成された上記第2の実施形態の撮像ユニット24Aを組み立てるのに際しては、上述の第1の実施形態の撮像ユニット24と略同様の手順で組み立てが行なわれる。
この場合においては、まず、上述の第1の実施形態と同様に、筒状部材21Aeの基端側から第1の光学部材21bを基端側から挿入した後、同筒状部材21Aeに対して第2の光学部材21cを基端側から挿入する。この状態にある筒状部材21Aeに対して、続けて第3の光学部材21Adを基端側から挿入する。そして、このとき、筒状部材21Aeの先端部分の内周面上のネジ部21Aebに対して第3の光学部材21Adの基端寄りの外周面上のネジ部21Adbを螺合させる。これによって、両者は連設される。
その他の撮像ユニット24Aの組み立てに関する手順は、上述の第1の実施形態と同様である。
以上説明したように上記第2の実施形態によれば、上述の第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。これに加えて、第3の光学部材21Adと筒状部材21Aeとの連設をネジ部を螺合させるネジ結合としたので、さらなる組立性の向上に寄与することができる。
また、本実施形態の構成によれば、筒状部材21Aeに切欠部等を設けることなく形成することができるので、内部に配置される複数の光学部材の外周縁部を確実に覆うことができ、よって当該複数の光学部材からなる対物レンズユニット21Aにより像を形成するのに不要な光線の侵入を確実に遮断することができる。
次に、本発明の第3の実施形態の撮像ユニットについて、図11を用いて以下に説明する。
図11は、本発明の第3の実施形態の撮像ユニットを拡大して示す拡大断面図である。
図11に示すように、本実施形態の撮像ユニット24Bの基本的な構成は、上述の第1,第2の実施形態と略同様であって、複数の光学部材を連設しユニット化する連設部の構成が異なる。
即ち、上述の第1,第2の実施形態においては、第3の光学部材(21d,21Ad)と連設部である筒状部材(21e,21Ae)とは、筒状部材(21e,21Ae)に設けた係合部21eb若しくはネジ部21Adbを、第3の光学部材の被係合部21db若しくはネジ部21Aebに係合又は螺合させることによって、両者を連設するように構成している。
これに対して、本実施形態の撮像ユニット24Bにおいては、上述の第1,第2の実施形態において連設部として機能する筒状部材(21e,21Ae)に代えて、複数の光学部材のそれぞれを貫通するように配置され一端が第1の光学部材21Bbに対して係合し他端が第3の光学部材21Bdに対して係合するように形成される連設部としての複数の連設部材21Beを用いて構成している。
この複数の連設部材21Beは、細長の円柱状に形成される本体部21Beaと、この本体部21Beaの両端に形成され略円錐形状からなる係合部21Bebとを有して形成されている。この連設部材21Beは、全体が黒色からなる樹脂部材等によって構成されている。そして、少なくとも係合部21Bebは、弾性を有して形成されている。
この複数の連設部材21Beは、当該対物レンズユニット21Bの外周縁部近傍において、例えば円周方向に等間隔に三箇所配置されている。
これに合わせて、対物レンズユニット21Bを構成する複数の光学部材には、それぞれ対応する部位に被係合孔又は貫通孔が形成されている。
具体的には、第1の光学部材21Bbには、連設部材21Beの一端の係合部21Bebが係合する被係合孔21Bbhが穿設されている。この被係合孔21Bbhは、連設部材21Beの一端の係合部21Bebの略円錐形状に合わせて略同様の形状に形成されている。
また、第2の光学部材21Bcには、外周縁部近傍の前面と後面との間を光軸Oに平行な方向に貫通し、連設部材21Beの本体部21Beaが挿通される貫通孔21Bchが形成されている。
そして、第3の光学部材21Bdには、連設部材21Beの他端の係合部21Bebが係合する被係合孔21Bdhが穿設されている。この被係合孔21Bdhは、連設部材21Beの他端の係合部21Bebの略円錐形状に合わせて略同様の形状に形成されている。
一方、第1の光学部材21Bbの後面側と第2の光学部材21Bcの前面側との間には、上述の各実施形態と同様に絞り部材21fが挟持されるように配置される。この絞り部材21fは、光軸Oの近傍に所定の範囲で光線を通過させるべく所定の範囲を有する孔が形成されており、その最外周縁部は、連設部材21Beの配設される部位の近傍に配置されている。
このような構成となっていることから、第1の光学部材21Bbの前面からの入射光線が、絞り部材21fの最外周部よりも外側の部位を介して第2の光学部材21Bcの内部へと入射して、迷光光線となってしまう可能性がある。
そこで、本実施形態においては、第1の光学部材21Bbの後面側又は第2の光学部材21Bcの前面側若しくはその両側において、絞り部材21fの最外周部よりも外側の部位に、例えば遮光性の黒色処理が施されている。これにより、当該部位からの不要光線の入射を抑止している。
他方、本実施形態においては、上述したように上記第1,第2の実施形態において連設部として機能する筒状部材(21e,21Ae)を廃して構成している。この筒状部材(21e,21Ae)は、同時に遮光部材としての機能も有しているものである。
したがって、これを廃して構成される本実施形態においては、対物レンズユニット21Bへの側方からの不要光線の入射を遮光するために、対物レンズユニット21Bの外側全体を覆うように略筒形状からなる遮光筒部材21Bgを配設して構成している。また、この遮光筒部材21Bgは、遮光と同時に複数の光学部材の外周側を固定保持する固定枠としても機能することになる。
なお、対物レンズユニット21Bをユニット化するのに際しては、三つの光学部材21Bb,21Bc,21Bdを連設部材21Beによって連設固定しているが、この場合における各光学部材の前後方向(光軸Oに沿う方向)での位置決めは、各隣接する光学部材の当接面によって行なわれる。したがって、本実施形態における複数の光学部材には、上述の各実施形態において複数の光学部材が有する垂直効力発生部は形成されていない。
その他の構成は、上述の第1,第2の実施形態と略同様である。
このように構成された上記第3の実施形態の撮像ユニット24Bを組み立てるのに際しては、次のような手順で行なわれる。
即ち、第2の光学部材21Bcの貫通孔21Bchに連設部材21Beの本体部21Beaが挿通された状態で接着固定される。これに対して、第2の光学部材21Bcの前面側に向けて第1の光学部材21Bbが配設される。
つまり、連設部材21Beの一端の係合部21Bebが第1の光学部材21Bbの被係合孔21Bbhへと嵌入される。このとき、連設部材21Beの係合部21Bebをその弾性力に抗して縮めた状態にして被係合孔21Bbhへと圧入する。そして、係合部21Bebが被係合孔21Bbhに係合されると、係合部21Bebは自身の弾性力により形状が復元する。これにより、係合部21Bebは被係合孔21Bbhから容易に抜け落ちない状態になる。この状態で、第1の光学部材21Bbと第2の光学部材21Bcとの間を、例えば接着固定する。
これと全く同様の手順にて、第2の光学部材21Bcと第3の光学部材21Bdとの間の連設固定を行なう。
このようにして複数の光学部材21Bb,21Bc,21Bdが連設固定されることによりユニット化された状態の対物レンズユニット21Bが形成される。この対物レンズユニット21Bに対して、その外側全体を覆うように遮光筒部材21Bgを配設する。
そして、この対物レンズユニット21Bを撮像素子22の前面側の所定の位置に対して接着固定する。これにより、本実施形態の撮像ユニット24Bは組み上げられる。
以上説明したように上記第3の実施形態によれば、上述の第1,第2の実施形態と略同様の効果を得ることができる。これに加えて、複数の光学部材を連設固定する連設部材21Beの形状をより簡素化しながら、各光学部材の位置決め及び固定を確実に行ないつつ、さらなる組立性の向上に寄与することができる。
次に、本発明の第4の実施形態の撮像ユニットについて、図12を用いて以下に説明する。
図12は、本発明の第4の実施形態の撮像ユニットを拡大して示す拡大断面図である。
図12に示すように、本実施形態の撮像ユニット24Cの基本的な構成は、上述の第3の実施形態と略同様であって、複数の光学部材を連設しユニット化する連設部の構成が若干異なる。
即ち、上述の第3の実施形態においては、複数の光学部材21Bb,21Bc,21Bdを一つの連設部材21Beを用いて同時に連設し得るように構成している。
これに対して、本実施形態の撮像ユニット24Cにおいては、光軸Oに沿う方向に隣接する光学部材同士のそれぞれを個別に複数の連設部材21Ceを用いて連設することで、三つの光学部材21Cb,21Cc,21Cdをユニット化している。
本実施形態における複数の連設部材21Ceは、その基本的な形状は、上述の第3の実施形態における連設部材21Beと略同様であって、細長の円柱状からなり両端に略円錐形状の係合部21Cebを有して形成されているものである。しかしながら、本実施形態における連設部材21Ceの全長は、隣接する光学部材同士を連設し得るだけの長さを有して形成されている。つまり、本実施形態における連設部材21Ceは、上述の第3の実施形態における連設部材21Beと比較すると、両端においてそれぞれ係合保持する各光学部材の間で貫通保持する光学部材が存在しない分だけ、短い全長となるように形成されている。
この連設部材21Ceは、第1の光学部材21Cbと第2の光学部材21Ccとの間を連設固定するのに、例えば三つ用いられ、それぞれの連設部材21Ceは、円周方向において等間隔に三箇所に配置される。
また、第2の光学部材21Ccと第3の光学部材21Cdとの間を連設固定する連設部材21Ceも、同様に三つ用いられ、それぞれの連設部材21Ceは、円周方向において等間隔に三箇所に配置される。
なお、連設部材21Ceは、全体が黒色からなる樹脂部材等によって構成され、かつ少なくとも係合部21Cebが弾性を有して形成されている点は、上述の第3の実施形態における連設部材21Beと同様である。
三つの光学部材21Cb,21Cc,21Cdのそれぞれには、各連設部材21Ceの係合部21Cebに合わせた形状の被係合孔が各対応する部位に形成されている。
即ち、第1の光学部材21Cbには、第2の光学部材21Ccとの間の連設部材21Ceの一端の係合部21Cebが係合する被係合孔21Cbhが穿設されている。この被係合孔21Cbhは、連設部材21Ceの一端の係合部21Cebの略円錐形状に合わせて略同様の形状に形成されている。
第2の光学部材21Ccには、第1の光学部材21Cbとの間の連設部材21Ceの他端の係合部21Cebが係合する前側被係合孔21Cchが穿設されている。この前側被係合孔21Cchは、連設部材21Ceの他端の係合部21Cebの略円錐形状に合わせて略同様の形状に形成されている。
また、同第2の光学部材21Ccには、第3の光学部材21Cdとの間の連設部材21Ceの一端の係合部21Cebが係合する後側被係合孔21Cciが穿設されている。この後側被係合孔21Cciは、連設部材21Ceの一端の係合部21Cebの略円錐形状に合わせて略同様の形状に形成されている。
そして、第3の光学部材21Cdには、第2の光学部材21Ccとの間の連設部材21Ceの他端の係合部21Cebが係合する被係合孔21Cdhが穿設されている。この被係合孔21Cdhは、連設部材21Ceの他端の係合部21Cebの略円錐形状に合わせて略同様の形状に形成されている。
ところで、本実施形態においても、第1の光学部材21Cbの前面からの入射光線が、絞り部材21fの最外周部よりも外側の部位を介して第2の光学部材21Ccの内部へと入射して、迷光光線となってしまう可能性がある。
これを抑止するために、本実施形態においては、第1の光学部材21Cbの外周縁部近傍の部位32(図12において格子状のハッチングで示す領域)に遮光性の黒色処理が施されている。
なお、本実施形態においては、この手段に限らず、上述の第3の実施形態と同様の手段、即ち絞り部材21fの最外周部よりも外側の部位(31)に遮光性の黒色処理を施す手段を用いてもよい。また、本実施形態において用いる手段は、上述の第3の実施形態に対しても同様に適用することができる。
他方、本実施形態においても、上述の第3の実施形態と同様に、対物レンズユニット21Cの外側全体を覆う略筒形状の遮光筒部材21Bgを設け、これにより、対物レンズユニット21Cに対して側方から不要光線が入射するのを遮光していると共に、複数の光学部材の外周側を固定保持している。
その他の構成は、上述の第3の実施形態と略同様である。
このように構成された上記第4の実施形態の撮像ユニット24Cを組み立てるのに際しては、次のような手順で行なわれる。
即ち、第1の光学部材21Cbの被係合孔21Cbhに対して連設部材21Ceの一端が嵌入されて接着固定される。
この連設部材21Ceの他端は、第2の光学部材21Ccの前側被係合孔21Cchに嵌入されて接着固定される。このとき、第1の光学部材21Cbの後面と第2の光学部材21Ccの前面とは、絞り部材21fを挟持して連設される。
次に、第2の光学部材21Ccの後側被係合孔21Cciに対して連設部材21Ceの一端が嵌入されて接着固定される。
この連設部材21Ceの他端は、第3の光学部材21Cdの被係合孔21Cdhに嵌入されて接着固定される。このとき、第2の光学部材21Ccの後面と第3の光学部材21Cdの前面とが連設される。
このようにして複数の光学部材21Cb,21Cc,21Cdが連設固定されることによりユニット化された状態の対物レンズユニット21Cが形成される。この対物レンズユニット21Cに対して、その外側全体を覆うように遮光筒部材21Bgを配設する。
そして、この対物レンズユニット21Cを撮像素子22の前面側の所定の位置に対して接着固定する。これにより、本実施形態の撮像ユニット24Cは組み上げられる。
以上説明したように上記第4の実施形態によれば、上述の第3の実施形態と略同様の効果を得ることができる。これに加えて、複数の光学部材を連設部材21Ceを用いて連設固定するのに際して、隣接する光学部材同士をそれぞれ個別に連設するようにしたので、複数の光学部材のそれぞれの位置決め調整をより詳細に行なうことができる。
次に、本発明の第5の実施形態の撮像ユニットについて、図13を用いて以下に説明する。
図13は、本発明の第5の実施形態の撮像ユニットを拡大して示す拡大断面図である。
図13に示すように、本実施形態の撮像ユニット24Dの基本的な構成は、上述の第4の実施形態と略同様であって、複数の光学部材を連設しユニット化する連設部の構成が若干異なる。
即ち、上述の第4の実施形態においては、複数の光学部材21Cb,21Cc,21Cdを連設部材21Ceを用いて連設するように構成している。
これに対して、本実施形態の撮像ユニット24Dにおいては、連設部材21Ceを用いる代わりに、各光学部材21Db,21Dc,21Ddに形成した各被係合孔に対して樹脂等を注入することにより、三つの光学部材21Cb,21Cc,21Cdを連設しユニット化するようにしている。
即ち、本実施形態における複数の光学部材21Db,21Dc,21Ddのそれぞれには、被係合孔が形成されている。具体的には、第1の光学部材21Dbには後面側に被係合孔21Dbhが、第2の光学部材21Dcには前面側に被係合孔21Dch,後面側に被係合孔21Dciが、第3の光学部材21Ddには前面側に被係合孔21Ddhが、それぞれ形成されている。そして、各被係合孔(21Dbh,21Dch,21Dci,21Ddh)には、各光学部材21Db,21Dc,21Ddの各外周面に開口を有する貫通孔33が連通している。
そして、三つの光学部材21Db,21Dc,21Ddが、各光軸を光軸Oで略一致させるようにユニット化される形態で組み合わされたとき、各被係合孔(21Dbh,21Dch,21Dci,21Ddh)によって形成される断面形状は、上述の第4の実施形態における連設部材21Ceの断面形状(図12参照)と略同形状に、即ち両端に略円錐形状を有する細長の円柱状となる。
なお、各光学部材21Db,21Dc,21Ddのそれぞれに形成される被係合孔は、例えば円周方向において等間隔に三箇所に形成される。
その他の構成は、上述の第4の実施形態と略同様である。
このように構成された上記第5の実施形態の撮像ユニット24Dを組み立てるのに際しては、次のような手順で行なわれる。
まず、三つの光学部材21Db,21Dc,21Ddの各光軸が光軸Oにて略一致するように配置し、その状態が維持されるように、例えば治具等の上で固定する。
この状態において、まず、第1の光学部材21Dbに形成される貫通孔33に対して、例えば図13に示す矢印[IN]から樹脂等を注入する。すると、同樹脂等は、被係合孔21Dbh,21Dchによって形成される空間に充填される。そして、さらに注入を続けると、やがて当該樹脂等は、同図矢印[OUT]側から押し出される。ここで、注入を止める。
次に、第2の光学部材21Dcに形成される貫通孔33に対して、例えば図13に示す矢印[IN]から同様に樹脂等を注入する。すると、同樹脂等は、被係合孔21Dci,21Ddhによって形成される空間に充填される。そして、さらに注入を続けると、やがて当該樹脂等は、同図矢印[OUT]側から押し出される。ここで、注入を止める。
こうして注入された樹脂等が、各被係合孔のそれぞれの内部で硬化すると、三つの光学部材21Db,21Dc,21Ddは連設固定された状態となる。
このようにして複数の光学部材21Db,21Dc,21Ddが連設固定されることによりユニット化された状態の対物レンズユニット21Dが形成される。この対物レンズユニット21Dに対して、その外側全体を覆うように遮光筒部材21Bgを配設する(図13では二点鎖線で示す)。
そして、この対物レンズユニット21Dを撮像素子22の前面側の所定の位置に対して接着固定する。これにより、本実施形態の撮像ユニット24Dは組み上げられる。
以上説明したように上記第5の実施形態によれば、上述の第4の実施形態と略同様の効果を得ることができる。これに加えて、複数の光学部材を連設固定するのに別部材としての連設部材を廃して構成することができるので、構成部材を減じて、小型化及び製造コストの低減化に寄与し、また組立作業工程を省力化し、効率的な組み立てを行なうことができる。
次に、本発明の第6の実施形態の撮像ユニットについて、図14を用いて以下に説明する。
図14は、本発明の第6の実施形態の撮像ユニットを拡大して示す拡大断面図である。
図14に示すように、本実施形態の撮像ユニット24Eの基本的な構成は、上述の第3の実施形態等と略同様である。即ち、本実施形態においては、上述の第3の実施形態における連設部(連設部材21Be)に代わる連設部として、第2の光学部材21Ecの外周縁部近傍に一体に形成した連設部21Eceを有すると共に、この連設部21Eceの係合部21Eca,21Ecbが係合する被係合部(21Eba,21Edb)を第1,第3の光学部材21Eb,21Edのそれぞれに形成している点が異なる。
即ち、本実施形態においては、対物レンズユニット21Eを構成する複数の光学部材21Eb,21Ec,21Edのうち第2の光学部材21Ecは、他の光学部材(21Eb,21Ed)に係合することで連設し、これにより、これら複数の光学部材をユニット化する連設部21Eceを有して形成されている。
この連設部21Eceは、第2の光学部材21Ecの外周縁部近傍において、当該第2の光学部材21Ecと同部材にて一体となるように形成されている。連設部21Eceは、光軸Oに沿う方向に延出するように形成されており、その前側先端は、第2の光学部材21Ecの前面よりも前方に向けて突出し、最先端部に爪形状からなる前側係合部21Ecaを有した形態となっている。これと同様に、その後側先端は、第2の光学部材21Ecの後面よりも後方に向けて突出し、最先端部に爪形状からなる後側係合部21Ecbを有した形態となっている。
なお、連設部21Eceは、外部からの不要光線の侵入等を抑止するために、遮光性の黒色処理が施されている。
第2の光学部材21Ecの前方には、第1の光学部材21Ebが配置される。この場合において、第1の光学部材21Ebと第2の光学部材21Ecとは、互いの光軸が図14に示す光軸Oにて一致するように相対的な位置決めがなされる。
第1の光学部材21Ebには、第2の光学部材21Ecの前面に対向する面の外周縁部近傍に、連設部21Eceの前側係合部21Ecaが係合する被係合部21Ebaが形成されている。この被係合部21Ebaに対して前側係合部21Ecaが係合することで、第2の光学部材21Ecに対して第1の光学部材21Ebが連設されるようになっている。
一方、第2の光学部材21Ecの後方には、第3の光学部材21Edが配置される。この場合において、第3の光学部材21Edと第2の光学部材21Ecとは、互いの光軸が図14に示す光軸Oにて一致するように相対的な位置決めがなされる。
第3の光学部材21Edには、第2の光学部材21Ecの後面に対向する面の外周縁部近傍に、連設部21Eceの後側係合部21Ecbが係合する被係合部21Edbが形成されている。この被係合部21Edbに対して後側係合部21Ecbが係合することで、第2の光学部材21Ecに対して第3の光学部材21Edが連設されるようになっている。
第2の光学部材21Ecに一体に形成される連設部21Eceは、当該第2の光学部材21Ecの外周縁部において、例えば円周方向に等間隔に三箇所配置されている。
これに合わせて、第1,第3の光学部材21Eb,21Edには、それぞれ対向する部位に被係合部21Eba,21Edbが形成されている。
そして、対物レンズユニット21Eは、上述の第3,第4,第5の実施形態と同様に外側全体を覆うように遮光筒部材21Bgが遮光部材及び固定枠として機能するように配設されている。
なお、本実施形態においては、対物レンズユニット21Eをユニット化するのに際しては、三つの光学部材21Eb,21Ec,21Edを並べて連設配置するようにしている。この場合における各光学部材の前後方向(光軸Oに沿う方向)での位置決めは、各隣接する光学部材の当接面によって行なわれる。そのために、例えば第1の光学部材21Ebの後側面には、垂直効力発生部21Ebeが形成されている。また、第3の光学部材21Edの前側面には、同様に垂直効力発生部21Edeが形成されている。
その他の構成は、上述の第1,第2の実施形態と略同様である。
このように構成された上記第6の実施形態の撮像ユニット24Eを組み立てるのに際しては、次のような手順で行なわれる。
まず、第2の光学部材21Ecの前方に第1の光学部材21Ebを配置する。このとき、第2の光学部材21Ecの連設部21Eceの前側係合部21Ecaに対して第1の光学部材21Ebの被係合部21Ebaを係合させる。
次いで、同様の手順で第2の光学部材21Ecの後方に第3の光学部材21Edを配置する。このとき、第2の光学部材21Ecの連設部21Eceの後側係合部21Ecbに対して第3の光学部材21Edの被係合部21Edbを係合させる。
このようにして複数の光学部材21Eb,21Ec,21Edが連設固定されることによりユニット化された状態の対物レンズユニット21Eが形成される。この対物レンズユニット21Eに対して、その外側全体を覆うように遮光筒部材21Bgを配設する(図14では二点鎖線で示す)。
そして、この対物レンズユニット21Eを撮像素子22の前面側の所定の位置に対して接着固定する。これにより、本実施形態の撮像ユニット24Eは組み上げられる。
以上説明したように上記第6の実施形態によれば、上述の各実施形態と略同様の効果を得ることができる。これに加えて、複数の光学部材を連設固定する連設部21Eceを第2の光学部材21Ecと一体に形成し、この第2の光学部材21Ecの前後に配置される複数の光学部材21Eb,21Edの所定の部位(被係合部21Eba,21Edb)を、当該連設部21Eceの係合部21Eca,21Ecbによってそれぞれ係合することで、三つの光学部材を連設固定するようにしたので、少ない構成部材で複数の光学部材の位置決め及び固定を確実に行なうことができると同時に、組立性の向上に寄与することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
本発明は、医療及び工業分野の電子内視鏡装置のほか、デジタルカメラや携帯電話等、電子画像を撮像する撮像素子を有して構成される電子機器において広く適用可能である。
本発明の第1の実施形態の撮像ユニットを適用した内視鏡の構成を概略的に示す斜視図。 図1の内視鏡における先端部の断面の一部を拡大して示す要部拡大断面図。 本発明の第1の実施形態の撮像ユニットを取り出して拡大して示す拡大断面図。 図3の[IV]−[IV]線に沿う断面図。 図3の[V]−[V]線に沿う断面図。 図3の撮像ユニットにおける筒状連設部材(連設部)のみを取り出して示す斜視図。 図3の撮像ユニットにおける第1の光学部材のみを取り出して示す斜視図。 本発明の第2の実施形態の撮像ユニットを拡大して示す拡大断面図。 図8の[IX]−[IX]線に沿う断面図。 図8の[X]−[X]線に沿う断面図。 本発明の第3の実施形態の撮像ユニットを拡大して示す拡大断面図。 本発明の第4の実施形態の撮像ユニットを拡大して示す拡大断面図。 本発明の第5の実施形態の撮像ユニットを拡大して示す拡大断面図。 本発明の第6の実施形態の撮像ユニットを拡大して示す拡大断面図。
符号の説明
1……内視鏡
11……挿入部
11a……先端部
21,21A,21B,21C,21D,21E……対物レンズユニット
21b,21Bb,21Cb,21Db,21Eb……第1の光学部材
21c,21Bc,21Cc,21Dc,21Ec……第2の光学部材
21d,21Ad,21Bd,21Cd,21Dd,21Ed……第3の光学部材
21e,21Ae……筒状部材
21Be,21Ce……連設部材
21db,21Bbh,21Cbh,21Dbh,21Eba……被係合孔
21Bch……貫通孔
21Dch……被係合孔
21Bdh,21Cdh,21Ddh,21Edb……被係合孔
21Cch……前側被係合孔
21Cci……後側被係合孔
21eb,21Beb,21Ceb……係合部
21Dch,21Dci……被係合孔
21Bg……遮光筒部材
21be,21ca,21Ebe,21Ede……垂直効力発生部
21Eca……前側係合部
21Ecb……後側係合部
21Ece……連設部
21f……絞り部材
22……撮像素子
22a……受光面
24,24A,24B,24C,24D,24E……撮像ユニット

Claims (8)

  1. 光軸が一致するように同光軸に沿う方向に並べて配置される複数の光学部材とこれら複数の光学部材をユニット化する連設部とを有してなる対物レンズユニットと、
    前記対物レンズユニットにより結像される光学像を受けて光電変換処理を行なう光電変換撮像素子と、
    を具備し、
    前記連設部は、前記複数の光学部材のうちの一つの光学部材を保持する保持部と、この保持部によって保持される前記光学部材の光軸に平行な方向に当該保持部の一端から延出して設けられ同光軸に対して略直交する方向に弾性変形可能に形成される延出部と、この延出部に設けられ前記複数の光学部材のうち前記保持部に保持される前記光学部材とは別の光学部材に係合する係合部とを有することを特徴とする撮像ユニット。
  2. 前記連設部の前記保持部と前記複数の光学部材のうちの一つの光学部材とが一体に成型されてなることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
  3. 前記連設部の前記保持部は、前記複数の光学部材うちの少なくとも一つの光学部材の外周縁部を覆うように設けられる筒状部材からなることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
  4. 前記連設部の前記係合部は、爪形状に形成されてなり、
    この係合部は、前記別の光学部材の外周縁部に形成される被係合部に係合することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像ユニット。
  5. 前記連設部の前記係合部は、雄ネジ又は雌ネジで形成されてなり、
    この係合部は、前記別の光学部材の外周縁部に形成される雌ネジ部又は雄ネジ部に螺合することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像ユニット。
  6. 前記連設部は、さらに、前記保持部の他端から当該保持部に保持される前記光学部材の光軸に平行な方向に延出して設けられ同光軸に対して略直交する方向に弾性変形可能に形成される第2の延出部と、この第2の延出部に設けられ前記複数の光学部材のうち前記保持部に保持される前記光学部材及び前記別の光学部材とは異なる第3の光学部材に係合する第2の係合部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像ユニット。
  7. 光電変換処理を行なう光電変換素子と、
    第1の光学部材と、
    前記第1の光学部材と光軸を略一致させて並べて配置される第2の光学部材と、
    第1の光学部材を保持する筒状部と、
    前記筒状部の一端から前記光軸に沿う方向に延出され、同光軸に対して略直交する方向に弾性変形可能に形成される延出部と、
    前記延出部の先端に形成され前記第2の光学部材に係合する係合部と、
    を有することを特徴とする撮像ユニット。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一つに記載の撮像ユニットを有してなることを特徴とする内視鏡。
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