JP5018019B2 - エッジブレンディング装置、遮光装置、及びマルチプロジェクションシステム - Google Patents

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Description

本発明は、投写光が重なり合う重複領域の輝度の増大を抑制するためのエッジブレンディング装置、投写光を遮光する遮光装置、及び複数の投写部を有するマルチプロジェクションシステムに関する。
投写部としてのプロジェクタが複数配列されるマルチプロジェクションシステムにおいては、隣接するプロジェクタからの投写光が重なり合う重複領域が形成される場合、この重複領域の輝度が他の領域に比べて増大することを抑えるため、例えば、各プロジェクタが投写する投写光の重複領域に対応する映像信号のレベル調整、光学的な遮光手段の使用、あるいは両者の併用など何らかのエッジブレンディング処理を施す必要がある。このエッジブレンディング処理を施すことによって、隣接する投写光間に継ぎ目の目立たない高品質な大画面画像を実現することができる。
重複領域の映像信号レベルを調整するエッジブレンディング技術(信号処理方式によるエッジブレンディング技術という)については、その目的のために製造された専用の映像処理装置を用いることで実現できる。しかし、このような専用の映像処理装置は、特殊用途向けの専用のハードウエアということもあって非常に高価である。
また、信号処理方式によるエッジブレンディング技術は、1画素単位での設定やグラデーションレベルの変更が容易であるなど柔軟性に富むが、映像信号レベルを調整するだけでは、いわゆる「黒浮き」を解消できないという問題もある。
一方、遮光板や減光フィルタを始めとする光学的な遮光手段を用いるエッジブレンディング技術(光学方式によるエッジブレンディング技術という)については、映像信号そのものを加工・処理する必要は基本的にはなく、また、「黒浮き」を抑えることができ、しかも安価であるといった利点がある。
図15は光学方式によるエッジブレンディング技術として遮光板を用いた例を概略的に説明する図である。図15(a)に示すように、2つのプロジェクタPJ11,PJ12からの投写光G1,G2の辺縁部に対応するような遮光板20をそれぞれのデフォーカス領域に設置して、図15(b)に示すように、それぞれの投写光の辺縁部に重複領域を形成するように投写を行う。
図16は遮光板を設けない場合の重複領域における輝度レベルと遮光板を設けた場合の重複領域における輝度レベルを示す図である。図16からもわかるように、遮光板20を設けない場合は重複領域において輝度レベルが増大するが(図16(a))、遮光板20を設けた場合は重複領域における輝度レベルの増大を抑制することができる(図16(b))。このとき、光変調素子が遮光しきれないことによる漏れ光による黒浮きも、その漏れ光を遮光することができるので抑制することができる。
このように、光学方式によるエッジブレンディング技術は、「黒浮き」の問題の解消を図ることができるとともに、安価であるといった特徴を有する。しかし、一方でマルチプロジェクションシステムとしての使用形態の変更やマルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタの投写光の調整(手動・自動を問わず)といった目的のために遮光板などの遮光手段を移動させたいこともある。遮光手段の移動としては、例えば、投写光の内側方向または外側方向への移動や投写光内における位置の調整などが考えられる。
なお、ここでいう「マルチプロジェクションシステムとしての使用形態の変更」とは、マルチプロジェクションシステムを構成する複数のプロジェクタのうち投写を行うプロジェクタの組み合わせを変更することで、スクリーン上での表示モードを切り替えることを想定している。この表示モードの切り替えの具体例については後述する。
このような表示モードの切り替えを行うと、投写を行っている各プロジェクタの投写光に生じる重複領域のパターンも変化する場合が多いので、そのときの重複領域のパターンに対応するような遮光パターンを形成する。このため、各プロジェクタごとに遮光手段を移動させるなど遮光手段の調整を行う必要がある。
このとき、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタの台数が少なければ、遮光手段の調整を人手で行うことはそれほど困難なことではないが、プロジェクタの台数が多かったり、人の手の届きにくい高所などにプロジェクタが据え付けられている場合には、すべての遮光手段を手動で調整するのは非常に手間のかかる作業であり、また、表示モードを素早く切り替えることもできないといった問題もある。
このような問題に対処するため、遮光手段を自動的に調整可能とする技術も提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示された技術は、ある1台のプロジェクタについて当該プロジェクタからの投写光の4つの辺縁部に対応する4つの遮光板を独立に位置制御可能な位置制御手段を設け、4つの遮光板を左右方向または上下方向に位置制御可能とするものである。
この特許文献1によれば、重複領域のパターンの変化に伴う遮光パターンの変更のための各遮光板の位置制御が可能となり、また、その位置制御を微調整することもできるという効果が得られ、また、輝度センサを用いることで遮光する領域を自動で調整可能であると考えられる。
また、複数のプロジェクタを、上述した「マルチプロジェクションシステム」として使用する場合、複数のプロジェクタのうち投写を行わないプロジェクタについては、通常プロジェクタの光源の発光を停止、つまり消灯して投写を行わせないようにしている。
特開2001−268476号公報
特許文献1に開示された技術は、遮光パターンの変更などに対応するための遮光板の位置制御を行うための位置制御手段をそれぞれの遮光板に対応して設ける必要がある。なお、遮光板の位置制御手段としては、個々の遮光板を左右方向または上下方向に移動可能とするための直動機構とその駆動手段が必要であり、また、個々の遮光板を所定角度の範囲で回転させることも可能としているので、個々の遮光板を回転させるための回転機構とその駆動手段が必要となる。
したがって、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタの台数が多い場合は、当然のことながら遮光板の数も多く必要となるので、遮光パターンを変更するため遮光パターン切替機構として、多数の遮光板を左右・上下方向へ移動させる直動機構と多数の遮光板を回転させるための回転機構とそれらの駆動手段が必要となり、エッジブレンディングを行うための機構全体が非常に複雑となるとともに、その制御もきわめて複雑なものとなるという問題がある。
また、マルチプロジェクションシステムとして使用する際に、投写を行わないプロジェクタについて、光源の消灯によって投写を行わせないようにした。従って、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタでは、表示モードによって投写を行ったり行わなかったりする都度、光源の点灯と消灯が行われることになる。ところで、プロジェクタの光源に用いられるランプ(例えば高圧水銀ランプ)は、点灯時の放電等によって電極が消耗することから、ランプ寿命が点灯回数に依存する場合がある。従って、表示モードが頻繁に変化する場合は、プロジェクタのランプの点灯回数が多くなるのでランプ寿命が短くなってしまうという課題がある。また、ランプの輝度は点灯時低く、通常使用する輝度に到達するのに少なからず時間を要する。従って、表示モードが短時間で切り替わるような場合は、明るさが確保されないことに加えて、点灯を継続しているプロジェクタに対して輝度差が大きくなってしまうという課題がある。
そこで本発明は、重複領域のパターンの変化に対応した遮光パターンの切り替えを容易に行えるエッジブレンディング装置を提供することを目的とするとともに、前記エッジブレンディング装置を用いることによって、隣接する投写光間に形成される重複領域のパターンに対応した遮光パターンを素早く設定することができるマルチプロジェクションシステムを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、特にマルチプロジェクションシステムにおいて使用するプロジェクタのランプ寿命を短くすることなく、種々の表示モードに対応するための遮光装置を提供するとともに、この遮光装置を用いることによって、種々の表示モードにおいて輝度差が抑制されたマルチプロジェクションシステムを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために本発明は、複数の投写部からスクリーンに投写される投写光が重なり合う重複領域において、投写画面の輝度の増大を抑制するエッジブレンディング装置であって、前記重複領域を形成する投写光に応じた遮光パターンの形成が可能な遮光パターン形成部を有する遮光手段保持部と、前記遮光パターン形成部が前記投写部からの投写光に対応する位置になるように前記遮光手段保持部を駆動制御する遮光パターン駆動制御部と、を有することを特徴とする。
このような構成を有することによって、重複領域のパターンの変化に対応した遮光パターンの切り替えを、単純な機構と単純な制御によって実現することができる。すなわち、本発明のエッジブレンディング装置は、重複領域のパターンが変化した場合には、その重複領域のパターンに対応する遮光パターンの形成が可能な遮光パターン形成部を、プロジェクタの投写レンズに対向するように遮光手段保持部を駆動するだけの動作を行えばよいので、遮光パターンの切替動作をきわめて単純なものとすることができる。これにより、重複領域のパターンの変化に対応した遮光パターンを容易に設定することができる。
したがって、このようなエッジブレンディング装置をマルチプロジェクションシステムに使用することにより、マルチプロジェクションシステムの使用形態の変更などにより、隣接する投写光間に形成される重複領域のパターンに変化が生じても、その変化に対応した遮光パターンを素早く設定することができる。
また、このエッジブレンディング装置は、プロジェクタ側には何等加工を施す必要が無く、汎用のプロジェクタをそのまま使用することができるので、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクの台数の増減や、プロジェクタの入れ替えに柔軟に対応することができる。
また、このような構成のエッジブレンディング装置は、構造が単純であることから安価に製造することができる。したがって、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタの台数が多い場合には、マルチプロジェクションシステム全体のコストを大幅に削減することができる。
(2)前記(1)に記載のエッジブレンディング装置においては、前記遮光手段保持部の初期位置を検出するための初期位置検出手段をさらに有し、前記遮光パターン駆動制御部は、前記初期位置検出手段によって検出された初期位置を基準として、前記遮光手段保持部を駆動制御することが好ましい。
このように、遮光手段保持部の初期位置を検出し、検出された初期位置を基準として前記遮光手段保持部を駆動制御することにより、例えば、マルチプロジェクションシステムの使用形態の変更などにより、複数のプロジェクタに対応するエッジブレンディング装置の遮光パターンを一斉に切り替えるような場合、各エッジブレンディング装置の遮光パターンの切替動作を正確に行うことができる。
(3)前記(1)または(2)に記載のエッジブレンディング装置においては、前記遮光手段保持部は、盤面に形成された少なくとも1つの開口部を遮光パターン形成部として有する盤状部材を備え、当該盤状部材は、前記遮光パターン駆動制御部によって移動可能に構成されていることが好ましい。
遮光手段保持部をこのような構成とすることによって、盤状部材つまり平板にプレス加工等で穴を空けるなど、容易に遮光パターン形成部としての開口部を形成することができる。また、このような盤状部材を移動可能な構成にすることによって、重複領域のパターンに対応する遮光パターン形成部を、プロジェクタの投写レンズに対向するように移動させることができる。
(4)前記(3)に記載のエッジブレンディング装置においては、前記遮光手段保持部は、1つの回動中心を有した円盤状部材でなり、前記投写部からの投写光を通過可能な複数の開口部を、前記回動中心から等距離であって所定間隔を有するように形成することによって、前記遮光パターン形成部が設けられることが好ましい。
遮光手段保持部をこのような構成とすることによって、エッジブレンディング装置の構造を単純なものとすることができる。また、遮光パターン形成部は遮光手段保持部に円形や矩形の開口部を形成することによって設けられるので、遮光パターン形成部として特別な構成要素を必要としないで済む。また、円盤部材でなる遮光手段保持部を所定角度ずつ回転させるだけで、複数の遮光パターン形成部の各遮光パターン形成部をプロジェクタの投写レンズに対向させることができるので、効率よく確実に遮光パターンを切り替えることができる。
(5)前記(1)〜(4)のいずれかに記載のエッジブレンディング装置においては、前記遮光パターンは、前記遮光パターン形成部に遮光板を取り付けることによって形成されることが好ましい。
このように、遮光板を遮光パターン形成部に取り付けることによって所望とする遮光パターンを形成するようにしているので、様々な遮光パターンを形成することができ、また、重複領域のパターンの変化にも柔軟に対応することができる。
(6)本発明のマルチプロジェクションシステムは、複数の投写部と、スクリーンに投写される当該投写部からの投写光が重なり合う重複領域において投写画面の輝度の増大を抑制するエッジブレンディング装置と、からなるマルチプロジェクションシステムであって、前記エッジブレンディング装置は、前記重複領域を形成する投写光に応じた遮光パターンの形成が可能な遮光パターン形成部を有する遮光手段保持部と、前記遮光パターン形成部が前記投写部からの投写光に対応する位置になるように前記遮光手段保持部を駆動制御する遮光パターン駆動制御部と、を有することを特徴とする。
このように、本発明のマルチプロジェクションシステムは、重複領域の輝度の増大を抑制するためのエッジブレンディング装置として、前記(1)に記載のエッジブレンディング装置と同様の機能構成を有するものであり、前記(1)に記載のエッジブレンディング装置に記載した効果と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明のマルチプロジェクションシステムにおいても、本発明のマルチプロジェクションシステムに用いられるエッジブレンディング装置が前記(2)〜(4)に記載のエッジブレンディング装置の機能構成を有することが好ましい。それによって、(2)〜(4)のエッジブレンディング装置に記載した効果と同様の効果が得られる。
(7)前記(6)に記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記エッジブレンディング装置は、前記複数の投写部の各投写部に対応して設けられることが好ましい。
このように、エッジブレンディング装置を投写部としての各プロジェクタごとに設けることにより、重複領域のパターンの変化に対応した遮光パターンの切り替えは、各プロジェクタに対応したエッジブレンディング装置ごとに行えばよい。これにより、遮光パターンの切替制御を単純なものとすることができ、また、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタの台数の増減や、プロジェクタの入れ替えに柔軟に対応することができる。
(8)前記(6)または(7)のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記エッジブレンディング装置は、前記複数の投写部のうち投写を行うべき投写部の組み合わせを示す表示モードに基づいて、前記遮光手段保持部を駆動制御することを特徴とする。
このように、表示モードが切り替わるごとに、投写を行うプロジェクタの投写光に形成される重複領域のパターンが変化する場合があるが、本発明のマルチプロジェクションシステムによれば、表示モードの切り替えによる重複領域のパターンに変化が生じても、遮光手段保持部を駆動制御することにより重複領域のパターンの変化に対応した遮光パターンを素早く設定することができる。
(9)前記(8)に記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記遮光パターン形成部に形成される遮光パターンは、前記表示モードにおいて互いに投写光が重なり合う重複領域に対応した遮光パターンであることが好ましい。
このように、遮光パターン形成部には複数種類の表示モードの各表示モードにおいて、投写部としてのプロジェクタからの投写光が、互いに重なり合う重複領域に対応した遮光パターンが形成されるようにしている。このため、表示モードの切り替えに対応して、遮光手段保持部を駆動制御することによって、その時点の表示モードに対応した遮光パターンが形成された遮光パターン形成部をプロジェクタの投写レンズに対応させることができる。したがって、表示モードの切り替えによる重複領域のパターンに変化が生じても、重複領域のパターンの変化に対応した遮光パターンを素早く設定することができる。
(10)前記(8)または(9)に記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記エッジブレンディング装置の制御を可能とする制御端末をさらに有し、前記制御端末は、前記表示モードの設定がなされたとき、当該表示モードの設定を指示する制御信号を前記エッジブレンディング装置に送信することが好ましい。
これにより、各エッジブレンディング装置を遠隔より制御することができ、また、プロジェクタの台数の多いマルチプロジェクションシステムにおいても、多数のエッジブレンディング装置を遠隔より一括して制御することが可能となる。
(11)前記(10)に記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記エッジブレンディング装置の前記遮光パターン駆動制御部は、前記制御信号に基づき、前記表示モードにおいて前記重複領域に対応した遮光パターンが形成された遮光パターン形成部が、当該エッジブレンディング装置に対応する投写部からの投写光に対応する位置となるように前記遮光手段保持部を駆動することが好ましい。
これにより、表示モードの切り替えに対応して、複数のプロジェクタに対応するエッジブレンディング装置の遮光パターン形成部の切替制御を一括して行うことができる。
(12)前記(10)または(11)のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいては、前記制御端末と前記エッジブレンディング装置とはネットワークによって接続されることが好ましい。
このように、制御端末と各エッジブレンディング装置をネットワークによって接続することにより、多数のエッジブレンディング装置の制御を容易に行うことができ、また、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタの台数の増減や入れ替えなどにも容易に対応することができる。
(13)前記(10)〜(12)のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、前記遮光手段保持部は、前記遮光パターン形成部に、前記投写部からの投写光を完全に遮蔽する遮光パターンが形成された遮光パターン形成部を有し、前記遮光パターン駆動制御部は、前記表示モードに応じて投写を行わない投写部に対して、前記投写光を完全に遮蔽する遮光パターンが形成された遮光パターン形成部が前記投写部からの投写光に対応する位置となるように、前記遮光手段保持部を駆動することが好ましい。
これにより、投写部としてのプロジェクタからの投写光を完全に遮蔽する遮光パターンによって投写を行わせないようにすることができることから、プロジェクタの光源となるランプを消灯しなくても済む。従って、プロジェクタのランプ点灯回数も増えないことに加えて、ランプ輝度も変化せず同じ輝度の光を投写するので、ランプ寿命が短くなることを抑制しつつ、種々の表示モードにおいて輝度差が抑制されたマルチプロジェクションシステムを提供することができる。
(14)また、本発明の遮光装置は、投写部からスクリーンに投写される投写光を遮光する遮光装置であって、前記投写部からの投写光を通過可能な開口パターンと、当該投写部からの投写光を遮蔽可能な遮蔽パターンと、の2種類の遮光パターンが形成された複数の遮光パターン形成部を有する遮光手段保持部と、前記2種類の遮光パターン形成部のいずれかの遮光パターン形成部を、前記投写部からの投写光に対応させるべく前記遮光手段保持部を駆動制御する遮光パターン駆動制御部と、を備えることが好ましい。
これにより、投写部としてのプロジェクタを、ランプを点灯した状態で、プロジェクタからの投写光を開口パターンによって透過させたり、遮蔽パターンによって遮蔽したりすることによって、投写を行うプロジェクタと投写を行わないプロジェクタとして使い分けることができる。従って、ランプの点灯と消灯を繰り返すことなくプロジェクタを投写と否投写状態にできるので、ランプの寿命が短くなることを抑制することができる。また、ランプが継続点灯しているので、投写開始時点から通常使用する輝度を得ることができる。
(15)前記(14)に記載の遮光装置にあっては、前記遮光手段保持部は、前記複数の投写部からスクリーンに投写される投写光が重なり合う重複領域に対応した遮光パターンが、前記開口パターンとして形成された遮光パターン形成部を更に有し、遮光パターン駆動制御部は、前記重複領域に対応した遮光パターン形成部が前記重複領域を形成する投写部からの投写光に対応する位置になるように、前記遮光手段保持部を駆動制御することが好ましい。
これにより、例えば、投写光が重なり合うことによって生ずる投写画面の輝度の増大が、投写画面の表示品質上好ましくないような場合、この投写光が重なり合う重複領域に対応した遮光パターンによって輝度の増大を抑制することができる。従って、投写部としてのプロジェクタを、投写光の重複領域に対応した遮光パターンを含めて投写と否投写状態にできるので、ランプの寿命が短くなることを抑制することができるとともに、表示品質の良い投写画面を得ることができる。
(16)また、本発明のマルチプロジェクションシステムは、複数の投写部と、スクリーンに投写される当該投写部からの投写光を遮光する遮光装置と、からなるマルチプロジェクションシステムであって、前記遮光装置は、前記投写部からの投写光を通過可能な開口パターンと、当該投写部からの投写光を遮蔽可能な遮蔽パターンと、の2種類の遮光パターンが形成された複数の遮光パターン形成部を有する遮光手段保持部と、前記2種類の遮光パターン形成部のいずれかの遮光パターン形成部を、前記投写部からの投写光に対応させるべく前記遮光手段保持部を駆動制御する遮光パターン駆動制御部と、を備え、前記遮光パターン駆動制御部は、前記複数の投写部のうち投写を行うべきプ投写部の組み合わせを示す表示モードに基づいて、(i)前記表示モードに応じて投写を行うべき投写部に対して、前記開口パターンが当該投写部からの投写光に対応する位置となるように前記遮光手段保持部を駆動し、(ii)前記表示モードに応じて投写を行わない投写部に対して、前記遮蔽パターンが当該投写部からの投写光に対応する位置となるように前記遮光手段保持部を駆動することが好ましい。
これにより、投写部としての複数のプロジェクタの各々について、ランプを点灯した状態で、プロジェクタからの投写光を開口パターンによって透過させたり、遮蔽パターンによって遮蔽したりすることによって、投写を行うプロジェクタと投写を行わないプロジェクタとして使い分ける。従って、設定された表示モードに関わらず、プロジェクタの光源となるランプを消灯しなくても済む。この結果、プロジェクタのランプ点灯回数も増えないことに加えて、ランプ輝度も変化せず同じ輝度の光を投写するので、ランプ寿命が短くなることを抑制しつつ、種々の表示モードにおいて輝度差が抑制されたマルチプロジェクションシステムを提供することができる。
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。まずはエッジブレンディング装置について説明し、そのあと、エッジブレンディング装置を用いたマルチプロジェクションシステムについて説明する。さらにそのあと、遮光装置と、この遮光装置を用いたマルチプロジェクションシステムについて説明する。
(エッジブレンディング装置)
図1は本発明の実施形態に係るエッジブレンディング装置の構成を示す図である。実施形態に係るエッジブレンディング装置10は、マルチプロジェクションシステムを構成する投写部としての複数のプロジェクタPJ11〜PJ73(図6参照)の各プロジェクタに対応して設置される。図1では、ある1つのプロジェクタ(プロジェクタPJ11とする)に対応するエッジブレンディング装置について説明するが、他のプロジェクタに対応するエッジブレンディング装置も同様の構成を有するものとする。
エッジブレンディング装置10は、図1に示すように、複数の遮光パターン形成部(後述する)を有する円盤状部材でなる遮光手段保持部11、この遮光手段保持部11を回動させることによって遮光パターン形成部を駆動制御する遮光パターン駆動制御部12(モータ13とモータ制御部14とを有する)、遮光手段保持部11の初期位置を正確に検出するための初期位置検出用センサ15、そして、これら遮光パターン駆動制御部12、初期位置検出用センサ15などが取り付けられ、プロジェクタPJ11の筐体の側面と上端面の一部を跨ぐように設置される構成部品取付台16を有している。なお、モータ13としてはステッピングモータを用いるものとする。
遮光手段保持部11は、その中心部11aがモータ13の回転軸13aにネジ11bなどによって固定される。また、遮光手段保持部11には、複数(5個とする)の円形や矩形(図2では円形としている)の開口部でなる遮光パターン形成部P0〜P4が等間隔を有して同心円上に設けられている。これらの遮光パターン形成部P0〜P4は、遮光板20(図3参照)が取り付けられることによって所望とする遮光パターンを形成するものである。
なお、各遮光パターン形成部P0〜P4は、遮光手段保持部11の中心部11aを通る72度の角度ごとの各線分上の中心部11aから等距離に各遮光パターン形成部P0〜P4の中心が位置するように形成される。また、各遮光パターン形成部P0〜P4は、遮光板が取り付けられていない状態では、プロジェクタPJ11からの投写光を完全に通過可能な(投写光の「ケラレ」が無いような)径を有している。
図2は図1を遮光手段保持部11側から見た正面図である。図2に示すように、遮光手段保持部11は、自身が回転することによって、各遮光パターン形成部P0〜P4が順次、プロジェクタPJ11からの投写光に対応する位置、すなわち、図2の例ではプロジェクタPJ11の投写レンズLに対向する位置となるように設けられる。このとき、プロジェクタPJ11の投写レンズLに対向した遮光パターン形成部は、図2に示すように、遮光板が取り付けられていない状態においてプロジェクタPJ11からの投写光を完全に通過可能となるように投写レンズLに対向する位置となる。
そして、遮光手段保持部11の初期位置(ここでは、遮光パターン形成部P0がプロジェクタPJ11の投写レンズLに対向する位置を初期位置とする)から、モータ13を72度単位の角度で回転させることにより、他の遮光パターン形成部P1〜P3も順次、プロジェクタPJ11の投写レンズLに対向する位置とすることができる。
なお、遮光手段保持部11の初期位置の検出は、初期位置検出用センサ(フォトインタラプタなど)15が遮光手段保持部11に設けられた切り欠き部や凸部(図示せず)を検出することによって行うことができる。なお、初期位置検出用センサ15と遮光手段保持部11に設けられた切り欠き部や凸部(図示せず)とによって初期位置検出手段が構成される。
また、遮光パターン駆動制御部12のモータ制御部14は、制御端末40(図5参照)によって、遮光パターンの切り替えなどを遠隔制御可能とするための通信手段が設けられる。その通信手段としては、例えば、TCP/IPなどのいわゆるLANによる通信手段や、EIA232(RS232C)やUSBなどのシリアル通信手段などを利用することができる。
図3は遮光パターン形成部P0〜P4に取り付けられる遮光板20の一例を示す図である。遮光板20は長方形状の板状部材で形成されており、各種のエッジ形状を有するものを用いることができる。図3(a)はエッジ形状が直線の遮光板20、図3(b)はエッジ形状が鋸歯状の遮光板20、図3(c)はエッジ形状が矩形状の遮光板20、図3(d)はエッジ形状が波状の遮光板20である。本発明の実施形態においては、図3(a)に示す遮光板20を用いるものとする。なお、この遮光板20は、遮光パターン形成部P0〜P4の開口部を部分的に覆うものであってもよいし、開口部全体を覆うものであってもよい。また、遮光板20は、不透明の部材であってもよいし、透明の材料に不透明部分や減光フィルタ部分を形成したり、透明度が段階的に変化するグラディエーション部分を形成したりすることによって、所望する遮光パターンを形成した部材であってもよい。
図4は図3(a)に示す遮光板20を遮光パターン形成部P0に取り付けた例を示す図である。図4の例では、プロジェクタPJ11からの投写光の縦方向に生じる重複領域に対応するよう1枚の遮光板20(破線で示す)を取り付けた例が示されている。この場合、図15及び図16で説明したプロジェクタPJ11に対する遮光板20と同様の効果を得ることができる。
なお、図4では1枚の遮光板20を遮光パターン形成部P0に縦長方向に取り付けた場合を示したが、縦長方向に限らず、横長方向、さらには、複数枚の遮光板20を組み合わせることによって、L字型、コの字型など、所望とする遮光パターンを形成することができる。このように、遮光板20の遮光パターン形成部P0〜P4への取付位置を変えたり、複数の遮光板20を組み合わせたりすることで、様々な遮光パターンを形成することが可能である。この遮光パターンの具体例については後述する。
また、遮光板20の遮光パターン形成部P0〜P4への取り付けは、遮光板20の長手方向両端部を遮光パターン形成部P0〜P4の外側の遮光手段保持部11の円盤面に何らかの取付手段によって固定することで行う。この取付手段としては、例えば、マグネット、マジックテープ(登録商標)、ネジ止めなど様々な取付手段を用いることができるが、遮光板20の着脱が容易で、かつ、取り付け後の遮光板20に位置ずれなどが生じない取付手段であることが好ましい。
このように、遮光板20を遮光パターン形成部P0〜P4に取り付けるということは、実際には、上述したように、遮光板20の長手方向両端部を遮光パターン形成部P0〜P4の外側の遮光手段保持部11の円盤面に固定することであるが、そのことを実施形態では、遮光板20を遮光パターン形成部P0〜P4に取り付けるというように表現する。
以上説明したような本発明の実施形態に係るエッジブレンディング装置によれば、遮光手段保持部11に設けられた5個の遮光パターン形成部P0〜P4に、それぞれ異なる遮光パターンが形成されるように遮光板20を取り付けることによって、5種類の遮光パターンを切り替えて使用することができる。この5種類の遮光パターンの切り替えは、遮光手段保持部11をモータ(ステッピングモータ)13により72度ずつ回転させるだけであるので、遮光パターンの切り替えのための機構及び制御はきわめて単純なものとなる。
また、遮光板20の遮光パターン形成部P0〜P4への取付位置を変えたり、複数の遮光板20を組み合わせたりすることで、様々な遮光パターンを形成することができるので、重複領域のパターンの変化(重複領域の幅の変化も含む)などに容易に対応することができる。
したがって、実施形態に係るエッジブレンディング装置を後述するマルチプロジェクションシステムに使用することで、マルチプロジェクションシステムの表示モードの切り替えに対応して素早く遮光パターンを切り替えることができる。
(マルチプロジェクションシステム)
次に、本発明の実施形態に係るマルチプロジェクションシステムについて説明する。
図5は実施形態に係るマルチプロジェクションシステムの構成を示す図である。実施形態に係るマルチプロジェクションシステムは背面投写型のマルチプロジェクションシステムであるとする。
実施形態に係るマルチプロジェクションシステムは、図5に示すように、スクリーンSCR、隣接する投写光間に重複領域が形成されるように配列された複数台のプロジェクタ(図6参照)、映像信号生成装置30、制御端末40を有している。なお、複数台のプロジェクタはラック50に設置され、各プロジェクタには図1などで既に説明したエッジブレンディング装置10が設けられている。
スクリーンSCRは、背面投写用の透過型スクリーンであって、視聴者側から見たときエッジブレンディング領域がどの角度からも視認されにくいように拡散性能の高いものが望ましい。
映像信号生成装置30は、映像信号の出力が可能な映像ソース部(テレビジョンチューナ、ビデオディスクプレーヤ、パーソナルコンピュータなど)31とこの映像ソース部31からの映像信号に基づいて各プロジェクタが投写すべき映像信号を生成して、生成した映像信号を各プロジェクタに配信する映像信号処理部32を有する。なお、映像ソース部31は外部に設けられるものであってもよい。
制御端末40はシステム全体の制御を行う機能を有する。具体的には、映像信号処理部32及び各エッジブレンディング装置10に対し、ユーザなどにより設定された表示モードに対応したそれぞれの制御信号を与える機能を有する。なお、制御端末40と映像信号処理部32との間、制御端末40と各エッジブレンディング装置10との間はそれぞれネットワークによって接続されることが好ましい。なお、接続形態については、有線であっても無線であってもよい。
また、制御端末40による各エッジブレンディング装置10の制御は、前述したように、各種の通信手段を用いることができる。例えば、TCP/IPを利用する場合、各エッジブレンディング装置10には、同一のネットワークドメインに属する適当なIPアドレスを割り振っておく。一方、制御端末40もTCP/IPによる通信手段を有し、エッジブレンディング装置10と同一のネットワークドメインに属する適当なIPアドレスを割り振っておく。
図6は実施形態に係るマルチプロジェクションシステムに用いられる複数のプロジェクタの配列を示す図である。図6に示すように、実施形態に係るマルチプロジェクションシステムに用いられる複数のプロジェクタは、横方向に7台、縦方向に3台の合計21台のプロジェクタを有しているものとする。なお、図6において縦方向の並びを列とし、図示の左側から1列、2列、・・・として考えると、それぞれの列には3台のプロジェクタが存在する。
そして、1列目のプロジェクタには上段から順にPJ11,PJ12、PJ13の符号を付し、2列目のプロジェクタにはPJ21,PJ22、PJ23の符号を付し、3列目のプロジェクタにはPJ31,PJ32、PJ33の符号を付し、7列目のプロジェクタにはPJ71,PJ72、PJ73の符号を付すというように、21台のプロジェクタにPJ11〜PJ73の符号を付す。なお、図6においては、図面が煩雑となるのを防ぐため、各プロジェクタに対する符号と、各エッジブレンディング装置に対する符号の一部が
省略されている。
これら各プロジェクタPJ11〜PJ73は、図示のようなラック50に各隣接するプロジェクタ同士が縦方向及び横方向においてそれぞれ所定間隔を有して設置される。また、各プロジェクタPJ11〜PJ73には、図1などですでに説明したエッジブレンディング装置10が設けられている。
図7は実施形態に係るマルチプロジェクションシステムの構成を示すブロック図である。映像信号生成装置30の映像信号処理部32は分配器、スキャンコンバータ、スイッチャなどを有し、TVチューナ、ディスクプレーヤ、パーソナルコンピュータ(PC)などの映像ソース部31からの映像信号に基づいて、各プロジェクタPJ11〜PJ73が投写すべき映像信号を生成し、生成された映像信号を各プロジェクタPJ11〜PJ73に配信する機能を有する。
制御端末40は、設定された表示モードに対応した制御信号(映像処理制御信号という)を映像信号処理部32に与える機能と、同じく設定された表示モードに対応した制御信号(遮光パターン制御信号という)を各エッジブレンディング装置10に与える機能を有する。
制御端末40から映像信号処理部32に対して映像処理制御信号が与えられると、映像信号処理部32では、与えられた映像処理制御信号に基づき、設定された表示モードにおいて投写を行うべきプロジェクタに対し、これら各プロジェクタが表示すべき投写映像に係る映像信号を生成して、生成した映像信号を対応するプロジェクタに配信する。
一方、制御端末40から各エッジブレンディング装置10に対して遮光パターン制御信号が与えられると、各エッジブレンディング装置10では、与えられた遮光パターン制御信号を遮光パターン駆動制御部12のモータ制御部14が受け取り、遮光手段保持部11を所定の角度だけ回転させる。
図8は各エッジブレンディング装置10の制御系を説明する図である。各エッジブレンディング装置10の制御系としては、初期位置検出用センサ15と遮光パターン駆動制御部12としてのモータ13とモータ制御部14とを有する。
初期位置検出用センサ15は、遮光手段保持部11の初期位置を正確に設定するためのものである。すなわち、遮光手段保持部11の初期位置を設定するために、まず、モータ13の駆動によって遮光手段保持部11を回転させる。そして、初期位置検出用センサ15が遮光手段保持部11に予め設けられた切り欠き部や凸部などを検出すると、初期位置検出用センサ15からの検出信号がモータ制御部14に与えられ、モータ制御部14がモータ13の回転を所定のステップ数を使って停止させる。
このモータ13の回転が停止したときの遮光手段保持部11の位置を遮光手段保持部11の初期位置とする。なお、実施形態に係るマルチプロジェクションシステムにおいては、各エッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0が各プロジェクタPJ11〜PJ73の投写レンズLに対向する位置となった状態を遮光手段保持部11の初期位置とする。
また、モータ制御部14には、制御端末40からの遮光パターン制御信号も与えられ、この遮光パターン制御信号によって、モータ13が所定角度(72度)ごと回転することで遮光手段保持部11が同じく72度ごとの回転を行い、遮光パターンの切替動作が行われる。
次に、実施形態に係るマルチプロジェクションシステムの動作を具体的に説明する。この実施形態に係るマルチプロジェクションシステムにおいては、マルチプロジェクションシステムを構成するプロジェクタPJ11〜PJ73のうち、投写を行うプロジェクタの組み合わせを変更することで、スクリーンSCR上での表示モードを予め用意された複数種類に切り替えることができるものとする。
図9は実施形態に係るマルチプロジェクションシステムにおいて用意された表示モードの一例を示す図である。図9において、横方向7台、縦方向3台(7台×3台)のプロジェクタに対応する投写画面において、白抜きの投写画面が投写を行うプロジェクタに対応する投写画面であるとする。
したがって、図9(a)は、7台×3台のプロジェクタPJ11〜PJ73のうち、中央の3列(3台×3台)のプロジェクタのみが投写を行う表示モード(表示モードM0とする)であり、図9(b)は、両端各1列を除く中央の5列(5台×3台)のプロジェクタのみが投写を行う表示モード(表示モードM1とする)であり、図9(c)は、中央の縦1列を除く左右3列(3台×3台)のプロジェクタのみが投写を行う表示モード(表示モードM2とする)であり、図9(d)は、7列すべて(7台×3台)のプロジェクタが投写を行う表示モード(表示モードM3とする)である。
実施形態に係るマルチプロジェクションシステムは、このような4種類の表示モードM0〜M3を切り替えて表示可能であるとする。このような4種類の表示モードM0〜M3において、各プロジェクタ(投写を行う各プロジェクタ)の投写光に対して必要な遮光パターンについて考える。
図9に示した4種類の表示モードM0〜M3において、投写を行う各プロジェクタの投写光に対して必要な遮光パターンは、各表示モードにおいて隣接する投写光との間に形成される重複領域のパターンによって異なる。ここでは、図9における左から3列目最上段の投写画面を投写するプロジェクタPJ31を例にとって説明する。
図10は図9(a)〜(d)に示した4種類の表示モードM0〜M3におけるプロジェクタPJ31の投写光に対して必要な遮光パターンを示す図である。
表示モードを図9(a)に示した表示モードM0とした場合、プロジェクタPJ31の投写光は、左右側においては、4列目最上段のプロジェクタPJ41の投写光との間で重複領域が形成され、また、上下側においては、3列目中段のプロジェクタPJ32の投写光との間で重複領域が形成されるので、それぞれの重複領域に対応するように、遮光板20を2枚用いて図10(a)に示すような遮光パターンを形成する。この図10(a)の遮光パターンは、プロジェクタPJ31に設けられるエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0に形成されるものとする。
また、表示モードを図9(b)に示した表示モードM1とした場合、プロジェクタPJ31の投写光は、左右側においては、2列目最上段のプロジェクタPJ21及び4列目最上段のプロジェクタPJ41のそれぞれの投写光との間で重複領域が形成され、また、上下側においては、3列目中段のプロジェクタPJ32の投写光との間で重複領域が形成されるので、それぞれの重複領域に対応するように、遮光板20を3枚用いて図10(b)に示すような遮光パターンを形成する。この図10(b)の遮光パターンは、プロジェクタPJ31に設けられるエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P1に形成されるものとする。
また、表示モードを図9(c)のような表示モードM2とした場合、プロジェクタPJ31の投写光は、左右側においては、2列目最上段のプロジェクタPJ21の投写光との間で重複領域が形成され、また、上下側においては、3列目中段のプロジェクタPJ32の投写光との間で重複領域が形成されるので、それぞれの重複領域に対応するように、遮光板20を2枚用いて図10(c)に示すような遮光パターンを形成する。この図10(c)の遮光パターンは、プロジェクタPJ31に設けられるエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P2に形成されるものとする。
また、表示モードを図9(d)のような表示モードM3とした場合は、図10(b)と同様に、プロジェクタPJ31の投写光は、左右側においては、2列目最上段のプロジェクタPJ21及び4列目最上段のプロジェクタPJ41のそれぞれの投写光との間で重複領域が形成され、また、上下側においては、3列目中段のプロジェクタPJ32の投写光との間で重複領域が形成されるので、それぞれの重複領域に対応するように、遮光板20を3枚用いて図10(d)に示すような遮光パターンを形成する。この図10(d)の遮光パターンは、プロジェクタPJ31に設けられるエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P3に形成されるものとする。なお、図10(d)の遮光パターンは、図10(b)と同じである。
なお、上述の例では、図10(a)〜(d)の4種類の遮光パターンを、エッジブレンディング装置10の4つの遮光パターン形成部P0〜P3に形成するようにしたので、エッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P4が余ることとなる。この余った遮光パターン形成部P4は、対応するプロジェクタ(この例ではプロジェクタPJ31)の投写画面の確認やプロジェクタを単独で使用する場合などのために、遮光板20を取り付けずに開放したままとしておくことも可能であり、また、他の表示モードを実現する際の遮光板取り付けのために用いるなど種々の用途に用いることができる。
なお、図9(a)〜(d)の4種類の表示モードM0〜M3とする際、それぞれの表示モードにおいて、投写を行わないプロジェクタ(例えば、図9(a)に示した表示モードM0とする際、左右2列ずつのプロジェクタ)は、それぞれのプロジェクタに対応するエッジブレンディング装置10における遮光手段保持部11の各表示モードに対応する遮光パターン形成部(例えば、表示モードM0であれば遮光パターン形成部P0)を完全に遮蔽可能な遮光板(図示せず)を当該遮光パターン形成部P0に取り付けるようにすればよい。こうすれば、プロジェクタの投写光を完全に遮蔽する遮光パターンによって投写を行わせないようにすることができるので、プロジェクタの光源となるランプを消灯しなくても済む。従って、プロジェクタのランプ点灯回数が増加せず、またランプも同じ輝度の光を継続して投写するので、ランプ寿命が短くなることを抑制しつつ、種々の表示モードにおいて投写画面の輝度差が抑制されたマルチプロジェクションシステムを提供することができる。もとより、種々の表示モードについて、表示モードを頻繁に変更しない場合などでは、必要に応じて、遮光パターン等とは関係無しに当該プロジェクタの電源を切ってもよい。
また、図9(a)〜(d)で示した4種類の表示モードM0〜M3とする場合、プロジェクタPJ31については、対応するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0〜P3に図10(a)〜(d)に示すような遮光パターンが形成されるようにすればよいが、同じ表示モードであっても、プロジェクタによってそのプロジェクタに対応するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0〜P3に形成される遮光パターンの形状が異なる。
例えば、プロジェクタPJ41については、図9(a)に示した表示モードM0の場合、当該プロジェクタPJ41の投写光に対して必要な遮光パターンは、図10(b)の遮光パターンであり、このような遮光パターンを自身に対応するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0に形成する。また、プロジェクタPJ41の場合、図9(b)に示した表示モードM1の場合の遮光パターンも、図10(b)と同じ遮光パターでよく、このような遮光パターンを遮光パターン形成部P1に形成する。また、図9(c)に示した表示モードM2の場合は、プロジェクタPJ41は投写を行わないので、遮光パターン形成部P2を完全に遮光可能な遮光板(図示せず)をパターン形成部P2に取り付けるようにする。また、図9(d)に示した表示モードM3の場合の遮光パターンは、図10(d)と同じ遮光パターン(図10(b)と同じ)とし、このような遮光パターンを遮光パターン形成部P3に形成する。
図11は図10で示した遮光パターン以外の遮光パターンの例を示す図である。上述したプロジェクタPJ31,PJ41の例では、4種類の表示モードM0〜M3において必要な遮光パターンは、図10(a)〜(d)のいずれかを用いることで対応することができたが、同じ表示モードであっても、図10以外の遮光パターンが必要となるプロジェクタもある。
例えば、プロジェクタPJ32は、表示モードM0においては、そのエッジブレンディング装置10における遮光パターン形成部P0には、図11(a)に示すような遮光パターンを形成する必要があり、プロジェクタPJ42は、表示モードM0においては、そのエッジブレンディング装置10における遮光パターン形成部P0には、図11(b)に示すような遮光パターンを形成する必要がある。
また、プロジェクタPJ52は、表示モードM0においては、そのエッジブレンディング装置10における遮光パターン形成部P0には、図11(c)に示すような遮光パターンを形成する必要があり、プロジェクタPJ33は、表示モードM0においては、そのエッジブレンディング装置10における遮光パターン形成部P0には、図11(d)に示すような遮光パターンを形成する必要がある。
また、プロジェクタPJ43は、表示モードM0においては、そのエッジブレンディング装置10における遮光パターン形成部P0には、図11(e)に示すような遮光パターンを形成する必要があり、プロジェクタPJ53は、表示モードM0においては、そのエッジブレンディング装置10における遮光パターン形成部P0には、図11(f)に示すような遮光パターンを形成する必要がある。
また、他の表示モードM1〜M3においても、その表示モードにおいて投写を行う各プロジェクタは、それぞれの投写光に形成される重複領域のパターンが異なるので、各表示モードにおける重複領域のパターンに対応した遮光パターンを形成する。
次に、ユーザなどによる表示モードの設定に対するマルチプロジェクションシステムの動作について説明する。
実施形態に係るマルチプロジェクションシステムが例えば表示モードM0以外のある表示モードで表示を行っている状態から、表示モードM0に表示モードの切り替えを行う場合を考える。
まず、制御端末40から表示モードM0の設定を行う。制御端末40では表示モードM0の設定に基づき、映像信号処理部32に対しては、設定された表示モードM0に対応する映像処理を行うための映像処理制御信号を与える。また、各プロジェクタPJ11〜PJ73の各エッジブレンディング装置10に対しては、遮光パターンの切り替えを行うための遮光パターン制御信号を与える。
なお、表示モードM0において投写を行わないプロジェクタについては、遮光パターン形成部P0を完全に遮蔽可能な遮光板が当該遮光パターン形成部P0に取り付けられているものとする。
映像信号処理部32は制御端末40からの映像処理制御信号に基づき、表示モードM0において投写を行うべきプロジェクタに対し、これら各プロジェクタが表示すべき投写映像に係る映像信号を生成して、生成した映像信号を、対応するプロジェクタに配信する。
一方、各プロジェクタPJ11〜PJ73のエッジブレンディング装置10では、制御端末40からの遮光パターン制御信号に基づき、モータ制御部14がモータ13の駆動制御を行う。これにより、遮光手段保持部11が所定角度だけ回転制御される。すなわち、この場合、表示モードM0が設定されたので、各プロジェクタPJ11〜PJ73に対応する各エッジブレンディング装置10における遮光パターン形成部P0が各プロジェクタPJ11〜PJ73の投写レンズLに対向した位置となるように遮光手段保持部11が回転制御される。
このとき、表示モードM0において投写を行うプロジェクタ(中央3列のプロジェクタ)の上段の3つのプロジェクタのうち、プロジェクタPJ31に対応するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0には、図10(a)に示すような遮光パターンが形成されるように遮光板20が取り付けられており、プロジェクタPJ41に対応するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0には、図10(b)に示すような遮光パターンが形成されるように遮光板20が取り付けられており、プロジェクタPJ51に対応するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0には、図10(c)に示すような遮光パターンが形成されるように遮光板20が取り付けられている。
また、中段の3つのプロジェクタのうち、プロジェクタPJ32に対応するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0には、図11(a)に示すような遮光パターンが形成されるように遮光板20が取り付けられており、プロジェクタPJ42に対応するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0には、図11(b)に示すような遮光パターンが形成されるように遮光板20が取り付けられており、プロジェクタPJ52に対応するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0には、図11(c)に示すような遮光パターンが形成されるように遮光板20が取り付けられている。
また、下段の3つのプロジェクタのうち、プロジェクタPJ33に対応するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0には、図11(d)に示すような遮光パターンが形成されるように遮光板20が取り付けられており、プロジェクタPJ43に対応するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0には、図11(e)に示すような遮光パターンが形成されるように遮光板20が取り付けられており、プロジェクタPJ53に対応するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0には、図11(f)に示すような遮光パターンが形成されるように遮光板20が取り付けられている。
したがって、表示モードM0において投写すべき各プロジェクタが投写を行った場合、それぞれ隣接する投写光間に生じる重複領域には、それぞれの重複領域のパターンに対応する遮光パターンが形成されるので、図15及び図16で説明したように、それぞれの重複領域において輝度が増大するのを抑制することができる。
なお、表示モードM0において、投写を行わないプロジェクタ(図9(a)の灰色で示す画面に対応するプロジェクタ)は、当該プロジェクタに対応するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0に取り付けられた完全に遮蔽可能な遮光板を用いて、投写光を完全に遮蔽する。
また、この表示モードM0の状態において、ユーザなどにより制御端末40にて表示モードM3に切り替えを行ったとする。この場合、映像信号処理部32では制御端末40からの映像処理制御信号に基づき、表示モードM3において投写を行うべきプロジェクタ(この場合、21台すべてのプロジェクタPJ11〜PJ73)に対し、これら各プロジェクタPJ11〜PJ73が表示すべき投写映像に係る映像信号を生成して、生成した映像信号を対応するプロジェクタに配信する。
一方、各プロジェクタPJ11〜PJ73に対応する各エッジブレンディング装置10では、制御端末40からの遮光パターン制御信号に基づき、モータ制御部14がモータ13の駆動制御を行う。すなわち、それまでの表示モードは表示モードM0であって、プロジェクタPJ11〜PJ73に対応する各エッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0が各プロジェクタの投写レンズLに対向する位置であったが、表示モードM3の設定がなされることによって、モータ制御部14がモータ13に対して、プロジェクタ側から見て反時計方向に72度×2=144度回転させるべく制御を行う。勿論、時計方向に72度×3=216度回転させてもよい。
これによって、各プロジェクタPJ11〜PJ73のエッジブレンディング装置10の遮光手段保持部11は、それぞれの遮光パターン形成部P3が各プロジェクタPJ11〜PJ73の投写レンズLに対向する状態となる。
このとき、すべてのプロジェクタPJ11〜PJ73のエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P3には、図9(d)に示した表示モードM3において自身の投写光に生じる重複領域に対応するような遮光パターンが形成されるように、それぞれの遮光パターン形成部P3に遮光板20が取り付けられている、したがって、各プロジェクタPJ11〜PJ73のエッジブレンディング装置10では、図9(d)に示した表示モードM3に対応する遮光パターンが形成される。
以上、表示モードM0と表示モードM3の場合について説明したが、表示モードM1及び表示モードM2で表示を行う場合も同様の動作がなされることにより、表示モードM1の場合は、各プロジェクタPJ11〜PJ73に対応するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P1が各プロジェクタPJ11〜PJ73の投写レンズLに対向する位置となり、また、表示モードM2の場合は、各プロジェクタPJ11〜PJ73に対応する各エッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P2が各プロジェクタPJ11〜PJ73の投写レンズLに対向する位置となる。
これにより、それぞれの表示モードM0〜M3において、投写を行うべきプロジェクタに生じる重複領域にはそれぞれの遮光パターンが対応するので、それぞれの重複領域において輝度が増大するのを抑制することができる。
(遮光装置およびマルチプロジェクションシステム)
次に、本発明の遮光装置、およびこの遮光装置を用いたマルチプロジェクションシステムについて説明する。
本発明の遮光装置は、エッジブレンディング装置を利用したものである。つまり、上述したエッジブレンディング装置において、遮光パターン形成部に、遮光板20を取り付けずに開放したままの開口パターンが形成された遮光パターン形成部と、完全に遮蔽可能な遮光板を取り付けた遮蔽パターンが形成された遮光パターン形成部とを有したものである。従って、本発明の遮光装置の構成は、上述したエッジブレンディング装置の構成において、遮光パターン形成部のみを変更したものであるので、この遮光装置についての実施形態の説明は省略する。
また、この遮光装置を用いたマルチプロジェクションシステムは、形成された開口パターンと遮蔽パターンとを用いて、所定の位置に配列された複数のプロジェクタを、投写を行うプロジェクタと投写を行わないプロジェクタとにすることによって、設定された表示モードに応じた投写画面をスクリーンに投写するものである。従って、この遮光装置を用いたマルチプロジェクションシステムの構成は、上述したマルチプロジェクションシステムの構成と基本的に同じなので、このマルチプロジェクションシステムについての実施形態の説明は省略する。
エッジブレンディング装置を遮光装置として利用するときの遮光手段保持部11の一例を図17に示す。図示するように、遮光手段保持部11は、4つの円形の開口部でなる遮光パターン形成部P0〜P3が等間隔(90度の角度ごと)に設けられている。そして、遮光パターン形成部P1と遮光パターン形成部P3とには、プロジェクタからの投写光を完全に遮蔽可能な遮光板20が取り付けられ、遮蔽パターンが形成されている。一方、遮光パターン形成部P0と遮光パターン形成部P2とには、遮光板を取り付けずにプロジェクタからの投写光がそのまま透過する開口パターンが形成されている。もとより、遮光手段保持部11に形成されるこれらの遮光パターン形成部の数や位置は、特にこれに限るものでないことは言うまでも無い。
遮光パターン形成部P0もしくは遮光パターン形成部P2は、設定された表示モードにおいて投写を行うプロジェクタの投写レンズに対向する位置になるように切り替えられる。また、遮光パターン形成部P1もしくは遮光パターン形成部P3は、設定された表示モードにおいて投写を行わないプロジェクタの投写レンズに対向する位置になるように切り替えられる。
遮光パターン形成部の切り替えは、前述したように、設定された表示モードに基づいて生成される遮光パターン制御信号によってモータ13(図1参照)が所定角度ごと回転することで、遮光手段保持部11が90度ごと回転することによって行われる。これにより、プロジェクタを、ランプを点灯した状態で、プロジェクタからの投写光を開口パターンによって透過させたり、遮蔽パターンによって遮蔽したりすることによって、投写を行う投写プロジェクタと、投写を行わない否投写プロジェクタとに使い分けることができる。従って、ランプの点灯と消灯を繰り返すことなくプロジェクタを投写と否投写状態にできるので、ランプの寿命が短くなることを抑制することができる。また、ランプが継続点灯しているので、投写光について、プロジェクタからの投写開示時点から通常使用する輝度を得ることができる。
このような遮光装置によって投写と否投写とを使い分けするプロジェクタを、複数配列して構成したマルチプロジェクションシステムについて、その表示の一例を図18にて説明する。
図18は、横方向7台、縦方向5台(7台×5台)のプロジェクタによって構成されたマルチプロジェクションシステムであって、各プロジェクタのスクリーン上の投写画面を示している。そして、各プロジェクタに対応する投写画面において、白抜きで示した投写画面(白抜き画面という)に対応するプロジェクタが投写を行うプロジェクタとして、また網掛けで示した投写画面(網掛け画面という)に対応するプロジェクタが投写を行わないプロジェクタとして組み合わされ、設定された表示モードを表示する。
このマルチプロジェクションシステムによる表示の一例として、図18に示したように、アルファベット文字「A」と「E」が、図面右から左方向にスクロールされる所謂スクロール表示板として用いられる場合の表示について考える。
今設定された表示モードによって、アルファベットの文字「A」と「E」が、図18(a)に示したように表示されているものとする。従って次の表示モードでは、アルファベットの文字「A」と「E」が、図18(b)に示したように投写画面1つ分左にスクロールして表示されることになる。このとき、図示したように、白抜き画面から網掛け画面に切り替わる投写画面に対応するプロジェクタ(例えばPJ21)や、網掛け画面から白抜き画面に切り替わる投写画面に対応するプロジェクタ(例えばPJ11)では、前述したように表示モードに従って遮光手段保持部11が90度回転し、投写画面を切り替える。なお回転方向は一定の方向に限らず、正逆両方に回転することとしてもよい。
投写画面に表示された文字のスクロール速度、つまり表示モードの切り替え速度は、投写画面の切り替え時間に依存する。ところで、従来のように、複数のプロジェクタの各々について、ランプを点灯したり消灯したりして表示モードを切り替えた場合は、点灯後ランプの輝度が通常の輝度になるまでの時間や、説明は省略するが、消灯後次に安定してランプを点灯するまでに必要となる時間が存在する。従って、投写画面の切り替え時間を、これらの時間よりも短い時間に設定することは実用上課題が多く困難である。そこで、ランプを点灯状態のままにして遮光手段保持部11の回転間隔を短くすれば、プロジェクタを投写と否投写状態に素早く切り替えることができるので、投写画面の切り替えを速くすることができる。この結果、スクロール速度を速くできるのである。
なお、投写を行わないプロジェクタについて、映像信号レベルを「黒レベル」にすることによって投写画面を「黒」にし、見かけ上プロジェクタから光が投写されないようにして表示モードを投写する方法も考えられるが、このような方法の場合は、前述した映像信号生成装置や映像信号処理部によって、素早く切り替わる表示モードに応じて、映像信号を各プロジェクタに対して生成し分配する必要があり、映像信号の処理回数が大幅に増えるなど、処理負荷が増大する。また、投写光に存在する「黒浮き」のため、完全に黒の状態にはならない。これに対して、遮光装置を用いる場合は、遮光手段保持部の回転制御のみで表示モードを切り替えることができるので、表示モードの切り替えを容易に行うことが可能となる。また、投写光を完全に遮蔽するので、完全に「黒レベル」を実現することも可能となる。
このように、遮光装置を用いたマルチプロジェクションシステムによれば、特に表示モードが素早く変更される場合、ランプを点灯したままの状態で、投写を行うプロジェクタと投写を行わないプロジェクタとして使い分けることができる。従って、設定された表示モードに関わらず、プロジェクタの光源となるランプを消灯しなくても済むので、プロジェクタのランプ点灯回数も増えないことに加えて、ランプ輝度も変化せず同じ輝度の光を投写できる。この結果、ランプ寿命が短くなることを抑制しつつ、種々の表示モードにおいて輝度差が抑制されたマルチプロジェクションシステムを提供することができる。
なお、隣接する投写光間に重複領域が形成される場合、重複領域に対応して前述したエッジブレンディング処理を施すこととしてもよい。この場合、開口パターンを遮光パターン形成部P0のみに、遮蔽パターンを遮光パターン形成部P1のみに、それぞれ形成し、残る遮光パターン形成部P3,P4にエッジブレンディング処理用の遮光板を形成すればよい。もとより、重複領域にエッジブレンディング処理を施す必要がない表示モードや、重複領域が存在しない表示モードの場合は、前述したエッジブレンディング処理を施す必要は無いことは勿論である。
以上、本発明のエッジブレンディング装置、遮光装置、およびマルチプロジェクションシステムについて、実施形態を用いて説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。例えば、以下に示す(A)〜(K)に示すような変形例についても実施可能である。
(A)前述の実施形態では、表示可能な表示モードは、図9(a)〜(d)に示した表示モードM0〜M3としたが、これに限られるものではなく、様々な表示モードの設定が可能であることは勿論である。
(B)前述の実施形態では、表示モードの切り替えに対応した遮光手段保持部11の回転制御すなわち遮光パターン駆動制御は、制御端末40からの遮光パターン制御信号によって自動的に行う例について説明したが、ユーザが手動でスイッチ(押しボタンスイッチなど)などを操作することによって、遮光手段保持部11を回転制御させるようにしてもよい。
(C)前述の実施形態においては、遮光手段保持部11はモータ13の回転軸13aに直結されている例で説明した、遮光手段保持部11とモータ13の回転軸13aとの間に歯車機構(図示せず)を介在させるようにしてもよい。
(D)前述の実施形態では、1台のエッジブレンディング装置について1枚の遮光手段保持部を設けるようにしたが、複数枚の遮光手段保持部(図示せず)を組み合わせて動作させることも可能である。例えば、ある1台のプロジェクタの投写光の左右側辺縁部に生じる重複領域に対応する遮光パターンの形成が可能な遮光手段保持部と、プロジェクタの投写光の上下側辺縁部に生じる重複領域に対応する遮光パターンの形成が可能な遮光手段保持部との計2枚を組み合わせて用いるようにしてもよい。
(E)前述の実施形態では、背面投写型のマルチプロジェクションシステムとしたが、前面投写型のマルチプロジェクションシステムにも適用できることは勿論であり、また、使用するプロジェクタの台数も任意である。
(F)前述の実施形態では、エッジブレンディング装置10は、遮光手段保持部11を円盤状としたが、図12に示すような遮光手段保持部11を有するエッジブレンディング装置であってもよい。
図12はエッジブレンディング装置10の変形例を概略的に示す図である。なお、図12では遮光パターン駆動制御部12(モータ13、モータ制御部14)、初期位置検出用センサ15、構成部品取付台16などの図示は省略されている。
図12(a),(b)に示す遮光手段保持部11は、この例では4つの遮光パターン形成部P0〜P3が、回転軸11cにそれぞれ90度の角度をなすように取り付けられたものである。なお、遮光パターン形成部P0〜P3は、図12の例では四角形の枠体とその枠体で囲まれる開口部とでなり、回転軸11cをモータ13(図12では図示せず)により所定角度(この例では90度)ずつ回転させることにより、各枠体で囲まれる開口部がプロジェクタ(プロジェクタPJ11とする)の投写レンズLに対向する位置となる。
そして、各遮光パターン形成部P0〜P3に図3で示したような遮光板20を取り付けることによって、図10または図11で説明したような遮光パターンを形成することができる。なお、遮光板20は、その長手方向両辺縁部を枠体に前述の実施形態で例に挙げたような何らかの取付手段によって取付可能となっているものとする。
図12(a)、(b)の例では、回転軸11cに4つの遮光パターン形成部P0〜P3が設けられているので、4種類の表示モードに対応する遮光パターンを形成することができる。なお、遮光パターン形成部は5個以上設けることも可能である。
また、図12(c)はプーリ60などによって移動するベルト61に複数(6個としている)の遮光パターン形成部P0〜P5が取り付けられている。そして、ベルト61の移動によって、各遮光パターン形成部P0〜P5の開口部を順次、プロジェクタPJ11の投写レンズLに対向させることができる。
(G)前述の実施形態では、1台のプロジェクタに1台のエッジブレンディング装置10を対応させて設けた例を示したが、図13に示すように、1台のエッジブレンディング装置10の遮光手段保持部11を複数のプロジェクタ(図13の例では上下に配置された2台のプロジェクタPJ11,PJ12とする)に用いることも可能である。
図13に示す例では、1台のエッジブレンディング装置10の遮光手段保持部11には、4つの遮光パターン形成部P0,P1,P3,P4が設けられ、これら4つの遮光パターン形成部部P0,P1,P3,P4のうちの遮光パターン形成部P0とP3、遮光パターン形成部P1とP4が上下に配置された2台のプロジェクタPJ11,PJ12のそれぞれの投写レンズLに同時に対向するようになっている。
(H)また、遮光手段保持部11全体を遊星歯車機構とすることも可能である。すなわち、モータ13の回転軸13aに太陽歯車を接続し、遮光パターン形成部P0〜P4を遊星歯車とするといった構造としても本発明を実現することができる。
(I)前述の実施形態では、遮光手段保持部11の遮光パターン形成部P0〜P4は、プロジェクタの投写レンズLに対向するような位置となっているが、例えば、レンズシフト機構や表面反射鏡などを用いる場合には、必ずしも、遮光パターン形成部P0〜P4がプロジェクタの投写レンズLに対向する位置である必要はない。
図14は遮光パターン形成部P0〜P4がプロジェクタの投写レンズLに対向する位置ではなくてもよい例を示す図である。図14(a)はレンズシフト機構を用いてプロジェクタ(プロジェクタPJ11とする)からの投写光を斜め上方にシフトさせて図示しないスクリーンに投写する場合、図14(b)は2つの表面反射鏡M1,M2を用いて、これら2つの表面反射鏡M1,M2でプロジェクタPJ1からの投写光を反射させて図示しないスクリーンに投写する場合である。これらの場合はいずれも、遮光手段保持部11の遮光パターン形成部(遮光パターン形成部P0とする)が、プロジェクタPJ11の投写レンズLに対向するような位置である必要はなく、図14(a),(b)に示すように、プロジェクタPJ11の投写光に遮光パターン形成部P0が対応するような位置となればよい。
(J)前述の実施形態では、遮光パターン形成部P0〜P4に着脱自在な遮光板20を取り付けることによって、所望とする遮光パターンの形成を行うようにしたが、表示可能な複数の表示モードが固定であって、それぞれのプロジェクタに対するエッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0〜P4に形成される遮光パターンを変更する必要のないマルチプロジェクションシステムにおいては、エッジブレンディング装置10の遮光パターン形成部P0〜P4に形成されるそれぞれの遮光パターンは固定とすることができるので、遮光板20を別体で用意することなく、遮光パターン形成部P0〜P4そのものを所定の遮光パターンが得られるような形状とすることも可能である。
(K)前述の実施形態では、投写部として、プロジェクタを用いるものとして説明したが、特にこれに限るものでないことは勿論である。例えば、スライドプロジェクタやスポットライトあるいはサーチライトなど、光源を有し所定の画面領域を有する光をスクリーンに投写するものであれば何でも良い。
本発明の実施形態に係るエッジブレンディング装置の構成を示す図。 図1を遮光手段保持部側から見た正面図。 遮光パターン形成部に取り付けられる遮光板の一例を示す図。 図3(a)に示す遮光板を遮光パターン形成部に取り付けた例を示す図。 実施形態に係るマルチプロジェクションシステムの構成を示す図。 実施形態に係るマルチプロジェクションシステムに用いられる複数のプロジェクタの配列を示す図。 実施形態に係るマルチプロジェクションシステムの構成を示すブロック図。 各エッジブレンディング装置の制御系を説明する図。 実施形態に係るマルチプロジェクションシステムにおいて用意された表示モードの一例を示す図。 図9(a)〜(d)に示した4種類の表示モードにおけるプロジェクタの投写光に対して必要な遮光パターンを示す図。 図10で示した遮光パターン以外の遮光パターンの例を示す図。 エッジブレンディング装置の変形例を概略的に示す図。 1台のエッジブレンディング装置の遮光手段保持部を複数のプロジェクタに用いる例を示す図。 遮光パターン形成部P0〜P4がプロジェクタの投写レンズに対向する位置ではなくてもよい例を示す図。 光学方式によるエッジブレンディング技術として遮光板を用いた例を概略的に説明する図。 遮光板を設けない場合の重複領域における輝度レベルと遮光板を設けた場合の重複領域における輝度レベルを示す図。 遮光装置として用いる遮光手段保持部の一例を示す図。 遮光装置を用いたマルチプロジェクションシステムの表示例を示す図。
符号の説明
10…エッジブレンディング装置、11…遮光手段保持部、12…遮光パターン駆動制御部、13…モータ、14…モータ制御部、15…初期位置検出用センサ、20…遮光板、30…映像信号生成装置、31…映像ソース部、32…映像信号処理部、40…制御端末、PJ11〜PJ73…プロジェクタ、P0〜P4…遮光パターン形成部、L…投写レンズ。

Claims (6)

  1. 複数の投写部と、
    前記複数の投写部の各投写部にそれぞれ対応して設けられ、スクリーンに投写される当該投写部からの投写光が重なり合う重複領域において投写画面の輝度の増大を抑制する複数のエッジブレンディング装置と、
    からなるマルチプロジェクションシステムであって、
    前記エッジブレンディング装置の各々は、
    前記複数の投写部のうち投写を行うべき投写部の組み合わせを示す複数の表示モードに対応した前記重複領域を形成する投写光に応じた遮光パターンが形成された複数の遮光パターン形成部を有する遮光手段保持部と、
    前記複数の遮光パターン形成部のうち設定された表示モードに対応した遮光パターンが形成された遮光パターン形成部を投写部に対応する位置になるように前記遮光手段保持部を駆動制御する遮光パターン駆動制御部と、
    を有することを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  2. 請求項1に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記エッジブレンディング装置の制御を可能とする制御端末をさらに有し、前記制御端
    末は、前記表示モードの設定がなされたとき、当該表示モードの設定を指示する制御信号
    を前記エッジブレンディング装置に送信することを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  3. 請求項に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記制御端末と前記エッジブレンディング装置とはネットワークによって接続されることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記遮光手段保持部は、盤面に形成された少なくとも1つの開口部を遮光パターン形成部として有する盤状部材を備え、当該盤状部材は、前記遮光パターン駆動制御部によって移動可能に構成されていることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  5. 請求項4に記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記遮光手段保持部は、1つの回動中心を有した円盤状部材でなり、前記投写部からの投写光を通過可能な複数の開口部を、前記回動中心から等距離であって所定間隔を有するように形成することによって、前記遮光パターン形成部が設けられることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステムにおいて、
    前記投写部と前記エッジブレンディング装置とは、それぞれ縦方向と横方向とに複数配置されていることを特徴とするマルチプロジェクションシステム。
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