JP5477185B2 - マルチプロジェクションシステム、プロジェクター、及び、画像投射制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数のカラーモードで投射可能なプロジェクターを複数用いたマルチプロジェクションシステムにおいて、カラーモードを切り替えても、違和感の無い高品位な画像を投射できるようにすることを目的とする。
本発明によれば、マルチプロジェクションシステムにおいて、プロジェクターのカラーモードの変更に伴って減光する範囲を調整することにより、カラーモードに対応して、投射画像が形成する重畳領域の輝度や色調を調整できる。これにより、どのカラーモードでも重畳領域が目立たないように投射を行い、カラーモードの切り替えを行っても違和感の無い高品位の画像を投射できる。
本発明によれば、カラーモード制御装置から指示を送信することで、複数のプロジェクターを一斉に同一のカラーモードに変更させることができる。これにより、各プロジェクターのカラーモードが揃わずに違和感を生む事態を防止し、カラーモードの切り替えを行っても違和感の無い高品位な画像を投射できる。
本発明によれば、カラーモード制御装置によって複数のプロジェクターを一斉に同一のカラーモードに変更させ、さらに、減光情報制御装置が各プロジェクターに送信する情報に基づいて各プロジェクターの減光状態を速やかに調整させることができる。これにより、複数のプロジェクターを一斉に同一のカラーモードに変更させ、かつ、速やかにカラーモードに合わせて減光する範囲の調整を行える。また、カラーモードに対応した減光状態を減光情報制御装置で一元的に管理することができるという利点がある。
本発明によれば、各プロジェクターがカラーモードに対応して減光する範囲を記憶しており、カラーモードの切り替え時に、プロジェクターが、切り替え後のカラーモードに対応して減光する範囲を調整する。このため、減光する範囲にかかるデータを管理する装置を必要とせず、カラーモードの変更に合わせて速やかに減光状態を調整できる。
本発明によれば、投射画像を外周から所定位置まで遮光する遮光装置と、この遮光装置の遮光位置を調整する遮光制御装置とによって、投射画像の外周を確実に減光することができ、プロジェクターのカラーモードに対応して、投射画像が形成する重畳領域の輝度や色調を調整できる。
本発明によれば、矩形の投射画像を辺ごとに遮光板によって遮光し、各辺に対応する遮光板を独立して調整できる。これにより、プロジェクターを上下左右に並べて配置した場合に各プロジェクターの遮光位置を自在に調整し、高品位で画像を投射できる。
本発明によれば、他のプロジェクターの投射画像と重畳領域を形成するように画像を投射する場合に、投射画像を減光して重畳領域の輝度や色調を調整し、この重畳領域を目立たないようにすることができる。そして、カラーモードを切り替える場合には、カラーモードに合わせて減光する範囲を調整するので、カラーモードを切り替えた場合も重畳領域を目立たないように投射できる。これにより、当該プロジェクターを複数組み合わせることで、重畳領域が目立たないように、高品位な画像を投射できるマルチプロジェクションシステムを実現できる。
本発明によれば、複数のプロジェクターを使用して投射を行う場合に、投射画像の外周から所定範囲を減光して重畳領域を目立たないようにし、プロジェクターのカラーモードの変更に伴って、減光する範囲を調整することにより、カラーモードに対応して減光状態を調整して重畳領域の輝度や色調を調整できる。これにより、どのカラーモードでも重畳領域が目立たないように投射を行い、カラーモードの切り替えを行っても違和感の無い高品位の画像を投射できる。
図1は、本発明を適用した実施形態に係るマルチプロジェクションシステム1の概略構成を示す図である。
この図1に示すマルチプロジェクションシステム1は、複数のプロジェクター2を並べて配置し、これら複数のプロジェクター2による投射画像を組み合わせて、タイリング表示による一つの大画面画像を投射するシステムである。マルチプロジェクションシステム1が備える各プロジェクター2には、投射される画像の画像データをプロジェクター2に出力する画像処理装置10が、画像送信ケーブル41を介して接続される。
画像処理装置10は、マルチプロジェクションシステム1により投射される上記大画面画像の原画像をプロジェクター2の数に対応するブロックに分割し、各プロジェクター2が投射すべきブロック画像データを生成する。そして、画像処理装置10は生成した各ブロック画像データを、そのブロックに対応する位置に配置されたプロジェクター2に対し、画像送信ケーブル41を介して出力する。このため、各々のプロジェクター2は、画像処理装置10から入力される画像データを投射するだけで、マルチプロジェクションシステム1全体としてタイリングによる画像投射を行える。
この図2には、4台のプロジェクター2を用い、タイリングによってスクリーンSC(投射面)に一つの投射画像100を投射する場合を例示する。この例では、スクリーンSCの左上にプロジェクター2Aが投射し、スクリーンSCの右上にプロジェクター2Bが、左下にプロジェクター2Cが、右下にプロジェクター2Dが投射する。ここで、タイリングによる境界がスクリーンSCで目立たないように、各プロジェクター2A,2B,2C,2Dが投射する投射画像は少しずつ重ね合わされる。すなわち、プロジェクター2Aが投射する投射画像101と、その右隣にプロジェクター2Bが投射する投射画像102とは、図中に示すように互いの縁が重ね合わされ、重畳領域111が形成されている。同様に、プロジェクター2Cが投射する投射画像103と、プロジェクター2Cの右隣のプロジェクター2Dによる投射画像104とは重畳領域112を形成するよう重ねられる。さらに、投射画像は上下方向にも重ね合わされ、重畳領域113、114が形成される。
画像処理装置10は、投射画像100を4台のプロジェクター2A,2B,2C,2Dで投射するため、投射画像100を4つのブロックに分割する。ここで、重畳領域111〜114が形成されることを加味し、投射画像100の4分の1よりも大きい範囲が、各々のプロジェクター2A,2B,2C,2Dに割り当られる。そして、画像処理装置10は、各プロジェクター2A,2B,2C,2Dの割り当て分のブロック画像データを、画像送信ケーブル41を介して各プロジェクター2A,2B,2C,2Dに出力する。
図3(A)に示すように、遮光装置3が備える4枚の矩形の遮光板31は、投射光学系25を完全に遮らない位置まで後退し、投射画像を全く遮らない状態とすることもできる。また、図3(B)に示すように1枚の遮光板31のみを独立して駆動し、この遮光板31の遮光位置を投射光学系25の中央に設定することで、投射画像の一辺のみを中央付近まで遮光することもできる。また、遮光板31の移動量を大きくして、例えば図3(C)に示すように、投射光学系25を完全に覆ってしまうような状態とすることも可能である。
このように、プロジェクター2は、遮光部30によって遮光板31を投射光学系25を遮るように移動させることで、投射光学系25から投射される光の一部を遮って、投射画像の周縁部を遮光する。これにより、各プロジェクター2の投射画像の周縁の光量を減らして、図2に示した重畳領域111〜114の輝度を他の部分と同程度に抑え、タイリングの境界を目立たなくすることができる。
図2に示したように、複数のプロジェクター2を並べた場合、投射画像101〜104と、重畳領域111〜114との位置関係は、投射画像101〜104ごとに異なっている。すなわち、プロジェクター2Aが投射する投射画像101は右端と下端が重畳領域となっており、プロジェクター2Dが投射する投射画像104は左端と上端が重畳領域となっている。このため、タイリングの境界を目立たなくするために好適な遮光位置は、プロジェクター2ごとに異なっており、一つのプロジェクター2においても遮光板31の辺ごとに異なっている。従って、プロジェクター2は、マルチプロジェクションシステム1が有するプロジェクター2群の中における自己の位置に応じた遮光位置を調整し、遮光装置3は、4枚の遮光板31を独立して遮光位置を調整する。
ネットワーク5は、有線又は無線通信回線により構成されるLAN(Local Area Network)等の双方向通信可能なネットワークであり、各プロジェクター2とともに、カラーモード制御サーバー6及びコントロールサーバー7が接続されている。
コントロールサーバー7(減光情報制御装置)は、カラーモード制御サーバー6により各プロジェクター2にカラーモードの切り替えを指示する制御情報が送信された場合に、プロジェクター2が切り替え後のカラーモードに対応して、遮光装置3を調整するための制御情報を送信する。上記のように遮光位置はプロジェクター2ごと、及び遮光板31ごとに異なるので、コントロールサーバー7は、個々のプロジェクター2に対して、そのプロジェクター2の最適な遮光位置を示す制御情報を送信し、この制御情報には当該プロジェクター2が有する各遮光装置3の遮光位置を個別に指定する情報を含んでいる。
そこで、本実施形態のマルチプロジェクションシステム1では、コントロールサーバー7から各プロジェクター2へ制御情報を送信することによって、カラーモードごとに、好適な遮光装置3の遮光位置を設定し、カラーモードが切り替わる場合には遮光位置を変更する。
コントロールサーバー7がプロジェクター2へ送信する制御情報は、遮光板31の絶対的な位置を指定する絶対位置指定情報であっても、現在の遮光板31の位置を基準とした相対的な移動量を示す相対位置指定情報のどちらであってもよい。
一例として、通常モードで投射中のマルチプロジェクションシステム1において、カラーモードをシアターモードに変更する場合について説明する。絶対位置指定情報を用いる場合、コントロールサーバー7は、変更後のカラーモードであるシアターモードの遮光板31の位置を指定する制御情報を送信し、プロジェクター2の遮光部30は、受信した制御情報が示す位置まで遮光板31を移動させる。一方、相対位置指定情報を用いる場合、コントロールサーバー7は、変更前の通常モードの遮光位置と変更後のシアターモードにおける遮光位置とを比較し、その差分を示す制御情報をプロジェクター2へ送信する。遮光部30は、現在の遮光板31の遮光位置を基準として、受信した制御情報が示す量だけ、遮光板31を移動させる。絶対位置指定情報を用いる場合には、コントロールサーバー7は変更後のカラーモードに対応する遮光位置のデータを読み出して、そのままプロジェクター2へ送信すればよいのでコントロールサーバー7の処理負荷が軽く、多数のプロジェクター2に対して高速に制御情報を送信できるという利点がある。また、相対位置指定情報を用いる場合、各々のプロジェクター2は、受信した制御情報が示す量だけ、遮光板31を現在位置から移動させればよいので、プロジェクター2における処理負荷が小さくて済み、各々のプロジェクター2が速やかに遮光位置を変更でき、重畳領域がより一層目立ちにくいという利点がある。
画像処理装置10は、プロジェクター2によって投射する投射画像100の画像データを取得する画像取得部11と、各々のプロジェクター2の投射位置が設定された投射位置設定部12と、重畳領域の位置および大きさが設定されたオーバーラップ量設定部13と、各々のプロジェクター2により投射するブロック画像データを生成する分割画像生成部14と、を備える。
画像取得部11は、内蔵する記憶装置に記憶した画像データまたは外部の映像ソース機器から入力される画像データを取得する。マルチプロジェクションシステム1の各プロジェクター2には固有の識別情報が付与されており、投射位置設定部12には、各プロジェクター2の識別情報と、各プロジェクター2の位置関係が設定されている。投射位置設定部12は、この設定状態を示す情報をオーバーラップ量設定部13へ出力する。
オーバーラップ量設定部13には、各プロジェクター2の識別情報と、各プロジェクター2が投射する画像において、隣接するプロジェクター2の投射画像と重複する領域(重畳領域)の位置及びサイズとが対応付けて設定されている。この設定は、外部の装置からオーバーラップ量設定部13に予め入力され、オーバーラップ量設定部13が記憶していてもよいし、投射位置設定部12から入力される情報に基づいてオーバーラップ量設定部13が算出する構成としてもよい。オーバーラップ量設定部13は、投射位置設定部12から入力される情報と、各プロジェクター2が投射する画像における重畳領域の位置及びサイズを示す情報とを、分割画像生成部14に出力する。
光源としてのランプ22は、例えば、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED、レーザー等を用いることができ、リフレクター23の他に、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群(図示略)、偏光板、補助リフレクター(図示略)等を備えたものとしてもよい。また、ランプ22及び光変調装置24の組み合わせによる構成を、レーザー光源とレーザー光を走査する走査機構とによって置き換えてもよい。
光変調装置24は、例えば、RGBの各色に対応した3枚の透過型または反射型の液晶ライトバルブを用いた方式、1枚の液晶ライトバルブとカラーホイールを組み合わせた方式、3枚のデジタルミラーデバイスを用いたDMD方式、1枚のデジタルミラーデバイスとカラーホイールを組み合わせた方式等により構成される。また、投射光学系25(投射装置)は、光変調装置24により変調されたRGB3色の変調光を合成するプリズム26と、プリズム26により合成された投射画像をスクリーンSCで結像させるレンズ27を備えている。プリズム26は光変調装置24の構成に合わせて、1または複数の光学プリズムやミラーを組み合わせて構成される。本実施形態では光変調装置24として3枚の液晶ライトバルブを備え、これら3枚の液晶ライトバルブにより変調された光をプリズム26で合成する構成とする。なお、光変調装置24として1枚のみの液晶ライトバルブまたはDMDを用いる場合には、プリズム26に相当する部材は不要である。
レンズ27は、例えば複数のレンズ群で構成され、フォーカスを調整する駆動機構(図示略)により駆動される。
そして、投射光学系25の周辺には遮光板31が配置され、これら遮光板31を個々に駆動する遮光部30が設けられている。
遮光板31は、投射光学系25の前方に重なるように、投射光学系25の中央に向けて進退可能にスライド移動するよう、図示しないレールにより支持される。遮光部30は、例えば、遮光板31を移動させる駆動機構(図示略)と、この駆動機構を動作させるステッピングモーター(図示略)とを備え、遮光装置駆動部220は、遮光部30が備えるステッピングモーターに対して駆動パルスを出力する。なお、遮光部30がモーターまたはアクチュエーターと、遮光板31の位置を検出するリニアエンコーダーとを備えた構成としてもよく、この場合、遮光装置駆動部220は、遮光部30のモーターまたはアクチュエーターに駆動電流を供給するとともに、リニアエンコーダーにより遮光板31の位置を検出する。
カラーモードを変更する場合、カラーモード制御サーバー6に対して、カラーモードの変更の指示が入力される(ステップS11)。このカラーモードの変更の指示は、オペレーターが直接カラーモード制御サーバー6を操作して入力する方法の他、一つのプロジェクター2に対してカラーモードの変更が指示された場合に、このプロジェクター2がカラーモード制御サーバー6に対してカラーモードの変更の指示を送信する方法、カラーモードの変更の指示を行うための端末装置(図示略)をネットワーク5に接続し、この端末装置の操作に応じてカラーモード制御サーバー6へカラーモードの変更の指示を送信する方法等がある。
プロジェクター2は、カラーモード制御サーバー6から送信された制御情報を受信し(ステップS31)、この制御情報に従ってカラーモードを変更する(ステップS32)。
一方、コントロールサーバー7は、カラーモード制御サーバー6から送信された制御情報を受信し(ステップS21)、受信した制御情報により指示される変更後のカラーモードを特定し、特定したカラーモードに対応する各々のプロジェクター2の遮光位置を決定する(ステップS22)。この決定は、例えば、特定したカラーモードに対応付けて記憶している遮光位置をプロジェクター2ごとに読み出すことで行われる。コントロールサーバー7は、各々のプロジェクター2に対して遮光位置の調整を指示する制御情報を送信し(ステップS23)、プロジェクター2は、この制御情報を受信して(ステップS33)、受信した制御情報に従い遮光部30を駆動して遮光板31の遮光位置を調整する(ステップS34)。
図6は、変形例におけるプロジェクター2の動作を示すフローチャートである。
この変形例では、上記のマルチプロジェクションシステム1において、コントロールサーバー7が記憶していたカラーモードごとの遮光位置を、個々のプロジェクター2が記憶している。各々のプロジェクター2には、全てのプロジェクター2の中における当該プロジェクター2の配置位置と、この位置に対応するカラーモードごとの遮光位置とが、予め設定され、この設定値を制御装置21が記憶している。
プロジェクター2は、スクリーンSCへの投射を開始し(ステップS41)、カラーモード制御サーバー6からカラーモードの変更を指示する制御情報を受信するまで待機する(ステップS42)。カラーモードの変更を指示する制御情報を受信した場合(ステップS42;Yes)、プロジェクター2は、指示されたカラーモードに対応する遮光位置のデータを制御装置21が記憶しているか否かを判別し(ステップS43)、遮光位置を記憶している場合は、この遮光位置に合わせて遮光部30を駆動し、遮光板31の位置を調整する(ステップS44)。その後、プロジェクター2は、投射を終了するまでの間(ステップS45)、ステップS42に戻って処理を繰り返す。また、変更するカラーモードに対応する遮光位置を記憶していない場合に(ステップS43;No)、遮光板31の位置を、予め設定された初期位置に調整してもよい(ステップS46)。
また、上記実施形態及び変形例では、減光装置の構成例として、4枚の遮光板31を投射光学系25に向けて移動させる遮光装置3を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、光変調装置24が液晶ライトバルブで構成される場合に、遮光板31のような板状部材に代えて、液晶ライトバルブにおいて投射画像の周縁を減光することで、光変調装置24を減光装置として用いてもよい。
すなわち、光変調装置24の周縁部分において階調値を下げて、投射画像の外周部を減光することにより、マルチプロジェクションシステム1の重畳領域の輝度を調整して、プロジェクター2のカラーモードが変更された場合も重畳領域が目立たないようにすることができる。この場合、光変調装置24の外周において、輝度だけでなく色調を調整すれば、重畳領域の輝度及び色調を調整して、より一層、重畳領域を目立たなくすることができる。この構成では、制御部211は、出力信号変換部216を制御して光変調装置24における階調値や輝度を調整する。この構成によれば、遮光板31のようなハードウェアを用いることなく、遮光板31を進出させた場合と同様に投射光学系25が投射する投射画像の外周部を減光し、重畳領域における輝度や色調を調整し、高品位な画像を投射できる。
また、マルチプロジェクションシステム1は、スクリーンSCの正面側にプロジェクター2を配置して、スクリーンSCからの反射光をスクリーンSCの正面で観察する構成であってもよく、プロジェクター2をスクリーンSCの背面側に配置して、スクリーンSCからの透過光をスクリーンSCの正面で観察する構成であってもよい。さらに、マルチプロジェクションシステム1が備えるプロジェクター2の数は任意であり、カラーモード制御サーバー6とコントロールサーバー7とを一つのコンピューターで構成しても良く、その他の細部構成についても任意に変更可能である。
Claims (8)
- 複数のプロジェクターを備え、隣接するプロジェクターから投射される投射画像が重畳領域を形成するように、前記複数のプロジェクターから前記投射画像を投射するマルチプロジェクションシステムであって、
各々の前記プロジェクターは、
光源が発した光束を変調する変調装置と、
前記変調装置によって変調された光を投射する投射装置と、
前記投射装置によって投射された前記投射画像の外周から所定位置までの範囲を減光する減光装置と、
当該プロジェクターのカラーモードを切り替えるカラーモード切り替え部と、
当該プロジェクターのカラーモードの変更に伴って、前記減光装置により減光する範囲を調整する減光制御装置と、を備えること
を特徴とするマルチプロジェクションシステム。 - 全ての前記プロジェクターに対して同一のカラーモードへの切り替えの指示を送信するカラーモード制御装置を備え、
前記カラーモード切り替え部は、前記カラーモード制御装置から送信された指示に従って当該プロジェクターのカラーモードを切り替えることを特徴とする請求項1記載のマルチプロジェクションシステム。 - 各々の前記プロジェクターに対して切り替え後のカラーモードに対応する減光状態を指定する情報を送信する減光情報制御装置を備え、
前記プロジェクターは、前記カラーモード制御装置から送信された指示に従って当該プロジェクターのカラーモードを切り替え、さらに、前記減光情報制御装置から送信された情報に従って前記減光装置により減光する範囲を調整することを特徴とする請求項2記載のマルチプロジェクションシステム。 - 前記プロジェクターは、予め各カラーモードに対応して減光する範囲を記憶し、当該プロジェクターのカラーモードを切り替えた場合に、前記減光制御装置によって、前記減光装置により減光する範囲を切り替え後のカラーモードに対応する範囲に調整することを特徴とする請求項1または2記載のマルチプロジェクションシステム。
- 前記減光装置は、前記投射装置によって投射された前記投射画像の外周から前記投射画像内の遮光位置までの範囲を遮光する遮光装置であり、
前記減光制御装置は前記遮光装置の遮光位置を調整する遮光制御装置で構成されること、
を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のマルチプロジェクションシステム。 - 前記遮光装置は、前記投射装置によって投射された矩形の前記投射画像の辺ごとに、前記投射画像の外側から前記投射画像内に進退可能な遮光板を備え、前記遮光板の先端位置を矩形の前記投射画像の辺ごとに独立して調整することを特徴とする請求項5記載のマルチプロジェクションシステム。
- プロジェクターであって、
光源が発した光束を変調する変調装置と、
前記変調装置によって変調された光を投射する投射装置と、
前記投射装置によって投射された投射画像の外周から所定位置までの範囲を減光する減光装置と、
当該プロジェクターのカラーモードを切り替えるカラーモード切り替え部と、
当該プロジェクターのカラーモードの変更に伴って、前記減光装置により減光する範囲を調整する減光制御装置と、
を備えることを特徴とするプロジェクター。 - 複数のカラーモードを切り替え可能な複数のプロジェクターを制御して、隣接するプロジェクターから投射される投射画像が重畳領域を形成するように、前記プロジェクターから投射面に投射を行わせる画像投射制御方法であって、
各プロジェクターのカラーモードを切り替え、
各々の前記プロジェクターが投射する前記投射画像の外周から所定位置までの範囲を減光し、この減光する範囲を各プロジェクターのカラーモードに応じて調整すること、
を特徴とする画像投射制御方法。
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