JP5017761B2 - ボールねじ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボール群を循環させる循環タイプのボールねじ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ボールねじ装置では、ねじ軸とナット部材との伸縮動作に関係なく、それらの各ねじ溝内に介装されるボール群の抜け出しを防止するために、ねじ軸のねじ溝とナット部材のねじ溝とで形成するボール通路の両端を連通連結して閉ループとし、ボール群を前記閉ループ内で転動循環させることが考えられている。
【0003】
このようなボール循環には、一般的に、リターンチューブや、循環こまなどと称するボール循環部材が用いられるが、以下では、リターンチューブに比べてコンパクトな循環こまを例に挙げて説明する。
【0004】
循環こまは、一般的に、ねじ溝における1巻きの上流側と下流側とを連通連結させて、前記ねじ溝の下流のボール群をねじ山(ランド部)を乗り越えさせて上流へ戻すものであり、ナット部材に径方向に貫通形成される貫通孔に対して嵌入された状態で接着剤にて固定される。
【0005】
この循環こまの内径側の面には、ねじ溝の1巻きの下流側から上流側へねじ山(ランド部)を乗り越えさせて戻すように蛇行した形状のボール循環溝が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、循環こまという外付け部品を用いる必要があるとともに、循環こま取付用の貫通孔をナット部材に設ける必要があるために、コストが嵩む結果になっている。
【0007】
そこで、ねじ軸のねじ溝の下流と上流とを連通連結して閉ループとするボール循環溝を形成し、ねじ軸のねじ溝の下流に転動してきたボールを内径側に沈み込ませることにより、ナット部材のねじ山を乗り越えさせて上流へ導くボールねじ装置が提案されている。
【0008】
しかし、提案例のボールねじ装置の場合、ねじ軸に形成したボール循環溝の断面形状が、単一半径の半円形状であるため、下記のような問題が生じる恐れがある。
【0009】
すなわち、図12に示すように、内径側に設けたねじ軸3のねじ溝と、外径側に設けたナット部材2のねじ溝21との間にボール4を転動循環自在に介装したボールねじ装置において、ボール4の循環動作時に、ボール4がねじ軸3のねじ溝からボール循環溝33へ移動する際、ボール循環溝33が半円形状であるため、ボール4とボール循環溝33の接触点Pは、ボール循環溝33の底部寄りに位置する。
【0010】
このため、ボール4には外径方向、すなわちボール循環溝33から飛び出す方向に力Fが作用する。その結果、ボール4がねじ軸3のねじ山32に乗り上げ、ねじ軸3とナット部材2の間に詰まってしまい、ボール4の循環移動が円滑に行えなくなる。
【0011】
本発明は、ねじ軸のねじ溝にボール循環溝を形成してボール群を循環させるボールねじ装置において、ボール循環溝へのボールの移動時に、ボールがねじ軸のねじ山に乗り上げて詰まるのを防ぎ、ボールの循環移動が円滑に行えることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のボールねじ装置は、外周面にねじ溝を形成したねじ軸と、前記ねじ軸の外周に同芯状に相対回転可能に設けられ内周面にねじ溝を形成したナット部材と、前記ねじ軸のねじ溝と前記ナット部材のねじ溝の対向面間に転動自在に介装した複数のボールとを備え、前記ナット部材と前記ねじ軸との間で、トルク/推力を推力/トルクに変換するボールねじ装置であって、前記ねじ軸に、その少なくとも1巻きのねじ溝の下流と上流とを連通連結して閉ループとし、当該ねじ溝の下流に転動してきた前記ボールを内径側に沈み込ませることにより前記ナット部材のねじ山を乗り越えさせて上流へ導くボール循環溝を形成し、各ボールを回転可能に保持する保持器リングを、ねじ軸の外周に相対回転可能にかつ軸心方向に位置決めされた状態で取り付け、前記ボール循環溝の断面形状は、円弧状の左右の側壁を溝底部にて尖鋭状態に連接してなるゴシックアーク形状とされているとともに、ボールがねじ溝に位置した状態では、45度の接触角にてボールとねじ溝が接触し、ボールがボール循環溝に移動した際には、ボールとボール循環溝の接触する接触点が45度の接触角の箇所からボール循環溝の入り口寄りに移動する結果、ボールにはボール循環溝内に沈み込む方向に力が作用するように設定していることを特徴とするものである。
【0014】
本発明のボールねじ装置によると、ねじ軸のねじ溝の下流と上流とをボール循環溝にて連通連結して閉ループとしたことにより、当該ねじ溝の下流に転動してきたボールを内径側に沈み込ませることにより、ナット部材のねじ山を乗り越えさせて上流へ導いてボール群を循環させることができる。
【0015】
しかも、ボール循環溝の断面形状をゴシックアーク形状としたので、ボールの循環動作時に、ボールがねじ軸のねじ溝からボール循環溝へ移動する際、ボールとボール循環溝の接触点は、ボール循環溝の入り口寄りに位置する。このため、ボールにはボール循環溝内に沈み込む方向に力が作用し、ボールがねじ軸のねじ山に乗り上げて詰まるのを防止でき、ボールの循環移動が円滑に行える。
【0016】
また、ボールを保持する保持器リングを用いることで、ねじ溝におけるボール個々の干渉が避けられ、ナット部材とねじ軸との相対回転が円滑に保たれる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の詳細について、図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1から図11に本発明の一実施の形態を示す。
【0019】
図1はボールねじ装置の分解斜視図、図2はボールねじ装置の組み立て状態の正面図を示している。
【0020】
また、図3から図5に、それぞれ図2のIII−III断面図、IV−IV断面図、V−V断面図を示す。
【0021】
また、図6および図7に、それぞれ図5のVI−VI断面図、VII−VII断面図を示す。
【0022】
さらに、図8および図9に、ボールねじ装置の部分拡大断面図を示す。
【0023】
図例のボールねじ装置1では、各々金属製のナット部材2と、ねじ軸3と、複数のボール4と、保持器リング5とを備えており、ナット部材2とねじ軸3との対向面間でボール4群を循環させるようになっている。
【0024】
ナット部材2には、その一方軸端から他方軸端まで連続するねじ溝21が形成されており、また、ねじ軸3には、軸心方向途中領域に連続していない2巻きのねじ溝31a,31bが形成されている。これらナット部材2のねじ溝21とねじ軸3のねじ溝31a,31bとは、互いに同じリード角に設定されており、両ねじ溝21,31a,31bの断面形状は、円弧状の左右の側壁を溝底部にて尖鋭状態に連接してなるゴシックアーク形状とされている。
【0025】
ところで、この実施の形態では、ナット部材2とねじ軸3とを最大に引き離した最大伸長状態で軸心方向所定長さの重合領域を確保して、ねじ軸3の前記重合領域の外周面に不連続の約2巻きのねじ溝31a,31bを設けているとともに、当該ねじ溝31a,31b個々の下流と上流とをボール循環溝33,34で個別に連通連結して閉ループとし、この閉ループにした2巻きのねじ溝31a,31b内に配置されるボール4群をそれぞれ独立して転動循環させるようにしている。
【0026】
具体的に、ねじ軸3の軸心方向で隣り合う2巻きのねじ溝31a,31bの間に存在するねじ山(ランド部)32には、2巻きのねじ溝31a,31bを個別に閉ループとするボール循環溝33,34が設けられている。ボール循環溝33,34は、ねじ軸3の軸心方向で隣り合わせに形成されており、かつ、ほぼ同一位相に配置されている。この2つのボール循環溝33,34は、それぞれ、2巻きのねじ溝31a,31bの上流側と下流側とを個別に連通連結するものであり、各ねじ溝31a,31bの下流のボール4群を内径側へ沈みこませてナット部材2のねじ山(ランド部)22を乗り越えさせて上流へ戻すように蛇行した形状になっている。
【0027】
また、図8および図9に示すように、ボール循環溝33,34は、たねじ溝31a,31bと同様、断面形状がゴシックアーク形状に形成されている。
【0028】
保持器リング5は、円筒形状をしており、その円周方向に並設して、軸心方向に延びる複数の長孔形状のボールポケット51が設けられている。また、ボールポケット51の幅寸法は、ボール4の直径より若干大きく形成されており、ボール4がボールポケット51を自由に通過可能となっている。つまり、保持器リング5は、複数のボール4それぞれを円周等間隔に配置して干渉させないようにするものである。また、ボールポケット51は、ナット部材2のねじ溝21の約3ピッチ分の長さに設定されており、それぞれ2つずつボール4が収納される。
【0029】
なお、ナット部材2は、歯車7に対して一体的に結合されている。歯車7は、図示しないモータなどの回転動力源が減速歯車を介して噛合されるとともに、図示しない転がり軸受を介してねじ軸3の中心孔に挿通される図示しない支軸に対して回転自在に支持される。また、ねじ軸3は、図示しないケースなどの固定部分に対して非回転かつ軸心方向不動に取り付けられ、ねじ軸3に対してナット部材2が回転可能かつ軸心方向移動可能に配置される。
【0030】
歯車7は、上半分の断面がほぼ逆向きコ字形の金属製の環体8と、この環体8における外筒部81の外周面に一体成形される樹脂製のギヤ9とで構成されている。この歯車7の環体8における外筒部81の内周面に対してナット部材2が嵌入されており、外筒部81の付け根側の内周面に設けられるセレーション82と、ナット部材2の嵌入方向奥側の外周面に設けられるセレーション23とを嵌合することにより、歯車7とナット部材2とを相対回転不可能に結合するようになっている。そして、歯車7の環体8における内筒部83の内周面に対して、上述した図示しない転がり軸受が装着される。
【0031】
また、保持器リング5は、ねじ軸3に対して軸心方向でほぼ不動に位置決めされた状態で、かつ相対回転可能な状態で取り付けられている。そのために、ねじ溝3の自由端側に縮径部35を、また、保持器リング5の一端に径方向内向きのフランジ52を、それぞれ設け、ねじ軸3の縮径部35に対して保持器リング5のフランジ52を嵌め込み、さらにねじ軸3の縮径部35に設けてある周溝に対して金属製の止め輪10を係合させている。ただし、止め輪10は、ねじ軸3の縮径部35とねじ溝31a,31bの形成面との境にできる段壁面36から離れた位置に取り付けられていて、これら止め輪10と段壁面36との間に対して保持器リング5のフランジ52が軸心方向に若干の遊びを持つ状態で配置されている。これにより、保持器リング5が、ねじ軸3に対して軸心方向ほぼ不動で、相対回転が許容される状態になる。
【0032】
次に、ボールねじ装置1の組み立て手順について説明する。まず、ねじ軸3に対して保持器リング5を取り付けてから、保持器リング5のボールポケット51に対して、それを埋め尽くす状態に所定の粘性を有するグリースを塗布しておいて、ボールポケット51に対して必要数のボール4を入れる。ボール4は、グリースの粘性でもって保持されて抜け出なくなる。このようにしてから、保持器リング5をねじ軸3に対して回さないようにした状態で、ナット部材2に組み込む。
【0033】
次に、上述したボールねじ装置1の動作を説明する。まず、図示しないモータを駆動することにより歯車7およびナット部材2を回転させると、このナット部材2自身が回転しながらねじ軸3によってガイドされてその軸心方向一方へ向けて直線的に移動する。また、上記モータを前記と逆回転方向に駆動すると、ナット部材2が前述と逆向きに回転しながら軸心方向他方へ向けて移動する。このようにして、ナット部材2がねじ軸3に対して伸縮動作する。
【0034】
このように、ナット部材2をねじ軸3に対して軸心方向に往復移動させることにより、ナット部材2とねじ軸3とが軸心方向で重合する範囲が大小変化するが、ねじ軸3においてボール循環溝33,34により個別に閉ループとしたねじ軸3の2巻きのねじ溝31a,31b内で、それぞれボール群4が転動循環することにより、ナット部材2の螺旋運動が円滑にガイドされるとともに、ナット部材2が所定の移動ストローク範囲を往復移動する過程において、ボール4が抜け出す現象を確実に防止できるようになる。
【0035】
また、図10に示すように、ボール4がねじ軸3のねじ溝31に位置した状態では、45度の接触角にて、ボール4とねじ溝31が接触する。そして、図11に示すように、ボール4がボール循環溝33,34に移動した際には、ボール4とボール循環溝33,34の接触点Pは、図10に示す45度の接触角から、徐々にボール循環溝33,34の入り口寄りに移動し、その結果、ボール4にはボール循環溝33,34内に沈み込む方向に力Fが作用する。
【0036】
このように構成されたボールねじ装置によると、ねじ軸3のねじ溝31a,31bの下流と上流とをボール循環溝33,34にて連通連結して閉ループとしたことにより、当該ねじ溝31a,31bの下流に転動してきたボール4を内径側に沈み込ませることにより、ナット部材2のねじ山22を乗り越えさせて上流へ導いてボール群4を循環させることができる。
【0037】
しかも、ボール循環溝33,34の断面形状をゴシックアーク形状としたので、ボール4の循環動作時に、ボール4がねじ軸3のねじ溝31a,31bからボール循環溝33,34へ移動する際、ボール4とボール循環溝33,34の接触点Pは、ボール循環溝33,34の入り口寄りに位置する。このため、ボール4にはボール循環溝33,34内に沈み込む方向に力Fが作用し、ボール4がねじ軸3のねじ山32に乗り上げて詰まるのを防ぎ、ボール4の循環移動が円滑に行える。
【0038】
また、ボール4を保持する保持器リング5を用いることで、ねじ溝21,31a,31bにおけるボール4の個々の干渉が避けられ、ナット部材2とねじ軸3との相対回転が円滑に保たれる。
【0039】
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、いろいろな応用や変形が考えられる。
【0040】
例えば、上記ボールねじ装置のように、ねじ軸3のねじ溝31a,31bが2本のものに限らない。1本でもよいが、バランスを考えると複数本が好ましく、3本以上形成したものであってもよい。しかも、各ねじ溝31a,31bの上流側と下流側とを個別に連通連結するボール循環溝33,34は、上記ボールねじ装置のように、軸心方向で隣り合わせに形成されているものに限らず、周方向に位相をずらして形成してもよい。
【0041】
また、上記ボールねじ装置については、ナット部材2またはねじ軸3の一方を回転させることで他方を軸心方向に移動させる使用形態、あるいはナット部材2またはねじ軸3の一方を軸心方向に移動させることで他方を回転させる使用形態にすることができる。なお、前者の使用形態については、トルクを推力に変換する正効率と言い、後者の使用形態については、推力をトルクに変換する逆効率と言う。
【0042】
【発明の効果】
本発明によると、ねじ軸のねじ溝にボール循環溝を形成してボール群を循環させるボールねじ装置において、ボール循環溝へのボールの移動時に、ボールがねじ軸のねじ山に乗り上げて詰まるのを防ぎ、ボールの循環移動が円滑に行えるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるボールねじ装置の分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態におけるボールねじ装置の正面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】図2のV−V断面図である。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】図5のVII−VII断面図である。
【図8】図7のVIII部分の拡大図である。
【図9】図4のIX部分の拡大図である。
【図10】本発明の一実施の形態におけるねじ軸のねじ溝に位置したボールの動作を示す断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態におけるボール循環溝に位置したボールの動作を示す断面図である。
【図12】提案例におけるボール循環溝に位置したボールの動作を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ボールねじ装置
2 ナット部材
21 ナット部材のねじ溝
22 ナット部材のねじ山
24 面取り部
3 ねじ軸
31a,31b ねじ軸のねじ溝
32 ねじ軸のねじ山
33,34 ねじ軸のボール循環溝
4 ボール
5 保持器リング
51 ボールポケット
Claims (1)
- 外周面にねじ溝を形成したねじ軸と、前記ねじ軸の外周に同芯状に相対回転可能に設けられ内周面にねじ溝を形成したナット部材と、前記ねじ軸のねじ溝と前記ナット部材のねじ溝の対向面間に転動自在に介装した複数のボールとを備え、
前記ナット部材と前記ねじ軸との間で、トルク/推力を推力/トルクに変換するボールねじ装置であって、
前記ねじ軸に、その少なくとも1巻きのねじ溝の下流と上流とを連通連結して閉ループとし、当該ねじ溝の下流に転動してきた前記ボールを内径側に沈み込ませることにより前記ナット部材のねじ山を乗り越えさせて上流へ導くボール循環溝を形成し、
各ボールを回転可能に保持する保持器リングを、ねじ軸の外周に相対回転可能にかつ軸心方向に位置決めされた状態で取り付け、
前記ボール循環溝の断面形状は、円弧状の左右の側壁を溝底部にて尖鋭状態に連接してなるゴシックアーク形状とされているとともに、
ボールがねじ溝に位置した状態では、45度の接触角にてボールとねじ溝が接触し、ボールがボール循環溝に移動した際には、ボールとボール循環溝の接触する接触点が45度の接触角の箇所からボール循環溝の入り口寄りに移動する結果、ボールにはボール循環溝内に沈み込む方向に力が作用するように設定していることを特徴とするボールねじ装置。
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