JP5011056B2 - 渦流検査プローブ及び渦流検査装置 - Google Patents

渦流検査プローブ及び渦流検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、被検体の渦流検査に係り、特に、被検体に存在する欠陥などの検出に好適な渦流検査プローブ及び渦流検査装置に関する。
非破壊検査方法の一つである渦流検査方法は、励磁コイル及び検出センサを有する渦流検査プローブを導電性の被検体に近づけさせ、励磁コイルによって被検体に渦電流を誘起し、被検体に誘起した渦電流の乱れ(若しくはそれに伴う磁束密度の乱れ)を検出センサで検出して、被検体に存在する欠陥(き裂など)、板厚変化、構造不連続部などの異常部位を検出する。この渦流検査方法は、被検体の表面側(言い換えれば、渦流検査プローブの配置側)での感度が良いものの、表皮効果により板厚方向に渦電流が減少するため、厚板の裏面側の検査には不向きであり、従来、例えば厚板の表層部の検査や薄板の検査に適用されていた。
そこで、例えば厚板の裏面側(内部及び裏面)の検査に適用することを目的として、軸方向が被検体の検査面に対しほぼ垂直となるようにかつ互いに径方向に離間して対称的に配置された2つの励磁コイルと、これら2つの励磁コイルの間に配置された検出センサ(検出コイル)とを備えた渦流検査プローブが提唱されている(例えば、特許文献1参照)。この渦流検査プローブでは、2つの励磁コイルに互いに逆向きの電流を流し、これら励磁コイルの間の領域において誘起した渦電流を重ね合わせて、強力な渦電流を発生させるようになっている。また、例えば被検体の板厚に応じて2つの励磁コイルの間隔が最適値となるように、2つの励磁コイルの間隔を調整する距離調整機構を設けた構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3796570号公報 特開2005−43154号公報
しかしながら、上記従来技術には以下のような課題が存在する。
すなわち、上記渦流検査プローブの検出センサは、明確に記載されていないものの、2つの励磁コイルの間の対称軸上に配置されている。そして、例えば2つの励磁コイルの配置方向に対し平行方向に延在する欠陥(き裂など)を検査する場合、欠陥の深さ位置によっては、欠陥の端部を検出できるものの端部以外の中央部を検出できないことがある。このような場合、検出結果が連続的な欠陥の端部に相当するのかそれとも欠陥単体に相当するのか不明であり、たとえ連続的な欠陥の端部に相当すると判断できても、いずれの端部の組み合わせでどのように連続的に形成されているか不明である。したがって、欠陥などの性状を的確に把握することが困難であった。
本発明は、欠陥などの性状を的確に把握することができる渦流検査プローブ及び渦流検査装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、軸方向が被検体の検査面に対しほぼ垂直となるようにかつ互いに径方向に離間して対称的に配置された対の励磁コイルと、前記対の励磁コイルの間に配置され、前記励磁コイルによって前記被検体に誘起された渦電流の変化を検出する1つのみの検出センサとを有する渦流検査プローブにおいて、前記1つのみの検出センサは、前記対の励磁コイルの間の対称軸より位置をずらして配置する。
好ましくは、前記1つのみの検出センサは、前記対の励磁コイルの径方向中心位置を結ぶ中心軸より位置をずらして配置する。
また、上記目的を達成するために、本発明は、軸方向が被検体の検査面に対しほぼ垂直となるようにかつ互いに径方向に離間して対称的に配置された対の励磁コイルと、前記対の励磁コイルの間に配置され、前記励磁コイルによって前記被検体に誘起された渦電流の変化を検出する第1及び第2の検出センサとを有する渦流検査プローブにおいて、前記第1の検出センサは、前記対の励磁コイルの間の対称軸より位置をずらしかつ前記対の励磁コイルの径方向中心位置を結ぶ中心軸より位置をずらして配置し、前記第2の検出センサは、前記対称軸と前記中心軸とが交わる位置に配置する。
本発明によれば、欠陥などの性状を的確に把握することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による渦流検査装置の構成を表す概略図であり、図2は、渦流検査プローブの構造を表す平面図である。なお、図1において、渦流検査プローブは、図2中断面A−Aによる側断面図で示している。
これら図1及び図2において、本実施形態の渦流検査装置は、励磁コイル1A,1B及び検出センサ2を有する渦流検査プローブ3を被検体4に近づけさせ、励磁コイル1A,1Bによって被検体4に渦電流を誘起し、被検体4に誘起した渦電流の変化(若しくはそれに伴う磁束密度の変化)を検出センサ2で検出して被検体4の性状(例えば欠陥の有無など)を評価するものである。この渦流検査装置のひとつは、渦流検査プローブ3の位置を制御する走査機構(図示せず)と、励磁コイル1A,1Bに励磁信号を印加する発信器5と、検出センサ2からの検出信号を増幅する検出信号増幅部6と、この検出信号増幅部6で増幅された検出信号を予め設定された時間間隔でサンプリングする検出信号採取部7と、この検出信号採取部7から入力された検出信号に対し走査機構からの渦流検査プローブ3の位置信号(言い換えれば、検出センサ2の位置信号)を1対1で関連付けた検出データを作成するとともに、その検出データに基づいた画像を作成し、作成した検出データ及び画像をモニタ8に表示させる表示処理部9とを備えている。
他の渦流検査装置は、渦流プローブ3の移動時間を出力する手段(図示せず)と、励磁コイル1A,1Bに励磁信号を印加する発信器5と、検出センサ2からの検出信号を増幅する検出信号増幅部6と、この検出信号増幅部6で増幅された検出信号を予め設定された時間間隔でサンプリングする検出信号採取部7と、この検出信号採取部7から入力された検出信号に対し走査開始からの渦流検査プローブ3の移動時間(言い換えれば、検出センサ2の移動時間)を1対1で関連付けた検出データを作成するとともに、その検出データに基づいた画像を作成し、作成した検出データ及び画像をモニタ8に表示させる表示処理部9とを備えている。
渦流検査プローブ3の励磁コイル1A,1Bは、軸方向が被検体4の検査面に対しほぼ垂直となるようにかつ互いに径方向に離間して対称的に配置されている。そして、励磁コイル1A,1Bは互いに逆向きの電流が流されて、励磁コイル1A,1Bの間の領域(言い換えれば、検出センサ2が配置された領域)において誘起した渦電流を重ね合わせるようになっている。
ここで本実施形態の大きな特徴として、検出センサ2は、励磁コイル1A,1Bの径方向中心位置を結ぶ中心軸O上で、励磁コイル1A,1Bの間の対称軸Pより意図的にずらした位置に(言い換えれば、±0.2mm程度や励磁コイル1A,1Bの間隔の1%程度の誤差範囲より大きくずらした位置が中心位置となるように)配置されている。なお、検出センサ2としては、検出コイル、磁気測定素子を利用した例えばホール素子やフラックゲート素子、巨大磁気抵抗効果を用いたGMR素子、MI効果を利用した素子等を用いることが可能である。
本実施形態の渦流検査装置の動作を図3を用いて説明する。まず、発信器5からの励磁信号を渦流検査プローブ3の励磁コイル1A,1Bに印加するとともに(ステップ101)、渦流検査プローブ3を被検体4の健全部に配置し、検出センサ2からの検出信号(検出値)がゼロとなるようにバランス調整する(ステップ102)。そして、渦流検査プローブ3を被検体4の検査開始位置に配置し(ステップ103)、その後、渦流検査プローブ3を被検体4の検査面上で走査して、検出センサ2で被検体4に誘起した渦電流の変化を検出する(ステップ104)。そして、表示処理部9は、検出信号増幅部6及び検出信号採取部7を介し入力された検出センサ2の検出信号に基づいて検出データ及び画像を作成し(ステップ105)、それら検出データ及び画像をモニタ8に表示させる(ステップ106)。これにより、検査者は、モニタ8に表示された検出データ又は画像を目視して欠陥等の有無を判断する。
次に、本実施形態の作用効果を、比較例を用いて説明する。
図4(a)は、比較例による渦流検査プローブの構造を表す平面図であり、図4(b)は、図4(a)中断面B−Bによる側断面図である。
本比較例の渦流検査プローブ10では、検出センサ2は、中心軸Oと対称軸Pとが交わる位置に配置されている。
そして、例えば渦流検査プローブ10を励磁コイル1A,1Bの配置方向に対し平行方向に走査機構又は手動で走査して、励磁コイル1A,1Bの配置方向に対し平行方向に延在する欠陥11(以降、「平行欠陥」と称す)を検査した場合(図5(a)参照)、検出センサ2の位置又は移動時間が関連付けられた検出データ(波形データ)が作成される(図5(b)参照)。この検出データでは、平行欠陥11の端部近傍に相当する正負のピーク値を有し、端部以外の中央部に相当する検出値はゼロとなっている。これは、まず一方の励磁コイル1Bが平行欠陥11に接近すると、励磁コイル1Bによって誘起された渦電流が変化して正のピーク値が得られ、その後、両方の励磁コイル1A,1Bが平行欠陥11に接近すると、励磁コイル1A及び1Bによって誘起された渦電流の変化が互いに相殺されて検出値がゼロとなり、さらにその後、励磁コイル1Bが平行欠陥11から離れると、励磁コイル1Aによって誘起された渦電流が変化して負のピーク値が得られるからである。そして、この検出データに基づいた画像を作成すると、図5(c)中斜線部分で示すように平行欠陥11の端部に相当する画像だけとなり、中央部に相当する画像は作成されない(なお、図5(c)中の二点鎖線は平行欠陥11の仮想線である)。したがって、検査者は、モニタ8に表示された検出データ又は画像を目視して欠陥の有無を判断することができるものの、その欠陥の性状を的確に把握することができない。
なお、例えば渦流検査プローブ10を励磁コイル1A,1Bの配置方向に対し直交方向に走査して、励磁コイル1A,1Bの配置方向に対し直交方向に延在する欠陥12(以降、「直交欠陥」と称す)を検査した場合(図6(a)参照)、検出信号が得られない。そのため、検出データ及び画像を作成することができず(図6(b)及び図6(c)参照)、欠陥の有無を判断することができない。
これに対し、例えば本実施形態の渦流検査プローブ3を励磁コイル1A,1Bの配置方向に対し平行方向に走査して、平行欠陥11を検査した場合(図7(a)参照)、例えば図7(b)に示すような検出データが作成される。この検出データでは、平行欠陥11の端部近傍に相当するピーク値を有し、さらに端部以外の中央部に相当する検出値(なお、図7(b)では、前述したピーク値よりも低い検出値)を有している。これは、両方の励磁コイル1A,1Bが平行欠陥11に接近する場合でも、励磁コイル1A,1Bからの距離が相違する検出センサ2の位置では、励磁コイル1A及び1Bによって誘起された渦電流の変化(平行欠陥11の影響による変化)に差分が生じるからである。そして、この検出データに基づいた画像を作成すると、図7(c)中斜線部分で示すように欠陥全体の画像を作成することができる。したがって、検査者は、モニタ8に表示された検出データ又は画像を目視して平行欠陥11の有無を判断するとともに、その欠陥の性状を的確に把握することができる。
本願発明者らは、上述した本実施形態の作用効果を確認するため、試験検査を行った。図8(a)は、試験検査に用いた被検体4Aの構造を表す側面図であり、図8(b)は、図8(a)中矢印C方向から見た被検体4Aの平面図である。
被検体4Aには、人工的な欠陥として、水平方向(図8(b)中上下方向)に延在する2つの横穴11A,11B(但し、検査面である上面からの横穴11Aの深さH<横穴11Bの深さH)が形成されている。そして、被検体4Aの横穴11A,11Bの延在方向に対し励磁コイル1A,1Bの配置方向が平行となるように渦流検査プローブを配置し、横穴11A,11Bの延在方向に渦流検査プローブを走査して試験検査を行った(これにより、被検体4Aの横穴11A,11Bは、上述した平行欠陥に相当すると言える)。このとき、表示処理部9で作成されモニタ8に表示された被検体4Aの平面図上(但し、図8(b)中に示す範囲D)の画像を図9(a)及び図9(b)に示す。比較例の渦流検査プローブ10を用いた場合は、図9(a)に示すように、横穴11A,11Bの端部に相当する画像が現れるものの、端部以外の中央部に相当する画像が現れない。一方、本実施形態の渦流検査プローブ3を用いた場合は、図9(b)に示すように、横穴11A,11Bの端部だけでなく全体の画像が現れている。
以上のように本実施形態においては、渦流検査プローブ3の検出センサ2を励磁コイル1A,1Bの間の対称軸Pよりずらした位置に配置することにより、検出センサ2の位置又は移動時間が関連づけられた検出センサ2の検出データは、平行欠陥11の端部近傍に相当するピーク値だけでなく、端部以外の中央部に相当する検出値を有することができる。そして、この検出データに基づいて欠陥全体の画像を作成することができる。したがって、検査者は、表示処理部9で作成されモニタ8に表示された検出データ又は画像を目視すれば、平行欠陥11の性状を的確に把握することができる。
なお、例えば本実施形態の渦流検査プローブ3を用いて、直交欠陥12を検査した場合(図10(a)参照)、例えば図10(b)に示すような検出データが得られる。この検出データでは、僅かながらも直交欠陥12のほぼ全体に相当する検出値を有している。しかし、この検出データに基づいて画像を作成することは困難である(図10(c)参照)。
本発明の第2の実施形態を説明する。
図11(a)は、本実施形態による渦流検査プローブの構造を表す平面図であり、図11(b)は、図11(a)中断面E−Eによる側断面図である。なお。本実施形態において、上記第1の実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態では、渦流検査プローブ13は、上記第1の実施形態の渦流検査プローブ3と同様、軸方向が被検体4の検査面に対しほぼ垂直となるようにかつ互いに径方向に離間して対称的に配置された励磁コイル1A,1Bと、これら励磁コイル1A,1Bの間に配置され、励磁コイル1A,1Bによって被検体4に誘起された渦電流の変化を検出する検出センサ2とを有している。検出センサ2は、中心軸O及び対称軸Pより位置をずらすように配置されている。
そして、例えば渦流検査プローブ13を励磁コイル1A,1Bの配置方向に対し平行方向に走査して、平行欠陥11を検査した場合(図12(a)参照)、例えば図12(b)に示すような検出データが作成される。この検出データでは、平行欠陥11の端部近傍に相当するピーク値を有し、さらに端部以外の中央部に相当する検出値(なお、図12(b)では、前述したピーク値よりも低い検出値)を有している。そして、この検出データに基づいた画像を作成すると、図12(c)中斜線部分で示すように欠陥全体の画像を作成することができる。したがって、検査者は、モニタ8に表示された検出データ又は画像を目視して平行欠陥11の有無を判断するとともに、その欠陥の性状を的確に把握することができる。
また、例えば渦流検査プローブ13を励磁コイル1A,1Bの配置方向に対し直交方向に走査して、直交欠陥12を検査した場合(図13(a)参照)、例えば図13(b)に示すような検出データが作成される。この検出データでは、直交欠陥12のほぼ全体に相当する検出値を有し、この検出値は、上記第1の実施形態の渦流検査プローブを用いた場合に比べて高くなっている。これは、第1の実施形態における検出センサ2では、直交欠陥12に平行に流れる渦電流の変化を検出するのに対し、本実施形態における検出センサ2では、直交欠陥12に斜めに流れる渦電流の変化を検出するからである。そして、この検出データに基づいて、図7(c)中斜線部分で示すように欠陥全体の画像を作成することができる。したがって、検査者は、モニタ8に表示された検出データ又は画像を目視して直交欠陥11の有無を判断するとともに、その欠陥の性状を的確に把握することができる。
本発明の第3の実施形態を説明する。
図14は、本実施形態による渦流検査装置の全体構成を表す図であり、図15は、本実施形態による渦流検査プローブの構造を表す平面図である。なお、図14において、渦流検査プローブは、図15中断面F−Fによる側断面図で示している。また、本実施形態において、上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態では、渦流検査プローブ14は、軸方向が被検体4の検査面に対しほぼ垂直となるようにかつ互いに径方向に離間して対称的に配置された励磁コイル1A,1Bと、これら励磁コイル1A,1Bの間に配置され、励磁コイル1A,1Bによって被検体4に誘起された渦電流の変化を検出する検出センサ2A,2Bとを有している。検出センサ2Aは、中心軸O及び対称軸Pより位置をずらすように配置され、検出センサ2Bは、中心軸Oと対称軸Pとが交わる位置に配置されている。
渦流検査装置は、検出センサ2A,2Bからの検出信号をそれぞれ増幅する検出信号増幅部6A,6Bと、これら検出信号増幅部6A,6Bで増幅された検出信号を予め設定された時間間隔でそれぞれサンプリングする検出信号採取部7A,7Bと、検出信号採取部7Aから入力された検出信号に対し検出センサ2Aの位置又は移動時間を関連づけた検出データを作成し、検出信号採取部7Bから入力された検出信号に対し検出センサ2Bの位置又は移動時間を関連づけた検出センサ2Bの検出データを作成し、検出センサ2Aの検出データ及び検出センサ2Bの検出データを加算処理したものに基づいた画像を作成し、作成した検出データ及び画像をモニタ8に表示させる表示処理部15とを備えている。
そして、例えば渦流検査プローブ14を励磁コイル1A,1Bの配置方向に対し平行方向に走査して、平行欠陥11を検査した場合(図16(a)参照)、例えば図16(b)に示すような検出センサ2Aの検出データ、及び例えば図16(c)に示すような検出センサ2Bの検出データが作成される。検出センサ2Aの位置は、上記第2の実施形態における検出センサ2の位置と比べ、中心軸O及び中心軸Pからのずれ量が大きくなるように配置されている。そのため、検出センサ2Aの検出データは、平行欠陥11の端部に相当する検出値ピークが小さく、反対に中央部に相当する検出値が大きくなり、それらの値がほぼ同じになっている(言い換えれば、平行欠陥11の中央部の検出度が高められている)。一方、検出センサ2Bの位置は、上記比較例における検出センサ2の位置と同じである。そのため、検出センサ2Bの検出データは、平行欠陥11の端部に相当する大きなピーク値を有し、中央部に相当する検出値はゼロとなっている(言い換えれば、平行欠陥11の端部の検出度が高められている)。したがって、これら検出データを加算処理したものに基づいて、図16(d)中斜線部分で示すように欠陥全体の画像を作成することができ、その画像の精度を高めることができる。したがって、検査者は、モニタ8に表示された検出データ又は画像を目視して直交欠陥11の有無を判断するとともに、その欠陥の性状を的確に把握することができる。
また、例えば渦流検査プローブ14を励磁コイル1A,1Bの配置方向に対し直交方向に走査して、直交欠陥12を検査した場合、検出センサ2Aの検出データは、上記第2の実施形態における検出センサ2の検出データと同様(前述の図13(b)参照)、直交欠陥12のほぼ全体に相当する検出値を有している。そして、この検出データに基づいて、欠陥全体の画像を作成することができる。したがって、検査者は、モニタ8に表示された検出データ又は画像を目視して直交欠陥11の有無を判断するとともに、その欠陥の性状を的確に把握することができる。
なお、以上においては、被検体の欠陥を検出する場合を例にとって説明したが、これに限られず、例えば板厚変化、構造不連続部などの異常部位を検出する場合に適用してもよいことは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態による渦流検査装置の構成を表す概略図である。 本発明の第1の実施形態による渦流検査プローブの構造を表す平面図である。 本発明の第1の実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 比較例による渦流検査プローブの構造を表す平面図及び側断面図である。 比較例の渦流検査プローブを用いて平行欠陥を検査した場合に得られる検出データ及び画像を説明するための図である。 比較例の渦流検査プローブを用いて直交欠陥を検査した場合に得られる検出データ及び画像を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の渦流検査プローブを用いて平行欠陥を検査した場合に得られる検出データ及び画像を説明するための図である。 試験検査に用いた被検体の構造を表す側面図及び平面図である。 試験検査において比較例の渦流検査プローブを用いた場合に得られる画像、及び本発明の第1の実施形態の渦流検査プローブを用いた場合に得られる画像を表す図である。 本発明の第1の実施形態の渦流検査プローブを用いて直交欠陥を検査した場合に得られる検出データ及び画像を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態による渦流検査プローブの構造を表す平面図及び側断面図である。 本発明の第2の実施形態の渦流検査プローブを用いて平行欠陥を検査した場合に得られる検出データ及び画像を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の渦流検査プローブを用いて直交欠陥を検査した場合に得られる検出データ及び画像を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態による渦流検査装置の構成を表す概略図である。 本発明の第3の実施形態による渦流検査プローブの構造を表す平面図である。 本発明の第3の実施形態の渦流検査プローブを用いて平行欠陥を検査した場合に得られる検出データ及び画像を説明するための図である。
符号の説明
1A,1B 励磁コイル
2 検出センサ
2A 検出センサ
2B 検出センサ
3 渦流検査プローブ
8 モニタ(表示器)
9 表示処理部(表示処理手段)
13 渦流検査プローブ
14 渦流検査プローブ
15 表示処理部(表示処理手段)
O 中心軸
P 対称軸

Claims (6)

  1. 軸方向が被検体の検査面に対しほぼ垂直となるようにかつ互いに径方向に離間して対称的に配置された対の励磁コイルと、前記対の励磁コイルの間に配置され、前記励磁コイルによって前記被検体に誘起された渦電流の変化を検出する1つのみの検出センサとを有する渦流検査プローブにおいて、
    前記1つのみの検出センサは、前記対の励磁コイルの間の対称軸より位置をずらして配置したことを特徴とする渦流検査プローブ。
  2. 請求項1記載の渦流検査プローブにおいて、前記1つのみの検出センサは、前記対の励磁コイルの径方向中心位置を結ぶ中心軸より位置をずらして配置したことを特徴とする渦流検査プローブ。
  3. 軸方向が被検体の検査面に対しほぼ垂直となるようにかつ互いに径方向に離間して対称的に配置された対の励磁コイルと、前記対の励磁コイルの間に配置され、前記励磁コイルによって前記被検体に誘起された渦電流の変化を検出する第1及び第2の検出センサとを有する渦流検査プローブにおいて、
    前記第1の検出センサは、前記対の励磁コイルの間の対称軸より位置をずらしかつ前記対の励磁コイルの径方向中心位置を結ぶ中心軸より位置をずらして配置し、
    前記第2の検出センサは、前記対称軸と前記中心軸とが交わる位置に配置したことを特徴とする渦流検査プローブ。
  4. 軸方向が被検体の検査面に対しほぼ垂直となるようにかつ互いに径方向に離間して対称的に配置された対の励磁コイル、及び前記対の励磁コイルの間に配置され、前記励磁コイルによって前記被検体に誘起された渦電流の変化を検出する1つのみの検出センサを有する渦流検査プローブと、前記検出センサの位置又は移動時間が関連付けられた前記検出センサの検出データ又は前記検出データに基づいた画像を作成し、作成した検出データ又は画像を表示器に表示させる表示処理手段とを備えた渦流検査装置において、
    前記1つのみの検出センサは、前記対の励磁コイルの間の対称軸より位置をずらして配置したことを特徴とする渦流検査装置。
  5. 請求項4記載の渦流検査装置において、前記1つのみの検出センサは、前記対の励磁コイルの中心位置を結ぶ中心軸より位置をずらして配置したことを特徴とする渦流検査装置。
  6. 軸方向が被検体の検査面に対しほぼ垂直となるようにかつ互いに径方向に離間して対称的に配置された対の励磁コイル、及び前記対の励磁コイルの間に配置され、前記励磁コイルによって前記被検体に誘起された渦電流の変化を検出する第1及び第2の検出センサを有する渦流検査プローブと、前記第1の検出センサの位置又は移動時間が関連付けられた前記第1の検出センサの検出データ及び前記第2の検出センサの位置又は移動時間が関連づけられた前記第2の検出センサの検出データを作成し、又は前記検出データに基づいた画像を作成し、作成した前記検出データ又は前記画像を表示器に表示させる表示処理手段とを備えた渦流検査装置において、
    前記第1の検出センサは、前記対の励磁コイルの間の対称軸より位置をずらしかつ前記対の励磁コイルの径方向中心位置を結ぶ中心軸より位置をずらして配置し、
    前記第2の検出センサは、前記対称軸と前記中心軸とが交わる位置に配置したことを特徴とする渦流検査装置。
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