JP5010962B2 - スポーツボード用滑り止め材 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスポーツボード用滑り止め材において、前記非晶性ポリマーが、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、及び非晶性ポリエステル樹脂から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のスポーツボード用滑り止め材において、前記シリコーン樹脂が、付加型シリコーン樹脂、縮合型シリコーン樹脂、及びUV硬化型シリコーン樹脂から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスポーツボード用滑り止め材において、さらに、前記プラスチック基材フィルムは、裏面に印刷層が形成されていることを特徴とする。
本実施形態のスポーツボード用滑り止め材11(以下、「滑り止め材」とする)は、プラスチック基材フィルム13の上面に、シリコーンエラストマーからなる弾性層12が積層されている(図1参照)。さらに、スポーツボード上への貼り付け作業を容易にするために、プラスチック基材フィルム13の下面に接着層14が設けられることが好ましい。上記のように構成される滑り止め材11は、例えばスノーボード等のスポーツボード表面に貼り付けられ、足(靴)の滑り止め効果を発揮する。
(1)本実施形態では、滑り止め材11においてプラスチック基材フィルム13の上面に、JISK6253に規定されるスプリング式硬さ試験A型硬度が20〜80の範囲にあるシリコーンエラストマーからなる弾性層12が厚み0.05〜3.0mmで積層されている。したがって、足の滑り止め効果を高めると共に、滑り止め材自体の耐久性を向上させることができる。また、外観上、突出が目立つことがなく、別例に示されるような裏面印刷を施した際にも、表面から見ても印刷物が歪んで見えるおそれがない。
・滑り止め材11のデッキ部15a上への貼り付け方法は、特に限定されるものではない。例えば、図2(a)に示されるようにデッキ部15aの全面に貼り付けてもよい。また、図2(b)に示されるように、特に滑りやすい方向に直行するように複数本帯状に貼り付けてもよい。また、図2(c)に示されるように、点状に貼り付けてもよい。点の形状及び面積は滑り止め効果及びデザイン等を考慮し適宜設定することができる。また、図2(d)に示されるように、特にデザイン性を考慮し、文字・柄・絵等の形態で貼り付けてもよい。これら中で、十分な左右両方向の滑り止め性が得られる点状に貼り付ける方法が好ましい。
コロナ処理を施した厚さ100μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET:三菱化学ポリエステルフィルム株式会社製:S−100)をプラスチック基材フィルムとして用いた。そして、下記に示す方法で下塗り層(A)、シリコーン樹脂を含有する薄膜層(B)及びシリコーンエラストマーからなる弾性層を順次形成させ、各種所定の厚さを有する滑り止め材としてのシリコーン複合体を得た。この複合体について、滑り止め効果、ゴム耐久性、外観、裏面印刷性について評価を行った。
非晶性ポリエステル樹脂(東洋紡績株式会社製、商品名バイロン240)15重量部、ポリイソシアネート(日本ポリウレタン株式会社製、商品名コロネートL)2重量部を溶剤(MEK/トルエン=1/4(重量比))85重量部に希釈し、塗工液とした。これを上記PETフィルム上に乾燥後の膜厚が1.0μmになるようにバーコーターで塗工し、ギアオーブン中で、100℃×10分間溶剤乾燥及び架橋を行なうことにより下塗り層(A)を形成した。
縮合型シリコーン樹脂組成物(東レ・ダウコーニングシリコーン株式会社製、商品名SRX290)20重量部及び硬化剤(東レ・ダウコーニングシリコーン株式会社製、商品名SRX242C)1.2重量部を溶剤(トルエン)79.8重量部に希釈して塗工液を得た。これを下塗り層(A)の上に乾燥後の膜厚が0.5μmになるようにバーコーターで塗工し、ギアオーブン中で、100℃×10分間乾燥及び架橋を行なうことにより薄膜層(B)を形成した。
実施例1(シリコーンエラストマー:ゴム硬度55)においては、シリコーン原料としてミラブル型シリコーンゴム原料(GE東芝シリコーン製、TSE2571ー5U)をプレス成形法にて、厚さ0.1mmの未架橋シートを得た。このシートを薄膜層(B)に接するように積層し、室温、プレス圧50Kg/cm2で複合体を作成した。この複合体のシリコーンエラストマー面に、加速電圧200KVの電子線照射装置にて100kGyの電子線を照射し、タイプAゴム硬度55のシリコーンエラストマーからなる弾性層を形成した。以上により、滑り止め材としてのシリコーン複合体を得た。
比較例1(シリコーンエラストマー:ゴム硬度10)においては、シリコーン原料としてミラブル型シリコーンゴム原料(EL7101:旭化成ワッカーシリコーン社製)を使用した以外は実施例1と同様に作製した。
比較例5は、市販のゴム硬度が70であるエチレン−プロピレン(EP)ゴム製のスノーボード用デッキパッド(THREE WEATHER:「スノーボードデッキパッド」、厚さ5mm、直径20mm)について、同様の評価を行った結果を表1に示す。
弾性層のJISK6253に規定されるスプリング式硬さ試験A型硬度の値を示す。尚、厚みが薄いので、重ねて厚みが6mm以上になるように調整して測定を行った。
得られたシリコーン複合体のプラスチック基材フィルムの裏面に、粘着層として厚さ48μmの市販の両面テープ(商品名:tesa4972PV4 テサテープ社製)を貼り付けた。次に、シリコーン複合体を直径20mmの円状にカットし、スノーボードのデッキ部15a上に粘着層を介し複数個点状に貼り付けた。
複数回の滑り止め効果試験において、滑り止め材表面上に傷が生じていない:○、目視により少なからず傷が認められる:×、として評価した。
凹凸が少なく平坦で、ボード面からの突出感が少ない:○、凹凸が目立つか、又はボード面からの突出感が大きい:×として評価した。
得られたシリコーン複合体を接着層でデッキ部15aに貼り付ける前に、プラスチック基材フィルムの裏面に印刷層を形成した。その後、印刷層上に接着層を貼り付け、滑り止め材をデッキ部15aに固定した。形成された印刷層について、表から歪無く見える:○、表から見ると歪んで見える:×として評価した。
(a)全光線透過率が80%以上である前記滑り止め材。かかる(a)の構成によると、デッキ部15a上のデザインを阻害することがなく、又は裏面印刷を施した場合は、弾性層を介して上面から印刷面を確認することができる。
Claims (6)
- プラスチック基材フィルムの上面に、JISK6253に規定されるスプリング式硬さ試験A型硬度が20〜80の範囲にあるシリコーンエラストマーからなる弾性層が厚み0.05〜3.0mmで積層され、前記プラスチック基材フィルム上に実質的に非晶性ポリマーからなる下塗り層とシリコーン樹脂を含有する薄膜層が順に積層され、その上に前記弾性層が積層されていることを特徴とするスポーツボード用滑り止め材。
- 前記非晶性ポリマーが、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、及び非晶性ポリエステル樹脂から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載のスポーツボード用滑り止め材。
- 前記シリコーン樹脂が、付加型シリコーン樹脂、縮合型シリコーン樹脂、及びUV硬化型シリコーン樹脂から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスポーツボード用滑り止め材。
- さらに、前記プラスチック基材フィルムは、下面に接着層が積層されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスポーツボード用滑り止め材。
- さらに、前記プラスチック基材フィルムは、裏面に印刷層が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスポーツボード用滑り止め材。
- 雪上遊技用ボードに適用されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスポーツボード用滑り止め材。
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