JP5009818B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機・プリンタ・FAX等の画像形成装置に関し、より詳しくは画像形成のプロセス制御に関する。
感光体や転写ベルト上の印刷領域外にテストパターンを作成し、その反射率のデータから濃度や位置情報を類推して画像濃度や画像位置等に関する画像プロセス条件を制御する方法は広く知られている。
この種の画像プロセス条件の制御(画像プロセス制御)では、テストパターンの読み取りが終了したら、作成したテストパターンは印刷画像として排出されないため、ベルトクリーナ−等により廃棄するか、リサイクル装置を併用する等で再利用される。
また、既知の画像プロセス制御には、電源ONから印刷可能になるまでの準備期間にテストパターンを作成するものや、印刷中の非画像領域にテストパターンを作成するものがある。
ところで近年、粒状性の向上のため、トナーが小粒径化されたり、重合法トナー等の製造方法を用いる事で粒経が球形でかつ均一化されるようになった。これらの小粒経トナーや球形トナーは、クリーニングし難いことは一般に知られており、正常にクリーニングされないトナーは像担持体に残り、転写材に異常画像として発生することになる。このようなクリーニング不良の発生を防ぎ、1回当たりのクリーニング性を向上させるためにはブレードクリーニング装置であれば当接圧を高くする等の必要があるが、この場合はベルトとクリーニングブレードの負荷増大によるブレードの磨耗促進、位置ずれやジターの発生等が発生してしまう。
またバイアスローラクリーニングであれば複数個のローラを設けたりする必要があり、両方式共に低コスト化や省スペース化に対し影響を与えるようになった。また転写ベルトを複数回回すことにより、クリーニング性を向上させる等の方法も取られているが、この方法では、装置のダウンタイムが長くなってしまう。
また複数の像を重ねてカラー画像を形成するカラー画像形成装置は、複数の感光体の像を転写・搬送ベルト上の転写材に転写する直接転写方式と複数の感光体の像を一旦転写ベルト上に重ね併せてから転写材に転写する中間転写方式があるが、中間転写方式は、一旦カラー画像を転写ベルトに形成するので、画像重ね精度が高い、転写材の厚さや、材質に対する許容度が高い等に利点がある。
しかしながら上記中間転写方式においては、転写工程が像を重ねる1次転写装置(一例として1次転写ベルト)と紙等の転写材に像を転写する2次転写装置(一例として2次転写ローラ)の2つの転写装置を用いる中間転写方式がある。この2つの転写装置を用いる中間転写方式では、2次転写ローラにテストパターンが転写されないように1次転写ベルトと2次転写ローラとが接離可能な装置が必要となり、テストパターンが2次転写ローラに到達する前に離間する必要がある。このため、接離機構が必要となる。このため、装置コストが高くなる、装置が大きくなる、レイアウト制限が増える等の問題がある。また特に印刷動作中のテストパターンを作成する必要がある場合は、印刷動作中に前記接離を行うと、転写ベルトや感光体等の像担持体の負荷変動や、潜像を形成するための露光装置へのショック等による画像ずれやジターが生じるため、印刷のための露光開始から1次転写の終了までは接離できない等の制約が発生し、スループットが低下する。
一方、前記2次転写ローラを接離しない機構とすると、テストパターンは必然的に2次転写ローラに転写されることにより、2次転写ローラのクリーニング装置が必要となる。更には、テストパターンの読み取りは2次転写ローラに転写される前に行う必要があるので、読み取り装置のレイアウトが制限されてしまう(2次転写ローラより上流に読み取り装置を配置する必要がある)。
また、公知の技術として、転写された各感光体から付着量検出用トナー像のトナー付着量を検出する検出手段と、画像形成条件を制御するトナー付着量制御手段を備えた画像形成装置において、転写紙の軸方向の長さをX、トナー付着量検出用トナー像の軸方向長さをY、印刷可能領域の軸方向の長さをZとしたときに、X<Z−Yとなる転写紙サイズで印刷が行われるときに、印刷領域外にトナー付着量検出用トナー像を作成するトナー像作成手段を備える画像形成装置がある(例えば、特許文献1参照)。
例えば、A4縦通紙の場合に中間転写ベルト上の軸方向に余白ができるので、その部位にテストパターンを形成する。しかし、A4横通紙等、軸方向いっぱいに画像領域を使用するモードでは余白がないのでテストパターンの形成が不可能である。
特開2006−17868公報 特開2001−36747公報 特開平8−15943号公報 特開平07−096645号公報 特許第3078421号公報 特開2005−250311公報 特開2003−098771公報 特開2002−040742公報 特許第3390283号公報 特開2003−248361公報 特開2003−241478公報 特開2005−250311公報 特開平10−142880号公報
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、画像重ね精度が高い中間転写方式を採用しながら、かつクリーニング装置の低コスト化、省スペース化を実現すると共に、テストパターンを用いた画像形成のためのプロセス制御による装置のダウンタイムを低減し、かつ安定した画像品質を得ることを目的とする。
前記課題を達成するため請求項1にかかる発明の画像形成装置は、複数の像担持体と、各像担持体を帯電する帯電装置と、各像担持体に潜像を形成する露光装置と、各像担持体に形成された潜像をそれぞれ互いに異なる色のトナーからなる複数色のトナーで現像する現像装置と、各像担持体に形成された像を、各像担持体と対向する転写位置を移動する第2の像担持体上に重ね合わせて転写してカラー像を得る第1の転写装置と、前記第2の像担持体上に転写形成された像を転写材に転写する第2の転写装置と、前記各像担持体に形成されて第2の像担持体上に転写されるテストパターン像を形成可能なテストパターン発生装置と、前記テストパターンの状態を検知することができるテストパターン検出装置と、前記テストパターンの検出結果によって画像形成条件を変えるプロセス制御及びトナー補給量を変えるトナー濃度制御の少なくとも一方を行う画像プロセス条件を決定する画像プロセス制御手段とを備え、前記第2の転写装置が前記第1の転写装置に常時接触しながら前記テストパターンは前記第2の転写装置に転写されない構成とした画像形成装置において、前記テストパターンを複数箇所に作成することが可能であり、第1の転写装置の回転方向に、画像領域を挟んだ両側の画像領域外にテストパターンAおよびテストパターンBを作成し、画像領域外に配置されたこれらテストパターンAおよびテストパターンBそれぞれの検知結果に基づいてそれぞれに決定した画像プロセス条件Aおよび画像プロセス条件Bの検知結果に基づいて決定した画像プロセス条件補正値を求め、この画像プロセス条件補正値を元に、画像領域内で画像形成する際に用いるための実行用の画像プロセス条件Cを算出し、前記画像形成領域内にテストパターンDを作成及び検知してこの検知結果に基づいて参照用の画像プロセス条件Dを算出し、この画像プロセス条件Dに基づいて前記画像形成プロセス条件Cが適切であるか否かを判定することを特徴とする。
このような構成とすることで、画像重ね精度が高い中間転写方式を採用しながら、かつクリーニング装置の低コスト化、省スペース化を実現すると共に、テストパターンを用いた画像形成のためのプロセス制御による装置のダウンタイムを低減し、かつ安定した画像品質を維持することが可能となる。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記判定のための判定基準は、前記実行用の画像プロセス条件Cと、前記参照用の画像プロセス条件Dの対応する項目の値の差が所定値以下である場合に適切とすることを特徴とする。判定基準を、〔画像プロセス条件Aと画像プロセス条件Bより決定された画像プロセス条件C〕と〔パターンDの検知結果より決定した画像プロセス条件D〕との差が所定値以下としているので、画像プロセス条件Cの算出精度が高い場合には、クリーニング処理が必要でダウンタイムが発生してしまう不具合を伴うテストパターンDに頼ることなく、精度良く画像形成条件を決定することができる。また、万一画像プロセス条件Cの算出制度が低下した場合には、画像領域内におけるテストパターンDの作像・検知によって、画像形成に必要な画像プロセス条件を高い精度で決定することができる。つまり、本来検知すべき画像領域内における画像プロセス条件Dとの差異比較をすることによって、より目標に近いトナー付着量を得ることが可能となる。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記判定の結果に応じ、プロセス条件Cが適切と判定された場合には、前記画像プロセス条件Cを画像形成条件とし画像形成を行い、プロセス条件Cが不適切と判定された場合には、前記テストパターンAおよびテストパターンBを新たに作成し、これに基づき画像プロセス条件補正値を更新する、ことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、請求項1の画像形成装置における判定結果に応じて、<OKの場合>には、画像プロセス条件Aと画像プロセス条件Bより決定された画像プロセス条件Cを画像形成条件とし、一方、<NGの場合>には、画像プロセス条件補正値を更新して、より精度の高い画像プロセス条件を算出するように、判定結果に則し適切に画像形成条件を切り換えるので、常に適切な画像形成条件を設定し、安定した画像品質を維持することが可能である。
請求項4にかかる発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、テストパターンAの検知結果に基づいて決定した画像プロセス条件AとテストパターンBの検知結果に基づいて決定した画像プロセス条件Bに対して、テストパターンDの検知結果によって決定した画像プロセス条件Dとの差分より、テストパターンAまたはB各々を用いた場合の画像プロセス条件補正値を、画像プロセス条件補正値A=[画像プロセス条件A]−[画像プロセス条件D]、そして、画像プロセス条件補正値B=[画像プロセス条件B]−[画像プロセス条件D]、とすることを特徴としている。このように、画像領域内にて作像・検知したテストパターンDによって、テストパターンA及びBの画像プロセス条件補正値を導いているので、請求項4の発明においては、精度の高い画像プロセス条件Aおよび画像プロセス条件Bを算出することができ、安定した画像品質を維持することができる。
請求項5にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、〔画像プロセス条件A〕<〔画像プロセス条件D〕且つ〔画像プロセス条件B〕<〔画像プロセス条件D〕、または、〔画像プロセス条件A〕>〔画像プロセス条件D〕且つ〔画像プロセス条件B〕>〔画像プロセス条件D〕、のいずれかの場合には、画像形成条件として画像プロセス条件Aおよび画像プロセス条件Bの平均値として求められた画像プロセス条件Cを用いないように制御することを特徴とする。
この請求項5の発明では、請求項1の画像形成装置において、〔画像プロセス条件A〕<〔画像プロセス条件D〕且つ〔画像プロセス条件B〕<〔画像プロセス条件D〕、または、〔画像プロセス条件A〕>〔画像プロセス条件D〕且つ〔画像プロセス条件B〕>〔画像プロセス条件D〕、という、両端部の画像領域外の画像プロセス条件に対して、画像領域内である中央部の画像プロセス条件の方が高いか、または低いと検知した場合には、テストパターンのトナー付着量が前中後の順に増減する偏差を持っていないと判断し、画像プロセス条件Aおよび画像プロセス条件Bの平均値として求められた画像プロセス条件Cを用いないことにしている。つまり、画像領域外における画像プロセス条件より画像領域内の画像プロセス条件を正しく算出できない状況においては、それを行わなくするようにしており、これにより、画像プロセス条件として不適切な値に設定されることを回避している。
請求項6にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記テストパターンは、トナーの付着量を検出するためのパターンと、画像位置を検出するためのパターンで構成するようにしたものである。また、請求項7にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記第1の転写装置における前記像担持体はベルト状のものであり、前記第2の転写装置はベルト状またはローラ状のものとしたものである。
請求項8にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記テストパターンDの作像・検知タイミングを、所定枚数間隔にしたことを特徴とする。これにより、テストパターンDの作像に伴うクリーニング等のダウンタイムの発生頻度を極力低減させることができ、ユーザーの操作を妨げる不具合を抑制している。
また、請求項9にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記テストパターンDの作像・検知タイミングを、電源投入直後としたことを特徴とする。これにより、定着立上げのために発生するダウンタイムと、テストパターンDの作像に伴うクリーニング等で発生するダウンタイムを重複させることで、ダウンタイムの発生頻度を極力低減させることができ、ユーザーの操作を妨げる不具合を抑制している。
また、請求項10にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記テストパターンDの作像・検知タイミングを、所定時間以上印刷指令を受けなかった場合とすることを特徴とする。このように、請求項1の画像形成装置におけるテストパターンDの作像・検知タイミングを、所定時間以上印刷指令を受けなかった場合に限定しているので、テストパターンDの作像に伴うクリーニング等で発生するダウンタイムが、ユーザーの使用していないタイミングに発生するようになる。これによって、ユーザーの操作を妨げる不具合を抑制することができる。
そして、請求項11にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、 前記テストパターンDの作像・検知後に、前記第2の像担持体をクリーニングすることを特徴とするものである。これにより、テストパターンDが転写材の裏面に転写し汚損することを抑制している。
本発明によれば、画像重ね精度が高い中間転写方式を採用しながら、かつクリーニング装置の低コスト化、省スペース化を実現すると共に、テストパターンを用いた画像形成のためのプロセス制御による装置のダウンタイムを低減し、かつ安定した画像品質を得ることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態を、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施の形態は、画像形成装置として、タンデム型のフルカラーの電子写真プリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)への適用例である。
まず、初めに本実施形態のプリンタの構成についてその概略を説明する。図1は、本実施形態のプリンタのうち、露光、帯電、現像、転写、定着を行う画像形成工程部分を示す概略構成図(以下プロセスエンジン部)である。プリンタには、図1の他に、PC等から送られた画像データを処理し露光データに変換するプリントコントローラ(図5の410)、高圧を発生させる高圧発生装置(図5の416)、画像形成動作を制御する本体制御部(図5の406)、記録材である転写紙113の供給を行う図示しない給紙装置、転写紙113を手差し給紙させるための図示しない手差しトレイ、及び、画像形成済みの転写紙113が排紙される図示しない排紙トレイが設けられている。
図1において、本体には、第1の転写装置として、第2の像担持体である無端ベルト状の中間転写ベルト105が設けられている。この中間転写ベルト105は、ベース層、弾性層及びコート層の3層構造となっている。ベース層は、例えば伸びの少ないフッ素系樹脂や、伸びの大きなゴム材料に帆布などの伸びにくい材料を組み合わせた構成とされる。また、弾性層は、例えばフッ素系ゴムやアクリロニトリルーブタジエン共重合ゴムなどで構成され、ベース層の上に形成される。また、コート層は、弾性層の表面に、例えばフッ素系樹脂がコーティングされることで形成される。そして、この中間転写ベルト105は、4つの支持ローラに張架された状態で、図2中反時計回り方向に駆動ローラ112によって回転駆動される。
転写ベルト張架部分には、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成ユニットがあり、画像形成ユニットはそれぞれ感光体ユニット103Y、103C、103M、103Kと現像ユニット102Y、102C、102M、102Kが並んで配置されている。これらの画像形成ユニットの下方には、露光装置109が設けられており、画像情報に基づいて、露光装置109の内部に設けられている図示しないレーザー露光ユニットから半導体レーザーを駆動して書込光を出射し、各感光体ユニットに設けられる像担持体としての感光体ドラム101Y、101C、101M、101K上に静電潜像を形成するためのものである。ここで、書込光の出射は、レーザーに限るものではなく、例えばLED(Light Emitting Diode)であってもよい。
画像形成ユニットの構成について説明する。以下の説明では、黒色のトナー像を形成する画像形成ユニットを例に挙げて説明するが、他の画像形成ユニットも同様の構成を有する。
[画像形成ユニット]
画像形成ユニットには、感光体ドラム101の周囲に、帯電装置301、現像装置102、感光体クリーニング装置302が設けられている。また、感光体ドラム101に対して中間転写ベルト105を介して対向する位置には、1次転写装置106が設けられている。
帯電装置301は、帯電ローラを採用した接触帯電方式のものであり、感光体ドラム101に接触して電圧を印加することにより感光体ドラム101の表面を一様に帯電する。この帯電装置301には、非接触のスコロトロンチャージャなどを採用した非接触帯電方式のものも採用できる。
また、現像装置102では、磁性キャリアと非磁性トナーからなる二成分現像剤を使用している。なお、現像剤としては一成分現像剤を使用してもよい。この現像装置102は、現像ケース内に設けられた攪拌部303と現像部304とに大別できる。攪拌部303では、二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という)が攪拌されながら搬送されて現像剤担持体としての現像スリーブ305上に供給される。この攪拌部303は、平行な2本のスクリューが設けられており、2本のスクリュー306の間には、両端部で互いが連通するように仕切るための仕切り板が設けられている。また、現像ケースには現像装置102内の現像剤のトナー濃度を検出するためのトナー濃度センサ103が取り付けられている。一方、現像部304では、現像スリーブ305に付着した現像剤のうちのトナーが感光体ドラム101に転移される。この現像部304には、現像ケースの開口を通して感光体ドラム101と対向する現像スリーブ305が設けられており、その現像スリーブ305内には図示しないマグネットが固定配置されている。また、現像スリーブ305に先端が接近するようにドクタブレード307が設けられている。本実施の形態では、このドクタブレード307と現像スリーブ305との間の最接近部における間隔が0.9mmとなるように設定されている。
この現像装置102では、現像剤を2本のスクリュー306で攪拌しながら搬送循環し、現像スリーブ305に供給する。現像スリーブ305に供給された現像剤は、マグネットにより汲み上げて保持される。現像スリーブ305に汲み上げられた現像剤は、現像スリーブ305の回転に伴って搬送され、ドクタブレード307により適正な量に規制される。なお、規制された現像剤は攪拌部303に戻される。このようにして感光体ドラム101と対向する現像領域まで搬送された現像剤は、マグネットにより穂立ち状態となり、磁気ブラシを形成する。現像領域では、現像スリーブ305に印加されている現像バイアスにより、現像剤中のトナーを感光体ドラム101上の静電潜像部分に移動させる現像電界が形成される。これにより、現像剤中のトナーは、感光体ドラム101上の静電潜像部分に転移し、感光体ドラム101上の静電潜像は可視像化され、トナー像が形成される。現像領域を通過した現像剤は、マグネットの磁力が弱い部分まで搬送されることで現像スリーブ305から離れ、攪拌部303に戻される。このような動作の繰り返しにより、攪拌部303内のトナー濃度が薄くなると、それをトナー濃度センサ103が検出し、その検出結果に基づいて攪拌部303にトナーが補給される。
1次転写装置106として1次転写ローラを採用しており、中間転写ベルト105を挟んで感光体ドラム101に押し当てるようにして設置されている。また1次転写ローラの両端部は図2における軸方向の範囲203の部分と接触している。1次転写装置106は、ローラ形状のものでなくても、導電性のブラシ形状のものや、非接触のコロナチャージャなどを採用してもよい。また軸方向の範囲203は、転写紙115のうち、転写ベルト回転方向と垂直方向において最長の長さの転写紙が1次転写装置106と中間転写ベルト105の間にはさまれるように設定されている。
感光体クリーニング装置308は、先端を感光体ドラム101に押し当てられるように配置される、例えばポリウレタンゴム製のクリーニングブレード309を備えている。また、本実施の形態では、クリーニング性能を高めるために感光体ドラム101に接触する導電性のファーブラシ310を併用している。このファーブラシ310には、図示しない金属製の電界ローラからバイアスが印加されており、その電界ローラには図示しないスクレーパの先端が押し当てられている。そして、クリーニングブレード309や図示しないファーブラシにより感光体ドラム101から除去されたトナーは、感光体クリーニング装置308の内部に収容され、図示しない廃トナー回収装置にて回収される。
画像形成ユニットの具体的な設定について説明する。感光体ドラム101の直径は40mmであり、感光体ドラム101を200mm/sの線速で駆動している。また、現像スリーブ305の直径は25mmであり、現像スリーブ305を564mm/sの線速で駆動している。また、現像領域に供給される現像剤中のトナーの帯電量は、およそ−(マイナス)10〜−30μC/gの範囲となるのが好適である。また、感光体ドラム101と現像スリーブ305との間隙である現像ギャップは、0.5〜0.3mmの範囲で設定でき、値を小さくすることで現像効率の向上を図ることが可能である。また、感光体ドラム101の感光層の厚みは30μmであり、露光装置109の光学系のビームスポット径は50×60μmであり、その光量は約0.47mWである。一例として帯電装置301により、感光体ドラム101の表面は−700Vに一様帯電され、露光装置109によりレーザーが照射された静電潜像部分の電位は、−120Vとなる。これに対して、現像バイアスの電圧を−470Vとし、350Vの現像ポテンシャルを確保する。このようなプロセス条件は電位ポテンシャル制御の結果によって適時変更される。
以上の構成をもつ図3の画像形成ユニットでは、感光体ドラム101の回転とともに、まず帯電装置301で感光体ドラム101の表面を一様に帯電する。次いでプリントコントローラからの画像情報に基づいて露光装置109からレーザーによる書込光を照射し、感光体ドラム101上に静電潜像を形成する。その後、現像装置102により静電潜像が可視像化されてトナー像が形成される。このトナー像は、1次転写装置106により中間転写ベルト105上に1次転写される。1次転写後に感光体ドラム101の表面に残留した転写残トナーは、感光体クリーニング装置により除去され、次の画像形成に供される。
次いで、図2に示すように、支持ローラのうちの第3支持ローラ112に対向する位置には、2次転写装置である2次転写ローラ108が設けられている。そして、中間転写ベルト105上のトナー像を転写紙115上に2次転写する際には、2次転写ローラ108を第3支持ローラ112に巻回された中間転写ベルト105部分に押し当てて2次転写を行う。この2次転写ローラ108には、2次転写ローラ108に付着したトナーをクリーニングするローラクリーニング部116が当接している。なお、2次転写装置(2次転写部材)としては2次転写ローラ108を用いた構成でなくても、例えば転写ベルトや非接触の転写チャージャを用いた構成としてもよい。第1の転写装置における中間転写ベルト105の軸方向幅(像担持体幅)が第2の転写装置としての2次転写ローラ108(または転写ベルト等)の軸方向幅(第2の転写装置幅)よりも大きく、転写材の最大幅が第2の転写装置幅以下の大きさになっていて、像担持体幅と第2の転写装置幅との寸法差の領域(画像領域外)にテストパターンが形成される。
また、2次転写ローラ108の転写紙115搬送方向下流側には、転写紙115上に転写されたトナー像を定着させるための定着装置111が設けられている。この定着装置111は、加熱ローラ117に加圧ローラ118を押し当てた構成となっている。また、中間転写ベルト105の支持ローラのうちの第3支持ローラ112に対向する位置には、テストパターンの濃度や相対位置を推定するためのフォトセンサー109F、109R(以後P/TMセンサー109)が軸方向手前側と奥側の2箇所に設けられている。また、中間転写ベルト105の支持ローラのうちの第2支持ローラ113に対向する位置には、ベルトクリーニング装置110が設けられている。このベルトクリーニング装置110は、転写紙115に中間転写ベルト105上のトナー像を転写した後に中間転写ベルト105上に残留する残留トナーを除去するためのものである。
図4は、P/TMセンサ109の概要図である。P/TMセンサ109は一つの赤外光LEDと中間転写ベルト105上を鏡面反射した光を受光できる位置と正反射光を受光しない位置の2箇所にそれぞれ正反射受光素子603、拡散反射受光素子604が設けられている。発光素子はレーザー発光素子等を用いてもよい。また受光素子603、604にはフォトトランジスタを用いているが、フォトダイオードを増幅して用いてもよい。また光路の途中には集光レンズ605が設けられている。なお、本構成では、受光素子603、604として拡散受光部と正反射受光部とを設けているが、検知する対象や必要な情報によってはどちらか一方を用いる場合もある。
図5は本実施の形態のプリンタが備える各部の電気的な接続を示すブロック図である。図5に示すように、本実施の形態のプリンタには、コンピュータ構成の本体制御部406が備えられており、この本体制御部406が各部を駆動制御する。本体制御部406は、各種演算や各部の駆動制御を実行するCPU(Central Processing Unit)402にバスライン409を介して、コンピュータプログラム等の固定的データを予め記憶するROM(Read Only Memory)405と各種データを書き換え自在に記憶するワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)403とが接続されて構成されている。
ROM405には、テストパターンを発生させるために必要なテストパターンの形成位置や濃度情報、テストパターンの階調を形成するためのバイアス条件、テストパターンの付着量を推定するためのTM/Pセンサ出力の付着量変換LUTが格納されている。
本体制御部406には、プリントコントローラ410が接続されており、プリントコントローラ410では、PCやFAX、スキャナ等からの画像情報を本体制御部406に一元化した画像データとして送信する。また各種センサ情報をデジタルデータに変換するA/D変換回路401、モータやクラッチを駆動する駆動回路、画像形成に必要な電圧を発生する高圧発生装置等も接続されている。
次に、本実施形態のプリンタにおける既知の画像形成動作について説明する。上記構成をもつプリンタを用いてPCからプリントを行う場合、まず、PC上のプリンタドライバを用いて画像情報を送信する。プリントコントローラ410では、プリンタドライバからのプリント情報を受けて、レーザー露光装置109に露光信号を送る。
プリント指令を受けた本体制御部406は、図示しない駆動モータを駆動させ、支持ローラ112が回転駆動して中間転写ベルト105が回転駆動する。また、これと同時に、各画像形成ユニットの感光体ドラム101Y、101C、101M、101Kも回転駆動する。その後、プリントコントローラからの情報に基づいて、露光装置109から、各画像形成ユニットの感光体ドラム101Y、101C、101M、101K上に書込光がそれぞれ照射される。これにより、各感光体ドラム101Y、101C、101M、101Kには、それぞれ静電潜像が形成され、現像装置102Y、102C、102M、102Kにより可視像化される。そして、各感光体ドラム101Y、101C、101M、101K上には、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナー像が形成される。
このようにして形成された各色トナー像は、各1次転写装置106Y、106C、106M、106Kにより、順次中間転写ベルト105上に重なり合うようにそれぞれ1次転写される。これにより、中間転写ベルト105上には、各色トナー像が重なり合った合成トナー像が形成される。なお、2次転写後の中間転写ベルト105上に残留した転写残トナーは、ベルトクリーニング装置17により除去される。
また、画像情報を受けて、ユーザーが選択した転写紙105に応じた図示しない給紙装置の給紙ローラが回転し、図示しない給紙カセットの1つから転写紙105が送り出される。送り出された転写紙105は、図示しない分離ローラで1枚に分離して図示しない給紙路に入り込み、搬送ローラ47によりプリンタ本体100内の搬送路48まで搬送される。このようにして搬送された転写紙105は、レジストローラ107に突き当たったところで止められる。なお、図示しない給紙カセットにセットされていない転写紙105を使用する場合、図示しない手差しトレイにセットされた転写紙105を図示しない給紙ローラにより送り出し、図示しない分離ローラで1枚に分離した後、図示しない手差し給紙路を通って搬送される。そして、同じくレジストローラ107に突き当たったところで止められる。
レジストローラ107は、上述のようにして中間転写ベルト105上に形成された合成トナー画像が2次転写ローラ108に対向する2次転写部に搬送されるタイミングに合わせて回転を開始する。ここで、レジストローラ107は、一般的には接地されて使用されることが多いが、転写紙105の紙粉除去のためにバイアスを印加するようにしてもよい。レジストローラ107により送り出された転写紙105は、中間転写ベルト105と2次転写ローラ108との間に送り込まれ、2次転写ローラ108により、中間転写ベルト105上の合成トナー像が転写紙105上に2次転写される。その後、転写紙105は、2次転写ローラ108に吸着した状態で定着装置111まで搬送され、定着装置111で熱と圧力が加えられてトナー像の定着処理が行われる。定着装置111を通過した転写紙105は、図示しない排出ローラにより図示しない排紙トレイに排出されスタックされる。なお、トナー像が定着された面の裏面にも画像形成を行う場合には、定着装置111を通過した転写紙105の搬送方向を図示しない切替爪により切り換え、図示しない用紙反転装置に送り込む。転写紙105は、そこで反転し再び2次転写ローラ108に案内される。
続いて、本願発明に関連する、本実施の形態のCPU402がコンピュータプログラムに基づいて行う画像プロセス制御について図6に基づいて説明する。図6は画像プロセス制御の実行の流れを示すフローチャートである。
画像プロセス制御は本体の電源スイッチがパワーオンされた時や印刷が開始された時に必要かどうかを判断し、必要であれば実行される(S502、S503)。パワーオン直後は、定着ヒーターの加温時間やプリントコントローラの準備時間が必要であり、かつそれまでに放置されたり、使用環境が変化している可能性があるために画像プロセス制御を実施することがある。またプリント動作中はトナーの補給や消費、感光体や転写ベルトの特性の変化が生じる可能性があり、画像プロセス制御を実施することがある。パワーオン直後は、感光体の停止時間が6時間以上であるかまたは、機内の温度が10℃以上変化したか、または機内の相対湿度が50%以上変化した場合に、画像プロセス制御を実行する。上記のうち、感光体の停止時間は次のように求める。感光体が停止したら、プリントコントローラ410の保持しているリアルタイムクロックから時刻情報を取得しRAM403に保存する。パワーオン時に同様にリアルタイムクロックから時刻情報を取得し、その差分から感光体停止時間を求める。また温度や湿度の変化の求め方は、感光体停止時に機内温湿度センサ414から温度情報、相対湿度情報を取得し、パワーオン時に同様に温湿度センサ414から温度情報、相対湿度情報を取得し、その差分から温度変化量、相対湿度変化量を求める。印刷時は、プリント枚数が所定の間隔に達したらテストパターンの作成を行う。この場合の間隔は、予め実験等により求められるプロセス変動量によって決められる。またプリント枚数の他に現像スリーブ305や中間転写ベルト105の走行距離等をしきい値にしてもよい。
次に画像プロセス制御が必要と判断されたら、テストパターンを形成する(S504)。テストパターンが転写ベルト上に形成された状態図を図7A〜図7Cの各図に示す。
各図は、図1の画像形成装置におけるテストパターン作成動作中のテストパターンを作像した中間転写ベルト105の上面図を示し、図7A、図7Bは画像領域外にテストパターンを作像した場合を示し、図7Bは、プリント中の非画像形成領域710へのテストパターンを作像(形成)するタイミングを説明する図、図7Cは、画像領域内の中央部にもテストパターンを作像した場合を示している。
各図中の201はトナー付着量を検出するためのテストパターン(Pパターン)を示す。また図7の202は画像位置を検出するためのテストパターン(TMパターン)を示す。またPパターン、TMパターンは軸方向の手前側と奥側に形成され、それぞれ手前側Pパターンを201F、奥側Pパターンを201R、手前側TMパターンを202F、奥側TMパターンを202Rで示す。画像プロセス制御には電位ポテンシャル制御、トナー濃度目標値補正制御、位置合わせ補正制御があり、どの制御を行うかによってテストパターンの形成条件は異なる。
[電位ポテンシャル制御]
最初に電位ポテンシャル制御のテストパターンの形成条件について説明する。電位ポテンシャル制御ではテストパターン201を用いる。テストパターンの201のうち、201Fのみ形成するが、必要に応じて201Rのみ、201Fと201Rの両方を形成してもよい。201F、201Rは軸方向(主走査)が10mm、中間転写ベルト105の進行方向(副走査)が15mmの大きさに形成される。主走査方向の大きさはP/TMセンサ109の中間転写ベルト105上での照射範囲(スポット径)とテストパターンがプロセス上安定的に形成される条件(エッジ効果等が発生しない領域)と主走査最大位置ずれ量から決定される。副走査方向の大きさも主走査同様の大きさが必要であるが、更にA/D変換回路のサンプリング周波数や階調パターンを現像バイアスを可変にして形成する場合等は高圧発生装置416の立ち上がり時間等も考慮する必要がある。露光量はプリントと同様の値を用い、本実施例の場合0.47mWである。現像バイアスはテストパターン露光部が感光体101上と現像スリーブ305の対向位置にくる直前約50msecに切り替えられる。この切り替えタイミングは高圧発生回路の応答を考慮して設定する。テストパターンは、5種類型成され、現像バイアスの値はそれぞれ一番目から、−100V、−150V、−200V、−250V、−300Vに切り替える。帯電バイアスは現像バイアスに対し、常に200Vのポテンシャルを維持するように設定され、この場合−300V、−350V、−400V、−450V、−500Vに設定する。この場合の電位ポテンシャル制御用のテストパターンは現像バイアスを可変にして形成されるため、プリント動作と同時には実行できないため、図7Bに示すプリント中の非画像形成領域710のタイミングで形成する。但し、テストパターンの現像ポテンシャルによる階調(現像γ)を得るために露光エネルギーを可変にして形成する場合は、プリントと同時にテストパターンを形成してもよい。トナー濃度目標値補正制御もこの電位ポテンシャル制御と同じテストパターンを用いて制御を行う。
次に、位置合わせ補正制御のテストパターンの形成条件について説明する。位置合わせ補正制御ではテストパターン202F、202Rを用いる。202F、202Rは主走査方向に10mm、副走査方向に1mmの大きさのものと同様のものを45°傾けたものを形成する。副走査方向の大きさは、P/TMセンサ109のP/TMセンサ109の中間転写ベルト105上での照射範囲(スポット径)で決定する。また各色をK、M、C、Yにように順番に形成する。露光量はプリントと同様の値(本実施例の場合0.47mW)を用いるが、検知パターン専用のものを用いてもよい。現像バイアス、帯電バイアスはプリントと同じ値を用いるが、プリントと同時でない場合はテストパターン部のトナー付着量が中間転写ベルト105の表面が被覆されている条件であれば、個別に設定してもよい。なお位置ずれ補正制御についての詳細は後述する。
次に電位ポテンシャル制御のテストパターン検知方法と演算方法について説明する。最初に形成されたテストパターンがP/TMセンサ109を通過するより以前にP/TMセンサ109F、P/TMセンサ109Rの発光素子603の発光光量調整(Vsg調整)を行う。Vsg調整はテストパターンがP/TMセンサ109を通過するより以前に終了していればよい。Vsg調整について説明する。Vsg調整が開始したらLEDをONする。この時の電流PWM値はRAM403に保存されている前回調整値(IF)を用いる。次に正反射出力素子603の出力データを読み取る。この時のサンプリング時間の間隔は2msecで中間転写ベルト105の反射ムラの影響を受けないようにするため10ポイントサンプリングし平均値を求める。この平均値をVsg_REGと呼ぶ。Vsg_REGが4.0V±0.5V以内であれば、IFは更新せずに前回値のままとする。Vsg_REGが4.0V±0.5V以内でなければ、調整動作を行う。調整動作として2分割探索法を用いてVsg_REGが4.0Vに最も近くなるようなIFを検出する。IFが見つかったら、RAM403上のIFデータを更新する。IFが見つからなかったら、調整異常とし、異常であることをプリントコントローラ410に通知し、異常である旨をプリンタドライバや本体の操作部などに表示させる。また最終的なIFを用いてVsg_REGを検出する時に同時に拡散反射受光素子604の出力電圧も検出する。この値をVsg_DIFと呼ぶ。次にVsg_REGとVsg_DIFはRAM403に保存する。引き続きP/TMセンサLEDをONしていると、テストパターンがP/TMセンサ109の中間転写ベルト105の光照射部位置に到達する。テストパターンがP/TMセンサ109に到達するタイミングで出力を2msec毎にサンプリングし、A/D変換回路401によりデジタルデータに変換する。デジタル変換されたデータは、ROM405に予め設定されている変換式により、アナログ出力データに戻される。CPU402では、テストパターンの副走査の大きさは15mm、線速は200mm/secであるので、サンプリングは(15/200×1000)/2≒38個のデータをサンプリングする。サンプリングされたデータはノイズを除去するために値の大きいものから10個と小さいものから10個を取り除き、残りのデータの平均値を求め、1個目のテストパターン正反射出力データ(Vsp[1]_REG)としてRAMに保存する。同様にして拡散受光素子の出力データもVsp[1]_DIFとして求める。2個目以降のテストパターンについても同様に(Vsp[2〜5]_REG、Vsp[2〜5]_DIF)求める。
次に(Vsp[n])のデータをトナー付着量データに変換する方法について説明する。図8(a)にカラートナー付着量と正反射受光素子603の出力電圧の関係を示す。また図8(b)にカラートナー付着量と拡散反射受光素子604の出力電圧の関係を示す。また図8(c)にブラックトナー付着量と正反射受光素子603の出力電圧の関係を示す。なおブラックトナーは拡散反射成分を持たないため、拡散反射受光素子604はブラックトナーの検出には用いない。本実施例では、カラートナー付着量の変換に正反射受光素子603のみを使用した場合について説明する。最初に得られたデータVsp[1〜5]_REG、Vsp[1〜5]_DIFの関係から以下の正反射受光素子603の感度補正係数(K2)を求める。K2は以下の式(1)から求める。
K2=MIN(Vsp[n]_REG/Vsp[n]_DIF)・・・式(1)
次に正反射受光素子603の出力電圧からトナー拡散反射成分を除去した値(K[n])を求める式(2)。この値はテストパターン部の中間転写ベルト105からの正反射光成分を表す。
K[n]=(Vsp[n]_REG−Vsp[n]_DIF×K2)/(Vsg[n]_REG−Vsg[n]_DIF×K2)・・・式(2)
次に拡散反射受光素子604の出力電圧を中間転写ベルト105からの拡散反射成分を除去し、カラートナーからの拡散反射成分のみに分離する。この分離方法は以下の式(3)のように求める。
Vsp[n]_DIF_dush=Vsp[n]_DIF−Vsg[n]_DIF×K[n]_・・・式(3)
次に拡散反射受光素子604のトナー出力のばらつきを補正するためのゲイン調整を行う。このゲイン調整はゲイン調整係数K5を求めることによる行う。式(4)にK5の求め方を示す。
K5=1.63/(α×0.15^2+β×0.15×γ)・・・式(4)
式(4)においてα、β、γは、X軸に各テストパターンのK[n]、Y軸に各テストパターンのVsp[n]_DIF_dushとした時の2次近似により求めた2乗項の係数、1乗項の係数、y切片を表す。なお近似直線は最小二乗法により求める。また式(4)中の定数は予め実験等により求める値である。
次に正規化計算を行う。正規化値(R[n])を求める式を式(5)に示す。
R[n]=K5×Vsp[n]_DIF_dush・・・式(5)
この時点で検知系の持つセンサの取り付けや個体ばらつき、中間転写ベルト105の反射特性変化はほぼキャンセルされ、一意的に決定される。次に予め実験等により求められたR[n]とトナー付着量の関係をテーブルにした図9に示すLUTとR[n]からトナー付着量MA[n]を求める。
次にブラックトナーの付着量の求め方について説明する。ブラックトナーの場合はほぼ中間転写ベルト105からの正反射光反射率とトナーの光吸収特性のみで決定されるので以下の式(6)の関係を求めればよい。
R[n][Bk]=Vsp_REG/Vsg_REG・・・式(6)
R[n][Bk]が求まったら、カラートナーと同様に予め実験等により求められたR[n][Bk]とトナー付着量の関係をテーブルにした図9に示すLUTとR[n][Bk]からトナー付着量MA[n][Bk]を求める。
付着量MA[n]が求まったら、テストパターンの現像バイアスVb[n]と付着量MA[n]の関係を直線近似する。直線近似は最小二乗法により求める。次に予め求められた付着量の目標値(MA_REF)と近似直線式から最適現像バイアスVbを求めて、RAMに保存する。帯電バイアスVcはVc=Vb+200(V)の関係で決定し同様にRAMに保存する。決定したVc、Vbは次回プリント動作時に使用する。トナー濃度目標値補正制御は近似直線式の傾きのデータを用いて制御を行う。近似直線式の傾きは現像γ(Y軸が感光体上のトナー付着量、X軸が現像ポテンシャルとしたときの傾き)の代替特性になるので、近似直線傾き目標値に対して、トナー補給制御の目標値を制御する。
[位置ずれ補正制御]
続いて、位置ずれ補正制御について、特許文献10の特開2002−207338公報を参考にしてその過程を示す。(図10〜図18に、「色合わせ」(CPA)の内容を示す。この「色合わせ」(CPA)に進むとCPU402は、先ず、「テストパターンの形成と計測」(PFM)にて、中間転写ベルト105上に、図10に示すように、リアr、フロントfのそれぞれに、スタートマークMsr、Msfならびに8セットのテストパターンを形成して、P/TMセンサ109F、109Rでマークを検出して、マーク検出信号Sdr、SdfをA/D変換回路401でデジタルデータすなわちマーク検出データDdr、Ddfに変換して読みこむ。そして、各マークの中心点の、中間転写ベルト105上の位置(分布)を算出する。更に、リア側8セットの平均パターン(マーク位置の平均値群)と、同様なフロント側8セットの平均パターンを算出する。この「テストパターンの形成と計測」(PFM)の内容は、図13以下を参照して後述する。
平均パターンを算出すると、平均パターンにもとづいてBk、Y、CおよびM作像ユニットのそれぞれによる作像のずれ量を算出し(DAC)、算出したずれ量に基づいてずれをなくするための調整を行う(DAD)。
図11に、「テストパターンの形成と計測」(PFM)のフローチャートを示す。この過程に進むとCPU402は、図10に示すように、200mm/secで定速駆動している中間転写ベルト105のリア側Rおよびフロント側fの表面のそれぞれに同時に、例えばマークのy方向の幅wが1mm、x方向の長さAが例えば10mm、ピッチdが例えば6mm、セット間の間隔cが例えば9mmの、スタートマークMsr、Msfならびに8セットのテストパターンの形成を開始し、スタートマークMsR、MsfがP/TMセンサ109F、109Rの直下に到来する直前のタイミングを図るための、時限値がTw1のタイマTw1をスタートして(1)、該タイミングになるのを待つ。すなわちタイマTw1がタイムオーバするのを待つ(2)。タイマTw1がタイムオーバすると、今度は、リアおよびフロントそれぞれで8セットのテストパターンの最後のものが、P/TMセンサ109F、109Rを通過し終わるタイミングを図るための、時限値がTw2のタイマTw2をスタートする(3)。
P/TMセンサ109F、109Rの視野にBk、Y、C又はMのマークが存在しないときには、P/TMセンサ109F、109Rの検出信号Sdr、Sdfは高レベルH(約4V)、マークが存在すると低レベルL(約1V)であり、中間転写ベルト105の定速移動により、マーク検出信号Sdrが図14に示すようなレベル変動を生ずる。変動の一部分を拡大して図15の(a)に示す。これにおいて、マーク検出信号のレベルが低下している下降域は、マークの先端エッジ領域に対応し、上昇している上昇域は、マークの後端エッジ領域に対応し、下降域と上昇域との間が、マーク幅wの領域である。
図11のステップ4では、P/TMセンサ109F、109Rの視野にスタートマークMsr、Msfが到来して検出信号Sdr、SdfがHからLに変化する過程で、図19のウィンドゥコンパレータ39r又は39fが、検出信号Sdr又はSdfが、2〜3Vにあることを表す検出信号Swr=L又はSwf=Lになるのを待つ。すなわち、P/TMセンサ109F、109Rの視野にスタートマークMsr、Msfのすくなくとも一方のエッジ領域が到来したかを監視する。
到来すると、時限値がTsp(たとえば50μsec)のタイマTspをスタートしてそれがタイムオーバすると図10に示す「タイマTspの割込み」(TIP)を実行する、タイマ割り込みを許可する(5)。そして、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値Nosを0に初期化し、CPU402内のFIFOメモリに割り当てたrメモリ(リア側マーク読取りデータ記憶領域)およびfメモリ(フロント側マーク読取りデータ記憶領域)の書込みアドレスNoarおよびNoafをスタートアドレスに初期化する(6)。そして、タイマTw2がタイムオーバするのを待つ。すなわち、8セットのテストパターンのすべてが、P/TMセンサ109F、109Rの視野を通過し終わるのを待つ(7)。
ここで、図10を参照して、上記の、「タイマTspの割込み」(TIP)の内容を説明する。この処理は、時限値がTspのタイマTspがタイムオーバする度に実行する点に注目されたい。CPU402は、この処理の最初には、タイマTspを再スタートして(11)、A/D変換回路401にA/D変換を指示する(12)。すなわち、指示信号Scr、Scfを、一時的に、A/D変換指示レベルLとする。そして、指示回数である、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値Nosを、1インクレメントする(13)。
これにより、Nos×Tspが、スタートマークMsr又はMsfの先端エッジを検出してからの経過時間(=スタートマークMsr又はMsfを基点とする、中間転写ベルト105の表面に沿うベルト移動方向yの、P/TMセンサ109F、109Rによる現在の中間転写ベルト105上の検出位置)を表す。
そして、ウィンドウコンパレータ39Rの検出信号SwrがL(P/TMセンサ20Rがマークのエッジ部を検出中で、2V≦Sdr≦3V)であるかをチェックして(14)、そうであると、rメモリのアドレスNoarに、書込みデータとして、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値NosおよびA/D変換データDdr(P/TMセンサ109Rのマーク検出信号Sdrの値)を書込む(15)。そして、fメモリの書込みアドレスNoarを1インクレメントする(16)。ウィンドウコンパレータ39R、39fの検出信号SwrがH(Sdr<2V又は3V<Sdr)であるときには、rメモリへのデータの書込みはしない。これは、メモリへの書込みデータ量を低減し、しかも、後のデータ処理を簡易にするためである。
次に同様に、ウィンドウコンパレータ39fの検出信号SwfがL(P/TMセンサ109fがマークのエッジ部を検出中で、2V≦Sdf≦3V)であるかをチェックして(17)、そうであると、fメモリのアドレスNoafに、書込みデータとして、サンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値NosおよびA/D変換データDdf(P/TMセンサ109fのマーク検出信号Sdfの値)を書込む(15)。そして、fメモリの書込みアドレスNoafを1インクレメントする(19)。
このような割込み処理がTsp周期で繰返し実行されるので、P/TMセンサ109F、109Rのマーク検出信号Sdr、Sdfが図15の(a)に示すように高、低に変化するとき、CPU402内のFIFOメモリに割り当てたrメモリおよびfメモリには、図15の(b)に示す、2V以上3V以下の範囲内の、検出信号Sdr、SdfのデジタルデータDdr、Ddfのみが、サンプリング回数値Nosと共に、格納される。Tsp周期でサンプリング回数レジスタNosのサンプリング回数値Nosが1インクレメントされるので、また、中間転写ベルト105が定速移動するので、回数値Nosは、検出したスタートマークを基点とする中間転写ベルト105上の表面に沿う、y位置を示すものである。
なお、図15の(b)に示す、2V以上3V以下の範囲内の、マーク検出信号のレベルが低下している下降域の中心位置aと、その次の上昇している上昇域の中心位置bの中間点Akrpが、1つのマークAkrのy方向の中心位置であり、同様に、それらの次に現われるマーク検出信号のレベルが低下している下降域の中心位置cと、その次の上昇している上昇域の中心位置dの中間点Ayrpが、もう1つのマークAyrのy方向の中心位置である。後述のマーク中心点位置の算出CPA(図11、図13)で、これらの、マーク中心位置Akrp、Ayrp、・・・を算出する。
図11を、再度参照する。テストパターン中の最後の第8セットの最後のマークがP/TMセンサ109F、109Rを通過した後に、タイマTw2がタイムオーバする。するとCPU402は、タイマTspの割り込みを禁止する(7、8)。これにより、図12に示すTsp周期の、検出信号Sdr、SdfのA/D変換が停止する。CPU402は、その内部のFIFOメモリのRメモリおよびfメモリの、検出データDdr、Ddfに基づいて、マークの中心位置を算出し(CPA)、リアRおよびフロントfそれぞれの、8セットのパターンのそれぞれの検出したマーク中心点位置の分布の適否を検証して、不適な検出パターン(セット)は削除して(SPC)、適正な検出パターンの、平均パターンを求める(MPA)。
図11および図13に、「マーク中心点位置の算出」(CPA)の内容を示す。ここでは「リアrのマーク中心点位置の算出」(CPAr)および「フロントfのマーク中心点位置の算出」(CPAf)を実行する。
「リアrのマーク中心点位置の算出」(CPAr)ではCPU402は先ず、その内部のFIFOメモリに割り当てたrメモリの読出しアドレスRNoarを初期化して、中心点番号レジスタNocのデータを、第1エッジを意味する1に初期化する(21)。そして1エッジ領域内サンプル数レジスタCtのデータCtを1に初期化し、下降回数レジスタCdおよび上昇回数レジスタCuのデータCdおよびCuを0に初期化する(22)。そして、エッジ域データ群先頭アドレスレジスタSadに、読出しアドレスRNoarを書込む(23)。以上が、第1エッジ領域のデータ処理のための準備処理である。
CPU402は次に、rメモリのアドレスRNoarから、データ(y位置Nos:N・RNoar、検出レベルDdr:D・RNoar)を、またその次のアドレスRNoar+1からもデータ(y位置Nos:N・(RNoar+1)、検出レベルDdr:D・(RNoar+1))を読出して、先ず、両データのy位置差がE(例えばE=w/2=例えば1/2mm相当値)以下(同一エッジ領域上)かをチェックし(24)、そうであると、マーク検出データDdrが下降傾向か、上昇傾向かをチェックして(25)、下降傾向であると下降回数レジスタCdのデータCdを1インクレメントし(27)、上昇傾向であると上昇回数レジスタCuのデータCuを1インクレメントする(26)。そして1エッジ内サンプル数レジスタCtのデータCtを1インクレメントする(28)。そしてrメモリ読出しアドレスRNoarがrメモリのエンドアドレスかをチェックして(29)、エンドアドレスになっていないと、メモリ読出しアドレスRNoarを1インクレメントして(30)、上述の処理(24〜30)を繰り返す。
読出しデータのy位置(Nos)が、次のエッジ領域のものに変わると、ステップ24でチェックする、前後メモリアドレスの各位置データの位置差がEより大きく、CPU402は、ステップ24から、図12のステップ31に進む。ここでは、1つのマークエッジ(先端エッジ又は後端エッジ)領域のサンプリングデータのすべての、下降、上昇傾向のチェックを終えたことになる。そこで、このときの1エッジ内サンプル数レジスタCtのサンプル数データCtが、1エッジ領域内(2V以上3V以下の範囲内)の相当値であるかをチェックする。すなわち、F≦Ct≦Gであるかをチェックする(31)。Fは、正常に形成されたマークの先端エッジ又は後端エッジを検出した場合の、検出信号Sdrが2V以上3V以下にある間の、rメモリへのサンプル値Ddrの書込み回数の下限値(設定値)、Gは上限値(設定値)である。
CtがF≦Ct≦Gであると、読み取りとデータ格納が正常に行われた1つのマークエッジのデータの正誤チェックを完了し、その結果が「適正」ということになるので、このマークエッジに関して得た検出データ群が、エッジ領域(2V以上3V以下)の全体として、下降傾向か上昇傾向かをチェックする(32、34)。この実施例では、下降回数レジスタCdのデータCdが、それと上昇回数レジスタCuのデータCuの和Cd+Cuの70%以上であると、メモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスに、下降を意味する情報Downを書込み(33)、上昇回数レジスタCuのデータCuが、Cd+Cuの70%以上であると、メモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスに、上昇を意味する情報Upを書込む(35)。更に、当該エッジ領域のy位置データの平均値すなわちエッジ領域の中心点位置(図15の(b)のa、b、c、d、・・・)を算出して、メモリのエッジNo.Noc宛てのアドレスに書込む(36)。
次にエッジNo.Nosが130以上になったか、すなわち、スタートマークMsrおよび8セットのマークパターンのすべての、先端エッジ領域および後端エッジ領域の、中心位置算出を完了したかをチェックする。これを完了していると、或いは、rメモリから格納データの読出しをすべて完了していると、エッジ中心点位置データ(ステップ36で算出したy位置)に基づいて、マーク中心点位置を算出する(39)。すなわち、メモリのエッジNo.アドレスのデータ(下降/上昇データ&エッジ中心点位置データ)を読出して、先行の下降エッジ領域の中心点位置とその直後の上昇エッジ領域の中心点位置との位置差が、マークのy方向幅w相当の範囲内であるかをチェックして、外れているとこれらのデータを削除する。範囲内であると、これらのデータの平均値を、1つのマークの中心点位置として、先頭からのマークNo.宛てに、メモリに書込む。マーク形成、マーク検出および検出データ処理のすべてが適正であると、リアrに関して、スタートマークMsrおよび8セットのマーク(1セット8マーク×8セット=64マーク)、合わせて65個のマーク中心点位置データが得られ、メモリに格納される。
次にCPU402は、「フロントfのマーク中心点位置の算出」CPAfを実行して、上述の「リアrのマーク中心点位置の算出」CPArのデータ処理を、fメモリ上の測定データに同様に実施する。フロントfに関して、マーク形成、測定および測定データ処理のすべてが適正であると、スタートマークMsfおよび8セットのマーク(64マーク)、合わせて65個のマーク中心点位置データが得られ、メモリに格納される。
図11を再度参照する。上述のようにマーク中心点位置を算出すると(CPA)、CPU402は、つぎの「各セットのパターンの検証」(SPC)で、メモリに書きこんだマーク中心点位置データ群が、図10に示すマーク分布相当の中心点分布であるかを検証する。ここで、図10に示すマーク分布相当から外れるデータは、セット単位で削除して、図10に示すマーク分布相当の、分布パターンとなるデータセット(1セットは8個の位置データ群)のみを残す。すべて適正な場合は、リアr側に8セット、フロントf側にも8セットのデータが残る。
次にCPU402は、リアr側のデータセットの、先頭のセット(第1セット)の第1中心点位置に、第2セット以降の各セットの中の第1マークの中心点位置データを変更し、第2〜8マークの中心点位置データも、変更した差分値分変更する。すなわち、第2セット以降の各セットの中心点位置データ群を、各セットの先頭を第1セットの先頭に合わせるようにy方向にシフトした値に変更する。フロントf側の第2セット以降の各セットの中の中心点位置データも同様に変更する。
次にCPU402は、「平均パターンの算出」(MPA)で、リアr側の全セットの、各マークの中心点位置データの平均値Mar〜Mhr(図16)を算出し、また、フロントf側の全セットの、各マークの中心点位置データの平均値Maf〜Mhf(図16)を算出する。これらの平均値は、図16に示すように分布する仮想の、平均位置マークMAkr(Bkのリア直交マークの代表)、MAyr(Yのリア直交マークの代表)、MAcr(Cのリア直交マークの代表)、MAmr(Mのリア直交マークの代表)、MBkr(Bkのリア斜交マークの代表)、MByr(Yのリア斜交マークの代表)、MBcr(Cのリア斜交マークの代表)、および、MBmr(Mのリア斜交マークの代表)、ならびに、MAkf(Bkのフロント直交マークの代表)、MAyf(Yのフロント直交マークの代表)、MAcf(Cのフロント直交マークの代表)、MAmf(Mのフロント直交マークの代表)、MBkf(Bkのフロント斜交マークの代表)、MByf(Yのフロント斜交マークの代表)、MBcf(Cのフロント斜交マークの代表)、および、MBmr(Mのフロント斜交マークの代表)の中心点位置を示す。
以上が、図11以降に示す「テストパターンの形成と計測」(PFM)の内容である。
図18のフローチャートを、再度参照する。図17のグラフも参照されたい。図18に示されているずれ量算出(DAC)では、CPU402は、次のように、作像ずれ量を算出する。Yの作像ずれ量の算出(Acy)を、具体的に次に示す。
副走査ずれ量dyy:リアr側のBk直交マークMAkrとY直交マークMAyrの中心点位置の差(Mbr−Mar)の、基準値d(図10)に対するずれ量、
dyy=(Mbr−Mar)−d
主走査ずれ量dxy:リアr側の直交マークMAyrと斜交マークMByrの中心点位置の差(Mfr−Mbr)の、基準値4d(図10)に対するずれ量、
dxyr=(Mfr−Mbr)−4d
と、フロントf側の直交マークMAyfと斜交マークMByfの中心点位置の差(Mff−Mbf)の、基準値4d(図10)に対するずれ量、
dxyf=(Mff−Mbf)−4d、
との平均値、
dxy=(dxyr+dxyf)/2=(Mfr−Mbr+Mff−Mbf−8d)/2
スキューdSqy:リアR側の直交マークMAyrとフロントf側の直交マークMAyfの中心点位置の差、
dSqy=(Mbf−Mbr)
主走査線長のずれ量dLxy:リアr側の斜交マークMByrとフロントf側の斜交マークMByfの中心点位置の差(Mff−Mfr)から、スキューdSqy=(Mff−Mfr)を減算した値、
dLxy=(Mff−Mfr)−dSqy=(Mff−Mfr)−(Mbf−Mbr)
他の、CおよびMの作像ずれ量は、上記Yに関する算出と同様にして算出する(Acc、Acm)。Bkも大略では同様であるが、この実施例では、副走査方向yの色あわせはBkを基準にしているので、Bkに関しては、副走査方向の位置ずれ量dykの算出は行わない(Ack)。
図18に示したずれの調整(DAD)では、CPU402は、次のように、各色の作像ずれ量を調整する。Yのずれ量調整(Ady)を、具体的に次に示す。
副走査ずれ量dyyの調整:Yトナー像形成のための画像露光(潜像形成)の開始タイミングを、基準のタイミング(y方向)から、算出したずれ量dyyずらして設定する。
主走査ずれ量dxyの調整:Yトナー像形成のための画像露光(潜像形成)の、ライン先頭をあらわすライン同期信号に対する、露光装置109の露光レーザー変調器への、ライン先頭の画像データの送出タイミング(x方向)を、基準のタイミングから、算出したずれ量dxy分ずらして設定する。
スキューdSqyの調整:露光装置109の、感光体ドラム101に対向してY画像データで変調したレーザビームを反射して感光体ドラム101に投射する、軸方向に延びるミラーのリアr側は支点支持され、フロントf側が、y方向に摺動可のブロックで支持されている。このブロックをパルスモータとスクリューを主体とするy駆動機構で、y方向に往、復駆動してスキューdSqyを調整できる。「スキューdSqyの調整」では、このy駆動機構のパルスモータを駆動して、ブロックを基準のy位置から、算出したスキューdSqyに相当する分駆動する。
主走査線長のずれ量dLxyの調整:ライン上に画素単位で画像データを割りつける画素同期クロックの周波数を、基準周波数×Ls/(Ls+dLxy)に設定する。Lsは基準ライン長である。
他の、CおよびMの作像ずれ量の調整は、上記Yに関する調整と同様にして調整する(Adc、Adm)。Bkも大略では同様であるが、この実施例では、副走査方向yの色あわせはBkを基準にしているので、Bkに関しては、副走査方向の位置ずれ量dykの調整は行わない(Adk)。次回の「色合わせ」まで、このように調整した条件でカラー画像形成を行う。
この他、図7Aに示すように、中間転写ベルト105の画像領域外に形成したテストパターン201Fおよび201Rの各々の検知結果に基づいて、決定した画像プロセス条件(帯電印加電圧、現像バイアス電圧もしくは露光パワー)をそのままフィードバックするのではなく、次のような演算処理をした結果をフィードバックする方法もある。以下、これらの方法について詳述しておく。
〔平均値を求める方法〕
テストパターン201Fの検知によって決定された画像プロセス条件をそれぞれ帯電印加電圧:Vc(F)、現像バイアス電圧:Vb(F)、テストパターン201Rの検知によって決定された画像プロセス条件をそれぞれ帯電印加電圧:Vc(R)、現像バイアス電圧:Vb(R)とすると、中間転写ベルトの駆動ローラの軸方向にテストパターンの濃度偏差が発生した場合、上記の各Vc(F)とVc(R)、Vb(F)とVb(R)は値が異なってくる。
例えばテストパターン201Fのトナー付着量が、同じテストパターン作像条件で作成したテストパターン201Rのトナー付着量よりも多かった場合、本来制御したい画像領域は前記両者の中間に位置しているので、両者のテストパターン検知結果から決定した画像プロセス条件の平均値をフィードバックする。
つまり、画像プロセス条件として、Vc={Vc(F)+Vc(R)}/2、Vb={Vb(F)+Vb(R)}/2とする。
これによって、通常の作像動作を阻害することなく画像領域外に作像したテストパターンが画像領域内よりもトナー付着量が多め、或いは少なめになる場合でも、画像領域内で想定される適切な画像プロセス条件を決定している。ちなみに、上記の濃度偏差は現像能力偏差、中間転写能力偏差などの各ユニット回転軸方向の偏差が起因して発生する場合が多い。
〔補正値を求め、適宜利用する方法〕
テストパターン201Fの検知によって決定された画像プロセス条件をそれぞれ帯電印加電圧:Vc(F)、現像バイアス電圧:Vb(F)、テストパターン201Rの検知によって決定された画像プロセス条件をそれぞれ帯電印加電圧:Vc(R)、現像バイアス電圧:Vb(R)とすると、中間転写ベルトの駆動ローラの軸方向にテストパターンの濃度偏差が発生した場合、上記の各Vc(F)とVc(R)、Vb(F)とVb(R)は値が異なってくる。
例えばテストパターン201Fのトナー付着量が、同じテストパターン作像条件で作成したテストパターン201Rのトナー付着量よりも多かった場合、本来制御したい画像領域は前記両者の中間に位置しているので、両者のテストパターン検知結果から決定した画像プロセス条件の平均値を画像領域内の画像プロセス条件Vc={Vc(F)+Vc(R)}/2、Vb={Vb(F)+Vb(R)}/2とする。
このとき、上記の画像領域内の画像プロセス条件とテストパターン201Fおよびテストパターン201Rとの各々の差分を各テストパターン検知結果によって求められる画像プロセス条件の補正値とする。
すなわち、
Vc補正値(F)=Vc−Vc(F)、Vb補正値(F)=Vb−Vb(F)とし、
Vc補正値(R)=Vc−Vc(R)、Vb補正値(R)=Vb−Vb(R)とする。
そして、上記の各補正値であるVc補正値(F)、Vb補正値(F)、Vc補正値(R)、Vb補正値(R)を本体の記憶装置RAM(図5−403)に記憶する。
ここで記憶された各補正値は、例えばテストパターン201Fの検知結果によって求められた画像プロセス条件に対してVc補正値(F)およびVb補正値(F)を補正することによって、フィードバックする画像プロセス条件として決定する。同様にテストパターン201Rの場合も、Vc補正値(R)およびVb補正値(R)を補正する。この各補正値を使用することで、常にテストパターン201Fとテストパターン201Rの両方でテストパターン作像および検知する必要がなくなり、どちらか一方のテストパターン検知結果だけで、画像領域内の画像プロセス条件を適切な値に決定している。
画像プロセス条件補正値を求める場合には、上記の通り画像領域外にテストパターン201Fおよびテストパターン201Rの2箇所でパターン作像および検知が必要となるが、これを毎回実行した場合には、片方だけのテストパターンを作像する場合に比べて、テストパターン作像に伴うトナー消費量が2倍となってしまい、無駄なトナー消費、廃トナー量の増大、中間転写ベルトクリーニングおよび感光体クリーニングへの負荷増大などの不具合発生が懸念される。
そこで本実施形態においては、上記の観点から画像プロセス条件補正値を決定する場合以外はテストパターン201Fまたはテストパターン201Rのどちらか一方を作像し、検知している。また、テストパターン201Fまたはテストパターン201Rの作像・検知動作は、どちらか一方のテストパターン作像および検知動作の積算回数が10の整数倍となるタイミングで切り換えている。
上記画像プロセス条件補正値を決定するタイミングは、中間転写ベルト回転軸方向の画像濃度偏差が変わる可能性が高い場合として、現像ユニット交換時、中間転写ベルトもしくは中間転写装置交換時としている。また、P/TMセンサ交換時にも実施している。
現像交換時には、現像ユニット内に搭載している現像ユニット交換検知手段(非接触型のIDチップやメカ的な突起形状を本体に設置されたセンサにて検知する方法など)によって、自動的に現像ユニット交換されたことを判定し、RAM403にユニット交換フラグを立てることで、次回のテストパターン作像時にはテストパターン201Fおよびテストパターン201Rの複数箇所にて作像・検知している。
また、中間転写ベルトまたは中間転写装置の交換、およびP/TMセンサの交換時には、本体操作部よりマニュアルで設定することでRAM403にユニット交換フラグを立てるようにしている。この結果、次回のテストパターン作像時にはテストパターン201Fおよびテストパターン201Rの複数箇所にて作像・検知する。
テストパターン201Fとテストパターン201Rの濃度偏差は、使用する画像面積率、プリントボリュームや設置環境などの画像形成装置本体の使用状態によっても変化する可能性があり、これらの変化に対応するために、上記のユニット交換時以外にもテストパターン作像および検知動作の積算回数が20の整数倍となるタイミングで、画像プロセス条件補正値の決定を実行している。
以上説明した実施形態の画像形成装置、および、同装置で実行可能なプロセス制御を踏まえて、本願発明による新規な、画像プロセス条件の制御について、具体例を挙げて以下に詳細に説明する。
本願発明によるプロセス制御においては、既に説明したプロセス条件を求めるとともに、更に、別なテストパターンDを画像形成領域内に作成して、同様にこれを検知(評価)して参照用画像プロセス条件を得るようにし、この参照用画像プロセス条件に基づいて、他の(実行予定)画像形成プロセス条件が適切なものであるか否かを判定する。そして、適切であると判定結果が得られた場合に初めて、規定の実行予定画像形成プロセス条件に則って実際のプロセス制御が行われるようになっている。実行予定画像形成プロセス条件が適切なものではないと判定された場合には、実行予定画像形成プロセス条件を破棄して新たに実行予定画像形成プロセス条件と、参照用画像プロセス条件を再度求めて、上記判定過程を新たに繰り返す。
すなわち、既に説明した方法と同様に、上記した画像領域内の画像プロセス条件とテストパターン201Fおよびテストパターン201Rとの各々の差分を各テストパターン検知結果によって求められる画像プロセス条件の補正値を用いて、
Vc=Vc(F)+Vc補正値(F)、Vb=Vb(F)+Vb補正値(F)とし、
Vc=Vc(R)+Vc補正値(R)、Vb=Vb(R)+Vb補正値(R)
とした場合の各Vc、Vbに対して、
図2Bおよび図7Cのように、画像領域内にて作像・検知したテストパターンDの検知結果に基づいて決定されたVc(D)およびVb(D)と比較し、比較結果が、Vc−Vc(D)≦20vかつVb−Vb(D)≦20vであった場合には、補正後の画像プロセス条件設定値「正常」と判定して、上記補正値を用いた画像プロセス条件を画像形成条件として用いる。
一方、比較結果が、Vc−Vc(D)>20vまたはVb−Vb(D)>20vであった場合には、補正後の画像プロセス条件設定値「異常」と判定して、上記補正値の再設定(更新)を行う。
このときの画像プロセス条件補正値を以下のように求めて、各補正値であるVc補正値(F)、Vb補正値(F)、Vc補正値(R)、Vb補正値(R)を本体の記憶装置RAM(図5−403)に記憶し、更新する。
Vc補正値(F)=Vc(D)−Vc(F)、Vb補正値(F)=Vb(D)−Vb(F)、
Vc補正値(R)=Vc(D)−Vc(R)、Vb補正値(R)=Vb(D)−Vb(R)
また、既に説明した方法と同様に、Vb(F)およびVb(R)より平均値として求めた現像バイアス電圧Vb、およびVc(F)およびVc(R)より平均値として求めた帯電バイアス電圧Vcを画像形成条件として採用している場合において、画像領域内にて作像・検知したテストパターンDに基づいて決定された画像プロセス条件D(Vc(D)およびVb(D))に関して、Vc(F)、Vc(D)、Vc(R)およびVb(F)、Vb(D)、Vb(R)の大小関係を比較して、
Vc(F)<Vc(D)、Vc(R)<Vc(D)およびVb(F)<Vb(D)、Vb(R)<Vb(D)、
または、
Vc(F)>Vc(D)、Vc(R)>Vc(D)およびVb(F)>Vb(D)、Vb(R)>Vb(D)、
の場合には、Vc(F)、Vc(D)、Vc(R)およびVb(F)、Vb(D)、Vb(R)の大小関係は図22A、図22Bのようになっている。
すなわち、
Vc(F)<Vc(D)<Vc(R)およびVb(F)<Vb(D)<Vb(R))
または
Vc(F)>Vc(D)>Vc(R)およびVb(F)>Vb(D)>Vb(R)
という前後方向の直線的なトナー付着量ムラが発生していない状態にあると判定して、画像プロセス条件Aおよび画像プロセス条件Bより平均値として求めた画像プロセス条件Cを画像形成条件として採用しない。
なお、上記のように画像領域内にてテストパターンDを作像・検知することは、転写条件を画像形成時と同一のままでは1次転写ベルトと常接する2次転写ローラにテストパターンのトナーが転写されてしまい、次に進入してきた転写紙の裏面に逆転写してしまうという汚損が発生してしまう。
従って、テストパターンDを作像・検知した直後には、2次転写ローラのクリーニング動作が必要となる。
ここでは、画像形成時に1次転写ローラより2次転写ローラに印加している斥力バイアス電圧を正負切り換えて印加することで、1次転写ベルト上のテストパターンが2次転写ローラに転写されにくくすると共に、2次転写ローラに転写されたテストパターンを徐々に1次転写ベルト表面に逆転写させて、2次転写ローラ表面のトナー汚損を解消している。この際に2次転写ローラ表面を完全にクリーニングするためには、2次転写ローラを5回転以上回す必要があり、約2秒間のクリーニング動作時間を要する。
テストパターンDの作像・検知は、画像領域内で実行するため、画像領域外にてテストパターンを作像・検知するのに比べて、検知精度が高く、画像品質の安定化に対して信頼性が高いが、上記のようなダウンタイムの発生を伴ってしまう。従って、テストパターンDの作像・検知の実行頻度は極力少ないことが望ましい。
本発明においては、テストパターンDの作像・検知の実行頻度をプリント枚数が1000枚以上に達した場合の画像プロセス条件チェックの際に、テストパターンAおよびテストパターンBと共に実行している。
また、テストパターンDの作像・検知に伴うダウンタイムによって、ユーザーの操作に影響を与えない、若しくは影響を極力抑制できる実行タイミングとして、定着ユニットの升温に時間を要する画像形成装置の本体電源投入時や、ユーザーが画像形成装置を使用していない時を見計らって、長時間(本発明では3時間以上)プリント出力信号が来ない場合に設定している。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、上述実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置概略図である。 (a)は、図1の画像形成装置におけるテストパターン作成動作中の斜視図であり、(b)は、画像領域内の中央部にも光学センサで検知するテストパターンを作像した場合の斜視図である。 画像形成ユニットの正面図である。 P/TMセンサの構成図である。 画像形成プロセス制御系の全体概要図である。 画像形成プロセス制御のフローチャートである。 図1の画像形成装置におけるテストパターン作成動作中の上面図である。 図1の画像形成装置におけるテストパターン作成動作中の上面図である。 図1の画像形成装置におけるテストパターン作成動作中の上面図で、画像領域内の中央部にもテストパターンを作像した図である。 (a)は中間転写ベルト上のテストパターンのカラートナー付着量を正反射受光素子で検出した場合の特性図、(b)は中間転写ベルト上のテストパターンのカラートナー付着量を拡散反射受光素子で検出した場合の特性図。(c)は中間転写ベルト上のテストパターンのブラックトナー付着量を正反射受光素子で検出した場合の特性図である。 正規化値をトナー付着量に変換する際に用いるテーブル(LUT)を示した図である。 図1に示す中間転写ベルトと、その表面画像領域外に形成される各色マークを模式的に示した平面図である。 図18に示す「テストパターンの形成と計測」PFMの内容を示すフローチャートである。 図11に示すステップ5で許可する割り込み処理の内容を示すフローチャートである。 図11に示す「マーク中心点位置の算出」CPAの内容の一部を示すフローチャートである。 図2に示す中間転写ベルトに形成されるカラーマークの分布、および、光センサのマーク検出信号レベル変化を示すタイムチャートを並べて示した図である。 (a)は、図14に示す検出信号Sdrのタイムチャートの一部を拡大して示すタイムチャート、(b)は、(a)に示す検出信号の内、そのA/D変換データが図19に示すCPU41の内部のFIFOメモリに書込まれる範囲のみを摘出して示すタイムチャートである。 図11に示すステップ:「平均パターンの算出」MPAによって算出される平均値データ(Mar、・・・)と、それらが中心点位置となる仮想マーク(MAkr、・・・)、すなわち平均値データ群で表されるマーク列、を示す平面図である。 本発明の実施例で中間転写ベルトの1周長に形成するテストパターンの分布を、感光体ドラムの回転角度対応のマーク形成位置ずれと共に示したグラフ図である。 「色合わせ」CPAの概要を示すフローチャートである。 図5に示す本体制御部の一部分の構成を示すブロック図である。 図11に示す「マーク中心点位置の算出」CPAの内容の残部を示すフローチャートである。 検知したテストパターン部のトナー付着量偏差に対して、現像バイアス電圧の適正値にも偏差が発生することを示す図である。 検知したテストパターン部のトナー付着量偏差が前後方向に直線的に増加または減少傾向にない場合、およびそれに伴って決定される現像バイアス電圧を示す図である。 検知したテストパターン部のトナー付着量偏差が前後方向に直線的に増加または減少傾向にない場合、およびそれに伴って決定される現像バイアス電圧を示す図である。
符号の説明
101Y、101C、101M、101K 感光体ドラム(第1の像担持体)、102Y、102C、102M、102K 現像装置、105 (第1の転写装置を構成する)中間転写ベルト、106Y、106C、106M、106K (第1の転写装置を構成する)1次転写装置、108 2次転写ローラ(第2の転写装置)、200 露光装置、201 テストパターン(Pパターン)、201F 手前側Pパターン、201R 奥側Pパターン、202F 手前側TMパターン、202R 奥側TMパターン、202 テストパターン(TMパターン)、301 帯電装置

Claims (11)

  1. 複数の像担持体と、各像担持体を帯電する帯電装置と、各像担持体に潜像を形成する露光装置と、各像担持体に形成された潜像をそれぞれ互いに異なる色のトナーからなる複数色のトナーで現像する現像装置と、
    各像担持体に形成された像を、各像担持体と対向する転写位置を移動する第2の像担持体上に重ね合わせて転写してカラー像を得る第1の転写装置と、
    前記第2の像担持体上に転写形成された像を転写材に転写する第2の転写装置と、
    前記各像担持体に形成されて第2の像担持体上に転写されるテストパターン像を形成可能なテストパターン発生装置と、
    前記テストパターンの状態を検知することができるテストパターン検出装置と、
    前記テストパターンの検出結果によって画像形成条件を変えるプロセス制御及びトナー補給量を変えるトナー濃度制御の少なくとも一方を行う画像プロセス条件を決定する画像プロセス制御手段と、
    を備え、
    前記第2の転写装置が前記第1の転写装置に常時接触しながら前記テストパターンは前記第2の転写装置に転写されない構成とした画像形成装置において、
    前記テストパターンを複数箇所に作成することが可能であり、第1の転写装置の回転方向に、画像領域を挟んだ両側の画像領域外にテストパターンAおよびテストパターンBを作成し、画像領域外に配置されたこれらテストパターンAおよびテストパターンBそれぞれの検知結果に基づいてそれぞれに決定した画像プロセス条件Aおよび画像プロセス条件Bの検知結果に基づいて決定した画像プロセス条件補正値を求め、この画像プロセス条件補正値を元に、画像領域内で画像形成する際に用いるための実行用の画像プロセス条件Cを算出し、
    前記画像形成領域内にテストパターンDを作成及び検知してこの検知結果に基づいて参照用の画像プロセス条件Dを算出し、
    この画像プロセス条件Dに基づいて前記画像形成プロセス条件Cが適切であるか否かを判定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判定のための判定基準は、
    前記実行用の画像プロセス条件Cと、前記参照用の画像プロセス条件Dの対応する項目の値の差が所定値以下である場合に適切とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判定の結果に応じ、
    プロセス条件Cが適切と判定された場合には、前記画像プロセス条件Cを画像形成条件とし画像形成を行い、
    プロセス条件Cが不適切と判定された場合には、前記テストパターンAおよびテストパターンBを新たに作成し、これに基づき画像プロセス条件補正値を更新する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. テストパターンAの検知結果に基づいて決定した画像プロセス条件AとテストパターンBの検知結果に基づいて決定した画像プロセス条件Bに対して、テストパターンDの検知結果によって決定した画像プロセス条件Dとの差分より、テストパターンAまたはB各々を用いた場合の画像プロセス条件補正値を、
    画像プロセス条件補正値A=[画像プロセス条件A]−[画像プロセス条件D]、
    画像プロセス条件補正値B=[画像プロセス条件B]−[画像プロセス条件D]、
    とすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 〔画像プロセス条件A〕<〔画像プロセス条件D〕且つ〔画像プロセス条件B〕<〔画像プロセス条件D〕、
    または、
    〔画像プロセス条件A〕>〔画像プロセス条件D〕且つ〔画像プロセス条件B〕>〔画像プロセス条件D〕、
    のいずれかの場合には、画像形成条件として画像プロセス条件Aおよび画像プロセス条件Bの平均値として求められた画像プロセス条件Cを用いないように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記テストパターンは、トナーの付着量を検出するためのパターンと、画像位置を検出するためのパターンで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の転写装置における前記像担持体はベルト状のものであり、前記第2の転写装置はベルト状またはローラ状のものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記テストパターンDの作像・検知タイミングを、所定枚数間隔にしたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記テストパターンDの作像・検知タイミングを、電源投入直後としたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記テストパターンDの作像・検知タイミングを、所定時間以上印刷指令を受けなかった場合とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  11. 前記テストパターンDの作像・検知後に、前記第2の像担持体をクリーニングすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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