JP5002964B2 - 遅延回路及びそれを備えたアナログ/デジタルコンバータ回路 - Google Patents

遅延回路及びそれを備えたアナログ/デジタルコンバータ回路 Download PDF

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Description

本発明は、入力された矩形波信号を遅延して出力する遅延回路及びそれを備えたアナログ/デジタルコンバータ回路に関する。
アナログ/デジタルコンバータ回路などの電子回路においては、クロック信号を遅延させた信号を用いなければならない場合がある。このような場合、従来よりクロック信号などの矩形波信号を入力し、所定時間遅延させた矩形波信号を出力する遅延回路が広く用いられている。
この種の遅延回路は、図8(a)に示すように、インバータ回路を直列に多段接続して遅延した矩形波信号を生成するものが広く用いられている。1つのインバータ回路はその遅延時間がそれほど大きくなく(一般に、1ナノ秒以下)、所望の遅延時間とするために、インバータ回路を多段に接続することにより遅延時間を累積的に加算するようにしている(たとえば、特許文献1の図3参照)。
遅延させたい時間が大きい場合、図8(a)に示すような構成では、インバータ回路の接続段数を多くせざるを得ない。そこで、インバータ回路の接続段数を少なくすべく、図8(b)に示すように、インバータ回路の接続点とグランドの間にコンデンサなどの容量成分を付加し、インバータ回路の出力波形の立ち上りや立ち下がりを緩やかにして遅延量を増加させるものがある。
特開平5−206803号公報
しかし、従来の図8(a)における遅延回路においては、インバータ回路のばらつきによって遅延量が変化することから、所望の遅延範囲に設定するための定数選択に時間がかかってしまう。図8(b)の遅延回路においても、インバータ回路のばらつきに加え、コンデンサの容量のばらつきによる遅延量の変化も発生し、図8(a)と同様に定数選択に時間がかかってしまう。
また、図8(a)(b)の遅延回路においては、固定的な遅延量を持つ回路となることから、たとえば、入力される矩形波信号を1/3λ遅延あるいは1/4λ遅延させた矩形波信号を生成するために定数選択した場合であっても、入力される矩形波信号の周波数が少しでも異なれば、新たに定数選択を行わなければならない。
図8(c)に示すように、電流制御によって、各インバータ回路の遅延量を可変とすることもできるが、その電流制御のために外部制御が必要となり回路規模が大きくなる。
そこで、本発明は、入力される矩形波信号を遅延させた矩形波信号を生成するための遅延回路において、入力される周波数が異なる場合においてもその調整を不要とし、しかも外部制御が不要な遅延回路を提供することを目的とする。
本発明の態様の1つである遅延回路は、第1矩形波信号を入力し、この第1矩形波信号を遅延した第2矩形波信号を生成して出力する遅延回路であって、前記第1矩形波信号の立ち上がりタイミング又は立ち下がりタイミングで極小値又は極大値となる三角波信号を生成する三角波生成回路と、前記三角波信号を入力して第2矩形波信号を生成するインバータ回路を有する矩形波生成回路と、を備え、前記矩形波生成回路は、前記三角波信号の極小値と極大値との中心が前記インバータ回路の閾値となるバイアス電圧を前記前記三角波信号に印加して、前記インバータ回路に入力するバイアス回路を有する。
本発明の選択的な態様の1つでは、前記三角波生成回路は、前記三角波信号の極小値と極大値との間が直線近似となる時定数をもつ積分回路を有し、この積分回路によって前記第1矩形波信号を変換して前記三角波信号を生成する。
本発明の選択的な態様の1つでは、前記矩形波生成回路は、前記三角波生成回路から出力される三角波信号の直流電圧成分を除去する直流電圧成分除去手段を有し、前記バイアス回路は、前記直流電圧成分が除去された三角波信号を入力し、前記インバータ回路の出力から交流成分を除去することにより、前記三角波信号の極小値と極大値との中心が前記インバータ回路の閾値となるバイアス電圧を前記三角波信号に印加する。
本発明の他の態様は、アナログ信号をサンプリングしてデジタル信号へ変換するアナログ/デジタルコンバータ回路であって、所定のクロック周期で前記アナログ信号をサンプルホールドするサンプルホールド回路と、前記サンプルホールド回路を動作させるサンプルタイミング信号を生成するタイミング生成回路とを備え、前記タイミング生成回路は、前記クロックの立ち上がりタイミング又は立ち下がりタイミングで極小値又は極大値となる三角波信号を生成する三角波生成回路と、前記三角波信号を入力して第2矩形波信号を生成するインバータ回路を有する矩形波生成回路と、前記クロックと前記矩形波信号との論理積から前記サンプルタイミング信号を生成する論理積回路と、を有し、前記矩形波生成回路は、前記三角波信号の極小値と極大値との中心が前記インバータ回路の閾値となるバイアス電圧を前記三角波信号に印加して、前記インバータ回路に入力するバイアス回路を有する。
請求項1に記載の発明によれば、第1矩形波信号を遅延した第2矩形波信号を生成する回路において、煩雑な定数の微調整をする必要がなく、しかも入力される周波数が異なる場合においてもその調整が不要となる。さらに外部制御が不要な遅延回路を提供することができる。
また、第1矩形波信号の立ち上がりタイミング又は立ち下がりタイミングで極小値又は極大値となる三角波信号の生成を容易に行うことができ、第1矩形波信号から略1/4λ遅延させた第2矩形波信号の生成することができる。しかも、この積分回路をCR積分回路にすれば部品点数も少なくてよい。
また、直流電圧生成除去手段とバイアス回路を用いることにより、容易にインバータ回路のHigh出力及びLow出力の閾値を三角波の中心とすることができ、その構成が複雑ならない。
請求項に記載の発明によれば、クロックから略1/4遅延し、かつクロックの略1/2の幅のパルス信号によってアナログ信号をサンプルホールドすることになり、そのためサンプルホールドしたアナログ信号を増幅する時間を長くすることができ、よって増幅による消費電流を抑えることができる。しかも、アナログ信号の入力するノードの入力容量を小さくすることができる。また、サンプルタイミング信号を生成するために、煩雑な定数の微調整をする必要がなく、しかも入力されるクロックの周波数が異なる場合においてもその調整が不要となる。しかも外部制御が不要なタイミング生成回路を提供することができる。
本実施形態における遅延回路は、第1矩形波信号を入力し、この第1矩形波信号を遅延した第2矩形波信号を生成して出力する遅延回路である。
しかも、第1矩形波信号の立ち上がりタイミング又は立ち下がりタイミングで極小値又は極大値となる三角波信号を生成する三角波生成回路と、三角波信号を入力して第2矩形波信号を生成するインバータ回路を有する矩形波生成回路とを有し、さらに三角波信号の極小値と極大値との中心がインバータ回路の閾値となるバイアス電圧を三角波信号に印加するバイアス回路を有している。
したがって、第1矩形波信号の立ち上りのタイミングと立ち下がりのタイミングとの間で立ち上り又は立ち下がりの変化点を有する第2矩形波信号を生成することができる。
その結果、第1矩形波信号を遅延した第2矩形波信号を生成する回路において、煩雑な定数の微調整をする必要がなく、しかも入力される周波数が異なる場合においてもその調整が不要となる。さらに外部制御が不要な遅延回路を提供することができる。
ここで、三角波生成回路が生成する三角波信号は、その極小値と極大値を結ぶ線が略直線状になるように生成されることが望ましい。
本実施形態においては、この三角波生成回路は、三角波信号の極小値と極大値との間が直線近似となる時定数をもつ積分回路を有し、この積分回路によって第1矩形波信号を三角波信号へ変換するものである。
したがって、第1矩形波信号の立ち上りのタイミングと立ち下がりのタイミングとの中間点で立ち上り又は立ち下がりの変化点を有する第2矩形波信号を生成することができる。すなわち、第1矩形波信号の周波数が異なった場合であっても、第1矩形波信号から略1/4λ遅延した第2矩形波信号を生成できる。しかも、この積分回路をCR積分回路にすれば部品点数も少なくてよい。なお、インバータ回路などによる遅延が存在するために、第2矩形波信号は1/4λよりも少し遅延した矩形波信号となる。そのため、第1矩形波信号からの遅延時間は、必ずしも1/4λではないが、第2矩形波信号を用いる電気機器の許容範囲内であればよい。すなわち、第1矩形波信号からの遅延時間は、略1/4λでよい。
また、矩形波生成回路は、三角波信号の直流電圧成分を除去する直流電圧成分除去手段を有しており、一方、バイアス回路は、このように直流電圧成分が除去された三角波信号を入力し、インバータ回路の出力から交流成分を除去することにより、この三角波信号の極小値と極大値との中心が前記インバータ回路の閾値となるバイアス電圧を三角波信号に印加する。
したがって、直流電圧生成除去手段とバイアス回路を用いることにより、インバータ回路のHigh出力及びLow出力の閾値を三角波の略中心とすることができ、その構成が複雑ならない。
なお、直流電圧成分除去手段としてコンデンサなどの容量素子を用いることができる。また、バイアス回路には、インバータ回路から出力される第2矩形波信号から交流成分を除去するためにローパスフィルタ回路を用いることができる。このローパスフィルタ回路は、抵抗とコンデンサを直列接続することにより構成することができる。また、このローパスフィルタ回路の出力を、高抵抗を介してインバータ回路の入力に接続することでバイアス回路を構成することができる。
また、以上のように構成される遅延回路を用いて、第1矩形波信号を入力し、第1矩形波信号のパルス幅の略1/2の幅のパルス信号であって、第1矩形波信号の立ち上がりタイミングから略1/4λ遅延した立ち上がりタイミングのパルス信号を生成して出力するパルス信号生成回路を構成することができる。
すなわち、第1矩形波信号をこの遅延回路によって第2矩形波信号へ変換し、第1矩形波信号と第2矩形波信号との論理積から上記パルス信号を生成するのである。
したがって、第1矩形波信号のパルス幅の略1/2の幅のパルス信号であって、第1矩形波信号の立ち上がりタイミングからその立ち上がりタイミングが略1/4λ遅延したパルス信号を生成するために、煩雑な定数の微調整をする必要がなく、しかも入力される周波数が異なる場合においてもその調整が不要となる。さらに外部制御が不要なパルス信号生成回路を提供することができる。
本実施形態では、このように生成したパルス信号をアナログ/デジタルコンバータ回路におけるサンプルタイミング信号として用いる。
すなわち、本実施形態におけるアナログ/デジタルコンバータ回路は、アナログ信号をサンプリングしてデジタル信号へ変換するアナログ/デジタルコンバータ回路であって、所定のクロック周期でアナログ信号をサンプルホールドするサンプルホールド回路と、サンプルホールド回路を動作させるサンプルタイミング信号を生成するタイミング生成回路とを備えている。
しかも、タイミング生成回路は、クロックの立ち上がりタイミング又は立ち下がりタイミングで極小値又は極大値となる三角波信号を生成する三角波生成回路と、三角波信号の極小値と極大値との中心がインバータ回路の閾値となるバイアス電圧を三角波信号に印加し、このバイアスした三角波信号をインバータ回路に入力して矩形波信号を生成する矩形波生成回路と、クロック信号と矩形波信号との論理積からサンプルタイミング信号を生成する論理積回路とを備えている。
このようにクロック信号のパルス幅の略1/2の幅のパルス信号によってアナログ信号をサンプルホールドするため、サンプルホールドしたアナログ信号を増幅する時間を長くすることができ、よって増幅による消費電流を抑えることができる。しかも、アナログ信号を入力するノードの入力容量成分を小さくみせることができる。
また、サンプルタイミング信号を生成するために、煩雑な定数の微調整をする必要がなく、しかも入力されるクロックの周波数が異なる場合においてもその調整が不要となる。さらに外部制御が不要なタイミング生成回路を提供することができる。
以下、本実施形態の遅延回路、パルス生成回路及びアナログ/デジタルコンバータ回路について図面を参照してさらに詳細に説明する。図1は本実施形態における遅延回路の構成を示す図、図2及び図3は図1の遅延回路に矩形波信号を入力したときの遅延回路の各部における電圧波形を示す図である。
図1に示すように、遅延回路1は、第1〜第4インバータ回路INV1〜INV4と、三角波生成回路2と、直流電圧成分除去手段3と、バイアス回路4とから構成される。なお、本実施形態においては、第1〜第4インバータ回路INV1〜INV4は、CMOSインバータ回路から構成されている。
第1矩形波信号としての波長λのパルス信号がこの遅延回路1に入力されると、入力されたパルス信号は第1インバータ回路INV1によって反転されて出力され、三角波生成回路2へ入力される(図2のA参照)。
三角波生成回路2は、第1矩形波信号の立ち上がりタイミングで極大値を、第1矩形波信号の立ち下がりタイミングで極小値をとる三角波信号を生成するように構成されており、この三角波信号は、極小値と極大値とを結ぶ波形が直線近似するように生成される(図2のB参照)。なお、第1インバータ回路INV1を介さずに第1矩形波信号を直接三角波生成回路2に入力する場合には、三角波生成回路2によって、第1矩形波信号の立ち上がりタイミングで極小値を、第1矩形波信号の立ち下がりタイミングで極大値をとる三角波信号が生成される。
本実施形態においては、三角波生成回路2はCR積分回路で構成されており、その時定数は、三角波信号の極小値と極大値とを結ぶ波形が直線近似するように第1矩形波信号の周波数よりも大きな時定数とする。特に、入力される可能性のある第1矩形波信号の周波数範囲において三角波信号の極小値と極大値とを結ぶ波形が直線近似するように時定数を選択する。
三角波生成回路2にて生成された三角波信号は、コンデンサC2に入力される。このコンデンサC2は、三角波信号の直流電圧成分を除去する直流電圧成分除去手段として機能するものであり、このコンデンサC2によって直流電圧成分が除去された三角波信号は第2インバータ回路INV2へ入力される。
ここで、第2インバータ回路INV2の入力(図1中のC点)は、バイアス回路4によって所定電圧Vaでバイアスされており、直流電圧成分が除去された三角波信号はこのバイアス回路4によって所定電圧Va(以下、「バイアス電圧Va」とも呼ぶ。)でバイアスされる(図2のC参照)。
バイアス回路4は、第2インバータ回路INV2から出力される矩形波信号の交流電圧成分を除去する抵抗R3及びコンデンサC3で構成されるローパスフィルタを有しており、このローパスフィルタで交流電圧成分を除去することによって第2インバータ回路INV2から出力される矩形波信号の平均電圧を生成する。このように生成された平均電圧は、高抵抗R2を介して、第2インバータ回路INV2の入力に印加される。すなわち、図1中のC点において、三角波信号は平均電圧をバイアス電圧Vaとしてバイアスされる。
第2インバータ回路INV2から出力される矩形波信号におけるONデューティー比(矩形波信号の一波長時間におけるHighパルス信号の時間割合)が低い場合には、この平均電圧が下がることにより、バイアス電圧Vaが下がる。バイアス電圧Vaが下がると、第2インバータ回路INV2においてLow出力及びHigh出力するための入力の閾値(以下、単に「閾値」とする。)よりもバイアス電圧Vaが下がる。三角波信号はこのバイアス電圧Vaによってバイアスされるため、三角波信号は閾値を下回る時間が多くなり、その結果、第2インバータ回路INV2から出力される矩形波信号におけるONデューティー比が高くなる。このような動作を繰り返すことによって、ONディーティー比が略50%となるようなバイアス電圧Vaがバイアス回路4で生成される。
このように、三角波生成回路2によって生成された三角波信号の直流電圧成分を直流電圧成分除去手段によって除去し、直流電圧成分を除去した三角波信号の極小値と極大値との中心が第2インバータ回路INV2の閾値となるように三角波信号をバイアスする。すなわち、三角波信号の極小値と極大値との中心が第2インバータ回路INV2の閾値となるバイアス電圧を印加する。そして、矩形波生成回路としてのインバータ回路INV2によって、所定電圧VaをLow出力及びHigh出力閾値として、前記バイアスした三角波信号を上下に電圧増幅して矩形波状信号へ変換する(図2のD参照)。
第2インバータ回路INV2から出力された矩形波状信号は、第3インバータ回路INV3によってその電圧が反転されると共に波形整形され(図2のE参照)、さらに第4インバータ回路INV4によって反転されて第2矩形波信号として出力される(図2の「出力」参照)。
この第2矩形波信号は、第1矩形波信号が1/4λ(a)遅延した矩形波信号となっており、本実施形態における遅延回路1によって1/4λ遅延回路が構成される。
図3は、図2よりも第1矩形波信号の周波数を高くしたときの遅延回路1の各ポイントA〜Eの電圧波形の状態を示すものである。この図3に示すように、入力される第1矩形波信号の周波数が高くなった場合であっても、1/4λ(b)遅延した第2矩形波信号を出力することができる。
このように、本実施形態における遅延回路1によれば、第1矩形波信号の立ち上りのタイミングと立ち下がりのタイミングとの中間点で立ち上り又は立ち下がりの変化点を有する第2矩形波信号を生成することができる。すなわち、第1矩形波信号の周波数が異なった場合であっても、第1矩形波信号から1/4λ遅延した第2矩形波信号を生成できる。
その結果、第1矩形波信号を遅延した第2矩形波信号を生成する回路において、煩雑な定数の微調整をする必要がなく、しかも入力される周波数が異なる場合においてもその調整が不要となる。しかも外部制御が不要な遅延回路を提供することができる。
次に、この遅延回路1を用いて、入力する第1矩形波信号のパルス幅の略1/2の幅のパルス信号であって、第1矩形波信号の立ち上がりタイミングから略1/4λ遅延したパルス信号を生成して出力するパルス信号生成回路6について図面を参照して説明する。図4は本実施形態におけるパルス信号生成回路6の構成を示したものである。
図4に示すように、本実施形態におけるパルス信号生成回路6は、第1矩形波信号を入力して第2矩形波信号を出力する遅延回路1と、第1矩形波信号と第2矩形波信号との論理積をとってパルス信号を生成する論理積回路としてのAND回路5とを有している。
AND回路5から出力されるパルス信号は、第1矩形波信号のパルス幅の略1/2の幅のパルス信号であって、第1矩形波信号の立ち上がりタイミングから略1/4λ遅延したパルス信号である。
したがって、パルス信号生成回路6によれば、第1矩形波信号の略1/2の幅のパルス信号であって、第1矩形波信号の立ち上がりタイミングから略1/4λ遅延したパルス信号を生成することができ、上述の遅延回路1を用いるために、煩雑な定数の微調整をする必要がなく、しかも入力される周波数が異なる場合においてもその調整が不要となる。さらに外部制御が不要なパルス信号生成回路を提供することができる。
次に、このようなパルス信号生成回路6を、アナログ/デジタルコンバータ回路10に用いた場合について図面を参照して説明する。図5は本発明の一実施形態に係るアナログ/デジタルコンバータ回路の全体構成を示す図、図6は図5のアナログ/デジタルコンバータ回路におけるサンプリング回路の構成を示す図である。
図5に示すように、本実施形態におけるアナログ/デジタルコンバータ回路10は、上位コンパレータ回路11と、下位コンパレータ回路12と、上位コンパレータ回路11及び下位コンパレータ回路12とで用いる基準電圧を生成する基準電圧源13と、タイミング生成回路としてのタイミングジェネレータ回路14とを有している。
上位コンパレータ回路11及び下位コンパレータ回路12は、入力したアナログ信号を所定のクロックCLK周期でサンプリングし、このようにサンプリングしたアナログ信号を基準電圧源13で生成された複数の基準電圧と比較して、そのアナログ信号に応じたデジタル信号を所定のクロックCLK周期ごとに出力する。
上位コンパレータ回路11及び下位コンパレータ回路12において、アナログ信号をサンプリングして基準電圧と比較する構成を図6に示す。
図6に示すように、サンプルホールド回路21において、アナログ信号Vinは、抵抗R10及びスイッチSW10を介して、コンデンサC10にサンプルホールドされる。ここで、スイッチSW10は、サンプリングタイミング信号に従って、短絡されるように構成されている。
コンデンサC10にサンプルホールドされたアナログ信号は、増幅回路22によって増幅され、コンパレータ23に出力される。コンパレータ23は、増幅回路22から出力されたアナログ信号と基準電圧とを比較し、その結果を出力する。
ここで、サンプルホールド信号は、タイミングジェネレータ回路14で生成される。このタイミングジェネレータ回路14は、上述のパルス信号生成回路6と同様に構成されている。したがって、タイミングジェネレータ回路14は、クロックCLKの略1/2の幅のパルス信号であって、クロック信号CLKの立ち上がりタイミングから略1/4λ遅延したサンプルタイミング信号を生成する。
このようにタイミングジェネレータ回路14によれば、クロックCLKのパルス幅の略1/2の幅のパルス信号であって、クロック信号CLKの立ち上がりタイミングから略1/4λ遅延した立ち上がりタイミングのパルス信号を生成することができ、上述のパルス信号生成回路6を用いるために、煩雑な定数の微調整をする必要がなく、しかも入力される周波数が異なる場合においてもその調整が不要となる。また、外部制御が不要である。
したがって、図7に示すように、このようにクロックCLKのパルス幅の1/2の幅のパルス信号によってアナログ信号をサンプルホールドするため、サンプルホールドしたアナログ信号を増幅回路22で増幅する時間を長くすることができ、そのため増幅回路22によって増幅による際の消費電流を抑えることができる。しかも、サンプルホールド時間が短いために、アナログ信号の入力するノードの入力容量を小さくすることができる。
本発明の一実施形態に係る遅延回路の構成を示す図。 図1の遅延回路に矩形波信号を入力したときの各部の電圧波形を示す図。 図1の遅延回路に別の矩形波信号を入力したときの各部の電圧波形を示す図。 本発明の一実施形態に係るパルス信号生成回路の構成を示す図。 本発明の一実施形態に係るアナログ/デジタルコンバータ回路の全体構成を示す図。 図5のアナログ/デジタルコンバータ回路におけるサンプリング回路の構成を示す図。 図5のアナログ/デジタルコンバータ回路におけるサンプリング動作の説明図。 従来の遅延回路の構成を示す図。
符号の説明
1 遅延回路
2 CR積分回路
3 直流電圧成分除去用コンデンサ
4 バイアス回路
5 AND回路
10 アナログ/デジタルコンバータ回路
11 上位コンパレータ
12 下位コンパレータ
13 基準電圧源
14 タイミングジェネレータ
20 サンプリング回路
21 サンプルホールド回路
22 増幅回路
23 コンパレータ

Claims (2)

  1. 第1矩形波信号を入力し、この第1矩形波信号を遅延した第2矩形波信号を生成して出力する遅延回路であって、
    前記第1矩形波信号の立ち上がりタイミング又は立ち下がりタイミングで極小値又は極大値となる三角波信号を生成する三角波生成回路と、
    前記三角波生成回路から出力される三角波信号の直流電圧成分を除去する直流電圧成分除去手段と、当該直流電圧成分除去手段が直流電圧成分を除去した三角波信号を入力して矩形波状信号を生成する第1CMOSインバータ回路と、前記第1CMOSインバータ回路の出力する前記矩形波状信号の電圧を反転すると共に波形を矩形波に整形する第2CMOSインバータ回路と、前記第2CMOSインバータ回路が整形出力する矩形波を反転して第2矩形波信号を生成する第3CMOSインバータ回路と、を有する矩形波生成回路と、
    を備え、
    前記矩形波生成回路は、前記三角波信号の極小値と極大値との中心が前記第1CMOSインバータ回路の閾値となるバイアス電圧を前記三角波信号に印加して、前記第1CMOSインバータ回路に入力するバイアス回路を有し、
    前記三角波生成回路は、前記三角波信号の極小値と極大値との間が直線近似となる時定数をもつCR積分回路を有し、このCR積分回路によって前記第1矩形波信号を変換して前記三角波信号を生成し、
    前記バイアス回路は、前記直流電圧成分を除去された三角波信号を入力され、抵抗とコンデンサで構成されるローパスフィルタによって前記インバータ回路の出力から交流成分を除去することにより、前記三角波信号の極小値と極大値との中心が前記インバータ回路の閾値となるバイアス電圧を前記三角波信号に印加する遅延回路。
  2. アナログ信号をサンプリングしてデジタル信号へ変換するアナログ/デジタルコンバータ回路であって、
    所定のクロック周期で前記アナログ信号をサンプルホールドするサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路を動作させるサンプルタイミング信号を生成するタイミング生成回路とを備え、
    前記タイミング生成回路は、
    前記クロックの立ち上がりタイミング又は立ち下がりタイミングで極小値又は極大値となる三角波信号を生成する三角波生成回路と、
    前記三角波生成回路から出力される三角波信号の直流電圧成分を除去する直流電圧成分除去手段と、当該直流電圧成分除去手段が直流電圧成分を除去した三角波信号を入力して矩形波状信号を生成する第1CMOSインバータ回路と、前記第1CMOSインバータ回路の出力する前記矩形波状信号の電圧を反転すると共に波形を矩形波に整形する第2CMOSインバータ回路と、前記第2CMOSインバータ回路が整形出力する矩形波を反転して矩形波信号を生成する第3CMOSインバータ回路と、を有する矩形波生成回路と、
    前記クロックと前記矩形波信号との論理積から前記サンプルタイミング信号を生成する論理積回路と、を有し、
    前記矩形波生成回路は、前記三角波信号の極小値と極大値との中心が前記第1CMOSインバータ回路の閾値となるバイアス電圧を前記三角波信号に印加して、前記第1CMOSインバータ回路に入力するバイアス回路を有し、
    前記三角波生成回路は、前記三角波信号の極小値と極大値との間が直線近似となる時定数をもつCR積分回路を有し、このCR積分回路によって前記第1矩形波信号を変換して前記三角波信号を生成し、
    前記バイアス回路は、前記直流電圧成分を除去された三角波信号を入力され、抵抗とコンデンサで構成されるローパスフィルタによって前記インバータ回路の出力から交流成分を除去することにより、前記三角波信号の極小値と極大値との中心が前記インバータ回路の閾値となるバイアス電圧を前記三角波信号に印加するアナログ/デジタルコンバータ回路。
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